JPH11331614A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH11331614A
JPH11331614A JP10139394A JP13939498A JPH11331614A JP H11331614 A JPH11331614 A JP H11331614A JP 10139394 A JP10139394 A JP 10139394A JP 13939498 A JP13939498 A JP 13939498A JP H11331614 A JPH11331614 A JP H11331614A
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JP
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compression
unit
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data
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JP10139394A
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English (en)
Inventor
Junji Ishikawa
淳史 石川
Kenichi Sawada
健一 澤田
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】デジタルフィルタリングのためのデータ遅延に
必要なメモリの容量を削減すること。 【解決手段】画素単位で入力される画像データD3を圧
縮して圧縮画像データD3Cを出力する圧縮部20と、
各ラインの圧縮画像データD3Cを同期して伝送するた
めに設けられ、少なくとも1ライン分の圧縮画像データ
D3Cを記憶するFIFOメモリ30と、圧縮画像デー
タD3Cに対して伸張処理及び画像補正処理を実行する
伸長部40及び画像処理部50とを有し、圧縮部20
は、画像処理部50において処理の行われる1ラインの
有効画素数に応じて、圧縮処理における圧縮率を可変す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリアルに入力さ
れる画像データに対してデジタルフィルタリングなどの
処理を行う画像処理装置に関し、デジタル複写機、又は
スキャナとプリンタとを組み合わせた画像再生システム
などに適用される。
【0002】
【従来の技術】ディジタル複写機においては、原稿を走
査して読み取った画像データに対して、γ変換(ガンマ
変換)、変倍、MTF補正、又は2値化などの画像処理
が行われる。MTF補正は、画質改善のための処理であ
り、通常はエッジ強調に代表される2次元のデジタルフ
ィルタリングを含んでいる。
【0003】デジタル複写機では、ライン順次の走査が
行われ、走査の進行にともなって各画素の画像データが
シルアルに伝送されるので、2次元のデジタルフィルタ
リングを行うには、各ラインの画像データを同期させる
ためにデータ遅延を行うことが不可欠である。
【0004】従来の画像処理装置では、例えば、5×5
サイズのラプラシアンフィルタによるエッジ強調を行う
場合において、4個のラインメモリを用いて4ライン分
の画像データを一時的に記憶し、5ライン目の走査の進
行に合わせて各ラインメモリからの読み出しを行い、合
計5ライン分について同一の画素位置の画像データをフ
ィルタ回路に同時に入力するように構成されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来では、1画素当た
りのビット数が増えるにつれて、また、読み取りの解像
度が高くなるにつれて、大容量のメモリが必要となって
装置価格が上昇するという問題があった。
【0006】例えば、画像データのビット数が8ビット
(256階調)であるとき、A4横サイズの原稿を60
0dpiの解像度で読取ると、1ライン当たりのデータ
量が約8キロバイトとなり、4ライン分で合計32キロ
バイトのメモリが必要であった。メモリが大型化する
と、他の処理回路と合わせて1枚の基板に処理回路の全
体を組み込むことが難しくなり、基板コストだけでなく
