JPH11331735A

JPH11331735A - 平面型画像表示装置

Info

Publication number: JPH11331735A
Application number: JP13669598A
Authority: JP
Inventors: Naohito Nakamura; 尚人中村
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1998-05-19
Filing date: 1998-05-19
Publication date: 1999-11-30

Abstract

(57)【要約】【課題】使用時には、装置の固定、倒れ防止が可能な
上、架台を用いずに移動可能で、収納も容易に行える構
造とした平面型画像表示装置を提供する。【解決手段】表示ユニットの表示画面正面に向かって
水平方向をＸ軸、上下方向をＺ軸、画面に対して垂直な
方向をＹ軸とした時、前記支持部は、Ｚ軸に平行で前記
表示ユニット部に、その下方に向けて取付け固定される
と共に、下端部にＺ軸回りで任意の方向に方向転換でき
るキャスターを水平軸支した、脚長を伸縮できる棒状構
造体からなる角度固定支持脚と、前記表示ユニット部の
裏面においてＸＹ面内とＹＺ面内において方向を可変で
き、かつ前記面内においては任意の角度で固定可能な、
脚長を伸縮できる棒状構造体からなる角度可変支持脚と
から構成されており、また、前記表示ユニット上部には
牽引用取手が装備されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、平面型の画像表示
装置に関し、特に、移動や収納が容易であり、装置の自
立及び壁掛けなどの据え付けが容易に行える平面型画像
表示装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、ＴＶ受像機、あるいは、コンピュ
ーター端末用の画像表示装置として、ＣＲＴ、特に、直
視型ＣＲＴが最も広く用いられている。これら直視型Ｃ
ＲＴを用いた画像表示装置は、特に、カラー画像の表示
品質が優れているわりに安価であり、また、画面サイズ
（対角サイズ）も２０〜３０インチのものが比較的容易
に作製できるため、前記ＴＶ受像機やコンピューター端
末用の画像表示装置として要求される性能を良好に満た
している。

【０００３】しかしながら、これらＣＲＴを用いた画像
表示装置は、装置重量と設置面積が大きく、特に、奥行
きが大きいという明確な欠点があった。また、近年、Ｔ
Ｖ受像機などでは、３０インチ程度と大画面の装置が好
まれる傾向があるが、これに伴って、必要な装置の重
量、奥行きなども大きくなっている。このため、より軽
量で、設置面積の小さい、所謂、壁掛け式のＴＶなど、
奥行きの小さい平面型画像表示装置に対するニーズは高
まっている。

【０００４】一方、平面型画像表示装置で、カラー画像
表示が可能、かつ、ある程度、画面が大きい（１４イン
チ以上）装置の作製は、非常に困難とされていたが、近
年、プラズマディスプレイパネル（ＰＤＰ）、液晶ディ
スプレイ（ＬＣＤ）、平面ＣＲＴなどの平面型画像表示
装置の性能向上がめざましく、従って、従来の直視型Ｃ
ＲＴと同等のサイズ（画面対角１４インチ以上）と画質
を有する平面型画像表示装置には、全体として比較的軽
量で、薄型化されたものが開発され、市場に出回るよう
になってきた。

【０００５】それら平面型画像表示装置の重量・設置面
積は、従来のＣＲＴを用いた画像表示装置と比較すると
小さくて済むが、その分、逆に、より大画面の画像表示
装置に対するニーズも強くなる傾向があるようである。
このため、ＰＤＰ、ＬＣＤなどとも、より画面を大型化
する試みが成されているが、臨場感が高まるといわれて
いる画面サイズ３０〜４０インチ以上の画像表示装置と
もなると、如何に平面型画像表示装置とはいえ、装置全
体が大きくなる上、ある程度の重量増加も避けられない
ので（ＰＤＰの４０インチクラスで平均２０ｋｇ程
度）、簡単に移動することが困難となってくる。

【０００６】そこで、移動を簡単にするため、従来のＣ
ＲＴを用いた画像表示装置と同様にその底面にキャスタ
ーを備えた架台などの上に、その画像表示装置を設置し
たりすることが行われる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】前記のように、平面型
画像表示装置を移動可能な架台などの上に設置する場合
に配慮する点は、装置が平面型である故に、前後に倒れ
易くなることで、これを防ぐためには、前記架台などの
構造を、ある程度の奥行きを持つようにしなければなら
ないが、これでは、平面型画像表示装置の、薄型である
という利点を損なうことになる。

【０００８】また、架台を使用せず、装置の倒れを防ぐ
ために、画像表示装置を、壁面に固定するなどの構造を
採用することも考えられる。しかし、この方法では、画
像表示装置の置き場所がある程度、制約されてしまうた
め、平面型画像表示装置の、画面の大きさの割に、装置
が薄型・軽量である特徴を生かして、非使用時に簡単に
移動したり、収納したりすることも可能であるという特
徴が生かされない。

