JPH11338902A - 仮想配線長見積り方法 - Google Patents

仮想配線長見積り方法

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JPH11338902A
JPH11338902A JP10143026A JP14302698A JPH11338902A JP H11338902 A JPH11338902 A JP H11338902A JP 10143026 A JP10143026 A JP 10143026A JP 14302698 A JP14302698 A JP 14302698A JP H11338902 A JPH11338902 A JP H11338902A
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net
virtual wiring
wiring length
virtual
circuit
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JP10143026A
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Jun Iwanaga
純 岩永
Toshiaki Ito
俊明 伊藤
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Renesas Design Corp
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Renesas Design Corp
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットの仮想配線長の高精度かつ高速な見積
りが可能な仮想配線長見積り方法を提供する。 【解決手段】 見積り対象のネットを選択する(ST
1)。見積り対象となるネットと所定の関係を満たすサ
ブ回路を半導体集積回路中より抽出する(ST2)。サ
ブ回路より、対象ネットを構成するピンペアの1ペアあ
たりの仮想配線長見積りに必要な情報を抽出する(ST
3)。抽出したサブ回路の情報に基づき、対象ネットを
構成するピンペアの1ペアあたりの仮想配線長を見積る
(ST4)。1ペアあたりの仮想配線長に基づき、対象
となるネットの仮想配線長を見積る(ST5)。仮想配
線長の見積り結果を見積り結果出力装置12を介して出
力し、見積り結果記憶装置10に記憶する(ST6)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、仮想配線長見積り
方法に関し、特に、高精度かつ高速に見積りが可能な仮
想配線長見積り方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路では、回路上の配線の配
線長が長くなると、信号が配線上を通過するのに時間が
かかり、回路動作が要求仕様を満たすことのできない状
況が発生し得る。
【0003】そのため、半導体集積回路の設計段階にお
いて、マクロセル配置およびマクロセル間の配線(以
下、「配置配線」という。)の設計が終了した段階で、
配線長に基づいて、信号の遅延時間が算出される。この
遅延時間により、不適切な配線に対する配置配線の修正
が行なわれる。
【0004】しかし、設計終了後の配置配線の修正で
は、修正の規模が大きくなり、修正にかかる時間も膨大
となる。そこで、通常は、配置配線後の修正が最小限と
なるように、配置配線が行なわれる前に、半導体集積回
路中の各々のネットに対する仮想配線長見積りが行なわ
れる。さらに、その仮想配線長に基づき配置配線が行な
われる。ここでネットとは、電荷を等しくするマクロセ
ル間の配線を指す。
【0005】本願の出願人が以前出願した特願平9−2
28243号の仮想配線長見積り方法では、半導体集積
回路上のネットを構成するピンペアごとにサブ回路を抽
出し、各ピンペアの仮想配線長を見積る。さらに、ピン
ペアの仮想配線長をもとにネットの仮想配線長を見積
る。よって、ピンペアの仮想配線長を高精度に見積るこ
とができ、ひいてはネットの仮想配線長を高精度に見積
ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の方法で
は、ピンペアごとにサブ回路を抽出している。このた
め、ピンペア数が多いネットになるとサブ回路を抽出す
る回数も増加するため、ネットの仮想配線長を見積るた
めの処理時間が増加してしまう。
【0007】また、信号遅延時間の見積り、ネットの消
費電力の見積り、マクロセルを配置配線可能な最小面積
の見積り、ファンアウト数に基づいたネットの仮想配線
長の期待値の算出は、ネットの仮想配線長に基づいて行
われる。このため、ネットの仮想配線長を見積るための
処理時間が増加することに伴い、これらの処理時間も増
加してしまう。
【0008】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、その目的は、ネットの仮想配線長
を高精度かつ高速に見積ることが可能な仮想配線長見積
り方法を提供することである。
【0009】他の目的は、高精度かつ高速に信号遅延時
間見積りが可能な仮想配線長見積り方法を提供すること
である。
【0010】さらに他の目的は、高精度かつ高速にネッ
トの消費電力見積りが可能な仮想配線長見積り方法を提
供することである。
【0011】さらに他の目的は、マクロセルを配置配線
可能な最小面積を高精度かつ高速に見積ることができる
仮想配線長見積り方法を提供することである。
