JPH11330856A - 電圧制御発振器、周波数制御特性調整システム及び周波数制御特性調整方法 - Google Patents

電圧制御発振器、周波数制御特性調整システム及び周波数制御特性調整方法

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JPH11330856A
JPH11330856A JP13065198A JP13065198A JPH11330856A JP H11330856 A JPH11330856 A JP H11330856A JP 13065198 A JP13065198 A JP 13065198A JP 13065198 A JP13065198 A JP 13065198A JP H11330856 A JPH11330856 A JP H11330856A
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control
frequency
circuit
connection
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JP13065198A
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Manabu Oka
学 岡
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  • Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な付加回路で周波数制御特性を容易に自
動的に調整し、周波数制御特性のばらつきを低減させ
る。 【解決手段】 制御電圧変換回路11及び周波数調整回
路12により周波数制御特性を容易に調整し、水晶振動
子,可変リアクタンス素子及び発振回路を構成するIC
の製造ばらつきにより生じた周波数制御特性のばらつき
を低減できる。さらに制御電圧変換回路及び周波数調整
回路はIC化が容易であるため、組立コストを低減でき
るとともに、電圧制御圧電発振器の小型化、低価格化に
有利となる。さらに、周波数制御特性の調整作業は、周
波数制御特性調整装置32がデジタルデータである調整
用データDADJを出力することにより、電気的調整のみ
で行え、機械的調整を行う必要がないので、周波数制御
特性調整時間の短縮が可能となり、ひいては、電圧制御
圧電発振器の製造コストを低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信機や映像
機器,測定器等に用いられる電圧制御発振器に係り、特
に周波数電圧制御特性の精密な電圧制御発振器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図16に従来の一般的な電圧制御発振器
の構成図を示す。図18に従来の一般的な電圧制御発振
器の構成図を示す。電圧制御型圧電発振回路200は、
出力端子OUTから出力される発振信号SOSCの発振周波数
fOSCを変化させるための制御電圧VCを印加するための
周波数制御端子VCと、一端が周波数制御端子VCに接
続され、ユーザが周波数制御端子VCに接続する図示し
ない発振周波数制御回路の発振段への影響を回避すると
ともに、発振周波数制御回路を発振段に粗結合するため
の入力抵抗Riと、入力抵抗Riの他端が一端に接続さ
れた圧電振動子Xと、入力抵抗Riと圧電振動子Xの中
間接続点にカソード端子が接続された可変容量ダイオー
ドCvと、可変リアクタンス素子Cvのカソード端子に一
端が接続され、他端が低電位側電源GNDに接続された
トリマコンデンサ(以下、トリマという。)CTと、を
備えて構成されている。
【0003】また、電圧制御型圧電発振回路200は、
高電位側電源VCCに一端が接続され、圧電振動子Xの他
端に他端が接続された第1バイアス抵抗R1と、圧電振
動子Xと第1バイアス抵抗R1との中間接続点に一端が
接続され、他端が低電位側電源GNDに接続された第2
バイアス抵抗R2と、圧電振動子Xと第1バイアス抵抗
R1との中間接続点にベース端子が接続されたNPNト
ランジスタQ1と、高電位側電源VCCに一端が接続さ
れ、NPNトランジスタQ1のコレクタ端子に他端が接
続されたコレクタ抵抗Rcと、を備えて構成されてい
る。
【0004】さらに電圧制御型圧電発振回路200は、
コレクタ抵抗RCとNPNトランジスタQ1の中間接続点
に一端が接続され、他端が出力端子OUTに接続され、発
振信号SOSCのDC成分を除去するためのDCカット用
コンデンサCCOと、NPNトランジスタQ1のエミッタ
端子に一端が接続され、他端が低電位側電源GNDに接
続されたエミッタ抵抗Reと、NPNトランジスタQ1の
ベース端子と圧電振動子Xの中間接続点に一端が接続さ
れ、NPNトランジスタQ1のエミッタ端子とエミッタ
抵抗Reの中間接続点に他端が接続された第1発振用コ
ンデンサCO1と、NPNトランジスタQ1のエミッタ端
子とエミッタ抵抗Reの中間接続点に一端が接続され、
他端が低電位側電源GNDに接続された第2発振用コン
デンサCO2と、を備えて構成されている。
【0005】上記従来の回路構成の電圧制御発振器にお
いては、外付けの市販の可変容量ダイオードやICに内
蔵した可変容量ダイオードCVの容量値及び容量−逆電
圧特性にばらつきがあっても回路的に補正することはで
きなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この場合において、単
体として市販されている可変容量ダイオードは専用プロ
セスで作成できるため電圧制御発振器全体として精度を
得やすい。図18にIC内蔵ダイオードの逆電圧Vに対
する容量Cの変化の一例を示す。図18に示すように、
ICのPN接合を利用して可変容量ダイオードCVを形
成した場合、逆電圧容量特性の容量ばらつきや容量変化
率がばらつきが大きく、結果として周波数制御特性のば
らつきを増大させる要因となっていた。
【0007】また、IC内蔵ダイオードの特性をICチ
ップの段階で検査すると、このダイオードの特性が不良
であるだけで、IC全体が不良となってしまい、歩留ま
りが低下してICコストの増大を招くだけでなく、製造
のばらつきの状態によっては、ICロット全体が不良に
なってしまうという問題点があった。特に電圧制御発振
器をICとして製造した場合には、可変リアクタンス素
子のばらつきや圧電振動子の製造ばらつき等により周波
数制御特性の傾きのばらつきが大きいという欠点があ
り、無線通信機器などに使用される電圧制御水晶発振器
(VCXO)の周波数制御特性(制御電圧−発振周波
数)の傾きの許容範囲幅を十分カバーできなかった。
【0008】より具体的に、図17の周波数制御特性図
を参照して説明する。図17において、符号aは水晶振
動子,可変容量ダイオード,ICの製造ばらつきにより
生じた周波数制御特性のばらつきの範囲の一例を示して
いる。この場合において、必要とされるVCXOの周波
数制御特性の範囲が符号bで表すものであった場合、こ
の電圧制御発振器の歩留りは非常に悪く、生産性を損な
うことになる。
【0009】そこで、本発明の第1の目的は、簡単な付
加回路で周波数制御特性を容易に調整し、周波数制御特
性のばらつきを低減させることが可能な電圧制御発振器
