JPH1133029A - 超音波診断装置用穿刺システム - Google Patents
超音波診断装置用穿刺システムInfo
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- JPH1133029A JPH1133029A JP18863197A JP18863197A JPH1133029A JP H1133029 A JPH1133029 A JP H1133029A JP 18863197 A JP18863197 A JP 18863197A JP 18863197 A JP18863197 A JP 18863197A JP H1133029 A JPH1133029 A JP H1133029A
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- puncture needle
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 穿刺針に対するカラー化された画像を安定し
て得ることができ、且つ穿刺力量も低減できる超音波診
断装置用穿刺システムを提供する。 【解決手段】 穿刺針5の把持部25に設けた超音波振
動子34による縦の超音波振動はホーン部26の前端
に、その後端が螺着で一体的に接続された外套27に伝
達される。外套27等に設けられた中空部に嵌合するよ
うに内針29が挿通され、内針29にも超音波振動が確
実に印加されるようにして、診断用超音波探触子2によ
る超音波送受信によるドップラ現象を利用してカラード
ップラ像で観察できるようにすると共に、外套27には
ホーン部26を介して縦振動を効率良く印加でき、生体
への刺入の際の穿刺力量を軽減できる構成にした。
て得ることができ、且つ穿刺力量も低減できる超音波診
断装置用穿刺システムを提供する。 【解決手段】 穿刺針5の把持部25に設けた超音波振
動子34による縦の超音波振動はホーン部26の前端
に、その後端が螺着で一体的に接続された外套27に伝
達される。外套27等に設けられた中空部に嵌合するよ
うに内針29が挿通され、内針29にも超音波振動が確
実に印加されるようにして、診断用超音波探触子2によ
る超音波送受信によるドップラ現象を利用してカラード
ップラ像で観察できるようにすると共に、外套27には
ホーン部26を介して縦振動を効率良く印加でき、生体
への刺入の際の穿刺力量を軽減できる構成にした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラードップライ
メージング機能を利用して穿刺針を超音波診断画像上で
表示する超音波診断装置用穿刺システムに関する。
メージング機能を利用して穿刺針を超音波診断画像上で
表示する超音波診断装置用穿刺システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、生体内に超音波を放射し、その反
射超音波を受信して超音波画像を得る超音波診断装置は
生体内の情報を切開することなく行えるので、患部等の
観察、診断或いは必要に応じて穿刺針による組織採取な
どに広く用いられるようになった。
射超音波を受信して超音波画像を得る超音波診断装置は
生体内の情報を切開することなく行えるので、患部等の
観察、診断或いは必要に応じて穿刺針による組織採取な
どに広く用いられるようになった。
【0003】また、ドップラ現象により、生体内の血流
部分などの動きのある部分からの反射超音波の周波数は
送信超音波の周波数から変化(ドップラシフト)する。
このドップラ現象を利用して受信した超音波における送
信超音波の周波数からの遷移を解析し、生体内の血流部
分などの動きのある部分を擬似的にカラーで表示するカ
ラードップライメージング機能を設けた超音波診断装置
も利用されるようになった。
部分などの動きのある部分からの反射超音波の周波数は
送信超音波の周波数から変化(ドップラシフト)する。
このドップラ現象を利用して受信した超音波における送
信超音波の周波数からの遷移を解析し、生体内の血流部
分などの動きのある部分を擬似的にカラーで表示するカ
ラードップライメージング機能を設けた超音波診断装置
も利用されるようになった。
【0004】また、このようなカラードップライメージ
ング機能を設けた超音波診断装置による超音波診断画像
のもとで、穿刺針を用いて患部の組織を採取する場合、
穿刺針の位置を術者が確認し易いように特開平4ー92
647号公報では加振器を設けて穿刺針を振動させるこ
とにより、その振動に伴い受信された超音波のドップラ
シフトから動きのある血流などの場合と同様に穿刺針を
確認し易いように表示する従来例がある。
ング機能を設けた超音波診断装置による超音波診断画像
のもとで、穿刺針を用いて患部の組織を採取する場合、
穿刺針の位置を術者が確認し易いように特開平4ー92
647号公報では加振器を設けて穿刺針を振動させるこ
とにより、その振動に伴い受信された超音波のドップラ
シフトから動きのある血流などの場合と同様に穿刺針を
確認し易いように表示する従来例がある。
【0005】しなしながら、上記従来例では加振器によ
る穿刺針を振動させる構造が具体的に示されていない。
他の従来例では板バネなどを用いたクリップ状部材で穿
刺針を挟み、このクリップ状部材を介して穿刺針に超音
波振動を印加するものがある。
る穿刺針を振動させる構造が具体的に示されていない。
他の従来例では板バネなどを用いたクリップ状部材で穿
刺針を挟み、このクリップ状部材を介して穿刺針に超音
波振動を印加するものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この従来例では、クリ
ップ状部材を介して穿刺針に超音波振動を印加するた
め、その超音波の伝達が実質的にクリップ状部材で挟み
付ける部分のみの狭い範囲になってしまい、超音波の伝
達効率が低かった。
ップ状部材を介して穿刺針に超音波振動を印加するた
め、その超音波の伝達が実質的にクリップ状部材で挟み
付ける部分のみの狭い範囲になってしまい、超音波の伝
達効率が低かった。
【0007】また、この挟み付ける部分の狭い範囲にお
ける接触状態によって、超音波の伝達効率のばらつきが
大きくなり、穿刺針に安定した超音波の伝達を行う機能
に欠ける欠点があった。
ける接触状態によって、超音波の伝達効率のばらつきが
大きくなり、穿刺針に安定した超音波の伝達を行う機能
に欠ける欠点があった。
【0008】従って、穿刺針が、モニタ画面上で、カラ
ードップラ像として鮮明に表示される状態に超音波振動
子の超音波振動の振幅を調整しても、実際に穿刺針を移
動させる等の操作を行った際に穿刺針への超音波伝達効
率が変動し易く、不鮮明な画像になってしまい易い。
ードップラ像として鮮明に表示される状態に超音波振動
子の超音波振動の振幅を調整しても、実際に穿刺針を移
動させる等の操作を行った際に穿刺針への超音波伝達効
率が変動し易く、不鮮明な画像になってしまい易い。
【0009】また、従来例では、穿刺針への超音波伝達
効率が低いため、その損失分をカバーするために大きな
超音波振動子及び超音波振動子駆動手段が必要となる欠
点があった。
効率が低いため、その損失分をカバーするために大きな
超音波振動子及び超音波振動子駆動手段が必要となる欠
点があった。
【0010】さらに、従来例では、穿刺針への超音波伝
達効率が低いため、穿刺針を生体に刺入する際の力量を
低減することも困難であった。
達効率が低いため、穿刺針を生体に刺入する際の力量を
低減することも困難であった。
【0011】本発明は、上述した点に鑑みてなされたも
ので、穿刺針に対するカラー化された画像を安定して得
ることができ、且つ穿刺力量も低減できる超音波診断装
置用穿刺システムを提供することを目的としている。
ので、穿刺針に対するカラー化された画像を安定して得
ることができ、且つ穿刺力量も低減できる超音波診断装
置用穿刺システムを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】カラードップライメージ
ング機能を備えた超音波診断装置と、前記超音波診断装
置の超音波診断画像下で生体に穿刺する穿刺針と、前記
穿刺針の穿刺部における少なくとも外表面に臨む部材の
後端に一体的に接続され、この後端に縦の超音波振動を
印加する超音波振動印加手段と、を設けることにより、
穿刺針への超音波振動の印加によりカラー化された画像
を得ることができ、かつその外表面の部材はその長手方
向に縦振動が加えられるので、穿刺の際の力量を低減で
き、刺入操作が容易となる。
ング機能を備えた超音波診断装置と、前記超音波診断装
置の超音波診断画像下で生体に穿刺する穿刺針と、前記
穿刺針の穿刺部における少なくとも外表面に臨む部材の
後端に一体的に接続され、この後端に縦の超音波振動を
印加する超音波振動印加手段と、を設けることにより、
穿刺針への超音波振動の印加によりカラー化された画像
を得ることができ、かつその外表面の部材はその長手方
向に縦振動が加えられるので、穿刺の際の力量を低減で
き、刺入操作が容易となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1及び図2は本発明の第1の実
施の形態に係り、図1は第1の実施の形態の超音波診断
装置用穿刺システムの構成を示し、図2は穿刺針の構造
を示す。
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1及び図2は本発明の第1の実
施の形態に係り、図1は第1の実施の形態の超音波診断
装置用穿刺システムの構成を示し、図2は穿刺針の構造
を示す。
【0014】図1に示すように本発明の第1の実施の形
態の超音波診断装置用穿刺システム1は診断用の超音波
画像を得るために診断用超音波を送信及び受信する診断
用超音波探触子2と、この診断用超音波探触子2に超音
波駆動信号(送信信号)を印加すると共に、受信した超
音波エコー信号に対する信号処理を行い映像信号を生成
する処理と、受信した超音波エコー信号に対し、送信に
用いた超音波周波数からの偏移している部分を抽出して
その部分をカラー画像で表示するように前記映像信号と
合成してカラーの映像信号を生成する処理を行う超音波
診断装置3と、この超音波診断装置3からのカラー映像
信号により対応する超音波診断画像を表示するカラーモ
ニタ4と、超音波診断画像の観察下で組織の採取を穿刺
