JPH1133441A - 電子式薬液撒布装置 - Google Patents

電子式薬液撒布装置

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JPH1133441A
JPH1133441A JP10092542A JP9254298A JPH1133441A JP H1133441 A JPH1133441 A JP H1133441A JP 10092542 A JP10092542 A JP 10092542A JP 9254298 A JP9254298 A JP 9254298A JP H1133441 A JPH1133441 A JP H1133441A
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electronic
nozzle
traveling system
chemical
rail
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JP10092542A
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Munshiku Kan
ムンシク カン
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 走行系の下部に垂直に付設され、レールに沿
って自動走行するノズル棒に多数の電子ノズルを装着
し、電子供給器で発生された静電荷を用いて噴霧液を帯
電させることにより、帯電された噴霧液が作物に引き寄
せられて、作物の葉の表裏面に薬液が均等に撒布できる
電子式薬液撒布装置を提供することである。 【解決手段】 ビニールハウスの天井に設置されるレー
ル22に沿ってビニールハウスの長手方向に移動する走
行系30と、前記走行系30の下部に設置されるノズル
棒58と、前記ノズル棒58に設置され、静電荷を発生
させる電子供給器50と、前記ノズル棒58に付設さ
れ、ポンプ74の作動により薬液タンク80からホース
78を介して供給される薬液を噴射し、前記電子供給器
50で発生された静電荷により噴霧液を帯電させる多数
の電子ノズル60とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子式薬液撒布装置
に関するもので、より詳しくは走行系の下部に垂直に付
設され、レールに沿って自動的に走行するノズル棒に多
数の電子ノズルを装着し、電子供給器で発生された静電
荷を用いて噴霧液を帯電させることにより、帯電された
噴霧液が作物に引き寄せられて、作物の葉の表裏面に薬
液が均等に粘り付くように構成した電子式薬液撒布装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】野菜や果物のような農作物を栽培する場
合、各種病虫害から作物を保護するため農薬を撒布する
防除作業は必須的であり、このために薬液撒布装置を用
いている。薬液撒布装置はその外に作物の発育を促進す
るため栄養剤等を注入する場合にも使用できる。
【0003】かかる薬液撒布装置としては、おおよそ人
がノズル棒を持って作業場を移動しながら農薬等を撒布
する手動式撒布装置と、ビニールハウスのような構造物
の骨組にレールを設置した後、このレールに沿って移動
するノズル棒に装着された多数のノズルを用いて薬液を
撒布する自動式撒布装置とに分類できる。
【0004】手動式撒布装置の場合は、作物の隅々まで
漏れなく撒布することができるが、労働力が多く必要で
あり、作業者の健康に有害であるという欠点を有するた
め、最近では自動式撒布装置の利用が増えている。
【0005】図1は従来の薬液撒布装置の構成を示す斜
視図である。これの全体的な構成を調べると、ビニール
ハウスの天井に設置されるレール2と、該レール2を沿
ってビニールハウスの長手方向に移動する走行系10
と、サポートアーム4を介在して走行系10の下部に設
置されるノズル棒6と、ポンプ16の作動により薬液タ
ンクからホース12を介して供給される薬液を作物に噴
射するもので、ノズル棒6に付設された多数のノズル8
と、前記走行系10とポンプ16の作動を制御するコン
トロールボックス18とからなっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かかる構成を有する従
来の薬液撒布装置においては、作物に被害を与える害虫
はおおよそ葉の裏面に付いている反面、ノズルを介して
噴射される農薬は葉の前面に集中的に撒布されるため、
防除効果が低下する。又、ノズル棒が付設されている走
