JPH11336988A - エアコン用の冷媒管の保護カバー - Google Patents

エアコン用の冷媒管の保護カバー

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JPH11336988A
JPH11336988A JP10166030A JP16603098A JPH11336988A JP H11336988 A JPH11336988 A JP H11336988A JP 10166030 A JP10166030 A JP 10166030A JP 16603098 A JP16603098 A JP 16603098A JP H11336988 A JPH11336988 A JP H11336988A
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L57/00Protection of pipes or objects of similar shape against external or internal damage or wear

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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物の壁内に通されたエアコン用の冷媒管を
壁から引き出すことなく、その冷媒管に他の冷媒管を容
易に接続することができる、エアコン用の冷媒管の保護
カバーを提供する。 【解決手段】 壁2内に、冷媒管1が配管され、その外
壁面には、冷媒管1の一方の端末部である突出部4が屈
曲突出し、また、その内壁面には、他方の端末部である
突出部6が屈曲突出する。突出部4、6を密閉状に収容
する保護カバー8は、壁2に固定される基体9と、この
基体9に着脱可能に取り付けられる第1のカバー体10
と、この第1のカバー体10に着脱可能に取り付けられ
る第2のカバー体11とからなる。第1のカバー体10
は、冷媒管1の突出部4、6の、少なくともその屈曲部
分4a、6aを収容する収容空間Sを有し、かつ、冷媒
管1が通過可能な開口部14を有する。第2のカバー体
11は、前記開口部14を覆って第1のカバー体10と
ともに突出部4、6を収容する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エアコン用の冷
媒管の保護カバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エアコンの設置の際の冷媒管の配
管工事を容易にするように、たとえば、特開平7−32
4777号に示されるものがあった。これは、建物(特
に集合住宅等)の建築時において、予め冷媒管を建物の
壁内に通しておき、後に、必要に応じて住人が、その冷
媒管に、エアコンの室内機または室外機から延出される
他の冷媒管としての補助配管を接続するようにして、こ
の室内機または室外機を設置するものであった。
【0003】かかる冷媒管の壁内への先行配管において
は、図10に示すように、建物の壁内に通された冷媒管
31と、室内機または室外機から延出される補助配管3
2との接続部を収容する保護カバーが用いられた。この
保護カバーは、壁内に埋設される筐体33と、その筐体
33の前面開口部を覆う化粧カバー34とから構成され
ていた。そして、保護カバー内に備わる取付け板35に
は、配管接続具36が取り付けられ、冷媒管31は、取
付け板35の裏側から配管接続具36に接続されてい
た。ここで、エアコンを設置する際には、化粧カバー3
4が取り除かれ、さらに、取付け板35が手前側に引き
出されて、室内機または室外機から延出される補助配管
32が、取付け板35の表側から配管接続具36を介し
て冷媒管31に接続された。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この従来の
保護カバーにあっては、配管接続具35が筐体33に囲
まれているので、補助配管32を冷媒管31に接続する
際に、取付け板35とともに冷媒管31を手前側に引き
出して作業しなければならず、また、冷媒管31は、引
き出し可能となるように、余長部分を持つように配管し
なければならなかった。そして、冷媒管31に余長部分
を持つことは、冷暖房効率も悪くなり、望ましくなかっ
た。また、補助配管32の冷媒管31への接続作業を、
取付け板35を手前に引き出すことなく行った場合に
は、筐体33内の狭いスペースでの接続作業となり、そ
の作業が困難であった。
【0005】また、この従来の保護カバーにおいて、建
物の建築後、室内機または室外機の設置位置が、筐体3
3の埋設位置と離れる場合にあっては、前記冷媒管31
