JPH11339162A - 監視装置 - Google Patents

監視装置

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JPH11339162A
JPH11339162A JP14406098A JP14406098A JPH11339162A JP H11339162 A JPH11339162 A JP H11339162A JP 14406098 A JP14406098 A JP 14406098A JP 14406098 A JP14406098 A JP 14406098A JP H11339162 A JPH11339162 A JP H11339162A
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image
difference
motion vector
smoke
abnormality
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JP14406098A
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Tetsuya Tomonaka
哲也 塘中
Satoshi Kiriyama
聰 桐山
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • G08BSIGNALLING OR CALLING SYSTEMS; ORDER TELEGRAPHS; ALARM SYSTEMS
    • G08B17/00Fire alarms; Alarms responsive to explosion
    • G08B17/12Actuation by presence of radiation or particles, e.g. of infrared radiation or of ions
    • G08B17/125Actuation by presence of radiation or particles, e.g. of infrared radiation or of ions by using a video camera to detect fire or smoke

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Abstract

(57)【要約】 【課題】煙が薄く、かつ少ない場合であっても、煙によ
る変化と他の異物の変化との判別を確実に行なうことを
可能にする。 【解決手段】カメラにより撮影された画像をもとに異常
の発生を検出する監視装置において、差分処理部18の
機能によって、ITVカメラ10−1,10−2,…に
よって撮像され画像メモリ20に記憶された第1の画像
と、所定時間が経過した後に撮影された画像メモリ16
に記憶された第2の画像との差から、所定時間における
変化を表す差分画像を検出する。動きベクトル検出部2
2は、検出された差分画像をもとに画像中の変化部分を
表す動きベクトルを検出する。異常判定部24は、動き
ベクトル検出部22によって検出された動きベクトルを
もとに異常の発生を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばプラントに
おける機器の異常に伴う流体、または煙の漏洩を自動的
に検出する煙検知装置に好適な監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プラントに発生した異常を人間に
よる現場巡回や監視テレビの目視による検出を行なうこ
となく、画像処理により自動的に検出するための監視装
置が種々提案されている。
【0003】例えば、特開平8−16234号において
提案されているように、煙と人間などの異物の映像的な
特徴の相違点として、煙については明確に輪郭を認めら
れないが、人間等の異物については明確に輪郭を認める
ことができる。
【0004】図6には、従来の監視装置(煙の発生の有
無をもとに異常を検出する煙検知装置)の構成の一例を
示している。図6に示す構成の監視装置では、複数のテ
レビカメラ50によって撮影された映像の信号をカメラ
セレクタ51によって何れか選択し、A/D変換部52
によりディジタル画像データに変換する。
【0005】差分処理部54は、A/D変換部52を介
して得られる映像と、基準画像記憶用メモリ53に記憶
されているテレビカメラ50毎に用意されている基準と
する画像(例えば変化が無い状態の画像)との差分処理
