JPH11339966A - 有機発光素子 - Google Patents
有機発光素子Info
- Publication number
- JPH11339966A JPH11339966A JP10147127A JP14712798A JPH11339966A JP H11339966 A JPH11339966 A JP H11339966A JP 10147127 A JP10147127 A JP 10147127A JP 14712798 A JP14712798 A JP 14712798A JP H11339966 A JPH11339966 A JP H11339966A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transport layer
- organic light
- emitting device
- hole transport
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Electroluminescent Light Sources (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 長寿命かつ無欠陥で、カラーディスプレイの
基本となる緑色の有機発光素子を提供する。 【解決手段】 有機物質をドーピングしたホール輸送層
13を有し、かつホール輸送層13と電子輸送層15
(または有機発光層)との界面に電子ブロッキング層1
4を設けることにより、耐熱性、耐久性に優れ、かつ無
欠陥の緑色有機発光素子を提供することができる。
基本となる緑色の有機発光素子を提供する。 【解決手段】 有機物質をドーピングしたホール輸送層
13を有し、かつホール輸送層13と電子輸送層15
(または有機発光層)との界面に電子ブロッキング層1
4を設けることにより、耐熱性、耐久性に優れ、かつ無
欠陥の緑色有機発光素子を提供することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光ディスプレイ
や液晶ディスプレイ用バックライト等として用いられる
有機表示素子に関するものである。
や液晶ディスプレイ用バックライト等として用いられる
有機表示素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エレクトロルミネッセンス(EL)パネ
ルは視認性が高く、表示能力に優れ、高速応答も可能と
いう特徴を持っている。近年、有機化合物を構成材料と
する有機発光素子について報告がなされた(例えば、関
連論文 アプライド・フィジックス・レターズ、第51
巻913頁1987年(Applied Physics Letters,51,19
87,P.913.)、)。この報告には有機発光層及び電荷輸送
層を積層した構造の有機発光素子の記載があり、発光材
料として高い発光効率と、電子輸送を合わせ持つ優れた
発光物質である、トリス(8ーキノリノール)アルミニ
ウム錯体(以下Alq、アルミキノリン)を開発した。
また、ジャーナル・オブ・アプライド・フィジックス、
第65巻3610頁1989年(Journal of Applied Ph
ysics,65,1989,p.3610.)では有機発光層としてAlqに
クマリン誘導体やDCM1等の蛍光色素をドープした素
子を作成し、色素の適切な選択により発光色が変わるこ
とを見いだした。さらに、発光効率も非ドープに比べ上
昇することを明らかにした。
ルは視認性が高く、表示能力に優れ、高速応答も可能と
いう特徴を持っている。近年、有機化合物を構成材料と
する有機発光素子について報告がなされた(例えば、関
連論文 アプライド・フィジックス・レターズ、第51
巻913頁1987年(Applied Physics Letters,51,19
87,P.913.)、)。この報告には有機発光層及び電荷輸送
層を積層した構造の有機発光素子の記載があり、発光材
料として高い発光効率と、電子輸送を合わせ持つ優れた
発光物質である、トリス(8ーキノリノール)アルミニ
ウム錯体(以下Alq、アルミキノリン)を開発した。
また、ジャーナル・オブ・アプライド・フィジックス、
第65巻3610頁1989年(Journal of Applied Ph
ysics,65,1989,p.3610.)では有機発光層としてAlqに
クマリン誘導体やDCM1等の蛍光色素をドープした素
子を作成し、色素の適切な選択により発光色が変わるこ
とを見いだした。さらに、発光効率も非ドープに比べ上
昇することを明らかにした。
【0003】しかしながら、有機発光素子の問題点は発
光寿命が短く実用化に要求されるレベルに到達しないこ
とである。
光寿命が短く実用化に要求されるレベルに到達しないこ
とである。
【0004】発光寿命を決めている主要因として二つが
挙げられる。第一の要因は、発光時間の経過とともに輝
度が低下すること、すなわち効率の低下である。第二の
要因は、非発光部分(以下黒点という)が発生し、発光
時間の経過とともに黒点部分が拡大することである。
挙げられる。第一の要因は、発光時間の経過とともに輝
度が低下すること、すなわち効率の低下である。第二の
要因は、非発光部分(以下黒点という)が発生し、発光
時間の経過とともに黒点部分が拡大することである。
【0005】第一の要因を解決する手段として特開平7
−65958号公報では、有機層各層間において価電子
帯準位の改善をもたらす有機物質を有機発光層またはキ
ャリア輸送層にドーピングすることにより、有機発光層
とキャリア輸送層との境界付近へのキャリアの蓄積を防
ぐことが提案されており、輝度半減期向上に有効である
ことが記載されている。
−65958号公報では、有機層各層間において価電子
帯準位の改善をもたらす有機物質を有機発光層またはキ
ャリア輸送層にドーピングすることにより、有機発光層
とキャリア輸送層との境界付近へのキャリアの蓄積を防
ぐことが提案されており、輝度半減期向上に有効である
ことが記載されている。
【0006】また、特開平8−48656号公報では、
種々のトリフェニルジアミン誘導体を列挙し、これをホ
ール輸送層として有機EL素子を構成することが提案さ
れており、さらに電子輸送層またはホール輸送層にルブ
レンをドープすることによって、電流に対する発光効率
が上昇することと発光寿命が延びることが記載されてい
る。
種々のトリフェニルジアミン誘導体を列挙し、これをホ
ール輸送層として有機EL素子を構成することが提案さ
れており、さらに電子輸送層またはホール輸送層にルブ
レンをドープすることによって、電流に対する発光効率
が上昇することと発光寿命が延びることが記載されてい
る。
【0007】第二の劣化要因である黒点は、アモルファ
ス性有機薄膜の凝集または結晶化といった形態変化と、
これに伴う体積変化による陰電極の剥離が主要因である
と考えられる。そこで、我々は種々検討した結果、トリ
フェニルアミン4量体にルブレンをドープすることによ
り、電力に対する発光効率の上昇及び長寿命化だけでな
く、黒点発生数の減少と黒点拡大速度の抑制が実現でき
ることを見出した(例えば、特願平9−341238
号)。
ス性有機薄膜の凝集または結晶化といった形態変化と、
これに伴う体積変化による陰電極の剥離が主要因である
と考えられる。そこで、我々は種々検討した結果、トリ
フェニルアミン4量体にルブレンをドープすることによ
り、電力に対する発光効率の上昇及び長寿命化だけでな
く、黒点発生数の減少と黒点拡大速度の抑制が実現でき
ることを見出した(例えば、特願平9−341238
号)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の公報
例に示したように、ルブレンをはじめとするドーピング
材料は、特開平7−65958号公報に記載の通り、有
機発光材料であるアルミキノリンよりもバンドギャップ
が狭いため、得られるEL発光は長波長シフトしてしま
う。その実施例において、ルブレンでは発光極大波長
(λmax)550nm、本来赤色のドーパント材料で
あるDCMも550nmと記載されており、特開平8−
48656号公報の実施例において、ルブレンドープ素
子は発光極大波長550nmの黄色発光と記載されてい
る。すなわち、本来緑色発光である発光極大波長550
nmであるにもかかわらず、実際に得られているELス
ペクトルは、長波長側にブロードに広がった黄色発光で
ある。
例に示したように、ルブレンをはじめとするドーピング
材料は、特開平7−65958号公報に記載の通り、有
機発光材料であるアルミキノリンよりもバンドギャップ
が狭いため、得られるEL発光は長波長シフトしてしま
