JPH11336746A - スラスト軸受及び斜流ポンプ - Google Patents

スラスト軸受及び斜流ポンプ

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JPH11336746A
JPH11336746A JP14698398A JP14698398A JPH11336746A JP H11336746 A JPH11336746 A JP H11336746A JP 14698398 A JP14698398 A JP 14698398A JP 14698398 A JP14698398 A JP 14698398A JP H11336746 A JPH11336746 A JP H11336746A
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JP
Japan
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bearing
thrust
support plate
resin material
thrust bearing
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JP14698398A
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English (en)
Inventor
Ryoji Okada
亮二 岡田
Koji Aizawa
宏二 会沢
Shigenobu Nagasawa
重信 長沢
Hideki Akiba
秀樹 秋庭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スラスト軸受及び斜流ポンプにおいて、軸受が
冠水した場合、短時間で停止せず、一定時間稼働可能に
すること。 【解決手段】回転軸に取り付けたスラストカラーを該回
転軸の周りに配置した複数の支持板132によって受け
るスラスト軸受において、支持板132のスラストカラ
ーを受ける側に、合成樹脂材(グラスファイバー入りP
TFE)132aの面と、炭化タングステンもしくは炭
化クロムを含有する硬質材132bの面とが形成されて
いる。樹脂材料面132aは硬質材料面132bより高
くする。通常は樹脂材料面132aが油中で良好な軸受
特性を示し、冠水時、硬質材料面132bによって河川
水中の土砂進入による樹脂材料面132aの摩耗を硬質
材料面以下になることを抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転軸を支持する
スラスト軸受およびそのスラスト軸受を装備する斜流ポ
ンプに関する。
【0002】
【従来の技術】スラスト軸受は回転軸の軸方向荷重を支
持する軸受であり、一般に、回転軸に取り付けられたス
ラストカラーを、回転軸を取り囲むように配置された支
持板によって摺動可能に支持する構造である。
【0003】通常、スラスト軸受と回転軸との摺動面は
油中に浸漬され、油中で稼働する。スラスト軸受と回転
軸は回転軸の停止時に接触状態であり、軸回転と共に摺
動面に流体潤滑膜(油膜)が形成され、軸方向荷重を支
持する。摺動面の材料は油中での摺動性と耐摩耗性に優
れる材料が用いられる。一般に、スラスト軸受では静止
側にホワイトメタル(Sn−Sb−Cu系)、回転側
(スラストカラー)には焼入れ鋼を用いる。
【0004】水車やポンプのような大型回転機械の仕事
効率の損失は、スラスト軸受の軸受損失が大半を占める
ため、効率向上のためにはその損失低減が不可欠であ
る。スラスト軸受の損失低減のためには、スラストカラ
ーを支持する支持板を小型化し単位面積当たりの荷重を
大きくすることが有効である。しかしながら、支持板の
小型・高面圧化は、起動,停止時における流体潤滑膜
(油膜)形成が困難となり、境界潤滑、あるいは固体潤
滑となり、摺動面の摩耗、破壊を生じる。この場合、ホ
ワイトメタルでは著しい摩耗・損傷が生じ、スラスト軸
受の焼損事故に至る。
【0005】スラスト軸受の小型化とそれに伴う焼損事
故防止のため、スラスト軸受材料としてホワイトメタル
に代わり合成樹脂材料が提案され、一部、水車用スラス
ト軸受に実用化されている。例えば、この種の合成樹脂
材料としては、グラスファイバーによって強化されたフ
ッ素樹脂が用いられる。
【0006】このような樹脂を用いたスラスト軸受は、
油中での摩擦係数が小さく、且つ耐熱性に優れる特性を
有する。そのため軸受面積を小さくでき、ホワイトメタ
ルでは困難であった軸受の小型を達成できる。ティルテ
ィングパッド構造のスラスト軸受において、パッド摺動
面に樹脂材料を配したスラスト軸受が特開平7−271
33号公報に開示されている。
【0007】さらに、ホワイトメタルと樹脂を併用し、
信頼性を向上させたスラスト軸受が提案されている(例
えば特開平9−46957号公報)。この技術は、ティ
