JPH11340434A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
半導体装置及びその製造方法Info
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- JPH11340434A JPH11340434A JP10141218A JP14121898A JPH11340434A JP H11340434 A JPH11340434 A JP H11340434A JP 10141218 A JP10141218 A JP 10141218A JP 14121898 A JP14121898 A JP 14121898A JP H11340434 A JPH11340434 A JP H11340434A
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Abstract
面の素子又は配線を保護する。 【解決手段】素子2及び配線4の上に層間絶縁膜層3a
を介して形成された層間絶縁膜層11間に埋め込まれた
高熱伝導性金属からなるヒートシンク層13aと、この
ヒートシンク層13aの上に形成された熱抵抗層13b
と、この熱抵抗層13bの上に堆積した層間絶縁膜層1
4中に埋め込み形成されたリダンダンシヒューズ6から
なる。
Description
ーズが用いられる半導体装置及びその製造方法に関す
る。
バイスについて、高集積化のためにリダンダンシヒュー
ズ本数が増大してきている。リダンダンシとは、メモリ
の高歩留まりを確保するための技術で、チップ内の部分
的な欠陥をチップ上に設けた予備回路で置き換え救済す
る技術である。リダンダンシの一般的な方式としてヒュ
ーズカット方式がある。この方式による救済方法は、チ
ップ上のメモリセルに欠陥があれば、ウェハ状態でのテ
ストシステム時に不良セル数とセルアドレスを記憶し、
それが予備セルで救済可能かチェックする。もし可能で
あれば、テストシステムで記憶した不良アドレスをレー
ザカットマシンに転送後、レーザでリダンダンシヒュー
ズを切り離し、予備セルで構成したワード又はカラム線
と置き換える。
ダンダンシヒューズ下にはヒューズのレーザカット時の
損傷を防ぐため、例えばMOSFET等を構成する素子
や配線は一切形成されていなかった。このようにリダン
ダンシヒューズ直下を避けて素子や配線を形成すること
は、チップにおけるヒューズの占有面積を増大させ、こ
れによりチップサイズが増大することとなる。
高集積化の促進のためには、このようなリダンダンシヒ
ューズ下面にも素子や配線の形成を行うことが必要とな
る。また、リダンダンシヒューズの材料もシリサイド膜
からAl系合金へと代わり、リダンダンシヒューズ自体
のデザインルールもサブミクロンのオーダー、例えばヒ
ューズのピッチは2μm以下となる。従って、リダンダ
ンシヒューズをカットするのに用いるレーザも従来のも
のより短波長化(1μm以下)し、そのエネルギー密度
も増加する。
及び配線の形成を行った半導体装置を示す斜視図であ
る。図5に示すように、リダンダンシヒューズ6下面に
は層間絶縁膜層5を介して素子2及び配線4が形成され
ている。レーザ7によるヒューズカットを行う場合、リ
ダンダンシヒューズ6上面に向けてレーザ7を照射す
る。このレーザ7の照射により、上記の素子2及び配線
4はレーザカット時の熱衝撃、カットヒューズの溶融物
等の汚染物の拡散等により、例えば配線4同士のショー
ト8や断線9を引き起こす。これらショート8や断線9
が生じると、素子2は正常に動作できなくなる。このよ
うに、素子2及び配線4が物理的、電気的等の各種損傷
を受けることとなるが、その損傷は、用いられるレーザ
7のエネルギー密度の増加に伴い深刻となる。
では、半導体デバイスのさらなる高集積化を達成するた
め、リダンダンシヒューズ6自体のデザインルールの微
細化に伴って、ヒューズ6をカットするためのレーザ7