う。その実施例において、ルブレンでは発光極大波長
(λmax)550nm、本来赤色のドーパント材料で
あるDCMも550nmと記載されており、特開平8−
48656号公報の実施例において、ルブレンドープ素
子は発光極大波長550nmの黄色発光と記載されてい
る。すなわち、本来緑色発光である発光極大波長550
nmであるにもかかわらず、実際に得られているELス
ペクトルは、長波長側にブロードに広がった黄色発光で
ある。
【0009】一般に、ディスプレイはR(赤)、G
(緑)、B(青)の3原色より構成されている。有機発
光素子においては、緑色発光材料兼電子輸送性材料とし
て非常に優れたアルミキノリンにより、視感度の高い緑
色発光(極大波長520nm)を実現している。しか
し、上述したようにアルミキノリンにルブレンをはじめ
とするドーピング材料をドープすることにより、発光波
長がシフトし、緑色発光ではなくなるという問題点を有
している。
(緑)、B(青)の3原色より構成されている。有機発
光素子においては、緑色発光材料兼電子輸送性材料とし
て非常に優れたアルミキノリンにより、視感度の高い緑
色発光(極大波長520nm)を実現している。しか
し、上述したようにアルミキノリンにルブレンをはじめ
とするドーピング材料をドープすることにより、発光波
長がシフトし、緑色発光ではなくなるという問題点を有
している。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで我々は、ホール輸
送層へのドーピングによる動作電圧の低下、黒点発生数
の減少と黒点拡大速度の抑制効果の利点を活かし、同時
に電子ブロッキング層を設けることによりドーパントに
よる発光を阻害し、本来の発光材料からの発光を得るこ
とによって、前記課題を解決するに至った。
送層へのドーピングによる動作電圧の低下、黒点発生数
の減少と黒点拡大速度の抑制効果の利点を活かし、同時
に電子ブロッキング層を設けることによりドーパントに
よる発光を阻害し、本来の発光材料からの発光を得るこ
とによって、前記課題を解決するに至った。
【0011】具体的には、本願の請求項1の発明によれ
ば、陽電極および陰電極間に、少なくともホール輸送層
及び電子輸送層を有し、前記ホール輸送層に有機物質を
ドーピングする有機発光素子において、前記ホール輸送
層と前記電子輸送層の間に、電子ブロッキング層を設け
ることを特徴とする有機発光素子が提供される。
ば、陽電極および陰電極間に、少なくともホール輸送層
及び電子輸送層を有し、前記ホール輸送層に有機物質を
ドーピングする有機発光素子において、前記ホール輸送
層と前記電子輸送層の間に、電子ブロッキング層を設け
ることを特徴とする有機発光素子が提供される。
【0012】また本願の請求項2の発明によれば、陽電
極および陰電極間に、少なくともホール輸送層、有機発
光層及び電子輸送層を有し、前記ホール輸送層に有機物
質をドーピングする有機発光素子において、前記ホール
輸送層と前記有機発光層の間に、電子ブロッキング層を
設けることを特徴とする有機発光素子が提供される。
極および陰電極間に、少なくともホール輸送層、有機発
光層及び電子輸送層を有し、前記ホール輸送層に有機物
質をドーピングする有機発光素子において、前記ホール
輸送層と前記有機発光層の間に、電子ブロッキング層を
設けることを特徴とする有機発光素子が提供される。
【0013】本願の請求項3は、請求項1または2記載
の電子ブロッキング層が、ホール輸送層性材料である有
機発光素子としたものである。
の電子ブロッキング層が、ホール輸送層性材料である有
機発光素子としたものである。
【0014】本願の請求項4は、請求項1または2記載
のホール輸送層にドーピングされた有機物質が蛍光物質
である有機発光素子としたものである。
のホール輸送層にドーピングされた有機物質が蛍光物質
である有機発光素子としたものである。
【0015】本願の請求項5は、請求項2記載の有機発
光層に蛍光物質をドーピングする有機発光素子としたも
のである。
光層に蛍光物質をドーピングする有機発光素子としたも
のである。
【0016】本願の請求項6の発明によれば、陽電極お
よび陰電極間に、少なくともホール輸送層及び電子輸送
層を有する有機発光素子において、前記ホール輸送層が
少なくともホスト材料として一般式(化1) (式中R1,R2,R3,R4,R5は同一でも異なっ
ていてもよく、R1,R2,R3は水素原子、低級アル
キル基、低級アルコキシ基を表し、R4,R5は水素原
子、低級アルキル基、低級アルコキシ基または塩素原子
を表す)で表される化合物と、ゲスト材料として5,
6,11,12−テトラフェニルナフタセンを含有する
有機発光素子であって、前記ホール輸送層と前記電子輸
送層の間に、少なくとも上記一般式(化1)で表される
化合物を含有する電子ブロッキング層を設けることを特
徴とする有機発光素子を提供することができる。
よび陰電極間に、少なくともホール輸送層及び電子輸送
層を有する有機発光素子において、前記ホール輸送層が
少なくともホスト材料として一般式(化1) (式中R1,R2,R3,R4,R5は同一でも異なっ
ていてもよく、R1,R2,R3は水素原子、低級アル
キル基、低級アルコキシ基を表し、R4,R5は水素原
子、低級アルキル基、低級アルコキシ基または塩素原子
を表す)で表される化合物と、ゲスト材料として5,
6,11,12−テトラフェニルナフタセンを含有する
有機発光素子であって、前記ホール輸送層と前記電子輸
送層の間に、少なくとも上記一般式(化1)で表される
化合物を含有する電子ブロッキング層を設けることを特
徴とする有機発光素子を提供することができる。
【0017】本願の請求項7の発明によれば、陽電極お
よび陰電極間に、少なくともホール輸送層及び電子輸送
層を有する有機発光素子において、前記ホール輸送層が
少なくともホスト材料として一般式(化1) (式中R1,R2,R3,R4,R5は同一でも異なっ
ていてもよく、R1,R2,R3は水素原子、低級アル
キル基、低級アルコキシ基を表し、R4,R5は水素原
子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、または塩素原
子を表す)で表される化合物と、ゲスト材料として一般
式(化2) (式中R1,R2は同一でも異なっていてもよく、R
1,R2は水素原子、低級アルキル基を表し、またスチ
リル基のベンゼン環と5員環ないし6員環を形成しても
良い)を含有する有機発光素子であって、前記ホール輸
送層と前記電子輸送層の間に、少なくとも上記一般式
(化1)で表される化合物を含有する電子ブロッキング
層を設けることを特徴とする有機発光素子を提供するこ
とができる。
よび陰電極間に、少なくともホール輸送層及び電子輸送
層を有する有機発光素子において、前記ホール輸送層が
少なくともホスト材料として一般式(化1) (式中R1,R2,R3,R4,R5は同一でも異なっ
ていてもよく、R1,R2,R3は水素原子、低級アル
キル基、低級アルコキシ基を表し、R4,R5は水素原
子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、または塩素原
子を表す)で表される化合物と、ゲスト材料として一般
式(化2) (式中R1,R2は同一でも異なっていてもよく、R
1,R2は水素原子、低級アルキル基を表し、またスチ
リル基のベンゼン環と5員環ないし6員環を形成しても
良い)を含有する有機発光素子であって、前記ホール輸
送層と前記電子輸送層の間に、少なくとも上記一般式
(化1)で表される化合物を含有する電子ブロッキング
層を設けることを特徴とする有機発光素子を提供するこ
とができる。
【0018】本願の請求項8の発明によれば、請求項7
記載の有機発光素子のゲスト材料を主として4−ジシア
ンメチレンー2−メチルー6−(p−ジメチルアミノス
チリル)−4H―ピランによって構成するとしたもので
ある。
記載の有機発光素子のゲスト材料を主として4−ジシア
ンメチレンー2−メチルー6−(p−ジメチルアミノス
チリル)−4H―ピランによって構成するとしたもので
ある。
【0019】本願の請求項9の発明によれば、陽電極お
よび陰電極間に、少なくともホール輸送層及び電子輸送
層を有する有機発光素子において、前記ホール輸送層が
少なくともホスト材料として一般式(化1) (式中R1,R2,R3,R4,R5は同一でも異なっ
ていてもよく、R1,R2,R3は水素原子、低級アル
キル基、低級アルコキシ基を表し、R4,R5は水素原
子、低級アルキル基、低級アルコキシ基または塩素原子
を表す)で表される化合物と、ゲスト材料としてデカシ
クレンを含有する有機発光素子であって、前記ホール輸
