JPH11327921A - 計算機システムに於けるスレッド優先度制御装置、及びスレッド優先度制御方法 - Google Patents

計算機システムに於けるスレッド優先度制御装置、及びスレッド優先度制御方法

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JPH11327921A
JPH11327921A JP13007498A JP13007498A JPH11327921A JP H11327921 A JPH11327921 A JP H11327921A JP 13007498 A JP13007498 A JP 13007498A JP 13007498 A JP13007498 A JP 13007498A JP H11327921 A JPH11327921 A JP H11327921A
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JP13007498A
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Takeshi Watakabe
健 渡壁
Yoshiro Hasegawa
義朗 長谷川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定優先度指定されたスレッドが事象待ちを
行う際、事象発生時点で同じ優先度のスレッドが実行中
でも、事象待ちを行っていたスレッドに優先的に実行権
を渡し、応答時間を短縮させること。 【解決手段】 スレッドB(102)がある事象待ちの
際、スレッド情報判定部106により判定処理する。ス
レッドB(102)が事象待ち要求を最初に要求したス
レッドである場合、優先度数加算部107により優先度
を1段階上げる。これにより、事象発生時点でこの事象
待ちスレッドであるスレッドB(102)と本来同じ優
先度のスレッドA(101)が実行中の場合でも、スレ
ッドA(101)をプリエンプションし、スレッドB
(102)が実行権を得られるため、応答時間を短縮す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優先度固定の指定
が可能なコンピュータ等の情報処理装置のオペレーティ
ングシステムに於ける固定優先度スレッドが事象待ちを
行う際に優先度制御を行う優先度制御装置、即ち計算機
システムに於けるスレッド優先度制御装置、及びスレッ
ド優先度制御方法、及び計算機システムに於ける優先度
制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の情報処理装置即ち計算機システム
のオペレーティングシステム(OS)の優先度制御は、
固定優先度指定のスレッドが事象待ちを行う際には、事
象発生時に優先度の操作を行ないものであった。その
為、事象が発生した時点で、同じ優先度の別スレッドが
実行中の場合、そのスレッドがCPUを放棄するまで事
象待ちをしていたスレッドは実行できず、事象発生から
スレッドが起動するまでの応答時間が遅延されることが
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述事項を考慮する
と、ある優先順位のスレッドが実行中ということは、同
じ優先順位のスレッドも実行可能ということである。従
って、事象が発生した時点で、事象待ちのスレッドに実
行権を渡すことがで可能であれば、応答時間が向上する
ものである。
【0004】そこで、本発明は上記事情を考慮して成さ
れたもので、上記不具合を解消し、固定優先度指定され
たスレッドが事象待ちを行う際、事象が発生した時点で
同じ優先度のスレッドが実行中でもプリエンプションし
て事象待ちを行っていたスレッドに優先的に実行権を渡
し、応答時間を短縮させること可能とした計算機システ
ムに於けるスレッド優先度制御装置、及びスレッド優先
度制御方法を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
する為、本発明のスレッド優先度制御装置は、スレッド
に対して優先度固定の指定が可能な情報処理装置のオペ
レーティングシステム(OS)のスレッド優先度制御装
置に於いて、任意の事象待ちをするスレッドにより呼び
出され待っている事象が発生したらこの事象待ちをする
スレッドを実行する事象待ちインターフェース手段と、
上記任意の事象待ちをするスレッドの事象待ちインター