に接続されて延長配管される他の冷媒管の保護が十分で
はなかった。
【0006】この発明は、上記した従来の欠点を解決す
るためになされたものであり、その目的とするところ
は、建物の壁内に通されたエアコン用の冷媒管を壁から
引き出すことなく、その冷媒管に他の冷媒管やエアコン
の室内機または室外機を容易に接続することができる、
エアコン用の冷媒管の保護カバーを提供することにあ
る。
【0007】また、この発明の他の目的は、冷媒管に接
続されて延長配管される他の冷媒管を容易に保護するこ
とができる、エアコン用の冷媒管の保護カバーを提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る、エアコ
ン用の冷媒管の保護カバーは、前記目的を達成するため
に、次の構成からなる。すなわち、請求項1に記載の発
明に係る、エアコン用の冷媒管の保護カバーは、少なく
とも一部が建物の壁内に通されたエアコン用の冷媒管
の、前記壁から突出して他の冷媒管あるいはエアコンの
室内機または室外機と接続可能な、突出部を収容して保
護する保護カバーである。この保護カバーは、第1のカ
バー体と第2のカバー体とからなる。第1のカバー体
は、前記壁に着脱可能に取り付けられて、前記突出部
の、少なくともその出始め部分を収容する収容空間を有
し、かつ、前記冷媒管またはその冷媒管が接続される前
記他の冷媒管が通過可能な開口部を有する。一方、第2
のカバー体は、前記開口部を覆って前記第1のカバー体
とともに前記突出部を収容するものである。そして、前
記第2のカバー体は、前記開口部が開放されるように除
去可能となっている。
【0009】これにより、エアコンが設置されない状態
では、第1のカバー体と第2のカバー体とが、壁内に通
される冷媒管の、壁面から突出する突出部を収容して保
護している。そして、エアコンを設置する場合におい
て、冷媒管の突出部に他の冷媒管やエアコンの室内機ま
たは室外機を接続する際には、第1のカバー体と第2の
カバー体とを壁から取り外せば、冷媒管の突出部を囲む
ものはなく露出状態となる。突出部に他の冷媒管等を接
続した後には、第1のカバー体のみを、その開口部を冷
媒管またはこの冷媒管に接続される他の冷媒管が通過す
るようにして、再び壁に取り付けることで、突出部の少
なくとも出始め部分が収容される。なお、第1カバー体
の前記開口部を、たとえば、前記壁に沿う方向に開口さ
せると、前記冷媒管またはこの冷媒管に接続される前記
他の冷媒管は、前記壁に沿う方向で前記開口部を通過す
ることとなる。
【0010】また、請求項2に記載の発明に係る、エア
コン用の冷媒管の保護カバーのように、前記突出部を前
記壁から突出させることができるようにして、その壁に
固定されるとともに、前記第1のカバー体が着脱可能に
取り付けられる、基体を備えてもよい。こうして、第1
のカバー体は、基体を介して壁に取り付けられる。
【0011】また、請求項3に記載の発明に係る、エア
コン用の冷媒管の保護カバーのように、前記第2のカバ
ー体は、前記第1のカバー体に着脱可能に取り付けられ
てもよい。こうして、エアコンを設置する場合におけ
る、第1のカバー体と第2のカバー体との壁からの取り
外しにあたって、第1のカバー体を壁から取り外すだけ
で、その第1のカバー体に取り付けられている第2のカ
バー体も、ともに壁から取り外すことができる。また、
第2のカバー体は、第1のカバー体に着脱可能となって
いるので、一旦、第2のカバー体を第1のカバー体から
取り外した後に、再び取り付けることができる。したが
って、エアコンの室内機(室外機)の設置後に、都合に
よりその室内機または室外機を撤去したような場合に
は、第2のカバー体を第1のカバー体に再び取り付ける
ことにより、第1のカバー体の開口部を覆うことができ
る。
【0012】また、請求項4に記載の発明に係る、エア
コン用の冷媒管の保護カバーのように、前記第1のカバ
ー体の前記開口部には、前記他の冷媒管を収容して保護
する他の保護カバーが接続可能であるのが望ましい。こ
うして、エアコンを設置する場合に、冷媒管に接続され
る他の冷媒管、たとえば、延長配管される他の冷媒管
が、第1のカバー体の開口部に接続される他の保護カバ
ーに収容されて保護される。なお、前記開口部に、他の
冷媒管を収容して保護する他の保護カバーを接続するた
めの接続手段は、第1のカバー体または基体のいずれか
一方のみに設けられてもよいし、あるいは、第1のカバ
ー体および基体の双方に設けられてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係るエアコン用
の冷媒管の保護カバーの一実施の形態につき、図面に基
づき説明する。
【0014】図中符号1は、建物の新築あるいは増築の