ルティングパッド構造のスラスト軸受において、パッド
の両側端縁部に樹脂材料、残部にホワイトメタルを配
し、摩擦熱によってパッドが変形した場合のかじり付き
を、パッド両側端縁部に設けた合成樹脂材のすべりによ
って防止しようとするものである。
【0008】ポンプでは構造によって軸受の摺動環境が
異なる。軸流ポンプでは流路中にラジアル軸受を配置す
るため水中で摺動する。したがって、ラジアル軸受には
水中における摺動性、耐摩耗性が求められ、セラミック
ス軸受と炭化タングステンもしくは炭化クロムを含有す
る硬質材料スリーブとの構成が実用化されている。縦軸
の軸流ポンプにおいては、SiCもしくはSi3N4か
らなる軸受と炭化タングステンを含有する硬質材料から
なるスリーブを組み合わせたラジアル軸受が特開昭60
−81517号公報に開示されている。
【0009】一方、斜流ポンプではラジアル軸受,スラ
スト軸受共に、取り扱い水面よりも高位置に配置され、
軸受は油を溜めた油槽中に配置され、常時油中で摺動す
る。したがって、各軸受材料は油中で摺動性、耐摩耗性
に優れるホワイトメタルが用いられる。具体的には、ス
ラスト軸受では静止側(回転軸を受ける側)にホワイト
メタル、回転側(スラストカラー)に焼入れ鋼、ラジア
ル軸受では軸受側にホワイトメタル、軸側に焼入れ鋼が
用いられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】油中で稼働するスラス
ト軸受及びラジアル軸受を水面より高位置に配置する斜
流ポンプでも、排水ポンプとして使用する場合には、集
中降雨などによって急激に河川水位が上昇して冠水が発
生すると、水面が軸受位置まで達し、軸受が浸水するこ
とがある。この時、軸受は油と水の混合状態であるエマ
ルジョン、若しくは水中で摺動することになる。
【0011】エマルジョン,水ともに油に比較して低粘
度であるため、スラスト軸受がこのような状態で稼動す
ると、充分な負荷容量が得られず、軸受は境界潤滑、あ
るいは固体潤滑状態となる。この状態では、従来のホワ
イトメタルを用いた軸受では、ホワイトメタルの摩耗,
損傷が生じ、極めて短時間の摺動で焼損事故に至りポン
プが停止する。
【0012】これに対して現在軸受に用いられる樹脂材
料、具体的にはグラスファイバーを補強材として分散し
たフッ素樹脂は、摩擦係数が極めて低く、且つ耐熱性に
優れるため、境界潤滑あるいは固体潤滑状態でも軸受は
ホワイトメタルほど短時間の摺動で焼損事故には至らな
い。しかし、それでも河川水のように土砂粒子を含有す
る場合、硬さの低い樹脂はアブレシブ摩耗によって著し
い摩耗が生じ、焼損事故に至りポンプが停止する。
【0013】集中降雨などによって急激に河川水位が上
昇するような緊急事態では、河川流域の安全のため排水
機場のポンプは停止することなく稼働し続けることが求
められる。例え十分な状態でなくとも排水を維持するこ
とが必要である。排水機場の場合、河川規模によって異
なるが、おおよそ72時間(3日間)の運転が必要であ
る。上記に説明したごとく、従来軸受構造(ホワイトメ
タル)のポンプ、若しくは樹脂材料だけを用いた軸受で
は、急激に河川水位が上昇し軸受が冠水した場合、必要
時間ポンプを稼働し続けることは困難である。
【0014】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、河川水等によりポンプが冠水した場合でも応急的
に摺動性と耐摩耗を維持できるスラスト軸受、及び冠水
時に急停止することなく稼働時間を引き延ばすことので
きる斜流ポンプを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、基本的には次のように構成する。
【0016】一つは、回転軸に取り付けたスラストカラ
ーを該回転軸の周りに配置した複数の支持板によって受
けるスラスト軸受において、前記支持板のスラストカラ
ーを受ける側に、合成樹脂材の面と、炭化タングステン
もしくは炭化クロムを含有する硬質材の面とが形成され
ていることを特徴とする。
【0017】上記合成樹脂材としては、例えば、グラス
ファイバー入りのポリテトラフルオロエチレン、ポリエ
ーテルエーテルケトン、ポリアセタール、ポリアミド等
或いはこれらの樹脂の混合物等があげられる。また、補
強材もグラスファイバーに限定されず、黒鉛粒子、カー
ボンファイバー、二硫化モリブデン粒子でもよい。
【0018】ここで、スラスト軸受要素となる支持板に
は、前記合成樹脂材の面と前記硬質材の面とを併設する
ほかに、次のようにしてもよい。すなわち、支持板とし
て2種用意して、一つは前記合成樹脂材の面を有する支
持板とし、もう一つは前記硬質材の面を有する支持板と
し、これらの支持板を別々に形成して配列させることで
スラスト軸受を構成する。
【0019】また、スラスト軸受において、前記合成樹
脂材の面が前記硬質材の面より高くしてある支持板も提
