JPH11333947A - タイヤ・リトレッディング機械 - Google Patents

タイヤ・リトレッディング機械

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JPH11333947A
JPH11333947A JP11125700A JP12570099A JPH11333947A JP H11333947 A JPH11333947 A JP H11333947A JP 11125700 A JP11125700 A JP 11125700A JP 12570099 A JP12570099 A JP 12570099A JP H11333947 A JPH11333947 A JP H11333947A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、バッファと、トレッドを取付け
および転がり押圧手段とを組み合わせて、従来技術の欠
点を解消したタイヤ・リトレッディング機械を提供する
ことにある。 【解決手段】 処理すべきタイヤが取り付けられる回転
チャックと、バフ工具とを有し、チャックが、レール内
で案内されかつ第1モータにより駆動される第1キャリ
ジに取り付けられており、バフ工具が、チャックの回転
軸線に対して平行に配向されたレール内で案内されかつ
第2モータにより駆動される第2キャリジにより支持さ
れており、第2キャリジに対して第1キャリジを正確に
位置決めする手段が設けられており、チャックの回転軸
線とバフ工具の中心との間のあらゆる相対変位が、チャ
ックの回転軸線を通る単一平面内に含まれることを特徴
とするタイヤ・リトレッディング機械。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤをリトレッ
ディング(トレッド再生)する機械に関し、より詳しく
は、削り器と、トレッドを取付けおよび転がり押圧する
手段とを更に備えた組合せ形機械に関する。
【0002】
【従来の技術】殆どのタイヤはリトレッディングできる
こと、すなわち、トレッドの通常摩耗後に、当該トレッ
ドだけでなく、タイヤのベルトを補強する幾つかのプラ
イをも交換できることは知られている。このような作業
は、トラックタイヤでは非常に一般的なことであり、実
際の工場または幾分大きなショップで行なうことができ
る。
【0003】摩耗タイヤからトレッドの残部を除去する
「デトレッディング(detreading)」作業を行なうべく
設計された多くの機械が提案されている。これらのうち
の多くは、デトレッディングを行なう削り器を使用して
いる。
【0004】このような削り器は、外側に切削刃を備え
かつ互いに並べて配置された一連のブレードからなる。
このような機械は米国特許第4,116,256 に開示されてい
る。これらの機械で、必要な多種の削り特性が得られる
ようにするには、しばしば複雑な調節を必要とする。
【0005】過度の頻繁な調節または補修に頼ることな
く、種々のデトレッディングまたは削り作業およびリト
レッディング作業の軽減を可能にする幾分複雑な機械も
考えられている。例えば、1974年5月14日付イタ
リア国優先権主張に基づいた米国特許第4,036,677 号お
よびフランス国特許第2,271,037 号には、デトレッディ
ングおよびリトレッディングすべきタイヤが取り付けら
れたロータリチャックと、カーカス削り工具と、チャッ
クを備えた同軸状ラジアルエキスパンダ(該エキスパン
ダは、カーカスの回りにリングの形態をなす新しいトレ
ッドを取り付ける)と、カーカスに新しいトレッドを接
着させるための転がり押圧手段とを有する「万能」機械
が開示されている。
【0006】処理されるタイヤは、削り加工およびモー
ルディング加工中、すなわち新しいトレッドの取付け中
に同じチャック上に維持されるが、機械の種々の部分と
は全く相互作用しない。このため、駆動ユニットが過剰
になり、かつ連続作業工程時のタイヤのカーカスおよび
トレッドのそれぞれの位置を数回マークする必要があ
る。
【0007】また、新しいトレッドは所望長さに切られ
かつカーカス上に連続的に配置され、次に突き合わされ
る。すなわち、ひとたび結合されたその両端部が融着さ
れる。この形式の機械は欧州特許(EP 0,704,296)に開
示されているが、タイヤ上に新しいトレッドを取り付け
ること、いわゆる「モールディング」作業のみを行なう