を提供することにある。また、本発明の第2の目的は、
電圧制御発振器における周波数制御特性のばらつきを自
動的に調整することが可能な周波数制御特性調整システ
ム及び周波数制御特性調整方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の構成は、 圧電振動子及び前記圧電
振動子に直列に接続された可変リアクタンス素子を有
し、制御電圧端子に印加された制御電圧に対応する所定
の発振周波数を有する発振信号を出力する電圧制御発振
器において、変換制御電圧に基づいて前記発振信号を生
成し出力する電圧制御発振回路と、前記発振信号の発振
周波数が前記制御電圧に対応する予め設定した基準発振
周波数となるように、前記制御電圧を予め設定した前記
変換制御電圧に変換する制御電圧変換回路と、を備えた
ことを特徴としている。
【0011】請求項2記載の構成は、請求項1記載の構
成において、前記制御電圧変換回路は、前記制御電圧端
子に接続された第1抵抗回路と、前記第1の抵抗回路に
直列に接続された第2抵抗回路と、を有し、前記第1抵
抗回路の抵抗値及び前記第2抵抗回路の抵抗値に対応す
る分圧比で、前記制御電圧を分圧することにより前記制
御電圧を前記変換電圧に変換することを特徴としてい
る。
【0012】請求項3記載の構成は、請求項2記載の構
成において、前記第1抵抗回路または前記第2抵抗回路
の少なくとも一方は、複数の抵抗により構成され、前記
複数の抵抗は、前記電圧制御端子と前記第1抵抗回路及
び前記第2抵抗回路の中間接続点との間、若しくは、前
記中間接続点と低電位側電源との間に固定的に接続され
た固定接続抵抗と、所定の抵抗を有する複数の選択接続
抵抗と、を有し、前記複数の選択接続抵抗のうち、所望
の前記選択接続抵抗を前記固定接続抵抗に並列または直
列に接続する抵抗接続回路を備えたことを特徴としてい
る。
【0013】請求項4記載の構成は、請求項1ないし請
求項3のいずれかに記載の構成において、前記圧電振動
子及び前記可変リアクタンス素子の中間接続点と、前記
制御電圧変換回路と、の間に入力抵抗を接続したことを
特徴としている。
【0014】請求項5記載の構成は、請求項3記載の構
成において、前記選択接続抵抗の前記固定接続抵抗に対
する接続/非接続を制御するための抵抗接続制御データ
を記憶する抵抗情報メモリと、外部からの調整用制御デ
ータに基づいて前記抵抗情報メモリに予め前記抵抗接続
制御データを記憶させるとともに、前記調整用制御デー
タあるいは前記抵抗接続制御データに基づいて前記抵抗
接続回路を制御する接続制御回路と、を備えたことを特
徴としている。
【0015】請求項6記載の構成は、請求項1ないし請
求項5のいずれかに記載の構成において、所定の静電容
量を有し、前記圧電振動子に接続される固定接続容量素
子と、所定の静電容量を有する複数の選択接続容量素子
と、前記複数の選択接続容量素子のうち、所望の前記選
択接続容量素子を前記固定接続容量素子に並列に接続す
る容量接続回路と、を備えたことを特徴としている。
【0016】請求項7記載の構成は、請求項6記載の構
成において、前記選択接続容量素子の前記固定接続容量
素子に対する接続/非接続を制御するための容量接続制
御データを記憶する容量情報メモリと、外部からの調整
用制御データに基づいて前記容量情報メモリに予め前記
容量接続制御データを記憶させるとともに、前記調整用
制御データあるいは前記容量接続制御データに基づいて
前記容量接続回路を制御する接続制御回路と、を備えた
ことを特徴としている。
【0017】請求項8記載の構成は、請求項1ないし請
求項7記載のいずれかに記載の構成において、前記制御
電圧端子から見た入力インピーダンスを一の前記制御電
圧に対して前記変換制御電圧を変化させた場合でも一定
に保持することを特徴としている。
【0018】請求項9記載の構成は、請求項2ないし請
求項5のいずれかに記載の構成において、前記制御電圧
端子から見た入力インピーダンスが前記第1抵抗回路の
抵抗値及び前記第2抵抗回路の抵抗値にかかわらず一定
であるように前記第1抵抗回路の抵抗値及び前記第2抵
抗回路の抵抗値を設定することを特徴としている。
【0019】請求項10記載の構成は、請求項1ないし
請求項9のいずれかに記載の構成において、前記圧電振
動子は、水晶振動子であることを特徴としている。
【0020】請求項11記載の構成は、請求項1ないし
請求項10のいずれかに記載の構成において、前記圧電
振動子及び前記可変リアクタンス素子を除く構成部品が
ワンチップICとして構成されていることを特徴として
いる。
【0021】請求項12記載の構成は、請求項11記載
の構成において、前記ワンチップIC、前記圧電振動子
及び前記可変リアクタンス素子が一体としてモールド封
止されていることを特徴としている。
【0022】請求項13記載の構成は、請求項11記載
の構成において、前記ワンチップIC、前記圧電振動子
及び前記可変リアクタンス素子が一のパッケージに収納
されていることを特徴としている。
【0023】請求項14記載の構成は、請求項11記載
の構成において、前記圧電振動子及び前記可変リアクタ
ンス素子が一体としてモールド封止されていることを特
徴としている。
【0024】請求項15記載の構成は、請求項11記載
の構成において、前記圧電振動子及び前記可変リアクタ
ンス素子が一のパッケージに収納されていることを特徴
としている。
【0025】請求項16記載の構成は、請求項11記載
の構成において、前記圧電振動子を除く構成部品がワン
チップICとして構成されていることを特徴としてい
る。
【0026】請求項17記載の構成は、請求項16記載
の構成において、前記ワンチップIC及び前記圧電振動
子が一体としてモールド封止されていることを特徴とし
ている。
【0027】請求項18記載の構成は、請求項16記載
の構成において、前記ワンチップIC及び前記圧電振動
子が一のパッケージに収納されていることを特徴として
いる。
【0028】請求項19記載の構成は、請求項1ないし
請求項18のいずれかに記載の電圧制御発振器に対し、
前記制御電圧端子に所定の基準制御電圧を印加した状態
で、前記基準制御電圧に対応する所定の基準発振周波数
を有する発振信号を出力させるための調整を行う周波数
制御特性調整システムにおいて、前記制御電圧端子に所
定の基準制御電圧を印加した状態で前記発振信号の周波
数を検出する発振周波数検出手段と、前記検出した発振
信号の周波数と前記基準発振周波数とを比較し、比較結
果に基づいて、前記選択接続抵抗の前記固定接続抵抗に
対する接続/非接続を制御するための前記調整用制御デ
ータを出力するための調整用データ出力手段と、を備え
たことを特徴としている。
【0029】請求項20記載の構成は、請求項6ないし
請求項18のいずれかに記載の電圧制御発振器に対し、
前記制御電圧端子に所定の基準制御電圧を印加した状態
で、前記基準制御電圧に対応する所定の基準発振周波数
を有する発振信号を出力させるための調整を行う周波数
制御特性調整システムにおいて、前記制御電圧端子に所
定の基準制御電圧を印加した状態で前記発振信号の周波
数を検出する発振周波数検出手段と、前記検出した発振
信号の周波数と前記基準発振周波数とを比較し、比較結
果に基づいて、前記選択接続抵抗の前記固定接続抵抗に
