JPH11333554A - 多重射出式ダイカスト装置 - Google Patents

多重射出式ダイカスト装置

Info

Publication number
JPH11333554A
JPH11333554A JP11127579A JP12757999A JPH11333554A JP H11333554 A JPH11333554 A JP H11333554A JP 11127579 A JP11127579 A JP 11127579A JP 12757999 A JP12757999 A JP 12757999A JP H11333554 A JPH11333554 A JP H11333554A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
die
inlet
injection
opening
injection sleeve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11127579A
Other languages
English (en)
Inventor
Dennis S Shimmell
デニス・エス・シメル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nelson Metal Products Corp
Original Assignee
Nelson Metal Products Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nelson Metal Products Corp filed Critical Nelson Metal Products Corp
Publication of JPH11333554A publication Critical patent/JPH11333554A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D17/00Pressure die casting or injection die casting, i.e. casting in which the metal is forced into a mould under high pressure
    • B22D17/08Cold chamber machines, i.e. with unheated press chamber into which molten metal is ladled

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイを開くことなく連続ショットで複数の物
品の注型を可能とすることにより、注型サイクルの長さ
を短縮するダイ装置を提供する。 【解決手段】 ダイ装置10は、各ショット間で該ダイ
装置を開くことなく、連続ショットにより充填される複
数の別個のダイキャビティを備えている。該ダイ装置
は、複数の個別のダイキャビティを画成するように共同
するエジェクタダイ12及びカバーダイ14と、射出ス
リーブ112から所望の個別のダイキャビティへ溶融材
料を選択的に指向させるための可動のスライド16とを
含む。このスライドは、各ショットについて、ダイキャ
ビティの連続充填を許容するように配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイカスト装置に
関し、特に、注型品もしくは鋳造品を製作するために溶
融金属が注入されるダイ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ダイカストは、溶融金属から広範囲の品
物を製作するために通常使用される技術である。典型的
には、2つ又はそれ以上のダイ部材が設けられていて、
各ダイ部材が注型もしくは鋳造すべき物品の一部分に形
状が対応するボイドもしくは空所を画成している。これ
等のダイ部材が合わせられと、各空所が共同して、注型
すべき物品の形状のダイキャビティを画成する。溶融金
属は、このダイキャビティ内に注入され、典型的には冷
却により硬化される。物品が一旦十分に硬化されると、
ダイ部材を開き、注型品を取り出す。所望数の同一物品
を注型するためにダイ部材を閉じ、このプロセスを繰り
返す。
【0003】従来のダイカスト装置が図1に総括的に符
号100で示されている。このダイカスト装置100
は、射出スリーブ組立体もしくは装置110から溶融材
料を受けるダイ装置108を含んでいる。該ダイ装置1
08は、可動板126に装着されたエジェクタダイ10
2と、固定板128に装着されたカバーダイ104とを
含む。各ダイ102,104は注型すべき物品の一部分
に対応するボイドもしくは空所を画成する。これらの空
所が合わさって、注型すべき物品の形状に対応するダイ
キャビティ106を形成する。また、エジェクタダイ1
02は、後述するようにダイキャビティ106及び射出
スリーブ112間の流路を提供する注入口132(図2
参照)と湯道124とを画成している。図2は、空所1
