JPH11337591A - 直流電流検出装置 - Google Patents

直流電流検出装置

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JPH11337591A
JPH11337591A JP10165885A JP16588598A JPH11337591A JP H11337591 A JPH11337591 A JP H11337591A JP 10165885 A JP10165885 A JP 10165885A JP 16588598 A JP16588598 A JP 16588598A JP H11337591 A JPH11337591 A JP H11337591A
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JP
Japan
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current
output
frequency
circuit
direct current
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Application number
JP10165885A
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English (en)
Inventor
Takanori Aoki
青木孝徳
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Tempearl Industrial Co Ltd
Original Assignee
Tempearl Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】測定電路に交流電流成分が混入していても,直
流電流成分を精度良く検出することが可能な直流電流測
定装置を得る。 【構成】過飽和鉄心を持った2個の変流器の3次巻線
を,交流励磁電源で飽和状態に互いに逆向きに励磁して
おき,2個の変流器の2次巻線の出力電圧を加算したピ
ーク電圧を測定期間を区切って計測し,その絶対値の差
から2個の変流器の1次巻線に流れる直流電流を検出す
る装置において,計測した直流電流が,測定期間毎に変
動して出力する場合に,前記過飽和鉄心を持った変流器
の励磁電源の周波数を,他の周波数に切り替えるように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本件発明は,過飽和鉄心を持った
変流器を飽和状態に交流励磁しておき,2次巻線の出力
のピークを測定して1次巻線に流れる直流電流の大きさ
を検出する直流電流検出装置に関し,特に直流電路の直
流地絡電流を,より正確に測定する,直流電流検出装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の直流電流検出装置,特に直流電路
の直流地絡電流を検出する装置を図2に示す。図2にお
いて,センサ1,2は,過飽和鉄心を持った2個の変流
器であり,それぞれ2次巻線と3次巻線を有しており,
直流電路は共通としてある。3次巻線1,2は,それぞ
れの鉄心に対し逆向きに励磁されるよう接続されてお
り,交流励磁電圧で飽和状態に励磁してある。2次巻線
は直流電路の励磁に対する出力電圧を加算する向きに直
列に接続され,信号処理回路に出力され,図では,2本
の1次巻線に流れる直流電流の差,すなわち,漏洩電流
Igを検出するようにしている。
【0003】
【従来の技術の問題点と課題】図2に示す従来例では,
1次電路に交流漏洩電流igが流れており,且つig
が,励磁電圧の周波数の整数倍に非常に近い周波数成分
である場合,直流電流検出が困難になるという問題点が
あった。
【0004】例えば,励磁電圧は90Hzの周波数であ
り,1次電路には,商用電源50,60Hzの整数倍の
180Hz,450Hz,540Hz等の周波数の交流
漏洩電流が流れている場合である。これらの周波数は,
商用電源から整流されて直流電圧を得る過程で,リップ
ル電流が発生することで起こるもので,対地静電容量を
通じて直流電路に浸入する場合がある。
【0005】励磁電圧は,検出装置内で発生しており,
商用電源は,発,変電所で周波数を調整しているので,
交流漏洩電流の周波数成分は,完全には励磁電圧の周波
数の整数倍にはならず,若干のずれが発生する。
【0006】さて,図2に示す,従来例での直流電流の
