JPH1133983A - 三方裁断機 - Google Patents

三方裁断機

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JPH1133983A
JPH1133983A JP20959897A JP20959897A JPH1133983A JP H1133983 A JPH1133983 A JP H1133983A JP 20959897 A JP20959897 A JP 20959897A JP 20959897 A JP20959897 A JP 20959897A JP H1133983 A JPH1133983 A JP H1133983A
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Hiroshi Kobayashi
廣 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 天地用刃の位置と、受け部材の刃受部との位
置が不一致の状態で裁断が実行されることを防止でき、
ひいては裁断ミスや刃の破損といった問題を生じにくい
三方裁断機を提供する。 【解決手段】 三方裁断機1は、互いに対向配置される
とともに、その対向方向において相対的に接近・離間可
能とされて製本物Sの天地を裁断する1対の天地用刃2
と、製本物Sの小口を裁断する小口用刃3と、天地用刃
2及び小口用刃3に対応する所定位置に刃受部6,7を
有するとともに、製本物Sを支持する受け部材5と、各
天地用刃2の対向方向における位置を検出する天地用刃
位置情報検出手段と、刃受部6の位置を検出する刃受部
位置情報検出手段と、天地用刃位置と刃受部位置とに基
づいて、天地用刃2の位置と刃受部6の位置とが合致し
ているか否かを判別する判別手段と、その判別結果に基
づいて所定の出力を行う出力手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三方裁断機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、製本工程において製本物の天地及
び小口を所定寸法に切り揃えるために、三方裁断機が広
く使用されている。三方裁断機は、例えば図19に示す
ように、製本物Sを支持する受け部材101と、製本物
Sの天地を裁断する1対の天地用刃102,102と、
製本物Sの小口を裁断する小口用刃103等を備えてい
る。天地用刃102,102は互いに平行に配置され、
これらが同時に昇降することにより製本物Sの天地を裁
断する。一方、小口用刃103は天地用刃102,10
2に直交するように配置され、天地用刃102,102
による製本物Sの裁断後又は裁断前、あるいはこれと同
時に製本物Sを裁断する。受け部材101はベース部1
10上に配置されており、搬送路Rから送られてくる製
本物Sを支持する。また、受け部材101には上記天地
用刃102,102及び小口用刃103のそれぞれに対
応する位置に、例えばプラスチック等の軟質材料等から
なる刃受部104,104が形成されている。
【0003】ところで、上記三方裁断機100において
は、オーダー変更によりサイズの異なる製本物Sを裁断
する場合、天地用刃102,102は製本物Sのサイズ
に合わせて、天地用刃102,102の対向方向におけ
る位置が調整される。一方、受け部材101について
は、製本物Sのサイズに応じて刃受部104,104の
形成位置が異なる受け部材101が各種用意されてお
り、製本物Sの裁断オーダーに応じて所定のものに交換
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の三方裁断機においては、オーダー変更の際に、受け部
材101の交換を忘れたり、製本物Sのサイズに対応し
ない別のサイズの受け部材101を間違って取り付けた
りする場合がある。一方、これとは逆に受け部材101
の交換のみを行って、天地用刃102,102の位置変
更を忘れることもある。いずれにしろ、このことに気づ
かずに裁断を開始すると、天地用刃102,102の位
置と、受け部材101の刃受部104,104との位置
が対応していないために、次のような問題が発生する。
例えば天地用刃102,102間の距離が刃受部10
4,104間の距離よりも広い場合には、天地用刃10
