JPH1133530A - 生ゴミ処理装置 - Google Patents

生ゴミ処理装置

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Publication number
JPH1133530A
JPH1133530A JP19962997A JP19962997A JPH1133530A JP H1133530 A JPH1133530 A JP H1133530A JP 19962997 A JP19962997 A JP 19962997A JP 19962997 A JP19962997 A JP 19962997A JP H1133530 A JPH1133530 A JP H1133530A
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JP
Japan
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garbage
pipe
processing tank
conveying
air supply
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Pending
Application number
JP19962997A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Niwatsukino
恭 庭月野
Shusaku Murakami
秀策 村上
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1133530A publication Critical patent/JPH1133530A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/20Waste processing or separation

Abstract

(57)【要約】 【課題】 排気時における熱エネルギーロスを抑え、搬
送管路の冬期における凍結を防止することができる生ゴ
ミ処理装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 生ゴミを粉砕する生ゴミ粉砕手段1と、
この生ゴミ粉砕手段1に粉砕された生ゴミ粉砕物を発酵
処理もしくは乾燥処理する処理槽20を備えた生ゴミ処
理部4aと、生ゴミ粉砕手段1と処理槽20とを連通す
る搬送管路3bと、生ゴミ粉砕物を搬送管路3bを通し
て処理槽20へ搬送するスクイズポンプ(搬送手段)2
と、処理槽20と下水配管18fとを連通し、処理槽2
0内の気体を下水配管18fに排気する排気管路18b
とを有し、排気管路18bの内部に搬送管路3bを設置
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は生ゴミを屋内で粉砕
後、粉砕された生ゴミを屋外に搬送し、発酵処理もしく
は乾燥処理を行う生ゴミ処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年になり、一般家庭にあっても生ゴミ
処理装置が広く使用されるようになった。この生ゴミ処
理装置には各種タイプのものがあり、この中でも、投入
された生ゴミを発酵処理するタイプや乾燥処理するタイ
プのものが広く使用されている。
【0003】その中で、従来、微生物分解を利用して堆
肥化を行う発酵処理するタイプの生ゴミ発酵処理装置
は、特開平5−221766号公報、特開平4−408
4号公報に記載されたものをはじめ多数が知られてい
る。
【0004】しかしながら、従来の微生物分解を利用し
て堆肥化を行う生ゴミ発酵処理装置では、微生物として
一般土壌菌を主とする細菌類が生ゴミ発酵処理部の中で
培養されていることが多く、生ゴミ自体のもつ臭気に加
えて発酵分解に伴って悪臭を発生すること、さらには生
ゴミ発酵処理部が屋内にあることで衛生面の問題を生じ
る可能性があることなどにより、装置は屋外設置が基本
にされていた。
【0005】従って、家庭の台所等で発生した生ゴミ
は、生ゴミ発酵処理部が設置してある屋外まで運んだ上
で投入する必要がある。すると、運搬時に汁だれが生じ
るという問題があった。特に、夏場には汁だれの腐敗臭
により虫の飛来があって不快な環境を招来していた。ま
た、屋外への運搬や投入作業はかなりつらく利便性の点
で問題があった。特に、気温の低い冬場における運搬、
投入作業は、使用者に多大の負担を強いていた。
【0006】そこで、こうした問題を解決するため、使
用者に代わって生ゴミを生ゴミ発酵処理部まで運搬する
搬送手段を別に設けることが考えられた。例えば、ま
ず、ディスポーザーによって生ゴミを細かく粉砕した
後、これを水の流れにのせて搬送するという粉砕後水流
搬送が提案された。
【0007】しかし、この方法によってディスポーザー
と生ゴミ発酵処理部を単純に接続することは、以下に述
べるような理由から非常に難しい。
【0008】すなわち、ディスポーザーは台所のシンク
排水口下に取り付けることにより、生ゴミが発生した場
所で水を流しながら生ゴミをそのまま粉砕処理できる
し、粉砕した生ゴミを搬送配管を介して別の場所へ水流
搬送することが可能になるというメリットを持ってい
る。しかし、ディスポーザーを用いた搬送系では、ディ
スポーザー内で粉砕された生ゴミを搬送配管に注ぎ込
み、さらにこれを水にのせて搬送配管内を押し流すため
には、少なくとも処理すべき生ゴミの20倍以上の水量
が必要になる。これに対して生ゴミ発酵処理部の方は、
堆肥化のため微生物を利用した発酵分解を行うという原
理上、最適含水率の範囲を50〜60%付近に制限した
ものでなければならない。つまり、生ゴミ発酵処理部
は、生ゴミそのもの又はこれに水を加えないで粉砕した
比較的水分の少ない粉砕物を処理することが前提の、い
わば乾式のものである。従って、もしディスポーザーと
生ゴミ発酵処理部とを単純に接続すると、ディスポーザ
ーを用いて粉砕した後に、生ゴミの20倍以上という異
常に含水率の高い生ゴミを直接処理することが必要で、
本来の発酵処理に必要な10倍以上の膨大な量のおがく
ず等の生ゴミ水分調整材とこれを収容する巨大な発酵処
理部とが必要になるからである。
【0009】この処理方法を改善するために提案された
技術を、図12および図13を用いて説明する。
【0010】図12は従来の生ゴミ処理装置を示す全体
構成図、図13(a)は図12の生ゴミ処理装置におけ
る生ゴミ処理部を示す断面図、図13(b)は図13
(a)の断面と直交する断面での生ゴミ処理部を示す断
面図である。
【0011】図12において、生ゴミ粉砕手段1は台所
流し台シンク下に取り付けられており、投入された生ゴ
ミに少量の水を混入してこれを粉砕する。生ゴミ粉砕手
段1は樹脂よりなる搬送管路3aによって生ゴミ処理部
4aに連通されている。生ゴミ処理部4aには好気性好
熱バクテリア等の微生物が培養され、搬送された生ゴミ
を堆肥化するようになっている。搬送管路3aは、内径
10〜25mm程度で繋ぎ目の無い可撓性を有するポリ
エチレン製のチューブで構成されている。生ゴミ粉砕手
段1と搬送管路3aとの間にはスクイズポンプ2が設置
されており、生ゴミ粉砕手段1で粉砕された高粘度の生
