JPH11333099A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JPH11333099A
JPH11333099A JP13556899A JP13556899A JPH11333099A JP H11333099 A JPH11333099 A JP H11333099A JP 13556899 A JP13556899 A JP 13556899A JP 13556899 A JP13556899 A JP 13556899A JP H11333099 A JPH11333099 A JP H11333099A
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JP
Japan
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ball
safe
safe ball
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detector
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Application number
JP13556899A
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English (en)
Inventor
Kichihei Niiyama
吉平 新山
Koji Ito
広司 伊東
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Sophia Co Ltd
Original Assignee
Sophia Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セーフ球検出機構部の取付を容易にした遊技
機を提供する。 【解決手段】 遊技盤の背後に位置する基枠体13に部
品を配設した裏機構盤と、セーフ球を1個宛に検出する
セーフ球検出機構部18とを有する弾球遊技機におい
て、セーフ球検出機構部は、ユニット本体64に嵌合開
口部69を開設し、基枠体は、ユニット本体が丁度嵌合
する嵌合凹部70を形成するとともに、ボス71を立設
し、ボス内に装着検出器72を設け、ボスに嵌合した止
着具のノブ73を押し込むと装着検出器に作用して信号
を送出するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入賞口に入賞した
セーフ球を処理したりする裏機構盤を改良した弾球遊技
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の弾球遊技機、例えばパチンコ機の
裏機構盤は、タンクに貯留したパチンコ球を整列しなが
ら導出し、打球が入賞してセーフ球となることにもどづ
いて球排出機構部を作動し、タンクから導出した球を所
定数宛前面の球供給皿に排出するなどの機能を有する。
そして、従前の球排出機構部は、セーフ球の自重を利用
し、この球の重量を複雑なリンク機構を介して作動する
ものが殆どであった。ところが近年は、セーフ球の処理
や球排出動作を迅速ならしめるために、球の自重を利用
することなく、球排出機構部に電磁ソレノイドなどの電
気部品を利用し、これにより球排出速度を高速化したパ
チンコ機が本出願人により開発されており、例えば特開
昭56−57464号公報や特開昭57−49479号
公報などにより知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したような電磁ソ
レノイド等の電気的駆動源を利用したパチンコ機の球排
出機構部はリード線と接続しており、パチンコ機の組立
時において或は保守点検時において、このリード線の芯
線が断線するなどのトラブルを引き起こすことがあり、
この様な場合には球排出機構部を新しいものと交換す
る。また、電気的駆動源はパチンコ遊技における作動回
数が極めて膨大なので故障することもあり、この様な場
合にも新しいものと交換しなければならない。さらに、
最近のパチンコ機は、盤面に大型可変表示装置及び大型
入賞装置を備え、例えば大型可変表示装置での別遊技で
特定の賞態様が形成されると、この大型入賞装置が開放
状態となり、短時間内に多数のセーフ球が発生し、遊技
者が大量の賞球を獲得できる構成となっている。そし
て、この様なパチンコ機においては、大型可変表示装
置、大型入賞装置、ランプ等の各種の電飾装置を制御す
る電子制御基盤、これらを接続する中継基板を含む配線
等が装着されるので、上記した球排出機構部を含む裏機
構盤自体の構成が、従来に比較して一層複雑化され、且
つ積層重合化されてきている。したがって、近時の球排
出機構部を含む裏機構部が電子制御化されることによ
り、その取り扱いに専門的な技術を要するパチンコ機と
なってきている。
【0004】本発明は上記に鑑み開発されたもので、電
気的駆動源を利用した機構部を、小型で着脱可能なカセ
ット化し、しかもこのユニットをその取り扱いに専門的
な技術を要することなく、故障部品の交換作業や保守点
検時の作業を容易に且つ迅速に行なえるようにすること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、遊技領域を形成した遊技盤と、該遊技盤の
背後に位置する基枠体に所要の部品を配設した裏機構盤
と、セーフ球を1個宛に検出するセーフ球検出機構部
と、を有する弾球遊技機において、前記セーフ球検出機
構部は、ユニット本体の内部に傾斜したセーフ球流路を
形成し、セーフ球流路の下部に検出器とストッパ機構を
設け、ユニット本体には嵌合開口部を開設して構成し、