2が受け部材101の外側に外れて空振りし、製本物S
の裁断ができない問題がある。一方、天地用刃102,
102間の距離が刃受部104,104間の距離よりも
狭い場合には、刃受け部104,104以外の場所で天
地用刃102が受け部材101に衝突し、刃が破損する
問題がある。
【0005】本発明の課題は、天地用刃の位置と、受け
部材の刃受部との位置が不一致の状態で裁断が実行され
ることを防止でき、ひいては裁断ミスや刃の破損といっ
た問題を生じにくい三方裁断機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】本発明の
三方裁断機は、上述の課題を解決するために、下記の要
件を含んで構成されることを特徴とする。 1対の天地用刃:互いに対向配置されるとともに、そ
の対向方向において相対的に接近・離間可能とされ、被
裁断製本物の天地を裁断する。 小口用刃:被裁断製本物の小口を裁断する。 天地用刃位置情報検出手段:各天地用刃の対向方向に
おける位置を反映した情報(以下、天地用刃位置情報と
いう)を検出する。 受け部材:天地用刃に対応する所定位置に刃受部を有
するとともに、被裁断製本物を支持する。 刃受部位置情報検出手段:天地用刃用の刃受部の位置
を反映した情報(以下、刃受部位置情報という)を検出
する。 判別手段:天地用刃位置情報検出手段が検出する天地
用刃位置情報と刃受部位置情報検出手段が検出する刃受
部位置情報とに基づいて、天地用刃の位置と刃受部の位
置とが合致しているか否かを判別する。 出力手段:その判別結果に基づいて所定の出力を行
う。
【0007】上述の構成においては、天地用刃位置情報
と刃受部位置情報とを検出し、天地用刃の位置と刃受部
の位置とが合致しているか否かを判別するようにしたの
で、刃受部の位置と天地用刃の位置とが不一致のまま裁
断が行なわれることを防止でき、天地用刃の破損や天地
用刃の空振りによる裁断ミス等を防止することができ
る。
【0008】受け部材は、刃受部の形成位置が互いに異
なる複数種類のものを用意し、それらのうちのいずれか
を受け部材装着部に対し選択的に装着する構成とするこ
とができる。また、刃受部位置情報検出手段は、各受け
部材側に形成された被検出部と、受け部材装着部側に設
けられた検出部とを備えたものとすることができる。こ
の場合、該検出部の被検出部に対する検出状態が、受け
部材における刃受部の形成位置に応じて互いに異なるも
のとされ、該検出部の検出状態が刃受部位置情報を形成
するものとされる。これにより、刃受部の位置を刃受部
位置情報により簡単かつ確実に検出することができる。
【0009】刃受部位置情報検出手段の具体的な構成と
しては、刃受部の位置を検出部としてのセンサにより直
接的に検出する態様が可能である。刃受部の形成位置を
示す情報を受け部材側に形成しておき、この情報を所定
の読取手段により読み取って、その受け部材の刃受部の
位置を認識する態様も可能である。
【0010】受け部材は、1対の支持部材により各刃受
部に対応する位置において下側から支持されるととも
に、支持部材の位置を、受け部材に形成された刃受部の
位置に応じて、天地用刃の対向方向において相対的に変
更可能に構成することができる。この場合、刃受部位置
情報検出手段は、各支持部材の位置又はそれら支持部材
の相対的な位置関係を、刃受部位置情報として検出する
ものとして構成される。こうすれば、刃受部の位置を、
支持部材の位置により容易にかつ確実に検出ことができ
る。また、受け部材は刃受部に対応する位置において下
側から支持されるから、打抜時における受け部材の変形
等を防止することができる。また、各支持部材は所定の
ベース部上に設けることができ、該支持部材をそのベー
ス部上で天地用刃の対向方向において相対的に移動可能
とする構成としてもよい。これによれば、支持部材の位
置変更を容易に行うことができる。
【0011】上記三方裁断機においては、天地用刃を対
向方向において接近・離間可能に駆動する駆動手段と、
駆動手段の作動を制御する駆動制御手段とを設け、出力
手段が、判別手段により天地用刃の対向方向における位
置が刃受部の位置に対して不一致と判断された場合に、
天地用刃の位置が刃受部に対応する所定位置に位置決め
されるように、駆動手段の駆動を指令する駆動指令信号
を駆動制御手段に対して出力する構成とすることができ