建築時などにおいて、その建物の壁2内に予め配管され
るエアコン(エアコンディショナー)用の冷媒管であ
る。この冷媒管1は、少なくともその一部が、壁2内に
通されており、その一方の端末部は、壁2から貫通孔3
を介して室外Mに突出するとともに、その壁2の外壁面
に沿うように湾曲する突出部4となっている。また、こ
の冷媒管1の他方の端末部は、壁2から貫通孔5を介し
て室内Nに突出するとともに、その壁2の内壁面に沿う
ように屈曲する突出部6となっている。これら突出部5
および6は、後述する他の冷媒管7あるいはエアコンの
室内機または室外機(図示せず)と接続させるために必
要な長さを備える、接続端部に相当し、エアコンが設置
されない状態において、この発明に係る保護カバー8に
よって、密閉されるようにして収容保護される。
【0015】保護カバー8は、たとえば、硬質の合成樹
脂材によって成型されており、壁2の壁面(外壁面ある
いは内壁面)に固定される基体9と、この基体9に着脱
可能に取り付けられる第1のカバー体10と、この第1
のカバー体10に着脱可能に取り付けられる第2のカバ
ー体11とからなる。
【0016】基体9は、図4、図5および図7に示され
るように、薄板状の本体部9aと、この本体部9aの一
端(下端)にてアングル状に屈曲するとともに、両側部
Q、Qのみが大きく突き出て、中央部Pが窪んだ、突起
9bとを備える。本体部9aのほぼ中央には、前記冷媒
管1の突出部4(6)を通すことのできる、円形状の通
し孔9cが大きく形成されている。この通し孔9cの周
囲の適宜複数箇所には、基体9を壁2に固定するため
の、木ねじ等の固着具K、Kを通すことのできる、長孔
9d、9dが明けられている。そして、本体部9aに
は、前記通し孔9cおよび長孔9d、9dを取り囲むよ
うにして延びる、直線部および曲線部からなるほぼ逆U
字形状の、立上がり壁12が設けられており、その立上
がり壁12の前記曲線部の外周面には、溝状の係合部1
2aが形成されている。また、立上がり壁12の前記直
線部の両側には、係合爪部9e、9eを一体に備えた、
側面が台形形状からなる凸状の嵌合部13、13が設け
られている。
【0017】次に、第1のカバー体10は、2つの方向
(図1においては、壁2方向および第2のカバー体11
方向)に開放された容器状のものであって、その本体部
10aは、前記突出部4(6)の、少なくともその出始
め部分である屈曲部分4a(6a)を収容できるよう
に、湾曲した内側面10bによって形成される収容空間
Sを有するとともに、前記冷媒管1またはその冷媒管1
が接続される他の冷媒管7が通過可能な開口部14を有
する。この開口部14を、図1で示すように、壁2の壁
面(外壁面もしくは内壁面)に沿う方向に開口させるこ
とにより、前記冷媒管1またはこの冷媒管に接続される
他の冷媒管7を、壁2の壁面(外壁面もしくは内壁面)
に沿う方向で前記開口部14を通過させることができ
る。
【0018】また、第1のカバー体10は、前記開口部
14を取り巻くように、本体部10aから下方に延設さ
れた嵌着部15と、この嵌着部15の左右両側に形成さ
れた切欠き部16を除いて、その本体部10aの、壁2
方向側の開放周縁部に巡るように一体形成された、段付
き状の縁部17とを備える(図4参照)。
【0019】そして、前記嵌着部15の内側周面の左右
両端には、奥ほどに広がる断面テーパ形状のテーパ溝か
らなる係合部15a、15aがそれぞれ設けられてお
り、また、それら係合部15a、15aとほぼ同じ高さ
位置にて、前記内側周面のほぼ中間にも、溝からなる係
合部15bが設けられている(図8、図9参照)。ま
た、前記縁部17の外側面の左右両側には、基体9に設
けられた前記嵌合部13、13とぴったり嵌まり合うと
ともに、前記係合爪部9e、9eと係合する係合爪部1
8a、18aを一体に備えた、側面が台形形状からなる
凹状の嵌合部18、18が設けられている。さらに、前
記縁部17の内側面の適宜複数箇所には、基体9の立上
がり壁12に設けられた前記係合部12aに係合する、
凸状の係合部(図示せず)が設けられている。
【0020】また、第1のカバー体10の内側面には、
その第1のカバー体10を、前記基体9に取り付ける
と、その基体9の前記突起9bと対向するように位置す
る、突起19が設けられている(図7参照)。この突起
19は、前記突起9bと同様に、両側部T、Tのみが大
きく突出して、中央部Rが窪んでいる。そして、これら
突起9b、19は、このように対向位置することによ
り、両者間に形成される開口部を、ほぼ長円形状に絞り
込むとともに、後述する他の保護カバー20を、第1の
カバー体10の前記開口部14に接続するための、接続
手段として機能する。なお、符号21は、前記両嵌合部