前記基枠体は、ユニット本体が丁度嵌合する嵌合凹部を
形成するとともに、該嵌合凹部には嵌合開口部内に嵌合
するボスを立設し、該ボス内に装着検出器を設けて構成
し、セーフ球検出機構部を上記嵌合凹部内に嵌合して、
ボスに嵌合した止着具のノブを押し込むとユニット本体
を固定することができるとともに、止着具の先端が装着
検出器に作用して該検出器からセーフ球検出機構部が所
定位置にセットされた旨の信号を送出するようにしたこ
とを特徴とする弾球遊技機である。
【0006】上記したように本願発明にかかる弾球遊技
機における裏機構盤は、嵌合凹部内に嵌合して、ボスに
嵌合した止着具のノブを押し込むだけで簡単に取り付け
ることができ、しかも信号により確認できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にもとづいて説明する。代表的な弾球遊技機であるパチ
ンコ機1は、図1に示すように、前面枠2の窓部の下方
に供給皿3、供給皿3からオーバーフローした球を受け
る受皿4、打球発射装置5の操作部6などを設け、一側
には球貸し用のカードリーダー7等を付設し、ガイドレ
ール8で区画した遊技領域9を形成した遊技盤10を上
記前面枠2の窓部を裏側から塞ぐようにして装着し、該
遊技盤10の背後に裏機構盤11を設けてある。
【0008】裏機構盤11は、ほぼ中央に開口部12を
開設した合成樹脂製の基枠体13と、該基枠体13の所
定部分に取り付けた各種ユニット化した機構体とから構
成され、基枠体13には各機構体を取り付けるために爪
や凹部を形成するとともに球の流路等も形成してある。
なお、図面に示す実施例では、基枠体13を薄い紫色の
合成樹脂で一体成型し、各種機構体を基枠体13とは配
色の異なる透明な合成樹脂で構成してある。
【0009】機構体には、球を貯留する球タンク14、
該球タンク14から球を整列しながら導出する球導出樋
15などの他に、該球導出樋15により導出した球を所
定数流下する球排出機構部16、該球排出機構部16が
流下した球の流路を切り換える流路切換機構部17、入
賞球集合樋で集めたセーフ球を検出して1個宛流下する
セーフ球検出機構部18などの球処理ユニットなどがあ
る。
【0010】球排出機構部16は、球貸し制御部からの
排出指令信号や遊技制御部からの排出指令信号により所
定数の球を流下して、後述する流路切換機構部17や球
流下路19を介してパチンコ機1前面の供給皿3側に排
出するもので、図6に示すように、第1流路構成部材2
0と第2流路構成部材21とカバー部材22を重ね合わ
せることによりユニットケース23を構成し、このユニ
ットケース23の内部に下部が傾斜した流路24を形成
し、この傾斜部分に検出器25とストッパ機構26を設
ける。なお、ユニットケース23は透明な合成樹脂製
で、外部から内部が見えるようにしてある。
【0011】ストッパ機構26は、傾斜部分に対してそ
れぞれ進退可能な一対の係止部材27,27と、これら
を各々進退させる電気的駆動源としてのソレノイド28
などから構成される。係止部材27は、先端側が鈎型状
に形成され、傾斜部分の側方にてその基部を軸29によ
り揺動自在に支持される。係止部材27の先端は揺動軌
跡と一致する円弧状の球阻止面30に形成され、基部の
近傍(軸29に対してオフセットする位置)には連結片
31を介してソレノイド28がピン結合される。
【0012】傾斜部分の樋壁には係止部材27の先端側
に対応するスリット32が形成される。なお、係止部材
27およびスリット32の傾斜部分に対する位置関係
は、係止部材27の進入状態において傾斜部分内に2個
のパチンコ球が並ぶように設定する。
【0013】ソレノイド28が消磁した状態では、図7
に示すように、係止部材27が傾斜部分内に進入してそ
の球阻止面30によってパチンコ球の流下を規制する。
この状態からソレノイド28を励磁すると、図8に示す
ように、連結片31を介して係止部材27が傾斜部分内
から後退し、パチンコ球の流下を許容する。そして、ソ
レノイド28の通電が断たれるとリターンスプリング3
3の付勢力により係止部材27が初期状態に戻り、傾斜
部分内に進入して再びパチンコ球の流下を規制する。
【0014】排出球の検出器25は、パチンコ球の1個
ずつの通過を許容するゲート型で、係止部材27の進入
状態において先頭に続く2番目のパチンコ球のほぼ中央
を囲う位置にて傾斜部分内に設置され、パチンコ球の排
出に伴ってオン−オフ信号を出力する。
【0015】上記した構成からなる球排出機構部16を
裏機構盤11の基枠体13に取り付けるため、図5に示
すように、開口部12の右側に嵌合凹部34を形成して
ある。そして、この嵌合凹部34は流路切換機構部17
の取付スペースも一体に形成してあり、縁には両機構部
16,17を上下に位置決めするためのフランジ片35
が、また片側には球排出機構部16の下部を支持する係
止部36と、流路切換機構部17の下部を係止する抜け
止め部37が形成されている。また、球排出機構部16
の取付位置側方には嵌合凹部34にセットされた球排出
機構部16の背面を係止する爪付側壁38が基枠体13
側から立設されている。
【0016】一方、球排出機構部16には、ユニットケ
ース23のセット方向の前面側に嵌合凹部34との段付
係合部39を形成し、また下部には流路切換機構部17
の接続凹部40に嵌合する段付係合部41を形成し、上
面には球導出樋15の下部との接続に際して球導出樋1
5の下部に着脱可能に装着してある蛇行ユニット42の
案内溝43に進入してシャッター(図示せず)を押し開
く挿入壁44を突設してある。
【0017】したがって、上記した構成からなる球排出
機構部16は、基枠体13の後方から前面側の段付係合