も短波長化(1μm以下)する。このレーザ7を用いた
半導体装置の加工においては、リダンダンシヒューズ6
下面に素子2及び配線4を形成した場合、レーザカット
時の熱衝撃、物理的衝撃がヒューズ6下面の素子2及び
配線4に影響を及ぼし、素子2又は配線4の正常な動作
を妨げる。
たもので、その目的とするところは、リダンダンシヒュ
ーズカット時の熱的・物理的衝撃からリダンダンシヒュ
ーズ下面に設けられた素子又は配線を保護する半導体装
置及びその製造方法を提供することにある。
半導体装置は、配線及び素子が形成された半導体層と、
この半導体層上に形成された絶縁層と、この絶縁層中に
形成された複数のリダンダンシヒューズとを具備してな
り、前記半導体層と前記リダンダンシヒューズとの間で
かつ前記複数のリダンダンシヒューズの少なくとも直下
領域には前記リダンダンシヒューズ材料よりも高融点の
物質からなる衝撃遮断層が形成されていることを特徴と
する。
複数設けられ、かつリダンダンシヒューズの直下に配置
されている。
は、前記リダンダンシヒューズ材料よりも高融点の物質
からなり、前記複数のリダンダンシヒューズのうち、1
つあるいは複数の該ヒューズ側面を前記絶縁層を介して
覆い、前記衝撃遮断層に達するように埋め込み形成され
た衝撃遮断壁を具備してなることを特徴とする。
は、前記衝撃遮断層の下層又は前記リダンダンシヒュー
ズから見て前記衝撃遮断壁の外周には、前記衝撃遮断層
又は衝撃遮断壁よりも高い熱伝導率を有する金属からな
るヒートシンク層が前記衝撃遮断層又は前記衝撃遮断壁
に対応して設けられていることを特徴とする。
W、W−Cu、Cからなる。
る。また、本発明の請求項4に係る半導体装置の製造方
法は、第1の配線及び素子が形成された半導体層上に絶
縁層を形成し、この絶縁層に複数のリダンダンシヒュー
ズ及び第2の配線を形成する半導体装置の製造方法であ
って、前記第1の配線を形成すると同時に、又は前記絶
縁層中に前記第1及び第2の配線を電気的に接続する導
電層を形成すると同時に、前記第1の配線又は前記導電
層と同質の材料からなり、かつ前記リダンダンシヒュー
ズ材料よりも高い融点を有する衝撃遮断層を、前記複数
のリダンダンシヒューズの少なくとも直下領域に形成す
ることを特徴とする。
ヒューズの下方に第2の絶縁層を介して衝撃遮断層が設
けられている。また、この衝撃遮断層の下方に第1の絶
縁層を介して素子又は配線が形成される。この衝撃遮断
層は、リダンダンシヒューズ材料よりも高融点の物質か
らなるため、リダンダンシヒューズのレーザカット時に
おいて発生する熱的衝撃や、カットヒューズの溶融物の
拡散等の物理的衝撃を受け止めることができ、その下方
に形成された素子又は配線にこれら衝撃が伝わるのを遮
断し、素子又は配線を保護することができる。また、絶
縁層中のコンタクト層又は配線層と同一の材料及び同一
の工程により衝撃遮断層を形成することにより、工程の
短縮が図れる。
の実施形態を説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明の第1実施形態に係る
半導体装置の全体構成を示す横断面図である。図1に示
すようにこの半導体装置は、半導体基板1上に形成さ
れ、ゲート電極2a及び拡散層2bからなるMOSFE
Tを構成する素子2と、この素子2の上に層間絶縁膜層
3aを介して形成された配線4と、この配線4の直上に
層間絶縁膜層5を介して層間絶縁膜層11,12中に選
択的に形成されたカバーレイヤー13と、このカバーレ
イヤー13の直上に層間絶縁膜層14を介して形成され
た複数のリダンダンシヒューズ6から構成される。素子
2の拡散層2bと配線4はコンタクト層3bにより電気
的に接続されている。また、リダンダンシヒューズ6の
上面は、パッシベーション膜15で保護されている。
3bおよびその下層のヒートシンク層13aの二層構造
からなる。この構造においては、上層の熱抵抗層13b
