JPH1132984A - 電子内視鏡のコード連結構造 - Google Patents

電子内視鏡のコード連結構造

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JPH1132984A
JPH1132984A JP9205512A JP20551297A JPH1132984A JP H1132984 A JPH1132984 A JP H1132984A JP 9205512 A JP9205512 A JP 9205512A JP 20551297 A JP20551297 A JP 20551297A JP H1132984 A JPH1132984 A JP H1132984A
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Haruo Akiba
治男 秋庭
Shuji Komi
修二 小見
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シールド部材には帯状電極部材を固定し、こ
の帯状電極部材を可撓性コード内からケース内に延在さ
せて、アース線に接続することにより、可撓性コードを
ケースに対して回動させても、アース線に張力等が作用
して断線を生じさせることなく、確実に可撓性コード内
に挿通されている信号ケーブルを電磁的にシールドす
る。 【構成】 電気コード8を中継ケース6に対して回動可
能に連結するために、固定筒15に嵌合されている連結
筒30には導電筒31が挿嵌・固着されており、導電筒
31は螺旋管21に被着させた金属ネット22に嵌合さ
れて、半田付けにより固着されている。導電筒31の端
部から幅の細い帯状電極部材32が軸線方向に所定長さ
だけ延在させて設けられて、帯状電極部材32は弾性金
属材からなり、固定筒15を貫通して中継ケース6内に
まで延在されており、その端部にアース線33が接続さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子内視鏡におい
て、本体操作部から引き出され、途中で内部に回路基板
を設けたケースと所定角度相対回動可能に連結した可撓
性コードにおいて、この可撓性コードのケースとの連結
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子内視鏡は、図4に示したように、体
腔内等への挿入部1の基端部に本体操作部2を連結し、
この本体操作部2からユニバーサルコード3を引き出す
ことにより大略構成される。ユニバーサルコード3内に
は、体腔内を照明するためのライトガイドが挿通される
と共に、挿入部1の先端に設けた撮像手段からのケーブ
ルが挿通されて、さらに送気送水用のチャンネルも挿通
されている。ユニバーサルコード3は、その内部に挿通
させたライトガイドを光源に接続し、またケーブルを映
像信号を処理するプロセッサに接続させるためのもので
ある。このために、光源とプロセッサとを一体的に設け
た制御装置4が設けられており、この制御装置4にはモ
ニタ5が連結して設けられている。
【0003】ユニバーサルコード3の先端には中継ケー
ス6が接続されて、この中継ケース6には光源コネクタ
7が連結して設けられている。さらに、この中継ケース
6から可撓性のある電気コード8が引き出され、この電
気コード8の先端には電気コネクタ9が連結されてい
る。従って、中継ケース6に設けた光源コネクタ7と電
気コネクタ9とはそれぞれ制御装置4に着脱可能に接続
されるものであり、ユニバーサルコード3と電気コード
8とにより可撓性コードが構成される。
【0004】図5及び図6に中継ケース6の内部構成を
示す。図中において、10はケーシングであって、この
ケーシング10の内部には2枚の回路基板11a,11
bが設けられている。この2枚の回路基板11a,11
bのうち、一方の回路基板11aには映像信号処理系の
回路部品が搭載されており、また他方の回路基板11b
には当該の内視鏡における種々の補正データを記録する
補正系の回路部品とが搭載されている。従って、ユニバ
ーサルコード3内に挿通した撮像手段からの信号ケーブ
ル12が回路基板11aに接続されており、またこの回
路基板11aから引き出された信号ケーブル13は電気
コード8内に挿通されて、電気コネクタ9に接続され
る。一方、回路基板11bは撮像手段とは接続されず、
この回路基板11bから信号ケーブル14が引き出され
て、電気コード8内に挿通されている。
【0005】電気コード8及びユニバーサルコード3を
中継ケース6に固定的に連結すると、電気コネクタ9及
