JPH11338300A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11338300A
JPH11338300A JP14267198A JP14267198A JPH11338300A JP H11338300 A JPH11338300 A JP H11338300A JP 14267198 A JP14267198 A JP 14267198A JP 14267198 A JP14267198 A JP 14267198A JP H11338300 A JPH11338300 A JP H11338300A
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JP
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fixing
image
image forming
forming apparatus
temperature
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JP14267198A
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English (en)
Inventor
Kenzo Totani
謙三 戸谷
Fumiko Hirano
二美子 平野
Shinya Matsuura
晋也 松浦
Hiroshi Fukao
博 深尾
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機内温度の上昇を抑制することにより、いわ
ゆるフィルミングの発生を防止することができる画像形
成装置を提供すること。 【解決手段】 両面印刷や合成印刷等の場合に、1面目
の定着時のみ定着温度を通常時よりも低めに設定する制
御装置11を設け、1面目の定着温度のみを低くして定
着を行うようにした。これにより、1面目が定着された
後に複写用紙が機内を通紙されても、複写用紙がさほど
加熱されないため機内温度(感光体ドラムの温度等)の
上昇が抑制される。従って、現像剤中のワックス成分が
溶け出さなくなるため、フィルミングの発生が防止され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の複
写機やプリンタ等に用いられる画像形成装置に関する。
さらに詳細には、一の記録体に対して複数回の定着を行
う場合には、最初の定着時に記録体への供給熱量を低減
させて定着することにより、機内温度の上昇を抑制して
いわゆるフィルミングの発生を防止した画像形成装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置の一例として、図6
に示すようなものがある。この画像装置は、感光体ドラ
ム103を中心として、その周りに感光体ドラム103
の表面を一様に帯電させる帯電チャージャ104と、感
光体ドラム103上に形成された静電潜像を現像してト
ナー像とする現像器102と、トナー像を記録体に転写
するための転写チャージャ105と、トナー像の転写後
に感光体ドラム103上に残留した残留トナーを回収し
て収容するクリーニングボックス106等とを有するも
のである。この画像形成装置では、静電潜像が感光体ド
ラム103上に形成され、その静電潜像が現像器102
により現像されてトナー像とされた後、そのトナー像が
転写チャージャ105により記録体に転写される。その
後、定着器110によって記録体にトナーを定着させて
所要の画像が複写・記録されるようにしている。
【0003】そして、一の記録体に対して複数回の定着
を行う場合(例えば両面印刷を行う場合等)において1
面目と2面目とで定着条件を変えるときには、2面目の
画質を保つために2面目への供給熱量が低く設定される
ようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た画像形成装置においては、一の記録体に対して複数回
の定着を行う場合に、機内温度が上昇してフィルミング
が発生するという問題があった。一旦定着された記録体
が再度機内を通紙されるため、記録体が持つ熱により機
内温度、特に感光体ドラム103および現像器102の
温度が上昇してしまい、感光体ドラム103上に付与さ
れた現像剤中のワックス成分が感光体ドラム103上に
溶着するからである。そして、このフィルミングが発生
すると感光体ドラム103上に正確に像を形成すること
ができず、良好な画像を得ることが困難となる。
【0005】そこで、本発明は上記した問題点を解決す
るためになされたものであり、機内温度の上昇を抑制す
ることにより、いわゆるフィルミングの発生を防止する
ことができる画像形成装置を提供することを課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明によれば、像担持体と、前記像担持体上に静