部39を嵌合凹部34に押し入れるとともに、背面側か
ら側壁の爪45で係止することによって簡単に装着する
ことができる。
【0018】また、球排出機構部16を基枠体13から
取り外す場合には、側壁の爪45を指で曲げるようにし
て外しながら手前側に引き出すことにより簡単に外すこ
とができる。
【0019】流路切換機構部17は、球排出機構部16
が流下したパチンコ球を供給皿3側の球流下路19に流
下させたり或は球抜き流路46に流下させたりするもの
で、図9及び図10に示すように、側面部材47,48
と基板49,50を一組ずつ並べて重ね合わせることに
よりユニットケース51を構成し、このユニットケース
51の内部に球排出機構部16の流路に連通する2系統
の流路52,52を形成してある。具体的には、一方の
分流路52は側面部材48と基板50との対向面に一体
成型した樋壁により形成し、他方の分流路は基板49の
側面部材47と対向面に一体成型した樋壁により形成す
る。なお、ユニットケース51は透明な合成樹脂製で、
外部から内部が見えるようにしてある。
【0020】各分流路52は上流側の垂直部と下流側の
蛇行部ならびに分岐部とからなり、分岐部の入口に開閉
扉53を配設してある。各開閉扉53は下端基部で2枚
の基板49,50を貫通する軸54の両側で回動自在に
支持され、同じく基板49,50のガイド孔55を貫通
する連結ロッド56で互いに連結される。そして、連結
ロッド56にはレバー部材(図示せず)が回動自在に取
り付けられ、その一端は流路切換用電気的駆動源である
ソレノイド57に連絡している。
【0021】つまり、両側の開閉扉53,53は1つの
ソレノイド57により一体的に駆動され、図11に示す
閉じ状態(ソレノイドの非通電時)では分岐部を遮断す
る一方、開き時(ソレノイドの通電時)では分岐部を垂
直部52aに接続するとともに蛇行部52b側を遮断す
る。
【0022】流路切換機構部17は、ユニットケース5
1の前面側に基枠体13の嵌合凹部34との段付係合部
58が形成され、球排出機構部16と同様に、裏機構盤
11の後方から段付係合部58を嵌合凹部34に押し入
れるとともに抜け止め部37で係止することによって簡
単に装着することができる。そして、この状態で蛇行部
52bが裏機構盤11の排出樋に接続される。なお、図
面に示す実施例においては、球排出機構部16と流路切
換機構部17を装着した後に各リード線を各ユニットケ
ースの背面の係止部材で留めて、図2に示すように、カ
バー13′により覆うように構成してある。
【0023】また、流路切換機構部17のユニットケー
ス51の上部には球排出機構部16の下部の段付係合部
41を受け入れる接続凹部40が左右の側面部材47,
48の間に形成してあるので、球排出機構部16との位
置関係も両者を基枠体13に装着することにより自ずと
所定位置に決定される。なお、流路切換機構部17を取
り外す場合には、抜け止め部37を指で外して手前側に
引き出すことにより簡単に外すことができる。
【0024】係合部58の内側にはそれぞれ側面部材4
7,48と基板49,50の間で分岐部から下方へ延び
る断面コ字状の溝59が設けられ、嵌合凹部34内に分
岐部を裏機構盤11の前面側に一体成型した球抜き樋
(図示せず)へ連通する連絡路を形成するように構成し
てある。なお、嵌合凹部34の下端には連絡路を球抜き
樋に開口する穴(図示せず)が設けられている。
【0025】セーフ球検出機構部18は、遊技領域9内
の入賞口60…に入賞した打球を入賞球集合樋61がセ
ーフ球として集め、これらのセーフ球を1個宛検出する
とともに1個宛流下させるもので、左右の側面部材6
2,63によりユニットケース64を構成し、該ユニッ
トケース64の内部に傾斜したセーフ球流路65を形成
し、セーフ球流路65の下部に検出器66とストッパ機
構67を設ける。そして、一方の側面部材63には止着
具68を取り付け、他方の側面部材62には上記止着具
68に対応する位置に円形の嵌合開口部69を開設して
ある。また、裏機構盤11の基枠体13には図5に示す
ように、セーフ球検出機構部18が丁度嵌合する嵌合凹
部70を形成するとともに、該嵌合凹部70には側面部
材62の嵌合開口部69内に嵌合する円形ボス71を立
設し、該円形ボス71内に装着検出器72を設けてあ
る。したがって、図15に示すように、セーフ球検出機
構部18を上記嵌合凹部70内に嵌合すると、所定位置
にセットすることができ、止着具68のノブ73を押し
込むと脚部74が開いてユニットケース64を固定する
ことができ、また、止着具68の軸75の先端が装着検
出器72に作用して該検出器72からセーフ球検出機構
部18が所定位置にセットされた旨の信号を送出する。
なお、上記したユニットケース64は透明な合成樹脂製
で、外部から内部が見えるようにしてある。
【0026】ストッパ機構67は、傾斜したセーフ球流
路65に対して先端を出没可能な係止部材76と、係止
部材76の球1個分下流側で先端をセーフ球流路65内
に出没可能であってしかも係止部材76を往復回動させ
る揺動部材77と、揺動部材77を揺動する電気的駆動
源としてのソレノイド78などから構成される。係止部
材76は、ほぼ中央部分を軸79により往復回動自在に
支持されており、先端は回動軌跡と一致する円弧状の球
阻止面80が形成されており、軸79の後方において側
方に突出するピンを有し、このピンを揺動部材77の先
端側の長孔81内に遊嵌している。揺動部材77は、後
部を軸82により揺動自在に支持されており、該軸82
よりも先端側においてソレノイド78と連結片83を介
して接続され、先端には球当接面84を形成し、後方に
延設した操作部85を穴86からユニットケース64の
外部に突出した状態で装着されている。
