JPH1132965A - 食器洗浄装置 - Google Patents

食器洗浄装置

Info

Publication number
JPH1132965A
JPH1132965A JP20991697A JP20991697A JPH1132965A JP H1132965 A JPH1132965 A JP H1132965A JP 20991697 A JP20991697 A JP 20991697A JP 20991697 A JP20991697 A JP 20991697A JP H1132965 A JPH1132965 A JP H1132965A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
washing
washing water
water
activation processing
cleaning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20991697A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiko Hibino
栄子 日比野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP20991697A priority Critical patent/JPH1132965A/ja
Publication of JPH1132965A publication Critical patent/JPH1132965A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は食器の洗浄に使用する洗浄水を活性化
させて、より少ない洗剤で清浄に洗浄でき、環境汚染を
低減できる食器洗浄装置を提供する。 【解決手段】食器洗浄装置1は、洗浄水導入路5から導
入した洗浄水を洗浄水噴射ノズル7から食器4に噴射し
て、食器かご3の食器4を洗浄するが、洗浄水は、洗浄
水導入路5に配設された流速制御部8で、流速制御され
た後、活性化処理部9に導入される。活性化処理部9
は、導電性の支持体11にポリアニリン12を支持させ
てポテンショスタット13により還元処理を行い、洗浄
水中の溶存酸素から活性化酸素を発生させて、有機物の
除去能力に優れ洗浄に適した水に活性化させる。したが
って、少ない洗剤で適切に食器4を洗浄することができ
る。また、その後のすすぎ処理においても、活性化した
洗浄水によりすすぎを行うので、洗剤等を効果的に除去
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食器洗浄装置に関
し、詳細には、食器洗浄装置で使用する洗浄水を活性化
させて、洗浄能力を向上させるとともに、環境汚染を低
減させることのできる食器洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、家庭や食堂等における食器洗浄を
便宜で効率的なものとする食器洗浄装置が出現してお
り、食器洗浄装置は、使用され食物残滓等の付着した食
器に洗浄水を噴射する等により食器を洗浄する。
【0003】すなわち、食器洗浄装置は、一般に、洗浄
槽内に食器かごを収納し、食器かごには、洗浄対象の食
器が搭載される。洗浄槽には、洗浄を行うための洗浄水
を導入する洗浄水導入路と、洗浄後の洗浄排水を排出す
るための排水路と、が接続されており、洗浄槽内の食器
かごの下部には、洗浄水導入路から導入された洗浄水を
食器かごに搭載された食器に噴射する洗浄水噴射ノズル
が配設されている。このような食器洗浄装置は、一般
に、次のような洗浄処理、すすぎ処理及び必要に応じて
乾燥処理を行うことにより、食器の洗浄を行っている。
すなわち、食器洗浄装置は、洗浄槽内の食器かごに食器
がセットされ、必要に応じて洗剤が投入されて、運転開
始の操作が行われると、まず、所定量の洗浄水を洗浄水
導入路から導入し、洗浄水噴射ノズルから食器に洗浄水
を噴射して、洗浄処理を開始する。所定の洗浄処理が完
了すると、食器等から洗い落とされた汚れを含む洗浄排
水を、排水路から食器洗浄装置外に排出し、そのまま排
水路から台所の流し等に排出する。次に、再度、洗浄水
を洗浄水導入路から導入し、洗浄水噴射ノズルから洗浄
水を食器に噴射して、上記洗浄処理で付着した洗剤や残
滓をすすぐためのすすぎ処理を所定時間行った後、再度
排水処理を行う。上記すすぎ処理を所定回数繰り返すこ
とにより、食器の洗浄が完了し、必要に応じて、食器に
付着した水分を温風等により乾燥させる乾燥処理を行
う。
