JPH11328276A - スケジューリングシステム - Google Patents

スケジューリングシステム

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JPH11328276A
JPH11328276A JP20255298A JP20255298A JPH11328276A JP H11328276 A JPH11328276 A JP H11328276A JP 20255298 A JP20255298 A JP 20255298A JP 20255298 A JP20255298 A JP 20255298A JP H11328276 A JPH11328276 A JP H11328276A
Authority
JP
Japan
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scheduling system
schedule
events
scheduling
event
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Withdrawn
Application number
JP20255298A
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English (en)
Inventor
Shinichi Taniguchi
真一 谷口
Yuichi Sasaki
裕一 佐々木
Masami Miura
正美 三浦
Ikuo Yamamoto
郁夫 山本
Takayuki Kono
隆之 河野
Akio Iida
昭男 飯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Multi-Process Working Machines And Systems (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 造船等、大型一品生産の組立産業における工
程管理に適用してこの工程管理を円滑に行うことができ
るスケジューリングシステムを提供する。 【解決手段】 上位スケジューリングシステム1と下位
スケジューリングシステム21〜25との2層構造のス
ケジューリングシステムを構築し、各スケジューリング
システムをスケジューラー11、211〜251及びシ
ミュレータ12、212〜252で構成するとともに、
各シミュレータ12、212〜252は、スケジューラ
ー11、211〜251で作成したスケジュールに基づ
きシミュレート計算を行うとともに、この計算結果に不
都合がある場合には、シミュレート計算の途中で所定条
件の下にスケジュールを変更するリ・スケジューリング
機能を有するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はスケジューリングシ
ステムに関し、特に造船等、大型の一品生産物を製造す
る場合の工程管理システムに適用して有用なものであ
る。 【0002】 【従来の技術】各種製品の製造工場における各製造工程
の工程管理システムとしてスケジューリングシステムが
知られている。従来技術に係るこの種のスケジューリン
グシステムは、工場などの日程計画を検討する際に用い
られており、スケジューラーとシミュレータとから構成
されている。ここで、「スケジューラー」とは、日程を
計画するシステムであり、所定の作業の開始から当該作
業の終了に至る迄の時系列的な一連の工程計画を基に、
自動又は手動で日程計画を行うためのものである。ま
た、「シミュレータ」とは、工場の設備能力等、当該シ
ミュレータでのデータ処理の基礎となるデータをデータ
ベースとして有しており、、スケジューラーで計画した
日程を時間軸を考慮しながら模擬することができるよう
にしたものである。 【0003】従来技術に係るこの種のスケジューリング
システムは、スケジューラーで計画した日程を忠実にシ
ミュレーションを行うことで、計画した日程の妥当性を
検証する目的で用いられている。すなわち、シミュレー
ション中に日程計画の不具合があっても日程計画を変更
することができない。換言すれば、従来技術に係るこの
種のスケジューリングシステムは、規格化された大量生
産品製造工場の日程計画の妥当性の検証に用いることを
予定して作られており、製造工法、物量等が規格化され
ていることを前提として設備の配置や能力を変更するこ
とによってどの様な影響があるかを検証することを目的
として構築されている。したがって、スケジュラーで計
画した日程をシミュレータでシミュレートした結果、当
該日程による作業が不可能であることが判明した場合に
は、これが判明した時点で、スケジューラに付与する条
件を変更してこのスケジューラによるスケジューリング
をやり直し、そのスケジューリング結果を再度、シミュ
レータでシミュレートするという作業を行わなければな
らない。しかも、再シミュレート結果が当該日程による
作業が不可能であるというものである場合には、前記と
同様にスケジューリングの変更及びその結果のシミュレ
ートを行う必要がある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上述の如き従来技術に
係るスケジューリングシステムは、造船の様な大型一品
生産の組立産業への適用を考えた場合、次の様な理由に
より不適切なシステムとなってしまう。 【0005】 造船作業においては部品数が多く、個
々の詳細な日程計画がなされていないこととも相俟っ
て、シミュレーションを行ないながら定量化した手法に
より部品の日程を妥当な最適化した日程へと変更するこ
とが不可能である。ここで、「定量化した手法」とは、
例えば実作業で言う残業や人員の増強等に相当し、それ
を定量化したものの意である(以下、同じ。)。 【0006】 シミュレーション中に、状況に応じて
定量化した手法により設備の能力をある範囲を持たせて
変更することが不可能である。 【0007】すなわち、従来技術に係るスケジューリン
グシステムを造船のような大型一品生産の組立産業に適
用する場合には、日程計画の融通性がないため、日程の
不具合が発生する度に計算を中断若しくは停止してその
都度日程計画を変更する必要がある。このため、従来技
術に係るスケジューリングシステムは、前述の如き日程
計画の融通性のなさが円滑なシステムの運用の阻害要因
となるという本質的な欠点を有している。 【0008】本願発明は、上記従来技術に鑑み、造船
等、大型一品生産の組立産業における工程管理に適用し
てこの工程管理を円滑に行うことができるばかりでな
く、一般に経時的要素を含む事象の時系列的な管理を円
滑に行うことができるスケジューリングシステムを提供
することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の構成は次の点を特徴とする。 【0010】1) 工場における生産作業等、経時的な
要素を有する事象の開始からその終了に至る迄の時系列
的な一連の計画をたてるスケジューラーと、工場の設備
能力等、スケジューラが計画したスケジュールを模擬す
るために必要な基礎となるデータをデータベースとして
有しておりスケジューラーで計画した作業日程等の事象
を時間軸を考慮しながらシミュレート計算を行って模擬
するシミュレータとを有するスケジューリングシステム
において、シミュレータは、例えば作業能率を増大させ
ることができる場合にこれを定量化したもの等、スケジ
ューラで計画した事象の内容を変更し得るような条件で
あるリ・スケジューリング条件を、データベースに有し
ており、シミュレーション計算の途中で、スケジューラ
が計画するスケジュールの実現が不可能であることが判
明した場合にはリ・スケジューリング条件を用いて当該
スケジュールを変更し、その後再度シミュレーション計
算を行うように構成したこと。 【0011】2) 工場における生産作業等、経時的な
要素を有する事象の開始からその終了に至る迄の時系列
的な一連の計画をたてるスケジューラーと、工場の設備
能力等、スケジューラが計画したスケジュールを模擬す
るために必要な基礎となるデータをデータベースとして
有しておりスケジューラーで計画した日程等の事象を時
間軸を考慮しながらシミュレーション計算を行って模擬
するシミュレータとを有するスケジューリングシステム
において、相対的に大きな事象を取り扱う一台の上位ス
ケジューリングシステムと、この事象を部分的に抽出し
てより細分化した相対的に小さな事象を取り扱うべく上
位スケジューリングシステムに接続される複数台の下位
スケジューリングシステムとでスケジューリングシステ
ムの階層構造を構築するとともに、上位スケジューリン
グシステムが有する上位シミュレータは、請求項1に記
載するのと同様のリ・スケジューリング条件を、データ
ベースに有しており、下位スケジューリングシステムが
有する下位シミュレータによるシミュレーション計算の
途中で、そのスケジュールの実現が不可能であることが
判明した場合には、上記リ・スケジューリング条件を用
いて関連のスケジュールを変更し、その後当該下位シミ
ュレータに再度シミュレーション計算を行わせるように
構成したこと。 【0012】3) 工場における生産作業等、経時的な
要素を有する事象の開始からその終了に至る迄の時系列
的な一連の計画をたてるスケジューラーと、工場の設備
能力等、スケジューラが計画したスケジュールを模擬す
るために必要な基礎となるデータをデータベースとして
有しておりスケジューラーで計画した日程等の事象を時
間軸を考慮しながらシミュレーション計算を行って模擬
するシミュレータとを有するスケジューリングシステム
において、相対的に大きな事象を取り扱う一台の上位ス
ケジューリングシステムと、この事象を部分的に抽出し
てより細分化した相対的に小さな事象を取り扱うべく上
位スケジューリングシステムに接続される複数台の下位
スケジューリングシステムとでスケジューリングシステ
ムの階層構造を構築するとともに、上位スケジューリン
グシステムが有する上位シミュレータ及び下位スケジュ
ーリングシステムが有する下位シミュレータに請求項1
に記載するのと同様のリ・スケジューリング条件を、そ
れぞれデータベースとして持たせ、下位シミュレータ
は、シミュレーション計算の途中で、当該下位スケジュ
ーリングシステムが有するスケジューラが計画するスケ
ジュールの実現が不可能であることが判明した場合には
リ・スケジューリング条件を用いて当該スケジュールを
変更し、その後再度シミュレート計算を行うとともに、
変更後のスケジュールでも当該スケジュールの実現が不
可能であることが判明した場合にはその旨を上位シミュ
レータに報告する一方、この報告を受けた上位シミュレ
ータは、そのリ・スケジューリング条件を用いて関連の
スケジュールを変更し、その後上記下位シミュレータに
再度シミュレーション計算を行わせるように構成したこ
と。 【0013】4) 上記1)乃至3)に記載する何れか
1つのスケジューリングシステムにおいて、事象の終了
に至る迄の時間的な余裕が少ない程、上位の優先順位を
付けるとともにこの場合の余裕度を定量化し、リ・スケ
ジューリングの際にはこの優先順位が下位の事象から順
にスケジュールから除外して2回目以降のシミュレート