30、湯道124及び注入口132を含むエジェクタダ
イ102の内面を示している。
【0004】射出スリーブ組立体110は、内孔114
を画成する射出スリーブ112を含んでいる。該射出ス
リーブ112は、ダイ装置108の中に延びて入り、注
入口132で終端しているので、内孔114は、この注
入口132及び湯道124を介してダイキャビティ10
6と連通する。射出スリーブ112は、注ぎ穴116を
有し、ここから溶融材料が射出スリーブ内に注がれる。
プランジャ118は、射出スリーブ112内を往復動し
て、溶融材料を内孔114からダイキャビティ106内
に注入もしくは圧入する。このプランジャ118は、プ
ランジャロッド122により液圧シリンダ120に結合
されている。プランジャ118の伸長により、射出スリ
ーブ112内の溶融材料はダイキャビティ106の中に
圧入される。また、プランジャ118の退縮により、同
プランジャが引っ込み、次回のショット、即ち射出のた
めに射出スリーブ112を充填することが可能となる。
【0005】通常のダイ装置は、1回のショットで複数
の物品を注型するために複数のダイキャビティ130a
〜130cを含むことができる。各ダイキャビティ13
0a〜130cは、専用の湯道又は割り当てられた湯道
により注入口132に接続される。その結果、1回のシ
ョットについての注型サイクルの長さは、(a)ダイを
閉じ、(b)溶融材料を射出スリーブ内に与え,(c)
プランジャを前進させ、(d)ダイから取り出したとき
に溶融材料がその形状を保持するのに十分なように同溶
融材料を硬化させ、(e)プランジャを退縮させ[これ
はステップ(d)、(f)及び/又は(g)と同時でも
よい]、(f)ダイを開き、(g)注型物品を取り出す
のに必要な合計時間に等しい。
【0006】また、溶融材料を射出スリーブからダイキ
ャビティ内に注入するためには高圧が必要である。必要
とされる高圧は、全ダイキャビティの表面に正比例する
態様で増加する。従って、この圧力は、注型物品の大き
さ及び個数の双方の変化に応じて増加する。かかる圧力
は、1回のショットで製造できる注型物品の個数及び大
きさに対する実際上の制限になる。
【0007】
【発明の概要】上述した諸問題は本発明のダイ装置によ
り解決される。このダイ装置は、各ショット間で該ダイ
装置を開くことなく、連続ショットにより充填される複
数の別個のダイキャビティを備えている。該ダイ装置
は、複数の個別のダイキャビティを画成するように共同
するエジェクタダイ及びカバーダイと、射出スリーブか
ら所望の個別のダイキャビティへ溶融材料を選択的に指
向させるための可動のスライドとを含む。このスライド
は、各ショットについて、ダイキャビティの連続充填を
許容するように配置される。
【0008】現在の好適な実施形態においては、ダイ装
置は、2つの別個のダイキャビティを画成している。換
言すれば、ダイキャビティは互いに流体連通していな
い。エジェクタダイは、第1のダイキャビティと溶融材
料の注入口との間に延びる第1の湯道と、第2のダイキ
ャビティが全体的にではなく部分的に注入口へと延びる
第2の湯道とを画成する。スライドは、接続通路を画成
すると共に、該通路が機能しない第1位置と、該通路が
注入口及び第2の湯道を接続して注入口から第2のダイ
キャビティへの流路を形成する第2位置との間を可動で
ある。
【0009】ダイが閉じた後、1回目のショットの前
に、スライドが第1位置に置かれ、溶融材料は第1の湯
道を介して第1のダイキャビティ内に向けられる。1回
目のショットの溶融材料が十分に硬化した後、スライド
は第2位置へ移動され、注入口から通路及び第2の湯道
を介して第2のダイキャビティへ向かう流路を形成す
る。その後、2回目のショットがダイ装置に注入され、
第2のダイキャビティを満たす。しかる後、ダイを開い
て全ての注型部品が取り出される。
【0010】本発明は、ダイを開くことなく連続ショッ
トで複数の物品の注型を可能とすることにより、注型サ
イクルの長さを短縮するユニークなダイ装置を提供す
る。第1に、本発明のダイは、全てのダイキャビティが
充填されるまで開く必要がない。これにより、各物品間
でダイを開閉するのに要する時間がなくなる。第2に、
物品毎の平均硬化時間が短縮される。従来の技術では、
注型物品は、それがダイから取り出されたときにその形
状を維持するのに十分な長い時間、硬化しなければなら
ないが、本発明では、ダイに注型された最後の物品が硬
化されるまで、ダイは開かれない。従って、最後の物品
のみが完全硬化時間を必要とする。前の物品は、次回の
ショットのためにプランジャが退縮されたときに材料が
ダイキャビティから流出するのを防止するのに十分な長
さ、硬化させる必要があるに過ぎない。
【0011】本発明のこれらの目的、利点及び特徴並び
にその他の目的、利点及び特徴は、好適な実施形態につ
いての詳細な説明及び図面を参照することにより、容易
に理解され認識されるであろう。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施形態によるダ
