JPH11335498A - 熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents

熱可塑性エラストマー組成物

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JPH11335498A
JPH11335498A JP14465298A JP14465298A JPH11335498A JP H11335498 A JPH11335498 A JP H11335498A JP 14465298 A JP14465298 A JP 14465298A JP 14465298 A JP14465298 A JP 14465298A JP H11335498 A JPH11335498 A JP H11335498A
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JP
Japan
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weight
thermoplastic elastomer
elastomer composition
copolymer
ethylene
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JP14465298A
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Masato Suzuki
正人 鈴木
Kazumi Monkaki
和美 捫垣
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JSR Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フローマークのない外観に優れた成形品を与
え、かつ柔軟性、耐摩耗性、軽量性、力学強度特性に優
れる熱可塑性エラストマー組成物を提供すること。 【解決手段】(イ)エチレンと炭素数3〜10のα−オ
レフィンとのエチレン系共重合体1〜70重量%、
(ロ)芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物とのブロ
ック共重合体および/またはその水素化物10〜98重
量%、並びに(ハ)ビニル結合含有量が70%以上、結
晶化度が5〜50%の1,2−ポリブタジエン1〜60
重量%(ここで、(イ)〜(ハ)の合計量は100重量
%である)を含有する熱可塑性エラストマー組成物が提
供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形性に優れ、か
つ柔軟性、耐摩耗性、および力学強度特性に優れる熱可
塑性エラストマー組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物
とのブロック共重合体は、熱可塑性エラストマーとし
て、一般の熱可塑性樹脂と同様な加工技術で成形加工で
き、その際に汎用ゴムの加工で通常必要とされる架橋剤
の配合および加熱架橋工程を特に必要とせず、しかも適
度のゴム弾性を有するなどの長所を有しているので、例
えば、履き物底材が射出成形により作製されている。し
かしその反面、成形物の物性については、成形時の流動
性が悪いため、成形品の表面にフローマークが生じて外
観が不良となる欠点がある。成形品の外観不良を改善す
るために、芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物との
ブロック共重合体に1、2ーポリブタジエンをブレンド
することが行われている。この方法を用いると、成形品
の外観不良は著しく改善されるが、履き物底材としての
重要な性能である耐摩耗性が低下するという問題を抱え
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、フロ
ーマークのない外観に優れた成形品を与え、かつ柔軟
性、耐摩耗性、軽量性、力学強度特性に優れる熱可塑性
エラストマー組成物を提供することにある。
【0004】
【発明を解決するための手段】本発明によれば、下記構
成の熱可塑性エラストマー組成物が提供され、本発明の
上記目的が達成される。即ち、本発明は、(イ)エチレ
ンと炭素数3〜10のα−オレフィンとのエチレン系共
重合体1〜70重量%、(ロ)芳香族ビニル化合物と共
