JPH1133605A - 極薄金属箔とこれを用いた表面被覆材等及びその製造方法 - Google Patents

極薄金属箔とこれを用いた表面被覆材等及びその製造方法

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JPH1133605A
JPH1133605A JP18833697A JP18833697A JPH1133605A JP H1133605 A JPH1133605 A JP H1133605A JP 18833697 A JP18833697 A JP 18833697A JP 18833697 A JP18833697 A JP 18833697A JP H1133605 A JPH1133605 A JP H1133605A
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metal
alloy
metal foil
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Hiroshi Yamada
廣志 山田
Fumio Iwane
文男 岩根
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Daido Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】Al及びAl合金以外の金属又は合金からなる
厚さ20μm未満の極薄金属箔とその製造方法を提供す
る。 【解決手段】Al及びAl基合金以外の展伸性を有する
金属又は合金からなり、アルカリ溶液中で安定であり、
且つ厚さが20μm未満であることを特徴とした極薄金
属箔10。また、この極薄金属箔10の一方の表面に接
着剤の薄層19を形成した表面被覆材20又は電磁波遮
蔽用シート22や、或いは極薄金属箔10の表面に紙又
は樹脂シート21を介して接着剤の薄層19を形成した
表面被覆材20又は電磁波遮蔽用シート22も含まれ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Al及びAl基合
金以外の金属又は合金からなる厚さ20μm未満とした
極薄金属箔と、これを用いた表面被覆材や電磁波遮蔽用
シート、及びこの極薄金属箔の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な金属箔として、純Al(アルミ
ニウム)からなるAl箔が広く普及している。これは、
Alが非常に展伸性に富んでいるため、所謂アルミホイ
ルのように、冷間圧延によって厚さ20μm以下に極薄
に引き延ばすことができる。このアルミホイルの場合で
も、圧延時の破断を防ぐため、2枚のAl箔を重ねて圧
延を行っている。
【0003】上記Alに比べて展伸性が劣るFe,Ni
(ニッケル),又はCu(銅)、或いはこれらの合金から上
記厚さ20μm程度の箔を得るには、上記金属や合金の
シートが薄くなるに連れて、1回の冷間圧延で薄くでき
る厚みが小さくなるので、非常に多くの圧延(箔圧延)と
共にその間での歪み取り焼鈍が必要となってくる。従っ
て、上記Fe,Ni,又はCu、或いはこれらをベースと
する合金から厚さ20μm未満の箔を工業的に得る技術
は確率されていない。
【0004】一方、建築、インテリア、或いは都市景観
等のデザインは多様化と独自性を一層強く求められつつ
あり、これらの表面に構成金属部材の外観以外の金属色
が求められることがある。また、OA機器や電算機の誤
動作を招く電磁波の進入を容易に防ぐため、Fe系又は
Ni系の合金を極薄にした電磁波遮蔽用の箔が求められ
ている。或いは、例えばペーパーコンデンサ内のAl箔
に替えて同様な薄さと柔軟性を有するFe箔等を用い
て、一層高い容量とすることも求められている。しかし
ながら、重量を殆んど増やすことなくFe,Ni,又はC
u、或いはこれらをベースとする合金から厚さ20μm
未満の極薄金属箔を用いて、建築等の表面を被覆する表
面被覆材、又は電磁波遮蔽用シート、或いは電気部品の
要素として用いることは未だ実用化されていない。
【0005】