イ装置もしくは組立体は、図3に総括的に符号10で示
されている。このダイ装置10は、通常のダイカスト装
置と共に使用されるようになっている。図1は、通常の
ダイ装置108と通常の射出スリーブ装置110とを有
する先行技術のダイカスト装置100を示している。本
発明のダイ装置10は、図1に示された通常のダイ装置
108に替わるものと意図されており、通常の態様でダ
イカスト装置100に一体に組み込まれる。ダイ装置1
0は、エジェクタダイ12及びカバーダイ14を有し、
これらは、図3においてそれらの合わせ面に沿って外方
に広がるように展開して示されている。エジェクタダイ
12及びカバーダイ14は、複数の別個のダイキャビテ
ィを画成するように共同する。また、ダイ装置10は、
溶融金属を所望のダイキャビティに指向するためのバル
ブを含んでいる。このバルブは、多重射出スライド16
とスライド制御機構26を含む。該スライド16は、注
入された溶融金属を複数のダイキャビティのどれか1つ
に選択的に指向させるために、スライド制御機構26の
作動により可動である。作動の際に、溶融金属は射出ス
リーブ組立体110内に供給され、その後、通常のプラ
ンジャ装置によりダイ装置10内に押し込まれる。多重
射出スライド16は、ダイ装置10を開くことなくダイ
キャビティを連続的に充填するためにショット間で調節
される。本発明は、通常の金属ダイカスト装置に関連し
て説明されているが、高分子剤射出成形装置を含むその
他の形式の射出成形装置と共に使用するのにも適してい
る。
【0013】エジェクタダイ12は、注型物品を取り出
すためダイ装置10が開くのを許容する可動板(図示せ
ず)に装着されている。このエジェクタダイ12はほぼ
矩形であり、ダイ装置10が閉じたときにカバーダイ1
4のダイ前面もしくは合わせ面40と当接するダイ前面
もしくは合わせ面30を有する。エジェクタダイの合わ
せ面30は一対の空所もしくはボイド22,24を画成
しており、各空所の形状は注型すべき物品の1つの一部
分に対応している。ダイ装置10が閉じられると、該空
所22,24は、カバーダイ14にある対応の空所1
8,20と組み合って、第1及び第2のダイキャビティ
(図示せず)を画成する。これを開示するため、空所2
2,24はほぼ円筒形であるが、空所の形状は、注型す
べき物品の形状に対応して適用例毎に変更することが可
能であろう。また、エジェクタダイの合わせ面30は、
射出スリーブの開口端から流れてくる溶融金属を受ける
ための注入口32も画成している。この注入口32は逆
円錐形の空所である。合わせ面30の表面における注入
口32の直径は、射出スリーブの外径よりも大きいこと
が好ましい。エジェクタダイの合わせ面30は、更に、
空所24及び注入口32の間に延在する湯道34と、空
所22から注入口32へ部分的に延びる湯道セグメント
(部分湯道)36とを有する。湯道34は半円形の溝で
あって、これが、溶融金属を注入口32から第1のダイ
キャビティ内に指向させるための流路を画成する。湯道
セグメント36も半円形である。しかし、湯道セグメン
ト36は空所22と注入口32との間で部分的にのみ延
在しているので、溶融金属が注入口32から第2のダイ
キャビティに流れることができるように通路が必要であ
る。合わせ面30の残りの表面はほぼ平坦である。
【0014】カバーダイ14は固定板(図示せず)に装
着されており、ダイ装置10が閉じたときにエジェクタ
ダイの合わせ面30に上述したように当接する合わせ面
40を含んでいる。このカバーダイの合わせ面40はほ
ぼ平坦であり、一対の空所18,20を画成する。これ
らの空所は開示した実施形態においては円筒形である
が、所望の物品の形状に適合するように、適用例毎に形
状が変わりうる。カバーダイ14は射出スリーブ112
を受けるための内孔42を画成する。この内孔42の直
径は、射出スリーブ112の外径よりも若干大きくて、
両者間の公差を与えている。射出スリーブ112及びカ
バーダイ14は通常の方法を用いて相互に接続されてい
る。カバーダイの合わせ面40は、多重射出スライド1
6を受けるため矩形の溝60とあり溝62とを画成す
る。溝60は、その底部縁64を射出スリーブ112の
軸心と整列させた状態で、カバーダイ14を横方向に横
断して延びている。あり溝62は溝60の中心に沿って
カバーダイ14を横方向に横断して延びている。
【0015】多重射出スライド16は、溝60内に滑動
自在に装着されると共に、溶融金属を方向付けして第1
のダイキャビティ(図3参照)内に入れる第1位置と、
溶融金属を方向付けして第2のダイキャビティ(図4参
照)内に入れる第2位置との間を可動である。該多重射
出スライド16はほぼ矩形であり、その合わせ面50
は、ダイ装置10が閉じられるときにエジェクタダイの
合わせ面30に当接する。該多重射出スライド16は、
その底部縁(縁部)56に一対の半円形凹所52,54
を画成している。第1の凹所52は、スライド16が第
1位置にあるときに射出スリーブ112と同心状に整列
するように位置決めされている。同様に、第2の凹所5
