JPH11328982A - フラッシュメモリのデ―タ管理方式 - Google Patents

フラッシュメモリのデ―タ管理方式

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JPH11328982A
JPH11328982A JP1241399A JP1241399A JPH11328982A JP H11328982 A JPH11328982 A JP H11328982A JP 1241399 A JP1241399 A JP 1241399A JP 1241399 A JP1241399 A JP 1241399A JP H11328982 A JPH11328982 A JP H11328982A
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invalid
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JP1241399A
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English (en)
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Yukiteru Yuo
幸輝 湯尾
Hideaki Shioda
英明 塩田
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラッシュメモリに対するデータの書込、更
新、読出等のデータ管理を行う場合に、他のメモリ資源
を使用することなく、データを確実に保護しながら効率
よい処理を行う。 【解決手段】 フラッシュメモリの1チップ内に複数の
データ管理部M1,M2とデータ格納部Dを形成し、デ
ータ管理部M1及びM2にデータ格納部Dに格納したデ
ータの有効、無効、未書込状態を表すステータス情報I
1、管理番号情報I2、格納先アドレス情報I3、サイ
ズ情報I4でなる管理情報を格納し、管理番号が同一の
データ更新時に、更新データを未書込状態のデータ格納
部に格納すると共に、ステータス情報I1を有効に設定
し、古いデータに対してはステータス情報を無効に設定
することにより、古いデータを残したまま更新データを
格納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置等に
使用するフラッシュメモリのデータ管理方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フラッシュメモリを使用した情報
処理装置等のシステムにおいては、データの書込み・更
新をオンボードで実現しようとする場合には、書込み
データ種別毎にメモリブロックを割当て、データを更新
する場合には、メモリブロック単位で消去、書込みを行
うブロック単位消去方法と、データ更新を行う度に、
更新対象データを除いた全てのデータを他のメモリに退
避し、フラッシュメモリを消去後、再度全てのデータ書
込みを行う全消去方法との2つの方法が考えられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ブ
ロック単位消去方法にあっては、1つのメモリブロック
に対する書込データサイズが小さい場合、メモリの使用
効率が悪くなるばかりか、フラッシュメモリに格納する
書込データ種別が、1つのチップ内に有するメモリブロ
ック数に対して、多数存在する場合、適応が困難となる
という未解決の課題がある。
【0004】また、全消去方法にあっては、データを退
避するため、フラッシュメモリの他に、それと同等の容
量を有するメモリを必要とするばかりか、1つのデータ
を更新するために、毎回全てのデータの退避、書込処理
を行わなければならないという未解決の課題がある。さ
らに、ブロック単位消去方法及び全消去方法の何れの場
合においても、古いデータを消去してから新しいデータ
を書込むため、データ更新中における電源喪失等の不慮
の事故によれデータ更新が失敗した場合には、更新前の
データまで消失してしまうおそれがあるという未解決の
課題もある。
【0005】そこで、本発明は、上記従来例の未解決の
課題に着目してなされたものであり、メモリ使用効率が
よく、またデータサイズやデータ種別数にとらわれるこ
となく、データ書込み/更新,読出し処理を容易に行え
ると共に、電源喪失等の不慮の事故によりデータ書込処
理に失敗しても、古いデータをそのまま残すことがで
き、さらにデータの消去処理を自動的に行うことができ
るフラッシュメモリのデータ管理方法を提供することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係るフラッシュメモリのデータ管理方法
は、1つのチップ内に複数個のメモリブロックを備え、
上記メモリブロック単位での消去を可能に構成されたフ
ラッシュメモリのデータ管理方式において、前記メモリ
ブロックを任意容量の記憶領域に分割し、各記憶領域毎
にデータ未書込状態、有効データ及び無効データを表す
ステータス情報を設定し、書込データの更新時に更新デ
ータをデータ未書込状態が設定されている記憶領域に格
納した後に、更新前のデータが格納されている記憶領域
に対応するステータス情報を無効データに設定すること
を特徴としている。
【0007】この請求項1に係る発明においては、書込
データの更新時に、更新データをデータ未書込状態が設
定されている記憶領域に格納し、更新前のデータが格納
されている記憶領域に対応するステータス情報を無効デ
ータに設定することにより、更新前のデータがそのまま
残されることになり、更新データの書込みが失敗しても
古いデータを保持することできる。
【0008】また、請求項2に係るフラッシュメモリの
データ管理方式は、請求項1に係る発明において、1つ
のチップ内のメモリブロックをデータ格納部及びデータ
管理部とに区分けし、前記データ管理部に前記ステータ
ス情報に加えて、書込データ識別用の管理番号、書込デ