対する接続/非接続を制御するための前記調整用制御デ
ータ及び前記選択接続容量素子の前記固定接続容量素子
に対する接続/非接続を制御するための前記調整用制御
データを出力するための調整用データ出力手段と、を備
えたことを特徴としている。
【0030】請求項21記載の構成は、請求項1ないし
請求項18のいずれかに記載の電圧制御発振器に対し、
前記制御電圧端子に所定の基準制御電圧を印加した状態
で、前記基準制御電圧に対応する所定の基準発振周波数
を有する発振信号を出力させるための調整を行う周波数
制御特性調整方法において、前記制御電圧端子に所定の
基準制御電圧を印加する基準制御電圧印加工程と、前記
基準制御電圧を印加した状態で前記発振信号の周波数を
検出する発振周波数検出工程と、前記検出した発振信号
の周波数と前記基準発振周波数とを比較し、比較結果に
基づいて、前記選択接続抵抗の前記固定接続抵抗に対す
る接続/非接続を制御するための前記調整用制御データ
を出力するための調整用データ出力工程と、を備えたこ
とを特徴としている。
【0031】請求項22記載の構成は、請求項6ないし
請求項18のいずれかに記載の電圧制御発振器に対し、
前記制御電圧端子に所定の基準制御電圧を印加した状態
で、前記基準制御電圧に対応する所定の基準発振周波数
を有する発振信号を出力させるための調整を行う周波数
制御特性調整方法において、前記制御電圧端子に所定の
基準制御電圧を印加する基準制御電圧印加工程と、前記
基準制御電圧を印加した状態で前記発振信号の周波数を
検出する発振周波数検出工程と、前記検出した発振信号
の周波数と前記基準発振周波数とを比較し、比較結果に
基づいて、前記選択接続抵抗の前記固定接続抵抗に対す
る接続/非接続を制御するための前記調整用制御データ
及び前記選択接続容量素子の前記固定接続容量素子に対
する接続/非接続を制御するための前記調整用制御デー
タを出力するための調整用データ出力工程と、を備えた
ことを特徴としている。
【0032】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して本発明の好適
な実施形態について説明する。 [1] 第1実施形態 [1.1] 第1実施形態の原理説明 図1の第1実施形態の原理説明図を示す。電圧制御圧電
発振器100は、大別すると、周波数制御端子VCに印
加された制御電圧VCを変換して変換制御電圧VC1を生
成する制御電圧変換回路101と、変換制御電圧VC1に
基づいて、制御電圧VCに対応する予め設定した基準発
振周波数を有する発振信号SOSCを生成し、出力端子OUT
から出力する電圧制御発振回路102と、を備えて構成
されている。
【0033】電圧制御発振回路102は、圧電振動子X
と、圧電振動子Xに直列に接続された可変リアクタンス
素子CVと、制御電圧VCに対応する所定の発振周波数を
有する発振信号SOSCを生成し出力する発振回路103
と、を備えて構成されている。ここで、電圧制御圧電発
振器100の概要動作を説明する。電圧制御圧電発振器
100の制御電圧変換回路101は、周波数制御端子V
Cに印加された制御電圧VCを変換して変換制御電圧VC
1を生成し、可変リアクタンス素子CVに変換制御電圧V
C1を印加する。
【0034】この場合において、変換制御電圧VC1は、
理想的な電圧制御発振器に制御電圧VCが印加された場
合に、出力端子OUTから発振回路が出力すべき基準発振
周波数に対応する発振周波数(=基準発振周波数)を有
する発振信号SOSCを実際の電圧制御発振回路102が
出力するのに必要な電圧に設定されている。従って、ユ
ーザ側からは電圧制御圧電発振器は理想的な電圧制御圧
電発振器として動作しているように見えることとなる。
【0035】[1.2] 第1実施形態の具体例 図2に第1実施形態の具体的構成例を示す。電圧制御圧
電発振器10は、大別すると、出力端子OUTから出力さ
れる発振信号SOSCの発振周波数fOSCを変化させるため
の制御電圧VCを印加するための周波数制御端子VC
と、一端が周波数制御端子VCに接続され、ユーザが周
波数制御端子VCに接続する図示しない発振周波数制御
回路の発振段への影響を回避するとともに、発振周波数
制御回路を発振段に粗結合するための入力抵抗とし機能
するとともに、周波数制御端子VCに印加された制御電
圧VCを変換して変換制御電圧VC1を生成する制御電圧
変換回路11と、制御電圧変換回路11の出力端子が一
端に接続された圧電振動子Xと、制御電圧変換回路11
と圧電振動子Xとの中間接続点にカソード端子が接続さ
れた可変リアクタンス素子Cvと、を備えて構成されて
いる。
【0036】さらに電圧制御圧電発振器10は、可変リ
アクタンス素子Cvのアノード端子に一端が接続され、
他端が低電位側電源GNDに接続され、所望の容量を有
する一つのコンデンサと等価な働きをする周波数調整回
路12と、実際に発振周波数fOSCを有する発振信号SO
SCを生成し、出力端子OUTから出力する発振回路13
と、通常動作時に制御電圧変換回路11を構成する後述
のスイッチS1-2〜S1-n及びスイッチS2-2〜S2-n並び
に周波数調整回路12を構成するスイッチS1〜Snのオ
ン/オフ制御を行うための制御データDCTLを格納する
ためのメモリ21と、を備えて構成されている。
【0037】さらにまた電圧制御圧電発振器10は、調
整動作時に外部からデータ入出力端子TIOを介して入力
される調整用ディジタルデータDADJに基づいて後述す
る制御電圧変換回路を構成するスイッチS1-2〜S1-n及
びスイッチS2-2〜S2-n並びに周波数調整回路12を構
成するスイッチS1〜Snのオン/オフ制御を行い、調整
終了後に制御データDCTLをメモリ21に格納するとと
もに、通常動作時には、メモリ21に格納された制御デ
ータDCTLに基づいて後述する制御電圧変換回路を構成
するスイッチS1-2〜S1-n及びスイッチS2-2〜S2-n並
びにスイッチS1〜Snのオン/オフ制御を行う制御回路
22と、シフトレジスタ等で構成され、制御回路22を
介してメモリ21に各種データを書き込むためのインタ
ーフェース動作を行うデータ入出力制御回路23と、を
備えて構成されている。この場合において、圧電振動子
Xとしては、例えば、物理的にも化学的にも安定してお
り、特に温度変動に対して優れた安定性を示す水晶振動
子を用いる。
【0038】[1.2.1] 制御電圧変換回路の構成 制御電圧変換回路11は、大別すると、制御電圧端子V
Cに一端が接続され、圧電振動子Xに他端が接続された
第1抵抗回路15と、低電位側電源GNDに一端が接続
され、圧電振動子Xに他端が接続された第2抵抗回路1
6と、を備えて構成されている。第1抵抗回路15は、
制御電圧端子VCに一端が接続され、圧電振動子Xに他
端が接続された第1ベース抵抗R1-1と、第1抵抗回路
の抵抗値を可変とするための選択接続抵抗素子として機
能する(n−1)個の抵抗R1-X(X=2〜n)と、対応
する抵抗を第1ベース抵抗R1-1に並列接続するための
スイッチS1-X(X=2〜n)と、を備えて構成されて
いる。
【0039】この場合において、抵抗R1-1〜R1-nの抵
抗値は、全て同一であってもよいし、互いに異なるよう
にしてもよい。第2抵抗回路16は、低電位側電源GN
Dに一端が接続され、圧電振動子Xに他端が接続された
第2ベース抵抗R2-1と、第2抵抗回路の抵抗値を可変