操作を介して行う穿刺針5と、この穿刺針5に内蔵され
た超音波振動子34を駆動する超音波振動子駆動装置6
とから構成される。
態の超音波診断装置用穿刺システム1は診断用の超音波
画像を得るために診断用超音波を送信及び受信する診断
用超音波探触子2と、この診断用超音波探触子2に超音
波駆動信号(送信信号)を印加すると共に、受信した超
音波エコー信号に対する信号処理を行い映像信号を生成
する処理と、受信した超音波エコー信号に対し、送信に
用いた超音波周波数からの偏移している部分を抽出して
その部分をカラー画像で表示するように前記映像信号と
合成してカラーの映像信号を生成する処理を行う超音波
診断装置3と、この超音波診断装置3からのカラー映像
信号により対応する超音波診断画像を表示するカラーモ
ニタ4と、超音波診断画像の観察下で組織の採取を穿刺
操作を介して行う穿刺針5と、この穿刺針5に内蔵され
た超音波振動子34を駆動する超音波振動子駆動装置6
とから構成される。
【0015】診断用超音波探触子2は例えば円弧形状部
の超音波送受信部2aの内側の円弧面に沿って電子スキ
ャン型の超音波振動子アレイが配置され、超音波診断装
置3の内部の送受信部11(の送信回路)で発生した送
信信号が図示しないマルチプレクサを介して順次印加さ
れることにより超音波をセクタ状に電子スキャン(走
査)し、この超音波送受信部2aが接触する人体7の表
面からその内部の関心部位8に向けて超音波を送波す
る。
の超音波送受信部2aの内側の円弧面に沿って電子スキ
ャン型の超音波振動子アレイが配置され、超音波診断装
置3の内部の送受信部11(の送信回路)で発生した送
信信号が図示しないマルチプレクサを介して順次印加さ
れることにより超音波をセクタ状に電子スキャン(走
査)し、この超音波送受信部2aが接触する人体7の表
面からその内部の関心部位8に向けて超音波を送波す
る。
【0016】そして、音響インピーダンスの変化部分で
反射された超音波は再び同じ超音波振動子で受信して、
電気信号つまり超音波エコー信号に変換し、送受信部1
1(の受信回路)で増幅し、Bモード像生成部12とド
ップラ像生成部13とに入力される。上記送受信部11
の送信信号の発生及び受信動作、図示しないマルチプレ
クサの切換動作、Bモード像生成部12、ドップラ像生
成部13の処理動作はシステムコントローラ14によっ
て制御される。
反射された超音波は再び同じ超音波振動子で受信して、
電気信号つまり超音波エコー信号に変換し、送受信部1
1(の受信回路)で増幅し、Bモード像生成部12とド
ップラ像生成部13とに入力される。上記送受信部11
の送信信号の発生及び受信動作、図示しないマルチプレ
クサの切換動作、Bモード像生成部12、ドップラ像生
成部13の処理動作はシステムコントローラ14によっ
て制御される。
【0017】Bモード像作成部12は、送受信部11で
増幅され、各走査方向に沿って時系列で入力されるエコ
ー信号の包絡線を検波し、対数増幅などで増幅し、エコ
ー信号の振幅に対応したデジタルのエコーデータにA/
D変換する処理を行うBモード検波部15と、各走査方
向に対するエコーデータ(音線データ)を時系列に順次
記憶し、1枚の超音波断層像を構築するのに必要な記憶
容量を有するフレームメモリ16と、このフレームメモ
リ16に記憶されたエコーデータを補間し、横方向の変
位x、縦方向の変位yの形式で表される直交座標形式で
表現された超音波断層像データに変換するDSC17と
を備えて構成されている。
増幅され、各走査方向に沿って時系列で入力されるエコ
ー信号の包絡線を検波し、対数増幅などで増幅し、エコ
ー信号の振幅に対応したデジタルのエコーデータにA/
D変換する処理を行うBモード検波部15と、各走査方
向に対するエコーデータ(音線データ)を時系列に順次
記憶し、1枚の超音波断層像を構築するのに必要な記憶
容量を有するフレームメモリ16と、このフレームメモ
リ16に記憶されたエコーデータを補間し、横方向の変
位x、縦方向の変位yの形式で表される直交座標形式で
表現された超音波断層像データに変換するDSC17と
を備えて構成されている。
【0018】また、ドップラ像生成部13は、ドップラ
情報を検出或いは抽出するドップラ情報検出部18と、
1枚のカラードップラシフト像を構成するのに必要なド
ップラデータを記憶するフレームメモリ19と、このフ
レームメモリ19に記憶されたドップラデータを補間
し、横方向の変位x、縦方向の変位yの形式で表される
直交座標形式で表現されたドップラ像データに変換する
DSC20とを備えて構成されている。
情報を検出或いは抽出するドップラ情報検出部18と、
1枚のカラードップラシフト像を構成するのに必要なド
ップラデータを記憶するフレームメモリ19と、このフ
レームメモリ19に記憶されたドップラデータを補間
し、横方向の変位x、縦方向の変位yの形式で表される
直交座標形式で表現されたドップラ像データに変換する
DSC20とを備えて構成されている。
【0019】ドップラ情報検出部18はドップラ情報を
検出するために、エコー信号に対してFFT(高速フー
リエ変換)処理等を行い、送信信号の周波数からの周波
数偏移(ドップラシフト情報)成分を抽出する演算を行
い、その情報を時系列に、つまり時間軸をアドレスとし
てフレームメモリ19に記憶する。
検出するために、エコー信号に対してFFT(高速フー
リエ変換)処理等を行い、送信信号の周波数からの周波
数偏移(ドップラシフト情報)成分を抽出する演算を行
い、その情報を時系列に、つまり時間軸をアドレスとし
てフレームメモリ19に記憶する。
【0020】この場合、周波数偏移部分で、高い方にず
れた部分と低い方にずれる部分とを区別してフレームメ
モリ19を構成する複数のプレーンメモリに記憶する。
例えば、高い方にずれた部分は赤で表示するための赤ブ
レーンメモリに記憶し、低い方にずれた部分は青で表示
するための青ブレーンメモリに記憶する。
れた部分と低い方にずれる部分とを区別してフレームメ
モリ19を構成する複数のプレーンメモリに記憶する。
例えば、高い方にずれた部分は赤で表示するための赤ブ
レーンメモリに記憶し、低い方にずれた部分は青で表示
するための青ブレーンメモリに記憶する。
【0021】両DSC17、20の出力信号はミキサ2
1で混合或いは合成された後、D/A変換器22を経て
カラーモニタ4で表示される。この場合、DSC17か
らの出力信号は、同じ値のR,G,B信号としてミキサ
21に入力され、一方DSC20からの出力信号は(ド
ップラシフトの方向に応じて)R,B信号としてミキサ
21に入力される。
1で混合或いは合成された後、D/A変換器22を経て
カラーモニタ4で表示される。この場合、DSC17か
らの出力信号は、同じ値のR,G,B信号としてミキサ
21に入力され、一方DSC20からの出力信号は(ド
ップラシフトの方向に応じて)R,B信号としてミキサ
21に入力される。
【0022】従って、Bモード像の映像信号はカラーモ
ニタ4にはモノクロ(より具体的には白黒)の映像信号
として入力され、一方ドップラ像の映像信号はカラーの
映像信号としてカラーモニタ4に入力される。そして、
カラーモニタ4のモニタ画面には、モノクロで超音波断
層像が表示されると共に、その画像上で、ドップラシフ
トしている部分は赤及び青の色成分を用いてカラー表示
されるようにしている。
ニタ4にはモノクロ(より具体的には白黒)の映像信号
として入力され、一方ドップラ像の映像信号はカラーの
映像信号としてカラーモニタ4に入力される。そして、
カラーモニタ4のモニタ画面には、モノクロで超音波断
層像が表示されると共に、その画像上で、ドップラシフ
トしている部分は赤及び青の色成分を用いてカラー表示
されるようにしている。
【0023】穿刺針5はその後端側に設けられた穿刺の
操作を把持して行うための把持部25と、この把持部2
5からテーパ状にされた円柱形状の外形のホーン部26
を介して生体内に刺入される穿刺部が形成されている。
操作を把持して行うための把持部25と、この把持部2
5からテーパ状にされた円柱形状の外形のホーン部26
を介して生体内に刺入される穿刺部が形成されている。
【0024】この穿刺部はその外表面を形成する部材と
なる外套(外筒)27と、この外套27の中空部内に挿
通される内針29とから構成される。この外套27の後
端はホーン部26の前端に例えば螺着により、一体的に
ホーン部26に接続固定されている。この外套27は例
えばステンレススチール等の金属部材で構成されてい
る。但し、硬質の樹脂等で構成することも可能である。
なる外套(外筒)27と、この外套27の中空部内に挿
通される内針29とから構成される。この外套27の後
端はホーン部26の前端に例えば螺着により、一体的に
ホーン部26に接続固定されている。この外套27は例
えばステンレススチール等の金属部材で構成されてい
る。但し、硬質の樹脂等で構成することも可能である。
【0025】図2は穿刺針5の構造を示す。この内針2
9には中空の吸引用の孔31が設けられ、この孔31は
内針29の先端の鋭角状に尖った先端部32で開口して
いると共に、後端(基端)の口金で開口している。図1
に示すようにこの口金には吸引手段としてのシリンジ3
3が着脱自在で接続される。そして、このシリンジ33
のピストン部材を手元側に移動することにより、先端部
32の開口を介して組織或いは細胞等を吸引採取できる
ようにしている。
9には中空の吸引用の孔31が設けられ、この孔31は
内針29の先端の鋭角状に尖った先端部32で開口して
いると共に、後端(基端)の口金で開口している。図1
に示すようにこの口金には吸引手段としてのシリンジ3
3が着脱自在で接続される。そして、このシリンジ33
のピストン部材を手元側に移動することにより、先端部
32の開口を介して組織或いは細胞等を吸引採取できる
ようにしている。
【0026】図2に示すように把持部25には超音波振
動子34が設けられ、コネクタ35を介して超音波振動
子駆動装置6から超音波駆動信号を印加できるようにし
ている。この超音波振動子34は例えばボルト締めのラ
ンジュバン振動子で構成される。この超音波振動子34
は超音波駆動信号が印加されることにより縦振動し、こ
の縦振動は超音波伝達手段ともなるホーン部26を経て
そのホーン部26に螺着により一体化された外套27側
に効率良く伝達される。
動子34が設けられ、コネクタ35を介して超音波振動
