JPH11327181A - 有機電子デバイス - Google Patents
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- JPH11327181A JPH11327181A JP12436098A JP12436098A JPH11327181A JP H11327181 A JPH11327181 A JP H11327181A JP 12436098 A JP12436098 A JP 12436098A JP 12436098 A JP12436098 A JP 12436098A JP H11327181 A JPH11327181 A JP H11327181A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電荷輸送性が高く、化学的安定性に優れると
共に、高い溶解性及び良好な成膜性を有する新規な電荷
輸送性ポリマーを用いた有機電子デバイス、特に電子写
真感光体を提供する 【解決手段】 有機電子デバイス、特に電子写真感光体
の電荷輸送材料として、下記一般式(I−1)〜(I−
3)で示される新規な電荷輸送性ポリマーを用いるもの
である。 【化1】 [Y及びZは炭化水素基、Aは下記一般式(II)で示さ
れる基、B及びB′は−O−(Y−O)m −H又は−O
−(Y−O)m −CO−Z−CO−OR(RはH、アル
キル基又はアラルキル基。)、Eは−O−(Y−O)t
−又は−Z−を表す。mは1〜5の整数、tは0又は
1、pは5〜5000の整数。] 【化2】 (式中、Ra 及びRb は、ベンゼン環の電子吸引性基、
好ましくはハロゲン原子又はハロゲン化アルキルであ
り、Xは芳香族基を表す。nは1〜5の整数、kは0又
は1。)
共に、高い溶解性及び良好な成膜性を有する新規な電荷
輸送性ポリマーを用いた有機電子デバイス、特に電子写
真感光体を提供する 【解決手段】 有機電子デバイス、特に電子写真感光体
の電荷輸送材料として、下記一般式(I−1)〜(I−
3)で示される新規な電荷輸送性ポリマーを用いるもの
である。 【化1】 [Y及びZは炭化水素基、Aは下記一般式(II)で示さ
れる基、B及びB′は−O−(Y−O)m −H又は−O
−(Y−O)m −CO−Z−CO−OR(RはH、アル
キル基又はアラルキル基。)、Eは−O−(Y−O)t
−又は−Z−を表す。mは1〜5の整数、tは0又は
1、pは5〜5000の整数。] 【化2】 (式中、Ra 及びRb は、ベンゼン環の電子吸引性基、
好ましくはハロゲン原子又はハロゲン化アルキルであ
り、Xは芳香族基を表す。nは1〜5の整数、kは0又
は1。)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機能層を設けた有
機電子デバイスに関するものである。さらに詳しくは、
機能層に特定の電荷輸送性ポリマーを用いた有機電子デ
バイス、特に電荷輸送材料に特定の電荷輸送性ポリマー
を用いた電子写真用感光体に関するものである。
機電子デバイスに関するものである。さらに詳しくは、
機能層に特定の電荷輸送性ポリマーを用いた有機電子デ
バイス、特に電荷輸送材料に特定の電荷輸送性ポリマー
を用いた電子写真用感光体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリビニルカルバゾール(PVK)に代
表される電荷輸送性ポリマーは、電子写真感光体の光導
電材料或いは第36回応用物理学会関係連合講演会予稿
集31p−K−12(1990)に記載されたような、
有機電界発光素子材料等として有望なものである。これ
らは共に層を形成させて電荷輸送層として使用される
が、電荷輸送層を形成する材料としては、PVK等の電
荷輸送性ポリマーと電荷輸送性の低分子化合物をポリマ
ー中に分散させた低分子分散系のものとがよく知られて
いる。そして、有機電界発光素子では、低分子化合物か
らなる電荷輸送材料を蒸着して用いることが一般的であ
るが、電子写真用感光体では、材料の多様性に富むとと
もに、高機能のものが得られ易い低分子分散系が主流に
なっている。
表される電荷輸送性ポリマーは、電子写真感光体の光導
電材料或いは第36回応用物理学会関係連合講演会予稿
集31p−K−12(1990)に記載されたような、
有機電界発光素子材料等として有望なものである。これ
らは共に層を形成させて電荷輸送層として使用される
が、電荷輸送層を形成する材料としては、PVK等の電
荷輸送性ポリマーと電荷輸送性の低分子化合物をポリマ
ー中に分散させた低分子分散系のものとがよく知られて
いる。そして、有機電界発光素子では、低分子化合物か
らなる電荷輸送材料を蒸着して用いることが一般的であ
るが、電子写真用感光体では、材料の多様性に富むとと
もに、高機能のものが得られ易い低分子分散系が主流に
なっている。
【0003】近年、電荷輸送材料の高性能化が進展する
に伴い、有機感光体は高速の複写機やプリンターにも使
用されてきているが、現在の性能では高速の複写機やプ
リンターに使用するには必ずしも十分なものではなく、
特に、有機感光体には、より一層の長寿命化が切望され
ている。この有機感光体の寿命を決定する重要な因子の
一つが電荷輸送層の摩耗である。現在、主流の低分子分
散系電荷輸送層は、電気的な特性に関しては高い性能を
有するものが得られつつあるものの、低分子化合物をポ
リマー中に分散して用いているために、本質的には機械
的強度が劣り、耐摩耗性が低いという欠点があった。ま
た、有機電界発光素子の場合には、発生するジュール熱
により、電荷輸送材料が低分子化合物に溶融し、結晶化
等による膜のモルホロジー変化が起こり易いという欠点
があった。
に伴い、有機感光体は高速の複写機やプリンターにも使
用されてきているが、現在の性能では高速の複写機やプ
リンターに使用するには必ずしも十分なものではなく、
特に、有機感光体には、より一層の長寿命化が切望され
ている。この有機感光体の寿命を決定する重要な因子の
一つが電荷輸送層の摩耗である。現在、主流の低分子分
散系電荷輸送層は、電気的な特性に関しては高い性能を
有するものが得られつつあるものの、低分子化合物をポ
リマー中に分散して用いているために、本質的には機械
的強度が劣り、耐摩耗性が低いという欠点があった。ま
た、有機電界発光素子の場合には、発生するジュール熱
により、電荷輸送材料が低分子化合物に溶融し、結晶化
