JPH11339212A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH11339212A
JPH11339212A JP14340898A JP14340898A JPH11339212A JP H11339212 A JPH11339212 A JP H11339212A JP 14340898 A JP14340898 A JP 14340898A JP 14340898 A JP14340898 A JP 14340898A JP H11339212 A JPH11339212 A JP H11339212A
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隆文 小林
Tomoyuki Miyakoshi
朋之 宮越
Tomoyasu Motono
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短時間且つ安価に、新規な規格に対応したシ
ステムを実現可能とする。 【解決手段】 8mmビデオテープに対して、DVフォ
ーマットのテープパターンを、回転ドラム23上に配さ
れた磁気ヘッド24a又は24bの1走査につき複数個
(2個)記録するものであり、磁気ヘッド24a又は2
4bの1走査に相当する期間内に、テープパターンの複
数個に対応する信号処理の基準信号を発生するメカコン
25と、磁気ヘッド24a又は24bの1走査に相当す
る期間内に、基準信号に基づいてテープパターンの複数
個分の信号処理を行うRF信号処理部26とを有する。
メカコン25は、回転ドラム23上の磁気ヘッド24
a,24bの切り替えタイミングパルスHSWPとRF
信号処理の切り替えタイミングパルスRSWPとの組み
合わせパターンP1〜P4をRF信号処理部26に送
り、RF信号処理部26ではそのパターンP1〜P4に
応じた信号処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の磁気記録再
生フォーマットの信号を記録再生可能な磁気記録再生装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば磁気テープに対してビデオ信号や
オーディオ信号を記録するシステムの規格には各種のも
のが存在しており、また、近年は新たな技術開発が盛ん
に行われ、それに伴って新たな規格も種々登場してきて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来より、
新規なフォーマットが開発されると、そのフォーマット
にて採用された信号記録方法の新規性等によっては、シ
ステムの大部分あるいは、すべての回路、IC等を新た
に設計開発することが必要となり、そのために長い開発
期間と、多大な開発費用が必要になっている。例えば、
ほぼ同一のテープカセット、メカニズムを用いるような
システムであったとしても、全く新しい記録フォーマッ
トを使用するような場合には、テープカセットを駆動す
る部分等のメカニズムの流用など以外の、例えばRF信
号処理系を含む殆ど全ての信号処理系が、全く新規な開
発項目となり、その開発には多大な労力と膨大な費用が
かかる。
【0004】なお、このような大掛かりな開発を避ける
ために、例えば、既存の信号処理方法(RF信号処理の
フォーマット等)や、既存の別のテープカセット(機械
的・構造的なフォーマット)などを組み合わせて、新規
なフォーマットを開発することも可能であり、これによ
れば開発工数は激減することになるが、この場合の組み
合わせは非常に限定されてしまい、したがって実際には
実現されていないのが現実である。
【0005】そこで、本発明は上述の実情に鑑みて提案
されるものであり、短時間且つ安価に、新規な規格に対
応したシステムを実現可能とした、磁気記録再生装置を
提案することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気記録再生装
置は、テープ状記録媒体に対して、所定の磁気記録再生
フォーマットのテープパターンを、回転ドラム上に配さ
れた磁気ヘッドの1走査につき複数個記録するものであ
り、磁気ヘッドの1走査に相当する期間内にテープパタ
ーンの複数個に対応する信号処理の基準信号を発生する
基準信号発生手段と、磁気ヘッドの1走査に相当する期
間内に基準信号に基づいてテープパターンの複数個分の
信号処理を行う信号処理手段とを有することにより、上
述した課題を解決する。
