JPH11336120A - 泥土固化処理方法及び泥土固化処理装置 - Google Patents

泥土固化処理方法及び泥土固化処理装置

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JPH11336120A
JPH11336120A JP14293998A JP14293998A JPH11336120A JP H11336120 A JPH11336120 A JP H11336120A JP 14293998 A JP14293998 A JP 14293998A JP 14293998 A JP14293998 A JP 14293998A JP H11336120 A JPH11336120 A JP H11336120A
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JP
Japan
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mud
mixer
flow
gutter
agent
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Application number
JP14293998A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Omichi
保彦 大道
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Daido Engineering Kk
Original Assignee
Daido Engineering Kk
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】泥土固化処理方法及び泥土固化処理装置に関
し、イニシャルコスト及びランニングコストを安価にで
きる上、周囲に放散される運転騒音が小さくなるように
した泥土固化処理方法及びこの方法を実施できる泥土固
化処理装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 泥土と固化処理剤との配合物を樋体51内
で流下させ、この樋体51内に配置した分流具57a 、邪魔
板57b などの混練部材57により樋体51内の配合物の流れ
に変化を与えて泥土と処理剤とを自然に混練する。これ
により、配合物を混練する動力装置やこれにエネルギー
を供給する動力源が不要になり、イニシャルコスト及び
ランニングコストを削減でき、運転騒音を小さくでき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、河川、湖沼、港
湾、海洋などの浚渫により採取される泥土や、浄水施
設、下水処理施設などの水処理において排出される汚泥
などの比較的軟弱な泥土を連続的に固化処理するため
に、前記泥土と固化処理剤とを連続的に混合する泥土ミ
キサーと、前記泥土と固化処理剤とを連続的に混合し
て、所定の位置に圧送する泥土固化処理装置とに関し、
特に、イニシャルコスト及びランニングコストを安価に
できる上、周囲に放散される運転騒音が小さくなるよう
にした泥土固化処理装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、浚渫泥土、水処理汚泥などの比較
的軟弱な泥土は固化処理剤と混合して固化させ、固形物
として廃棄処理したり、例えば埋立土として再利用した
りしている。この泥土の固化処理を連続的に実施するた
めに、泥土と固化処理剤とを連続的に混合する泥土ミキ
サーを備える泥土固化処理装置が用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これら従来の泥土ミキ
サーにおいては、スクリューやパドルを回転させる動力
装置及びこの動力装置に電気、油圧などの動力源を供給
する設備が必要であるのでイニシャルコストが高価にな
る上、動力装置を駆動するためのエネルギー消費、メン
テナンス費用などのランニングコストも高価になるとい
う問題がある。
【0004】又、動力装置を用いてスクリューやパドル
を回転させるので、周囲に放散される運転騒音が大きい
という問題もある。本発明は、このような事情を鑑み
