JPH11335166A - 高酸化物イオン伝導性イットリア系固体電解質 - Google Patents

高酸化物イオン伝導性イットリア系固体電解質

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JPH11335166A
JPH11335166A JP10294621A JP29462198A JPH11335166A JP H11335166 A JPH11335166 A JP H11335166A JP 10294621 A JP10294621 A JP 10294621A JP 29462198 A JP29462198 A JP 29462198A JP H11335166 A JPH11335166 A JP H11335166A
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ionic radius
rare earth
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利之 森
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肇 羽田
Takayasu Ikegami
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 強還元雰囲気下においても高い酸素イオン伝
導性を示し、長時間の安定性を有する、イットリア系固
体電解質。 【解決手段】 〔(Ndx M1-x )y Y1-y 〕2 O
3(MはLa又はCeの1種以上。0.30≦x≦0.
99で、0.2≦y≦0.6)。で表されるC型稀土類
イットリア系化合物において、それを構成する全カチオ
ンの平均イオン半径をRc、Y以外のカチオンの平均イ
オン半径をRd、Yのイオン半径をRy、酸素のイオン
半径をRoとした場合、有効性指標=(Rd/Ry)*
(Rc/Ro)〔*の表示は積算であることを示し、R
d=RNd*x+RM *(1−x),Rc=(Rd*x+
RM *(1−y))*y+Ry*(1−y),Ro=
1.4,Ry=0.892,RNdはNdの酸素6配位に
おけるイオン半径0.995。RM はMがCe,Laの
場合、それぞれ、イオン半径は酸素8,6配位の値であ
る、0.97,1.06,0.72<有効性指標<1.
03。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、電気特性
に有効な酸素欠陥を有し、強還元雰囲気下においても、
高い酸素イオン伝導性を呈し、かつ長時間の安定性を有
するイットリア系固体電解質に関するものである。
【0002】
【従来の技術】イットリア(Y2 O3 )は、C型稀土類
結晶構造を持ち、従来は、酸化物イオン伝導性ではな
く、p型半導性を有することが知られていた(T.NORBY a
nd P.KOFSTAD, Solid State lonics, 20, 169-184(198
6))が、その電気特性は十分高いものではないことか
ら、センサや燃料電池用固体電解質などの電気的特性を
利用した分野に利用されることはなく、主に耐食性、耐
熱性などの特性に着目した、耐火物などへの応用が検討
されてきた。
【0003】また、イットリア自体は導電率が低いC型
稀土類結晶構造を有するため、固体電解質としての能力
が極めて低いことから、イットリアを添加物として、導
電率が高いホタル石型結晶構造を有するセリア(CeO
2 )に加え、ホタル石型の物質として、固体電解質への
応用が検討されてきた。(特開平9−2873) さらに、高い導電率をうるための指標である有効性指標
は、ホタル石型結晶構造を持つセリアなどに適用され、
ホタル石型化合物の改良が試みられている。(T.MORI an
d H.YAMAMURA,Proc.The Third International Conferen
ce on Ecomaterials,83-86(1997).)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】こうしたC型稀土類結
晶構造を持つY2 O3 は、ホタル石関連構造であり、そ
の結晶構造中には、25%の酸素欠陥サイトが存在す
る。しかし、この酸素欠陥サイトは極めて秩序正しく配
置されており、こうした秩序だった酸素欠陥サイト間を
酸化物イオンが移動するには、極めて大きなエネルギー
が必要であることから、従来、Y2 O3 結晶構造内に酸
化物イオン伝導性は、認められないとされていた。
【0005】また、セリアにY2 O3 を加えて、ホタル
石型結晶構造をつくり、優れた固体電解質を作製する試
みは、確かに導電率は向上し、さらに、2価又は1価の
金属元素を固溶させることにより、還元雰囲気での安定
性も向上することが知られているが、この手法により作
製された化合物には以下に示す実用上の問題点が内在し
ている。CeO2 と表記されセリアは本来、結晶中のカ
チオンとアニオンの電荷のバランスがとれており、酸素
欠陥を含まない化合物であるため、3価のY2O3 とし
て加え、結晶構造中でCeのサイトに置き換えること
で、結晶構造内の正の電荷を減少させる。化合物は全体
で電気的に中性でないと安定に存在しにくいため、Ce
O2 は自らのもつ酸素を放出し、負電荷を減少させるこ
とで、この電気的中性条件を満たそうとする。こうし
