JPH11329257A - プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法

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JPH11329257A
JPH11329257A JP10133401A JP13340198A JPH11329257A JP H11329257 A JPH11329257 A JP H11329257A JP 10133401 A JP10133401 A JP 10133401A JP 13340198 A JP13340198 A JP 13340198A JP H11329257 A JPH11329257 A JP H11329257A
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JP
Japan
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substrate
light
transparent electrode
shielding film
display panel
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Application number
JP10133401A
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English (en)
Inventor
Yoshinobu Hirokado
栄信 廣門
Shinsuke Yura
信介 由良
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP10133401A priority Critical patent/JPH11329257A/ja
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  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遮光膜を形成した後に透明電極を形成してい
たので、透明電極での電力損失や透明電極の切断等が発
生しやすく、蛍光体より発生した光が金属電極において
吸収されてしまいライン開口率以上の光の取り出しがで
きないために発光効率の低下を招いていた。 【解決手段】 透明電極の一部の領域に重なる遮光膜に
さらに重ねて、第2基板と対向する方向に一部が透明電
極に重なるように金属電極を設け、蛍光体から発生した
可視光を反射し得るようにするとともに、透明電極での
電力損失や透明電極の切断等の問題を解決し、蛍光体か
ら発生した可視光を吸収することなく蛍光体側に反射す
るように構成することによって発光効率の向上を図っ
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プラズマディス
プレイパネルに関するものであり、特にプラズマディス
プレイパネルにおける輝度の向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6乃至図8は、例えば特開平9−12
9142号公報に記載された従来の面放電型プラズマデ
ィスプレイパネル(以下、PDPと称す)を示す図であ
り、図6はPDPの構造を示す斜視図、図8はその要部
断面図である。
【0003】図6において、1はPDPであり、以下に
述べる要素より構成されている。11は前面側のガラス
基板(以下、第1基板と称す)、21は第1基板11に
平行に対向し、図示しない封止部分においてその周辺が
第1基板11とフリットガラス等の材料によって封止さ
れる背面側のガラス基板(以下、第2基板と称す)、4
1は透明電極、42は透明電極41上に設けられた金属
電極、17は例えばPbO系ガラスなどによって構成さ
れ透明電極41および金属電極42上に設けられた誘電
体、18は誘電体17上に設けられた例えばMgOより
なる保護層、30は放電ガスが封入され、ガス放電の発
生する空間である放電空間、29は隔壁、Aはアドレス
電極、24はアドレス電極A上に形成された絶縁層、2
2は第2基板21上であってアドレス電極Aがその上に
形成される下地層である。
【0004】Xは透明電極41および金属電極42によ
って構成される表示電極、Yは表示電極Xと同様に透明
電極41および金属電極42によって構成される表示電
極であり、表示電極XおよびYはそれぞれ平行に対をな
し、表示ラインLを構成する。この表示ラインLの延び
る方向を第1の方向とする。28RはR(赤)、28G
はG(緑)、28BはB(青)の3原色の蛍光体層であ
り、以下特に区別する必要がないときは蛍光体層28と
総称する。
【0005】図8(a)において、S1は各ラインLに
おける表示電極Xと表示電極Yとの間隙(以下、放電ス
リットと称す)、S2は隣接するラインL、L間におけ
る一方のラインLにおける表示電極Yと他方のラインL
における表示電極Xとの間隙(以下、逆スリットと称
す)、45は逆スリットS2部分に設けられた遮光膜で
ある。図8(b)は図8(a)の要部断面の拡大図であ
る。
【0006】次に従来のPDP1について図6および図
7を参照しながら説明する。第1基板11の内面(第1
基板11における、第2基板21と対向する側の面)に
は、基板面に沿った面放電を生じさせるための、平行し
た一対の直線状の表示電極XおよびYが、マトリクス表
示の可能なようにラインL毎に一対ずつ、例えばライン
ピッチ(ラインL、Lのライン方向におけるラインそれ
ぞれの中心間の距離)660μmで配列されている。
【0007】表示電極XおよびYの対は、それぞれ、例
えば厚さ0.1μm、幅180μmのITO薄膜よりな
る幅の広い直線状の透明電極41と、例えば厚さ1μ
m、幅60μmの金属薄膜(Cu/Cr/Cu)からな
る幅の狭い直線状の金属電極42とから構成される。