て、イニシャルコスト及びランニングコストを安価にで
きる上、周囲に放散される運転騒音が小さくなるように
した泥土固化処理方法と、この泥土固化処理方法を実施
できる泥土固化処理装置とを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の泥土固化処理方法(以下、本発明方法とい
う。)は、泥土と、この泥土を固化させる固化処理剤と
を配合した後、この配合物を混練する泥土固化処理方法
において、上記目的を達成するため、前記配合物を自重
で流下させ、この流れに変化を与える、という技術的手
段を採用する。
【0006】このように配合物が流下する間にその流れ
を変化させると、スクリュー、パドルなどの攪拌具を動
力装置で駆動することがないにもかかわらず、自然に泥
土と固化処理剤とが混練される。
【0007】また、本発明方法によれば、スクリュー、
パドルなどの攪拌具を動力装置で駆動することがないの
で、運転騒音が小さくなる。次に、本発明の泥土固化処
理装置(以下、本発明装置という。)は、泥土とこの泥
土を固化させる固化処理剤とを混練する泥土ミキサーを
備える泥土固化処理装置において、上記方法を実施でき
るようにするため、以下のような技術的手段を採用す
る。
【0008】すなわち、前記泥土ミキサーが、垂直また
は傾斜して配置され、泥土と固化処理剤との配合物を流
下させる樋体と、この樋体内に配置され、この樋体内を
連続して流下する前記配合物の流れに変化を与えて泥土
と処理剤とを混練する混練部材とを備える、という技術
的手段を採用する。
【0009】これによれば、樋体の上端部に泥土と固化
処理剤とを別々に供給し、あるいは予め泥土に固化処理
剤を添加して供給し、泥土と固化処理剤との配合物を自
重により樋体内に流下させると、スクリュー、パドルな
どの攪拌具を動力装置で駆動することがないにもかかわ
らず、この配合物が樋体内を流下する間に混練部材によ
ってその流れに変化が与えられ、自然に泥土と固化処理
剤とが混練される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例に係る泥土固化
処理方法及び泥土固化処理装置を図面に基づいて具体的
に説明すれば、以下の通りである。
【0011】図1の構成図に示すように、本発明の一実
施例に係る泥土固化処理装置は、まず、泥荷役機1から
投下される泥土の所定の粒径(例えば10mm)以下の
泥土を選別して通過させる選別装置2と、この選別装置
2により選別された所定の粒径(例えば10mm)以下
の泥土を貯留する泥槽3とを備える。
【0012】又、この泥土固化処理装置は、泥土とこの
泥土を固化させる固化処理剤とを混練する泥土ミキサー
5と、前記泥槽3に貯留された泥土をこの泥土ミキサー
5の上端部に供給する泥土フィーダ4としての一次圧送
装置と、固化処理剤を貯留するサイロ6と、このサイロ
6から前記泥土ミキサー5の上端部に固化処理剤を供給
する処理剤フィーダ7とを備える。
【0013】更に、この泥土固化処理装置は、泥土ミキ
サー5の下端から自重落下する泥土と固化処理剤との配
合物を所定の位置に搬送するための配合物コンベア8
と、二次圧送装置9とを備えている。ただし、この配合
物コンベア8は省略することができる。
【0014】そして、この泥土固化処理装置は浚渫船の
台船10に艤装され、この台船10に搭載された浚渫機
を前記泥荷役機1に兼用している。前記選別装置2は、
泥荷役機1から投下される泥土から所定の粒径以下の泥
土を選別できるように構成してあればよく、ここでは、
一次スクリーン21、グリズリーフィーダ22、解砕機
23及び二次振動スクリーン24を備えるものを用いて
いる。一次スクリーン21と、一次スクリーン21を通
過した泥土のうち予め定められた別の大きさ以上に大き
い泥塊や石を選別し、それよりも小さい泥塊や石を通過
させるグリズリーフィーダ22と、グリズリーフィーダ
22により選別された泥塊や石を破砕する解砕機23
と、一次スクリーン21及びグリズリーフィーダ22を
通過してきた泥土及び解砕機23から落下させた土石を
受け、この中から予め定められた又別の大きさ(例えば
粒径10mm)よりも小さい石、泥塊などを選別して通
過させる二次振動スクリーン24とを備えている。
【0015】一次スクリーン21は、固定格子又は振動
