JPH11334354A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH11334354A
JPH11334354A JP16303998A JP16303998A JPH11334354A JP H11334354 A JPH11334354 A JP H11334354A JP 16303998 A JP16303998 A JP 16303998A JP 16303998 A JP16303998 A JP 16303998A JP H11334354 A JPH11334354 A JP H11334354A
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JP
Japan
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dehumidifying
heating
air
temperature
heating operation
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JP16303998A
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Inventor
Yasutaka Negishi
康隆 根岸
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空調通路外にメインコンデンサを配置し、空
調通路内にエバポレータ、サブコンデンサ及び補助加熱
用熱交換器を配置し、除湿暖房運転時にサブコンデンサ
から膨張装置を介してエバポレータに冷媒を導くと共に
補助加熱用熱交換器を稼動する車両用空調装置におい
て、除湿暖房制御を乗員の要求に合わせて適切に制御す
る。 【解決手段】 温度設定器に暖房を主眼とする通常除湿
暖房設定部と除湿を主眼とする強制除湿暖房設定部とを
設ける。通常除湿暖房においては、設定温度に対して要
求される温水式ヒータの水温を除湿暖房運転のオンオフ
判定値とする。水温が判定値以下であると判定された場
合には除湿暖房運転をオンとし、判定値より大きいと判
定された場合には除湿暖房運転をオフとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空調通路内に配
されたエバポレータに対して、空調通路外に配されたメ
インコンデンサから膨張装置を介して直接冷媒を導く経
路と、空調通路内に配されたサブコンデンサから膨張装
置を介して直接冷媒を導く経路とを併せ持つ冷媒サイク
ルを備え、空調通路に補助加熱用熱交換器をさらに付加
して成る車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ハイブリッド車や直接噴射式エンジンを
搭載した車などのようにエンジン廃熱を利用しても充分
な暖房能力が得られない場合、又は、電気自動車のよう
にエンジン廃熱をそもそも利用することができない場合
においては、如何に暖房能力を確保するかが課題とな
る。このため、従来においては、特開平5−22933
3号公報(以下、第1従来技術という)、特開平8−2
95117号公報(以下、第2従来技術という)、特開
平8−99526号公報(以下、第3従来技術という)
などに示されるヒートポンプ式の冷媒サイクルが考えら
れている。
【0003】これらは、いずれも、車室外にメインコン
デンサを配し、車室内にサブコンデンサとエバポレータ
とを配置し、冷房運転時にはメインコンデンサ、サブコ
ンデンサ、膨張弁、エバポレータ、コンプレッサの順で
冷媒を循環させ、除湿暖房運転時にはメインコンデンサ
をバイパスさせて、サブコンデンサ、膨張弁、エバポレ
ータ、コンプレッサの順で冷媒を循環させる構成を有し
ており、空調モードに拘わらず、高圧冷媒がサブコンデ
ンサを必ず流れることから、サブコンデンサが従来のヒ
ータコアの代用として用いられ、サブコンデンサの上流
側にエアミックスドアを設け、サブコンデンサを通過す
る空気量とこれをバイパスする空気量との割合をこのエ
アミックスドアで調節し、所望の空気温度を得るように
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな冷媒サイクルは、コンプレッサの仕事量が暖房能力
を左右することから、従来のエンジン廃熱を利用したヒ
ータコアに比べて十分な暖房能力を得にくく、十分な暖
房能力を確保するためには補助加熱用熱交換器を空調通
路にさらに配置する必要がある。
【0005】この補助加熱用熱交換器は、エンジンを搭
載している車両であれば、エンジン廃熱を用いるヒータ
コアであっても、エンジンを搭載していない車両であれ
ば、電気ヒータによって加熱された温水を循環させるヒ
ータであってもよいが、ユニットケースは、従来の車両
で用いられたものがそのまま流用されることから、上述
した従来技術のようにヒータユニットにサブコンデンサ