【0004】このような食器洗浄装置においては、従
来、その洗浄能力を向上させるものとして、例えば、特
開平7−163505号公報記載の食器洗浄機や特開平
7−171085号公報記載の食器洗浄機等が提案され
ている。
【0005】これらの従来の食器洗浄機は、洗浄槽内で
噴射する洗浄水を如何に効率的に食器に向かって噴射さ
せるかにより、洗浄効率を向上させることを目的として
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の食器洗浄装置は、洗浄槽内で噴射する洗浄水
を如何に効率的に食器に向かって噴射させるかにより、
洗浄効率を向上させていたため、洗浄排水による環境汚
染を抑制しつつ、洗浄能力を向上させる上で、なお、改
良の余地があった。
【0007】すなわち、食器洗浄装置は、洗浄槽という
閉所内で、水の噴射や水流等だけで食器を洗浄する必要
があるため、食器洗浄装置で使用される洗剤は、通常の
台所用洗剤とは異なり、発泡性が少なく、洗浄効果の高
いことが要求され、専用の洗剤が使用される。この食器
洗浄装置専用の洗剤は、人の手に直接触れないため、通
常の台所用洗剤と比較して、安全性よりも洗浄力が重視
され、安全性及び洗浄排水の環境への影響が問題とな
る。そのため、食器洗浄装置専用の洗剤は、食器を適切
に洗浄する洗浄能力とともに、安全性を向上させる上
で、また、環境汚染を低減させる上で、その使用量が、
より少量であることが望まれる。
【0008】そこで、請求項1記載の発明は、食器の洗
浄を行う洗浄槽に、活性化させた洗浄水を供給すること
により、より少ない洗剤で清浄に食器を洗浄するととも
に、より少ないすすぎ水でより簡単にかつ短時間にすす
ぎを行え、より安全で、環境汚染をより低減することの
できる食器洗浄装置を提供することを目的としている。
【0009】請求項2記載の発明は、洗浄槽に供給する
洗浄水中に、活性酸素を含有させることにより、より少
ない洗剤で清浄に食器を洗浄するとともに、より少ない
すすぎ水でより簡単にかつ短時間にすすぎを行え、より
安全で、環境汚染をより低減することのできる安価な食
器洗浄装置を提供することを目的としている。
【0010】請求項3記載の発明は、ポリアニリンを支
持する電極による還元処理で活性酸素を生成させること
により、洗浄水をより一層効果的に活性化させる食器洗
浄装置を提供することを目的としている。
【0011】請求項4記載の発明は、活性化処理部に導
入する洗浄水に、空気を混入させることにより、洗浄水
をより一層効果的に活性化させる食器洗浄装置を提供す
ることを目的としている。
【0012】請求項5記載の発明は、洗浄槽内の洗浄水
を活性化処理部に循環させることにより、洗浄水を常に
活性化させ、より一層少ない洗剤で清浄に食器を洗浄す
るとともに、より一層少ないすすぎ水でより簡単にかつ
短時間にすすぎを行え、より一層安全で、環境汚染をよ
り一層低減することのできる食器洗浄装置を提供するこ
とを目的としている。
【0013】請求項6記載の発明は、洗浄水循環機構で
洗浄槽から活性化処理部に循環させる洗浄水をフィルタ
手段で濾過することにより、食物残滓等が活性化処理部
に入り込むのを防止して、洗浄水をより一層適切に活性
化させることのできる食器洗浄装置を提供することを目
的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の食
器洗浄装置は、洗浄水導入路を通して洗浄水を洗浄槽内
に導入して、前記洗浄槽内に収納された食器に、前記洗
浄水により少なくとも洗浄処理及びすすぎ処理を施し、
前記洗浄槽内の洗浄排水を排水路を介して外部に排出す
る食器洗浄装置において、前記洗浄水導入路に、当該洗
浄水導入路を通過する前記洗浄水を活性化させる活性化
処理部が設けられていることにより、上記目的を達成し
ている。
【0015】上記構成によれば、食器の洗浄を行う洗浄
槽に、活性化させた洗浄水を供給しているので、より少
ない洗剤で清浄に食器を洗浄することができるととも
に、より少ないすすぎ水でより簡単にかつ短時間にすす
ぎを行うことができ、一層安全性を向上させることがで
きるとともに、環境汚染を一層低減させることができ
る。
【0016】この場合、例えば、請求項2に記載するよ
うに、前記活性化処理部は、水中の溶存酸素から活性化
酸素を生成する活性化酸素生成手段を有し、前記洗浄水
中に前記活性化酸素を含有させるものであってもよい。
【0017】上記構成によれば、洗浄槽に供給する洗浄
水中に、活性酸素を含有させているので、より少ない洗
剤で清浄に食器を洗浄することができるとともに、より