【0007】ここで、回転ドラム上には複数の磁気ヘッ
ドが配され、信号処理手段は、回転ドラム上の複数の磁
気ヘッドの切り替えタイミングパルスと信号処理の切り
替えタイミングパルスとの組み合わせパターンに応じ
て、複数の磁気ヘッドの各々に対応する信号処理を行
う。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0009】本発明が適用される一実施の形態の磁気記
録再生装置として、例えばいわゆるディジタルビデオ
(以下、単にDVと呼ぶ)カセットレコーダにて使用さ
れているビデオテープ(以下、DVテープと呼ぶ)より
も幅の広いテープを使用してDVフォーマットの信号を
記録再生可能とした新規なシステムを例に挙げる。
【0010】本実施の形態では、上記DVテープよりも
幅の広いテープとして、いわゆる8mmビデオテープを
使用した例を挙げている。すなわち、本実施の形態の磁
気記録再生装置は、この8mmビデオテープにDVフォ
ーマットの信号を記録可能であると共に、当該記録され
たDVフォーマットの信号を再生可能となっており、さ
らに、8mmビデオテープが収納された8mmビデオカ
セットが装填され、当該カセット内部に収納された8m
mビデオテープを引き出して記録/再生を行うためのメ
カニズムをも有している。
【0011】ここで、本発明実施の形態の上記8mmビ
デオテープに対してDVフォーマットの信号を記録/再
生するための記録再生フォーマットについて説明する前
に、本実施の形態の理解を容易にするために、一般的な
DVテープに対応したDVフォーマットについて図1〜
図6を用いて説明する。
【0012】一般的なDVフォーマットにおける1トラ
ックのテープパターンは、図1に示すように、ヘッド走
査方向の先頭から順にITI(Insert and Track Infor
mation)領域、オーディオデータが配されるオーディオ
領域、ビデオデータが配されるビデオ領域、サブコード
が配されるサブコード領域から構成されている。なお、
ITI領域とは、オーディオデータ、ビデオデータ、サ
ブコードを例えばアフターレコーディングするためのク
ロック精度の基準信号が配置されるトラック先頭の領域
であり、アフターレコーディング時の記録位置精度を上
げるために設けられるものである。
【0013】この図1に示したDVフォーマットのテー
プパターンをより詳細に示すと図2に示すように表すこ
とができ、当該DVフォーマットの主な仕様は以下に列
記するようになされている。なお、図2の例では、主に
NTSC方式(以下525/60システムとする)の各
仕様を表記しており、PAL方式(以下625/50シ
ステムとする)の仕様のうちで525/60システムと
異なる仕様については( )内に表記している。
【0014】 トラックピッチTp(μm) 10.00 テープスピードTs(mm) 18.831/1.001 (18.831) トラック角θr(deg) 9.1668 有効トラック長Lr(mm) 32.890 テープ幅Wt(mm) 6.350 有効エリア下エッジHe(mm) 0.560 有効エリア上エッジHo(mm) 5.800 有効エリア幅We(mm) 5.240 オプショナルトラック1上エッジH1(mm) 0.490 オプショナルトラック2上エッジH2(mm) 50920 トラックTEのヘッドアジマス角α0(deg) -20 トラックTOのヘッドアジマス角α1(deg) +20 オーバーライトマージン長Em(mm) 0.305 ITI領域の記録ビット数(bits) 3600 オーディオ領域の記録ビット数(bits) 11550 ビデオ領域の記録ビット数(bits) 113225 サブコード領域の記録ビット数(bits) 3775(3600) ギャップG1記録ビット数(bits) 625 ギャップG2記録ビット数(bits) 700 ギャップG3記録ビット数(bits) 1550 有効エリア内のトラック/総合ビット数(bits) 134975(134850) 記録レート(Mbps) 40.455 最短記録波長(μm) 0.488/1.001(0.488)
【0015】また、一般的なDVカセットレコーダに適
用される回転ドラムには、図3に示すように180度対
向した1対の磁気ヘッド(イーブンチャンネルEch用
の磁気ヘッド4eとオッドチャンネルOch用の磁気ヘ
ッド4o)が設けられている。この図3に示す回転ドラ
ム3の主な仕様は、以下に列記するようになされてい
る。なお、図3の例では、主に525/60システムの