送層と前記電子輸送層の間に、少なくとも上記一般式
(化1)で表される化合物を含有する電子ブロッキング
層を設けることを特徴とする有機発光素子を提供するこ
とができる。
よび陰電極間に、少なくともホール輸送層及び電子輸送
層を有する有機発光素子において、前記ホール輸送層が
少なくともホスト材料として一般式(化1) (式中R1,R2,R3,R4,R5は同一でも異なっ
ていてもよく、R1,R2,R3は水素原子、低級アル
キル基、低級アルコキシ基を表し、R4,R5は水素原
子、低級アルキル基、低級アルコキシ基または塩素原子
を表す)で表される化合物と、ゲスト材料としてデカシ
クレンを含有する有機発光素子であって、前記ホール輸
送層と前記電子輸送層の間に、少なくとも上記一般式
(化1)で表される化合物を含有する電子ブロッキング
層を設けることを特徴とする有機発光素子を提供するこ
とができる。
【0020】本願の請求項10は、請求項6または7ま
たは9記載の有機発光素子のホール輸送層及び電子ブロ
ッキング層を、主としてN,N′−ビス(4′−ジフェ
ニルアミノー4−ビフェニリル)−N,N′−ジフェニ
ルベンジジンによって構成するとしたものである。
たは9記載の有機発光素子のホール輸送層及び電子ブロ
ッキング層を、主としてN,N′−ビス(4′−ジフェ
ニルアミノー4−ビフェニリル)−N,N′−ジフェニ
ルベンジジンによって構成するとしたものである。
【0021】本願の請求項11は、請求項6または7ま
たは9記載の有機発光素子の電子輸送層を主としてトリ
ス(8−キノリノラト)アルミニウムによって構成する
としたものである。
たは9記載の有機発光素子の電子輸送層を主としてトリ
ス(8−キノリノラト)アルミニウムによって構成する
としたものである。
【0022】本願の請求項12の発明によれば、陽電極
および陰電極間に、少なくともホール輸送層及び電子輸
送層を有する有機発光素子において、前記ホール輸送層
が少なくともホスト材料として一般式(化1) (式中R1,R2,R3,R4,R5は同一でも異なっ
ていてもよく、R1,R2,R3は水素原子、低級アル
キル基、低級アルコキシ基を表し、R4,R5は水素原
子、低級アルキル基、低級アルコキシ基または塩素原子
を表す)で表される化合物と、ゲスト材料として5,
6,11,12−テトラフェニルナフタセンを含有する
有機発光素子であって、前記ホール輸送層と前記電子輸
送層の間に、少なくとも一般式(化3) (式中R1,R2は同一でも異なっていてもよく、水素
原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、置換または
無置換のアリール基を表し、R3は水素原子、低級アル
キル基、低級アルコキシ基、または塩素原子を表す)で
表される化合物を含有する電子ブロッキング層を設ける
ことを特徴とする有機発光素子を提供することができ
る。
および陰電極間に、少なくともホール輸送層及び電子輸
送層を有する有機発光素子において、前記ホール輸送層
が少なくともホスト材料として一般式(化1) (式中R1,R2,R3,R4,R5は同一でも異なっ
ていてもよく、R1,R2,R3は水素原子、低級アル
キル基、低級アルコキシ基を表し、R4,R5は水素原
子、低級アルキル基、低級アルコキシ基または塩素原子
を表す)で表される化合物と、ゲスト材料として5,
6,11,12−テトラフェニルナフタセンを含有する
有機発光素子であって、前記ホール輸送層と前記電子輸
送層の間に、少なくとも一般式(化3) (式中R1,R2は同一でも異なっていてもよく、水素
原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、置換または
無置換のアリール基を表し、R3は水素原子、低級アル
キル基、低級アルコキシ基、または塩素原子を表す)で
表される化合物を含有する電子ブロッキング層を設ける
ことを特徴とする有機発光素子を提供することができ
る。
【0023】本願の請求項13の発明によれば、陽電極
および陰電極間に、少なくともホール輸送層及び電子輸
送層を有する有機発光素子において、前記ホール輸送層
が少なくともホスト材料として一般式(化1) (式中R1,R2,R3,R4,R5は同一でも異なっ
ていてもよく、R1,R2,R3は水素原子、低級アル
キル基、低級アルコキシ基を表し、R4,R5は水素原
子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、または塩素原
子を表す)で表される化合物と、ゲスト材料として一般
式(化2) (式中R1,R2は同一でも異なっていてもよく、R
1,R2は水素原子、低級アルキル基を表し、またスチ
リル基のベンゼン環と5員環ないし6員環を形成しても
良い)を含有する有機発光素子であって、前記ホール輸
送層と前記電子輸送層の間に、少なくとも一般式(化
3) (式中R1,R2は同一でも異なっていてもよく、水素
原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、置換または
無置換のアリール基を表し、R3は水素原子、低級アル
キル基、低級アルコキシ基、または塩素原子を表す)で
表される化合物を含有する電子ブロッキング層を設ける
ことを特徴とする有機発光素子を提供することができ
る。
および陰電極間に、少なくともホール輸送層及び電子輸
送層を有する有機発光素子において、前記ホール輸送層
が少なくともホスト材料として一般式(化1) (式中R1,R2,R3,R4,R5は同一でも異なっ
ていてもよく、R1,R2,R3は水素原子、低級アル
キル基、低級アルコキシ基を表し、R4,R5は水素原
子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、または塩素原
子を表す)で表される化合物と、ゲスト材料として一般
式(化2) (式中R1,R2は同一でも異なっていてもよく、R
1,R2は水素原子、低級アルキル基を表し、またスチ
リル基のベンゼン環と5員環ないし6員環を形成しても
良い)を含有する有機発光素子であって、前記ホール輸
送層と前記電子輸送層の間に、少なくとも一般式(化
3) (式中R1,R2は同一でも異なっていてもよく、水素
原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、置換または
無置換のアリール基を表し、R3は水素原子、低級アル
キル基、低級アルコキシ基、または塩素原子を表す)で
表される化合物を含有する電子ブロッキング層を設ける
ことを特徴とする有機発光素子を提供することができ
る。
【0024】本願の請求項14の発明によれば、請求項
13記載の有機発光素子のゲスト材料を主として4−ジ
シアンメチレンー2−メチルー6−(p−ジメチルアミ
ノスチリル)−4H―ピランによって構成するとしたも
のである。
13記載の有機発光素子のゲスト材料を主として4−ジ
シアンメチレンー2−メチルー6−(p−ジメチルアミ
ノスチリル)−4H―ピランによって構成するとしたも
のである。
【0025】本願の請求項15の発明によれば、陽電極
および陰電極間に、少なくともホール輸送層及び電子輸
送層を有する有機発光素子において、前記ホール輸送層
が少なくともホスト材料として一般式(化1) (式中R1,R2,R3,R4,R5は同一でも異なっ
ていてもよく、R1,R2,R3は水素原子、低級アル
キル基、低級アルコキシ基を表し、R4,R5は水素原
子、低級アルキル基、低級アルコキシ基または塩素原子
を表す)で表される化合物と、ゲスト材料としてデカシ
クレンを含有する有機発光素子であって、前記ホール輸
送層と前記電子輸送層の間に、少なくとも一般式(化
3) (式中R1,R2は同一でも異なっていてもよく、水素
原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、置換または
無置換のアリール基を表し、R3は水素原子、低級アル
キル基、低級アルコキシ基、または塩素原子を表す)で
表される化合物を含有する電子ブロッキング層を設ける
ことを特徴とする有機発光素子を提供することができ
る。
および陰電極間に、少なくともホール輸送層及び電子輸
送層を有する有機発光素子において、前記ホール輸送層
が少なくともホスト材料として一般式(化1) (式中R1,R2,R3,R4,R5は同一でも異なっ
ていてもよく、R1,R2,R3は水素原子、低級アル
キル基、低級アルコキシ基を表し、R4,R5は水素原
子、低級アルキル基、低級アルコキシ基または塩素原子
を表す)で表される化合物と、ゲスト材料としてデカシ
クレンを含有する有機発光素子であって、前記ホール輸
送層と前記電子輸送層の間に、少なくとも一般式(化
