JPH11338304A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

定着装置および画像形成装置

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JPH11338304A
JPH11338304A JP10156901A JP15690198A JPH11338304A JP H11338304 A JPH11338304 A JP H11338304A JP 10156901 A JP10156901 A JP 10156901A JP 15690198 A JP15690198 A JP 15690198A JP H11338304 A JPH11338304 A JP H11338304A
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JP
Japan
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temperature
fixing device
power
fixing
ceramic heater
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JP10156901A
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Koichi Suzuki
浩一 鈴木
Yoshimi Kuramochi
喜美 倉持
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Canon Inc
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  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フリッカレベルの向上を図り、また、過熱を
防止を図った、品質性に優れた定着装置および画像形成
装置を提供する。 【解決手段】 まず、目標温度の+αを温調温度A、目
標温度の−αを温調温度Bとして、温調温度Aに達する
まで常にセラミックヒータを最小点弧角でONとし(S
101,S102)、温調温度Aに達するとセラミック
ヒータを温調温度BになるまでOFFし(S103,S
104)、温調温度Bまで温度が下がると再びセラミッ
クヒータを最小点弧角でONとするような動作を繰り返
すように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシート上に形成され
た未定着画像を定着させる定着装置に関し、例えば、い
わゆる電子写真プロセスを用いた、複写機、プリンタ、
あるいは、ファクシミリ装置などの画像形成装置に適用
されるものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の画像形成装置として
は、例えば、複写機、プリンタ、あるいは、ファクシミ
リ装置などがある。
【0003】複写機は、一般的に、原稿等の画像を読み
取る機能を備え、読み取った画像情報に基づいてシート
に画像を形成するものであるが、近年では、通信機能等
を備えて外部から送られる画像情報を入力する機能を備
えた複写機もある。
【0004】また、プリンタは、一般的に外部の装置、
例えば、コンピュータなどの装置から送られる画像情報
に基づいてシートに画像を形成するものであり、ファク
シミリ装置は、一般的に原稿等の画像を読み取る機能、
および、通信機能を備え、読み取った画像情報を外部へ
送り、また、外部から送られた情報に基づいてシートに
画像を形成するものである。
【0005】以下、図8を参照して画像形成装置につい
て、一例としてレーザビームプリンタの場合を例にして
説明する。図8は画像形成装置(レーザビームプリン
タ)の概略構成断面図である。
【0006】図8において、100はコントローラ部
で、図示しないホストコンピュータから入力されたコー
ドデータである電気信号をビデオコントローラ部103
で、ドットイメージに展開し、ビデオコントローラ内部
のメモリに格納した後、エンジン部102にビデオ信号
として返送する。
【0007】エンジン部102の各要素は、エンジンコ
ントローラ105により制御され、コントローラ部10
0とビデオ信号とのやり取りにもエンジンコントローラ
105を介して行われる。
【0008】エンジンコントローラ105のビデオイン
タフェース部(図示しない)に入力されたビデオ信号
は、レーザドライバ106に送出され、ここで半導体レ
ーザ107のON/OFFが制御される。
【0009】この半導体レーザ107から出射されたレ
ーザ光110はポリゴンミラー108により偏向されて
感光ドラム112の長手方向の走査光となり、ミラー1