を配置すると、補助加熱用熱交換器の収納スペースをヒ
ータユニットに確保できなくなる不都合がある。
【0006】この点を解消するために本発明者らは、サ
ブコンデンサをエアミックスダンパよりも上流側、即
ち、クーリングユニット内にエバポレータと前後して配
置し、これに伴い、高圧冷媒が常時サブコンデンサに流
れるようなシステム構成を改め、サブコンデンサによる
加熱機能を必要なときにだけ利用する冷媒サイクルの開
発に着手している。
【0007】特に、このようなサイクル構成の構築にあ
たっては、サブコンデンサに冷媒を流す運転モード(除
湿暖房モード)を如何に制御するか、即ち、乗員の要求
する空調状態を補助加熱用熱交換器の放熱量などとの関
係で如何に制御するか、また、除湿よりも暖房に主眼に
おいた場合(以下、通常除湿暖房モードと言う)と除湿
に主眼をおいた場合(以下、強制除湿暖房モードと言
う)とで如何に制御を使い分けるかが問題となる。
【0008】そこで、この発明は、空調通路外にメイン
コンデンサを配置し、空調通路内にエバポレータ、サブ
コンデンサ及び補助加熱用熱交換器を配置し、冷房運転
時にメインコンデンサから膨張装置を介してエバポレー
タに冷媒を導き、除湿暖房運転時にサブコンデンサから
膨張装置を介してエバポレータに冷媒を導くヒートポン
プ式の冷媒サイクルにおいて、除湿暖房制御を乗員の要
求に合わせて適切に制御することができる車両用空調装
置を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、この発明に係る車両用空調装置は、空調温度を設定
する温度設定器と、冷媒を圧縮するコンプレッサと、空
調通路外に配されたメインコンデンサと、空調通路内に
配されたエバポレータ、サブコンデンサ、及び補助加熱
用熱交換器とを有し、冷房運転時には、前記コンプレッ
サによって圧縮された冷媒を前記メインコンデンサから
膨張装置を介して前記エバポレータに導き、除湿暖房運
転時には、前記コンプレッサによって圧縮された冷媒を
前記サブコンデンサから膨張装置を介して前記エバポレ
ータに導くと共に前記補助加熱用熱交換器を稼動させる
ようにした構成において、前記温度設定器によって前記
除湿暖房運転を要請する温度が設定された場合に、この
設定温度に対して要求される前記補助加熱用熱交換器の
能力に関する値を前記除湿暖房運転のオンオフ判定値と
して決定する決定手段と、前記補助加熱用熱交換器の能
力に関する実際の値が前記判定値以下であると判定され
た場合に前記除湿暖房運転をオンとし、前記判定値より
も大きいと判定された場合に前記除湿暖房運転をオフと
する制御手段とを備えていることを特徴としている(請
求項1)。
【0010】したがって、除湿暖房運転では、エバポレ
ータとサブコンデンサとに冷媒が流れ、上流から送られ
てくる空気はエバポレータで冷却除湿されると共にサブ
コンデンサによって加熱される。サブコンデンサによる
放熱量の絶対値は、エバポレータの吸熱量の絶対値より
もコンプレッサの仕事量に相当する分だけ大きいことか
ら、エバポレータとサブコンデンサとを通過した空気
は、全体として加熱された状態で後方の補助加熱用熱交
換器へ送られる。
【0011】補助加熱用熱交換器は、エンジン冷却水を
循環させるものや電気ヒータによって室外で加熱された
温水を循環させるもの等が考えられ、サブコンデンサに
よっては充分でない暖房能力を補助するものである。ま
た、膨張装置は、メインコンデンサから送られる冷媒を
減圧する場合とサブコンデンサから送られる冷媒を減圧
する場合とで同一のものを用いても、別々のものを用い
てもよい。
【0012】乗員によって設定された設定温度に見合う
暖房能力を得るには、サブコンデンサの加熱機能に補助
加熱用熱交換器の加熱機能を併用するが、要求される暖
房能力以上に空気が加熱されてしまう場合には、これを
調節する必要がある。
【0013】このため、設定温度に対して要求される補
助加熱用熱交換器の能力に関する値を除湿暖房運転のオ
ンオフ判定値として決定し、補助加熱用熱交換器の能力
に関する値が判定値以下であると判定された場合に除湿
暖房運転をオンとし、判定値より大きいと判定された場
合に除湿暖房運転をオフにして乗員が要求する以上に暖
房能力が高まってしまうことがないようにする。ここ
で、除湿暖房運転をオフにするとは、サブコンデンサへ
の冷媒供給を停止することを意味しており、コンプレッ
サを停止させること等で対応できる。
【0014】また、車両用空調装置は、空調温度を設定
する温度設定器と、冷媒を圧縮するコンプレッサと、空
調通路外に配されたメインコンデンサと、空調通路内に
配されたエバポレータ、サブコンデンサ、及び補助加熱
用熱交換器とを有し、冷房運転時には、前記コンプレッ
サによって圧縮された冷媒を前記メインコンデンサから
膨張装置を介して前記エバポレータに導き、除湿暖房運
転時には、前記コンプレッサによって圧縮された冷媒を
前記サブコンデンサから膨張装置を介して前記エバポレ
ータに導くと共に前記補助加熱用熱交換器を稼動させる