【0012】さらに他の目的は、ファンアウト数に基づ
いたネットの仮想配線長の期待値を高精度かつ高速に算
出することができる仮想配線長見積り方法を提供するこ
とである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係る仮想配線長見積り方法は、半導体集積回路上のネッ
トごとに、ネットと所定の関係を満たすサブ回路を抽出
する第1のステップと、サブ回路の特性に基づいて、ネ
ットを構成するピンペアの1ペアあたりの仮想配線長を
見積る第2のステップと、ネットを構成するピンペアの
1ペアあたりの仮想配線長からネットの仮想配線長を見
積る第3のステップとを含む。
【0014】請求項1に記載の発明によると、処理対象
のネットと所定関係にあるサブ回路の特性に基づいて、
ネットを構成するピンペアの1ペアあたりの仮想配線長
を見積る。さらに、ピンペアの仮想配線長をもとにネッ
トの仮想配線長を見積る。よって、ピンペアの仮想配線
長を高精度に見積ることができ、ひいてはネットの仮想
配線長を高精度に見積ることができる。また、ネットご
とにサブ回路を抽出するので、高速にネットの仮想配線
長を見積ることができる。
【0015】請求項2に記載の発明には、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、上記第1のステップは、ネッ
トに接続されるマクロセルを抽出し、サブ回路に追加す
るステップと、マクロセルに接続されるマクロセルを抽
出し、サブ回路に追加するステップと、サブ回路は、最
も新しくサブ回路に追加されたマクロセルである外周セ
ルを含み、外周セルに接続されるマクロセルを抽出する
ステップと、外周セルに接続されるマクロセルを、既探
索のマクロセルと未探索のマクロセルとに分類するステ
ップと、既探索のマクロセルの個数と未探索のマクロセ
ルの個数とが所定の関係にあるか否かを判定するステッ
プと、所定の関係が成立すれば、探索済のマクロセルを
ネットに対するサブ回路と定めて処理を終了するステッ
プと、所定の関係が成立しなければ、未探索に分類され
たマクロセルをサブ回路に追加して、外周セルに接続さ
れるマクロセルを抽出するステップに処理を戻すステッ
プとを含む。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の作用、効果に加えて、マクロセル間の接続の強
弱を考慮したサブ回路を得ることができ、サブ回路は、
ネットを構成するピンペアの1ペアあたりの仮想配線長
を見積るのに十分な情報を含んでいる。このため、ネッ
トを構成するピンペアの1ペアあたりの仮想配線長を高
精度に見積ることができ、ひいてはネットの仮想配線長
を高精度に見積ることができる。
【0017】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明の構成に加えて、上記所定の関係にあるか否かを
判定するステップは、既探索のマクロセルの個数が未探
索のマクロセルの個数よりも大きい場合に所定の関係が
成立するとし、既探索のマクロセルの個数が未探索のマ
クロセルの個数以下の場合に所定の関係が成立しないと
する。
【0018】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の構成に加えて、上記第2のステップは、サブ回
路内のピンペアの数およびサブ回路内のマクロセルの面
積の総和に基づき、サブ回路内のマクロセルの配置配線
が可能な最小面積を算出するステップと、最小面積に基
づき、最小面積を有する矩形の周囲長に比例して変化す
る値をネットを構成するピンペアの1ペアあたりの仮想
配線長とするステップとを含む。
【0019】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の作用、効果に加えて、ネットを構成するピンペ
アの1ペアあたりの仮想配線長をネットが属するサブ回
路に基づき算出する。このため、ネットを構成するピン
ペアの1ペアあたりの仮想配線長を高精度に見積ること
ができる。ひいてはネットの仮想配線長を高精度に見積
ることができる。
【0020】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の構成に加えて、上記第3のステップは、ネット
を構成するピンペアの1ペアあたりの仮想配線長からネ
ットを構成するピンペアの仮想配線長の総和を求めるス
テップと、ネットを構成するピンペアの仮想配線長の総
和より、重複計測されたピンペア同士で共有される配線
部分の仮想配線長を除去するステップとを含む。
【0021】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の作用、効果に加えて、ネットの仮想配線長を計
算する際に、ネットを構成するピンペアの共有部分に関
するピンペアの仮想配線長を重複計測しないようにし
た。このため、ネットの仮想配線長を高精度に見積るこ
とができる。
【0022】請求項6に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の構成に加えて、ネットを構成するピンペアの1
ペアあたりの仮想配線長に基づき、ネットを構成するピ
ンペアの1ペアあたりの仮想配線抵抗値を算出するステ
ップと、ネットの仮想配線長に基づき、ネットの仮想配
線容量値を算出するステップと、ネットを構成するピン
ペアの1ペアあたりの仮想配線抵抗値およびネットの仮
想配線容量値に基づき、ネット上の信号経路を信号が通
過する際の遅延時間を算出するステップとをさらに含
む。