役ジエン化合物とのブロック共重合体および/またはそ
の水素化物10〜98重量%、並びに(ハ)ビニル結合
含有量が70%以上、結晶化度が5〜50%の1,2−
ポリブタジエン1〜60重量%(ここで、(イ)、
(ロ)、および(ハ)の合計量は100重量%である)
を含有することを特徴とする熱可塑性エラストマー組成
物である。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳述するが、それ
により本発明の他の目的、利点、および効果が明らかに
なるであろう。まず本発明の熱可塑性エラストマー組成
物を構成する(イ)〜(ハ)の各成分について、説明す
る。
【0006】(イ)エチレン系共重合体 本発明における(イ)エチレン系共重合体は、エチレン
と炭素数3〜10、好ましくは炭素数4〜8のα−オレ
フインとの共重合体である。また、該エチレン共重合体
は、エチリデンノルボルネン、ジシクロペンタジエン等
の成分を含有していてもよい。上記α−オレフインとし
ては、ブテン−1、ペンテン−1、4−メチルペンテン
−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1など
が好ましく、特に好ましくはヘキセン−1、オクテン−
1である。(イ)エチレン系共重合体のα−オレフイン
成分の含有量は、通常1〜40重量%、好ましくは10
〜30重量%である。(イ)エチレン系共重合体は、本
発明の熱可塑性エラストマー組成物に十分な柔軟性を付
与するために、軟質なもの、即ち結晶性の低いものが好
ましい。(イ)エチレン系共重合体の結晶性を、その指
標となる密度で表すと、好ましくは0.92g/cm2
以下、さらに好ましくは0.90g/cm2以下であ
る。また(イ)エチレン系共重合体の重量平均分子量
(Mw)は、好ましくは100,000〜400,00
0、さらに好ましくは150,000〜350,000
である。なお、重量平均分子量はゲルパーミエーション
クロマトグラフィーを用いて測定され、ポリスチレン換
算値である。
【0007】(イ)エチレン系共重合体成分は、例えば
公知のバナジウム系触媒、チタン系触媒などのチーグラ
ー触媒を用いて製造することもできるが、炭素数の大き
なα−オレフインを効率よく共重合するために、メタロ
セン系触媒を用いて製造することが好ましい。本発明で
は、(イ)エチレン系共重合体を、単独でまたは2種以
上を組み合わせて使用することができる。
【0008】本発明の熱可塑性エラストマー組成物に含
有される(イ)エチレン系共重合体の含有量は、耐摩耗
性および耐ウエッドスキッド性を良好に維持する観点か
ら、1〜70重量%、好ましくは5〜50重量%である
(ここで、(イ)、(ロ)、及び(ハ)の合計量を10
0重量%とする)。
【0009】次に、(ロ)芳香族ビニル化合物と共役ジ
エン化合物とのブロック共重合体(以下、単に「ブロッ
ク共重合体」ともいう)および/またはその水素化物(以
下、単に「水素化ブロック共重合体」ともいう)につい
て説明する。上記ブロック共重合体は、少なくとも一つ
の芳香族ビニル化合物の重合体ブロックと、少なくとも
一つの共役ジエン化合物の重合体ブロックを含む。ブロ
ック共重合体中の芳香族ビニル化合物成分の含有量は、
好ましくは5〜60重量%、さらに好ましくは10〜5
0重量%、特に好ましくは10〜45重量%である。ま
た、その構造は直鎖状、分岐状、放射状のいずれであっ
てもよく、特に限定されない。ブロック共重合体は、具
体的には下記一般式〔I〕: (A−B)n、 (A−B)nA、 (A−B)mX … 一般式〔I〕 で表されるものを挙げることができる。上記式中、Aは
芳香族ビニル化合物の重合体ブロック、Bは共役ジエン
化合物の重合体ブロック、Xはカップリング剤残基、n
は1以上、mは2以上の整数である。
【0010】上記一般式中のAで示される芳香族ビニル
化合物の重合体ブロックは、芳香族化合物ビニル成分の
みからなる単独重合体ブロック、芳香族ビニル化合物成
分を60重量%以上、好ましくは80重量%以上含有す
る芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物との共重合体
ブロックを包含する。またBで示される共役ジエン化合
物の重合体ブロックは、共役ジエン化合物成分のみから
なる単独重合体ブロック、共役ジエン化合物成分を60
重量%以上、好ましくは80重量%以上含有する共役ジ
エン化合物とビニル芳香族化合物との共重合体ブロック