等による膜のモルホロジー変化が起こり易いという欠点
があった。
【0004】これに対して、電荷輸送性ポリマーは、上
記した課題を大幅に改善できる可能性を有するものであ
るため、これまでに数多くの研究が行われており、その
成果として、例えば、米国特許第4,806,443号
明細書には、特定のジヒドロキシアリールアミンとビス
クロロホルメートとの重合により得られるポリカーボネ
ートが開示されており、米国特許第4,806,444
号明細書には、特定のジヒドロキシアリールアミンとホ
スゲンとの重合により得られるポリカーボネートが開示
されている。また、米国特許第4,801,517号明
細書には、ビスヒドロキシアルキルアリールアミンとビ
スクロロホルメート又はホスゲンとの重合により得られ
るポリカーボネートが開示されている。米国特許第4,
937,165号及び同第4,959,288号明細書
には、特定のジヒドロキシアリールアミン或いはビスヒ
ドロキシアルキルアリールアミンと、ビスクロロホルメ
ートとの重合により得られるポリカーボネート又はビス
アシルハライドとの重合により得られるポリエステルが
開示されている。さらに、米国特許第5,034,29
6号明細書には、特定のフルオレン骨格を有するアリー
ルアミンのポリカーボネート又はポリエステルが、ま
た、米国特許第4,983,482号明細書には、ポリ
ウレタンが、それぞれ開示されている。さらにまた、特
公昭59−28903号公報等には、特定のビススチリ
ルビスアリールアミンを主鎖としたポリエステルが開示
されている。また、特開昭61−20953号公報、特
開平1−134456号公報、特開平1−134457
号公報、特開平1−134462号公報、特開平4−1
33065号公報、特開平4−133066号公報等に
は、ヒドラゾンや、トリアリールアミン等の電荷輸送性
の置換基をペンダントとしたポリマー及びそれを用いた
電子写真感光体が提案されている。
記した課題を大幅に改善できる可能性を有するものであ
るため、これまでに数多くの研究が行われており、その
成果として、例えば、米国特許第4,806,443号
明細書には、特定のジヒドロキシアリールアミンとビス
クロロホルメートとの重合により得られるポリカーボネ
ートが開示されており、米国特許第4,806,444
号明細書には、特定のジヒドロキシアリールアミンとホ
スゲンとの重合により得られるポリカーボネートが開示
されている。また、米国特許第4,801,517号明
細書には、ビスヒドロキシアルキルアリールアミンとビ
スクロロホルメート又はホスゲンとの重合により得られ
るポリカーボネートが開示されている。米国特許第4,
937,165号及び同第4,959,288号明細書
には、特定のジヒドロキシアリールアミン或いはビスヒ
ドロキシアルキルアリールアミンと、ビスクロロホルメ
ートとの重合により得られるポリカーボネート又はビス
アシルハライドとの重合により得られるポリエステルが
開示されている。さらに、米国特許第5,034,29
6号明細書には、特定のフルオレン骨格を有するアリー
ルアミンのポリカーボネート又はポリエステルが、ま
た、米国特許第4,983,482号明細書には、ポリ
ウレタンが、それぞれ開示されている。さらにまた、特
公昭59−28903号公報等には、特定のビススチリ
ルビスアリールアミンを主鎖としたポリエステルが開示
されている。また、特開昭61−20953号公報、特
開平1−134456号公報、特開平1−134457
号公報、特開平1−134462号公報、特開平4−1
33065号公報、特開平4−133066号公報等に
は、ヒドラゾンや、トリアリールアミン等の電荷輸送性
の置換基をペンダントとしたポリマー及びそれを用いた
電子写真感光体が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電荷輸送性
ポリマーには、機械的強度のみならず、溶解性、ドリフ
ト移動度、酸化電位のマッチング等の種々の特性を有す
ることが要求されており、これらの要求に適合するよう
に、各種の置換基を導入して物性をコントロールするこ
とが一般的に行われている。しかしながら、従来の電荷
輸送性ポリマーは、上記した様々な特性を満足させるに
は未だ不十分なものであり、より好ましい電荷輸送性ポ
リマーの開発が望まれている。
ポリマーには、機械的強度のみならず、溶解性、ドリフ
ト移動度、酸化電位のマッチング等の種々の特性を有す
ることが要求されており、これらの要求に適合するよう
に、各種の置換基を導入して物性をコントロールするこ
とが一般的に行われている。しかしながら、従来の電荷
輸送性ポリマーは、上記した様々な特性を満足させるに
は未だ不十分なものであり、より好ましい電荷輸送性ポ
リマーの開発が望まれている。
【0006】特に、それらの電荷輸送性ポリマーを使用
した感光体は、長期間に亘り繰り返し使用されると、帯
電プロセスで発生するオゾンや酸化性ガスによって化学
変化して、残留電位の増加や感度低下によって良好な画
像が得られなくなったり、ポリマーの主鎖骨格が切断さ
れることに伴って感光体の機械的強度が低下するという
問題が生じる。これは、電荷の輸送性能である正孔ドリ
フト移動度を向上させるために導入した置換基が、電子
供与性を向上させることができる反面、オゾン等による
求電子反応性が高まって電荷輸送性ポリマーを分解し易
くすることに因るものである。すなわち、電荷輸送性ポ
リマーでは、ドリフト移動度の高いもの程、電荷輸送性
ポリマーに期待される電子写真用感光体の長寿命化が困
難になるという欠点が存在する。それゆえ、このような
相反する特性について、従来の置換基の導入によって両
立させることは困難であった。
した感光体は、長期間に亘り繰り返し使用されると、帯
電プロセスで発生するオゾンや酸化性ガスによって化学
変化して、残留電位の増加や感度低下によって良好な画
像が得られなくなったり、ポリマーの主鎖骨格が切断さ
れることに伴って感光体の機械的強度が低下するという
問題が生じる。これは、電荷の輸送性能である正孔ドリ
フト移動度を向上させるために導入した置換基が、電子
供与性を向上させることができる反面、オゾン等による
求電子反応性が高まって電荷輸送性ポリマーを分解し易
くすることに因るものである。すなわち、電荷輸送性ポ
リマーでは、ドリフト移動度の高いもの程、電荷輸送性
ポリマーに期待される電子写真用感光体の長寿命化が困