【0023】請求項6に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の作用、効果に加えて、高精度のピンペアの仮想
配線長よりピンペアの仮想配線長抵抗値を求め、高精度
のネットの仮想配線長よりネットの仮想配線容量値を算
出する。このため、ピンペアの仮想配線抵抗値およびネ
ットの配線容量値はいずれも高精度である。ネット上の
信号経路を信号が通過する際の遅延時間は、高精度のピ
ンペアの仮想配線抵抗値および高精度のネットの仮想配
線容量値より求められる。よって、高精度の信号遅延時
間見積りが可能となる。
【0024】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の発明の構成に加えて、遅延時間と設計仕様に基づいて
定められた制約値とを比較し、設計仕様を満たさない信
号経路を抽出するステップをさらに含む。
【0025】請求項8に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の構成に加えて、ネットの仮想配線長に基づき、
ネットの仮想配線容量値を算出するステップと、ネット
の仮想配線容量値と所定のネット信号変化率とに基づ
き、ネットの消費電力を算出するステップとをさらに含
む。
【0026】請求項8に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の作用、効果に加えて、高精度かつ高速に見積も
られたネットの仮想配線長に基づき、ネットの仮想配線
容量値を高精度に見積る。高精度のネットの配線容量値
よりネットの消費電力が見積もられる。よって、高精度
かつ高速にネットの消費電力を見積ることができる。
【0027】請求項9に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の構成に加えて、半導体集積回路内に存在するネ
ットの仮想配線長の総和を求めるステップと、ネットの
仮想配線長の総和と半導体集積回路内のマクロセルが占
めるアルミパターンの面積に基づき、半導体集積回路内
のマクロセルを配置配線可能な最小面積を算出するステ
ップとをさらに含む。
【0028】請求項9に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の作用、効果に加えて、高精度かつ高速に見積も
られたネットの仮想配線長の総和と半導体集積回路内の
マクロセルが占めるアルミパターンの面積に基づき、半
導体集積回路内の配線が必要とするアルミ格子数を高精
度に見積ることができる。よって、配置配線可能な最小
面積を高精度かつ高速に見積ることができる。
【0029】請求項10に記載の発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、ネットをネットのファンアウ
ト数に応じて分類するステップと、ファンアウト数ごと
に、所定の規則に従い、ネットの仮想配線長の期待値を
算出するステップとをさらに含む。
【0030】請求項10に記載の発明は、請求項1に記
載の発明の作用、効果に加えて、高精度かつ高速で見積
もられたネットの仮想配線長をファンアウト数別に分類
し、ファンアウト数ごとにネットの仮想配線長の期待値
を求める。よって、ファンアウト数に基づいたネットの
仮想配線長の期待値を高精度かつ高速に算出することが
できる。
【0031】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]以下、図面を
参照しつつ、本発明における実施の形態の1つである仮
想配線長見積り装置について説明する。なお、以下の説
明では、同一の部品には同一の参照符号を付す。それら
の名称および機能も同一であるので、説明の繰返しは適
宜省略する。また本明細書において「マクロセル」と呼
ぶときは、いわゆるマクロセルを1つ以上含む「モジュ
ール」のことも指すものとする。
【0032】図1を参照して、仮想配線長見積り装置1
00は、半導体集積回路上でのマクロセルおよびネット
の接続関係を記憶するための接続情報記憶装置8と、仮
想配線長の見積り対象となるネットを選択するための見
積り対象ネット選択部6と、見積り対象ネット選択部6
で選択されたネットに対する仮想配線長を見積る処理を
実行するためのCPU(Central Processing Unit )2
と、仮想配線長見積り処理のプログラムおよび処理の中
間結果を記憶するためのメモリ4と、仮想配線長の見積
り結果をユーザに提示するための見積り結果出力装置1
2と、仮想配線長見積り結果を記憶するための見積り結
果記憶装置10と、仮想配線長見積り装置100の各構
成部品を相互に接続するためのバスとを含む。
【0033】図2を参照して、仮想配線長見積り装置1
00で実行される処理を説明する。ただし、各処理の詳
細については、後述する。ユーザが、見積り対象ネット
選択部6を用いて、仮想配線長見積りの対象となるマク
ロセルおよび配線が含まれるネットを選択する(ST
1)。次に、CPU2が、そのネットと所定の関係を満
たすサブ回路を半導体集積回路より抽出する(ST
2)。サブ回路より、その対象ネットを構成するピンペ
アの1ペアあたりの仮想配線長見積りに必要な情報(サ
ブ回路内のネットを構成するピンペアの数およびサブ回
路内のマクロセルの面積の総和)を抽出する(ST
3)。抽出したサブ回路の情報に基づき、対象ネットを
構成するピンペアの1ペアあたりの仮想配線長を見積る
(ST4)。1ペアあたりの仮想配線長に基づき、対象
となるネットの仮想配線長を見積る(ST5)。仮想配
線長の見積り結果を見積り結果出力装置12を介して出