【発明が解決すべき課題】本発明は、以上の従来の技術
における問題点を解決し、Al及びAl合金以外の金属
又は合金からなる極薄金属箔を提供可能とし、且つこの
極薄金属箔の用途や製造方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、展伸性に富んだAlシートを活用し、且つ
Alと異なる溶出性(エッチング性)に着目して成された
ものである。即ち、本発明の極薄金属箔は、Al及びA
l基合金以外の展伸性を有する金属又は合金からなり、
アルカリ溶液中で安定であり、且つ厚さが20μm未満
であることを特徴とする。また、上記金属がFe,Ni,
又はCuの何れかであり、且つ前記合金がこれらをベー
スとする合金である極薄金属箔も含まれる。
【0007】尚、極薄金属箔の厚さを20μm未満とし
たのは、コストを度外視すれば、従来の技術でも30〜
50μmの厚さとすることが可能であること、及び20
μm未満、望ましくは15μm以下、より望ましくは1
0μm以下に極薄くすることにより、軽量化と取扱い易
さ等の新たな特徴を見出したものである。これらによれ
ば、アルミ箔と同様なFe,Ni,又はCu系等の極薄金
属箔を提供し、広く活用することが可能になる。例え
ば、上記極薄金属箔を絶縁紙と重ねてロール巻きにしパ
ラフィン等で固めてペーパーコンデンサ(オイルコンデ
ンサ、MPコンデンサを含む)に用いることにより、ア
ルミ箔を用いる現状のものよりも大きな容量とすること
が可能となる。更に、Cu系等の極薄金属箔は、各種電
子部品等の端子における導通用のロウ材に使用すること
も可能である。
【0008】また、本発明は、上記極薄金属箔を厚さ方
向の全部又は一部に用いた表面被覆材も含む。例えば、
建物の外壁、建具の外側面、インテリア、又は路上施設
や駅構内等の施設における外観部分に用途に応じた金属
色・光沢の極薄金属箔を貼付け等により被覆すること
で、その構成部材とは異なる美観を容易に提供し得る。
尚、上記貼付けを容易にするため、極薄金属箔の片方の
表面に予め接着剤層を形成しておくこともできる。或い
は、ロール状のテープに予め巻き付けておき、所望の部
分にのみ貼付けることもできる。更には、極薄金属箔の
表面に紙や樹脂シートを介して接着剤層を形成したもの
としても良い。
【0009】更に、本発明は、極薄金属箔を厚さ方向の
全部又は一部に用いた電磁波遮蔽用シートも含む。近年
普及が著しい携帯電話等の電波や各種機器から漏洩する
磁波からOA機器や電算機、或いはそれらの記録媒体を
防護するため、軟磁性の金属からなる薄板を電算室内の
側壁、天井等に付設することが提案されている。しか
し、係る薄板を室内用建材に用いることは、特殊工事と
なるため、コスト高になり易かった。然るに、上記軟磁
性のFe又はNi或いはこれらの合金からなる極薄金属
箔によれば、既設の電算室に後から容易に貼付けられ、
且つドア等やその周囲の開口部にもその機能を害さずに
簡単に貼付けられる。しかも、パソコン等の電算機やO
A機器等の内/外側面に任意の厚さに貼付けたり、携帯
電話器に巻き付けることも可能となり、低コストで容易
に電磁波の遮蔽を実現し得る。
【0010】また、本発明は、Al及びAl基合金以外
の金属又は合金からなる厚さ0.1mm以下の金属シート
とAl又はAl基合金からなる厚さ数mmのAlシートと
を厚さ方向に積層する工程と、上記積層されたシートを
冷間圧延により厚さ0.3mm以下の薄シートに圧縮し、
該薄シート内における上記金属シートの厚さを20μm
未満とする工程と、上記薄シートを水酸化ナトリウム等
のアルカリを含む水溶液中に浸漬して上記Alシートの
層を溶出することにより、上記金属シートのみからなる
金属箔を得る工程と、を含む極薄金属箔の製造方法も提
供する。
【0011】これによれば、前記極薄金属箔を少ない工
程で確実に製造して提供し得る。即ち、従来の箔圧延を
使用しないため、冷間圧延の回数を減らすことができ
る。尚、上記Al系以外の金属又は合金からなる金属シ
ートの厚さを0.1mm以下としたのは、予め冷間圧延に
よって例えば展伸性の高いCuでは0.05mm程度の厚