とするための選択接続抵抗素子として機能する(n−
1)個の抵抗R2-X(X=2〜n)と、対応する抵抗を第
2ベース抵抗R2-1に並列接続するためのスイッチS2-X
(X=2〜n)と、を備えて構成されている。
【0040】この場合においても、第1抵抗回路15の
場合と同様に、抵抗R2-1〜R2-nの抵抗値は、全て同一
であってもよいし、互いに異なるようにしてもよい。さ
らに互いに異ならせる場合には、各抵抗R2-2〜R2-nの
抵抗値を予め設定した第2ベース抵抗R2-1の抵抗値の
X(X=2〜n)倍となるように設定すれば広範囲の抵
抗値を設定することが可能である。
【0041】第1抵抗回路15の抵抗値は、実際に接続
されている抵抗の合成抵抗値RS1として表され、第2
抵抗回路16の抵抗値は、実際に接続されている抵抗の
合成抵抗値RS2として表され、例えば、全ての抵抗が
接続されている場合の合成抵抗は以下の式で表わすこと
ができる。 RS1=1/(1/R1-1+1/R1-2+・・・1/R1-n) RS2=1/(1/R2-1+1/R2-2+・・・1/R2-n)
【0042】この場合において、制御電圧VC印加時に
可変リアクタンス素子Cvに印加される変換制御電圧VC
1は以下の式で表わされる。 VC1=RS2/(RS1+RS2)・VC すなわち、第1抵抗回路15及び第2抵抗回路16の合
成抵抗値を変化させることにより、電圧制御圧電発振器
外部からの制御電圧VCに対する可変リアクタンス素子
Cvに供給する制御電圧の変化量を変えることができ
る。
【0043】さらに第1抵抗回路15の合成抵抗値RS
1及び第2抵抗回路16の合成抵抗値RS2を図9に示
すようにして、組み合わせることより、周波数制御特性
の調整に伴なう周波数制御端子VCの入力抵抗値(入力
インピーダンス)の変化をほぼ一定にすることができる
ため、周波数制御端子VCの前段の回路設計が容易とな
る。加えてこの制御電圧変換回路11によれば、能動素
子を使用せずに周波数制御特性を可変することができ
る、発振信号SOSCの位相ノイズが増加しないという特
徴が得られる。
【0044】[1.2.2] 周波数調整回路の構成 周波数調整回路12は、可変リアクタンス素子Cvのア
ノード端子に一端が接続され、他端が低電位側電源GN
Dに接続され、固定容量素子として機能し、周波数調整
回路12の最低限度の容量を確保するためのベースコン
デンサC0と、周波数調整回路12の容量を可変とする
ための選択接続容量素子として機能するm個のコンデン
サCY(Y=1〜m)と、対応するコンデンサをベースコ
ンデンサC10に並列接続するためのスイッチSY(Y=1
〜m)と、を備えて構成されている。この場合におい
て、コンデンサC1〜Cmの容量は、全て同一であって
もよいし、互いに異なるようにしてもよい。さらに互い
に異ならせる場合には、各コンデンサCYの容量を予め
設定した基本容量の2Y倍となるように設定すれば広範
囲の容量を設定することが可能である。
【0045】[1.2.3] 発振回路の構成 発振回路13は、可変リアクタンス素子Cvと周波数調
整回路12の中間接続点に一端が接続され、他端が低電
位側電源GNDに接続されたバイアス抵抗RXと、高電
位側電源VCCに一端が接続され、圧電振動子Xの他端に
他端が接続された第1バイアス抵抗R1と、圧電振動子
Xと第1バイアス抵抗R1との中間接続点に一端が接続
され、他端が低電位側電源GNDに接続された第2バイ
アス抵抗R2と、圧電振動子Xと第1バイアス抵抗R1と
の中間接続点にベース端子が接続されたNPNトランジ
スタQ1と、高電位側電源VCCに一端が接続され、NP
NトランジスタQ1のコレクタ端子に他端が接続された
コレクタ抵抗Rcと、を備えて構成されている。
【0046】さらに発振回路13は、コレクタ抵抗RC
とNPNトランジスタQ1の中間接続点に一端が接続さ
れ、他端が出力端子OUTに接続され、発振信号SOSCのD
C成分を除去するためのDCカット用コンデンサCCO
と、NPNトランジスタQ1のエミッタ端子に一端が接
続され、他端が低電位側電源GNDに接続されたエミッ
タ抵抗Reと、NPNトランジスタQ1のベース端子と圧
電振動子Xの中間接続点に一端が接続され、NPNトラ
ンジスタQ1のエミッタ端子とエミッタ抵抗Reの中間接
続点に他端が接続された第1発振用コンデンサCO1と、
NPNトランジスタQ1のエミッタ端子とエミッタ抵抗
Reの中間接続点に一端が接続され、他端が低電位側電
源GNDに接続された第2発振用コンデンサCO2と、を
備えて構成されている。
【0047】[1.2.4] メモリ メモリ21は、電気消去タイプのメモリであるEEPR
OM、紫外線消去タイプのメモリであるEPROM、ヒ
ューズタイプであるヒューズタイプROMなどに代表さ
れる不揮発性の半導体メモリにより構成することが可能
である。さらにメモリ21内には、図3に示すように、
第1抵抗回路15の抵抗値を設定すべくスイッチS1-2
〜S1-nのオン/オフ状態に対応する第1抵抗回路設定
データDR1と、第2抵抗回路の抵抗値を設定すべくス
イッチS2-2〜S2-nのオン/オフ状態に対応する第2抵
抗回路設定データDR2と、周波数調整回路の容量値を
設定すべくスイッチS1〜Snのオン/オフ状態に対応す
る周波数調整データDfと、が格納されている。
【0048】第1抵抗回路設定データDR1、第2抵抗
回路設定データDR2及び周波数調整データDfは、デ
ータ入出力制御回路23を介して工場出荷時にメモリ2
1に書き込まれ、電圧制御圧電発振器10の電源投入時
にスイッチS1-2〜S1-n、スイッチS2-2〜S2-n及びス
イッチS1〜Smのオン/オフが設定される。
【0049】[1.2.5] 各スイッチの具体的構成 スイッチS1-2〜S1-n、スイッチS2-2〜S2-n及びスイ
ッチS1〜Smは、電圧制御型圧電発振回路をIC化する
場合には、使用する半導体製造プロセスにより、例え
ば、以下のような構成が考えられる。 半導体製造プロセスとして、バイポーラプロセスを
用いる場合には、スイッチS1-2〜S1-n、スイッチS2-
2〜S2-n及びスイッチS1〜Smを、図4(a)、(b)
に示すように、バイポーラトランジスタ構成とする。 半導体製造プロセスとして、CMOSプロセスを用
いる場合には、スイッチS1-2〜S1-n、スイッチS2-2
〜S2-n及びスイッチS1〜Smを、図5(a)、(b)
に示すように、MOSトランジスタ構成とする。 高周波対応のICの半導体製造プロセスとして盛ん
に使用されているバイポ―ラ&CMOS混在プロセス
(Bi−CMOSプロセス)を用いる場合には、スイッチ
S1-2〜S1-n、スイッチS2-2〜S2-n及びスイッチS1
〜Smは、図4(a)、(b)に示したバイポーラトラ
ンジスタ構成及び図5(a)、(b)示したMOSトラ
ンジスタ構成のいずれをも採用することが可能である。
【0050】ただし、低消費電流化の観点からはトラン
ジスタをオンするために定常的に電流を流す必要のない
MOSトランジスタ構成とする方が有利である。なぜな
ら、MOSトランジスタは電圧制御素子であるので、M
OSトランジスタがオンするのに十分なレベルの電圧を
ゲート端子に印加すれば良く、ゲート端子から低電位側
電源GNDに定常的に流れる電流はないからである。こ
れに対し、バイポーラトランジスタ構成とすると、選択