フェースの呼び出しを横取りする事象待ちインターフェ
ース取得手段と、上記任意の事象待ちをするスレッドが
当該任意の事象の待ち要求を発行した最初のスレッドか
どうかを判定するスレッド情報判定手段と、上記任意の
事象待ちをするスレッドの優先度を所定の段階だけ上げ
る優先度変更手段と、通常呼び出されるはずの事象待ち
インターフェースを呼び出す事象待ちインターフェース
呼び出し手段とを設け、上記事象待ちインターフェース
取得手段により横取りした上記任意の事象待ちをするス
レッドが当該任意の事象の待ち要求を発行した最初のス
レッドである場合、この横取りした上記任意の事象待ち
をするスレッドの優先度を所定の段階だけ上げた後に本
来呼び出されるべき事象待ちインターフェース手段を呼
び出すことを特徴とする。
【0006】このような構成によれば、固定優先度スレ
ッドの事象待ちの際、優先度を所定の段階だけあげるこ
とで、事象が発生した時点で事象待ちスレッドと本来同
じ優先度のスレッドが実行中の場合でも、プリエンプシ
ョンし実行権を得られるため、応答時間を短縮すること
ができる。
【0007】又、この構成の優先度変更手段に、所定の
段階だけ優先度を下げる機能を設ければ、スレッドが実
行権を得て処理を終了した後に元の優先度に戻すことが
できる。
【0008】更に、上記優先度を変更する段階を1段階
とすれば、優先順位の逆転は発生せず、同じ優先度のス
レッドに対してだけ、その応答時間を短縮することがで
きる。即ち、ある優先順位のスレッドが実行中というこ
とは、同じ優先順位のスレッドも実行可能ということで
あることを利用して、ある事象に対して最初に事象待ち
要求をしたスレッドの優先度を上げて、その応答時間を
短縮する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。
【0010】(第1の実施形態)図1は、第1の実施形
態に係わる計算機システム即ち情報処理装置内のオペレ
ーティングシステム(OS)とアプリケーションソフト
ウェア(アプリケーション)の優先度制御の概念を示す
為の構成図である。本実施形態の説明に必要な構成を示
し、他の構成は省略している。
【0011】アプリケーション100は、情報処理装置
にインストールされているアプリケーション・ソフトウ
ェアであり、処理の基本単位である1つ以上のスレッド
から成る。本実施形態では、簡単の為スレッドA(10
1)、スレッドB(102)から成るものとする。図示
しない情報処理装置のCPUが、アプリケーション10
0を実行し、各部の制御を行うものである。
【0012】アプリケーション100は、拡張機能部1
03として、事象待ちインターフェース取得部(Wai
t Event(E))105と、スレッド情報判定部
(Event(E))106と、優先度数加算部(Ra
ise Priority(+1))107と、事象待
ちインターフェース呼び出し部(Call WaitE
vent(E))108を持つ。
【0013】事象待ちインターフェース取得部105
は、事象待ちインターフェースの呼び出しを横取りす
る。例えば、スレッドB(102)が事象待ちを行う
際、事象待ちインターフェース取得部105によって、
通常或いは本来カーネル104の事象待ちインターフェ
ースが直接呼び出されるところを拡張機能部103を呼
び出す。
【0014】事象(event)とは、アプリケーショ
ン実行中に生ずるマウスのクリックやキー入力等の外部
からの介入のことである。事象が発生した時点で、その
事象に対応するスレッドが実行される。
【0015】スレッド情報判定部106は、事象待ちイ
ンターフェース取得部105が横取りしたある事象の待
ち要求について、当該事象の待ち要求を最初に発行した
スレッドかどうかを判定し、最初に発行したスレッドで
あればデータ構造としてその情報をスレッド情報として
格納する。このスレッド情報判定部106は、格納した
スレッド情報を参照することにより、ある事象について
スレッドが待ち要求を発行した場合、それが最初かどう
か判定できる。
【0016】優先度数加算部107は、スレッドを実行
するための優先度を1段階上げる。本実施形態の優先度
は、優先度=17の様に数字で表わし、その数字が大き
いものほど優先度が高いものとする。例えば、優先度=
18は、優先度=17より優先度が高い。
【0017】本実施形態の場合、優先度の制御幅を1と
し、優先度数加算部107は、優先度を1段階上げる場