において、まず、レーザカット時のヒューズの溶融物が
その下層の素子2又は配線4へ拡散するのを遮断する。
また、レーザ照射時の熱衝撃もこの熱抵抗層13bにお
いて受けとめる。ヒューズカット時には高エネルギー密
度のレーザ照射による熱衝撃により、上記熱抵抗層13
bは相当の高温にさらされることとなる。このため、熱
抵抗層13bには相当の耐熱性が求められることにな
る。
13bを構成する材料を、リダンダンシヒューズ材料よ
りも高い融点を有する物質、例えばNb、Mo、Ta、
W、W−Cu、Cを用いる。これら材料を用いることに
より十分な耐熱性を持たせることができる。また、レー
ザ照射の熱を受け、熱抵抗層4はその内部に相当の発熱
が生じる。熱抵抗層として、多結晶シリコンを用いる場
合、この発熱歪によりその周辺の素子等に劣化が起こ
り、その対策として多結晶シリコンの一部を半導体基板
に接続し、多結晶シリコンからの熱を半導体基板に放出
することが考えられるが、この場合には工程数が増加す
る。従って、ここではこの発熱による熱の放出を行うた
め、上記の熱抵抗層13bの下層にヒートシンク層13
aが形成される。このヒートシンク層13aの材料を、
その上層を構成する熱抵抗層13bよりも高い熱伝導度
を有する金属、例えばCu、Alを用いることにより、
上記の熱放出を効率よく行う事が出来る。
セスを説明する。まず、半導体基板1上に複数のゲート
電極2aを形成する。そして、基板1中にイオン注入法
によりAs等の不純物を基板1に添加して拡散層2bを
形成し、これらゲート電極2aと拡散層2bによりMO
SFETが完成する。そして、これらゲート電極2a及
び拡散層2bの形成された半導体基板1上に層間絶縁膜
層3aを堆積する。次いで、この層間絶縁膜層3aにデ
ュアルダマシンプロセス等を用いて配線4を形成し、こ
の配線4と素子2をコンタクト層3bで接続する。
法)によりプラズマシリコン酸化膜等を堆積し、層間絶
縁膜層5を形成する。次いで、この層間絶縁膜層5の形
成後、さらに層間絶縁膜層11を堆積した後、RIE
(反応性イオンエッチング)によりこの層間絶縁膜層1
1を加工し、層間絶縁膜層5が露出した複数の溝部を形
成する。そして、この溝部にスパッタ、CVD法等によ
り高い熱伝導度を有する金属を埋め込む。そして、この
埋め込まれた高熱伝導性金属上の残さをCMP(化学機
械研磨)により削り取り、複数のヒートシンク層13a
を形成する。
のプロセスにより、ヒートシンク層13aと同じピッ
チ、幅の複数の熱抵抗層13bを形成する。すなわち、
ヒートシンク層13aの形成された層間絶縁膜層11上
に層間絶縁膜層12を堆積した後、RIEによりヒート
シンク層13aの形成された領域の層間絶縁膜層12を
ヒートシンク層13aが露出するまでエッチングし、ヒ
ートシンク層13aと同じ幅で、ヒートシンク層13a
とずれのない溝を形成する。そして、この溝にスパッタ
若しくはCVD法により高融点物質を埋め込む。そし
て、この埋め込まれた高融点物質上の残さをCMPによ
り削り取り、ヒートシンク層13aに対応した熱抵抗層
13bを形成する。
3aと同程度の膜厚であり、これらヒートシンク層13
aと熱抵抗層13bからなるカバーレイヤー13の幅に
ついて、このカバーレイヤー13とヒューズ6の幅の比
は、ヒューズ6の形成されるピッチにより定められるも
ので、カバーレイヤー13の幅はヒューズ6のピッチに
より種々変更される。
の層間絶縁膜層14を堆積する。この層間絶縁膜層14
をRIEにより加工し、カバーレイヤー13の直上に位
置する複数の溝部を形成する。そして、この溝部にスパ
ッタ法等によりAl−Cu等のメタルを埋め込む。次い
で、この埋め込まれたメタル上の残さをCMPにより削
り取り、複数のリダンダンシヒューズ6を形成する。メ
タルヒューズ6形成後、プラズマCVDにより、Si3
N4 等の絶縁層を堆積させることにより、パッシベーシ
ョン膜15を形成する。
明する。チップ上のメモリセルに欠陥があった場合、不