【0008】一方、第2基板21の内面(第2基板21
における、第1基板11に対向する側の面)には、第1
の方向と直交する方向に銀ペーストの焼成によって形成
され、例えば厚さ約10μmのアドレス電極Aが配列さ
れている。このアドレス電極Aの延びる方向を第2の方
向とする。また、このアドレス電極Aの上部および下部
には、いずれも例えばその厚さが10μm程度である絶
縁層24および下地層22が設けられている。
【0009】絶縁層24の上には、高さが約150μm
の、平行して第2の方向に直線状に延びる複数の隔壁2
9が各アドレス電極Aの間に1つずつ設けられており、
隣接する放電空間同士におけるガス放電の漏れや光の漏
れ(光のクロストーク)が発生するのを防いでいる。ま
た、アドレス電極Aの上方を含めて、絶縁層24の表面
および隔壁29の側面を覆うように、蛍光体層28が、
赤(R)、緑(G)および青(B)の3原色のおのおの
に対応するように設けられており、面放電によって生じ
た紫外線によって励起され、赤(R)、緑(G)および
青(B)の3原色のおのおのに対応するような可視光を
発光する(紫外線から可視光への変換)。
【0010】放電セルは、放電空間30における、アド
レス電極Aと、これと直交する方向にある表示電極Xお
よび表示電極Yとの交差部によってそれぞれ規定され
る。そして、アドレス電極Aにアドレスパルスを印加
し、同時に表示電極Yに走査パルスを印加することによ
って、それらの交差部に位置する放電セルが選択され、
その放電セルにおいて書込放電がアドレス電極Aと表示
電極Yとの間に発生し、この書込放電に誘発されて表示
電極Xと表示電極Yとの間にも放電が生起し誘電体層1
7(厳密には保護層18)上に壁電荷を蓄積する。その
後は、表示電極Xおよび表示電極Yとの間に交互に電圧
(維持パルス)が印加されることによってガス放電(維
持放電あるいは表示放電と称される)が維持され、その
結果、蛍光体層28からの発光が維持される。このよう
にして各放電セルの放電・非放電を制御し、書込放電に
よる放電セルの選択や表示放電の期間における蛍光体層
28の発光状態を時間的に変動させることにより、所望
の画像表示を行っている。
【0011】さらに、図8には、外光が入射して非発光
状態の白色または淡い灰色などの蛍光体層28での散乱
によるコントラストの低下を防止するために、第1基板
11の内面と直接に接するように、可視光を遮る遮光膜
45が逆スリットS2毎に設けられる構成が示されてい
る。各遮光膜45は図7に示すように、表示ラインL方
向に延びる帯状にパターニングされており、図8(a)
および(b)に示すように隣接した表示ラインLの間の
表示電極Xおよび表示電極Yで挟まれた領域と重なるよ
うに配置されている。
【0012】図8(a)および(b)に示すような、遮
光膜45の形成されている状態を説明すると、第1基板
11上の表示ラインLに対応する部分では光が通過可能
なように、間隔をおいて遮光膜45が形成され、その遮
光膜45両端部近傍にかかるように透明電極41が形成
されている。さらに金属電極42が透明電極41上に形
成されている。そしてこれら第1基板11、遮光膜4
5、透明電極41および金属電極42の各表層を覆うよ
うに誘電体層17、またその上に保護層18が形成され
ている。
【0013】そして、この遮光膜45によって、表示画
面上にはストライプ状(縞状の)遮光パターンが形成さ
れ、表示ラインL間にある逆スリットS2に対応する蛍
光体層28部分が外光に対して遮蔽され、表示のコント
ラストが高まるようにされている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来のものは上述のよ
うに構成されており、確かに第1基板11側から入射す
る外光が遮光膜45によって蛍光体28にまで到達せず
コントラストを高めることが可能であるが、遮光膜45
が第1基板11上に形成された上で遮光膜45と部分的
に重なるように透明電極41が形成されるため、透明電
極41には遮光膜45の厚さ分の段差が生じ、そもそも
透明電極41は上述したようにその膜厚が0.1μm程
度であるため、段差部分にホール(孔)や電流集中が起
きやすく、電力損失や電極の切断等が発生しやすく、性
能の安定性に問題があった。また、従来のもののように
構成するには、遮光膜45を焼成した後に透明電極41
を形成しなければならず、その後の金属電極42を形成
するための焼成と併せると、金属電極42を形成するま
でに少なくとも2回の焼成工程を行うことになるため、
生産効率が向上しない。
【0015】また、まず第1基板11側から、1表示ラ
インLあたりの蛍光体28から発光した光の取り出しに
ついて図9および図10を参照しながら考察する。図9
に示すように、1表示ラインLにおいて、表示電極Xを
構成する透明電極41の幅が約180μm、放電スリッ
トS1の幅が約50μm、表示電極Yを構成する透明電
極41の幅が約180μmであり、これらの幅の和、す
なわち約410μmが1表示ラインLを構成する最大幅
となる。ところで、金属電極42はCr/Cu/Crで
構成されており光は透過しない。
【0016】このCr/Cu/Crによって構成された
金属電極42は、図9に示すように約60μmの幅を有
して透明電極41の対向するそれぞれの辺とは反対側に
設けられており、従って1表示ラインLにおける光の取
り出し可能な幅(以下、開口幅と称す)は、前述の1表
示ラインLを構成する最大幅である約410μmに対し
て約290μmとなり、1表示ラインLを構成する最大
幅に対して約60%程度(以下、ライン開口率と称す)
となる。
【0017】次に第2基板21側から、1表示ラインL
あたりの蛍光体28から発光した光の放出について模式
的に示した図10を参照しながら考察する。なお、図1
0は、特に第1基板11の側についてのみ示した。上述
したように、金属電極42はCr/Cu/Crで構成さ