合、対象となる優先度の数に1を加算する。例えば、優
先度=17の優先度を1段階上げる場合は、17に1加
算して優先度=18とする。事象待ちインターフェース
呼び出し部108は、本来の事象待ちインターフェース
を呼び出す。
【0018】優先度数加算部107では、スレッド情報
判定部106が判定した情報に基づき、指定の事象待ち
を要求した一番目のスレッドなら、優先順位を1段階あ
げて(図1ではスレッドB(102)の元の優先度は1
7なので、優先順位を1段階あげると優先度は18にな
る)、事象待ちインターフェース呼び出し部108によ
り本来の事象待ちインターフェースを呼び出す。
【0019】カーネル104は、オペレーティングシス
テム(OS)の中核部分であり、メモリ管理や割り込み
処理、プロセス間通信等のシステムの基本的な制御を実
行する。
【0020】事象待ちインターフェース(Wait E
vent(E))109は、事象待ちをしているスレッ
ドにより呼び出され、待っている事象が発生したら、こ
の事象待ちをしているスレッドを実行する。ただし、事
象が発生した場合、実行中のスレッドの優先度と事象待
ちをしているスレッドの優先度を比較し、事象待ちをし
ているスレッドの優先度が高い場合のみ、このスレッド
を実行する。実行中のスレッドの優先度が高い場合は、
このスレッドの実行が終わるまで待ってから、事象待ち
をしているスレッドを実行する。
【0021】次に、図2のフローチャートにより、図1
の情報処理装置でのスレッドB(102)が事象待ちを
行う際の優先度制御の処理動作の説明をする。
【0022】スレッドB(102)がある事象待ち処理
を行う(ステップA1)と、事象待ちインターフェース
取得部105によって、通常或いは本来は、カーネル1
04の事象待ちインターフェース109が直接呼び出さ
れるところを拡張機能部103を呼び出す(ステップA
2)。
【0023】スレッド情報判定部106は、格納してあ
る情報を参照し、この事象の待ち要求を最初に発行した
スレッドとしてスレッドB(102)があるかどうかを
判定する(ステップA3)。
【0024】スレッドB(102)が有った場合は(ス
テップA3のYes)、既にこの事象を最初に要求した
スレッドとしてスレッドB(102)が認識され格納さ
れているということなので、優先度数加算部107は、
スレッドB(102)の優先度の数に1を加算し、優先
度を1段階上げる(ステップA4)。即ち、スレッドB
(102)の優先度=17を優先度=18とする。
【0025】次に、事象待ちインターフェースを呼び出
し部108により、事象待ちインターフェースを呼び出
す(ステップA5)。
【0026】この場合、スレッドB(102)の優先度
は18となり、スレッドA(101)の優先度は17で
あるから、スレッドB(102)の優先度はスレッドA
(101)より高くなる。従って、スレッドB(10
2)は、待っている事象が発生したら、スレッドA(1
02)をプリエンプションして実行権を得る。
【0027】スレッドB(102)が無かった場合は
(ステップA3のNo)、この事象の待ち要求を最初に
発行した他のスレッドがある場合と、この事象待ち要求
を発行したスレッドが全く無い場合が考えられる。この
点について、スレッド情報判定部106で判定する(ス
テップA6)。
【0028】スレッドB(102)がこの事象について
最初に待ち要求を発行したスレッドである場合(ステッ
プA6のYes)、即ちこの事象待ち要求を発行したス
レッドが全く無い場合、スレッド情報判定部106は、
この事象待ち要求を最初にしたスレッドとしてスレッド
B(102)を格納して次の処理へ移行する。
【0029】スレッドB(102)がこの事象について
最初に待ち要求をしたスレッドであるから、優先度数加
算部107は、スレッドB(102)の優先度の数に1
を加算し、優先度を1段階上げる(ステップA4)。即
ち、スレッドB(102)の優先度=17を優先度=1
8とする。
【0030】次に、事象待ちインターフェースを呼び出
し部108により、事象待ちインターフェースを呼び出
す(ステップA5)。
【0031】この場合、スレッドB(102)の優先度
は18となり、スレッドA(101)の優先度は17で
あるから、スレッドB(102)の優先度はスレッドA
(101)より高くなる。従って、スレッドB(10
2)は、待っている事象が発生したら、スレッドA(1
02)をプリエンプションして実行権を得る。