4は、スライド16が第2位置にあるときに射出スリー
ブ112と同心状に整列するように位置決めされてい
る。双方の凹所52,54の直径はプランジャ118の
外径よりも若干大きいので、前進するプランジャ118
はスライド116を越えて伸長することができる。合わ
せ面50は凹所54から延びる通路58を画成する。こ
の通路58はスライドの合わせ面50を部分的に横断し
て延びる半円形の溝である。スライド16が第2位置に
あるとき、通路58は注入口32と湯道セグメント36
との間の流路を画成して、溶融金属が第2のダイキャビ
ティに流入するのを許容する。スライド16は、その後
面に沿って長手方向に延びるありほぞ66を含んでい
る。該ありほぞ66はあり溝62内に嵌合して、スライ
ド16及びカバーダイ14を滑動自在にインターロック
する。
【0016】また、ダイ装置は、多重射出スライド16
を第1,第2位置間に選択的に移動させるための制御機
構26を有する。該制御機構26は、カバーダイ14に
装着された通常の液圧シリンダ70を含んでいる。該液
圧シリンダ70からはスライド16へとロッド72が延
びていて、液圧シリンダ70の運動をスライド16に伝
える。
【0017】射出スリーブ装置(射出装置)110はほ
ぼ通常のものであって、内孔114を有する射出スリー
ブ112と、この内孔114内に着座したプランジャ1
18と、プランジャロッド132と、該プランジャ11
8及びプランジャロッド132を往復動させるための液
圧シリンダ(図示せず)とを有する。射出スリーブ11
2は内孔42を通ってカバーダイ14に延入し、カバー
ダイの合わせ面40と同一面で終端しているので、ダイ
装置10が閉じたときには、内孔114は注入口32と
流体連通の状態にある。カバーダイ14内の射出スリー
ブ112の端部は、スライド16が内孔114と交差す
るのわ許容するため切欠き136を画成している。射出
スリーブ112は内孔114に溶融金属を導入するため
注ぎ穴(図示せず)を有する。プランジャ118は実質
的に通常のものであって、射出スリーブ112内を往復
動し、溶融金属を内孔114からダイキャビティ106
内に注入する。前述のように、プランジャ118は液圧
シリンダ(図示せず)により作動される。
【0018】動作説明 先ず、ダイ装置10を通常の仕方で注型可能な状態にす
る。一般的には、エジェクタダイ12及びカバーダイ1
4を閉じて、個々の第1,第2のダイキャビティを画成
する。液圧シリンダ(図示せず)の作動によりプランジ
ャ118を十分に退出させ、そして液圧シリンダ70の
作動により多重射出スライド16をその第1位置に移動
させる。この時点で、射出スリーブ12は溶融金属を受
ける準備が整う。
【0019】溶融金属Mは、内孔114が所望の高さに
充填されるまで、注ぎ穴(図示せず)を介して射出スリ
ーブ112内に注ぎ入れられる。その後、液圧シリンダ
(図示せず)の作動によりプランジャ118を伸長させ
る。プランジャ118が前進すると、同プランジャは、
溶融金属Mを射出スリーブ112から第1のダイキャビ
ティの注入口32と湯道34とに圧入させる。通路58
は注入口32と整列していないので、溶融金属が第2の
ダイキャビティに流入する道はなく、第1のダイキャビ
ティのみが充填される。一旦プランジャ118が完全に
伸長されると、第1の物品は、十分に硬化するのを許容
されるので、プランジャ118が退出しても第1のダイ
キャビティ及び湯道34からは流れない。第2の物品が
注型され硬化される後になるまでダイ装置10は開かれ
ないので、第1の物品を十分に硬化させる必要はない。
希望により、圧搾注型のため、溶融金属中に高圧を発生
させてもよい。
【0020】第1の物品が十分に硬化した後、プランジ
ャ118を十分に退出させると、射出スリーブ装置11
0は次のショットの準備が整う。また、多重射出スライ
ド16は液圧シリンダ70の作動によりその第2位置に
移動される。該第2位置においては、通路58が注入口
32を湯道セグメント36に接続して、第2のダイキャ
ビティ内への流路を形成する。2回目のショットを行う
ため、溶融金属が再び多重射出スリーブ112内に注ぎ
入れられる。所望量の溶融金属が一旦射出スリーブ16
内に注ぎ入れられたら、液圧シリンダ(図示せず)の作
動によりプランジャ118を伸長させる。プランジャ1
18が前進すると、同プランジャは溶融金属を射出スリ
ーブ16から注入口32、通路58及び湯道セグメント
36を経由して第2のダイキャビティ内に圧入する。第
1のダイキャビティ及び湯道34は1回目のショットの
部分的に硬化した金属材料(M)で満たされているの
で、2回目のショットの金属材料は第1のダイキャビテ
ィに流入することを防止されている。一旦プランジャ1
18が十分に伸長されると、第2の物品は硬化を許容さ
れる。その後、プランジャ118を退出させ、ダイ装置
10を開いて、2つの注型物品を取り出す。
【0021】第1の変形実施形態 好適な実施形態に示されたダイ装置10の構造は単なる
例示である。ダイキャビティ、湯道及びスライド通路
は、適用例毎に個数及び配置が変わり得る。例えば、図