【0027】ソレノイド78が消磁した状態では、図1
3に示すように、係止部材76の先端球阻止面80がセ
ーフ球流路65から退いてセーフ球が検出器66まで流
下することを許容し、揺動部材77の先端がセーフ球流
路65内に進入して球当接面84によって最先のセーフ
球の流下を阻止して該セーフ球が検出器66で検出され
る状態を維持する。したがって、この状態においては、
入賞球集合樋61により集められたセーフ球は、セーフ
球流路65内で一列に整列した状態で待機する。
【0028】この状態からソレノイド78を励磁する
と、連結片83が上昇するので揺動部材77が軸82を
中心にして先端を上昇する方向に揺動し、図14に示す
ように、先端の球当接面84をセーフ球流路65内から
後退させて最先のセーフ球の流下を許容し、この揺動部
材77の揺動によって係止部材76が軸79を中心にし
て先端を下降する方向に回動して先端の球阻止面80を
セーフ球流路65内に進入させて2番目のセーフ球の流
下を阻止する。したがって、検出器66に作用していた
最先のセーフ球1個だけが流下する。
【0029】そして、ソレノイド78が消磁するとスプ
リング87の付勢力により連結片83が下降するので揺
動部材77が先端を下降する方向に戻り回動し、先端の
球当接面84をセーフ球流路65内に進入させてセーフ
球の流下を阻止し、この揺動部材77の戻り揺動により
係止部材76が先端を上昇する方向に回動して先端の球
阻止面80をセーフ球流路65から後退させる。したが
って、球阻止面80により流下を阻止されていた2番目
のセーフ球が揺動部材77の球当接面84まで流下して
停止する。このため、この状態では検出器66は2番目
のセーフ球を検出する。
【0030】検出器66がセーフ球を検出して信号を送
出すると、この信号にもとづいて球排出機構部16が作
動して所定数の球を賞球として球供給皿3に排出する。
そして、賞球排出が行なわれたことの確認信号にもとづ
いてソレノイド78が励磁し、2番目のセーフ球を流下
させて次のセーフ球に備える。この様に、セーフ球検出
機構部18は、セーフ球を1個宛検出して賞球排出動作
のための信号を送出するとともに、賞球排出が行なわれ
たことにもとづいてセーフ球を1個宛流下させる。
【0031】上記した構成からなるパチンコ機1がトラ
ブルを発生した場合、係員は前面枠2を開いて裏機構盤
11を見渡してポイントとなる機構、即ち本実施例では
裏機構盤11の基枠体13とは配色が異なる球処理ユニ
ットとしての球排出機構部16、流路切換機構部17、
セーフ球検出機構部18などをチェックしていけばよ
く、しかも、各球処理ユニットのユニットケースは透明
なので、そのまま内部機構をチェックすることができ
る。そして、トラブルを起こしている球処理ユニットを
外して修復したり、或は新しい球処理ユニットを交換す
る。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
磁ソレノイド等の電気的部品を利用して裏機構が複雑な
弾球遊技機についての知識や技術を十分に見に付けてい
ない係員であってもセーフ球検出機構部のセーフ球処理
ユニットを簡単に取り付け、取り外しができる。したが
って、保守点検時は勿論のこと、トラブル発生時におい
ても処理作業を容易に且つ迅速に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の斜視図である。
【図2】パチンコ機の背面図である。
【図3】カバーを外した状態におけるパチンコ機の背面
図である。
【図4】裏機構盤の基枠体の正面図である。
【図5】各球処理ユニットと基枠体の斜視図である。
【図6】球排出機構部の斜視図である。
【図7】球排出機構部の内部を示す正面図である。
【図8】球排出機構部の内部を示す正面図である。
【図9】流路切換機構部の斜視図である。
【図10】流路切換機構部の斜視図である。
【図11】流路切換機構部の内部の正面図である。
【図12】セーフ球検出機構部の分解斜視図である。
【図13】セーフ球検出機構部の内部の正面図である。
【図14】セーフ球検出機構部の内部の正面図である。
【図15】セーフ球検出機構部を基枠体の嵌合凹部内に
セットした状態における断面図である。
【図16】セーフ球検出機構部を基枠体の嵌合凹部内に
嵌合する直前における断面図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機 2 前面枠 9 遊技領域 10 遊技盤 11 裏機構盤 12 基枠体の開口部 13 基枠体 14 球タンク 15 球導出樋 16 球処理ユニットである球排出機構部 17 球処理ユニットである流路切換機構部 18 球処理ユニットであるセーフ球検出機構部 23 球排出機構部のユニットケース 28 球排出機構部のソレノイド 34 基枠体の嵌合凹部 35 フランジ片 36 係止部 37 抜け止め部 38 爪付側壁 39 段付係合部 40 接続凹部 41 段付係合部 44 挿入壁 51 流路切換機構部のユニットケース 57 ソレノイド 58 段付係合部 64 セーフ球検出機構部のユニットケース 66 検出器 67 ストッパ機構 68 止着具 69 嵌合開口部 70 嵌合凹部 71 円形ボス 78 ソレノイド
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 弾球遊技機
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入賞口に入賞した
セーフ球を処理したりする裏機構盤を改良した弾球遊技
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の弾球遊技機、例えばパチンコ機の