案する。さらに、合成樹脂材の面を有する支持板と硬質
材の面を有する支持板とを別々に成形した場合には、後
者の支持板を支持する弾性体が前者の支持板を支持する
弾性体よりも柔であるスラスト軸受も提案する。
【0020】もう一つは、排水機場の排水ポンプ等に使
用される斜流ポンプにおいて、スラストカラーを受ける
面に上記のような合成樹脂材と硬質材とを併用したスラ
スト軸受を備えたものを提案する。
【0021】本発明に係るスラスト軸受を斜流ポンプと
して適用した場合、次のような作用がなされる。
【0022】スラスト軸受要素となる支持板のスラスト
カラー受け面に前記した合成樹脂材と硬質材を併用した
場合、合成樹脂材は摩擦係数が小さく粘着性が低いの
で、油中は勿論のことスラスト軸受が浸水した場合であ
っても(スラストカラー・その支持板間に潤滑油膜が形
成されない場合であっても)、ポンプ運転の限界トルク
以下の起動トルクを確保することができる。一方、硬質
材そのものは摩擦係数が大きくスラストカラー受け面に
単独使用することは不適である。仮に硬質材を単独使用
すると、軸とスラスト軸受の摺動面同士が硬質材となり
硬質材同士の噛み込みが生じる。この噛み込みは、油中
での摺動であっても軸回転の起動・停止時に生じやす
い。このような硬質材をあえてスラストカラー受け面に
合成樹脂材と併用するのは、硬質材は流入する土砂粒子
によってもアブレシブ摩耗が生じ難いためであり、アブ
レシブ摩耗の生じやすい合成樹脂材が摩耗した場合であ
っても、硬質材のスラストカラー受け面の存在により合
成樹脂材のスラストカラー受け面が上記硬質材の面と同
じレベル以下に摩耗するのを抑制して樹脂材料面の消失
を防止する機能をなすためである。
【0023】そして、合成樹脂材のスラストカラー受け
面と硬質材のスラストカラー受け面との面積比をスラス
ト荷重との関係で適宜設定し、また、合成樹脂材及び硬
質材のスラストカラー受け面の合計面積を適宜設定して
おけば、合成樹脂材と硬質材のスラストカラー受け面を
同一高さの下でポンプの起動・停止を行った場合でも、
ポンプ軸とスラスト軸受の硬質材料同士に噛み込みが生
じるのを防止でき、水中に浸水した場合であっても、浸
水時のポンプ運転可能な時間を延ばすことが可能にな
る。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
き説明する。
【0025】まず、本発明の第1実施例を図1〜図8に
より説明する。図1は本実施例に係る斜流ポンプを排水
ポンプに用いた排水機場の概略縦断面図、図2はその軸
受部の断面図、図3は本実施例に用いるスラスト軸受の
支持板の一部省略平面図である。
【0026】図中、1は斜流ポンプ、2は減速機、3は
斜流ポンプの駆動機、4は排水の導入路、5は排水口で
ある。
【0027】斜流ポンプ1は、減速機2に接続されて回
転する軸11、軸11の端部に設けたインペラ12、軸
11の軸方向の荷重を支持するスラスト軸受13、軸垂
直方向の荷重を支持するラジアル軸受14を備える。
【0028】スラスト軸受13、ラジアル軸受14とも
に、潤滑油16を満たした油槽15中にあり、これらの
軸受と軸11とが油中で相対的に摺動する。
【0029】本例の排水機場は、大雨時の冠水を防ぐた
めに、比較的小さな河川から大きな河川や海等に排水す
る目的のもので、小河川水の水位が所定レベルを超える
と、斜流ポンプ1が駆動して、小河川水を排水導入路4
から導入して、排水口5を介して大河川に排水する。
【0030】6は排水機場の建屋の床面であり、軸受の
油槽15は床下(地下)に設置される。通常の水位Aで
は、油槽15に水が浸入することは無いが、集中豪雨な
どによって水位がBまで達して建屋内が冠水した場合、
油槽15中に水が浸入してしまう。従来のホワイトメタ
ルを用いたスラスト軸受では、ホワイトメタルに摩耗が
生じて焼損に至り、浸水後早急にポンプが停止する。し
かし、本発明のポンプでは、軸受が冠水してもスラスト
軸受13、ラジアル軸受14ともに以下の特徴をなすこ
とで稼働可能であり、従来ポンプのように短時間の稼働
によって急停止することは無い。
【0031】ここで、本発明の一実施例であるポンプ軸
受部分を図2を用いて説明する。
【0032】スラスト軸受13は、軸11に接続した筒
形のスラストカラー131と、油を満たした油槽15中
で軸11の周りに放射状に配置された複数の支持板13
2を備える。支持板132は、スラストカラー131を
受けるもので、油槽15の底板に固定された台金134
に弾性材133を介して固定され、揺動可能である。
【0033】ラジアル軸受14は、油槽15の底板に固
定された台金143に弾性材142を介して固定された
筒形の軸受部材141を備える。軸受部材141はスラ
ストカラー131の外周面と相対的に摺動し、軸垂直方
向の荷重を支持する。
【0034】次いで、上記の軸受構造の詳細について図
3から図7を用いて説明する。
【0035】図3はスラスト軸受13の支持板132を