ゴミ粉砕物を搬送管路3aに押し込んでこれを生ゴミ処
理部4aへ次々と圧送する。
【0012】そして、このような生ゴミ処理装置にあっ
ては、生ゴミ処理部4aは屋外に配置され、生ゴミ粉砕
手段1とスクイズポンプ2は屋内に配置されている。
【0013】生ゴミ粉砕手段1の粉砕室に注入される水
道水の経路上には、水量を調整するための電磁弁9およ
び注入水量を一定に保つ定流量弁10が設置されてい
る。
【0014】このように、図示する生ゴミ粉砕手段1
は、通常のディスポーザーのように粉砕すべき生ゴミを
水流で押し流して粉砕部に移送したり、粉砕後の生ゴミ
を水の流れにのせて送り出すのではなく、少量の水を含
ませて高粘度の粉砕物にする。
【0015】次に、生ゴミ処理部4aに関して説明す
る。生ゴミ処理部4aには、送られた高粘度の生ゴミ粉
砕物を処理槽20へ流入させるノズル22が設けられて
いる。処理槽20の中には、生ゴミ粉砕物を発酵処理に
より分解する生ゴミ水分調整材13が装填されている。
また、処理槽20内には、生ゴミ水分調整材13と生ゴ
ミ粉砕物とを混合する撹拌羽根14が設けられている。
この撹拌羽根14は回転軸に取り付けられたスプロケッ
ト12aとこのスプロケット12aに掛け渡されたチェ
ーン12bにより攪拌モータ15で回転される。
【0016】処理槽20の底には加熱手段16が設置さ
れている。この加熱手段16により処理槽20内部の温
度が好気性好熱微生物の生息に適した温度である50℃
〜65℃にコントロールされるとともに、処理槽20内
の水分を必要に応じて蒸発させて含水率を発酵処理に適
した状態にする。処理槽20の上部には排気ファン17
が取り付けられており、内部の空気を排気して処理槽2
0内が好気条件に保たれる。そして、排気ファン17か
らの臭気と水蒸気、二酸化炭素を含む空気などの気体を
下水配管18fに排気するため、排気ファン17の取り
付け口と下水配管18fとは排気管路18aにより連通
されている。また、排気管路18aの下水配管18f寄
りには、臭気が処理槽20内に逆流するのを防止するた
めの逆流防止弁19が設置されている。さらに、排気さ
れた処理槽20内から排除された空気を補給するため、
処理槽20内には給気通路21aが設けられており、こ
の給気通路21aは処理槽20から延びて生ゴミ処理部
4aの底部に開口する給気口23aと繋がっている。
【0017】生ゴミ処理装置は、マイクロコンピュー
タ、メモリ等からなる制御手段30を有しており、この
制御手段30によって所定の動作が実行されるようにな
っている。
【0018】このような構成を有する生ゴミ処理装置に
よれば、制御手段30による動作制御のもとで水道水が
生ゴミ粉砕手段1内に所定量注入され、投入された生ゴ
ミが粉砕される。
【0019】粉砕された生ゴミ粉砕物はスクイズポンプ
2によって搬送管路3aから生ゴミ処理部4aへと搬送
され、処理槽20の中で生ゴミ水分調整材13と混合さ
れてる。そして、生ゴミ水分調整材13に生息する微生
物によって速やかに分解され、水、炭酸ガス、アンモニ
ア、その他無機物と難分解性の有機残査に変化する。発
生した気体成分は排気ファン17によって排気され、生
ゴミ処理部4aの中には、分解により安定化された有機
物残査である堆肥が生成される。
【0020】
【発明の解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の生ゴミ処理装置では、処理槽から50℃程度
の高温の排気を下水道へ直接排出しているために熱エネ
ルギーロスが大きくなる。特に冬場など外気温度が低い
場合には、処理槽内部の温度を50℃〜65℃に保つた
めにヒータなど加熱手段の容量アップが必要となり、装
置のコストが高くなったり装置が大型化したり、また、
ランニングコストが高くなったりするという問題があっ
た。
【0021】また、冬期における凍結防止のために、生
ゴミ粉砕物を搬送する搬送管路3aであるチューブは断
熱材や保温ヒータ等で覆う必要があった。
【0022】さらに、生ゴミ処理部は屋外に配置され、
生ゴミ粉砕手段とスクイズポンプなどの搬送手段および
装置全体の動作を制御する制御手段は屋内に配置されて
いるので、搬送管路や排気配管および電気配線をそれぞ
れ屋外から屋内に引き回す必要があり、設置工事やメン
テナンスが大掛かりになるという問題があった。また、
配線の破損を防止するためにこれを保護する必要があっ
た。
【0023】そして、生ゴミ粉砕手段内の洗浄が不十分
で生ゴミ粉砕クズ等が残っている場合には、生ゴミ粉砕
手段から屋内へ臭気が拡散してしまうという問題があっ
た。
【0024】そこで、本発明は、排気時における熱エネ
ルギーロスの少ない生ゴミ処理装置を提供することを目
的とする。
【0025】また、本発明は、搬送管路の冬期における
凍結を防止することのできる生ゴミ処理装置を提供する
ことを目的とする。
【0026】さらに、本発明は、配管、配線類の設置工
事やメンテナンスを容易に行うことのできる生ゴミ処理
装置を提供することを目的とする。
【0027】そして、本発明は、生ゴミの臭気が屋内へ
発散することのない生ゴミ処理装置を提供することを目
的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の生ゴミ処理装置は、生ゴミを粉砕する生ゴ
ミ粉砕手段と、生ゴミ粉砕手段に粉砕された生ゴミ粉砕
物を発酵処理もしくは乾燥処理する処理槽を備えた生ゴ
ミ処理部と、生ゴミ粉砕手段と処理槽とを連通する搬送
管路と、生ゴミ粉砕物を搬送管路を通して処理槽へ搬送
する搬送手段と、処理槽と下水配管とを連通し、処理槽
内の気体を下水配管に排気する排気管路とを有し、排気
管路の内部に搬送管路が設置されていものである。
【0029】これにより、排気管路を通る排気熱の一部
が生ゴミ粉砕物に伝達されて生ゴミ処理部に回収される
ので、排気時における熱エネルギーロスを抑制すること
ができる。また、搬送管路が排気管路を流れる排気熱で
加熱されるので、冬期における搬送管路の凍結を防止す
ることができるという作用を有する。
【0030】また、本発明の生ゴミ処理装置は、生ゴミ
を粉砕する生ゴミ粉砕手段と、生ゴミ粉砕手段に粉砕さ
れた生ゴミ粉砕物を発酵処理もしくは乾燥処理する処理
槽を備えた生ゴミ処理部と、生ゴミ粉砕手段と処理槽と
を連通する搬送管路と、生ゴミ粉砕物を搬送管路を通し
て処理槽へ搬送する搬送手段と、処理槽と下水配管とを
連通し、処理槽内の気体を下水配管に排気する排気管路
と、屋内部分に形成された給気口と処理槽を連通し、気
体の排気された処理槽内へ空気を補給する給気管路とを
有し、給気管路の内部に排気管路が設置されているもの
である。
【0031】これにより、排気管路を通る排気熱の大部
分が生ゴミ処理部に回収されるので、排気時における熱
エネルギーロスを大幅に抑制することができる。
【0032】さらに、本発明の生ゴミ処理装置は、生ゴ
ミ粉砕手段、処理槽および搬送手段を動作制御する制御
手段と、処理槽と制御手段とを接続する電気配線を有
し、この電気配線が排気管路あるいは給気管路の内部に
設けたものである。
【0033】これにより、配管と配線類を一体化できる
ため、設置工事のメンテナンスを容易に行うことがで
き、また、特別な部材を用いることなく電気配線を保護
することができる。
【0034】そして、本発明の生ゴミ処理装置は、前述