【０００９】本発明は、このような事情に基づいてなさ
れたもので、使用時には、装置の固定、倒れ防止が可能
な上、架台を用いずに移動可能で、収納も容易に行える
構造とした平面型画像表示装置を提供することを目的と
する。

【００１０】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、平面型の表示画面を有する表示ユニッ
ト部と、該表示ユニット部を支持するための支持部とを
具備する平面型画像表示装置において、表示画面正面に
向かって水平方向をＸ軸、上下方向をＺ軸、画面に対し
て垂直な方向をＹ軸とした時、前記支持部は、少なくと
もＺ軸に平行で前記表示ユニット部に、その下方に向け
て取付け固定されると共に、下端部にＺ軸回りで任意の
方向に方向転換できるキャスターを水平軸支した、脚長
を伸縮できる棒状構造体からなる角度固定支持脚と、前
記表示ユニット部の裏面においてＸＹ面内とＹＺ面内に
おいて方向を可変でき、かつ前記面内においては任意の
角度で固定可能な、脚長を伸縮できる棒状構造体からな
る角度可変支持脚とから構成されており、また、前記表
示ユニット上部には牽引用取手が装備されていることを
特徴とする。

【００１１】従って、装置を移動する場合は、角度固定
の支持脚の先端部に取り付けられたキャスターを支えと
して、表示ユニット上部の牽引用取手を引くだけで、移
動が容易に行える。また、角度固定脚・可変脚の長さの
調整で、画面高さを任意に変えられるので、使用者の姿
勢を考慮して、画面位置を最適に調整することが可能で
あり、さらに、角度固定支持脚や角度可変支持脚の長さ
と角度を調整すれば、装置全体がコンパクトな形とな
り、設置床面積、収納床面積などを小さくすることがで
きる。

【００１２】また、角度固定支持脚や角度可変支持脚の
長さを適当に調整し、角度可変支持脚の角度を調整する
ことで、装置が前倒れなどしないように、簡易に設置で
き、あるいは、装置が両側の壁で挟まれるような場所に
設置される場合には、角度可変支持脚を、装置の水平側
方向に向け、壁に突き当てて、突っ張り状態に固定する
ことで、より強固に装置を固定することも可能である。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳しく説明する。

【００１４】（第１の実施の形態）図１は、本発明の第
１の実施の形態における平面型画像表示装置の正面外観
斜視図、図２は背面外観斜視図である。図に示すよう
に、画面正面に向かって水平方向をＸ軸（向かって右側
をプラス）、上下方向をＺ軸（上をプラス）、画面に垂
直な軸をＹ軸（手前側をプラス）と規定する。

【００１５】同図において、符号１は表示ユニット部、
２は牽引用取手、また、符号４はＺマイナス方向に向け
て、その取付角度が固定され、先端部にＺ軸回りで３６
０°の方向転換が可能なキャスター６を取付けた、脚長
が伸縮できる棒状構造体からなる一対の角度固定支持
脚、５は画面裏面側のＸＹ面内及びＹＺ面内において角
度が可変で、かつ、その面内では任意の位置で固定でき
る、脚長が伸縮可能な棒状構造体からなる一対の角度可
変支持脚である。そして、角度固定支持脚４と角度可変
支持脚５とで、表示ユニット部１の支持部３が構成され
ている。

【００１６】なお、符号７は、角度可変支持脚５の先端
部に取り付けられた固定用足、８は床、１２は画像の表
示画面を示す。

【００１７】而して、この平面型画像表示装置の支持部
３は、次のように、設置される。即ち、まず、伸縮可能
な一対の角度固定支持脚４を、その装置の表示画面１２
の位置（高さ）が使用者が最適と考える位置（高さ）と
なるように、長さ調整した上、その状態で固定する。

【００１８】次に、角度可変支持脚５を、画面裏面側の
ＹＺ面内で、かつ、画面下側方向に向いた方向（図２の
ＹマイナスＺマイナス面内）で角度を可変し、その角度
を維持するように固定した後（図４の（ａ）を参照）、
その長さも調整することで、画面を任意の角度傾けた状
態で、画像表示装置を床８上に安定に設置する（図４の
（ｂ）を参照）。

【００１９】なお、角度固定支持脚４のキャスター６
は、非移動時は、その回転を固定できるストッパーを備
えていることは勿論である。また、角度可変支持脚５の
角度可変方向は、画面裏面側のＸＹ平面内かＹＺ平面内
かの何れか一方のみを選択して行える構成になってお
り、例えば、この実施の形態のように、ＹＺ面内で角度
を調整し、固定した場合には、ＸＹ面内方向には、角度
可変支持脚が動かないために、操作性、安定性が良い。
このように、二つの面内のみで角度可変とするために
は、例えば、角度可変支持脚７の、表示ユニット部１へ
の取り付け部９を、半球状の形状とし、Ｚ軸とＹ軸に沿
ってのみ、開口を有すガイド溝を設けるなどの公知の構
造を採用することができる。