を実行して、変化部分が抽出された差分画像として差分
画像用記憶メモリ55に記憶させる。
【0006】微分処理部56は、差分画像用記憶メモリ
55に記憶された差分画像に対して微分処理を施すこと
により、微分値が大きい部分を撮影された映像中の変化
した領域の輪郭として抽出し、微分画像記憶用メモリ5
7に記憶させる。
【0007】画像状態判定部58は、微分画像記憶用メ
モリ57に記憶された微分処理部56による微分処理に
よって得られた微分画像において、微分値の大きな部分
の面積を輪郭面積とすると、人間などの異物による輪郭
面積では比較的大きくなり、煙などによる輪郭面積では
人間などによる輪郭面積よりも小さくなるので、この面
積を計測することにより煙と人間等の異物を分離する。
【0008】さらに、異物の侵入がごく僅かであった場
合は、輪郭面積が小さく分離判定が正しく行えない場合
があるが、微少判定部59は、差分画像用記憶用メモリ
55に記憶された差分画像を2値化し、求めた差分面積
に対する輪郭面積の含有率を求めることにより、微小変
化時における煙と人間等の異物の分離判定と行なう。す
なわち、微少判定部59は、、輪郭面積の含有率が大き
い場合には、人間などの異物が侵入したものと判定し、
輪郭面積の含有率が小さい場合には煙の変化であると判
別する。微少判定部59は、画像状態判定部58による
判定結果を含めて系統制御計算機60に結果を通知す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の監視
装置では、差分画像をもとにして輪郭検出を行ない、輪
郭面積をもとにして人間などの異物による変化と煙など
の異常検出対象物による変化とを分離、判定することが
できた。
【0010】しかしながら、前述したような輪郭面積の
大きさによる判定は、煙が薄く、かつ少ない場合には、
輪郭がはっきりせず人間などの判定が困難な場合があっ
た。本発明は前記のような事情を考慮してなされたもの
で、煙などの異常検出対象物による画像中の濃度が薄
く、かつ少ない場合であっても、異常検出対象物による
変化と他の異物の変化との判別を確実に行なうことが可
能な監視装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、カメラにより
撮影された画像をもとに異常の発生を検出する監視装置
において、前記カメラによって撮像された第1の画像
と、所定時間が経過した後に撮影された第2の画像との
差から、前記所定時間における変化を表す差分画像を検
出する差分処理手段と、前記差分処理手段によって検出
された差分画像をもとに画像中の変化部分を表す動きベ
クトルを検出する動きベクトル検出手段と、前記動きベ
クトル検出手段によって検出された動きベクトルをもと
に異常の発生を判定する異常判定手段とを具備したこと
を特徴とする。
【0012】このような構成によれば、差分画像をもと
に動きベクトルを検出し、この動きベクトルをもとに異
常の発生を判定することで、例えば煙が噴出するといっ
た異常が発生した場合に、煙の噴出変化が局所的、かつ
急激であるという特徴を利用して、人間などが侵入した
際の変化が煙の噴出変化に対して遅く、かつ大きいこと
から確実に両者を識別することができる。
【0013】また本発明は、カメラにより撮影された画
像をもとに異常の発生を検出する監視装置において、前
記カメラによって撮像された第1の画像と、第1の所定
時間(例えば第2の所定時間よりも微少な時間)が経過
した後に撮影された第2の画像との差から、前記第1の
所定時間における画像全体の変化を表す画像を検出する
背景濃淡画像処理手段と、前記第1の画像と前記背景濃
淡画像処理手段によって検出された画像から生成された
第3の画像と、第2の所定時間が経過した後に前記第1
の画像と前記背景濃淡画像処理手段によって検出された
画像から生成された第4の画像との差から、前記第2の
所定時間における変化を表す差分画像を検出する差分処
理手段と、前記差分処理手段によって検出された差分画
像をもとに、画像中の変化部分を表す動きベクトルを検
出する動きベクトル検出手段と、前記動きベクトル検出
手段によって検出された動きベクトルをもとに異常の発
生を判定する異常判定手段とを具備したことを特徴とす
る。
【0014】このような構成によれば、カメラによって
撮影される画像の背景(画像全体)の空間的な明るさ変
化が、異常発生の検出の対象となる例えば煙の移動によ
る時間的な明るさの変化量に対して大きい場合であって
も、背景濃淡画像処理手段によって検出された画像によ