裏機構盤は、タンクに貯留したパチンコ球を整列しなが
ら導出し、打球が入賞してセーフ球となることにも
いて球排出機構部を作動し、タンクから導出した球を所
定数宛前面の球供給皿に排出するなどの機能を有する。
そして、従前の球排出機構部は、セーフ球の自重を利用
し、この球の重量を複雑なリンク機構を介して作動する
ものが殆どであった。ところが近年は、セーフ球の処理
や球排出動作を迅速ならしめるために、球の自重を利用
することなく、球排出機構部に電磁ソレノイドなどの電
気部品を利用し、これにより球排出速度を高速化したパ
チンコ機が本出願人により開発されており、例えば特開
昭56−57464号公報や特開昭57−49479号
公報などにより知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したような電磁ソ
レノイド等の電気的駆動源や球検出器等の電気的部品
利用したパチンコ機の球排出機構部はリード線と接続し
ており、パチンコ機の組立時において或は保守点検時に
おいて、このリード線の芯線が断線するなどのトラブル
を引き起こすことがあり、この様な場合には球排出機構
部を新しいものと交換する。また、電気的駆動源はパチ
ンコ遊技における作動回数が極めて膨大なので故障する
こともあり、この様な場合にも新しいものと交換しなけ
ればならない。さらに、最近のパチンコ機は、盤面に大
型可変表示装置及び大型入賞装置を備え、例えば大型可
変表示装置での別遊技で特定の賞態様が形成されると、
この大型入賞装置が開放状態となり、短時間内に多数の
セーフ球が発生し、遊技者が大量の賞球を獲得できる構
成となっている。そして、この様なパチンコ機において
は、大型可変表示装置、大型入賞装置、ランプ等の各種
の電飾装置を制御する電子制御基盤、これらを接続する
中継基板を含む配線等が装着されるので、上記した球排
出機構部を含む裏機構盤自体の構成が、従来に比較して
一層複雑化され、且つ各種の球処理部が複雑に積層重合
化されてきている。したがって、近時の球排出機構部を
含む裏機構部が電子制御化されることにより、その取り
扱いに専門的な技術を要するパチンコ機となってきてい
る。
【0004】本発明は上記に鑑み開発されたもので、電
気的駆動源を利用した機構部を、小型で着脱可能なカセ
ット化し、しかもこのユニットをその取り扱いに専門的
な技術を要することなく、故障部品の交換作業や保守点
検時の作業を容易に且つ迅速に行なえるようにすること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、遊技領域(9)を形成した遊技盤(10)
と、該遊技盤の背後に位置する基枠体(13)に所要の
部品を配設した裏機構盤(11)と、を有する弾球遊技
機(例えば、パチンコ機1)において、上記基枠体は合
成樹脂で成型されるとともに、当該基枠体の一側方所定
部位には、合成樹脂製のユニット本体(例えば、ユニッ
トケース23)に電気的部品(例えば、検出器25、ソ
レノイド28)を備えて構成され該電気的部品の作用に
基づいて所要の球を排出処理する球処理ユニット(例え
ば、球排出機構部16)を着脱可能な取付部(例えば、
嵌合凹部34)が一体成型され、上記球処理ユニットの
取付部は、裏面側を開口させた凹室状に形成されるとと
もに、球排出ユニットを適正位置に取り付けるための取
付位置規制部(例えば、フランジ片35)が形成され
て、上記基枠体を当該弾球遊技機に装着した状態のまま
上記球処理ユニットを該基枠体の裏面側から着脱可能に
構成され、上記球処理ユニットのユニット本体を、上記
基枠体とは異なる配色で構成したことを特徴とするもの
である。
【0006】上記したように本願発明の構成によれば、
合成樹脂で成型した基枠体の一側方所定部位には取付部
が一体成型され、この取付部に対して、基枠体の配色と
は異なる配色の合成樹脂製のユニット本体に電気的部品
を備えて構成された球排出ユニットを着脱可能に取り付
けるように構成したので、球処理ユニットを装着あるい
は交換する際には、各種の球処理部が複雑に積層重合さ
れている裏機構盤であっても、球処理ユニットとの係脱
組み合せの位置関係が一目瞭然に目視できることにな
る。また、球処理ユニットは基枠体を当該弾球遊技機に
装着した状態のまま該基枠体の裏面側から着脱できるの
で、基枠体を取り外すなどの面倒な作業を行うことなく
弾球遊技機の裏面側から簡単な作業で基枠体の取付部か
ら球処理ユニットの着脱作業が行える。また、球処理ユ
ニットの取付時には基枠体の取付部の適正位置に正確に
取り付けられる。このため、球処理ユニットを装着ある
いは取り外す際の操作及び作業が分かり易くなり、これ
により作業が迅速化されるとともに正確となる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にもとづいて説明する。代表的な弾球遊技機であるパチ
ンコ機1は、図1に示すように、前面枠2の窓部の下方
に供給皿3、供給皿3からオーバーフローした球を受け
る受皿4、打球発射装置5の操作部6などを設け、一側
には球貸し用のカードリーダー7等を付設し、ガイドレ
ール8で区画した遊技領域9を形成した遊技盤10を上
記前面枠2の窓部を裏側から塞ぐようにして装着し、該
遊技盤10の背後に裏機構盤11を設けてある。
【0008】裏機構盤11は、ほぼ中央に開口部12を
開設した合成樹脂製の基枠体13と、該基枠体13の所
定部分に取り付けた各種ユニット化した機構体とから構
成され、基枠体13には各機構体を取り付けるために爪
や凹部を形成するとともに球の流路等も形成してある。
なお、図面に示す実施例では、基枠体13を薄い紫色の
合成樹脂で一体成型し、各種機構体を基枠体13とは配