少ないすすぎ水でより簡単にかつ短時間にすすぎを行う
ことができる。したがって、安価に、一層安全性を向上
させることができるとともに、環境汚染を一層低減させ
ることができる。
【0018】また、例えば、請求項3に記載するよう
に、前記活性化酸素生成手段は、ポリアニリンを支持す
る電極と、当該電極の電位を制御する電極電位制御手段
と、を備えていてもよい。
【0019】上記構成によれば、ポリアニリンを支持す
る電極による還元処理で活性酸素を生成させているの
で、洗浄水をより一層効果的に活性化させることができ
る。
【0020】さらに、例えば、請求項4に記載するよう
に、前記食器洗浄装置は、前記活性化処理部に導入され
る前記洗浄水に、空気を取り込む空気取込口を、さらに
備えていてもよい。
【0021】上記構成によれば、活性化処理部に導入す
る洗浄水に、空気を混入させているので、洗浄水をより
一層効果的に活性化させることができる。
【0022】また、例えば、請求項5に記載するよう
に、前記食器洗浄装置は、前記洗浄槽内の前記洗浄水を
前記活性化処理部に循環させる洗浄水循環機構を、さら
に備えていてもよい。
【0023】上記構成によれば、洗浄槽内の洗浄水を活
性化処理部に循環させているので、洗浄水を常に活性化
させ、より一層少ない洗剤で清浄に食器を洗浄すること
ができるとともに、より一層少ないすすぎ水でより簡単
にかつ短時間にすすぎを行うことができ、より一層安全
で、環境汚染をより一層低減することができる。
【0024】さらに、例えば、請求項6に記載するよう
に、前記洗浄水循環機構は、前記洗浄槽から前記活性化
処理部に循環させる前記洗浄水を濾過するフィルタ手段
を備えていてもよい。
【0025】上記構成によれば、洗浄水循環機構で洗浄
槽から活性化処理部に循環させる洗浄水をフィルタ手段
で濾過しているので、食物残滓等が活性化処理部に入り
込むのを防止して、洗浄水をより一層適切に活性化させ
ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0027】図1及び図2は、本発明の食器洗浄装置の
第1の実施の形態を示す図であり、図1は、本発明の食
器洗浄装置の第1の実施の形態を適用した食器洗浄装置
1の概略構成図である。
【0028】図1において、食器洗浄装置1は、洗浄槽
2内に食器かご3が収納されており、食器かご3には、
洗浄対象の食器4が搭載される。洗浄槽2には、洗浄を
行うための洗浄水を導入する洗浄水導入路5と、洗浄後
の洗浄排水を排出するための排水路6と、が接続されて
おり、洗浄槽2内の食器かご3の下部には、洗浄水導入
路5から導入された洗浄水を、食器かご3に搭載された
食器4に噴射する洗浄水噴射ノズル7が配設されてい
る。
【0029】洗浄水導入路5の途中には、流速制御部8
及び活性化処理部9が配設されており、流速制御部8及
び活性化処理部9は、図2に示すように、洗浄水導入路
5の途中に、順次並んで配設されている。流速制御部8
は、図2中矢印で示すように洗浄水導入路5を通って活
性化処理部9に流入する洗浄水の流速を、活性化処理部
9で洗浄水を活性化するのに適した所定の流速に制限す
ることのできるものであれば、どのようなものであって
もよく、例えば、定量の洗浄水を送液する液送ポンプ等
を使用することができる。
【0030】活性化処理部9は、図2に示すように、洗
浄水導入路5の途中に、流速制御部8に並んで配設され
ており、活性化処理部9は、洗浄水導入路5の流速制御
部8の下流側に配設されて、流速制御部8で流速制御さ
れた洗浄水が洗浄水導入路5を通して活性化処理部9に
導入される。
【0031】活性化処理部9は、洗浄水導入路5内に洗
浄水の流れ方向に沿って所定長さにわたって配設された
支持体(電極)11、導電性の支持体11に支持された
ポリアニリン12及びポテンショスタット(電極電位制
御手段)13等を備え、活性化処理部9の上流側に、空
気取込口14が設けられている。
【0032】ポリアニリン12は、炭素繊維表面に電気
化学的に重合したポリアニリン薄膜を使用しており、ポ
テンショスタット13により電位制御されることにより
電気化学的に還元処理が行われる。これにより、ポリア
ニリン12に接触した水中の溶存酸素が還元されて、活
性酸素が生成する。活性酸素は、比較的安定である過酸
化水素として洗浄水中に含有されて、洗浄槽2内へ導入
され、洗浄槽2内で有機物の分解に寄与して、食器4に
付着した汚れを除去しやすくする働きを有している。し
たがって、上記支持体11とポテンショスタット13
は、活性化酸素生成手段として機能している。
【0033】上記空気取込口14は、ポリアニリン12
