JPH11331295A - スペクトルパターンによる通信方法 - Google Patents

スペクトルパターンによる通信方法

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JPH11331295A
JPH11331295A JP10153941A JP15394198A JPH11331295A JP H11331295 A JPH11331295 A JP H11331295A JP 10153941 A JP10153941 A JP 10153941A JP 15394198 A JP15394198 A JP 15394198A JP H11331295 A JPH11331295 A JP H11331295A
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三千緒 松本
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Toshimi Kashiwase
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズが多い状況下においても安定な通信を
確保する。 【解決手段】 送信側では、互いに異なる周波数f1,
f2および振幅H1,H2で、かつ、該周波数および振
幅相互間に一定の相関関係を有する複数の搬送波を、同
じ情報信号によりそれぞれ変調して同時に発信し、受信
側では、搬送波の周波数および振幅における前記相関関
係に基づいて、対象とする複数の搬送波を選別受信し、
該複数の搬送波より前記情報信号をそれぞれ復調するよ
うにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に無線による通
信方法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在までに広く利用されている無線通信
方法における変調方法としては、 (1) 信号に応じて送信電波(搬送波)の振幅を変化させ
るもの(振幅変調) (2) 信号に応じて送信電波(搬送波)の周波数を変化さ
せるもの(周波数変調) (3) 信号に応じて送信電波(搬送波)の位相を変化させ
るもの(位相変調) (4) 信号に応じて送信電波(搬送波)自体を拡散させる
もの(スペクトラム拡散変調) があるが、これらの変調方法は、ノイズ、混信、妨害電
波など、電波環境の悪い状況下では安定な通信が困難で
あり、さらに低い受信感度の状態になれば通信が不可能
となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術に共通
することは、いずれも1つの送信電波(搬送波)により
信号を変調して送信する点であり、スペクトラム拡散変
調では送信電波の周波数自体を広い周波数帯域に散らせ
て送信するため、他の変調方法に比較してノイズの影響
を受けにくい方法といわれているが、瞬間的には、やは
り1つの送信電波(搬送波)により送信する方法に変わ
りはない。 (発明の目的)本発明の目的は、上述の課題を解決し、
ノイズが多い状況下においても安定な通信を確保できる
通信方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明は、送信側では、互いに異な
る周波数および振幅で、かつ、該周波数および振幅相互
間に一定の相関関係を有する複数の搬送波を、同じ情報
信号によりそれぞれ変調して同時に発信し、受信側で
は、搬送波の周波数および振幅における前記相関関係に
基づいて、対象とする複数の搬送波を選別受信し、該複
数の搬送波より前記情報信号をそれぞれ復調するように
したことを特徴とするものである。
【0005】また、請求項2記載の本発明は、送信側で
は、互いに異なる周波数の複数の搬送波を、情報内容が
同じで、かつ、互いに振幅が異なり、該振幅が前記搬送
波の周波数と一定の相関関係を有する情報信号によりそ
れぞれ変調して同時に発信し、受信側では、受信した搬
送波より復調した復調信号のうちから、前記搬送波の周
波数および前記情報信号の振幅における前記相関関係に
基づいて、前記情報信号を選別するようにしたことを特