ようにした構成において、前記温度設定器に、暖房を主
眼とした設定を行う通常除湿暖房設定部と除湿を主眼と
した設定を行う強制除湿暖房設定部とを設け、前記通常
除湿暖房設定部が選択された場合に前記温度設定器によ
り設定された設定温度に対応する判定値に基づいて除湿
暖房運転をオンオフ制御し、前記強制除湿暖房設定部が
選択された場合に前記判定値と関係なく除湿暖房運転を
行なう制御手段とを備えたものであってもよい(請求項
2)。
【0015】したがって、このような構成においては、
通常の除湿暖房運転が選択された場合には、温度設定器
によって設定された設定温度に見合う暖房能力が得られ
るように判定値に基づいて除湿暖房運転がオンオフ制御
されるが、除湿を優先させたい要請から強制除湿暖房設
定部が選択された場合には、現段階での暖房能力に拘わ
らず除湿暖房運転が継続される。
【0016】通常除湿暖房設定部と強制除湿暖房設定部
とは、例えば、設定温度がスライドレバーによって抵抗
値を変化させることで設定されるものであれば、ホット
側の端部に抵抗値が可変しない領域を設け、この部分を
強制除湿暖房設定部とし、これより手前の抵抗値が可変
する領域を通常除湿暖房設定部とすることが考えられ
る。また、いずれの除湿暖房においても、サイクルの冷
媒圧が所定圧以下となっった場合に、コンプレッサを保
護する必要から除湿暖房運転をオフとする制御を付加す
るようにしてもよい。
【0017】上述した請求項2の通常除湿暖房による制
御は、具体的には、請求項1と同様の制御としてもよ
い。即ち、温度設定器によって前記除湿暖房運転を要請
する温度が設定されている場合に、この設定温度に対し
て要求される補助加熱用熱交換器の能力に関する値を除
湿暖房運転のオンオフ判定値として決定する決定手段
と、補助加熱用熱交換器の能力に関する実際の値が判定
値以下であると判定された場合に除湿暖房運転をオンと
し、判定値より大きいと判定された場合に除湿暖房運転
をオフとする手段とを備えた構成としてもよい(請求項
3)。
【0018】このような構成によれば、暖房に主眼を置
く制御と除湿に主眼を置く制御とが区別されると共に、
暖房に主眼を置く制御においては、設定温度に対して要
求されるオンオフ判定値が決定され、補助加熱用熱交換
器の能力に関する実際の値が判定値以下であると判定さ
れた場合に除湿暖房運転がオンとなり、判定値より大き
いと判定された場合に除湿暖房運転がオフとなって乗員
の要求する暖房能力が過不足なく得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
により説明する。図1において、車両用空調装置は、車
室の前席側領域を空調するフロント側空調ユニット1
と、後席側領域を空調するリア側空調ユニット2とを車
室側に備えている。
【0020】フロント側空調ユニット1は、空調通路3
を構成する空調ダクト4が、例えば、ブロワユニット4
a、クーリングユニット4b、ヒータユニット4cをこ
の順で接続して構成されている。
【0021】最上流側のブロワユニット4aには、イン
テーク装置5が設けられ、内気入口6と外気入口7との
開口割合がインテークドア8によって調整されるように
なっている。また、ブロワユニット4aには、内気入口
6と外気入口7とに臨む例えばシロッコファンからなる
送風機9が収納されており、この送風機9の回転により
吸引された空気は、空調ダクト4の下流側へ圧送される
ようになっている。
【0022】送風機9の下流側には、第1のエバポレー
タ10、サブコンデンサ11、第1の温水式ヒータ12
が配置されており、第1のエバポレータ10及びサブコ
ンデンサ11は、通風方向で相前後してクーリングユニ
ット4bに収納され、サブコンデンサ11は、第1のエ
バポレータ10の下流側に並設されている。また、第1
のエバポレータ10とサブコンデンサ11とのそれぞれ
は、通路断面全体を遮るように設けられ、送風機9から
送られてくる空気を全て通過するようになっている。
【0023】第1の温水式ヒータ12は、補助加熱用熱
交換器として用いられるもので、クーリングユニット4
bに続いて接続されたヒータユニット4cに収納されて
おり、この第1の温水式ヒータ12は、ユニット内の一
部を2分してなる一方の通路上を遮るように設けられて
いる。第1の温水式ヒータ12より上流側には、この温
水式ヒータ12が配された一方の通路上を流れる空気
と、他方の通路上を流れる空気との割合を調節するエア
ミックスドア13が設けられている。ここで、エアミッ
クスドア13の開度は、第1の温水式ヒータ12の通風
割合を最小とする開度を0%(図中の実線で示す位
置)、最大とする開度を100%(図中の一点鎖線で示
す位置)とし、通常の構成においては、開度0%で第1
の温水式ヒータ12への通風量がなくなり、上流から送
られる空気のすべてが第1の温水式ヒータ12をバイパ
スし、開度100%で上流から送られる空気の全てが第
1の温水式ヒータ12を通過する構成となっている。