3) (式中R1,R2は同一でも異なっていてもよく、水素
原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、置換または
無置換のアリール基を表し、R3は水素原子、低級アル
キル基、低級アルコキシ基、または塩素原子を表す)で
表される化合物を含有する電子ブロッキング層を設ける
ことを特徴とする有機発光素子を提供することができ
る。
【0026】本願の請求項16は、請求項12または1
3または15記載の有機発光素子のホール輸送層を、主
としてN,N′−ビス(4′−ジフェニルアミノー4−
ビフェニリル)−N,N′−ジフェニルベンジジン、電
子ブロッキング層を主としてN,N′−ジフェニル−
N,N′−ビス(3−メチルフェニル)−1,1′―ビ
フェニルー4,4′−ジアミンによって構成するとした
ものである。
3または15記載の有機発光素子のホール輸送層を、主
としてN,N′−ビス(4′−ジフェニルアミノー4−
ビフェニリル)−N,N′−ジフェニルベンジジン、電
子ブロッキング層を主としてN,N′−ジフェニル−
N,N′−ビス(3−メチルフェニル)−1,1′―ビ
フェニルー4,4′−ジアミンによって構成するとした
ものである。
【0027】本願の請求項17は、請求項12または1
3または15記載の有機発光素子の電子輸送層を主とし
てトリス(8−キノリノラト)アルミニウムによって構
成するとしたものである。
3または15記載の有機発光素子の電子輸送層を主とし
てトリス(8−キノリノラト)アルミニウムによって構
成するとしたものである。
【0028】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
説明する。本発明の有機発光素子は有機物質をドーピン
グしたホール輸送層を有する。このホール輸送層の構成
としては、ホスト材料としてはトリフェニルアミン誘導
体が好ましく、ゲスト材料としてはベンゼン環を基本骨
格とした縮合環を含む構造を持つ有機化合物が好まし
い。
説明する。本発明の有機発光素子は有機物質をドーピン
グしたホール輸送層を有する。このホール輸送層の構成
としては、ホスト材料としてはトリフェニルアミン誘導
体が好ましく、ゲスト材料としてはベンゼン環を基本骨
格とした縮合環を含む構造を持つ有機化合物が好まし
い。
【0029】特には特願平9−341238号記載のト
リフェニルアミン4量体にルブレンをドープしたものが
好ましい。他に、特開平8−48656号公報記載の種
々のトリフェニルジアミン誘導体にルブレンをドーピン
グしたものが挙げられる。
リフェニルアミン4量体にルブレンをドープしたものが
好ましい。他に、特開平8−48656号公報記載の種
々のトリフェニルジアミン誘導体にルブレンをドーピン
グしたものが挙げられる。
【0030】また、特開平7−65958号公報に記載
のMTPD(通称TPD)にルブレン、DCM、デカシ
クレン、NK−757をドープしたものも挙げられる。
のMTPD(通称TPD)にルブレン、DCM、デカシ
クレン、NK−757をドープしたものも挙げられる。
【0031】これらのホール輸送材料に有機物質をドー
ピングするにおいて、高発光効率化を狙うときは濃度消
光を考慮して低濃度領域でのドーピングが不可欠となる
が、本発明においては発光材料としてではなく、膜の改
質が目的であるのでドープ濃度は高くとも良い。従っ
て、ドーピングする層全体に対し0.1〜50wt%が
好ましく、さらには0.1〜20wt%が好ましい。ホ
ール輸送層の膜厚は、10〜1000nmとすることが
好ましい。
ピングするにおいて、高発光効率化を狙うときは濃度消
光を考慮して低濃度領域でのドーピングが不可欠となる
が、本発明においては発光材料としてではなく、膜の改
質が目的であるのでドープ濃度は高くとも良い。従っ
て、ドーピングする層全体に対し0.1〜50wt%が
好ましく、さらには0.1〜20wt%が好ましい。ホ
ール輸送層の膜厚は、10〜1000nmとすることが
好ましい。
【0032】次に、本発明の主要部である電子ブロッキ
ング層であるが、構成材料としては一般にホール輸送材
料として使用されているものが好ましい。
ング層であるが、構成材料としては一般にホール輸送材
料として使用されているものが好ましい。
【0033】例えば、特開平7−126615号公報記
載のテトラフェニルベンジジン化合物、トリフェニルア
ミン3量体、ベンジジン2量体が挙げられる。また、特
開平8−48656号公報記載の種々のトリフェニルジ
アミン誘導体、または特開平7−65958号公報記載
のMTPD(通称TPD)でもよい。特には、特願平9
−341238号記載のトリフェニルアミン4量体が好
ましい。
載のテトラフェニルベンジジン化合物、トリフェニルア
ミン3量体、ベンジジン2量体が挙げられる。また、特
開平8−48656号公報記載の種々のトリフェニルジ
アミン誘導体、または特開平7−65958号公報記載
のMTPD(通称TPD)でもよい。特には、特願平9
−341238号記載のトリフェニルアミン4量体が好
ましい。
【0034】電子ブロッキング層の膜厚は1〜100n
mが好ましい。テトラフェニルベンジジン化合物、トリ
フェニルアミン3量体、MTPD等の低分子量化合物を
用いる場合は、膜厚が薄い程良く、1〜20nmが好ま
しい。ベンジジン2量体をはじめとするトリフェニルア
ミン4量体またはそれ以上の高分子量化合物では、膜厚
は厚くとも良いが、ドーピングしたホール輸送層が寿命
に対して支配的であるので、ホール輸送層よりも薄くし
た方が好ましい。
mが好ましい。テトラフェニルベンジジン化合物、トリ
フェニルアミン3量体、MTPD等の低分子量化合物を
用いる場合は、膜厚が薄い程良く、1〜20nmが好ま
しい。ベンジジン2量体をはじめとするトリフェニルア
ミン4量体またはそれ以上の高分子量化合物では、膜厚
は厚くとも良いが、ドーピングしたホール輸送層が寿命
に対して支配的であるので、ホール輸送層よりも薄くし
た方が好ましい。
【0035】電子輸送層の構成材料としては、トリス
(8−キノリノラト)アルミニウムの他に、トリス(4
−メチルー8−キノリノラト)アルミニウムや、10−
ベンゾ[h]キノリノールーベリリウム錯体等の金属錯
体等を用いることができる。電子輸送層の膜厚は、10
〜1000nmとすることが好ましい。
(8−キノリノラト)アルミニウムの他に、トリス(4
−メチルー8−キノリノラト)アルミニウムや、10−
ベンゾ[h]キノリノールーベリリウム錯体等の金属錯
体等を用いることができる。電子輸送層の膜厚は、10
〜1000nmとすることが好ましい。
【0036】上記ホール輸送層、電子ブロッキング層、
有機発光層、電子輸送層の有機層については、アモルフ
ァス状態の均質な膜を形成することが望ましく、真空蒸
着法による成膜が好ましい。さらに、真空中で連続して
各層を形成することにより、各層間の界面に不純物が付
着するのを防ぐことによって、動作電圧の低下、高効率
化、長寿命化といった特性の改善を図ることができる。
有機発光層、電子輸送層の有機層については、アモルフ
ァス状態の均質な膜を形成することが望ましく、真空蒸
着法による成膜が好ましい。さらに、真空中で連続して
各層を形成することにより、各層間の界面に不純物が付
着するのを防ぐことによって、動作電圧の低下、高効率
化、長寿命化といった特性の改善を図ることができる。
【0037】また、これら各層を真空蒸着法により形成
するにあたり、1層に複数の化合物を含有させる場合、
化合物を入れた各ボートを個別に温度制御して共蒸着す
ることが好ましいが、予め混合したものを蒸着しても良
い。さらにこの他の成膜方法として、溶液塗布法、ラン
グミュア・ブロジェット(LB)法などを用いることも
できる。溶液塗布法ではポリマー等のマトリクス物質中
に各化合物を分散させる構成としても良い。
するにあたり、1層に複数の化合物を含有させる場合、
化合物を入れた各ボートを個別に温度制御して共蒸着す
ることが好ましいが、予め混合したものを蒸着しても良
い。さらにこの他の成膜方法として、溶液塗布法、ラン
グミュア・ブロジェット(LB)法などを用いることも
できる。溶液塗布法ではポリマー等のマトリクス物質中
に各化合物を分散させる構成としても良い。
【0038】有機発光素子は、少なくとも一方の電極を
透明ないし半透明にすることによって、面発光を取り出
すことが可能となる。通常、正孔注入電極としての陽極
にはITO(インジウム錫酸化物)膜を用いることが多
い。他に、酸化錫、Ni,Au,Pt,Pd等が挙げら
れる。ITO膜はその透明性を向上させ、または抵抗率
を低下させる目的で、スパッタ、エレクトロンビーム蒸
着、イオンプレーティング等の成膜方法が採用されてい