行系は別のモータにより駆動車と従動車との間で連続的
に回転するワイヤによりレールに沿って移動するため、
構造が複雑であり、胡瓜のような背丈の高い作物を支持
するための補助紐にサポートアームがかかる施設ハウス
には適用しにくい。その外にも薬液タンクからホースを
介して噴射ノズルに供給される薬液を選択的に遮断する
ため、コントロールボックスから伝達される信号に応じ
て電気的に切換られて薬液の供給を中止させる電子式ソ
レノイドバルブを主に採用しているが、価格が高いし、
走行系がレールの端部に到達する時、これを感知してコ
ントロールボックスに伝達する別の位置感知センサー等
が必要であるため、全体設備の単価を上昇させる問題点
がある。
【0007】かかる問題点を解決するため案出した本発
明は、走行系の下部に垂直に付設され、レールに沿って
自動走行するノズル棒に多数の電子ノズルを装着し、電
子供給器で発生された静電荷を用いて噴霧液を帯電させ
ることにより、帯電された噴霧液が作物に引き寄せられ
て、作物の葉の前面だけでなく裏面にも薬液が均等に撒
布できる電子式薬液撒布装置を提供することにその目的
がある。
【0008】本発明の他の目的は、特に胡瓜のような背
丈の高い作物を栽培する施設ハウスにおいて各レール別
に走行可能な走行系を構成することにより、ノズル棒が
ハウスの畝間に沿って移動し得るようにして、補助紐等
にかかることを防止することができる電子式薬液撒布装
置を提供することにある。
【0009】本発明のさらに他の目的は、走行系がレー
ルの端部に到達すると同時に、停止板と衝突する作動ロ
ッドが加圧されて自動的に薬液の供給を遮断することが
できる電子式薬液撒布装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記本発明の目的は、ビ
ニールハウスの天井に設置されるレールに沿ってビニー
ルハウスの長手方向に移動する走行系と、前記走行系の
下部に設置されるノズル棒と、前記ノズル棒に設置さ
れ、静電荷を発生させる電子供給器と、前記ノズル棒に
付設され、ポンプの作動により薬液タンクからホースを
介して供給される薬液を噴射し、前記電子供給器で発生
された静電荷により噴霧液を帯電させる多数の電子ノズ
ルと、外部電源と接続されている充電端子を介して、前
記走行系に内装されたバッテリを充電させる充電ボック
スと、前記走行系の下部に設置され、停止板との衝突に
より薬液の供給を遮断する自動切換バルブと、前記走行
系と前記電子供給器の作動を制御するコントロールボッ
クスとからなることを特徴とする電子式薬液撒布装置に
より達成される。
【0011】
【作用】コントロールボックスから伝達される信号に応
じて走行系はレールに沿ってビニールハウスの長手方向
に移動し始める。この際に、薬液タンクからホースを介
して供給された薬液は電子ノズルに流入されると同時
に、電子供給器から供給される静電荷により噴霧液が帯
電されながら作物に噴射されるので、帯電された噴霧液
が作物に引き寄せられて葉の表裏面に均等に撒布され
て、防除効果を高めることができる。走行系がレールの
端部まで移動すると、走行系の下部に設置されている薬
液切換バルブが停止板と衝突して薬液の供給を遮断し噴
霧作業が中断され、リミットスイッチの作動により走行
系の内部のモータが逆回転して元の位置に復帰させる。
初期の位置に復帰された走行系は充電ボックスの充電端
子に接続されて自動的に充電され、次の作業を待機す
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付した図2乃至図9を参
照して本発明の好ましい実施例による電子式薬液撒布装
置について詳細に説明する。
【0013】先ず、図2は本発明の電子式薬液撒布装置
の構成を示す斜視図であり、図3は本発明の電子供給器
と電子ノズルの装着状態を示す斜視図である。
【0014】本発明の電子式薬液撒布装置の概略的構成
を調べると、ビニールハウスの天井に設置されたレール
22と、ビニールハウスの一側面に設置された停止板2
4及び充電ボックス26と、電気レール22に沿ってビ
ニールハウスの長手方向に移動する走行系30と、走行
系30の下部に付設されたノズル棒58に装着され、薬
液ポンプからホース78を介して供給された薬液を作物
に噴射する多数の電子ノズル60と、該電子ノズル60
に静電荷を供給する電子供給器50及びコントロールボ
ックス72とからなる。レール22は固定クリップ28
によりビニールハウスの骨格を維持するパイプ20に簡
単に固定される。ここで、ホース78に残っている農薬
残液は回収ライン76を介して回収される。
【0015】走行系30はレール22に沿ってビニール