【0024】そして、空調ダクト4の最下流側は、デフ
ロスト吹出口14、ベント吹出口15、およびヒート吹
出口16に分かれて車室の前席側空間に開口し、その分
かれた部分にモードドア17a,17b,17cが設け
られ、このモードドアを操作することにより吹出モード
が切り換えられるようになっている。
【0025】また、リア側空調ユニット2は、内気のみ
を図示しないリア側の送風機によって空調ダクト内20
に吸引し、下流側へ圧送するようになっている。この送
風機の下流側には、第2のエバポレータ21と第2の温
水式ヒータ22とが配置されており、これら第2のエバ
ポレータ21と第2の温水式ヒータ22とは、空調ダク
ト20内の通路断面全体を遮るように設けられ、第2の
温水式ヒータ22は、第2のエバポレータ21の下流側
に並設されている。したがって、リア側空調ユニット2
にあっては、導入された空気の全てが第2のエバポレー
タ21を通過し、その後第2の後温水式ヒータ22を通
過して後席側空間へ供給されるようになっている。
【0026】前記第1のエバポレータ10の冷媒流出側
はコンプレッサ23の吸入側に配管接続され、このコン
プレッサ23の吐出側は2系統に分岐し、一方が第1の
電磁弁24を介して車室外に設けられたメインコンデン
サ25の冷媒流入側に接続され、このメインコンデンサ
25の冷媒流出側は、リキッドタンク26、順方向への
冷媒の流れのみを許す逆止弁27、及び第1の膨張弁2
8を介して第1のエバポレータ10の冷媒流入側に接続
されている。
【0027】また、分岐された他方は、第2の電磁弁2
9を介してサブコンデンサ11の冷媒流入側に接続さ
れ、このサブコンデンサ11の冷媒流出側は、オリフィ
ス30を介して第1のエバポレータ10の冷媒流入側、
即ち、第1のエバポレータ10と第1の膨張弁28との
間に接続されている。前記オリフィス30は、配管途中
の流路面積を絞って形成されるものであっても、オリフ
ィス板を管路内に挿入して形成するものであっても、オ
リフィスが形成されたブロックを配管途中に介在される
ものであってもよい。本発明にかかる膨張装置は、この
オリフィス30と前記第1の膨張弁28とによって構成
されている。
【0028】尚、リキッドタンク26は、車室外(エン
ジンルーム)に配置され、第1の膨張弁28及びオリフ
ィス30は、クーリングユニット4b内に配置されてい
る。
【0029】さらに、メインコンデンサ25の冷媒流出
側とコンプレッサ23の吸入側との間には、リキッドタ
ンク26、逆止弁27、第1の膨張弁28、及び第1の
エバポレータ10をバイパスする迂回通路31が設けら
れ、この迂回通路31が第3の電磁弁32によって開閉
されるようになっている。
【0030】前記リキッドタンク26の冷媒流出側、即
ち、リキッドタンク26と逆止弁27との間は、第4の
電磁弁33を介してリア側空調ユニット2内に配された
第2の膨張弁34に接続され、この第2の膨張弁34を
介して同リア側空調ユニット内に配された第2のエバポ
レータ21に接続されている。この第2のエバポレータ
21の冷媒流出側は、コンプレッサ23の吸入側に接続
されている。
【0031】温水式ヒータ12,22は、温水を熱源と
して通過空気を加熱する熱交換器で、車室内外を仕切る
ダッシュパネル35を介して温水を流通する配管が引き
出され、車室外に配された温水加熱装置36に接続され
ている。この温水加熱装置36は、シーズ型ヒータなど
の電気ヒータ37によって加熱された温水をポンプ38
により温水式ヒータ12,22に循環させるもので、電
気ヒータ37とポンプ38への通電が行われると、温水
式ヒータ12,22に温水を供給するようになってお
り、電気ヒータ37とポンプ38への通電が停止される
と、温水式ヒータ12,22への温水の供給が停止され
る。
【0032】尚、温水加熱装置36は、エンジンを搭載
した車両であれば、エンジンの冷却水を温水式ヒータ1
2,22に循環させる構成で代用してもよい。また、温
水加熱装置36に蓄熱タンクを接続し、温水加熱装置3
6によって加熱された温水の熱を蓄熱タンクに蓄積して
おき、空調装置が一旦止められて再起動するような場合
に、初期の段階から温度の高い温水を利用できるように
し、もって即暖性の向上を図るようにしてもよい。
【0033】40は、温水式ヒータを流れる水温を検出
する水温検出センサであり、41は、コンプレッサ23
の吸入圧(Ps)を検出する圧力センサ、また、42
は、車室内の目標温度、吹出モード、吸入モード、送風
能力などを設定する設定パネルであり、これらセンサ4
0、41や設定パネル42からの信号は制御部43に入
力される。
【0034】ここで、設定パネル42は、例えば、図2
に示されるように、送風能力を変更するロータリースイ
ッチ44と、吹出モードや吸入モードを変更するモード
設定スイッチ45と、温度設定器46とを有し、温度設
定器46は、スライドレバー47によって設定温度に対
応する抵抗値を可変する形式のもので、図中左方へ動か
すほど設定温度が低く(抵抗値が小さく)設定され、右