計算を行う一方、この除外した事象の優先順位及びその
量を変更するようにしたこと。 【0014】5) 工場における生産作業等、経時的な
要素を有する事象の開始からその終了に至る迄の時系列
的な一連の計画をたてるスケジューラーと、工場の設備
能力等、スケジューラが計画したスケジュールを模擬す
るために必要な基礎となるデータをデータベースとして
有しておりスケジューラーで計画した作業日程等の事象
を時間軸を考慮しながらシミュレート計算を行って模擬
するシミュレータとを有するとともに、作業日程等の事
象を複数に分割して複数のスケジューリングシステムで
それぞれ分担するようにしたスケジューリングシステム
において、時系列における最終事象が存在するスケジュ
ーリングシステムの事象と、この事象にリンクされた前
の事象を含む他のスケジューリングシステムの事象との
干渉をチェックし、干渉があれば前にずらすとともに、
順次同様の処理を繰り返して事象の時系列的な干渉がな
いように各スケジューリングシステムのスケジュールを
再度調整するようにしたこと。 【0015】6) 工場における生産作業等、経時的な
要素を有する事象の開始からその終了に至る迄の時系列
的な一連の計画をたてるスケジューラーと、工場の設備
能力等、スケジューラが計画したスケジュールを模擬す
るために必要な基礎となるデータをデータベースとして
有しておりスケジューラーで計画した作業日程等の事象
を時間軸を考慮しながらシミュレート計算を行って模擬
するシミュレータとを有するとともに、作業日程等の事
象を複数に分割して複数のスケジューリングシステムで
それぞれ分担するようにしたスケジューリングシステム
において、各スケジューリングシステムのスケジューリ
ングデータをデータベースに書き込み、このデータベー
ス内で、時系列における最終事象が存在するスケジュー
リングシステムの事象と、この事象にリンクされた前の
事象を含む他のスケジューリングシステムの事象との干
渉をチェックし、干渉があれば前にずらすとともに、順
次同様の処理を繰り返して事象の時系列的な干渉がない
ように各スケジューリングシステムのスケジュールを再
度調整するとともに、このようにして調整したスケジュ
ールを各スケジューリングシステムに供給するようにし
たこと。 【0016】7) 上記2)乃至4)に記載する何れか
1つのスケジューリングシステムにおいて、下位スケジ
ューリングシステムを、〔請求項5〕又は〔請求項6〕
に記載するスケジューリングシステムとしたこと。 【0017】8) 工場における生産作業等、経時的な
要素を有する事象の開始からその終了に至る迄の時系列
的な一連の計画をたてるスケジューラーと、工場の設備
能力等、スケジューラが計画したスケジュールを模擬す
るために必要な基礎となるデータをデータベースとして
有しており、スケジューラーで計画した日程等の事象を
時間軸を考慮しながらシミュレーション計算を行って模
擬するシミュレータとを有するスケジューリングシステ
ムにおいて、相対的に大きな事象を取り扱う一台の上位
スケジューリングシステムと、この事象を部分的に抽出
してより細分化した相対的に小さな事象を取り扱うべく
上位スケジューリングシステムに接続される複数台の下
位スケジューリングシステムとでスケジューリングシス
テムの階層構造を構築するとともに、各下位スケジュー
リングシステムにそれぞれ個別に事象のデータを書き込
むとともに、上位スケジューリングシステムでは、時系
列における最終事象が存在する下位スケジューリングシ
ステムの事象と、この事象にリンクされた前の事象を含
む他の下位スケジューリングシステムの事象との干渉を
チェックし、干渉があれば前にずらすとともに、順次同
様の処理を繰り返して事象の時系列的な干渉がないよう
に各下位スケジューリングシステムのスケジュールを再
度調整するとともに、このようにして調整したスケジュ
ールを各下位スケジューリングシステムに供給するよう
にしたこと。 【0018】9) 工場における生産作業等、経時的な
要素を有する事象の開始からその終了に至る迄の時系列
的な一連の計画をたてるスケジューラーと、工場の設備
能力等、スケジューラが計画したスケジュールを模擬す
るために必要な基礎となるデータをデータベースとして
有しており、スケジューラーで計画した日程等の事象を
時間軸を考慮しながらシミュレーション計算を行って模
擬するシミュレータとを有するスケジューリングシステ
ムにおいて、相対的に大きな事象を取り扱う一台の上位
スケジューリングシステムと、この事象を部分的に抽出
してより細分化した相対的に小さな事象を取り扱うべく
上位スケジューリングシステムに接続される複数台の下
位スケジューリングシステムとでスケジューリングシス
テムの階層構造を構築するとともに、上位スケジューリ
ングシステムに各下位スケジューリングシステムの事象
のデータを全て書き込むとともに、上位スケジューリン
グシステムでは、時系列における最終事象が存在する下
位スケジューリングシステムの事象と、この事象にリン
クされた前の事象を含む他の下位スケジューリングシス
テムの事象との干渉をチェックし、干渉があれば前にず
らすとともに、順次同様の処理を繰り返して事象の時系
列的な干渉がないように各下位スケジューリングシステ
ムのスケジュールを調整し、このようにして調整したス
ケジュールを各下位スケジューリングシステムに供給す
るようにしたこと。 【0019】10) 工場における生産作業等、経時的
な要素を有する事象の開始からその終了に至る迄の時系
列的な一連の計画をたてるスケジューラーと、工場の設
備能力等、スケジューラが計画したスケジュールを模擬
するために必要な基礎となるデータをデータベースとし
て有しており、スケジューラーで計画した日程等の事象
を時間軸を考慮しながらシミュレーション計算を行って
模擬するシミュレータとを有するスケジューリングシス
テムにおいて、相対的に大きな事象を取り扱う一台の上
位スケジューリングシステムと、この事象を部分的に抽
出してより細分化した相対的に小さな事象を取り扱うべ
く上位スケジューリングシステムに接続される複数台の
下位スケジューリングシステムとでスケジューリングシ
ステムの階層構造を構築するとともに、各下位スケジュ
ーリングシステムにそれぞれ個別に事象のデータを書き
込むとともに、上位スケジューリングシステムでは、各
下位スケジューリングシステムのデータを読み込んでス
ケジュールの処理状況のシミュレーションを行い、各下
位スケジューリングシステムの負荷を随時モニタする一
方、過負荷の下位スケジューリングシステムにおける負
荷を調整し、さらに必要に応じてスケジュールを変更し
て下位スケジューリングシステムのスケジュールを調整
するようにしたこと。 【0020】11) 上記10)に記載するスケジュー
リングシステムにおいて、過負荷の調整は、単位当たり
の作業能力を算出し、これに基づき不足量を算出すると
ともに、余裕量を算出し、余裕量が最も大きいところか
ら、不足量を補うように調整することにより行うように
したこと。 【0021】12) 上記10)に記載するスケジュー
リングシステムにおいて、過負荷の調整は、作業時間を
増大させることにより対処するようにしたこと。 【0022】13) 上記10)に記載するスケジュー
リングシステムにおいて、過負荷の調整は、過負荷分を
他の下位スケジューリングシステムへ振り分けることに
より対処するようにしたこと。 【0023】14) 上記10)に記載するスケジュー
リングシステムにおいて、スケジュールの変更は、各下
位スケジューリングシステムでのスケジュールの干渉を
チェックし、干渉がある場合に事象の優先順位を考慮す
ることにより、優先順位の低い順にスケジュールを変更
するようにしたこと。 【0024】 【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づき詳細に説明する。 【0025】図1は本発明の実施の形態に係るスケジュ
ーリングシステムを示すブロック線図である。同図に示
すように、このスケジューリングシステムは、造船工場
における工程管理を行うためのシステムを例示したもの
であり、上位スケジューリングシステム1及び複数(図
では5個)の下位スケジューリングシステム21、2
2、23、24、25とにより階層構造を構築したもの
である。ここで、下位スケジューリングシステム21〜
25は、造船工程における例えばマーキング工程、切断
工程、小組工程、中組工程及び大組工程にそれぞれ対応
して各工程の工程管理を行うスケジューリングシステム
であり、上位スケジューリングシステム1はこれらの各
工程を統括する造船工程の全体の工程管理を行うスケジ
ューリングシステムである。また、上位スケジューリン
グシステム1と各下位スケジューリングシステム21〜
25とは通信回線で接続してあり、必要な情報の授受を
行うようになっている。 【0026】各スケジューリングシステム1、21〜2
5のハード的な構成は同一であり、何れもスケジューラ
ー11、211、221、231、241、251及び
シミュレータ12、212、222、232、242、
252を有している。スケジューラー11は、データベ
ース3のデータを参照して当該造船工程の全体の日程を
計画するシステムで、所定の作業の開始から当該作業の
終了に至る迄の時系列的な一連の工程計画を基に、自動
又は手動で日程計画を行うためのものであり、この限り
においては従来技術に係るスケジューラーと機能的に変
わるところはない。また、シミュレータ12は、工場の
設備能力等、当該シミュレータ12でのデータ処理の基
礎となるデータをデータベースとして有しており、スケ
ジューラー11で計画した日程を時間軸を考慮しながら
模擬することができるようにしたものであり、この限り
においては従来技術に係るシミュレータと機能的に変わ
るところはない。ただ、本形態に係るシミュレータ12
は、例えば実作業で言う残業や人員の増強等に基づいて
作業能力が増大する分を定量化したもの及び例えば作業
の終了日迄の日程的な余裕を表す量としてのプライオリ
ティを定量化したもの(以下、リ・スケジューリング条
件と称す。)をそのデータベースに有しており、スケジ
ューラー11が出力するスケジュールに基づきシミュレ
ーション計算を行っている最中に当該日程に基づく作業
の進行が工場の生産設備・能力等との関係で不可能なこ
とが判明した場合には、前記リ・スケジューリング条件
を用いて作業条件を変更し、この変更した条件の下で再
度シミュレーション計算を行うとともに、かかる条件の
下での作業の進行が可能であることが確認された場合に
は変更した条件をスケジューラー11にフィドバックし
てこのスケジューラー11のスケジュールを書き換える
という機能を有する。この機能を「リ・スケジューリン
グ機能」と称す。 【0027】下位スケジューリングシステム21〜25
の各シミュレータ212〜252もシミュレータ12と
同様に、リ・スケジューリング機能を有しており、所定
の条件の下、各スケジューラー211〜251のスケジ
ュールを書き換えることができるようになっている。こ
のとき、シミュレータ212〜252は、許容される全
てのリ・スケジューリング条件に基づいてリ・スケジュ
ーリングを試みた結果、各スケジューラー211〜25
