JPH11330860A - 周波数シンセサイザ - Google Patents

周波数シンセサイザ

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JPH11330860A
JPH11330860A JP13792798A JP13792798A JPH11330860A JP H11330860 A JPH11330860 A JP H11330860A JP 13792798 A JP13792798 A JP 13792798A JP 13792798 A JP13792798 A JP 13792798A JP H11330860 A JPH11330860 A JP H11330860A
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integrator
accumulator
pulse
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Hideyuki Nosaka
秀之 野坂
Akihiro Yamagishi
明洋 山岸
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ROMを用いないダイレクト・ディジタル・
シンセサイザにおいて、積分器の出力電圧レベルが一意
に定まらない問題を解決し、基準電圧Vr の調整を不要
とする。 【解決手段】 ROMを用いないダイレクト・ディジタ
ル・シンセサイザの積分器の出力電圧を定期的にリセッ
トする。リセットの周期はアキュムレータの動作周期、
またはその整数倍の周期とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、任意の周波数を発
生する周波数シンセサイザに関する。特に、消費電力が
少なく、スプリアス特性が良好で、高周波数を容易に得
ることができる周波数シンセサイザに関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来の正弦波出力型のダイレク
ト・ディジタル・シンセサイザ(DDS)の構成例を示
す(参考文献:V.Reinhardt et al.,"A short survey o
f frequency synthesizer techniques", in Proc.40th
Annual Frequency Control symp., pp.355-365, May 19
86) 。
【0003】図9において、符号31はアキュムレー
タ、符号32はROM、符号33はD/A変換器、符号
34はローパスフィルタ(LPF)、符号35は周波数
設定データKが入力されるデータ入力端子、符号36は
クロック入力端子、符号37は出力端子を示す。
【0004】アキュムレータ31は、クロック信号の入
力ごとに周波数設定データKを累積加算する。アキュム
レータ31のビット数をnとすると、アキュムレータ3
1の出力が2n 以上になると、その超過分を初期値とし
て累積動作を継続する。このアキュムレータ31の出力
がROM32のアドレス指定に用いられる。ROM32
には正弦波の振幅データが書き込まれており、指定され
たアドレスに応じた正弦波データが出力される。この正
弦波データがD/A変換器33でアナログ信号に変換さ
れる。このアナログ信号はクロック周波数で変化する階
段波形であり、LPF34により平滑化することにより
シンセサイザ出力が得られる。
【0005】ここで、出力周波数fOUT は、クロック周
波数をfCLK 、周波数設定データをKとすると、 fOUT =(K/2n)・fCLK …(1) となる。
【0006】このようなダイレクト・ディジタル・シン
セサイザは、PLL(位相同期ループ)のようにフィー
ドバックループを用いないので、周波数分解能を高くで
き、また出力周波数を高速に切り換えることができる。
しかし、大規模なROMを必要とするため回路規模が大
きく、クロック周波数を高くすると消費電力が大きくな
る問題がある。また、クロック周波数は、ROMのアド
レス時間に制限される問題がある。
【0007】これらの問題を解決するために、図10に
示すようにROMを用いないダイレクト・ディジタル・
シンセサイザが考案されている(特開平9−83250
号公報)。
【0008】図10において、符号1はアキュムレー
タ、符号2はD/A変換器、符号3は遅延回路、符号4
は差動増幅器、符号55は積分器、符号6はコンパレー
タ、符号7はパルス発生器として使用されるトグルフリ
ップフロップ(T−FF)、符号9は周波数設定データ
Kが入力されるデータ入力端子、符号10はクロック入
力端子、符号11は基準電圧Vr が入力される基準電圧
入力端子、符号12は出力端子を示す。なお、D/A変
換器2、遅延回路3および差動増幅器4が差分信号発生