ータの前記データ格納部に対する格納先を示すアドレス
情報及び書込データのサイズ情報を管理情報として格納
し、該管理情報に基づいてデータの検索を行うことを特
徴としている。
【0009】この請求項2に係る発明においては、1つ
のチップ内にデータ格納部及びデータ管理部を設け、デ
ータ管理部にステータス情報の他、管理番号、アドレス
情報及び書込データのサイズ情報を管理情報として格納
するので、データ書込時、更新時の管理情報検索を容易
に行うことができる。さらに、請求項3に係るフラッシ
ュメモリのデータ管理方式は、請求項2に係る発明にお
いて、前記データ格納部及びデータ管理部を複数対設
け、1つのデータ格納部及びデータ管理部の無効データ
を消去する際に、有効データ及びその管理情報を他のデ
ータ格納部及びデータ管理部に退避すると共に、当該デ
ータ管理部の有効データを無効データに変更し、その後
元のデータ格納部及びデータ管理部の書込データ及び管
理情報を初期化するようにしたことを特徴としている。
【0010】この請求項3に係る発明においては、デー
タ格納部及びデータ管理部が複数対設けられているの
で、一対のデータ格納部及びデータ管理部の無効データ
を消去する際に、先ず、有効データ及びその管理情報を
他のデータ格納部及びデータ管理部に退避すると共に、
元のデータ管理部の有効データを無効データに変更する
ので、データ退避に失敗しても元のデータ格納部に書込
データが保存されており、再度消去処理を行うことがで
きる。
【0011】さらにまた、請求項4に係るフラッシュメ
モリのデータ管理方式は、請求項3に係る発明におい
て、前記無効データ削除処理を、データ書込処理時に自
動的に行うようにしたことを特徴としている。この請求
項4に係る発明においては、データ書込処理時に無効デ
ータの削除処理を行うので、別途無効データの削除処理
を行うことなくデータ書込及びデータ読出処理を行うの
みでフラッシュメモリを扱えることになる。
【0012】なおさらに、請求項5に係るフラッシュメ
モリのデータ管理方式は、請求項3又は4に係る発明に
おいて、前記無効データ削除処理を実行中に、電源喪失
状態となって処理が中断したときに、次回の電源投入時
に前記ステータス情報に基づいて当該無効データ削除処
理が中断されたデータ管理部を特定し、無効データ削除
処理を再開させるデータ確認手段を備えたことを特徴と
している。
【0013】この請求項5に係る発明においては、無効
データ削除処理を実行している状態で、その処理が電源
喪失等によって中断したときに、データ確認手段によっ
て、複数のデータ管理部に格納されているステータス情
報に基づいて、無効データ削除処理が中断された有効デ
ータ退避中のデータ管理部を特定し、無効データ削除処
理を再開する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態
を示す概略構成図であって、演算処理装置1にバス2を
介してフラッシュメモリ3および外部インタフェース装
置4が接続され、演算処理装置1は、外部インタフェー
ス装置4から取込まれたデータをフラッシュメモリ3に
書込むと共に、フラッシュメモリ3に書込まれたデータ
を読出して外部インタフェース装置4から出力する制御
を行う。
【0015】ここで、フラッシュメモリ3は、図2に示
すように、夫々1つのメモリブロックによって構成され
る第1データ管理部M1及び第2データ管理部M2と、
任意容量の複数個のメモリブロックで構成されるデータ
格納部Dを有する。データ管理部M1及びM2の夫々
は、図2に示すように、ステータス情報I1、管理番号
情報I2、格納先アドレス情報I3及びサイズ情報I4
で構成される管理情報が定義され、この管理情報の夫々
が複数個の書込データに対応できるだけの記憶領域に格
納されている。
【0016】ここで、ステータス情報I1は、書込デー
タの有効性を表すものであり、2ビットで初期状態(デ
ータ未書込状態)を“11”、データ書込み状態(デー
タ有効状態)を“10”、データ更新状態(データ無効
状態)を“00”として定義されている。管理番号I2
は、書込データを識別するためのものであり、8ビット
256種類のデータを識別することが可能に設定されて
いる。
【0017】格納先アドレス情報I3は、書込データが
データ格納部Dのどこに書込まれたかを示すものであ
り、データ格納部Dの先頭を0番地とするリニアなアド
レスで表現される。サイズ情報I4は、書込データの大
きさを示すものであり、格納先アドレス情報I3にサイ
ズ情報I4を加算することによって、次に書込むデータ
の格納先アドレスを算出することができる。
【0018】同様に、データ格納部Dも第1データ管理
部M1によって管理されるメモリブロックmb1と第2
データ管理部M2によって管理されるメモリブロックm
b2とに区分けされている。次に、上記実施形態の動作
を演算処理装置で実行するデータ管理処理手順を示す図
3のフローチャートを伴って説明する。
【0019】このデータ管理処理は、メインプログラム
に対する所定時間(例えば10msec)毎のタイマ割
込処理として実行され、先ず、ステップS1で第1デー
タ管理部M1が現在管理情報を管理していて有効である
か否かを判定し、有効であるときには、ステップS2に
移行して、変数iを“1”に設定してからステップS4
に移行し、無効であるときには第2データ管理部M2が
有効であると判断してステップS3に移行して、変数を
“2”に設定してからステップS4に移行する。
【0020】ステップS4では、フラッシュメモリ3に
対するデータ書込処理であるか否かを判定し、データ書
込処理であるときには、ステップS5に移行して、第i
データ管理部の管理情報を参照して書込データの管理番
号と同一管理番号が存在するか否かを判定する。この判
定は、データ書込処理が、本来のデータ書込処理である
かデータ更新処理であるかを判断するものであり、同一
管理番号が存在しないときには、データ書込処理である
と判断して、ステップS6に移行する。