スラストカラー131側からみた一部省略平面図であ
り、軸11を取り囲むように配置された台金134に複
数の支持板132が周方向に等間隔で配置される。13
5は支持板132の移動,回転を防止する間隔片であ
り、各支持板132の間に配置される。
【0036】図4は図3におけるC1−C2断面図、図
5は図3のD1−D2断面図である。図4,図5におい
て、132cは支持板132の基材であり、本実施例で
は13Cr鋼を用いた。支持板132は、スラストカラ
ー131を受ける側に、合成樹脂材132aにより形成
した面と、炭化タングステンもしくは炭化クロムを含有
する硬質材132bにより形成した面とを備えている。
【0037】合成樹脂材(以下、樹脂材と称する)13
2aは、本実施例ではグラスファイバーを補強材として
分散したポリテトラフルオロエチレン(以後、PTFE
と略記する)を用い、基材132cのスラストカラー受
け面に接着してスラストカラー131に対する摺動面を
形成している。PTFEは、軸受焼損に至る限界の速度
と面圧との積が高く、且つ補強材を加えることで耐摩耗
性の向上が図れるため、樹脂軸受材料として好適な材料
である。
【0038】硬質材132bは炭化タングステン(以後
WCと略記する)を含有する硬質材料であり、本実施例
では、WCを重量%(以後wt%と略記する)で60〜
80wt%含み、NiCrを40〜20wt%含むサー
メットであり、皮膜硬さはビッカース硬さ表示(以後、
Hvと略記する)でHv1000に達する。本実施例で
は、溶射法によって基材132c上に硬質材料皮膜を形
成し、研磨によって平均粗さRa0.2以下に仕上げ
た。
【0039】支持板132は弾性体133を介して台金
134に接続されており、揺動可能である。樹脂材13
2aにより形成した面(以下、樹脂材料面132aと称
することもある)は、硬質材132bにより形成した面
(以下、硬質材料面132bと称することもある)に比
して若干高くしてある。
【0040】したがって、軸11の停止時(ポンプ停止
時)には、スラストカラー131と樹脂材料面132a
が接し、硬質材料面132bは接触しない。その結果、
軸回転時のスラストカラー131と支持板132間の摺
動面のすき間は、樹脂材料面132aよりも硬質材料面
132bの方が若干大きい。本実施例では硬質材料面1
32bは、樹脂材料面132aより外周側に配置した。
【0041】図5に示す132dは、樹脂材132aと
基材132cとを接続する嵌合溝である。PTFEは粘
着性が低いため摺動材としては優れるが、反面、基材1
32cへの接着固定が困難である。そこで基材132c
に台形の溝132dを形成し、この溝へ加熱したPTF
Eを圧入させて固定した。その後、樹脂面を切削加工に
よって、所定形状、面粗さに仕上げ、樹脂材料面132
aを完成させた。
【0042】図6はスラストカラー131の縦断面図で
ある。本実施例ではスラストカラー131は、下端面で
スラスト軸受と摺動し、外周面でラジアル軸受と摺動す
る。両摺動面には、符号131aに示すように、WCを
60〜80wt%含み、NiCrを40〜20wt%含
む溶射皮膜を被覆してある。表面粗さは平均粗さRa
0.2以下に仕上げた。
【0043】本実施例では、樹脂材料面132aを硬質
材料面132bより若干高くしてあるので、通常のポン
プ停止時には樹脂材料132aとスラストカラー131
が接し、運転中はスラスト軸受(樹脂材料面132a及
び硬質材料面132b)とスラストカラー131の間に
油膜が形成されて良好な軸受状態となる。
【0044】以下、河川水浸水時の本スラスト軸受の性
能について説明する。河川水の急激な水位上昇によって
排水機場が冠水し油槽15中に河川水が浸入した場合、
粘性の小さい水では十分な負荷容量が得られず固体潤滑
状態となり、すき間の小さい樹脂材料面132aとスラ
ストカラー131摺動面とが接触摺動状態となる。それ
でも、樹脂材料面132aは摩擦係数が小さく、かつ粘
着性の低いPTFEで形成しているため、容易に焼損に
は至らない。
【0045】しかしながら、河川水に含まれる土砂粒子
が流入すると、樹脂材料面132aにアブレシブ摩耗が
生じる。アブレシブ摩耗によって樹脂材料面132a高
さが減少すると、硬質材料面132bの高さに近づき、
同時に硬質材料面132bとスラストカラー131とが
接近する。その結果、硬質材料面132bにもスラスト
軸受作用が生じ、樹脂材料面132aの摩耗進行後も、
軸受機能を維持し続ける。なお、硬質材132bそのも
のは摩擦係数が大きくスラストカラー受け面に単独使用
することは不適であることは既述した通りである。仮に
硬質材132bを単独使用すると、軸11とスラスト軸
受13の摺動面同士が硬質材となり硬質材同士の噛み込
みが生じ、この噛み込みは、油中での摺動であっても軸
回転の起動・停止時に生じやすい。本実施例では、以上
を配慮して、樹脂材料面132aを硬質材料面132b
