JPH11332068A - ケーブルシースのシュリンクバックを防止する方法 - Google Patents

ケーブルシースのシュリンクバックを防止する方法

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JPH11332068A
JPH11332068A JP10136898A JP13689898A JPH11332068A JP H11332068 A JPH11332068 A JP H11332068A JP 10136898 A JP10136898 A JP 10136898A JP 13689898 A JP13689898 A JP 13689898A JP H11332068 A JPH11332068 A JP H11332068A
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JP
Japan
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cable sheath
cable
peripheral surface
outer peripheral
sheath
Prior art date
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Application number
JP10136898A
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English (en)
Inventor
Hideo Obara
秀雄 小原
Soichi Takada
宗一 高田
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業に熟練を要する事なく、しかも電気的性
能を劣化させる事なく、シュリンクバックを確実に防止
する。 【解決手段】 支持ブラケット2の抱持部3及びボルト
4によりこの抱持部3に結合した抑え金具5の内周面と
ケーブルシース6の外周面との間に、くさび片14、1
4を差し込む。このケーブルシース6の収縮時には、こ
れら各くさび片14、14が、上記抱持部3及び抑え金
具5の上端内周縁部とケーブルシース6の外周面との間
に食い込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係るケーブルシー
スのシュリンクバックを防止する方法は、電力ケーブル
等のケーブルシースに収縮方向の力が作用した場合に
も、このケーブルシースの端部が変位する事を防止する
ものである。
【0002】
【従来の技術】電力ケーブルは、ケーブル導体を囲む主
絶縁層の周囲に、遮蔽層を介してケーブルシースを設け
ている。この様な電力ケーブルの接続端では、上記主絶
縁層、遮蔽層、ケーブルシースを、それぞれ必要長さだ
け除去して上記ケーブル導体を露出させ、このケーブル
導体を端子等に接続する。
【0003】この様な電力ケーブルのうち、塩化ビニル
やポリエチレン等により造る、上記ケーブルシースに
は、電力ケーブルの製造時に歪みが残留し易い。この
為、電力ケーブルの敷設後に、上記ケーブル導体への通
電と停電との繰り返しにより、或は外気温の変化によ
り、上記ケーブルシースの温度が繰り返し変化すると、
上記歪みが開放されて、このケーブルシースが収縮(シ
ュリンク)する。この様な原因でこのケーブルシースが
シュリンクすると、このケーブルシースの内側に設けら
れた上記遮蔽層が引っ張られ、この遮蔽層の内側に設け
た上記主絶縁層が露出する場合がある。この結果、上記
電力ケーブル端部の電気的性能が劣化し、故障の原因と
なる可能性がある為、上記ケーブルシースのシュリンク
を防止する事は重要である。
【0004】この為従来から、例えば特開昭59−19
8825号公報、特開平9−275616号公報、実公
平8−11017号公報等に記載されている様に、ケー
ブルシースのシュリンクを防止する為の各種方法が提案
され、実際に使用されている。図3〜5は、従来から実
際に使用され、或は提案されている、ケーブルシースの
シュリンクバックを防止する方法の3例を示している。
何れの場合も、鉛直壁面等、電力ケーブル1を支持固定
すべき部分に支持ブラケット2を支持固定する。この支
持ブラケット2の先端部(図3〜4の右端部、図5の手
前側端部)には半円筒状の抱持部3を形成しており、こ
の抱持部3と、上記支持ブラケット2の先端側にボルト
4により結合固定する抑え金具5との間で、上記電力ケ
ーブル1のケーブルシース6の端部(例えば上端部)を
抑え付ける様にしている。
【0005】先ず、図3に示した第1例の方法の場合に
は、上記ケーブルシース6の端部外周面に、径合わせ用
のテープ7を巻回してから、二つ割れのストッパ金具8
を外嵌し、このストッパ金具8を、上記抱持部3と抑え
金具5との間で挟持している。又、上記ケーブルシース
6の端部で、上記ストッパ金具8の両端開口周縁部のう
ち、このケーブルシース6が収縮する場合に於ける縮み
方向(図3の下方向)の後端側(図3の上端側)開口周
縁に隣接する部分に、ストッパリング9を固定してい
る。このストッパリング9は、上記ケーブルシース6の
材料と同じ、例えばポリエチレンにより構成したもの
で、ホットジェット等により上記部分に溶着固定してい