良セル数に応じたリダンダンシヒューズ6をレーザでカ
ットする。レーザのビーム径は1μm以下、レーザ波長
は1μm以下の高エネルギー密度レーザによる。レーザ
カットに際して、リダンダンシヒューズ6に向けてレー
ザが照射される。
ーズ6は発熱し、発生した熱は層間絶縁膜層14を介し
てその下層に配置された熱抵抗層13bに達する。熱抵
抗層13bは高融点物質からなるため、伝えられた熱衝
撃を受け止め、ヒートシンク層13aに伝えられる。ヒ
ートシンク層13aは高熱伝導性の金属からなるため、
受け止めた熱衝撃をその周辺に放出する。従って、リダ
ンダンシヒューズ6から熱衝撃が直接伝わることはな
く、カバーレイヤー13で一旦受け止められた後に拡散
されるため、素子2及び配線4が急激に発熱することが
ない。
ヒューズ6をカットしたことにより溶融物等が生じる。
この溶融物等の発生による物理的衝撃は、熱的衝撃と同
様に層間絶縁膜層14を介してその下層に配置された熱
抵抗層13bに達する。熱抵抗層13bはこの物理的衝
撃を受け止める。例えば溶融物は熱抵抗層13bに付着
するため、その下層に配置された素子2及び配線4には
拡散することなく、素子2及び配線4の動作に何ら影響
を及ぼさない。
ー13を用いることにより、高エネルギー密度レーザに
よりヒューズカットを行っても、カバーレイヤー13下
面の素子2および配線4にヒューズカットによる物理
的、電気的損傷が生じることはない。従って、従来のよ
うに素子2及び配線4の配置としてヒューズ6直下を避
ける必要がなく、半導体装置のさらなる高集積化が可能
となる。
ー13が熱抵抗層13bとヒートシンク層13aの2層
構造からなる場合を示したが、熱抵抗層13bのみから
なる場合でも本発明を適用可能である。また、1つのリ
ダンダンシヒューズ6に対応して1つのカバーレイヤー
13を設ける場合を示したが、その対応関係は1:1に
限らず、複数のリダンダンシヒューズ6に対応してカバ
ーレイヤー13を設ける場合や、全てのリダンダンシヒ
ューズ6の下面に対して連続したカバーレイヤー13を
設ける場合であっても本発明を適用可能である。 (第2実施形態)図2は、本発明の第2実施形態に係る
半導体装置の全体構成を示す横断面図である。図2に示
すようにこの半導体装置は、ゲート電極2a及び拡散層
2bからなるMOSFETを構成する素子2と、この素
子2の上に絶縁層3を介して形成された配線4と、この
配線4の上に層間絶縁膜層5を介して形成されたカバー
レイヤー21と、このカバーレイヤー21の上に層間絶
縁膜層14を介して形成されたリダンダンシヒューズ6
から構成される。素子2の拡散層2bと配線4はコンタ
クト層3bにより接続されており、またリダンダンシヒ
ューズ6の上面は、パッシベーション膜15で保護され
ている。
実施形態におけるものと顕著に相違するのは、カバーレ
イヤー21がリダンダンシヒューズ6の下面のみならず
その側面まで覆うように形成されている点にある。すな
わち、図2に示すように本実施形態に係る半導体装置に
おいて、カバーレイヤー21は熱抵抗層21a及び熱抵
抗層21bから構成され、これらにより4つのリダンダ
ンシヒューズ6の周辺は全てカバーレイヤー21で覆わ
れており、レーザカット時の物理的・熱的衝撃のうち、
この半導体装置の垂直方向以外の斜め方向あるいは横方
向への拡散をも完全に受け止めることができる構造とな
っている。
め、カバーレイヤー21の材料を、リダンダンシヒュー
ズ材料よりも高い融点を有する物質、例えばNb、T
a、Mo、W、W−Cu、C等とする。こうすることに
より、レーザ照射時の熱衝撃の耐性を持たせる。レーザ
カット時のヒューズ溶融物のその下面の素子2及び配線
4への拡散を完全に遮断する。
セスを説明する。リダンダンシヒューズ6下面に配置す
る素子2及び配線4を形成後、層間絶縁膜層3aを形成
する。これは配線4の形成後、プラズマCVDによりプ
ラズマシリコン酸化膜等の形成にて行う。層間絶縁膜層