ハウスの長手方向に移動するもので、内部にはバッテリ
とモータが内装されている。この走行系30の下部には
ノズル棒58が付設されており、このノズル棒58には
静電荷を発生させる本発明の電子供給器50とともに電
子ノズル60が設置されている。 又、ノズル棒58の
下端にはチェックバルブ70が設置されて、薬液の逆流
を防止する。
【0016】この電子ノズル60はポンプ74の作動に
より薬液タンク80からホース78を介して供給される
薬液を作物に直接噴射するもので、先端には電子供給器
50で発生された静電荷により噴霧液を帯電させるキャ
ップ62が被せられている。
【0017】充電ボックス26は外部電源と接続されて
いる充電端子を介して、走行系30に内装されたバッテ
リに電気を充電させるもので、走行系30が薬液噴射を
終了してから最初位置に復帰すると同時に、自動的に充
電端子に接続されてバッテリが自動的に充電されるよう
にし、充電が完了された後には自動的に電気の供給が遮
断されるようにする。
【0018】又、走行系30の下部には、停止板24と
の衝突により薬液を供給を遮断する自動切換バルブ40
が設置されている。この自動切換バルブ40に内装され
た作動ロッド42が停止板24と衝突することにより加
圧されて薬液の供給が自動的に遮断され噴霧作業が中止
される。走行系30と電子供給器50の作動はコントロ
ールボックス72により制御される。
【0019】図4は本発明の走行系の構成を示すためケ
ースを開放して示す平面図であり、図5は本発明の走行
系の装着状態を示す斜視図である。
【0020】本発明の走行系は大抵上部ケース34と下
部ケース32とから構成され、組立られた上部ケース3
4と下部ケース32は図5で説明する固定手段によりレ
ール22の下部に装着される。
【0021】走行系30を構成する下部ケース32に
は、充電ボックス26に設置された充電端子を介して供
給される外部の電気を貯蔵する蓄電池114と、端子ボ
ックス116を介して蓄電池114から供給される電気
により駆動軸110を回転させるモータ108と、この
駆動軸110により正、逆回転しつつレール22と摩擦
接触する駆動ホイール112と、施設ハウスに設置され
た停止板24と接触することにより、モータ108に供
給される電気を遮断するリミットスイッチ82とが設置
されている。又、下部ケース32と結合される上部ケー
ス34にはリミットスイッチ82が貫通されて設置され
る貫通孔36が形成されている。これら下部ケース32
と上部ケース34にはそれぞれ電気レール22が位置す
る凹部32a、34aが形成されている。
【0022】かかる構成を有する走行系において、蓄電
池114からモータ108に電気が供給されると、駆動
軸110が回転し駆動ホイール112が回転し始める。
ここで、駆動ホイール112はゴムのような高摩擦性の
材質で製造されるので、駆動軸110により回転しレー
ル22と接触してノズル棒58を移動させることができ
る。
【0023】図5に示すように、下部ケース32と結合
される上部ケース34と、駆動ホイール112がレール
22と密着されるように組立された状態の上部ケース3
4及び下部ケース32をレール22に固定させる固定手
段の全体構成を調べると、レール22の底面22aに沿
って移動する輪94がピン92により両端に回転可能に
装着されている固定部材90と、該固定部材90の下部
面から垂直下方に延長され、下端には貫通孔98が形成
され、中間には組立られた状態の下部ケース32及び上
部ケース34が配置されるレッグ96と、両端に前記レ
ッグ96の下端が挿支されるスリット102を有し、ボ
ルト106により前記レッグ96と結合される支持部材
100とからなる。
【0024】ここで、レッグ96は前記レール22の下
部面に形成されたガイド溝22bに沿って移動するもの
で、ボルト106により支持部材100と結合される。
支持部材100にはボルト106が挿入される孔104
が形成されている。又、輪94の幅はレッグ96の幅よ
り大きいため、固定部材90がレール22に形成されて
いるガイド溝22bから離脱されることが防止される。
【0025】図6及び図7はそれぞれ本発明の電子ノズ
ルの構成を示す組立斜視図及び分解斜視図である。
【0026】図6に示すように、本発明の電子ノズルに
おいては、電子供給器50から供給される静電荷を用い
て噴霧粒子を帯電させるため、ノズル体60の先端には
アダプタ64を介在してキャップ62を被せ、該キャッ
プ62の内部には電子供給器50から電線68を介して
供給された静電荷を噴霧粒子に伝達する端子69が内装
される。これは図7により明らかに示されている。キャ