に過ぎない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
上記欠点を解消すべく、削り器と、トレッドを取付けお
よび転がり押圧手段とを組み合わせたタイヤ・リトレッ
ディング機械を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、タイヤ
・リトレッディング機械は、処理すべきタイヤが取り付
けられる回転チャックと、削り工具とを有している。本
発明のタイヤ・リトレッディング機械は、チャックが、
レール内で案内されかつ第1モータにより駆動される第
1キャリジに取り付けられており、削り工具が、チャッ
クの回転軸線に対して平行に配向されたレール内で案内
されかつ第2モータにより駆動される第2キャリジによ
り支持されており、第2キャリジに対して第1キャリジ
を正確に位置決めする手段が設けられており、チャック
の回転軸線と削り工具の中心との間のあらゆる相対変位
が、チャックの回転軸線を通る単一平面内に含まれるこ
とを特徴とする。
【0010】このような機械は、2つの簡単な並進移動
を組み合わせることにより、タイヤのクラウンの表面の
削り加工プロファイルを得ることを可能にする。チャッ
クの回転軸線と削り工具の中心との間のあらゆる相対変
位がチャックの回転軸線を通る単一平面内に含まれると
いう事実は、各変位の判定(interpretation) を顕著に
簡単化するという長所を有している。なぜならば、例え
ば、5mmだけ近づくということが、タイヤの半径の減少
(これも厳格に5mmに等しい)に一致するからである。
かくして、あらゆる相対変位は、除去すべきゴムの厚さ
に直接リンクされる。
【0011】好ましい実施形態によれば、第1キャリジ
は垂直レール内で案内され、第2キャリジは水平レール
内で案内される。また、削り工具はタイヤの上方に配置
するのが好ましい。この構成によって、通路スペースを
著しく節約できる。
【0012】別の特徴によれば、本発明の機械は、削り
工具の回転方向を反転させる手段を有している。また、
本発明の機械は、処理されるタイヤ本数(この本数を超
えると削り工具の回転方向が反転される)のパラメータ
を設定する手段を有している。
【0013】この特徴は、削り工具の摩耗を最適化でき
かつ機械の使用を簡単化できるという長所をもたらす。
実際に、削り器のブレードが作業時に不規則に摩耗する
ことは良く知られている。従って、既知の機械では、所
与数(約15〜20本)のタイヤをデトレッディングし
た後に、通常、削り器のブレードが取り外され、180
°回転されて再び取り付けられる。この作業は特に煩わ
しいものである。本発明の機械は、3〜10本のタイヤ
を処理する毎に、単に削り器の回転方向を反転させるだ
けで、例えば自動的にこれを行なうことができる。
【0014】本発明の機械で、平トレッドによりリキャ
ップ(recapped) されたタイヤのみを処理すべき場合に
は、削り器の回転軸線をチャックの回転軸線に対して平
行にすることができる。この場合には、削り器の回転方
向が反転されるのと同時に、自動的に機械の回転方向を
反転させるのが有効である。もちろん、最大接触表面上
の接線速度を固定するには、タイヤの回転方向と削り器
の回転方向とを同じにする。
【0015】前記機械が、テーパ状ウイング(通常、涎
掛け帯と呼ばれる)を備えたトレッドを受け入れるべ
く、タイヤのデトレッディングをしなければならない場
合には、これらのウイングはタイヤの側面の肩部および
高さをカバーしなければならず、従って削り器の回転方
向をチャックの回転軸線に対して垂直にするのが有効で
ある。
【0016】この構成により、チャックの垂直移動と削
り工具の水平移動とを非常に簡単な態様で単に組み合わ
せるだけで、タイヤのクラウンおよび肩部の全ての部分
を処理することが可能になる。この場合には、削り工具
の回転方向が反転されるときにタイヤのチャックの回転
方向を反転させる必要がない。
【0017】本発明はまた、トレッドを取り付ける手段
と、トレッドを取り付けた後にトレッドを転がり押圧す
る手段とを更に有する構成の同様な機械に関する。これ
らの取付け手段および転がり押圧手段は、第2キャリジ
により支持されており、同じものである。
【0018】本発明の機械はまた、摩耗タイヤのデトレ
ッディングおよびモールディングに必要な全ての手段を
非常に小さな通路スペース条件で組み合わせることを可
能にする。削り工具および新しいトレッドの取付け/転