【0021】このステップS6では、前回書込データの
格納先アドレス情報I3及びサイズ情報I4を加算する
ことにより、今回の書込データのデータ格納部Dにおけ
る格納先アドレスを算出する。次いで、ステップS7に
移行して、算出された格納先アドレスに書込データDj
を書込み、次いでステップS8に移行して、第iデータ
管理部に書込データDjの管理情報を設定してからタイ
マ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰す
る。
【0022】一方、前記ステップS5の判定結果が、第
iデータ管理部Miに同一管理番号が存在する場合に
は、データ更新処理であると判断してステップS9〜S
11に移行して、前述したステップS6〜S8のデータ
書込処理と同一の書込処理を行ってからステップS12
に移行して、既存の管理番号のステータス情報I1をデ
ータ有効を表す「01」からデータ無効を表す「00」
に変更してからタイマ割込処理を終了して所定のメイン
プログラムに復帰する。
【0023】こらに、前記ステップS4の判定結果が、
データ書込処理でないときには、ステップS14に移行
して、データ読出処理であるか否かを判定し、データ読
出処理であるときには、ステップS15に移行して、第
iデータ管理部に格納されている管理情報を参照して、
読出データの管理番号と同一の管理番号を検索し、検索
結果からステータス情報I1がデータ有効を示す「0
1」に設定されているデータDkを検出し、次いでステ
ップS16に移行して、検出したデータDkを外部イン
タフェース装置4に出力してからタイマ割込処理を終了
して所定のメインプログラムに復帰する。
【0024】また、ステップS14の判定結果が、デー
タ読出処理でないときには、ステップS17に移行し
て、無効データ削除処理であるか否かを判定し、無効デ
ータ削除処理でないときには、そのままタイマ割込処理
を終了して、所定のメインプログラムに復帰し、無効デ
ータ削除処理であるときには、ステップS18に移行し
て、無効データ削除処理を実行してからタイマ割込処理
を終了してメインプログラムに復帰する。
【0025】この無効データ削除処理は、図4に示すよ
うに、先ずステップS19で、第iデータ管理部Miの
ステータス情報I1がデータ有効を表す「01」に設定
されている管理情報を検索し、次いでステップS20に
移行して、検索結果の第1番目の管理情報に対応するデ
ータ格納部Dのデータを新たな先頭アドレスを指定して
退避させる。
【0026】次いで、ステップS21に移行して、退避
した第1番目のデータが有効であるか否かを両データを
比較することにより判定し、両者が不一致であるときに
は無効であると判断して前記ステップS20に戻り、両
者が一致して有効であるときには、ステップS22に移
行して、第1番目のデータに該当する管理情報を他のデ
ータ管理部の第1番目に設定する。
【0027】次いで、ステップS23に移行して、第i
データ管理部の該当管理情報におけるステータス情報I
1をデータ無効を表す「00」に変更し、次いでステッ
プS24に移行して、ステップS19の検索結果から残
りの有効データが有るか否かを判定し、有効データが残
っている場合には、ステップS25に移行して、変数m
を“1”に設定し、次いでステップS26に移行して、
変数mに“1”を加算した値を新たな変数mに設定して
からステップS27に移行する。
【0028】このステップS27では、ステップS19
の検索結果における第m番目の管理情報に対応するデー
タ格納部のデータを前述したデータ書込処理と同様に算
出される新たな格納先アドレスに退避させ、次いでステ
ップS28に移行して、退避データが有効であるか否か
を判定し、無効であるときにはステップS27に戻り、
有効であるときにはステップS29に移行して、第m番
目の管理情報を他のデータ管理部に設定する。
【0029】次いで、ステップS30に移行して、第i
データ管理部の該当管理情報のステータス情報I1をデ
ータ無効を表す「00」に変更してからステップS31
に移行して、検索結果で残りの有効データがあるか否か
を判定し、残りの有効データがある場合には、前記ステ
ップS26に戻り、有効データがないときには、データ
退避が完了したものと判断してステップS32に移行
し、第iデータ管理部のデータ無効に設定されている管
理情報に対応するデータ格納部のデータを消去すると共
に、第iデータ管理部の管理情報を初期化即ちステータ
ス情報I1を「11」に、管理番号情報I2を「FF
h」に、格納先アドレス情報I3を「FFFh」に、サ
イズ情報I4を「FFFh」に夫々設定し、他のデータ
管理部を有効としてから所定のメインプログラムに復帰
する。
【0030】したがって、今、図5に示すように、フラ
ッシュメモリ3のデータ格納部Dに管理番号「00h」
の書込データD1、管理番号「01h」の書込データD
2及び管理番号「00h」の更新データD3がその順に
格納されており、これに応じて第1データ管理部M1が
有効とされて、これに各データD1〜D3に対する管理
情報が格納されているものとする。
【0031】ここで、第1データ管理部M1の管理情報
は、データD1については、ステータス情報I1が無効
データを表す“00”に、管理番号情報I2が「00
h」に、格納先アドレス情報I3が「0000h」に、
サイズ情報I4が「0140h」に夫々設定され、同様
にデータD2については、ステータス情報I1が有効デ
ータを表す“01”に、管理番号情報I2が「01h」
に、格納先アドレス情報I3が「0140h」に、サイ
ズ情報I4が「0120h」に夫々設定され、さらにデ
ータD3については、ステータス情報I1が有効データ
を表す“01”に、管理番号情報I2が「00h」に、
格納先アドレス情報I3が「0260h」に、サイズ情
報I4が「0100h」に夫々設定され、他の領域はデ
ータが未書込状態である初期状態を維持するステータス
情報I1がデータ未書込状態を表す“11”に、管理番
号情報I2が「FFh」に、格納先アドレス情報I3が