方へ動かすほど設定温度が高く(抵抗値が大きく)設定
される。つまり、スライドレバー47が略中央に位置し
ている部位を境にして図中左方へ動かすほど要求される
冷却能力は大きくなり、略中央から右方へ動かすほど要
求される除湿暖房能力が大きくなる。
【0035】そして、温度設定器46の最も右側には、
抵抗値が変化しない領域が設けられ、この領域にスライ
ドレバー47を位置させると暖房よりも除湿に主眼をお
いた強制除湿暖房制御が行われる。つまり、温度設定器
46の略中央よりも右側には、除湿に主眼をおいて強制
的に除湿暖房を行なう強制除湿暖房設定部48と、スラ
イドレバー47の位置に応じて抵抗値が可変する暖房に
主眼をおいた除湿暖房を行なう通常除湿暖房設定部49
とが設けられ、これら設定部48,49が1つの温度設
定器上に連続して設けられている。
【0036】制御部43は、図示しない中央演算処理装
置(CPU)、読出専用メモリ(ROM)、ランダムア
クセスメモリ(RAM)、入出力ポート(I/O)等を
備えると共に、送風機9の回転制御、インテーク装置5
の駆動制御、コンプレッサ23の駆動制御、第1乃至第
4の電磁弁24,29,32,33や、温水加熱装置3
6、エアミックスドア13を制御する駆動回路等を有し
て構成され、ROMに与えられた所定のプログラムにし
たがって各種入力信号を処理し、送風能力の切り替え、
吸入モードの切り替え、コンプレッサ23の稼動・停止
(ON/OFF)、第1乃至第4の電磁弁24,29,
32,33の開閉、電気ヒータ37やポンプ38への通
電の有無、吸入モードの切り替え、エアミックスドア1
3の開度等が制御されるようになっている。
【0037】上記構成において、冷房運転時において
は、表1に示すように、第1の電磁弁24を開、第2の
電磁弁29を閉、第3の電磁弁32を閉、第4の電磁弁
33を開とする。この際、電気ヒータ37とポンプ38
への通電は停止され、エアミックスドア13の開度は0
%となって第1の温水式ヒータ12への通風量はなくな
る。
【0038】
【表1】
【0039】すると、コンプレッサ23から吐出した冷
媒は、サブコンデンサ11に供給されず、直接メインコ
ンデンサ25に入る。その後、リキッドタンク26に入
って気液分離され、しかる後に逆止弁27を介して第1
の膨張弁28に入り、ここで減圧されて第1のエバポレ
ータ10に入る。そして、第1のエバポレータ10に流
入された冷媒は、空調ダクト4内の空気から吸熱し、し
かる後にコンプレッサ23に戻される。この際、第1の
エバポレータ10の冷媒流入側は、オリフィス30を介
してサブコンデンサ11に接続されているが、第2の電
磁弁29は閉じられているので、オリフィス30を介し
てサブコンデンサ11へ流入する冷媒は殆どなく、第1
のエバポレータ10による冷房能力に影響はない。
【0040】よって、第1のエバポレータ10を通過し
た空気はすべてサブコンデンサ11を通過する構成にな
ってはいるが、サブコンデンサ11による熱交換はな
く、送風機9の駆動によって空調ダクト2内に吸引され
る空気は、第1のエバポレータ10で冷却され、サブコ
ンデンサ11で熱交換されることなく車室へ供給され、
車室の前席側空間を冷却する。
【0041】それと同時に、リキッドタンク26で気液
分離された高圧冷媒は、第2の膨張弁34に入り、ここ
で減圧されて第2のエバポレータ21に入り、ここを通
過する空気を冷却する。よって、図示しないリア側の送
風機の駆動によって空調ダクト20内に吸引される空気
は、第2のエバポレータ21で冷却され、第2の温水式
ヒータ22で熱交換されることなく車室へ供給され、車
室の後席側空間を冷却する。
【0042】これに対して、除湿暖房運転時において
は、表1に示されるように、第1の電磁弁24を閉、第
2の電磁弁29を開、第3の電磁弁32を閉、第4の電
磁弁33を閉とし、エアミックスドア13を、第1の温
水式ヒータ12への通風量が大きくなる位置、特に、車
室内温度が非常に低い場合や即暖性を要する場合には、
第1の温水式ヒータ12への通風量が最大(100%)
となる位置に設定する。また、電気ヒータ37とポンプ
38への通電を開始し、フロント側空調ユニット1とリ
ア側空調ユニット2のそれぞれの温水式ヒータ12,2
2に温水を供給する。
【0043】すると、コンプレッサ23から吐出した冷
媒は、今度はメインコンデンサ25には供給されず、サ
ブコンデンサ11に供給されて空調ダクト4内の空気と
熱交換し、この空気を加熱する。その後、冷媒は、同じ
空調通路内に設けられたオリフィス30で減圧され、し
かる後に第1のエバポレータ10に入ってここを通過す
る空気から吸熱し、しかる後にコンプレッサ23に戻さ
れる。
【0044】第1のエバポレータ10での吸熱量とサブ
コンデンサ11での放熱量とのバランスは、コンプレッ
サ23の仕事分だけ放熱量が多いことから、空調ダクト
4内に吸引される空気は、第1のエバポレータ10で冷
却除湿されるものの、サブコンデンサ11によってエバ