の配設された位置よりも上流側に配設されており、空気
取込口14は、洗浄水導入路5内に空気を導入して、洗
浄水に空気を混入させる。なお、この空気取込口14に
は、ポンプ等の強制的に空気を導入する空気導入手段を
取り付け、洗浄水導入路5内に強制的に空気を導入し
て、洗浄水に空気(気泡)を強制的に混入させてもよ
い。
【0034】次に、本実施の形態の作用を説明する。食
器洗浄装置1は、洗浄水導入路5に設けられた流速制御
部8で洗浄水の流速を制御し、流速の制御された洗浄水
を、活性化処理部9で活性化した後、洗浄槽2に供給し
て、より少ない洗剤で適切に洗浄するものである。
【0035】すなわち、食器洗浄装置1は、洗浄槽2内
の食器かご3に食器4がセットされ、洗剤が投入され
て、運転開始の操作が行われると、所定量の洗浄水を洗
浄水導入路5から導入し、洗浄水噴射ノズル7から食器
4に噴射して、洗浄処理を開始する。
【0036】このとき、洗浄水導入路5から洗浄槽2に
供給される洗浄水は、洗浄水導入路5に配設された流速
制御部8で所定の流速に制御された後、洗浄水導入路5
の流速制御部8の下流側に配設された活性化処理部9で
活性化される。
【0037】すなわち、活性化処理部9は、流速制御部
8で流速制御された洗浄水が、流入され、活性化処理部
9は、導電性の支持体11にポリアニリン12を支持さ
せてポテンショスタット13により還元処理を行ってい
る。したがって、洗浄水中の溶存酸素から活性化酸素を
発生させ、有機物の除去能力に優れた洗浄に適した水に
活性化させることができる。
【0038】また、活性化処理部9に導入される洗浄水
が流速制御部8により、所定の流速に制御されているた
め、活性化処理部9における洗浄水の活性化をより一層
効率的に行うことができる。
【0039】さらに、空気取込口14から空気を洗浄水
導入路5に取り込んで、洗浄水に空気を混入させている
ので、洗浄水中の溶存酸素が増加して、ポリアニリン1
2による還元により、より多くの活性酸素を生成するこ
とができ、洗浄水の活性化効率を向上させることができ
る。
【0040】したがって、洗浄処理に使用される洗浄水
が活性化されているため、洗浄水自身の洗浄能力が向上
し、洗剤の量を、活性化されていない洗浄水を使用して
洗浄処理する場合よりも削減しても、食器4を清浄に洗
浄することができる。
【0041】上記洗浄処理が完了すると、食器洗浄装置
1は、洗浄排水を、洗浄槽2から排水路6に排出する。
この洗浄排水は、上述のように、洗剤の使用量を削減し
ているため、環境汚染を低減することができる。
【0042】次に、食器洗浄装置1は、再度、洗浄水を
洗浄水導入路5から洗浄槽2に導入し、洗浄水噴射ノズ
ル7から洗浄水を食器4に噴射して、上記洗浄処理で付
着した洗剤や残滓をすすぐためのすすぎ処理を所定時間
行った後、再度排水処理を行う。
【0043】上記すすぎ処理を所定回数繰り返すことに
より、食器4の洗浄が完了し、必要に応じて、食器4に
付着した水分を温風等により乾燥させる乾燥処理を行
う。
【0044】このすすぎ処理においても、洗浄水は、流
速制御部8で流速制御され、活性化処理部9で活性化さ
れ、すすぎ能力が向上されている。したがって、上記洗
浄処理で使用した洗剤が削減されていることとも相まっ
て、すすぎ処理を短時間で、かつ、少ない洗浄水で適切
に行うことができる。
【0045】このように、本実施の形態によれば、食器
洗浄装置1の洗浄水導入路5に流速制御部8と活性化処
理部9が配設されており、活性化処理部9は、導電性の
支持体11にポリアニリン12を支持させてポテンショ
スタット13により還元処理を行っている。したがっ
て、洗浄水中の溶存酸素から活性化酸素を発生させ、洗
浄水を有機物の除去能力に優れた洗浄に適した水に活性
化させることができる。このとき、食器洗浄装置1は、
空気取込口14から空気を洗浄水導入路5に取り込ん
で、洗浄水に空気を混入させているので、洗浄水中の溶
存酸素が増加して、ポリアニリン12による還元によ
り、より多くの活性酸素を生成させることができ、洗浄
水の活性化効率を向上させることができる。したがっ
て、食器洗浄装置1は、より少ない洗剤により食器4を
適切に洗浄することができるとともに、すすぎ処理をよ
り短時間で、かつ、より少ない洗浄水で適切に行うこと
ができる。
【0046】また、活性化酸素生成手段として、ポリア
ニリンを電極としての支持体21に支持させ、当該支持
体21の電位を電極電位制御手段としてのポテンショス
タット23で制御しているので、洗浄水をより一層効果
的に活性化させることができる。
【0047】さらに、活性化処理部9に導入する洗浄水