がり押圧手段を移動させるのに同じキャリジを使用して
いるため、全てのリトレッディング作業について同じマ
ーキングを使用でき、別の測定手段を使用する必要がな
い。
【0019】また、本発明の機械には、取付け/転がり
押圧手段の位置を前記第2キャリジの運動から分離させ
る手段を設けることが好ましい。これにより、特に、モ
ールディング作業中に削り工具をタイヤから軸線方向に
引き離すことができる。これは、例えば、ゴムコーティ
ングの通常の作業時、ゴム接着剤の塗布時、または新し
いトレッドの取付け時に、タイヤ表面が全く汚染されな
いようにする上で非常に重要である。削りのブレードか
ら落下する粒子によるこのような汚染は、許容できない
ものである。
【0020】本発明はまた、処理すべきタイヤが取り付
けられる回転チャックと、トレッドを取り付ける手段
と、トレッドを取り付けた後に該トレッドを転がり押圧
する手段とを有するタイヤ・リトレッディング機械にお
いて、チャックが、垂直レール内で案内されかつ第1モ
ータにより駆動される第1キャリジに取り付けられてお
り、トレッドを取り付ける手段およびトレッドを取り付
けた後に該トレッドを転がり押圧する手段は、チャック
の回転軸線に対して平行に配向された水平レール内で案
内されかつ第2モータにより駆動される第2キャリジに
より支持されており、第2キャリジに対して第1キャリ
ジを正確に位置決めする手段が設けられていることを特
徴とするタイヤ・リトレッディング機械に関する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の一作業例(本発明はこの例に限定されるものではな
い)を詳細に説明する。
【0022】図1〜図3は、本発明によるデトレッディ
ング/リトレッディング機械を示す。この機械は、削り
工具と、新しいトレッドの取付けおよび転がり押圧を行
なう手段とを有している。この機械は小さいショップ用
のもので、小さいショップでは、同じ作業ステーション
上での削り作業とモールディング作業との組合せにより
スペースおよび時間が必然的に節約できる。一方、大き
なショップでは、削り工具を備えた第1機械と、新しい
トレッドの取付けおよび転がり押圧を行なう手段を備え
た第2機械との2台の機械を設けるのが有効である。後
者の場合には、これらの2台の機械には、下記のよう
に、同じフレームおよび制御手段を設けることができ
る。
【0023】図1に示すように、デトレッディング/リ
トレッディング機械は、垂直剛性フレーム1と、水平ブ
ラケット2とを有している。本発明によれば、チャック
3がキャリジ4に取り付けられており、該キャリジ4
は、垂直レール5内で案内されかつステップモータ6お
よび無端ねじ7により駆動される。キャリジ4は、チャ
ック3を回転駆動できるように、チャック3と同じ軸9
に取り付けられたモータ8を支持している。
【0024】図面から分かるように、チャック3は、乗
用車用からトラック用まで非常に広範囲のサイズのタイ
ヤ11または12(破線で示す)を取り付けることを可
能にする拡大可能リム10を有している。
【0025】機械の頂部のブラケット2には第2キャリ
ジ13が取り付けられており、該第2キャリジ13は、
水平レール14内で案内されかつステップモータ15お
よび無端ねじ16により駆動される。キャリジ13は、
削り工具18を駆動するモータ17を支持している。
【0026】図1において、削り工具18は、処理すべ
きタイヤの上方に配置される。キャリジ13によってモ
ータ17および工具が占めることができる端位置が、破
線で示されている。キャリジの移動できる大きさは、デ
トレッディング段階または削り段階が完了したときに、
削り工具18を後退できるようにし、従って次のリトレ
ッディング段階中にタイヤの処理表面の汚染を防止でき
る大きさである。
【0027】図2にも、フレーム1およびブラケット
2、チャック10およびタイヤ12、並びにキャリジ1
3および削り工具18が示されている。削り工具18の
保護キャップ25は対称形であり、このため、工具18
の回転方向の如何に係わらず、削り加工による塵埃粒子
を吸い上げることができることに留意すべきである。キ
ャリジ13はまた、2つの位置19、191 で表された
モールディング/転がり押圧手段19を支持している。
モールディング/転がり押圧手段19は2つの円錐形ロ
ーラ20、21(図3)を有し、該円錐形ローラは、約
10°の角度をなす2つの協働ピンに取り付けられてお