子駆動装置6から超音波駆動信号を印加できるようにし
ている。この超音波振動子34は例えばボルト締めのラ
ンジュバン振動子で構成される。この超音波振動子34
は超音波駆動信号が印加されることにより縦振動し、こ
の縦振動は超音波伝達手段ともなるホーン部26を経て
そのホーン部26に螺着により一体化された外套27側
に効率良く伝達される。
【0027】この超音波振動子34及びホーン部26に
は中空部36が設けられ、この中空部36は外套27の
中空部に連通している。そして、この中空部36内に内
針29を殆ど嵌合状態で通すことができるようにしてい
る。
は中空部36が設けられ、この中空部36は外套27の
中空部に連通している。そして、この中空部36内に内
針29を殆ど嵌合状態で通すことができるようにしてい
る。
【0028】この内針29の外径は超音波振動子34の
中空部36の内径と殆ど一致して嵌合し、この内針29
を摺動して移動することができる。また、嵌合している
ので、超音波振動子34を超音波振動させた場合、その
振動はホーン部26及び外套27で伝達されると共に、
この外套27、ホーン部26及び超音波振動子34の中
空部に嵌合する内針29にも伝達される。
中空部36の内径と殆ど一致して嵌合し、この内針29
を摺動して移動することができる。また、嵌合している
ので、超音波振動子34を超音波振動させた場合、その
振動はホーン部26及び外套27で伝達されると共に、
この外套27、ホーン部26及び超音波振動子34の中
空部に嵌合する内針29にも伝達される。
【0029】この場合、内針29は超音波振動している
外周部材と広い面積で接触しているので、その超音波が
効率良く伝わり、モニタ画面で観察した場合に、外套2
7は勿論のこと、その内側の内針29も鮮明にカラード
ップラ像として観察することができる。
外周部材と広い面積で接触しているので、その超音波が
効率良く伝わり、モニタ画面で観察した場合に、外套2
7は勿論のこと、その内側の内針29も鮮明にカラード
ップラ像として観察することができる。
【0030】また、外套27は超音波振動子34と螺着
で一体化されたホーン部26と強固に接続されているの
で、超音波振動子34を振動させた場合にはその振動は
ホーン部26を介して効率良く外套27に伝達され、従
って外套27部分を強く振動させることもでき、止血等
の処置にも使用できるようにしている。なお、ホーン部
26も超音波振動子34と一体的に接続されている。
で一体化されたホーン部26と強固に接続されているの
で、超音波振動子34を振動させた場合にはその振動は
ホーン部26を介して効率良く外套27に伝達され、従
って外套27部分を強く振動させることもでき、止血等
の処置にも使用できるようにしている。なお、ホーン部
26も超音波振動子34と一体的に接続されている。
【0031】次に本実施の形態の作用を説明する。図1
に示すように超音波診断装置3に診断用超音波探触子2
を接続し、また、超音波振動子駆動装置6の駆動信号出
力端を穿刺針5の超音波振動子34の駆動用電極に接続
する。また、診断用超音波探触子2の超音波送受信部2
aを生体、例えば人体7の腹部などに押し当てて、超音
波を腹部側に伝送できる状態に設定する。
に示すように超音波診断装置3に診断用超音波探触子2
を接続し、また、超音波振動子駆動装置6の駆動信号出
力端を穿刺針5の超音波振動子34の駆動用電極に接続
する。また、診断用超音波探触子2の超音波送受信部2
aを生体、例えば人体7の腹部などに押し当てて、超音
波を腹部側に伝送できる状態に設定する。
【0032】そして、超音波診断装置3の図示しない電
源スイッチをONすることにより、超音波診断装置3の
送受信部11から送信信号がパルス状に診断用超音波探
触子2に出力されると共に、受信してエコー信号に変換
する。
源スイッチをONすることにより、超音波診断装置3の
送受信部11から送信信号がパルス状に診断用超音波探
触子2に出力されると共に、受信してエコー信号に変換
する。
【0033】このエコー信号はBモード像生成部12と
ドップラ像生成部13に入力される。Bモード像生成部
12ではBモード像を生成し、ドップラ像生成部13で
はドップラ像を生成する。
ドップラ像生成部13に入力される。Bモード像生成部
12ではBモード像を生成し、ドップラ像生成部13で
はドップラ像を生成する。
【0034】Bモード像の映像信号データはミキサ21
等を経てカラーモニタ4に入力され、モニタ画面にモノ
クロの超音波診断画像として表示される。この超音波診
断画像上に関心部位8の画像8′が表示されるように診
断用超音波探触子2を腹部に押しつける位置を調整す
る。
等を経てカラーモニタ4に入力され、モニタ画面にモノ
クロの超音波診断画像として表示される。この超音波診
断画像上に関心部位8の画像8′が表示されるように診
断用超音波探触子2を腹部に押しつける位置を調整す
る。
【0035】また、ドップラ像生成部13で生成された
ドップラデータはミキサ21等を経てカラーの映像信号
となり、カラーモニタ4に入力され、モニタ画面にはモ
ノクロの超音波診断画像上に血流などのドップラ現象を
生じる部位がカラー表示される。
ドップラデータはミキサ21等を経てカラーの映像信号
となり、カラーモニタ4に入力され、モニタ画面にはモ
ノクロの超音波診断画像上に血流などのドップラ現象を
生じる部位がカラー表示される。
【0036】この場合、例えば血流が超音波探触子2側
に流れていると、高い周波数に偏移した、換言すると正
にドップラシフトしたドップラ情報として検出され、赤
の色でカラー表示(カラードップラ表示)され、超音波
探触子2から遠ざかる側に流れていると、低い周波数に
偏移した負のドップラシフトしたドップ情報として検出
され、青の色でカラー表示されることになる。
に流れていると、高い周波数に偏移した、換言すると正
にドップラシフトしたドップラ情報として検出され、赤
の色でカラー表示(カラードップラ表示)され、超音波
探触子2から遠ざかる側に流れていると、低い周波数に
偏移した負のドップラシフトしたドップ情報として検出
され、青の色でカラー表示されることになる。
【0037】そして、関心部位8の組織或いは細胞を採
取して生検する必要がある場合には、超音波振動子駆動
装置6の電源スイッチをONにして、穿刺針5の先端側
を関心部位8に向けて腹部に刺入する。
取して生検する必要がある場合には、超音波振動子駆動
装置6の電源スイッチをONにして、穿刺針5の先端側
を関心部位8に向けて腹部に刺入する。
【0038】本実施の形態では、人体7等に穿刺針5を
刺入する場合、外套27もホーン部26を介して超音波
振動子34に連結されているので効率良く振動し、かつ
外套27の長手方向に変位振動する縦振動であるので、
この縦振動によって刺入する場合の力量がこの縦振動が
ない場合に比べて大幅に小さくて済み、スムーズに刺入
する操作を行うことができる。
刺入する場合、外套27もホーン部26を介して超音波
振動子34に連結されているので効率良く振動し、かつ
外套27の長手方向に変位振動する縦振動であるので、
この縦振動によって刺入する場合の力量がこの縦振動が
ない場合に比べて大幅に小さくて済み、スムーズに刺入
する操作を行うことができる。
【0039】この刺入操作を行う場合、出血が伴うの
で、超音波振動子34の振動強度を上げる(具体的には
超音波振動子駆動装置6の駆動出力を上げる)ことによ
り、その摩擦熱で止血処置しながら刺入することも可能
になる。これに対し、従来例ではカラードップラ表示を
行うために必要となる振動強度は可能であるが、外套部
分を止血するのに必要となる振動強度を得ることは困難
であると予想される。
で、超音波振動子34の振動強度を上げる(具体的には
超音波振動子駆動装置6の駆動出力を上げる)ことによ
り、その摩擦熱で止血処置しながら刺入することも可能
になる。これに対し、従来例ではカラードップラ表示を
行うために必要となる振動強度は可能であるが、外套部
分を止血するのに必要となる振動強度を得ることは困難
であると予想される。
【0040】穿刺針5の先端側の刺入によりその先端が
診断用超音波探触子2の超音波走査領域内に現れると、
ドップラ像生成部13によりフレームメモリ19には血
流によるドップラデータの他に穿刺針5の先端側の部分
に対応するドップラデータが記憶されるようになる。
診断用超音波探触子2の超音波走査領域内に現れると、
ドップラ像生成部13によりフレームメモリ19には血
流によるドップラデータの他に穿刺針5の先端側の部分
に対応するドップラデータが記憶されるようになる。
【0041】そして、血流のカラードップラ像と共に、
穿刺針5のカラードップラ像が超音波診断画像に重畳し
て表示されるようになり、カラーモニタ4のモニタ画面
には図1のように関心部位8の画像8′などのBモード
像に穿刺針5の画像がカラー表示(カラードップラ表
示)されるようになる。
穿刺針5のカラードップラ像が超音波診断画像に重畳し
て表示されるようになり、カラーモニタ4のモニタ画面
には図1のように関心部位8の画像8′などのBモード
像に穿刺針5の画像がカラー表示(カラードップラ表
示)されるようになる。
【0042】そして、このモニタ画面の画像を観察しな
がら、穿刺針5の先端側を関心部位8まで刺入する。モ
ニタ画面上で穿刺針5の先端が関心部位8に届いたこと
を確認できたら、内針29の後端に接続したシリンジ3
3のピストン部分を後方に移動して吸引操作を行うこと
により、内針29の先端部32の開口を経て関心部位8
の組織或いは細胞をシリンジ33内に吸引採取すること
ができる。
がら、穿刺針5の先端側を関心部位8まで刺入する。モ
ニタ画面上で穿刺針5の先端が関心部位8に届いたこと
を確認できたら、内針29の後端に接続したシリンジ3
3のピストン部分を後方に移動して吸引操作を行うこと
により、内針29の先端部32の開口を経て関心部位8
の組織或いは細胞をシリンジ33内に吸引採取すること
ができる。
【0043】この生体外のシリンジ33内に採取した組
織或いは細胞を正常組織か或いは癌等を含む異常組織か
を例えばその場で顕微鏡などを用いて診断し、異常組織
の場合にはその異常組織に対する処置を引き続いて行う
ようにしても良い。
織或いは細胞を正常組織か或いは癌等を含む異常組織か
を例えばその場で顕微鏡などを用いて診断し、異常組織
の場合にはその異常組織に対する処置を引き続いて行う
ようにしても良い。