組み込みスペースの面でも問題が生じる。
【0007】本発明は、デジタルフィルタリングのため
のデータ遅延に必要なメモリの容量を削減することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る装
置は、画素単位で入力される画像データを圧縮して圧縮
画像データを出力する圧縮手段と、各ラインの前記圧縮
画像データを同期して伝送するために設けられ、少なく
とも1ライン分の前記圧縮画像データを記憶するバッフ
ァメモリと、前記圧縮画像データに対して伸張処理及び
画像補正処理を実行する画像処理手段と、を有し、前記
圧縮手段は、前記画像処理手段において処理の行われる
1ラインの有効画素数に応じて、圧縮処理における圧縮
率を可変する。
【0009】請求項2の発明に係る装置では、前記圧縮
手段は、前記画像データの変倍率に応じて前記圧縮率を
可変する。請求項3の発明に係る装置では、前記圧縮手
段は、入力される画像データのサイズに応じて前記圧縮
率を可変する。
【0010】図2に示すように、本発明においては、画
像補正処理を行うに当たって、圧縮手段である圧縮部2
0によって画像データD3の圧縮処理を行う。圧縮処理
された圧縮画像データD3Cは、バッファメモリである
FIFOメモリ30に一時的に記憶される。FIFOメ
モリ30から読み出された圧縮画像データD3C及び/
又は圧縮部20から出力される圧縮画像データD3Cに
対して、画像処理手段である伸張部40及びMTF演算
部50によって、伸張処理及び画像補正処理が実行され
る。
【0011】そして、1ラインの有効画素数に応じて、
圧縮処理における圧縮率が可変される。また、画像デー
タの変倍率又は入力される画像データのサイズに応じて
圧縮率が可変される。圧縮率を可変することにより、バ
ッファメモリのメモリ容量を有効に利用できるようにな
り、且つ、圧縮率をできるだけ1に近づけることができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は画像処理装置1のブロック
図、図2はMTF補正部15のブロック図、図3は圧縮
部20のブロック図、図4は伸張部40のブロック図、
図5は圧縮画像データD3Cの例を示す図である。
【0013】図1において、画像処理装置1は、イメー
ジセンサ11、AD変換部12、シェーディング補正部
13、変倍部14、MTF補正部15、ガンマ補正部1
6、及び2値化処理部17からなる。
【0014】イメージセンサ11は、CCDを用いたラ
インセンサであり、図示しない走査機構により原稿に対
して相対移動する。イメージセンサ11は、原稿の画像
をライン毎に読み取り、各画素の画像信号S1をシリア
ルに出力する。
【0015】AD変換部12は、アナログ信号である画
像信号S1を量子化し、デジタル信号である画像データ
D1に順次変換する。本実施形態において、画像データ
D1は、1画素当たり8ビットのデータ、つまり256
階調の濃淡データである。
【0016】シェーディング補正部13は、画像データ
D1に対してシェーディング補正を行い、また必要に応
じてLOG変換を行い、画像データD2を出力する。変
倍部14は、画像データD2に対して拡大処理又は縮小
処理を行い、画像データD3を出力する。
【0017】MTF補正部15は、画像データD3に対
してMTF補正を行い、画像データD4を出力する。本
実施形態においては、MTF補正を行うに当たり、図2
に示すように圧縮部20において画像データD3を一旦
圧縮する。圧縮部20から出力される圧縮画像データD
3CをFIFOメモリ30に記憶させて遅延させ、その
後に伸張する。圧縮部20における圧縮率CRは、有効
画素数に応じた指令値SCによって変更される。詳細は
後述する。
【0018】ガンマ補正部16は、画像データD4に対
してガンマ補正を行い、画像データD5を出力する。2
値化処理部17は、画像データD5に対して2値化処理
を行い、2値の画像データD6を出力する。
【0019】このような画像処理装置1の構成及び動作
は、MTF補正部15を除いて公知である。図2におい
て、MTF補正部15は、圧縮部20、FIFOメモリ
30、伸張部40、及びMTF演算部50からなる。
【0020】圧縮部20は、画素単位でシリアルに入力
される画像データD3をn(nは整数)画素分の画像デ