る。これにより、天地用刃の対向方向における位置と刃
受部との位置とが常に一致するように天地用刃が自動的
に位置決めされるので、製本物の裁断オーダー変更時に
上記天地用刃の破損又は空振り等を確実に防止すること
ができる。
【0012】一方、上記出力手段は、判別手段により天
地用刃の対向方向における位置が刃受部の位置に対して
不一致と判断された場合に、視覚情報及び音情報のいず
れか又はそれらの組み合わせからなる所定の警報出力を
行う構成とすることができる。これによれば、天地用刃
の位置と刃受部の位置とが不一致である場合に、警報出
力によりこれを確実に報知することができ、製本物の裁
断ミスや刃の破損といった不具合の発生を確実に防止す
ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に示す実施例を参照して説明する。図1は、本発明の
三方裁断機の一実施例を模式的に示すものである。三方
裁断機(以下、単に裁断機1ともいう)1は、互いに対
向配置されるとともに、その対向方向において相対的に
接近・離間可能な1対の天地用刃2,2、該天地用刃
2,2に直交するように配置された小口用刃3、天地用
刃2,2及び小口用刃3の下方に配置され、本体テーブ
ル14からプッシャ15により搬送されてくる製本物
(被裁断製本物)Sを支持する受け部材5、天地用刃
2,2及び小口用刃3にそれぞれ対応する位置において
該受け部材5に形成されたプラスチック又は木材等の軟
質材料からなる天地用刃受部(刃受部)6,6、及び小
口用刃受部7等を含んで構成されている。
【0014】図3に示すように、裁断機1においてはフ
レーム状の天地用刃保持部材20(以下、保持部材20
ともいう)に1対の刃固定部材21,21がスライド可
能に保持されており、それら刃固定部材21,21にそ
れぞれ天地用刃2,2の対応するものが固定されてい
る。刃固定部材21は保持部材20に設けられたねじ軸
22にそれぞれ螺合するとともに、末端側が同図(b)
に示すように、保持部材20に形成されたアリ溝29に
嵌合されている。また、刃固定部材21は、同図(c)
に示すように、ねじ軸22と平行に設けられたガイド3
0,30に嵌合している。一方、ねじ軸22は両端が保
持部材20に回転可能に保持されるとともに、その長手
方向中間部には歯車23が一体回転可能に固定されてい
る。そして、歯車23に関してねじ軸22の両側部分に
は、ねじ部25,25が互いに逆向きに形成されてい
る。
【0015】一方、上記歯車23には、モータ27の出
力軸上に固定された歯車28が噛み合っている。そし
て、該モータ27が歯車23,28を介してねじ軸22
を正逆両方向に駆動することにより、両刃固定部材2
1,21及び天地用刃2,2は、アリ溝29及びガイド
30に沿ってその対向方向において接近・離間する。な
お、モータ27には、天地用刃2,2の対向方向におけ
る位置(天地用刃位置情報)を検知するためのパルスジ
ェネレータ31(PG1)が接続されている。
【0016】次に、図1及び図2に示すように、受け部
材5は方形板状の形態を有し、小口方向の一端が本体テ
ーブル14の側縁に接した状態で、ベース部12上に配
置された支持部材9、10により下側から支持されてい
る。なお、受け部材5の高さ位置は本体テーブル14の
上面とほぼ面一とされている。また、図2に示すよう
に、受け部材5には、本体テーブル14に形成されたプ
ッシャガイド溝16の延長線上に沿ってプッシャ送込み
溝部17が形成されている。そして、本体テーブル14
の搬送路Rからプッシャ15により送り込まれる製本物
Sが受け部材5の上面に受け渡されるようになってい
る。
【0017】図4に示すように、受け部材5は、サイズ
の異なる製本物Sに対応して、それぞれサイズの異なる
複数種類(本実施例では3種類)のものが用意されてい
る。そして、オーダー変更により製本物Sのサイズが変
更される場合には、これに合ったサイズの受け部材5が
支持部材9及び10に対して選択的に装着されるように
なっている。ここで、受け部材5上に受け渡される製本
物Sの後端(背面部分)位置はプッシャ15の押出し量
によって規定されるようになっており、例えば図4
(a)に示すようにサイズの小さい受け部材5及び製本
物Sに対してはその押出し量が多く、同図(b)及び
(c)に示すように受け部材5及び製本物Sのサイズが