【0044】例えば、内針29を引き抜いて、この内針
29の代わりに、治療用レーザ装置のレーザ光を伝送す
るファイバを挿通して、異常組織が存在する病変部に治
療用装置からのレーザ光を照射して、レーザ光による焼
灼で病変部を壊死させる治療処置を行うようにすること
もできる。
29の代わりに、治療用レーザ装置のレーザ光を伝送す
るファイバを挿通して、異常組織が存在する病変部に治
療用装置からのレーザ光を照射して、レーザ光による焼
灼で病変部を壊死させる治療処置を行うようにすること
もできる。
【0045】本実施の形態では内針29を外套27内に
挿通可能にしているので、このような診断及び対応する
処置を短時間に行うことが可能となる。従来では患者は
診断結果を得るまでに長時間を要し、その結果に応じて
さらに治療処置が行われるまでにかなりの日数を要して
いたために、病変部が進行してしまう欠点もあったし、
その進行の程度も考慮する(再検査等が)必要があった
のに対し、本実施の形態ではその診断結果に対し、その
対応する治療処置を即座に行うこともでき、その間の病
変の進行を考慮することも必要なく、早期の治療処置が
可能になる。
挿通可能にしているので、このような診断及び対応する
処置を短時間に行うことが可能となる。従来では患者は
診断結果を得るまでに長時間を要し、その結果に応じて
さらに治療処置が行われるまでにかなりの日数を要して
いたために、病変部が進行してしまう欠点もあったし、
その進行の程度も考慮する(再検査等が)必要があった
のに対し、本実施の形態ではその診断結果に対し、その
対応する治療処置を即座に行うこともでき、その間の病
変の進行を考慮することも必要なく、早期の治療処置が
可能になる。
【0046】なお上記の場合、例えば内針29を引き抜
くことなく、その孔31に治療用レーザ装置のレーザ光
を伝送するファイバを挿通して、異常組織が存在する病
変部に治療用装置からのレーザ光を照射して、レーザ光
による焼灼で病変部を壊死させる治療処置を行うように
しても良い。
くことなく、その孔31に治療用レーザ装置のレーザ光
を伝送するファイバを挿通して、異常組織が存在する病
変部に治療用装置からのレーザ光を照射して、レーザ光
による焼灼で病変部を壊死させる治療処置を行うように
しても良い。
【0047】また、異常組織と判断した場合には、穿刺
した穿刺針5を人体7から引き抜く操作を行う場合に、
超音波振動子34の超音波振動の振幅を大きくして、穿
刺針5の外套27に接する部分の組織を熱変性或いは壊
死させるようにして、異常組織を周囲にばらまいて転移
などさせてしまうのを防止する処置を行うようにするこ
ともできる。
した穿刺針5を人体7から引き抜く操作を行う場合に、
超音波振動子34の超音波振動の振幅を大きくして、穿
刺針5の外套27に接する部分の組織を熱変性或いは壊
死させるようにして、異常組織を周囲にばらまいて転移
などさせてしまうのを防止する処置を行うようにするこ
ともできる。
【0048】本実施の形態では、把持部25に設けた超
音波振動子34はその振動が穿刺針5の先端側にも効率
良く伝送されるので、把持部25に設ける超音波振動子
34としては小型で軽量のものでも、穿刺針5をカラー
ドップラ像として表示するのに必要な振幅で超音波振動
させることができるし、穿刺針5を刺入する場合の力量
を低減することができるだけ振幅で超音波振動させるこ
とができる。
音波振動子34はその振動が穿刺針5の先端側にも効率
良く伝送されるので、把持部25に設ける超音波振動子
34としては小型で軽量のものでも、穿刺針5をカラー
ドップラ像として表示するのに必要な振幅で超音波振動
させることができるし、穿刺針5を刺入する場合の力量
を低減することができるだけ振幅で超音波振動させるこ
とができる。
【0049】つまり、従来のように穿刺針5の先端側へ
の超音波の印加効率が低いものに比べて小型で軽量のも
のが使用でき、把持部25を軽量化できるので、重たく
なる場合に比べて操作性を向上できる。
の超音波の印加効率が低いものに比べて小型で軽量のも
のが使用でき、把持部25を軽量化できるので、重たく
なる場合に比べて操作性を向上できる。
【0050】従って、本実施の形態は以下の効果を有す
る。本実施の形態では、人体7等に穿刺針5を刺入する
場合、外套27がホーン部26を介して超音波振動子3
4に一体的に連結されているので効率良く振動し、かつ
縦振動であるのでこの縦振動によって刺入する場合の力
量が小さくても、スムーズに刺入することができる。
る。本実施の形態では、人体7等に穿刺針5を刺入する
場合、外套27がホーン部26を介して超音波振動子3
4に一体的に連結されているので効率良く振動し、かつ
縦振動であるのでこの縦振動によって刺入する場合の力
量が小さくても、スムーズに刺入することができる。
【0051】組織の採取に使用される内針29は超音波
振動子34及びホーン部26の中空部36及び外套27
の中空部に広い面積で嵌合しているで、内針29の先端
側まで超音波振動が効率良く伝送され、従って大きな振
幅で超音波振動子34を超音波振動させてなくても内針
29の先端側をカラードップラ像として鮮明に表示する
のに必要な振幅値に設定できる。
振動子34及びホーン部26の中空部36及び外套27
の中空部に広い面積で嵌合しているで、内針29の先端
側まで超音波振動が効率良く伝送され、従って大きな振
幅で超音波振動子34を超音波振動させてなくても内針
29の先端側をカラードップラ像として鮮明に表示する
のに必要な振幅値に設定できる。
【0052】従って、超音波振動子34として小型かつ
軽量のものが使用でき、またこの超音波振動子34を穿
刺針5の把持部25に設けても操作性が低下することな
く、穿刺による組織採取を行うことができる。これに対
し、従来例では穿刺針5の把持部25に設けた場合、伝
送効率が低いので、よりサイズが大きく、従って重いも
のが必要なりくなり、操作性が低下する。
軽量のものが使用でき、またこの超音波振動子34を穿
刺針5の把持部25に設けても操作性が低下することな
く、穿刺による組織採取を行うことができる。これに対
し、従来例では穿刺針5の把持部25に設けた場合、伝
送効率が低いので、よりサイズが大きく、従って重いも
のが必要なりくなり、操作性が低下する。
【0053】また、把持して穿刺操作する把持部25の
外部に超音波振動子を配置して超音波伝達部材を介して
穿刺針の先端側に超音波を伝達する構成にすることも考
えられるが、この場合には超音波伝達部材が操作の際に
邪魔になり易く、操作性を低下させてしまうことになる
が、本実施の形態では、穿刺針の先端側に超音波を効率
良く伝達できる構造にしているので、比較的超音波出力
が小さい小型軽量のものを採用でき、かつ把持部に設け
ることができ、把持部の外部に超音波振動子を配置した
場合のような超音波伝達部材が操作の際に邪魔になるこ
とを解消できる効果もある。
外部に超音波振動子を配置して超音波伝達部材を介して
穿刺針の先端側に超音波を伝達する構成にすることも考
えられるが、この場合には超音波伝達部材が操作の際に
邪魔になり易く、操作性を低下させてしまうことになる
が、本実施の形態では、穿刺針の先端側に超音波を効率
良く伝達できる構造にしているので、比較的超音波出力
が小さい小型軽量のものを採用でき、かつ把持部に設け
ることができ、把持部の外部に超音波振動子を配置した
場合のような超音波伝達部材が操作の際に邪魔になるこ
とを解消できる効果もある。
【0054】また、穿刺針5により吸引して生体外に簡
単に組織を採取でき、その採取した組織に対して異常組
織か否かを簡単かつ迅速に検査することができ、その検
査結果に対する治療処置等も行い易い。
単に組織を採取でき、その採取した組織に対して異常組
織か否かを簡単かつ迅速に検査することができ、その検
査結果に対する治療処置等も行い易い。
【0055】また、外套27を強く振動させることもで
きるので、穿刺の際に同時に止血処置等も行うことがで
きる等の効果もある。
きるので、穿刺の際に同時に止血処置等も行うことがで
きる等の効果もある。
【0056】(第2の実施の形態)次に本発明の第2の
実施の形態を説明する。本実施の形態は第1の実施の形
態とは異なる穿刺針41を有し、この穿刺針41の構成
を図3に示す。第1の実施の形態では外套27内に内針
29を殆ど嵌合状態で挿通した構造であったのに対し、
本実施の形態では外套27内に外針42と内針43とを
殆ど嵌合状態で挿通する構造にしている。
実施の形態を説明する。本実施の形態は第1の実施の形
態とは異なる穿刺針41を有し、この穿刺針41の構成
を図3に示す。第1の実施の形態では外套27内に内針
29を殆ど嵌合状態で挿通した構造であったのに対し、
本実施の形態では外套27内に外針42と内針43とを
殆ど嵌合状態で挿通する構造にしている。
【0057】より詳しく説明すると、穿刺針41はその
後端側に設けられた把持部25と、この把持部25から
テーパ状にされたホーン部26を介してその後端がネジ
で着脱自在に連結された外套27と、外套27の中空部
内に殆ど嵌合状態でスライド移動自在に挿通される外針
42及びこの外針42の中空部内に殆ど嵌合状態でスラ
イド自在に挿通される内針43とから構成される。
後端側に設けられた把持部25と、この把持部25から
テーパ状にされたホーン部26を介してその後端がネジ
で着脱自在に連結された外套27と、外套27の中空部
内に殆ど嵌合状態でスライド移動自在に挿通される外針
42及びこの外針42の中空部内に殆ど嵌合状態でスラ
イド自在に挿通される内針43とから構成される。
【0058】また、第1の実施の形態では内針29の外
径を超音波振動子34の中空部36の内径と殆ど一致し
て嵌合するようにしているが、本実施の形態では外針4
2の外径がこの中空部36の内径と殆ど一致して嵌合す
るようにしている。また、この外針42は外套27と同
様に円筒管形状で、その中空部にはさらに内針43が殆
ど嵌合状態でスライド自在に挿通される構造にしてい
る。
径を超音波振動子34の中空部36の内径と殆ど一致し
て嵌合するようにしているが、本実施の形態では外針4
2の外径がこの中空部36の内径と殆ど一致して嵌合す
るようにしている。また、この外針42は外套27と同
様に円筒管形状で、その中空部にはさらに内針43が殆
ど嵌合状態でスライド自在に挿通される構造にしてい
る。
【0059】内針43の先端は鋭角的に鋭く尖ってお