徴とするものである。
【0006】さらに、請求項3記載の本発明は、請求項
1または2記載のスペクトルパターンによる通信方法に
おいて、送信側では、前記複数の搬送波を3波以上と
し、受信側では、復調された3波以上の前記情報信号を
多数決処理するようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
ある、振幅変調型のスペクトルパターンによる通信方法
における送信電波(被変調搬送波)を示す図である。
【0008】図1において、太線は本発明による送信電
波(被変調搬送波)を示し、細線はノイズや他の放送電
波等を示している。なお、図1では、送信電波(被変調
搬送波)として周波数f1およびf2の2波を使用する
例について示している。
【0009】本発明のスペクトルパターンによる通信方
法では、搬送波の周波数と振幅の間に、または、搬送波
の周波数と情報信号の振幅の間に、ある相関関係(規則
性)を持たせている。図1の振幅変調型の実施の形態で
は、周波数f1での搬送波の振幅をH1とし、周波数f
2での搬送波の振幅をH2とすれば、 (1) Δf=f1−f2(周波数差)、または、F=f1
/f2(周波数比) (2) U=H1/H2(振幅比) という相関性を持たせる。したがって、送信電波には、
ΔfまたはF、および、Uの2つのパラメータと、必然
的に存在する時間要素の、合計3次元の要素が含まれる
ことになる。
【0010】図2は、送信電波(被変調搬送波)のスペ
クトルを示す図であり、上記の模様が図2に示されてい
る。すなわち、送信電波(被変調搬送波)は、それぞれ
の電波の時間的変化(振幅、周波数)を含めた、3次元
スペクトルとして送信される。
【0011】通常、ある種の変調を受けている電波は、
送信電波の搬送周波数(ここではf1とf2)を中心と
して周波数、および、振幅が変動している。
【0012】図1の例では、受信側における受信感度に
関わらず、周波数f1およびf2の搬送波の振幅比U
(=H1/H2)、または、復調された情報信号の振幅
比は一定である。
【0013】受信側では、受信対象とする電波の周波数
範囲を全体的に監視し、周波数および振幅に定められた
相関関係のある1組の電波をサーチし、これらに追従し
ながら受信、復調を行う。
【0014】図3は、同じく振幅変調型のスペクトルパ
ターンによる通信方法を示す図である。周波数差Δfが
既知であれば、3波以上の場合も全く同様であり、図3
では4波の送信電波(被変調搬送波)を使用する場合を
示している。図3の場合の相関性は、下記の通りであ
る。
【0015】(1) Δf1(f1−f2)=Δf2(f2
−f3)=Δf3(f3−f4)、または、Fn=f
1:f2:f3:f4 (2) Un=H1:H2:H3:H4 図4および図5は、本発明の実施の一形態である、振幅
変調型のスペクトルパターンによる通信方法を実施する
送信装置および受信装置の1例を示すブロック図であ
る。図4は、2波の送信電波(搬送波)を用いる例を示
し、図5は、搬送波の振幅を比較する例を示している。
【0016】図4の送信装置において、搬送波発振器
1,2により出力される周波数f1,f2の搬送波(両
波の最大振幅値は等しい)は、情報信号発生回路3より
出力される同一の情報信号Sにより振幅変調器4,5
(特性は等しい)にてそれぞれ変調される。被変調搬送
波は、高周波増幅器6,7によりα1倍とα2倍にそれ
ぞれ直線増幅され、アンテナ8,9より発信される。高
周波増幅器6,7の利得α1,α2は、被変調搬送波の
振幅比が前述したU=H1/H2を満足するように定め
られる。
【0017】図5の受信装置において、アンテナ10,
11により受信された受信電波のうち、周波数差Δf
(=f1−f2)のある2波の搬送波が同調回路12,
13により選別される。同調回路12,13の出力は振
幅比較回路14に入力され、その振幅H1,H2が比較
される。振幅比較回路14は、振幅比(H1/H2)が
α1/α2になるように、同調周波数変更回路15を制
御し、同調回路12,13の同調周波数をf1とf2に
一致させる。これにより、同調回路12,13の各出力
は周波数f1,f2の搬送波となり、復調回路16,1
7により復調された復調信号は情報信号Sとなる。図5