回路8を構成する。
【0009】以下、図11に示すタイムチャートを参照
して、図10に示すダイレクト・ディジタル・シンセサ
イザの動作について説明する。なお、アキュムレータ1
のビット数nは3、周波数設定データKは3としてい
る。(a) はクロック、(b) はD/A変換器2の出力(実
線)、(c) は遅延回路3の出力(破線)、(d) は差分信
号発生回路8(差動増幅器4)の出力、(e) は積分器5
5の出力、(f) はコンパレータ6の出力、(g) はT−F
F7の出力を示す。
【0010】n=3、K=3であるので、アキュムレー
タ1の動作周期は(2n/(Kと2nの最大公約数))=8
クロック周期となり、D/A変換器2の出力(b) 、これ
をクロック周期分遅延させた遅延回路3の出力(c) も8
クロック周期の動作となる。差分信号発生回路8は、D
/A変換器2の出力(b) から遅延回路3の出力(c) を引
いた電圧(d) を出力する。これは、2n クロック周期の
時間内に、Kに比例した電圧が−(K−2n)クロック周
期期間、(K−2n)に比例した電圧がKクロック周期期
間現れる。ここではn=3、K=3であるので、8クロ
ック周期の時間内に、3に比例した電圧が5クロック周
期期間、−5に比例した電圧が3クロック周期期間現れ
る。
【0011】積分器55は、差分信号発生回路8の出力
(d) を時間積分し、(e) に示す電圧波形を出力する。こ
こで、波形(e) のうち、電圧が時間とともに減少する期
間(右下がりの直線)は、常に1クロック周期となる。
したがって、電圧が時間とともに増加する直線(右上が
りの直線)は等間隔に並ぶことになる。コンパレータ6
は、積分器55の出力(e) が基準電圧Vr を越えたとき
に「1」を出力するので、その出力(f) が立ち上がるタ
イミングは等間隔となる。T−FF7は、コンパレータ
6の出力(f) の立ち上がりをトリガとするので、デュー
ティ比50%の矩形波(g) を出力する。
【0012】ここで、T−FF7の出力(g) の基本波
は、(1) 式の1/2の周波数で与えられる。また、T−
FF7はワンショットマルチバイブレータに置き換える
ことができるが、この場合の出力の基本波は (1)式の周
波数で与えられる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図10に示すようにR
OMを用いないダイレクト・ディジタル・シンセサイザ
は、低消費電力、高周波数での動作が可能であるが、こ
れをハードウェアで実現するには基準電圧Vr の与え方
に課題が残されている。すなわち、積分器55には相対
的な電圧の変化量についての情報(差分信号発生回路8
の出力(d) )しか与えられないので、積分を開始する初
期電圧(未知)によりその出力電圧レベルが影響を受け
る。さらに、差分信号発生回路8の出力電圧が理想値か
らずれていると、積分器55の出力(e) が電源電圧の範
囲内でドリフトすることになる。
【0014】したがって、このような予測不可能な積分
器55の出力電圧レベルに合わせて、基準電圧Vr を外
部から調整する必要があった。また、基準電圧Vr は、
積分器55の出力(e) のすべての直線波形と交わるよう
に調整する必要があるが、アキュムレータ1のビット数
nが大きい場合には、Vr の許容範囲が狭くなるので、
その調整も難しくなる。
【0015】本発明は、ROMを用いないダイレクト・
ディジタル・シンセサイザにおいて、積分器の出力電圧
レベルが一意に定まらない問題を解決し、基準電圧Vr
の調整を不要とする周波数シンセサイザを提供すること
を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の周波数シンセサ
イザは、従来のROMを用いないダイレクト・ディジタ
ル・シンセサイザの積分器の出力電圧を定期的にリセッ
トすることを特徴とする。ここで、リセットの周期はア
キュムレータの動作周期、またはその整数倍の周期とす
る。
【0017】このような積分器の定期的なリセットによ
り、積分は常に同じ初期電圧(既知)から開始されるの
で、積分器出力の電圧レベルが一意に定まる。また、仮
に差分信号発生回路の出力電圧が理想値からずれていた
としても、これによる積分器出力のドリフトは積分器の
リセットごとに修正されるので、ドリフトによる電圧誤
差が積分器出力の電圧レベルに累積されることがない。
【0018】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態:請求項1,
2)図1は、本発明の周波数シンセサイザの第1の実施
形態を示す。
【0019】図1において、アキュムレータ1、D/A
変換器2、遅延回路3、差動増幅器4、コンパレータ
6、T−FF7、差分信号発生回路8、データ入力端子
9、クロック入力端子10、基準電圧入力端子11、出