「FFFFh」に、サイズ情報I4が「FFFFh」に
夫々設定されている。
【0032】この状態で、今、演算処理装置1でフラッ
シュメモリ3に外部インタフェース装置4から取込みん
だ管理番号情報I2が「02h」の新たな書込データを
書込むデータ書込処理を実行する場合には、先ず、第1
データ管理部M1を参照して同一の管理番号情報I2の
書込データが存在するか否かを判定し、この場合には、
書込データが存在しないので、前回の格納先アドレス情
報I3「0260h」とサイズ情報I4「0100h」
とを加算して、今回の格納先アドレス情報I3「036
0h」を算出し、データ格納部Dの該当アドレス「03
60h」から書込データD4のデータ書込みを行うと共
に、第1データ管理部M1の第4番目の管理情報に新た
な書込データの管理情報を書込んで、データの書込処理
を終了する。
【0033】また、フラッシュメモリ3に外部インタフ
ェース装置4から取込んだ管理番号情報I2が「02
h」のデータを再度書込むデータ更新処理を実行する場
合には、上記と同様に第1データ管理部M1の管理情報
を参照することにより、管理番号情報I2が「92h」
の書込データが既にデータ格納部に存在することが判断
される。
【0034】このため、先ず、前述したデータ書込処理
と同様の書込処理を行って、データ格納部Dの第5番目
のメモリブロックに書込データD5を書込むと共に、第
1データ管理部M1の第5番目の管理情報にステータス
情報I1を有効データを表す「01h」、管理番号情報
I2として「02h」、格納先アドレス情報I3として
「04E0h」、サイズ情報I4として「0080h」
を設定した後、既に存在していた管理番号情報I2が
「02h」の管理情報中のステータス情報I1をデータ
有効を表す「01h」からデータ無効を表す「00h」
に変更してからデータ更新処理を終了する。
【0035】さらに、演算処理装置1でフラッシュメモ
リ3から例えば管理番号「00h」のデータを読出して
外部インタフェース装置4から出力するデータ読出処理
を行う場合には、第1データ管理部M1の管理情報を参
照したときに、管理番号情報I2が「00h」であるデ
ータが第1番目及び第3番目の2個存在するが、第3番
目の格納先アドレス情報I3が「0260h」の書込デ
ータD3のステータス情報I1が有効データを表す「0
1」に設定されているので、この第3番目の書込データ
D3が有効データであると認識することができ、この炊
き込みデータD3を読出して外部インタフェース装置4
に出力してからデータ読出処理を終了する。
【0036】次に、演算処理装置1で、フラッシュメモ
リ3に格納されている無効データのみを削除する無効デ
ータの削除処理を行う場合を図6を伴って説明する。こ
の場合も、第1データ管理部M1が有効であるので、第
1データ管理部M1の管理情報を検索して、ステータス
情報I1がデータ有効を表す「01」に設定された管理
情報を検索し、次いで該当する検索された最初の管理情
報の格納先アドレス情報I3として新たな所定アドレス
例えば「0600h」を設定し、データ格納部Dの該当
データを新たな格納先アドレスに退避させる。
【0037】次いで、退避したデータが有効であるか否
かを判定し、有効であるときには、該当する第1データ
管理部の第2番目の管理情報中のステータス情報I1を
データ無効を表す「00」に変更する。以後、順次第1
データ管理部M1の3番目及び5番目の管理情報に対応
するデータが新たな格納先アドレスに退避され、全ての
有効データの退避が完了すると、第1データ管理部M1
でステータス情報がデータ無効を表す「00」に設定さ
れている管理情報に対応するデータ格納部Dのデータを
全て消去すると共に、第1データ管理部M1を初期化し
て、無効データの削除処理を終了する。
【0038】データの退避中に退避データが無効となっ
たときには、再度データの退避処理を繰り返すことによ
り、確実にデータ退避を行うことができる。このよう
に、無効データの削除処理でも、データ格納部のデータ
を新たな格納先アドレスに退避した後に無効データの消
去が行われるので、無効データ削除処理中に、退避デー
タが無効となったときには、その直前のデータがデータ
管理部に残されているので、これが喪失することを確実
に防止することができる。
【0039】次に、本発明の第2の実施形態を図7及び
図8について説明する。この第2の実施形態では、無効
データ削除処理をデータ書込処理中に自動的に行うよう
にしたものである。すなわち、第2の実施形態では、演
算処理装置1で実行するデータ管理処理が図7に示すよ
うに前述した第1の実施形態における図3のデータ管理
処理において、ステップS4及びステップS5間に無効
データ削除処理を行うか否かの判定処理が介挿されてい
ることを除いては図3と同様の処理を行い、図3との対
応処理には同一ステップ番号を付し、その詳細説明はこ
れを省略する。
【0040】ここで、判定処理は、ステップS4の判定
結果がデータ書込処理であるときには、ステップS41
に移行して、第iデータ管理部Miに書込まれているス
テータス情報I1 が有効データを表す「01」及び無効
データを表す「00」に設定されている書込データ数N
W を算出する。次いで、ステップS42に移行して、算
出した書込データ数NW が予め設定したデータ管理部M
iに格納可能な許容データ数NSET に一致したか否かを
判定し、NW =NSET であるときには、データ管理部M
iに空き領域がないものと判断して、ステップS43に
移行し、前述した図3におけるステップS18と同様に
図4の無効データ削除処理を実行してからステップS4
4に移行し、変数iが“1”であるか否かを判定し、こ
れが“1”であるときにはステップS45に移行して変
数iを“2”に設定してから前記ステップS5に移行
し、“2”であるときにはステップS46に移行して変
数iを“1”に設定してからステップS5に移行する。
【0041】一方、ステップS42の判定結果が、NW