って第1の画像が補正されて、差分処理手段による処理
の対象となる第3の画像が生成されるために煙に対する
検出能力が維持される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。本発明の実施の形態におけ
る監視装置は、プラントの異常発生を煙の検知により検
出する煙検知装置を例にして説明する。
【0016】図1は本発明の第1実施形態に係わる監視
装置のシステム構成を示すブロック図である。図1に示
すように、本実施形態における煙検知装置は、複数のI
TVカメラ10−1,10−2,…、カメラセレクタ1
2、A/D変換器14、画像メモリ16、差分処理部1
8、画像メモリ20、動きベクトル検出部22、異常判
定部24、CRT26、及び警報器28によって構成さ
れている。
【0017】ITVカメラ10−1,10−2,…は、
プラントの異常を監視するための映像を撮影するもの
で、監視対象とする複数の対象物のそれぞれについての
映像信号をカメラセレクタ12に出力する。
【0018】カメラセレクタ12は、複数のITVカメ
ラ10−1,10−2,…からの映像信号を入力して、
何れかを選択してA/D変換器14に出力する。A/D
変換器14は、カメラセレクタ12を介して得られた映
像信号に対してA/D変換を行ない、ディジタル画像デ
ータに変換する。
【0019】画像メモリ16は、A/D変換器14によ
るA/D変換によって生成された画像(第1の画像)を
記憶するためのメモリである。差分処理部18は、画像
メモリ16に記憶されたITVカメラ10−1,10−
2,…によって撮影された映像をもとにした画像(第1
の画像)と、所定時間が経過した後に撮影された画像
(第2の画像)との差から、所定時間における変化を表
す差分画像を検出するためのもので、画像メモリ16に
記憶された画像の各画素の値を濃度反転させる機能を有
し、濃度反転させて得られた画像を画像メモリ20に記
憶させる。動きベクトル検出部22には、画像メモリ1
6に記憶された画像(第2の画像)と画像メモリ20に
記憶された画像(第1の画像)とが、各画素のデータが
各々足し合わされて提供されるため、差分処理部18が
画像の濃度反転を行なうことにより、結果的に動きベク
トル検出部22に対して差分画像が提供される。
【0020】画像メモリ20は、画像メモリ16に記憶
された画像を、差分処理部18によって濃度反転させて
所定時間後に記憶するためのメモリである。動きベクト
ル検出部22は、画像メモリ16と画像メモリ20に記
憶された画像から得られた差分画像をもとに、画像中の
変化部分を表す動きベクトルを検出する。動きベクトル
検出部22は、抽出された画像の変化のうち、特定の方
向、及び大きさの「動きベクトル」のみを検出すること
ができる。
【0021】異常判定部24は、動きベクトル検出部2
2によって検出された動きベクトルをもとに異常の発生
を判定し、異常発生の判定結果をCRT26及び警報器
28に通知する。
【0022】CRT26は、ITVカメラ10−1,1
0−2,…によって撮影された映像(または画像)と共
に、異常判定部24による異常の発生の判定結果を表示
する。
【0023】警報器28は、異常判定部24によって異
常が発生したと判定された場合に、監視者に対して異常
発生を通知する。次に、第1実施形態における動作につ
いて説明する。
【0024】プラントの各所に設置されたITVカメラ
10−1,10−2,…によって撮影された、監視対象
物(例えば、煙が発生すると異常状態であるもの)を含
む各部の映像は、カメラセレクタ12に送られる。カメ
ラセレクタ12によって必要な映像が選択されると、こ
の映像がA/D変換器14によりディジタル画像データ
化され、画像メモリ16に記憶される。
【0025】画像メモリ16と画像メモリ20とは時系
列的なメモリであり、画像メモリ16に記憶された画像
は、所定時間が経過した後(例えば一定時間毎)に、画
像メモリ20に記憶される。この際、差分処理部18
は、画像メモリ16に記憶された画像の各画素値の濃度
を反転させて画像メモリ20に記憶させる。
【0026】動きベクトル検出部22には画像メモリ1
6に記憶された画像と画像メモリ20に記憶された画像
の各画素のデータが各々足し合わされて提供される。す
なわち、動きベクトル検出部22は、差分処理部18の
機能によって、ITVカメラによって撮影された映像
(画像)中の所定時間における変化を表す差分画像が提
供される。この差分画像では、例えば煙が発生した際の
煙の噴出の動きだけでなく、ITVカメラ10−1,1