1が出力するスケジュールに基づく作業の進行が不可能
なことが判明した場合には、その旨を表す信号を上位ス
ケジューリングシステム1のシミュレータ12に送出す
る。シミュレータ12ではこれを受信した場合にもリ・
スケジューリングを行い上位のレベルで作業条件を変更
し、その結果でスケジューラー11のスケジュールを書
き換えるとともに、その結果を関係するシミュレータ2
12〜252にフィードバックする。一方、シミュレー
タ12により許容される全てのリ・スケジューリング条
件に基づくリ・スケジューリングを試みた結果、スケジ
ュール通りの作業の進行が不可能であることが判明した
場合には、その時点で警告を発する。この警告が出た場
合には人が介在してスケジュールを検討して適宜訂正す
る。 【0028】すなわち、本形態に係るスケジューリング
システムにおける上位スケジューリングシステム1は造
船工場の工程の全体の内容を把握し、下位の責任者から
の相談に応じて全体の工程を見直す等、全体的な指揮・
命令の権限を有する責任者の仕事に対応し、下位スケジ
ューリングシステム21〜25は特定の工程に限定して
その全体の内容を把握し、特定の工程に関して一定の裁
量権はあるものの、それを越える場合には上位の責任者
に相談して当該工程を見直す等、部分的な指揮・命令の
権限を有する責任者の仕事に対応させて考えることがで
きる。 【0029】データベース3にはスケジューラー11、
211〜251で作成するスケジュールの作成のための
基礎データを格納してある。各スケジューラー11、2
11〜251ではこのデータベースのデータを参照して
個別に所定のスケジュールを作成する。本形態に係るス
ケジューリングシステムが造船作業の工程管理システム
である点を考慮してデータベース3の構築に際して次の
ようなことを実施した。 【0030】1)部品の製造、組立などの作業毎にグル
ープ(工程)を設けそれをモデル化した。 【0031】2)各部品の製造、組立に関してその部品
のデータベース3を構築した。データベース3の内容は
例えば以下の様な内容である。 a.船番 b.部品(ブロック)名称 c.次部品(当該部品に基づき次工程で作製される部
品)名称 d.前部品(当該部品の作製工程の直前の工程で作製さ
れる部品で、当該部品の要素となる部品)名称 e.作業開始日時 f.作業終了日時 g.余裕日数(プライオリティ) h.作業場所(当該作業を行う工場の名称等) i.作業内容(鋼板の切断、溶接等、当該工程における
作業の具体的内容)j.物量(当該工程に投入し得る作
業員の人数、作業時間、生産、作業機械の能力等) k.進捗状況 l.構成ブロックの数 【0032】ここで「部品」とは、船舶の各建造工程に
おける大小様々なブロックをいう。船舶の建造は完成品
である船舶を分割した形で行うが、この場合の各々の部
品はブロックと呼ばれ、最終的には造船所ドックにある
クレーンによって搭載して組立てられる。したがって、
造船所ドックのクレーンの搭載能力によって最終的なブ
ロックの大きさが決定される。また、ブロックは別々の
ブロックを組み合わせて一つのブロックとして造られて
行く。つまりブロックの構成要素がより小さい複数のブ
ロックであり、原始的には鉄板、鋼板等の素材にまで分
解される。 【0033】かくして、c.次部品名称、d.前部品名
称を設けることにより当該部品がどの部品からでき、ど
の部品になるのかを系統付けて記述することができる。
この結果、構成要素と、この構成要素を要素とする部品
自体が次にどの構成要素になるのかを明確にすることが
できる。 【0034】図2は上記データベース3のデータに基づ
いて得られる部品データの構成を概念的に示す説明図で
ある。同図に示すようにこの部品データは、対象となる
船の船番に対応させて各ブロック(部品)毎にこのブロ
ックを特定する一連のデータとして構成されている。各
ブロックは、図3に示すように、一つの製品に関してそ
の構成部品が中間製品として存在している木構造構成を
形成する組立ツリーとして表現できる。ちなみに、図3
の中間製品A11、A12、A21に図2のブロック名
称A11、A12、A21の部品データが対応してい
る。 【0035】図4は図3に示す組立ツリー、図2に示す
部品データ及びこの部品データに基づきスケジューラー
11、212〜251で形成する日程計画表の関係を概
念的に示す説明図である。同図に示すように、例えば組
立ツリー4の中間製品A11、A12、A13に対応し
て部品データ51、52、53が構築してあり、これら
の部品データ51〜53に基づいて日程計画表6が形成
される。この場合の日程計画表6は、10月3日〜10
月13日の間で中間製品A11を、10月7日〜10月
15日の間で中間製品A12を、10月9日〜10月1
9日の間で中間製品A13をそれぞれ作製し、これらの
中間製品A11〜A12を構成要素とする中間製品A1
を10月16日〜10月30日に作製するととともに、
中間製品A11、A12は10月16日までに、中間製
品A13は10月21日迄に納入すれば良いという日程
計画をその内容としている。したがって、部品データ5
3を例に採った場合、この部品データ53の作業開始日
時には10月9日が記述され、作業終了日時には10月
19日が記述されてる。また、余裕日(プライオリテ
ィ)の欄には作業終了日と納入日との差である2日が記
述してある。 【0036】各シミュレータ12、212〜252は、
それぞれがリ・スケジューリング機能を発揮すべく、次
のような固有のデータベース及び情報処理機能をそれぞ
れ有するものとした。 【0037】1)各作業グループの工程内で一日に行え
る作業量(物量)を予め定めておき、更に部品毎に余裕
としてプライオリティ(作業を完了すべき日迄の日数)
を定めておく。 【0038】2)プライオリティは、作業を開始したと
きは、その日から1日毎に値が小さくなり、最終的に0
になる。このように「0」になった時が当該部品の当該
工程における作業の終了若しくは当該部品が次工程へ引
き渡されることを意味する。 【0039】3)各作業グループの工程に部品が多数引
き渡された場合、先ず部品のプライオリティを検索し、
このプライオリティが高い順番に作業待ち行列に並べ替
える。同じプライオリティの部品が複数個ある場合に
は、その部品数に応じて作業能力が(予め与えられた定
量的手法によって)分担される。 【0040】4)もし、同一作業グループの工程内で複
数個の部品の製造、組立があり、更にそのグループ内の
一日に作業できる物量を各部品の合計の物量が越える様
な時は、優先順位の高い方から許容範囲内の部品の作業
を実施し、残る部品は後の日程に回す処理を行う。この
とき後日程に回す分だけプライオリティ(余裕)を高め
て優先順位を上げておく。つまり、所定の作業グループ
である特定の工程の部品製造能力に応じて部品の優先順
位を操作する事により部品の製造、組立の計画日程を妥
当な日程に変更する機能をもたせる。 【0041】5)同様に、所定の作業グループである特
定の工程の作業能力についても、人員の増員、残業、交
代制対応を模擬した判断及び処理機能を持たせる。これ
はシミュレーターのモデルに対する処置で実現すること
ができる。 【0042】図5は各シミュレータ12、212〜25
2のデータベースのデータに基づいて得られる作業場デ
ータの構成を概念的に示す説明図である。同図に示すよ
うにこの作業場データは、対象となる作業場名称毎にこ
の作業場での作業の対象となる部品名、作業内容、作業
者数(マンパワー)及び作業能力(作業者の熟練度等を
考慮した補正係数等も含む。)等のデータで構成されて
おり、各工程の作業を或る単位毎にグループ分けした集
まりを総称して表現してある。 【0043】次に、本形態に係るスケジューラー11、
212〜251及びシミュレータ12、212〜252
の処理動作の一例をフローチャートに基づき説明してお
く。 【0044】図6は上位及び下位スケジューリングシス
テム1、21〜25で行う全体的な処理手順を示すフロ
ーチャートである。同図に示すように、先ずスケジュー
ラー11、212〜251でデータベース3のデータに
基づいて初期スケジュールを立てる(ステップS1)。
次に、前記初期スケジュールを基にシミュレータ12、
212〜252におけるシミュレーション計算を開始し
てシミュレータ12、212〜252を動作させる(ス
テップS2、ステップS3)。シュミレーション計算の
結果、日程通りのスケジュールの進行が不可能であるこ
とが判明した場合には所定のシミュレータ12、212
〜252において再スケジューリングを 【0045】図7は図6のステップS1の処理手順(初
期スケジュールの立て方)を示すフローチャートであ
る。同図に示すように、先ず各工程において作製する最
終製品の納期を決定する(ステップS11)。次に、デ
ータベース3の組立ツリー及び部品データを参照して製
品(中間製品)の中間製品群(部品群)の情報を検索す
る(ステップS12)。さらに、データベース3の標準
日程表を参照して製品(中間製品)を組み上げるのに必
要な日数を読み込む(ステップS13)。ここで、「標
準日程表」とは、作業毎に決められた作業に必要な日数
で、例えば切断3日、組立3日、塗装1日・・・・・と
いうように標準化した日数を内容とする表である。ま
た、この場合の日数は手入力でも良い。 【0046】その後、部品群(中間製品)の組立開始日
と納期を決定するとともに、全ての構成部品について納
期が決定されるまでステップS12〜ステップS14の
処理を繰り返し、全ての構成部品について納期を決定し
た後、シミュレーション計算に移行する(ステップS1
4、ステップS15、ステップS16)。 【0047】図8は図6のステップS3の処理手順(シ
ミュレータの動作ロジック)を示すフローチャートで、
実際にはシミュレータ12、212〜252の処理手順
を示すものである。同図に示すように、先ずスケジュー
ラー11、212〜251からスケジュールデータを読
込み(ステップS21)、全ての作業場及び全ての輸送
のシミュレーション計算を行う(ステップS22、ステ
ップS23)。これを例えば1日分行う(ステップS2
4)。この場合のステップS22の「全ての作業のシミ
ュレーション」の手順をさらに詳細に示したのが図9の
フローチャート、またステップS23の「全ての輸送機
器のシミュレーション」の手順をさらに詳細に示したの
が図10のフローチャートである。ここで、「全ての輸
送機器」とは部品を搬送する全ての搬送・輸送手段、例
えばコンベア、台車、各種車輌及びクレーン等を含む最
広義の概念である。 【0048】ここで、図9及び図10における各概念は
次のように説明される。 【0049】 物量について 本形態は造船所で用いるシステムであるため、この場合
の物量は溶接長を意味する。溶接長とは、ブロックを構
成する部品(鉄板、骨等)の制作にあたっての部材の溶
接の長さで作業量を把握するためのものである。また、
他の、例えば運輸の場合では、貨物の重量、形状(L×
W×H等の情報)が物量に相当する。すなわち、一般的
な意味の物量とはシミュレータで取り扱う単位をいう。 【0050】 進捗度<物量の表現について これは、ブロックの持つ物量と日々若しくは時間単位毎
による作業量(本形態の場合両者とも溶接長で表現して
単位を合わせている。)で、部品の完成度を理解するた