ータ毎にブロック化し、ブロック毎の画像データを単位
として圧縮処理を行い、圧縮画像データD3Cを生成す
る。このような圧縮処理はGBTC(Generalized Bloc
k Truncation Coding )処理と呼称されることがある。
【0021】図3に示すように、圧縮部20は、最大値
・最小値検出部21、ダイナミックレンジ・レンジ平均
値の算出部22、4値化閾値の算出部23、及び4値化
部24から構成されている。
【0022】最大値・最小値検出部21は、シリアルに
入力される画像データD3をn画素毎にブロック分割
し、ブロック内の最大値(MAX)及び最小値(MI
N)を検出する。nの値は指令値SCに応じて設定され
る。
【0023】ダイナミックレンジ・レンジ平均値の算出
部22は、最大値と最小値との差であるダイナッミック
レンジLD(=MAX−MIN)、及びレンジ平均値L
A〔=(MAX+MIN)/2〕を算出する。
【0024】4値化閾値の算出部23は、ダイナミック
レンジLDとレンジ平均値LAとから、第1の4値化閾
値L1(=LA−LD/4)、及び第2の4値化閾値L
2(=LA+LD/4)を算出する。これら算出値にレ
ンジ平均値LAを合わせた3個のフローティング閾値L
1,LA,L2によって、ダイナミックレンジLDが4
等分される。
【0025】4値化部24は、ブロック内の各画素の入
力データ値とフローティング閾値L1,LA,L2とを
比較して、8ビットの画像データD3を2ビット(4階
調)の符号データD3CBに変換するとともに、ブロッ
ク毎にダイナミックレンジLDとレンジ平均値LAとを
示す2バイトのヘッダD3CAを付加し、n画素分の圧
縮画像データD3Cとして出力する(図5を参照)。
【0026】なお、ヘッダD3CAを符号データD3C
Aと記載することがある。符号データD3CBの各画素
を表す2ビットを「符号ビット」と記載することがあ
る。したがって、1ブロック分の圧縮画像データD3C
は、2バイトのヘッダD3CAとn/4バイトの符号デ
ータD3CBとから構成される。これにより、入力され
たnバイトのデータが(2+n/4)バイトに圧縮され
る。圧縮率CRは(2+n/4)/nである。これによ
って、データ量が(2+n/4)/nに減少する。した
がって、それだけFIFOメモリ30の容量を減少させ
ることができる。
【0027】圧縮部20において、入力される画像デー
タD3の有効画素数に応じて、圧縮率CRが変更され
る。圧縮率の変更は、指令値SCに応じて上述のnの値
を変更することにより行われる。例えば、nを8、1
6、32、64としたときに、圧縮率CRは、それぞ
れ、1/2、3/8、5/16、9/32となる。図5
は、nを8とし、1/2に圧縮した圧縮画像データD3
Cの例を示す図である。また、圧縮部20を動作させる
ことなく、画像データD3をそのまま通過させることに
よって、非圧縮、つまり圧縮率CRを1とすることがで
きる。
【0028】図4に示すように、伸張部40は、圧縮画
像データD3CからダイナミックレンジLD及びレンジ
平均LAを抽出する部分41と、符号データD3CBの
値X(=0,1,2,3)に応じてデータの伸張を行う
部分42とからなる。伸張によって2ビットのデータが
8ビットに復元される。
【0029】データの伸張を行う部分42において、伸
張のために種々の演算式を適用することが可能である
が、伸張された画像データD3Eを「E」として、例え
ば次の演算式が用いられる。
【0030】 X=X0=0のとき E=LA−LD/2 X=X1=1のとき E=LA−LD/6 X=X2=2のとき E=LA+LD/6 X=X3=3のとき E=LA+LD/2 上述した伸張のための演算式を、符号データD3CBの
値Xk(k=0,1,2,3)を用いて示すと次の式と
なる。
【0031】 Ek=LA−LD/2+LD×Xk/3 但し、Xk=k kは0〜3の整数 伸張部40は、圧縮部20から出力される圧縮画像デー
タD3C、及びFIFOメモリ30から出力される圧縮
画像データD3Cを、それぞれ同時に伸張する。つま
り、圧縮画像データD3C(C0,C1,C2…)をそ
れぞれ伸張して画像データD3E(E0,E1,E2
…)を同時に生成する。これら画像データEk(k=
0,1,2…)が、それぞれ同時にMTF演算部50に
入力される。
【0032】MTF演算部50は、入力される画像デー