09を介して感光ドラム112上に投影される。
【0010】感光ドラム112は、矢印方向に回転し、
一次帯電器111により一次帯電された後、レーザ光1
10のON/OFFに応じた露光を受け、感光ドラム1
12の表面に静電潜像が形成される。
【0011】そして、現像器113により着色荷電粒子
(以後、トナーと称する)が付与され、顕像が得られた
後、転写帯電器114により給紙カセット120から給
紙ローラ121によって一枚づつ取り出された記録媒体
に上記顕像が移しとられる。
【0012】なお、半導体レーザ107,感光ドラム1
12,現像器113および転写帯電器114などによっ
て画像形成手段が構成される。
【0013】転写残りトナーは、感光ドラム112の表
面よりクリーニング器115により払い拭われ、感光ド
ラム112は次の画像形成工程に備える。
【0014】一方、未定着トナー像が載った記録媒体
は、定着装置としての定着器116に挿通され、永久定
着像が得られた後、最終プリントとして、記録媒体は図
中矢印方向に従って機外に排出される。
【0015】なお、図中の矢印は、給紙カセット120
から取り出されて搬送される記録媒体の給送軌跡を示
す。
【0016】次に、定着装置(定着器116)について
図9を参照してより詳しく説明する。
【0017】図9は定着装置の概略構成斜視図である。
【0018】定着器116は、概略、用紙206上に担
持される不図示の顕像材を用紙206に固着するために
必要な所定の温度になる様に電力制御手段としてのエン
ジンコントローラ105によって制御される加熱手段と
してのセラミックヒータ202と、セラミックヒータを
固定するためのステー201と、用紙206の搬送をス
ムーズに行うための定着フィルム205と、現像材を用
紙206に固着するために必要な所定の圧力を加える加
圧ローラ207などから構成されている。
【0019】加圧ローラ207は矢印Aの方向に回転
し、用紙206の搬送を行う。
【0020】このとき定着フィルム205は加圧ローラ
207に従動して矢印B方向に回転するように配置され
ており、ステー201およびセラミックヒータ202は
セラミックヒータ202が加圧ローラ207と対向する
位置で固定されている。
【0021】セラミックヒータ202に対して下流には
用紙センサ204が配設される。
【0022】用紙センサ204は用紙206が定着器内
に存在しているか否かをエンジンコントローラ105に
報知する。
【0023】なお、セラミックヒータ202と加圧ロー
ラ207が定着フィルム205を介して接している部分
を定着ニップ203という。
【0024】次に、定着装置(定着器116)の駆動回
路について図10を参照して説明する。図10は定着装
置の駆動回路図である。
【0025】エンジンコントローラ105は温度検出手
段としてのサーミスタ304から入力される温度情報を
元にセラミックヒータ202が所定の温度になるように
駆動信号を出力する。
【0026】駆動信号はフォトトライアック駆動用トラ
ンジスタ306を通してフォトトライアック307に伝
達される。
【0027】このような定着器を、以下、オンデマンド
定着器と呼ぶこととする。
【0028】ゼロクロス検知回路309は交流電源30
1の瞬時電圧が0V付近になったことを検出しエンジン
コントローラ105にゼロクロス信号を送っている。
【0029】エンジンコントローラ105はセラミック
ヒータ202が所定の温度になるように点弧角を決定
し、ゼロクロス信号でタイミングをとって、駆動信号を
制御する。
【0030】ここで、駆動信号がH状態の時、トライア
ック305はオンにする。
【0031】用紙センサ308は用紙有無情報をエンジ
ンコントローラ105に報知する。
【0032】なお、図11は位相制御時の駆動信号の状
態とセラミックヒータに供給される電力の関係を示して
いる。
【0033】以上のように制御されることによって、用
紙上に形成された未定着画像が所定の温度により加熱
(および加圧)されて、適正に永久定着される。
【0034】なお、レーザビームプリンタには上記のプ
リント(定着動作)状態の他に、通常、待機状態と省エ
ネルギー状態がある。
【0035】従来技術においては、待機状態の時にはエ
ンジンコントローラは印刷状態よりも十分に低いあらか
じめ定められた温度となるようにセラミックヒータを制
御していた。
【0036】また、省エネルギー状態の時にはヒータへ
の通電を完全にOFFしていた。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術の場合には、下記のような問題が生じて
いた。
【0038】待機状態においては、加圧ローラが回転し
ていないため非常に熱容量は小さくなり、また、セラミ
ックヒータの目標温度も高温ではないため、セラミック
ヒータに通電する電力は非常に少なくなる。
【0039】しかし、ゼロクロス信号検出回路の精度や