では、復調回路16,17から2つの情報信号Sが得ら
れることになるが、いずれかを情報信号と見做す、
ディジタルデータの場合はパリティやチェックコードの
正しい方を採用する、などの信号処理方法が考えられ、
特に後述するように、送信電波(搬送波)として3波以
上を使用する場合には、多数決的処理方法、あるいは、
統計的処理方法などにより、妨害を受けた情報信号を復
元する方法も可能である。
【0018】振幅比較回路14および同調周波数変更回
路15の一具体例を図6に示す。図6では、ドライブ回
路18の制御によるサーボモータ19の回転により同調
回路12,13の可変容量(バリアブルコンデンサ)を
回転軸を同軸として回転させて、同調周波数を差Δfを
保ちつつ変更し、それぞれf1,f2に調整する様子を
表している。
【0019】図6において、同調回路12,13より出
力される搬送波v1,v2の最大振幅電圧V1,V2が
振幅検出回路20,21により検出され、最大振幅電圧
V2より抵抗器R1〜R3にて電圧VH2と電圧VL2
が作られる。電圧VH2と電圧VL2とは、Δf=f1
−f2(周波数差)およびU=H1/H2(搬送波の振
幅比)の相関関係を満足する搬送波抽出のための許容幅
を規定する電圧であり、高周波増幅器6,7の利得比α
1/α2の値に基づいて、次の不等式を満足するように
抵抗器R1,R2,R3の値が設定される。
【0020】V2・(R2+R3)/(R1+R2+R
3)>V1>V2・R3/(R1+R2+R3) なお、図6において、22,23はコンパレータ、そし
て、24はアンド回路であり、アンド回路24は、最大
振幅電圧V1が最大振幅電圧V2によって作られる電圧
VH2と電圧VL2の間に入るまで、ローレベルの制御
信号を出力し、ドライブ回路18を動作させ、ハイレベ
ルの信号によりドライブ回路18の動作を停止させる。
【0021】ここで、ドライブ回路18や2つの同調回
路12,13が、常に同調周波数f1,f2の差△fま
たは比Fを維持できるよう回路を設計する必要がある
が、いずれも既存の技術で容易に実現可能である。
【0022】なお、以上は搬送波2波による本発明の実
施の形態を示したが、搬送波を周波数の異なる3波以上
とする場合にも同様に適用できる。
【0023】図5の受信装置は、受信搬送波の振幅を比
較するものであるが、図7に示されるように、復調回路
16,17により復調された復調信号D1,D2の振幅
を比較することにより、所定の相関関係の搬送波を選別
するようにしても良い。
【0024】復調回路16,17により復調された復調
信号D1,D2が振幅比較回路25に入力され、時々刻
々変化するその振幅H1,H2が逐次比較される。振幅
比較回路25は、振幅比(H1/H2)がα1/α2に
なるように、同調周波数変更回路15を制御し、同調回
路12,13の同調周波数をf1とf2に一致させる。
これにより、同調回路12,13の各出力は周波数f
1,f2の搬送波となり、その時の復調回路16,17
により復調された復調信号D1,D2は情報信号Sとな
る。
【0025】なお、復調信号D1,D2の振幅を比較す
る場合に、送信装置においては、図4に示されるよう
に、被変調搬送波をα1倍とα2倍に増幅しても良い
し、情報信号発生回路3より出力される情報信号Sを、
振幅変調器4,5に入力する前に、α1倍とα2倍に増
幅しても良い。
【0026】図8および図9は、本発明の実施の他の形
態である、周波数変調型のスペクトルパターンによる通
信方法を実施する送信装置および受信装置の1例を示す
ブロック図である。図8は、4波の送信電波(搬送波)
を用いる例を示し、図9は、受信搬送波の振幅を比較す
る例を示している。
【0027】図8の送信装置において、搬送波発振器3
1〜34により、差あるいは比が所定の関係を有する周
波数f1,f2,f3,f4の搬送波(最大振幅はすべ
て等しい)が出力され、周波数変調器35〜38(特性
はすべて等しい)により、これらの4つの搬送波が情報
信号発生回路39からの同一の情報信号Sにより変調さ
れる。各被変調搬送波は、高周波増幅器40〜43によ
りα1〜α4倍に直線増幅されて、アンテナ44〜47
より発信される。高周波増幅器40〜43の利得α1〜