力し、見積り結果出力装置10に記憶する(ST6)。
【0034】図3〜図4を参照して、見積り対象ネット
に対応するサブ回路を抽出する処理(ST2)について
詳述する。
【0035】図4に示される見積り対象のネット50に
接続されるマクロセル60〜62をサブ回路に加える
(ST7)。マクロセル60〜62のいずれかに接続さ
れ、かつサブ回路に含まれていないマクロセル63〜6
7をサブ回路に加える。ここで加えたマクロセル63〜
67を初期の外周セル(サブ回路とサブ回路以外の回路
との境界に位置し、サブ回路に含まれるセル)63〜6
7とする(ST8)。
【0036】外周セル63〜67のいずれかに接続され
るマクロセル60〜64、66〜67および70〜74
を抽出する(ST9)。このとき、既にサブ回路に含ま
れているマクロセル60〜64および66〜67を含ん
でいてもかまわない。
【0037】抽出したマクロセル60〜64、66〜6
7および70〜74を未探索のマクロセル(サブ回路に
含まれないマクロセル)70〜74と既探索のマクロセ
ル(サブ回路に含まれるマクロセル)60〜64および
66〜67とに分類する(ST10)。
【0038】未探索のマクロセル70〜74の数と既探
索のマクロセル60〜64および66〜67との数を比
較する(ST11)。既探索のマクロセル60〜64お
よび66〜67の数が未探索のマクロセル70〜74の
数より大きい場合には(ST11でYES)、探索済み
のマクロセル60〜64および66〜67をネット50
に対応するサブ回路とし(ST12)、メモリ4に記憶
する(ST14)。すなわち、サブ回路の抽出が終了す
る。未探索のマクロセル70〜74の数が既探索のマク
ロセル60〜64および66〜67の数以上の場合には
(ST11でNO)、未探索のマクロセル70〜74を
新規の外周セルとしてサブ回路に加え(ST13)、S
T9以下の処理を繰返す。なお、図4の例では既探索の
マクロセル60〜64および66〜67の数が未探索の
マクロセル70〜74の数よりも大きい場合を示してい
る。
【0039】次に、サブ回路の情報に基づいて、ネット
50を構成するピンペアの1ペアあたりの仮想配線長を
見積る処理(ST4)について説明する。ネット50を
構成するピンペアの1ペアあたりの仮想配線長は、式
(1)にて見積もられる。
【0040】
【数1】
【0041】式(1)の導出過程を説明する。サブ回路
内のマクロセルおよびネットの接続を考慮せずに、マク
ロセル同士の重なりが生じないように矩形配置した場合
の矩形領域の面積をSとする。ネット50を構成するピ
ンペアの1ペアあたりの配線長は、面積Sの平方根に比
例する。これは、サブ回路内の各ピンペア間の接続強度
が、ほぼ同等とみなせるためである。このとき、任意に
2つのマクロセルを取出したときの、マクロセル間の距
離の期待値はすべて同じである。その距離の期待値は、
面積Sの矩形領域内で冗長な経路を伴わない2つのマク
ロセル間の最長距離、すなわち矩形領域の半周囲長に比
例した値(Sの平方根に比例した値)となる。よって、
以下の式(2)が成り立つ。
【0042】面積Sは密に結合されたサブ回路内のマク
ロセルの面積および配線の面積の総和である。このこと
より、以下の式(3)が成り立つ。
【0043】
【数2】
【0044】配線面積の総和Netsize は、サブ回路内の
各ネットが占有する面積の総和である。また、密に結合
されたサブ回路内のピンペアの長さの期待値をすべて同
じLとして表わすことができる。よって、以下の式
(4)が成り立つ。ここで、Netnumは、ネット数をピン
ペア数に換算した値である。
【0045】式(2)を式(4)に代入し、その結果を
式(3)に代入することにより、以下の式(5)が導か
れる。
【0046】
【数3】
【0047】式(5)を式(2)に代入することによ
り、ネットを構成するピンペアの1ペアあたりの仮想配
線長を求める式(1)が導かれる。
【0048】次に、図5を参照して、ネットを構成する
ピンペアの1ペアあたりの仮想配線長をもとに、ネット
の仮想配線長を見積る処理(ST5)について説明す
る。
【0049】まず、以下の式(6)により、図6(A)
に示すように、ネットを構成するピンペアの仮想配線長
の総和N′を求める(ST22)。
【0050】
【数4】
【0051】ネットを構成するピンペアの仮想配線長の
総和N′が見積もられる際に、2つ以上のピンペアによ
って共有される配線部分の仮想配線長が重複してネット
の仮想配線長見積り値N′に加算されている。この重複
部分を除くため、以下の式(7)によりN′を変換する
ことにより、ネットの仮想配線長見積り値Nを求める
(ST23)。
【0052】式(7)の導出過程を説明する。図6
(A)に示すように、ピンペアの仮想配線長の総和N′
は、グラフ上でのピンペアの仮想配線長の総和として求
められている。このため、各ピンペアの仮想配線長L1
は、式(8)のように表わされる。しかし、実際の配線
においては、図6(B)に示すように、ピンペアの配線
には、各ピンペアで共有される配線部分がある。ここ
で、ネットの仮想配線長見積り値Nの共有部分とそれ以
外の部分との比をγ:1−γとすると、各ピンペアの仮
想配線長L2は、式(9)のように表わされる。仮想配
線長L1の値と仮想配線長L2の値とは同じである。こ
のため、式(8)の右辺と式(9)の右辺とが等しいと
すると、式(10)が求められる。式(10)をNにつ
いて解くと、式(7)が導かれる。
【0053】
【数5】
【0054】以上のような仮想配線長見積り装置100
により、ネットごとに求められたサブ回路を用い、ネッ
トを構成するピンペアの1ペアあたりの仮想配線長が高