難になるという欠点が存在する。それゆえ、このような
相反する特性について、従来の置換基の導入によって両
立させることは困難であった。
【0007】一方、感光層や電荷輸送層に酸化防止剤を
添加して、電子写真用感光体の化学的安定性を向上させ
る試みも行われているが、この場合には、使用できる酸
化防止剤が限定され、慎重に選択しないとドリフト移動
度や相溶性の低下等の新たな問題が発生する。このよう
に、長期間に亘り安定して高品質の複写画像を形成する
ことが可能な高い電荷輸送性及び化学的安定性を両立さ
せた電荷輸送性ポリマーは未だ出現していない。
添加して、電子写真用感光体の化学的安定性を向上させ
る試みも行われているが、この場合には、使用できる酸
化防止剤が限定され、慎重に選択しないとドリフト移動
度や相溶性の低下等の新たな問題が発生する。このよう
に、長期間に亘り安定して高品質の複写画像を形成する
ことが可能な高い電荷輸送性及び化学的安定性を両立さ
せた電荷輸送性ポリマーは未だ出現していない。
【0008】本発明は、従来の技術における上記のよう
な実情に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明
の目的は、電荷輸送性が高く、化学的安定性に優れてい
るとともに、高い溶解性及び良好な成膜性を有する新規
な電荷輸送性ポリマーを用いた有機電子デバイス、特に
電子写真感光体を提供することにある。本発明の他の目
的は、電荷発生材料や電荷発生層からの電荷注入性が高
く、残留電位の少ない新規な電荷輸送性ポリマーを含有
する電子写真感光体を提供することにある。
な実情に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明
の目的は、電荷輸送性が高く、化学的安定性に優れてい
るとともに、高い溶解性及び良好な成膜性を有する新規
な電荷輸送性ポリマーを用いた有機電子デバイス、特に
電子写真感光体を提供することにある。本発明の他の目
的は、電荷発生材料や電荷発生層からの電荷注入性が高
く、残留電位の少ない新規な電荷輸送性ポリマーを含有
する電子写真感光体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、従来の技
術における上記した問題点を解消するために鋭意検討し
た結果、特定の化学構造を持つ新規な電荷輸送性ポリマ
ーのみが、高い電荷輸送性及び耐摩耗性を有するととも
に、その他の特性をも満足する良好なものであり、これ
を用いた有機電子デバイス、特に電子写真感光体は、従
来公知の各種の電荷発生材料と組合せて用いることによ
り良好な電子写真特性及び高耐久性を有することを見出
し、本発明を完成するに至った。
術における上記した問題点を解消するために鋭意検討し
た結果、特定の化学構造を持つ新規な電荷輸送性ポリマ
ーのみが、高い電荷輸送性及び耐摩耗性を有するととも
に、その他の特性をも満足する良好なものであり、これ
を用いた有機電子デバイス、特に電子写真感光体は、従
来公知の各種の電荷発生材料と組合せて用いることによ
り良好な電子写真特性及び高耐久性を有することを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0010】本発明の有機電子デバイスは、機能層の電
荷輸送材料として、下記一般式(I−1)、一般式(I
−2)または一般式(I−3)で示される電荷輸送性ポ
リマーを含有することを特徴とする。
荷輸送材料として、下記一般式(I−1)、一般式(I
−2)または一般式(I−3)で示される電荷輸送性ポ
リマーを含有することを特徴とする。
【化4】 [式中、Y及びZは、それぞれ独立に炭化水素基を表
し、Aは下記一般式(II)で示される基を表し、B及び
B′は、それぞれ独立に−O−(Y−O)m −Hまたは
−O−(Y−O)m −CO−Z−CO−OR(ここで、
Rは水素原子、アルキル基またはアラルキル基であ
る。)を表し、Eは−O−(Y−O)t −または−Z−
を表す。mは1〜5の整数であり、tは0または1であ
り、pは5〜5000の整数である。]
し、Aは下記一般式(II)で示される基を表し、B及び
B′は、それぞれ独立に−O−(Y−O)m −Hまたは
−O−(Y−O)m −CO−Z−CO−OR(ここで、
Rは水素原子、アルキル基またはアラルキル基であ
る。)を表し、Eは−O−(Y−O)t −または−Z−
を表す。mは1〜5の整数であり、tは0または1であ
り、pは5〜5000の整数である。]
【化5】 (式中、Ra 及びRb は、それぞれ独立にベンゼン環の
電子吸引性基を表し、Xは芳香族基を表す。nは1〜5
の整数であり、kは0または1である。)
電子吸引性基を表し、Xは芳香族基を表す。nは1〜5
の整数であり、kは0または1である。)
【0011】本発明の有機電子デバイス、特に電子写真
感光体に用いる上記一般式(I−1)、一般式(I−
2)または一般式(I−3)で示される電荷輸送性ポリ
マーは、Aが下記一般式(III)で示される基
感光体に用いる上記一般式(I−1)、一般式(I−
2)または一般式(I−3)で示される電荷輸送性ポリ
マーは、Aが下記一般式(III)で示される基
【化6】 (式中、R1 はアルキル基を表し、R2 及びR3 は、そ
れぞれ独立にベンゼン環の電子吸引性基を表す。nは1
〜5の整数である。)であることが好ましい。本発明の
電子写真感光体は、導電性支持体上に感光層を有する電
子写真感光体であって、上記一般式(I−1)、一般式
(I−2)または一般式(I−3)で示される電荷輸送
性ポリマーを表面層に含有することを特徴とする。
れぞれ独立にベンゼン環の電子吸引性基を表す。nは1
〜5の整数である。)であることが好ましい。本発明の
電子写真感光体は、導電性支持体上に感光層を有する電
子写真感光体であって、上記一般式(I−1)、一般式
(I−2)または一般式(I−3)で示される電荷輸送
性ポリマーを表面層に含有することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明に使用される新規な電荷輸送性ポリマー
は、下記一般式(I−1)または一般式(I−2)で示
されるポリエステル系樹脂または一般式(I−3)で示
されるポリカーボネート系樹脂である。
する。本発明に使用される新規な電荷輸送性ポリマー
は、下記一般式(I−1)または一般式(I−2)で示
されるポリエステル系樹脂または一般式(I−3)で示