α4は、被変調搬送波の振幅H1,H2,H3,H4が
所定の振幅比Un(=H1:H2:H3:H4)の関係
を満足するように定められる。
【0028】図9の受信装置においては、アンテナ48
〜51により受信された受信電波のうち、差あるいは比
が所定の関係を有する周波数の4波の搬送波が同調回路
52〜55により選別される。同調回路52〜55の出
力は振幅比較回路56に入力され、その最大振幅H1〜
H4が比較される。振幅比較回路56は、振幅比(H
1:H2:H3:H4)がα1:α2:α3:α4に等
しくなるまで、同調周波数変更回路57を制御し、同調
回路52〜55の同調周波数を変更する。振幅比(H
1:H2:H3:H4)がα1:α2:α3:α4に等
しくなった時点の同調回路52〜55の各出力は周波数
f1〜f4の搬送波となり、これらの搬送波が復調回路
58〜61により復調された復調信号は情報信号Sとな
る。
【0029】図8および図9に示される本発明の実施の
形態は、受信搬送波の振幅を比較するものであるが、図
11に示されるように、復調回路58〜61により復調
された復調信号D1〜D4の振幅を比較することによ
り、所定の相関関係の搬送波を選別するようにしても良
い。
【0030】図10の送信装置において、情報信号発生
回路39により発生される情報信号Sは、増幅器62〜
65によりα1〜α4倍に直線増幅され、周波数変調器
35〜38にて周波数f1〜f4の搬送波を変調する。
増幅器62〜65の利得α1〜α4は、増幅後の情報信
号Sの振幅H1,H2,H3,H4が所定の振幅比Un
(=H1:H2:H3:H4)の関係を満足するように
定められる。
【0031】図11の受信装置においては、復調回路5
8〜61により復調された復調信号D1〜D4が振幅比
較回路66に入力され、その最大振幅H1〜H4が比較
される。振幅比較回路66は、振幅比(H1:H2:H
3:H4)がα1:α2:α3:α4に等しくなるま
で、同調周波数変更回路57を制御し、同調回路52〜
55の同調周波数を変更する。振幅比(H1:H2:H
3:H4)がα1:α2:α3:α4に等しくなった時
点の同調回路52〜55の各出力は周波数f1〜f4の
搬送波となり、これらの搬送波が復調回路58〜61に
より復調された復調信号D1〜D4は情報信号Sとな
る。
【0032】図8〜図11の場合は、搬送波4波による
本発明の実施の形態を示しているが、搬送波を周波数の
異なる2波以上とする場合にも同様に適用できる。ま
た、図8〜図11の周波数変調型を位相変調型とするよ
うにしても良い。
【0033】搬送波を周波数の異なる3波以上とする場
合には、3つ以上の情報信号Sが得られるので、これら
を多数決処理することが好ましい。図12(a)は多数
決処理回路の一例を示し、図12(b)はA〜J点の出
力を示すものである。
【0034】図9,11の復調回路58〜60から出力
されるアナログの情報信号はA/D変換回路71〜73
によりディジタルの受信データにそれぞれ変換され、3
つの受信データからそれぞれ2つをとる組み合わせで排
他的オア回路74〜76に入力される。そして、A点,
B点,C点の出力がD点,E点,F点の出力と共にオア
回路77〜79に入力され、オア回路77〜79の出力
はアンド回路80に入力される。その結果、図12
(b)に示されるように、アンド回路80の出力(J点
の出力)は多数決処理されたデータとなる。これによ
り、受信データの精度を一層高くすることができる。
【0035】送信電波(被変調搬送波)による通信中
に、外来ノイズや妨害電波の影響を受けた時、搬送波の
周波数を自動的に変更するようにすれば、通信状態がよ
り良好となる周波数帯へ移動することができ、通信品質
を回復することができるので、大変望ましい。図13は
この自動周波数変更を行う回路の一例を示すものであ
る。この例では、A局とB局が双方向通信を行っている
状況を仮定し、通信データがパケット単位で送受信され
る場合を示している。
【0036】図13の送受信装置はA局のものであり、
B局も同様の送受信装置である。第1受信部81、第2
受信部82、第3受信部83は、図5や図9等の同調回
路および復調回路等から構成されたものとして示されて
いる。これらの受信部81〜83より出力される3つの