めの指標となるものである。すなわち、進捗度は、 進捗度=(計算日時までかかった総作業量)/(物量) となり、 1.0<(計算日時までかかった総作業量)/(物量) が正解となり、進捗度が1.0以上になると完成したこ
とを意味する。 【0051】 完成フラグについて 完成フラグは、部品完工表にある前ブロック完成数を記
録する項目であり、この情報と構成ブロック数の比較で
次ブロックの施工開始の良否を判定する。 【0052】図11は図6のステップS4の処理手順
(リ・スケジューリング処理)を示すフローチャートで
ある。同図に示すように、この場合は作業場の個数が決
まっていることが前提となっているが、例えば1日の作
業の開始に先立ちスケジュールを参照して新たに作業を
開始する部品があれば作業場に投入して作業場の状態を
見る(ステップS41、ステップS42、ステップS4
3)。そして処理可能か否かを判断し、処理可能と判断
した場合にはシミュレートを続ける(ステップS4
5)。一方、ステップS44の判定の結果、処理不能と
判断した場合には作業したい部品の余裕(プライオリテ
ィ)を見る(ステップS46)。この結果、余裕の大き
い部品の工程をずらし、その部品を作業場から削除する
(ステップS47)とともに工程をずらした部品の余裕
をプライオリティが繰り上がるように変更する(ステッ
プS48)。次に、この条件でスケジュールを書き換え
てシミュレーションを継続する(ステップS45)。 【0053】ここで、上位スケジューリングシステム1
のシミュレータ12と下位スケジューリングシステム2
1〜25のシミュレータ212〜252の関係について
詳細に説明しておく。 【0054】上位のシミュレータ12は、船1隻分の大
きな工程(起工日〜竣工日)を表す大日程と称する線表
を管理する。実際には5〜7隻分の線表が記述されてい
る大日程表という日程データベースを用いてシミュレー
ションを行う。下位のシミュレータ212〜252は、
大日程表から派生する部品データに従って以下に述べる
シミュレーション計算を実施する。 【0055】ここで、上位のシュミレータ12は、大日
程データと図3に示す組立ツリーから作業グループ毎に
日程データベースを生成する処理によってシミュレーシ
ョンに必要なデータ(部品データ)を下位のシミュレー
タ211〜251に渡す。かかるデータに基づいて下位
のシミュレータ211〜251は担当する作業グループ
のシミュレーション計算を実施する。具体的には、図7
に示す「組立・部品ツリーDB3」と「標準日程表3」
の参照処理の部分に相当するシステム(工程組み替えロ
ジック)があり、過去の同じ様な種類の船の組立ツリー
に日程データを埋め込み、それと同時に、新しく建造す
る船の大きさと参照する船の大きさの差より各部品の物
量(溶接長)を推定し、シミュレーションに必要なデー
タにその推定物量を与え、その物量に従って日程も変更
する。また、部品の物量は変わらないため、このシステ
ムは、前述の大日程をずらしたり、延ばしたり、縮めた
りすることで、日程データの変更と日程の変更による部
品の物量がその日程で処理できるかどうかの判断処理
(出来ないときは日程の調整を)を行なう。これがデー
タを渡す部分に相当する。 【0056】以上が、シミュレーション計算を実行する
前のデータのセッティング状況になるが、シミュレーシ
ョン計算中(オンライン状態)の状況は以下の通りであ
る。 【0057】下位のシミュレータ212〜252は与え
られた工程データでリ・スケージューリングによって自
身の担当日程調整を行いながら工場設備をモデル化した
シミュレータ212〜252でシミュレーション計算を
実行するが、作業グループの負荷が設定を越える場合、
計算を中断して上位のシュミレータ12にその旨の連絡
を行なう。上位のシミュレータ12はその連絡により負
荷が越えた作業グループ以外で負荷に余力がある作業グ
ループから能力(人員の再配置)や、場合によっては当
該ブロック(部品)を他の作業グループに回す処理(作
業負荷が設定を越えるケースのひとつにはスケジュール
された日時に新しくブロックが投入される時に起こるた
めそのような時の処理)等の調整を行う。したがって、
上位のシミュレータ12は日程及び下位シミュレータ2
12〜252のモデル条件の調整を行いながらシミュレ
ート計算を実行する。下位のシミュレータ212〜25
2は工場などの作業グループの設備をモデル化してそこ
で担当日程に従ってシミュレーション計算を実施する。 【0058】また、上位のシミュレータ12で管理する
のは多数の船(5〜7隻)で、ここではさらに、例えば
実際の受注活動と同様に建造中の船のデータと新しく受
注した船の工程を管理する必要がある。具体的には、例
えば5隻分のデータをシミュレーションした後、新たに
受注した船のデータを投入し、シミュレーション計算を
実行して工場の負荷状況を推定する。そこで確定済みの
データに新たに物量や日程を推定したデータを流すこと
により、その新たに推定したデータの確定確認を行うこ
ともシミュレーション計算の目的となる。 【0059】各下位スケジューリングシステム21〜2
5間及び各下位スケジューリングシステム21〜25と
上位スケジューリングシステム1間の信号授受に関して
は次のような態様で実行する。すなわち、シミュレーシ
ョン計算中における各スケジューリングシステム1、2
1〜25間の信号の授受は日々の計算後に行い(図8〜
図10参照)、その日に処理された作業量により部品デ
ータの進捗状況項目を更新し、更に各作業グループ(工
場,ドック等)の負荷を計算する。その後、その日に終
了した部品は次の作業グループへ運送されるために輸送
指示表に指示を書き込む。輸送指示書に従って完成した
部品は次の工程(工場や作業グループ)に運ばれる。 【0060】ここで、リ・スケジューリングの必要がな
い場合、部品の工事開始はその前の部品が完工してなけ
ればスケジュールされていても施工しない。材料がない
ので作業は出来ないからである。したがって部品の完工
状況を把握するために部品完工表を作成する。図2及び
図4に示すように、ブロックを構成するブロック数を部
品データ51、52、53に持っており、前ブロックの
完成したブロック数と構成ブロック数が同数ならば前ブ
ロックは全て完工しており構成部品が揃っているので施
工開始できる。もしこの数が同数でなければ部品は揃っ
てないので同数になる(前ブロックが完成する)まで、
そのブロックの日程は後ろにずれる。すなわち遅延させ
る。更に、ブロックの投入(施工開始)によって工場負
荷が制限を越える様な場合は工場負荷が制限を越えなく
なるまで遅延させる。 【0061】なお、構成ブロックが“0”の時はスケジ
ュール通りに施工される。前ブロックがないことを意味
し、そのブロック自身が部品ツリーの末端という意味に
なるためてある。但し、この場合も工場負荷が制限を越
える様な場合は工場負荷が制限を越えなくなるまで遅延
させる。 【0062】勿論、作業中のブロックが完工したら部品
完工表に於いて次ブロックの完工ブロック数(完工フラ
グ)に「+1」して、輸送指示表に書き込み、これを輸
送する。 【0063】一方、リ・スケジューリングの必要がある
場合、すなわち工事の終了予定日に工事が終わりそうに
ない場合及びや新規ブロック投入による場合等には進捗
状況と残作業量より負荷増強の要求を上位スケジューリ
ングシステム1に発行する。上位スケジューリングシス
テム1はこれを受けて他の下位スケジューリングシステ
ム21〜25の負荷状況報告要求を発行してその負荷状
況報告を受け、当該状況を確認し、余裕のある下位スケ
ジューリングシステム21〜25より負荷の分配指令を
発行し、当該下位スケジューリングシステム21〜25
の再構成を実施して計算を実行する。このとき、ブロッ
ク自体を他の作業グループに配分し直す等の処理を行う
ロジックを設けること(工程組み替え)で各作業グルー
プ間の負荷の平滑化を行うこともできる。 【0064】このようにして工場負荷を変更(つまり人
員再配置、工程組み替え等)するロジックを働かせるこ
とにより工程が遅れないように処理する。この場合の下
位スケジューリングシステム21〜25自身の処理の例
としては、残業処理がある。これは当該工事を行う負荷
に対して残業(通常の作業量にある定数を掛けて負荷を
増加させる処理。)によって能力を増加させて自己完結
的に各下位スケジューリングシステム21〜25自身の
内部で処理する。 【0065】以上のように信号の授受は各リ・スケジュ
ーリング機能実行時に要求、指令発行を行う。各処理の
優先順位は自分自身での調整処理(残業など)が最も高
く、ついで上位スケジューリングシステム1による工場
間負荷の調整に続くようにしておく。 【0066】上記実施の形態は複数のスケジューリング
システムで多層構造のシステムを構築した場合である
が、必ずしもこのような多層構造にする必要はなく、単
体のスケジューリングシステムであっても上述の如きリ
・スケジューリング機能を有するスケジューリングシス
テムであれば本発明の技術思想に含まれる。また、上記
実施の形態においては上位のシミュレータ12及び下位
のシミュレータ212〜252のそれぞれがリ・スケジ
ューリング機能を有しており、それぞれに与えられた条
件(裁量権)の範囲でリ・スケジューリング処理を行う
ことができるように構成したが、このリ・スケジューリ
ング機能は上位のシミュレータ12のみが持つように構
成しても良い。この場合には、下位のシミュレータ21
2〜252はシミュレート計算の結果、当該スケジュー
ルの遂行が不可能なことが判明した場合にこのことを上
位のシミュレータ12に報告し、この報告を受けた当該
シミュレータ12が所定の条件の下でリ・スケジューリ
ングを行い、全体のスケジュールを見直し、この見直し
結果で上位のスケジューラー11のスケジュールを書き
換えるとともに、変更後のスケジュールで下位のシミュ
レータ212〜252に再度シミュレート計算を行わせ
るように構成すれば良い。さらに、上記実施の形態では
リ・スケジューリング処理の具体例の一種として「プラ
イオリティ」なる概念を確立し、この概念を定量化して
所定の処理を行うようにしたものを開示したが、これに
限るものでは勿論ない。例えば実作業で言う残業や人員
の増強等に基づいて作業能力が増大する分を定量化した
ものを利用した他のリ・スケジューリング条件を構築し
てこれを用いることもできる。 【0067】上記実施の形態において対象とした事象は
造船工場における作業であるが、この事象に対象が限定
されるものでもない。本発明は、経時的な要素を有する
事象の開始からその終了に至る迄の時系列的な一連の計
画をたてる場合の一般的なスケジューリングシステムと
して適用できる汎用性を有するものである。例えば、運
輸の集配制御、電力の配電制御及び列車の運行制御等へ
の適用が考えられる。この場合、上記実施の形態におけ
る部品の時系列的な流れを、それぞれ貨物の流れ、電力
の流れ及び列車の流れに対応させれば良い。 【0068】また、本発明に係るスケジューリングシス
テムは個々の同様なスケジューリングシステムを階層化
又は分散して工場全体のスケジューリングシステムとし
て構築することができる。このとき個々のスケジューリ
ングシステムは単独のコンピュータシステムで構築し、
全体のシステム構成はネットワークを介して構築するこ