格子からなり、予め定められた大きさよりも小さい石、
泥塊などを選別して下方に通過させる。ここで、一次ス
クリーン21を振動格子で構成する場合には、一次スク
リーン21の目よりも大きい泥塊のうち落下時に一次ス
クリーン21と衝突して一次スクリーン21の目よりも
小さく解砕されたり、一次スクリーン21の振動によっ
て一次スクリーン21の目よりも小さく解砕されたりし
たものは一次スクリーン21を通過し、一次スクリーン
21の目よりも小さく解砕されなかった泥塊及び一次ス
クリーン21の目よりも大きい石は一次スクリーン21
上に残る。
【0016】又、一次スクリーン21を固定格子で構成
する場合には、一次スクリーン21の目よりも大きい泥
塊のうち落下時に一次スクリーン21と衝突して一次ス
クリーン21の目よりも小さく解砕されたものは一次ス
クリーン21を通過し、一次スクリーン21の目よりも
小さく解砕されなかった泥塊及び一次スクリーン21の
目よりも大きい石が一次スクリーン21上に残る。
【0017】グリズリーフィーダ22は、例えば平板縦
格子で構成され、一次スクリーン21を通過した小石及
び泥土のうち、予め定められた別の大きさ以上のものを
分別して解砕機23に送り、それよりも小さいものを下
方に通過させるように構成してある。
【0018】解砕機23は、グリズリーフィーダ22の
一端に配置され、グリズリーフィーダ22が運んで来た
小石や泥塊を受け取り、一定の粒径(例えば10mm)
以下に解砕できるように構成してあればよいが、ここで
は、連続して解砕が行えるロールクラッシャを用いてい
る。
【0019】二次振動スクリーン24の構成及び作用は
本質的に振動格子を備える一次スクリーン21のそれと
同じであるので、これらの詳細な説明は省略する。この
選別装置2によれば、泥荷役機1から投下される泥土か
ら、予め定められた粒径よりも大きい石及び所定の粒径
よりも小さく解砕されなかった泥塊が一次スクリーン2
1で除去され、前記予め定められた粒径以下で別の予め
定められた粒径よりも大きい小石及び泥塊は、グリズリ
ーフィーダ22により解砕機23に送られて別の予め定
められた粒径以下に解砕され、グリズリーフィーダ22
を通過した小石及び泥塊とともに二次振動スクリーン2
4に落下させる。そして、この二次振動スクリーン24
で予め定められた又別の粒径よりも大きい小石及び泥塊
を除去し、所定の粒径以下の小石及び泥塊を泥槽3に落
下させる。
【0020】前記一次スクリーン21を通過しなかった
石、泥塊などは、トランクピット25に回収され、又、
二次振動スクリーン24を通過しなかった石、泥塊など
もこのトランクピット25に回収される。
【0021】二次振動スクリーン24を通過し、前記泥
槽3に落下した小石及び泥塊は、この泥槽3内に一時的
に貯留される。泥槽3に貯留される泥土の軟泥度はこの
泥槽3の底部に設けた解泥機31によって調整され、予
め定められた軟泥度に調整された泥土が泥土フーィダ4
により泥土ミキサー5の上部に搬送される。
【0022】この泥土フィーダ4は、一端部を泥槽3の
底部に連通させた円筒状の筒体41と、これの内部に旋
回可能に挿入されたスクリュー42と、このスクリュー
42を一方向に回転させるモータ43とを備え、モータ
43でスクリュー42を駆動することにより、泥槽3か
ら筒体41の一端部に連続的に落下する泥土を筒体41
の他端部に搬送できるようにしている。
【0023】又、この泥土フィーダ4は、前記筒体41
の他端部に接続された一次圧送ポンプ44(例えば遠心
ポンプまたはピストンポンプ)を備え、この一次圧送ポ
ンプ44で筒体41内の泥土を泥土ミキサー5の上部に
送り出すようにしている。
【0024】なお、前記泥土ミキサー5を泥槽3の下方
に配置して、泥土を泥槽4から泥土ミキサー5に直接に
落下供給できるようにして、前記泥土フィーダ4を省略
することは可能である。
【0025】前記泥土ミキサー5は、軸心を傾斜させた
円筒状の樋体51を備え、この樋体51は、樋体51の
上端部内に泥土を導入するための泥土導入路52と、前
記樋体51の上端部内に固化処理剤を導入するための固
化処理剤導入路53と、その下端部から泥土と固化処理
剤との配合物を排出するための配合物排出口54とを有
している。
【0026】前記泥土導入路52には、一次圧送ポンプ