力端子12は、図10に示す従来構成と同様である。本
実施形態の特徴は、積分器55に代えてリセット回路付
きの積分器5を用い、クロックを分周する分周回路20
Aの出力によって積分器5をリセットする構成にある。
【0020】以下、図2に示すタイムチャートを参照し
て、本実施形態の動作について説明する。なお、アキュ
ムレータ1のビット数nは3、周波数設定データKは3
としている。(a) はクロック、(b) はD/A変換器2の
出力(実線)、(c) は遅延回路3の出力(破線)、(d)
は差分信号発生回路8(差動増幅器4)の出力、(e)は
分周回路20Aの出力、(f) は積分器5の出力、(g) は
コンパレータ6の出力、(h) はT−FF7の出力を示
す。
【0021】n=3、K=3であるので、アキュムレー
タ1の動作周期は(2n/(Kと2nの最大公約数))=8
クロック周期となり、D/A変換器2の出力(b) 、これ
をクロック周期分遅延させた遅延回路3の出力(c) も8
クロック周期の動作となる。差分信号発生回路8は、D
/A変換器2の出力(b) から遅延回路3の出力(c) を引
いた電圧(d) を出力する。積分器5は、差分信号発生回
路8の出力(d) を時間積分し、(f) に示す電圧波形を出
力する。分周回路20Aの出力波形(e) は、一例として
分周比8を設定したときのものである。分周回路20A
がパルスを出力すると、これに同期して積分器5がリセ
ット動作し、積分器5の出力(f) を初期電圧V0 に修正
する。
【0022】分周回路20Aの分周比は、アキュムレー
タ1の動作周期を考慮して決定される。すなわち、分周
回路20Aの動作周期(分周比の条件)は、アキュムレ
ータ1の動作周期と同じか、その整数倍に設定する必要
がある。これは、リセット動作が積分器5の出力波形の
周期性を乱さない条件である。各クロックが立ち上がる
瞬間の積分器5の電圧に注目すると、アキュムレータ1
の動作周期経過後に同じ電圧を通過する。たとえば、リ
セットを受けた後の積分器5の出力(f) は初期電圧V0
となるが、アキュムレータ1の動作周期(8クロック周
期)経過後に初めて初期電圧V0 に戻る。ここで、アキ
ュムレータ1の動作周期でリセットが行われる場合には
図2(f) に実線で示す波形となり、リセットが行われな
い場合には図2(f) に破線で示す波形となり、どらちの
場合でも初期電圧V0 に戻る。このように、リセットが
積分器5の出力波形の周期性を乱さないのは、リセット
周期がアキュムレータ1の動作周期の整数倍と一致する
場合だけである。
【0023】なお、図2では、分周回路20Aの出力
(e) の動作周期(8クロック周期)は、アキュムレータ
1の動作周期と一致させている。分周比を無限大にした
場合、すなわち分周回路20Aがパルスを出力しない場
合は、本周波数シンセサイザは従来のROMを用いない
ダイレクト・ディジタル・シンセサイザと同じになる。
逆に、分周比を小さく選べば、それだけリセットが頻繁
に行われることになるので、差分信号発生回路8の出力
の電圧誤差による積分器出力のドリフトを小さく抑える
ことができ、より理想的なシンセサイザ動作が可能にな
る。ただし、アキュムレータ1の動作周期はその設定デ
ータKに依存するので、分周比をできるだけ小さく設定
するためには、設定データKに応じて分周回路13の分
周比を変更する仕組みが必要である(これについては第
2の実施形態以降で説明する)。
【0024】コンパレータ6は、積分器5の出力(f) が
基準電圧Vr を越えたときに「1」を出力するので、そ
の出力(g) が立ち上がるタイミングは等間隔となる。T
−FF7は、コンパレータ6の出力(g) の立ち上がりを
トリガとするので、デューティ比50%の矩形波(h) を出
力する。T−FF7の出力(h) の基本周波数は、(1)式
の1/2の周波数で与えられる。また、T−FF7はワ
ンショットマルチバイブレータに置き換えることができ
るが、この場合の出力の基本周波数は (1)式の周波数で
与えられる。
【0025】図3は、分周回路20Aの構成例を示す。
図3において、符号21−1〜21−nはT−FF、符
号22はクロック入力端子、符号23は出力端子を示
す。T−FFは、アキュムレータ1のビット数nと同じ
個数が用いられ、nビットバイナリカウンタを構成す
る。アキュムレータ1の動作周期は2n/(Kと2n の最
大公約数)であるので、2n クロック周期よりも長くな
ることはない。したがって、分周回路20Aとしてnビ
ットバイナリカウンタを適用すれば、分周回路20Aの
動作周期はアキュムレータ1の動作周期と同じか、その
整数倍に設定することができ、第1の実施形態における
分周回路20Aの分周比の条件を満たす。なお、分周回
路20Aを分周比固定のバイナリカウンタで実現するこ
とにより、分周回路20Aの回路規模の縮小、消費電力
の低減を図ることができる。