より若干高くして、油中の摺動であっても硬質材料面1
32bの影響を避けるため樹脂材料面132aの軸受作
用を優先させている。すなわち、スラストカラー131
と硬質材料面132bは、通常すき間が広く、軸停止中
でも接することがない。このような硬質材料面132b
をあえてスラストカラー受け面に樹脂材料面132aと
併用するのは、硬質材料面132bは流入する土砂粒子
によってもアブレシブ摩耗が生じ難いためであり、アブ
レシブ摩耗の生じやすい樹脂材料面132aが摩耗した
場合であっても、硬質材料面132bの存在により樹脂
材料面132aが上記硬質材の面と同じレベル以下に摩
耗するのを抑制して樹脂材料面132aの消失を防止す
る機能をなすためである。
【0046】そして、樹脂材料面132aと硬質材料面
132bとの面積比をスラスト荷重との関係で適宜設定
し、また、樹脂材料面132a及び硬質材料面132b
の合計面積を適宜設定しておけば、樹脂材料面132a
と硬質材料面132bを同一高さの下でポンプの起動・
停止を行った場合でも、樹脂材料面132aの軸受作用
が完全ではないにせよ働くことで軸11とスラスト軸受
13の硬質材料同士に噛み込みが生じるのを防止でき
る。その結果、ポンプが水中に冠水した場合であって
も、浸水時のポンプ運転可能な時間を延ばすことが可能
になる。その原理図を図8に示す。
【0047】図8はスラスト軸受における上記した硬質
材料及び樹脂材料の面圧−摩擦トルク特性を示す。硬質
材は樹脂材に比較し,より低い面圧P1で摩擦係数が上
昇し限界トルクに達する。樹脂材料面132aと硬質材
料面132bとを併用する場合、樹脂材料面132aと
硬質材料面132bとをあわせた面積で算出した面圧を
P1以下に設定しておけば、樹脂材料面132aと硬質
材料面132bとが同一高さで起動・停止を行った場合
でもスラストカラー131・硬質材料132b間に噛み
込みが生じない。ただし、この場合、樹脂材132aの
限界面圧P2に比較して大面積の軸受となる。
【0048】本実施例では、樹脂材132aとしてグラ
スファイバー入りのPTFEを用いたがこれに限定され
るものではなく、他の樹脂材料、例えばポリエーテルエ
ーテルケトン、ポリアセタール、ポリアミドでもよく、
あるいはこれら樹脂の混合物でもよい。また補強材もグ
ラスファイバーに限定されず、黒鉛粒子、カーボンファ
イバー、二硫化モリブデン粒子でもよい。
【0049】図7に本実施例に用いるラジアル軸受14
の一部を拡大した縦断面図を示す。図中、141aは周
方向に複数に分割して構成される円筒状セラミックス軸
受、141bはセラミックス軸受を保持するバックメタ
ルであり複数に分割した金属円筒である。142はセラ
ミックス軸受141aとバックメタル141bを支持す
る弾性体である。
【0050】本実施例では、セラミックス軸受141a
としてSiCを用い、弾性体142として厚肉ゴムシー
トを用いた。SiCは油中、水中であっても摩擦係数が
極めて低く良好な摺動性を有する。さらに硬さが高く、
土砂粒子を噛み込んでも摩耗することはない。一般にセ
ラミックスは脆性材料であり割れやすいが、本実施例で
はセラミックス軸受141aを弾性体142を介して保
持しているため、微動可能であり軸振れに応答でき、割
れ発生は生じがたい。
【0051】本例のラジアル軸受も、油中で良好な摺動
性と耐摩耗性を有し、且つ河川水中でも十分な摺動性と
耐摩耗性を有する。
【0052】なお、本実施例ではラジアル軸受にSiC
を用いたが、SiCに限定されることはなく、そのほ
か、例えば耐摩耗性と水中、油中での摺動性に優れるS
i3N4でもよい。
【0053】次に本発明の第2実施例を図9〜図11に
より説明する。
【0054】図9は第2実施例の斜流ポンプに用いるス
ラスト軸受の支持板の一部をスラストカラー側から見た
平面図、図10は図9のE1−E2断面図、図11は図
9のF1−F2断面図である。
【0055】図中、136,137は第1実施例の支持
板132に相当するもので、支持板136のスラストカ
ラー受け面を樹脂材136aで形成し(このスラストカ
ラー受け面を樹脂材料面136aと称することもあ
る)、支持板137のスラストカラー受け面をWCを含
有する硬質材137aで形成した(このスラストカラー
受け面を硬質材料面137aと称することもある)。支
持板136,137の両者は別々に成形された支持板で
あり、台金134上には、内周側に支持板136が、外
周側に支持板137が配列されている。
【0056】樹脂材料面136aは、第1実施例の樹脂
材料面132aと同様にグラスファイバー入りのPTF
Eで形成している。硬質材料面137aは、第1実施例
の硬質材料面132bと同様にWCを60〜80wt%
含み、NiCrを40〜20wt%含み、表面粗さも同
様に平均粗さRa0.2以下に仕上げた溶射皮膜を被覆し
てある。
【0057】いずれの支持板136,137も独立に弾
性体133aと133bを介して台金134に接続され