44から泥土ミキサー5に搬送される泥土の流量Qを監
視する流量計55と、この泥土の密度ρを監視する密度
計56とが設けられ、これら流量計55及び密度計56
の測定値に基づいて、処理剤フィーダ7に設けた供給量
制御手段71を制御して、サイロ6から処理剤フィーダ
7により泥土ミキサー5に供給される固化処理剤の搬送
量を制御するようにしている。
【0027】なお、処理剤フィーダ7は前記供給量制御
手段71と、これにより供給量を制御された固化処理剤
を泥土ミキサー5に搬送するスクリューフィーダ72と
で構成されているが、サイロ6及び供給量制御手段71
を泥土ミキサー5の上端部上に順に上下に配置してスク
リューフィーダ72を省略することが可能である。
【0028】又、供給量制御手段71としてはロータリ
フィーダを用いているが、これと共にサイロ6からの固
化処理剤の供給量を監視する流量計を設け、この流量計
の計測値に基づいてサイロ6からの固化処理剤の供給量
をフィードバック制御するようにしてもよい。
【0029】上記処理剤フィーダ7の桶体5への処理剤
投入口79は、桶体5の固化処理剤導入路53に導かれ
るが、該固化処理剤投入口79と固化処理剤導入路53
の間は外部に開放する開放部78が形成され、固化処理
剤が落下し易いようになっている。
【0030】ところで、前記泥土ミキサー5は、前記樋
体51内に配置され、この樋体51内を流下する前記配
合物の流れに変化を与えて泥土と処理剤とを混練する混
練部材57を備えている。
【0031】この混練部材57としては、前記配合物の
流れを部分的に堰き止めて流れの方向を変化させる(蛇
行させる)邪魔板、前記配合物の流れを部分的に堰き止
めてその下流側に乱流を形成する邪魔板、棒などの邪魔
物、前記配合物の流れを案内して旋回成分(回転成分)
を与える案内板や案内溝、前記配合物の流路断面積の増
加により流速を低下させたり、前記配合物の流路断面積
の減少により流速を高めたりする異径部や邪魔板、前記
配合物の流れを分流させる分流具などをその例として挙
げることができ、又、これらのうちの2種以上を併用し
たり、これらのうちの2種以上の作用を複合的に備える
ものを用いたりしてもよい。
【0032】又、前記配合物の流れを案内して旋回成分
を与える案内板や案内溝を設ける場合には、一方向に旋
回させる場合と、右旋回成分と左旋回成分とを交互に与
える場合とが含まれ、前記配合物の流れを分流させる分
流具は、上流側から下流側に複数段にわたって、かつ、
下流側の設置数を多くして設け、下流に向かって流路数
が次第に増加するようにしてもよい。
【0033】なお、この混練部材57は混練作用を高め
るために樋体51に固定することが好ましいのである
が、例えば樋体51内にスクリュー軸からなる混練部材
を回転可能に設けることも可能である。
【0034】また、この混練部材57は、必要に応じ
て、樋体51の外部より取り外し可能にすることがで
き、これにより、交換、清掃などのメンテナンス作業を
容易にすることができる。
【0035】この実施例においては、図2の平面図及び
図3の断面図に示すように、泥土の流れと固化処理剤の
流れとを2分する分流具57aと、樋体51の軸方向に
一定間隔ごとに樋体51内で泥土と固化処理剤との配合
物の流れの右半分又は左半分を交互に堰き止めて流れを
蛇行させる複数の邪魔板57bとで混練部材57が構成
されている。
【0036】又、この邪魔板57bの樋体軸心に対する
交差角度は特に限定されないが、樋体51内の配合物の
流れに淀みが発生し難くなるように邪魔板57bの樋体
軸心に対する交差角度が設計されている。
【0037】前記樋体51の上部に供給された泥土と固
化処理剤とは、樋体51内を流下する間に分流具57a
によって2分され、右側に分流された配合物の流れは最
初の邪魔板57bに堰き止められて左側に湾曲し、分流
具57aの左側に分流された配合物の流れに合流する。
合流した配合物の流れは2番目の邪魔板57bに堰き止
められて右側に湾曲し、以後、配合物が順に邪魔板57
bに堰き止められて湾曲することが繰り返えされる。
【0038】このようにして、前記樋体51内を流下す
る間に配合物の流れに変化が与えられることにより、配
合物を構成する泥土と固化処理剤とが自然に混練され、
配合物が均質化される。
【0039】従って、泥土と固化処理剤とを混練するた