大きくなるにつれて、押出し量は少なくされる。そし
て、これに対応して受け部材5には、サイズの小さいも
のほどプッシャ送込み溝部17が深く形成されている。
【0018】図2及び図5に示すように、受け部材5
は、支持部材9及び10に対してボルト40ないし42
により着脱可能とされている。受け部材5は、支持部材
9,9に対してはボルト40を支持部材9の雌ねじ部9
aにねじ込むことにより固定される。また、支持部材1
0に対してはボルト41及び42を受け部材5及び支持
部材10の側面に形成された雌ねじ部5a及び10aに
対し、受け部材5及び支持部材10にまたがって配置さ
れたプレート43を貫通してねじ込むことにより固定さ
れる。
【0019】また、図5に示すように、支持部材9は、
その下端側がベース部12に対して位置固定に結合さ
れ、上面側において受け部材5の幅方向中間部を下側か
ら支持するようになっている。一方、支持部材10は受
け部材5を、各刃受部6,6に対応する位置において下
側から支持するとともに、その下端側がベース部12に
形成されたアリ溝46に嵌合され、ベース部12上を受
け部材5の幅方向(天地用刃2の対向方向)においてス
ライド可能とされている。そして、支持部材10の位置
は、受け部材5の交換に伴い、刃受部6,6の位置(す
なわち、受け部材5のサイズ)に応じて例えば手動で
(あるいは図示しないスライド駆動機構とその制御部と
により自動で)変更される。
【0020】図6に示すように、ベース部12において
支持部材10の下面側には、そのスライド方向に沿って
リミットスイッチあるいは近接スイッチ等のセンサ48
が、各支持部材10に対応してその移動方向に所定の間
隔で複数(48a〜48f)設けられている。各センサ
48の位置は、図4に示す各サイズの受け部材5が装着
された際に、刃受け部6,6の位置(すなわち、受け部
材5の種類)に応じて設定される支持部材10の各位置
に対応して設定されている。例えば、図4(a)に示す
ように、一番小さいサイズの受け部材5が装着された場
合には、図6(b)に示すように両支持部材10は、受
け部材5の幅方向の最も内側に位置するセンサ48c及
び48dをオン状態とする。また、図4(b)に示す中
間の大きさの受け部材5が装着された場合は、図6
(a)に示すように、支持部材10は上記よりも1つ外
側のセンサ48b及び48eを、さらに図4(c)に示
す一番大きいサイズの受け部材5が装着された場合に
は、支持部材10は最も外側のセンサ48a及び48f
をオンさせることとなる。
【0021】次に、図9は裁断機1の制御系70の一例
を示すブロック図である。制御系70は、I/Oポート
71とこれに接続されたCPU72、ROM73及びR
AM74等を含む中央制御部75を有している。ROM
73には、裁断機1の制御を司る制御プログラムが格納
されており、RAM74はそのワークエリアとして機能
する。I/Oポート71には、前述のセンサ48a〜4
8fが接続されている。また、天地用刃2の接近・離間
用モータ27及びパルスジェネレータ31は、サーボ駆
動ユニット76を介してI/Oポート71に接続されて
いる。また、I/Oポート71には入力部77が接続さ
れており、例えばオーダー変更等により製本物Sのサイ
ズ等が入力される。
【0022】このような三方裁断機1においては、オー
ダー変更等により製本物Sのサイズに合わせて天地用刃
2の対向方向における位置が調整されるとともに、受け
部材5においては製本物Sのサイズ(天地用刃の位置)
に合う受け部材5に交換される。この際、天地用刃2,
2の位置と、受け部材5の刃受部6,6の位置とが一致
しているか否かの判別処理が行われる。以下、判別処理
の作動の流れを図7に示す工程説明図及び図10に示す
フローチャートに基づいて説明する。まず、S1におい
て、受け部材5が交換されたか否かが判断される。S1
で受け部材5が交換されたと判断されると S3に進
み、S3において刃受部6の位置(刃受部位置情報)を
図6のセンサ48により検出する。一方、図3に示すよ
うに、天地用刃2,2の位置を検出する。ここで、図3
に示すように、保持部材20には天地用刃2,2の原点
位置を与えるリミットスイッチ20a,20aが設けら
れている。そして、ねじ軸22の回転に伴い、天地用刃
2,2の原点位置からの移動距離をパルスジェネレータ