る。
【0058】本実施例における樹脂材136aの金属基
材への取付け構造を説明する。前記のごとく、樹脂材1
36aであるPTFEは粘着性が低いため金属基材への
接着固定が困難である。さらに容易に変形するため、ね
じ締結も長期的信頼性に乏しい。そこで、本実施例で
は、次のようにして樹脂材136aを取り付ける。
【0059】まず、符号の136b,136c,136
eに示すように金属基材(金属板)を上層,中層,下層
の複数層に分割する。このうち、上層の金属基材(以
下、基材と称する)136bには、穴径が途中で変化す
る丸穴150(この丸穴150は、上部穴径が下部穴径
より小さく絞ってある)を複数形成する。中層の基材1
36cは上層の基材136bと同一外形を呈し、また、
基材136bの穴中心とほぼ同位置に、丸穴150より
も小さい穴151を複数形成する。これらの基材136
bと基材136cとを溶接によって一体化し、一体化し
た基材136b,136cに樹脂材136aを張り付け
面側から加熱,圧入する。このようにして樹脂材136
aは一部が穴150,151に充填される。冷却後、穴
150,151に充填された樹脂材136aはアンカー
効果によって基材136b,136cに強固に取り付け
られる。樹脂材136aを取り付けた基材136b及び
基材136cは、ボルト136fによって下層の基材1
36eに締結されることで、支持板136を形成する。
【0060】本実施例では、支持板136の樹脂材料面
136aの高さは、支持板137の硬質材料面137a
の高さと同一であり、この点は第1実施例と異なる。ま
た、支持板136を支持する弾性体133aのばね定数
は、支持板137を支持する弾性体133bのばね定数
よりも剛としてある。
【0061】このようなばね定数を設定することで、樹
脂材料面136aと硬質材料面137aを同一高さにし
ても、ポンプ停止時の面圧は支持板136の方が支持板
137の方がより高くなる。
【0062】本実施例によれば、通常の起動時には、ス
ラスト軸受としての機能は主に面圧の高い樹脂材料面1
36a側の支持板136により行われ、硬質材料面13
7a側の支持板137は面圧が低いため、硬質材料同士
(ラストカラー131・硬質材料面137a同士)の摺
動でも噛み込みが生じることがない。
【0063】また、排水ポンプが浸水して土砂水流入に
よって、支持板136の樹脂材料面136aが摩耗して
高さが減少すると、硬質材料面137a側の支持板13
7にもスラスト軸受作用を生じる。硬質材料面137a
の軸受作用により樹脂材料面136aの摩耗進行を抑制
し、樹脂材料面136aの軸受作用をかろうじて確保す
ることでスラスト軸受機能を維持し続ける。この機能は
第1実施例と同様である。
【0064】次の図12により本発明の第3実施例を説
明する。
【0065】図12は、第3実施例である斜流ポンプの
スラスト軸受の支持板138の縦断面図を示す。本実施
例ではスラスト軸受だけが変更しており、他の構造は第
1,第2実施例と同様である。
【0066】本実施例における支持板138は第2実施
例の支持板136に相当するものであり、その製造方法
を以下に説明する。
【0067】本例では、上層の基材138bに直径が変
化する傘状丸穴160を複数形成する。次いで、基材1
38bと同一外形を呈する中層の基材138cに、基材
138bの穴160中心とほぼ同位置に、より小さい穴
161を形成する。次いで、基材138bと基材138
cとをねじ締結によって一体化する。
【0068】一体化した基材138b,138cに樹脂
材138a(グラスファイバーを分散補強したPTF
E)を張り付け面側から加熱,圧入して、基材に形成さ
れた穴160,161に充填する。冷却後、穴160,
161に充填された樹脂はアンカー効果によって、基材
138b,138cに強固に取り付けられる。さらに樹
脂材138aを取り付けた基材138b及び基材138
cは、ボルト138fによって基材138eに締結さ
れ、支持板138を形成する。本実施例によれば、第2
実施例と同様の作用,効果を期待できるほかに傘状丸穴
160は同系状のドリルによって容易に形成でき、基材
138bの加工時の労力を低減することができる利点が
ある。
【0069】次に本発明の第4実施例を図13により説
明する。
【0070】図13は、第4実施例である斜流ポンプの
ラジアル軸受の縦断面図を示す。
【0071】本実施例ではスラスト軸受,スラストカラ
ー等は既述した第1〜3実施例のいずれかと同様の構造
であり、ラジアル軸受だけが変更している。
【0072】図中、145は軸受部材を周方向に複数に
分割して構成したラジアル軸受であり、本実施例の場合
13Cr鋼で製作した。軸11の外周と相対的に摺動す
る摺動面には、炭化クロム(以後、Cr3C2と略記す
る)を含有する硬質材皮膜145aが被覆されている。
本実施例では、硬質材皮膜145aは、Cr3C2を6
0〜80wt%含み、NiCrを40〜20wt%含む
