JPH11339691A - 陰極線管 - Google Patents

陰極線管

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JPH11339691A
JPH11339691A JP15004698A JP15004698A JPH11339691A JP H11339691 A JPH11339691 A JP H11339691A JP 15004698 A JP15004698 A JP 15004698A JP 15004698 A JP15004698 A JP 15004698A JP H11339691 A JPH11339691 A JP H11339691A
Authority
JP
Japan
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fixed
stem
cathode
electron gun
ray tube
Prior art date
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Pending
Application number
JP15004698A
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English (en)
Inventor
Osamu Ono
修 小野
Shigeru Sugawara
繁 菅原
Kazunori Sato
和則 佐藤
Koji Awano
孝司 粟野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Publication of JPH11339691A publication Critical patent/JPH11339691A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子銃のステム取付け強度を劣化させること
なくマイクロホニック雑音特性を向上させて、品位良好
な画像を表示する陰極線管を構成することを目的とす
る。 【解決手段】 電子銃16がヒータH 、カソードK および
複数の電極G1〜G4を固定する絶縁支持体22の一端部に固
定されたラグ板23とこのラグ板に溶接されたステム24の
インナーリード25とを介してステムに固定されてなる陰
極線管において、ラグ板の絶縁支持体固定部とインナー
リード溶接部との間に振動吸収部を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、陰極線管に係
り、特に電子銃に加わる外部振動を減衰させてマイクロ
ホニック雑音特性を向上させた陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に陰極線管は、漏斗状のファンネル
のネック内に、カソード、ヒータおよび複数の電極から
なる電子銃が封止され、この電子銃から放出される電子
ビームを偏向ヨークの発生する偏向磁界により偏向し
て、パネルの内面に設けられた蛍光体スクリーンを水
平、垂直走査することにより、画像を表示する構造に形
成されている。そのため、このような陰極線管では、電
子銃が位置ずれすると、偏向磁界を通過する電子ビーム
の軌道が変化して、蛍光体スクリーン上の所定位置に達
せず、画像歪が発生する。さらに、3電子ビームを放出
するカラー受像管では、蛍光体スクリーンを構成する3
色蛍光体層に対するランディング特性や、3電子ビーム
のコンバーゼンス特性が劣化する。したがって、電子銃
は、ネック内の所定位置にしっかりと固定されていなけ
ればならない。
【0003】このような陰極線管電子銃の一例として、
図4にインライン型カラー受像管の電子銃を示す。この
電子銃は、一列配置(紙面に垂直な方向)の3個のカソ
ードK、これらカソードKを加熱する3個のヒータH、
上記カソードK上に順次所定間隔で配置され、カソード
Kからの電子ビームの放出を制御しかつ放出された電子
ビームを蛍光体スクリーンに向かって加速、集束する第
1乃至第4電極G1 〜G4 からなる4個の電極およびそ
の第4電極G4 に取付けられたシールドカップCを有す
る。そのヒータH、カソードKおよび電極G1 〜G4 が
一対の絶縁支持体1に固定されている。そして、この電
子銃は、図5に示すように、絶縁支持体1のカソードK
側端部に植設されたラグ板3とこのラグ板3に溶接され
たステム4のインナーリード5を介して、カソードK側
がネック6端部に溶着されたステム4に固定され、先端
部側は、その先端部のシールドカップCに取付けられて
ネック6内面に塗布形成された導電膜8に圧接する複数
の弾性材からなるバルブスペーサー9により支持されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、陰極線