精度に求められる。また、その1ペアあたりの仮想配線
長により、ピンペアの仮想配線長を重複計算しないよう
にネットの仮想配線長が求められる。よって、ネットの
仮想配線長を高精度に見積ることができる。また、サブ
回路を抽出する処理が1ネットにつき1回で済むので高
速にネットの仮想配線長が求められる。
【0055】我々の検討によれば、ピンペアごとにサブ
回路を抽出する特願平9−228243号の仮想配線長
見積り方法と同等の精度を維持しつつ、当該仮想配線長
見積もり方法に比べ高速にネットの仮想配線長を見積る
ことができた。
【0056】[第2の実施形態]次に、本発明における
実施の形態の1つであるタイミング検証装置について説
明する。
【0057】図7を参照して、タイミング検証装置20
0は、半導体集積回路上でのマクロセルおよびネットの
接続関係を記憶するための接続情報記憶装置8と、タイ
ミング検証の対象となるネットを選択するための見積り
対象ネット選択部6と、見積り対象ネット選択部6で選
択されたネットに対するタイミング検証を行なうための
CPU2と、タイミング検証処理のプログラムおよび処
理の中間結果を記憶するためのメモリ4と、タイミング
検証結果をユーザに提示するためのタイミング検証結果
出力装置20と、タイミング検証結果を記憶するための
タイミング検証結果記憶装置22と、タイミング検証装
置200の各構成部品を相互に接続するためのバスとを
含む。
【0058】図8を参照して、タイミング検証装置20
0で実行される処理を説明する。ユーザがタイミング検
証の対象となる信号経路を選択する。その後、見積り対
象ネット選択部6が、ユーザが選択した信号経路が属す
る全てのネットを抽出する(ST25)。ST25で抽
出されたネットごとに、ネットを構成するピンペアの1
ペアあたりの仮想配線長を求める(ST26)。この処
理は、第1の実施形態で説明したST2〜ST4の処理
と同様であるため、説明は繰返さない。
【0059】ネットごとに各ネットを構成するピンペア
の1ペアあたりの仮想配線抵抗値を算出する(ST2
7)。ピンペアの仮想配線抵抗値は、ピンペアの仮想配
線長と設計規則により定められる単位配線長あたりの配
線抵抗値とを掛け合わせることにより求められる。
【0060】各ネットを構成するピンペアの1ペアあた
りの仮想配線長から各ネットの仮想配線長を見積る(S
T28)。この処理は、第1の実施形態で説明したST
5の処理と同様であるため、説明は繰返さない。
【0061】各ネットの仮想配線容量値を見積る(ST
29)。ネットの仮想配線容量値は、ネットの仮想配線
長と設計規則により定められる単位配線長あたりの配線
容量値とを掛け合わせることにより求められる。
【0062】ピンペアの仮想配線抵抗値とネットの仮想
配線容量値とに基づき、信号経路のRC時定数を集約す
る。さらに、設計規則に応じて事前に与えられる遅延計
算式を使用して信号が信号経路を通過する際の遅延時間
を計算する(ST30)。
【0063】求められた遅延時間と設計仕様により定め
られたタイミングの制約値とを比較検証し、設計仕様を
満たさない信号経路を抽出する。タイミング検証の結果
をタイミング検証結果出力装置20を介して出力し、タ
イミング検証結果記憶装置2に記憶する(ST31)。
【0064】以上のようなタイミング検証装置200に
より、高精度かつ高速に見積もられたピンペアの仮想配
線長より、ピンペアの仮想配線長抵抗値が高精度かつ高
速に見積もられる。また、高精度かつ高速に見積もられ
たネットの仮想配線長よりネットの仮想配線容量値が高
精度かつ高速に見積もられる。これらピンペアの仮想配
線抵抗値およびネットの仮想配線容量値により高精度か
つ高速な信号遅延時間見積りが可能となり、高精度かつ
高速なタイミング検証が可能となる。
【0065】[第3の実施形態]次に、本発明における
実施の形態の1つである消費電力見積り装置について説
明する。
【0066】図9を参照して、消費電力見積り装置30
0は、半導体集積回路上でのマクロセルおよびネットの
接続関係を記憶するための接続情報記憶装置8と、ネッ
トの信号変化率を記憶するための信号変化率記憶装置3
0と、消費電力の見積り対象となるネットを選択するた
めの見積り対象ネット選択部6と、見積り対象ネット選
択部6で選択されたネットに対する消費電力見積りを行
なうためのCPU2と、消費電力見積りプログラムおよ
び処理の中間結果を記憶するためのメモリ4と、消費電
力見積り結果をユーザに提示するための消費電力見積り
結果出力装置32と、消費電力見積り結果を記憶するた
めの消費電力見積り結果記憶装置34と、消費電力見積
り装置300の各構成部品を相互に接続するためのバス
とを含む。
【0067】図10を参照して、消費電力見積り装置3
00で実行される処理を説明する。ユーザが消費電力見
積り対象となる信号の経路を選択する。その後、見積り
対象ネット選択部6が、ユーザが選択した信号経路が属
する全てのネットを抽出する(ST32)。ST32で
抽出されたネットごとに、ネットを構成するピンペアの
1ペアあたりの仮想配線長を求める(ST33)。この
処理は、第1の実施形態で説明したST2〜ST4の処
理と同様であるため、説明は繰返さない。
【0068】各ネットを構成するピンペアの1ペアあた
りの仮想配線長から各ネットの仮想配線長を見積る(S
T34)。この処理は、第1の実施形態で説明したST
5の処理と同様であるため、説明は繰返さない。
【0069】各ネットの仮想配線容量値を見積る(ST
35)。ネットの仮想配線容量値は、ネットの仮想配線
長と論理シミュレーション等の結果により得られるネッ