り、かつキャリジ13と一体に組立体23により支持さ
れたジャッキ22により駆動される。この10°という
角度は、単に、選択される転がり押圧手段の幾何学的形
状により、タイヤとの接触表面が平坦になるようにした
という事実によるものである。組立体23は、例えばタ
イヤのデトレッディング段階または削り段階時に、キャ
リジの可動部品から取り外すことができる。ジャッキ2
2の付与圧力は、リトレッディングすべきタイヤの全周
を、正しい重量分布をもつようにカバーするのに必要な
トレッドの伸びに従って、機械のオペレータにより変え
ることができる。
【0028】正確なプロファイル(このプロファイルに
従ってタイヤをデトレッディングしなければならない)
は電子デジタル制御装置(図示せず)により機械に導入
され、電子デジタル制御装置は、ステップモータ15、
6の補助により工具およびタイヤを水平方向および垂直
方向に正確に位置決めする。
【0029】削り加工に関する機械の作動は次の通りで
ある。リトレッディングすべきタイヤの種類に従がって
定められた削り加工プロファイルを機械の制御装置に導
入し、かつ取付け/転がり押圧手段19〜23がキャリ
ジの可動部品から取り外した後に、 ・タイヤ12のクラウンのゴムの残留厚さを、例えば、
クラウンプライを傷付ける虞れがない平ビットをもつド
リルで小さい孔を穿けることにより決定して、除去すべ
きゴムの厚さをメモリに入力し、 ・タイヤ12を拡大可能リム10に取り付けた後、軸線
方向の圧縮空気入口24を介してタイヤを膨張させかつ
チャック3およびモータ8により回転させ、 ・削り工具18をタイヤの中心平面内に位置決めして、
回転させ、 ・タイヤ12と、削り工具18のチャック3とを接触さ
せ、 ・削り工具18と、チャックの回転軸線との間の距離
(接触しているタイヤの初期直径に等しい)をメモリに
入力し(この基準値は全てのリトレッディング作業中に
使用される)、 ・タイヤを削り工具に1回以上接触させてゴムの前記厚
さを除去し、選択されたタイヤの削り加工プロファイル
を得るため、キャリジ13の補完水平方向移動およびタ
イヤ12の垂直移動とを調整し、 ・作業を停止して、削り工具からタイヤを分離させ、 ・タイヤを取り外して、処理すべき別のタイヤを所定位
置に取り付ける。
【0030】削り加工の後、タイヤは、通常、1つ以上
の既知の作業ステーションで、新しいトレッドの取付け
のために補修されかつ準備される。
【0031】タイヤは、次に、本発明による機械でのモ
ールディング作業のための準備がなされる。すなわち、
削り工具から落下する粒子によってタイヤがこれ以上汚
染されることを防止すべく、削り工具をタイヤに対して
垂直方向に移動させてタイヤから分離させた後、 ・タイヤ12を再びリム10に取り付け、 ・必要に応じて、通常の補修作業、クラウン表面のゴム
コーティング、タイヤのクラウン上へのゴム接着剤の塗
布を行なうことにより、準備を完了させ、 ・タイヤの初期直径および除去すべきゴムの厚さを考慮
に入れてトレッドを所望長さに切ることによりトレッド
を形成し、 ・キャリジ13の移動により取付け手段および転がり押
圧手段を係合させて、これらの手段をタイヤの中心平面
内に置き、ジャッキ22の付与圧力を、クラウンの全周
をカバーするために得るべきトレッドの伸びに従って調
整し、 ・トレッドの一端をローラ20、21の下に係合させる
ことにより、トレッドの一端をタイヤのクラウン上の所
定位置に取り付け、 ・チャックを回転させることにより全トレッドを所定位
置に取り付け(必要に応じて、トレッドの伸びが満足で
きるものであるか否かを確認する)、 ・ジャッキ22の圧力を、転がり押圧を行なうための値
に調節し、 ・キャリジ13およびチャック3を移動させることによ
り、ローラ20、21を、トレッドの一側に、次に他側
に確実に当て、 ・タイヤの回転を停止させ、タイヤを収縮させてから取
り外す。
【0032】図1〜図3に示す機械は、チャック3の回
転軸線と平行な回転軸線をもつ削り工具を有している。
処理時に最高削り加工効率を得るには、チャックの回転
方向と削り工具18の回転方向とを同じにする。これ
は、最高の接触接線速度を確保するためである。3〜1
0本のタイヤを処理する度毎の削り工具の摩耗を最適化
するには、チャック3の回転方向と削り工具18の回転
方向とを逆にする。削り工具を包囲する対称形キャップ
25はまた、削り工具の回転方向の如何に係わらず、発