る。また、膜厚は必要とされるシート抵抗値と可視光透
過率から決定されるが、有機発光素子では比較的駆動電
流密度が高いため、シート抵抗値を小さくするため10
0nm以上の厚さで用いられることが多い。
透明ないし半透明にすることによって、面発光を取り出
すことが可能となる。通常、正孔注入電極としての陽極
にはITO(インジウム錫酸化物)膜を用いることが多
い。他に、酸化錫、Ni,Au,Pt,Pd等が挙げら
れる。ITO膜はその透明性を向上させ、または抵抗率
を低下させる目的で、スパッタ、エレクトロンビーム蒸
着、イオンプレーティング等の成膜方法が採用されてい
る。また、膜厚は必要とされるシート抵抗値と可視光透
過率から決定されるが、有機発光素子では比較的駆動電
流密度が高いため、シート抵抗値を小さくするため10
0nm以上の厚さで用いられることが多い。
【0039】電子注入電極としての陰極には、Tang
らの提案したMgAg合金またはAlLi合金など、仕
事関数が低く電子注入障壁の低い金属と、比較的仕事関
数が大きく安定な金属との合金が用いられることが多
い。また、仕事関数の低い金属を有機層側に成膜し、こ
の低仕事関数金属を保護する目的で、仕事関数の大きな
金属を厚く積層してもよく、Li/Al、LiF/Al
のような積層電極を用いることができる。これら陰極の
形成には蒸着法やスパッタ法が好ましい。
らの提案したMgAg合金またはAlLi合金など、仕
事関数が低く電子注入障壁の低い金属と、比較的仕事関
数が大きく安定な金属との合金が用いられることが多
い。また、仕事関数の低い金属を有機層側に成膜し、こ
の低仕事関数金属を保護する目的で、仕事関数の大きな
金属を厚く積層してもよく、Li/Al、LiF/Al
のような積層電極を用いることができる。これら陰極の
形成には蒸着法やスパッタ法が好ましい。
【0040】基板は、上述した薄膜を積層した有機発光
素子を担持できるものであれば良く、また、有機層内で
生じた発光を取り出せるように透明ないし半透明の材料
であれば良く、コーニング1737等のガラス、または
ポリエステルその他の樹脂フィルム等を用いる。
素子を担持できるものであれば良く、また、有機層内で
生じた発光を取り出せるように透明ないし半透明の材料
であれば良く、コーニング1737等のガラス、または
ポリエステルその他の樹脂フィルム等を用いる。
【0041】次に具体的な実施例に基づいてさらに詳細
に説明する。図1は本発明における一実施例の有機発光
素子の断面模式図である。この有機発光素子はガラス基
板11上に、スパッタ法により透明電極12が形成さ
れ、さらにこの上にホール輸送層13、電子ブロッキン
グ層14,電子輸送層15、AlとLiからなる陰電極
16の順に蒸着法により所望のパターンに成膜され、形
成されている。ホール輸送層はホスト材料とゲスト材料
を共蒸着により形成した。電子輸送層を構成する材料と
しては電子輸送性発光材料であるトリス(8−キノリノ
ラト)アルミニウムを用いた。他に電子輸送性発光材料
としてはなどが挙げられる。透明電極12と陰電極16
に直流電圧を印加し、素子の評価を行った。
に説明する。図1は本発明における一実施例の有機発光
素子の断面模式図である。この有機発光素子はガラス基
板11上に、スパッタ法により透明電極12が形成さ
れ、さらにこの上にホール輸送層13、電子ブロッキン
グ層14,電子輸送層15、AlとLiからなる陰電極
16の順に蒸着法により所望のパターンに成膜され、形
成されている。ホール輸送層はホスト材料とゲスト材料
を共蒸着により形成した。電子輸送層を構成する材料と
しては電子輸送性発光材料であるトリス(8−キノリノ
ラト)アルミニウムを用いた。他に電子輸送性発光材料
としてはなどが挙げられる。透明電極12と陰電極16
に直流電圧を印加し、素子の評価を行った。
【0042】(実施例1)ホール輸送層は、ホスト材料
としてN,N′−ビス(4′−ジフェニルアミノー4−
ビフェニリル)−N,N′−ジフェニルベンジジンと、
ゲスト材料として3重量%の5,6,11,12−テト
ラフェニルナフタセンとから構成した。
としてN,N′−ビス(4′−ジフェニルアミノー4−
ビフェニリル)−N,N′−ジフェニルベンジジンと、
ゲスト材料として3重量%の5,6,11,12−テト
ラフェニルナフタセンとから構成した。
【0043】ホール輸送層を、50nm蒸着した時点で
ゲスト材料である5,6,11,12−テトラフェニル
ナフタセンのみ蒸着を止め、引き続きN,N′−ビス
(4′−ジフェニルアミノー4−ビフェニリル)−N,
N′−ジフェニルベンジジンのみ10nm蒸着し、電子
ブロッキング層を得た。
ゲスト材料である5,6,11,12−テトラフェニル
ナフタセンのみ蒸着を止め、引き続きN,N′−ビス
(4′−ジフェニルアミノー4−ビフェニリル)−N,
N′−ジフェニルベンジジンのみ10nm蒸着し、電子
ブロッキング層を得た。
【0044】このときの発光ピーク波長(nm)、発光
色、発光効率(cd/A)及び初期輝度500cd/m
2としたときの駆動電圧(V)と輝度半減期(hr)を
(表1)に示す。
色、発光効率(cd/A)及び初期輝度500cd/m
2としたときの駆動電圧(V)と輝度半減期(hr)を
(表1)に示す。
【0045】
【表1】
【0046】(実施例2)実施例1のホール輸送層の形
成において、ゲスト材料として3重量%の5,6,1
1,12−テトラフェニルナフタセンの代わりに1重量
%の4−ジシアンメチレンー2−メチルー6−(P−ジ
メチルアミノスチリル)−4Hーピランを用いた以外は
実施例1と同様にして有機発光素子を作製した。評価は
実施例1と同様に行った。結果を(表1)に示す。
成において、ゲスト材料として3重量%の5,6,1
1,12−テトラフェニルナフタセンの代わりに1重量
%の4−ジシアンメチレンー2−メチルー6−(P−ジ
メチルアミノスチリル)−4Hーピランを用いた以外は
実施例1と同様にして有機発光素子を作製した。評価は
実施例1と同様に行った。結果を(表1)に示す。
【0047】(実施例3)実施例1のホール輸送層の形
成において、ゲスト材料として3重量%の5,6,1
1,12−テトラフェニルナフタセンの代わりに1重量
%のデカシクレンを用いた以外は実施例1と同様にして
有機発光素子を作製した。評価は実施例1と同様に行っ
た。結果を(表1)に示す。
成において、ゲスト材料として3重量%の5,6,1
1,12−テトラフェニルナフタセンの代わりに1重量
%のデカシクレンを用いた以外は実施例1と同様にして
有機発光素子を作製した。評価は実施例1と同様に行っ
た。結果を(表1)に示す。
【0048】(実施例4)実施例1とホール輸送層の構
成を同じくして、電子ブロッキング層の形成において
N,N′−ビス(4′−ジフェニルアミノー4−ビフェ
ニリル)−N,N′−ジフェニルベンジジンの代わり
に、N,N′−ジフェニル−N,N′−ビス(3−メチ
ルフェニル)−1,1′―ビフェニルー4,4′−ジア
ミンを用いた。
成を同じくして、電子ブロッキング層の形成において
N,N′−ビス(4′−ジフェニルアミノー4−ビフェ
ニリル)−N,N′−ジフェニルベンジジンの代わり
に、N,N′−ジフェニル−N,N′−ビス(3−メチ
ルフェニル)−1,1′―ビフェニルー4,4′−ジア
ミンを用いた。
【0049】実施例4ではホール輸送層のホスト材料と
電子ブロッキング層を構成する材料が異なるので、ホー
ル輸送層を50nm蒸着後、ホスト材料とゲスト材料の
両方の蒸着を止め、電子ブロッキング層を5nm形成し
た。評価は実施例1と同様に行った。結果を(表1)に
示す。
電子ブロッキング層を構成する材料が異なるので、ホー
ル輸送層を50nm蒸着後、ホスト材料とゲスト材料の
両方の蒸着を止め、電子ブロッキング層を5nm形成し
た。評価は実施例1と同様に行った。結果を(表1)に
示す。
【0050】(実施例5)実施例4のホール輸送層の形
成において、ゲスト材料として3重量%の5,6,1
1,12−テトラフェニルナフタセンの代わりに1重量
%の4−ジシアンメチレンー2−メチルー6−(P−ジ
メチルアミノスチリル)−4Hーピラン(DCM)を用
いた以外は実施例4と同様にして有機発光素子を作製し
た。評価は実施例1と同様に行った。結果を(表1)に
示す。
成において、ゲスト材料として3重量%の5,6,1
1,12−テトラフェニルナフタセンの代わりに1重量
%の4−ジシアンメチレンー2−メチルー6−(P−ジ
メチルアミノスチリル)−4Hーピラン(DCM)を用
いた以外は実施例4と同様にして有機発光素子を作製し
た。評価は実施例1と同様に行った。結果を(表1)に
示す。
【0051】(実施例6)実施例4のホール輸送層の形