トライアックの応答時間のばらつきなどにより、ヒータ
の点弧角は極端には小さくすることはできず、通常、点
弧角の最小値は5%程度となる。
【0040】このため、点弧角を最小にしてもヒータの
温度は目標温度を超えて上昇してしまい、目標温度に保
つためには最小点弧角でのヒータONの状態と完全にヒ
ータをOFFした状態を図12に示したように頻繁に繰
り返さなければならず、早い周期での電力変動が発生
し、フリッカレベルが悪化していた。
【0041】また、上記のように待機状態で必要な熱量
は非常に少ないため、プリント中のような大きな電力が
供給された場合には、セラミックヒータにストレスがか
かる恐れがあった。
【0042】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、フリ
ッカレベルの向上を図り、また、過熱を防止を図った、
品質性に優れた定着装置および画像形成装置を提供する
ことにある。
【0043】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、電力供給されて加熱する加熱手段
と、該加熱手段による加熱部の温度を検出する温度検出
手段と、該温度検出手段により検出された温度に基づい
て所定の設定温度を維持させるために加熱手段に供給す
る電力を制御する電力制御手段と、を備えた定着装置に
おいて、定着動作中における第1の設定温度と、定着待
機中における、前記第1の設定温度よりも低い温度で、
かつ温度幅を有した第2の設定温度領域と、を設けたこ
とを特徴とする。
【0044】したがって、定着待機中においては、温度
幅を有した第2の設定温度領域内を維持するように制御
されるので、温度幅のない一定の温度を維持するように
制御する場合に比べて緩やかに制御される。
【0045】前記第2の設定温度領域は上限温度と下限
温度が設定されると共に、電力制御手段は、温度検出手
段により上限温度が検出された場合には電力供給を停止
し、かつ温度検出手段により下限温度が検出された場合
には電力供給を行うとよい。
【0046】また、前記第2の設定温度領域は上限温度
のみ設定されると共に、電力制御手段は、温度検出手段
により上限温度が検出された場合には一定時間電力供給
を停止することもできる。
【0047】さらに、前記第2の設定温度領域は下限温
度のみ設定されると共に、電力制御手段は、温度検出手
段により下限温度が検出された場合には一定時間電力供
給を行うことも可能である。
【0048】第2の設定温度領域よりもさらに温度の低
い省エネルギー設定温度を設けるとよい。
【0049】省エネルギー設定温度から第2の設定温度
領域へ立ち上げる際には、定着動作中の最大供給電力よ
りも低い電力で供給を行うとよい。
【0050】したがって、定着待機中における過熱が防
止される。
【0051】前記電力制御手段は、位相制御により制御
を行うとよい。
【0052】定着待機中における電力供給は、可能な限
りの最小位相により電力供給を行うとよい。
【0053】また、上記目的を達成するために本発明の
画像形成装置にあっては、シート上に画像を形成する画
像形成手段を備え、該画像形成手段によってシート上に
形成した未定着画像を上記の定着装置によって定着させ
ることを特徴とする。
【0054】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ないかぎりは、この発明の範囲をそれらのみに限定する
趣旨のものではない。
【0055】なお、本発明の実施の形態に係る定着装置
および画像形成装置については、制御等に特徴を有する
ものであり、基本的な構成及び主な制御等については、
上述の従来技術の中で説明した構成等と同一であるの
で、その説明は省略する。
【0056】(第1の実施の形態)図1および図2を参
照して、本発明の第1の実施の形態に係る定着装置およ
び画像形成装置について説明する。
【0057】図1は本発明の第1の実施の形態に係る定
着装置の制御のフローチャート図であり、図2は本発明
の第1の実施の形態に係る定着装置に備えられるセラミ
ックヒータの温度推移の様子を示した図である。
【0058】上述したように、従来技術においては、レ
ーザビームプリンタが待機状態の時に、セラミックヒー
タを(温度幅を持たない)目標温度に保とうとした場
合、図12に記載したように頻繁にヒータのON/OF
Fが発生してしまう。
【0059】しかし、プリント時(定着動作時)におい
ては、適正に定着させるため、通常温度幅を持たない目
標温度(第1の設定温度)に維持する必要があるが、待
機状態(定着待機中)においては、記録媒体にトナーを
定着させるわけではないためヒータの温度は正確に目標
温度に保つ必要はない。
【0060】そこで、本実施の形態においては、第2の
設定温度領域として目標温度±αの範囲に維持するよう
に制御するようにした。