0−2,…の撮影範囲の全体の振れ、照明や日照の変化
など、背景(画像全体)の変化も含まれる。また、異常
発生の監視対象物だけでなく、人間などの異物がITV
カメラ10−1,10−2,…の撮影範囲に侵入した場
合にも、この異物の移動による変化も差分画像に含まれ
る。
【0027】動きベクトル検出部22は、画像メモリ1
6と画像メモリ20に記憶された画像から得られた差分
画像をもとに、画素の濃度変化から画像中の変化部分を
表す動きベクトルを検出する。この検出された動きベク
トルには、例えば煙が発生した際の煙の動き、背景の変
化、異物の移動変化などを表すベクトルなどが含まれ
る。
【0028】動きベクトル検出部22は、抽出された画
像の変化のうち、特定の方向、大きさを持つ「動きベク
トル」のみを検出する。つまり、前述したようなカメラ
の振れ、照明や日照の変化などによる背景の変化は、動
きの方向が等方的(動きベクトルの向きと方向がほぼ同
じ)であるという特徴があるため、煙の動きを表す動き
ベクトルを含む他の動きベクトルと分離することができ
る。動きベクトル検出部22は、背景の変化を表す動き
ベクトルを除いた動きベクトルを異常判定部24に提供
する。
【0029】異常判定部24は、動きベクトル検出部2
2から提供された動きベクトルをもとに、煙の噴出の変
化を示す動きベクトルが含まれているか否かによって異
常の発生を判定する。
【0030】例えば、図2に示すように、フランジ34
から煙30が噴出した状況がITVカメラ10によって
撮影された場合、図中に示すように煙30の動きを示す
ベクトル32が検出される。この煙30による動きベク
トルは、局部的、かつ急激な変化を示すものである。
【0031】一方、図3に示すように、人間34が異物
としてITVカメラ10の撮影範囲に侵入した状況が撮
影された場合、図中に示すように、人間34の部分の動
きに該当するベクトル38が検出される。この人間の動
き(人間等の動きを示すベクトル38)は、煙の噴出速
度(図2に示す煙30による動きベクトル38の変化)
に対して遅い。
【0032】従って、異常判定部24は、煙の噴出と人
間等の異物の侵入による変化の特徴をもとにして、両者
を確実に分離することができる。異常判定部24は、動
きベクトルの絶対値の平均値が、予め決められた設定値
(煙の噴出を検出するのに有効な値)よりも大きい場合
に、煙の噴出の変化による動きベクトルであると判定し
て、異常が発生したものと確定する。
【0033】異常判定部24は、異常の発生(煙が噴出
したこと)を検出すると、CRT26及び警報器28に
通知する。CRT26は、ITVカメラ10−1,10
−2,…で撮影された画像(映像)を常時表示している
が、異常が発生したことが異常判定部24から通知され
た場合には、異常の発生を通知するための表示に変更す
る。また、警報器28は、異常が発生したことが異常判
定部24から通知されると、警報を発して異常の発生を
監視者に知らせる。
【0034】このようにして、監視対象とする画像中の
変化があった部分の状態を捉え、その部分を動きベクト
ルとして検出して処理するため、異常発生の判定の対象
となる煙の変化に該当する部分と、背景の変化、及び人
間等の異物の移動に伴う変化の部分とを確実に分離する
ことができるので、正確に異常の発生を検知することが
できる。
【0035】次に、本発明の第2実施形態について説明
する。図4は本発明の第2実施形態に係わる監視装置の
システム構成を示すブロック図である。
【0036】図4に示すように、本実施形態における煙
検知装置は、複数のITVカメラ10−1,10−2,
…、カメラセレクタ12、A/D変換器14、画像メモ
リ16、差分処理部18、画像メモリ20、動きベクト
ル検出部22、異常判定部24、CRT26、警報器2
8、入力画像メモリ38,40、及び背景濃淡画像処理
部42によって構成されている。なお、第1実施形態と
同じ機能を有する部分については同一符号を付して詳細
な説明を省略する。
【0037】第2実施形態の煙検知装置は、第1実施形
態における煙検知装置の構成を基本として、煙の移動に
よる時間的明るさ変化よりも背景(画像全体)の空間的
明るさ変化の方が大きい場合に対する改良例である。
【0038】入力画像メモリ38は、A/D変換器14
によるA/D変換によって生成された画像を記憶するた
めのメモリである。入力画像メモリ40は、入力画像メ
モリ38に記憶された画像を所定時間後に記憶するため
のメモリである。
【0039】背景濃淡画像処理部42は、入力画像メモ
リ40に記憶された画像(第1の画像)と、微少時間