成において、ゲスト材料として3重量%の5,6,1
1,12−テトラフェニルナフタセンの代わりに1重量
%のデカシクレンを用いた以外は実施例4と同様にして
有機発光素子を作製した。評価は実施例1と同様に行っ
た。結果を(表1)に示す。
成において、ゲスト材料として3重量%の5,6,1
1,12−テトラフェニルナフタセンの代わりに1重量
%のデカシクレンを用いた以外は実施例4と同様にして
有機発光素子を作製した。評価は実施例1と同様に行っ
た。結果を(表1)に示す。
【0052】(実施例7)図2は本発明における有機発
光層を具備した一実施例の有機発光素子の断面模式図で
ある。この有機発光素子はガラス基板21上に、スパッ
タ法により透明電極22が形成され、さらにこの上にホ
ール輸送層23、電子ブロッキング層24,有機発光層
25、電子輸送層26、AlとLiからなる陰電極27
の順に蒸着法により所望のパターンに成膜され、形成さ
れている。ホール輸送層及び有機発光層はホスト材料と
ゲスト材料を共蒸着により形成した。透明電極22と陰
電極27に直流電圧を印加し、素子の評価を行った。
光層を具備した一実施例の有機発光素子の断面模式図で
ある。この有機発光素子はガラス基板21上に、スパッ
タ法により透明電極22が形成され、さらにこの上にホ
ール輸送層23、電子ブロッキング層24,有機発光層
25、電子輸送層26、AlとLiからなる陰電極27
の順に蒸着法により所望のパターンに成膜され、形成さ
れている。ホール輸送層及び有機発光層はホスト材料と
ゲスト材料を共蒸着により形成した。透明電極22と陰
電極27に直流電圧を印加し、素子の評価を行った。
【0053】ホール輸送層は、ホスト材料としてN,
N′−ビス(4′−ジフェニルアミノー4−ビフェニリ
ル)−N,N′−ジフェニルベンジジンと、ゲスト材料
として3重量%の5,6,11,12−テトラフェニル
ナフタセンとから構成した。
N′−ビス(4′−ジフェニルアミノー4−ビフェニリ
ル)−N,N′−ジフェニルベンジジンと、ゲスト材料
として3重量%の5,6,11,12−テトラフェニル
ナフタセンとから構成した。
【0054】ホール輸送層を50nm蒸着した時点でゲ
スト材料である5,6,11,12−テトラフェニルナ
フタセンのみ蒸着を止め、引き続きN,N′−ビス
(4′−ジフェニルアミノー4−ビフェニリル)−N,
N′−ジフェニルベンジジンのみ10nm蒸着し、電子
ブロッキング層を得た。
スト材料である5,6,11,12−テトラフェニルナ
フタセンのみ蒸着を止め、引き続きN,N′−ビス
(4′−ジフェニルアミノー4−ビフェニリル)−N,
N′−ジフェニルベンジジンのみ10nm蒸着し、電子
ブロッキング層を得た。
【0055】有機発光層は、ホスト材料としてトリス
(8−キノリノラト)アルミニウムとゲスト材料として
0.1重量%のキナクリドンとから構成した。評価は実
施例1と同様に行った。結果を(表1)に示す。
(8−キノリノラト)アルミニウムとゲスト材料として
0.1重量%のキナクリドンとから構成した。評価は実
施例1と同様に行った。結果を(表1)に示す。
【0056】量子効率の高いキナクリドンの発光により
発光効率が飛躍的に向上し、その結果駆動電流値が下が
り、ジュール熱の影響が小さくなったことから、寿命特
性も向上している。
発光効率が飛躍的に向上し、その結果駆動電流値が下が
り、ジュール熱の影響が小さくなったことから、寿命特
性も向上している。
【0057】また、ELスペクトルを測定したところ、
5,6,11,12−テトラフェニルナフタセンの発光
は全く現れず、キナクリドンの発光のみ観察された。
5,6,11,12−テトラフェニルナフタセンの発光
は全く現れず、キナクリドンの発光のみ観察された。
【0058】(実施例8)実施例7のキナクリドンの代
わりに、0.1重量%のナイルレッドを用いた以外は実
施例7と同様にして有機発光素子を作製した。評価は実
施例1と同様に行った。結果を(表1)に示す。
わりに、0.1重量%のナイルレッドを用いた以外は実
施例7と同様にして有機発光素子を作製した。評価は実
施例1と同様に行った。結果を(表1)に示す。
【0059】また、ELスペクトルを測定したところ、
5,6,11,12−テトラフェニルナフタセンの発光
は全く現れず、ナイルレッドの発光のみ観察された。
5,6,11,12−テトラフェニルナフタセンの発光
は全く現れず、ナイルレッドの発光のみ観察された。
【0060】(比較例1)ホール輸送層は、ホスト材料
としてN,N′−ビス(4′−ジフェニルアミノー4−
ビフェニリル)−N,N′−ジフェニルベンジジンと、
ゲスト材料として3重量%の5,6,11,12−テト
ラフェニルナフタセンとから構成し、50nmの膜厚を
得た。電子ブロッキング層は積層せず、電子輸送層とし
てトリス(8−キノリノラト)アルミニウムを積層し、
有機発光素子を得た。評価は実施例1と同様に行った。
結果を(表1)に示す。
としてN,N′−ビス(4′−ジフェニルアミノー4−
ビフェニリル)−N,N′−ジフェニルベンジジンと、
ゲスト材料として3重量%の5,6,11,12−テト
ラフェニルナフタセンとから構成し、50nmの膜厚を
得た。電子ブロッキング層は積層せず、電子輸送層とし
てトリス(8−キノリノラト)アルミニウムを積層し、
有機発光素子を得た。評価は実施例1と同様に行った。
結果を(表1)に示す。
【0061】(比較例2)ホール輸送層は、N,N′−
ビス(4′−ジフェニルアミノー4−ビフェニリル)−
N,N′−ジフェニルベンジジンのみで構成し、50n
mの膜厚を得た。
ビス(4′−ジフェニルアミノー4−ビフェニリル)−
N,N′−ジフェニルベンジジンのみで構成し、50n
mの膜厚を得た。
【0062】電子ブロッキング層は積層せず、電子輸送
層としてトリス(8−キノリノラト)アルミニウムを積
層し、有機発光素子を得た。評価は実施例1と同様に行
った。結果を(表1)に示す。
層としてトリス(8−キノリノラト)アルミニウムを積
層し、有機発光素子を得た。評価は実施例1と同様に行
った。結果を(表1)に示す。
【0063】(比較例3)ホール輸送層は、N,N′−
ジフェニル−N,N′−ビス(3−メチルフェニル)−
1,1′―ビフェニルー4,4′−ジアミンのみで構成
し、50nmの膜厚を得た。電子ブロッキング層は積層
せず、電子輸送層としてトリス(8−キノリノラト)ア
ルミニウムを積層し、有機発光素子を得た。評価は実施
例1と同様に行った。結果を(表1)に示す。
ジフェニル−N,N′−ビス(3−メチルフェニル)−
1,1′―ビフェニルー4,4′−ジアミンのみで構成
し、50nmの膜厚を得た。電子ブロッキング層は積層
せず、電子輸送層としてトリス(8−キノリノラト)ア
ルミニウムを積層し、有機発光素子を得た。評価は実施
例1と同様に行った。結果を(表1)に示す。
【0064】ホール輸送層に有機化合物をドーピングし
た系では、電子ブロッキング層の有無に関わらず、いず
れの場合も黒点の発生は、顕微鏡観察で数個/mm2 レ
ベルであり、評価時間中における成長もほとんど見られ
なかった。
た系では、電子ブロッキング層の有無に関わらず、いず
れの場合も黒点の発生は、顕微鏡観察で数個/mm2 レ
ベルであり、評価時間中における成長もほとんど見られ
なかった。
【0065】比較例1においては、発光効率、輝度半減
期共に実施例1〜6に比べ秀でているが、これは量子効
率の高いルブレンの発光によるものである。発光効率の
向上により、駆動電流値が下がり、ジュール熱の影響が
小さくなったことから、寿命特性も向上している。しか
し、既に述べたとおり、ルブレンは黄色発光であり、R
・G・Bからなるカラーディスプレイには不向きであ
る。
期共に実施例1〜6に比べ秀でているが、これは量子効
率の高いルブレンの発光によるものである。発光効率の
向上により、駆動電流値が下がり、ジュール熱の影響が
小さくなったことから、寿命特性も向上している。しか
し、既に述べたとおり、ルブレンは黄色発光であり、R
・G・Bからなるカラーディスプレイには不向きであ
る。
【0066】
【発明の効果】以上のように本発明は、有機物質をドー
ピングしたホール輸送層を有し、かつ電子輸送層または
有機発光層との界面に電子ブロッキング層を設けること
によって、ホール輸送層へのドーピングによる動作電圧
の低下、黒点発生数の減少と黒点拡大速度の抑制効果の
利点を活かしながら、ホール輸送層にドーピングした有
機物質による発光を阻害することで、本来の発光材料か
らの発光色を維持したまま、耐熱性、耐久性に優れ、か
つ無欠陥の有機発光素子を提供することができるもので
ある。
ピングしたホール輸送層を有し、かつ電子輸送層または
有機発光層との界面に電子ブロッキング層を設けること