れており、可視光に対しては黒っぽい、すなわち可視光
領域の光を吸収する要素となる。蛍光体28において発
生した光は、放電セル内部での反射を繰り返しながら、
上述した開口幅を通して第1基板11外部に取り出され
る(図中白抜き矢印にて表現)。しかしながらCr/C
u/Crで構成されている金属電極42において、発生
した光の一部が吸収されてしまう(図中黒塗り矢印にて
表現)ため、上述のライン開口率60%を越えて光を取
り出すことができず、最終的な発光効率が上がらない一
因となっていた。なお、図中実線の矢印は表示面Hから
の外光の入射、点線矢印は外光の遮蔽をそれぞれ模式的
に表している。
【0018】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、透明電極における電力損失や
切断が無い性能の安定した、発光効率の高いプラズマデ
ィスプレイパネルおよびその製造方法を提供することを
目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】第1の発明においては、
対向する第1基板と第2基板との間に形成される放電セ
ルにおけるガス放電に基づいて所望の画像を表示させる
ためのプラズマディスプレイパネルであって、第1基板
は、(a)表示ライン方向に沿って、透明電極が互いに
平行に所定の間隙をおいて構成される透明電極対、
(b)隣り合う透明電極対の間に配設されるとともに、
透明電極対を構成する各透明電極の一部の領域に第2基
板と対向する方向に重なって配設される遮光膜、(c)
透明電極の一部の領域に重なる遮光膜にさらに重ねて、
第2基板との対向する方向にその一部が透明電極に重な
る金属電極、(d)透明電極対、遮光膜および金属電極
を覆うように設けられた誘電体層、およびこの誘電体層
を覆うように設けられた保護層、のおのおのを第2基板
との対向面側に備え、第2基板は、少なくともガス放電
によって発生する紫外線が可視光に変換されるための蛍
光体を第1基板との対向面側に備えるようにしたもので
ある。
【0020】第2の発明においては、隣り合う透明電極
対の間に設けられる遮光膜とこの透明電極対を構成する
各透明電極の一部の領域に第2基板と対向する方向に重
なる遮光膜とが、連続して設けられるようにしたもので
ある。
【0021】第3の発明においては、隣り合う透明電極
対の間に設けられる遮光膜とこの透明電極対を構成する
各透明電極の一部の領域に第2基板と対向する方向に重
なる遮光膜とが、断続して設けられるようにしたもので
ある。
【0022】第4の発明においては、金属電極は非着色
金属を用いて形成されるようにしたものである。
【0023】第5の発明においては、遮光膜は暗色であ
るように構成したものである。
【0024】第6の発明においては、対向する第1基板
と第2基板との間に形成される放電セルにおけるガス放
電に基づいて所望の画像を表示させるためのプラズマデ
ィスプレイパネルを製造する方法であって、第1基板の
第2基板と対向する面側には、透明電極が互いに平行に
所定の間隙をおいて構成される透明電極対が設けられる
とともに、 a)透明電極対の設けられた第1基板上の全面に第1の
感光性ペーストを塗布し、乾燥させる工程、 b)乾燥した第1の感光性ペーストを、透明電極対を構
成する各透明電極の一部が露出するように第1のマスク
を介して露光し、現像する工程、 c)さらに重ねて第2の感光性ペーストを現像された第
1の感光性ペーストを含む第1基板上の全面に塗布し、
乾燥させる工程、 d)乾燥した第2の感光性ペーストを、一部が透明電極
に接し、他部が現像された第1の感光性ペーストに接す
るように第2のマスクを介して露光し、現像する工程、 e)現像された第1および第2の感光性ペーストを同時
に焼成しておのおの遮光膜および金属電極を形成する工
程、の各工程を含んで遮光膜および金属電極が設けら
れ、第2基板の第1基板と対向する面側には、ガス放電
によって発生する紫外線を可視光に変換するための蛍光
体層が設けられ、第1基板と第2基板とを張り合わせる
ことによってプラズマディスプレイパネルを構成するよ
うにしたものである。
【0025】第7の発明においては、隣り合う透明電極
対の間に設けられる遮光膜と透明電極対を構成する各透
明電極の一部の領域に第2基板と対向する方向に重なる
遮光膜とが、連続するように設けられるようにしたもの
である。
【0026】第8の発明においては、隣り合う透明電極
対の間に設けられる遮光膜と透明電極対を構成する各透
明電極の一部の領域に第2基板と対向する方向に重なる
遮光膜とが、断続するように設けられるようにしたもの
である。
【0027】第9の発明においては、金属電極は非着色
金属を用いて形成されるようにしたものである。
【0028】第10の発明においては、遮光膜は暗色で
あるようにしたものである。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明に関わるプラズマデ
ィスプレイパネルおよびその製造方法を、その実施の一
形態を示す図面に基づき具体的に説明する。なお、図に
おいて、同一符号は同一または相当のものを示す。
【0030】(各実施の形態に共通する部分について)
図1は、以下に述べる各実施の形態に共通するPDPの
製造方法を模式的に表すフローチャートであり、図にお
いて、FS1は以下の実施の形態に関わる第1基板11
の製造に関わる工程であり、FS2は既知の方法による
第2基板21の製造に関わる工程である。
【0031】第2基板21上にはおのおの離間し平行に
複数条のアドレス電極Aが形成され、続いてアドレス電
極Aの間には例えばスクリーン印刷等の手法を用いて隔
壁が形成される。さらにアドレス電極A上および隔壁の
側面を含めて蛍光体領域が形成され背面パネルを製造す
るための工程FS2が完了する(背面パネルの完成)。
【0032】一方、第1基板11上には従来のPDPに
も用いられている、おのおの離間し平行に複数条の表示