みとすることが可能なためである。また、上記積層され
たシートを冷間圧延により厚さ0.3mm以下の薄シート
に圧縮するとしたのは、これによって上記金属シートの
厚さを20μm未満、例えば10μm以下にするためで
ある。上記金属シートには、Sn,Mg,Ti,Co,Zn
等やこれらをベースとする合金からなるものも含まれ
る。
【0012】
【実施の形態】以下において本発明の実施に好適な形態
を図面と共に説明する。図1(A)及び(B)は、本発明の
極薄金属箔を得るための各製造工程に関する。同図(A)
の図示で左端に示すAl又はAl基合金からなる厚さ約
2mmのAlシート1をコイルから巻き返して右方へ送給
する。このAlシート1における一方の表面にロール状
のワイヤブラシ2を押し付け、Alシート1の表面に微
細な凹凸を形成し、同時にその表面に形成されているA
lの酸化膜を除去して活性化する。
【0013】次いで、このAlシート1に対し、Al及
びAl基合金以外の金属又は合金からなる厚さ0.05
〜0.1mmの金属シート4を上方から添接させつつ、4
段圧延機6により、約25%の圧下率で圧縮して2層に
積層した。この積層されたシート7に対し、圧延機8等
により更に冷間圧延(圧下率約85%)を行い、厚さが約
0.2mmの薄シート9を得てコイル状に巻き付けた。こ
の薄シート9内でのAlシート1の厚さは約0.19m
m、金属シート4の厚さは約5〜10μmである。尚、
上記冷間圧延には、複数の圧延機を連続して通過させる
か、或いはこれらの間で連続式の歪み取り焼鈍を施しつ
つ行う方法等を用いることができる。
【0014】そして、図1(B)に示すように、上記薄シ
ート9をコイルから巻き返し、平坦な浴槽11中で水酸
化ナトリウムを約10%の濃度にした水溶液12(約4
0℃)中に浸漬する。すると、薄シート9中のAlシー
ト1は、水酸化ナトリウムから分解したナトリウム分と
結合してアルミン酸ソーダ(2NaAlO2)として溶け
出す。一方、薄シート9中の金属シート4は水酸化ナト
リウムと反応しない。この結果、浴槽11を通過したと
きには、厚さ約5〜10μmの金属シート4のみからな
る極薄金属箔10が得られる。尚、浴槽11中に上記ア
ルミン酸ソーダが蓄積されると、Alシート1に対する
溶解力が低下するので、適宜の時点で上記水溶液12の
取り替えを行う。
【0015】該極薄金属箔10に対し、図1(C)に示す
ように、一対の略平行なロール14,16の間から、箔
10の一方の表面に対しノズル18より接着剤を薄く吹
き付けて巻き取ることにより、テープ状とした表面被覆
材20を得ることもできる。また、図示で右方のロール
16の後に図示しない紙又は樹脂シートを接着すると共
に、この紙又は樹脂シートの外側面に接着剤を更に薄く
吹き付けて巻き取ることで、強度と柔軟性を付与するこ
とも可能である。
【0016】
【実施例】以下において具体的な実施例を説明する。
尚、符号は前記のものを用いる。厚さ2mmの純AlのA
lシート1と厚さ0.1mmの純Niの金属シート4とを
前記図1(A)に示す方法にて厚さ1.5mmの積層シート
7とした。この積層シート7を冷間圧延(圧下率86.7
%)して厚さ0.2mmの薄シート9を得た。この薄シート
9内における上記Alシート1の厚さは0.191mm、金
属シート4の厚さは9μmであった。
【0017】次いで、該薄シート9を図1(B)の浴槽1
1内の水酸化ナトリウムが約10%濃度の水溶液12
(約40℃)中に連続して浸漬し、Alシート1を溶出す
ることにて、金属シート4のみからなる厚さ9μmの純
Niの極薄金属箔10を得た。この純Niの極薄金属箔
10(実施例1)における機械的特性(硬度、引張強さ、伸
び)を測定した。その結果を表1に示す。尚、表1中の下
段は比較例としての厚さ50μmの純Ni箔の特性であ
る。
【0018】
【表1】
【0019】表1の結果から、上記厚さ9μmの純Ni
の極薄金属箔10は、従来の箔圧延による約50μm程
度の厚さの純Ni箔と略同じ機械的特性を有していた。
この結果から、本発明による純Niの極薄金属箔10
は、20μm未満の薄さにも拘わらず、材料本来の特性
を保有すると共に、軽量化や取扱性の向上を図ることを