トの信号変化率とを掛け合わせ、さらに設計規則により
定められる係数を掛け合わせることにより求められる。
【0070】各ネットの消費電力を見積る(ST3
6)。ネットの消費電力は、一例として、ネットの仮想
配線容量値とネットの信号変化率とを掛け合わせ、さら
に設計規則により定められる係数を掛け合わせることに
より求められる。
【0071】見積もられたネットの消費電力を消費電力
見積り結果出力装置32を介して出力し、消費電力の多
いネットを抽出した後、結果を消費電力見積り結果記憶
装置34に記憶する(ST37)。
【0072】以上のような消費電力見積り装置300に
より、高精度かつ高速に見積もられたネットの仮想配線
長よりネットの仮想配線容量値が高精度かつ高速に見積
もられる。よって、仮想配線容量値とネットの信号変化
率とにより、ネットの消費電力を高精度かつ高速に見積
ることができる。
【0073】[第4の実施形態]次に、本発明における
実施の形態の1つである配置配線可能最小面積見積り装
置について説明する。
【0074】図11を参照して、配置配線可能最小面積
見積り装置400は、半導体集積回路上でのマクロセル
およびネットの接続関係を記憶するための接続情報記憶
装置8と、配置配線可能最小面積見積り対象となる半導
体集積回路を選択するための対象回路選択部40と、半
導体集積回路中のマクロセルが占めるアルミパターンの
面積を記憶するためのマクロセルアルミパターン面積記
憶装置42と、半導体集積回路の総仮想配線長およびマ
クロセルのアルミパターン面積に基づき、マクロセルの
配置配線に必要な領域の最小面積を見積るためのCPU
2と、最小面積見積りのプログラムおよび処理の中間結
果を記憶するためのメモリ4と、配置配線可能最小面積
見積り結果をユーザに提示するための配置配線可能最小
面積見積り結果出力装置46と、配置配線可能最小面積
見積り結果を記憶するための見積り結果記憶装置44
と、配置配線可能最小面積見積り装置400の各構成部
品を相互に接続するためのバスとを含む。
【0075】図12を参照して、配置配線可能最小面積
見積り装置400で実行される処理を説明する。ユーザ
が配置配線可能最小面積見積りの対象となる半導体集積
回路を選択する(ST38)。ST38で選択された半
導体集積回路上のネットごとに、ネットを構成するピン
ペアの1ペアあたりの仮想配線長を求める(ST3
9)。この処理は、第1の実施形態で説明したST2〜
ST4の処理と同様であるため、説明は繰返さない。
【0076】各ネットを構成するピンペアの1ペアあた
りの仮想配線長をもとに、各ネットの仮想配線長を求め
る(ST40)。この処理は、第1の実施形態で説明し
たST5の処理と同様であるため、説明は繰返さない。
【0077】半導体集積回路内の総仮想配線長を見積る
(ST41)。半導体集積回路内の総仮想配線長とは、
半導体回路内に存在するネットの仮想配線長の合計であ
る。
【0078】半導体集積回路内の総仮想配線長と半導体
集積回路内のマクロセルが占めるアルミパターンの面積
とに基づいて、以下の式(11)によりマクロセルを配
置配線可能な最小面積を求める(ST42)。式(1
1)は、最小面積でマクロセルの配置配線を実行した場
合、半導体集積回路が使用するアルミパターン格子の値
が設計規則に依存した一定の値をとるという法則に基づ
き導出される。具体的には、以下のアルミ配線格子使用
率を求める式(12)に、アルミ格子使用率=η(一定
値)を代入し、配置配線面積について解くことにより求
められる。
【0079】
【数6】
【0080】なお、係数ε、ζ、δおよびηは、すべて
設計規則に基づいて定められる値である。最小面積は、
配置配線可能最小面積見積り結果出力装置46を介して
出力され、見積り結果記憶装置44に記憶される。
【0081】以上のような配置配線可能最小面積見積り
装置400により、半導体集積回路内に存在するネット
の仮想配線長の総和が高精度かつ高速に見積もられる。
この総和および半導体集積回路内のマクロセルが占める
アルミパターンの面積より、マクロセルを配置配線可能
な最小面積を高精度かつ高速に見積ることができる。
【0082】[第5の実施形態]次に、本発明における
実施の形態の1つである仮想配線長テーブル作成装置に
ついて説明する。
【0083】図13を参照して、仮想配線長テーブル作
成装置500は、半導体集積回路上でのマクロセルおよ
びネットの接続関係を記憶するための接続情報記憶装置
8と、仮想配線長テーブルの作成対象となる半導体集積
回路を選択するための対象回路選択部40と、ネットの
ファンアウト数をインデックスとしてネットの仮想配線
長を求めるための仮想配線長テーブルを求めるためのC
PU2と、ネットの仮想配線長テーブルを求めるための
プログラムおよび処理の中間結果を記憶するためのメモ
リ4と、仮想配線長テーブルをユーザに提示するための
仮想配線長テーブル出力装置54と、仮想配線長テーブ
ルを記憶するための仮想配線長テーブル記憶装置52
と、仮想配線長テーブル作成装置500の各構成部品を
相互に接続するためのバスとを含む。
【0084】仮想配線長テーブル作成装置500は、H
DL(ハードウェア記述言語)を用いてネットリストを
作成する際に用いられる、仮想配線長テーブルを作成す
る。
【0085】図14〜図16を参照して、仮想配線長テ
ーブル作成装置500で実行される処理を説明する。ユ
ーザが仮想配線長テーブル作成の際のデータとして用い
る半導体集積回路を選択する(ST43)。ST43で
選択された半導体集積回路上のネットごとに、ネットを
構成するピンペアの1ペアあたりの仮想配線長を求める
(ST44)。この処理は、第1の実施形態で説明した