【0026】(第2の実施形態:請求項1,3)図4
は、本発明の周波数シンセサイザの第2の実施形態を示
す。本実施形態の特徴は、図1に示す第1の実施形態の
分周回路20Aに代えて、周波数設定データKに応じて
分周比が設定される分周回路20Bを用いた構成にあ
る。その他の構成は、第1の実施形態と同様である。
【0027】図5は、分周回路20Bの構成例を示す。
図5において、符号21−1〜21−8はT−FF、符
号24−1〜24−13はORゲート、符号25−1〜
25−14はANDゲート、符号26−1〜26−7は
インバータ、符号27−1〜27−7はデータ入力端
子、符号22はクロック入力端子、符号23は出力端子
を示す。
【0028】T−FFは、アキュムレータ1のビット数
nと同じ個数が用いられ、nビットバイナリカウンタを
構成する。ここでは、n=8の場合を示す。設定データ
は7ビットであり、データ入力端子27−1〜27−7
からK6〜K0が入力される。K6は最上位ビット、K
0は最下位ビットである。ORゲート、ANDゲート、
インバータは、7ビットの設定データに応じて分周比設
定のための制御用ゲートとして機能する。例えば、K6
=1のときは、ORゲート24−1を介してANDゲー
ト25−1に「0」、ANDゲート25−2に「1」が
入力されるので、T−FF21−1,21−2を介して
4分周されたクロックがANDゲート25−2およびO
Rゲート24−7を介して出力される。同様に、K5=
1のときは、T−FF21−1,21−2,21−3を
介して8分周されたクロックがANDゲート25−4お
よびORゲート24−8を介して出力される。
【0029】分周回路20Bは、アキュムレータ1と同
じように、2n/(Kと2n の最大公約数)クロック周期
で動作する。ここで、n=8、K=96(1100000)の場合
について説明する。K=96と 28=256 の最大公約数は
32であるので、アキュムレータ1は 256/32=8クロッ
ク周期で動作する。一方、図5に示す分周回路20Bに
入力されるデータは、K6=K5=1、K4〜K0=0
であるので、T−FF21−3の出力が分周回路20B
の出力端子23に現れ、分周比は8となる。すなわち、
この分周回路20Bの動作周期は、アキュムレータ1の
動作周期である8クロック周期と一致する。このよう
に、分周回路20Bの分周比を周波数設定データKに合
わせて最小値に設定できるので、積分器5のリセットを
効果的に行うことができる。なお、本実施形態の周波数
シンセサイザの各部の波形は図2の波形と一致する。
【0030】(第3の実施形態:請求項4)図6は、本
発明の周波数シンセサイザの第3の実施形態を示す。本
実施形態の特徴は、図4に示す第2の実施形態の分周回
路20Bに代えて、周波数設定データKの分周比で、ア
キュムレータ1の計数値の最上位ビットまたはオーバー
フロー信号を分周する分周回路20Cを用いた構成にあ
る。その他の構成は、第1の実施形態および第2の実施
形態と同様である。
【0031】n=8、K=96の場合について説明する。
アキュムレータ1の計数値の最上位ビットまたはオーバ
ーフロー信号は、2n =256 クロック周期内にK=96個
のパルスを出力する。したがって、分周比K=96の分周
回路20Cの出力は、2n =256 クロック周期内に1個
のパルスを含むことになる。すなわち、分周回路20C
は、クロックを2n 分周した信号(第2の実施形態にお
ける分周回路20Bの出力信号)と同じパルス数の信号
を出力することになる。なお、本実施形態の分周回路2
0Cは、クロックの1/2以下の低い周波数が入力され
るので、消費電力の低減を図ることができる。
【0032】(第4の実施形態:請求項5)図7は、本
発明の周波数シンセサイザの第4の実施形態を示す。本
実施形態の特徴は、以上示した分周回路20A〜20C
に代えて、アキュムレータ1の計数値の各ビットが所定
のデータに一致したときにパルスを出力するディジタル
コンパレータ28を用いた構成にある。その他の構成
は、以上示した各実施形態と同様である。
【0033】ディジタルコンパレータ28に設定される
nビットの比較データは、アキュムレータ1が取りうる
値に選ぶ必要がある。逆に、比較データをアキュムレー
タ1の初期値としておけば、アキュムレータ1の計数値
はある時間経過後に必ず比較データと一致する。例え
ば、比較データを「0」とし、アキュムレータ1の初期
値を「0」としておけば、どのような設定データKが設
定されようとも、2n クロック周期経過後までにアキュ
ムレータ1の計数値は「0」となる。なお、比較データ
を「0」とした場合には、ディジタルコンパレータ28
は単純にn入力NORゲートきみで実現できる。すなわ
ち、アキュムレータ1の計数値の全ビットが「0」にな
った場合にのみ、n入力NORゲートの出力は「1」と
なる。