3a形成後、RIEにより同絶縁膜層3aを加工し、ス
パッタ、CVD法等により高融点物質を埋め込み、その
上の残さをCMPにより削り取り、熱抵抗層21aを形
成する。次に、この熱抵抗層21aの形成された層間絶
縁膜層5の上に、さらに層間絶縁膜層14を形成し、熱
抵抗層21aの両端部分に相当する位置をRIEによる
エッチングを熱抵抗層21aが露出するまで行って溝部
を形成し、この溝部にスパッタ若しくはCVD法により
熱抵抗層21aと同種の物質を埋め込みリダンダンシヒ
ューズ6の保護壁となる熱抵抗壁21bを形成する。
ダンシヒューズ6の幅の70〜95%程度、膜厚、すな
わち壁の高さはヒューズ6の厚さの2〜10倍程度とす
る。そして、熱抵抗壁21bの埋め込み後、熱抵抗壁2
1b上面の残さをCMPにより削り取る。さらに、この
熱抵抗壁21bの間の層間絶縁膜層14にRIEにより
エッチングを行うことにより溝部を形成し、この溝部に
Al−Cu等のメタルを埋め込む。そして、埋め込まれ
たメタル上面の残さをCMP等により削り取り、リダン
ダンシヒューズ6を形成する。リダンダンシヒューズ6
形成後、これらヒューズ6,熱抵抗壁21bの形成され
た層間絶縁膜層14上に、プラズマCVDによりSi3
N4 等の絶縁物を堆積することによりパッシベーション
膜15を形成する。
明する。チップ状のメモリセルに欠陥があった場合、不
良セル数に応じたリダンダンシヒューズ6をレーザでカ
ットする。レーザのビーム系は1μm以下、レーザ波長
は266nmの高エネルギー密度レーザによる。レーザ
カットに際して、リダンダンシヒューズ6に向けてレー
ザが照射される。
ズ6は発熱し、発生した熱は層間絶縁膜層14を介して
その下層に配置された熱抵抗層21a及び側面に配置さ
れた熱抵抗壁21bに達する。熱抵抗層21a及び熱抵
抗壁21bは高融点物質からなるため、伝えられた熱衝
撃を受け止める。従って、リダンダンシヒューズ6から
熱衝撃が直接伝わることはなく、カバーレイヤー21で
一旦受け止められた後に拡散されるため、素子2及び配
線4が急激に発熱することがない。
ヒューズ6をカットしたことにより溶融物等が生じる。
この溶融物等の発生による物理的衝撃は、熱的衝撃と同
様に層間絶縁膜層14を介してその下層及び側壁に配置
された熱抵抗層21a及び熱抵抗壁21bに達する。こ
れら熱抵抗層21a及び熱抵抗壁21bからなるカバー
レイヤー21はこの物理的衝撃を受け止める。例えばカ
バーレイヤー21に達した溶融物はカバーレイヤー21
に付着するため、その下層に配置された素子2及び配線
4には拡散することなく、素子2及び配線4の動作に何
ら影響を及ぼさない。また、このカバーレイヤー21は
リダンダンシヒューズ6周辺部を完全に覆うため、素子
2及び配線4に到達する物理的衝撃を完全に遮断するこ
とができる。
辺を完全に覆う構造のカバーレイヤー21を用いること
により、高エネルギー密度レーザによりヒューズカット
を行っても、リダンダンシヒューズ6下面に設けられた
素子2および配線4に物理的、電気的損傷が生じること
はなく、素子2及び配線4の動作に何ら影響を及ぼさな
い。従って、従来のように素子2及び配線4の配置とし
てヒューズ直下を避ける必要がなく、半導体装置のさら
なる高集積化が可能となる。
ー21を高融点物質のみで形成したが、リダンダンシヒ
ューズ6から見て高融点物質の層の外周にヒートシンク
層を設けてカバーレイヤー21を第1実施形態と同じ2
層構造にすることもできる。ここで、4つのリダンダン
シヒューズ6を覆うように熱抵抗壁21bを設ける場合
を示したが、熱抵抗壁21bが覆うヒューズ6の数には
限定されない。また、本カバーレイヤー構造は熱抵抗層
21aのみでもよい。この場合においても、ヒューズ6
に対しカバーレイヤーの面積を十分にとれば、物理的衝
撃の十分な遮断が可能となる。 (第3実施形態)図3及び図4は本発明の第3実施形態
に係る半導体装置の製造工程を示す横断面図である。図