とも可能であり、またネットワークを介して遠隔地にあ
るシステムとも通信により運用できるように構築するこ
ともできる。さらに詳言すると、上記実施の形態では造
船工場を例に挙げて説明したが、例えば同種の製品とし
て火力プラント等の大型製品がある。かかる火力プラン
トでは、工場で部品を製作した後、現地にその部品を輸
送し現地にて建設する。したがって、このような場合に
はネットワークを介して遠隔地にあるシステムとも通信
により運用できるように構築することが大きなメリット
を生む。また、工事現場は国内はもとより海外にもあ
る。これらの各遠隔地の生の情報を利用して本発明に係
るスケジューリングシステムを構築するには通信を利用
する必要がある。 【0069】次に各下位スケジューリングシステム21
〜25相互のスケジュールの調整を行う「分散処理型ス
ケジューリングシステム」に関する実施例を説明してお
く。図12は図1の下位スケジューリングシステム21
〜25及びデータベース3を抽出したものである。同図
に示すように、本実施例は、各下位スケジューリングシ
ステム21〜25が工程のスケジュールを個々に計画
し、これをそれぞれのスケジューリングシステム21〜
25が互いに通信を行うことにより工程の干渉(前工程
の部品の完成日がこの部品を要素とする次工程の部品の
作業開始日よりも後の日になる、すなわち次工程の作業
に食い込むような状態になることをいう。以下同じ。)
がないように分散して処理するようにしたものである。
このとき、それぞれのデータは、データベース3に保存
してあり、各スケジューリングシステム21〜25はこ
こからデータを参照、干渉のチエックを行う。データベ
ース3に繋がる線表は、各部材のデータを視覚的に纏め
たものであり、最終部品Iを基本としてその前のブロッ
クI−1、I−2との干渉チェックを行う。以下、この
ように最終製品の日程を基に前ブロックとのチェックを
行っていき、干渉するものがあれば、前ブロックI−2
を順次前へずらしていく。このとき、工事開始日と納期
とはずらせないものとする。具体的には、次のようなア
ルゴリズムで処理を行う。 【0070】<実施例1>図13及び図14のフローチ
ャートに示すように、次の処理を行う。 各下位スケジューリングシステム21〜25へ日程
データを書き込む。 最終工程(n)のある下位スケジューリングシステ
ム25のデータ(n)と、これにリンクされた前工程の
(n−1)を含む下位スケジューリングシステム24と
を下位スケジューリングシステム25の中で干渉チェッ
クする。 干渉があれば(n−1)を前にずらす。 次に、この(n−1)とその前工程である(n−
2)とのチェックを下位スケジューリングシステム24
中で行い、干渉があれば(n−2)を前にずらす。〜の処理を繰り返す。 【0071】<実施例2>図15のフローチャートに示
すように、次の処理を行う。 データベース3へ全日程データを書き込む。 データベース3内で各ブロック(部材)の日程テー
タを全て干渉のないように調整する。 調整は、全データから最終工程(n)を取り上げ、
それにリンクされている(n−1)とをチェックし、干
渉があれば(n−1)を前にずらす。かかる処理を全て
のデータについて同様に繰り返す。 データベース内で調整された日程データを各下位ス
ケジューリングシステムへ送信する。 【0072】上述の如き<実施例1>と<実施例2>と
の違いは次の点にある。<実施例1>では、各下位スケ
ジューリングシステム21〜25がおのおののスケジュ
ールデータにリンクされたものと干渉チェクを行い、そ
れぞれのデータ毎に調整するのに対し、<実施例2>で
はデータベース3が全てのデータのチェックを行い、最
終的な結果を各下位スケジューリングシステム21〜2
5へ送信するようにしている。 【0073】なお、上記両実施例は図1に示すシステム
に適用するものとして説明したが、これに限るものでは
ない。図1に示すような上位と下位の階層構造とする場
合のみならず、同位の複数のスケジューリングシステム
間のスケジュールの調整を行うシステムとしても有効に
機能させることができる。 【0074】図16は図1に示すシステムと同様のスケ
ジューリングシステムの主要部を抽出して示すブロック
線図であり、図17〜図20はかかるシステムにおける
再スケジューリング機能をさらに具体的に実施する際の
実施例を示すフローチャートである。すなわち、「多重
スケジューリングシステムの制御ロジック」を示す実施
例である。本実施例は、各下位スケジューリングシステ
ム21〜25でのスケジュールを個々に計画する一方、
上位スケジューリングシステム1が各下位スケジューリ
ングシステム21〜25で干渉がないように処理し、再
度、修正したデータを各下位スケジューリングシステム
21〜25へ送信するようにしたものである。また、全
スケジュールデータは、上位スケジューリングシステム
1がデータベースとして保存し、上位スケジューリング
システム1で参照、干渉チェックを行うものである。 【0075】<実施例1>図17及び図18のフローチ
ャートに示すように、次の処理を行う。 各下位スケジューリングシステム21〜25に日程
データを書き込む。 最終工程(n)のある下位スケジューリングシステ
ム25のデータ(n)と、これにリンクされた前工程の
(n−1)を含む下位スケジューリングシステム24の
(n−1)とを上位スケジューリングシステム1が取り
込み、干渉をチェックする。 干渉があれば(n−1)を前にずらす。 干渉チェック後にそれぞれ各下位スケジューリング
システム24、25へデータを送信する。 次にこの(n−1)と、その前工程である(n−
2)のデータを含む下位スケジューリングシステム23
の(n−2)のデータとを上位スケジューリングシステ
ム1が取得し、両者の干渉チェックを行い、干渉があれ
ば、(n−2)を前にずらす。これらの処理を繰り返
し、最終的には各下位スケジューリングシステム20〜
25に日程データが入る。 【0076】<実施例2>図19及び図20のフローチ
ャートに示すように、次の処理を行う。 上位スケジューリングシステム1に全日程データを
書き込む。 上位スケジューリングシステム1内で、各下位スケ
ジューリングシステム21〜25の日程データを全て干
渉がないように調整する。 調整は、全データから最終工程(n)を取り上げ、
それにリンクされている(n−1)とをチェックし、干
渉があれば(n−1)を前にずらし、これを全データに
ついて同様に繰り返す。 上位スケジューリングシステム1内で調整された日
程データを各下位スケジューリングシステム21〜25
へ送信する。 【0077】上述の如き<実施例1>と<実施例2>と
の違いは次の点にある。<実施例1>では、各下位スケ
ジューリングシステム21〜25の日程データを各下位
スケジューリングシステム21〜25へ書き込み、その
後上位スケジューリングシステム1が必要なデータを吸
い上げて干渉チェックを行う。干渉チェックが終わると
データは元の下位スケジューリングシステム21〜25
へ送信される。一方、<実施例2>では、上位スケジュ
ーリングシステム1に全日程を書き込み、上位スケジュ
ーリングシステム1内にて全データの干渉チェックを行
う。干渉チェックが終わると全データをそれぞれの下位
スケジューリングシステム21〜25へ送信する。 【0078】図21は図1のシステムにおける「リ・ス
ケジューリング機能」の一例をさらに具体化した実施例
を示すフローチャートである。同図に示すように、本実
施例では、各下位スケジューリングシステム21〜25
でのスケジュールを個々に計画し、これら全ての下位ス
ケジューリングシステム21〜25のデータを基にシミ
ュレーションを行う。シミュレーション中、各作業場、
すなわち各下位スケジューリングシステム21〜25に
おける負荷を随時モニターし、過負荷があれば負荷調整
ロジック#1及びスケジューリングロジック#2でそれ
ぞれの調整を行い、各下位スケジューリングシステム2
1〜25を調整して再度シミュレーションを自動的に行
う。この場合の負荷調整ロジック#1の具体例を<実施
例1>〜<実施例3>として、またスケジューリングロ
ジック#2を<実施例4>として図22〜図25に基づ
き説明する。 【0079】<実施例1>図22に示すように、本実施
例は次のような処理を行う負荷調整ロジック#1であ
り、過負荷になった際、他の作業場(工程)の負荷の少
ない所から作業者(機械等)を導入するものである。 1人(1台)の作業能力を算出する(P)。ここ
で、P=1時間当たりの作業量である。 超過作業量(M)をその時かかった能力Pで割り、
その時の不足人数(N)を算出する。 同時刻の他の作業場での余裕作業量を、そのときの
かかった能力Pで割り、その時の余裕人数(n)を算出
する。 上記余裕人数(n)の最も多い所から不足人数分
(N)を過負荷作業場へ移動させる。 それでも足りない場合には、別の余裕のある作業場
(2番目に余裕人数の多い所)から残りの不足人数分を
移動させる。この処理は不足のある分だけ繰り返す。 【0080】<実施例2>図23に示すように、本実施
例は次のような処理を行う負荷調整ロジック#1であ
り、過負荷になった際、過負荷作業場の作業者(機械
等)の一日分の作業時間を増やすことで負荷を軽減する
ものである。 超過作業量(M)に対してその作業量を1人(1
台)1時間当たりの作業量(P)で割り、全超過作業時
間(T)を算出する。 超過作業時間(T)を作業者数(X)で割り、1人
当たりの超過作業時間(t)を算出する。 1人当たりの超過作業時間限度(L)を設定する。 超過作業時間(t)と超過作業時間限度(L)とを
比較し、限度を越えない範囲で調整する。 【0081】<実施例3>図24に示すように、本実施
例は次のような処理を行う負荷調整ロジック#1であ
る。 超過作業量(M)が発生した場合、これを他工場へ
依頼する。 超過作業時間(M)が発生しない場合には、上記他
工場への依頼はない。 超過作業量(M)が各作業場でのブロック単位では
なく、ブロック作業の途中である場合には、そのブロッ
クの作業自体を全て依頼する。 【0082】<実施例4>図25に示すように、本実施
例は次のような処理を行うスケジューリングロジック#
2であり、各工程の下位スケジューリングシステムにて
日程の干渉となった作業を別の作業場へ移行するもので
ある。 各作業場での日程の干渉がある場合には、干渉のあ
る作業部材のプライオリティを検索するとともに、それ
らの部材の作業量(W)を参照する。 プライオリティの低い部材を選択する。 干渉のある時刻の全作業場の作業量を参照して余裕
作業量(m)のある作業場を選択するとともに、最も余
裕作業量(m)の多い作業場を選択する。 最も余裕作業量の多い所から順に各部材の日程を移
動してm>Wとなるまで同様の動作を繰り返す。 【0083】 【発明の効果】以上実施の形態とともに詳細に説明した
通り、〔請求項1〕に記載する発明は、工場における生
産作業等、経時的な要素を有する事象の開始からその終
了に至る迄の時系列的な一連の計画をたてるスケジュー
ラーと、工場の設備能力等、スケジューラが計画したス
ケジュールを模擬するために必要な基礎となるデータを
データベースとして有しておりスケジューラーで計画し
た作業日程等の事象を時間軸を考慮しながらシミュレー