生した塵埃粒子の除去に有効である(吸引手段は図示さ
れていない)。タイヤの本数(この本数を超えると回転
方向を反転させる必要がある)は、プログラム可能であ
る。これにより、削り工具の摩耗が顕著に低減され、か
つ機械の使用を非常に容易化できる。
【0033】取付け/転がり押圧手段は2つの円錐形ロ
ーラを有している。これらのローラは、1つのローラで
構成することもできる。2つのローラには、これらのロ
ーラを互いに徐々に分離させ、新しいトレッドの表面に
対してローラを確実に当てる手段を設けることができ
る。
【0034】水平および垂直の両方向に移動する2つの
キャリジ4、13は、正確なプロファイル(このプロフ
ァイルに従って、タイヤがデトレッディングされる)に
確実に倣わせる電子デジタル制御装置(図示せず)によ
り駆動される。
【0035】図2から、デトレッディング工具は、既存
の機械と同様に、タイヤの上方で、水平方向ではなく垂
直方向に作動し、この構成により、機械のコストおよび
機械の使用に必要なスペースが低減されることが理解さ
れよう。
【0036】また、デトレッディング工具および新しい
トレッドの取付け/転がり押圧手段を移動させかつ位置
決めするのに同じ手段を用いれば、減速ギアおよび通路
スペースを省略できることも理解されよう。
【0037】最後に、同じ正確な位置決めパラメータを
使用してデトレッディングおよびリトレッディングする
ことができる。すなわち、最初のリトレッディング寸法
と、最後のデトレッディング寸法とは殆ど同じである。
かくして、本発明は、機械の種々の部品の新しく賢明な
構成を導入して、機械のコストを低減させかつ機械の使
用を容易にする。
【0038】図4は、本発明による機械の別の実施形態
を示す。この実施形態では、削り工具26は、チャック
3の回転軸線9に対して垂直な回転軸線27を有してい
る。また、この削り工具26はキャリジ13により支持
されており、かつこれらの工具26の移動両端位置がタ
イヤ12の中心平面の両側にあることが図4に明示され
ている。この構成は、チャック3の垂直移動と削り工具
26の水平移動とを組み合わせることにより、クラウン
の全ての部分およびタイヤの肩部の処理を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるデトレッディング/リトレッディ
ング機械を示す垂直方向断面図である。
【図2】図1に示した機械を側方から見た垂直方向断面
図である。
【図3】新しいトレッドの取付け/転がり押圧手段を示
す拡大断面図である。
【図4】作業状態にあるところを示す図1と同様な垂直
方向断面図である。
【符号の説明】
1 フレーム 2 水平ブラケット 3 チャック 4、13 キャリジ 18、26 削り工具 20、21 円錐形ローラ 22 ジャッキ 25 保護キャップ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理すべきタイヤ(11、12)が取り
    付けられる回転チャック(3)と、削り工具(18)と
    を有するタイヤ・リトレッディング機械において、チャ
    ック(3)が、レール(5)内で案内されかつ第1モー
    タ(6)により駆動される第1キャリジ(4)に取り付
    けられており、削り工具(18)が、チャック(3)の
    回転軸線に対して平行に配向されたレール(14)内で
    案内されかつ第2モータ(15)により駆動される第2
    キャリジ(13)により支持されており、第2キャリジ
    に対して第1キャリジを正確に位置決めする手段が設け
    られており、チャック(3)の回転軸線と削り工具(1
    8)の中心との間のあらゆる相対変位が、チャック
    (3)の回転軸線を通る単一平面内に含まれることを特
    徴とするタイヤ・リトレッディング機械。
  2. 【請求項2】 前記第1キャリジ(4)が垂直レール
    (5)内で案内され、前記第2キャリジ(13)が水平
    レール(14)内で案内されることを特徴とする請求の
    範囲第1項に記載のタイヤ・リトレッディング機械。
  3. 【請求項3】 前記第2キャリジ(13)が、前記第1
    キャリジ(4)の上方に配置されていることを特徴とす
    る請求の範囲第2項に記載のタイヤ・リトレッディング
    機械。
  4. 【請求項4】 前記削り工具(18)の回転方向を反転
    させる手段を有していることを特徴とする請求の範囲第