した給気口を生ゴミ粉砕手段の内部に面して形成したも
のである。
【0035】これにより、生ゴミ粉砕手段で発生した臭
気は強制的に処理槽へ送られるので、生ゴミの臭気が屋
内へ拡散することが防止される。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、生ゴミを粉砕する生ゴミ粉砕手段と、生ゴミ粉砕手
段に粉砕された生ゴミ粉砕物を発酵処理もしくは乾燥処
理する処理槽を備えた生ゴミ処理部と、生ゴミ粉砕手段
と処理槽とを連通する搬送管路と、生ゴミ粉砕物を搬送
管路を通して処理槽へ搬送する搬送手段と、処理槽と下
水配管とを連通し、処理槽内の気体を下水配管に排気す
る排気管路とを有し、排気管路の内部に搬送管路が設置
されている生ゴミ処理装置であり、排気管路を通る排気
熱の一部が生ゴミ粉砕物に伝達されて生ゴミ処理部に回
収されるので、排気時における熱エネルギーロスを抑制
することができるという作用を有する。また、搬送管路
が排気管路を流れる排気熱で加熱されるので、冬期にお
ける搬送管路の凍結を防止することができるという作用
を有する。
【0037】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、排気管路の内壁と搬送管路の外
壁とを連結するフィンが設けられている生ゴミ処理装置
であり、排気管路を流れる排気熱の生ゴミ粉砕物への移
動がさらに促進されるので、熱エネルギーロスを一層低
減することができるという作用を有する。
【0038】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1または2記載の発明において、生ゴミ粉砕手段、処理
槽および搬送手段を動作制御する制御手段と、処理槽と
制御手段とを接続するとともに排気管路の内部を通され
た電気配線とを有する生ゴミ処理装置であり、配管と配
線類とを一体化することができるので、設置工事やメン
テナンスを容易に行うことができるという作用を有す
る。また、電気配線が排気管路に覆われているので、特
別な保護部材を用いることなく電気配線を保護すること
ができるという作用を有する。
【0039】本発明の請求項4に記載の発明は、生ゴミ
を粉砕する生ゴミ粉砕手段と、生ゴミ粉砕手段に粉砕さ
れた生ゴミ粉砕物を発酵処理もしくは乾燥処理する処理
槽を備えた生ゴミ処理部と、生ゴミ粉砕手段と処理槽と
を連通する搬送管路と、生ゴミ粉砕物を搬送管路を通し
て処理槽へ搬送する搬送手段と、処理槽と下水配管とを
連通し、処理槽内の気体を下水配管に排気する排気管路
とを有し、排気管路と搬送管路は、1本の配管をその長
さ方向に2分割して形成される2つの管路がそれぞれ割
り当てられている生ゴミ処理装置であり、排気熱の一部
が生ゴミ粉砕物を介して生ゴミ処理部に回収されて熱エ
ネルギーロスが抑制されるという作用に加えて、排気管
路と搬送管路とが1本の配管で共用化されるので、装置
の部品点数を削減することができるという作用を有す
る。
【0040】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
4記載の発明において、生ゴミ粉砕手段、処理槽および
搬送手段を動作制御する制御手段と、処理槽と制御手段
とを接続するとともに排気管路または搬送管路の内部を
通された電気配線とを有する生ゴミ処理装置であり、熱
エネルギーロスが一層低減されるとともに、配管と配線
類を一体化できるため、さらに、設置工事やメンテナン
スが容易になり、また、特別な保護部材を用いることな
く電気配線を保護することができるという作用を有す
る。
【0041】本発明の請求項6の記載の発明は、生ゴミ
を粉砕する生ゴミ粉砕手段と、生ゴミ粉砕手段に粉砕さ
れた生ゴミ粉砕物を発酵処理もしくは乾燥処理する処理
槽を備えた生ゴミ処理部と、生ゴミ粉砕手段と処理槽と
を連通する搬送管路と、生ゴミ粉砕物を搬送管路を通し
て処理槽へ搬送する搬送手段と、処理槽と下水配管とを
連通し、処理槽内の気体を下水配管に排気する排気管路
と、屋内部分に形成された給気口と処理槽を連通し、気
体の排気された処理槽内へ空気を補給する給気管路とを
有し、給気管路の内部に排気管路が設置されている生ゴ
ミ処理装置であり、排気管路を通る排気熱の大部分が給
気管路内を介して生ゴミ処理部に回収されるので、排気
時における熱エネルギーロスを大幅に抑制することがで
きるという作用を有する。
【0042】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
6記載の発明において、給気管路の内壁と排気管路の外
壁とを連結するフィンが設けられている生ゴミ処理装置
であり、フィンにより排気熱の回収がさらに促進される
ので、熱エネルギーロスを一層低減することができると
いう作用を有する。
【0043】本発明の請求項8に記載の発明は、請求項
6記載の発明において、給気管路の内側に、排気管路に
加えてさらに搬送管路が設置されている生ゴミ処理装置
であり、搬送管路の冬期での凍結を防止することができ
るという作用を有する。
【0044】本発明の請求項9に記載の発明は、請求項
8記載の発明において、給気管路の内壁と排気管路の外
壁および搬送管路の外壁を連結するフィンが設けられて
いる生ゴミ処理装置であり、排気熱の給気管路内の空気
や生ゴミ粉砕物への移動がさらに促進されるので、熱エ
ネルギーロスをさらに低減することができるという作用
を有する。
【0045】本発明の請求項10に記載の発明は、請求
項6〜9の何れか一項に記載の発明において、生ゴミ粉
砕手段、処理槽および搬送手段を動作制御する制御手段
と、処理槽と制御手段と接続するとともに給気配管の内
部を通された電気配線とを有する生ゴミ処理装置であ
り、配管と配線類を一体化できるため、設置工事やメン
テナンスが容易になり、また、特別な保護部材を用いる
ことなく電気配線を保護することができるという作用を
有する。
【0046】本発明の請求項11に記載の発明は、生ゴ
ミ粉砕する生ゴミ粉砕手段と、生ゴミ粉砕手段に粉砕さ
れた生ゴミ粉砕物を発酵処理もしくは乾燥処理する処理
槽を備えた生ゴミ処理部と、生ゴミ粉砕手段と処理槽と
を連通する搬送管路と、生ゴミ粉砕物を搬送管路を通し
て処理槽へ搬送する搬送手段と、処理槽と下水配管とを
連通し、処理槽内の気体を下水配管に排気する排気管路
と、屋内部分に形成された給気口と処理槽とを連通し、
気体の排気された処理槽内へ空気を補給する給気管路と
を有し、給気管路と排気管路は、1本の配管をその長さ
方向に2分割にして形成される2つの管路がそれぞれ割
り当てられている生ゴミ処理装置であり、排気熱を給気
配管内に移動させ熱の大部分を生ゴミ処理部に回収する
ことができるので熱エネルギーロスを大幅に抑えてラン
ニングコストを大幅に低減することができるという作用
を有する。また、給気管路と排気管路が一体されている
ので、部品点数を削減することができるという作用を有
する。
【0047】本発明の請求項12に記載の発明は、請求
項11記載の発明において、搬送管路は給気管路または
排気管路の内部に設置されている生ゴミ処理装置であ
り、搬送管路の冬期での凍結を防止することができると
いう作用を有する。
【0048】本発明の請求項13に記載の発明は、請求
項11または12に記載の発明において、生ゴミ粉砕手
段、処理槽および搬送手段を動作制御する制御手段と、