ト計算を行って模擬するシミュレータとを有するスケジ
ューリングシステムにおいて、シミュレータは、例えば
作業能率を増大させることができる場合にこれを定量化
したもの等、スケジューラで計画した事象の内容を変更
し得るような条件であるリ・スケジューリング条件を、
データベースに有しており、シミュレーション計算の途
中で、スケジューラが計画するスケジュールの実現が不
可能であることが判明した場合にはリ・スケジューリン
グ条件を用いて当該スケジュールを変更し、その後再度
シミュレーション計算を行うように構成したので、スケ
ジューラが計画したスケジュールが遂行不可能な場合に
は、自動的にリ・スケジューリングを行って、適切なス
ケジュールに書き換えることができ、スケジューリング
作業の短縮化及び適正化を達成することができる。 【0084】〔請求項2〕に記載する発明は、工場にお
ける生産作業等、経時的な要素を有する事象の開始から
その終了に至る迄の時系列的な一連の計画をたてるスケ
ジューラーと、工場の設備能力等、スケジューラが計画
したスケジュールを模擬するために必要な基礎となるデ
ータをデータベースとして有しておりスケジューラーで
計画した日程等の事象を時間軸を考慮しながらシミュレ
ーション計算を行って模擬するシミュレータとを有する
スケジューリングシステムにおいて、相対的に大きな事
象を取り扱う一台の上位スケジューリングシステムと、
この事象を部分的に抽出してより細分化した相対的に小
さな事象を取り扱うべく上位スケジューリングシステム
に接続される複数台の下位スケジューリングシステムと
でスケジューリングシステムの階層構造を構築するとと
もに、上位スケジューリングシステムが有する上位シミ
ュレータは、請求項1に記載するのと同様のリ・スケジ
ューリング条件を、データベースに有しており、下位ス
ケジューリングシステムが有する下位シミュレータによ
るシミュレーション計算の途中で、そのスケジュールの
実現が不可能であることが判明した場合には、上記リ・
スケジューリング条件を用いて関連のスケジュールを変
更し、その後当該下位シミュレータに再度シミュレーシ
ョン計算を行わせるように構成したので、上位スケジュ
ーリングシステムで相対的に長い時系列の事象の処理
を、また複数の下位スケジューリングシステムで前記事
象を細分化した事象を対象として各事象毎の処理を行う
とともに、下位スケジューリングシステムの何れかがス
ケジュールの遂行が不可能である旨を上位スケジューリ
ングシステムに報告してきた場合には、上位スケジュー
リングシステムでリ・スケジューリング処理を行って当
該下位スケジューリングシステムのスケジュールを一定
の条件のもとで書き換えることができ、スケジューリン
グシステムとして上位スケジューリングシステムと下位
スケジューリングシステムとが有機的な結合関係を保持
しつつ全体の適切なスケジューリングを行なう。この結
果スケジューリング作業の短縮化及び適正化をさらに向
上させることができる。 【0085】〔請求項3〕に記載する発明は、工場にお
ける生産作業等、経時的な要素を有する事象の開始から
その終了に至る迄の時系列的な一連の計画をたてるスケ
ジューラーと、工場の設備能力等、スケジューラが計画
したスケジュールを模擬するために必要な基礎となるデ
ータをデータベースとして有しておりスケジューラーで
計画した日程等の事象を時間軸を考慮しながらシミュレ
ーション計算を行って模擬するシミュレータとを有する
スケジューリングシステムにおいて、相対的に大きな事
象を取り扱う一台の上位スケジューリングシステムと、
この事象を部分的に抽出してより細分化した相対的に小
さな事象を取り扱うべく上位スケジューリングシステム
に接続される複数台の下位スケジューリングシステムと
でスケジューリングシステムの階層構造を構築するとと
もに、上位スケジューリングシステムが有する上位シミ
ュレータ及び下位スケジューリングシステムが有する下
位シミュレータに請求項1に記載するのと同様のリ・ス
ケジューリング条件を、それぞれデータベースとして持
たせ、下位シミュレータは、シミュレーション計算の途
中で、当該下位スケジューリングシステムが有するスケ
ジューラが計画するスケジュールの実現が不可能である
ことが判明した場合にはリ・スケジューリング条件を用
いて当該スケジュールを変更し、その後再度シミュレー
ション計算を行うとともに、変更後のスケジュールでも
当該スケジュールの実現が不可能であることが判明した
場合にはその旨を上位シミュレータに報告する一方、こ
の報告を受けた上位シミュレータは、そのリ・スケジュ
ーリング条件を用いて関連のスケジュールを変更し、そ
の後上記下位シミュレータに再度シミュレーション計算
を行わせるように構成したので、〔請求項2〕に記載す
る発明と同様の作用に加えて各下位スケジューリングシ
ステムでもリ・スケジューリング処理を行うことができ
る。すなわち、上位スケジューリングシステムのみなら
ず、下位スケジューリングシステムでも所定のリ・スケ
ジューリング機条件のもとでリ・スケジューリング処理
を行うことができる。この結果、〔請求項2〕に記載す
る発明よりもさらにスケジューリング作業の短縮化及び
適正化を向上させることができる。 【0086】〔請求項4〕に記載する発明は、〔請求項
1〕乃至〔請求項3〕の何れか1つのスケジューリング
システムにおいて、事象の終了に至る迄の時間的な余裕
が少ない程、上位の優先順位を付けるとともにこの場合
の余裕度を定量化し、リ・スケジューリングの際にはこ
の優先順位が下位の事象から順にスケジュールから除外
して2回目以降のシミュレート計算を行う一方、この除
外した事象の優先順位及びその量を変更するようにした
ので、プライオリティの概念を用いたリ・スケジューリ
ング条件でリ・スケジューリング処理を行うとともに、
リ・スケジューリング処理に伴う事象のプライオリティ
を上げるという手当ても同時に行うことができる。この
結果各発明において、リ・スケジューリング処理を問題
なく良好に行うことができる。 【0087】〔請求項5〕に記載する発明は、工場にお
ける生産作業等、経時的な要素を有する事象の開始から
その終了に至る迄の時系列的な一連の計画をたてるスケ
ジューラーと、工場の設備能力等、スケジューラが計画
したスケジュールを模擬するために必要な基礎となるデ
ータをデータベースとして有しておりスケジューラーで
計画した作業日程等の事象を時間軸を考慮しながらシミ
ュレート計算を行って模擬するシミュレータとを有する
とともに、作業日程等の事象を複数に分割して複数のス
ケジューリングシステムでそれぞれ分担するようにした
スケジューリングシステムにおいて、時系列における最
終事象が存在するスケジューリングシステムの事象と、
この事象にリンクされた前の事象を含む他のスケジュー
リングシステムの事象との干渉をチェックし、干渉があ
れば前にずらすとともに、順次同様の処理を繰り返して
事象の時系列的な干渉がないように各スケジューリング
システムのスケジュールを再度調整するようにしたの
で、相互に時系列に連続するスケジュールを処理する複
数のスケジューリングシステムにおいて自動的に相互の
スケジュールの干渉を調整することができる。この結
果、再スケジューリングシステムによるスケジューリン
グを自動的に行うことができ、工場の生産状況等のシミ
ュレーションを良好に行うことができる。 【0088】〔請求項6〕に記載する発明は、工場にお
ける生産作業等、経時的な要素を有する事象の開始から
その終了に至る迄の時系列的な一連の計画をたてるスケ
ジューラーと、工場の設備能力等、スケジューラが計画
したスケジュールを模擬するために必要な基礎となるデ
ータをデータベースとして有しておりスケジューラーで
計画した作業日程等の事象を時間軸を考慮しながらシミ
ュレート計算を行って模擬するシミュレータとを有する
とともに、作業日程等の事象を複数に分割して複数のス
ケジューリングシステムでそれぞれ分担するようにした
スケジューリングシステムにおいて、各スケジューリン
グシステムのスケジューリングデータをデータベースに
書き込み、このデータベース内で、時系列における最終
事象が存在するスケジューリングシステムの事象と、こ
の事象にリンクされた前の事象を含む他のスケジューリ
ングシステムの事象との干渉をチェックし、干渉があれ
ば前にずらすとともに、順次同様の処理を繰り返して事
象の時系列的な干渉がないように各スケジューリングシ
ステムのスケジュールを再度調整するとともに、このよ
うにして調整したスケジュールを各スケジューリングシ
ステムに供給するようにしたので、相互に時系列に連続
するスケジュールを処理する複数のスケジューリングシ
ステムにおいて自動的に相互のスケジュールの干渉を調
整することができる。この結果、再スケジューリングシ
ステムによるスケジューリングを自動的に行うことがで
き、工場の生産状況等のシミュレーションを良好に行う
ことができる。 【0089】〔請求項7〕に記載する発明は、〔請求項
2〕乃至〔請求項4〕に記載する何れか1つのスケジュ
ーリングシステムにおいて、下位スケジューリングシス
テムを、〔請求項5〕又は〔請求項6〕に記載するスケ
ジューリングシステムとしたので、上位スケジューリン
グシステムステムと下位スケジューリングシステムとの
階層型のスケジューリングシステムにおいて、所定の条
件での再スケジューリングを良好に行うことができる。 【0090】〔請求項8〕に記載する発明は、工場にお
ける生産作業等、経時的な要素を有する事象の開始から
その終了に至る迄の時系列的な一連の計画をたてるスケ
ジューラーと、工場の設備能力等、スケジューラが計画
したスケジュールを模擬するために必要な基礎となるデ
ータをデータベースとして有しており、スケジューラー
で計画した日程等の事象を時間軸を考慮しながらシミュ
レーション計算を行って模擬するシミュレータとを有す
るスケジューリングシステムにおいて、相対的に大きな
事象を取り扱う一台の上位スケジューリングシステム
と、この事象を部分的に抽出してより細分化した相対的
に小さな事象を取り扱うべく上位スケジューリングシス
テムに接続される複数台の下位スケジューリングシステ
ムとでスケジューリングシステムの階層構造を構築する
とともに、各下位スケジューリングシステムにそれぞれ
個別に事象のデータを書き込むとともに、上位スケジュ
ーリングシステムでは、時系列における最終事象が存在
する下位スケジューリングシステムの事象と、この事象
にリンクされた前の事象を含む他の下位スケジューリン
グシステムの事象との干渉をチェックし、干渉があれば
前にずらすとともに、順次同様の処理を繰り返して事象
の時系列的な干渉がないように各下位スケジューリング
システムのスケジュールを再度調整するとともに、この
ようにして調整したスケジュールを各下位スケジューリ
ングシステムに供給するようにしたので、上位スケジュ
ーリングシステムステムと下位スケジューリングシステ
ムとの階層型のスケジューリングシステムにおいて、所
定の条件での再スケジューリングを良好に行うことがで
きる。 【0091】〔請求項9〕に記載する発明は、工場にお
ける生産作業等、経時的な要素を有する事象の開始から
その終了に至る迄の時系列的な一連の計画をたてるスケ
ジューラーと、工場の設備能力等、スケジューラが計画
したスケジュールを模擬するために必要な基礎となるデ