に、空気を混入させているので、洗浄水をより一層効果
的に活性化させることができる。
【0048】なお、本実施の形態において、活性化処理
部9は、図2に示したように、薄膜状のポリアニリン1
2を使用しているが、薄膜状のポリアニリン12に限る
ものではなく、例えば、図3に示すように、ポテンショ
スタット23に接続された導電性を有するメッシュ状の
支持体(電極)15内に、粉末状のポリアニリン16を
充填した活性化処理部17を用いてもよい。これによ
り、水との接触面積が大きくなり、効果的に溶存酸素を
還元することができ、活性化効率を向上させて、洗浄能
力を向上させることができる。
【0049】図4は、本発明の食器洗浄装置の第2の実
施の形態を適用した食器洗浄装置を示す図であり、本実
施の形態は、第1の実施の形態の食器洗浄装置に、洗浄
水循環機構及び洗浄水を濾過する濾過機構を設けたもの
である。
【0050】なお、本実施の形態は、上記第1の実施の
形態と同様の食器洗浄装置に適用したものであり、上記
食器洗浄装置1と同様の構成部分には、同一の符号を付
して、その詳細な説明を省略する。
【0051】図4において、食器洗浄装置20は、洗浄
槽2に洗浄水を導入する洗浄水導入路5の途中に、請求
項1と同様の流速制御部8と活性化処理部9が配設され
ており、流速制御部8の上流側には、バルブ21が配設
されている。
【0052】食器洗浄装置20は、洗浄槽2と、洗浄水
導入路5の流速制御部8の上流側であってバルブ21の
下流側と、を連通する循環路(洗浄水循環機構)22が
配設されており、洗浄槽2内の循環路22の入口部分に
は、洗浄槽2内の食物残滓等を除去するフィルタ(フィ
ルタ手段)23が配設されている。
【0053】上記バルブ21は、例えば、電磁バルブ等
が使用され、図示しない駆動回路からの駆動信号により
動作して、洗浄水導入路5を開閉する。バルブ21は、
食器洗浄装置20の洗浄処理時等の新たな洗浄水の供給
を必要としないときに、洗浄水導入路5を閉じる。
【0054】本実施の形態によれば、食器洗浄装置1の
洗浄水導入路5にバルブ21及び流速制御部8と活性化
処理部9が配設されているとともに、流速制御部8とバ
ルブ21の間と洗浄槽2内とを連通する循環路22が配
設されている。そして、洗浄処理時、バルブ21が開い
て、流速制御部8で流速制御された洗浄水が活性化処理
部9で活性化処理されて洗浄槽2に供給され、有機物の
除去能力に優れ洗浄に適した水に活性化させるととも
に、洗浄槽2内に活性化処理部9で活性化した必要な量
の洗浄水を供給すると、バルブ21を閉じて、洗浄処理
を行う。食器洗浄装置20は、この洗浄処理中、フィル
タ23で濾過した洗浄槽2内の洗浄水を循環路22を通
して、閉じられたバルブ21の下流側であって流速制御
部8の上流側の洗浄水導入路5に戻し、再度、流速制御
した後、活性化処理部9で活性化した洗浄水を洗浄槽2
に循環供給する。
【0055】したがって、図4に矢印で示すように、洗
浄時、洗浄槽2内には、フィルタ23で濾過され、活性
化処理部9で活性化された洗浄水が、循環路22及び洗
浄水導入路5を介して循環供給され、洗浄水を常に活性
化させることができる。その結果、洗浄水の洗浄能力
を、より一層向上させることができ、より一層少ない洗
剤で、より一層適切に食器4を洗浄することができる。
【0056】また、すすぎ処理時においては、適宜、バ
ルブ21を開閉して、洗浄槽2内の洗浄水を循環路22
及び洗浄水導入路5を介して循環供給し、この洗浄水の
循環供給時に、洗浄水を活性化処理部9で再度活性化さ
せる。したがって,すすぎ処理をより少ないすすぎ水
で、かつ、より短時間に行うことができ、より環境に適
した処理を行うことができる。
【0057】さらに、フィルタ23により、濾過した洗
浄水を洗浄槽2から循環路22を通して洗浄水導入路5
に循環させているので、食物残滓等が活性化処理部9に
入り込むのを防止することができ、洗浄水をより一層適
切に活性化させることができる。
【0058】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0059】
【発明の効果】請求項1記載の発明の食器洗浄装置によ
れば、食器の洗浄を行う洗浄槽に、活性化させた洗浄水
を供給しているので、より少ない洗剤で清浄に食器を洗
浄することができるとともに、より少ないすすぎ水でよ
り簡単にかつ短時間にすすぎを行うことができ、一層安
全性を向上させることができるとともに、環境汚染を一
層低減させることができる。
【0060】請求項2記載の発明の食器洗浄装置によれ