【0061】なお、図2においては、一例として目標温
度を90℃、αを5℃とした場合について示したが、こ
れらの値はプリンタの構成等で適宜設定するものであ
り、この値に限定されるものではない。
【0062】以下に本実施の形態の待機状態におけるヒ
ータ制御方法を説明する。
【0063】まず、目標温度の近傍までセラミックヒー
タの温度を制御する。
【0064】ここで、プリント直後などで温度が十分に
高い場合はヒータをOFFを続け、電源投入直後などで
温度が十分低い場合にはセラミックヒータの立ち上げ制
御を行なうが、この点については本発明の実施の形態と
直接関係はしないので詳しい説明は省略する。
【0065】セラミックヒータの温度が目標温度の近傍
に達するとエンジンコントローラ105は待機状態の制
御を開始する。
【0066】まず、目標温度の+αを温調温度A(上限
温度)、目標温度の−αを温調温度B(下限温度)とし
て、温調温度Aに達するまで常にセラミックヒータを最
小点弧角でONをする(S101,S102)。
【0067】温調温度Aに達するとセラミックヒータを
温調温度BになるまでOFFする(S103,S10
4)。
【0068】温調温度Bまで温度が下がると再びセラミ
ックヒータを最小点弧角でONをする。
【0069】以上の動作を繰り返すことでセラミックヒ
ータは図2に示したように温度にリップルを持って制御
される。
【0070】以上の制御において、期間aとcの交流電
源半波ごとの電力は一定であり、期間bとdはヒータが
OFFであるので電力は0である。
【0071】すなわち電力の変化はaからb、bからc
及びcからdに切り替わった時に発生するのみでこれは
十分に長い周期である。
【0072】以上のように制御することで、従来技術の
場合のように頻繁に電力供給をON・OFFすることな
く、長い周期で電力供給を切り替えればよいので、人間
の目に感じられるちらつきのような早い周期の電力変動
は軽減され、フリッカレベルを向上させることができ、
品質性が向上する。
【0073】(第2の実施の形態)図3および図4に
は、本発明の第2の実施の形態が示されている。上記第
1の実施の形態では、待機状態における第2の設定温度
領域として上限温度と下限温度を設定した場合について
示したが、本実施の形態においては上限温度のみ設定す
る場合について説明する。
【0074】図3は本発明の第2の実施の形態に係る定
着装置の制御のフローチャート図であり、図4は本発明
の第2の実施の形態に係る定着装置に備えられるセラミ
ックヒータの温度推移の様子を示した図である。
【0075】上述の第1の実施の形態と同様の構成のレ
ーザプリンタにおいて、目標温度の+αを温調温度A
(上限温度)と設定し、以下のように待機状態でのセラ
ミックヒータの制御を行う。
【0076】エンジンコントローラ105はセラミック
ヒータの温度が温調温度Aに達するまで最小点弧角でセ
ラミックヒータをONをする(S301,S302)。
【0077】温調温度に達すると時間T1だけヒータを
OFFする(S303,S306)。
【0078】ここで、時間T1は、待機状態の時、セラ
ミックヒータの温度がもっとも早く下がる条件におい
て、温調温度Aの状態よりヒータをOFFしてから待機
状態において許容できる最低温度に下がるまでの時間よ
り短い値であり、予め定められた値である。
【0079】時間T1の間ヒータをOFFした後、再び
セラミックヒータの温度が温調温度Aに達するまで最小
点弧角でセラミックヒータをONをする。
【0080】以上の動作を繰り返すことでセラミックヒ
ータは図4に示した様に温度リップルを持って制御され
る。
【0081】以上の制御において、期間eとgの交流電
源半波ごとの電力は一定であり、期間fとhはヒータが
OFFであるので電力は0である。
【0082】すなわち電力の変化はeからf、fからg
及びgからhに切り替わった時に発生するのみでこれは
十分に長い周期である。
【0083】したがって、以上のように制御することで
人間の目に感じられるちらつきのような早い周期の電力
変動は軽減され、フリッカレベルを向上させることがで
きる。
【0084】(第3の実施の形態)図5および図6に
は、本発明の第3の実施の形態が示されている。上記第
1の実施の形態では、待機状態における第2の設定温度
領域として上限温度と下限温度を設定した場合について
示したが、本実施の形態においては下限温度のみ設定す
る場合について説明する。
【0085】図5は本発明の第3の実施の形態に係る定
着装置の制御のフローチャート図であり、図6は本発明
の第3の実施の形態に係る定着装置に備えられるセラミ
ックヒータの温度推移の様子を示した図である。
【0086】上述の第1の実施の形態と同様の構成のレ
ーザプリンタにおいて、目標温度の−αを温調温度B
(下限温度)と設定し、以下のように待機状態でのセラ
ミックヒータの制御を行う。