(PG1)31のカウント数に基づいて検出し、そのデ
ータを図9のRAM74に天地用刃位置情報として記憶
する。そして、これを読み出すことにより天地用刃2,
2の位置を知ることができる。
【0023】そして、S4に進み、刃受部の位置と天地
用刃の位置とが一致しているかが判断される。一致して
いる場合にはS5をスキップしてS6に進む。一方、一
致していない場合には、S4からS5に進み、センサ4
8による刃受部6の位置情報とRAM74内の天地用刃
位置情報とを比較して天地用刃2,2の移動量を算出す
るとともに、図3に示すように、モータ27を駆動する
ことにより天地用刃2,2を受け部材5の刃受部6,6
に対応する位置(製本物Sのサイズに対応する位置)へ
移動させる(図7(b),(c))。そして、移動が完
了するとS6に進み、終了信号があれば処理を終了する
とともに、終了信号がなければS1に戻って以下同様の
処理が繰り返される。なお、スライド駆動部を設けるこ
とにより、支持部材10の位置変更も自動で行うように
構成してもよい。
【0024】こうして天地用刃2,2の位置決めが完了
すれば、受け部材5上の製本物Sに対し、天地用刃2,
2が保持部材20とともに昇降することにより、製本物
Sの天地を裁断し、続いて小口用刃3が昇降することに
より、製本物Sの小口を裁断する。そして、裁断された
製本物Sは所定の搬送手段により受け部材5から排出さ
れることとなる。なお、天地及び小口の裁断順序は上記
と逆の構成とすることもできる。また、天地と小口を同
時に裁断するようにしてもよい。
【0025】なお、天地用刃2,2は、モータ27と中
央制御部75とにより自動位置決めされるのではなく、
例えばねじ軸22の手動回転あるいはモータ27のマニ
ュアル駆動により、オーダー変更の度に手動で位置合わ
せされるものとすることもできる。この場合、図10の
S5の処理に代えて、図11のS5に示すように、警報
出力処理(S5)を行うことができる。すなわち、図1
1のS4において、刃受部位置情報と天地用刃位置情報
とが一致していない場合にはS5に進み、例えば図8に
示すように、モニタ81による視覚情報及びスピーカ8
2による音情報(音声又はブザー音等)のいずれか又は
それらの組合せからなる警報出力を行う。なお、この場
合には図9に示すI/Oポート71に警報出力部80を
接続すればよい。装置のオペレータは、この警報出力を
受けて手動により天地用刃2,2の位置合わせを行う。
この場合、天地用刃2,2の位置は、図3のねじ軸22
とともに同期回転するパルスジェネレータ等で精密に検
出・位置決めすることができる。
【0026】なお、上記例では、受け部材5の刃受部6
の現在位置を優先し、天地用刃2,2の位置がこれに合
致しているか否かを判別する構成となっていた。しかし
ながら、天地用刃2,2の現在位置を優先とし、受け部
材5の刃受部6の位置がこれに合致しているか否かを判
別する構成も可能である。例えば、受け部材5の交換忘
れ等により刃受部6の位置と天地用刃2,2との位置ず
れが生じていた場合、受け部材5の交換を促す警報を警
報出力部80から出力させることができる。一方、刀受
部6の現在位置ないし天地用刃2,2の現在位置のいず
れかを優先とするのではなく、刃受部6及び天地用刃
2,2の位置の正しい位置をオーダー情報の形で外部か
ら与え、刃受部6ないし天地用刃2,2の各現在位置を
これと比較・判定する構成も可能である。
【0027】次に、センサ48の取付け形態は上記以外
にも以下のような構成も可能である。例えば、図12に
示すように、センサ48を支持部材10の一方の側にの
み設けるようにしてもよい。また、図13に示すよう
に、支持部材10の幅方向の寸法を大きくするととも
に、ベース部12に対してこれを位置固定とし、その支
持部材10の上面側にセンサ48を設け、装着された受
け部材5の寸法をセンサ48で直接検出するようにして
もよい。さらに、図14に示すように、センサ48を本
体テーブル14側に設ける構成も可能である。図では、
センサ群48a〜48cが本体テーブル14の側面にお
いて受け部材5の端面に対応する位置に、該受け部材5
の幅方向に配列する形で設けられ、その付勢されている
ものの位置あるいは個数によって受け部材5の寸法すな
わち刀受部6の位置を認識できるようにしている。