測定をタイムチャートで説明すると,図5のようにな
る。
【0007】図5は,交流漏洩電流のない場合の例であ
り,励磁電圧の周波数に同期して,1次電路に流れる直
流漏洩電流に応じ,図のvp+とvp−の3次巻線出力
が発生する。信号処理回路では,vp+とvp−の絶対
値の差を計算して,1次電路に流れている直流漏洩電流
の大きさを検出する。
【0008】図6は,交流漏洩電流がある場合の,図5
に相当するタイムチャートである。交流漏洩電流の周波
数fsは,励磁電圧の周波数の2倍に近い場合である。
この場合,センサの2次巻線の出力波形は,交流漏洩電
流と直流漏洩電流による波形が重畳したような波形とな
り,直流電流により発生するパルス状の波形は,交流漏
洩電流の出力位相に対して,除々に位相ずれして重畳さ
れることとなり,ある測定期間におけるvp+とvp−
の差はほぼ一定であるが,また別の測定期間におけるv
p+とvp−の絶対値の差の値は,先の測定期間の値と
は,微かなずれが積み重なることにより,周期的に変動
し,正確な直流漏洩電流を安定して測れない。そこで,
本件の発明は,上述のように,1次側直流電路に,励磁
電圧の周波数の整数倍に近い周波数成分の交流漏洩電流
がある場合で も,直流漏洩電流を正確に安定して測定
することが可能な直流検出装置を得ることを課題として
いる。
【0009】
【課題を達成するための手段】そのため,本件の発明
は,過飽和鉄心を持った2個の変流器の3次巻線を,交
流電原で飽和状態に互いに逆向きに励磁しておき,2個
の変流器の2次巻線の出力電圧を加算したピーク電圧を
測定期間を区切って計測し,その絶対値の差から2個の
変流器の1次巻線に流れる直流電流を検出する装置にお
いて,計測した直流電流 が,測定期間毎に変動して出
力する場合に,前記過飽和鉄心を持った変流器の励磁電
原の周波数を,他の周波数に切り換えるようにしたもの
である。
【0010】
【作用】それにより,前述のvp+とvp−の絶対値の
差の変動が測定周期より早くなり,vp+とvp−の絶
対値の差が一定して出力されるようになり,正確に安定
して測定できるようになる。
【0011】
【実施例の説明】図1に,本件発明の実施例を示す。図
1において,センサ1,2はそれぞれ過飽和鉄心に2次
巻線1,2と3次巻線1,2を巻回したもので,同一の
ものを直流電路を1次導体として貫通させてある。セン
サ1,2の3次巻線は,励磁電源f1,またはf2によ
り,鉄心を過飽和状態に励磁され,センサ1とセンサ2
の励磁方向が逆向きになるよう励磁電源に接続されてい
る。2次巻線1,2は,直流電路の電流による鉄心の起
磁力により発生する電圧がそれぞれ加算されるよう直列
に接続され,信号処理回路に接続され,2次巻線の出力
の大きさを測定すると同時に,信号処理回路から出力変
動測定回路にも出力される。出力変動測定回路は,信号
処理回路の出力がある所定の期間毎に,変動がある場
合,励磁電源の周波数f1,f2を切り換えるよう構成
されている。
【0012】図1の直流電路において,交流漏洩電流i
gがなく,直流漏洩電流Igもない場合,励磁電源によ
るセンサ1,2の起磁力の向きは,センサ1,2で互い
に逆向きになるから,2次巻線1,2に逆向きの電圧が
発生し,互いに打ち消し合って信号処理回路への出力電
圧は発生しない。
【0013】次に,交流漏洩電流igがなく,直流漏洩
電流Igのみが直流電路にある場合には,前述の理由に
より,励磁電源による2次巻線1,2の加算出力はそれ
ぞれ打ち消されてなくなり直流電路の直流漏洩電流Ig
のみによる出力が,励磁電原のゼロクロス毎に図5のよ
うに現れる。信号処理回路では,測定期間(通常,励磁
電圧の周波数の数サイクル分)内での電圧のピークvp
+とvp−の絶対値の差を測定し,その値で,直流電路
の漏洩電流を計算し,出力表示する。この場合,常にv
p+とvp−は,直流漏洩電流Igが変動しない限り一
定となるので,信号処理出力も同一の値となる。出力変
動測定回路は,信号処理出力が変動しないので,励磁電
源の周波数を切り換えない。
【0014】次に,図1の直流電路に,直流漏洩電流I
gと交流漏洩電流igがあり,しかも,交流漏洩電流i
gの周波数が,励磁電流の周波数の整数倍である場合,
例えば,当初,励磁電源の周波数がf1側にあり,f1
の周波数は90Hzであるとする。そしてigの漏洩電
流の周波数はf1の2倍の周波数180Hzよりやや低
い(周期がf1の1/2よりほんの少し長い)場合を設
定する。商用電源の周波数が60Hz地域の場合,丁