可能とした。
【0020】次に、厚さ2mmの純AlのAlシート1と
厚さ0.05mmの純Cuの金属シート4とを前記図1
(A)に示す方法にて厚さ1.5mmの積層シート7とし
た。この積層シート7を冷間圧延(圧下率86.7%)し
て厚さ0.2mmの薄シート9を得た。この薄シート9内
における上記Alシート1の厚さは0.195mm、金属シ
ート4の厚さは5μmであった。
【0021】そして、該薄シート9を図1(B)の浴槽1
1内の水酸化ナトリウムが約10%濃度の水溶液12
(約40℃)中に連続して浸漬し、Alシート1を溶出す
ることにて、金属シート4のみからなる厚さ5μmの純
Cuの極薄金属箔10を得た。この純Cuの極薄金属箔
10(実施例2)における前記と同じ機械的特性を測定し
た。その結果を表2に示す。尚、表2中の下段は比較例
としての厚さ約30μmの純Cu箔の特性である。
【0022】
【表2】
【0023】表2の結果から、上記厚さ5μmの純Cu
の極薄金属箔10は、従来の箔圧延による約30μm程
度の厚さの純Cu箔と略同じ機械的特性を有していた。
これらの結果から、本発明による純Cuの極薄金属箔1
0は、20μm未満の薄さにも拘わらず、材料本来の特
性を保有すると共に、軽量化や取扱性の向上を図ること
を可能とし得た。
【0024】更に、厚さ2mmの純AlのAlシート1と
厚さ0.1mmのオーステナイト系ステンレス鋼(SUS
316L)の金属シート4とを前記図1(A)に示す方法
にて厚さ1.5mmの積層シート7とした。この積層シー
ト7を冷間圧延(圧下率86.7%)して厚さ0.2mmの薄
シート9を得た。この薄シート9内における上記Alシ
ート1の厚さは0.190mm、金属シート4の厚さは1
0μmであった。
【0025】次いで、該薄シート9を浴槽11内の水酸
化ナトリウムが約10%濃度の水溶液12(約40℃)中
に連続して浸漬し、Alシート1を溶出することによ
り、金属シート4のみからなる厚さ10μmのステンレ
ス鋼の極薄金属箔10を得た。このステンレス鋼の極薄
金属箔10(実施例3)における前記と同様の機械的特性
を測定した。その結果を表3に示す。尚、表3中の下段
は比較例としての厚さ約50μmの同じステンレス鋼の
箔における特性である。
【0026】
【表3】
【0027】表3の結果から、上記厚さ10μmのステ
ンレス鋼の極薄金属箔10は、従来の箔圧延による約5
0μm程度の厚さのステンレス鋼シートと略同じ機械的
特性を有していた。これらの結果から、本発明によるス
テンレス鋼の極薄金属箔10は、20μm未満の薄さに
も拘わらず、材料本来の特性を保有すると共に、軽量化
や取扱性の向上を図ることを可能とし得た。
【0028】図2は、極薄金属箔10の利用形態に関
し、同図(A)は前記図1(C)にて説明した極薄金属箔1
0の一方の表面に接着剤の薄層19を均一に形成した表
面被覆材20又は電磁波遮蔽用シート22の断面図を示
す。また、図2(B)は極薄金属箔10の一方の表面に予
め接着した紙又は樹脂シート21を介して接着剤の薄層
19を均一に形成した表面被覆材20又は電磁波遮蔽用
シート22の断面図を示す。上記紙又は樹脂シート21
を介在させたため、極薄金属箔10に強度と柔軟性を付
与でき、部分的な切り裂き力に対しても防護することが
できる。従って、表面被覆材20により建物やインテリ
アへの貼付けが容易に行え、また、電磁波遮蔽用シート
22とするこにより、パソコンや電子機器等の表面又は
内周面に1回巻き又は複数回巻き付ける等の自在に貼付
けて、外部の電波や磁波の影響からソフトや記録された
情報を保護することが簡単に行える。
【0029】本発明は以上において説明した各形態に限
定されるものではない。本発明の極薄金属箔となる金属
は、主にFe,Ni,又はCu、或いはこれらの合金が含
まれる。Fe系には、純Fe、低合金鋼、Fe−Ni
系、Fe−Cr系、Fe−Si系、Fe−Mn系合金、
又は各種のステンレス鋼等が含まれる。また、Ni系に
は、純Ni、Ni−Cu系、Ni−Cr系、Ni−Cr
−Fe系、又はNi−Cr−Mo合金等が含まれる。更
にCu系には、純Cu、Cu−Zn系(黄銅)、Cu−S