ば、洗浄槽に供給する洗浄水中に、活性酸素を含有させ
ているので、より少ない洗剤で清浄に食器を洗浄するこ
とができるとともに、より少ないすすぎ水でより簡単に
かつ短時間にすすぎを行うことができる。したがって、
安価に、一層安全性を向上させることができるととも
に、環境汚染を一層低減させることができる。
【0061】請求項3記載の発明の食器洗浄装置によれ
ば、ポリアニリンを支持する電極で還元処理を行ってい
るので、洗浄水をより一層効果的に活性化させることが
できる。
【0062】請求項4記載の発明の食器洗浄装置によれ
ば、活性化処理部に導入する洗浄水に、空気を混入させ
ているので、洗浄水をより一層効果的に活性化させるこ
とができる。
【0063】請求項5記載の発明の食器洗浄装置によれ
ば、洗浄槽内の洗浄水を活性化処理部に循環させている
ので、洗浄水を常に活性化させ、より一層少ない洗剤で
清浄に食器を洗浄することができるとともに、より一層
少ないすすぎ水でより簡単にかつ短時間にすすぎを行う
ことができ、より一層安全で、環境汚染をより一層低減
することができる。
【0064】請求項6記載の発明の食器洗浄装置によれ
ば、洗浄水循環機構で洗浄槽から活性化処理部に循環さ
せる洗浄水をフィルタ手段で濾過しているので、食物残
滓等が活性化処理部に入り込むのを防止して、洗浄水を
より一層適切に活性化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の食器洗浄装置の第1の実施の形態を適
用した食器洗浄装置の概略構成図。
【図2】図1の食器洗浄装置の活性化処理部の概略構成
図及び活性化処理部の部分拡大図。
【図3】図2の活性化処理部の他の例の概略構成図。
【図4】本発明の食器洗浄装置の第2の実施の形態を適
用した食器洗浄装置の概略構成図。
【符号の説明】
1 食器洗浄装置 2 洗浄槽 3 食器かご 4 食器 5 洗浄水導入路 6 排水路 7 洗浄水噴射ノズル 8 流速制御部 9 活性化処理部 11 支持体 12 ポリアニリン 13 ポテンショスタット 14 空気取込口 15 支持体 16 ポリアニリン 17 活性化処理部 20 食器洗浄装置 21 バルブ 22 循環路 23 フィルタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗浄水導入路を通して洗浄水を洗浄槽内に
    導入して、前記洗浄槽内に収納された食器に、前記洗浄
    水により少なくとも洗浄処理及びすすぎ処理を施し、前
    記洗浄槽内の洗浄排水を排水路を介して外部に排出する
    食器洗浄装置において、前記洗浄水導入路に、当該洗浄
    水導入路を通過する前記洗浄水を活性化させる活性化処
    理部が設けられていることを特徴とする食器洗浄装置。
  2. 【請求項2】前記活性化処理部は、水中の溶存酸素から
    活性化酸素を生成する活性化酸素生成手段を有し、前記
    洗浄水中に前記活性化酸素を含有させることを特徴とす
    る請求項1記載の食器洗浄装置。
  3. 【請求項3】前記活性化酸素生成手段は、ポリアニリン
    を支持する電極と、当該電極の電位を制御する電極電位
    制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項2記載の
    食器洗浄装置。
  4. 【請求項4】前記食器洗浄装置は、前記活性化処理部に
    導入される前記洗浄水に、空気を取り込む空気取込口
    を、さらに備えたことを特徴とする請求項2または請求
    項3記載の食器洗浄装置。
  5. 【請求項5】前記食器洗浄装置は、前記洗浄槽内の前記
    洗浄水を前記活性化処理部に循環させる洗浄水循環機構
    を、さらに備えたことを特徴とする請求項1から請求項
    4のいずれかに記載の食器洗浄装置。
  6. 【請求項6】前記洗浄水循環機構は、前記洗浄槽から前
    記活性化処理部に循環させる前記洗浄水を濾過するフィ
    ルタ手段を備えていることを特徴とする請求項5記載の
    食器洗浄装置。
JP20991697A 1997-07-18 1997-07-18 食器洗浄装置 Pending JPH1132965A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20991697A JPH1132965A (ja) 1997-07-18 1997-07-18 食器洗浄装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20991697A JPH1132965A (ja) 1997-07-18 1997-07-18 食器洗浄装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1132965A true JPH1132965A (ja) 1999-02-09