めに、スクリュー、パドルなどの攪拌具を駆動する動力
装置と、この動力装置に駆動用エネルギーを供給する動
力源とを省略して、イニシャルコストを大幅に削減する
ことができ、又、駆動用エネルギーの補給が不要になる
ので、ランニングコストを大幅に削減することができ
る。
【0040】又、泥土ミキサー5の構成が簡単で、可動
部品がないので、故障する恐れがなく、保守費用を大幅
に削減して、ランニングコストを一層大幅に削減するこ
とができる。
【0041】更に、スクリュー、パドルなどの攪拌具を
動力装置で駆動することなく、泥土と固化処理剤とを混
練できるので、周囲に放散する運転騒音を小さくするこ
とができる。
【0042】この均質化された配合物は、前記樋体51
の下端に開口した配合物排出口54からスクリューコン
ベアからなる配合物コンベア8に落下させ、配合物コン
ベア8により二次圧送装置9に搬送される。
【0043】もっとも、この配合物コンベア8を省略し
た場合には、均質化された配合物は、前記樋体51の下
端に開口した配合物排出口54から直接に二次圧送装置
9に落下することになる。
【0044】この二次圧送装置9は、配合物コンベア8
の終端部から配合物を吸引し、所定の圧力(例えば5k
gf/cm2 )で吐出する例えば遠心ポンプまたはピス
トンポンプからなる圧送ポンプ91と、この圧送ポンプ
91の吐出口から導出される送泥管92とを備え、この
送泥管92には、必要に応じて、仕切弁93、逆止弁9
4、管内清掃装置95などが設けられる。
【0045】又、必要に応じて、この送泥管92に空気
吹き込み手段96を接続し、エアコンプレッサから供給
される圧縮空気を送泥管92に吹き込むことにより送泥
管92内の泥土のプラグ流の発生を促し、その流動性を
高めると共に、圧送圧力を高め、泥土を遠方まで効率よ
く移送できるようにしている。
【0046】なお、この泥土固化処理装置は、台船10
に艤装して洋上を移動できるようにしているが、地上に
固定設置したり、適当な台車に搭載して陸上移動可能に
設けたりすることも可能である。
【0047】又、図4の平面図に示すように、泥土ミキ
サー5の分流具57aを省略してもよく、図5の断面図
に示すように、邪魔板57bは樋体51の軸方向から見
て樋体51内の軸心を中心とする120°強の扇形に形
成し、樋体51の軸心を中心に、例えば上流側から下流
側に順に右回り又は左回りに120°ずつずれて樋体5
1内の流路を遮るように配置したり、図6の斜視図に示
すように、半楕円形の邪魔板57bが上から順に流路の
左半分、下半分、右半分、左半分、右半分、左半分、右
半分、左半分、右半分を遮るようにしたりすることもで
きる。
【0048】更に、図7に示すように、泥土フィーダ4
の筒体41及びスクリュー42を傾斜させて、泥槽3の
底部から斜め上方に泥土を搬送させることにより、一次
圧送ポンプ44を省略するようにしてもよく、逆に、一
次圧送ポンプ44を泥槽3の底部に直接に接続して筒体
41、スクリュー42及びモータ43を省略するように
してもよい。
【0049】もちろん、上記樋体51は、その軸心が傾
斜しているものの他に直立しているものであってもよ
い。又、この樋体51の断面形状はこれから泥土が溢れ
ないように構成してあればよいのであって、円筒形に限
らず、楕円形、角形などの閉鎖形状はもとより、半円
形、U字形、逆Ω形など上方に解放された断面形状を有
するものであってもよい。
【0050】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明方法によ
れば、自重で流下する泥土と固化処理剤との配合物の流
れに変化を与えるだけで、この配合物が自然に混練され
るので、スクリュー、パドルなどの攪拌具を駆動する動
力装置やこの動力装置に駆動用エネルギーを供給する動
力源を設ける必要がなくなり、設備コストを大幅に削減
することができ、また、ランニングコストも大幅に削減
することができる。しかも、スクリュー、パドルなどの
攪拌具を駆動する動力装置を作動させないので運転騒音
が小さくなる。
【0051】次に、本発明の泥土固化処理装置は、前記
泥土ミキサーが泥土と固化処理剤との配合物を流下させ
る樋体と、この樋体内に配置され、この樋体内を流下す
る前記配合物の流れに変化を与えて泥土と処理剤とを混