によって、ホール輸送層へのドーピングによる動作電圧
の低下、黒点発生数の減少と黒点拡大速度の抑制効果の
利点を活かしながら、ホール輸送層にドーピングした有
機物質による発光を阻害することで、本来の発光材料か
らの発光色を維持したまま、耐熱性、耐久性に優れ、か
つ無欠陥の有機発光素子を提供することができるもので
ある。
【0067】さらに、電子ブロッキング層を具備した有
機発光素子の有機発光層に蛍光物質をドーピングするこ
とにより、ホール輸送層にドーピングした有機物質の発
光の影響を受けることなく、発光効率の向上またはカラ
ー化を達成することが可能になった。
機発光素子の有機発光層に蛍光物質をドーピングするこ
とにより、ホール輸送層にドーピングした有機物質の発
光の影響を受けることなく、発光効率の向上またはカラ
ー化を達成することが可能になった。
【図1】本発明における一実施例の有機発光素子の断面
模式図
模式図
【図2】本発明における有機発光層を具備した一実施例
の有機発光素子の断面模式図
の有機発光素子の断面模式図
11 ガラス基板 12 透明電極 13 ホール輸送層 14 電子ブロッキング層 15 電子輸送層 16 陰電極有機発光層 21 ガラス基板 22 透明電極 23 ホール輸送層 24 電子ブロッキング層 25 有機発光層 26 電子輸送層 27 陰電極
Claims (17)
- 【請求項1】陽電極及び陰電極間に、少なくともホール
輸送層及び電子輸送層を有し、前記ホール輸送層に有機
物質をドーピングする有機発光素子であって、前記ホー
ル輸送層と前記電子輸送層の間に、電子ブロッキング層
を設けることを特徴とする有機発光素子。 - 【請求項2】陽電極および陰電極間に、少なくともホー
ル輸送層、有機発光層及び電子輸送層を有し、前記ホー
ル輸送層に有機物質をドーピングする有機発光素子であ
って、前記ホール輸送層と前記有機発光層の間に、電子
ブロッキング層を設けることを特徴とする有機発光素
子。 - 【請求項3】前記電子ブロッキング層が、ホール輸送性
材料であることを特徴とする請求項1または2記載の有
機発光素子。 - 【請求項4】前記ホール輸送層にドーピングされた有機
物質が、蛍光物質であることを特徴とする請求項1また
は2記載の有機発光素子。 - 【請求項5】前記有機発光層に蛍光物質をドーピングす
ることを特徴とする請求項2記載の有機発光素子。 - 【請求項6】陽電極および陰電極間に、少なくともホー
ル輸送層及び電子輸送層を有する有機発光素子であっ
て、前記ホール輸送層が少なくともホスト材料として下
記一般式 【化1】 (式中R1,R2,R3,R4,R5は同一でも異なっ
ていてもよく、R1,R2,R3は水素原子、低級アル
キル基、低級アルコキシ基を表し、R4,R5は水素原
子、低級アルキル基、低級アルコキシ基または塩素原子
を表す)で表される化合物と、ゲスト材料として5,
6,11,12−テトラフェニルナフタセンを含有する
有機発光素子であって、前記ホール輸送層と前記電子輸
送層の間に、少なくとも上記一般式(化1)で表される
化合物を含有する電子ブロッキング層を設けることを特
徴とする有機発光素子。 - 【請求項7】陽電極および陰電極間に、少なくともホー
ル輸送層及び電子輸送層を有する有機発光素子であっ
て、前記ホール輸送層が少なくともホスト材料として一
般式(化1) (式中R1,R2,R3,R4,R5は同一でも異なっ
ていてもよく、R1,R2,R3は水素原子、低級アル
キル基、低級アルコキシ基を表し、R4,R5は水素原
子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、または塩素原
子を表す)で表される化合物と、ゲスト材料として下記
一般式 【化2】 (式中R1,R2は同一でも異なっていてもよく、R
1,R2は水素原子、低級アルキル基を表し、またスチ
リル基のベンゼン環と5員環ないし6員環を形成しても
良い)を含有する有機発光素子であって、前記ホール輸
送層と前記電子輸送層の間に、少なくとも上記一般式
(化1)で表される化合物を含有する電子ブロッキング
層を設けることを特徴とする有機発光素子。 - 【請求項8】前記ゲスト材料が主として4−ジシアンメ
チレンー2−メチルー6−(p−ジメチルアミノスチリ
ル)−4H―ピランによって構成されることを特徴とす
る請求項7記載の有機発光素子。 - 【請求項9】陽電極および陰電極間に、少なくともホー
ル輸送層及び電子輸送層を有する有機発光素子であっ
て、前記ホール輸送層が少なくともホスト材料として一
般式(化1)(式中R1,R2,R3,R4,R5は同
一でも異なっていてもよく、R1,R2,R3は水素原
子、低級アルキル基、低級アルコキシ基を表し、R4,
R5は水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、
または塩素原子を表す)で表される化合物と、ゲスト材
料としてデカシクレンを含有する有機発光素子であっ
て、前記ホール輸送層と前記電子輸送層の間に、少なく
とも上記一般式(化1)で表される化合物を含有する電
子ブロッキング層を設けることを特徴とする有機発光素
子。 - 【請求項10】前記ホール輸送層及び前記電子ブロッキ
ング層が主としてN,N′−ビス(4′−ジフェニルア
ミノー4−ビフェニリル)−N,N′−ジフェニルベン
ジジンによって構成されることを特徴とする請求項6ま
たは7または9のいずれかに記載の有機発光素子。 - 【請求項11】前記電子輸送層が主としてトリス(8−
キノリノラト)アルミニウムによって構成されることを
特徴とする請求項6または7または9のいずれかに記載
の有機発光素子。 - 【請求項12】陽電極および陰電極間に、少なくともホ
ール輸送層及び電子輸送層を有する有機発光素子であっ
て、前記ホール輸送層が少なくともホスト材料として一
般式(化1) (式中R1,R2,R3,R4,R5は同一でも異なっ
ていてもよく、R1,R2,R3は水素原子、低級アル
キル基、低級アルコキシ基を表し、R4,R5は水素原
子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、または塩素原
子を表す)で表される化合物と、ゲスト材料として5,
6,11,12−テトラフェニルナフタセンを含有する
有機発光素子であって、前記ホール輸送層と前記電子輸
送層の間に、少なくとも下記一般式 【化3】 (式中R1,R2は同一でも異なっていてもよく、水素
原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、置換または
無置換のアリール基を表し、R3は水素原子、低級アル
キル基、低級アルコキシ基、または塩素原子を表す)で
表される化合物を含有する電子ブロッキング層を設ける
ことを特徴とする有機発光素子。 - 【請求項13】陽電極および陰電極間に、少なくともホ
ール輸送層及び電子輸送層を有する有機発光素子であっ
て、前記ホール輸送層が少なくともホスト材料として一
般式(化1) (式中R1,R2,R3,R4,R5は同一でも異なっ
ていてもよく、R1,R2,R3は水素原子、低級アル
キル基、低級アルコキシ基を表し、R4,R5は水素原
子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、または塩素原
子を表す)で表される化合物と、ゲスト材料として一般
式(化2) (式中R1,R2は同一でも異なっていてもよく、R
1,R2は水素原子、低級アルキル基を表し、またスチ
リル基のベンゼン環と5員環ないし6員環を形成しても
良い)を含有する有機発光素子であって、前記ホール輸
送層と前記電子輸送層の間に、少なくとも一般式(化
3) (式中R1,R2は同一でも異なっていてもよく、水素
原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、置換または
無置換のアリール基を表し、R3は水素原子、低級アル
キル基、低級アルコキシ基、または塩素原子を表す)で
表される化合物を含有する電子ブロッキング層を設ける
ことを特徴とする有機発光素子。 - 【請求項14】前記ゲスト材料が、主として4−ジシア
ンメチレンー2−メチルー6−(p−ジメチルアミノス
チリル)−4H―ピランによって構成されることを特徴
とする請求項13記載の有機発光素子。 - 【請求項15】陽電極および陰電極間に、少なくともホ
ール輸送層及び電子輸送層を有する有機発光素子であっ
て、 前記ホール輸送層が少なくともホスト材料として一般式
(化1) (式中R1,R2,R3,R4,R5は同一でも異なっ
ていてもよく、R1,R2,R3は水素原子、低級アル
キル基、低級アルコキシ基を表し、R4,R5は水素原