(第1の所定時間)が経過した後に撮影された入力画像
メモリ38に記憶された画像(第2の画像)との差か
ら、微少時間における背景(画像全体)の変化を表す画
像を検出する。
【0040】なお、第2実施形態において、画像メモリ
16は、入力画像メモリ38に記憶された画像(第1の
画像)と背景濃淡画像処理部42によって検出された画
像とから生成された画像を処理対象として記憶する。画
像メモリ16に記憶された画像は、背景濃淡画像処理部
42により検出された画像によって背景の濃度変化が補
正された画像となる。また、画像メモリ20は、画像メ
モリ16に記憶された背景濃淡画像処理部42により補
正された画像を、差分処理部18によって濃度反転させ
て所定時間後に記憶する。動きベクトル検出部22に
は、画像メモリ16に記憶された画像(第4の画像)と
画像メモリ20に記憶された画像(第3の画像)とが、
各画素のデータが各々足し合わされて提供される。
【0041】次に、第2実施形態の動作について説明す
る。図5は、第2実施形態における煙検知装置における
処理を説明するための図であり、各部で扱われる画像の
一例を示している。
【0042】なお、第2実施形態の煙検知装置は、第1
実施形態における煙検知装置の構成を基本としているの
で、第2実施形態に特徴的な背景濃淡画像処理部42の
動作について説明する。
【0043】ITVカメラ10−1,10−2,…によ
って撮影された映像は、カメラセレクタ12により必要
な映像が選択される。カメラセレクタ12により選択さ
れた映像は、A/D変換器14によりディジタル画像デ
ータ化され、入力画像メモリ38に記憶される。
【0044】入力画像メモリ38と入力画像メモリ40
とは時系列的なメモリであり、入力画像メモリ38に記
憶された画像は、微少時間が経過した後(例えば一定時
間毎)に、入力画像メモリ40に記憶される。なお、微
少時間は、例えば画像メモリ16に記憶された画像が画
像メモリ20に記憶される所定時間よりも短い時間であ
る。
【0045】背景濃淡画像処理部42は、入力画像メモ
リ38と入力画像メモリ40に記憶された画像をもと
に、微少時間毎の画像間で差分をとることで、明るさの
変化を少なくした背景画像を取得することができる。
【0046】図5に示す例は、背景(画像全体)の明る
さが変化しつつあるときに、まず画像が時刻(t1)の
時に入力画像(2)52の状態であり、時刻(t2)の
時に入力画像(1)50の状態にあるものとする。すな
わち、時刻(t1)から時刻(t2)に経過する短時間
に画像全体の明るさが変化(暗い状態から明るい状態)
していることを表す。また、画像中には背景の明るさの
変化よりも、変化量が少ない煙の映像(1)が含まれて
いる。
【0047】背景濃淡画像処理部42は、入力画像メモ
リ38と入力画像メモリ40に記憶された画像の差分を
とることで、図5に示すように短時間の変化を表す画
像、すなわち明るさの変化の少ない画像を得ることがで
きる。なお、図5に示す例では、煙の映像(1)の部分
は、変化量が少ないために差分を取ることで消失してい
る。
【0048】入力画像メモリ38に記憶された画像は、
画像メモリ16に記憶されて、前述した第1実施形態と
同様な動きベクトルの検出の処理に供されることになる
が、背景濃淡画像処理部42によって検出された画像に
よって補正される。
【0049】すなわち、入力画像メモリ38に記憶され
た入力画像から、背景濃淡画像処理部42によって検出
された画像を差し引いた成分が画像メモリ16に記憶さ
れる。
【0050】画像メモリ16に記憶された画像は、差分
処理部18によって各画素値の濃度が反転され画像メモ
リ20に記憶させる(図5に示す画像メモリ20に記憶
された画像は濃淡が反転された状態にあるものとす
る。)。
【0051】動きベクトル検出部22は、画像メモリ1
6に記憶された画像と画像メモリ20に記憶された画像
をもとに、煙の動きを示す動きベクトル32を検出して
異常判定部24に出力する。以下、第1実施形態とどう
ようにして異常発生を検出する。
【0052】このようにして、動きベクトルをもとにし
た煙検知のための処理の前段において、入力画像の空間
的な明るさの変化量を補正することにより、背景(画像
全体)の明るさの変化を小さくして、動きベクトル検出
部22における煙の発生の検出を確実に実行することが
できる。
【0053】なお、前述した第1及び第2実施形態で
は、煙検知装置を例にして、煙の噴出の検出によって異
常の発生を検出しているが、煙だけでなく蒸気、水な
ど、他の一般流体にも適用することができる。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、異