練する混練部材とを備えるので、樋体内に前記配合物を
自重で流下させ、この流れに混練部材で変化を与えるこ
と、すなわち、本発明方法を実施することができる。そ
の結果、泥土と固化処理剤とを混練するために、スクリ
ュー、パドルなどの攪拌具を駆動する動力装置と、この
動力装置に駆動用エネルギーを供給する動力源とを省略
して、イニシャルコストを大幅に削減できる効果を得る
ことができ、又、駆動用エネルギーの補給が不要になる
ので、ランニングコストを大幅に削減できる効果を得る
ことができる。
【0052】更に、構成が簡単で、可動部品がないの
で、故障する恐れがなく、保守費用を大幅に削減して、
ランニングコストを一層大幅に削減することができる。
加えて、スクリュー、パドルなどの攪拌具を動力装置で
駆動することなく、泥土と固化処理剤とを混練できるの
で、周囲に放散する運転騒音が小さくなる効果を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成図である。
【図2】本発明の泥土ミキサーの平面図である。
【図3】本発明の泥土ミキサーの断面図である。
【図4】本発明の泥土ミキサーの平面図である。
【図5】本発明の泥土ミキサーの断面図である。
【図6】本発明の泥土ミキサーの斜視図である。
【図7】本発明の構成図である。
【符号の説明】
5 泥土ミキサー 51 樋体 57 混練部材 57a 分流具 57b 邪魔板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 泥土と、この泥土を固化させる固化処理
    剤とを配合した後、この配合物を混練する泥土固化処理
    方法において、 前記配合物を自重で流下させ、この流れに変化を与える
    ことを特徴とする泥土固化処理方法。
  2. 【請求項2】 泥土と、この泥土を固化させる固化処理
    剤とを混練する泥土ミキサーを備える泥土固化処理装置
    において、 前記泥土ミキサーが、垂直または傾斜して配置され、泥
    土と固化処理剤との配合物を上方から連続して流下させ
    る樋体と、この樋体内に配置され、この樋体内を流下す
    る前記配合物の流れに変化を与えて泥土と処理剤とを混
    練する混練部材とを備えることを特徴とする泥土固化処
    理装置。
  3. 【請求項3】 泥土と、この泥土を固化させる固化処理
    剤とを混練する泥土ミキサーを備える泥土固化処理装置
    において、 前記泥土ミキサーが泥土と固化処理剤との配合物を流下
    させる樋体と、この樋体内に配置され、この樋体内を流
    下する前記配合物の流れに変化を与えて泥土と処理剤と
    を混練する混練部材とを備えることを特徴とする泥土固
    化処理装置。
  4. 【請求項4】 泥土と、この泥土を固化させる固化処理
    剤とを混練する泥土ミキサーを備える泥土固化処理装置
    において、 泥槽より一次圧送ポンプを介して泥土ミキサーに泥土を
    投入する泥土導入路と、 サイロより固化処理剤を泥土ミキサーに導く処理剤フィ
    ーダと、 前記泥土ミキサーが、垂直または傾斜して配置され、泥
    土と固化処理剤との配合物を上方から連続して流下させ
    る樋体と、 この樋体内に配置され、この樋体内を流下する前記配合
    物の流れに変化を与えて泥土と処理剤とを混練する混練
    部材とを備えることを特徴とする泥土固化処理装置。
  5. 【請求項5】 上記処理剤フィーダより桶体への固化処
    理剤投入口と、泥土ミキサーの固化処理剤剤導入路との
    間が外部に開放されている請求項4に記載の泥土固化処
    理装置。
  6. 【請求項6】 台船に艤装された請求項2〜5のいずれ
    かに記載の記載の泥土固化処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003001133A (ja) * 2001-06-18 2003-01-07 Sanki Eng Co Ltd 排水搬送装置
CN104294814A (zh) * 2014-09-22 2015-01-21 浙江海洋学院 疏浚泥管中混合固化方法、控制装置及其系统

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