び光源コネクタ7を制御装置4に接続する際に捩り力が
作用するおそれがある。そこで、これらユニバーサルコ
ード3や電気コード8の捩れ防止を図るために、中継ケ
ース6に対して所定角度回動可能に連結されている。た
だし、ユニバーサルコード3及び電気コード8を中継ケ
ース6に対して自由回転状態にすると、その内部に挿通
させた信号ケーブルが捩れることになるので、その回動
角度をある程度制限する。この回動角度としては、通常
は120°程度とすれば十分である。
【0006】そこで、電気コード8と中継ケース6との
連結構造について以下に説明する。なお、ユニバーサル
コード3の中継ケース6への連結構造も実質邸に同様で
あるから、その具体的な説明は省略する。
【0007】而して、電気コード8を中継ケース6に連
結するために、中継ケース6には固定筒15が装着され
ており、この固定筒15には固定用ナット16を螺合す
ることにより中継ケース6側に固定されている。そし
て、この固定筒15内には連結筒17が挿嵌されてお
り、この連結筒17の外周面における固定筒15の端部
に対応する位置には、円環状の突条17aが形成され、
この円環状突条17aを跨ぐように袋ナット18が螺合
されている。これによって、連結筒17は固定筒15に
対して回転自在に連結されている。そして、連結筒17
には規制ピン19が立設されており、固定筒15にはこ
の規制ピン19が嵌合する長溝20が円周方向に所定角
度分、例えば120°にわたって形成されており、この
長溝20の角度分だけ連結筒17が回動できるようにな
る。
【0008】連結筒17は電気コード8の中継ケース6
への連結部を構成するものであり、電気コード8の構造
体としては、金属帯片を螺旋状に巻回した螺旋管21を
有し、この螺旋管21には金属ネット22が被着され、
さらにこの金属ネット22には軟性樹脂からなる外皮2
3が順次積層されている。そして、連結筒17には金属
パイプ24が螺挿されており、この金属パイプ24は金
属ネット22に嵌合されて、半田付け等の手段で連結さ
れており、これによって電気コード8が中継ケース6に
連結される。そして、この金属パイプ24には折れ止め
ゴム25が嵌合され、この折れ止めゴム25の先端は外
皮23に当接している。従って、電気コード8を捩る
と、連結筒17,金属パイプ24及び折れ止めゴム25
が回動することになる。そして、連結筒17と固定筒1
5との間をほぼ遊嵌状態となし、その間での摺動抵抗を
抑制することにより、円滑に回動できるようにしてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電気コード
8内には映像信号等を伝送するための信号ケーブル1
3,14が挿通されている関係から、この信号ケーブル
13,14を電磁的にシールドする必要がある。螺旋管
21の先端部分にはフェライトコア26が嵌合されると
共に、金属からなり、信号ケーブル13,14を囲繞す
る螺旋管21及び金属ネット22をアースするようにし
ている。これら螺旋管21及び金属ネット22と共に連
結筒17が導電部材から構成されており、しかも螺旋管
21は金属ネット22に密着し、かつ金属ネット22は
連結筒17に半田付けされている。このために、螺旋管
21,金属ネット22または連結筒17のいずれかにア
ース線を接続すれば、信号ケーブル13,14に対する
シールド機能を発揮させることができる。ただし、電気
コード8は中継ケース6に対して120°回動すること
になるから、この電気コード8が回動することによりア
ース線が捩られ、また信号ケーブル13,14とも絡み
合ったりすることになり、アース線が断線するおそれが
ある。特に、螺旋管21の内部は比較的狭い通路となっ
ており、アース線と信号ケーブル13,14とが接触し
て絡み合う可能性が高いことから、最も脆弱なアース線
の半田付け部位に断線が生じる可能性はかなり高くな
る。
【0010】ここで、固定筒15は強度等の点から金属
材で形成されているのが一般的であり、符号27で示し
たように、固定筒15にアース線を連結するように構成
したものが従来から用いられている。しかしながら、連
結筒17は固定筒15とは摺動可能に嵌合されているの
で、この固定筒15と連結筒17との間は固着関係には
なく、その間にある程度の隙間が形成された状態になっ
ている。このために、連結筒17と固定筒15との間が
確実に電気的な接続が行われてはおらず、隙間の状態に
よっては接続が不安定になる。特に、信号ケーブル13
には微弱な映像信号であるから、電磁ノイズにより影響
を全く受けないということはない。