受信データは多数決処理回路84(詳細は図12で既に
説明した通り)により多数決処理されると共に、エラー
監視回路85により3つの受信データの不一致が検出さ
れる。このエラー監視回路85の一例を図14に示す。
【0037】図14において、受信部81〜83よりシ
リアルに出力されるディジタルの3つの受信データは排
他的オア回路85に入力される。3つの受信データの各
ビットがすべて一致していれば排他的オア回路85の出
力は[0]となり、ゲート86は閉じているが、3つの
受信データの各ビットが不一致であると、排他的オア回
路85の出力は[1]となり、ゲート86を開く。これ
により、クロック発生回路87より出力されるクロック
はゲート86を通り、カウンタ88で計数される。カウ
ンタ88の計数値は一定時間毎に監視タイマ89のクリ
ア信号によりクリアされるが、一定時間以内にカウンタ
88の計数値が設定器90の設定値を越えると、比較器
91はそれを検出して、[1]の周波数変更信号を出力
する。つまり、3つの受信データの各ビットが不一致で
ある率が低ければ、カウンタ88の計数値が設定器90
の設定値に達する前にクリアされ、周波数変更信号は発
生しないが、不一致の率が高いと、カウンタ88の計数
値がクリアされる前に設定値に達し、周波数変更信号が
発生する。なお、この例では、受信データのビット速度
(ボーレート)よりクロックの周期を充分短くすること
が必要である。
【0038】図13に戻って説明を続ける。エラー監視
回路85が周波数変更信号を出力すると、周波数変更信
号/データ合成回路92により、B局へ送信すべきデー
タと周波数変更信号とがパケット単位で合成され、第1
送信部93、第2送信部94、第3送信部95によりB
局へ向けて発信される。送信部93〜95は図4や図8
等の搬送波発振器、変調器および増幅器等から構成され
るものである。
【0039】同様に、B局からA局へ送られてくるデー
タも、周波数変更信号とパケット単位で合成されてい
る。これらのデータおよび周波数変更信号は、周波数変
更信号/データ分離回路96により分離され、分離され
た周波数変更信号が[1]であれば、送信部93〜95
の搬送波の周波数が変更される。この動作は、周波数変
更信号が[0]になるまで繰り返される。
【0040】なお、受信側では、変更された送信電波
(搬送波)の周波数に同調させる時間が必要であるか
ら、送信側の周波数変更はこの時間を考慮したタイミン
グをとって行われる。
【0041】送受信データにこのような処理を施すこと
により、自動的に通信品質が最も良好な周波数帯を探し
ながら通信することが可能となる。なお、送信側におい
て変更された送信電波(搬送波)の周波数への受信側で
の同調は、上述の方法により行われるから、送信側、受
信側双方における周波数変更の仕方(連続的、ランダム
などの周波数変更規約)を定める必要はなく、第三者か
らの意図的な妨害電波を除去する場合などには極めて有
効である。
【0042】以上述べたように、受信側では、周波数お
よび振幅の相関関係を探索して受信するから、受信側で
は、直接送信電波(被変調搬送波)の周波数を具体的に
知る必要はなく、どの周波数帯の電波であるかを知って
おけばよいことになる。
【0043】本通信方法は複数の電波の同時発信および
同時受信によるものであり、かつ、時間的変化を捉える
3次元要素を利用した方法であるから、従来の単一搬送
波による通信方法に比較して、電波伝播状態が良くな
い、あるいは、ノイズが多い環境下における通信におい
ても、対象とする情報信号を受信・復調することが容易
となる。
【0044】さらに、使用している周波数帯の電波環境
が良くないときには、送信側で任意に複数の送信電波
(被変調搬送波)の周波数を、送受信間で定められた一
定の相関関係(規則性)を維持しつつ変更(シフト)さ
せて送信することができることから、電波環境に柔軟に
対処可能となる。
【0045】なお、本方法は、単に無線通信のみなら
ず、有線通信、光通信、超音波探査などにも応用可能で
ある。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ノイズが多い状況下においても安定な通信を確保するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である、2波の場合の振