電極XおよびYに対応する各透明電極が形成され(工程
FS11)、続いて以下の実施の形態に詳細に説明する
ように遮蔽膜の形成(工程FS12)、金属電極の形成
(工程FS13)、誘電体、保護層のおのおのが順次形
成され(工程FS14)、前面パネルを製造するための
工程FS1が完了する(前面パネルの完成)。
【0033】続いて、以上の工程FS1と工程FS2と
によって得られる前面パネルと背面パネルとを、それら
の周辺部に低融点ガラスを塗布・加熱して貼合わせて密
閉化し、通常は背面パネル側に設けられる排気管より排
気後、ガス封入を行い密封され、PDPが完成する(工
程FS3)。以下、工程FS1に含まれ、本発明の特徴
となる実施の形態について説明する。
【0034】実施の形態1.図2は、本発明に関わるプ
ラズマディスプレイパネルの要部の斜視図である。図に
示す構成においては、従来のものと同様の部分について
は同一符号を用いて説明する。また、第2基板21側の
構成においては従来のものを用いることが可能であるの
で、主として第1基板11側について述べる。なお、図
において450は本実施の形態に関わる遮光膜、420
は本実施の形態に関わる金属電極である。
【0035】図を参照するとわかるように、第1基板1
1には、表示ライン方向に沿って、透明電極が互いに平
行に所定の間隙をおいて対となって設けられる透明電極
41、41(この透明電極41、41を総称して透明電
極対と称する)が構成され、隣り合う透明電極対の間お
よびこの透明電極対を構成する各透明電極41の一部の
領域に第2基板21と対向する方向に遮光膜450が重
なって配設され、透明電極41の一部の領域に重なる遮
光膜450に、さらに第2基板21との対向する方向に
その一部が透明電極41に重なる金属電極420が配設
される。
【0036】以上のように、対となって設けられる透明
電極41(透明電極対)、遮光膜450および金属電極
420を覆うように誘電体層17、さらにこの誘電体層
17を覆うように保護層18がそれぞれ設けられる。
【0037】この場合の金属電極420は、可視光に対
して黒色とはならないような、白色または金属光沢の非
着色金属材料(例としては純Ag、純Auなど)を用い
る。これら非着色の金属、例えば純Agや純Auなど
は、電気伝導度も高く可視光の光反射率が高い。一方、
遮光膜450は外光の入射を遮断するように可視光に対
して暗色(例えば黒色)となる部材を用いて形成され
る。
【0038】さらに第1基板11の表示面H側から、第
1基板11、透明電極41、遮光膜450、遮光膜45
0の一部に重なる(かかる)部分(図中420B)およ
び透明電極41と導通状態となって重なっている部分
(図中420A)を含む金属電極420、金属電極42
0上に設けられた、例えばPbO系ガラスなどよりなる
誘電体層17、さらにこの誘電体層17上に重ねて設け
られた、例えばMgOなどよりなる保護層18の順に各
層が形成されている。
【0039】このような層構造とすることによって、表
示面H側から透明電極41を通して入射する外光に対し
ては透明電極41の上に重ねて形成された遮光膜450
によって遮光し、一方、放電セルの内側において蛍光体
28から発生する可視光に対しては遮光膜450の少な
くとも透明電極41に重なる(かかる)部分においては
金属電極420(図中420B)によって覆うことによ
って放電セル内へ発生した可視光を吸収させずに反射さ
せるので、当該金属電極420における可視光の損失は
殆ど発生しない。また、金属電極420の電極としての
機能は透明電極41と導通状態となって重なっている部
分(図中420A)によって達成している。
【0040】なお、誘電体層17および保護層18は、
可視光に対して透明であり金属電極420は第2基板2
1上にある蛍光体28に向いている。従って、蛍光体2
8の発する光(可視光)を反射する材料を用いることに
より、蛍光体28が発生する可視光を吸収することなく
効率よく放電セル内に反射させることが可能であり、ラ
イン開口から放出される光の強度が従来のものより大き
くなり、ライン開口率60%を実効的に越えるようにな
るため、光の利用効率を高め発光効率の改善を図ること
ができる。
【0041】なお、第2基板21には、ガス放電によっ
て発生する紫外線が可視光に変換されるように、蛍光体
が第1基板11との対向面側に備えられており、さらに
第1基板11と第2基板21との間には隣接する放電セ
ル間の異常放電や放電セル間における光の漏れを防ぐた
めの隔壁(バリアリブ)、放電セルへの書込み放電を行
わせるための書込み電極等が設けられる。
【0042】図3は、以上に述べたような積層構造を形
成するための製造方法を説明するための説明図であり、
図において、100は暗色の遮光膜450を達成するた
めに黒色顔料として例えば酸化鉄、酸化コバルトなどを
含有する感光性黒色ペースト(ペーストAと称する)、
300は透明電極41の一部にペーストA100が残る
ようにパターン化された露光マスクA、101は金属電
極420を形成するための感光性ペースト(ペーストB
と称する)、301は金属電極420が残るようにパタ
ーン化された露光マスクBである。
【0043】第1基板11の第2基板21と対向する面
側には、透明電極41が互いに平行に所定の間隙をおい
て透明電極対が設けられ、a)透明電極対の設けられた
第1基板11上の全面に第1の感光性ペーストとしての
ペーストA100を塗布し、乾燥させる工程、b)乾燥
したペーストA100を、透明電極対を構成する各透明
電極41の一部が露出するように第1のマスクとしての
露光マスクA300を介して露光し、現像する工程、
c)さらに重ねて第2の感光性ペーストとしてのペース
トB101を現像されたペーストA100を含む第1基
板11上の全面に塗布し、乾燥させる工程、d)乾燥し
たペーストB101を、一部が透明電極41に接し、他
部が現像されたペーストA100に接するように第2の