状態におけるトランジスタのオン抵抗を下げるために、
ベース端子−低電位側電源GND間に十分な電流を流し
てやる必要があるからである。
【0051】[1.3] 周波数制御特性の自動調整シ
ステム [1.3.1] 周波数制御特性の自動調整システムの
構成 図6に電圧制御圧電発振器の周波数制御特性の自動調整
システムの概要構成ブロック図を示す。自動調整システ
ム30は、周波数制御端子VCに所定の基準中心発振周
波数f0REFに対応する較正した基準制御電圧VCREFを可
変させつつ印加する基準電圧印加装置31と、電圧制御
圧電発振器10の出力端子OUTに接続され、較正した基
準制御電圧VCREFを周波数制御端子VCに印加した状態
で出力端子OUTから出力される発振信号SOSCの周波数制
御特性を検出し、予め設定した基準周波数制御特性と比
較することにより、調整用ディジタルデータDADJを生
成しデータ入出力端子TIOを介して電圧制御圧電発振器
10に対し出力するパーソナルコンピュータなどで構成
された周波数制御特性調整装置32と、を備えて構成さ
れている。
【0052】[1.3.2] 調整時の動作 次に自動調整システム30を用いた出力端子OUTから出
力される発振信号SOSCの周波数制御特性の調整動作を
説明する。図7に電圧制御圧電発振器10の周波数特性
図を示す。図7中、符号aは、調整前の電圧制御圧電発
振器10の周波数制御特性を示している。基準電圧印加
装置31は、基準制御電圧VCREFを変化させ、周波数制
御端子VCに印加する。この基準制御電圧VCREFの印加
と並行して、周波数制御特性調整装置32は、出力端子
OUTから出力される発振信号SOSC傾きを検出する。そし
て、周波数制御特性調整装置32は、調整用ディジタル
データDADJを生成しデータ入出力端子TIOを介して電
圧制御圧電発振器10に対し出力することにより、制御
電圧変換回路11の第1抵抗回路15を構成するスイッ
チS1-2〜S1-n及び第2抵抗回路16を構成するスイッ
チS2-2〜S2-nを切替えて周波数制御特性の傾きが周波
数制御特性の許容範囲(図7中、斜線部分)に収まる傾
きを有する周波数制御特性(図7中、符号bで示す)に
変更する。
【0053】より具体的には、図8に示すように傾きを
変化させることが可能である。図8中、符号aは、第1
抵抗回路15の合成抵抗RS1=100[kΩ]、第2
抵抗回路16の合成抵抗RS2=900[kΩ]とし、
あるいは、第1抵抗回路15の合成抵抗RS1=900
[kΩ]に固定し、第2抵抗回路16の合成抵抗RS2
=8100[kΩ]として、変換制御電圧VC1=0.9
VCとした場合の周波数制御特性を表している。また、
図8中、符号bは、第1抵抗回路15の合成抵抗RS1
=500[kΩ]、第2抵抗回路16の合成抵抗RS2
=500[kΩ]とし、あるいは、第1抵抗回路15の
合成抵抗RS1=900[kΩ]に固定し、第2抵抗回
路16の合成抵抗RS2=900[kΩ]として、変換
制御電圧VC1=0.5VCとした場合の周波数制御特性
を表している。
【0054】さらに図8中、符号cは、第1抵抗回路1
5の合成抵抗RS1=900[kΩ]、第2抵抗回路1
6の合成抵抗RS2=100[kΩ]とし、あるいは、
第1抵抗回路15の合成抵抗RS1=900[kΩ]に
固定し、第2抵抗回路16の合成抵抗RS2=100
[kΩ]として、変換制御電圧VC1=0.1VCとした
場合の周波数制御特性を表している。このように第1抵
抗回路15及び第2抵抗回路の合成抵抗値RS1、RS
2を変化させたり,第1抵抗回路15の合成抵抗値RS
1または第2抵抗回路16のいずれか一方の合成抵抗値
(上記例では、第1抵抗回路15の合成抵抗値RS1)
を固定し、他方の合成抵抗値(上記例では、第2抵抗回
路16の合成抵抗値RS2)を変化させることで周波数
制御特性(特に傾き)を変えることができる。
【0055】次に基準電圧印加装置31は、基準制御電
圧VCREFを変化させ、周波数制御端子VCに印加する。
この基準制御電圧VCREFの印加と並行して、周波数制御
特性調整装置32は、出力端子OUTから出力される発振
信号SOSCの発振周波数fOSC(=中心発振周波数f0に
相当)を検出する。そして、基準制御電圧VCREFに対応
する、予め設定した基準中心発振周波数f0REFと比較す
る。
【0056】発振周波数fOSCと基準中心周波数との差
がほぼ零となるように発振回路側の負荷容量を決定し、
周波数調整回路を構成するスイッチのオン/オフを制御
するための調整用ディジタルデータDADJを生成してデ
ータ入出力端子TIOを介して電圧制御圧電発振器10に
対し出力する。これにより電圧制御発振器10の制御回
路22は、データ入出力端子TIOから入力される調整用
ディジタルデータDADJに基づいて周波数調整回路12
を構成するスイッチS1〜Smのオン/オフ制御を行う。
【0057】これにより再び、周波数制御特性調整装置
32は、出力端子OUTから出力される発振信号SOSCの発
振周波数fOSC(=中心発振周波数f0に相当)を検出
し、基準制御電圧VCREFに対応する、予め設定した基準
中心発振周波数f0REFと比較し、発振周波数fOSCと基
準中心周波数との差がほぼ零となるまで、同様の処理を
繰り返す。そして発振周波数fOSCと基準中心周波数と
の差がほぼ零となると、調整用ディジタルデータDADJ
を所定期間以上保持する。これにより制御回路22は、
周波数制御特性の自動調整が終了したことを検知して、
調整終了時の調整用ディジタルデータDADJに対応する
制御データDCTLをメモリに21に格納する。
【0058】メモリ21は、制御回路22により格納さ
れた制御データDCTLを次に制御データDCTLが更新され
るまで、保持し続けることとなる。以上の説明において
は、制御回路22が独自に自動調整が終了したことを検
知して、調整終了時の調整用ディジタルデータDADJに
対応する制御データDCTLをメモリに21に格納する構
成としていたが、発振中心周波数調整装置32側で、調
整が終了した旨を調整用データDADJに含めて通知する
ように構成し、この通知がなされた時点で、制御回路2
2が調整用ディジタルデータDADJに対応する制御デー
タDCTLをメモリに21に格納する構成とすることも可
能である。
【0059】このようにして、圧電振動子X、可変リア
クタンス素子Cv、ICの製造ばらつきにより生じた周
波数制御特性のばらつきを補正し、必要とする周波数制
御特性の許容範囲内に収めることができる。以上の説明
においては、最初に周波数制御特性の傾きを調整し、そ
の後、基準電圧Voにおける周波数を調整する構成とし
ていたが、逆の順序で調整するように構成することも可
能である。
【0060】[1.4] 電圧制御型圧電発振回路の通
常時の動作 次に図2を参照して、電圧制御圧電発振器10の通常時
の動作について説明する。電圧制御圧電発振器10の制
御回路22は、電源が投入されると、一旦、周波数調整
回路12を構成するスイッチS1〜Smを全てオン(閉)
状態とする。これは、周波数調整回路12のインピーダ
ンスを最小にして発振を容易にすることにより、電圧制
御圧電発振器10の出力端子OUTから出力される発振信
号SOSCの発振周波数fOSCを迅速に安定状態に向かわせ
るためである。従って、発振周波数fOSCを迅速に安定