【0087】エンジンコントローラ105はセラミック
ヒータの温度が温調温度Bに下がるまでヒータをOFF
する(S501,S502)。
【0088】セラミックヒータの温度が温調温度Bに達
すると、時間T2だけ最小点弧角でセラミックヒータを
ONをする(S503,S506)。
【0089】ここで、時間T2は、待機状態の時、セラ
ミックヒータの温度がもっとも早く上がる条件におい
て、温調温度Bの状態よりヒータをONしてから待機状
態において許容できる最高温度に上がるまでの時間より
短い値であり、予め定められた値である。
【0090】時間T2の間、最小点弧角でセラミックヒ
ータをONした後、再び温調温度Bに下がるまでセラミ
ックヒータをOFFをする。
【0091】以上の動作を繰り返すことでセラミックヒ
ータは図6に示したように温度リップルを持って制御さ
れる。
【0092】以上の制御において、期間iとkの交流電
源半波ごとの電力は一定であり、期間jとlはヒータが
OFFであるので電力は0である。
【0093】すなわち電力の変化はiからj、jからk
及びkからlに切り替わった時に発生するのみでこれは
十分に長い周期である。
【0094】したがって、以上のように制御することで
人間の目に感じられるちらつきのような早い周期の電力
変動は軽減され、フリッカレベルを向上させることがで
きる。
【0095】(第4の実施の形態)図7には、本発明の
第4の実施の形態が示されている。
【0096】図7は本発明の第4の実施の形態に係る定
着装置に備えられるヒータへの通電電力の図である。
【0097】上述の第1の実施の形態と同様の構成のレ
ーザビームプリンタにおいて、以下のように制御を行な
う。
【0098】レーザビームプリンタが省エネルギー状態
(第2の設定温度領域よりもさらに温度の低い、省エネ
ルギー設定温度を目標温度とする状態)から待機状態に
移行する場合に、エンジンコントローラ105はセラミ
ックヒータ202を待機状態の目標温度(第2の設定温
度領域)まで立ち上げる。
【0099】このとき、エンジンコントローラ105は
セラミックヒータ202への最大供給電力1を設定す
る。
【0100】これはプリント状態での最大供給電力2よ
りも十分に小さい値である。
【0101】図7に待機状態での最大通電電力とプリン
ト状態での最大通電電力の図を示す。
【0102】なお、図7の場合では最大供給電力1を点
弧角25%とし、最大供給電力2を100%としている
が、これはプリンタの構成などで変わってくるもので、
これらの値に限定されるものではない。
【0103】以上のように、定着動作を行っていない待
機状態においては、プリント状態(定着動作中)におけ
る供給電力よりも、低い電力で電力供給がなされるの
で、加圧ローラが回転されず熱容量の低い状態において
も過熱が防止され、品質性が向上する。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の定着装置
は、定着待機中においては、温度幅を有した第2の設定
温度領域内を維持するように制御するので、温度幅のな
い一定の温度を維持するように制御する場合に比べて緩
やかに制御することができ、電力変動を軽減してフリッ
カレベルを向上させることができ品質性が向上する。
【0105】第2の設定温度領域は上限温度と下限温度
を設定して、電力制御手段により、温度検出手段により
上限温度が検出された場合には電力供給を停止し、かつ
温度検出手段により下限温度が検出された場合には電力
供給を行うようにすれば、電力変動の少ない制御が可能
となる。
【0106】また、第2の設定温度領域は上限温度のみ
設定して、電力制御手段により、温度検出手段により上
限温度が検出された場合には一定時間電力供給を停止す
るようにしても、電力変動の少ない制御が可能となる。
【0107】さらに、第2の設定温度領域は下限温度の
み設定して、電力制御手段により、温度検出手段により
下限温度が検出された場合には一定時間電力供給を行う
ようにしても、電力変動の少ない制御が可能となる。
【0108】第2の設定温度領域よりもさらに温度の低
い省エネルギー設定温度を設けることもでき、また、こ
の場合に省エネルギー設定温度から第2の設定温度領域
へ立ち上げる際には、定着動作中の最大供給電力よりも
低い電力で供給を行うようにすれば、定着待機中におけ
る過熱が防止され、品質性が向上する。
【0109】電力制御手段は、位相制御により制御を行
うことができ、また、この場合に定着待機中における電
力供給は、可能な限りの最小位相により電力供給を行う
ようにすれば、定着待機中における過熱が防止され、品
質性が向上する。
【0110】また、本発明の画像形成装置に上述のよう
に品質性に優れた定着装置を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施の形態に係る定着装