ポレータ10で冷却された以上に加熱され、全体として
除湿された温かい空気となる。その後、サブコンデンサ
11で暖められた空気は、第1の温水式ヒータ12を通
過することによってさらに加熱され、車室の前席側空間
に供給される。
【0045】また、リア側空調ユニット2にあっては、
メインコンデンサ25に冷媒が流れないことから、第2
のエバポレータ21にも冷媒は流れず、ここを通過する
空気は冷却されず、第2の温水式ヒータ22によって加
熱された後に車室の後席側空間に供給される。
【0046】このような除湿暖房運転では、空気がサブ
コンデンサによって加熱されると共に、温水式ヒータ1
2によってさらに加熱されることから、温水式ヒータを
流れる水温如何によって要求される暖房能力を得るため
に十分でなかったり、能力過多となったりする。このた
め、制御部43においては、以下のような制御が行われ
る。
【0047】図3において、制御部43による除湿暖房
運転の制御例がフローチャートとして示されており、以
下、このフローチャートに基づいて説明すると、先ず、
ステップ50において、除湿暖房モード(暖房を主眼と
する通常除湿暖房モード又は除湿を主眼とする強制除湿
暖房モード)が選択されたか、あるいは、それ以外のモ
ード、例えば冷房モードや冷房サイクルを作動させない
状態で送風量のみを制御する送風モードなどが選択され
たかを判定する。
【0048】除湿暖房モード以外のモードが選択された
場合には、ステップ52へ進み、除湿暖房運転を止め
る。具体的には、冷房モードが選択されていれば、前述
のように電磁弁を切り替えてサブコンデンサに冷媒が流
れないようにし、送風モードが選択された場合であれ
ば、コンプレッサを停止させるなどの処理がなされる。
【0049】除湿暖房モードが選択されたと判定された
場合には、ステップ54において、さらに通常除湿暖房
モードが選択されたか、強制除湿暖房モードが選択され
たかを判定し、それぞれの運転モードに応じた制御がな
される。
【0050】先ず、通常除湿暖房モードが選択された場
合には、ステップ56へ進み、ここで除湿暖房運転をオ
ンオフさせる判定値を演算する。この判定値は、温水式
ヒータ12を流れる水温(Tw1)で表わされるもの
で、その値は、図2に示されるように、スライドレバー
を暖房側へ移動させるほどTw1を連続的に大きくし、
フルホット域ではTw1を高い温度で一定とする特性線
が得られるように決定される。このTw1は、要求され
る暖房能力を得るための基準水温となるもので、サブコ
ンデンサ11と温水式ヒータ12とによって空気を加熱
した場合に、設定温度に見合う暖房能力が得られる水温
を予め実験などによって定めておき、乗員によって設定
された設定温度からそれに見合う水温を決定するもので
あっても、所定の演算式に基づいて算出されるものであ
ってもよい。
【0051】したがって、ステップ56によって判定値
が決定されると、ステップ58において、この判定値T
w1を基準にして実際の水温と比較して除湿暖房運転の
オンオフを判定し、除湿暖房運転をオフにする場合に
は、前述したステップ52へ進み、オンとする場合に
は、ステップ60へ進む(実際には、ハンチングを防ぐ
ために判定値に所定のヒステリシスを持たせてあり、水
温上昇過程では、Tw1で除湿暖房をオフとし、圧力下
降過程では、Tw1−α1で除湿暖房をオンとする)。
【0052】ステップ60においては、除湿暖房運転を
基本的に継続する制御が行なわれるが、低圧ラインの圧
力が低下し過ぎた場合には、液圧縮によるコンプレッサ
の破損の恐れがあるため、コンプレッサ保護の観点から
除湿暖房をオンオフする。具体的には、例えば、ゲージ
圧でおよそ0.0を境にしてそれより大きければ除湿暖
房を継続し、それより小さければ、コンプレッサを停止
して除湿暖房を止める(実際には、ハンチングを防ぐた
めに所定のヒステリシスを持たせてあり、圧力上昇過程
では、0.0で除湿暖房をオンとし、圧力下降過程で
は、0.0−βで除湿暖房をオフとする)。
【0053】以上の通常除湿暖房運転に対して、温度設
定器46によって強制除湿暖房運転が選択された場合に
は、ステップ54からステップ62以降の処理ヘ進む。
即ち、ステップ62以降においては、コンプレッサ23
を保護する観点から除湿暖房運転は制限されるが、この
制限を除いては、エアミックスダンパ13をフルホット
位置に固定した状態で送風機から送られる空気をエバポ
レータ11で除湿すると共にサブコンデンサ12によっ
て加熱し、さらに温水式ヒータ12によって加熱して車
室内へ供給する。即ち、可能な限り除湿暖房運転を強制
的に継続させる。
【0054】除湿暖房運転の制限は、ステップ62にお
いて、温水式ヒータ12を流れる水温に応じて開閉する
サーモスタットの開閉温度(実際にはヒステリシスを持
たせて、水温の上昇過程でサーモスタットが開となる温
度をTw2、水温の下降過程でサーモスタットが閉とな
る温度をTw2−α2とする)を境にして、これよりも
水温が高い場合と低い場合とに分けて変えられる。尚、