【0011】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、アース線の断線を生
じさせることなく、確実に電気コード内に挿通されてい
る信号ケーブルを電磁的にシールドできるようにするこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、挿入部の先端に撮像手段を装着した
内視鏡の本体操作部から、この撮像手段に接続した信号
ケーブルをシールド部材内に挿通させた可撓性コードを
引き出して、この可撓性コードの途中には、内部に回路
基板を設けたケースに所定の角度だけ相対回動可能に接
続したものにおいて、前記シールド部材に帯状電極部材
を固着して設け、この帯状電極部材を前記可撓性コード
内から前記ケース内に延在させて、この延在部にアース
線に接続する構成としたことをその特徴とするものであ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態につ
いて、図1乃至図3を参照して説明する。図1には、中
継コネクタへの電気コードの連結部分の断面を示す。中
継コネクタ及び電気コードの構成において、前述した従
来技術と同一または均等な部材については、同一の符号
を付して、その詳細な説明は省略するものとする。
【0014】中継ケース6のケーシング10内には回路
基板11a,11bが設けられており、これら回路基板
11a,11bから引き出された信号ケーブル13,1
4が電気コード8内に挿通されており、この電気コード
8は螺旋管21を金属ネット22及び外皮23で覆うよ
うにしたものであり、螺旋管21は、内部に挿通した信
号ケーブル13,14をシールドするシールド部材とし
ての機能を発揮する。また、電気コード8は、中継ケー
ス6に対して所定角度回動可能に連結されている。以上
の点については、前述した従来技術のものと格別の差異
はない。
【0015】さらに、電気コード8を中継ケース6に対
して回動可能に連結するために、固定筒15には連結筒
17が相対角度だけ回動可能に嵌合されており、この連
結筒17にはさらに金属パイプ30が螺挿されている。
金属パイプ30は、導電部材で形成され、さらにこの金
属パイプ30には、図2に示したように、導電性を有す
る導電筒31が挿嵌されて固着されている。この導電筒
31は螺旋管21に被着させた金属ネット22に嵌合さ
れており、またこの嵌合部分の周胴部には、図3に示し
たように、1乃至複数の開口31aが形成されて、この
開口31aを介して半田を流し込むようにして金属ネッ
ト22に対して固着されている。そして、この導電筒3
1の端面からは幅の細い帯状電極部材32が軸線方向に
所定長さだけ延在させて設けられている。この帯状電極
部材32は導電筒31と一体的に設けるか、またはこの
導電筒31に固着して設けた弾性金属材からなり、固定
筒15を貫通して中継ケース6内にまで延在されてお
り、その端部にはアース線33が接続されている。
【0016】以上のように、導電筒31と一体に設けた
帯状電極部材32の先端にアース線33を接続して設け
ることによって、螺旋管21及び金属ネット22とアー
ス線33との間は確実かつ安定して電気的に接続された
状態になる。この結果、電気コード8内に挿通させた信
号ケーブル13,14を確実に電磁的にシールドできる
ようになり、信号ケーブル13,14に外乱ノイズが取
り込まれるおそれはない。
【0017】ここで、導電筒31に固定して設けた金属
パイプ30は、連結筒17と共に中継ケース6に対して
相対回動するようになっている。この回動角は120°
程度というように、規制された範囲ではあるが、中継ケ
ース6に対して相対回動するから、帯状電極部材32も
回動することになる。そもそも電気コード8には、2本
の信号ケーブル13,14が挿通されるだけであるか
ら、細径化が可能であり、この電気コード8の螺旋管2
1が嵌合されている導電筒31の直径は極めて小さいも
のである。従って、導電筒31が回動しても、帯状電極
部材32の変位量は極めて小さいものとなる。しかも、
中継ケース6は電気コード8に比較すると、極めて大き
なスペースが存在しており、この中継ケース6内には格
別の可動部材は存在しない。このために、中継ケース6
内でアース線33に余長を持たせることができ、この余
長によりアース線33と帯状電極部材32との間の接続
部には実質的なストレスが作用することがなく、断線等
のおそれはない。しかも、帯状電極部材32は弾性を有
する細い板体からなるものであるから、電気コード8の
回動時に帯状電極部材32が中継ケース6内の部材と衝
当しても、この帯状電極部材32が弾性変形することか