各仕様を表記し、625/50システムの仕様のうち5
25/60システムと異なる仕様については()内に表
記している。
【0016】 ドラム直径(mm) 21.7 ドラムリード角(deg) 9.150 ドラム回転数(1/sec) 150/1.001(150) トラック/ドラム回転(本) 2 有効ラップ角θe(deg) 174
【0017】上述したようなDVフォーマット及びDV
カセットレコーダにおいて、テープを走行させると共
に、回転ドラム3を上述のように150Hz(9000
rpm)にて回転させることにより、上記1対の磁気ヘ
ッド4e,4oは、図2及び図4に示すように、上記テ
ープ上のイーブンフィールド(E0,E2,E4,E
6,E8,・・・)のトラックtr0,tr2,tr
4,tr6,tr8,・・・と、オッドフィールド(O
1,O3,O5,O7,O9,・・・)のトラックtr
1,tr3,tr5,tr7,tr9,・・・を交互に
走査することになる。なお、DVフォーマットにおい
て、例えば525/60システムの場合は、図4に示す
ような10トラックtr0〜tr9分(10走査分、す
なわち回転ドラム3の5回転分)で1フレームが構成さ
れ、一方、図示は省略するが、625/50システムで
は12トラック(12走査分、すなわち回転ドラム3の
6回転分)で1フレームが構成される。
【0018】図5には、上述したDVフォーマットに対
応した一般的なDVテープレコーダの概略的な構成を示
す。
【0019】この図5において、DVフォーマットデッ
キ部1は、上記図3に示した回転ドラム3の他、図示は
省略するが当該回転ドラム3を回転駆動するモータ、当
該回転ドラム3の1回転につき1パルスとなる基準信号
(ドラムPG信号)を発生するPG信号発生器、テープ
ローディング機構、テープ走行機構など、DVテープレ
コーダのメカニズム系を備えてなるものである。
【0020】回転ドラム3は、前記図3の回転ドラム3
と同じものであり、180度対向して1対の磁気ヘッド
4e,4oが設けられている。したがって、当該回転ド
ラム3上の1対の磁気ヘッド4e,4oは、前記図4に
示したようにDVテープ上のイーブンフィールドのトラ
ックとオッドフィールドのトラックを交互に走査する。
【0021】この図5のRF信号処理部6は、記録時に
は入力ビデオ信号及び入力オーディオ信号に対してDV
フォーマットに規定された所定の記録信号処理を施し、
回転ドラム3上の1対の磁気ヘッド4e,4oに交互に
供給する記録信号(RF信号)を生成し、この記録信号
を回転ドラム3に送る。一方、再生時には、回転ドラム
3上の磁気ヘッド4e,4oによってDVテープのイー
ブンフィールドのトラックとオッドフィールドのトラッ
クから交互に再生された再生信号に対してDVフォーマ
ットに規定された所定の再生信号処理を施し、ビデオ信
号及びオーディオ信号を復元する。
【0022】メカコン(メカニズムコントローラ)5
は、DVフォーマットデッキ部1の回転ドラム3の回転
動作や、図示しないテープローディング機構、テープ走
行機構等のメカニズム系を制御すると共に、上記ドラム
PG信号の1周期(150Hz)を2分したハイ,ロー
(Hi,Lo)2値となる図6のスイッチングパルスS
WP(ハイ,ローの1周期で150Hz)を生成する。
また、メカコン5は、記録時において、図6に示す周波
数f0,f1,f2の3種類からなるいわゆるATFパ
イロット信号が、f0,f1,f0,f2,f0,f
1,f0,f2,・・・の繰り返しとなるように発生す
る。なお、これらATFパイロット信号は、記録時にお
いて各トラックに記録されるものであり、再生時のトラ
ッキングの際に使用されるものである。
【0023】上記スイッチングパルスSWPは、上記イ
ーブンチャンネルEch用磁気ヘッド4eとオッドチャ
ンネルOch用磁気ヘッド4oとを交互に切り替え動作
させるためのヘッド切り替えタイミングパルスとされ
る。また、当該スイッチングパルスSWPは、上記RF
信号処理部6における記録/再生処理の同期のための基
準信号(RF信号処理系スイッチングパルス)ともなさ
れている。
【0024】さらに、メカコン5は、スイッチングパル
スSWPのハイ又はローの2値に応じて、上記RF信号
処理部6におけるイーブンチャンネルEch用磁気ヘッ
ド4e使用時の信号処理のためのパターンp1と、上記
オッドチャンネルOch用磁気ヘッド4o使用時の信号
処理のためのパターンp2とを生成して、RF信号処理
部6に渡すようにもなされている。