電潜像を形成する静電潜像形成手段と、前記静電潜像に
トナーを付与してトナー像を形成する現像手段と、前記
トナー像を記録体に転写する転写手段と、記録体に転写
されたトナー像を定着する定着手段とを有する画像形成
装置において、一の記録体に対して前記定着手段による
定着が複数回行われる場合に、最初の定着時には記録体
への供給熱量を通常時より低減する制御を行う制御手段
を有することを特徴とする。
【0007】本発明の画像形成装置では、静電潜像形成
手段により像担持体上に静電潜像が形成され、この静電
潜像は現像手段により現像されてトナー像とされる。そ
して、このトナー像が転写手段により記録体に転写され
た後に、定着手段によって定着されて所要の画像が複写
・記録される。ここで、一の記録体に対して定着手段に
よる定着が複数回行われる場合、例えば両面印刷や合成
印刷等の場合には、制御手段によって最初の定着時にお
いて、記録体への供給熱量が通常時よりも低減される。
すなわち、1回目の定着のみ通常時よりも低い熱量によ
って行われるのである。その後2回目の定着が、通常通
りの熱量が与えられた状態で行われる。このため、1回
目の定着が完了した記録体はさほど加熱されないので、
記録体が再度機内を通紙された場合でも、機内温度の上
昇が抑制される。なお、通常時よりも低い熱量とは、記
録体に定着された画像が記録体の搬送中に乱されない程
度の定着強度が得られる熱量を意味する。
【0008】ここで、1回目の画像については前記した
ように十分な定着強度が得られていないが、1回目の定
着から2回目の定着が行われる間は常に記録体は機内に
存在するため何ら問題はない。そして、2回目の定着時
に与えられる熱量によって、1回目および2回目に転写
されたトナー像が確実に定着される。すなわち、1回目
の定着時における熱量を低くしても、記録体が機外に排
出されるときには、1回目の画像についての定着強度
は、2回目の定着によって十分な強度を確保しているか
ら、出力画像の画質劣化が発生するようなことはない。
【0009】このように、一の記録体に対して定着手段
による定着が複数回行われる場合に、1面目の定着のみ
を通常時よりも低い熱量によって行うことにより、機内
温度の上昇が抑制されるため、現像剤中のワックス成分
が像担持体上に溶け出すことがなくなりフィルミングの
発生が防止される。
【0010】なお、最初の定着時に記録体への供給熱量
を通常時より低減する制御としては、定着手段における
定着温度を低くする、定着手段における定着圧力を低く
する、定着手段における定着速度を速くする等が挙げら
れる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像形成装置を具
体化した実施の形態について図面に基づいて詳細に説明
する。本実施の形態は、電子写真方式の複写機に搭載さ
れた画像形成装置である。
【0012】まず、第1に実施の形態について説明す
る。第1の実施の形態に係る画像形成装置は、静電複写
方式で画像を形成するものであり、図1に示すように、
感光体ドラム3を中心として構成されている。そして、
感光体ドラム3の周囲には、感光体ドラム3の表面を一
様に帯電させる帯電チャージャ4と、感光体ドラム3上
に画像情報に応じて所要の静電潜像を形成するレーザヘ
ッド7と、静電潜像に対してトナーを付与してトナー像
を形成する現像ローラ2aを備える現像器2と、感光体
ドラム3上のトナー像を複写用紙に転写する転写チャー
ジャ5と、転写後に感光体ドラム3に残留したトナーを
除去回収するクリーニングブレード6aを備えたクリー
ナボックス6等とが配置されている。
【0013】定着器10は、熱伝導方式のものであり上
下に配置された加熱ローラ12と加圧ローラ13とによ
り構成されている。加熱ローラ12は、熱伝導が良く、
熱容量が小さいアルミニウム等の材料で形成された金属
筒を本体とし、その表面を耐熱性のあるフッ素樹脂で被
覆したものである。表面をフッ素樹脂で被覆するのは、
トナーが剥離しやすくするためである。加熱ローラ12
の内部には、ハロゲンランプが配置されており、制御装
置11による温度制御に基づき給電され加熱されるよう
になっている。一方、加圧ローラ13は、適当な素材か
らなる芯材の表面に弾性のあるシリコンゴム等を被覆し
たものである。そして、これら加熱ローラ12と加圧ロ
ーラ13とは、相互に圧接した状態で回転可能に支持さ
れており、加圧ローラ13を駆動することにより、加熱
ローラ12も加圧ローラ13に従動して回転するように
なっている。
【0014】続いて、このように構成された画像形成装
置の動作について説明する。まず、帯電チャージャ4に
より感光体ドラム3の表面が一様に帯電させられる。次
いで、スキャナ等によって読み込まれた画像データに基
づき、レーザヘッド7からレーザ光が変調発光される。
このレーザ光による露光走査により、感光体ドラム3上
に静電潜像が形成され、この静電潜像はトナーを内蔵す
る現像器2により現像されてトナー像とされる。そして