n系(青銅)、Cu−Ni系(白銅)、又はCu−Ni−Z
n系合金(洋白)等が含まれる。
【0030】尚、以上の他にTi又はα型、β型、及び
α+β型の各種のTi合金や、Zn又はZn−Al系、
Zn−Al−Cu系、Zn−Cu系等のZn合金、Sn
又はSn−Cu系、Sn−Sb系等のSn合金、Mg又
はMg−Mn系、Mg−Zn系等のMg合金等も、本発
明の極薄金属箔に適用することが可能である。一方、本
発明に用いるAl又はAl合金には、純度99.0%以
上の純Alの他、Al−Cu系、Al−Mn系、Al−
Si系、Al−Mg系、Al−Mg−Si系、及びAl
−Zn系に族する各種の展伸用アルミニウム合金を用い
ることができる。尚、前記アルカリ溶液には、水酸化ナ
トリウム以外のアルカリを基剤としたものを用いること
もできる。
【0031】
【発明の効果】以上において説明した本発明の極薄金属
箔は、Al又はAl合金以外の金属、例えばFe,Ni,
Cuやこれらの合金からなる20μm未満の厚さを有す
るので、アルミ箔と同様な取扱いにより、各種の用途に
容易に適用するとこが可能となる。例えば、表面被覆材
として、建物、建具、インテリア等の外観や表面を所望
の金属光沢や金属色にすることが、重量を増やさずに極
めて簡単に行い得る。また、電磁波遮蔽用シートとする
ことで、電波や磁波から防護すべきパソコン等の機器類
に直に巻き付けたり、貼付けることが容易に行い得る。
更に、本発明の製造方法によれば、上記のような極薄金
属箔を少ない工程で、従来のような2枚重ねの圧延をせ
ずに確実に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)及び(B)は本発明の極薄金属箔を得るため
の製造工程を示す概略図、(C)はこれらに付加する工程
を示す概略図である。
【図2】(A)及び(B)は本発明の極薄金属箔の各応用形
態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1……Alシート 4……金属シート 7……積層シート 9……薄シート 10…極薄金属箔 12…アルカリ水溶液 20…表面被覆材 22…電磁波遮蔽用シート

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Al及びAl基合金以外の展伸性を有する
    金属又は合金からなり、アルカリ溶液中で安定であり、
    且つ厚さが20μm未満であることを特徴とする極薄金
    属箔。
  2. 【請求項2】前記金属がFe,Ni,又はCuの何れかで
    あり、且つ前記合金がFe,Ni,又はCuをベースとす
    る合金であることを特徴とする請求項1に記載の極薄金
    属箔。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の極薄金属箔を厚さ
    方向の全部又は一部に用いたことを特徴とする表面被覆
    材。
  4. 【請求項4】請求項1又は2に記載の極薄金属箔を厚さ
    方向の全部又は一部に用いたことを特徴とする電磁波遮
    蔽用シート。
  5. 【請求項5】Al及びAl基合金以外の金属又は合金か
    らなる厚さ0.1mm以下の金属シートとAl又はAl基
    合金からなる厚さ数mmのAlシートとを厚さ方向に積層
    する工程と、 上記積層されたシートを冷間圧延により厚さ0.3mm以
    下の薄シートに圧縮し、該薄シート内における上記金属
    シートの厚さを20μm未満とする工程と、 上記薄シートを水酸化ナトリウム等のアルカリを含む水
    溶液中に浸漬して上記Alシートの層を溶出することに
    より、上記金属シートのみからなる金属箔を得る工程
    と、を含むことを特徴とする極薄金属箔の製造方法。
JP18833697A 1997-07-14 1997-07-14 極薄金属箔とこれを用いた表面被覆材等及びその製造方法 Withdrawn JPH1133605A (ja)

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