マスクとしての露光マスクB301を介して露光し、現
像する工程、e)現像されたペーストA100およびペ
ーストB101を同時に焼成しておのおの遮光膜450
および金属電極420を形成する工程、の各工程を含ん
で連続的な遮光膜450および金属電極420が設けら
れる。
【0044】以下、上述した積層構造の形成方法につい
て詳述する。まず、第1基板11上にX電極およびY電
極に対応する透明電極41、41を蒸着等の手法によっ
て形成した上で、第1基板11および透明電極41上に
ペーストA100を全面にわたって塗布し、乾燥させる
(工程1。図中(1)。)。
【0045】乾燥させたペーストA100をパターン化
するために露光マスクA300を介して紫外線等の照射
による露光(工程2。図中(2)。)を行い、現像する
と逆スリットS2および透明電極41の一部にペースト
A100が残る(工程3。図中(3)。)。
【0046】その後、金属電極420を形成するための
ペーストB101を、第1基板11、透明電極41およ
び現像されたペーストA100上に全面にわたって塗布
し、乾燥させる(工程4。図中(4)。)。
【0047】なお、この際に用いるペーストB101に
は、例えば純Auや純Agが含まれる、その平均粒度の
細かい(例えば、φ0.5μm程度)材料を用いる。こ
のようにすると最終的に得られる金属電極420表面の
平滑性を向上させることができるので可視光の反射率の
向上を図ることができるとともに、断線防止および金属
電極420と透明電極41との接続が良好となる。
【0048】乾燥させたペーストB101をパターン化
するために露光マスクB301を介して紫外線等の照射
による露光(工程5。図中(5)。)を行い、現像する
と金属電極420に対応するようにペーストB101が
残る。
【0049】この状態のもの、すなわち乾燥したペース
トA100およびペーストB101が所定のパターンに
積層されたものを一括して焼成し(工程6。図中
(6)。)、その後さらに誘電体層17、保護層18を
設けることによって第1基板11における先に述べた積
層構造を形成するプロセスが完了し、さらに、前述した
ように隔壁、蛍光体、書込電極等がその上に形成された
第2基板21との張り合わせと封止、真空引き、放電ガ
ス封入、密閉作業等の工程を順次行ってPDPが完成す
る。この方法によれば、金属電極420および遮光膜4
50を得るのに各ペーストの焼成を一括して行うので、
ここに至るまでの焼成工程が一度で済みPDPの製造工
程短縮を図ることができる。
【0050】なお、第2基板21の第1基板11と対向
する面側には、ガス放電によって発生する紫外線を可視
光に変換するための蛍光体層が設けられ、第1基板11
と第2基板21とを張り合わせることによってプラズマ
ディスプレイパネルを構成する。
【0051】実施の形態2.図4は、本発明に関わる他
のプラズマディスプレイパネルにおける要部の斜視図で
ある。図に示す構成においては、従来のものと同様の部
分については同一符号を用いて説明する。また、第2基
板21側の構成においては、従来のものを用いることが
可能であるので、主として第1基板11側について述べ
る。なお、図において450は本実施の形態に関わる遮
光膜であり遮光膜A450Aおよび遮光膜B450Bよ
り構成される。なお、以下では遮光膜A450Aおよび
遮光膜B450Bを総称して遮光膜450と称する。ま
た、420は本実施の形態に関わる金属電極である。
【0052】図を参照するとわかるように、第1基板1
1には、表示ライン方向に沿って、透明電極が互いに平
行に所定の間隙をおいて対となって設けられる透明電極
41、41(この透明電極41、41を総称して透明電
極対と称する)が構成され、隣り合う透明電極対の間お
よびこの透明電極対を構成する各透明電極41の一部の
領域に第2基板21と対向する方向に遮光膜450が重
なって配設され、透明電極41の一部の領域に重なる遮
光膜450に、さらに第2基板21との対向する方向に
その一部が透明電極41に重なる金属電極420が配設
される。
【0053】以上の対となって設けられる透明電極41
(透明電極対)、遮光膜450および金属電極420を
覆うように誘電体層17、さらにこの誘電体層17を覆
うように保護層18がそれぞれ設けられる。
【0054】この場合の金属電極420は、可視光に対
して黒色とはならないような、白色または金属光沢の非
着色金属材料(例としては純Ag、純Auなど)を用い
る。これら非着色の金属、例えば純Agや純Auなど
は、電気伝導性も高く可視光の光反射率が高い。なお、
遮光膜450は外光の入射を遮断するように、可視光に
対して暗色(例えば黒色)となるような部材を用いて形
成される。
【0055】さらに第1基板11の表示面H側から、第
1基板11、透明電極41、遮光膜450、遮光膜45
0の一部に重なる(かかる)部分(図中420B)およ
び透明電極41と導通状態となって重なっている部分
(図中420A)を含む金属電極420、金属電極42
0上に設けられた、例えばPbO系ガラスなどよりなる
誘電体層17、さらにこの誘電体層17上に重ねて設け
られた、例えばMgOなどよりなる保護層18の順に各
層が形成されている。
【0056】このような層構造とすることによって、表
示面H側から透明電極41を通して入射する外光に対し
ては透明電極41の上に重ねて形成された遮光膜450
によって遮光し、一方、放電セルの内側において蛍光体
28から発生する可視光に対しては遮光膜450の少な
くとも透明電極41に重なる(かかる)部分においては
金属電極420(図中420B)によって覆うことによ
って放電セル内へ発生した可視光を吸収させずに反射さ
せるので、当該金属電極420における可視光の損失は
殆ど発生しない。また、金属電極420の電極としての
機能は透明電極41と導通状態となって重なっている部
分(図中420A)によって達成している。