されるポリカーボネート系樹脂である。
【化7】
【0013】一般式(I−1)〜(I−3)において、
Aは下記一般式(II)で示される基である。
Aは下記一般式(II)で示される基である。
【化8】 一般式(II)において、Ra 及びRb は、1個のベンゼ
ン環の2位及び5位に結合する置換基であり、それぞれ
ベンゼン環の電子を吸引することができる電子吸引性の
官能基であれば如何なるものでもよいが、好ましくはハ
ロゲン原子又はハロゲン化アルキルである。また、Xと
しては、芳香族基であるが、ベンゼン、ビフェニルまた
はそれらのアルキル置換体が好ましく、それらの中でも
3,3′−ジアルキルビフェニル等がより好ましい。n
は1〜5の整数であり、また、kは0または1である。
ン環の2位及び5位に結合する置換基であり、それぞれ
ベンゼン環の電子を吸引することができる電子吸引性の
官能基であれば如何なるものでもよいが、好ましくはハ
ロゲン原子又はハロゲン化アルキルである。また、Xと
しては、芳香族基であるが、ベンゼン、ビフェニルまた
はそれらのアルキル置換体が好ましく、それらの中でも
3,3′−ジアルキルビフェニル等がより好ましい。n
は1〜5の整数であり、また、kは0または1である。
【0014】また、Aは、下記一般式 (III)で示される
基であることが好ましい。
基であることが好ましい。
【化9】
【0015】一般式 (III)は、一般式(II)においてk
=1の場合に該当するものであり、R1 はアルキル基で
あるが、例えば、メチル、エチル、iso−プロピルま
たはtert−ブチル等の低級アルキル基が好ましい。
また、R2 及びR3 は、それぞれ上記一般式(II)にお
けるRa 及びRb に対応していて、1個のベンゼン環の
2位及び5位に結合する置換基であり、それらと同じく
ベンゼン環の電子を吸引することができる電子吸引性の
官能基であれば如何なるものでもよいが、同一であって
も異なっていてもよく、ハロゲン原子またはハロゲン化
アルキルから選ばれることが好ましい。そのハロゲン原
子としては、フッ素原子、塩素原子または臭素原子が好
ましく、また、そのハロゲン化アルキル基としては、ア
ルキル基中の少なくとも1個の水素原子がハロゲン原子
で置換されたものであり、メチル基の3個の水素原子の
中で1〜3個がフッ素原子で置換されたものが好まし
く、より好ましくはトリフロロメチル基(CF3 )であ
る。nは1〜5の整数であるが、1または2が好まし
い。
=1の場合に該当するものであり、R1 はアルキル基で
あるが、例えば、メチル、エチル、iso−プロピルま
たはtert−ブチル等の低級アルキル基が好ましい。
また、R2 及びR3 は、それぞれ上記一般式(II)にお
けるRa 及びRb に対応していて、1個のベンゼン環の
2位及び5位に結合する置換基であり、それらと同じく
ベンゼン環の電子を吸引することができる電子吸引性の
官能基であれば如何なるものでもよいが、同一であって
も異なっていてもよく、ハロゲン原子またはハロゲン化
アルキルから選ばれることが好ましい。そのハロゲン原
子としては、フッ素原子、塩素原子または臭素原子が好
ましく、また、そのハロゲン化アルキル基としては、ア
ルキル基中の少なくとも1個の水素原子がハロゲン原子
で置換されたものであり、メチル基の3個の水素原子の
中で1〜3個がフッ素原子で置換されたものが好まし
く、より好ましくはトリフロロメチル基(CF3 )であ
る。nは1〜5の整数であるが、1または2が好まし
い。
【0016】上記一般式(I−2)におけるB及びB′
は、それぞれ−O−(Y−O)m −Hまたは−O−(Y
−O)m −CO−Z−CO−OR(ここで、Rは水素原
子、アルキル基またはアラルキル基である。Y及びZ
は、それぞれ炭化水素であり、mは1〜5の整数であ
る。)である。
は、それぞれ−O−(Y−O)m −Hまたは−O−(Y
−O)m −CO−Z−CO−OR(ここで、Rは水素原
子、アルキル基またはアラルキル基である。Y及びZ
は、それぞれ炭化水素であり、mは1〜5の整数であ
る。)である。
【0017】また、上記のY及びZとしては、それぞれ
炭化水素基であるが、具体的には、下記の基(1)〜
(7)から選択される基が挙げられる。
炭化水素基であるが、具体的には、下記の基(1)〜
(7)から選択される基が挙げられる。
【化10】 上記の基において、R4 及びR5 は、それぞれ水素原
子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコ
キシ基、置換もしくは未置換のフェニル基、置換もしく
は未置換のアラルキル基またはハロゲン原子を表わす。
a及びbは、それぞれ1〜10の整数であり、c及びe
は、それぞれ0〜2の整数であり、d及びfは、それぞ
れ0または1である。
子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコ
キシ基、置換もしくは未置換のフェニル基、置換もしく
は未置換のアラルキル基またはハロゲン原子を表わす。
a及びbは、それぞれ1〜10の整数であり、c及びe
は、それぞれ0〜2の整数であり、d及びfは、それぞ
れ0または1である。
【0018】Vは下記の基(8)〜(17)から選択さ
れる基を表す。
れる基を表す。
【化11】 (ここで、gは1〜10の整数であり、hは1〜3の整
数である。)
数である。)
【0019】上記一般式(I−3)で示されるポリカー
ボネート樹脂において、Eは−O−(Y−O)t −また
は−Z−であり、このY及びZは、前記したと同意義を
有し、tは0または1である。また、その繰り返し単位
数(重合度)pは5〜5,000の範囲である。
ボネート樹脂において、Eは−O−(Y−O)t −また
は−Z−であり、このY及びZは、前記したと同意義を
有し、tは0または1である。また、その繰り返し単位
数(重合度)pは5〜5,000の範囲である。
【0020】本発明に用いる上記した電荷輸送性ポリマ
ーについて、具体的な化合物を下記表1〜表8(表1〜
3は、ポリエステル系樹脂である。また、表4〜8は、
ポリカーボネート系樹脂である。)に示すが、本発明は
これらのものに限られない。
ーについて、具体的な化合物を下記表1〜表8(表1〜
3は、ポリエステル系樹脂である。また、表4〜8は、
ポリカーボネート系樹脂である。)に示すが、本発明は
これらのものに限られない。