【００２０】また、この実施の形態の平面型画像表示装
置においては、支持脚が、固定のものと、角度可変のも
のとの組み合わせで構成されていることにより、上述の
ように、通常の床に設置する場合のほか、装置が両側の
壁で囲まれているような場合に、その両側の壁を利用し
て、角度可変支持脚７により、突っ張りによる強固な固
定を実現できる。

【００２１】即ち、図３に示すように、装置が両側の壁
１０で挟まれた場所では、角度固定支持脚４の長さを調
整し、画面位置を好みの高さに調整した後で、画面裏面
側の、ＸＹ平面内において、角度可変支持脚５を装置両
側の水平方向に向けて広げるように、角度調整し、先端
の足７を、両側の壁１０に押し付けた状態までその脚長
を調整する。これによって、両側の壁に対して、角度可
変支持脚５が突張った状態にすることで、角度固定支持
脚４と合わせて、前後、左右について安定した状態で、
表示ユニット部１を床８上に設置・固定できる。

【００２２】しかも、この画像表示装置においては、牽
引用取手２を引いて、角度固定支持脚４のキャスター６
を転動させることで、移動も簡単に行える。このため、
上述のように、壁面間に装置を置く際の利用法は、例え
ば、夜間に、外部からの採光が不要となった窓際空間
（通常、出窓のような、両側に壁があることが多い）に
画像表示装置を移動して、設置する場合などに最適であ
り、空間を有効に利用できる。

【００２３】なお、平面型画像表示装置を、非使用で、
所望の格納個所に移動する際には、例えば、図４の
（ａ）のように、角度可変支持脚５の長さを短縮し、牽
引用取手２を引いて、角度固定支持脚４のキャスター６
を転動すれば、図からも容易に理解できるように、比較
的小さい力で、装置全体を、容易に牽引、移動すること
が可能である。

【００２４】また、非使用時の収納に際しては、角度可
変支持脚５が画面裏面側のＸＹ面内において角度可変で
あることを利用して、該角度可変支持脚５を装置裏面側
に折り畳むことができ、装置の厚さ（奥行き）を、表示
ユニット部１と角度可変脚５の径との和の程度に、縮小
し、薄くすることができる。勿論、両支持脚の長さを最
も短くした状態にすることで、装置全体の体積を小さく
することができる。図５に示すように適した構造である
ことを説明する。

【００２５】（第２の実施の形態）図５は、本発明の第
２の実施の形態を示す外観斜視図である。ここでは、表
示ユニット部１の両側に角度固定支持脚４の収納部１１
が構成されている。

【００２６】この構造においては、収納部１１の長さ
を、表示ユニット部１の高さに相当する程度、確保する
ことが可能となり、図５に示したように、角度固定脚４
の長さを最も縮めた時、装置全体の高さを非常に小さく
できるため、収納時や非使用時に、装置をより小さな体
積にできるという効果が得られる。

【００２７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
平面型画像表示装置の薄型・軽量であるという利点を損
なうことなく、しかも、装置を適当な場所に容易に移動
することができ、例えば、通常の床上に安定に設置で
き、また、左右を壁に挟まれた位置に設置する場合に
も、安定に設置でき、装置の設置高さも容易に調整で
き、さらに、非使用時には、装置全体の占有床面積と体
積を小さくでき、収納の際、空間を有効に利用できると
いう効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態の平面型画像表示装
置の外観正面斜視図である。

【図２】同じく、外観背面斜視図である。

【図３】同じく、平面型画像表示装置を、両側の壁を利
用して固定、設置した状態を示す背面斜視図である。

【図４】同じく、支持部の使用態様を（ａ）、（ｂ）で
示す側面図である。

【図５】本発明の第２の実施の形態の平面型画像表示装
置の収納時の様子を示す背面斜視図である。

【符号の説明】

１表示ユニット部２牽引用取手３支持部４角度固定支持脚５角度可変支持脚６キャスター７固定脚８床９支持脚取り付け部１０壁１１支持脚収納部１２表示画面

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】平面型の表示画面を有する表示ユニット
部と、該表示ユニット部を支持するための支持部とを具
備する平面型画像表示装置において、表示画面正面に向かって水平方向をＸ軸、上下方向をＺ
軸、画面に対して垂直な方向をＹ軸とした時、前記支持
部は、少なくともＺ軸に平行で前記表示ユニット部に、
その下方に向けて取付け固定されると共に、下端部にＺ
軸回りで任意の方向に方向転換できるキャスターを水平
軸支した、脚長を伸縮できる棒状構造体からなる角度固
定支持脚と、前記表示ユニット部の裏面においてＸＹ面内とＹＺ面内
において方向を可変でき、かつ前記面内においては任意
の角度で固定可能な、脚長を伸縮できる棒状構造体から
なる角度可変支持脚とから構成されており、また、前記表示ユニット上部には牽引用取手が装備され
ていることを特徴とする平面型画像表示装置。
【請求項２】前記角度固定支持脚が、前記表示ユニッ
トの側面部に設けた支持脚収納部に収納可能であること
を特徴とする請求項１に記載の平面型画像表示装置。