このトナー像は、転写チャージャ5によって複写用紙上
に転写される。続いて、トナー像が転写された複写用紙
は、搬送ベルト8によって定着器10へと搬送される。
そして、複写用紙は定着器10において加熱および加圧
され、これによりトナー像が溶融して複写用紙上に定着
される。その後、画像が定着された複写用紙は装置外に
排出される。ここで、両面印刷や合成印刷等の場合に
は、1面目の定着が完了した後に2面目のコピーを行う
ために、搬送ベルト9により給紙開始位置に戻され、2
面目のコピーが行われた後に装置外に排出される。一
方、複写用紙への転写後に感光体ドラム3に残留した残
留トナーは、クリーニングブレード6aにより除去され
て、クリーナボックス6に回収される。以上の動作によ
り、1枚分のコピーが完了する。
【0015】そこで、本発明の特徴である両面印刷ある
いは合成印刷が行われる場合について、図2のフローチ
ャートを用いてより詳細に説明する。
【0016】まず、ステップ(以下、単に「S」と記
す)1においては、複写機本体からコピーモードの情報
が入力されており、その入力されるコピーモードが両面
印刷あるいは合成印刷であるか否かが判定される。ここ
でコピーモードが両面印刷あるいは合成印刷の場合(S
1:Yes)にはS2へ進み、それ以外の場合(S1:
No)にはS7へと進む。
【0017】S2においては、制御装置11によって定
着器10における定着温度低下制御、すなわち加熱ロー
ラ12の温度を通常時よりも低めに設定する制御が実行
される。そしてS3において、通常時よりも低めに設定
された定着温度で1面目の定着が行われて1面目のコピ
ーが終了する。その後、2面目のコピーを行うために複
写用紙を給紙位置に戻すため、一旦定着された複写用紙
が機内を移動する。しかし、定着温度が低く抑えられた
状態で定着されているから、この一旦定着された複写用
紙の移動により機内温度が上昇するようなことはない。
続いてS4において、加熱ローラ12の温度を通常時と
同等に回復させる制御が実行される。そしてS5におい
て、画像形成が行われた後に通常の定着温度にて2面目
の定着が行われて2面目のコピーが終了する。このS5
における2面目の定着によって、1面目の画像も十分な
定着強度を得ることができる。
【0018】その後S6において、設定枚数分のコピー
が完了したか否かが判定される。そしてコピー枚数が設
定枚数に達した場合(S6:Yes)には、一連のコピ
ーが完了する。一方、コピー枚数が設定枚数に達してい
ない場合(S6:No)には、S2に戻りS2〜S6ま
での処理が繰り返し行われる。
【0019】また、S1において「No」と判定された
場合、すなわち1枚の複写用紙に対して1回だけ定着が
行われる場合(通常のコピー)には、S7にて1枚分の
コピーが行われ、S8にて設定枚数分のコピーが完了し
たか否かが判定される。そしてコピー枚数が設定枚数に
達した場合(S8:Yes)には、一連のコピーが完了
する。一方、コピー枚数が設定枚数に達していない場合
(S8:No)には、S7に戻りS7およびS8の処理
が繰り返し行われる。
【0020】そして、上記のような動作を行う本実施の
形態の画像形成装置と従来の画像形成装置とを用いて、
両面印刷で10000枚の連続印刷試験を行った。従来
の画像形成装置は、1分当たり60枚の複写が可能なも
のであり、その定着温度は190度に設定されている。
一方、本実施の形態の画像形成装置は、両面印刷等の場
合に1面目の定着温度を150度に制御するようにした
ものであり、その他の構成および性能は従来のものと同
様である。
【0021】この連続印刷試験の結果、従来の画像形成
装置では、定着強度には問題がなかったがフィルミング
が発生した。このときの感光体ドラムの温度は60度で
あった。一方、本実施の形態の画像形成装置ではフィル
ミングは発生せず、定着強度も問題がないことが確認さ
れた。このときの感光体ドラムの温度は45度であっ
た。このように、本実施の形態の画像形成装置におい
て、感光体ドラムの温度で15度低減され、そしてフィ
ルミングの発生が防止されている。
【0022】以上、詳細に説明したように第1の実施の
形態に係る画像形成装置によれば、両面印刷や合成印刷
等の場合に制御装置11によって1面目の定着温度を低
くして定着を行うようにしたことにより、機内温度(感
光体ドラムの温度等)の上昇が抑制される。これによ
り、現像剤中のワックス成分が溶け出さなくなるため、
フィルミングの発生が防止される。
【0023】次に、第2の実施の形態について説明す
る。第2の実施の形態に係る画像形成装置は、1枚の複
写用紙に対して複数回の定着が行われる場合に、1面目
の定着温度を低くする代わりに定着圧力を低くすること
により、1面目の定着時における供給熱量が通常時より
も低減されるようにしたものである。すなわち、図3に
示すような定着器20を用いている。この定着器20
は、加熱ローラ12および加圧ローラ13の他に、加圧
ローラ13の圧接力を可変するため機構を有している。