処理槽と制御手段とを接続するとともに給気管路または
排気管路の内部を通された電気配線とを有する生ゴミ処
理装置であり、配管と配線類を一体化できるので、設置
工事やメンテナンスが容易になり、また、特別な保護部
材を用いることなく電気配線を保護することができると
いう作用を有する。
【0049】本発明の請求項14に記載の発明は、請求
項6〜13の何れか一項に記載の発明において、給気口
が、生ゴミ粉砕手段の内部に面して開口されている生ゴ
ミ処理装置であり、生ゴミ粉砕手段で発生した臭気は強
制的に処理槽へ送られるので、生ゴミの臭気が屋内へ拡
散することが防止されるという作用を有する。
【0050】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図11を用いて説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において同一の部材には同一の符号を付し
ており、また、重複した説明は省略されている。
【0051】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1における生ゴミ処理装置の全体構成図、図2は図1
の生ゴミ処理装置における生ゴミ粉砕手段を示す断面
図、図3は図1の生ゴミ処理装置における排気管路を示
す断面図、図4は図1の生ゴミ処理装置における制御系
を示すブロック図である。
【0052】図1において、生ゴミを粉砕するミキサー
類似の生ゴミ粉砕手段1は台所流し台シンク下に取り付
けられており、投入された生ゴミに少量の水を混入させ
るだけでこれを粉砕して搬送可能にする。この生ゴミ粉
砕手段1は搬送管路3bによって生ゴミ処理部4aに連
通されている。生ゴミ処理部4aは、バチルス属を中心
とした好気性好熱バクテリア等の微生物を培養して、搬
送された生ゴミを堆肥化するようになっている。生ゴミ
粉砕手段1と搬送管路3bとの間にはスクイズポンプ
(搬送手段)2が設置されており、生ゴミ粉砕手段1で
粉砕された高粘度の生ゴミ粉砕物を搬送管路3bに押し
込んでこれを生ゴミ処理部4aへ次々と圧送する。
【0053】そして、このような生ゴミ処理装置にあっ
ては、生ゴミ処理部4aは屋外に配置され、生ゴミ粉砕
手段1とスクイズポンプ2は屋内に配置されている。
【0054】ここで、図2を用いてこの生ゴミ処理装置
の生ゴミ粉砕手段1に関して詳細な説明を行う。
【0055】図2において、生ゴミ粉砕手段1には、上
部投入口から投入された生ゴミを粉砕してこれを高粘度
の生ゴミ粉砕物にする可動刃5がモータ6により回転自
在に取り付けられている。図示する場合において、可動
刃5はモータ6のシャフトの長さ方向の2カ所に2段に
設けられ、それぞれ4枚の刃を備えている。また、モー
タ6は、後述するように制御手段30によって制御され
る。生ゴミ粉砕手段1の粉砕室内壁面の可動刃5と対向
した位置には、突起部からなる固定刃7が設けられてい
る。この固定刃7は、可動刃5が時計回りおよび反時計
回りのどちらに回転しても可動刃5との連携が失われな
いように、断面二等辺三角形状に形成されている。
【0056】このような構造により、第1ステップとし
てモータ6に断続通電することにより可動刃5が寸動
し、投入された生ゴミに振動が与えられてこれが固定刃
7と可動刃5の間に落下されると同時に粗く粉砕され
る。次いで、第2ステップとしてモータ6への通電を連
続とすることにより、生ゴミは可動刃5と固定刃7とに
砕かれて細かな粒子まで粉砕される。なお、固定刃7を
特に設けることなく、可動刃5のみによってもこのよう
に粉砕することは可能である。
【0057】生ゴミが粉砕される粉砕室に面して、水道
水を粉砕室内に送り込むための水注入口8が形成されて
いる。この水注入口8から注入されて生ゴミに加えられ
る水道水により、粉砕が容易に行われるとともに粘度調
整が図られている。なお、水注入口8に至る水道水の経
路上には、水量を調整するための電磁弁9、および注入
水量を水圧変動に影響されることなく一定に保つ定流量
弁10が設置されている。また、粉砕された生ゴミ粉砕
物を搬送管路3bに送り出すための生ゴミ排出管11が
粉砕室の底面に開口して取り付けられている。
【0058】このように、図示する生ゴミ粉砕手段1
は、モータ6に断続通電することにより可動刃5を寸動
させて生ゴミに振動を与えて底部に落下させ、少量の水
を含ませて高粘度の粉砕物にするものである。そして、
このような生ゴミ粉砕手段1を有する生ゴミ処理装置は
たとえば1日当たり生ゴミ1kgを処理できる程度の能
力を備えており、家庭の生ゴミ処理に適している。但
し、これ以上あるいはこれ以下の能力であってもよい。
【0059】生ゴミ処理部4aには、搬送管路3bから
送られた高粘度の生ゴミ粉砕物を処理槽20へ流入させ
るためのノズル22が処理槽20内に突出して設けられ
ている。処理槽20の中には、生ゴミ粉砕物と混合して
この生ゴミ粉砕物を発酵処理により分解する生ゴミ水分
調整材13が装填されている。生ゴミ調整材13として
は、生ゴミ粉砕物中の水分を調整する作用に加えて、好
気性好熱バクテリア等に代表される発酵のための微生物
を生息させる微生物担体の作用をも有するおがくずや木
質チップ等が適当である。
【0060】処理槽20内には、生ゴミ水分調整材13
と搬送された生ゴミ粉砕物とを撹拌して均一な状態にま
で混合する撹拌羽根14が設けられている。撹拌羽根1
4はその回転軸が生ゴミ処理部4aに回転自在に支持さ
れている。撹拌羽根14には回転軸から複数枚の羽根が
立設されており、羽根の先端には危険防止のための丸み
が付けられている。また、撹拌羽根14の回転軸の一方
端にはスプロケット12aが取り付けられている。この
スプロケット12aには、攪拌モータ15の回転力が伝
達されるチェーン12bが掛け渡されている。これによ
り、攪拌羽根14はスプロケット12aの回転とともに
回転される。
【0061】処理槽20の底には加熱手段16が設置さ
れている。この加熱手段16は電熱線が均一に分布され
た電熱面ヒータであって、図示しない温度センサによっ
て検出された温度に対応して、処理槽20内部の温度を
好気性好熱微生物の生息に適した温度にコントロールす
るとともに、生ゴミ粉砕手段1から送られてきた生ゴミ
粉砕物によって含水率が一時的に高くなったときや洗浄
水が流れ込んできたときに、水分を蒸発させて内部の含
水率を発酵処理に適した状態にする。
【0062】処理槽20の上部には排気ファン17が取
り付けられており、内部の空気を排気することにより生
ゴミ粉砕物と生ゴミ水分調整材13との混合物に交換的
に新鮮な空気を取り込み、処理槽20内を好気条件に保
つようになっている。
【0063】排気ファン17からの臭気と水蒸気、二酸
化炭素を含む空気を下水配管18fに排気するため、排
気ファン17の取り付け口と下水配管18fとは排気管
路18bにより連通されている。排気管路18bは、望
ましくは断熱性のよい塩化ビニル等からの樹脂により構
成される。
【0064】排気管路18bの下水配管18f寄りに
は、下水配管18f内が高い正圧となった時に臭気が処
理槽20内に逆流するのを防止するための逆流防止弁1
9が設置されている。
【0065】続いて、生ゴミ粉砕手段1で粉砕された生
ゴミ粉砕物を生ゴミ処理部4aに搬送する搬送手段であ