【0028】また、図15に示す構成では、受け部材5
にピン5aを設ける一方、本体テーブル14側にはこれ
を嵌合させるためのピン装着孔14aが複数形成され、
受け部材5の大きさに応じて選択的に使用されるように
なっている。そして、各ピン装着孔14a内にセンサ4
8を配置させ、どのピン装着孔14aにピン5aが嵌合
しているかを各センサ48の付勢状態により判別し、そ
の情報により受け部材5の大きさを検出することができ
る。
【0029】なお、センサは、リミットスイッチや近接
スイッチの他、光センサ、磁気センサ、超音波センサ、
あるいはCCDカメラ等の画像センサなど、各種のもの
を使用することができる。例えば図16に示すように、
投光器と受光器とを備えた光センサ48を用いる場合、
本体テーブル14から受け部材5側へ向かう光を投射
し、受け部材5により反射した光を受光器により受光す
ることにより、その受け部材5のサイズを検出するよう
にしてもよい。また、図17に示すように、ベース部1
2に対する支持部材10のスライド方向の位置を、リニ
アエンコーダー、リニアマグネスケール、リニアポテン
ショメータ等の距離センサ48で検出し、それに基づい
て受け部材5のサイズを検出することも可能である。
【0030】また、受け部材5の寸法を直接的に検出す
る他に、刃受け部6の形成位置を示す情報を受け部材5
側に形成しておき、この情報を所定の読取手段により読
み取って、刃受部6の位置を認識する態様も可能であ
る。例えば、図18(a)及び(b)に示すように、各
々近接スイッチ、リミットスイッチ、光センサ等で構成
された複数のセンサ48a〜48dを本体テーブル14
の側面に設ける一方、受け部材5のサイズに応じて互い
に異なる組み合わせの付勢状態をそれらセンサ48a〜
48dに対して与える被検出部49を受け部材5側に形
成し、個々のセンサ48a〜48dの付勢状態の組み合
わせに基づいて受け部材5のサイズあるいは種類を判別
する構成とすることができる。この場合、同図(c)〜
(h)に示すように、センサ48a〜48dのうち付勢
状態のものに「0」又は「1」の一方を対応させる一
方、非付勢状態のものに他方を対応させれば、その
「0」及び「1」の組み合わせが刃受部6の形成位置を
示す情報を形成することとなる。また、各センサ48a
〜48dがその読取手段を構成する。これにより、少な
いセンサ数で多数の種類の受け部材5(あるいは受け部
材の寸法)が検出可能となる。なお、この他にも、例え
ば刃受部6の形成位置を示す情報をバーコードで与えて
これを光学的に読み取ったり、あるいは磁気記録部に刃
受部6の形成位置を示す情報を記録して、これを磁気ヘ
ッドにより読み取ったりするなど、さまざまな方式が可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の三方裁断機の一実施例を示す斜視図。
【図2】その平面図、及び側面図。
【図3】天地用刃の駆動機構を示す断面図、及び底面
図。
【図4】受け部材の平面図。
【図5】受け部材の取り付け形態を示す正面図。
【図6】受け部材の種類に応じて支持部材のベース部に
対する位置が異なる例を示す概念図。
【図7】出力処理の工程説明図。
【図8】出力処理の変形例を示す概念図。
【図9】三方裁断機の制御系のブロック図。
【図10】出力処理の作動の流れを示すフローチャー
ト。
【図11】その変形例を示すフローチャート。
【図12】刃受部位置情報検出手段の取付形態の変形例
を示す概念図。
【図13】その別の変形例を示す概念図。
【図14】同じく別の変形例を示す概念図。
【図15】同じく別の変形例を示す概念図。
【図16】同じく別の変形例を示す概念図。
【図17】同じく別の変形例を示す概念図。
【図18】同じく別の変形例を示す概念図。
【図19】従来の三方裁断機を示す図。
【符号の説明】
1 三方裁断機 2 天地用刃 3 小口用刃 5 受け部材 6 天地用刃受部(刃受部) 10 支持部材 12 ベース部 27 モータ(駆動手段) 31 パルスジェネレータ(天地用刃位置情報検出手
段) 48 センサ(検出部、受け部材位置情報検出手段) 49 被検出部 72 CPU(判別手段、出力手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向配置されるとともに、その対
    向方向において相対的に接近・離間可能とされて被裁断