<NSET であるときには、一応データ管理部Miに空き
領域があるものと判断してステップS47に移行し、デ
ータ格納部Dにおける図8に示す空き領域のサイズ即ち
書込可能容量Eを算出し、次いでステップS48に移行
して、書込データのサイズ情報I4 に設定されているサ
イズデータSD が書込可能容量E以下であるか否かを判
定し、SD ≦Eであるときには、書込可能と判断して前
記ステップS5に移行し、SD >Eであるときには容量
不足で書込不能と判断して前記ステップS43に移行す
る。
【0042】この第2の実施形態によると、フラッシュ
メモリ3に対してデータ書込処理を行うと、ステップS
4でデータ書込処理であると判断して、現在使用してい
るデータ管理部Miの有効データ及び無効データの書込
数NW を算出し(ステップS41)、これが許容データ
数NSET 以下であるときには、データ格納部Dに書込デ
ータを格納することが一応可能であると判断して(ステ
ップS42)、データ格納部Dの書込可能容量Eを算出
し(ステップS47)、これが書込データのサイズSD
以下であるときには書込可能と判断して(ステップS4
8)、ステップS5以降のデータ書込処理を実行するこ
とにより、前述した第1の実施形態と同様に新規の書込
データであるときにはデータ格納部に書込データを格納
すると共に、データ管理部に管理情報を設定し、更新デ
ータであるときには、上記書込処理に加えて既存管理番
号のステータス情報を無効データを表す「00」に変更
する。
【0043】ところが、データ書込時に、書込数NW
許容データ数NSET 以下であるが、データ格納部Dの書
込可能容量Eが書込データのサイズSD を越えていると
きには、該当するデータ格納部Dに書込不能であるの
で、ステップS43に移行して、図4の無効データ削除
処理を実行し、無効データを削除して、書込可能容量E
を増加させ、次いでステップS44〜S46でデータ管
理部を指定する変数iを変更してから、ステップS5以
降のデータ書込処理を実行することにより、データの書
込又は更新を行う。
【0044】同様に、データ書込時に、現在使用してい
るデータ管理部Miの書込データ数を表す書込数NW
許容データ数NSET に一致したときには、データ管理部
Miが満杯であるものと判断して、ステップS43に移
行して、図4の無効データ削除処理を実行し、上記と同
様無効データを削除して、他方のデータ管理部の書込数
W を減少させ、次いでステップS44〜S46でデー
タ管理部を指定する変数iを変更してから、ステップS
5以降のデータ書込処理を実行することにより、データ
の書込又は更新を行う。
【0045】このように、第2の実施形態によると、デ
ータ書込時に、使用中のデータ管理部Miが満杯である
か、データ管理部Miが満杯でなくとも書込データのサ
イズがデータ格納部Dの書込可能容量Eを越えていると
きには、図4の無効データ削除処理を自動的に実行する
ので、別途無効データ削除処理を行う必要がないので、
フラッシュメモリの使用者がデータ格納部の状態を意識
することなく、データ書込み及びデータ読出しの2つの
処理で扱えることになり、フラッシュメモリを通常のメ
モリと同様に扱うことができる。
【0046】次に、本発明の第3の実施形態を図9〜図
11について説明する。この第3の実施形態は、図4の
無効データ削除処理を実行中に、停電等による電源喪失
状態となったときに、電源投入時に、無効データ削除処
理を継続するようにしたものである。すなわち、第3の
実施形態では、電源投入時に、図9に示すデータ確認処
理を実行し、先ず、ステップS51で、第1データ管理
部M1の最初の管理データのステータス情報を読込み、
これがデータ有効を表す「01」に設定されているか否
かを判定し、これが「01」であるときには、ステップ
S52に移行して、第2のデータ管理部M2のステータ
ス情報を読込み、これがデータ無効を表す「00」に設
定されているか否かを判定し、これが「00」に設定さ
れているときには、無効データ削除処理が中断してお
り、第1データ管理部M1が新しいデータ管理部であ
り、第2データ管理部M2の有効データを退避中である
と判断してステップS53に移行して変数iを“1”
に、変数jを“2”に設定してから後述するステップS
62に移行する。
【0047】一方、前記ステップS51の判定結果が、
第1データ管理部M1の最初のステータス情報が「0
1」ではないときには、ステップS54に移行して、前
述したステップS51と同様に第1データ管理部M1の
最初のステータス情報が「00」であるか否かを判定
し、これが「00」であるときにはステップS55に移
行して、第2データ管理部M2の最初のステータス情報
が「01」であるか否かを判定し、これが「01」であ
るときには、無効データ削除処理が中断しており、第2
データ管理部M2が新しいデータ管理部であり、第1デ
ータ管理部M1の有効データを退避中であると判断して
ステップS56に移行して変数iを“2”に、変数jを
“1”に設定してから後述するステップS62に移行す
る。
【0048】また、前記ステップS52の判定結果が、
第2のデータ管理部の最初のステータス情報が「00」
でないときには、ステップS57に移行して、第2デー
タ管理部M2の最初のステータス情報が「01」である
か否かを判定し、これが「01」であるときには、無効
データ削除処理の開始直後に中断したものと判断して、
ステップS58に移行し、第1データ管理部の第2番目
のステータス情報を読込み、これがデータ未書込状態を
表す「11」であるか否かを判定し、これが「11」で
あるときには、第1データ管理部M1が新しいデータ管
理部であり、第2データ管理部M2の有効データを退避
中であると判断してステップS59に移行して変数iを
“1”に、変数jを“2”に設定してから後述するステ
ップS61に移行する。
【0049】さらに、ステップS58の判定結果が、第
1データ管理部の2番目のステータス情報が「11」で
ないときには、第2データ管理部M2が新しいデータ管