7は、1回のショットで複数のダイキャビティに充填す
ることができる別の実施形態のカバーダイ14’を示し
ている。この変形実施形態においては、カバーダイ1
4’が複数の空所18a’,18b’及び20a’,2
0b’を画成しており、これらがエジェクタダイ(図示
せず)にある対応の空所と共同して、2対のダイキャビ
ティ(図示せず)を画成する。各対のダイキャビティは
別々のショットにおいて充填される。また、合わせ面4
0’は、注入口(図示せず)及び第1の対のダイキャビ
ティ間に延びる湯道34’と、第2の対のダイキャビテ
ィから注入口へ部分的に延びる一対の湯道セグメント3
6a’,36b’とを画成している。多重射出スライド
16と同様に、スライド16’は、その底部縁56’に
一対の半円形凹所52’,54’を画成している。第1
の凹所52’はスライド16’が第1位置にあるときに
射出スリーブ112’と同心状に整列して配置され、第
2の凹所54’はスライド16’が第2位置にあるとき
に射出スリーブ112’と同心状に整列して配置され
る。スライドの合わせ面50’は、それぞれ凹所54’
から湯道セグメント36a’,36b’へと延びる一対
の通路58a’,58b’を画成する。スライド16’
が第2位置にあるとき、該通路58a’,58b’は注
入口及び湯道セグメント36a’,36b’を相互に接
続して、第2の対の各ダイキャビティへの流路を形成す
る。この実施形態の動作は好適な実施形態と実質的に同
一である。
【0022】第2の変形実施形態 図8は、3回の連続ショットを可能にする第2の変形実
施形態を示している。この第2の変形実施形態は、3つ
の個々のダイキャビティを画成するように共同するエジ
ェクタダイ12”及びカバーダイ14”と、溶融金属を
3つのダイキャビティのどれか1つの中に選択的に指向
させるように可動の多重射出割りスライド16”とを有
する。エジェクタダイ12”は注入口32”、湯道3
4”及び空所22”,23,24”を画成し、湯道3
4”は注入口32”及び空所22”を相互に接続する。
カバーダイ14”は空所18”,20”,21と、空所
20”及び21からそれぞれ延びる湯道セグメント3
6”,37とを画成する。空所18”,22”は共同し
て第1のダイキャビティを画成し、空所20”,24”
は共同して第2のダイキャビティを画成し、空所21,
23は共同して第3のダイキャビティを画成する。多重
射出割りスライド16”はカバーダイ14”に滑動自在
に装着されると共に、半割り体50”,51を含んでい
る。スライドの半割り体50”,51は、閉位置(図8
に実線で示す)と開位置(図8に仮想線で示す)との間
を別個に可動である。また、半割り体50”は制御機構
26”に作動可能に接続され、半割り体51は制御機構
27に作動可能に接続される。各半割り体50”,51
は射出スリーブ112”の形状に適合する弓状の切欠き
53を画成している。
【0023】作動の際には、エジェクタダイ12”及び
カバーダイ14”が閉じられ、半割り体50”,51の
双方が閉位置に移動される。1回目のショットの溶融金
属が射出スリーブに注がれダイ装置10”内に注入され
る。半割り体50”,51は閉じているので、溶融金属
は、湯道34”を介して第1のダイキャビティに流入す
る。1回目のショットの溶融金属が十分に硬化した後、
プランジャが退出され、制御機構26”により半割り体
50”が開位置に移動される。これにより、射出スリー
ブ112”から湯道36”への流路が開く。その後、2
回目のショットの溶融金属が射出スリーブ112”に注
がれダイ装置10”内に注入される。1回目のショット
の凝固金属が湯道34”を封止して溶融金属を第2のダ
イキャビティ内にのみ流入させる。2回目のショットの
溶融金属が十分に硬化したら、プランジャを再び退出さ
せ、スライドの半割り体51を制御機構26”により開
位置に移動させる。これにより射出スリーブ112”か
ら湯道37への流路が開く。しかる後、3回目のショッ
トの溶融金属が射出スリーブ112”に注がれダイ装置
10”内に注入される。最初の2回のショットの凝固金
属が湯道34”,36”を封止して溶融金属を第3のダ
イキャビティ内にのみ流入させる。3番目の物品は硬化
を許容され、ダイ装置10”は3つの注型物品を取り出
すために開かれる。
【0024】本発明の好適な実施形態について上述した
が、本願特許請求の範囲に記載した本発明の概念や本発
明の精神から逸脱することなく、特許法に従う均等の原
理を含むと解釈される種々の変形及び改変が可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 先行技術によるダイカスト装置の側断面図で
ある。
【図2】 この先行技術によるエジェクタダイの正面図
である。
【図3】 スライドが第1位置にあるときの本発明のエ
ジェクタダイ及びカバーダイの正面図である。
【図4】 スライドが第2位置にあるときの本発明のエ
ジェクタダイ及びカバーダイの正面図である。
【図5】 スライドが第1位置にあるときのダイカスト