色の異なる透明な合成樹脂で構成してある。
【0009】機構体には、球を貯留する球タンク14、
該球タンク14から球を整列しながら導出する球導出樋
15などの他に、該球導出樋15により導出した球を所
定数流下する球排出機構部16、該球排出機構部16が
流下した球の流路を切り換える流路切換機構部17など
の球処理ユニットなどがある。
【0010】球排出機構部16は、球貸し制御部からの
排出指令信号や遊技制御部からの排出指令信号により所
定数の球を流下して、後述する流路切換機構部17や球
流下路19を介してパチンコ機1前面の供給皿3側に排
出するもので、図6に示すように、第1流路構成部材2
0と第2流路構成部材21とカバー部材22を重ね合わ
せることによりユニット本体として例示するユニットケ
ース23を構成し、このユニットケース23の内部に下
部が傾斜した流路24を形成し、この傾斜部分に検出器
25とストッパ機構26を設ける。なお、ユニットケー
ス23は透明な合成樹脂製で、外部から内部が見えるよ
うにしてある。
【0011】ストッパ機構26は、傾斜部分に対してそ
れぞれ進退可能な一対の係止部材27,27と、これら
を各々進退させる電気的駆動源としてのソレノイド28
などから構成される。係止部材27は、先端側が鈎型状
に形成され、傾斜部分の側方にてその基部を軸29によ
り揺動自在に支持される。係止部材27の先端は揺動軌
跡と一致する円弧状の球阻止面30に形成され、基部の
近傍(軸29に対してオフセットする位置)には連結片
31を介してソレノイド28がピン結合される。
【0012】傾斜部分の樋壁には係止部材27の先端側
に対応するスリット32が形成される。なお、係止部材
27およびスリット32の傾斜部分に対する位置関係
は、係止部材27の進入状態において傾斜部分内に2個
のパチンコ球が並ぶように設定する。
【0013】ソレノイド28が消磁した状態では、図7
に示すように、係止部材27が傾斜部分内に進入してそ
の球阻止面30によってパチンコ球の流下を規制する。
この状態からソレノイド28を励磁すると、図8に示す
ように、連結片31を介して係止部材27が傾斜部分内
から後退し、パチンコ球の流下を許容する。そして、ソ
レノイド28の通電が断たれるとリターンスプリング3
3の付勢力により係止部材27が初期状態に戻り、傾斜
部分内に進入して再びパチンコ球の流下を規制する。
【0014】排出球の検出器25は、パチンコ球の1個
ずつの通過を許容するゲート型で、係止部材27の進入
状態において先頭に続く2番目のパチンコ球のほぼ中央
を囲う位置にて傾斜部分内に設置され、パチンコ球の排
出に伴ってオン−オフ信号を出力する。
【0015】上記した構成からなる球排出機構部16を
裏機構盤11の基枠体13に取り付ける取付部として
図5に示すように、開口部12の右側に、裏面側を開口
した凹室状の嵌合凹部34を形成してある。そして、こ
の嵌合凹部34は流路切換機構部17の取付スペースも
一体に形成してあり、縁には両機構部16,17を適正
位置に取り付ける取付位置規制部として、例えば上下に
位置決めするためのフランジ片35が、また片側には球
排出機構部16の下部を支持する係止部36と、流路切
換機構部17の下部を係止する抜け止め部37とが形成
されている。また、球排出機構部16の取付位置側方に
は嵌合凹部34にセットされた球排出機構部16の背面
を係止する爪付側壁38が基枠体13側から立設されて
いる。
【0016】一方、球排出機構部16には、ユニットケ
ース23のセット方向の前面側に嵌合凹部34との段付
係合部39を形成し、また下部には流路切換機構部17
の接続凹部40に嵌合する段付係合部41を形成し、上
面には球導出樋15の下部との接続に際して球導出樋1
5の下部に着脱可能に装着してある蛇行ユニット42の
案内溝43に進入してシャッター(図示せず)を押し開
く挿入壁44を突設してある。
【0017】したがって、上記した構成からなる球排出
機構部16は、基枠体13の後方から前面側の段付係合
部39を嵌合凹部34に押し入れるとともに、背面側か
ら側壁の爪45で係止することによって簡単に装着する
ことができる。
【0018】また、球排出機構部16を基枠体13から
取り外す場合には、側壁の爪45を指で曲げるようにし
て外しながら手前側に引き出すことにより簡単に外すこ
とができる。
【0019】流路切換機構部17は、球排出機構部16
が流下したパチンコ球を供給皿3側の球流下路19に流
下させたり或は球抜き流路46に流下させたりするもの
で、図9及び図10に示すように、側面部材47,48
と基板49,50を一組ずつ並べて重ね合わせることに
よりユニット本体として例示するユニットケース51を
構成し、このユニットケース51の内部に球排出機構部
16の流路に連通する2系統の流路52,52を形成し
てある。具体的には、一方の分流路52は側面部材48
と基板50との対向面に一体成型した樋壁により形成
し、他方の分流路は基板49の側面部材47と対向面に
一体成型した樋壁により形成する。なお、ユニットケー
ス51は透明な合成樹脂製で、外部から内部が見えるよ
うにしてある。
【0020】各分流路52は上流側の垂直部と下流側の
蛇行部ならびに分岐部とからなり、分岐部の入口に開閉
扉53を配設してある。各開閉扉53は下端基部で2枚
の基板49,50を貫通する軸54の両側で回動自在に
支持され、同じく基板49,50のガイド孔55を貫通
する連結ロッド56で互いに連結される。そして、連結
ロッド56にはレバー部材(図示せず)が回動自在に取
り付けられ、その一端は流路切換用電気的駆動源である
ソレノイド57に連絡している。
【0021】つまり、両側の開閉扉53,53は1つの
ソレノイド57により一体的に駆動され、図11に示す