なる時刻に撮影された監視対象とする画像から検出され
た差分画像をもとに動きベクトルを検出し、この動きベ
クトルをもとに異常の発生を判定することで、例えば異
常検出対象物である煙が噴出するといった異常が発生し
た場合に、煙の噴出変化が局所的、かつ急激であるとい
う特徴を利用して、人間などの異物が侵入した際の変化
が煙の噴出変化に対して遅く、かつ大きいことから確実
に両者を識別することができる。
【0055】また、カメラによって撮影される画像の背
景(画像全体)の空間的な明るさ変化が、異常発生の検
出の対象となる例えば煙の移動による時間的な明るさの
変化量に対して大きい場合であっても、背景濃淡画像処
理手段によって検出された画像によって第1の画像が補
正されて、差分処理手段による処理の対象となる第3の
画像が生成されるために異常検出対象物に対する検出能
力が維持されるので、確実に異常検出対象物による変化
と異物による変化との判別を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係わる監視装置のシス
テム構成を示すブロック図。
【図2】フランジ34から煙30が噴出した状況がIT
Vカメラ10によって撮影された場合を説明するための
図。
【図3】人間34が異物としてITVカメラ10の撮影
範囲に侵入した状況が撮影された場合を説明するための
図。
【図4】本発明の第2実施形態に係わる監視装置のシス
テム構成を示すブロック図。
【図5】第2実施形態における煙検知装置における処理
を説明するための図。
【図6】従来の監視装置(煙の発生の有無をもとに異常
を検出する煙検知装置)の構成の一例を示す図。
【符号の説明】
10−1,10−2,… ITVカメラ 12 カメラセレクタ 14 A/D変換器 16 画像メモリ 18 差分処理部 20 画像メモリ 22 動きベクトル検出部 24 異常判定部 26 CRT 28 警報器 39,40 入力画像メモリ 42 背景濃淡画像処理部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラにより撮影された画像をもとに異
    常の発生を検出する監視装置において、 前記カメラによって撮像された第1の画像と、所定時間
    が経過した後に撮影された第2の画像との差から、前記
    所定時間における変化を表す差分画像を検出する差分処
    理手段と、 前記差分処理手段によって検出された差分画像をもと
    に、画像中の変化部分を表す動きベクトルを検出する動
    きベクトル検出手段と、 前記動きベクトル検出手段によって検出された動きベク
    トルをもとに異常の発生を判定する異常判定手段とを具
    備したことを特徴とする監視装置。
  2. 【請求項2】 カメラにより撮影された画像をもとに異
    常の発生を検出する監視装置において、 前記カメラによって撮像された第1の画像と、第1の所
    定時間が経過した後に撮影された第2の画像との差か
    ら、前記第1の所定時間における画像全体の変化を表す
    画像を検出する背景濃淡画像処理手段と、 前記第1の画像と前記背景濃淡画像処理手段によって検
    出された画像から生成された第3の画像と、第2の所定
    時間が経過した後に前記第1の画像と前記背景濃淡画像
    処理手段によって検出された画像から生成された第4の
    画像との差から、前記第2の所定時間における変化を表
    す差分画像を検出する差分処理手段と、 前記差分処理手段によって検出された差分画像をもと
    に、画像中の変化部分を表す動きベクトルを検出する動
    きベクトル検出手段と、 前記動きベクトル検出手段によって検出された動きベク
    トルをもとに異常の発生を判定する異常判定手段とを具
    備したことを特徴とする監視装置。
JP14406098A 1998-05-26 1998-05-26 監視装置 Withdrawn JPH11339162A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001256475A (ja) * 2001-04-27 2001-09-21 Ced System Inc 黒煙検知システム
JP2002312876A (ja) * 2001-04-18 2002-10-25 Eye Cross:Kk 監視装置

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