装置の一部を図3のV−V線に沿って示す断面図であ
る。
【図6】 スライドが第2位置にあるときのダイカスト
装置の一部を図4のVI−VI線に沿って示す断面図であ
る。
【図7】 スライドが第1位置にあるときの第1の変形
実施形態によるカバーダイ及びスライドの部分正面図で
ある。
【図8】 第2の変形実施形態によるエジェクタダイ及
びカバーダイの正面図である。
【符号の説明】
10,10”…ダイ装置、12,12”…エジェクタダ
イ、14,14’,14”…カバーダイ、16,1
6’,16”…多重射出スライド(バルブ、金属指向装
置)、32,32”…注入口、34、34’,34”…
湯道、36,36a’,36b’,36”,37…湯道
セグメント(部分湯道)、52,52’…第1の半円形
凹所、54,54’…第2の半円形凹所、56,56’
…底部縁(縁部)、58,58a’,58b’…通路、
60…溝、62…あり溝、66…ありほぞ、100…ダ
イカスト装置、110…射出スリーブ装置(射出スリー
ブ組立体、射出装置)、112,112’,112”…
射出スリーブ、M…溶融金属。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出スリーブ組立体から溶融材料を受け
    るようになっている注入口と、複数の個別のダイキャビ
    ティを画成するように共同するエジェクタダイ及びカバ
    ーダイと、第1開口及び第2開口を画成すると共に第1
    位置及び第2位置間を移動自在なバルブとを備え、該バ
    ルブは、前記第1位置において前記第1開口を介して前
    記注入口と前記ダイキャビティの第1のものとを流体結
    合し、前記第2位置において前記第2開口を介して前記
    注入口と前記ダイキャビティの第2のものとを流体結合
    し、前記射出スリーブ組立体は、前記溶融材料が前記射
    出スリーブ組立体へ供給される引込位置と前記バルブの
    前記第1開口または前記第2開口のいずれか一つ貫いて
    伸長する伸長位置との間を移動でき前記溶融材料を前記
    射出スリーブ組立体から前記ダイキャビティへ注入する
    ためのプランジャを有し、該プランジャは、前記溶融材
    料が前記バルブの前記第1開口及び前記第2開口内部で
    硬化しないように、前記溶融材料が硬化する間前記伸長
    位置を維持することができる多重射出式ダイカスト装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ダイ装置は、前記第1のダイキャビ
    ティと前記注入口との間に延在する湯道を更に画成し、
    該湯道が前記注入口から前記第1のダイキャビティへの
    流路を画成する請求項1に記載の多重射出式ダイカスト
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ダイ装置は、前記第2のダイキャビ
    ティから部分的にのみ前記注入口に延びる湯道セグメン
    トを画成し、前記第2開口は、前記バルブが前記第2位
    置にあるときに前記注入口及び前記湯道セグメントにわ
    たり延びて該注入口及び該湯道セグメント間に流路を画
    成する請求項3に記載の多重射出式ダイカスト装置。
  4. 【請求項4】 前記第1開口は、さらに前記バルブが前
    記第1位置にあるときに前記射出スリーブ組立体の射出
    スリーブと同心状に整列するようになっている第1の半
    円形凹所として画成され、前記第2開口は、前記バルブ
    が前記第2位置にあるときに前記射出スリーブと同心状
    に整列するようになっている第2の半円形凹所として画
    成され、通路手段が前記第2の半円形凹所と流体連通し
    ている請求項3に記載の多重射出式ダイカスト装置。
  5. 【請求項5】 前記ダイ装置は、前記バルブを滑動自在
    に受けるための溝を画成している請求項4に記載の多重
    射出式ダイカスト装置。
  6. 【請求項6】 前記ダイ装置は、前記溝に沿って長手方
    向に延びるあり溝を画成しており、前記バルブは、前記
    あり溝に滑動自在に嵌合するありほぞを画成している請
    求項6に記載の多重射出式ダイカスト装置。
JP11127579A 1996-07-09 1999-05-07 多重射出式ダイカスト装置 Pending JPH11333554A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/680513 1996-07-09
US08/680,513 US5730204A (en) 1996-07-09 1996-07-09 Multishot die casting apparatus

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9177311A Division JP2955253B2 (ja) 1996-07-09 1997-07-02 多重射出式ダイカスト装置及び方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11333554A true JPH11333554A (ja) 1999-12-07