Family

ID=16580792

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20991697A Pending JPH1132965A (ja) 1997-07-18 1997-07-18 食器洗浄装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1132965A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11114036A (ja) * 1997-10-16 1999-04-27 Kenichi Morita 活性酸素を用いたコンタクトレンズの消毒方法及びその消毒器
WO2003096863A2 (en) * 2002-05-17 2003-11-27 The Procter & Gamble Company Energy-efficient automatic dishwashing appliances
WO2003099097A1 (en) * 2002-05-17 2003-12-04 The Procter & Gamble Company Energy-efficient automatic dishwashing appliances
JP2019024559A (ja) * 2017-07-25 2019-02-21 三菱電機株式会社 洗浄装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11114036A (ja) * 1997-10-16 1999-04-27 Kenichi Morita 活性酸素を用いたコンタクトレンズの消毒方法及びその消毒器
WO2003096863A2 (en) * 2002-05-17 2003-11-27 The Procter & Gamble Company Energy-efficient automatic dishwashing appliances
WO2003099097A1 (en) * 2002-05-17 2003-12-04 The Procter & Gamble Company Energy-efficient automatic dishwashing appliances
WO2003096863A3 (en) * 2002-05-17 2004-04-01 Procter & Gamble Energy-efficient automatic dishwashing appliances
JP2019024559A (ja) * 2017-07-25 2019-02-21 三菱電機株式会社 洗浄装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100798994B1 (ko) 미세 기포 발생 모듈을 장착한 식기 세척기
JP4459505B2 (ja) 食器洗浄機
JPH1132965A (ja) 食器洗浄装置
JPH02218325A (ja) 食器洗浄機
JP2011143085A (ja) 食器洗浄装置
KR20090022733A (ko) 식기 세척기의 제어방법
KR100593109B1 (ko) 식기 세정기
JPS59139233A (ja) 洗浄機
JP4501774B2 (ja) 食器洗い機
JPS6216736A (ja) 食器洗浄方法
KR100522406B1 (ko) 오존공기부상을 이용한 초음파세척기
JPH11346989A (ja) 食器洗浄機
JPH114797A (ja) 食器洗浄機
JP2005052489A (ja) 食器洗浄機
JPH06237879A (ja) 小型食器洗浄機
KR100645303B1 (ko) 식기 세척기
JP2007307048A (ja) 自動洗浄装置
JP2001333876A (ja) 食器洗浄機
JP3869508B2 (ja) 食器洗浄装置
JPH06296572A (ja) 食器洗浄殺菌装置と方法
JPH0420387Y2 (ja)
JPH11239559A (ja) 食器洗浄機
CN114343534A (zh) 一种洗碗机除异味装置及其控制方法、洗碗机
JPH09289964A (ja) 食器洗浄装置
JP2003230525A (ja) 食器洗い機