る。上記ケーブルシース6の温度が繰り返し変化して、
このケーブルシース6が収縮する傾向になると、上記ス
トッパリング9の端縁と上記ストッパ金具8とが係合
し、上記ケーブルシース6の収縮を防止する。
【0006】次に、図4に示した第2例の方法では、ケ
ーブルシース6の端部外周面とストッパ金具8との間
に、含浸黄麻布10を介在させている。又、ストッパリ
ング9の内周面と上記ケーブルシース6の外周面との間
には、電熱線11を介在させている。上記ストッパリン
グ9をケーブルシース6に固定するには、この電熱線1
1に通電して、これらストッパリング9の内周面部分と
ケーブルシース6の端部外周面部分とを溶融し、これら
両周面同士を溶着する。この様な本例の場合も、上記ス
トッパリング9の端縁と上記ストッパ金具8との係合に
より、上記ケーブルシース6の収縮を防止する。
【0007】更に、図5に示した第3例の方法では、ケ
ーブルシース6の端部外周面に、複数の球状突起12、
12を有するベルト13を巻回し、このケーブルシース
6をこのベルト13ごと、支持ブラケット2の抱持部3
と抑え金具5との間で抑え付ける。この結果、上記各球
状突起12、12が上記ケーブルシース6の外周面に食
い込み、このケーブルシース6の収縮を防止する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の様な、従来から
知られているケーブルシースのシュリンクバックを防止
する方法の場合には、次の様な点を改良する事が望まれ
る。先ず、図3に示した第1例の場合には、ストッパリ
ング9をケーブルシース6の外周面に溶着固定する作業
に熟練を要する為、コストが嵩む他、信頼性の確保が難
しい。次に、図4に示した第2例の場合には、ストッパ
リング9とケーブルシース6との間に、導電部材である
電熱線11が、接地されない状態で残留する。この為、
この伝熱線11が、電力ケーブル1の端部の電気的特性
に悪影響を及ぼす可能性がある。更に、図5に示した第
3例の場合には、ケーブルシース6の端部にベルト13
を正しく巻回した状態で、これらケーブルシース6及び
ベルト13を抱持部3と抑え金具5との間で抑え付ける
作業が面倒である。又、上記ケーブルシース6の外周面
及び抱持部3並びに抑え金具5の内周面と、各球状突起
12、12との係合が不十分になり易く、シュリンクバ
ックの防止効果が不確実になる可能性がある。本発明の
ケーブルシースのシュリンクバックを防止する方法は、
上述の様な問題を何れも解決するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のケーブルシース
のシュリンクバックを防止する方法は、端部をケーブル
支持具により抑え付けられたケーブルシースが収縮する
事により、このケーブルシースの端部が上記ケーブル支
持具に対して縮み方向に変位する事を防止するものであ
る。特に、本発明のケーブルシースのシュリンクバック
を防止する方法に於いては、上記縮み方向前側に向かう
程薄くなる形状を有し、上記ケーブルシースの外周面と
当接する内側面にこの外周面に食い込み自在な突起を有
する複数個のくさび片を、上記ケーブル支持具の両端開
口周縁部のうち上記縮み方向の後端側開口周縁部と上記
ケーブルシースの外周面との間に挟持する事により、上
記ケーブルシースの収縮に伴ってこれら各くさび片を、
上記後端側開口周縁部と上記ケーブルシースの端部外周
面との間に食い込ませる。
【0010】
【作用】上述の様に構成する本発明のケーブルシースの
シュリンクバックを防止する方法によれば、特に面倒な
作業や熟練を要する作業を必要とせず、且つ、ケーブル
端部の電気的特性に悪影響を及ぼす事なく、ケーブルシ
ースのシュリンクバックを確実に防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1〜2は、本発明の実施の形態
の1例を示している。鉛直壁面等、電力ケーブル1を支
持固定すべき部分に支持ブラケット2を支持固定する。
この支持ブラケット2の先端部(図1の右端部)には半
円筒状の抱持部3を形成しており、この抱持部3と、上
記支持ブラケット2の先端側にボルト4により結合固定
する抑え金具5との間で、上記電力ケーブル1のケーブ
ルシース6の端部(例えば上端部)を抑え付ける様にし
ている。本例の場合には、上記支持ブラケット2と抑え
金具5とが、請求項に記載したケーブル支持具を構成す
る。尚、これら金属製の支持ブラケット2と抑え金具5
とは接地しておく。
【0012】これら支持ブラケット2の抱持部3と抑え
金具5とが組み合わさって構成し、上記ケーブルシース
6の端部を挿通する円筒状部の両端開口周縁部のうち、
このケーブルシース6の縮み方向の後端側(図1の上端
側)開口周縁部とこのケーブルシース6の端部外周面と
の間に、複数個(図示の例では4個)のくさび片14、
14を挟持している。これら各くさび片14、14の全
体形状は、上記ケーブルシース6の縮み方向前側(図1
〜2の下側)に向かう程薄くなる方向に傾斜した三角形
状としている。又、これら各くさび片14、14のう
ち、上記開口周縁部とケーブルシース6の端部外周面と
の間への装着状態で、このケーブルシース6の外周面と
当接する内側面に、このケーブルシース6の外周面に食
い込み自在な突起15、15を形成している。