て、酸素欠陥が生じる。さらに2価又は1価をCeのサ
イトに置き換えることで、一層酸素欠陥量は増加する。
酸化物イオンの通り道である酸素欠陥が増加すること
で、導電率は向上するが、Ceのサイトに置き換わった
3価、2価又は1価元素は、本質的には不安定であり、
ガスや他の物質と接触することで、より安定な化合物を
作り、4価のCeサイトからはずれてしまう。こうし
て、4価のCeサイトからはずれてしまうと、酸素欠陥
は消滅し、酸化物イオンの通り道は失われ、導電率は著
しく低下する。
【0006】こうした手法により作製された固体電解質
は、ガスセンサやメタン(又は水素)と酸素から電気を
作る燃料電池として応用されるため、各種ガスと反応し
て、安定性が著しく低下することが懸念されている。さ
らに、ホタル石型化合物においてその利用が試みられた
有効性指標は、ホタル石構造という結晶構造の特徴にあ
わせ、元素のイオン半径をすべて酸素8配位として計算
しているが、C型稀土類化合物の結晶構造中では、元素
は酸素6配位として安定に存在する。そのうえ、ホタル
石型化合物においては、3価、2価又は1価を導入する
ことで、新たに結晶構造内部に導入される酸素欠陥量を
考慮に入れるさいには、組成式MO2 (Mはカチオンを
表す)で表記されるホタル石化合物では、酸素欠陥量は (4−(4−ドーパントの平均化数))/2 として計算されるが、組成式M2 O3 で表記されるC型
稀土類化合物には、あらかじめ25%という多量の酸素
欠陥がふくまれており、酸素欠陥量はこの25%以上に
は増加しないなど、こうした結晶構造の違いから、全く
ホタル石型化合物と同じように、従来の有効指標をC型
稀土類化合物に利用することができない。
【0007】そこで、この出願の発明は、上記の課題に
鑑みてなされたものであり、Y2 O3 結晶構造中に存在
する秩序化して酸化物イオン伝導に寄与しない酸素欠陥
の無秩序化を促進することにある。また、この出願の発
明は、本来の結晶構造中に25%の酸素欠陥を有するC
型稀土類であるY2 O3 では、Yサイトに置換させた元
素がYサイトからはずれることがあっても、酸素欠陥が
消滅することはなく、わずかに秩序化することで、導電
立の低下はきたすが、低酸素分圧領域においても、安定
な導電特性を示すことを可能とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この出願は、上記の課題
を解決するものとして、まず第1の発明として、組成
式:〔(Ndx M1-x )y Y1-y 〕2 O3 (式中、Mは
La 及びCeから選ばれた1種又は2種の元素を示す。
x及びyは、0.30≦x≦0.99及び0.2≦y≦
0.6を示す。)で表されるC型稀土類イットリア系化
合物において、結晶相は立方晶C型稀土類結晶相を有
し、C型稀土類イットリア系化合物を構成する全カチオ
ンの平均イオン半径をRc、Y以外のカチオンの平均イ
オン半径をRd、Yのイオン半径をRy、酸素のイオン
半径をRoとした場合、下記一般式(1) 有効性指標(Effective Index) =(Rd/Ry)*(Rc/Ro) (1) 〔式中、*の表示は積算であることを示し、Rd、R
c、Ro、Ryはそれぞれ、Rd=RNd*x+RM *
(1−x),Rc=(Rd*x+RM *(1−y))*
y+Ry*(1−y),Ro=1.4,Ry=0.89
2,RNdはNdの酸素6配位におけるイオン半径である
0.995を表す。ただし、RM はMがCeの場合には
そのイオン半径は酸素8配位の値である0.97であ
り、MがLaの場合には酸素6配位の値である1.06
を表す。(単位はオングストローム(Å))、xおよび
yは上記組成式中のxおよびyを表す。〕で定義され
る、Effective Index (有効性指標)が、0.72< E
ffective Index<1.03の範囲であることを特徴とす
る高酸化物イオン伝導性イットリア系固体電解質を提供
する。
【0009】また、この出願は、第2の発明として、組
成式:〔(Ndx-Z M1-x Srz )y Y1-y 〕2 O
3 (式中、MはLa及びCeから選ばれた1種又は2種
の元素を示す。x、y及びzは、0.30≦x≦0.9
9、0.2≦y≦0.6及び0.03≦z≦0.3を示
す。)で表されるC型稀土類イットリア系化合物におい
て、結晶相は立方晶C型稀土類結晶相を有し、C型稀土
類イットリア系化合物を構成する全カチオンの平均イオ
ン半径をRc、Y以外のカチオンの平均イオン半径をR
d、Yのイオン半径をRy、酸素のイオン半径をRoと
した場合、下記一般式(2) 有効性指標(Effective Index) =(Rd/Ry)*(Rc/Ro) (2) 〔式中、Rd、Rc、Ro、Ryはそれぞれ、Rd=R
Nd*(x−z)+RM *(1−x)+Rsr*Z,Rc=
(Rd*x+RM *(1−y))*y+Ry*(1−
y),Ro=1.4,Ry=0.892,RNdはNdの
酸素6配位におけるイオン半径である0.995、Rsr
はSrの酸素6配位におけるイオン半径である1.16
を表す。ただし、RM はMがCeの場合、そのイオン半
径は酸素8配位の値である0.97であり、MがLaの
場合には酸素6配位の値である1.06を表す。(単位
はオングストローム(Å))、xおよびyは上記組成式
中のxおよびyを表す〕で定義される。
【0010】Effective Index(有効性指標)が、0.