閉じ状態(ソレノイドの非通電時)では分岐部を遮断す
る一方、開き時(ソレノイドの通電時)では分岐部を垂
直部52aに接続するとともに蛇行部52b側を遮断す
る。
【0022】流路切換機構部17は、ユニットケース5
1の前面側に基枠体13の嵌合凹部34との段付係合部
58が形成され、球排出機構部16と同様に、裏機構盤
11の後方から段付係合部58を嵌合凹部34に押し入
れるとともに抜け止め部37で係止することによって簡
単に装着することができる。そして、この状態で蛇行部
52bが裏機構盤11の排出樋に接続される。なお、図
面に示す実施例においては、球排出機構部16と流路切
換機構部17を装着した後に各リード線を各ユニットケ
ースの背面の係止部材で留めて、図2に示すように、カ
バー13′により覆うように構成してある。
【0023】また、流路切換機構部17のユニットケー
ス51の上部には球排出機構部16の下部の段付係合部
41を受け入れる接続凹部40が左右の側面部材47,
48の間に形成してあるので、球排出機構部16との位
置関係も両者を基枠体13に装着することにより自ずと
所定位置に決定される。なお、流路切換機構部17を取
り外す場合には、抜け止め部37を指で外して手前側に
引き出すことにより簡単に外すことができる。
【0024】係合部58の内側にはそれぞれ側面部材4
7,48と基板49,50の間で分岐部から下方へ延び
る断面コ字状の溝59が設けられ、嵌合凹部34内に分
岐部を裏機構盤11の前面側に一体成型した球抜き樋
(図示せず)へ連通する連絡路を形成するように構成し
てある。なお、嵌合凹部34の下端には連絡路を球抜き
樋に開口する穴(図示せず)が設けられている。
【0025】セーフ球検出機構部18は、遊技領域9内
の入賞口60…に入賞した打球を入賞球集合樋61がセ
ーフ球として集め、これらのセーフ球を1個宛検出する
とともに1個宛流下させるもので、左右の側面部材6
2,63によりユニットケース64を構成し、該ユニッ
トケース64の内部に傾斜したセーフ球流路65を形成
し、セーフ球流路65の下部に検出器66とストッパ機
構67を設ける。そして、一方の側面部材63には止着
具68を取り付け、他方の側面部材62には上記止着具
68に対応する位置に円形の嵌合開口部69を開設して
ある。また、裏機構盤11の基枠体13には図5に示す
ように、セーフ球検出機構部18が丁度嵌合する嵌合凹
部70を形成するとともに、該嵌合凹部70には側面部
材62の嵌合開口部69内に嵌合する円形ボス71を立
設し、該円形ボス71内に装着検出器72を設けてあ
る。したがって、図15に示すように、セーフ球検出機
構部18を上記嵌合凹部70内に嵌合すると、所定位置
にセットすることができ、止着具68のノブ73を押し
込むと脚部74が開いてユニットケース64を固定する
ことができ、また、止着具68の軸75の先端が装着検
出器72に作用して該検出器72からセーフ球検出機構
部18が所定位置にセットされた旨の信号を送出する。
なお、上記したユニットケース64は透明な合成樹脂製
で、外部から内部が見えるようにしてある。
【0026】ストッパ機構67は、傾斜したセーフ球流
路65に対して先端を出没可能な係止部材76と、係止
部材76の球1個分下流側で先端をセーフ球流路65内
に出没可能であってしかも係止部材76を往復回動させ
る揺動部材77と、揺動部材77を揺動する電気的駆動
源としてのソレノイド78などから構成される。係止部
材76は、ほぼ中央部分を軸79により往復回動自在に
支持されており、先端は回動軌跡と一致する円弧状の球
阻止面80が形成されており、軸79の後方において側
方に突出するピンを有し、このピンを揺動部材77の先
端側の長孔81内に遊嵌している。揺動部材77は、後
部を軸82により揺動自在に支持されており、該軸82
よりも先端側においてソレノイド78と連結片83を介
して接続され、先端には球当接面84を形成し、後方に
延設した操作部85を穴86からユニットケース64の
外部に突出した状態で装着されている。
【0027】ソレノイド78が消磁した状態では、図1
3に示すように、係止部材76の先端球阻止面80がセ
ーフ球流路65から退いてセーフ球が検出器66まで流
下することを許容し、揺動部材77の先端がセーフ球流
路65内に進入して球当接面84によって最先のセーフ
球の流下を阻止して該セーフ球が検出器66で検出され
る状態を維持する。したがって、この状態においては、
入賞球集合樋61により集められたセーフ球は、セーフ
球流路65内で一列に整列した状態で待機する。
【0028】この状態からソレノイド78を励磁する
と、連結片83が上昇するので揺動部材77が軸82を
中心にして先端を上昇する方向に揺動し、図14に示す
ように、先端の球当接面84をセーフ球流路65内から
後退させて最先のセーフ球の流下を許容し、この揺動部
材77の揺動によって係止部材76が軸79を中心にし
て先端を下降する方向に回動して先端の球阻止面80を
セーフ球流路65内に進入させて2番目のセーフ球の流
下を阻止する。したがって、検出器66に作用していた
最先のセーフ球1個だけが流下する。
【0029】そして、ソレノイド78が消磁するとスプ
リング87の付勢力により連結片83が下降するので揺
動部材77が先端を下降する方向に戻り回動し、先端の
球当接面84をセーフ球流路65内に進入させてセーフ
球の流下を阻止し、この揺動部材77の戻り揺動により
係止部材76が先端を上昇する方向に回動して先端の球
阻止面80をセーフ球流路65から後退させる。したが
って、球阻止面80により流下を阻止されていた2番目
のセーフ球が揺動部材77の球当接面84まで流下して
停止する。このため、この状態では検出器66は2番目