ップ62の分離時にはアダプタ64に形成された係止突
起66を押したままでノズル体60からキャップ62を
分離するとよい。
【0027】図7に示すように、本発明の電子バルブの
全体構成は、固定端60cを介してノズル棒58に結合
され、前方には噴出孔60bが形成され、中間には結合
部60aが形成されたノズル体60と、一端にはノズル
体60の前方端が挿入される貫通孔64bが形成され、
他端にはノズル体60の結合部60aと結合される多数
のラッグ64aが形成されたアダプタ64と、一端には
ノズル体60の噴出孔60bを介して噴出される薬液を
作物に噴射する噴射孔62bが形成され、他端には係止
溝62aが形成されたキャップ62とからなる。キャッ
プ62の内部には、前述したように、電子供給器50か
ら電線68を介して供給される静電荷を噴霧粒子に伝達
する端子69が内装される。
【0028】ここで、アダプタ64に形成されたラッグ
64aにはある程度の変形が可能であるよう弾性力を付
与し、その外周には前記キャップ62に形成された係止
溝62aに係合される係止突起66が形成されている。
従って、アダプタ64のラッグ64aをノズル体60の
結合部60aに結合してからキャップ62を被せると、
ラッグ64aの外周に形成された係止突起66がキャッ
プ62の係止溝62aに係合されるので、前記ノズル体
60からキャップ62が離脱されることを防止すること
ができる。
【0029】ノズル体60の結合部60aは六角形に形
成されているが、この形態は特に限定する必要はない。
ただ、通常の噴射ノズルをそのままで活用するために六
角形を採用した。同一概念によって、アダプタ64に形
成されたラッグ64aもその数量を特に限定する必要は
ないが、ノズル体60の結合部60aが六角形であるの
で、各面に1個ずつ結合されるよう6個に構成すること
が好ましい。
【0030】分離時には図6で説明したような方法に従
って、係止突起66を押してキャップ62を分離すると
よい。端子69が内装されるキャップ62の前方端は前
記噴射孔62bから噴射される帯電された噴霧粒子が作
物の表裏面に均等に分布されるよう拡大端部に形成され
ている。
【0031】図8は本発明の自動切換バルブの構成を示
す分解斜視図であり、図9は本発明の自動切換バルブの
作動状態を示す断面図である。図9において、作動ロッ
ド42が停止板24により加圧されている状態は仮想線
で示す。
【0032】本発明で採用した自動切換バルブ40の概
略構成は、作動ロッド42の外周に設置されているピス
トン44が内装されるバルブ体46と、バルブ体46の
一側面に結合されて薬液の漏出を防止するカバー51
と、バルブ体46から延長されカバー51を貫通し、調
整ネジ56と螺合される作動ロッド42とからなる。
【0033】一側面にネジ部48が形成されているバル
ブ体46は薬液タンク80からホース78を介して薬液
が流入される流入口46a及び流入された薬液を噴射ノ
ズル60に送る流出口46bを備える。作動ロッド42
の外周に設置されたピストン44は流入される薬液の圧
力によりバルブ体46の内壁に沿ってスライド移動する
ことになる。
【0034】ピストン44の外周には気密維持用シーリ
ング44aが嵌合され、このピストン44の下部には強
性増大のための補強部42bが形成されている。又、作
動ロッド42の一端には調整ネジ56が螺合されるネジ
孔42aが形成されている。
【0035】雄ネジ54によりバルブ体46のネジ部4
8に螺合されて、作動ロッド42の離脱を防ぐカバー5
1の中央には貫通孔52が形成されるので、作動ロッド
42が外部に突出されるようにする。バルブ体46の内
部には、カバー51とバルブ体46の結合時に薬液の漏
出を防ぐためのパッキング84が挿入されている。
【0036】調整ネジ56は貫通孔52を通過した作動
ロッド42のネジ孔42aに螺合されるもので、スプリ
ング65を介在してカバー51の一側面に弾性的に装着
される。この調整ネジ56の外周にはスプリング65の
一端を支持するスプリングシート59が嵌合され、その
長さを適宜調節するための調整ナット57がスプリング
シート59に隣接して配置される。
【0037】次に、かかる構成を有する電子式薬液撒布
装置の作動過程を説明する。コントロールボックス72
から伝達される信号に応じて走行系30はレール22に
沿って施設ハウスの長手方向に移動し始める。この際
に、薬液タンク80からホース78を介して供給された
薬液はノズル体60の噴出孔60bを通じて噴射され
る。電子供給器50から電線68を介して供給される静
電荷により噴霧液が帯電されながらキャップ62に形成
