JP3886254B2 - スペクトルパターンによる通信方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に無線による通信方法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在までに広く利用されている無線通信方法における変調方法としては、
(1) 信号に応じて送信電波(搬送波)の振幅を変化させるもの(振幅変調)
(2) 信号に応じて送信電波(搬送波)の周波数を変化させるもの(周波数変調)
(3) 信号に応じて送信電波(搬送波)の位相を変化させるもの(位相変調)
(4) 信号に応じて送信電波(搬送波)自体を拡散させるもの(スペクトラム拡散変調)
があるが、これらの変調方法は、ノイズ、混信、妨害電波など、電波環境の悪い状況下では安定な通信が困難であり、さらに低い受信感度の状態になれば通信が不可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来技術に共通することは、いずれも1つの送信電波(搬送波)により信号を変調して送信する点であり、スペクトラム拡散変調では送信電波の周波数自体を広い周波数帯域に散らせて送信するため、他の変調方法に比較してノイズの影響を受けにくい方法といわれているが、瞬間的には、やはり1つの送信電波(搬送波)により送信する方法に変わりはない。
(発明の目的)
本発明の目的は、上述の課題を解決し、ノイズが多い状況下においても安定な通信を確保できる通信方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の本発明は、送信側では、互いに異なる周波数および振幅で、かつ、該周波数および振幅相互間に一定の相関関係を有する複数の搬送波を、同じ情報信号によりそれぞれ変調して同時に発信し、受信側では、搬送波の周波数および振幅における前記相関関係に基づいて、対象とする複数の搬送波を選別受信し、該複数の搬送波より前記情報信号をそれぞれ復調するようにしたことを特徴とするものである。
【0005】
また、請求項2記載の本発明は、送信側では、互いに異なる周波数の複数の搬送波を、情報内容が同じで、かつ、互いに振幅が異なり、該振幅が前記搬送波の周波数と一定の相関関係を有する情報信号によりそれぞれ変調して同時に発信し、受信側では、受信した搬送波より復調した復調信号のうちから、前記搬送波の周波数および前記情報信号の振幅における前記相関関係に基づいて、前記情報信号を選別するようにしたことを特徴とするものである。
【0006】
さらに、請求項3記載の本発明は、請求項1または2記載のスペクトルパターンによる通信方法において、送信側では、前記複数の搬送波を3波以上とし、受信側では、復調された3波以上の前記情報信号を多数決処理するようにしたことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態である、振幅変調型のスペクトルパターンによる通信方法における送信電波(被変調搬送波)を示す図である。
【0008】
図1において、太線は本発明による送信電波(被変調搬送波)を示し、細線はノイズや他の放送電波等を示している。なお、図1では、送信電波(被変調搬送波)として周波数f1およびf2の2波を使用する例について示している。
【0009】
本発明のスペクトルパターンによる通信方法では、搬送波の周波数と振幅の間に、または、搬送波の周波数と情報信号の振幅の間に、ある相関関係(規則性)を持たせている。図1の振幅変調型の実施の形態では、周波数f1での搬送波の振幅をH1とし、周波数f2での搬送波の振幅をH2とすれば、
(1) Δf=f1−f2(周波数差)、または、F=f1/f2(周波数比)
(2) U=H1/H2(振幅比)
という相関性を持たせる。したがって、送信電波には、ΔfまたはF、および、Uの2つのパラメータと、必然的に存在する時間要素の、合計3次元の要素が含まれることになる。
【0010】
図2は、送信電波(被変調搬送波)のスペクトルを示す図であり、上記の模様が図2に示されている。すなわち、送信電波(被変調搬送波)は、それぞれの電波の時間的変化(振幅、周波数)を含めた、3次元スペクトルとして送信される。
【0011】
通常、ある種の変調を受けている電波は、送信電波の搬送周波数(ここではf1とf2)を中心として周波数、および、振幅が変動している。
【0012】
図1の例では、受信側における受信感度に関わらず、周波数f1およびf2の搬送波の振幅比U(=H1/H2)、または、復調された情報信号の振幅比は一定である。