るスクイズポンプ2について説明する。
【0066】図1において、スクイズポンプ2はチュー
ブポンプとも呼ばれ、略U字状に反転されたポンプチュ
ーブ2a、複数の回転自在のローラを円周上に配置した
ロータ2b、このロータ2bを回転させる図示しないモ
ータ部を備えている。そして、ロータ2bが回転してロ
ーラが円弧状のポンプチューブ2aを押圧しながら移動
することにより、内部の生ゴミ粉砕物が絞り出される。
スクイズポンプ2はこのように容積型ポンプではあって
も内部に弁機構が設けられておらず、複数のローラが次
々とポンプチューブを押圧して絞り出す構造のため、比
較的脈動の少ない圧送が可能である。また、スクイズポ
ンプ2は自吸のために、吸入のための特別の操作も不要
である。
【0067】生ゴミ粉砕手段1において粉砕された生ゴ
ミ粉砕物は、このようなスクイズポンプ2によって、吐
出側に接続された搬送管路3bの配管抵抗に打ち勝って
生ゴミ処理部4aへ圧送される。そして、生ゴミ粉砕物
が通過するポンプチューブ2aの部分と駆動側の部材で
あるロータ2bとはポンプチューブ壁を介して隔絶され
ているから、駆動側の部材であるロータ2bが生ゴミ粉
砕物と接触しないために設計の自由度が高くなる。さら
に、モータ部の回転数を変化させることで吐出量のコン
トロールを行うことが容易に行え、ポンプチューブ2a
が劣化したときにもこれを取り換えることにより簡単に
初期性能へ復帰させることができる。
【0068】なお、このような搬送形態を実現するその
他の搬送手段として、ダイアフラムポンプ、プランジャ
ーポンプ、スネークポンプ等の容積型ポンプがある。但
し、これらのポンプは高圧を出すことができるが、脈動
や振動が大きいというデメリットもある。また、このほ
かにも生ゴミ粉砕手段1を加圧可能な容器とし、エアポ
ンプ等で加圧するか生ゴミ処理部4a側を真空ポンプ等
で減圧して搬送管路との圧力差によって搬送を行っても
よい。これらはいずれもスクイズポンプ2と同様の作用
を有する。
【0069】次に、搬送管路3bについて説明する。搬
送管路3bであるチューブには、1日当たり1kg程度
の生ゴミを処理する家庭用の生ゴミ処理装置を想定し
て、内径として10〜25mmの範囲のものが選択され
ている。この搬送管路3bは望ましくは放熱性のよいア
ルミや黄銅等の金属からなり、図3(a)に詳しく示す
ように、スクイズポンプ2の出口から生ゴミ処理部4a
の入口までの間、排気管路18bの内部に通されてい
る。また、搬送管路3bが排気管路18bの内に入るス
クイズポンプ2の出口部や排気管路18bの外にでる生
ゴミ処理部4aの入口部は、排気が外部に漏れないよう
にシール材等でシールされている。
【0070】次に、生ゴミ処理装置の制御機構について
説明する。図4において、生ゴミ処理装置の制御機構に
は、マイクロコンピュータ、メモリ等から構成される制
御手段30を有している。生ゴミ粉砕手段1にはモータ
6を駆動する粉砕モータ駆動手段31および電磁弁9を
駆動する電磁弁駆動手段36が、スクイズポンプ2には
モータを駆動する圧送モータ駆動手段32が、生ゴミ処
理部4aには撹拌モータ15を駆動する撹拌モータ駆動
手段33、加熱手段16を駆動する加熱駆動手段34お
よび排気ファン17を駆動するファン駆動手段35が、
それぞれ設けられている。そして、粉砕モータ駆動手段
31、圧送モータ駆動手段32、撹拌モータ駆動手段3
3、加熱駆動手段34、ファン駆動手段35、電磁弁駆
動手段36は制御手段30からの指令によって制御され
るようになっている。なお、制御手段30には所定の時
間を計測するタイマ37が接続されている。
【0071】このような制御機構によれば、まず動作ス
イッチからの入力信号により、制御手段30が電磁弁駆
動手段36を駆動して電磁弁9を開放する。これによ
り、水が電磁弁9を通って定流量弁10に送られる。定
流量弁10は圧力が変動しても常に一定量の水を吐出す
るものであるから、電磁弁駆動手段36を動作させる時
間を制御することにより、容易且つ正確に必要量の水が
供給される。制御手段30は電磁弁駆動手段36を駆動
させると同時に、タイマ37の計時を開始させる。そし
て、タイマ37が制御手段30にメモリされている供給
流量に見合った所定の時間をカウントすると、制御手段
30が電磁弁駆動手段36を駆動して水の吐出を停止さ
せる。これによって、定流量弁10から少量の水が生ゴ
ミ粉砕手段1内に供給される。
【0072】制御手段30は、このように電磁弁駆動手
段36を駆動すると同時に、粉砕モータ駆動手段31を
駆動して回転刃5を回転させ、生ゴミ粉砕手段1の運転
を開始させる。そして、生ゴミが十分粉砕される時間が
タイマ37により計時されると、制御手段30は圧送モ
ータ駆動手段32を駆動してスクイズポンプ2の運転を
開始させ、搬送管路3bを介して生ゴミの圧送を開始さ
せる。このとき、生ゴミ粉砕手段1の運転は継続されて
いる。
【0073】このような構成を有する生ゴミ処理装置の
一連の動作を説明する。まず、使用者が生ゴミ粉砕手段
1に生ゴミを投入し動作スイッチをオンにすると、制御
手段30はタイマ37からの時間を参照して電磁弁駆動
手段36を動作させる。すると電磁弁9が開位置となっ
て水注入口9から水道水が生ゴミ粉砕手段1内に所定
量、たとえば生ゴミの重量の0.2倍〜1.0倍注入さ
れる。これと同時に、制御手段30は粉砕モータ駆動手
段31を駆動させて可動刃5の回転を開始させ、生ゴミ
の粉砕を開始させる。そして、タイマ37により、生ゴ
ミが十分に細かくなるまでの所定時間粉砕を継続させ
る。
【0074】粉砕開始後一定時間経過すると、制御手段
30は圧送モータ駆動手段32を駆動し、スクイズポン
プ2によって粉砕された生ゴミ粉砕物を搬送管路3bへ
と送出する。なお、圧送時においては、生ゴミ粉砕手段
1のモータ6の運転を停止させず、可動刃5を回転させ
たままスクイズポンプ2を運転させるのが適当である。
これは、可動刃5の回転によって粉砕物を不必要に分離
したり、沈降したりするのを防ぐことができ、均質な粉
砕物として効率良く搬送することが可能となるからであ
る。
【0075】スクイズポンプ2の運転開始と同時に、制
御手段30は撹拌モータ駆動手段33を動作させ、3〜
30rpm程度の速度で生ゴミ処理部4aの撹拌羽根1
4を回転させる。これによってスクイズポンプ2が送り
出した生ゴミ粉砕物は、処理槽20内に装填された生ゴ
ミ水分調整材13と十分に混合される。この撹拌羽根1
4の駆動は、連続して行うのではなく、1時間あたり数
分程度の割合で間欠的、定期的に繰り返して行われる。
【0076】生ゴミの粉砕と搬送とが完全に行われる所
定時間が経過すると、制御手段30は生ゴミ粉砕手段1
の可動刃5、スクイズポンプ2の運転を停止させる。
【0077】ところで、生ゴミ水分調整材13にはバチ
ルス属を中心とした好気性好熱バクテリア等の微生物が
生息しているが、好気性好熱バクテリアの代表であるバ
チルス属は土壌中に普遍に存在する極めて一般的な細菌
であり、堆肥発酵の初期段階での分解活動に大きく寄与
しているものである。このバチルス属の大きな特徴とし
て胞子形成能力を持っていることがあげられる。バチル
ス属細菌は周囲環境が厳しくなると胞子を形成する。そ
して環境が改善されると再び発芽して活発に増殖をはじ
める。胞子はいわいる微生物の種子の様なものと考えら