72<Effective Index <1.03の範囲であることを
特徴とする高酸化物イオン伝導性イットリア系固体電解
質を提供する。そして、この出願は、第3の発明とし
て、上記第1の発明において、有効性指標が0.8以上
の値をとる場合、LaおよびYのイオン半径が、それぞ
れ酸素8配位を仮定した1.18オングストロームおよ
び1.015オングストローム、酸素のイオン半径Ro
は Ro=1.4×(1−0.5×酸素欠陥量) (式中酸素欠陥量は、0.37≦酸素欠陥量≦0.5を
満たす)を用いて計算され、結晶相は立方晶ホタル石型
結晶相を有することを特徴とする高酸化物イオン伝導性
イットリア系固体電解質を提供する。
【0011】さらにこの出願は、第4の発明として、固
相合成法においては、1200℃以上1500℃以下、
液相合成法においては、500℃以上1200℃以下で
合成し立方晶C型稀土類化合物又は立方晶ホタル石型化
合物単一相となった粉末を成形し、1500℃以上18
00℃以下で焼結することを特徴とする前記の固体電解
質の製造方法も提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】次にこの出願の発明の実施の形態
について更に詳細に説明する。まず、この発明における
イットリア系固体電解質は、組成式:〔(Nd
x M1-x )y Y1-y 〕2 O3 (式中、MはLa及びCe
から選ばれた1種又は2種の元素を示す。x及びyは、
0.30≦x≦0.99及び0.2≦y≦0.6を示
す。)で表され、上記(1)式で定義される有効性指標
(Effective Index) が上記の範囲にある酸化物である。
【0013】上記の組成式中、xは0.30≦x≦0.
99であり、この範囲を下回ると、酸素欠陥の無秩序化
は、十分に進まず、酸化物イオンが結晶構造内部を通過
することが難しくなり、導電率は低い値となるために好
ましくない。一方、この範囲を上回るとNdの酸化物由
来の半導性が現れるので好ましくない。また、上記の組
成式中、yは0.2≦y≦0.6であり、この範囲を下
回ると、酸素欠陥の無秩序化は、十分に進まず、酸化物
イオンが結晶構造内部を通過することが難しくなり、導
電率は低い値となるために好ましくない。一方、この範
囲を上回るとCe又はLaの酸化物由来の半導性が現れ
るので好ましくない。
【0014】さらに、有効性指標(Effective Index) は
0.72< Effective Index<1.03の範囲であり、
この範囲を下回るとY2 O3 の持つ酸素欠陥の秩序構造
が明確なものとなり、酸化物イオンの結晶内部での拡散
を妨げるために、酸化物イオン伝導に寄与する酸化物イ
オンの量が低下し、結果として導電率が低下するので好
ましくない。一方、この範囲の上限より、すなわち Eff
ective Indexが1.03を上回る場合には、Y2 O3 は
見かけ上、酸素8配位状態となっており、立方晶のホタ
ル石型になることが予測されるが、上記範囲を上回ると
Y2 O3 の結晶構造内部に過剰の酸素欠陥を導入する状
態になり、かえって、Y2 O3 の結晶構造の安定性を低
下させ、導電率の低下や、低酸素分圧領域における安定
性を低下させるので好ましくない。
【0015】また、一般式中、RM は、MがLaの場合
には、Laの酸素6配位を仮定した場合のイオン半径
1.06Åを表し、MがCeの場合には、Ceの酸素8
配位を仮定した場合のイオン半径0.97Åを表す。ま
た、RyはYの酸素6配位のイオン半径である0.89
2を表すものとする。酸素のイオン半径は、1.4Åを
用いることが好ましい。ホタル石化合物では、酸素欠陥
量を考慮にいれた有効酸素欠陥量{ホタル石化合物の場
合は1.4×(1−0.5×酸素欠陥量);ここで酸素
欠陥量は、0.1<酸素欠陥量<0.36で表される}
を用いるが、すでに25%酸素欠陥を含む化合物では、
無秩序化にともない酸素欠陥量がへることはあっても、
ふえることはないので、有効酸素欠陥量を用いることは
好ましくない。
【0016】ただし、有効性指標の値が0.80を越え
るような場合には、C型稀土類化合物特有の秩序構造は
崩壊し、見かけ上ホタル石型結晶構造になることが考え
られるので、そのような場合には、LaおよびYのイオ
ン半径も、それぞれ酸素8配位を仮定した1.18及び
1.015を一般式(1)に代入し、酸素のイオン半径
Roは Ro=1.4×(1−0.5×酸素欠陥量) (式中酸素欠陥量は、0.37≦酸素欠陥量≦0.50
を満たす。)で定義される有効酸素イオン半径により、
本来Y2 O3 が持つ25%の酸素欠陥量より減少した量
を考慮したほうが、より現実の結晶構造の特徴を反映し
た形となり、さらに好ましい。
【0017】上記一般式(1)で定義される有効性指標
の値が、上記の範囲に入るように組成式中の元素を選択
し、xおよびyの値を定めることで、C型稀土類構造を
基本としながらも、酸素欠陥の無秩序化が進み、ある条
件のもとでは、見かけ上ホタル石型結晶構造となるイッ
トリア系固体電解質の作製が可能となる。さらに好まし
くは、この発明におけるイットリア系固体電解質を、組
成式:〔Ndx-z M1-x Srz )y Y1-y )2 O3 (式
中、MはLa及びCeから選ばれた1種又は2種の元素
を示す。x及びyは、0.03≦x≦0.99及び0.