【0025】これにより、RF信号処理部6では、上記
スイッチングパルスSWPのハイ又はローの2値に応じ
て、上記イーブンチャンネルEch用磁気ヘッド4e使
用時の信号処理のための動作を行うことができ、また、
上記オッドチャンネルOch用磁気ヘッド4o使用時の
信号処理のための動作を行うことができる。すなわち、
RF信号処理部6では、図2及び図4に示したようなイ
ーブンフィールド(磁気ヘッド4e)とオッドフィール
ド(磁気ヘッド4o)のテープパターンの内容に合った
RF信号処理を行うことが可能となる。なお、実際のR
F信号処理の内容についてはDVフォーマットにて規定
されている通りであるため、ここではその詳細な説明は
省略する。
【0026】次に、上述したような一般的なDVフォー
マットをふまえて、本発明実施の形態にかかる記録再生
フォーマット(8mmビデオテープに対するDVフォー
マット信号の記録/再生を実現するための記録再生フォ
ーマット)について、図7〜図12を用いて説明する。
【0027】本実施の形態の記録再生フォーマットにお
ける1トラックのテープパターンは、図7に示すよう
に、ヘッド走査方向の先頭から順にITI領域、オーデ
ィオ領域、ビデオ領域、サブコード領域から構成されて
いるイーブンフィールドエリアと、同じくITI領域、
オーディオ領域、ビデオ領域、サブコード領域から構成
されているオッドフィールドエリアとが、1本のトラッ
ク内に形成される。
【0028】この図7に示した本実施の形態のテープパ
ターンをより詳細に示すと図8に示すように表すことが
でき、当該本実施の形態の記録再生フォーマットの主な
仕様は、以下に列記するようになされている。なお、図
8の例では、主に525/60システムの各仕様を表記
し、以下625/50システムの仕様のうち525/6
0システムと異なる仕様については( )内に表記して
いる。
【0029】 トラックピッチ(μm) 16.340 テープスピード(mm) 28.695/1.001 (28.695) トラック角(deg) 9.1668 ベーシックエリアトラック長(mm) 61.597 拡張エリアトラック長(mm) 9.048 テープ幅(mm) 8.000 有効エリア下エッジ(mm) 1.786 有効エリア上エッジ(mm) 7.047 有効エリア幅(mm) 5.261 トラックTAのヘッドアジマス角(deg) -20 トラックTBのヘッドアジマス角(deg) +20 ベーシックエリアの記録ビット数(bits) 274624(274350) 拡張エリアの記録ビット数(bits) 40340(40300) 同期遅れ分(μsec) 20.305(20.285) 記録レート(Mbps) 41.85 最短記録波長(μm) 0.449/1.001(0.449) 相対速度(m/sec) 9.3962/1.001(9.3962)
【0030】また、本実施の形態の磁気記録再生装置に
適用される回転ドラムは、いわゆる8mmビデオテープ
レコーダにて使用されている回転ドラムと同じものであ
り、図9に示すように180度対向した1対の磁気ヘッ
ド(Aチャンネル用の磁気ヘッド24aとBチャンネル
用の磁気ヘッド24b)が設けられている。この図9に
示す本実施の形態の磁気記録再生装置の回転ドラム23
の主な仕様は、以下に列記するようになされている。な
お、図9の例では、主に525/60システムの各仕様
を表記しており、625/50システムの仕様のうちで
525/60システムと異なる仕様については( )内
に表記している。
【0031】 ドラム直径(mm) 40 ドラムリード角(deg) 4.885 ドラム回転数(1/sec) 75/1.001(75) トラック/ドラム回転(本) 2 有効ラップ角(deg) 177
【0032】上述したような本実施の形態の記録再生フ
ォーマットにおいて、テープを走行させると共に、回転
ドラム23を上記75Hz(4500rpm)にて回転
させることにより、上記Aチャンネル用とBチャンネル
用の1対の磁気ヘッド24a,24bは、図7、図8及
び図10に示すように、上記テープ上のイーブンフィー
ルドエリア及びオッドフィールドエリア(E0及びO
1、E2及びO3、E4及びO5、E6及びO7、E8
及びO9、・・・)からなる各トラックTR0、TR
1、TR2、TR3、TR4、・・・を、交互に走査す
ることになる。すなわち、前記DVフォーマットの場合
は、ドラム直径を21.7mmとし、ドラム回転数を1
50Hz(9000rpm)としており、イーブンフィ