ータをデータベースとして有しており、スケジューラー
で計画した日程等の事象を時間軸を考慮しながらシミュ
レーション計算を行って模擬するシミュレータとを有す
るスケジューリングシステムにおいて、相対的に大きな
事象を取り扱う一台の上位スケジューリングシステム
と、この事象を部分的に抽出してより細分化した相対的
に小さな事象を取り扱うべく上位スケジューリングシス
テムに接続される複数台の下位スケジューリングシステ
ムとでスケジューリングシステムの階層構造を構築する
とともに、上位スケジューリングシステムに各下位スケ
ジューリングシステムの事象のデータを全て書き込むと
ともに、上位スケジューリングシステムでは、時系列に
おける最終事象が存在する下位スケジューリングシステ
ムの事象と、この事象にリンクされた前の事象を含む他
の下位スケジューリングシステムの事象との干渉をチェ
ックし、干渉があれば前にずらすとともに、順次同様の
処理を繰り返して事象の時系列的な干渉がないように各
下位スケジューリングシステムのスケジュールを調整
し、このようにして調整したスケジュールを各下位スケ
ジューリングシステムに供給するようにしたので、上位
スケジューリングシステムステムと下位スケジューリン
グシステムとの階層型のスケジューリングシステムにお
いて、所定の条件での再スケジューリングを良好に行う
ことができる。 【0092】〔請求項10〕に記載する発明は、工場に
おける生産作業等、経時的な要素を有する事象の開始か
らその終了に至る迄の時系列的な一連の計画をたてるス
ケジューラーと、工場の設備能力等、スケジューラが計
画したスケジュールを模擬するために必要な基礎となる
データをデータベースとして有しており、スケジューラ
ーで計画した日程等の事象を時間軸を考慮しながらシミ
ュレーション計算を行って模擬するシミュレータとを有
するスケジューリングシステムにおいて、相対的に大き
な事象を取り扱う一台の上位スケジューリングシステム
と、この事象を部分的に抽出してより細分化した相対的
に小さな事象を取り扱うべく上位スケジューリングシス
テムに接続される複数台の下位スケジューリングシステ
ムとでスケジューリングシステムの階層構造を構築する
とともに、各下位スケジューリングシステムにそれぞれ
個別に事象のデータを書き込むとともに、上位スケジュ
ーリングシステムでは、各下位スケジューリングシステ
ムのデータを読み込んでスケジュールの処理状況のシミ
ュレーションを行い、各下位スケジューリングシステム
の負荷を随時モニタする一方、過負荷の下位スケジュー
リングシステムにおける負荷を調整し、さらに必要に応
じてスケジュールを変更して下位スケジューリングシス
テムのスケジュールを調整するようにしたので、各下位
スケジューリングシステムの負荷に応じた最適な再スケ
ジューリングを行うことができる。 【0093】〔請求項11〕に記載する発明は、〔請求
項10〕に記載するスケジューリングシステムにおい
て、過負荷の調整は、単位当たりの作業能力を算出し、
これに基づき不足量を算出するとともに、余裕量を算出
し、余裕量が最も大きいところから、不足量を補うよう
に調整することにより行うようにしたので、過負荷の調
整を良好に行うことができる。 【0094】〔請求項12〕に記載する発明は、〔請求
項10〕に記載するスケジューリングシステムにおい
て、過負荷の調整は、作業時間を増大させることにより
対処するようにしたので、過負荷の調整を良好に行うこ
とができる。 【0095】〔請求項13〕に記載する発明は、〔請求
項10〕に記載するスケジューリングシステムにおい
て、過負荷の調整は、過負荷分を他の下位スケジューリ
ングシステムへ振り分けることにより対処するようにし
たので、過負荷の調整を良好に行うことができる。 【0096】〔請求項14〕に記載する発明は、〔請求
項10〕に記載するスケジューリングシステムにおい
て、スケジュールの変更は、各下位スケジューリングシ
ステムでのスケジュールの干渉をチェックし、干渉があ
る場合に事象の優先順位を考慮することにより、優先順
位の低い順にスケジュールを変更するようにしたので、
過負荷であることが検出された後のスケジュールの調整
を良好に行うことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の形態を示すブロック線図であ
る。 【図2】上記実施の形態におけるデータベースのデータ
に基づいて得られる部品データの構成を概念的に示す説
明図である。 【図3】本形態における製品に関してその構成部品が中
間製品として存在している木構造構成である組立ツリー
を概念的に示す説明図である。 【図4】図3に示す組立ツリー、図2に示す部品データ
及びこの部品データに基づきスケジューラーで形成する
日程計画表の関係を概念的に示す説明図である。 【図5】各シミュレータのデータベースのデータに基づ
いて得られる作業場データの構成を概念的に示す説明図
である。 【図6】上位及び下位スケジューリングシステムで行う
全体的な処理手順を示すフローチャートである。 【図7】図6のステップS1の処理手順をさらに詳細に
示したフローチャートである。 【図8】図6のステップS3の処理手順をさらに詳細に
示したフローチャートである。 【図9】図8のステップS22の処理手順をさらに詳細
に示したフローチャートてある。 【図10】図8のステップS23の処理手順をさらに詳
細に示したフローチャートである。 【図11】図6のステップS4の処理手順をさらに詳細
に示したフローチャートである。 【図12】図1の下位スケジューリングシステム及びデ
ータベースを抽出したブロック線図である。 【図13】「分散スケジューリングシステム」の実施例
1を示すフローチャート(その1)である。 【図14】「分散スケジューリングシステム」の実施例
1を示すフローチャート(その2)である。 【図15】「分散スケジューリングシステム」の実施例
2を示すフローチャートである。 【図16】図1に示すシステムと同様のスケジューリン
グシステムの主要部を抽出して示すブロック線図であ
る。 【図17】「多重スケジューリングシステムの制御ロジ
ック」の実施例1を示すフローチャート(その1)であ
る。 【図18】「多重スケジューリングシステムの制御ロジ
ック」の実施例1を示すフローチャート(その2)であ
る。 【図19】「多重スケジューリングシステムの制御ロジ
ック」の実施例2を示すフローチャート(その1)であ
る。 【図20】「多重スケジューリングシステムの制御ロジ
ック」の実施例2を示すフローチャート(その2)であ
る。 【図21】図1のシステムにおける「リ・スケジューリ
ング機能」の一例をさらに具体化した実施例を示すフロ
ーチャートである。 【図22】図21の負荷調整ロジック#1の実施例1を
示すフローチャートである。 【図23】図21の負荷調整ロジック#1の実施例2を
示すフローチャートである。 【図24】図21の負荷調整ロジック#1の実施例3を
示すフローチャートである。 【図25】図21のスケジューリングロジック#2の実
施例をを示すフローチャートである。 【符号の説明】 1 上位スケジューリングシステム 3 データベース 11 スケジューラー 12 シミュレータ 21、22、23、24、25 下位スケジュー
リングシステム 211、221、231、241、251 スケ
ジューラー 212、222、232、242、252 シミ
ュレータ
フロントページの続き (72)発明者 山本 郁夫 長崎県長崎市深堀町5丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 河野 隆之 長崎県長崎市深堀町5丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 飯田 昭男 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 工場における生産作業等、経時的な要素
    を有する事象の開始からその終了に至る迄の時系列的な
    一連の計画をたてるスケジューラーと、工場の設備能力
    等、スケジューラが計画したスケジュールを模擬するた
    めに必要な基礎となるデータをデータベースとして有し
    ておりスケジューラーで計画した作業日程等の事象を時
    間軸を考慮しながらシミュレート計算を行って模擬する
    シミュレータとを有するスケジューリングシステムにお
    いて、 シミュレータは、例えば作業能率を増大させることがで
    きる場合にこれを定量化したもの等、スケジューラで計
    画した事象の内容を変更し得るような条件であるリ・ス
    ケジューリング条件を、データベースに有しており、シ
    ミュレーション計算の途中で、スケジューラが計画する
    スケジュールの実現が不可能であることが判明した場合
    にはリ・スケジューリング条件を用いて当該スケジュー
    ルを変更し、その後再度シミュレーション計算を行うよ
    うに構成したことを特徴とするスケジューリングシステ
    ム。 【請求項2】 工場における生産作業等、経時的な要素
    を有する事象の開始からその終了に至る迄の時系列的な
    一連の計画をたてるスケジューラーと、工場の設備能力
    等、スケジューラが計画したスケジュールを模擬するた
    めに必要な基礎となるデータをデータベースとして有し
    ておりスケジューラーで計画した日程等の事象を時間軸
    を考慮しながらシミュレーション計算を行って模擬する
    シミュレータとを有するスケジューリングシステムにお
    いて、 相対的に大きな事象を取り扱う一台の上位スケジューリ
    ングシステムと、この事象を部分的に抽出してより細分
    化した相対的に小さな事象を取り扱うべく上位スケジュ
    ーリングシステムに接続される複数台の下位スケジュー
    リングシステムとでスケジューリングシステムの階層構
    造を構築するとともに、 上位スケジューリングシステムが有する上位シミュレー
    タは、請求項1に記載するのと同様のリ・スケジューリ
    ング条件を、データベースに有しており、下位スケジュ
    ーリングシステムが有する下位シミュレータによるシミ
    ュレーション計算の途中で、そのスケジュールの実現が
    不可能であることが判明した場合には、上記リ・スケジ
    ューリング条件を用いて関連のスケジュールを変更し、
    その後当該下位シミュレータに再度シミュレーション計
    算を行わせるように構成したことを特徴とするスケジュ
    ーリングシステム。 【請求項3】 工場における生産作業等、経時的な要素
    を有する事象の開始からその終了に至る迄の時系列的な
    一連の計画をたてるスケジューラーと、工場の設備能力
    等、スケジューラが計画したスケジュールを模擬するた
    めに必要な基礎となるデータをデータベースとして有し
    ておりスケジューラーで計画した日程等の事象を時間軸
    を考慮しながらシミュレーション計算を行って模擬する
    シミュレータとを有するスケジューリングシステムにお
    いて、 相対的に大きな事象を取り扱う一台の上位スケジューリ