2≦y≦0.6及び0.03≦z≦0.3を示す。)と
することで、有効性指標が高まり、酸素欠陥の無秩序化
が促進されるので、導電率が向上する。その際、zの範
囲は、0.03≦z≦0.3でなければならず、この範
囲を下回ると、Sr元素添加による効果が十分に発現さ
れず、この範囲を上回るとSrの固溶限界を越えてしま
い、粒界に炭酸ストロンチウムなどの不純物が析出し導
電率の低下を生じるので好ましくない。
【0018】なお、この発明は、C型稀土類化合物の結
晶構造を改良する方法であり、イットリアとほぼ同じ結
晶学的特徴を有し、そのイオン半径、化学的性質も極め
てよく似ているイットリビア(Yb2 O3 )において
も、有効であることが期待される。その際には、請求項
1における組成式中のイットリウム(Y)をイットリビ
ウム(Yb)に置き換えることで、高いイオン伝導性の
発現が可能となる。
【0019】イットリア系化合物の原料粉末は種々の方
法により合成できることが知られているが、この発明の
イットリア系固体電解質粉末の製造方法も特に限定され
るものではない。例えば、固相合成法としては、イット
リウム、ネオジム、ランタン及びセリウムの酸化物と必
要に応じて炭酸ストロンチウムを混合後、1200度以
上1500度以下の温度で焼成する方法、液相法として
は、イットリウム、ネオジム、ランタン、セリウム及び
ストロンチウムの硝酸塩などの無機塩水溶液を用いて、
この混合溶液をアンモニア水又はアンモニア水とシュウ
酸アンモニウム水溶液に滴下し、沈殿を得て、その沈殿
を熟成、水洗、ろ過、乾燥した後、500度以上120
0度以下の温度で焼成する共沈法、アルコキシド法とし
てはイットリウム、ネオジム、ランタン、セリウム及び
ストロンチウムのメトキシド、エトキシド、ブトキシド
などのアルコキシドを非水溶液中で混合し、加水分解、
乾燥した後、600度以上1200度以下の温度で焼成
してえることができる。
【0020】焼成温度については、1500度以上の焼
成温度でもC型イットリア系化合物の結晶構造は安定に
生成するが、高温での焼成は粉末の比表面積の低下を生
じ、その後の焼結の駆動力を低下させ、固体電解質焼結
体密度の向上を妨げるので好ましくない。また、焼成時
間はあまり長時間としても粉末の比表面積の低下を生じ
ることから好ましくない。
【0021】原料粉末は成形したのち、焼結を行うが、
その焼結温度は、低すぎると焼結体内部に空孔が残存
し、十分な電気的特性が得られないために好ましくな
く、あまり高すぎても、異常粒成長を起こし、かえって
焼結体内部に空孔を発生させ、焼結体密度が低下し、電
気的特性の低下の原因になるので、1500℃以上18
00℃以下の範囲で良く、粉末合成の際の結晶化温度が
1500℃を大きく下回り、1200℃以下であれば、
焼結温度も1500℃以下とすることも可能である。さ
らに焼結を行う際の雰囲気としては、大気中でも十分高
密度化するが、焼結は、一般に酸素分圧を低下させた場
合にその駆動力が増加することから、さらに好ましく
は、焼結時の酸素分圧を低下させる目的で、水素中又は
水素とヘリウムなどの混合ガス中、あるいは真空中で焼
結することが、焼結体密度を向上させる上では有効であ
る。焼結時間も焼結温度に到達した後、4時間程度、焼
結温度で保持すれば十分であり、あまり短かすぎても、
焼結が不十分なものとなり、焼結体内部に空孔が多量に
残存し、電気的特性を低下させるので好ましくなく、あ
まり長すぎてもそれなりの効果しか見込めないことか
ら、4時間前後が好ましい。
【0022】この発明の固体電解質は、上記のように粉
末を成形した後、焼結を行い焼結体として利用すること
もできるが、特にアルコキシドを原料として用いた場合
など、その原料となるアルコキシド溶液を所定の組成に
なるように混合した後、スピンコーターなどの製膜装置
を用いて、薄膜状にし、空気中の水分により加水分解を
行ったのち、空気中又は酸素気流中において焼成を行
い、アルコキシド中に含まれる炭素成分を二酸化炭素と
して、除去する方法を用いても、良好な電気的特性を有
する固体電解質を作製することが可能である。
【0023】電気的特性発現の機構については、未だ十
分には解明されていないが、Y2 O3 の結晶構造内部に
単位格子当たり25%、秩序だって存在する多量の酸素
欠陥サイトを、NdやLa、Ce又はSrといった元素
で置換固溶させることで、Y2 O3 結晶構造内部の秩序
化を低下させ、本来もてる酸素欠陥サイトをイオン伝導
性にとって有効な酸素欠陥サイトに変えることが可能に
なる。また同時に、上記一般式(1)及び(2)で定義
される有効性指標が上記範囲を満たすことにより、その
無秩序化は、より一層顕著なものとなり、イオン伝導に
有効な酸素欠陥サイトを利用して酸素欠陥がY2 O3 結
晶内部を自由に拡散できるようになることから、導電率
は向上し、有効性指標が上記の範囲内において向上する
ことにより、安定な酸素8配位状態に近づくことから、