Tw2は、温水式ヒータの過剰な加熱を判定するもの
で、予め設定された固定値である。
【0055】水温がサーモスタットの開閉温度よりも低
い場合には、ステップ64で示されるコンプレッサ保護
(Gモード)の制限を受け、サーモスタットの開閉温度
よりも高い場合には、ステップ66で示されるコンプレ
ッサ保護(Eモード)の制限を受ける。Gモードの制限
は、液圧縮によるコンプレッサの破損を防ぐために、例
えば、ゲージ圧でおよそ0.00を境にして除湿暖房を
オンオフする(実際には、ハンチングを防ぐために所定
のヒステリシスを持たせてあり、圧力上昇過程では、
0.00で除湿暖房をオンとし、圧力下降過程では、
0.00−γ1で除湿暖房をオフとする)。
【0056】これに対して、Eモードのよる制限は、除
湿暖房をオンオフさせる閾値を若干高めにして除湿暖房
をオフとする期間を長くする(ここでも、閾値には、ハ
ンチングを防ぐために所定のヒステリシスが持たせてあ
り、圧力上昇過程では、0.05で除湿暖房がオンとな
り、圧力下降過程では、0.05−γ2で除湿暖房がオ
フとなる。尚、γ1<γ2に設定されている)。これ
は、Eモードでは、水温式ヒータが能力過多となってい
ることから、除湿暖房のオフ時間を長めにすることで能
力過多の状態を緩和するためである。したがって、Eモ
ードにおいては、コンプレッサを保護する観点と能力過
多を抑える観点から強制除湿暖房に制限が加えられる。
【0057】上述のように、エバポレータ及びサブコン
デンサを空調通路内に配置する冷房サイクルと、これと
は独立に設けられた補助加熱用熱交換器に温水を供給す
るサイクルとを備えた上記構成にあっては、暖房を主眼
とする通常除湿暖房運転であれば、設定温度との関係で
決定される判定値に基づいて除湿暖房がオンオフ制御さ
れ、設定温度に見合う能力を過不足なく得ることができ
る。また、除湿を主眼とする通常除湿暖房運転であれ
ば、コンプレッサを保護する観点からの制約はあるもの
の、できるだけ除湿暖房運転を継続させ、車室内の除湿
を図ることができる。
【0058】尚、除湿暖房運転が行われている場合に
は、メインコンデンサへの冷媒の流通がなくなるため、
このメインコンデンサ25に冷媒が寝込むことが予想さ
れる。第3の電磁弁32は、このような寝込み冷媒を回
収する際に開かれるようになっている。また、本構成例
では、メインコンデンサ25からエバポレータ10に至
る経路上の膨張装置を第1の膨張弁28によって構成
し、サブコンデンサ11からエバポレータ10に至る経
路上の膨張装置を第1の膨張弁28とは異なるオリフィ
ス30によって構成しているが、共通の膨張装置を通す
ようにしてもよい。
【0059】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
空調通路外にメインコンデンサを配し、空調通路内にエ
バポレータ、サブコンデンサ、及び補助加熱用熱交換器
を配し、冷房運転時に冷媒をメインコンデンサから膨張
装置を介してエバポレータに導き、除湿暖房運転時に冷
媒をサブコンデンサから膨張装置を介してエバポレータ
に導くと共に補助加熱用熱交換器を稼動させるようにし
たシステム構成においても、除湿暖房制御を乗員の設定
要求に合わせて適切に行なうことができる。
【0060】即ち、請求項1に係る発明によれば、除湿
暖房を要請する設定温度が設定された場合には、この設
定温度に対して要求される補助加熱用熱交換器の能力と
実際の能力とを比較して除湿暖房運転がオンオフ制御さ
れるので、乗員の要求する設定温度に見合った暖房能力
を過不足なく得ることができる。
【0061】また、請求項2又は3に係る発明によれ
ば、温度設定器に通常除湿暖房設定部と強制除湿暖房設
定部とを設け、通常除湿暖房設定部が選択された場合に
は設定温度に対応する暖房能力が得られるように除湿暖
房運転がオンオフ制御され、強制除湿暖房設定部が選択
された場合には強制的に除湿暖房運転が行われるので、
暖房を主眼とする制御と除湿を主眼とする制御とが適切
に区別され、乗員の要求する空調状態を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明にかかる車両用空調装置の構成
例を示す図である。
【図2】図2は、スライドレバーを含む設定パネルと、
このスライドレバーの位置と温度設定器の抵抗値との関
係を示す特性線図と、スライドレバーの位置と除湿暖房
運転のオンオフ判定値との関係を示す特性線図とを示
す。
【図3】図3は、上記車両用空調装置の除湿暖房運転の
制御作動例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
3 空調通路 4,20 空調ダクト 10 第1のエバポレータ 11 サブコンデンサ 12 第1の温水式ヒータ 21 第2のエバポレータ 22 第2の温水式ヒータ 23 コンプレッサ 25 メインコンデンサ 28 第1の膨張弁 30 オリフィス 34 第2の膨張弁 40 水温検出センサ 41 圧力センサ 46 温度設定器 48 強制除湿暖房設定部 49 通常除湿暖房設定部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調温度を設定する温度設定器と、冷媒