【0013】この様な各くさび片14、14は、上記ボ
ルト4を緊締する以前で、上記ケーブルシース6の端部
外周面と上記抱持部3及び抑え金具5の内周面との間に
環状の隙間16が介在する状態で、この隙間16内に、
上記ケーブルシース6の縮み方向の後端側開口から差し
込む。その後、必要に応じて上記ボルト4を緊締し、上
記各突起15、15を、上記ケーブルシース6の端部外
周面に食い込ませておく。この状態からこのケーブルシ
ース6が、図1の下方に収縮する傾向になると、このケ
ーブルシース6の外周面と上記各突起15、15との噛
み合いに基づいて上記各くさび片14、14が上記隙間
16内に食い込む(引き込まれる)。この結果、上記ケ
ーブルシース6の外周面と上記各突起15、15との噛
み合い強度が向上する。又、上記各くさび片14、14
の外側面と上記抱持部3又は抑え金具5の上端部内周縁
との係合により、これら各くさび片14、14が変位す
る事を阻止する。
【0014】上述の様に本発明のケーブルシースのシュ
リンクバックを防止する方法は、特に面倒な作業や熟練
を要する作業を必要とせずに実施できる。即ち、上記各
くさび片6、6を上記隙間16の上端開口部に差し込む
だけで、特に作業に熟練を要する事なく、上記ケーブル
シース6のシュリンクバックを確実に防止できる。しか
も、シュリンクバックの防止に伴って、ケーブルシース
6の外周面部分に電熱線等の導電性部材が、接地されず
に残留する事がないので、このケーブルシース6を設け
た電力ケーブル1の端部の電気的特性に悪影響を及ぼす
事がない。尚、本発明を実施する場合に、上記各くさび
片14、14は、上記ケーブルシース6の外周面と上記
抱持部3又は抑え金具5の上端部内周縁との間に直接差
し込めば良いが、前述の図3〜4に示した従来例の様
に、ストッパ金具8を設ける事もできる。但し、上記各
くさび片14、14は、上記ケーブルシース6の外周面
と上記抱持部3及び抑え金具5の内周面との直径誤差に
拘らず、上記ケーブルシース6を上記抱持部3及び抑え
金具5の内側にがたつきなく支持できる。従って、上記
ストッパ金具8を設けず、部品削減によるコスト低減を
図る事が好ましい。
【0015】尚、他の実施形態として、抑え金具5の内
周面に、予めくさび片14、14を装着しておいても良
い。更には、内周面に、くさび片に相当する部材を、一
体成形等により固設した抑え金具を使用する事もでき
る。
【0016】
【発明の効果】上述の様に、本発明のケーブルシースの
シュリンクバックを防止する方法によれば、電力ケーブ
ル等のケーブルシースのシュリンクバックを、低コスト
で確実に、しかも電気的性能を悪化させる事なく防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例を示す側面図。
【図2】くさび片の拡大斜視図。
【図3】従来構造の第1例を示す部分切断側面図。
【図4】同第2例を示す部分切断側面図。
【図5】同第3例を示す正面図。
【符号の説明】
1 電力ケーブル 2 支持ブラケット 3 抱持部 4 ボルト 5 抑え金具 6 ケーブルシース 7 テープ 8 ストッパ金具 9 ストッパリング 10 含浸黄麻布 11 電熱線 12 球状突起 13 ベルト 14 くさび片 15 突起 16 隙間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端部をケーブル支持具により抑え付けら
    れたケーブルシースが収縮する事により、このケーブル
    シースの端部が上記ケーブル支持具に対して縮み方向に
    変位する事を防止する、ケーブルシースのシュリンクバ
    ックを防止する方法に於いて、上記縮み方向前側に向か
    う程薄くなる形状を有し、上記ケーブルシースの外周面
    と当接する内側面にこの外周面に食い込み自在な突起を
    有する複数個のくさび片を、上記ケーブル支持具の両端
    開口周縁部のうち上記縮み方向の後端側開口周縁部と上
    記ケーブルシースの外周面との間に挟持する事により、
    上記ケーブルシースの収縮に伴って上記各くさび片を、
    上記後端側開口周縁部と上記ケーブルシースの端部外周
    面との間に食い込ませる事を特徴とするケーブルシース
    のシュリンクバックを防止する方法。
JP10136898A 1998-05-19 1998-05-19 ケーブルシースのシュリンクバックを防止する方法 Pending JPH11332068A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010110086A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Fujikura Ltd ケーブル拘束具
CN104048107A (zh) * 2014-07-03 2014-09-17 季忠贤 一种电缆支架

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JP2010110086A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Fujikura Ltd ケーブル拘束具
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