【0034】ディジタルコンパレータ28は、アキュム
レータ1の動作周期である2n/(Kと2n の最大公約
数)クロック周期に1個のパルスを出力するので、図6
に示す第3の実施形態における分周回路20Cと同じパ
ルス数の信号を出力することになる。ディジタルコンパ
レータ28は、比較的回路規模が大きいT−FFが不要
であるので、回路規模の縮小、消費電力の低減を図るこ
とができる。
【0035】(第5の実施形態:請求項1,6)図8
は、本発明の周波数シンセサイザの第5の実施形態を示
す。本実施形態の特徴は、図1に示す第1の実施形態の
構成において、分周回路20Aの出力パルス幅を1クロ
ック周期に修正するパルス幅調整回路29を備えた構成
にある。図2(e) に示す分周回路20Aの出力パルス幅
は、1クロック周期に設定している。なお、パルス幅調
整回路29は、第2の実施形態〜第4の実施形態におい
ても同様に適用することができるが、ここでは第1の実
施形態に適用した例について説明する。
【0036】通常の分周回路は、特に出力パルス幅の調
整を行わなければ入力クロックと同じパルス幅となり、
このままのパルス幅で積分器5のリセットを行っても周
波数シンセサイザの動作上の問題はない。しかし、分周
回路20Aの出力パルス幅が1クロックに満たない場合
には、積分器5の出力がV0 となる時間が1クロック周
期未満となり、残りの時間に積分器5は積分動作を開始
してしまう。そのため、設定すべき基準電圧Vr が分周
回路20Aの出力パルス幅に依存してしまうことにな
る。そこで、分周回路20Aの出力パルス幅を1クロッ
ク周期に修正してから積分器5に入力すれば、リセット
後の積分は常にV0 からスタートすることになる。これ
により、基準電圧Vr が分周回路20Aの出力パルス幅
に影響されることがなくなり、その設定が容易になる。
【0037】パルス幅調整回路29は、例えばD−FF
(ディレーフリップフロップ)により実現することがで
きる。分周回路20Aの出力パルスをD−FFのD入力
に接続し、外部クロックをD−FFのクロック入力に接
続すれば、分周回路20Aの出力パルスは1クロック周
期遅延されると同時に、パルス幅が1クロック周期に修
正される。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の周波数シ
ンセサイザは、従来のROMを用いないダイレクト・デ
ィジタル・シンセサイザの積分器の出力電圧を定期的に
リセットすることにより、積分を常に同じ初期値(既
知)から開始させることができる。これにより、積分器
の出力電圧レベルを一意に定めることができる。また、
積分器出力のドリフトによる電圧誤差が積分器出力の電
圧レベルに累積されることがない。
【0039】このように、積分器の出力電圧レベルが一
意に定まることは、外部から入力する基準電圧Vr の調
整を不要にすることを意味する。すなわち、本発明によ
り、低消費電力で高速周波数切り替えが可能で、かつ基
準電圧の調整を不要とする周波数シンセサイザを実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の周波数シンセサイザの第1の実施形態
を示すブロック図。
【図2】第1の実施形態の動作例を示すタイムチャー
ト。
【図3】分周回路20Aの構成例を示すブロック図。
【図4】本発明の周波数シンセサイザの第2の実施形態
を示すブロック図。
【図5】分周回路20Bの構成例を示すブロック図。
【図6】本発明の周波数シンセサイザの第3の実施形態
を示すブロック図。
【図7】本発明の周波数シンセサイザの第4の実施形態
を示すブロック図。
【図8】本発明の周波数シンセサイザの第5の実施形態
を示すブロック図。
【図9】従来のダイレクト・ディジタル・シンセサイザ
の構成例を示すブロック図。
【図10】ROMを用いない従来のダイレクト・ディジ
タル・シンセサイザの構成例を示すブロック図。
【図11】図10に示す構成の動作例を示すタイムチャ
ート。
【符号の説明】
1 アキュムレータ 2 D/A変換器 3 遅延回路 4 差動増幅器 5 積分器 6 コンパレータ 7 トグルフリップフロップ(T−FF) 8 差分信号発生回路 9 データ入力端子 10 クロック入力端子 11 基準電圧入力端子 12 出力端子 20A,20B,20C 分周回路 21 トグルフリップフロップ(T−FF) 22 クロック入力端子 23 出力端子 24 ORゲート 25 ANDゲート 26 インバータ 27 データ入力端子 28 ディジタルコンパレータ 29 パルス幅調整回路 31 アキュムレータ 32 ROM 33 D/A変換器 34 ローパスフィルタ(LPF) 35 データ入力端子 36 クロック入力端子 37 出力端子 55 積分器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロックが入力されるごとに周波数設定