り、穿刺し易い形状となっており、その外側の外針42
の先端も斜めにカットして開口している。そして、内針
43で穿刺し、この内針43に対して外針42を相対的
に前進させることにより、外針42の先端の斜めにカッ
トした部分を切断刃として内針43で穿刺された組織部
分を切り取り、内針43及び外針42を後方に移動させ
ることにより、その組織を採取することができるように
している。
り、穿刺し易い形状となっており、その外側の外針42
の先端も斜めにカットして開口している。そして、内針
43で穿刺し、この内針43に対して外針42を相対的
に前進させることにより、外針42の先端の斜めにカッ
トした部分を切断刃として内針43で穿刺された組織部
分を切り取り、内針43及び外針42を後方に移動させ
ることにより、その組織を採取することができるように
している。
【0060】また、本実施の形態では外套27を外して
高周波電流での焼灼を行う高周波焼灼電源装置やマイク
ロウエーブ加温/焼灼装置を接続して処置を行うことも
できる。この場合には、例えば外套27を外してホーン
部26に高周波焼灼電源装置やマイクロウエーブ加温/
焼灼装置の出力を印加する。
高周波電流での焼灼を行う高周波焼灼電源装置やマイク
ロウエーブ加温/焼灼装置を接続して処置を行うことも
できる。この場合には、例えば外套27を外してホーン
部26に高周波焼灼電源装置やマイクロウエーブ加温/
焼灼装置の出力を印加する。
【0061】これらの場合、内針43部分で高周波或い
はマイクロウエーブを伝達するように、内針43はステ
ンレススチール等の金属部材或いは金属をメッキ等した
導体で形成され、その周囲の外針42は例えば硬質の絶
縁部材で形成されている。
はマイクロウエーブを伝達するように、内針43はステ
ンレススチール等の金属部材或いは金属をメッキ等した
導体で形成され、その周囲の外針42は例えば硬質の絶
縁部材で形成されている。
【0062】本実施の形態は穿刺し、少なくとも内針4
3を引き抜く操作を行わなければ、組織を生体外に採取
できないが、その他の作用及び効果は第1の実施の形態
とほぼ同様のものとなる。
3を引き抜く操作を行わなければ、組織を生体外に採取
できないが、その他の作用及び効果は第1の実施の形態
とほぼ同様のものとなる。
【0063】また、本実施の形態の外針42及び内針4
3の変形例として図4に示すような構造の穿刺針45で
も良い。図4(A)に示す穿刺針45は生検用のもの
で、外針46は図3の外針42と同様の構成で、これに
対し内針47は鋭角状に尖った先端部48を有すると共
に、先端より少し後方位置を側方から切り欠いた組織採
取(組織収納)用溝49が設けてある。
3の変形例として図4に示すような構造の穿刺針45で
も良い。図4(A)に示す穿刺針45は生検用のもの
で、外針46は図3の外針42と同様の構成で、これに
対し内針47は鋭角状に尖った先端部48を有すると共
に、先端より少し後方位置を側方から切り欠いた組織採
取(組織収納)用溝49が設けてある。
【0064】また、この変形例では組織を組織採取用溝
49に採取する場合、この溝49の位置(より正確には
中心位置)が超音波振動の節となる位置に設定できるよ
うにしている。
49に採取する場合、この溝49の位置(より正確には
中心位置)が超音波振動の節となる位置に設定できるよ
うにしている。
【0065】つまり、組織を採取する場合には図4
(A)或いは図4(B)のように外針46の先端から内
針47の先端側が突出する状態に設定し、これらの手元
側の位置を図示しない指標の位置に設定すると、図4
(B)の2点鎖線で示すように溝49の位置が超音波振
動状態における節の位置となり、この節の位置では縦振
動の際の変位が無い。なお、図4(B)の2点鎖線は定
在波で縦振動させた場合のある時刻における平衡位置か
らの変位量を示している。
(A)或いは図4(B)のように外針46の先端から内
針47の先端側が突出する状態に設定し、これらの手元
側の位置を図示しない指標の位置に設定すると、図4
(B)の2点鎖線で示すように溝49の位置が超音波振
動状態における節の位置となり、この節の位置では縦振
動の際の変位が無い。なお、図4(B)の2点鎖線は定
在波で縦振動させた場合のある時刻における平衡位置か
らの変位量を示している。
【0066】従って、超音波振動させた状態でも超音波
振動による摩擦で溝49の位置付近の組織が熱変性或い
は蛋白質変性してしまうことを少なくでき、この状態
で、外針46を前進させて溝49内の組織を切除でき、
その切除後に内針43及び外針42を引き抜いて生体外
に採取した組織を検査する場合により精度の良い診断を
行うことが可能になる。この変形例におけるその他の作
用及び効果は、第2の実施の形態と同様である。
振動による摩擦で溝49の位置付近の組織が熱変性或い
は蛋白質変性してしまうことを少なくでき、この状態
で、外針46を前進させて溝49内の組織を切除でき、
その切除後に内針43及び外針42を引き抜いて生体外
に採取した組織を検査する場合により精度の良い診断を
行うことが可能になる。この変形例におけるその他の作
用及び効果は、第2の実施の形態と同様である。
【0067】(第3の実施の形態)次に本発明の第3の
実施の形態を図5ないし図7を参照して説明する。図5
は第3の実施の形態における診断用超音波探触子に穿刺
針の移動方向をガイドする穿刺針保持部材等の主要部を
示し、図6及び図7は穿刺針保持部材部分を斜視図及び
断面図で示す。
実施の形態を図5ないし図7を参照して説明する。図5
は第3の実施の形態における診断用超音波探触子に穿刺
針の移動方向をガイドする穿刺針保持部材等の主要部を
示し、図6及び図7は穿刺針保持部材部分を斜視図及び
断面図で示す。
【0068】第1及び第2の実施の形態では穿刺針5、
41等に超音波振動子34を設けた構成にしていたが、
本実施の形態は図5に示すように診断用超音波探触子2
に穿刺針51の移動方向を位置決め或いはガイドする穿
刺針保持部材52に超音波振動子53を設け、この超音
波振動子53を超音波振動子駆動装置6で駆動する構成
にしたものである。
41等に超音波振動子34を設けた構成にしていたが、
本実施の形態は図5に示すように診断用超音波探触子2
に穿刺針51の移動方向を位置決め或いはガイドする穿
刺針保持部材52に超音波振動子53を設け、この超音
波振動子53を超音波振動子駆動装置6で駆動する構成
にしたものである。
【0069】診断用超音波探触子2には穿刺針保持部材
52を着脱自在で固定する枠体の固定部材54が着脱自
在で取り付けられ、この固定部材54の側部に設けた例
えば、T型のガイド溝には図6に示す穿刺針保持部材5
2のT型の係合片55を嵌入させて取り付けることがで
きるようにしている。
52を着脱自在で固定する枠体の固定部材54が着脱自
在で取り付けられ、この固定部材54の側部に設けた例
えば、T型のガイド溝には図6に示す穿刺針保持部材5
2のT型の係合片55を嵌入させて取り付けることがで
きるようにしている。
【0070】この穿刺針保持部材52は図2の把持部2
5及びホーン部26の構造とほぼ同様になっている。つ
まり、図7に示すように穿刺針51を挿通可能とする中
空孔(ガイド孔)56が設けられた超音波振動子53及
びホーン部57が設けられている。
5及びホーン部26の構造とほぼ同様になっている。つ
まり、図7に示すように穿刺針51を挿通可能とする中
空孔(ガイド孔)56が設けられた超音波振動子53及
びホーン部57が設けられている。
【0071】そして、この穿刺針保持部材52のガイド
孔56の内径に穿刺針51の外径が殆ど一致し、嵌合状
態で穿刺針51を挿通できるようにしている。
孔56の内径に穿刺針51の外径が殆ど一致し、嵌合状
態で穿刺針51を挿通できるようにしている。
【0072】また、本実施の形態における穿刺針51と
しては図2の内針29或いは図3の内針43及び外針4
2部分或いは図4の内針47及び外針46部分と同様の
構成とすることができる。
しては図2の内針29或いは図3の内針43及び外針4
2部分或いは図4の内針47及び外針46部分と同様の
構成とすることができる。
【0073】つまり、本実施の形態では、穿刺針51を
保持部材52に移動自在に取り付けた状態での保持部材
52と穿刺針51の関係は第1或いは第2の実施の形態
における穿刺針5、41等に対応する状態となる。
保持部材52に移動自在に取り付けた状態での保持部材
52と穿刺針51の関係は第1或いは第2の実施の形態
における穿刺針5、41等に対応する状態となる。
【0074】従って、本実施の形態は第1或いは第2の
実施の形態と殆ど同様の作用及び効果を有すると共に、
さらに既存の穿刺針を用いた場合に対しても、第1或い
は第2の実施の形態と殆ど同様の作用及び効果を得るこ
とができる効果がある。
実施の形態と殆ど同様の作用及び効果を有すると共に、
さらに既存の穿刺針を用いた場合に対しても、第1或い
は第2の実施の形態と殆ど同様の作用及び効果を得るこ
とができる効果がある。
【0075】また、穿刺針51には超音波振動子等を設
ける必要がなく、複数の穿刺針51に対して共通して超
音波振動子53等を使用できるので、システムを低コス
ト化できるし、小規模化出来るなどの効果もある。
ける必要がなく、複数の穿刺針51に対して共通して超
音波振動子53等を使用できるので、システムを低コス
ト化できるし、小規模化出来るなどの効果もある。
【0076】(第4の実施の形態)次に本発明の第4の
実施の形態を図8(A)を参照して説明する。第1の実
施の形態では穿刺針5の内針29の後端にシリンジ33
が着脱自在で接続される構造であったが、本実施の形態
における穿刺針61は注射器とほぼ同様の構成とし、こ
の注射器のシリンジ62内で摺動されるピストン63内
部に超音波振動子64を設けた構成にしている。
実施の形態を図8(A)を参照して説明する。第1の実
施の形態では穿刺針5の内針29の後端にシリンジ33
が着脱自在で接続される構造であったが、本実施の形態
における穿刺針61は注射器とほぼ同様の構成とし、こ
の注射器のシリンジ62内で摺動されるピストン63内
部に超音波振動子64を設けた構成にしている。
【0077】本実施の形態は穿刺した部分から組織片或
いは液体を採取したり、薬液を注入したりする機能を有
すると共に、その部分に振動を与えてカラードップラ像
とし観察できるようにするものである。
いは液体を採取したり、薬液を注入したりする機能を有