させる必要がない場合には、電源投入時に周波数調整回
路12を構成するスイッチS1〜Smを全てオン(閉)状
態とする必要はない。
【0061】そして、予め設定した時間が経過すると制
御回路22は、メモリ21から制御データDCTLを読み
出し、制御データDCTLに基づいて、第1抵抗回路15
を構成するスイッチS1-xのうち制御データDCTLに対応
するスイッチ及び第2抵抗回路16を構成するスイッチ
S2-Xのうち制御データDCTLに対応するスイッチ並びに
周波数調整回路12を構成するスイッチSYのうち制御
データDCTLに対応するスイッチのみをオン状態とし
て、他のスイッチはオフ状態とする。この結果、調整動
作により調整された周波数制御特性を有する制御電圧V
cに対応する発振周波数fOSCを有する発振信号SOSCが
出力端子OUTから出力されることとなる。
【0062】[1.4] 第1実施形態の効果 本第1実施形態によれば、周波数制御特性を容易に調整
し、水晶振動子,可変リアクタンス素子及び発振回路を
構成するICの製造ばらつきにより生じた周波数制御特
性のばらつきを低減させることが可能となる。さらに制
御電圧変換回路及び周波数調整回路はIC化が容易であ
るため、組立コストを低減できるとともに、電圧制御圧
電発振器の小型化、低価格化に有利となる。また、機械
的動作部分を有しないため、経時変化および動作機構的
に安定であり、圧電発振回路の動作を安定化することが
可能となる。
【0063】さらに、周波数制御特性の調整作業は、周
波数制御特性調整装置32がデジタルデータである調整
用データDADJを出力することにより、電気的調整のみ
で行うことが可能であり、機械的調整を行う必要がない
ので、周波数制御特性調整時間の短縮が可能となり、ひ
いては、電圧制御圧電発振器の製造コストを低減するこ
とが可能となる。さらにまた、機械的な調整機構を必要
としないため、製造設備投資を低減することも可能とな
る。
【0064】[1.5] 第1実施形態の変形例 上記説明においては、圧電振動子X及び可変リアクタン
ス素子Cvをディスクリート部品として取り扱っていた
が、圧電振動子Xと可変リアクタンス素子Cvとを直列
接続し、モールド封止、あるいは、一のパッケージに収
納するように構成すれば電圧制御発振器の組立工程を簡
略化することが可能となる。さらに制御電圧変換回路1
1あるいは周波数調整回路12のみをICとして外付け
するように構成することも可能である。これにより制御
電圧変換回路11あるいは周波数調整回路12を新たに
作成するだけで、様々な周波数制御特性を有する電圧制
御圧電発振器を構成することが可能となる。
【0065】また、以上の説明においては、制御電圧変
換回路11を構成するスイッチS1-2〜S1-n及びスイッ
チS2-2〜S2-n並びに周波数調整回路12を構成するス
イッチS1〜Smをトランジスタで構成していたが、あま
り高精度を望まないのであれば、これらのスイッチをヒ
ューズ素子で構成し、調整時に確定的にスイッチを切断
してしまう構成とすることも可能である。
【0066】また、図10に一例を示すように、第1抵
抗回路15(または第2抵抗回路16)を一の抵抗R1-
1のみで構成し、当該抵抗回路の抵抗値を固定とするよ
うに構成することも可能である。図10に示す例の場
合、変換制御電圧VC1は、第1抵抗回路15の抵抗値を
RS1、第2抵抗回路16の合成抵抗値をRS2とした
場合、 VC1=RS2・VC/(RS1+RS2) となる。ここで、図10における第2抵抗回路16の合
成抵抗値RS2は、例えば、全ての抵抗が接続されてい
る場合には、次式で表わすことができる。 RS2=1/(1/R2-1+1/R2-2+・・・1/R2-n)
【0067】さらに図11に一例を示すように、第2抵
抗回路16の構成として、固定接続される抵抗(R2-
1)に選択的に接続される抵抗(R2-2〜R2-n)を直列
に接続する構成とすることも可能である。ここで、図1
1における第2抵抗回路16の合成抵抗値RS2は、例
えば、全ての抵抗が接続されている場合には、次式で表
わすことができる。RS2=R2-1+R2-2+・・・+R2-nさ
らにまた、第1抵抗回路15及び第2抵抗回路16を図
11に示した場合と同様に、固定接続される抵抗に選択
的に接続される抵抗を直列に接続した構成とすることも
可能である。
【0068】[2] 第2実施形態 図12に第2実施形態の原理説明図を示す。本第2実施
形態の電圧制御圧電発振器100Aによれば、入力抵抗
Riを第1実施形態(図2参照)における制御電圧変換
回路11と可変リアクタンス素子Cvの間に挿入するこ
とにより、制御電圧変換回路11の第1抵抗回路15及
び第2抵抗回路16の合成抵抗値が小さくなった場合で
も、A点と制御電圧変換回路11との関係を粗に保つこ
とができ、安定した発振が可能となる。
【0069】[3] 第3実施形態 図13に第3実施形態の電圧制御電発振器の構成図を示
す。電圧制御電発振器10Aが、第1実施形態の電圧制
御圧電発振器10(図2参照)と異なる点は、発振回路
としてCMOS構成のインバータINVを有するCMO
S発振回路13Aを構成し、このCMOS発振回路13
Aに第1実施形態と同様の制御電圧変換回路11及び周
波数調整回路12を適用した点である。このように、C
MOS発振回路13Aに本発明を適用した場合でも、第
1実施形態と同様の効果を得ることが可能となるととも
に、スイッチS1-2〜S1-n、スイッチS2-2〜S2-n及び
スイッチS1〜SmもCMOS構成となるため、より消費
電力を低減することができる。
【0070】[4] 第4実施形態 図14に第4実施形態の電圧制御圧電発振器の構造の一
例を示す斜視図を示す。本第4実施形態は、圧電振動子
X及び可変リアクタンス素子Cvを除く構成部品をワン
チップIC51として構成し、さらにワンチップIC5
1、圧電振動子X及び可変リアクタンス素子Cvをモー
ルド封止した構成となっている。このような構成が実現
可能となっているのは、制御電圧変換回路11及び周波
数調整回路12による周波数制御特性及び発振周波数f
OSCの調整範囲を大きく取ることができるため、ワンチ
ップIC、圧電振動子X及び可変リアクタンス素子Cv
をモールド封止した状態でも、圧電振動子X及び可変リ
アクタンス素子Cvのばらつきを容易に吸収して、所望
の周波数制御特性を得ることができるためである。これ
により、部品点数を削減して、組立工数及び製造コスト
を削減することが可能となる。
【0071】[5] 第5実施形態 図15に第5実施形態の電圧制御圧電発振器の構造の一
例を示す斜視図を示す。上記第4実施形態は、圧電振動
子X及び可変リアクタンス素子Cvを除く構成部品をワ
ンチップIC51として構成し、さらにワンチップIC
51、圧電振動子X及び可変リアクタンス素子Cvをモ
ールド封止した構成となっていたが、本5実施形態は、
圧電振動子Xを除く構成部品(可変リアクタンス素子C
vを含む)をワンチップIC52として構成し、さらに
ワンチップIC52及び圧電振動子Xをモールド封止し
た構成となっている。これにより、より部品点数を削減
して、組立工数及び製造コストを削減することが可能と
なる。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、周波数制御特性を容易