    1項〜第3項のいずれか1項に記載のタイヤ・リトレッ
    ディング機械。
  5. 【請求項5】 処理されるタイヤ本数であって、この本
    数を超えると削り工具(18)の回転方向が反転される
    タイヤ本数のパラメータを設定する手段を有することを
    特徴とする請求の範囲第4項に記載のタイヤ・リトレッ
    ディング機械。
  6. 【請求項6】 前記タイヤ本数は、約3〜10本である
    ことを特徴とする請求の範囲第5項に記載のタイヤ・リ
    トレッディング機械。
  7. 【請求項7】 前記削り工具(18)の回転軸線は、チ
    ャック(3)の回転軸線に対して垂直に配向されている
    ことを特徴とする請求の範囲第1項〜第6項のいずれか
    1項に記載のタイヤ・リトレッディング機械。
  8. 【請求項8】 前記削り工具(18)の回転軸線は、チ
    ャック(3)の回転軸線に対して平行に配向されている
    ことを特徴とする請求の範囲第1項〜第6項のいずれか
    1項に記載のタイヤ・リトレッディング機械。
  9. 【請求項9】 前記チャックの回転方向を反転させ、同
    時に、削り工具(18)およびチャック(3)の回転方
    向の反転を制御する手段を更に有することを特徴とする
    請求の範囲第8項に記載のタイヤ・リトレッディング機
    械。
  10. 【請求項10】 前記削り工具(18)は対称形キャッ
    プ(25)により保護されることを特徴とする請求の範
    囲第1項〜第9項のいずれか1項に記載のタイヤ・リト
    レッディング機械。
  11. 【請求項11】 トレッドを取り付ける手段(19〜2
    3)およびトレッドを取り付けた後にトレッドを転がり
    押圧する手段(19〜23)を更に有することを特徴と
    する請求の範囲第1項〜第10項のいずれか1項に記載
    のタイヤ・リトレッディング機械。
  12. 【請求項12】 前記取付け手段(19〜23)および
    転がり押圧手段(19〜23)は、第2キャリジ(1
    3)により支持されていることを特徴とする請求の範囲
    第11項に記載のタイヤ・リトレッディング機械。
  13. 【請求項13】 前記トレッドの取付け手段(19〜2
    3)と、転がり押圧手段(19〜23)とは同じである
    ことを特徴とする請求の範囲第11項に記載のタイヤ・
    リトレッディング機械。
  14. 【請求項14】 前記取付け/転がり押圧手段(19〜
    23)の位置を、第2キャリジ(13)の移動から外す
    手段(23)を有していることを特徴とする請求の範囲
    第12項または第13項に記載のタイヤ・リトレッディ
    ング機械。
  15. 【請求項15】 処理すべきタイヤ(11、12)が取
    り付けられる回転チャック(3)と、トレッドを取り付
    ける手段(19〜23)と、トレッドを取り付けた後に
    該トレッドを転がり押圧する手段(19〜23)とを有
    するタイヤ・リトレッディング機械において、チャック
    (3)が、垂直レール(5)内で案内されかつ第1モー
    タ(6)により駆動される第1キャリジ(4)に取り付
    けられており、トレッドを取り付ける手段(19〜2
    3)およびトレッドを取り付けた後に該トレッドを転が
    り押圧する手段(19〜23)は、チャック(3)の回
    転軸線に対して平行に配向された水平レール(14)内
    で案内されかつ第2モータ(15)により駆動される第
    2キャリジ(13)により支持されており、第2キャリ
    ジに対して第1キャリジを正確に位置決めする手段が設
    けられていることを特徴とするタイヤ・リトレッディン
    グ機械。
  16. 【請求項16】 前記第2キャリジ(13)が、前記第
    1キャリジ(4)の上方に配置されていることを特徴と
    する請求の範囲第15項に記載のタイヤ・リトレッディ
    ング機械。
  17. 【請求項17】 前記トレッドの取付け手段(19〜2
    3)と、転がり押圧手段(19〜23)とは同じである
    ことを特徴とする請求の範囲第15項または第16項に
    記載のタイヤ・リトレッディング機械。
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