を包含する。上記AおよびBが共重合体ブロックである
場合、共重合体ブロックを構成する各成分がランダムに
存在していてもよいし、あるいは主たる成分がポリマー
鎖に添って漸増するいわゆるテーパードブロックであっ
てもよい。
【0011】上記芳香族ビニル化合物は、炭素数8〜1
2のものが好ましく、具体的にスチレン、α−メチルス
チレン、p−メチルスチレン、ビニルキシレン、モノク
ロルスチレン、ジクロルスチレン、モノブロムスチレ
ン、ジブロムスチレン、フルオロスチレン、P−ターシ
ャリーブチルスチレン、エチルスチレン、ビニルナフタ
レンなどが挙げられる。これらのうち特に好ましいの
は、スチレンである。これらは単独でまたは2種類以上
組み合わせて使用される。上記共役ジエン化合物は、炭
素数4〜10のものが好ましく、1,3−ブタジエン、
2−メチル−1,3−ブタジエン、2,3−ジエチル−
ブタジエン、2−ネオペンチル−1,3−ブタジエン、
2−クロロ−1,3−ブタジエン、2−シアノ−1,3
−ブタジエン、置換直鎖共役ペンタジエン類、直鎖およ
び側鎖共役ヘキサジエンなどが挙げられる。これらのう
ち特に好ましいものは、1,3−ブタジエン、2−メチ
ル−1,3−ブタジエンである。これらは単独でまたは
2種類以上組み合わせて使用される。
【0012】ブロック共重合体の重量平均分子量は、ゲ
ルパーミエーションクロマトグラフィーを用いて測定さ
れ、ポリスチレン換算値として、好ましくは10,00
0〜500,000、さらに好ましくは20,000〜
300,000である。
【0013】ブロック共重合体は1種だけでなく、異な
る構造、異なる芳香族ビニル化合物含量のものを組み合
わせて用いてもさしつかえない。
【0014】また、(ロ)成分として用いることができ
る、上記一般式〔I〕で表される以外のブロック共重合
体として、下記一般式(1)〜(10)で表されるブロ
ック共重合体を挙げることができる。 (1)A−B−C (2)A−B1−B2 (3)A/B (4)A−A/B (5)A−A/B−C (6)A−A/B−A (7)C−B (8)C−B−C (9)C−A/B−C (10)C−A−B 上記一般式(1)〜(10)において、A,Bは一般式
〔I〕と同意である。Cは、芳香族ビニル化合物と共役
ジエン化合物とのランダム共重合体ブロックであって、
かつ芳香族ビニル化合物成分が漸増するテーパーブロッ
クである。B1は共役ジエン化合物の重合体ブロックで
あって、ビニル結合含量が20重量%以上のものであ
る。B2は共役ジエン化合物の重合体ブロックであっ
て、ビニル結合含量が20重量%未満のものである。ま
た、A/Bは、芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物
とのランダム共重合体ブロックを意味する。
【0015】(ロ)成分として用いることができる水素
化ブロック共重合体は、上記で詳述したブロック共重合
体の共役ジエン化合物重合体ブロックを水素化したもの
であり、水添率は共役ジエン部分の二重結合の70%以
上のものが好ましく、より好ましくは90%以上のもの
である。水素化方法は、ここでは詳細な説明は省略する
が、それ自体公知の方法を採用することができる。ま
た、ブロック共重合体と水素化ブロック共重合体は併用
して使用することができる。
【0016】本発明の熱可塑性エラストマー組成物の構
成成分である(ロ)芳香族ビニル化合物と共役ジエン化
合物とのブロック共重合体および/またはその水素化物
の含有量は、熱可塑性エラストマー組成物の柔軟性およ
び成形外観を良好に保つ観点から、10〜98重量%、
好ましくは20〜80重量%である(ここで、(イ)、
(ロ)、及び(ハ)の合計量を100重量%とする)。
【0017】次に、(ハ)1,2−ポリブタジエンにつ
いて説明する。(ハ)1,2−ポリブタジエンは、1,
2−ビニル結合含有量が70重量%以上、好ましくは8
5重量%以上のものである。1,2−ビニル結合含有量
が70重量%以上であることにより、本発明の熱可塑性
エラストマー組成物から成形される成形品外観の改善効
果が発揮される。(ハ)1,2−ポリブタジエンの結晶
化度は5〜50%であり、好ましくは10〜40%であ
る。結晶化度がこの範囲にあることにより、本発明の熱
可塑性エラストマー組成物の引張強度、引裂強度などの
力学強度と柔軟性のバランスに優れる結果となる。
(ハ)1,2−ポリブタジエンの極限粘度[η](トルエ
ン溶媒、30℃)は、0.5dl/g以上、特には0.