タEkl(k,l=0,1,2…)に対して、5×5サ
イズの2次元のデジタルフィルタ51を適用して空間フ
ィルタリングを行い、これによって画像のエッジ強調を
行う。つまり、デジタルフィルタ51は荷重マトリクス
(重み付け係数)Wklを有しており、画像データEk
lに対して荷重マトリクスWklの重み付け積和演算を
行う。MTF演算部50からは、次の(1)式で示され
る画像データD4が出力される。
【0033】 D4=Σ(Wkl×Ekl)/ΣWkl ……(1) 次に、有効画素数、圧縮率CR、及びFIFOメモリ3
0のメモリ容量の相互の関係について説明する。
【0034】A4横サイズ(A3縦サイズ)の原稿を6
00dpiで読み取った場合には、1ライン当たりの画
素数は7015画素となり、4ライン分では28060
画素となる。また、A4縦サイズの原稿を読み取った場
合には、1ライン当たりの画素数は4961画素とな
る。これらが有効画素数である。1画素を8ビットとす
ると、それぞれの有効画素数がバイト数となる。
【0035】圧縮部20において、A4横サイズ又はA
4縦サイズの原稿を600dpiで読み取り、圧縮率C
Rを種々変化させた場合に、それぞれ1ラインに必要な
メモリ容量(バイト)は次の通りである。
【0036】 圧縮率 1 1/2 3/8 5/16 A4横 7015 3508 2631 2129 A4縦 4961 2481 1860 1550 したがって、FIFOメモリ30の1ライン当たりのメ
モリ容量が、例えば5120バイトであったとすると、
A4横サイズの原稿を読み取って処理を行うには、圧縮
率CRを「1/2」以下に設定する必要がある。しか
し、A4縦サイズの原稿を読み取って処理を行うには、
有効画素数が少ないので、圧縮率CRは「1」以下であ
ればよく、どのような圧縮率CRであってもよい。
【0037】また、FIFOメモリ30の1ライン当た
りのメモリ容量が、例えば2560バイトであったとす
ると、A4横サイズの原稿を読み取って処理を行うに
は、圧縮率CRを「5/16」以下に設定する必要があ
る。しかし、A4縦サイズの原稿を読み取って処理を行
うには、有効画素数が少ないので、圧縮率CRは「1/
2」以下であればよい。
【0038】また、同じサイズの原稿を読み取った場合
であっても、変倍を行う場合には有効画素数が変化す
る。例えば、変倍部14において縮小を行った場合に
は、その変倍率(縮小率)MRに応じて有効画素数が減
少する。
【0039】圧縮部20において、A4横サイズの原稿
を600dpiで読み取り、変倍率MR及び圧縮率CR
を種々変化させた場合に、それぞれ1ラインに必要なメ
モリ容量(バイト)は次の通りである。
【0040】 圧縮率 1 1/2 3/8 5/16 等倍 7015 3508 2631 2192 1/2倍 3507 1754 1315 1096 1/4倍 1754 877 658 548 したがって、FIFOメモリ30の1ライン当たりのメ
モリ容量が、例えば5120バイトであったとすると、
変倍率MRを等倍とした場合には、圧縮率CRを「1/
2」以下に設定する必要がある。しかし、変倍率MRを
1/2倍又は1/4倍とした場合には、有効画素数が少
なくなるので、圧縮率CRは「1」以下であればよく、
どのような圧縮率CRであってもよい。
【0041】また、FIFOメモリ30の1ライン当た
りのメモリ容量が、例えば2560バイトであったとす
ると、変倍率MRを等倍とした場合には、圧縮率CRを
「5/16」以下に設定する必要がある。しかし、変倍率
MRを1/2倍又は1/4倍とした場合には、有効画素
数が少なくなるので、圧縮率CRは、それぞれ「1/
2」以下又は「1」以下であればよい。
【0042】いずれにしても、圧縮率CRは1に近い方
が画像の劣化が少ないので、条件の許す限り圧縮率CR
を1に近づけることが好ましい。本実施形態において
は、有効画素数に応じた指令値SCによって、FIFO
メモリ30のメモリ容量に応じてできるだけ1に近い圧
縮率CRが設定される。これによって、画像の劣化が軽
減されている。
【0043】なお、指令値SCとして、有効画素数それ
自体、変倍率MR、圧縮率CR、nの値、又はこれらに
関連した符号などを用いることが可能である。上述の実
施形態においては、変倍部14がMTF補正部15の前
段に設けられているが、拡大を行うための変倍部14M