ールドのトラックとオッドフィールドのトラックをそれ
ぞれ交互に走査していたのに対して、本実施の形態のフ
ォーマットでは、ドラム直径を40mmとし、ドラム回
転数を75Hz(4500rpm)として、イーブンフ
ィールドエリア及びオッドフィールドエリアからなる1
トラックを、Aチャンネル用磁気ヘッド24aとBチャ
ンネル用磁気ヘッド24bにてそれぞれ交互に走査する
ようにしている。なお、本実施の形態において、例えば
525/60システムの場合は、図10に示すような5
トラックTR0〜TR5分(5走査分、すなわち回転ド
ラム23の2.5回転分)で1フレームが構成され、一
方、図示は省略するが、625/50システムでは6ト
ラック(6走査分、すなわち回転ドラム23の3回転
分)で1フレームが構成される。
【0033】図11には、本実施の形態の記録再生フォ
ーマットに対応した磁気記録再生装置の概略的な構成を
示す。
【0034】この図11において、8mmフォーマット
デッキ部21は、8mmビデオテープレコーダに搭載さ
れているものと同じものであり、上記図9に示した回転
ドラム23の他、図示は省略するが当該回転ドラム23
を回転駆動するモータ、当該回転ドラム23の1回転に
つき1パルスとなる基準信号(ドラムPG信号)を発生
するPG信号発生器、テープローディング機構、テープ
走行機構など、8mmビットテープレコーダのメカニズ
ム系を備えてなるものである。
【0035】回転ドラム23は、前記図9の回転ドラム
23と同じものであり、180度対向して1対の磁気ヘ
ッド24a,24bが設けられている。したがって、当
該回転ドラム23上の1対の磁気ヘッド24a,24b
は、前記図10に示したように8mmビデオテープ上の
イーブンフィールドエリア及びオッドフィールドエリア
からなるトラックを交互に走査する。
【0036】この図11のRF信号処理部26は、記録
時には入力ビデオ信号及び入力オーディオ信号に対して
DVフォーマットに規定された所定の記録信号処理を施
し、回転ドラム23上の1対の磁気ヘッド24a,24
bに交互に供給する記録信号(RF信号)を生成し、こ
の記録信号を回転ドラム23に送る。一方、再生時に
は、回転ドラム23上の磁気ヘッド24a,24bによ
って8mmビデオテープのイーブンフィールドエリア及
びオッドフィールドエリアからなるトラックより、交互
に再生された再生信号に対してDVフォーマットに規定
された所定の再生信号処理を施し、ビデオ信号及びオー
ディオ信号を復元する。
【0037】メカコン(メカニズムコントローラ)25
は、8mmフォーマットデッキ部21の回転ドラム23
の回転動作や、図示しないテープローディング機構、テ
ープ走行機構等のメカニズム系を制御すると共に、上記
ドラムPG信号の1周期(75Hz)を2分したハイ,
ロー(Hi,Lo)2値となる図12のドラムサーボヘ
ッド切り替えスイッチングパルスHSWP(ハイ,ロー
の1周期で75Hz)と、上記ドラムPG信号の1周期
を4分したハイ,ロー(Hi,Lo)2値となる図12
のRF信号処理系スイッチングパルスRSWP(ハイ,
ローの1周期で150Hz)とを生成する。また、メカ
コン26は、記録時において、図12に示す周波数f
0,f1,f2の3種類からなるいわゆるATFパイロ
ット信号が、f0,f1,f0,f2,f0,f1,f
0,f2,・・・の繰り返しとなるように発生する。
【0038】上記ヘッド切り替えスイッチングパルスH
SWPは、上記Aチャンネル用磁気ヘッド24aとBチ
ャンネル用磁気ヘッド24bとを交互に切り替え動作さ
せるためのヘッド切り替えタイミングパルスである。一
方、上記RF信号処理系スイッチングパルスRSWP
は、上記RF信号処理部26における記録/再生処理の
同期のための基準信号となされている。
【0039】さらに、メカコン25は、上記ヘッド切り
替えスイッチングパルスHSWPのハイ又はローの2値
と、上記RF信号処理系スイッチングパルスRSWPの
ハイ又はローの2値との組み合わせに応じて、上記Aチ
ャンネル用磁気ヘッド24a使用時の信号処理のための
パターンP1及びP2と、上記Bチャンネル用磁気ヘッ
ド24b使用時の信号処理のためのパターンP2及びP
4とを生成し、RF信号処理部26に渡すようにもなさ
れている。
【0040】これにより、RF信号処理部26では、上
記ヘッド切り替えスイッチングパルスHSWPの2値と
上記RF信号処理系スイッチングパルスRSWPの2値
との組み合わせに応じて、上記Aチャンネル用磁気ヘッ