    を圧縮するコンプレッサと、空調通路外に配されたメイ
    ンコンデンサと、空調通路内に配されたエバポレータ、
    サブコンデンサ、及び補助加熱用熱交換器とを有し、冷
    房運転時には、前記コンプレッサによって圧縮された冷
    媒を前記メインコンデンサから膨張装置を介して前記エ
    バポレータに導き、除湿暖房運転時には、前記コンプレ
    ッサによって圧縮された冷媒を前記サブコンデンサから
    膨張装置を介して前記エバポレータに導くと共に前記補
    助加熱用熱交換器を稼動させるようにした車両用空調装
    置において、 前記温度設定器によって前記除湿暖房運転を要請する温
    度が設定された場合に、この設定温度に対して要求され
    る前記補助加熱用熱交換器の能力に関する値を前記除湿
    暖房運転のオンオフ判定値として決定する決定手段と、 前記補助加熱用熱交換器の能力に関する実際の値が前記
    判定値以下であると判定された場合に前記除湿暖房運転
    をオンとし、前記判定値よりも大きいと判定された場合
    に前記除湿暖房運転をオフとする制御手段とを備えてい
    ることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 空調温度を設定する温度設定器と、冷媒
    を圧縮するコンプレッサと、空調通路外に配されたメイ
    ンコンデンサと、空調通路内に配されたエバポレータ、
    サブコンデンサ、及び補助加熱用熱交換器とを有し、冷
    房運転時には、前記コンプレッサによって圧縮された冷
    媒を前記メインコンデンサから膨張装置を介して前記エ
    バポレータに導き、除湿暖房運転時には、前記コンプレ
    ッサによって圧縮された冷媒を前記サブコンデンサから
    膨張装置を介して前記エバポレータに導くと共に前記補
    助加熱用熱交換器を稼動させるようにした車両用空調装
    置において、 前記温度設定器に、暖房を主眼とした設定を行う通常除
    湿暖房設定部と除湿を主眼とした設定を行う強制除湿暖
    房設定部とを設け、 前記通常除湿暖房設定部が選択された場合に前記温度設
    定器により設定された設定温度に対応する判定値に基づ
    いて除湿暖房運転をオンオフ制御し、前記強制除湿暖房
    設定部が選択された場合に前記判定値と関係なく除湿暖
    房運転を行なう制御手段とを備えていることを特徴とす
    る車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記通常除湿暖房による制御は、 前記温度設定器によって前記除湿暖房運転を要請する温
    度が設定されている場合に、この設定温度に対して要求
    される前記補助加熱用熱交換器の能力に関する値を前記
    除湿暖房運転のオンオフ判定値として決定する決定手段
    と、 前記補助加熱用熱交換器の能力に関する実際の値が前記
    判定値以下であると判定された場合に前記除湿暖房運転
    をオンとし、前記判定値より大きいと判定された場合に
    前記除湿暖房運転をオフとする手段とを備えていること
    を特徴とする請求項2記載の車両用空調装置。
JP16303998A 1998-05-27 1998-05-27 車両用空調装置 Pending JPH11334354A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001015922A1 (fr) * 1999-08-27 2001-03-08 Zexel Valeo Climate Control Corporation Climatiseur pour vehicule
US7650927B2 (en) 2007-03-16 2010-01-26 Honda Motor Co., Ltd. Outlet temperature calculation correction from ambient/water temperature
JP2012131480A (ja) * 2010-12-17 2012-07-12 Audi Ag 空調設備を備えた車両

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7650927B2 (en) 2007-03-16 2010-01-26 Honda Motor Co., Ltd. Outlet temperature calculation correction from ambient/water temperature
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