度,約3倍の高調波となり,しかも,商用電源の周波数
は,微妙に変動するから,このような状態は通常起こり
うる。
【0015】このような場合,センサ1,2の2次巻線
1,2から信号処理回路への出力は,前述の従来例のよ
うに図6のようになり,ある測定期間のvp+とvp−
と,別の測定期間のvp+とvp−には差が出来るこ
ととなり,測定期間毎に出力が変動することになる。信
号処理回路の出力が変動しているので,出力変動測定回
路は,励磁電源の周波数をf1からf2に切り換えるよ
うに働く。f2を例えば,150Hzとした場合,3次
巻線出力は,図4のようになる。
【0016】すなわち,図4のように,信号処理回路の
測定期間内に,ほぼ同一のvp+,vp−が必ず一度は
発生するようになり,測定期間が変わってもvp+とv
p−の差を,ほぼ一定とすることが出来る。
【0017】したがって,直流電路に,交流漏洩電流成
分があっても,励磁電源のf1,f2を商用電源の周波
数に対して適当に設定することで,精度よく,直流漏洩
電流を測定することが可能となる。
【0018】図3は,本件発明の動作のフローチャート
である。測定を開始すると,まず,一番最初の励磁電流
周波数を,例えば,f1のように決めて測定を開始す
る。信号処理回路は,測定期間内のセンサ1,2の出力
のvp+,vp−の絶対値の差を計測し,出力変動測定
回路に出力する。出力変動測定回路は,測定期間内の出
力値に変動がなければ,測定結果を表示してから測定を
継続する。もし,測定期間内の出力値に変動があれば,
出力変動測定回路は,励磁電流周波数をf2に切り換え
てから測定を継続する構成となっている。
【0019】
【効果】本発明は,以上の実施例のように構成されてい
るので,以下に記載されるような効果を奏する。図1に
おいて,センサ1,2はそれぞれ過飽和鉄心に2次巻線
1,2と3次巻線1,2を巻回したもので,同一のもの
を直流電路を1次導体として貫通してある。センサ1,
2の3次巻線は,励磁電源f1,またはf2により,鉄
心を過飽和状態に励磁され,センサ1とセンサ2の励磁
方向が逆向きになるよう励磁電源に接続されている。2
次巻線1,2は,直流電路の電流による鉄心の起磁力に
より発生する電圧がそれぞれ加算されるよう直列に接続
され,信号処理回路に接続され,2次巻線の出力の大き
さを測定すると同時に,出力変動測定回路にも出力され
る。出力変動回路は,信号処理回路の出力がある所定の
期間毎に,変動がある場合励磁電源の周波数f1,f2
を切り換えるよう構成されているので,測定結果に変動
がないように切り換わっていくので,vp+とvp−の
絶対値の差が一定して出力されるようになり,1次巻線
に流れる直流電流を正確に安定して測定できるようにな
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の本発明の一実施例による直流電
流検出装置の構成図である。
【図2】従来の直流電流検出装置,特に,直流電路の直
流地絡電流を検出する装置の構成図である。
【図3】請求項1記載の本発明の一実施例による直流電
流検出装置の動作のフローチャートである。
【図4】請求項1記載の本発明の一実施例による直流電
流検出装置においてf1の整数倍の交流漏洩電流がある
ときにf1をf2に切り換えた時の波形の出力のタイム
チャートである。
【図5】従来の直流電流検出装置における波形の出力の
タイムチャートである。
【図6】従来の直流電流検出装置においてf1のほぼ2
倍の周波数の交流漏洩電流がある場合の波形の出力のタ
イムチャートである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過飽和鉄心を持った2個の変流器の3次
    巻線を,交流励磁電源で飽和状態に互いに逆向きに励磁
    しておき,2個の変流器の2次巻線の出力電圧を加算し
    たピーク電圧を測定期間を区切って計測し,その絶対値
    の差から2個の変流器の1次巻線に流れる直流電流を検
    出する装置において,計測した直流電流が,測定期間毎
    に変動して出力する場合に,前記過飽和鉄心を持った変
    流器の励磁電原の周波数を,他の周波数に切り換えるよ
    うにしたことを特徴とする直流電流検出装置。
JP10165885A 1998-05-28 1998-05-28 直流電流検出装置 Pending JPH11337591A (ja)

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