18、18の近接位置に形成した指当て部であって、多
数の筋状の凹凸からなる滑り止めを備えることにより、
第1のカバー体10を、基体9から取り外す際に、その
本体部10aの両側を、指によって内側方向に押圧し易
くしている。
【0021】次に、第2のカバー体11は、前記第1の
カバー体10と同様に、2つの方向(図1においては、
壁2方向および第1のカバー体10方向)に開放された
容器状のものであって、前記第1のカバー体10に、そ
の開口部14を覆うように取り付けられることにより、
その第1のカバー体10とともに、前記冷媒管1の突出
部4(6)を密閉するように収容し保護する。
【0022】また、この第2のカバー体11は、その本
体部11aの、壁2方向側の開放周縁部に巡るように一
体形成された、段付き状の縁部22と、その本体部10
aの上部に、その周囲を巡るように窪んで形成される被
嵌着部23とを備える。この被嵌着部23には、前記第
1のカバー体10の嵌着部15がぴったり嵌まり、その
嵌まり合いによって、第1のカバー体10と第2のカバ
ー体11は、それらの本体部10aおよび11aの表面
が面一となるように合体する。また、前記被嵌着部23
の両側部、および、その中間部には、前記嵌着部15の
係合部15a、15aに嵌まる、断面テーパ形状のテー
パ凸部からなる係合部23a、23aおよび、前記係合
部15bに嵌まる、凸部からなる係合部23bがそれぞ
れ設けられている。よって、係合部23a、23aが係
合部15a、15aに嵌まるように、また、係合部23
bが係合部15bに嵌まるように、前記被嵌着部23が
前記嵌着部15に嵌め合わされると、第2のカバー体1
1は、第1のカバー体10に対して、抜け落ちが困難と
なるように、取り付けられることとなる。
【0023】次に、このような構成からなる、エアコン
用の冷媒管の保護カバーの作用、効果およびその使用法
について説明する。
【0024】エアコンが設置されない状態においては、
壁2内に通された冷媒管1の、壁面(外壁面もしくは内
壁面)から突出する突出部4(6)を、密閉収容できる
ように、保護カバー8を壁2に取り付ける。すなわち、
まず、基体9を、その通し孔9cが、壁2の貫通孔3
(5)に連通するように孔合わせをし、その孔合わせし
た通し孔9cを介して、前記突出部4(6)を壁2から
突出させる。このとき、突出部4(6)を、少なくとも
他の冷媒管7あるいはエアコンの室内機または室外機と
接続するに必要な長さを備える程度に突出させる。その
後、基体9を、木ねじ等の固着具K、Kを用いて、壁2
の壁面(外壁面もしくは内壁面)に固定するとともに、
前記突出部4(6)を、前記壁面(外壁面もしくは内壁
面)に沿う方向に延びるように、下方に曲げる。そし
て、横方向からスライドさせるようにして、第1のカバ
ー体10の嵌着部15を、第2のカバー体11の被嵌着
部23に嵌着させ、前記第2のカバー体11を第1のカ
バー体10に取り付ける。その後、第1のカバー体10
および第2のカバー体11を、その両者で、前記突出部
4(6)の全体を覆うように被せるとともに、第1のカ
バー体11の嵌合部18、18を、基体9の嵌合部1
3、13に嵌め合わせるように押し込む。すると、嵌合
部18、18の係合爪部18a、18aと、嵌合部1
3、13の係合爪部9e、9eとが係合し、また、それ
と同時に、第1のカバー体10の縁部17の内側面に設
けられた複数の係合部(図示せず)も、基体9の立上が
り壁12に設けられた係合部12aに係合する。よっ
て、第1のカバー体10は、基体9にしっかりと取り付
けられるとともに、その基体9を介して、第2のカバー
体11とともに壁2に取り付けられて、前記突出部4
(6)を、両カバー体10、11内に密閉するように収
容保護する。
【0025】そして、エアコンを設置する場合におい
て、前記突出部4(6)に、他の冷媒管7や室内機また
は室外機を接続する際には、第1のカバー体10の両側
の指当て部21に指を宛てがうようにして内側に押し、
かつ、手前側に引くことにより、第1のカバー体10を
取り外すことができる。このように、第1のカバー体1
0は、基体9を介して、壁2に容易に取り付けたり取り
外したりすることができる。また、第2のカバー体11
は、第1のカバー体10に取り付けられているため、第
1のカバー体10を取り外せば、第2のカバー体11
も、ともに壁2から取り外すことができる。第1のカバ
ー10と第2のカバー体11とを壁2から取り外せば、
前記突出部4(6)を囲むものはなく露出状態となるた
め、接続作業を円滑に進めることはできる。しかも、こ
れら突出部4(6)は、既述の通り、少なくとも他の冷
媒管7あるいは室内機または室外機と接続する必要な長
さを備えるため、冷媒管1を壁2内から引き出すことな
く、接続作業を行うことができる。