ド24a使用時におけるイーブンフィールドエリア及び
オッドフィールドエリアの信号処理のための動作を行う
ことができ、また、上記Bチャンネル用磁気ヘッド24
b使用時におけるイーブンフィールドエリア及びオッド
フィールドエリアの信号処理のための動作を行うことが
できる。
【0041】より具体的に説明すると、RF信号処理部
26では、ヘッド切り替えスイッチングパルスHSWP
がハイ(Hi)でRF信号処理系スイッチングパルスR
SWPもハイ(Hi)のときのパターンP1により、上
記Aチャンネル用磁気ヘッド24a使用時におけるイー
ブンフィールドエリアに対応する信号処理を行うことが
でき、ヘッド切り替えスイッチングパルスHSWPがハ
イ(Hi)でRF信号処理系スイッチングパルスRSW
Pがロー(Lo)のときのパターンP2により、上記A
チャンネル用磁気ヘッド24a使用時におけるオッドフ
ィールドエリアに対応する信号処理を行うことができ、
ヘッド切り替えスイッチングパルスHSWPがロー(L
o)でRF信号処理系スイッチングパルスRSWPがハ
イ(Hi)のときのパターンP3により、上記Bチャン
ネル用磁気ヘッド24b使用時におけるイーブンフィー
ルドエリアに対応する信号処理を行うことができ、ヘッ
ド切り替えスイッチングパルスHSWPがロー(Lo)
でRF信号処理系スイッチングパルスRSWPもロー
(Lo)のときのパターンP4により、上記Bチャンネ
ル用磁気ヘッド24b使用時におけるオッドフィールド
エリアに対応する信号処理を行うことができる。
【0042】したがって、本実施の形態の磁気記録再生
装置のRF信号処理部26では、図8及び図10に示し
たような、Aチャンネル用磁気ヘッド24aに対応する
イーブンフィールドエリア及びオッドフィールドエリア
のテープパターンの内容に合ったRF信号処理と、Bチ
ャンネル用磁気ヘッド24bに対応するイーブンフィー
ルドエリア及びオッドフィールドエリアのテープパター
ンの内容に合ったRF信号処理とが可能となる。なお、
実際のRF信号処理の内容についてはDVフォーマット
にて規定されているものと同じであるため、ここではそ
の詳細な説明は省略する。
【0043】ここで、上記パターンP1及びパターンP
3は前記DVフォーマットにおけるイーブンフィールド
の信号処理用のパターンp1と略々同じものであり、上
記パターンP2及びパターンP4は前記DVフォーマッ
トにおけるオッドフィールドの信号処理用のパターンp
2と略々同じものである。
【0044】すなわち、8mmフォーマットデッキ部2
1の回転ドラム23の1回転に対応して発生する信号処
理のパターンP1〜P4は、前記図5のDVフォーマッ
トデッキ部1の回転ドラム3の2回転に対応して発生す
る信号処理パターン(前記パターンp1,p2,p1,
p2)と全く同一になり、したがってRF信号処理部2
6は、本実施の形態の記録再生フォーマットの信号を、
前記DVフォーマットと全く同様に受け取り、処理する
ことが可能になる。つまり、本実施の形態の記録再生フ
ォーマットの導入に当たって変更が必要なのは、メカコ
ン25部分の一部分のみとなり、既存のICシステムを
使用できることとなり、新規フォーマットの開発に必要
な時間、人、費用全ての面で有効である。
【0045】なお、上述の説明では、メカコン25がパ
ターンP1〜P4を生成することにしているが、RF信
号処理部にてそれらパターンP1〜P4を生成し、それ
らパターンに基づいてRF信号処理を行うようにしても
良い。
【0046】上述したように、本実施の形態の磁気記録
再生装置においては、既存のDVフォーマットによるテ
ープパターンを、Aチャンネル及びBチャンネルの各磁
気ヘッド24a,24bの1走査にそれぞれ2個記録す
ることにより、既存の8mmビデオテープにDVフォー
マットの信号を記録でき、また、現在使用されている既
存ICシステムを使用できるために、容易にシステムを
構築することが可能である。
【0047】なお、本実施の形態では、DVフォーマッ
トに対応したICシステム(RF信号処理部26)と8
mmビデオフォーマットに対応した磁気記録再生部(8
mmフォーマットデッキ部21、回転ドラム23、メカ
コン25等)を組み合わせた例を挙げたが、本発明はこ
の実施の形態に限定されるものではなく、また、磁気ヘ
ッドの1走査で1トラック上に記録するDVフォーマッ
トのテープパターンも、2個に限定されるものではな
い。また、使用するテープ、メカニズムも同様であり、
例えばいわゆるVHS規格のテープやメカニズムに適用