【0013】
受信側では、受信対象とする電波の周波数範囲を全体的に監視し、周波数および振幅に定められた相関関係のある1組の電波をサーチし、これらに追従しながら受信、復調を行う。
【0014】
図3は、同じく振幅変調型のスペクトルパターンによる通信方法を示す図である。周波数差Δfが既知であれば、3波以上の場合も全く同様であり、図3では4波の送信電波(被変調搬送波)を使用する場合を示している。図3の場合の相関性は、下記の通りである。
【0015】
(1) Δf1(f1−f2)=Δf2(f2−f3)=Δf3(f3−f4)、または、Fn=f1:f2:f3:f4
(2) Un=H1:H2:H3:H4
図4および図5は、本発明の実施の一形態である、振幅変調型のスペクトルパターンによる通信方法を実施する送信装置および受信装置の1例を示すブロック図である。図4は、2波の送信電波(搬送波)を用いる例を示し、図5は、搬送波の振幅を比較する例を示している。
【0016】
図4の送信装置において、搬送波発振器1,2により出力される周波数f1,f2の搬送波(両波の最大振幅値は等しい)は、情報信号発生回路3より出力される同一の情報信号Sにより振幅変調器4,5(特性は等しい)にてそれぞれ変調される。被変調搬送波は、高周波増幅器6,7によりα1倍とα2倍にそれぞれ直線増幅され、アンテナ8,9より発信される。高周波増幅器6,7の利得α1,α2は、被変調搬送波の振幅比が前述したU=H1/H2を満足するように定められる。
【0017】
図5の受信装置において、アンテナ10,11により受信された受信電波のうち、周波数差Δf(=f1−f2)のある2波の搬送波が同調回路12,13により選別される。同調回路12,13の出力は振幅比較回路14に入力され、その振幅H1,H2が比較される。振幅比較回路14は、振幅比(H1/H2)がα1/α2になるように、同調周波数変更回路15を制御し、同調回路12,13の同調周波数をf1とf2に一致させる。これにより、同調回路12,13の各出力は周波数f1,f2の搬送波となり、復調回路16,17により復調された復調信号は情報信号Sとなる。図5では、復調回路16,17から2つの情報信号Sが得られることになるが、▲1▼いずれかを情報信号と見做す、▲2▼ディジタルデータの場合はパリティやチェックコードの正しい方を採用する、などの信号処理方法が考えられ、特に後述するように、送信電波(搬送波)として3波以上を使用する場合には、多数決的処理方法、あるいは、統計的処理方法などにより、妨害を受けた情報信号を復元する方法も可能である。
【0018】
振幅比較回路14および同調周波数変更回路15の一具体例を図6に示す。図6では、ドライブ回路18の制御によるサーボモータ19の回転により同調回路12,13の可変容量(バリアブルコンデンサ)を回転軸を同軸として回転させて、同調周波数を差Δfを保ちつつ変更し、それぞれf1,f2に調整する様子を表している。
【0019】
図6において、同調回路12,13より出力される搬送波v1,v2の最大振幅電圧V1,V2が振幅検出回路20,21により検出され、最大振幅電圧V2より抵抗器R1〜R3にて電圧VH2と電圧VL2が作られる。電圧VH2と電圧VL2とは、Δf=f1−f2(周波数差)およびU=H1/H2(搬送波の振幅比)の相関関係を満足する搬送波抽出のための許容幅を規定する電圧であり、高周波増幅器6,7の利得比α1/α2の値に基づいて、次の不等式を満足するように抵抗器R1,R2,R3の値が設定される。
【0020】
Figure 0003886254
なお、図6において、22,23はコンパレータ、そして、24はアンド回路であり、アンド回路24は、最大振幅電圧V1が最大振幅電圧V2によって作られる電圧VH2と電圧VL2の間に入るまで、ローレベルの制御信号を出力し、ドライブ回路18を動作させ、ハイレベルの信号によりドライブ回路18の動作を停止させる。
【0021】
ここで、ドライブ回路18や2つの同調回路12,13が、常に同調周波数f1,f2の差△fまたは比Fを維持できるよう回路を設計する必要があるが、いずれも既存の技術で容易に実現可能である。
【0022】
なお、以上は搬送波2波による本発明の実施の形態を示したが、搬送波を周波数の異なる3波以上とする場合にも同様に適用できる。
【0023】
図5の受信装置は、受信搬送波の振幅を比較するものであるが、図7に示されるように、復調回路16,17により復調された復調信号D1,D2の振幅を比較することにより、所定の相関関係の搬送波を選別するようにしても良い。
【0024】