【0026】すなわち、図2で示すように、冷媒管1
に、室外機(図示せず)との間をつなぐために、延長配
管される他の冷媒管7を接続する場合には、まず、第1
のカバー10および第2のカバー体11が取り外されて
露出状態にある、冷媒管1の突出部4に、前記延長配管
される他の冷媒管7をつなぐ。そして、この他の冷媒管
7を収容して保護する、たとえば、蛇腹からなるフレア
カバー等の他の保護カバー20を、前記他の冷媒管7に
通すとともに、この他の保護カバー20の一端部、すな
わち、その下部を、前記室外機(図示せず)に接続す
る。次いで、第1のカバー体10から第2のカバー体1
0を取り外すして、第1のカバー体10の開口部14を
開放させる。そして、図3で示すように、開口部14が
開放された第1のカバー体10を、基体9に取り付ける
ことにより、その基体9の突起9bと第1のカバー体1
0の突起19とによって、前記他の保護カバー20の他
端部の谷溝部を挟み込んで、この他の保護カバー20の
上部を、前記第1のカバー体10の開口部14に接続す
る。こうして、第1のカバー体10のみを、その開口部
14を冷媒管1またはこの冷媒管1に接続される他の冷
媒管7等が通過するように、基体9を介して、再び壁2
に取り付けることで、前記突出部4(6)の、少なくと
もその出始め部分である屈曲部分4a(6a)を収容保
護することができる。
【0027】なお、第2のカバー体11は、既述の通
り、第1のカバー体10に対して着脱可能であるため、
たとえば、エアコンの室内機または室外機の設置後に、
その室内機または室外機を撤去したような場合には、第
2のカバー体11を、再び第1のカバー体10に取り付
けることで、第1のカバー体10の開口部14を覆っ
て、前記突出部4(6)を、再び密閉状態で収容保護す
ることができる。
【0028】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されるわけではなく、その他種々の変更が可能であ
る。
【0029】たとえば、第2のカバー体11は、第1の
カバー体10に必ずしも着脱可能に取り付けられなくて
もよい。第2のカバー体11は、第1のカバー体10の
開口部14が開放されるように、第1のカバー体11か
ら取り外しあるいは取り去り等して除去可能であればよ
く、その除去後、再び、第1のカバー体10に取り付け
ができなくとも構わない。
【0030】また、第1のカバー体10は、基体9を介
することなく、壁2に直接に着脱可能に取り付けられる
構造のものであっても構わない。
【0031】また、第2のカバー体11は、第1のカバ
ー体10に対して着脱可能に取り付けられるのではな
く、たとえば、基体9あるいは壁2に対して着脱可能に
取り付けられても構わない。
【0032】また、基体9は、必ずしも、突出部4
(6)を通すことのできる通し孔9cを備える必要はな
く、壁2の貫通孔3(5)から突出部4(6)が突出す
るのに障害とならない構造で、壁2の壁面に固定される
ものであればよい。
【0033】また、この発明に係る保護カバーは、壁2
をその厚さ方向にほぼ真っすぐに貫通するように配管さ
れる冷媒管1の、突出部4(6)を収容保護するための
保護カバーであっても構わない。要するに、冷媒管1の
少なくとも一部が、建物の壁内に通される、すべての冷
媒管1に、この発明に係る保護カバーを適用することが
可能である。
【0034】また、図示実施の形態においては、第1カ
バー体10の開口部14に他の保護カバー20を接続す
るための、接続手段として、突起9bおよび19を、基
体9および第1のカバー体10の双方に設けたが、この
ような接続手段は、基体9のみ、あるいは、第1のカバ
ー体10のみに設けるようにしても構わなく、また、突
起以外の接続手段を設けるようにしてもよい。
【0035】さらに、図示実施の形態においては、壁2
から突出する双方の突出部4および6を、この発明に係
る保護カバーによって収容保護する例について説明した
が、いずれか一方の突出部4または6のみを、この発明
に係る保護カバーによって収容保護してもよい。また、
これら突出部4または6は、必ずしも壁2の壁面に沿う
方向に屈曲していなくともよい。
【0036】また、エアコンの室内機または室外機の設
置の際に、冷媒管の突出部の少なくとも出始め部分を収
容保護するために、取り付けられる第1のカバー体10
は、突出部4および6が突出する双方の壁面にとりつけ
てもよい。また、当然ながら、第1のカバー体10を、
いずれか一方の壁面のみに取り付けてもよく、このた
め、前記突出部4または6のいずれか一方を、第1のカ
バー体10内に通すことなく、そのまま室内機または室
外機に直結させるようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上、詳述したところから明らかなよう