    データKを累積し、累積値がオーバーフローしたとき
    に、その超過分を初期値として前記周波数設定データK
    の累積を継続するnビットのアキュムレータと、 前記アキュムレータの現在の計数値と、1クロック前の
    計数値との差分に相当する信号を出力する差分信号発生
    回路と、 前記差分信号発生回路の出力を時間積分する積分器と、 前記積分器の出力電圧と所定の基準電圧とを比較するコ
    ンパレータと、 前記コンパレータの出力パルスに同期したパルスを発生
    し、シンセサイザ出力とするパルス発生器とを備えた周
    波数シンセサイザにおいて、 前記アキュムレータの動作周期またはその整数倍に対応
    する分周比で前記クロックを分周する分周回路を備え、 前記積分器は、前記分周回路の出力パルスが入力された
    ときに、その出力電圧を所定値にリセットする手段を含
    むことを特徴とする周波数シンセサイザ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の周波数シンセサイザに
    おいて、 分周回路は、アキュムレータのビット数nと等しい段数
    のバイナリカウンタであることを特徴とする周波数シン
    セサイザ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の周波数シンセサイザに
    おいて、 分周回路は、分周比が(2n/(Kと2nの最大公約数))
    に設定されるプログラマブルカウンタであることを特徴
    とする周波数シンセサイザ。
  4. 【請求項4】 クロックが入力されるごとに周波数設定
    データKを累積し、累積値がオーバーフローしたとき
    に、その超過分を初期値として前記周波数設定データK
    の累積を継続するnビットのアキュムレータと、 前記アキュムレータの現在の計数値と、1クロック前の
    計数値との差分に相当する信号を出力する差分信号発生
    回路と、 前記差分信号発生回路の出力を時間積分する積分器と、 前記積分器の出力電圧と所定の基準電圧とを比較するコ
    ンパレータと、 前記コンパレータの出力パルスに同期したパルスを発生
    し、シンセサイザ出力とするパルス発生器とを備えた周
    波数シンセサイザにおいて、 前記周波数設定データKの分周比で、前記アキュムレー
    タの計数値の最上位ビットまたはオーバーフロー信号を
    分周する分周回路を備え、 前記積分器は、前記分周回路の出力パルスが入力された
    ときに、その出力電圧を所定値にリセットする手段を含
    むことを特徴とする周波数シンセサイザ。
  5. 【請求項5】 クロックが入力されるごとに周波数設定
    データKを累積し、累積値がオーバーフローしたとき
    に、その超過分を初期値として前記周波数設定データK
    の累積を継続するnビットのアキュムレータと、 前記アキュムレータの現在の計数値と、1クロック前の
    計数値との差分に相当する信号を出力する差分信号発生
    回路と、 前記差分信号発生回路の出力を時間積分する積分器と、 前記積分器の出力電圧と所定の基準電圧とを比較するコ
    ンパレータと、 前記コンパレータの出力パルスに同期したパルスを発生
    し、シンセサイザ出力とするパルス発生器とを備えた周
    波数シンセサイザにおいて、 前記アキュムレータの計数値の各ビットが所定のデータ
    に一致したときにパルスを出力するディジタルコンパレ
    ータを備え、 前記積分器は、前記ディジタルコンパレータの出力パル
    スが入力されたときに、その出力電圧を所定値にリセッ
    トする手段を含むことを特徴とする周波数シンセサイ
    ザ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の周波数
    シンセサイザにおいて、 積分器をリセットするパルスのパルス幅をクロック周期
    に修正するパルス幅調整回路を備えたことを特徴とする
    周波数シンセサイザ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4769985B2 (ja) * 2004-11-26 2011-09-07 エスティー‐エリクソン、ソシエテ、アノニム ジッタ低減回路および周波数合成器

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JP4563165B2 (ja) * 2004-12-17 2010-10-13 セイコーNpc株式会社 周波数シンセサイザ及びその基準信号位相設定方法

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