Family

ID=24731418

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9177311A Expired - Lifetime JP2955253B2 (ja) 1996-07-09 1997-07-02 多重射出式ダイカスト装置及び方法
JP11127579A Pending JPH11333554A (ja) 1996-07-09 1999-05-07 多重射出式ダイカスト装置

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9177311A Expired - Lifetime JP2955253B2 (ja) 1996-07-09 1997-07-02 多重射出式ダイカスト装置及び方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5730204A (ja)
EP (1) EP0818257A1 (ja)
JP (2) JP2955253B2 (ja)
AU (1) AU694071B2 (ja)
CA (1) CA2208505A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105149547A (zh) * 2015-10-16 2015-12-16 富乐压铸(太仓)有限公司 一种锌合金压铸模具顶出机构

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6196818B1 (en) * 1999-03-15 2001-03-06 Bridgestone/Firestone Research, Inc. Mold section and die ribs for tire curing mold
US7097801B2 (en) * 2002-07-02 2006-08-29 Visteon Global Technologies, Inc. Method of making an integrated mold product
US8424207B2 (en) * 2008-10-27 2013-04-23 Honda Motor Co., Ltd. Method of making a composite component and apparatus
US20180117670A1 (en) * 2013-03-11 2018-05-03 United Technologies Corporation Shot tube for die-cast machine
EP2969312B1 (en) * 2013-03-11 2019-09-04 United Technologies Corporation Shot tube for die-cast machine
KR20230009601A (ko) 2021-07-09 2023-01-17 현대자동차주식회사 직렬형 멀티 캐비티 고압주조장치 및 그것을 이용한 고압주조방법

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE746131C (de) * 1937-02-02 1944-06-05 Hahn & Kolb Pressgiessmaschine mit oberhalb der Form angeordneter Presskammer
DE697034C (de) * 1939-01-24 1940-10-04 Franz Braun Akt Ges Verfahren und Vorrichtung zum Spritzen von Formstuecken aus waermeformbaren Massen
US2279380A (en) * 1939-01-28 1942-04-14 Standard Products Co Injection mold gating
US4399859A (en) * 1980-11-13 1983-08-23 Ford Motor Company Diecasting assembly
US4546812A (en) * 1983-09-30 1985-10-15 Tiegel Manufacturing Company Method and apparatus for improving the densities of cast parts
DE4015174C2 (de) * 1990-05-11 1999-01-21 Buehler Ag Form zum Gießen von Kunststoff oder Metall unter Druck und Spritz-oder Druckgießmaschine mit einer solchen Form