れ、耐熱性が高い。このようなバチルス属を中心とする
微生物は50℃〜90℃の環境下でも生存し続けること
ができ、最も活性度の高いのは50℃〜65℃付近であ
る。そして70℃以上の温度範囲では発酵分解速度は低
下するが槽内に虫等が発生しなくなり、雑草の種子、ウ
ィルス、寄生虫、有害微生物等を不活性にできるもので
ある。
【0078】また、生ゴミ処理部4aは、バチルス族細
菌などの微生物を用いた処理を行うという原理上、その
生息に適した水環境が必要で、生ゴミ粉砕物と生ゴミ水
分調製材13を含めた混合物の含水率を50%〜60%
の範囲に保つ必要がある。含水率がこの範囲を下回ると
微生物の生物活動に必要な水分が不足し、ひいては発酵
速度の低下を来すことになるからである。また、逆に含
水率がこの範囲を上回ると攪拌によって供給されるべき
酸素が不足し、発酵槽内が嫌気化して嫌気性の微生物が
繁殖して強い臭気を発生するようになるからである。こ
こで、含水率は生ゴミと生ゴミ水分調整材13に含まれ
ている水分量を生ゴミと生ゴミ水分調整材13の乾燥重
量と該水分量の和で割ったものである。
【0079】そこで、加熱手段16により処理槽20を
加熱し、図示しない温度センサによって検出した温度に
対応して、制御手段30により処理槽20内部の温度を
好気性好熱微生物の生息に適した50℃〜65℃付近の
温度にコントロールするとともに、生ゴミ粉砕手段1か
ら送られてきた生ゴミ粉砕物によって含水率が一時的に
高くなったときや洗浄水が流れ込んできたときには、水
分を蒸発させ内部の含水率を発酵処理に適した状態にコ
ントロールしている。従って、処理槽20の中で生ゴミ
水分調整材13と混合された生ゴミ粉砕物は、生ゴミ水
分調整材13に生息するバチルス属を中心とした好気性
好熱バクテリア等の微生物によって速やかに分解され、
水、炭酸ガス、アンモニア、その他無機物と難分解性の
有機残査に変化する。そして、発生した気体成分は排気
ファン17によって排気され、臭いの発散を防止するた
めの排気管路18bを通して下水道へ排出される。これ
により、生ゴミ処理部4aの中には、分解により安定化
された有機物残査である堆肥が生成される。
【0080】ここで、本実施の形態においては、搬送管
路3bが排気管路18bの内部に設置されているので、
排気管路18bを通る排気熱の一部が搬送管路3bを通
って生ゴミ処理部4aに向かう生ゴミ粉砕物に移動され
て生ゴミ処理部4aに回収される。これにより、排気時
における熱エネルギーロスを抑制することができる。
【0081】また、搬送管路3bが排気管路18bを流
れる排気熱で加熱されるので、冬期における搬送管路3
bの凍結を防止することができる。
【0082】ここで、図3(b)に示すように、排気管
路18bの内壁と搬送管路3bの外壁を連結するように
して放熱性のよいアルミや黄銅等でできたフィン24a
を設けることができる。これによれば、排気管路18b
を流れる排気熱の生ゴミ粉砕物への移動がさらに促進さ
れ、熱エネルギーロスを一層低減することができる。
【0083】さらに、図3(c)に示すように、1本の
配管をその長さ方向に放熱性のよいアルミや黄銅等でで
きたフィン24bで仕切って2分割にし、一方を排気管
路18bとし、他方を搬送管路3bとすることができ
る。これによれば、排気熱の一部が生ゴミ粉砕物を介し
て生ゴミ処理部4aに回収されて熱エネルギーロスが抑
制されるとともに、排気管路18bと搬送管路3bとが
1本の配管で共用化されるので、装置の部品点数を削減
することができる。
【0084】(実施の形態2)図5は本発明の実施の形
態2における生ゴミ処理装置を示す全体構成図、図6は
図5の生ゴミ処理装置における排気管路を示す断面図で
ある。
【0085】図6(a)に詳しく示すように、実施の形
態1の場合と同様に放熱性のよい金属からなる搬送管路
3bが断熱性のよい排気管路18bの内部に設置され、
さらに、生ゴミ処理部4aと制御手段30とを接続する
電気配線25aはスクイズポンプ2の出口から生ゴミ処
理部4aの入口までの間、排気管路18bの内部に通さ
れている。そして、搬送管路3bと電気配線25aが排
気管路18bの内に入るスクイズポンプ2の出口部や排
気管路18bの外に出る生ゴミ処理部4aの入口部は、
排気が外部に漏れないようにシール材等でシールされて
いる。
【0086】これにより排気管路18bを通る排気熱の
一部が生ゴミ処理部4aに回収されて排気時における熱
エネルギーロスが抑制され、搬送管路3bの凍結が防止
されるとともに、配管と配線類とを一体化することがで
きるため、設置工事やメンテナンスを容易に行うことが
できる。また、特別な保護部材を用いることなく、電気
配線25aを保護することができる。
【0087】ここで、図6(b)に示すように、排気管
路18bの内壁と搬送管路3bの外壁を連結するように
して放熱性のよいアルミや黄銅等でできたフィン24a
を設け、排気管路18b内に電気配線25aを通すこと
ができる。これによれば、熱エネルギーロスが一層低減
されるとともに、配管と配線類を一体化できるため、設
置工事やメンテナンスが容易になり、特別な保護部材を
用いることなく電気配線25aを保護することができ
る。
【0088】さらに、図6(c)に示すように、1本の
配管をその長さ方向に放熱性のよいアルミや黄銅等でで
きたフィン24bで仕切って2分割にし、一方を排気管
路18bとし、他方を搬送管路3bとし、2分割された
どちらか一方に電気配線25aを通すことができる(本
図においては、搬送管路3bに通されているが、排気管
路18bに通してもよい)。これによれば、熱エネルギ
ーロスが抑制され、装置の部品点数が削減されることに
加えて、配管と配線類を一体化できるため、設置工事や
メンテナンスが容易になり、特別な保護部材を用いるこ
となく電気配線25aを保護することができる。
【0089】(実施の形態3)図7は本発明の実施の形
態3における生ゴミ処理装置を示す全体構成図、図8
(a)は図7の生ゴミ処理装置における生ゴミ処理部を
示す断面図、図8(b)は図8(a)の断面と直交する
断面での生ゴミ処理部を示す断面図、図9は図7の生ゴ
ミ処理装置における給気管路の断面図である。
【0090】図7に示すように、生ゴミ粉砕手段1の内
部に面して開口された給気口23bと処理槽20とは、
たとえば断熱性のよい塩化ビニル等の樹脂からなる給気
管路26aにより連通されている。
【0091】また、排気ファン17からの臭気と水蒸気
や二酸化炭素を含む空気を下水配管18fに排気するた
めの排気管路18dおよび生ゴミ粉砕物を生ゴミ処理部
4bへ搬送するための搬送管路3dは、望ましくはとも
に放熱性のよいアルミや黄銅等の金属により構成されて
いる。
【0092】排気管路18dと搬送管路3dは、図9
(a)において詳しく示すように、スクイズポンプ2の
出口から生ゴミ処理部4bの入口までの間、給気管路2
6aの内部を通されている。また、排気管路18dと搬
送管路3dが給気管路26aの内に入るスクイズポンプ
2の出口部や給気管路26aの外に出る生ゴミ処理部4
bの入口部は、外気が給気管路26a内に入り込まない
ようにシール材等でシールされている。なお、次の実施
の形態4における場合を含め、排気管路18dのみを給
気管路26aの内部を通してもよい。
【0093】図8に示すように、生ゴミ処理部4bに