ST2〜ST4の処理と同様であるため、説明を繰返さ
ない。
【0086】各ネットを構成するピンペアの1ペアあた
りの仮想配線長に基づき、各ネットの仮想配線長を求め
る(ST45)。この処理は、第1の実施形態で説明し
たST5の処理と同様であるため、説明は繰返さない。
【0087】ネットをネットのファンアウト数ごとに分
類し、各ファンアウト数ごとに、ネットの仮想配線長に
対するヒストグラムを作成する(ST46、図15
(A))。
【0088】ネットの仮想配線長に対するヒストグラム
に基づき、ファンアウト数ごとの仮想配線長の期待値を
算出する。具体的には、ある値よりも小さい長さの仮想
配線長を有するネットの数が全ネット数に対して一定の
割合(たとえば60%)を占めるときの値を、そのネッ
ト数のネットの仮想配線長の期待値とする(ST47、
図15(B))。
【0089】横軸をファンアウト数、縦軸をネットの仮
想配線長の期待値とする2次元グラフを作成する(図1
6(A))。ファンアウト数の増加に対して、ネットの
仮想配線長の期待値が単調増加するようにグラフを作成
し直す。具体的には、あるファンアウト数の期待値とあ
るファンアウト数から1減じた他のファンアウト数の期
待値とを比較し、あるファンアウト数の期待値が他のフ
ァンアウト数の期待値よりも小さい場合には、あるファ
ンアウト数の期待値を他のファンアウト数の期待値で置
換える(図16(B))。
【0090】新たなグラフに基づいて、仮想配線長テー
ブルを作成し、仮想配線長テーブルを、仮想配線長テー
ブル出力装置54を介して出力し、仮想配線長テーブル
記憶装置52に記憶する(ST48)。
【0091】以上のような仮想配線長テーブル作成装置
500により、ファンアウト数ごとに分類したネットの
仮想配線長に基づき、ファンアウト数ごとのネットの仮
想配線長の期待値が高精度に算出される。算出結果に基
づき、高精度な仮想配線長のテーブルが作成される。
【0092】なお、第1〜第4の実施形態では、マクロ
セルの代わりに、1つ以上のマクロセルにより構成され
るモジュールに対して仮想配線長などを求め、それをユ
ーザに提示してもよい。こうすることにより、モジュー
ル間の仮想配線長などを見積ることができ、ユーザは、
高効率でフロアプランを作成することができる。
【0093】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0094】
【発明の効果】請求項1〜5のいずれかに記載の発明に
よると、ネットの仮想配線長を高精度かつ高速に見積る
ことができる。
【0095】請求項6または7に記載の発明によると、
信号の遅延時間を高精度かつ高速に見積ることができ
る。
【0096】請求項8に記載の発明によると、ネットの
消費電力を高精度かつ高速に見積ることができる。
【0097】請求項9に記載の発明によると、マクロセ
ルを配置配線可能な最小面積を高精度かつ高速に見積る
ことができる。
【0098】請求項10に記載の発明によると、ファン
アウト数に基づいたネットの仮想配線長の期待値を高精
度かつ高速に算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態に係る仮想配線長見積り装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】 仮想配線長見積り装置の処理を示すフローチ
ャートである。
【図3】 見積り対象ネットに対応するサブ回路を抽出
する処理を示すフローチャートである。
【図4】 見積り対象ネットに対応するサブ回路を抽出
する処理を説明する図である。
【図5】 1ペアあたりの仮想配線長に基づいて、ネッ
トの仮想配線長を見積る処理を説明するフローチャート
である。
【図6】 ネットの仮想配線長を見積る式の導出過程を
説明する図である。
【図7】 第2の実施形態に係るタイミング検証装置の
構成を示すブロック図である。
【図8】 タイミング検証装置の処理を示すフローチャ
ートである。
【図9】 第3の実施形態に係る消費電力見積り装置の
構成を示すブロック図である。
【図10】 消費電力見積り装置の処理を示すフローチ
ャートである。
【図11】 第4の実施形態に係る配置配線可能最小面
積見積り装置の構成を示すブロック図である。
【図12】 配置配線可能最小面積見積り装置の処理を
示すフローチャートである。
【図13】 第5の実施形態に係る仮想配線長テーブル
作成装置の構成を示すブロック図である。
【図14】 仮想配線長テーブル作成装置の処理を示す
フローチャートである。
【図15】 ネットの仮想配線長に対するヒストグラム
である。
【図16】 ファンアウト数に対するネットの仮想配線
長の期待値を示すグラフである。
【符号の説明】
2 CPU、6 見積り対象ネット選択部、8 接続情
報記憶装置、10 見積り結果記憶装置、12 見積り
結果出力装置、100 仮想配線長見積り装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 俊明 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体集積回路上のネットごとに、前記
    ネットと所定の関係を満たすサブ回路を抽出する第1の
    ステップと、 前記サブ回路の特性に基づいて、前記ネットを構成する
    ピンペアの1ペアあたりの仮想配線長を見積る第2のス
    テップと、 前記ネットを構成する前記ピンペアの1ペアあたりの前
    記仮想配線長から前記ネットの仮想配線長を見積る第3
    のステップとを含む、仮想配線長見積り方法。