7〜3.0dl/gであることが、成形外観の改善効果
の点から、好ましい。
【0018】本発明の熱可塑性エラストマー組成物の構
成成分である(ハ)1,2−ポリブタジエンの含有量
は、1〜60重量%、好ましくは10〜50重量%であ
る(ここで、(イ)、(ロ)、及び(ハ)の合計量を1
00重量%とする)。
【0019】本発明の熱可塑性エラストマー組成物に
は、必要に応じて熱可塑性樹脂、無機充填剤、軟化剤、
可塑剤、粘着付与剤、着色剤、発泡剤など添加すること
ができる。
【0020】熱可塑性樹脂としては、ポリスチレン系樹
脂、上記(イ)エチレン系共重合体を除くポリエチレン
系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリブテン系樹脂、ポ
リ塩化ビニル系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリ酢酸
ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹
脂、ポリカーボネート系樹脂などを挙げることができ
る。無機充填剤としては、軽質炭酸カルシウム、重質炭
酸カルシウム、種々の表面処理炭酸カルシウムの他、タ
ルク、水酸化マグネシウム、マイカ、クレー硫酸バリウ
ム、天然ケイ酸、酸化チタン、ガラス繊維、カーボン繊
維、アラミド繊維、ボロン繊維、コットンフロックおよ
び種々のガーボンブラックなどが挙げられる。軟化剤と
しては、パラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プロ
セスオイル、潤滑油、パラフィン、流動パラフィン、石
油アスファルト、ワセリンなどの石油系軟化剤;コール
タール、コールタールピッチなどのタール系軟化剤;ヒ
マシ油、アマニ油、ナタネ油、ヤシ油などの脂肪油系軟
化剤;トール油、サブ油、蜜ロウ、ラノリンなどのロウ
類;ステアリン酸、ステアリン酸カルシウムなどの脂肪
酸あるいはその塩;石油樹脂などの合成高分子物質など
が挙げられる。可塑剤としては、フタル酸エステル系、
アジピン酸エステル系、セバシン酸エステル系、燐酸系
などの可塑剤が挙げられる。粘着付与剤としては、テル
ペン樹脂、テルペン・フェノール樹脂、クマロンインデ
ン樹脂、キシレン・ホルマリン樹脂などが挙げられる。
着色剤としては、無機および有機顔料などが挙げられ
る。
【0021】発泡剤としては、重炭酸ナトリウム、炭酸
アンモニウム、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテ
トラアミン、アゾカルボンアミド、アゾビスイソブチロ
ニトリル、ベンゼンスルホニヒドラジド、トルエンスル
ホニヒドラジド、カルシウムアミド、パラトルエンスル
ホニアミドなど、発泡助剤としては例えばサリチル酸、
フタル酸、尿素などがなどげられる。
【0022】その他、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電
防止剤、難燃剤、滑剤など、またはこれらの混合物を加
えてもよい。
【0023】これら添加物は、必要に応じて、本発明の
目的の達成を損なわない範囲で、本発明の熱可塑性エラ
ストマー組成物100重量部に対し、各々300重量部
以下の範囲で加えることができる。
【0024】本発明の熱可塑性エラストマー組成物を構
成する各成分の混合方法としては、特に制限はなく、通
常の樹脂、ゴム加工時に用いられるロール、ニーダー、
バンバリーミキサー、スクリュー押出機、フィーダール
ーダー押出機などを用いた溶融混練機、タンブラーミキ
サー、ヘンシェルミキサーなどによる混合が可能であ
る。
【0025】本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、
射出成形、押出成形、プレス成形、などの成形法によ
り、各種の成形品を成形することができる。なかでも、
射出成形により履き物底材を成形するのに好適である。
【0026】
【実施例】以下、実施例および比較例に基づき本発明を
具体的に説明するが、これらにより本発明の範囲がが限
定されるものではない。なお、特に断りがない限り実施
例および比較例中の部および%は重量基準である。
【0027】実施例および比較例における物性評価は、
以下の方法により実施した。 (1)DIN摩耗 実施例1〜6および比較例1〜3で得られたペレット状
配合物を、金型温度160℃、100kgf/cm2
プレス成形し、DIN53516に準拠して測定を行な
った。測定条件は、粒度60、ドラム回転40rpm、
荷重10N、移動距離40mであった。 (2)硬度 実施例1〜6および比較例1〜3で得られたペレット状
配合物を、下記の条件で射出成形し、JIS K 630