ら、帯状電極部材32乃至それと衝当した部材が損傷す
るようなことはない。
【0018】なお、前述した実施の形態では、中継ケー
ス6と電気コード8との連結構造について説明したが、
電気コード8と同様、可撓性コードを構成するユニバー
サルコード3の中継ケース6への連結部も電気コード8
と同様に相対回動自在に連結されることもあり、この場
合にはユニバーサルコード3の中継ケース6への連結構
造も同様の構成とすることもできる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、シール
ド部材には帯状電極部材を固定し、この帯状電極部材を
可撓性コード内からケース内に延在させて、アース線に
接続する構成としたので、可撓性コードをケースに対し
て回動させても、アース線に張力等が作用して断線を生
じさせることなく、確実に可撓性コード内に挿通されて
いる信号ケーブルを電磁的にシールドできる等の効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す電子内視鏡の中継
ケースへの電気コードの連結構造を示す要部断面図であ
る。
【図2】帯状電極部材の外観図である。
【図3】内部の挿通部材を省略して示す連結筒とアース
線との接続構造を示す断面図である。
【図4】電子内視鏡装置の全体構成図である。
【図5】従来技術による中継ケースへの電気コードの連
結構造の部位を、ケーシングのカバーを外して示し、か
つ一部を断面にして示す正面図である。
【図6】図5のX−X断面図である。
【符号の説明】
1 挿入部 2 本体操作部 3 ユニバーサルコード 4 制御装置 6 中継ケース 8 電気コード 9 電気コネクタ 10 ケーシン
グ 11a,11b 回路基板 12,13,1
4 信号ケーブル 15 固定筒 17 連結筒 21 螺旋管 22 金属ネッ
ト 31 導電筒 32 帯状電極
部材 33 アース線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入部の先端に撮像手段を装着した内視
    鏡の本体操作部から、この撮像手段に接続した信号ケー
    ブルをシールド部材内に挿通させた可撓性コードを引き
    出して、この可撓性コードの途中には、内部に回路基板
    を設けたケースに所定の角度だけ相対回動可能に接続し
    たものにおいて、前記シールド部材に帯状電極部材を固
    着して設け、この帯状電極部材を前記可撓性コード内か
    ら前記ケース内に延在させて、この延在部にアース線に
    接続する構成としたことを特徴とする電子内視鏡のコー
    ド連結構造。
  2. 【請求項2】 前記可撓性コードは、金属螺旋管に金属
    ネットを被着させ、さらにこの金属ネットに外皮層で覆
    うようにしたものであり、この可撓性コードには、前記
    ケースに連結するための連結筒を前記金属ネットに嵌合
    して設けると共に、この連結筒の周胴部に開口を設け
    て、この開口を介して連結筒と金属ネットとを連結し、
    これら金属螺旋管、金属ネット及び連結筒は導電部材で
    形成する構成としたことを特徴とする請求項1記載の電
    子内視鏡のコード連結構造。
  3. 【請求項3】 前記帯状電極部材を幅の細い帯状に形成
    した弾性金属からなり、この帯状電極部材は円筒状に形
    成した導電筒に連設して、この導電筒を前記連結筒に固
    着することによって、この導電筒を前記シールド部材に
    電気的に接続した状態で固定し、また帯状電極部材は前
    記ケース内に延在させて、前記アース線に接続する構成
    としたことを特徴とする請求項2記載の電子内視鏡のコ
    ード連結構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009247791A (ja) * 2008-04-10 2009-10-29 Olympus Medical Systems Corp 内視鏡
JP2011104372A (ja) * 2009-11-20 2011-06-02 Medison Co Ltd プローブのストレインリリーフ用具及びその製造方法

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JP2011104372A (ja) * 2009-11-20 2011-06-02 Medison Co Ltd プローブのストレインリリーフ用具及びその製造方法

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