【0021】
【表1】(R2 及びR3 が、同一のハロゲン原子である
もの)
もの)
【0022】
【表2】(R2 及びR3 が、同一のハロゲン化アルキル
基であるもの)
基であるもの)
【0023】
【表3】(R2 及びR3 の少なくとも一方が、ハロゲン
化アルキル基であるもの)
化アルキル基であるもの)
【0024】(一般式(I−3)で示されるポリカーボ
ネート系樹脂に属するもの)
ネート系樹脂に属するもの)
【表4】
【0025】
【表5】
【0026】
【表6】
【0027】
【表7】
【0028】
【表8】
【0029】本発明に用いる上記電荷輸送性ポリマー
は、重合度が5〜5,000の範囲、好ましくは10〜
1,000の範囲のものであり、また、その重量平均分
子量Mwでは10,000〜300,000の範囲のも
のが好ましい。
は、重合度が5〜5,000の範囲、好ましくは10〜
1,000の範囲のものであり、また、その重量平均分
子量Mwでは10,000〜300,000の範囲のも
のが好ましい。
【0030】本発明において、上記した電荷輸送性ポリ
マーは有機電子デバイスの機能層に使用される。本発明
の有機電子デバイスには、その電荷輸送性ポリマーを単
独で使用してもよいし、或いはそれと相溶可能な絶縁性
ポリマーと併用してもよい。本発明に用いる電荷輸送性
ポリマーは、有機電子デバイス、特に電子写真用感光体
または有機電界発光素子等に応用されるものであり、具
体的には、支持体上に上記電荷輸送性ポリマーを含有す
る層を設けた構造のものに使用される。本発明における
有機電子デバイスの代表的なものとしては、感光層を有
する電子写真用感光体が挙げられるが、特に、上記一般
式(I−1)で示される電荷輸送性ポリマー、一般式
(I−2)で示される電荷輸送性ポリマーまたは一般式
(I−3)で示される電荷輸送性ポリマーを電子写真用
感光体の表面層に含有するものである。
マーは有機電子デバイスの機能層に使用される。本発明
の有機電子デバイスには、その電荷輸送性ポリマーを単
独で使用してもよいし、或いはそれと相溶可能な絶縁性
ポリマーと併用してもよい。本発明に用いる電荷輸送性
ポリマーは、有機電子デバイス、特に電子写真用感光体
または有機電界発光素子等に応用されるものであり、具
体的には、支持体上に上記電荷輸送性ポリマーを含有す
る層を設けた構造のものに使用される。本発明における
有機電子デバイスの代表的なものとしては、感光層を有
する電子写真用感光体が挙げられるが、特に、上記一般
式(I−1)で示される電荷輸送性ポリマー、一般式
(I−2)で示される電荷輸送性ポリマーまたは一般式
(I−3)で示される電荷輸送性ポリマーを電子写真用
感光体の表面層に含有するものである。
【0031】次に、上記電荷輸送性ポリマーを用いた本
発明の電子写真用感光体について説明する。図1〜図6
は、本発明の電子写真用感光体の断面を示す模式図であ
り、感光層が積層構造のものを図1〜図4に示してお
り、また、単層構造のものを図5及び図6に示してい
る。図1においては、導電性支持体3上に電荷発生層1
が設けられ、その上に電荷輸送層2が設けられている。
図2においては、更に、導電性支持体3と電荷発生層1
の間に下引き層4が設けられており、また、図3におい
ては、表面に保護層5が設けられている。また、図4に
おいては、下引き層4と保護層5の両者が設けられてい
る。図5は、導電性支持体3上に感光層6が設けられて
いるものであり、また、図6は、導電性支持体3と感光
層の間に下引き層4が設けられているものである。
発明の電子写真用感光体について説明する。図1〜図6
は、本発明の電子写真用感光体の断面を示す模式図であ
り、感光層が積層構造のものを図1〜図4に示してお
り、また、単層構造のものを図5及び図6に示してい
る。図1においては、導電性支持体3上に電荷発生層1
が設けられ、その上に電荷輸送層2が設けられている。
図2においては、更に、導電性支持体3と電荷発生層1
の間に下引き層4が設けられており、また、図3におい
ては、表面に保護層5が設けられている。また、図4に
おいては、下引き層4と保護層5の両者が設けられてい
る。図5は、導電性支持体3上に感光層6が設けられて
いるものであり、また、図6は、導電性支持体3と感光
層の間に下引き層4が設けられているものである。
【0032】導電性支持体としては、アルミニウム、ニ
ッケル、クロム、ステンレス鋼等の金属類、アルミニウ
ム、チタニウム、ニッケル、クロム、ステンレス、金、
バナジウム、酸化錫、酸化インジウム、ITO等の薄膜
を設けたプラスチックフィルム等または導電性付与剤を
塗布または含浸させた紙或いはプラスチックフィルム等
があげられる。これらの導電性支持体は、ドラム状、シ
ート状、プレート状等、適宜の形状のものとして使用さ
れるが、これらに限定されるものではない。更に導電性
支持体の表面は、必要に応じて画質に影響のない範囲で
各種の処理を行うことができる。例えば、表面の酸化処
理、薬品処理や着色処理等または砂目立て等の乱反射処
理を行うこともできる。
ッケル、クロム、ステンレス鋼等の金属類、アルミニウ
ム、チタニウム、ニッケル、クロム、ステンレス、金、
バナジウム、酸化錫、酸化インジウム、ITO等の薄膜
を設けたプラスチックフィルム等または導電性付与剤を
塗布または含浸させた紙或いはプラスチックフィルム等
があげられる。これらの導電性支持体は、ドラム状、シ
ート状、プレート状等、適宜の形状のものとして使用さ
れるが、これらに限定されるものではない。更に導電性
支持体の表面は、必要に応じて画質に影響のない範囲で
各種の処理を行うことができる。例えば、表面の酸化処
理、薬品処理や着色処理等または砂目立て等の乱反射処
理を行うこともできる。
【0033】また、導電性支持体と電荷発生層の間に下
引き層を設けてもよい。下引き層は積層構造からなる感
光層の帯電時において、導電性支持体から感光層への電
荷の注入を阻止するとともに、感光層を導電性支持体に
対して一体的に接着保持せしめる接着層としての作用、
或いは場合によっては導電性支持体の光の反射光防止作
用等を行う。
引き層を設けてもよい。下引き層は積層構造からなる感
光層の帯電時において、導電性支持体から感光層への電
荷の注入を阻止するとともに、感光層を導電性支持体に
対して一体的に接着保持せしめる接着層としての作用、
或いは場合によっては導電性支持体の光の反射光防止作
用等を行う。