された噴射孔62bを通じて作物に供給される。その結
果、帯電された噴霧液は作物の表裏面に均等に粘り付く
ことになる。
【0038】走行系30がレール22の端部まで移動す
ると、走行系30の下部に設置されている自動切換バル
ブ40の作動ロッド42が停止板24と衝突してバルブ
体46の内部に加圧される。作動ロッド42の移動によ
りピストン44はバルブ体46の内壁に沿ってスライド
移動して、仮想線で示すように、流入口46aと流出口
46b間に位置するので、流入口46aに入る薬液の供
給が遮断されて噴霧作業が停止される。
【0039】これと同時に、走行系30に装着されてい
るリミットスイッチ82の作動により走行系30の内部
のモータが逆回転して走行系30が元の位置に復帰され
る。初期の位置に復帰された走行系30は充電ボックス
26の充電端子に接続されて自動的に充電され、次の作
業を待機することになる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
薬液タンクからホースを介して供給された薬液は電子ノ
ズルに流入されると同時に、電子供給器から伝達される
静電荷により薬液が帯電されながら作物に噴射されるの
で、帯電された噴霧液が作物に引き寄せられて葉の表面
だけでなく裏面にも薬液が均等に撒布される。特に、胡
瓜のような背丈の高い作物を栽培する施設ハウスの各レ
ール別に走行系を設置したため、ノズル棒が補助紐にか
からない。
【0041】その外に、走行系がレールの端部に到達す
ると同時に、停止板と衝突する作動ロッドが加圧されて
自動的に薬液の供給を遮断するため、別の位置感知セン
サー等が不要であり、ソレノイドを用いる電子式バルブ
に比べて価格が低廉であるので全体設置費用を減らすこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の薬液撒布装置の構成を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明による電子式薬液撒布装置の構成を示す
斜視図である。
【図3】本発明による電子供給器と電子ノズルの装着状
態を示す斜視図である。
【図4】本発明の走行系の構成を示すためケースを開放
して示す平面図である。
【図5】本発明の走行系の装着状態を示す斜視図であ
る。
【図6】本発明の電子ノズルの組立状態を示す斜視図で
ある。
【図7】本発明の電子ノズルの構成を示す分解斜視図で
ある。
【図8】本発明の自動切換バルブの構成を示す分解斜視
図である。
【図9】本発明の自動切換バルブの作動状態を示す断面
図である。
【符号の説明】
20 パイプ 22 レール 22b ガイド溝 24 停止板 26 充電ボックス 28 固定クリップ 30 走行系 32 下部ケース 34 上部ケース 40 自動切換バルブ 42 作動ロッド 42a ネジ孔 42b 補強部 44 ピストン 44a シーリング 46 バルブ体 46a 流入口 46b 流出口 48 ネジ部 50 電子供給器 51 カバー 56 調整ネジ 57 調整ナット 58 ノズル棒 59 スプリングシート 60 電子ノズル 60a 結合部 60b 噴出孔 60c 固定端 62 キャップ 62a 係止溝 62b 噴射孔 64 アダプタ 64a ラッグ 64b 貫通孔 65 スプリング 66 係止突起 68 電線 69 端子 70 チェックバルブ 72 コントロールボックス 74 ポンプ 76 回収ライン 78 ホース 80 薬液タンク 82 リミットスイッチ 84 パッキング 90 固定部材 92 ピン 94 輪 96 レッグ 98 貫通孔 100 支持部材 102 スリット 104 孔 106 ボルト 108 モータ 110 駆動軸 112 駆動ホイール 114 蓄電池 116 端子ボックス

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビニールハウスの天井に設置されるレー
    ル22に沿ってビニールハウスの長手方向に移動する走
    行系30と、 前記走行系30の下部に設置されるノズル棒58と、 前記ノズル棒58に設置され、静電荷を発生させる電子
    供給器50と、 前記ノズル棒58に付設され、ポンプ74の作動により
    薬液タンク80からホース78を介して供給される薬液
    を噴射し、前記電子供給器50で発生された静電荷によ
    り噴霧液を帯電させる多数の電子ノズル60と、 外部電源と接続されている充電端子を介して、前記走行
    系30に内装されたバッテリを充電させる充電ボックス
    26と、 前記走行系30の下部に設置され、停止板24との衝突