子、低級アルキル基、低級アルコキシ基または塩素原子
を表す)で表される化合物と、ゲスト材料としてデカシ
クレンを含有する有機発光素子であって、前記ホール輸
送層と前記電子輸送層の間に、少なくとも一般式(化
3) (式中R1,R2は同一でも異なっていてもよく、水素
原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、置換または
無置換のアリール基を表し、R3は水素原子、低級アル
キル基、低級アルコキシ基、または塩素原子を表す)で
表される化合物を含有する電子ブロッキング層を設ける
ことを特徴とする有機発光素子。 - 【請求項16】前記ホール輸送層が、主としてN,N′
−ビス(4′−ジフェニルアミノー4−ビフェニリル)
−N,N′−ジフェニルベンジジン、前記電子ブロッキ
ング層が主としてN,N′−ジフェニル−N,N′−ビ
ス(3−メチルフェニル)−1,1′―ビフェニルー
4,4′−ジアミンによって構成されることを特徴とす
る請求項12または13または15のいずれかに記載の
有機発光素子。 - 【請求項17】前記電子輸送層が、主としてトリス(8
−キノリノラト)アルミニウムによって構成されること
を特徴とする請求項12または13または15のいずれ
かに記載の有機発光素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10147127A JPH11339966A (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 有機発光素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10147127A JPH11339966A (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 有機発光素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11339966A true JPH11339966A (ja) | 1999-12-10 |
Family
ID=15423173
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10147127A Pending JPH11339966A (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 有機発光素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11339966A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000196140A (ja) * | 1998-12-28 | 2000-07-14 | Sharp Corp | 有機エレクトロルミネッセンス素子とその製造法 |
JP2001220577A (ja) * | 1999-03-09 | 2001-08-14 | Hayashibara Biochem Lab Inc | ピラン誘導体 |
US7052351B2 (en) * | 2002-12-31 | 2006-05-30 | Eastman Kodak Company | Using hole- or electron-blocking layers in color OLEDS |
JP2009283787A (ja) * | 2008-05-23 | 2009-12-03 | Rohm Co Ltd | 有機el素子 |
US7728518B2 (en) | 2003-01-28 | 2010-06-01 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Light emitting device |
JP2012186258A (ja) * | 2011-03-04 | 2012-09-27 | Seiko Epson Corp | 発光素子、発光装置、表示装置および電子機器 |
-
1998
- 1998-05-28 JP JP10147127A patent/JPH11339966A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000196140A (ja) * | 1998-12-28 | 2000-07-14 | Sharp Corp | 有機エレクトロルミネッセンス素子とその製造法 |
JP2001220577A (ja) * | 1999-03-09 | 2001-08-14 | Hayashibara Biochem Lab Inc | ピラン誘導体 |
US7052351B2 (en) * | 2002-12-31 | 2006-05-30 | Eastman Kodak Company | Using hole- or electron-blocking layers in color OLEDS |
US7728518B2 (en) | 2003-01-28 | 2010-06-01 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Light emitting device |
JP2009283787A (ja) * | 2008-05-23 | 2009-12-03 | Rohm Co Ltd | 有機el素子 |
JP2012186258A (ja) * | 2011-03-04 | 2012-09-27 | Seiko Epson Corp | 発光素子、発光装置、表示装置および電子機器 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100439281B1 (ko) | 혼합된홀이동재료가사용된유기전자발광장치 | |
KR100838094B1 (ko) | 유기 전계 발광 소자 및 이것을 사용한 발광장치 | |
JP3951425B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子 | |
JP4154215B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス表示素子の製造方法 | |
US20040076854A1 (en) | Thin film EL device | |
JP3575335B2 (ja) | 有機発光素子 | |
JP2000133458A (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子 | |
JPH11339966A (ja) | 有機発光素子 | |
JP3848646B2 (ja) | 有機発光素子 | |
JP2000030869A (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子 | |
JP3239057B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子 | |
JPH11154596A (ja) | 有機エレクトロルミネセンス素子 | |
JP2000106277A (ja) | 有機エレクトロルミネセンス素子 | |
JPH11354282A (ja) | 有機発光素子 | |
JPH1187060A (ja) | 新規有機エレクトロルミネッセンス素子 | |
JP4733285B2 (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子 | |
JPH1088123A (ja) | 有機電界発光素子 | |
JPH073257A (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子 | |
KR100682766B1 (ko) | 전자 래더층을 갖는 유기 전계 발광 소자 | |
KR100660001B1 (ko) | 전자 래더층을 갖는 유기 전계 발광 소자 | |
JP2004172068A (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子 | |
KR100644530B1 (ko) | 전자 래더층을 갖는 유기 전계 발광 소자 | |
KR100682824B1 (ko) | 고효율의 유기 전계 발광 소자 | |
KR100662599B1 (ko) | 고효율의 유기 전계 발광 소자 | |
JPH11111462A (ja) | 有機エレクトロルミネッセンス素子 |