【0034】この下引き層に用いる材料としては、ポリ
エチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、メ
タクリル樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸
ビニル樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート樹脂、
ポリウレタン樹脂、ポリイミド樹脂、塩化ビニリデン樹
脂、ポリビニルアセタール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体、ポリビニルアルコール樹脂、水溶性ポリエ
ステル樹脂、ニトロセルロース、カゼイン、ゼラチン、
ポリグルタミン酸、澱粉、スターチアセテート、アミノ
澱粉、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ジルコニ
ウムキレート化合物、チタニルキレート化合物、チタニ
ルアルコキシド化合物、有機チタニル化合物、シランカ
ップリング剤等の公知の材料が挙げられる。また、下引
き層の膜厚は、0.01〜10μm、好ましくは0.0
5〜2μmの範囲が適当である。この下引き層を設ける
際の塗布方法としては、ブレードコーティング法、ワイ
ヤーバーコーティング法、スプレーコーティング法、浸
漬コーティング法、ビードコーティング法、エアーナイ
フコーティング法、カーテンコーティング法等の公知方
法を用いることができる。
エチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、メ
タクリル樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸
ビニル樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート樹脂、
ポリウレタン樹脂、ポリイミド樹脂、塩化ビニリデン樹
脂、ポリビニルアセタール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体、ポリビニルアルコール樹脂、水溶性ポリエ
ステル樹脂、ニトロセルロース、カゼイン、ゼラチン、
ポリグルタミン酸、澱粉、スターチアセテート、アミノ
澱粉、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ジルコニ
ウムキレート化合物、チタニルキレート化合物、チタニ
ルアルコキシド化合物、有機チタニル化合物、シランカ
ップリング剤等の公知の材料が挙げられる。また、下引
き層の膜厚は、0.01〜10μm、好ましくは0.0
5〜2μmの範囲が適当である。この下引き層を設ける
際の塗布方法としては、ブレードコーティング法、ワイ
ヤーバーコーティング法、スプレーコーティング法、浸
漬コーティング法、ビードコーティング法、エアーナイ
フコーティング法、カーテンコーティング法等の公知方
法を用いることができる。
【0035】導電性支持体の上には、感光層が設けられ
るが、感光層は、単層構造でも電荷発生層と電荷輸送層
とに機能分離された積層構造であってもよい。積層構造
の場合、電荷発生層および電荷輸送層のいずれが導電性
支持体側であってもよい。感光層が積層構造の場合に
は、電荷発生層は、電荷発生材料を結着樹脂中に分散さ
せて構成される。電荷発生材料としては、ビスアゾ顔
料、フタロシアニン顔料、スクアリリウム顔料、ペリレ
ン顔料、ジブロモアントアントロン等の公知の如何なる
電荷発生材料も使用できるが、特に、フタロシアニン顔
料を使用することが好ましい。
るが、感光層は、単層構造でも電荷発生層と電荷輸送層
とに機能分離された積層構造であってもよい。積層構造
の場合、電荷発生層および電荷輸送層のいずれが導電性
支持体側であってもよい。感光層が積層構造の場合に
は、電荷発生層は、電荷発生材料を結着樹脂中に分散さ
せて構成される。電荷発生材料としては、ビスアゾ顔
料、フタロシアニン顔料、スクアリリウム顔料、ペリレ
ン顔料、ジブロモアントアントロン等の公知の如何なる
電荷発生材料も使用できるが、特に、フタロシアニン顔
料を使用することが好ましい。
【0036】本発明に用いられる好ましいフタロシアニ
ン顔料は、そのフタロシアニン結晶を、自動乳鉢、遊星
ミル、振動ミル、CFミル、ローラーミル、サンドミ
ル、ニーダー等を用いて機械的に乾式粉砕するか、乾式
粉砕後に溶剤と共にボールミル、乳鉢、サンドミル、ニ
ーダー等を用いて湿式粉砕処理を行うことにより製造す
ることができる。上記の処理に使用される溶剤は、芳香
族類(トルエン、クロロベンゼン等)、アミド類(ジメ
チルホルムアミド、N−メチルピロリドン等)、脂肪族
アルコール類(メタノール、エタノール、ブタノール
等)、脂肪族多価アルコール類(エチレングリコール、
グリセリン、ポリエチレングリコール等)、芳香族アル
コール類(ベンジルアルコール、フェネチルアルコール
等)、エステル類(酢酸エステル、酢酸ブチル等)、ケ
トン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、ジメチル
スルホキシド、エーテル類(ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン等)、さらには、これらの数種の混合系、
水とこれら有機溶剤の混合系等である。その溶剤の使用
量は、フタロシアニン顔料の1〜200部、好ましくは
10〜100部の範囲で用いられる。処理温度は、0℃
〜溶剤の沸点以下、好ましくは10〜60℃の範囲であ
る。また、粉砕の際に食塩、ぼう硝等の磨砕助剤を用い
ることもできる。磨砕助剤は顔料の0.5〜20倍、好
ましくは1〜10倍の範囲で用いられる。
ン顔料は、そのフタロシアニン結晶を、自動乳鉢、遊星
ミル、振動ミル、CFミル、ローラーミル、サンドミ
ル、ニーダー等を用いて機械的に乾式粉砕するか、乾式
粉砕後に溶剤と共にボールミル、乳鉢、サンドミル、ニ
ーダー等を用いて湿式粉砕処理を行うことにより製造す
ることができる。上記の処理に使用される溶剤は、芳香
族類(トルエン、クロロベンゼン等)、アミド類(ジメ
チルホルムアミド、N−メチルピロリドン等)、脂肪族
アルコール類(メタノール、エタノール、ブタノール
等)、脂肪族多価アルコール類(エチレングリコール、
グリセリン、ポリエチレングリコール等)、芳香族アル