に調整し、水晶振動子,可変リアクタンス素子及び発振
回路を構成するIC等の構成部品の製造ばらつきにより
生じた周波数制御特性のばらつきを低減させ、良好な周
波数制御特性を有する電圧制御発振器を構成することが
可能となる。また、電圧制御発振器の周波数制御特性を
自動的に迅速に調整することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の電圧制御圧電発振器の原理説
明図である。
【図2】 第1実施形態の電圧制御圧電発振器の具体的
構成図である。
【図3】 メモリにおけるデータ格納状態の説明図であ
る。
【図4】 スイッチをバイポーラトランジスタにより構
成した場合の説明図である。
【図5】 スイッチをMOSトランジスタにより構成し
た場合の説明図である。
【図6】 周波数制御特性の自動調整システムの構成図
である。
【図7】 周波数制御特性の自動調整の調整動作説明図
である。
【図8】 周波数制御特性の傾き調整の説明図である。
【図9】 制御電圧変換回路の入力抵抗(入力インピー
ダンス)を一定にする場合の説明図である。
【図10】 制御電圧変換回路の他の構成の説明図(そ
の1)である。
【図11】 制御電圧変換回路の他の構成の説明図(そ
の2)である。
【図12】 第2実施形態の電圧制御電発振器の構成図
である。
【図13】 第3実施形態の電圧制御圧電発振器の構成
図である。
【図14】 第4実施形態の電圧制御圧電発振器の斜視
図である。
【図15】 第5実施形態の電圧制御圧電発振器の斜視
図である。
【図16】 従来例の電圧制御圧電発振器の構成図であ
る。
【図17】 従来例の問題点を説明する図(その1)で
ある。
【図18】 従来例の問題点を説明する図(その2)で
ある。
【符号の説明】
10、10A…電圧制御圧電発振器 11…制御電圧変換回路 12…周波数調整回路 21…メモリ 22…制御回路 23…データ入出力制御回路 30…自動調整システム 31…基準電圧印加装置 32…周波数制御特性調整装置 C1〜Cm…コンデンサ(選択接続容量素子) C0…ベースコンデンサ(固定接続容量素子) DADJ…調整用データ DCTL…制御用データ fOSC…発振周波数 R1-1…第1ベース抵抗(固定接続抵抗) R1-2〜R1-X…抵抗(選択接続抵抗) R2-1…第2ベース抵抗(固定接続抵抗) R2-2〜R2-X…抵抗(選択接続抵抗) S1-2〜S1-X、S2-2〜S2-X、S1〜Sm…スイッチ SOSC…発振信号 VC…制御電圧入力端子

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電振動子及び前記圧電振動子に直列
    に接続された可変リアクタンス素子を有し、制御電圧端
    子に印加された制御電圧に対応する所定の発振周波数を
    有する発振信号を出力する電圧制御発振器において、 変換制御電圧に基づいて前記発振信号を生成し出力する
    電圧制御発振回路と、 前記発振信号の発振周波数が前記制御電圧に対応する予
    め設定した基準発振周波数となるように、前記制御電圧
    を予め設定した前記変換制御電圧に変換する制御電圧変
    換回路と、 を備えたことを特徴とする電圧制御発振器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電圧制御発振器におい
    て、 前記制御電圧変換回路は、前記制御電圧端子に接続され
    た第1抵抗回路と、 前記第1の抵抗回路に直列に接続された第2抵抗回路
    と、を有し、 前記第1抵抗回路の抵抗値及び前記第2抵抗回路の抵抗
    値に対応する分圧比で、前記制御電圧を分圧することに
    より前記制御電圧を前記変換電圧に変換することを特徴
    とする電圧制御発振器。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の電圧制御発振器におい
    て、 前記第1抵抗回路または前記第2抵抗回路の少なくとも
    一方は、複数の抵抗により構成され、 前記複数の抵抗は、前記電圧制御端子と前記第1抵抗回
    路及び前記第2抵抗回路の中間接続点との間、若しく
    は、前記中間接続点と低電位側電源との間に固定的に接
    続された固定接続抵抗と、所定の抵抗を有する複数の選
    択接続抵抗と、を有し、 前記複数の選択接続抵抗のうち、所望の前記選択接続抵
    抗を前記固定接続抵抗に並列または直列に接続する抵抗
    接続回路を備えたことを特徴とする電圧制御発振器。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の電圧制御発振器において、 前記圧電振動子及び前記可変リアクタンス素子の中間接
    続点と、前記制御電圧変換回路と、の間に入力抵抗を接
    続したことを特徴とする電圧制御発振器。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の電圧制御発振器におい
    て、 前記選択接続抵抗の前記固定接続抵抗に対する接続/非
    接続を制御するための抵抗接続制御データを記憶する抵
    抗情報メモリと、 外部からの調整用制御データに基づいて前記抵抗情報メ
    モリに予め前記抵抗接続制御データを記憶させるととも
    に、前記調整用制御データあるいは前記抵抗接続制御デ
    ータに基づいて前記抵抗接続回路を制御する接続制御回
    路と、 を備えたことを特徴とする電圧制御発振器。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載の電圧制御発振器において、 所定の静電容量を有し、前記圧電振動子に接続される固
    定接続容量素子と、 所定の静電容量を有する複数の選択接続容量素子と、 前記複数の選択接続容量素子のうち、所望の前記選択接
    続容量素子を前記固定接続容量素子に並列に接続する容
    量接続回路と、 を備えたことを特徴とする電圧制御発振器。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の電圧制御発振器におい
    て、 前記選択接続容量素子の前記固定接続容量素子に対する
    接続/非接続を制御するための容量接続制御データを記
    憶する容量情報メモリと、 外部からの調整用制御データに基づいて前記容量情報メ
    モリに予め前記容量接続制御データを記憶させるととも
    に、前記調整用制御データあるいは前記容量接続制御デ
    ータに基づいて前記容量接続回路を制御する接続制御回
    路と、 を備えたことを特徴とする電圧制御発振器。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれかに記
    載の電圧制御発振器において、 前記制御電圧端子から見た入力インピーダンスを一の前
    記制御電圧に対して前記変換制御電圧を変化させた場合
    でも一定に保持することを特徴とする電圧制御発振器。
  9. 【請求項9】 請求項2ないし請求項5のいずれかに記
    載の電圧制御発振器において、 前記制御電圧端子から見た入力インピーダンスが前記第
    1抵抗回路の抵抗値及び前記第2抵抗回路の抵抗値にか