をMTF補正部15Mの後段に設けることができる。そ
のような場合について、図6を参照して説明する。
【0044】図6は変倍部14MをMTF補正部15M
の後段に設けた実施形態を示すブロック図である。図6
において、MTF補正部15Mの構成は、図2に示すM
TF補正部15と同様である。圧縮部20への指令値S
Cとして、上述した他に、変倍部14Mにおける変倍率
(拡大率)MR又はそれに関連して変化する情報が用い
られる。
【0045】さて、同じサイズの原稿を読み取った場合
であっても、変倍部14Mにおいて拡大を行った場合に
は、その変倍率MRに応じてMTF補正部15Mで処理
する有効画素数が減少する。例えば、変倍部14Mにお
いて2倍の拡大を行う場合には、MTF補正部15Mに
おいて処理する必要のある有効画素数は1/2となる。
【0046】圧縮部20において、A4横サイズの原稿
を600dpiで読み取り、変倍部14Mの変倍率MR
及び圧縮率CRを種々変化させた場合に、それぞれ1ラ
インに必要なメモリ容量(バイト)は次の通りである。
【0047】 圧縮率 1 1/2 3/8 5/16 等倍 7015 3508 2631 2192 2倍 3507 1754 1315 1096 4倍 1754 877 658 548 したがって、FIFOメモリ30の1ライン当たりのメ
モリ容量が、例えば5120バイトであったとすると、
変倍率MRを等倍とした場合には、圧縮率CRを「1/
2」以下に設定する必要がある。しかし、変倍率MRを
2倍又は4倍とした場合には、有効画素数が少なくなる
ので、圧縮率CRは「1」以下であればよく、どのよう
な圧縮率CRであってもよい。
【0048】また、FIFOメモリ30の1ライン当た
りのメモリ容量が、例えば2560バイトであったとす
ると、変倍率MRを等倍とした場合には、圧縮率CRを
「5/16」以下に設定する必要がある。しかし、変倍率
MRを2倍又は4倍とした場合には、有効画素数が少な
くなるので、圧縮率CRは、それぞれ「1/2」以下又
は「1」以下であればよい。
【0049】つまり、変倍部14Mで変倍率MRを2倍
又は3倍とした場合には、図1に示す変倍部14で変倍
率MRを1/2倍又は1/4倍とした場合に必要なメモ
リ容量と同じである。
【0050】図6に示す実施形態においても、変倍率M
R又は有効画素数に応じた指令値SCによって、FIF
Oメモリ30のメモリ容量に応じてできるだけ1に近い
圧縮率CRが設定される。これによって、伸張時に発生
するブロックのブロックノイズが軽減される。
【0051】図7に示す表は、原稿がA4横サイズ、解
像度が600dpiである場合を基準として、FIFO
メモリ30のメモリ容量と圧縮率CRとの関係を示した
ものである。図7(A)は原稿サイズを変更した場合、
図7(B)は変倍率(縮小率)MRを変更した場合、図
7(C)は変倍率(拡大率)MRを変更した場合をそれ
ぞれ示す。
【0052】なお、変倍部14,14Mにおける変倍の
ための手法として、間引き、補間、水増し演算などの公
知の種々の手法が用いられる。次に、MTF補正部15
の処理内容をフローチャートに沿って説明する。
【0053】図8はMTF補正部15の全体の処理を示
すフローチャート、図9は圧縮処理を示すフローチャー
ト、図10は伸張処理を示すフローチャートである。図
8において、MTF補正部15においては、入力された
画像データD3を圧縮し(#11)、FIFOメモリ3
0によってライン毎に遅延させ、各ラインの同期をとっ
た後、伸張部40で伸張する(#12)。そして、デジ
タルフィルタリング(フィルタ処理)を行う(#1
3)。
【0054】図9において、圧縮処理では、入力される
画像データD3を、指令値SCに応じた圧縮率CRとな
るようにブロックに分割し(#21)、ブロック内の最
大値MAX及び最小値MINを検出する(#22)。ダ
イナミックレンジLD及びレンジ平均値LAを算出して
ヘッダD3CAを得る(#23)。各画素の画像データ
D3を4値化し、n画素分についての符号ビットを算出
して符号データD3CBを得る(#24,25)。得ら
れた圧縮画像データD3Cを出力する(#26)。全て
の画素についての圧縮処理を終了するまで繰り返す(#
27)。
【0055】図10において、伸張処理では、まず、符
号データを抽出する(#31)。各画素毎の符号ビット