4(c)に示すようにこの半導体装置は、ゲート電極2
aおよび拡散層2bからなるMOSFETを構成する素
子2と、この素子2の上に層間絶縁膜層3aを介して形
成された配線4と、この配線4の上に層間絶縁膜層5を
介して形成されるカバーレイヤー31及びコンタクト層
32、その層間絶縁膜層5上にバリアメタル34a,3
4bを介して形成されたメタル配線層34c、および層
間絶縁膜層33、その層間絶縁膜層33を介して形成さ
れたメタル配線層37、およびリダンダンシヒューズ6
からなる。素子2の拡散層2bと配線4はコンタクト層
3bにより接続されており、またメタル配線層37およ
びリダンダンシヒューズ6の上面は、パッシベーション
膜15で保護されている。
シヒューズ材料よりも高い融点を有する金属からなり、
本実施形態ではWとする。このカバーレイヤー31によ
りレーザ照射時の熱衝撃の耐性を持たせ、またレーザカ
ット時のヒューズ溶融物のその下面の素子2への拡散を
遮断する。また、CVD法若しくはスパッタ法によるコ
ンタクト層32とカバーレイヤー31との同時形成が可
能となる。
セスを説明する。Siからなる半導体基板1にゲート電
極2a,拡散層2bからなる素子2を形成した後、BP
SG等の層間絶縁膜層3aを堆積する。次いで、この層
間絶縁膜層3aにダマシンプロセス等を用いて配線4を
形成し、この配線4と素子2をコンタクト層3bにて接
続する。次いで、配線4上にプラズマCVDによりプラ
ズマシリコン酸化膜等の絶縁材料を堆積し、層間絶縁膜
層5を形成する。ここまでは第1実施形態と同様であ
る。
グ)により、この層間絶縁膜層5をパターニングして層
間絶縁膜層3aが露出した複数の溝部を形成する(図3
(a))。そして、この溝部にCVD法によりWを埋め
込む。そして、このとき埋め込まれたWの残渣をCMP
により削り取り、コンタクト層32とカバーレイヤー3
1を同時に形成する(図3(b))。
ー31の形成後、スパッタ法等により例えばTiN/T
i等からなるバリアメタル34a,34bを形成し、次
いでスパッタ法等により例えばAl−Cu等からなるメ
タル配線材料を堆積する。このメタル配線材料上にスパ
ッタ法等によりTiN層を形成後、リソグラフィ法によ
り配線のパターニングを行った後にRIEにより加工
し、メタル配線層34c及びバリアメタル34dを形成
する。なお、配線層34cの加工はダマシンプロセスに
よる埋め込みでもよい。
CVDによりプラズマシリコン酸化膜等の絶縁材料を堆
積して層間絶縁膜層33を形成する。次いで、メタル配
線層34cの形成と同様のプロセスにより、バリアメタ
ル36a,36b上にメタル配線層37およびリダンダ
ンシヒューズ6を形成する。このメタル配線層37とリ
ダンダンシヒューズ6の形成は、同一材料を用いて同一
の工程により行っても、別工程により行ってもよい。こ
のとき、メタル配線層37とメタル配線層34cとはコ
ンタクト層35により接続される。
ューズ6の表面にバリアメタル36dを形成した後、プ
ラズマCVDにより、Si3 N4 等の絶縁膜を堆積させ
ることによりパッシベーション膜15を形成し、半導体
装置が完成する。
融点金属からなるカバーレイヤー31を設けることによ
り、レーザ照射時の熱衝撃及びレーザカット時のヒュー
ズ溶融物の素子2への拡散を遮断することができる。ま
た、カバーレイヤー31の形成はコンタクト層32の形
成工程と同じ工程で行うため、両工程を別工程により行
う場合に比較してプロセスが短縮される。
同一材料及び同一工程によりカバーレイヤー31を形成
したが、配線4,メタル配線層34cと同一材料及び同
一工程により形成するものであってもよい。
ューズの下面に配置された素子又は配線をレーザカット
時の損傷から保護するための衝撃遮断層をヒューズ直下
に設置し、ヒューズのレーザカット時の物理的・熱的衝
撃をこの衝撃遮断層により受け止めることにより、これ
ら物理的・熱的衝撃が素子又は配線に伝わることがな