    により薬液の供給を遮断する自動切換バルブ40と、 前記走行系30と前記電子供給器50の作動を制御する
    コントロールボックス72とからなることを特徴とする
    電子式薬液撒布装置。
  2. 【請求項2】 前記走行系30は、 充電ボックス26に設置された充電端子を介して供給さ
    れる外部の電気を貯蔵する蓄電池114と、 前記蓄電池114から端子ボックス116を介して伝達
    される電気により駆動軸110を回転させるモータ10
    8と、 前記駆動軸110により正、逆回転し、レール22と摩
    擦接触する駆動ホイール112と、 施設ハウスに設置された停止板24と接触して、電気モ
    ータ108に供給される電気を遮断するリミットスイッ
    チ82が設置された下部ケース32と、 前記リミットスイッチ82が貫通設置される貫通孔36
    を有し、前記下部ケース32と結合される上部ケース3
    4と、 前記駆動ホイール112が前記レール22と密着するよ
    うに組立られた状態の上部ケース34及び下部ケース3
    2を前記レール22に固定させる固定手段とからなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の電子式薬液撒布装置。
  3. 【請求項3】 前記固定手段は、 レール22の底面22aに沿って移動する輪94がピン
    92により両端に回転可能に装着される固定部材90
    と、 前記固定部材90の下部面から垂直下方に延長され、下
    端には貫通孔98が形成され、中間には組立状態の下部
    ケース32及び上部ケース34が配置されるレッグ96
    と、 両端に前記レッグ96の下端が挿入されるスリット10
    2を有し、ボルト106により前記レッグ96と結合さ
    れる支持部材100とから構成されることを特徴とする
    請求項2記載の電子式薬液撒布装置。
  4. 【請求項4】 前記電子ノズル60は、 固定端60cにより前記ノズル棒58に結合され、前方
    には噴出孔60bが形成され、中間には結合部60aが
    形成されたノズル体60と、 一端にはノズル体60の前方端が挿入される貫通孔64
    bが形成され、他端には前記結合部60aと結合される
    多数のラッグ64aが形成されたアダプタ64と、 一端には前記噴出孔60bから噴出される薬液を作物に
    噴射する噴射孔62bが形成され、他端には係止溝62
    aが形成され、内部には電子供給器50から電線68を
    介して供給される静電荷を噴霧粒子に伝達する端子69
    が内装されたキャップ62とからなることを特徴とする
    請求項1記載の電子式薬液撒布装置。
  5. 【請求項5】 弾性力を有する前記ラッグ64aの外周
    には、前記キャップ62に形成された係止溝62aに係
    合され、前記ノズル体60から前記キャップ62が離脱
    されることを防止する係止突起66が形成されることを
    特徴とする請求項4記載の電子式薬液撒布装置。
  6. 【請求項6】 前記自動切換バルブ40は、 薬液タンク80からホース78を介して薬液が流入され
    る流入口46a及び流入された薬液を前記噴射ノズル6
    0に送る流出口46bを有し、一側面にはネジ部48が
    形成されたバルブ体46と、 外周には前記バルブ体46の内壁に沿ってスライド移動
    するピストン44が形成され、一端にはネジ孔42aが
    形成された作動ロッド42と、 雄ネジ54により前記バルブ体46のネジ部48に結合
    されて前記作動ロッド42の離脱を防ぎ、中央には貫通
    孔52が形成されたカバー51と、 前記貫通孔52を通過した前記作動ロッド42のネジ孔
    42aに挿入され、スプリング65を介在して前記カバ
    ー51の一側面に弾性的に装着される調整ネジ56とか
    らなることを特徴とする請求項1記載の電子式薬液撒布
    装置。
  7. 【請求項7】 前記調整ネジ56の外周にはスプリング
    65の一端を支持するスプリングシート59が嵌合さ
    れ、前記作動ロッド42の長さを調節するための調整ナ
    ット57がスプリングシート59に隣接して結合されて
    いることを特徴とする請求項6記載の電子式薬液撒布装
    置。
JP10092542A 1997-07-22 1998-03-20 電子式薬液撒布装置 Pending JPH1133441A (ja)

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