すると共に、その部分に振動を与えてカラードップラ像
とし観察できるようにするものである。
【0078】図8(A)を参照して具体的に説明する
と、この穿刺針61では円筒形状のシリンジ62の先端
に先端が尖った開口を有する注射針に相当する細い円管
形状の硬性の外套針65が着脱自在で接続され、このシ
リンジ62の内部に摺動自在の円柱形状のピストン63
にはその内部に超音波振動子64及びホーン部66を埋
め込む等して収納され、ホーン部66の先端には内針の
後端が連結固定されて前方に突出され、この内針67は
シリンジ62の前端の孔を経て外套針65の中空孔内を
挿通されている。
と、この穿刺針61では円筒形状のシリンジ62の先端
に先端が尖った開口を有する注射針に相当する細い円管
形状の硬性の外套針65が着脱自在で接続され、このシ
リンジ62の内部に摺動自在の円柱形状のピストン63
にはその内部に超音波振動子64及びホーン部66を埋
め込む等して収納され、ホーン部66の先端には内針の
後端が連結固定されて前方に突出され、この内針67は
シリンジ62の前端の孔を経て外套針65の中空孔内を
挿通されている。
【0079】この超音波振動子64は接続ケーブル68
を介して超音波振動子駆動装置6に接続される。その他
の構成は図1と同様である。次に本実施の形態の作用を
説明する。
を介して超音波振動子駆動装置6に接続される。その他
の構成は図1と同様である。次に本実施の形態の作用を
説明する。
【0080】外套針65の中空孔はシリンジ62の中空
部と連通し、ピストン63の後方側への移動により、中
空の外套針65を介して先端開口から組織片或いは生体
内の液体を吸引採取したり、前方側への移動により、中
空の外套針65を介してシリンジ62内の薬液を先端開
口から患部組織に注入したりして治療処置を行うことが
できる。
部と連通し、ピストン63の後方側への移動により、中
空の外套針65を介して先端開口から組織片或いは生体
内の液体を吸引採取したり、前方側への移動により、中
空の外套針65を介してシリンジ62内の薬液を先端開
口から患部組織に注入したりして治療処置を行うことが
できる。
【0081】この場合、超音波振動子駆動装置6から駆
動信号を超音波振動子64に印加することにより、内針
67を超音波振動させて、カラードップラ像として観察
出来る状態にでき、従って外針65の先端付近の位置も
知ることができる。本実施の形態は外套針65内に遊嵌
して挿通される内針67を超音波振動させる構造となっ
ている。
動信号を超音波振動子64に印加することにより、内針
67を超音波振動させて、カラードップラ像として観察
出来る状態にでき、従って外針65の先端付近の位置も
知ることができる。本実施の形態は外套針65内に遊嵌
して挿通される内針67を超音波振動させる構造となっ
ている。
【0082】本実施の形態によれば、通常の注射器で刺
入した先端開口から薬液の注入や液体の吸引採取を行う
機能を有すると共に、外套針65内部に挿通した内針6
7によりその先端位置付近をカラードップラ像として知
ることもできる。
入した先端開口から薬液の注入や液体の吸引採取を行う
機能を有すると共に、外套針65内部に挿通した内針6
7によりその先端位置付近をカラードップラ像として知
ることもできる。
【0083】また、通常の注射器におけるそのピストン
部分を外して本実施の形態おける(内針67等を一体的
に設けた)ピストン63を使用すれば、本実施の形態の
システムを構成でき、上述のようにカラードップラ像と
して表示できる。
部分を外して本実施の形態おける(内針67等を一体的
に設けた)ピストン63を使用すれば、本実施の形態の
システムを構成でき、上述のようにカラードップラ像と
して表示できる。
【0084】なお、本実施の形態の変形例の穿刺針6
1′として、図8(B)に示すように外套針65の代わ
りに、可撓性を有する細管なチューブ65′を用いた構
成にしても良い。内針67に対して外套(外筒)となる
このチューブ65′の後端にはシリンジ62の前端の接
続部を圧入等して着脱自在に接続することができる。
1′として、図8(B)に示すように外套針65の代わ
りに、可撓性を有する細管なチューブ65′を用いた構
成にしても良い。内針67に対して外套(外筒)となる
このチューブ65′の後端にはシリンジ62の前端の接
続部を圧入等して着脱自在に接続することができる。
【0085】この場合には、超音波振動によりその位置
を確認できる内針67により、その先端を患部組織に刺
入して設定すると、その内針67を挿通したチューブ6
5′の先端開口も患部組織付近に設定できる。そして、
ピストン63の移動操作により、薬液注入或いは液体の
吸引採取等ができる。
を確認できる内針67により、その先端を患部組織に刺
入して設定すると、その内針67を挿通したチューブ6
5′の先端開口も患部組織付近に設定できる。そして、
ピストン63の移動操作により、薬液注入或いは液体の
吸引採取等ができる。
【0086】(第5の実施の形態)次に本発明の第5の
実施の形態を図9を参照して説明する。図9は第5の実
施の形態におけるピストン部分を示し、ピストン以外の
シリンジ部分及び外套針部分は例えば図8(A)と同様
である(図8(B)の構造でも良い)。
実施の形態を図9を参照して説明する。図9は第5の実
施の形態におけるピストン部分を示し、ピストン以外の
シリンジ部分及び外套針部分は例えば図8(A)と同様
である(図8(B)の構造でも良い)。
【0087】本実施の形態ではピストン63内部に超音
波振動子駆動部71を収納し、この超音波振動子駆動部
71は接続ケーブル72を介してACアダプタ73に接
続され、このACアダプタ73のプラグ74を商用のA
Cコンセントに接続することにより、超音波振動子駆動
部71には駆動電源が供給され、超音波駆動信号を超音
波振動子64に供給する。本実施の形態の作用及び効果
は第4の実施の形態或いはその変形例と同様である。
波振動子駆動部71を収納し、この超音波振動子駆動部
71は接続ケーブル72を介してACアダプタ73に接
続され、このACアダプタ73のプラグ74を商用のA
Cコンセントに接続することにより、超音波振動子駆動
部71には駆動電源が供給され、超音波駆動信号を超音
波振動子64に供給する。本実施の形態の作用及び効果
は第4の実施の形態或いはその変形例と同様である。
【0088】(第6の実施の形態)次に本発明の第6の
実施の形態を図10を参照して説明する。第4の実施の
形態では超音波振動子駆動装置6はピストン63の外部
に設けられ、第5の実施の形態ではその駆動電源が外部
に設けられていたのに対し、本実施の形態では超音波振
動子駆動手段及びその電源もピストン63の内部に収納
したものである。
実施の形態を図10を参照して説明する。第4の実施の
形態では超音波振動子駆動装置6はピストン63の外部
に設けられ、第5の実施の形態ではその駆動電源が外部
に設けられていたのに対し、本実施の形態では超音波振
動子駆動手段及びその電源もピストン63の内部に収納
したものである。
【0089】図10に示す本実施の形態では、図9に示
すピストン63において、その内部にさらに超音波振動
子駆動部71に電源を供給する電池75を収納した構成
にしている。
すピストン63において、その内部にさらに超音波振動
子駆動部71に電源を供給する電池75を収納した構成
にしている。
【0090】本実施の形態は第5の実施の形態における
接続ケーブル72も延出されないので、操作し易くな
る。その他は第5の実施の形態と同様の作用及び効果を
有する。
接続ケーブル72も延出されないので、操作し易くな
る。その他は第5の実施の形態と同様の作用及び効果を
有する。
【0091】(第7の実施の形態)次に本発明の第7の
実施の形態を図11を参照して説明する。本実施の形態
ではピストン63に対し、超音波発生手段を着脱自在に
設けたものである。図11に示すように内針67の後端
はピストン63の後端の接続部となる口金81に固定さ
れ、この口金81には振動子収納部材82の前端が着脱
自在で接続されるようにしている。
実施の形態を図11を参照して説明する。本実施の形態
ではピストン63に対し、超音波発生手段を着脱自在に
設けたものである。図11に示すように内針67の後端
はピストン63の後端の接続部となる口金81に固定さ
れ、この口金81には振動子収納部材82の前端が着脱
自在で接続されるようにしている。
【0092】この振動子収納部材82には超音波振動子
64とホーン部66とが収納され、超音波振動子64は
接続ケーブル83を介して超音波振動子駆動装置6と接
続される。
64とホーン部66とが収納され、超音波振動子64は
接続ケーブル83を介して超音波振動子駆動装置6と接
続される。
【0093】また、振動子収納部材82の前端は開口
し、その内側にホーン部66の前端の接続口金が臨みこ
の接続口金が口金81に例えば圧入(これに限定される
ものでなく、螺着などでも良い)で着脱自在に接続され
る。
し、その内側にホーン部66の前端の接続口金が臨みこ
の接続口金が口金81に例えば圧入(これに限定される
ものでなく、螺着などでも良い)で着脱自在に接続され
る。
【0094】本実施の形態によれば、ピストン63に対
して超音波振動子64等を設けた振動子収納部材82を
着脱自在にしたので、例えば異なるサイズのピストン側
に対して共通の振動子収納部材82を接続して使用でき
る。そのため、穿刺針部分を低コスト化できる。その他
は第4の実施の形態或いはその変形例と同様の作用及び
効果を有する。
して超音波振動子64等を設けた振動子収納部材82を
着脱自在にしたので、例えば異なるサイズのピストン側
に対して共通の振動子収納部材82を接続して使用でき
る。そのため、穿刺針部分を低コスト化できる。その他
は第4の実施の形態或いはその変形例と同様の作用及び
効果を有する。
【0095】(第8の実施の形態)次に本発明の第8の
実施の形態を図12を参照して説明する。図12に示す
本実施の形態における穿刺針91は、図11におけるピ
ストン63に内針67を挿通可能とする挿通孔85を設
け、この挿通孔85に内針67を貫通させて内針67に
対しピストン63側(或いはシリンジ62側)は移動自
在にしている。
実施の形態を図12を参照して説明する。図12に示す
本実施の形態における穿刺針91は、図11におけるピ
ストン63に内針67を挿通可能とする挿通孔85を設