復調回路16,17により復調された復調信号D1,D2が振幅比較回路25に入力され、時々刻々変化するその振幅H1,H2が逐次比較される。振幅比較回路25は、振幅比(H1/H2)がα1/α2になるように、同調周波数変更回路15を制御し、同調回路12,13の同調周波数をf1とf2に一致させる。これにより、同調回路12,13の各出力は周波数f1,f2の搬送波となり、その時の復調回路16,17により復調された復調信号D1,D2は情報信号Sとなる。
【0025】
なお、復調信号D1,D2の振幅を比較する場合に、送信装置においては、図4に示されるように、被変調搬送波をα1倍とα2倍に増幅しても良いし、情報信号発生回路3より出力される情報信号Sを、振幅変調器4,5に入力する前に、α1倍とα2倍に増幅しても良い。
【0026】
図8および図9は、本発明の実施の他の形態である、周波数変調型のスペクトルパターンによる通信方法を実施する送信装置および受信装置の1例を示すブロック図である。図8は、4波の送信電波(搬送波)を用いる例を示し、図9は、受信搬送波の振幅を比較する例を示している。
【0027】
図8の送信装置において、搬送波発振器31〜34により、差あるいは比が所定の関係を有する周波数f1,f2,f3,f4の搬送波(最大振幅はすべて等しい)が出力され、周波数変調器35〜38(特性はすべて等しい)により、これらの4つの搬送波が情報信号発生回路39からの同一の情報信号Sにより変調される。各被変調搬送波は、高周波増幅器40〜43によりα1〜α4倍に直線増幅されて、アンテナ44〜47より発信される。高周波増幅器40〜43の利得α1〜α4は、被変調搬送波の振幅H1,H2,H3,H4が所定の振幅比Un(=H1:H2:H3:H4)の関係を満足するように定められる。
【0028】
図9の受信装置においては、アンテナ48〜51により受信された受信電波のうち、差あるいは比が所定の関係を有する周波数の4波の搬送波が同調回路52〜55により選別される。同調回路52〜55の出力は振幅比較回路56に入力され、その最大振幅H1〜H4が比較される。振幅比較回路56は、振幅比(H1:H2:H3:H4)がα1:α2:α3:α4に等しくなるまで、同調周波数変更回路57を制御し、同調回路52〜55の同調周波数を変更する。振幅比(H1:H2:H3:H4)がα1:α2:α3:α4に等しくなった時点の同調回路52〜55の各出力は周波数f1〜f4の搬送波となり、これらの搬送波が復調回路58〜61により復調された復調信号は情報信号Sとなる。
【0029】
図8および図9に示される本発明の実施の形態は、受信搬送波の振幅を比較するものであるが、図11に示されるように、復調回路58〜61により復調された復調信号D1〜D4の振幅を比較することにより、所定の相関関係の搬送波を選別するようにしても良い。
【0030】
図10の送信装置において、情報信号発生回路39により発生される情報信号Sは、増幅器62〜65によりα1〜α4倍に直線増幅され、周波数変調器35〜38にて周波数f1〜f4の搬送波を変調する。増幅器62〜65の利得α1〜α4は、増幅後の情報信号Sの振幅H1,H2,H3,H4が所定の振幅比Un(=H1:H2:H3:H4)の関係を満足するように定められる。
【0031】
図11の受信装置においては、復調回路58〜61により復調された復調信号D1〜D4が振幅比較回路66に入力され、その最大振幅H1〜H4が比較される。振幅比較回路66は、振幅比(H1:H2:H3:H4)がα1:α2:α3:α4に等しくなるまで、同調周波数変更回路57を制御し、同調回路52〜55の同調周波数を変更する。振幅比(H1:H2:H3:H4)がα1:α2:α3:α4に等しくなった時点の同調回路52〜55の各出力は周波数f1〜f4の搬送波となり、これらの搬送波が復調回路58〜61により復調された復調信号D1〜D4は情報信号Sとなる。
【0032】
図8〜図11の場合は、搬送波4波による本発明の実施の形態を示しているが、搬送波を周波数の異なる2波以上とする場合にも同様に適用できる。また、図8〜図11の周波数変調型を位相変調型とするようにしても良い。
【0033】
搬送波を周波数の異なる3波以上とする場合には、3つ以上の情報信号Sが得られるので、これらを多数決処理することが好ましい。図12(a)は多数決処理回路の一例を示し、図12(b)はA〜J点の出力を示すものである。
【0034】