  2. 【請求項2】 前記第1のステップは、 前記ネットに接続されるマクロセルを抽出し、前記サブ
    回路に追加するステップと、 前記マクロセルに接続されるマクロセルを抽出し、前記
    サブ回路に追加するステップと、前記サブ回路は、最も
    新しく前記サブ回路に追加されたマクロセルである外周
    セルを含み、 前記外周セルに接続されるマクロセルを抽出するステッ
    プと、 前記外周セルに接続される前記マクロセルを、既探索の
    マクロセルと未探索のマクロセルとに分類するステップ
    と、 前記既探索のマクロセルの個数と前記未探索のマクロセ
    ルの個数とが所定の関係にあるか否かを判定するステッ
    プと、 前記所定の関係が成立すれば、探索済のマクロセルを前
    記ネットに対する前記サブ回路と定めて処理を終了する
    ステップと、 前記所定の関係が成立しなければ、前記未探索に分類さ
    れたマクロセルを前記サブ回路に追加して、前記外周セ
    ルに接続される前記マクロセルを抽出する前記ステップ
    に処理を戻すステップとを含む、請求項1に記載の仮想
    配線長見積り方法。
  3. 【請求項3】 前記所定の関係にあるか否かを判定する
    前記ステップは、 前記既探索のマクロセルの個数が前記未探索のマクロセ
    ルの個数よりも大きい場合に前記所定の関係が成立する
    とし、 前記既探索のマクロセルの個数が前記未探索のマクロセ
    ルの個数以下の場合に前記所定の関係が成立しないとす
    る、請求項2に記載の仮想配線長見積り方法。
  4. 【請求項4】 前記第2のステップは、 前記サブ回路内の前記ピンペアの数および前記サブ回路
    内のマクロセルの面積の総和に基づき、前記サブ回路内
    の前記マクロセルの配置配線が可能な最小面積を算出す
    るステップと、 前記最小面積に基づき、前記最小面積を有する矩形の周
    囲長に比例して変化する値を前記ネットを構成する前記
    ピンペアの1ペアあたりの前記仮想配線長とするステッ
    プとを含む、請求項1に記載の仮想配線長見積り方法。
  5. 【請求項5】 前記第3のステップは、 前記ネットを構成する前記ピンペアの1ペアあたりの前
    記仮想配線長から前記ネットを構成する前記ピンペアの
    前記仮想配線長の総和を求めるステップと、 前記ネットを構成する前記ピンペアの前記仮想配線長の
    総和より、重複計測された前記ピンペア同士で共有され
    る配線部分の前記仮想配線長を除去するステップとを含
    む、請求項1に記載の仮想配線長見積り方法。
  6. 【請求項6】 前記ネットを構成する前記ピンペアの1
    ペアあたりの前記仮想配線長に基づき、前記ネットを構
    成する前記ピンペアの1ペアあたりの前記仮想配線抵抗
    値を算出するステップと、 前記ネットの前記仮想配線長に基づき、前記ネットの前
    記仮想配線容量値を算出するステップと、 前記ネットを構成する前記ピンペアの1ペアあたりの前
    記仮想配線抵抗値および前記ネットの前記仮想配線容量
    値に基づき、前記ネット上の信号経路を信号が通過する
    際の遅延時間を算出するステップとをさらに含む、請求
    項1に記載の仮想配線長見積り方法。
  7. 【請求項7】 前記遅延時間と設計仕様に基づいて定め
    られた制約値とを比較し、前記設計仕様を満たさない信
    号経路を抽出するステップをさらに含む、請求項6に記
    載の仮想配線長見積り方法。
  8. 【請求項8】 前記ネットの前記仮想配線長に基づき、
    前記ネットの前記仮想配線容量値を算出するステップ
    と、 前記ネットの前記仮想配線容量値と所定のネット信号変
    化率とに基づき、前記ネットの消費電力を算出するステ
    ップとをさらに含む、請求項1に記載の仮想配線長見積
    り方法。
  9. 【請求項9】 前記半導体集積回路内に存在する前記ネ
    ットの前記仮想配線長の総和を求めるステップと、 前記ネットの前記仮想配線長の総和と前記半導体集積回
    路内のマクロセルが占めるアルミパターンの面積に基づ
    き、前記半導体集積回路内の前記マクロセルを配置配線
    可能な最小面積を算出するステップとをさらに含む、請
    求項1に記載の仮想配線長見積り方法。
  10. 【請求項10】 前記ネットを前記ネットのファンアウ
    ト数に応じて分類するステップと、 前記ファンアウト数ごとに、所定の規則に従い、前記ネ
    ットの前記仮想配線長の期待値を算出するステップとを
    さらに含む、請求項1に記載の仮想配線長見積り方法。
JP10143026A 1998-05-25 1998-05-25 仮想配線長見積り方法 Withdrawn JPH11338902A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007257011A (ja) * 2006-03-20 2007-10-04 Nec Corp レイアウト設計装置、方法、及び、プログラム
US7682747B2 (en) 2001-03-22 2010-03-23 Panasonic Corporation Positive electrode active material and non-aqueous electrolyte secondary battery containing the same

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