結晶自体の安定性も増加する傾向を示すので、10-18
気圧といった低酸素分圧領域まで、その導電特性を安定
にたもつことが可能になったものと考えられる。
【0024】以上説明したように、この発明は、Y2 O
3 系化合物において、イオン伝導に極めて有効に寄与す
る無秩序化した酸素欠陥サイトを有する固体電解質に関
するものであり、この酸素欠陥の働きを利用した各種ガ
スセンサや燃料電池用固体電解質を得ることが可能とな
る。
【0025】
【実施例及び比較例】以下、本発明を実施例及び比較例
により、さらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施
例及び比較例に限定されるものではない。実施例1 組成が〔(Nd0.5 Ce0.5 )0.3 Y0.7 〕2 O3 (有
効性指標=0.725)になるように、以下に示す化学
反応式を仮定して、 0.15*Nd2 O3 +0.3*CeO2 +0.7*Y
2 O3→〔(Nd0.5 Ce0.5 )0.3 Y0.7 〕2 O3 +
0.075*O2 原料である酸化ネオジム粉末(和光純薬工業)、酸化セ
リウム粉末(和光純薬工業)及び酸化イットリウム粉末
(和光純薬工業)を秤量し、エタノールを溶媒としてボ
ールミルを用いて12時間湿式混合した後乾燥した。乾
燥粉末は、1300℃、1時間空気中において焼成し、
C型稀土類単一相を得た(図1)。得られた粉末は、再
びエタノールを溶媒としてボールミルを用いて48時間
粉砕した後乾燥し、その粉末を2トン/cm2 の静水圧
を用いて、直径12mmのペレットに成形した。成形体
は、200℃/hの昇温速度で1550℃まで昇温し、
4時間保持した後、室温まで200℃/hの降温速度で
冷却した。得られた焼結体は、理論密度の96%まで高
密度化していた。こうして得られた焼結体の両面に白金
電極を塗布した後、1100℃において1時間焼き付け
処理を行い、導電率測定用試料とした。導電率の測定は
直流3端子法により、400℃から1000℃までの温
度範囲において行い、活性化エネルギーを算出し、導電
率の酸素分圧依存性は、800℃の温度において、大気
中から10-18 気圧の酸素分圧領域において検討を行っ
た。酸素分圧の調整は、窒素ガス中の酸素を8モル%イ
ットリアを固溶したジルコニアポンプを用いて低減し、
電気抵抗測定装置内に送り込み、この装置の出口に別途
設置したジルコニアセンサにより測定し電気抵抗測定装
置出口において酸素分圧が10-18 気圧に到達している
ことを確認した。また、直流3端子法で測定した導電率
は、以下の式により、抵抗値の逆数を用いて、10を底
とする対数表示により表すものとする。 導電率=log(R-1*(L/S)*(273+T)) (式中、Rは測定した抵抗値、L及びSはそれぞれ試料
の厚み及び電極面積、Tは測定温度(℃)を表す。)
【0026】表1に測定結果をまとめて示した。この結
果から、本発明による固体電解質を用いることで、導電
率は高い値を示し、大気中から10-18 気圧の酸素分圧
領域において安定で、かつ低い活性化エネルギーを有す
ることから、低温領域においても、高い導電率が得られ
ることが確認された。実施例2 組成が〔(Nd0.5 Ce0.5 )0.5 Y0.5 〕2 O3 (有
効性指標=0.737)になるように、以下に示す化学
反応式を仮定して、 0.25*Nd2 O3 +0.5*CeO2 +0.5*Y
2 O3→〔(Nd0.5 Ce0.5 )0.5 Y0.5 〕2 O3 +
0.125*O2 原料である酸化ネオジム粉末、酸化セリウム粉末及び酸
化イットリウム粉末を秤量し、実施例1の実験方法と同
じ手順で粉末を合成し、得られた粉末は、実施例1と同
種のX線回折パターンを示し、C型稀土類化合物単一相
であった。引き続き作製した焼結体は、理論密度の95
%まで高密度化していた。この試料について、両面に白
金電極を焼き付け、実施例1と同様に、導電率の温度依
存性並びに導電率の酸素分圧依存性について検討した。
測定結果を表1にあわせて示した。この結果から本発明
による固体電解質を用いることで、導電率は高い値を示
し、大気中から10-18 気圧の酸素分圧領域において安
定で、かつ低い活性化エネルギーを有することから、低
温領域においても、高い導電率が得られることが確認さ
れた。実施例3 組成が〔(Nd0.8 La0.1 Ce0.1 )0.5 Y0.5 〕2
O3 (有効性指標=0.757)になるように、以下に
示す化学反応式を仮定して、 0.4*Nd2 O3 +0.05*La2 O3 +0.1C
eO2 +0.5*Y2O3→〔(Nd0.8 La0.1 Ce
0.1 )0.5 Y0.5 〕2 O3 +0.025*O2 原料である酸化ネオジム粉末、酸化セリウム粉末、酸化
ランタン粉末及び酸化イットリウム粉末を秤量し、実施
例1の実験方法と同じ手順で粉末を合成し、得られた粉
末は、実施例1と同種のX線回折パターンを示し、C型