管の電子銃は、ヒータ、カソードおよび複数の電極を固
定する絶縁支持体のカソード側端部に植設されたラグ板
とこのラグ板に溶接されたステムのインナーリードを介
して、カソード側がネック端部に溶着されたステムに固
定され、先端部側は、その先端部のシールドカップに取
付けられてネック内面に塗布形成された導電膜に圧接す
る複数の弾性材からなるバルブスペーサーによりネック
内に支持される。
【0005】このように電子銃を支持固定すると、一般
に、ステムのインナーリードは、直径が約1mm程度と太
く強固であり、一方、ラグ板は、絶縁支持体への植設に
より強固に固定されるため、ネック内に安定に配置する
ことができ、電子銃の位置ずれによる画像歪、3色蛍光
体層に対するランディング特性や3電子ビームのコンバ
ーゼンス特性の劣化などの画質の劣化を防止できる。
【0006】しかし、上記のようにステムに強固に固定
すると、振動に対する感度、すなわちマイクロホニック
雑音特性が問題となる。たとえばTVセットに組込まれ
たスピーカーからの音声振動が、ネック→ステム→イン
ナーリード→ラグ板→絶縁支持体を介して電極に伝わ
り、電極が振動する。一般にこのような振動は、電子銃
のステム取付け強度が強いほど伝わりやすい。そして、
このようような振動が電極に伝わると、電極間隔が変化
し、電子銃から放出される電子ビーム量、集束力、集束
位置が変化する。それにより、輝度やフォーカスの劣
化、画像歪などが生じ、画像品位を大幅に劣化させる。
【0007】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたものであり、電子銃のステム取付け強度を劣化
させることなくマイクロホニック雑音特性を向上させ
て、品位良好な画像を表示する陰極線管を構成すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】ヒータ、カソードおよび
複数の電極が絶縁支持体に固定された電子銃を有し、こ
の電子銃が絶縁支持体の一端部に固定されたラグ板とこ
のラグ板に溶接されたステムのインナーリードとを介し
てステムに固定されてなる陰極線管において、ラグ板の
絶縁支持体に固定される固定部とインナーリードに溶接
される溶接部との間に振動吸収部を設けた。
【0009】また、その振動吸収部を弾性変形部とし
た。
【0010】さらに、振動吸収部を絶縁支持体に固定さ
れる固定部とインナーリードに溶接される溶接部との間
を横切る少なくとも1個の突出部で構成した。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態について説明する。
【0012】図1にその一形態であるカラー受像管を示
す。このカラー受像管は、パネル10と漏斗状のファン
ネル11とからなる外囲器を有する。そのパネル10の
内面に青、緑、赤に発光する3色蛍光体層からなる蛍光
体スクリーン12が設けられている。また、この蛍光体
スクリーン12に対向して、その内側にシャドウマスク
13が配置されている。一方、ファンネル11のネック
14内に、同一平面上を通る一列配置の3電子ビーム1
5B ,15G ,15R を放出する後述する電子銃16が
封止されている。また、ファンネル11の径大部17内
面からネック14の隣接部内面にかけて、導電膜18が
塗布形成されている。そして、上記電子銃16から放出
される3電子ビーム15B ,15G ,15R をファンネ
ル11の外側に装着された偏向ヨーク20の発生する偏
向磁界により偏向して、蛍光体スクリーン12を水平、
垂直走査することにより、カラー画像を表示する構造に
形成されている。
【0013】上記電子銃16は、図2に示すように、一
列配置(紙面に垂直な方向)の3個のカソードK、これ
らカソードKを各別に加熱する3個のヒータH、上記カ
ソードKから蛍光体スクリーン方向に順次所定間隔で配
置され、カソードKからの電子ビームの放出を制御しか
つ放出された電子ビームを蛍光体スクリーンに向かって
加速、集束する第1乃至第4電極G1 〜G4 からなる4
個の電極およびその第4電極G4 の蛍光体スクリーン端
部に取付けられたシールドカップCを有し、そのヒータ
H、カソードKおよび電極G1 〜G4 が一対の絶縁支持
体22に固定された構造に形成されている。
【0014】そして、この電子銃16は、上記各絶縁支
持体22のカソードK側端部に植設されたラグ板23と
このラグ板23に溶接されたステム24のインナーリー
ド25を介して、カソードK側がネック14端部に溶着
されたステム24に固定され、先端部側は、その先端部
のシールドカップCに取付けられてネック14内面の導
電膜18に圧接する複数の弾性材からなるバルブスペー
サー26により支持されている。
