JPH11329101A - 耐熱型cvケーブル - Google Patents

耐熱型cvケーブル

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JPH11329101A
JPH11329101A JP13348898A JP13348898A JPH11329101A JP H11329101 A JPH11329101 A JP H11329101A JP 13348898 A JP13348898 A JP 13348898A JP 13348898 A JP13348898 A JP 13348898A JP H11329101 A JPH11329101 A JP H11329101A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
alloy wire
shielding layer
cross
linked polyethylene
Prior art date
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Pending
Application number
JP13348898A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Minazu
亮 水津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP13348898A priority Critical patent/JPH11329101A/ja
Publication of JPH11329101A publication Critical patent/JPH11329101A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、ケーブルの導体温度変動に伴
って起こる架橋ポリエチレン絶縁層の大きな膨張、収縮
があっても、その架橋ポリエチレン絶縁層が遮蔽層の金
属材料によって機械的及び電気的損傷を受けることがな
く、その結果ケーブルの許容温度を架橋ポリエチレンの
許容温度の103℃まで高めることができる耐熱型CV
ケーブルを提供することにある。 【解決手段】本発明は、遮蔽層を有するCVケーブルに
おいて、前記遮蔽層は複数本の超弾性合金線を長手方向
に縦添えして成る可撓性縦添え遮蔽層であることを特徴
とする耐熱型CVケーブル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱型CVケーブ
ルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】架橋ポリエチレンは、電気的特性及び耐
熱性が優れていることから電力ケーブルの絶縁被覆材料
として広く実用されている。この架橋ポリエチレンを絶
縁被覆材料として用いて成る架橋ポリエチレン絶縁電力
ケーブルはCVケーブルと言われている。
【0003】図2は、従来のCVケーブルの斜視説明図
を示したものである。
【0004】図1において1は撚線導体、2は内部導電
層、3は架橋ポリエチレン絶縁層、4は外部導電層、5
は遮蔽層、7はシース層である。
【0005】ここにおいて、遮蔽層5としては銅テープ
を横巻きしたものが最も一般的に使用されているが、一
部には複数本の銅線を長手方向に一定のピッチで螺旋状
に横巻きしたものも使用されている。
【0006】さて、架橋ポリエチレンの許容温度は10
3℃とされている。
【0007】しかし、この架橋ポリエチレンを絶縁被覆
材料として用いて成るCVケーブルの導体許容温度は9
0℃に決められている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、CVケー
ブルの導体許容温度が絶縁被覆材料である架橋ポリエチ
レンの許容温度の103℃より低い90℃に決められて
いるのは、架橋ポリエチレン絶縁層の大きな熱膨張、収
縮と、遮蔽層5とに起因すると言われている。
【0009】即ち、CVケーブルは送電量の変動に連れ
て導体撚線1の温度が変動し、その導体撚線1の温度変
動に伴って架橋ポリエチレン絶縁層3が熱膨張、収縮す
る。
【0010】このような架橋ポリエチレン絶縁層3の熱
膨張、収縮は90℃以上で急激に大きくなる。
【0011】さて、図1に示すような銅テープを螺旋巻
きして成る遮蔽層5を有するCVケーブルにおいて、架
橋ポリエチレン絶縁層3が大きく熱膨張したり、収縮し
たりすると、遮蔽層5に皺が発生したり、切断箇所が発
生したり、放電箇所が発生したり、酷いときにはそれら
の欠陥箇所を介して架橋ポリエチレン絶縁層3の電気絶
縁破壊が起こったりする懸念がある。
【0012】そこでこれらの難点を解決するため、複数
本の銅線を長手方向に一定のピッチで螺旋状に横巻きし
て成る遮蔽層を有するCVケーブルが提案された。この
複数本の銅線を長手方向に一定のピッチで螺旋状に横巻
きして成る遮蔽層を有するCVケーブルは、架橋ポリエ
チレン絶縁層3が大きく熱膨張したり、収縮したりした
ときの遮蔽層の皺発生や切断箇所の発生を抑止できる。
しかし、このCVケーブルはその半面螺旋状に横巻きし
た銅線が架橋ポリエチレン絶縁層3内に食い込み、その
結果架橋ポリエチレン絶縁層3の変形や電気絶縁破壊が
起こったりする懸念がある。
【0013】これらに対して、遮蔽層に用いた銅線の架
橋ポリエチレン絶縁層3内への食い込みを防止するた
め、複数本の銅線を縦添え構造にした遮蔽層5を有する
CVケーブルが提案された。しかし、このCVケーブル
はケーブル曲げ性が著しく悪化するという難点がある。
【0014】即ち、これは遮蔽層に用いた銅線の弾性変
型が数%しかなく、その結果CVケーブルとしたときに
はケーブル曲げ性が悪化するのである。このためこのC
Vケーブルを無理やり曲げると、銅線の座屈が起きてし
まう。
【0015】本発明はかかる点に立って為されたもので
あって、その目的とするところは前記した従来技術の欠
点を解消し、ケーブルの導体温度変動に伴って起こる架
橋ポリエチレン絶縁層の大きな膨張、収縮があっても、
その架橋ポリエチレン絶縁層が遮蔽層の金属材料によっ
て機械的及び電気的損傷を受けることがなく、その結
果、ケーブルの許容温度を架橋ポリエチレンの許容温度
の103℃まで高めることができる耐熱型CVケーブル
を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、遮蔽層を有するCVケーブルにおいて、前記遮蔽
層は複数本の超弾性合金線を長手方向に縦添えして成る
可撓性縦添え遮蔽層であることを特徴とする耐熱型CV
ケーブルにある。
【0017】本発明において、超弾性合金線としては工
業的に実用されているものならよく、例えばCu−Al
−Ni系合金線、Cu−Zn系合金線、Cu−Zn−N
i系合金線等がある。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の耐熱型CVケーブ
ルの一実施例を図面により説明する。
【0019】図1は、本発明の耐熱型CVケーブルの一
実施例を示した斜視説明図である。
【0020】図1において1は撚線導体、2は内部導電
層、3は架橋ポリエチレン絶縁層、4は外部導電層、6
は可撓性縦添え遮蔽層、7はシース層である。
【0021】この可撓性縦添え遮蔽層6に用いた超弾性
合金線は、Cuが27.6at%、Alが3.8at%、N
iが68.6at%から成るCu−Al−Ni系合金線で
ある。
【0022】図3は、223゜KにおけるCu−Al−
Ni系合金線の応力−歪み曲線を示したものである。
【0023】図4は、354゜KにおけるCu−Al−
Ni系合金線の応力−歪み曲線を示したものである。
【0024】図5は、444゜KにおけるCu−Al−
Ni系合金線の応力−歪み曲線を示したものである。
【0025】図3〜5からわかるように、可撓性縦添え
遮蔽層6に用いたCu−Al−Ni系合金線は応力を加
えると数十%の歪みが発生するが、その応力を取り除く
と元の形状に完全に回復することができる。
【0026】従って、このCu−Al−Ni系合金線を
用いた可撓性縦添え遮蔽層6を有するCVケーブルは、
可撓性縦添え遮蔽層6を構成するCu−Al−Ni系合
金線が数十%まで伸びるのでケーブルを容易に曲げるこ
とができる。しかも、その曲げたケーブルを直線状に戻
せば可撓性縦添え遮蔽層6を構成するCu−Al−Ni
系合金線が元の直線状に回復する。
【0027】従って、このCu−Al−Ni系合金線を
用いた可撓性縦添え遮蔽層6を有するCVケーブルは優
れたケーブル曲げ性を有し、しかも撚線導体1の温度変
動により架橋ポリエチレン絶縁層3が大きく膨張、収縮
したときにも可撓性縦添え遮蔽層6を構成するCu−A
l−Ni系合金線の架橋ポリエチレン絶縁層3への食い
込みを効果的に抑止でき、それによりケーブルの許容温
度を架橋ポリエチレンの許容温度である103℃まで高
めることができる。
【0028】なお、申すまでもないことであるがケーブ
ルの許容温度を90℃から103℃へ上げられることに
より、ケーブルの送電容量を大幅に上げることができ
る。
【0029】
【発明の効果】本発明の耐熱型CVケーブルは優れたケ
ーブル曲げ性を有し、しかも架橋ポリエチレン絶縁層が
大きく膨張、収縮したときにも可撓性縦添え遮蔽層を構
成するCu−Al−Ni系合金線の架橋ポリエチレン絶
縁層への食い込みを効果的に抑止でき、それらによりケ
ーブルの許容温度を架橋ポリエチレンの許容温度である
103℃まで高めることができるものであり、工業上有
用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の耐熱型CVケーブルの一実施例を示し
た斜視説明図である。
【図2】従来のCVケーブルの斜視説明図を示したもの
である。
【図3】223゜KにおけるCu−Al−Ni系合金線
の応力−歪み曲線を示したものである。
【図4】354゜KにおけるCu−Al−Ni系合金線
の応力−歪み曲線を示したものである。
【図5】444゜KにおけるCu−Al−Ni系合金線
の応力−歪み曲線を示したものである。
【符号の説明】
1 撚線導体 2 内部導電層 3 架橋ポリエチレン絶縁層 4 外部導電層 5 遮蔽層 6 可撓性縦添え遮蔽層 7 シース層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遮蔽層を有するCVケーブルにおいて、前
    記遮蔽層は複数本の超弾性合金線を長手方向に縦添えし
    て成る可撓性縦添え遮蔽層であることを特徴とする耐熱
    型CVケーブル。
  2. 【請求項2】超弾性合金線が、Cu−Al−Ni系合金
    線、Cu−Zn系合金線、Cu−Zn−Ni系合金線の
    中から選ばれた1種であることを特徴とする請求項1記
    載の耐熱型CVケーブル。
JP13348898A 1998-05-15 1998-05-15 耐熱型cvケーブル Pending JPH11329101A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13348898A JPH11329101A (ja) 1998-05-15 1998-05-15 耐熱型cvケーブル