稀土類化合物単一相であった。引き続き作製した焼結体
は、理論密度の96%まで高密度化していた。この試料
について、両面に白金電極を焼き付け、実施例1と同様
に、導電率の温度依存性並びに導電率の酸素分圧依存性
について検討した。測定結果を表1にあわせて示した。
この結果から、本発明による固体電解質を用いること
で、導電率は高い値を示し、大気中から10-18 気圧の
酸素分圧領域において安定で、かつ低い活性化エネルギ
ーを有することから、低温領域においても、高い導電率
が得られることが確認された。実施例4 組成が〔(Nd0.3 La0.7 )0.6 Y0.4 〕2 O3 (酸
素6配位を仮定したイオン半径を用いた有効性指標=
0.817、酸素8配位を仮定したイオン半径を用いた
有効性指標=1.03)になるように、以下に示す化学
反応式を仮定して、 0.18*Nd2 O3 +0.42*La2 O3 +0.4
*Y2 O3→〔(Nd0.3 La0.7 )0.6 Y0.4 〕2 O3 原料である酸化ネオジム粉末、酸化ランタン粉末及び酸
化イットリウム粉末を秤量し、実施例1の実験方法と同
じ手順で粉末を合成し、得られた粉末は、実施例1とわ
ずかに異なりホタル石型結晶構造単一相を示すX線回折
パターンを呈した(図2)。引き続き作製した焼結体
は、理論密度の95%まで高密度化していた。この試料
について、両面に白金電極を焼き付け、実施例1と同様
に、導電率の温度依存性並びに導電率の酸素分圧依存性
について検討した。測定結果を表1にあわせて示した。
この結果から、本発明による固体電解質を用いること
で、導電率は高い値を示し、大気中から10-18 気圧の
酸素分圧領域において安定で、かつ低い活性化エネルギ
ーを有することから、低温領域においても、高い導電率
が得られることが確認された。実施例5 組成が〔(Nd0.4 Ce0.5 Sr0.1 )0.5 Y0.5 〕2
O3 (有効性指標=0.746)になるように、以下に
示す化学反応式を仮定して、 0.20*Nd2 O3 +0.5*CeO2 +0.05S
rCO3 +0.5*Y2 O3→〔(Nd0.4 Ce0.5 S
r0.1 )0.5 Y0.5 〕2 O3 +0.125*O2 原料である酸化ネオジム粉末、酸化セリウム粉末、酸化
イットリウム粉末及び炭酸ストロンチウムを秤量し、実
施例1の実験方法と同じ手順で粉末を合成し、得られた
粉末は、実施例1と同種のX線回折パターンを示し、C
型稀土類化合物単一相であった。引き続き作製した焼結
体は、理論密度の98%まで高密度化していた。この試
料について、両面に白金電極を焼き付け、実施例1と同
様に、導電率の温度依存性並びに導電率の酸素分圧依存
性について検討した。測定結果を表1にあわせて示し
た。この結果から、本発明による固体電解質を用いるこ
とで、導電率は高い値を示し、大気中から10-18 気圧
の酸素分圧領域において安定で、かつ低い活性化エネル
ギーを有することから、低温領域においても、高い導電
率が得られることが確認された。
【表1】 比較例1 組成が〔Ce0.3 Y0.7 〕2 O3 (有効性指標=0.7
11)になるように、以下に示す化学反応式を仮定し
て、 0.6*CeO2 +0.7*Y2 O3→〔Ce0.3 Y
0.7 〕2 O3 +0.15*O2 原料である酸化セリウム粉末及び酸化イットリウム粉末
を秤量し、実施例1の実験方法と同じ手順で粉末を合成
し、得られた粉末は、実施例1と同種のX線回折パター
ンを示し、C型稀土類化合物単一相であった。引き続き
作製した焼結体は、理論密度の94%まで高密度化して
いた。この試料について、両面に白金電極を焼き付け、
実施例1と同様に、導電率の温度依存性並びに導電率の
酸素分圧依存性について検討した。測定結果を表1にあ
わせて示した。この結果から、大気中から10-18 気圧
の酸素分圧領域における導電特性は、Ceの酸化物由来
のn型半導性を示し、酸素分圧の低下に伴い電子伝導の
ために、大きく増加する傾向を示した。また、導電率
は、800℃においては、比較的高い値を示している
が、活性化エネルギーが実施例に比して大きいため、低
温領域が特に低いものとなり、酸化物イオンが結晶内部
を拡散する際の抵抗が大きいことが分かった。以上の結
果から、比較例1の組成の化合物においては、特に実用
上、重要な800℃以下の比較的低い温度において導電
率の値が不十分であり、低酸素分圧領域においては、酸
化物イオン伝導以外に電子伝導が著しく発現するなど、
実施例にあるような酸化物固体電解質としての特徴を確
認することはできなかった。比較例2 組成が〔(Nd0.1 Ce0.9 )0.2 Y0.8 〕2 O3 (有
効性指標=0.707)になるように、以下に示す化学
反応式を仮定して、 0.02*Nd2 O3 +0.36*CeO2 +0.8*
Y2 O3→〔(Nd0.1 Ce0.9 )0.2 Y0.8 〕2 O3