【0032】スレッドB(102)がこの事象について
最初に待ち要求を発行したスレッドで無い場合(ステッ
プA6のNo)、即ちこの事象の待ち要求を最初に発行
した他のスレッドがある場合は、事象待ちインターフェ
ースを呼び出し部108により、事象待ちインターフェ
ースを呼び出す(ステップA5)。
【0033】この場合、スレッドB(102)の優先度
は変わらず17であり、スレッドA(101)の優先度
は17であるから、スレッドB(102)の優先度はス
レッドA(101)と等しい。従って、スレッドB(1
02)は、待っている事象が発生しても、スレッドA
(102)が実行していら、その処理が終わるまで実行
権を得られない。
【0034】上述のように本実施形態によれば、固定優
先度指定されたスレッドが事象待ちを行う際、事象が発
生した時点で同じ優先度のスレッドが実行中でも、この
スレッドの優先度を上げ、プリエンプションして、事象
待ちを行っていたスレッドに優先的に実行権を渡し、応
答時間を短縮させるができる。
【0035】(第2の実施形態)続いて、本発明に係わ
る第2の実施形態を説明する。図3は、情報処理装置内
のオペレーティングシステム(OS)とアプリケーショ
ンソフトウェア(アプリケーション)の優先度制御の概
念を示すための構成図である。本実施形態の説明に必要
な構成を示し、他の構成は省略している。
【0036】本実施形態は第1の実施形態と略構成が同
じであり、優先度を1段階下げる優先度数減算部(Lo
wer Priority(−1))208が加えられ
ている。
【0037】アプリケーション200は、情報処理装置
にインストールされているアプリケーション・ソフトウ
ェアである。アプリケーション200は、処理の基本単
位であるスレッドA(201)、スレッドB(202)
からなる。図示しない情報処理装置のCPUが、アプリ
ケーション200を実行し、各部の制御を行う。
【0038】アプリケシーョン200は、拡張機能部2
03として、事象待ちインターフェース取得部(Wai
t Event(E))205と、スレッド情報判定部
(Event(E))206と、優先度を1段階上げる
優先度数加算部(RaisePriority(+
1))207と、優先度を1段階下げる優先度数減算部
(Lower Priority(−1))208と、
本来事象待ちインターフェースを呼び出す事象待ちイン
ターフェース呼び出し部(Call WaitEven
t(E))209を持つ。
【0039】事象待ちインターフェース取得部205、
スレッド情報判定部206、優先度数加算部207、事
象待ちインターフェース呼び出し部209は、前述第1
の実施形態と略同様の機能なので説明を省略する。又、
カーネル204と事象待ちインターフェース210も、
第1の前述実施形態と略同様の機能なので説明を省略す
る。
【0040】本実施形態の優先度は、第1の実施形態と
同様に、優先度=17の様に数字で表わし、その数字が
大きいものほど優先度が高いものとする。又、優先度の
制御幅も同様に1とする。優先度数加算部207は、優
先度を1段階上げる為に、対象となる優先度の数に1を
加算する。優先度数減算部208は、優先度を1段階下
げる為に、対象となる優先度の数から1を引く。
【0041】尚、ここでは、優先度加算部と優先度減算
部と二つに分けたが、優先度変更部として両方の機能を
持つようにしても良いことは言うまでもない。
【0042】上記構成につき、図4のフローチャートを
参照して、図3の情報処理装置でのスレッドB(20
2)の優先度を1段階下げる制御の処理動作の説明をす
る。
【0043】まず、スレッドB(202)がある事象待
ち処理を行い、事象待ちインターフェース取得部205
は、スレッドB(202)から事象待ちインターフェー
スの呼び出しを横取りする。
【0044】この事象待ちを要求した最初のスレッドな
らばスレッド情報判定部206に記録し、優先度数加算
部207により優先度を1段階あげた後、事象待ちイン
ターフェース呼び出し部209により通常(或いは本
来)呼び出されるべき事象待ちインターフェースを呼び
出す。上記の処理動作は、前述第1の実施形態の図2で
の説明と同様なので詳細な説明は省略する。
【0045】この事象待ちをしている時に、事象が発生
し事象待ちが終了したとする。事象待ちが終了すると、
拡張機能部203内の呼び出し元である事象待ちインタ
ーフェース呼び出し部209に制御が戻る(ステップB
1)。すると、最初にこの事象待ち要求を発行したスレ