を抽出する(#32)。上述した演算式を適用して各画
素毎の伸張処理を行う(#33)。各画素毎の復元され
た画像データを出力する(#34)。ブロック内の全て
の画素についての処理が終了するまで繰り返す(#3
5)。全てのブロックの処理が終了すれば終了する(#
36)。
【0056】上述の実施形態のMTF補正部15,15
Mによると、圧縮部20によって画像データD3を圧縮
し、データ量を減少させているので、FIFOメモリ3
0の容量を削減することができる。また、有効画素数又
は変倍率MRに応じて圧縮率CRを変更し、できるだけ
1に近い圧縮率CRとなるように制御されるので、限ら
れたメモリ容量が有効に利用され、画像の劣化の軽減と
ブロックノイズの軽減が図られている。
【0057】このようなMTF補正部15,15Mは、
ハードウエア回路により、又はCPU又はDSPを用い
たソフトウエアにより、又はこれらの併用によって、そ
れぞれ実現することができる。
【0058】なお、上述の実施形態においては、固定長
符号化方式である1次元ブロック符号化による圧縮処理
を行うので、データ内容に係わらず確実にデータ容量を
削減することができる。可変長符号化では、圧縮処理に
よってデータ量が増えてしまう場合が起こり得るので、
FIFOメモリ30の小容量化を図ることができない。
【0059】上述の実施形態において、4値化のための
フローティング閾値L1,LA,L2の設定は種々変更
することができる。また、データの伸張のための演算式
も種々変更することができる。例えば、X=1又は2の
ときの演算式を、それぞれE=LA−LD/6、E=L
A+LD/6としているが、これらを、E=LA−3L
D/16、E=LA+3LD/16としてもよい。画像
補正処理としてMTF補正を行った場合について説明し
たが、MTF補正以外の画像補正を行うこととしてもよ
い。
【0060】上述の実施形態において、解像度を600
dpiとしたが、400dpi,800dpi、120
0dpi、又は300dpiなど、他の種々の解像度と
することもできる。デジタルフィルタ51として、例え
ば3×3サイズ、7×7サイズなど、上述した以外のサ
イズのものを用いることも可能である。また、デジタル
フィルタ51の内容つまり重み付け係数Wklの値は、
上述した以外に種々設定することができる。圧縮部20
における圧縮手法及び伸張部40における伸張手法は、
上述の例に限定されない。FIFOメモリ30のメモリ
容量は、上に例示した値に限定されない。
【0061】上述の実施形態においては、例えば5×5
サイズのデジタルフィルタ51を用いる場合に、4ライ
ンについてFIFOメモリ30で遅延させ、1ラインに
ついては圧縮部20から出力される圧縮画像データD3
Cをそのまま用いたが、図11に示すMTF補正部15
Aのように、5ラインの全部についてFIFOメモリ3
0を用いて遅延させるように構成してもよい。この場合
には、FIFOメモリ30のメモリ容量が若干増大す
る。
【0062】また、図12に示すMTF補正部15Bの
ように、1ラインについては画像データD3の圧縮を行
うことなく、画像データD3をそのままMTF演算部5
0に入力することも可能である。この場合には、他のラ
インについては圧縮を行い、FIFOメモリ30Bで遅
延させた後、4つの伸張部40Bで伸張する。なお、こ
の実施形態においては、FIFOメモリ30Bから読み
出される圧縮画像データD3Cが、入力される画像デー
タD3に対して順次1ラインずつ遅延するように、デー
タ伝送のタイミングの制御を行う。
【0063】上述の実施形態においては、伸張部40と
MTF演算部50とを別個に構成したが、図13に示す
ように、これらを1つのMTF演算部50Xとして構成
することも可能である。
【0064】つまり、図13に示すMTF演算部50X
では、図2に示す伸張部40及びMTF演算部50の両
方の処理を、1つのMTF演算部50Xによって同時に
行うのである。このように構成すると、1つのブロック
の圧縮画像データD3Cについて、ブロック内で伸張処
理及びMTF補正処理に共通に用いられる項、及び1回
のフィルタ処理において各画素に対して共通に用いられ
る項が存在するので、全体の演算処理が簡単となる。し
たがって、例えば、MTF演算部50Xを1チップの半
導体回路素子で構成することが容易となる。