+0.09*O2 原料である酸化ネオジム粉末及び酸化イットリウム粉末
を秤量し、実施例1の実験方法と同じ手順で粉末を合成
し、得られた粉末は、実施例1と同種のX線回折パター
ンを示し、C型稀土類化合物単一相であった。引き続き
作製した焼結体は、理論密度の97%まで高密度化して
いた。この試料について、両面に白金電極を焼き付け、
実施例1と同様に、導電率の温度依存性並びに導電率の
酸素分圧依存性について検討した。測定結果を表1にあ
わせて示した。この結果から、大気中から10-18 気圧
の酸素分圧領域における導電特性は、Ceの酸化物由来
と思われるn型半導性を呈し、酸素分圧の低下に伴い電
子伝導のために、大きく増加する傾向を示した。また、
導電率は、活性化エネルギーが実施例に比して大きいた
め、低温領域が特に低いものとなり、酸化物イオンが結
晶内部を拡散する際の抵抗が大きいことが分かった。以
上の結果から、比較例2の組成物においては、特に実用
上、重要な800℃以下の比較的低い温度において導電
率の値が低く、低酸素分圧領域においては、酸化物イオ
ン伝導以外に電子伝導が著しく発現するなど、実施例に
あるような酸化物固体電解質としての特徴を確認するこ
とはできなかった。比較例3 単結晶のY2 O3 (有効性指標=0.637)を用い
て、実施例1と同様の実験を行った。結晶相は実施例1
と同種のものであり、C型稀土類化合物単一相であっ
た。この試料の両面に白金電極を焼き付け、実施例1と
同様に、導電率の温度依存性並びに導電率の酸素分圧依
存性について検討した。測定結果を表1にあわせて示し
た。その結果、大気中から10-5気圧の酸素分圧領域に
かけてすでに、Y2 O3 特有のp型半導性が現れ、導電
率は大きく低下する傾向を示した。また、導電率は、測
定全温度領域において、低い結果となり、実施例にある
ような酸化物固体電解質としての特徴を確認することは
できなかった。比較例4 組成が〔(Nd0.05Ce0.5 Sr0.45)0.5 Y0.5 〕2
O3 (有効性指標=0.824)になるように、以下に
示す化学反応式を仮定して、 0.025*Nd2 O3 +0.5*CeO2 +0.22
5SrCO3 +0.5*Y2 O3 +0.1*O2→
〔(Nd0.5 Ce0.5 )0.5 Y0.5 〕2 O3 +0.22
5*CO2 原料である酸化ネオジム粉末、酸化セリウム粉末、酸化
イットリウム粉末及び炭酸ストロンチウム粉末を秤量
し、実施例1の実験方法と同じ手順で粉末を合成し、得
られた粉末は、C型稀土類化合物と炭酸ストロンチウム
の混合相であった。引き続き作製した焼結体は、理論密
度の96%まで高密度化していた。この試料について、
両面に白金電極を焼き付け、実施例1と同様に、導電率
の温度依存性並びに導電率の酸素分圧依存性について検
討した。測定結果を表1にあわせて示した。この結果か
ら、導電率は、炭酸ストロンチウムの析出により低下
し、あわせて活性化エネルギーが実施例に比して大きい
ため、低温領域が特に低いものとなり、酸化物イオンが
結晶内部を拡散する際の抵抗が大きいことが分かった。
以上の結果から、比較例4の組成物においては、特に実
用上、重要な800℃以下の比較的低い温度において導
電率の値が低く、低酸素分圧領域においては、酸化物イ
オン伝導以外に電子伝導が発現するなど、実施例にある
ような酸化物固体電解質としての特徴を確認することは
できなかった。
【0027】
【発明の効果】上記のとおり、この出願の発明によっ
て、電気特性に有効な酸素欠陥を有し、強還元雰囲気下
においても、高い酸素イオン伝導性を呈し、かつ長時間
の安定性を有する新規なイットリア系固体電解質が提供
される。このものは、従来のものに比べて、イオン伝導
性に由来する電気伝導度が高く、燃料電池用固体電解質
への応用等の際に不可欠な低酸素分圧領域まで、n型ま
たはp型半導性が現れることなく、各種ガスに対しても
安定な導電特性を示すことが期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の粉末のX線回折パターンを示す図で
ある。
【図2】実施例4の粉末のX線回折パターンを示す図で
ある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組成式:〔Ndx M1-x )y Y1-y 〕2
    O3 (式中、MはLa及びCeから選ばれた1種又は2
    種の元素を示す。x及びyは、0.30≦x≦0.99
    及び0.2≦y≦0.6を示す。)で表されるC型稀土
    類イットリア系化合物において、結晶相は立方晶C型稀
    土類結晶相を有し、C型稀土類イットリア系化合物を構
    成する全カチオンの平均イオン半径をRc、Y以外のカ
    チオンの平均イオン半径をRd、Yのイオン半径をR
    y、酸素のイオン半径をRoとした場合、下記一般式