ッドかどうかをスレッド情報判定部206により判定す
る(ステップB2)。
【0046】スレッドB(202)が、最初にこの事象
待ち要求を発行したスレッドである場合(ステップB2
のYes)、優先度数減算部208は、スレッドB(2
02)の優先度から1を引いて優先度を下げる。この場
合、スレッドB(202)の優先度は元の17から事象
待ち処理時に18に上がっているので、その18から1
を引き、本来の優先度=17となる。
【0047】次に、スレッドB(202)の呼び出し元
である事象待ちインターフェース取得部205に制御を
戻す(ステップB4)。
【0048】スレッドB(202)が、最初にこの事象
待ち要求を発行したスレッドで無い場合(ステップB2
のNo)、優先度は変更せず、スレッドB(202)の
呼び出し元である事象待ちインターフェース取得部20
5に制御を戻す(ステップB4)。例えば、事象が発生
した時点でスレッドA(201)が実行中だとすると、
本来スレッドA(201)とスレッドB(202)は同
じ優先度の為、スレッドA(201)がCPUを放棄す
るまでスレッドB(202)は実行権を得られない。
【0049】しかし、スレッドB(202)がこの事象
待ちを要求した最初のスレッドである場合は、本実施形
態によりスレッドB(202)の優先度は、優先度数加
算部207により優先度を1段階上げてある為、優先度
がスレッドA(201)より高くなる。従って、事象発
生と共にスレッドA(201)をプリエンプションして
実行権を得る。その後、事象待ちが終了すると、拡張機
能部203内の呼び出し元である事象待ちインターフェ
ース呼び出し部209に制御が戻り、図4の処理動作に
より優先度を下げて、スレッドB(202)とスレッド
A(201)の優先度は17で同じになるが、スレッド
B(202)はそのまま実行を続ける。結果、スレッド
B(202)の応答時間が早くなる。
【0050】又、この場合、優先度制御幅を1段階に設
定している為、優先順位の逆転は発生しない。
【0051】仮にスレッドB(202)の優先度は17
で変わらず、スレッドA(201)の優先度が18であ
ったとしたら、スレッドA(201)が実行中に事象が
発生してもプリエンプションは発生しない。
【0052】スレッドA(201)が図示しない情報処
理装置のCPUを放棄した後、スレッドB(202)が
実行を始める。しかし、スレッドA(201)がCPU
を使用する場合は、再び優先度の高いスレッドA(20
1)が動作する。
【0053】スレッドB(202)がこの事象待ちを要
求した最初のスレッドである場合は、本実施形態により
スレッドB(202)の優先度は、優先度数加算部20
7により優先度を1段階上げてあり、優先度=18とな
り、スレッドA(201)が図示しない情報処理装置の
CPUを放棄した後、スレッドB(202)が実行を始
める。事象待ちが終了し、図4の処理動作により拡張機
能内で優先度を本来の値である優先度=17に下げた時
点で、再び優先順位の高いスレッドA(201)が動作
する。
【0054】上述のように本実施形態では、事象待ちを
しているスレッドの優先度を上げて実行権を得て処理を
終了した後に、元の優先度に戻すことができる。
【0055】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、固
定優先度指定されたスレッドが事象待ちを行う場合、事
象が発生した時点で同じ優先度のスレッドが実行中で
も、事象待ちを行っていたスレッドに優先的に実行権を
渡し、応答時間を短縮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わる情報処理装置
の概念的構成を示す構成図。
【図2】同実施形態に係わり、優先度制御の処理動作を
示すフローチャート。
【図3】本発明の第2の実施形態に係わる情報処理装置
の概念的構成を示す構成図。
【図4】同実施形態に係わり、優先度制御の処理動作を
示すフローチャート。
【符号の説明】
100,200…アプリケーションソフトウェア(アプ
リケーション) 101,201…スレッドA 102,202…スレッドB 103,203…拡張機能部 104,204…カーネル 105,205…事象待ちインターフェース取得部 106,206…スレッド情報判定部 107,207…優先度数加算部 108,209…事象待ちインターフェース呼び出し部 109,210…事象待ちインターフェース 208…優先度数減算部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スレッドに対して優先度固定の指定が可