【0015】特にこの実施の形態では、上記ラグ板23
が、図3に示すように、絶縁支持体22に固定される固
定部28とステム24のインナーリード25に溶接され
る溶接部29との間に、その板面を横切る折曲げ突出部
30が設けられている。
【0016】上記のように、電子銃16のヒータH、カ
ソードKおよび電極G1 〜G4 を固定する絶縁支持体2
2のカソードK側端部に植設されるラグ板23の絶縁支
持体22に固定される固定部28とステム24のインナ
ーリード25に溶接される溶接部29との間に、ラグ板
23の板面を横切る折曲げ突出部30を設けると、この
折曲げ突出部30のもつ弾性作用によりこの折曲げ突出
部30が振動吸収部となり、電子銃16のステム取付け
強度を劣化させることなく、電子銃16に加わる振動を
減衰させ、マイクロホニック雑音特性を向上させること
ができる。
【0017】すなわち、絶縁支持体22へのラグ板23
の固定およびラグ板23とインナーリード25の溶接
は、従来の電子銃と同じにすることにより、ステムに強
固に固定され、画像歪や、3色蛍光体層に対するランデ
ィング特性や3電子ビームのコンバーゼンス特性の劣化
などの画質の劣化を防止できる。
【0018】しかも、振動に対しては、たとえばTVセ
ットに組込まれたスピーカーの音声振動がカラー受像管
に加わっても、従来、ネック→ステム→インナーリード
→ラグ板→絶縁支持体を介して電子銃の電極に伝わった
振動を、ラグ板23に設けられた折曲げ突出部30で減
衰させ、絶縁支持体22を介して電極G1 〜G4 に伝わ
る振動を大幅に低減できる。それにより、従来、電子銃
の電極に振動が伝わるために生じた輝度やフォーカスの
劣化、画像歪などの画像品位の劣化を防止することがで
きる。
【0019】なお、上記実施の形態では、電子銃が4個
の電極を有する場合について説明したが、この発明は、
電極数などが異なる他の電子銃に適用して同様の効果が
得られる。
【0020】また、上記実施の形態では、カラー受像管
について説明したが、この発明は、カラー受像管以外の
陰極線管に適用して同様の効果が得られる。
【0021】
【発明の効果】電子銃のヒータ、カソードおよび電極を
固定する絶縁支持体のカソード側端部に植設されるラグ
板の絶縁支持体に固定される固定部とステムのインナー
リードに溶接される溶接部との間に、ラグ板の板面を横
切る折曲げ突出部などの振動吸収部を設けると、電子銃
のステム取付け強度を劣化させることなく、電子銃に加
わる振動を減衰させ、マイクロホニック雑音特性を向上
させることができる。それにより、輝度やフォーカスの
劣化、画像歪などの画像品位の劣化を生じない陰極線管
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態であるカラー受像管の
構成を示す図である。
【図2】上記カラー受像管の電子銃の構成を示す図であ
る。
【図3】上記電子銃のステム取付け構造を示す図であ
る。
【図4】従来のカラー受像管の電子銃の構成を示す図で
ある。
【図5】上記従来のカラー受像管の電子銃のステム取付
け構造を示す図である。
【符号の説明】
16…電子銃 22…絶縁支持体 23…ラグ板 24…ステム 25…インナーリード 28…絶縁支持体に固定される固定部 29…インナーリードに溶接される溶接部 30…折曲げ突出部 C…シールドカップ G1 …第1電極 G2 …第2電極 G3 …第3電極 G4 …第4電極 H…ヒータ K…カソード
フロントページの続き (72)発明者 粟野 孝司 埼玉県深谷市幡羅町一丁目9番2号 株式 会社東芝深谷電子工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒータ、カソードおよび複数の電極が絶
    縁支持体に固定された電子銃を有し、この電子銃が上記
    絶縁支持体の一端部に固定されたラグ板とこのラグ板に
    溶接されたステムのインナーリードとを介して上記ステ
    ムに固定されてなる陰極線管において、 上記ラグ板は絶縁支持体に固定される固定部とインナー
    リードに溶接される溶接部との間に振動吸収部が設けら
    れていることを特徴とする陰極線管。
  2. 【請求項2】 振動吸収部が弾性変形部からなることを
    特徴とする請求項1記載の陰極線管。
  3. 【請求項3】 振動吸収部が絶縁支持体に固定される固
    定部とインナーリードに溶接される溶接部との間を横切
    る少なくとも1個の突出部からなることを特徴とする請
    求項1または2記載の陰極線管。
JP15004698A 1998-05-29 1998-05-29 陰極線管 Pending JPH11339691A (ja)

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