【0057】実施の形態1と本実施の形態2との差は、
ペーストA100が金属電極420に触れる部分(遮光
膜A450A)と、触れない部分(遮光膜B450B)
とを設けるために遮光膜450を遮光膜A450Aと遮
光膜B450Bとに分離して設けたものである。このよ
うにすると遮光膜B450Bは金属電極420からの変
色の影響を受けないので、ライン間における外光入射を
極力抑えるという遮光膜としての実際的な機能を十分に
発揮でき、コントラストの向上を確実に図れる。
【0058】なお、誘電体層17および保護層18は、
可視光に対して透明であり金属電極420は第2基板2
1上にある蛍光体28に向いている。従って、蛍光体2
8の発する光(可視光)を反射する材料を用いることに
より、蛍光体28が発生する可視光を吸収することなく
効率よく放電セル内に反射させることが可能であり、実
施の形態1において説明したのと同様に光の利用効率を
高め発光効率の改善を図ることができる。
【0059】なお、第2基板21には、ガス放電によっ
て発生する紫外線が可視光に変換されるように、蛍光体
が第1基板11との対向面側に備えられており、さらに
第1基板11と第2基板21との間には隣接する放電セ
ル間の異常放電や放電セル間における光の漏れを防ぐた
めの隔壁(バリアリブ)、放電セルへの書込み放電を行
わせるための書込み電極等が設けられる。
【0060】図5は、以上に述べたような積層構造を形
成するための製造方法を説明するための説明図であり、
図において、100は暗色の遮光膜450を達成するた
めに色顔料として例えば酸化鉄、酸化コバルトなどを含
有するペーストA、302は透明電極41の一部にペー
ストA100が残り、遮光膜A450Aと遮光膜B45
0Bとが離間するようにパターン化された露光マスク
C、101は金属電極420を形成するためのペースト
B、301は金属電極420が残るようにパターン化さ
れた露光マスクBである。
【0061】第1基板11の第2基板21と対向する面
側には、透明電極41が互いに平行に所定の間隙をおい
て透明電極対が設けられ、a)透明電極対の設けられた
第1基板11上の全面にペーストA100を塗布し、乾
燥させる工程、b)乾燥したペーストA100を、透明
電極対を構成する各透明電極41の一部が露出し、乾燥
したペーストAA100AとペーストAB100Bとが
離間するように露光マスクC302を介して露光し、現
像する工程、c)さらに重ねてペーストB101を現像
されたペーストA100を含む第1基板11上の全面に
塗布し、乾燥させる工程、d)乾燥したペーストB10
1を、一部が透明電極41に接し、他部が現像されたペ
ーストAA100Aに接するように露光マスクB101
を介して露光し、現像する工程、e)現像されたペース
トAA100A、ペーストAB100Bおよびペースト
B101を同時に焼成しておのおの遮光膜A450A、
遮光膜B450Bおよび金属電極420を形成する工
程、の各工程を含んで断続的な遮光膜450(遮光膜A
450Aおよび遮光膜B450B)および金属電極42
0が設けられる。
【0062】以下、積層構造の形成方法について詳述す
る。まず、第1基板11上にX電極およびY電極に対応
する透明電極41、41を蒸着等の手法によって形成し
た上で、第1基板11および透明電極41上にペースト
A100を全面にわたって塗布し、乾燥させる(工程
1。図中(1)。)。
【0063】乾燥させたペーストA100をパターン化
するために露光マスクC302を介して紫外線等の照射
による露光(工程2。図中(2)。)を行い、現像する
と逆スリットS2の一部にペーストAB100Bが、お
よびこの逆スリットS2の一部のペーストAB100B
に離間して透明電極41の一部にペーストAA100A
が残る(工程3。図中(3)。)。
【0064】その後、金属電極420を形成するための
ペーストB101を、第1基板11、透明電極41およ
び現像されたペーストAA100AおよびペーストAB
100B上に全面にわたって塗布し、乾燥させる(工程
4。図中(4)。)。
【0065】なお、この際に用いるペーストB101に
は、例えば純Auや純Agが含まれる、その平均粒度の
細かい(例えば、φ0.5μm程度)材料を用いる。こ
のようにすると最終的に得られる金属電極420表面の
平滑性を向上させることができるので可視光の反射率の
向上を図ることができるとともに、断線防止および金属
電極420と透明電極41との接続が良好となる。
【0066】乾燥させたペーストB101をパターン化
するために露光マスクB301を介して紫外線等の照射
による露光(工程5。図中(5)。)を行い、現像する
と金属電極420に対応するようにペーストB101が
残る。
【0067】この状態のもの、すなわち乾燥したペース
トAA100A、ペーストAB100Bおよびペースト
B101が所定のパターンに積層されたものを一括して
焼成し(工程6。図中(6)。)、その後さらに誘電体
層17、保護層18を設けることによって第1基板11
における先に述べた積層構造を形成するプロセスが完了
し、さらに前述したように、隔壁、蛍光体、書込電極等
がその上に形成された第2基板21との張り合わせと封
止、真空引き、放電ガス封入、密閉作業等の工程を順次
行ってPDPが完成する。この方法によれば、金属電極
420および遮光膜450Aおよび450Bを得るのに
各ペーストの焼成を一括して行うので、ここに至るまで
の焼成工程が一度で済みPDPの製造工程短縮を図るこ
とができる。
【0068】なお、第2基板21の第1基板11と対向
する面側には、ガス放電によって発生する紫外線を可視
光に変換するための蛍光体層が設けられ、第1基板11
と第2基板21とを張り合わせることによってプラズマ
ディスプレイパネルを構成する。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
以下に述べるような効果を奏する。第1の発明において