US5169655A (en) * 1990-06-04 1992-12-08 Von Holdt Sr John W Multiple cavity injection mold
DE4038492A1 (de) * 1990-12-03 1992-06-04 Peguform Werke Gmbh Spritzkopf

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105149547A (zh) * 2015-10-16 2015-12-16 富乐压铸(太仓)有限公司 一种锌合金压铸模具顶出机构

Also Published As

Publication number Publication date
CA2208505A1 (en) 1998-01-09
US5730204A (en) 1998-03-24
AU694071B2 (en) 1998-07-09
EP0818257A1 (en) 1998-01-14
MX9705115A (es) 1998-07-31
AU2372797A (en) 1998-01-15
JP2955253B2 (ja) 1999-10-04
JPH1058110A (ja) 1998-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5127814A (en) Apparatus for producing a fluid-assisted injection molded product
CA1234466A (en) Stabilized core injection molding
CA2435947C (en) Moulding
KR100885336B1 (ko) 사출 성형 방법 및 장치
US5423672A (en) Molding device having a ring-gating and hole forming valve gate pin
US6953546B2 (en) Plastic expulsion process for forming hollow tubular products
WO1993010955A1 (en) Gas assisted injection molding apparatus utilizing sleeve and pin arrangement
DE69823304T2 (de) Spritzgiessvorrichtung mit Schmelzeübertragungs- und Aufteilungsbuchse
JP2955253B2 (ja) 多重射出式ダイカスト装置及び方法
EP1360056B1 (en) Metering device for a plastics moulding machine
US4005964A (en) Injection-mold clamping unit having alternately ejecting die assemblies
US6666999B1 (en) Gas assisted moulding
JPS61254322A (ja) 射出成形機の型締装置
EP1410891B1 (de) Kaltkanal-Verschlussdüse für das Spritzgiessen von Elastomeren
US20080191388A1 (en) Partitioned Mold And Molding Process
WO2017070723A1 (de) Verfahren und vorrichtung zur herstellung zumindest eines formteils
US5480606A (en) Method and apparatus for reverse gated compression molding of thermoplastic material
EP1480808B1 (de) Schliesseinrichtung an einer kunststoff-spritzgiessmaschine
DE19932700C1 (de) Verfahren zur Herstellung von Kunststoffgegenständen durch Mehrkomponenten-Spritzgießen
DE4032165A1 (de) Isoliertes spritzgiess-ventilteil
DE4021856A1 (de) Spritzgiesswerkzeug
US20040202743A1 (en) Process and apparatus for injection moulding
MXPA97005115A (en) Draining apparatus in multip load metal mold
JPS5818900B2 (ja) エラストマ−ザイリヨウオセイケイスルソウチ
WO2003011557A1 (en) Plastic expulsion process by gas injection moulding for forming hollow tubular products