この可変機構は、カム21と、バネ22と、ロッド23
とを有し、カム21が回転することによりバネ22を介
して、ロッド23がその支点を中心として図3中で上下
方向に稼働するようになっている。このロッド23は加
圧ローラ13に接続されているから、ロッド23の可動
により加圧ローラ13も上下に稼働することになる。こ
れにより、加圧ローラ13の加熱ローラ12に対する圧
接力、すなわち定着圧力が変化するようになっている。
その他の構成については、第1の実施の形態に係る画像
形成装置と基本的に同じである。
【0024】かかる画像形成装置では、図4に示すフロ
ーチャートに従ってコピーが行われる。まず、ステップ
S11においては、複写機本体からコピーモードの情報
が入力されており、その入力されるコピーモードが両面
印刷あるいは合成印刷であるか否かが判定される。ここ
でコピーモードが両面印刷あるいは合成印刷の場合(S
11:Yes)にはS12へ進み、それ以外の場合(S
11:No)にはS17へと進む。
【0025】S12においては、制御装置11によって
定着器20における定着圧力低下制御、すなわちカム2
1を回転させ、加圧ローラ13の圧接力を通常時よりも
低めに設定する制御が実行される。そしてS13におい
て、通常時よりも低めに設定された定着圧力で1面目の
定着が行われて1面目のコピーが終了する。その後、2
面目のコピーを行うために複写用紙を給紙位置に戻すた
め、一旦定着された複写用紙が機内を移動する。しか
し、定着圧力が低く抑えられた状態で定着されているか
ら、この一旦定着された複写用紙にはあまり熱量が与え
られていないので、用紙の移動により機内温度が上昇す
るようなことはない。続いてS14において、加圧ロー
ラ13の圧接力を通常時と同等に回復させる制御が実行
される。そしてS15において、通常の定着温度にて2
面目の定着が行われて2面目のコピーが終了する。この
S15における2面目の定着によって、1面目の画像も
十分な定着強度を得ることができる。
【0026】その後S16において、設定枚数分のコピ
ーが完了したか否かが判定される。そしてコピー枚数が
設定枚数に達した場合(S16:Yes)には、一連の
コピーが完了する。一方、コピー枚数が設定枚数に達し
ていない場合(S16:No)には、S12に戻りS1
2〜S16までの処理が繰り返し行われる。
【0027】また、S11において「No」と判定され
た場合、すなわち1枚の複写用紙に対して1回だけ定着
が行われる場合(通常のコピー)には、S17にて1枚
分のコピーが行われ、S18にて設定枚数分のコピーが
完了したか否かが判定される。そしてコピー枚数が設定
枚数に達した場合(S18:Yes)には、一連のコピ
ーが完了する。一方、コピー枚数が設定枚数に達してい
ない場合(S18:No)には、S17に戻りS17お
よびS18の処理が繰り返し行われる。
【0028】そして、上記のような動作を行う本実施の
形態の画像形成装置と従来の画像形成装置とを用いて、
両面印刷で10000枚の連続印刷試験を行った。従来
の画像形成装置は、1分当たり60枚の複写が可能なも
のであり、その定着圧力は100kgfに設定されてい
る。一方、本実施の形態の画像形成装置は、両面印刷等
の場合に1面目の定着圧力を40kgfになるようにカ
ム21を回転するようにしたものであり、その他の構成
および性能は従来のものと同様である。
【0029】この連続印刷試験の結果、従来の画像形成
装置では、定着強度には問題がなかったがフィルミング
が発生した。このときの感光体ドラムの温度は60度で
あった。一方、本実施の形態の画像形成装置ではフィル
ミングは発生せず、定着強度も問題がないことが確認さ
れた。このときの感光体ドラムの温度は45度であっ
た。このように、本実施の形態の画像形成装置におい
て、感光体ドラムの温度で15度低減され、そしてフィ
ルミングの発生が防止されている。
【0030】以上、詳細に説明したように第2の実施の
形態に係る画像形成装置によれば、定着圧力可変機構を
備える定着器20を有し、両面印刷や合成印刷等の場合
に制御装置11によって、1面目の定着時にカム21を
回転させて定着圧力を低くするようにしたことにより、
機内温度(感光体ドラムの温度等)の上昇が抑制され
る。これにより、現像剤中のワックス成分が溶け出さな
くなるため、フィルミングの発生が防止される。
【0031】最後に、第3の実施の形態について説明す
る。第3の実施の形態に係る画像形成装置は、1枚の複
写用紙に対して複数回の定着が行われる場合に、1面目
の定着温度を低くする代わりに定着速度を速くすること
により、1面目の定着時における供給熱量が通常時より
も低減されるようにしたものである。すなわち、制御装
置11によって加圧ローラ13の回転速度を速めること
により、定着速度を速くするのである。なお、装置のコ
ンパクト化を図るために搬送ベルト8の長さが短く1枚
の複写用紙が転写チャージャ5と定着器10とにまたが
るような構成の場合には、定着速度を上昇させるのに同