理部であり、第1データ管理部M1の有効データを退避
中であると判断してステップS60に移行して変数iを
“2”に、変数jを“1”に設定してから後述するステ
ップS61に移行する。
【0050】ステップS61では、第jデータ管理部M
jの最初のステータス情報を「00」に変更してから後
述するステップS62に移行する。ステップS62で
は、第jデータ管理部Mjのステータス情報I1がデー
タ有効を表す「01」に設定されている管理情報を検索
し、次いでステップS63に移行して、検索結果が有効
データ有りであるか否かを判定し、これが無いときに
は、第jデータ管理部Mjから第iデータ管理部Miに
データの退避が完了しているものと判断してステップS
64に移行し、第jデータ管理部Mjのデータ無効に設
定されている管理情報に対応するデータ格納部のデータ
を消去する共に、第jデータ管理部の管理情報を初期化
即ちステータス情報I1を「11」に、管理番号情報I
2を「FFh」に、格納先アドレス情報I3を「FFF
Fh」に、サイズ情報I4を「FFFFh」に夫々設定
し、他方の第iデータ管理部Miを有効としてからステ
ップS65に移行し、図3のデータ管理処理を起動して
から処理を終了する。
【0051】一方、ステップS63の判定結果が、有効
データが有るときには、ステップS66に移行し、変数
mを“1”に設定し、次いでステップS67に移行し
て、ステップS62における検索結果における第m番目
の管理情報に対応するデータ格納部のデータを前述した
データ書込処理と同様に算出される新たな格納先アドレ
スに退避させ、次いでステップS68に移行して、退避
データが有効であるか否かを判定し、無効であるときに
は、ステップS67に戻り、有効であるときにはステッ
プS69に移行する。
【0052】このステップS69では、第m番目の管理
情報を第iデータ管理部Miに設定し、次いでステップ
S70に移行して、第jデータ管理部Mjの該当管理情
報のステータス情報をデータ無効を表す「00」に変更
してからステップS71に移行する。このステップS7
1では、残りの有効データがあるか否かを判定し、残り
の有効データが有る場合には、ステップS72に移行し
て、現在の変数mに“1”を加算した値を新たな変数m
に設定してから前記ステップS67に戻り、有効データ
がないときには前記ステップS64に移行する。
【0053】また、ステップS54の判定結果が第1デ
ータ管理部M1の最初のステータス情報が「11」であ
るとき、ステップS55の判定結果が第2データ管理部
M2の最初のステータス情報が「01」でないとき、ス
テップS57の判定結果が、第2データ管理部の最初の
ステータス情報が「11」であるときには、無効データ
削除処理が終了しているか又は無効データ削除処理の開
始前であって、無効データ削除処理が中断されていない
ものと判断して直接前記ステップS65に移行して図3
のデータ管理処理を起動してから処理を終了する。
【0054】ここで、図9のデータ確認処理がデータ確
認手段に対応している。この第3の実施形態によると、
今、図10(a)に示すように、第1データ管理部M1
の管理情報が満杯となり、第2データ管理部M2の管理
情報が初期化されている状態で、データ書込処理を行う
場合には、前述した第2の実施形態と同様に、図4の無
効データ削除処理が実行されることになり、先ず、図1
0(b)に示すように、第1データ管理部M1の最初の
有効データである管理番号「x00h」のデータが新た
な格納先アドレスに格納された後に、その管理情報が第
2データ管理部M2の先頭位置に設定される。
【0055】次いで、図10(c)に示すように、第1
データ管理部M1の該当する管理番号「x00h」のス
テータス情報がデータ無効を表す「00」に変更され、
その後、順次有効データを表す管理番号「x01h」
「x02h」のデータを新たな格納先アドレスに格納す
ると共に、該当する管理情報を第2データ管理部M2に
設定し、第1データ管理部M1の管理情報のステータス
情報を「00」に変更する。
【0056】最終的に、第1データ管理部M1の有効デ
ータの全てを新たな格納先に格納し、管理情報を第2デ
ータ管理部M2に設定して、データの退避が完了する
と、図10(d)に示すように、第1データ管理部M1
の管理情報が初期化されて、無効データ削除処理が終了
する。ところで、この無効データ削除処理が実行されて
いる最中に、電源喪失等の異常が発生することにより、
無効データ削除処理が中断され、この状態で、再度電源
が投入されて演算処理装置1で処理が開始される。
【0057】このとき、先ず、図9のデータ確認処理が
起動され、これによって、例えば図10(a)の状態即
ち無効データ削除処理が実行開始される前であるときに
は、第1データ管理部M1の最初のステータス情報が
「01」であるので、ステップS52に移行し、第2デ
ータ管理部M2の最初のステータス情報が「11」であ
るので、無効データ削除処理が開始されていないものと
判断して、ステップS57を経てステップS65に移行
し、直ちに図3のデータ管理処理を起動してデータ確認
処理を終了する。
【0058】また、図10(c)の状態即ち無効データ
削除処理が実行されて、少なくとも第1番目の有効デー
タの退避が終了して、第2データ形部の第1番目のステ
ータス情報が「01」に設定され、且つ第1データ管理
部の第1番目のステータス情報が「00」に設定されて
いるときには、ステップS51からステップS54及び
S55を経てステップS56に移行し、変数iが“2”
に、変数jが“1”に夫々設定される。
【0059】このため、ステップS62で第1データ管
理部M1の有効データとなる管理番号「03」及び「0
4」が抽出され、先ず、第1番目の管理番号「03」に
ついて該当するデータをデータ格納部Dの新たな格納先
アドレス「09E0h」に格納した後、この管理番号
「03」の管理情報を第2データ管理部M2の第4番目
の管理情報に設定し、その後第1データ管理部M1の管
理番号「03」のステータス情報を「00」に変更し、