溶射法により形成し、その表面粗さは平均粗さRa0.2
以下に仕上げた。
【0073】本実施例のように軸受に溶射皮膜(硬質材
145a)を用いることで以下の効果がある。軸受自体
は13Cr鋼で製作するため、セラミックス軸受に比較
して加工性が容易であり、製作に要する労力を減する事
ができる。さらに軸受基材が金属のため、ボルト孔の加
工が容易であり、組み立て時の取り扱いが容易である。
【0074】さらにCr3C2とNiCrを含む溶射皮
膜145aは、土砂粒子に対して十分な耐摩耗性を有す
るものの、スラストカラー摺動面に被覆したWCとNi
Crを含む溶射皮膜よりも硬さが低いため、摩耗が生じ
る場合、軸受側が摩耗する。したがって、摩耗による取
り替える場合は軸受側であり、軸に比較して取り扱いが
容易である。
【0075】次に図14により本発明の第5実施例を説
明する。図14は、第5実施例に係る斜流ポンプの軸受
部を示す概略縦断面図である。
【0076】本実施例ではスラスト軸受を、符号13−
1,13−2に示すように2台配置した。2台のスラス
ト軸受13−1,13−2は軸方向に上,下2段構造で
配置される。
【0077】下段のスラスト軸受13−1の支持板13
60は、既述した各実施例同様の樹脂材(例えばグラス
ファイバー入りPTFE)でスラストカラー受け面を形
成しており、その構造は図10に示す支持板136と同
様である。
【0078】上段のスラスト軸受13−2の支持板13
70は、WCを含有する硬質材でスラストカラー受け面
を形成しており、その構造は図10に示す支持板137
と同様である。
【0079】支持板1360、1370ともに、各々油
16を満たした油槽151と152中に弾性体133
a,133bを介して台金に接続され、スラストカラー
131,1310と相対的に摺動する。
【0080】支持板1370とスラストカラー1310
とのギャップは、支持板1360とスラストカラー13
1とのギャップと等しく、軸11が停止時には支持板1
360、1370共に、各々スラストカラー131、1
310に接触する。但し、各々を支持する弾性体のばね
定数が異なる。支持板1360を支持する弾性体133
aのばね定数は、支持板1370を支持する弾性体のば
ね定数よりも剛であり、停止時のスラストカラーによる
面圧は支持板1360の方が支持板1370より高い。
起動時、支持板1370の面圧が低いために、スラスト
カラー1310・支持板1370同士(硬質材料同士)
の摺動でも噛み込みが生じない効果は、第2実施例と同
一である。
【0081】本実施例によれば、以下の効果がある。浸
水による水面が急上昇すると、まず支持板1360を内
蔵する下段スラスト軸受13−1の油槽151中に水が
流入する。その結果、支持板1360とスラストカラー
131が固体摺動するが、支持板1360のスラストカ
ラー受け面が樹脂材料のため焼損には至らない。しか
し、土砂が流入すると樹脂の摩耗が進行し、軸11の位
置が若干低下する。それに伴い第2のスラスト軸受13
−2の支持板1370の面圧が増し、スラスト軸受13
−2の軸受負担が増してくる。ただし支持板1360よ
り支持板1370の方が高い位置に設置されるため、軸
受冠水までに時間差が生じ、その間支持板1370によ
る軸受効果は油中で発揮される。さらに、水面が上昇
し、油槽152に達しても、支持板1370は摩耗が進
行し難いため、それにより支持板1360の樹脂材料面
の摩耗が抑制されることで前述の各実施例同様に樹脂材
料面による軸受作用が応急的に維持される。
【0082】
【発明の効果】以上のように本発明によれば斜流ポンプ
において軸受が冠水した場合でも、摺動性と耐摩耗を応
急的に維持できるスラスト軸受を実現させることが可能
となり、冠水時の斜流ポンプの稼働時間の引き延ばしに
貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る斜流ポンプを排水ポ
ンプに用いた排水機場の概略縦断面図。
【図2】第1実施例に係る斜流ポンプの軸受部分の概略
縦断面図。
【図3】第1実施例に用いるスラスト軸受の一部をスラ
ストカラー側から見た平面図。
【図4】図3におけるC1−C2断面図。
【図5】図3におけるD1−D2断面図。
【図6】第1実施例に用いるスラストカラーの縦断面
図。
【図7】第1実施例に用いるラジアル軸受の縦断面図。
【図8】スラスト軸受の支持板におけるスラストカラー
受け面に硬質材料及び樹脂材料を用いた場合の面圧−摩
擦トルク特性図。
【図9】本発明の第2実施例である斜流ポンプのスラス
ト軸受の一部をスラストカラー側から見た平面図。
【図10】図9におけるE1−E2断面図。
【図11】図9におけるF1−F2断面図。
【図12】本発明の第3実施例である斜流ポンプのスラ
スト軸受支持板の縦断面図。
【図13】本発明の第4実施例である斜流ポンプのラジ
アル軸受の縦断面図。
【図14】本発明の第5実施例に係る斜流ポンプの軸受