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JP13348898A JPH11329101A (ja) 1998-05-15 1998-05-15 耐熱型cvケーブル

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JPH11329101A true JPH11329101A (ja) 1999-11-30

Family

ID=15105950

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JP13348898A Pending JPH11329101A (ja) 1998-05-15 1998-05-15 耐熱型cvケーブル

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JP (1) JPH11329101A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9640301B2 (en) 2014-11-13 2017-05-02 Hitachi Metals, Ltd. Electric wire and cable
US9812232B2 (en) 2014-11-13 2017-11-07 Hitachi Metals, Ltd. Electric wire and cable
US9984792B2 (en) 2014-11-13 2018-05-29 Hitachi Metals, Ltd. Electric wire and cable
US9991027B2 (en) 2014-11-13 2018-06-05 Hitachi Metals, Ltd. Electric wire and cable

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9640301B2 (en) 2014-11-13 2017-05-02 Hitachi Metals, Ltd. Electric wire and cable
US9812232B2 (en) 2014-11-13 2017-11-07 Hitachi Metals, Ltd. Electric wire and cable
US9984792B2 (en) 2014-11-13 2018-05-29 Hitachi Metals, Ltd. Electric wire and cable
US9991027B2 (en) 2014-11-13 2018-06-05 Hitachi Metals, Ltd. Electric wire and cable

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