置の制御のフローチャート図である。
【図2】図2は本発明の第1の実施の形態に係る定着装
置に備えられるセラミックヒータの温度推移の様子を示
した図である。
【図3】図3は本発明の第2の実施の形態に係る定着装
置の制御のフローチャート図である。
【図4】図4は本発明の第2の実施の形態に係る定着装
置に備えられるセラミックヒータの温度推移の様子を示
した図である。
【図5】図5は本発明の第3の実施の形態に係る定着装
置の制御のフローチャート図である。
【図6】図6は本発明の第3の実施の形態に係る定着装
置に備えられるセラミックヒータの温度推移の様子を示
した図である。
【図7】図7は本発明の第4の実施の形態に係る定着装
置に備えられるヒータへの通電電力の図である。
【図8】図8は画像形成装置の概略構成断面図である。
【図9】図9は定着装置の概略構成斜視図である。
【図10】図10は定着装置の駆動回路図である。
【図11】図11は位相制御時の駆動信号の状態とセラ
ミックヒータに供給される電力の関係を示す図である。
【図12】図12は従来技術に係る定着装置の待機状態
における電力制御による温度変化図である。
【符号の説明】
105 エンジンコントローラ 107 半導体レーザ 112 感光ドラム 113 現像器 114 転写帯電器 116 定着器 202 セラミックヒータ 304 サーミスタ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電力供給されて加熱する加熱手段と、該加
    熱手段による加熱部の温度を検出する温度検出手段と、
    該温度検出手段により検出された温度に基づいて所定の
    設定温度を維持させるために加熱手段に供給する電力を
    制御する電力制御手段と、を備えた定着装置において、 定着動作中における第1の設定温度と、 定着待機中における、前記第1の設定温度よりも低い温
    度で、かつ温度幅を有した第2の設定温度領域と、を設
    けたことを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】前記第2の設定温度領域は上限温度と下限
    温度が設定されると共に、 電力制御手段は、温度検出手段により上限温度が検出さ
    れた場合には電力供給を停止し、かつ温度検出手段によ
    り下限温度が検出された場合には電力供給を行うことを
    特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】前記第2の設定温度領域は上限温度のみ設
    定されると共に、 電力制御手段は、温度検出手段により上限温度が検出さ
    れた場合には一定時間電力供給を停止することを特徴と
    する請求項1に記載の定着装置。
  4. 【請求項4】前記第2の設定温度領域は下限温度のみ設
    定されると共に、 電力制御手段は、温度検出手段により下限温度が検出さ
    れた場合には一定時間電力供給を行うことを特徴とする
    請求項1に記載の定着装置。
  5. 【請求項5】第2の設定温度領域よりもさらに温度の低
    い省エネルギー設定温度を設けたことを特徴とする請求
    項1,2,3または4に記載の定着装置。
  6. 【請求項6】省エネルギー設定温度から第2の設定温度
    領域へ立ち上げる際には、定着動作中の最大供給電力よ
    りも低い電力で供給を行うことを特徴とする請求項1,
    2,3,4または5に記載の定着装置。
  7. 【請求項7】前記電力制御手段は、位相制御により制御
    を行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに
    記載の定着装置。
  8. 【請求項8】定着待機中における電力供給は、可能な限
    りの最小位相により電力供給を行うことを特徴とする請
    求項7に記載の定着装置。
  9. 【請求項9】シート上に画像を形成する画像形成手段を
    備え、該画像形成手段によってシート上に形成した未定
    着画像を請求項1〜8のいずれか一つに記載の定着装置
    によって定着させることを特徴とする画像形成装置。
JP10156901A 1998-05-22 1998-05-22 定着装置および画像形成装置 Withdrawn JPH11338304A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7310486B2 (en) 2004-10-29 2007-12-18 Canon Kabushiki Kaisha Power supply apparatus and heating apparatus and image forming apparatus

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