調して感光体ドラム3や現像ローラ2a等の回転速度も
上昇するような制御がなされる。
【0032】かかる画像形成装置では、図5に示すフロ
ーチャートに従ってコピーが行われる。まず、ステップ
S21においては、複写機本体からコピーモードの情報
が入力されており、その入力されるコピーモードが両面
印刷あるいは合成印刷であるか否かが判定される。ここ
でコピーモードが両面印刷あるいは合成印刷の場合(S
21:Yes)にはS22へ進み、それ以外の場合(S
21:No)にはS27へと進む。
【0033】S22においては、制御装置11によって
定着速度上昇制御、すなわち加圧ローラ13の回転速度
を速くして、定着速度を通常時よりも速めに設定する制
御が実行される。そしてS23において、通常時よりも
速めの定着速度で1面目の定着が行われて1面目のコピ
ーが終了する。その後、2面目のコピーを行うために複
写用紙を給紙位置に戻すため、一旦定着された複写用紙
が機内を移動する。しかし、定着速度が速められた状態
で定着されているから、この一旦定着された複写用紙に
はあまり熱量が与えられていないので、用紙の移動によ
り機内温度が上昇するようなことはない。続いてS24
において、加圧ローラ13の回転速度を遅くして、定着
速度を通常時と同等に回復させる制御が実行される。そ
してS25において、通常の定着速度にて2面目の定着
が行われて2面目のコピーが終了する。このS25にお
ける2面目の定着によって、1面目の画像も十分な定着
強度を得ることができる。
【0034】その後S26において、設定枚数分のコピ
ーが完了したか否かが判定される。そしてコピー枚数が
設定枚数に達した場合(S26:Yes)には、一連の
コピーが完了する。一方、コピー枚数が設定枚数に達し
ていない場合(S26:No)には、S22に戻りS2
2〜S26までの処理が繰り返し行われる。
【0035】また、S21において「No」と判定され
た場合、すなわち1枚の複写用紙に対して1回だけ定着
が行われる場合(通常のコピー)には、S27にて1枚
分のコピーが行われ、S28にて設定枚数分のコピーが
完了したか否かが判定される。そしてコピー枚数が設定
枚数に達した場合(S28:Yes)には、一連のコピ
ーが完了する。一方、コピー枚数が設定枚数に達してい
ない場合(S28:No)には、S27に戻りS27お
よびS28の処理が繰り返し行われる。
【0036】そして、上記のような動作を行う本実施の
形態の画像形成装置と従来の画像形成装置とを用いて、
両面印刷で10000枚の連続印刷試験を行った。従来
の画像形成装置の定着速度は340mm/sに設定され
ている。一方、本実施の形態の画像形成装置は、両面印
刷等の場合に1面目の定着速度を510mm/sになる
ように加圧ローラ13の回転速度を速くするようにした
ものであり、その他の構成および性能は従来のものと同
様である。
【0037】この連続印刷試験の結果、従来の画像形成
装置では、定着強度には問題がなかったがフィルミング
が発生した。このときの感光体ドラムの温度は60度で
あった。一方、本実施の形態の画像形成装置ではフィル
ミングは発生せず、定着強度も問題がないことが確認さ
れた。このときの感光体ドラムの温度は45度であっ
た。このように、本実施の形態の画像形成装置におい
て、感光体ドラムの温度で15度低減され、そしてフィ
ルミングの発生が防止されている。
【0038】以上、詳細に説明したように第3の実施の
形態に係る画像形成装置によれば、両面印刷や合成印刷
等の場合に制御装置11によって、1面目の定着時に加
圧ローラ13の回転速度を速くして定着速度を速くする
ようにしたことにより、機内温度(感光体ドラムの温度
等)の上昇が抑制される。これにより、現像剤中のワッ
クス成分が溶け出さなくなるため、フィルミングの発生
が防止される。
【0039】以上本発明の実施の形態について説明した
が、上記実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何
ら限定するものではない。従って本発明は当然に、その
要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であ
る。例えば、上記実施の形態において、2面目の定着に
おける供給熱量については何ら変更はしていないが、必
ずしも通常通りに設定せずに、省電力化を図るために通
常よりも若干低めに設定することも可能である。1面目
の画像についてはほぼ定着されていること、および2面
目の画像についても1面目の定着時にある程度の熱が与
えられていることにより、2面目の定着時の供給熱量を
通常時よりも若干低めにしても十分な定着強度を確保す
ることができるからである。また、上記実施の形態の説
明中に挙げた性能等についての数値等は単なる例示であ
り、これらに限られないことは言うまでもない。
【0040】
【発明の効果】以上、説明した通り本発明の画像形成装
置によれば、一の記録体に対して定着手段による定着が