は、対向する第1基板と第2基板との間に形成される放
電セルにおけるガス放電に基づいて所望の画像を表示さ
せるためのプラズマディスプレイパネルであって、第1
基板は、(a)表示ライン方向に沿って、透明電極が互
いに平行に所定の間隙をおいて構成される透明電極対、
(b)隣り合う透明電極対の間に配設されるとともに、
透明電極対を構成する各透明電極の一部の領域に第2基
板と対向する方向に重なって配設される遮光膜、(c)
透明電極の一部の領域に重なる遮光膜にさらに重ねて、
第2基板との対向する方向にその一部が透明電極に重な
る金属電極、(d)透明電極対、遮光膜および金属電極
を覆うように設けられた誘電体層、およびこの誘電体層
を覆うように設けられた保護層、のおのおのを第2基板
との対向面側に備え、第2基板は、少なくともガス放電
によって発生する紫外線が可視光に変換されるための蛍
光体を第1基板との対向面側に備えるようにしたので、
金属電極における蛍光体からの可視光の吸収を防ぐこと
ができ、パネル外部に取り出せる光の量を大きくするこ
とが可能であり、明るい画面を得るプラズマディスプレ
イパネルを得ることができる。
【0070】第2の発明によれば、隣り合う透明電極対
の間に設けられる遮光膜とこの透明電極対を構成する各
透明電極の一部の領域に第2基板と対向する方向に重な
る遮光膜とが、連続して設けられるようにしたので、遮
光膜が確実に形成され画像のコントラストが高い表示画
像が確実に得られるプラズマディスプレイパネルを得る
ことができる。
【0071】第3の発明によれば、隣り合う透明電極対
の間に設けられる遮光膜とこの透明電極対を構成する各
透明電極の一部の領域に第2基板と対向する方向に重な
る遮光膜とが、断続して設けられるようにしたので、遮
光部材の変色が生じたとしても、変色する部位の拡がり
を抑えることができるので、画像のコントラストが長期
間にわたって確保されるプラズマディスプレイパネルを
得ることができる。
【0072】第4の発明によれば、金属電極は非着色金
属を用いて形成することにより、蛍光体からの可視光の
反射率を高めることができるので、明るい画面を得るプ
ラズマディスプレイパネルを得ることができる。
【0073】第5の発明によれば、遮光膜は暗色である
ように構成したので、画像のコントラストが高い表示画
像が可能なプラズマディスプレイパネルを得ることがで
きる。
【0074】第6の発明によれば、対向する第1基板と
第2基板との間に形成される放電セルにおけるガス放電
に基づいて所望の画像を表示させるためのプラズマディ
スプレイパネルを製造する方法であって、第1基板の第
2基板と対向する面側には、透明電極が互いに平行に所
定の間隙をおいて構成される透明電極対が設けられると
ともに、 a)透明電極対の設けられた第1基板上の全面に第1の
感光性ペーストを塗布し、乾燥させる工程、 b)乾燥した第1の感光性ペーストを、透明電極対を構
成する各透明電極の一部が露出するように第1のマスク
を介して露光し、現像する工程、 c)さらに重ねて第2の感光性ペーストを現像された第
1の感光性ペーストを含む第1基板上の全面に塗布し、
乾燥させる工程、 d)乾燥した第2の感光性ペーストを、一部が透明電極
に接し、他部が現像された第1の感光性ペーストに接す
るように第2のマスクを介して露光し、現像する工程、 e)現像された第1および第2の感光性ペーストを同時
に焼成しておのおの遮光膜および金属電極を形成する工
程、の各工程を含んで遮光膜および金属電極が設けら
れ、第2基板の第1基板と対向する面側には、ガス放電
によって発生する紫外線を可視光に変換するための蛍光
体層が設けられ、第1基板と第2基板とを張り合わせる
ことによってプラズマディスプレイパネルを構成するよ
うにしたので、遮光膜による蛍光体から発生する可視光
の吸収を抑えつつ、コントラストが高いプラズマディス
プレイパネルを実現できる。また、第1の感光ペースト
の露光と第2の感光ペーストの露光を分けて行うことに
より、おのおの独立した感光条件のもとで露光、現像を
行うので、おのおのの感光ペーストに適正な露光条件を
与えることができ、所望の形状を確保することができ
る。
【0075】第7の発明によれば、隣り合う透明電極対
の間に設けられる遮光膜と透明電極対を構成する各透明
電極の一部の領域に第2基板と対向する方向に重なる遮
光膜とが、連続するように設けられるようにしたので、
遮光膜が確実に形成され画像のコントラストが高い表示
画像が確実に得られるプラズマディスプレイパネルを得
ることができる。
【0076】第8の発明によれば、隣り合う透明電極対
の間に設けられる遮光膜と透明電極対を構成する各透明
電極の一部の領域に第2基板と対向する方向に重なる遮
光膜とが、断続するように設けられるようにしたので、
遮光部材の変色が生じたとしても、変色する部位の拡が
りを抑えることができるので、画像のコントラストが長
期間にわたって確保されるプラズマディスプレイパネル
を実現ができる。
【0077】第9の発明によれば、金属電極は非着色金
属を用いて形成するようにしたので、蛍光体から発生す
る可視光の吸収を抑えることができるプラズマディスプ
レイパネルを実現できる。
【0078】第10の発明によれば、遮光膜は暗色であ
るようにしたので、コントラストの高いプラズマディス
プレイパネルを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1および2に共通するPDP製造
工程のフローチャートである。
【図2】 実施の形態1における前面パネルの要部断面
図である。
【図3】 実施の形態1における前面パネルの製造工程
を示す説明図である。
【図4】 実施の形態2における前面パネルの要部断面
図である。
【図5】 実施の形態2における前面パネルの製造工程
を示す説明図である。
【図6】 PDPパネルの構造を説明するための要部断
面を示す斜視図である。
【図7】 遮光膜の配列を示す模式図である。