け、この挿通孔85に内針67を貫通させて内針67に
対しピストン63側(或いはシリンジ62側)は移動自
在にしている。
【0096】この場合、挿通孔85の例えば前端付近に
は水密用部材としてOリング86が介挿され、シリンジ
62内の薬液等或いは吸引した場合の液体などがこの挿
通孔85から漏れないようにしている。
は水密用部材としてOリング86が介挿され、シリンジ
62内の薬液等或いは吸引した場合の液体などがこの挿
通孔85から漏れないようにしている。
【0097】また、ピストン63の挿通孔85を通され
た内針67の後端に設けた口金81に振動子収納部材8
2の前端を着脱自在で接続固定することができる。ま
た、図8(B)に示すようにシリンジ62の前端には例
えばカテーテルチューブとなる可撓性を有する細径なチ
ューブ65′が接続される。
た内針67の後端に設けた口金81に振動子収納部材8
2の前端を着脱自在で接続固定することができる。ま
た、図8(B)に示すようにシリンジ62の前端には例
えばカテーテルチューブとなる可撓性を有する細径なチ
ューブ65′が接続される。
【0098】次に本実施の形態の作用を説明する。本実
施の形態では内針67に対し、シリンジ62側を移動自
在にしている。従って、例えば超音波振動によりその位
置を確認できる内針67により、カラードップラ像で観
察しながらその先端を患部組織に刺入して設定する。
施の形態では内針67に対し、シリンジ62側を移動自
在にしている。従って、例えば超音波振動によりその位
置を確認できる内針67により、カラードップラ像で観
察しながらその先端を患部組織に刺入して設定する。
【0099】この場合、内針67に対して移動自在とな
るチューブ65′の先端を内針67の後方側に位置させ
て刺入し易い内針67のみでまず、刺入操作を行うよう
にしても良い。
るチューブ65′の先端を内針67の後方側に位置させ
て刺入し易い内針67のみでまず、刺入操作を行うよう
にしても良い。
【0100】その後に、患部組織に例えば薬液を注入す
る処置を行う場合にはこの内針67をガイドとして、チ
ューブ65′側を前進させてそのチューブ65′の先端
を内針先端付近に設定する。
る処置を行う場合にはこの内針67をガイドとして、チ
ューブ65′側を前進させてそのチューブ65′の先端
を内針先端付近に設定する。
【0101】この場合、シリンジ62内及びチューブ6
5′内に薬液を収納した状態で前進させる操作を行う
と、薬液によりチューブ65′内部分もカラードップラ
像として観察することができ、スムーズにその先端を内
針67の先端付近に設定することができる。その後にピ
ストン63をシリンジ62に対して前方に移動する操作
を行って患部組織に薬液を注入する処置を行うことがで
きる。
5′内に薬液を収納した状態で前進させる操作を行う
と、薬液によりチューブ65′内部分もカラードップラ
像として観察することができ、スムーズにその先端を内
針67の先端付近に設定することができる。その後にピ
ストン63をシリンジ62に対して前方に移動する操作
を行って患部組織に薬液を注入する処置を行うことがで
きる。
【0102】本実施の形態によれば、内針67のみで患
部組織で、刺入する操作をカラードップラ像で確認しな
がら簡単かつ迅速に設定でき、その後にチューブ65′
を内針67をガイド針としてその先端まで移動設定し
て、薬液の注入する処置などが簡単にできる。
部組織で、刺入する操作をカラードップラ像で確認しな
がら簡単かつ迅速に設定でき、その後にチューブ65′
を内針67をガイド針としてその先端まで移動設定し
て、薬液の注入する処置などが簡単にできる。
【0103】なお、チューブ65′の代わりに図8
(A)のガイド針65を用いるようにしても良い。な
お、上述のカラードップライメージング機能としては例
えばドップラシフトの方向に応じて異なる色で表示する
カラードップラ画像による擬似カラー表示手法を採用し
ているが、これに限定されるものでなく、ドップラシフ
トしている部分をその偏移周波数に応じて(移動体の速
度に応じて)異なる色で表示したり、ドップラシフトし
ている部分のボリュームに応じて暖色系等の色でカラー
表示するパワードップラ画像で表示する手法を採用する
等しても良い。なお、上述した各実施の形態等を部分的
等で組み合わせて構成される実施の形態等も本発明に属
する。
(A)のガイド針65を用いるようにしても良い。な
お、上述のカラードップライメージング機能としては例
えばドップラシフトの方向に応じて異なる色で表示する
カラードップラ画像による擬似カラー表示手法を採用し
ているが、これに限定されるものでなく、ドップラシフ
トしている部分をその偏移周波数に応じて(移動体の速
度に応じて)異なる色で表示したり、ドップラシフトし
ている部分のボリュームに応じて暖色系等の色でカラー
表示するパワードップラ画像で表示する手法を採用する
等しても良い。なお、上述した各実施の形態等を部分的
等で組み合わせて構成される実施の形態等も本発明に属
する。
【0104】[付記] 1.カラードップライメージング機能を備えた超音波診
断装置と、前記超音波診断装置の超音波診断画像下で生
体に穿刺する穿刺針と、前記穿刺針に超音波振動を印加
する超音波振動子駆動手段、超音波振動子と超音波振動
伝達手段とを有し、前記穿刺針が前記超音波振動子及び
超音波振動伝達手段を挿通され、前記穿刺針に超音波振
動を印加させて、穿刺針をカラー画像で描出させること
を特徴とする超音波診断装置用穿刺システム。
断装置と、前記超音波診断装置の超音波診断画像下で生
体に穿刺する穿刺針と、前記穿刺針に超音波振動を印加
する超音波振動子駆動手段、超音波振動子と超音波振動
伝達手段とを有し、前記穿刺針が前記超音波振動子及び
超音波振動伝達手段を挿通され、前記穿刺針に超音波振
動を印加させて、穿刺針をカラー画像で描出させること
を特徴とする超音波診断装置用穿刺システム。
【0105】2.前記穿刺針には、高周波焼灼電源装
置、マイクロウエーブ加温/焼灼装置を接続可能にした
ことを特徴とする付記1記載の超音波診断装置用穿刺シ
ステム。 3.前記穿刺針を中空形状とし、穿刺針の基端部に吸引
手段を取り付け可能とし、穿刺針の先端開口部を超音波
振動の節となるように、穿刺針を構成したことを特徴と
する付記1記載の超音波診断装置用穿刺システム。
置、マイクロウエーブ加温/焼灼装置を接続可能にした
ことを特徴とする付記1記載の超音波診断装置用穿刺シ
ステム。 3.前記穿刺針を中空形状とし、穿刺針の基端部に吸引
手段を取り付け可能とし、穿刺針の先端開口部を超音波
振動の節となるように、穿刺針を構成したことを特徴と
する付記1記載の超音波診断装置用穿刺システム。
【0106】4.診断用超音波探触子に組み合わせる固
定部材と、該固定部材に嵌合する穿刺ガイド手段とを有
し、前記穿刺ガイド手段は超音波振動子と超音波伝達手
段とを内蔵することを特徴とする付記1記載の超音波診
断装置用穿刺システム。
定部材と、該固定部材に嵌合する穿刺ガイド手段とを有
し、前記穿刺ガイド手段は超音波振動子と超音波伝達手
段とを内蔵することを特徴とする付記1記載の超音波診
断装置用穿刺システム。
【0107】5.前記穿刺針は内針と外筒から構成さ
れ、前記超音波振動子が発生する超音波振動は前記内針
および外筒の少なくともどちらか一方に伝達印加される
ことを特徴とする付記1記載の超音波診断装置用穿刺シ
ステム。
れ、前記超音波振動子が発生する超音波振動は前記内針
および外筒の少なくともどちらか一方に伝達印加される
ことを特徴とする付記1記載の超音波診断装置用穿刺シ
ステム。
【0108】6.前記吸引手段がシリンジを構成し、そ
のピストン内部に超音波振動と超音波伝達手段とを内蔵
し、前記穿刺針の外筒がシリンジ開口に接続され、前記
穿刺針の内針が前記ピストン内部の超音波伝達手段に接
続されることを特徴とする付記5記載の超音波診断装置
用穿刺システム。
のピストン内部に超音波振動と超音波伝達手段とを内蔵
し、前記穿刺針の外筒がシリンジ開口に接続され、前記
穿刺針の内針が前記ピストン内部の超音波伝達手段に接
続されることを特徴とする付記5記載の超音波診断装置
用穿刺システム。
【0109】7.前記吸引手段がシリンジを構成し、そ
のピストン基部外部に超音波振動と超音波伝達手段とを
着脱可能とし、前記穿刺針の外筒がシリンジ開口に接続
され、前記穿刺針の内針が前記ピストン内部を貫通して
超音波伝達手段に接続されることを特徴とする付記5記
載の超音波診断装置用穿刺システム。 8.前記カラー画像はカラードップラないしパワードッ
プラ画像であることを特徴とする付記1記載の超音波診
断装置用穿刺システム。
のピストン基部外部に超音波振動と超音波伝達手段とを
着脱可能とし、前記穿刺針の外筒がシリンジ開口に接続
され、前記穿刺針の内針が前記ピストン内部を貫通して
超音波伝達手段に接続されることを特徴とする付記5記
載の超音波診断装置用穿刺システム。 8.前記カラー画像はカラードップラないしパワードッ
プラ画像であることを特徴とする付記1記載の超音波診
断装置用穿刺システム。
【0110】9.カラードップライメージング機能を備
えた超音波診断装置と、前記超音波診断装置の超音波診
断画像下で生体に穿刺する穿刺針と、前記穿刺針の穿刺
部における少なくとも外表面に臨む部材の後端に一体的
に接続され、この後端に縦の超音波振動を印加する超音
波振動印加手段と、を設けて前記穿刺針をカラー画像上
で描出させることを特徴とする超音波診断装置用穿刺シ
ステム。
えた超音波診断装置と、前記超音波診断装置の超音波診
断画像下で生体に穿刺する穿刺針と、前記穿刺針の穿刺
部における少なくとも外表面に臨む部材の後端に一体的
に接続され、この後端に縦の超音波振動を印加する超音
波振動印加手段と、を設けて前記穿刺針をカラー画像上
で描出させることを特徴とする超音波診断装置用穿刺シ
ステム。
【0111】10.前記超音波振動印加手段は超音波振
動を発生する超音波振動子と、前記超音波振動子による
超音波振動を円錐形状の外形の超音波伝達部材を介して
前記外表面に臨む部材の後端に印加する付記9記載の超
音波診断装置用穿刺システム。 11.前記穿刺針は前記部が外表面に臨む外套部材と、
この外套部材に嵌合して挿通される内針とからなる付記
9記載の超音波診断装置用穿刺システム。
動を発生する超音波振動子と、前記超音波振動子による
超音波振動を円錐形状の外形の超音波伝達部材を介して
前記外表面に臨む部材の後端に印加する付記9記載の超