    能な計算機システムのオペレーティングシステムのスレ
    ッド優先度制御装置であって、 任意の事象待ちをするスレッドにより呼び出され待って
    いる事象が発生したらこの事象待ちをするスレッドを実
    行する事象待ちインターフェース手段と、 上記任意の事象待ちをするスレッドの事象待ちインター
    フェース手段の呼び出しを横取りする事象待ちインター
    フェース取得手段と、 上記任意の事象待ちをするスレッドが当該任意の事象の
    待ち要求を発行した最初のスレッドかどうかを判定する
    スレッド情報判定手段と、 上記任意の事象待ちをするスレッドの優先度を所定の段
    階だけ上げる優先度変更手段と、 通常呼び出される事象待ちインターフェース手段を呼び
    出す事象待ちインターフェース呼び出し手段とを設け、 上記事象待ちインターフェース取得手段により横取りし
    た上記任意の事象待ちをするスレッドが当該任意の事象
    の待ち要求を発行した最初のスレッドである場合、この
    横取りした上記任意の事象待ちをするスレッドの優先度
    を所定の段階だけ上げた後に通常呼び出されるべき事象
    待ちインターフェース手段を呼び出すことを特徴とする
    計算機システムに於けるスレッド優先度制御装置。
  2. 【請求項2】 上記優先度変更手段には、上記任意の事
    象待ちをするスレッドの優先度を所定の段階だけ下げる
    機能が設けられ、 上記横取りした上記任意の事象待ちをするスレッドの優
    先度を所定の段階だけ上げた後に通常呼び出されるべき
    事象待ちインターフェース手段を呼び出した場合、事象
    が発生し事象待ちが終わった後に上記呼び出した事象待
    ちインターフェース手段から制御が戻ってきた時点で、
    上記横取りした上記任意の事象待ちをするスレッドの優
    先度を所定の段階だけ下げて元の優先度に戻すことを特
    徴とする請求項1記載の計算機システムに於けるスレッ
    ド優先度制御装置。
  3. 【請求項3】 上記優先度を変更する段階は1段階であ
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の計算機システ
    ムに於けるスレッド優先度制御装置。
  4. 【請求項4】 スレッドに対して優先度固定の指定が可
    能な可能な計算機システムのオペレーティングシステム
    のスレッド優先度制御装置に於いて、 任意の事象待ちをするスレッドにより呼び出され待って
    いる事象が発生した場合、この事象待ちをするスレッド
    を実行する事象待ちインターフェース手段を設け、 上記任意の事象待ちをするスレッドの事象待ちインター
    フェース手段の呼び出しを横取りし、 この横取りした任意の事象待ちをするスレッドが当該任
    意の事象の待ち要求を発行した最初のスレッドか否かを
    判定し、 上記横取りした任意の事象待ちをするスレッドが当該任
    意の事象の待ち要求を発行した最初のスレッドである場
    合、上記横取りした上記任意の事象待ちをするスレッド
    の優先度を所定の段階だけ上げた後に本来呼び出される
    べき事象待ちインターフェース手段を呼び出すようにし
    たことを特徴とする計算機システムに於けるスレッド優
    先度制御方法。
  5. 【請求項5】 上記横取りした上記任意の事象待ちをす
    るスレッドの優先度を所定の段階だけ上げた後に通常呼
    び出されるべき事象待ちインターフェース手段を呼び出
    した場合、事象が発生し事象待ちが終わった後に呼び出
    した上記事象待ちインターフェース手段から制御が戻っ
    てきた時点で、上記横取りした上記任意の事象待ちをす
    るスレッドの優先度を所定の段階だけ下げて元の優先度
    に戻すことを特徴とする請求項4記載の計算機システム
    に於けるスレッド優先度制御方法。
  6. 【請求項6】 上記優先度を変更する段階は1段階であ
    ることを特徴とする請求項4又は5記載の計算機システ
    ムに於けるスレッド優先度制御方法。
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