次いで同様に第2番目の管理番号「04」について該当
するデータをデータ格納部Dの新たな格納先アドレス
「0B00h」に格納した後、この管理番号「04」の
管理情報を第2データ管理部M2の管理情報に設定し、
その後第1データ管理部M1の管理番号「04」のステ
ータス情報を「00」に変更する。
【0060】その後、残りの有効データがないので、ス
テップS64に移行して、第1データ管理部M1のデー
タ無効に設定されている管理情報に対応するデータ格納
部のデータを消去する共に、第1データ管理部の管理情
報を初期化即ちステータス情報I1を「11」に、管理
番号情報I2を「FFh」に、格納先アドレス情報I3
を「FFFFh」に、サイズ情報I4を「FFFFh」
に夫々設定し、他方の第iデータ管理部Miを有効と
し、次いで図3のデータ管理処理を起動してからデータ
確認処理を終了する。
【0061】さらに、図10(b)の状態即ち無効デー
タ削除処理が開始されているが、第1データ管理部M1
から第1番目の有効データの退避が終了して、第2デー
タ管理部M2の管理情報が設定されているが、第1デー
タ管理部M1の第1番目の有効データのステータス情報
が「00」に変更される前に電源喪失等の異常が発生し
て無効データ削除処理が中断されたときには、第1デー
タ管理部M1及び第2データ管理部M2の最初のステー
タス情報が共に「01」となっているので、何れのデー
タ管理部が新しいかを判断することができない。
【0062】しかしながら、再度電源が投入されて、演
算処理装置1で図9のデータ確認処理が実行開始される
と、ステップS51からステップS52を経てステップ
S57に移行し、第2データ管理部M2の最初のステー
タス情報が「01」であるので、ステップS58に移行
し、第1データ管理部M1の2番目のステータス情報が
「11」であるか否かを判定し、図10(b)では、第
2データ管理部M2の2番目のステータス情報が「1
1」であるので、第2データ管理部M2が新しいものと
判断されてステップS60に移行して、変数iが“2”
に、変数jが“1”に夫々設定される。
【0063】このため、ステップS61で、第1データ
管理部M1の最初のステータス情報を「00」に変更し
てからステップS62に移行するので、上記無効データ
中断時の処理と同様に、第1データ管理部M1の有効デ
ータについて順次データの退避が行われると共に、管理
情報が第2のデータ管理部M2に設定された後、第1デ
ータ管理部M1のステータス情報が「00」に変更さ
れ、最終的に第1データ管理部M1の無効データが削除
されると共に、管理情報が初期化される。
【0064】さらにまた、図10(d)の状態即ち無効
データ削除処理が完了した状態で電源喪失等の異常が生
じたときには、第1データ管理部M1の最初のステータ
ス情報が「11」であるので、そのままステップS65
に移行して、図3のデータ管理処理が起動される。この
ように、上記第3の実施形態によれば、図4の無効デー
タ削除処理を開始した後に電源喪失等によって無効デー
タ削除処理が中断されたときには、電源が投入されて、
図9のデータ確認処理が実行されたときに、図11に示
すように、第1及び第2データ管理部M1及びM2の最
初のステータス情報又は2番目のステータス情報に基づ
いて無効データ削除処理が中断中であるか否かを判断す
ることができ、無効データ削除処理が中断している場合
にはこの処理を継続して行い、無効データ削除処理が完
了してからデータ管理処理に移行するので、第1及び第
2データ管理部の双方に有効データが存在することを確
実に阻止することができる。
【0065】なお、上記第3の実施形態においては、図
10(b)に示すように、無効データ削除処理を開始し
た直後であって、第1及び第2データ管理部M1及びM
2の最初のステータス情報が共に「01」であるとき
に、ステップS61に移行して、古い第jデータ管理部
Mjの最初のステータス情報を「00」に変更する場合
について説明したが、これに限定されるものではなく、
一旦新しい第iデータ管理部Miの有効データを削除す
ると共に、新しい第iデータ管理部Miを初期化してか
ら、ステップS62に移行して、無効データ削除処理を
最初から行うようにしてもよい。
【0066】また、上記第1〜第3の実施形態において
は、無効データ削除処理を行う場合に、1つのデータを
退避する毎に退避データが有効であるか否かを判定する
場合につい説明したが、これに限定されるものではな
く、全てのデータ退避が完了した後に退避データが有効
であるか否かを判定するようにしてもよい。さらに、上
記第1〜第3の実施形態においては、退避データが有効
であるか否かを元データと比較することにより判定する
場合について説明したが、これに限定されるものではな
く、書込データにパリティチェック用のパリティデータ
を付加するか又はパリティビットをデータ毎に格納する
ことにより、パリティチェックを行ったり、他のデータ
チェック方法によって有効であるか否かを判断するよう
にしてもよい。
【0067】さらにまた、上記第1〜第3の実施形態に
おいては、第1及び第2のデータ管理部を設けた場合に
ついて説明したが、これに限定されるものではなく、3
つ以上のデータ管理部を設けるようにしてもよい。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係るフ
ラッシュメモリのデータ管理方式によれば、書込データ
の更新時に、更新データをデータ未書込状態が設定され
ている記憶領域に格納し、更新前のデータが格納されて
いる記憶領域に対応するステータス情報を無効データに
設定することにより、更新前のデータがそのまま残され
ることになり、更新データの書込みが失敗しても古いデ
ータを保持することでき、他のメモリ資源を用いること
なく、より安全なデータ更新が可能となると共に、記憶
領域が書込データに応じて任意に設定できるので、デー
タサイズにとらわれることなくデータ書込/更新及び読
出処理を行うことができ、メモリ使用効率を向上させる