音波診断装置用穿刺システム。 11.前記穿刺針は前記部が外表面に臨む外套部材と、
この外套部材に嵌合して挿通される内針とからなる付記
9記載の超音波診断装置用穿刺システム。
【0112】12.カラードップライメージング機能を
備えた超音波診断装置と、前記超音波診断装置の超音波
診断画像下で生体に穿刺する機能を有し、内針及び外套
針とならなる穿刺針と、前記穿刺針に超音波振動を印加
する超音波振動印加手段とを有する超音波診断装置用穿
刺システムにおいて、前記超音波振動印加手段は超音波
振動を発生する超音波振動子から直接或いは超音波振動
伝達手段を介して前記外套針に縦の超音波振動を印加
し、前記外套針内に前記内針をほぼ嵌合して挿通する中
空部を設けて前記内針にも超音波振動を印加することを
特徴とする超音波診断装置用穿刺システム。
備えた超音波診断装置と、前記超音波診断装置の超音波
診断画像下で生体に穿刺する機能を有し、内針及び外套
針とならなる穿刺針と、前記穿刺針に超音波振動を印加
する超音波振動印加手段とを有する超音波診断装置用穿
刺システムにおいて、前記超音波振動印加手段は超音波
振動を発生する超音波振動子から直接或いは超音波振動
伝達手段を介して前記外套針に縦の超音波振動を印加
し、前記外套針内に前記内針をほぼ嵌合して挿通する中
空部を設けて前記内針にも超音波振動を印加することを
特徴とする超音波診断装置用穿刺システム。
【0113】(付記12の背景)従来例ではカラードッ
プラ表示できるように穿刺針を加振させるものがある。
しかしながら、穿刺する場合の穿刺機能を向上するもの
では無かったし、また穿刺する場合に止血などの処置を
行う機能を備えていなかった。そのために、これらの機
能を備えた超音波診断装置用穿刺システムを提供するた
めに、付記12の構成とした。
プラ表示できるように穿刺針を加振させるものがある。
しかしながら、穿刺する場合の穿刺機能を向上するもの
では無かったし、また穿刺する場合に止血などの処置を
行う機能を備えていなかった。そのために、これらの機
能を備えた超音波診断装置用穿刺システムを提供するた
めに、付記12の構成とした。
【0114】(付記12の作用、効果)外針はもとより
内針に対してもカラードップラ像で表示でき、かつ外針
を超音波振動させるその振幅(強度)を大きくすること
により、刺入の際に止血、凝固等の処置を行うことがで
きる。また、穿刺した後に引き抜く場合にも、先端部に
付着した病変組織を周辺にばらまいてしまうような可能
性がある場合には外針への超音波振動の強度を大きくす
ることにより、その可能性を解消する処置ができる。
内針に対してもカラードップラ像で表示でき、かつ外針
を超音波振動させるその振幅(強度)を大きくすること
により、刺入の際に止血、凝固等の処置を行うことがで
きる。また、穿刺した後に引き抜く場合にも、先端部に
付着した病変組織を周辺にばらまいてしまうような可能
性がある場合には外針への超音波振動の強度を大きくす
ることにより、その可能性を解消する処置ができる。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、カ
ラードップライメージング機能を備えた超音波診断装置
と、前記超音波診断装置の超音波診断画像下で生体に穿
刺する穿刺針と、前記穿刺針の穿刺部における少なくと
も外表面に臨む部材の後端に一体的に接続され、この後
端に縦の超音波振動を印加する超音波振動印加手段と、
を設けて前記穿刺針をカラー画像上で描出させるように
しているので、穿刺針への超音波振動の印加によりドッ
プラ現象を利用してカラー画像を得ることができ、かつ
その外表面の部材はその長手方向に縦振動が加えられる
ので、穿刺の際の力量を低減でき、刺入操作が容易とな
る。
ラードップライメージング機能を備えた超音波診断装置
と、前記超音波診断装置の超音波診断画像下で生体に穿
刺する穿刺針と、前記穿刺針の穿刺部における少なくと
も外表面に臨む部材の後端に一体的に接続され、この後
端に縦の超音波振動を印加する超音波振動印加手段と、
を設けて前記穿刺針をカラー画像上で描出させるように
しているので、穿刺針への超音波振動の印加によりドッ
プラ現象を利用してカラー画像を得ることができ、かつ
その外表面の部材はその長手方向に縦振動が加えられる
ので、穿刺の際の力量を低減でき、刺入操作が容易とな
る。
【図1】本発明の第1の実施の形態の超音波診断装置用
穿刺システムの構成を示すブロック図。
穿刺システムの構成を示すブロック図。
【図2】穿刺針の構造を示す断面図。
【図3】本発明の第2の実施の形態における穿刺針の構
造を示す断面図。
造を示す断面図。
【図4】変形例における外針及び内針の先端側の構造を
示す側面図。
示す側面図。
【図5】本発明の第3の実施の形態における穿刺針及び
この穿刺針を保持する穿刺針保持部材等を示す斜視図。
この穿刺針を保持する穿刺針保持部材等を示す斜視図。
【図6】穿刺針保持部材を示す斜視図。
【図7】穿刺針保持部材の構造を示す断面図。
【図8】本発明の第4の実施の形態及び変形例における
穿刺針の構造を示す図。
穿刺針の構造を示す図。
【図9】本発明の第5の実施の形態における穿刺針の内
針側の構造を示す図。
針側の構造を示す図。
【図10】本発明の第6の実施の形態における内針側の
構造を示す図。
構造を示す図。
【図11】本発明の第7の実施の形態における内針側の
構造を示す図。
構造を示す図。
【図12】本発明の第8の実施の形態における穿刺針の
構造を示す図。
構造を示す図。
1…超音波診断装置用穿刺システム 2…診断用超音波探触子 3…超音波診断装置 4…カラーモニタ 5…穿刺針 6…超音波振動子駆動装置 7…人体 8…関心部位 11…送受信部 12…Bモード像生成部 13…ドップラ像生成部 15…Bモード像検波部 16,19…フレームメモリ 17,20…DSC 18…ドップラ情報検出部 21…ミキサ 25…把持部 26…ホーン部 27…外套 29…内針 31…孔 32…先端部 33…シリンジ 34…超音波振動子 36…中空部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桜井 友尚 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 本田 吉隆 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 寶 敏幸 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 カラードップライメージング機能を備え
た超音波診断装置と、 前記超音波診断装置の超音波診断画像下で生体に穿刺す
る穿刺針と、 前記穿刺針の穿刺部における少なくとも外表面に臨む部
材の後端に一体的に接続され、この後端に縦の超音波振
動を印加する超音波振動印加手段と、を設けて前記穿刺
針をカラー画像上で描出させることを特徴とする超音波
診断装置用穿刺システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18863197A JPH1133029A (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | 超音波診断装置用穿刺システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18863197A JPH1133029A (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | 超音波診断装置用穿刺システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1133029A true JPH1133029A (ja) | 1999-02-09 |
Family
ID=16227089
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18863197A Withdrawn JPH1133029A (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | 超音波診断装置用穿刺システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1133029A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100412011B1 (ko) * | 2001-09-10 | 2003-12-24 | 주식회사 메디슨 | 중재적 초음파 분야에서 사용되는 침상 도구 |
US10499887B2 (en) | 2015-03-30 | 2019-12-10 | Fujifilm Corporation | Biopsy needle and photoacoustic measurement apparatus |
US10722263B2 (en) | 2015-03-31 | 2020-07-28 | Fujifilm Corporation | Biopsy needle and photoacoustic measurement apparatus |
-
1997
- 1997-07-14 JP JP18863197A patent/JPH1133029A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100412011B1 (ko) * | 2001-09-10 | 2003-12-24 | 주식회사 메디슨 | 중재적 초음파 분야에서 사용되는 침상 도구 |
US10499887B2 (en) | 2015-03-30 | 2019-12-10 | Fujifilm Corporation | Biopsy needle and photoacoustic measurement apparatus |
US10722263B2 (en) | 2015-03-31 | 2020-07-28 | Fujifilm Corporation | Biopsy needle and photoacoustic measurement apparatus |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041005 |