図9,11の復調回路58〜60から出力されるアナログの情報信号はA/D変換回路71〜73によりディジタルの受信データにそれぞれ変換され、3つの受信データからそれぞれ2つをとる組み合わせで排他的オア回路74〜76に入力される。そして、A点,B点,C点の出力がD点,E点,F点の出力と共にオア回路77〜79に入力され、オア回路77〜79の出力はアンド回路80に入力される。その結果、図12(b)に示されるように、アンド回路80の出力(J点の出力)は多数決処理されたデータとなる。これにより、受信データの精度を一層高くすることができる。
【0035】
送信電波(被変調搬送波)による通信中に、外来ノイズや妨害電波の影響を受けた時、搬送波の周波数を自動的に変更するようにすれば、通信状態がより良好となる周波数帯へ移動することができ、通信品質を回復することができるので、大変望ましい。図13はこの自動周波数変更を行う回路の一例を示すものである。この例では、A局とB局が双方向通信を行っている状況を仮定し、通信データがパケット単位で送受信される場合を示している。
【0036】
図13の送受信装置はA局のものであり、B局も同様の送受信装置である。第1受信部81、第2受信部82、第3受信部83は、図5や図9等の同調回路および復調回路等から構成されたものとして示されている。これらの受信部81〜83より出力される3つの受信データは多数決処理回路84(詳細は図12で既に説明した通り)により多数決処理されると共に、エラー監視回路85により3つの受信データの不一致が検出される。このエラー監視回路85の一例を図14に示す。
【0037】
図14において、受信部81〜83よりシリアルに出力されるディジタルの3つの受信データは排他的オア回路85に入力される。3つの受信データの各ビットがすべて一致していれば排他的オア回路85の出力は[0]となり、ゲート86は閉じているが、3つの受信データの各ビットが不一致であると、排他的オア回路85の出力は[1]となり、ゲート86を開く。これにより、クロック発生回路87より出力されるクロックはゲート86を通り、カウンタ88で計数される。カウンタ88の計数値は一定時間毎に監視タイマ89のクリア信号によりクリアされるが、一定時間以内にカウンタ88の計数値が設定器90の設定値を越えると、比較器91はそれを検出して、[1]の周波数変更信号を出力する。つまり、3つの受信データの各ビットが不一致である率が低ければ、カウンタ88の計数値が設定器90の設定値に達する前にクリアされ、周波数変更信号は発生しないが、不一致の率が高いと、カウンタ88の計数値がクリアされる前に設定値に達し、周波数変更信号が発生する。なお、この例では、受信データのビット速度(ボーレート)よりクロックの周期を充分短くすることが必要である。
【0038】
図13に戻って説明を続ける。エラー監視回路85が周波数変更信号を出力すると、周波数変更信号/データ合成回路92により、B局へ送信すべきデータと周波数変更信号とがパケット単位で合成され、第1送信部93、第2送信部94、第3送信部95によりB局へ向けて発信される。送信部93〜95は図4や図8等の搬送波発振器、変調器および増幅器等から構成されるものである。
【0039】
同様に、B局からA局へ送られてくるデータも、周波数変更信号とパケット単位で合成されている。これらのデータおよび周波数変更信号は、周波数変更信号/データ分離回路96により分離され、分離された周波数変更信号が[1]であれば、送信部93〜95の搬送波の周波数が変更される。この動作は、周波数変更信号が[0]になるまで繰り返される。
【0040】
なお、受信側では、変更された送信電波(搬送波)の周波数に同調させる時間が必要であるから、送信側の周波数変更はこの時間を考慮したタイミングをとって行われる。
【0041】
送受信データにこのような処理を施すことにより、自動的に通信品質が最も良好な周波数帯を探しながら通信することが可能となる。なお、送信側において変更された送信電波(搬送波)の周波数への受信側での同調は、上述の方法により行われるから、送信側、受信側双方における周波数変更の仕方(連続的、ランダムなどの周波数変更規約)を定める必要はなく、第三者からの意図的な妨害電波を除去する場合などには極めて有効である。
【0042】
以上述べたように、受信側では、周波数および振幅の相関関係を探索して受信するから、受信側では、直接送信電波(被変調搬送波)の周波数を具体的に知る必要はなく、どの周波数帯の電波であるかを知っておけばよいことになる。
【0043】
本通信方法は複数の電波の同時発信および同時受信によるものであり、かつ、時間的変化を捉える3次元要素を利用した方法であるから、従来の単一搬送波による通信方法に比較して、電波伝播状態が良くない、あるいは、ノイズが多い環境下における通信においても、対象とする情報信号を受信・復調することが容易となる。