ことができるという効果が得られる。
【0069】また、請求項2に係るフラッシュメモリの
データ管理方式によれば、1つのチップ内にデータ格納
部及びデータ管理部を設け、データ管理部にステータス
情報の他、管理番号、アドレス情報及び書込データおサ
イズ情報を管理情報として格納するので、データ書込
時、更新時の管理情報検索を容易に行うことができると
共に、データサイズやデータ種別数にとらわれることな
く、データの書込/更新及び読出処理を行うことかでき
るという効果が得られる。
【0070】さらに、請求項3に係るフラッシュメモリ
のデータ管理方式によれば、データ格納部及びデータ管
理部が複数対設けられているので、一対のデータ格納部
及びデータ管理部の無効データを消去する際に、先ず、
有効データ及びその管理情報を他のデータ格納部及びデ
ータ管理部に退避すると共に、元のデータ管理部の有効
データを無効データに変更するので、データ退避に失敗
しても元のデータ格納部に書込データが保存されてお
り、再度退避処理を行うことができ、電源喪失等の不慮
の事故が発生した場合でも、確実な退避処理を行うこと
ができるという効果が得られる。
【0071】さらにまた、請求項4に係るフラッシュメ
モリのデータ管理方式によれば、データ書込処理時に無
効データの削除処理を行うので、別途無効データの削除
処理を行うことなくデータ書込及びデータ読出処理を行
うのみでフラッシュメモリを扱えることになるという効
果が得られる。なおさらに、請求項5に係るフラッシュ
メモリのデータ管理方式によれば、無効データ削除処理
を実行している状態で、その処理が電源喪失等によって
中断したときに、データ確認手段によって、複数のデー
タ管理部に格納されているステータス情報に基づいて、
無効データ削除処理が中断された有効データ退避中のデ
ータ管理部を特定し、無効データ削除処理を再開するこ
とができ、電源喪失時もバックアップ可能な記憶装置な
どに無効データ削除処理の進行状況などを記憶すること
無しに、フラッシュメモリの情報のみで中断された無効
データ削除処理を完了することができるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフラッシュメモリのデータ管理方
式の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1のフラッシュメモリの構成例を示す説明図
である。
【図3】図1の演算処理装置におけるデータ管理処理の
一例を示すフローチャートである。
【図4】図2の無効データ削除処理の一例を示すフロー
チャートである。
【図5】データ書込/更新処理の動作説明に供する説明
図である。
【図6】無効データ削除処理の動作説明に供する説明図
である。
【図7】本発明の第2の実施形態におけるデータ管理処
理の一例を示すフローチャートである。
【図8】フラッシュメモリの構成例を示す説明図であ
る。
【図9】本発明の第3の実施形態におけるデータ確認処
理の一例を示すフローチャートである。
【図10】第3の実施形態における無効データ削除処理
の動作状態を示す説明図である。
【図11】第3の実施形態におけるデータ確認処理結果
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 演算処理装置 2 バス 3 フラッシュメモリ 4 外部インタフェース装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つのチップ内に複数個のメモリブロッ
    クを備え、上記メモリブロック単位での消去を可能に構
    成されたフラッシュメモリのデータ管理方式において、
    前記メモリブロックを任意容量の記憶領域に分割し、各
    記憶領域毎にデータ未書込状態、有効データ及び無効デ
    ータを表すステータス情報を設定し、書込データの更新
    時に更新データをデータ未書込状態が設定されている記
    憶領域に格納した後に、更新前のデータが格納されてい
    る記憶領域に対応するステータス情報を無効データに設
    定することを特徴とするフラッシュメモリのデータ管理
    方式。
  2. 【請求項2】 1つのチップ内のメモリブロックをデー
    タ格納部及びデータ管理部とに区分けし、前記データ管
    理部に前記ステータス情報に加えて、書込データ識別用
    の管理番号、書込データの前記データ格納部に対する格
    納先を示すアドレス情報及び書込データのサイズ情報を
    管理情報として格納し、該管理情報に基づいてデータの
    検索を行うことを特徴とする請求項1記載のフラッシュ
    メモリのデータ管理方式。
  3. 【請求項3】 前記データ格納部及びデータ管理部を複
    数対設け、1つのデータ格納部及びデータ管理部の無効
    データを消去する際に、有効データ及びその管理情報を
    他のデータ格納部及びデータ管理部に退避すると共に、
    当該データ管理部の有効データを無効データに変更した
    後元のデータ格納部及びデータ管理部の書込データ及び
    管理情報を初期化する無効データ削除処理を行うように
    したことを特徴とする請求項2記載のフラッシュメモリ
    のデータ管理方式。
  4. 【請求項4】 前記無効データ削除処理を、データ書込
    処理時に自動的に行うようにしたことを特徴とする請求
    項3記載のフラッシュメモリのデータ管理方式。
  5. 【請求項5】 前記無効データ削除処理を実行中に、電
    源喪失状態となって処理が中断したときに、次回の電源
    投入時に前記ステータス情報に基づいて当該無効データ
    削除処理が中断されたデータ管理部を特定し、無効デー
    タ削除処理を再開させるデータ確認手段を備えたことを
    特徴とする請求項3又は4に記載のフラッシュメモリの
    データ管理方式。
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