に、この発明に係るエアコン用の冷媒管の保護カバーに
よれば、次の効果がある。
【0038】請求項1に記載されたエアコン用の冷媒管
の保護カバーによれば、第1のカバー体と第2のカバー
体とを壁から取り外すことで、建物の壁内に通されたエ
アコン用の冷媒管を壁から引き出すことなく、その冷媒
管に他の冷媒管やエアコンの室内機または室外機を容易
に接続することができる。
【0039】また、請求項2に記載されたエアコン用の
冷媒管の保護カバーによれば、加えて、第1のカバー体
は、基体を介して壁に取り付けられるので、第1のカバ
ー体の、壁への取付け取外しを容易にすることができ
る。
【0040】また、請求項3に記載されたエアコン用の
冷媒管の保護カバーによれば、加えて、エアコンを設置
する場合に、第1のカバー体を壁から取り外すだけで、
その第1のカバー体に取り付けられている第2のカバー
体もまた、ともに壁から取り外すことができる。
【0041】また、請求項4に記載されたエアコン用の
冷媒管の保護カバーによれば、加えて、エアコンを設置
する場合に、他の保護カバーが、第1のカバー体の開口
部に接続されるので、冷媒管に接続される他の冷媒管を
容易に保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るエアコン用の冷媒管の保護カバ
ーを、壁に取り付けた状態を示す断面図である。
【図2】第1のカバー体および第2のカバー体を壁から
取り外すとともに、冷媒管に他の冷媒管を接続し、か
つ、前記他の冷媒管に他の保護カバーを通した状態を示
す、断面図である。
【図3】図2の状態から、第1のカバー体を再び壁に取
り付けた状態を示す、断面図である。
【図4】この発明に係るエアコン用の冷媒管の保護カバ
ーの分解側面図である。
【図5】この発明に係るエアコン用の冷媒管の保護カバ
ーを構成する、基体の正面図である。
【図6】この発明に係るエアコン用の冷媒管の保護カバ
ーの側面図である。
【図7】図6におけるA−A線断面図である。
【図8】図6におけるB−B線断面図である。
【図9】図8におけるC−C線拡大断面図である。
【図10】従来のエアコン用の冷媒管の保護カバーを示
す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 冷媒管 2 壁 4 突出部 4a 屈曲部分(出
始め部分) 6 突出部 6a 屈曲部分(出
始め部分) 7 他の冷媒管 8 保護カバー 9 基体 10 第1のカバー
体 11 第2のカバー体 14 開口部 20 他の保護カバー S 収容空間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一部が建物の壁内に通された
    エアコン用の冷媒管の、前記壁から突出して他の冷媒管
    あるいはエアコンの室内機または室外機と接続可能な、
    突出部を収容して保護する保護カバーであって、 前記壁に着脱可能に取り付けられて、前記突出部の、少
    なくともその出始め部分を収容する収容空間を有し、か
    つ、前記冷媒管またはその冷媒管に接続される前記他の
    冷媒管が通過可能な開口部を有する第1のカバー体と、
    前記開口部を覆って前記第1のカバー体とともに前記突
    出部を収容する第2のカバー体とからなり、 前記第2のカバー体は、前記開口部が開放されるように
    除去可能であることを特徴とする、エアコン用の冷媒管
    の保護カバー。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の保護カバーであって、 前記突出部を前記壁から突出させることができるように
    して、その壁に固定されるとともに、前記第1のカバー
    体が着脱可能に取り付けられる、 基体を備えることを特徴とする、エアコン用の冷媒管の
    保護カバー。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の保護カバーで
    あって、 前記第2のカバー体は、前記第1のカバー体に着脱可能
    に取り付けられることを特徴とする、エアコン用の冷媒
    管の保護カバー。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載
    の保護カバーであって、 前記第1のカバー体の前記開口部には、前記他の冷媒管
    を収容して保護する他の保護カバーが接続可能であるこ
    とを特徴とする、エアコン用の冷媒管の保護カバー。
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