く、素子又は配線を保護することができる。
構成を示す横断面図。
構成を示す横断面図。
工程を示す横断面図。
す横断面図。
リアメタル 34c,37 メタル配線層
Claims (4)
- 【請求項1】 配線及び素子が形成された半導体層と、 この半導体層上に形成された絶縁層と、 この絶縁層中に形成された複数のリダンダンシヒューズ
とを具備してなり、 前記半導体層と前記リダンダンシヒューズとの間でかつ
前記複数のリダンダンシヒューズの少なくとも直下領域
には前記リダンダンシヒューズ材料よりも高融点の物質
からなる衝撃遮断層が形成されていることを特徴とする
半導体装置。 - 【請求項2】 前記リダンダンシヒューズ材料よりも高
融点の物質からなり、前記複数のリダンダンシヒューズ
のうち、1つあるいは複数の該ヒューズ側面を前記絶縁
層を介して覆い、前記衝撃遮断層に達するように埋め込
み形成された衝撃遮断壁を具備してなることを特徴とす
る請求項1記載の半導体装置。 - 【請求項3】 前記衝撃遮断層の下層又は前記リダンダ
ンシヒューズから見て前記衝撃遮断壁の外周には、前記
衝撃遮断層又は衝撃遮断壁よりも高い熱伝導率を有する
金属からなるヒートシンク層が前記衝撃遮断層又は前記
衝撃遮断壁に対応して設けられていることを特徴とする
請求項1又は2記載の半導体装置。 - 【請求項4】 第1の配線及び素子が形成された半導体
層上に絶縁層を形成し、この絶縁層に複数のリダンダン
シヒューズ及び第2の配線を形成する半導体装置の製造
方法であって、 前記第1の配線を形成すると同時に、又は前記絶縁層中
に前記第1及び第2の配線を電気的に接続する導電層を
形成すると同時に、前記第1の配線又は前記導電層と同
質の材料からなり、かつ前記リダンダンシヒューズ材料
よりも高い融点を有する衝撃遮断層を、前記複数のリダ
ンダンシヒューズの少なくとも直下領域に形成すること
を特徴とする半導体装置の製造方法。
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---|---|---|---|
JP14121898A JP3347057B2 (ja) | 1998-05-22 | 1998-05-22 | 半導体装置 |
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JP (1) | JP3347057B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100332456B1 (ko) * | 1999-10-20 | 2002-04-13 | 윤종용 | 퓨즈를 갖는 반도체 소자 및 그 제조방법 |
US7061070B2 (en) | 2001-06-12 | 2006-06-13 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Semiconductor device with fuse arrangement |
JP2007005468A (ja) * | 2005-06-22 | 2007-01-11 | Ricoh Co Ltd | 半導体装置 |
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JP2020502787A (ja) * | 2016-11-26 | 2020-01-23 | 日本テキサス・インスツルメンツ合同会社 | 相互接続領域における集積回路ナノ粒子熱配路構造 |
-
1998
- 1998-05-22 JP JP14121898A patent/JP3347057B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3347057B2 (ja) | 2002-11-20 |
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