は、排気ファン17によって排気され処理槽20内から
排除された空気を補給する給気通路21bが形成されて
おり、この給気通路21bは前述の給気管路26aを介
して生ゴミ粉砕手段1の給気口23bと繋がっている。
なお、吸気口23bは生ゴミ粉砕手段1以外の箇所にお
ける装置の屋内部分に形成してもよい。
【0094】このような構成の生ゴミ処理装置によれ
ば、排気管路18dを通る排気熱の大部分が給気管路2
6a内の空気または搬送管路3dを搬送される生ゴミ粉
砕物に移動されて生ゴミ処理部4bに回収されるので、
排気時における熱エネルギーロスが大幅に抑制され、ま
た、搬送管路3bの凍結が防止される。
【0095】さらに、給気管路26aにより生ゴミ粉砕
手段1から処理槽20内へ給気しているため、生ゴミ粉
砕手段1で発生した臭気は強制的に処理槽20へ送られ
るので、生ゴミの臭気が屋内へ拡散することが防止され
る。
【0096】ここで、図9(b)に示すように、給気管
路26aの内壁と排気管路18dの外壁および搬送管路
3dの外壁を連結するようにして、放熱性のよいアルミ
や黄銅等でできたフィン24cを設けることができる。
これによれば、熱伝達効率が良好になって排気熱の生ゴ
ミ処理部4bへの回収がさらに促進されるので、熱エネ
ルギーロスを一層低減することができる。
【0097】さらに、図9(c)に示すように、1本の
配管をその長さ方向に放熱性のよいアルミや黄銅等でで
きたフィン24dで仕切って2分割にし、一方を給気配
管26bとし、他方を排気管路18dとし、2分割され
たどちらか一方に搬送管路3dを通すことができる(本
図においては、排気管路18dに通されているが、給気
管路26bに通してもよい)。これによれば、大部分の
排気熱が生ゴミ処理部4bに回収できるため、熱エネル
ギーロスが抑制されてランニングコストが大幅に低減さ
れるとともに、給気管路26bと排気管路18dが一体
化されているので、部品点数を削減することができる。
【0098】(実施の形態4)図10は本発明の実施の
形態4における生ゴミ処理装置を示す全体構成図、図1
1は図10の生ゴミ処理装置における給気管路を示す断
面図である。
【0099】図11(a)に詳しく示すように、実施の
形態3の場合と同様に放熱性のよい金属からなる搬送管
路3dと排気管路18dが断熱性のよい給気管路26a
の内部に設置され、さらに、生ゴミ処理部4bと制御手
段30とを接続する電気配線25bはスクイズポンプ2
の出口から生ゴミ処理部4bの入口までの間、給気管路
26aの内部に通されている。そして、搬送管路3d、
排気管路18dおよび電気配線25bが排気管路18d
の内に入るスクイズポンプ2の出口部や排気管路18d
の外に出る生ゴミ処理部4bの入口部は、排気が外部に
漏れないようにシール材等でシールされている。
【0100】これにより排気管路18dを通る排気熱の
大部分が生ゴミ処理部4bに回収されて排気時における
熱エネルギーロスが大幅に抑制され、搬送管路3dの凍
結が防止されるとともに、配管と配線類とを一体化する
ことができるため、設置工事やメンテナンスを容易に行
うことができる。また、特別な保護部材を用いることな
く、電気配線25bを保護することができる。
【0101】ここで、図11(b)に示すように、給気
管路26aの内壁と排気管路18dの外壁および搬送管
路3dの外壁を連結するようにして放熱性のよいアルミ
や黄銅等でできたフィン24cを設け、給気管路26a
内に電気配線25bを通すことができる。これによれ
ば、熱エネルギーロスが一層低減されるとともに、配管
と配線類を一体化できるため、設置工事やメンテナンス
が容易になり、特別な保護部材を用いることなく電気配
線25bを保護することができる。
【0102】さらに、図11(c)に示すように、1本
の配管をその長さ方向に放熱性のよいアルミや黄銅等で
できたフィン24dで仕切って2分割にし、一方を排気
管路18dとし、他方を給気管路26bとし、2分割さ
れたどちらか一方に電気配線25bを通し、他方に搬送
管路3dを通すことができる(本図においては、給気管
路25bに電気配線25bが、排気管路18dに搬送管
路3dが通されているが、この逆であってももよい)。
これによれば、熱エネルギーロスが大幅に抑制され、装
置の部品点数が削減されることに加えて、配管と配線類
を一体化できるため、設置工事やメンテナンスが容易に
なり、特別な保護部材を用いることなく電気配線25b
を保護することができる。
【0103】ところで、本実施の形態1〜4では、生ゴ
ミ粉砕物の処理方法として微生物を利用した発酵処理方
式としたが、熱源を利用して乾燥させるだけの乾燥処理
方式としてもよい。
【0104】この場合、生ゴミ処理部4a,4bの処理
槽20の中には生ゴミ水分調整材13を充填せず、ノズ
ル22から処理槽20へ流入した高粘度の生ゴミ粉砕物
を攪拌羽根14により攪拌するとともにこれを加熱手段
16により80〜100℃まで加熱して、生ゴミ粉砕物
中に含まれる水分を蒸発させて乾燥させる。この際、乾
燥処理後の生ゴミ粉砕物の含水率は、しばらく貯めてお
いても腐敗しないように、10%以下にすることが望ま
しい。蒸発した水蒸気を含む高温の空気を排気ファン1
7により下水配管18fに排気するため、本実施の形態
1〜4と同様の形態をとれば、同様の効果が得られる。
【0105】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、排気管
路を通る排気熱が生ゴミ粉砕物や給気管路内を流れる空
気に伝達されて生ゴミ処理部に回収されるので、排気時
における熱エネルギーロスを抑制することができるとい
う有効な効果が得られる。
【0106】これにより、生ゴミ処理部内の生ゴミ粉砕
物を加熱する加熱手段の容量を大きくする必要がなくな
るので、低コストで且つ小型の装置を得ることができる
という有効な効果が得られる。
【0107】また、加熱手段の消費電力が抑えられるの
で、ランニングコストを低減することができるという有
効な効果が得られる。
【0108】本発明によれば、搬送管路が排気管路を流
れる排気熱で加熱されるので、冬期における搬送管路の
凍結を防止することができるという有効な効果が得られ
る。
【0109】本発明によれば、配管と配線類とを一体化
することにより、設置工事やメンテナンスを容易に行う
ことができるという有効な効果が得られる。また、特別
な保護部材を用いることなく電気配線を保護することが
できるという有効な効果が得られる。
【0110】本発明によれば、1本の配管をその長さ方
向に2分割して形成される2つの管路を排気管路、搬送
管路あるいは給気管路に割り当てることにより、装置の
部品点数を削減することができるという有効な効果が得
られる。
【0111】本発明によれば、給気配管の給気口を生ゴ
ミ粉砕手段の内部に面して形成することにより、生ゴミ
粉砕手段で発生した臭気は強制的に処理槽へ送られるの
で、生ゴミの臭気が屋内へ拡散することが防止されると
いう有効な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における生ゴミ処理装置
を示す全体構成図
【図2】図1の生ゴミ処理装置における生ゴミ粉砕手段
を示す断面図
【図3】図1の生ゴミ処理装置における排気管路を示す
断面図
【図4】図1の生ゴミ処理装置における制御系を示すブ