【0065】その他、圧縮部20、FIFOメモリ3
0,30B、伸張部40,40B、MTF演算部50,
50X、MTF補正部15,15A,15B,15M,
15X、又は画像処理装置1の全体又は各部の構成、構
造、形状、回路、処理内容又は処理順序、処理タイミン
グなどは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することがで
きる。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、デジタルフィルタリン
グのためのデータ遅延に必要なメモリの容量を削減する
ことができ、装置の低価格化を図ることができる。しか
も、有効画素数に応じて圧縮率を変更するので、できる
だけ1に近い圧縮率となるように制御することができ、
画像の劣化の軽減とブロックノイズの軽減が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像処理装置のブロック図である。
【図2】MTF補正部のブロック図である。
【図3】圧縮部のブロック図である。
【図4】伸張部のブロック図である。
【図5】圧縮画像データの例を示す図である。
【図6】変倍部をMTF補正部の後段に設けた実施形態
を示すブロック図である。
【図7】FIFOメモリのメモリ容量と圧縮率との関係
を示す表である。
【図8】MTF補正部の全体の処理を示すフローチャー
トである。
【図9】圧縮処理を示すフローチャートである。
【図10】伸張処理を示すフローチャートである。
【図11】MTF補正部の他の実施形態を示すブロック
図である。
【図12】MTF補正部の他の実施形態を示すブロック
図である。
【図13】MTF補正部の他の実施形態を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 画像処理装置 15,15A,15B,15M,15X MTF補正部
(画像処理装置) 20 圧縮部(圧縮手段) 30 FIFOメモリ(バッファメモリ) 40 伸張部(画像処理手段) 50 MTF演算部(画像処理手段) 50X MTF演算部(画像処理手段) D3 画像データ(入力される画像データ) D3C 圧縮画像データ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画素単位で入力される画像データを圧縮し
    て圧縮画像データを出力する圧縮手段と、 各ラインの前記圧縮画像データを同期して伝送するため
    に設けられ、少なくとも1ライン分の前記圧縮画像デー
    タを記憶するバッファメモリと、 前記圧縮画像データに対して伸張処理及び画像補正処理
    を実行する画像処理手段と、 を有し、 前記圧縮手段は、前記画像処理手段において処理の行わ
    れる1ラインの有効画素数に応じて、圧縮処理における
    圧縮率を可変する、 ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】前記圧縮手段は、前記画像データの変倍率
    に応じて前記圧縮率を可変する、 請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】前記圧縮手段は、入力される画像データの
    サイズに応じて前記圧縮率を可変する、 請求項1記載の画像処理装置。
JP10139394A 1997-06-24 1998-05-21 画像処理装置 Pending JPH11331614A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009212789A (ja) * 2008-03-04 2009-09-17 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像圧縮装置
US8554003B2 (en) 2011-04-25 2013-10-08 Fuji Xerox Co., Ltd. Image data processing apparatus, image data processing method, and computer readable medium

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