1(タイプA)に準拠して測定を行った。 (射出成形条件) 成形機:インラインスクリュータイプ射出成形機 金型:3×70×150mmのダイレクトゲートの平板 成形温度:150℃ 射出圧力:660kg/cm2 フローコントロール:中位 インジェクション:10秒 冷却:50秒 金型温度:30℃ (3)成形外観 上記(2)と同様に射出成形した成形品表面のフローマ
ーク、肌荒れ、シルバーストリーク、ブルーミングなど
を目視評価し、下記の3段階評価を行なった。 不良なし:○、少し不良あり:△、不良が多く観られ
る:×
【0028】(4)引張強度 上記(2)と同様に射出成形した成形品を用い、JIS
K 6301に準拠して測定した。 (5)引裂強度 上記(2)と同様に射出成形した成形品を用い、JIS
K 6301に準拠して測定した。 (6)耐ウエットスキッド性 上記(2)と同様に射出成形した成形品から、内径50
mm、外径70mmの試料を作製し、JSR型WSR試
験機を用いて測定した。 (測定条件) 路面:完全に水で濡れた磁気タイル(水量約180cc
/分で測定) 試料回転数:600回転 接触圧力:3kgf/cm2 接触時間:0.02秒 結果を下記式で算出されるA値で表示した。この値が大
きい方が耐ウエットスキッド性が良好となる。 A=(路面と試料の接触時のトルク値)/(接触時の荷
重)
【0029】本実施例、比較例に用いた主な材料の内容
を以下に示す。 1.EG8100:商品名、ENGAGE8100、ダウ
ケミカル社製 エチレン−オクテン共重合体。オクテン含有量24%。 2.EG8480:商品名、ENGAGE8480、ダウ
ケミカル社製 エチレン−オクテン共重合体。オクテン含有量12%。 3.EX4033:商品名、EXACT4033、エクソ
ン社製 エチレン−ブテン共重合体。ブテン含有量21%。
【0030】4.TR1600:商品名TR1600、J
SR社製 油展スチレン−ブタジエンブロック共重合体。スチレン
含量22% 5.TR2827:TR2827、JSR社製 スチレン−ブタジエンブロック共重合体。スチレン含量
24%
【0031】6.RB830:RB830、JSR社製 1,2−ポリブタジエン。結晶化度28%。 7.RB835:RB830、JSR社製 1,2ーポリブタジエン。結晶化度32%。
【0032】8.ポリスチレン:商品名GP500、日本
ポリウレタン社製 9.フィラー:商品名スーパーS、丸尾カルシウム社製 炭酸カルシウム。平均粒径2.7μm(比表面積より算
出)。 10.オイル:商品名PWー90、出光興産社製 パラフィンオイル。動粘度95.54cSt(40
℃)。
【0033】実施例1〜6 表1に示す成分を加圧ニーダー(森山製作所製、D10
−20M)にて、温度130℃で15分間混練し、得ら
れた混合物を押出機(フィーダールーダータイプ)で1
50℃で溶融押出し、ペレットを得た。このペレットを
用いて、物性評価を行った。結果を表1に示す。表1か
ら明らかなように、これら混合物(本発明の熱可塑性エ
ラストマー組成物)は、優れた耐摩耗性、成形外観、機
械的強度、および耐ウエットスキッド性を示した。
【0034】
【表1】
【0035】比較例1〜3 表2に示す成分を用いて、実施例と同様にしてペレット
を得、物性評価を行った。結果を表2に示す。表2から
明らかなように、比較例1では(ハ)成分の含有量が本
発明の範囲を外れている(少ない)ため、成形外観とウエ
ットスキッド性に劣る。比較例2では(ロ)成分の含有
量が本発明の範囲を外れている(少ない)ため、硬度が高
くなり、耐摩耗性に劣る。比較例3では(ハ)成分の含
有量が本発明の範囲を外れている(多い)ため、耐摩耗性
に劣る。
【0036】
【表2】
【0037】
【発明の効果】本発明の熱可塑性エラストマー組成物
は、成形外観、耐摩耗性、柔軟性および機械的強度のバ
ランスに優れ、特に射出成形により履き物底材を製造す
る際に好適に用いられる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (イ)エチレンと炭素数3〜10のα−
    オレフィンとのエチレン系共重合体1〜70重量%、
    (ロ)芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物とのブロ
    ック共重合体および/またはその水素化物10〜98重
    量%、並びに(ハ)ビニル結合含有量が70%以上、結
    晶化度が5〜50%の1,2−ポリブタジエン1〜60
    重量%(ここで、(イ)〜(ハ)の合計量は100重量
    %である)を含有することを特徴とする熱可塑性エラス
    トマー組成物。
JP14465298A 1998-05-26 1998-05-26 熱可塑性エラストマー組成物 Pending JPH11335498A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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