ロック図
【図5】本発明の実施の形態2における生ゴミ処理装置
を示す全体構成図
【図6】図5の生ゴミ処理装置における排気管路を示す
断面図
【図7】本発明の実施の形態3における生ゴミ処理装置
を示す全体構成図
【図8】(a)は図7の生ゴミ処理装置における生ゴミ
処理部を示す断面図 (b)は(a)の断面と直交する断面での生ゴミ処理部
を示す断面図
【図9】図7の生ゴミ処理装置における給気管路を示す
断面図
【図10】本発明の実施の形態4における生ゴミ処理装
置を示す全体構成図
【図11】図10の生ゴミ処理装置における給気管路を
示す断面図
【図12】従来の生ゴミ処理装置を示す全体構成図
【図13】(a)は図12の生ゴミ処理装置における生
ゴミ処理部を示す断面図 (b)は(a)の断面と直交する断面での生ゴミ処理部
を示す断面図
【符号の説明】
1 生ゴミ粉砕手段 2 スクイズポンプ(搬送手段) 3a,3b,3d 搬送管路 4a,4b 生ゴミ処理部 18a,18b,18d 排気管路 18f 下水配管 20 処理槽 23a,23b 給気口 24a,24b,24c,24d フィン 25a,25b 電気配線 26a,26b 給気管路 30 制御手段

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生ゴミを粉砕する生ゴミ粉砕手段と、 前記生ゴミ粉砕手段に粉砕された生ゴミ粉砕物を発酵処
    理もしくは乾燥処理する処理槽を備えた生ゴミ処理部
    と、 前記生ゴミ粉砕手段と前記処理槽とを連通する搬送管路
    と、 前記生ゴミ粉砕物を前記搬送管路を通して前記処理槽へ
    搬送する搬送手段と、 前記処理槽と下水配管とを連通し、前記処理槽内の気体
    を前記下水配管に排気する排気管路とを有し、 前記排気管路の内部に前記搬送管路が設置されているこ
    とを特徴とする生ゴミ処理装置。
  2. 【請求項2】前記排気管路の内壁と前記搬送管路の外壁
    とを連結するフィンが設けられていることを特徴とする
    請求項1記載の生ゴミ処理装置。
  3. 【請求項3】前記生ゴミ粉砕手段、前記処理槽および前
    記搬送手段を動作制御する制御手段と、 前記処理槽と前記制御手段とを接続するとともに前記排
    気管路の内部を通された電気配線とを有することを特徴
    とする請求項1または2記載の生ゴミ処理装置。
  4. 【請求項4】生ゴミを粉砕する生ゴミ粉砕手段と、 前記生ゴミ粉砕手段に粉砕された生ゴミ粉砕物を発酵処
    理もしくは乾燥処理する処理槽を備えた生ゴミ処理部
    と、 前記生ゴミ粉砕手段と前記処理槽とを連通する搬送管路
    と、 前記生ゴミ粉砕物を前記搬送管路を通して前記処理槽へ
    搬送する搬送手段と、 前記処理槽と下水配管とを連通し、前記処理槽内の気体
    を前記下水配管に排気する排気管路とを有し、 前記排気管路と前記搬送管路は、1本の配管をその長さ
    方向に2分割して形成される2つの管路がそれぞれ割り
    当てられていること特徴とする生ゴミ処理装置。
  5. 【請求項5】前記生ゴミ粉砕手段、前記処理槽および前
    記搬送手段を動作制御する制御手段と、 前記処理槽と前記制御手段とを接続するとともに前記排
    気管路または前記搬送管路の内部を通された電気配線と
    を有することを特徴とする請求項4記載の生ゴミ処理装
    置。
  6. 【請求項6】生ゴミを粉砕する生ゴミ粉砕手段と、 前記生ゴミ粉砕手段に粉砕された生ゴミ粉砕物を発酵処
    理もしくは乾燥処理する処理槽を備えた生ゴミ処理部
    と、 前記生ゴミ粉砕手段と前記処理槽とを連通する搬送管路
    と、 前記生ゴミ粉砕物を前記搬送管路を通して前記処理槽へ
    搬送する搬送手段と、 前記処理槽と下水配管とを連通し、前記処理槽内の気体
    を前記下水配管に排気する排気管路と、 屋内部分に形成された給気口と前記処理槽を連通し、気
    体の排気された前記処理槽内へ空気を補給する給気管路
    とを有し、 前記給気管路の内部に前記排気管路が設置されているこ
    とを特徴とする生ゴミ処理装置。
  7. 【請求項7】前記給気管路の内壁と前記排気管路の外壁
    とを連結するフィンが設けられていることを特徴とする
    請求項6記載の生ゴミ処理装置。
  8. 【請求項8】前記給気管路の内側に、前記排気管路に加
    えてさらに前記搬送管路が設置されていることを特徴と
    する請求項6記載の生ゴミ処理装置。
  9. 【請求項9】前記給気管路の内壁と前記排気管路の外壁
    および前記搬送管路の外壁を連結するフィンが設けられ
    ていることを特徴とする請求項8記載の生ゴミ処理装
    置。
  10. 【請求項10】前記生ゴミ粉砕手段、前記処理槽および
    前記搬送手段を動作制御する制御手段と、 前記処理槽と前記制御手段と接続するとともに前記給気
    配管の内部を通された電気配線とを有することを特徴と
    する請求項6〜9の何れか一項に記載の生ゴミ処理装
    置。
  11. 【請求項11】生ゴミ粉砕する生ゴミ粉砕手段と、 前記生ゴミ粉砕手段に粉砕された生ゴミ粉砕物を発酵処
    理もしくは乾燥処理する処理槽を備えた生ゴミ処理部
    と、 前記生ゴミ粉砕手段と前記処理槽とを連通する搬送管路
    と、 前記生ゴミ粉砕物を前記搬送管路を通して前記処理槽へ
    搬送する搬送手段と、 前記処理槽と下水配管とを連通し、前記処理槽内の気体
    を前記下水配管に排気する排気管路と、 屋内部分に形成された給気口と前記処理槽とを連通し、
    気体の排気された前記処理槽内へ空気を補給する給気管
    路とを有し、 前記給気管路と前記排気管路は、1本の配管をその長さ
    方向に2分割にして形成される2つの管路がそれぞれ割
    り当てられていることを特徴とする生ゴミ処理装置。
  12. 【請求項12】前記搬送管路は前記給気管路または前記
    排気管路の内部に設置されていることを特徴とする請求
    項11記載の生ゴミ処理装置。
  13. 【請求項13】前記生ゴミ粉砕手段、前記処理槽および
    前記搬送手段を動作制御する制御手段と、 前記処理槽と前記制御手段とを接続するとともに前記給
    気管路または前記排気管路の内部を通された電気配線と
    を有することを特徴とする請求項11または12記載の
    生ゴミ処理装置。
  14. 【請求項14】前記給気口は、前記生ゴミ粉砕手段の内
    部に面して開口されていることを特徴とする請求項6〜
    14の何れか一項に記載の生ゴミ処理装置。
JP19962997A 1997-07-25 1997-07-25 生ゴミ処理装置 Pending JPH1133530A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100907480B1 (ko) 2007-04-03 2009-07-13 강호철 오수 재활용 장치
CN114472470A (zh) * 2022-02-15 2022-05-13 地标(上海)生物科技有限公司 一种湿垃圾发酵产挥发性有机酸的制浆设备和方法

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