    ングシステムと、この事象を部分的に抽出してより細分
    化した相対的に小さな事象を取り扱うべく上位スケジュ
    ーリングシステムに接続される複数台の下位スケジュー
    リングシステムとでスケジューリングシステムの階層構
    造を構築するとともに、 上位スケジューリングシステムが有する上位シミュレー
    タ及び下位スケジューリングシステムが有する下位シミ
    ュレータに請求項1に記載するのと同様のリ・スケジュ
    ーリング条件を、それぞれデータベースとして持たせ、 下位シミュレータは、シミュレーション計算の途中で、
    当該下位スケジューリングシステムが有するスケジュー
    ラが計画するスケジュールの実現が不可能であることが
    判明した場合にはリ・スケジューリング条件を用いて当
    該スケジュールを変更し、その後再度シミュレート計算
    を行うとともに、変更後のスケジュールでも当該スケジ
    ュールの実現が不可能であることが判明した場合にはそ
    の旨を上位シミュレータに報告する一方、 この報告を受けた上位シミュレータは、そのリ・スケジ
    ューリング条件を用いて関連のスケジュールを変更し、
    その後上記下位シミュレータに再度シミュレーション計
    算を行わせるように構成したことを特徴とするスケジュ
    ーリングシステム。 【請求項4】 〔請求項1〕乃至〔請求項3〕に記載す
    る何れか1つのスケジューリングシステムにおいて、 事象の終了に至る迄の時間的な余裕が少ない程、上位の
    優先順位を付けるとともにこの場合の余裕度を定量化
    し、リ・スケジューリングの際にはこの優先順位が下位
    の事象から順にスケジュールから除外して2回目以降の
    シミュレート計算を行う一方、この除外した事象の優先
    順位及びその量を変更するようにしたことを特徴とする
    スケジューリングシステム。 【請求項5】 工場における生産作業等、経時的な要素
    を有する事象の開始からその終了に至る迄の時系列的な
    一連の計画をたてるスケジューラーと、工場の設備能力
    等、スケジューラが計画したスケジュールを模擬するた
    めに必要な基礎となるデータをデータベースとして有し
    ておりスケジューラーで計画した作業日程等の事象を時
    間軸を考慮しながらシミュレート計算を行って模擬する
    シミュレータとを有するとともに、作業日程等の事象を
    複数に分割して複数のスケジューリングシステムでそれ
    ぞれ分担するようにしたスケジューリングシステムにお
    いて、 時系列における最終事象が存在するスケジューリングシ
    ステムの事象と、この事象にリンクされた前の事象を含
    む他のスケジューリングシステムの事象との干渉をチェ
    ックし、干渉があれば前にずらすとともに、順次同様の
    処理を繰り返して事象の時系列的な干渉がないように各
    スケジューリングシステムのスケジュールを再度調整す
    るようにしたことを特徴とするスケジューリングシステ
    ム。 【請求項6】 工場における生産作業等、経時的な要素
    を有する事象の開始からその終了に至る迄の時系列的な
    一連の計画をたてるスケジューラーと、工場の設備能力
    等、スケジューラが計画したスケジュールを模擬するた
    めに必要な基礎となるデータをデータベースとして有し
    ておりスケジューラーで計画した作業日程等の事象を時
    間軸を考慮しながらシミュレート計算を行って模擬する
    シミュレータとを有するとともに、作業日程等の事象を
    複数に分割して複数のスケジューリングシステムでそれ
    ぞれ分担するようにしたスケジューリングシステムにお
    いて、 各スケジューリングシステムのスケジューリングデータ
    をデータベースに書き込み、このデータベース内で、時
    系列における最終事象が存在するスケジューリングシス
    テムの事象と、この事象にリンクされた前の事象を含む
    他のスケジューリングシステムの事象との干渉をチェッ
    クし、干渉があれば前にずらすとともに、順次同様の処
    理を繰り返して事象の時系列的な干渉がないように各ス
    ケジューリングシステムのスケジュールを再度調整する
    とともに、このようにして調整したスケジュールを各ス
    ケジューリングシステムに供給するようにしたことを特
    徴とするスケジューリングシステム。 【請求項7】 〔請求項2〕乃至〔請求項4〕に記載す
    る何れか1つのスケジューリングシステムにおいて、下
    位スケジューリングシステムを、〔請求項5〕又は〔請
    求項6〕に記載するスケジューリングシステムとしたこ
    とを特徴とするスケジューリングシステム。 【請求項8】 工場における生産作業等、経時的な要素
    を有する事象の開始からその終了に至る迄の時系列的な
    一連の計画をたてるスケジューラーと、工場の設備能力
    等、スケジューラが計画したスケジュールを模擬するた
    めに必要な基礎となるデータをデータベースとして有し
    ており、スケジューラーで計画した日程等の事象を時間
    軸を考慮しながらシミュレーション計算を行って模擬す
    るシミュレータとを有するスケジューリングシステムに
    おいて、 相対的に大きな事象を取り扱う一台の上位スケジューリ
    ングシステムと、この事象を部分的に抽出してより細分
    化した相対的に小さな事象を取り扱うべく上位スケジュ
    ーリングシステムに接続される複数台の下位スケジュー
    リングシステムとでスケジューリングシステムの階層構
    造を構築するとともに、 各下位スケジューリングシステムにそれぞれ個別に事象
    のデータを書き込むとともに、上位スケジューリングシ
    ステムでは、時系列における最終事象が存在する下位ス
    ケジューリングシステムの事象と、この事象にリンクさ
    れた前の事象を含む他の下位スケジューリングシステム
    の事象との干渉をチェックし、干渉があれば前にずらす
    とともに、順次同様の処理を繰り返して事象の時系列的
    な干渉がないように各下位スケジューリングシステムの
    スケジュールを再度調整するとともに、このようにして
    調整したスケジュールを各下位スケジューリングシステ
    ムに供給するようにしたことを特徴とするスケジューリ
    ングシステム。 【請求項9】 工場における生産作業等、経時的な要素
    を有する事象の開始からその終了に至る迄の時系列的な
    一連の計画をたてるスケジューラーと、工場の設備能力
    等、スケジューラが計画したスケジュールを模擬するた
    めに必要な基礎となるデータをデータベースとして有し
    ており、スケジューラーで計画した日程等の事象を時間
    軸を考慮しながらシミュレーション計算を行って模擬す
    るシミュレータとを有するスケジューリングシステムに
    おいて、 相対的に大きな事象を取り扱う一台の上位スケジューリ
    ングシステムと、この事象を部分的に抽出してより細分
    化した相対的に小さな事象を取り扱うべく上位スケジュ
    ーリングシステムに接続される複数台の下位スケジュー
    リングシステムとでスケジューリングシステムの階層構
    造を構築するとともに、 上位スケジューリングシステムに各下位スケジューリン
    グシステムの事象のデータを全て書き込むとともに、上
    位スケジューリングシステムでは、時系列における最終
    事象が存在する下位スケジューリングシステムの事象
    と、この事象にリンクされた前の事象を含む他の下位ス
    ケジューリングシステムの事象との干渉をチェックし、
    干渉があれば前にずらすとともに、順次同様の処理を繰
    り返して事象の時系列的な干渉がないように各下位スケ
    ジューリングシステムのスケジュールを調整し、このよ
    うにして調整したスケジュールを各下位スケジューリン
    グシステムに供給するようにしたことを特徴とするスケ
    ジューリングシステム。 【請求項10】 工場における生産作業等、経時的な要
    素を有する事象の開始からその終了に至る迄の時系列的
    な一連の計画をたてるスケジューラーと、工場の設備能
    力等、スケジューラが計画したスケジュールを模擬する
    ために必要な基礎となるデータをデータベースとして有
    しており、スケジューラーで計画した日程等の事象を時
    間軸を考慮しながらシミュレーション計算を行って模擬
    するシミュレータとを有するスケジューリングシステム
    において、 相対的に大きな事象を取り扱う一台の上位スケジューリ
    ングシステムと、この事象を部分的に抽出してより細分
    化した相対的に小さな事象を取り扱うべく上位スケジュ
    ーリングシステムに接続される複数台の下位スケジュー
    リングシステムとでスケジューリングシステムの階層構
    造を構築するとともに、 各下位スケジューリングシステムにそれぞれ個別に事象
    のデータを書き込むとともに、上位スケジューリングシ
    ステムでは、各下位スケジューリングシステムのデータ
    を読み込んでスケジュールの処理状況のシミュレーショ
    ンを行い、各下位スケジューリングシステムの負荷を随
    時モニタする一方、過負荷の下位スケジューリングシス
    テムにおける負荷を調整し、さらに必要に応じてスケジ
    ュールを変更して下位スケジューリングシステムのスケ
    ジュールを調整するようにしたことを特徴とするスケジ
    ューリングシステム。 【請求項11】 〔請求項10〕に記載するスケジュー
    リングシステムにおいて、過負荷の調整は、単位当たり
    の作業能力を算出し、これに基づき不足量を算出すると
    ともに、余裕量を算出し、余裕量が最も大きいところか
    ら、不足量を補うように調整することにより行うように
    したことを特徴とするスケジューリングシステム。 【請求項12】 〔請求項10〕に記載するスケジュー
    リングシステムにおいて、過負荷の調整は、作業時間を
    増大させることにより対処するようにしたことを特徴と
    するスケジューリングシステム。 【請求項13】 〔請求項10〕に記載するスケジュー
    リングシステムにおいて、過負荷の調整は、過負荷分を
    他の下位スケジューリングシステムへ振り分けることに
    より対処するようにしたことを特徴とするスケジューリ
    ングシステム。 【請求項14】 〔請求項10〕に記載するスケジュー
    リングシステムにおいて、スケジュールの変更は、各下
    位スケジューリングシステムでのスケジュールの干渉を
    チェックし、干渉がある場合に事象の優先順位を考慮す
    ることにより、優先順位の低い順にスケジュールを変更
    するようにしたことを特徴とするスケジューリングシス
    テム。
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