    (1) 有効性指標(Effective Index) =(Rd/Ry)*(Rc/Ro) (1) 〔式中、*の表示は積算であることを示し、Rd、R
    c、Ro、Ryはそれぞれ、Rd=RNd*x+RM *
    (1−x),Rc=(Rd*x+RM *(1−y))*
    y+Ry*(1−y),Ro=1.4,Ry=0.89
    2,RNdはNdの酸素6配位におけるイオン半径である
    0.995を表す。ただし、RM はMがCeの場合には
    そのイオン半径は酸素8配位の値である0.97であ
    り、MがLaの場合には酸素6配位の値である1.06
    を表す。(単位はオングストローム(Å))、xおよび
    yは上記組成式中のxおよびyを表す〕で定義される、
    EffectiveIndex (有効性指標)が、0.72< Effect
    ive Index<1.03の範囲であることを特徴とする高
    酸化物イオン伝導性イットリア系固体電解質。
  2. 【請求項2】 組成式:〔Ndx-z M1-x Srz )y Y
    1-y 〕2 O3 (式中、MはLa及びCeから選ばれた1
    種又は2種の元素を示す。x、y及びzは、0.30≦
    x≦0.99、0.2≦y≦0.6及び0.03≦z≦
    0.3を示す。)で表されるC型稀土類イットリア系化
    合物において、結晶相は立方晶C型稀土類結晶相を有
    し、C型稀土類イットリア系化合物を構成する全カチオ
    ンの平均イオン半径をRc、Y以外のカチオンの平均イ
    オン半径をRd、Yのイオン半径をRy、酸素のイオン
    半径をRoとした場合、下記一般式(2) 有効性指標(Effective Index) =(Rd/Ry)*(Rc/Ro) (2) 〔式中*の表示は積算であることを示し、Rd、Rc、
    Ro、Ryはそれぞれ、Rd=RNd*(x−2)+RM
    *(1−x)+Rsr*Z,Rc=(Rd*x+RM *
    (1−y))*y+Ry*(1−y),Ro=1.4,
    Ry=0.892,RNdはNdの酸素6配位におけるイ
    オン半径である0.995、RsrはSrの酸素6配位に
    おけるイオン半径である1.16を表す。ただし、RM
    はMがCeの場合、そのイオン半径は酸素8配位の値で
    ある0.97であり、MがLaの場合には酵素6配位の
    値である1.06を表す。(単位はオングストローム
    (Å))、xおよびyは上記組成式中のxおよびyを表
    す〕で定義される、Effective Index (有効性指標)
    が、0.72<Effective Index <1.03の範囲であ
    ることを特徴とする高酸化物イオン伝導性イットリア系
    固体電解質。
  3. 【請求項3】 上記請求項1において、有効性指標が
    0.8以上の値をとる場合、LaおよびYのイオン半径
    が、それぞれ酸素8配位を仮定した1.18オングスト
    ロームおよび1.015オングストローム、酸素のイオ
    ン半径Roは Ro=1.4×(1−0.5×酸素欠陥量) (式中酸素欠陥量は、0.37≦酸素欠陥量≦0.5を
    満たす)を用いて計算され、結晶相は立方晶ホタル石型
    結晶相を有することを特徴とする高酸化物イオン伝導性
    イットリア系固体電解質。
  4. 【請求項4】 固相合成法においては、1200℃以上
    1500℃以下、液相合成法においては、500℃以上
    1200℃以下で合成し立方晶C型稀土類化合物又は立
    方晶ホタル石型化合物単一相となった粉末を成形し、1
    500℃以上1800℃以下で焼結することを特徴とす
    る請求項1、請求項2又は請求項3項記載の固体電解質
    の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002052668A1 (fr) * 2000-12-22 2002-07-04 National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology Oxyde composite de type fluorite
JP2012025593A (ja) * 2010-07-20 2012-02-09 Ibaraki Univ セリア系複合酸化物の製造方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002052668A1 (fr) * 2000-12-22 2002-07-04 National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology Oxyde composite de type fluorite
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