幅変調型のスペクトルパターンによる通信方法を示す図
である。
【図2】本発明による送信電波(被変調搬送波)のスペ
クトルを示す図である。
【図3】本発明の実施の一形態である、4波の場合の振
幅変調型のスペクトルパターンによる通信方法を示す図
である。
【図4】本発明による振幅変調型のスペクトルパターン
による通信方法を実施する送信装置の一例を示すブロッ
ク図である。
【図5】本発明による振幅変調型のスペクトルパターン
による通信方法を実施する受信装置の一例を示すブロッ
ク図である。
【図6】図5の振幅比較回路および同調周波数変更回路
の一具体例を示す図である。
【図7】本発明による振幅変調型のスペクトルパターン
による通信方法を実施する受信装置の他の例を示すブロ
ック図である。
【図8】本発明による周波数変調型のスペクトルパター
ンによる通信方法を実施する送信装置の一例を示すブロ
ック図である。
【図9】本発明による周波数変調型のスペクトルパター
ンによる通信方法を実施する受信装置の一例を示すブロ
ック図である。
【図10】本発明による周波数変調型のスペクトルパタ
ーンによる通信方法を実施する送信装置の他の例を示す
ブロック図である。
【図11】本発明による周波数変調型のスペクトルパタ
ーンによる通信方法を実施する受信装置の他の例を示す
ブロック図である。
【図12】本発明における多数決処理回路の一具体例お
よびその各部の出力を示す図である。
【図13】本発明における自動周波数変更回路の一例を
示すブロック図である。
【図14】図6のエラー監視回路の一具体例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1,2 搬送波発振器 3 情報信号発生回路 4,5 振幅変調器 6,7 高周波増幅器 8,9,10,11 アンテナ 12,13 同調回路 14,25 振幅比較回路 15 同調周波数変更回路 16,17 復調回路 31〜34 搬送波発振器 35〜38 周波数変調器 39 情報信号発生回路 40〜43 高周波増幅器 44〜47,48〜51 アンテナ 52〜55 同調回路 56,66 振幅比較回路 57 同調周波数変更回路 58〜61 復調回路 62〜65 増幅器 71〜73 A/D変換回路 74〜76 排他的オア回路 77〜79 オア回路 80 アンド回路 84 多数決処理回路 F 周波数比 f1,f2,f3,f4 搬送波の周波数 Δf,Δf1,Δf2,Δf3 周波数差 H1,H2,H3,H4 振幅 S 情報信号 U,Un 振幅比

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側では、互いに異なる周波数および
    振幅で、かつ、該周波数および振幅相互間に一定の相関
    関係を有する複数の搬送波を、同じ情報信号によりそれ
    ぞれ変調して同時に発信し、受信側では、搬送波の周波
    数および振幅における前記相関関係に基づいて、対象と
    する複数の搬送波を選別受信し、該複数の搬送波より前
    記情報信号をそれぞれ復調するようにしたことを特徴と
    するスペクトルパターンによる通信方法。
  2. 【請求項2】 送信側では、互いに異なる周波数の複数
    の搬送波を、情報内容が同じで、かつ、互いに振幅が異
    なり、該振幅が前記搬送波の周波数と一定の相関関係を
    有する情報信号によりそれぞれ変調して同時に発信し、
    受信側では、受信した搬送波より復調した復調信号のう
    ちから、前記搬送波の周波数および前記情報信号の振幅
    における前記相関関係に基づいて、前記情報信号を選別
    するようにしたことを特徴とするスペクトルパターンに
    よる通信方法。
  3. 【請求項3】 送信側では、前記複数の搬送波を3波以
    上とし、受信側では、復調された3波以上の前記情報信
    号を多数決処理するようにしたことを特徴とする請求項
    1または2記載のスペクトルパターンによる通信方法。
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