のセーフ球を検出する。
【0030】検出器66がセーフ球を検出して信号を送
出すると、この信号にもとづいて球排出機構部16が作
動して所定数の球を賞球として球供給皿3に排出する。
そして、賞球排出が行なわれたことの確認信号にもとづ
いてソレノイド78が励磁し、2番目のセーフ球を流下
させて次のセーフ球に備える。この様に、セーフ球検出
機構部18は、セーフ球を1個宛検出して賞球排出動作
のための信号を送出するとともに、賞球排出が行なわれ
たことにもとづいてセーフ球を1個宛流下させる。
【0031】上記した構成からなるパチンコ機1がトラ
ブルを発生した場合、係員は前面枠2を開いて裏機構盤
11を見渡してポイントとなる機構、即ち本実施例では
裏機構盤11の基枠体13とは配色が異なる球処理ユニ
ットとしての球排出機構部16、流路切換機構部17
をチェックしていけばよく、しかも、各球処理ユニッ
トのユニットケースは透明なので、そのまま内部機構を
チェックすることができる。そして、トラブルを起こし
ている球処理ユニットを外して修復したり、或は新しい
球処理ユニットを交換する。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
磁ソレノイドや検出器等の電気的部品を利用して裏機構
が複雑な弾球遊技機についての知識や技術を十分に見に
付けていない係員であっても、チェックすべき球処理ユ
ニットの配色が裏機構盤の基枠体とは異なっているの
で、球処理ユニットを即座に確認することができ、しか
も、球処理ユニットは基枠体を当該弾球遊技機に装着し
た状態のまま該基枠体の裏面側から簡単な作業で基枠体
の取付部から球処理ユニットの着脱作業が行える。ま
た、球処理ユニットの取付時には基枠体の取付部の適正
位置に正確に取り付けられる。したがって、弾球遊技機
の組立時や保守点検時は勿論のこと、例えば、営業中の
トラブル発生時においても正確な処理作業を容易に且つ
迅速に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の斜視図である。
【図2】パチンコ機の背面図である。
【図3】カバーを外した状態におけるパチンコ機の背面
図である。
【図4】裏機構盤の基枠体の正面図である。
【図5】各球処理ユニットと基枠体の斜視図である。
【図6】球排出機構部の斜視図である。
【図7】球排出機構部の内部を示す正面図である。
【図8】球排出機構部の内部を示す正面図である。
【図9】流路切換機構部の斜視図である。
【図10】流路切換機構部の斜視図である。
【図11】流路切換機構部の内部の正面図である。
【図12】セーフ球検出機構部の分解斜視図である。
【図13】セーフ球検出機構部の内部の正面図である。
【図14】セーフ球検出機構部の内部の正面図である。
【図15】セーフ球検出機構部を基枠体の嵌合凹部内に
セットした状態における断面図である。
【図16】セーフ球検出機構部を基枠体の嵌合凹部内に
嵌合する直前における断面図である。
【符号の説明】 1 パチンコ機 2 前面枠 9 遊技領域 10 遊技盤 11 裏機構盤 12 基枠体の開口部 13 基枠体 14 球タンク 15 球導出樋 16 球処理ユニットである球排出機構部 17 球処理ユニットである流路切換機構部 18 セーフ球検出機構部 23 球排出機構部のユニットケース 28 球排出機構部のソレノイド 34 基枠体の嵌合凹部 35 フランジ片 36 係止部 37 抜け止め部 38 爪付側壁 39 段付係合部 40 接続凹部 41 段付係合部 44 挿入壁 51 流路切換機構部のユニットケース 57 ソレノイド 58 段付係合部 64 セーフ球検出機構部のユニットケース 66 検出器 67 ストッパ機構 68 止着具 69 嵌合開口部 70 嵌合凹部 71 円形ボス 78 ソレノイド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技領域を形成した遊技盤と、該遊技盤
    の背後に位置する基枠体に所要の部品を配設した裏機構
    盤と、セーフ球を1個宛に検出するセーフ球検出機構部
    と、を有する弾球遊技機において、 前記セーフ球検出機構部は、ユニット本体の内部に傾斜
    したセーフ球流路を形成し、セーフ球流路の下部に検出
    器とストッパ機構を設け、ユニット本体には嵌合開口部
    を開設して構成し、 前記基枠体は、ユニット本体が丁度嵌合する嵌合凹部を
    形成するとともに、該嵌合凹部には嵌合開口部内に嵌合
    するボスを立設し、該ボス内に装着検出器を設けて構成
    し、 セーフ球検出機構部を上記嵌合凹部内に嵌合して、ボス
    に嵌合した止着具のノブを押し込むとユニット本体を固
    定することができるとともに、止着具の先端が装着検出
    器に作用して該検出器からセーフ球検出機構部が所定位
    置にセットされた旨の信号を送出するようにしたことを
    特徴とする弾球遊技機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007319262A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Okumura Yu-Ki Co Ltd パチンコ機

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007319262A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Okumura Yu-Ki Co Ltd パチンコ機

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