【0044】
さらに、使用している周波数帯の電波環境が良くないときには、送信側で任意に複数の送信電波(被変調搬送波)の周波数を、送受信間で定められた一定の相関関係(規則性)を維持しつつ変更(シフト)させて送信することができることから、電波環境に柔軟に対処可能となる。
【0045】
なお、本方法は、単に無線通信のみならず、有線通信、光通信、超音波探査などにも応用可能である。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ノイズが多い状況下においても安定な通信を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である、2波の場合の振幅変調型のスペクトルパターンによる通信方法を示す図である。
【図2】本発明による送信電波(被変調搬送波)のスペクトルを示す図である。
【図3】本発明の実施の一形態である、4波の場合の振幅変調型のスペクトルパターンによる通信方法を示す図である。
【図4】本発明による振幅変調型のスペクトルパターンによる通信方法を実施する送信装置の一例を示すブロック図である。
【図5】本発明による振幅変調型のスペクトルパターンによる通信方法を実施する受信装置の一例を示すブロック図である。
【図6】図5の振幅比較回路および同調周波数変更回路の一具体例を示す図である。
【図7】本発明による振幅変調型のスペクトルパターンによる通信方法を実施する受信装置の他の例を示すブロック図である。
【図8】本発明による周波数変調型のスペクトルパターンによる通信方法を実施する送信装置の一例を示すブロック図である。
【図9】本発明による周波数変調型のスペクトルパターンによる通信方法を実施する受信装置の一例を示すブロック図である。
【図10】本発明による周波数変調型のスペクトルパターンによる通信方法を実施する送信装置の他の例を示すブロック図である。
【図11】本発明による周波数変調型のスペクトルパターンによる通信方法を実施する受信装置の他の例を示すブロック図である。
【図12】本発明における多数決処理回路の一具体例およびその各部の出力を示す図である。
【図13】本発明における自動周波数変更回路の一例を示すブロック図である。
【図14】図6のエラー監視回路の一具体例を示す図である。
【符号の説明】
1,2 搬送波発振器
3 情報信号発生回路
4,5 振幅変調器
6,7 高周波増幅器
8,9,10,11 アンテナ
12,13 同調回路
14,25 振幅比較回路
15 同調周波数変更回路
16,17 復調回路
31〜34 搬送波発振器
35〜38 周波数変調器
39 情報信号発生回路
40〜43 高周波増幅器
44〜47,48〜51 アンテナ
52〜55 同調回路
56,66 振幅比較回路
57 同調周波数変更回路
58〜61 復調回路
62〜65 増幅器
71〜73 A/D変換回路
74〜76 排他的オア回路
77〜79 オア回路
80 アンド回路
84 多数決処理回路
F 周波数比
f1,f2,f3,f4 搬送波の周波数
Δf,Δf1,Δf2,Δf3 周波数差
H1,H2,H3,H4 振幅
S 情報信号
U,Un 振幅比

Claims (3)

  1. 送信側では、互いに異なる周波数および振幅で、かつ、該周波数および振幅相互間に一定の相関関係を有する複数の搬送波を、同じ情報信号によりそれぞれ変調して同時に発信し、受信側では、搬送波の周波数および振幅における前記相関関係に基づいて、対象とする複数の搬送波を選別受信し、該複数の搬送波より前記情報信号をそれぞれ復調するようにしたことを特徴とするスペクトルパターンによる通信方法。
  2. 送信側では、互いに異なる周波数の複数の搬送波を、情報内容が同じで、かつ、互いに振幅が異なり、該振幅が前記搬送波の周波数と一定の相関関係を有する情報信号によりそれぞれ変調して同時に発信し、受信側では、受信した搬送波より復調した復調信号のうちから、前記搬送波の周波数および前記情報信号の振幅における前記相関関係に基づいて、前記情報信号を選別するようにしたことを特徴とするスペクトルパターンによる通信方法。
  3. 送信側では、前記複数の搬送波を3波以上とし、受信側では、復調された3波以上の前記情報信号を多数決処理するようにしたことを特徴とする請求項1または2記載のスペクトルパターンによる通信方法。
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