    かわらず一定であるように前記第1抵抗回路の抵抗値及
    び前記第2抵抗回路の抵抗値を設定することを特徴とす
    る電圧制御発振器。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項9のいずれかに
    記載の電圧制御発振器において、 前記圧電振動子は、水晶振動子であることを特徴とする
    電圧制御発振器。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし請求項10のいずれか
    に記載の電圧制御発振器において、 前記圧電振動子及び前記可変リアクタンス素子を除く構
    成部品がワンチップICとして構成されていることを特
    徴とする電圧制御発振器。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の電圧制御発振器にお
    いて、 前記ワンチップIC、前記圧電振動子及び前記可変リア
    クタンス素子が一体としてモールド封止されていること
    を特徴とする電圧制御発振器。
  13. 【請求項13】 請求項11記載の電圧制御発振器にお
    いて、 前記ワンチップIC、前記圧電振動子及び前記可変リア
    クタンス素子が一のパッケージに収納されていることを
    特徴とする電圧制御発振器。
  14. 【請求項14】 請求項11記載の電圧制御発振器にお
    いて、 前記圧電振動子及び前記可変リアクタンス素子が一体と
    してモールド封止されていることを特徴とする電圧制御
    発振器。
  15. 【請求項15】 請求項11記載の電圧制御発振器にお
    いて、 前記圧電振動子及び前記可変リアクタンス素子が一のパ
    ッケージに収納されていることを特徴とする電圧制御発
    振器。
  16. 【請求項16】 請求項11記載の電圧制御発振器にお
    いて、 前記圧電振動子を除く構成部品がワンチップICとして
    構成されていることを特徴とする電圧制御発振器。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の電圧制御発振器にお
    いて、 前記ワンチップIC及び前記圧電振動子が一体としてモ
    ールド封止されていることを特徴とする電圧制御発振
    器。
  18. 【請求項18】 請求項16記載の電圧制御発振器にお
    いて、 前記ワンチップIC及び前記圧電振動子が一のパッケー
    ジに収納されていることを特徴とする電圧制御発振器。
  19. 【請求項19】 請求項1ないし請求項18のいずれか
    に記載の電圧制御発振器に対し、前記制御電圧端子に所
    定の基準制御電圧を印加した状態で、前記基準制御電圧
    に対応する所定の基準発振周波数を有する発振信号を出
    力させるための調整を行う周波数制御特性調整システム
    において、 前記制御電圧端子に所定の基準制御電圧を印加した状態
    で前記発振信号の周波数を検出する発振周波数検出手段
    と、 前記検出した発振信号の周波数と前記基準発振周波数と
    を比較し、比較結果に基づいて、前記選択接続抵抗の前
    記固定接続抵抗に対する接続/非接続を制御するための
    前記調整用制御データを出力するための調整用データ出
    力手段と、 を備えたことを特徴とする周波数制御特性調整システ
    ム。
  20. 【請求項20】 請求項6ないし請求項18のいずれか
    に記載の電圧制御発振器に対し、前記制御電圧端子に所
    定の基準制御電圧を印加した状態で、前記基準制御電圧
    に対応する所定の基準発振周波数を有する発振信号を出
    力させるための調整を行う周波数制御特性調整システム
    において、 前記制御電圧端子に所定の基準制御電圧を印加した状態
    で前記発振信号の周波数を検出する発振周波数検出手段
    と、 前記検出した発振信号の周波数と前記基準発振周波数と
    を比較し、比較結果に基づいて、前記選択接続抵抗の前
    記固定接続抵抗に対する接続/非接続を制御するための
    前記調整用制御データ及び前記選択接続容量素子の前記
    固定接続容量素子に対する接続/非接続を制御するため
    の前記調整用制御データを出力するための調整用データ
    出力手段と、 を備えたことを特徴とする周波数制御特性調整システ
    ム。
  21. 【請求項21】 請求項1ないし請求項18のいずれか
    に記載の電圧制御発振器に対し、前記制御電圧端子に所
    定の基準制御電圧を印加した状態で、前記基準制御電圧
    に対応する所定の基準発振周波数を有する発振信号を出
    力させるための調整を行う周波数制御特性調整方法にお
    いて、 前記制御電圧端子に所定の基準制御電圧を印加する基準
    制御電圧印加工程と、 前記基準制御電圧を印加した状態で前記発振信号の周波
    数を検出する発振周波数検出工程と、 前記検出した発振信号の周波数と前記基準発振周波数と
    を比較し、比較結果に基づいて、前記選択接続抵抗の前
    記固定接続抵抗に対する接続/非接続を制御するための
    前記調整用制御データを出力するための調整用データ出
    力工程と、 を備えたことを特徴とする周波数制御特性調整方法。
  22. 【請求項22】 請求項6ないし請求項18のいずれか
    に記載の電圧制御発振器に対し、前記制御電圧端子に所
    定の基準制御電圧を印加した状態で、前記基準制御電圧
    に対応する所定の基準発振周波数を有する発振信号を出
    力させるための調整を行う周波数制御特性調整方法にお
    いて、 前記制御電圧端子に所定の基準制御電圧を印加する基準
    制御電圧印加工程と、 前記基準制御電圧を印加した状態で前記発振信号の周波
    数を検出する発振周波数検出工程と、 前記検出した発振信号の周波数と前記基準発振周波数と
    を比較し、比較結果に基づいて、前記選択接続抵抗の前
    記固定接続抵抗に対する接続/非接続を制御するための
    前記調整用制御データ及び前記選択接続容量素子の前記
    固定接続容量素子に対する接続/非接続を制御するため
    の前記調整用制御データを出力するための調整用データ
    出力工程と、 を備えたことを特徴とする周波数制御特性調整方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6842083B2 (en) 2000-04-10 2005-01-11 Infineon Technologies Ag Component having an integrated radiofrequency circuit
WO2009096413A1 (ja) * 2008-01-30 2009-08-06 Nec Corporation 電圧制御発振器、位相ロックループ回路、クロック・データ再生回路及び制御方法
US8378755B2 (en) 2010-11-24 2013-02-19 Fujitsu Limited Oscillation circuit

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