部の概略縦断面図。
【符号の説明】
1…斜流ポンプ、11…軸(回転軸)、12…インペ
ラ、13…スラスト軸受、13−1…下段のスラスト軸
受、13−2…上段のスラスト軸受、14…ラジアル軸
受、15…油槽、16…油、131…スラストカラー、
132…支持板、132a…樹脂材(樹脂材料面)、1
32b…硬質材(硬質材料面)、133…弾性体、13
4…台金、135…間隔片、136…樹脂材料面を有す
る支持板、137…硬質材料面を有する支持板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F16C 33/12 F16C 33/12 Z 33/20 33/20 Z H02K 5/167 H02K 5/167 B (72)発明者 秋庭 秀樹 茨城県土浦市神立町603番地 株式会社日 立製作所土浦工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に取り付けたスラストカラーを該
    回転軸の周りに配置した複数の支持板によって受けるス
    ラスト軸受において、 前記支持板のスラストカラーを受ける側に、合成樹脂材
    の面と、炭化タングステンもしくは炭化クロムを含有す
    る硬質材の面とが形成されていることを特徴とするスラ
    スト軸受。
  2. 【請求項2】 前記合成樹脂材の面が前記硬質材の面よ
    り高くしてある請求項1記載のスラスト軸受。
  3. 【請求項3】 前記合成樹脂材の面と前記硬質材の面と
    が各支持板に併設されるか、或いは前記合成樹脂材の面
    を有する支持板と前記硬質材の面を有する支持板とが別
    々に成形されて配列されている請求項1又は請求項2記
    載のスラスト軸受。
  4. 【請求項4】 前記硬質材の面を有する支持板を支持す
    る弾性体が、前記合成樹脂材の面を有する支持板を支持
    する弾性体よりも柔である請求項3記載のスラスト軸
    受。
  5. 【請求項5】 前記スラストカラーのうち前記支持板に
    摺動する面の少なくとも一部が炭化タングステンもしく
    は炭化クロムを含有する硬質材料で形成されている請求
    項1ないし請求項4のいずれか1項記載のスラスト軸
    受。
  6. 【請求項6】 駆動機に減速機を介して接続されて回転
    する軸、該軸に設けたインペラ、該軸を支持するラジア
    ル軸受及びスラスト軸受を備える斜流ポンプにおいて、 前記スラスト軸受は請求項1から5記載のいずれか一つ
    のスラスト軸受であることを特徴とする斜流ポンプ。
  7. 【請求項7】 駆動機に減速機を介して接続されて回転
    する軸、該軸に設けたインペラ、該軸を支持するラジア
    ル軸受及びスラスト軸受を備える斜流ポンプにおいて、 前記スラスト軸受は請求項1から5記載のいずれか一つ
    のスラスト軸受であり、さらに、前記軸と前記ラジアル
    軸受との相対的な摺動面のうち少なくとも一方は炭化タ
    ングステンもしくは炭化クロムを含有する硬質材料で形
    成されていることを特徴とする斜流ポンプ。
  8. 【請求項8】 駆動機に減速機を介して接続されて回転
    する軸、該軸に設けたインペラ、該軸を支持するラジア
    ル軸受及びスラスト軸受を備える斜流ポンプにおいて、 前記スラスト軸受は、前記軸の周りに配置されて前記軸
    に設けたスラストカラーを受ける複数の支持板を有し、
    このスラスト軸受が軸方向に上,下2段に配置され、上
    段のスラスト軸受の支持板は、スラストカラーを受ける
    側に炭化タングステンもしくは炭化クロムを含有する硬
    質材の面が形成され、下段のスラスト軸受の支持板は、
    スラストカラーを受ける側に合成樹脂材の面が形成され
    ていることを特徴とする斜流ポンプ。
JP14698398A 1998-05-28 1998-05-28 スラスト軸受及び斜流ポンプ Pending JPH11336746A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011033002A (ja) * 2009-08-05 2011-02-17 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 軸受箱
JP2018013040A (ja) * 2016-07-19 2018-01-25 株式会社荏原製作所 軸受組立体およびポンプ装置
CN114382776A (zh) * 2021-12-17 2022-04-22 哈尔滨电气动力装备有限公司 核主泵推力瓦静态水层隔热结构

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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