JPH11329720A - El駆動装置及びel駆動方法 - Google Patents

El駆動装置及びel駆動方法

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JPH11329720A
JPH11329720A JP10141324A JP14132498A JPH11329720A JP H11329720 A JPH11329720 A JP H11329720A JP 10141324 A JP10141324 A JP 10141324A JP 14132498 A JP14132498 A JP 14132498A JP H11329720 A JPH11329720 A JP H11329720A
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driving
voltage
switching
circuit
inverter
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Tatsuya Goto
辰也 後藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インバータを用いたEL駆動装置において、
駆動電圧を低く抑えることができると同時に、高輝度が
得られるようにし、またノイズが小さく、小型化、長寿
命化を図れるようにする。 【解決手段】 入力された直流電圧をトランジスタQ1
を制御用IC1によってスイッチングすることにより昇
圧し、その昇圧されたダイオードD1の出力を制御用I
C4によってトランジスタQ2,Q3をスイッチングす
ることにより所定の周波数の交流電圧に変換し、コイル
3を並列に接続したEL素子2に印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にELの発光出
力の改善を図ったEL駆動装置及びEL駆動方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】現在、ウォッチ,ページャ,PDA,A
V機器等のLCDバックライトとしてEL(elect
ro luminescence)が多数用いられてい
る。このELを用いるメリットとしては、製品の薄型
化、省電力化等が挙げられるが、低輝度で短寿命である
というデメリットも有している。
【0003】また、ELを駆動するインバータへの要求
仕様として、薄型化、省電力化、長寿命化等が求められ
ている。しかし、ELは通常交流電圧(100〜200
V,100〜1KHz)駆動のため、小型化が非常に困
難である。
【0004】図4〜図7に一般的な低電圧(DC3〜5
V)入力型のEL駆動用インバータの構成及びその駆動
(電圧、電流)波形を示す。
【0005】図4は現在主流であるSW(スイッチ)タ
イプのインバータの構成を示す回路図である。同図中、
11はコイルL11と直列に接続されたトランジスタQ
11をスイッチング駆動する制御用IC、12はEL素
子、13はEL素子と直列に接続されたトランジスタQ
12をスイッチング駆動する制御用ICで、トランジス
タQ11,Q12は並列に接続され、その間にダイオー
ドD11が接続されている。
【0006】上記の回路は、VDDの入力部分にトランジ
スタQ11を用いた昇圧回路を持ち、その出力をトラン
ジスタQ12をオン(ON),オフ(OFF)させるこ
とにより交流化している。このインバータの出力電圧、
出力電流の波形及びELの発光波形を図5に示す。
【0007】図6はトランスタイプのインバータの構成
を示す回路図である。このインバータは、トランスT1
の2次側(N2)のL(インダクタンス)値とEL素子
21のC(容量)成分でLC自励共振回路を形成し、ト
ランスT1の1次側(N1)に接続したトランジスタQ
21等により極性反転を行って周波数を設定するもので
ある。
【0008】この回路のインバータ出力電圧は、トラン
スT1の1次/2次の巻数比によって決定される。図7
にインバータの出力電圧と出力電流の波形を示す。イン
バータの出力電圧は正弦波となっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来のEL駆動装置にあっては、必要な輝度を得るの
に高い駆動電圧が必要で、電流ピーク値が高くなり、ノ
イズが大きいという問題点があり、またトランスを使用
すると小型化が困難であり、自励発振のために輝度、色
度のばらつきが大きいという問題点があった。
【0010】すなわち、上述のSWタイプのものでは、
インバータ出力電圧が矩形波のためにEL素子へ突入電
流が流れて蛍光体へダメージを与えてしまい、EL素子
が短寿命になるとともに、正弦波に比べて発光効率が悪
いので駆動電圧を高くする必要があり、更にDCバイア
ス電圧のために高調波成分が抑制されていなく、ノイズ
が大きくなってしまう。
【0011】また、トランスタイプのものでは、トラン
スを使用することにより形状が大きくなってしまうとと
もに、上記のように自励発振のためにEL素子の輝度、
色度のばらつきが大きくなってしまう。
【0012】本発明は、上記のような問題点に着目して
なされたもので、EL素子の駆動電圧を低く抑えること
ができると同時に、高輝度が得られ、またノイズが小さ
く、小型化及び長寿命化が可能なEL駆動装置及びEL
駆動方法を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係るEL駆動装
置は、入力された直流を昇圧する昇圧回路と、昇圧され
た直流をスイッチングしてEL素子に交流パルスを印加