複数回行われる場合に、最初の定着時には記録体への供
給熱量を通常時より低減する制御を行う制御手段を設け
たことにより、1面目の定着が完了した記録体はさほど
加熱されないので、記録体が再度機内を通紙された場合
でも、機内温度の上昇が抑制される。これにより、フィ
ルミングの発生が防止される。また、2面目の定着時に
与えられる熱量によって、1面目および2面目に転写さ
れた画像が確実に定着されるので、1面目の定着時にお
ける熱量を低くしても出力画像の画質劣化が発生するよ
うなこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る画像形成装置の概略構
成を示した図である。
【図2】第1の実施の形態に係る画像形成装置における
コピー動作の制御に関するフローチャート図である。
【図3】第2の実施の形態に係る画像形成装置における
定着器の概略構成を示した図である。
【図4】第2の実施の形態に係る画像形成装置における
コピー動作の制御に関するフローチャート図である。
【図5】第3の実施の形態に係る画像形成装置における
コピー動作の制御に関するフローチャート図である。
【図6】従来の画像形成装置の概略構成を示した図であ
る。
【符号の説明】
2 現像器 3 感光体ドラム 4 帯電チャージャ 5 転写チャージャ 6 クリーニングボックス 6a クリーニングブレード 7 レーザヘッド 8,9 搬送ベルト 10,20 定着器 11 制御装置 12 加熱ローラ 13 加圧ローラ
フロントページの続き (72)発明者 松浦 晋也 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 深尾 博 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と、前記像担持体上に静電潜像
    を形成する静電潜像形成手段と、前記静電潜像にトナー
    を付与してトナー像を形成する現像手段と、前記トナー
    像を記録体に転写する転写手段と、記録体に転写された
    トナー像を定着する定着手段とを有する画像形成装置に
    おいて、 一の記録体に対して前記定着手段による定着が複数回行
    われる場合に、最初の定着時には記録体への供給熱量を
    通常時より低減する制御を行う制御手段を有することを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する画像形成装置におい
    て、 前記制御手段は、最初の定着時には前記定着手段におけ
    る定着温度を通常時より低くすることを特徴とする画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載する画像形成装置におい
    て、 前記制御手段は、最初の定着時には前記定着手段におけ
    る定着圧力を通常時より低くすることを特徴とする画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載する画像形成装置におい
    て、 前記制御手段は、最初の定着時には前記定着手段におけ
    る定着速度を通常時より速くすることを特徴とする画像
    形成装置。
JP14267198A 1998-05-25 1998-05-25 画像形成装置 Pending JPH11338300A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9599939B2 (en) 2013-12-11 2017-03-21 Konica Minolta, Inc. Image forming apparatus with different fixing temperatures for each side in duplex fixing
JP2021139983A (ja) * 2020-03-03 2021-09-16 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置、画像形成システム、画像形成装置の制御方法および画像形成装置の制御プログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9599939B2 (en) 2013-12-11 2017-03-21 Konica Minolta, Inc. Image forming apparatus with different fixing temperatures for each side in duplex fixing
JP2021139983A (ja) * 2020-03-03 2021-09-16 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置、画像形成システム、画像形成装置の制御方法および画像形成装置の制御プログラム

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