    製本物の天地を裁断する1対の天地用刃と、 前記被裁断製本物の小口を裁断する小口用刃と、 前記各天地用刃の前記対向方向における位置を反映した
    情報(以下、天地用刃位置情報という)を検出する天地
    用刃位置情報検出手段と、 前記天地用刃及び前記小口用刃に対応する所定位置に刃
    受部を有するとともに、前記被裁断製本物を下側から支
    持する受け部材と、 前記天地用刃用の刃受部の位置を反映した情報(以下、
    刃受部位置情報という)を検出する刃受部位置情報検出
    手段と、 前記天地用刃位置情報検出手段が検出する天地用刃位置
    情報と前記刃受部位置情報検出手段が検出する刃受部位
    置情報とに基づいて、前記天地用刃の位置と前記刃受部
    の位置とが合致しているか否かを判別する判別手段と、 その判別結果に基づいて所定の出力を行う出力手段と、 を備えたことを特徴とする三方裁断機。
  2. 【請求項2】 前記受け部材は、前記刃受部の前記形成
    位置が互いに異なる複数種類のものが用意されており、
    それらのうちのいずれかが受け部材装着部に対し選択的
    に装着されるとともに、 前記刃受部位置情報検出手段は、前記各受け部材側に形
    成された被検出部と、前記受け部材装着部側に設けられ
    た検出部とを備えるとともに、該検出部の前記被検出部
    に対する検出状態が前記受け部材における前記刃受部の
    形成位置に応じて互いに異なるものとされ、該検出部の
    検出状態が前記刃受部位置情報を形成するものである請
    求項1記載の三方裁断機。
  3. 【請求項3】 前記受け部材は、1対の支持部材により
    前記各刃受部に対応する位置において下側から支持され
    るとともに、 前記支持部材の位置は、前記受け部材に形成された前記
    刃受部の位置に応じて、前記天地用刃の対向方向におい
    て相対的に変更可能とされており、 前記刃受部位置情報検出手段は、前記各支持部材の位置
    又はそれら支持部材の相対的な位置関係を、前記刃受部
    位置情報として検出するものである請求項1記載の三方
    裁断機。
  4. 【請求項4】 前記各支持部材はベース部上に設けら
    れ、かつ該ベース部上を前記天地用刃の対向方向におい
    て相対的に移動可能とされており、 前記刃受部位置情報検出手段は、前記ベース部上におけ
    る前記各支持部材の位置又はそれら支持部材の相対的な
    位置関係を検出するものである請求項3記載の三方裁断
    機。
  5. 【請求項5】 前記天地用刃を前記対向方向において接
    近・離間可能に駆動する駆動手段と、 前記駆動手段の作動を制御する駆動制御手段とを備え、 前記出力手段は、前記判別手段により前記天地用刃の前
    記対向方向における位置が前記刃受部の前記位置に対し
    て不一致と判断された場合に、前記天地用刃の位置が前
    記刃受部に対応する所定位置に位置決めされるように、
    前記駆動手段の駆動を指令する駆動指令信号を前記駆動
    制御手段に対して出力するものである請求項1ないし4
    のいずれかに記載の三方裁断機。
  6. 【請求項6】 前記出力手段は、前記判別手段により前
    記天地用刃の前記対向方向における位置が前記刃受部の
    前記位置に対して不一致と判断された場合に、視覚情報
    及び音情報のいずれか又はそれらの組み合わせからなる
    所定の警報出力を行うものである請求項1ないし4のい
    ずれかに記載の三方裁断機。
JP20959897A 1997-07-17 1997-07-17 三方裁断機 Pending JPH1133983A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002079493A (ja) * 2000-06-26 2002-03-19 Grapha Holding Ag 印刷物を自動的に切断するための切断装置
JP2013018084A (ja) * 2011-07-12 2013-01-31 Horizon International Inc 三方断裁機

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