するパルス発生回路を備えるとともに、前記EL素子に
インダクタンス素子を並列接続したものである。
【0014】また、本発明に係るEL駆動方法は、他励
式のDC−ACインバータの出力交流電圧をインダクタ
ンス素子と並列に接続したEL駆動素子に印加すること
により、該EL素子に前記印加電圧の倍のピーク数を持
つ駆動電流を流すようにしたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るEL駆動装置
の構成を示す回路図である。同図において、1はスイッ
チング素子であるトランジスタQ1をオン,オフさせる
制御用IC、2はEL素子で、コイル(インダクタンス
素子)3が並列に接続されている。4はスイッチング素
子であるトランジスタQ2,Q3をオン,オフさせる制
御用ICで、直列接続されたトランジスタQ2とQ3の
接続点と直列接続されたコンデンサC1とC2の接続点
との間にEL素子2とコイル3の並列回路が接続されて
いる。また、L1は昇圧回路のコイル、D1は整流用の
ダイオードである。
【0016】上記の回路は他励式インバータを用いたも
ので、図示のように、入力された直流(VDD)を昇圧す
る昇圧回路と、昇圧された直流(ダイオードD1の出
力)をスイッチングしてEL素子2に交流パルスを印加
するパルス発生回路と、EL素子2に並列接続されたコ
イル3から構成されている。
【0017】まず、バッテリ等からの入力電圧(DC3
〜12V)を制御用IC1によってトランジスタQ1を
50〜100KHzにてスイッチングすることにより7
0〜120V程度まで昇圧し、制御用IC4によってト
ランジスタQ2,Q3を400Hzの基本周波数にてド
ライブすることにより設定された任意の周波数の矩形波
電圧に変換してEL素子2とコイル3の並列回路に印加
する。このときの駆動電圧と駆動電流の波形を図2に示
す。
【0018】図2に示すように、駆動電圧波形は台形波
となり、駆動電流波形はその印加電圧の倍のピーク数
(2つ)を持つ三角波に近い状態になる。これは、EL
素子2のC(容量成分)とコイル3のL(インダクタン
ス)成分を並列接続したことにより、LC並列(電流)
共振回路が形成されたものである。
【0019】すなわち、コイル3のLのみでは図3の
(a)に示すような波形となり、EL素子2のCのみで
は図3の(b)に示すような波形となり、これらを並列
に合わせることにより図2に示すような駆動波形が得ら
れる。このとき、並列接続したL部分の共振周波数fは
次式で得られる。
【0020】
【数1】
【0021】例えば、C=0.6μF、L=35mHの
とき、上記共振周波数fは次式から求められる値とな
る。
【0022】
【数2】
【0023】このときの共振周波数は上述の基本周波数
(400Hz)とは異なる高い周波数(数KHz)とな
り、したがってコイル3の形状は小型化が可能である。
【0024】このように、本実施例のEL駆動電圧は従
来の矩形波駆動電圧に比べて低く抑えることができると
同時に、EL発光回数が1サイクル通常2回のところ4
回となり、高輝度が得られる。つまり、EL輝度、発光
回数及び電流ピーク回数は相関関係にあり、表1に基本
周波数を400Hz一定とした場合の実験データを示
す。
【0025】
【表1】
【0026】また、電流ピーク値を低く抑えることがで
きるので、ノイズを小さくすることができるとともに、
EL素子2へ突入電流が流れないため、長寿命化を図る
ことができる。そして、従来のSWタイプと同様トラン
スを用いていないので、小型化が可能である。
【0027】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、EL素
子の駆動電圧を低く抑えることができると同時に、EL
の高輝度が得られ、またノイズが小さく、小型化及び長
寿命化を図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るEL駆動装置の構成を示す回路
【図2】 図1の回路の駆動電圧と駆動電流の波形図
【図3】 図2の駆動波形の形成過程を示す説明図
【図4】 従来例の構成を示す回路図
【図5】 図4の回路の駆動電圧及び駆動電流とEL発
光の波形図
【図6】 他の従来例の構成を示す回路図
【図7】 図6の回路の駆動電圧及び駆動電流の波形図
【符号の説明】
1 制御IC 2 EL素子 3 コイル(インダクタンス素子) 4 制御IC C1 コンデンサ C2 コンデンサ D1 ダイオード Q1 トランジスタ(スイッチング素子) Q2 トランジスタ(スイッチング素子) Q3 トランジスタ(スイッチング素子)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された直流を昇圧する昇圧回路と、
    昇圧された直流をスイッチングしてEL素子に交流パル
    スを印加するパルス発生回路を備えるとともに、前記E
    L素子にインダクタンス素子を並列接続したことを特徴
    とするEL駆動装置。
  2. 【請求項2】 他励式のDC−ACインバータの出力交
    流電圧をインダクタンス素子と並列に接続したEL駆動
    素子に印加することにより、該EL素子に前記印加電圧
    の倍のピーク数を持つ駆動電流を流すようにしたことを
    特徴とするEL駆動方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012099501A (ja) * 2012-01-25 2012-05-24 Panasonic Corp 点灯装置並びに照明装置

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