【図8】 従来のPDPパネルにおけるX電極、Y電極
の構成を示す要部断面図である。
【図9】 ライン開口率を説明するための模式図であ
る。
【図10】 従来のPDPパネルにおける外光の入射、
発光された光について説明するための模式図である。
【符号の説明】
450 遮光膜、450A 遮光膜A、450B 遮光
膜B、420,420A,420B 金属電極、41
透明電極、300 露光マスクA、301 露光マスク
B、302 露光マスクC、100 ペーストA、10
0A ペーストAA、100B ペーストAB、101
ペーストB、FS1 透明電極の形成工程、FS12
遮光膜の形成工程、FS13 金属電極の形成工程、
FS14誘電体、保護層の形成工程。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する第1基板と第2基板との間に形
    成される放電セルにおけるガス放電に基づいて所望の画
    像を表示させるためのプラズマディスプレイパネルであ
    って、 上記第1基板は、 (a)表示ライン方向に沿って、透明電極が互いに平行
    に所定の間隙をおいて構成される透明電極対、 (b)隣り合う上記透明電極対の間に配設されるととも
    に、上記透明電極対を構成する各透明電極の一部の領域
    に上記第2基板と対向する方向に重なって配設される遮
    光膜、 (c)上記透明電極の一部の領域に重なる遮光膜にさら
    に重ねて、上記第2基板との対向する方向にその一部が
    上記透明電極に重なる金属電極、 (d)上記透明電極対、上記遮光膜および上記金属電極
    を覆うように設けられた誘電体層、および該誘電体層を
    覆うように設けられた保護層、のおのおのを上記第2基
    板との対向面側に備え、 上記第2基板は、少なくとも上記ガス放電によって発生
    する紫外線が可視光に変換されるための蛍光体を上記第
    1基板との対向面側に備えることを特徴とするプラズマ
    ディスプレイパネル。
  2. 【請求項2】 隣り合う透明電極対の間に設けられる遮
    光膜と該透明電極対を構成する各透明電極の一部の領域
    に第2基板と対向する方向に重なる遮光膜とが、連続し
    て設けられることを特徴とする請求項1記載のプラズマ
    ディスプレイパネル。
  3. 【請求項3】 隣り合う透明電極対の間に設けられる遮
    光膜と該透明電極対を構成する各透明電極の一部の領域
    に第2基板と対向する方向に重なる遮光膜とが、断続し
    て設けられることを特徴とする請求項1記載のプラズマ
    ディスプレイパネル。
  4. 【請求項4】 金属電極は非着色金属を用いて形成され
    ることを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレ
    イパネル。
  5. 【請求項5】 遮光膜は暗色であることを特徴とする請
    求項1乃至3のいずれかに記載のプラズマディスプレイ
    パネル。
  6. 【請求項6】 対向する第1基板と第2基板との間に形
    成される放電セルにおけるガス放電に基づいて所望の画
    像を表示させるためのプラズマディスプレイパネルを製
    造する方法であって、 上記第1基板の上記第2基板と対向する面側には、 透明電極が互いに平行に所定の間隙をおいて構成される
    透明電極対が設けられるとともに、 a)上記透明電極対の設けられた上記第1基板上の全面
    に第1の感光性ペーストを塗布し、乾燥させる工程、 b)上記乾燥した第1の感光性ペーストを、上記透明電
    極対を構成する各透明電極の一部が露出するように第1
    のマスクを介して露光し、現像する工程、 c)さらに重ねて第2の感光性ペーストを上記現像され
    た第1の感光性ペーストを含む上記第1基板上の全面に
    塗布し、乾燥させる工程、 d)上記乾燥した第2の感光性ペーストを、一部が上記
    透明電極に接し、他部が上記現像された第1の感光性ペ
    ーストに接するように第2のマスクを介して露光し、現
    像する工程、 e)現像された上記第1および第2の感光性ペーストを
    同時に焼成しておのおの遮光膜および金属電極を形成す
    る工程、の上記各工程を含んで上記遮光膜および上記金
    属電極が設けられ、 上記第2基板の上記第1基板と対向する面側には、上記
    ガス放電によって発生する紫外線を可視光に変換するた
    めの蛍光体層が設けられ、 上記第1基板と上記第2基板とを張り合わせることによ
    ってプラズマディスプレイパネルを構成することを特徴
    とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
  7. 【請求項7】 隣り合う透明電極対の間に設けられる遮
    光膜と上記透明電極対を構成する各透明電極の一部の領
    域に第2基板と対向する方向に重なる遮光膜とが、連続
    するように設けられることを特徴とする請求項6記載の
    プラズマディスプレイパネルの製造方法。
  8. 【請求項8】 隣り合う透明電極対の間に設けられる遮
    光膜と上記透明電極対を構成する各透明電極の一部の領
    域に第2基板と対向する方向に重なる遮光膜とが、断続
    するように設けられることを特徴とする請求項6記載の
    プラズマディスプレイパネルの製造方法。
  9. 【請求項9】 金属電極は非着色金属を用いて形成され
    ることを特徴とする請求項6記載のプラズマディスプレ
    イパネルの製造方法。
  10. 【請求項10】 遮光膜は暗色であることを特徴とする
    請求項6乃至8のいずれかに記載のプラズマディスプレ
    イパネルの製造方法。
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