する等、様々なバリエーションが考えられる。また、記
録内容もビデオ信号だけでなく、音声、データ等々のも
のにも使用可能である。
【0048】
【発明の効果】本発明の磁気記録再生装置においては、
磁気ヘッドの1走査に相当する期間内にテープパターン
の複数個に対応する信号処理の基準信号を発生し、磁気
ヘッドの1走査に相当する期間内にその基準信号に基づ
いてテープパターンの複数個分の信号処理を行うことに
より、短時間且つ安価に、新規な規格に対応したシステ
ムを実現可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】DVフォーマットの基本的なテープパターンの
説明に用いる図である。
【図2】DVフォーマットのテープパターンの詳細な説
明に用いる図である。
【図3】一般的なDVカセットレコーダに適用される回
転ドラム及び磁気ヘッドの説明に用いる図である。
【図4】DVフォーマットにおいてNTSC方式(52
5/60システム)の1フレームを構成するテープパタ
ーンの説明に用いる図である。
【図5】DVフォーマットに対応した一般的なDVテー
プレコーダの概略的な構成を示すブロック図である。
【図6】一般的なDVテープレコーダの動作説明に用い
る図である。
【図7】本発明実施の形態の記録再生フォーマットの基
本的なテープパターンの説明に用いる図である。
【図8】本発明実施の形態の記録再生フォーマットのテ
ープパターンの詳細な説明に用いる図である。
【図9】本発明実施の形態の磁気記録再生装置に適用さ
れる回転ドラム及び磁気ヘッドの説明に用いる図であ
る。
【図10】本発明実施の形態の記録再生フォーマットに
おいてNTSC方式(525/60システム)の1フレ
ームを構成するテープパターンの説明に用いる図であ
る。
【図11】本発明実施の形態の磁気記録再生装置の概略
的な構成を示すブロック図である。
【図12】本発明実施の形態の磁気記録再生装置の動作
説明に用いる図である。
【符号の説明】
21 8mmフォーマットデッキ部、 23 回転ドラ
ム、 24a,24b磁気ヘッド、 25 メカコン、
26 RF信号処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本野 智康 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ状記録媒体に対して、所定の磁気
    記録再生フォーマットのテープパターンを、回転ドラム
    上に配された磁気ヘッドの1走査につき複数個記録する
    磁気記録再生装置であって、 上記磁気ヘッドの1走査に相当する期間内に、上記テー
    プパターンの複数個に対応する信号処理の基準信号を発
    生する基準信号発生手段と、 上記磁気ヘッドの1走査に相当する期間内に、上記基準
    信号に基づいて上記テープパターンの複数個分の信号処
    理を行う信号処理手段と、を有することを特徴とする磁
    気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 上記基準信号発生手段は、上記回転ドラ
    ムの回転に応じたパルス信号に基づいて上記基準信号を
    発生することを特徴とする請求項1記載の磁気記録再生
    装置。
  3. 【請求項3】 上記回転ドラム上には複数の磁気ヘッド
    が配され、 上記信号処理手段は、回転ドラム上の複数の磁気ヘッド
    の切り替えタイミングパルスと信号処理の切り替えタイ
    ミングパルスとの組み合わせパターンに応じて、上記複
    数の磁気ヘッドの各々に対応する信号処理を行うことを
    特徴とする請求項2記載の磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】 上記磁気ヘッドの1走査に対して、それ
    ぞれ周波数が異なる複数のトラッキング用パイロット信
    号を周期的に繰り返して記録することを特徴とする請求
    項1記載の磁気記録再生装置。
  5. 【請求項5】 上記信号処理手段は、上記基準信号に基
    づいて上記テープパターンの複数個に対応する記録信号
    を生成し、上記テープ状記録媒体から再生された上記テ
    ープパターンの複数個に対応する再生信号を上記基準信
    号に基づいて処理することを特徴とする請求項1記載の
    磁気記録再生装置。
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