コール類(ベンジルアルコール、フェネチルアルコール
等)、エステル類(酢酸エステル、酢酸ブチル等)、ケ
トン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、ジメチル
スルホキシド、エーテル類(ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン等)、さらには、これらの数種の混合系、
水とこれら有機溶剤の混合系等である。その溶剤の使用
量は、フタロシアニン顔料の1〜200部、好ましくは
10〜100部の範囲で用いられる。処理温度は、0℃
〜溶剤の沸点以下、好ましくは10〜60℃の範囲であ
る。また、粉砕の際に食塩、ぼう硝等の磨砕助剤を用い
ることもできる。磨砕助剤は顔料の0.5〜20倍、好
ましくは1〜10倍の範囲で用いられる。
【0037】電荷発生層に用いる結着樹脂としては、広
範な絶縁性樹脂から選択することができる。また、ポリ
−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセン、
ポリビニルピレン、ポリシラン等の有機光導電性ポリマ
ーから選択することもできる。なかでも、好ましい結着
樹脂としては、ポリビニルブチラール樹脂、ポリアリレ
ート樹脂(ビスフェノールAとフタル酸の重縮合体
等)、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、フェ
ノキシ樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリア
ミド樹脂、アクリル樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポ
リビニルピリジン樹脂、セルロース樹脂、ウレタン樹
脂、エポキシ樹脂、カゼイン、ポリビニルアルコール樹
脂、ポリビニルピロリドン樹脂等の絶縁性樹脂をあげる
ことができるが、これらに限定されるものではない。こ
れらの結着樹脂は、単独で又は2種以上を混合して用い
ることができる。
範な絶縁性樹脂から選択することができる。また、ポリ
−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセン、
ポリビニルピレン、ポリシラン等の有機光導電性ポリマ
ーから選択することもできる。なかでも、好ましい結着
樹脂としては、ポリビニルブチラール樹脂、ポリアリレ
ート樹脂(ビスフェノールAとフタル酸の重縮合体
等)、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、フェ
ノキシ樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリア
ミド樹脂、アクリル樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポ
リビニルピリジン樹脂、セルロース樹脂、ウレタン樹
脂、エポキシ樹脂、カゼイン、ポリビニルアルコール樹
脂、ポリビニルピロリドン樹脂等の絶縁性樹脂をあげる
ことができるが、これらに限定されるものではない。こ
れらの結着樹脂は、単独で又は2種以上を混合して用い
ることができる。
【0038】また、電荷発生材料と結着樹脂との配合比
(重量比)は10:1〜1:10の範囲が好ましい。ま
た、これらを分散させる方法としては、ボールミル分散
法、アトライター分散法、サンドミル分散法等の公知方
法を用いることができる。更に、この分散の際には、粒
子径を0.5μm以下、好ましくは0.3μm以下、更
に好ましくは0.15μm以下にすることが有効であ
る。これらの分散に用いる溶剤としては、メタノール、
エタノール、n−プロパノール、n−ブタノール、ベン
ジルアルコール、メチルセルソルブ、エチルセルソル
ブ、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ン、酢酸メチル、酢酸n−ブチル、ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン、メチレンクロライド、クロロホルム、ク
ロルベンゼン、トルエン等の通常の有機溶剤があげら
れ、これらは単独で又は2種以上を混合して用いること
ができる。電荷発生層の膜厚は、0.2〜2.0μmの
範囲に設定される。
(重量比)は10:1〜1:10の範囲が好ましい。ま
た、これらを分散させる方法としては、ボールミル分散
法、アトライター分散法、サンドミル分散法等の公知方
法を用いることができる。更に、この分散の際には、粒
子径を0.5μm以下、好ましくは0.3μm以下、更
に好ましくは0.15μm以下にすることが有効であ
る。これらの分散に用いる溶剤としては、メタノール、
エタノール、n−プロパノール、n−ブタノール、ベン
ジルアルコール、メチルセルソルブ、エチルセルソル
ブ、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ン、酢酸メチル、酢酸n−ブチル、ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン、メチレンクロライド、クロロホルム、ク
ロルベンゼン、トルエン等の通常の有機溶剤があげら
れ、これらは単独で又は2種以上を混合して用いること
ができる。電荷発生層の膜厚は、0.2〜2.0μmの
範囲に設定される。
【0039】次に、電荷輸送層は、電荷輸送材料として
前記した一般式(I−1)〜(I−3)で示される電荷
輸送性ポリマーを、単独で用いるかまたは公知の結着樹
脂や他のヒドラゾン系電荷輸送材料、トリアリールアミ
ン系電荷輸送材料、スチルベン系電荷輸送材料と併用す
る。その結着樹脂としては、ポリカーボネート樹脂、ポ
リエステル樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ
塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリスチレ
ン樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、スチレンブタジエ
ン共重合体、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合
体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢
酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、シリコーン樹脂、
シリコーン−アルキッド樹脂、フェノール−ホルムアル
デヒド樹脂、スチレン−アルキッド樹脂、ポリ−N−ビ
ニルカルバゾール、ポリシラン等の公知の樹脂を用いる
ことができるが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
前記した一般式(I−1)〜(I−3)で示される電荷
輸送性ポリマーを、単独で用いるかまたは公知の結着樹
脂や他のヒドラゾン系電荷輸送材料、トリアリールアミ
ン系電荷輸送材料、スチルベン系電荷輸送材料と併用す
る。その結着樹脂としては、ポリカーボネート樹脂、ポ
リエステル樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ
塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリスチレ
ン樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、スチレンブタジエ
ン共重合体、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合
体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢
酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、シリコーン樹脂、
シリコーン−アルキッド樹脂、フェノール−ホルムアル
デヒド樹脂、スチレン−アルキッド樹脂、ポリ−N−ビ
ニルカルバゾール、ポリシラン等の公知の樹脂を用いる
ことができるが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0040】これらの結着樹脂の中で、下記構造(a)
〜(e)で示されるポリカーボネート樹脂、或いは、そ
れらを共重合させたポリカーボネート樹脂を用いた場
合、相溶性がよく均一な膜が得られ、特に良好な特性を
示す。これらのポリカーボネート樹脂の分子量として
は、粘度平均分子量として10,000〜100,00
0、好ましくは10,000〜50,000の範囲のも
のが用いられる。
〜(e)で示されるポリカーボネート樹脂、或いは、そ
れらを共重合させたポリカーボネート樹脂を用いた場
合、相溶性がよく均一な膜が得られ、特に良好な特性を
示す。これらのポリカーボネート樹脂の分子量として
は、粘度平均分子量として10,000〜100,00
0、好ましくは10,000〜50,000の範囲のも
のが用いられる。
【0041】
【化12】 (qは、上記分子量の範囲の重合度を意味する。)
【0042】電荷輸送性ポリマーとこれらの結着樹脂と
の配合比(重量比)は、電荷輸送性ポリマー:結着樹脂
=10:0〜8:10の範囲が好ましい。また、他の電
荷輸送材料と混合する場合には、電荷輸送性ポリマー+
結着樹脂:電荷輸送材料=10:0〜10:8の範囲が
好ましい。また、電荷輸送層の膜厚は、5〜50μmの
範囲に設定される。
の配合比(重量比)は、電荷輸送性ポリマー:結着樹脂
=10:0〜8:10の範囲が好ましい。また、他の電
荷輸送材料と混合する場合には、電荷輸送性ポリマー+
結着樹脂:電荷輸送材料=10:0〜10:8の範囲が
好ましい。また、電荷輸送層の膜厚は、5〜50μmの
範囲に設定される。
【0043】本発明において、感光層が単層構造の場合
には、電荷輸送材料として上記電荷輸送性ポリマーを使
用し、結着樹脂中に含有させた電荷発生材料と共に感光
層が形成される。電荷発生材料としては、公知のもので
あれば、如何なるものも使用できるが、上記フタロシア
ニン顔料を使用することが好ましい。結着樹脂として
は、電荷発生層および電荷輸送層に関して記載した上記
の樹脂が使用される。上記積層型の電荷輸送層を形成す
る配合比に加えて、さらに、電荷輸送材料:電荷発生材
料=10:0.5〜10:10、好ましくは10:1〜
10:8の範囲で使用される。また、感光層の膜厚は、
5〜50μm、好ましくは10〜35μm、さらに好ま
しくは15〜30μmの範囲に設定される。
には、電荷輸送材料として上記電荷輸送性ポリマーを使
用し、結着樹脂中に含有させた電荷発生材料と共に感光
層が形成される。電荷発生材料としては、公知のもので
あれば、如何なるものも使用できるが、上記フタロシア
ニン顔料を使用することが好ましい。結着樹脂として
は、電荷発生層および電荷輸送層に関して記載した上記
の樹脂が使用される。上記積層型の電荷輸送層を形成す
る配合比に加えて、さらに、電荷輸送材料:電荷発生材
料=10:0.5〜10:10、好ましくは10:1〜
10:8の範囲で使用される。また、感光層の膜厚は、
5〜50μm、好ましくは10〜35μm、さらに好ま
しくは15〜30μmの範囲に設定される。
【0044】
【実施例】以下、実施例等によって本発明を具体的に説
明する。なお、「部」は、「重量部」を意味する。 実施例1 アルミニウム基板上に、ジルコニウム化合物(オルガチ
ックスZC540、マツモト製薬社製)10部およびシ
ラン化合物(A1110、日本ユニカー社製)1部と、
イソプロパノール40部およびブタノール20部からな
る溶液を用いて浸漬コーティング法により塗布し、これ
を150℃において10分間加熱乾燥させて、膜厚0.
5μmの下引き層を形成した。次に、図7に示すX線回
折スペクトルを有するヒドロキシガリウムフタロシアニ
ン1部を、カルボキシル変性塩化ビニルー酢酸ビニル共
重合体(VMCH、ユニオンカーバイド社製)1部およ
びクロロベンゼン100部と混合し、ガラスビーズとと
もにペイントシェーカーで1時間分散処理して得られた
塗布液を、下引き層の上に浸漬コーティング法で塗布
し、これを100℃において10分間加熱乾燥させて、
膜厚0.25μmの電荷発生層を形成した。次に、前記
表中に化合物No.A−2として示す電荷輸送性ポリマ
ー0.2部をモノクロロベンゼン1.5部に溶解させて
得られた塗布液を、上記電荷発生層の上にワイヤーバー
コーティング法で塗布し、これを120℃において1時
間加熱乾燥させて、膜厚15μmの電荷輸送層を表面層
として形成させることにより電子写真用感光体を作製し
た。
明する。なお、「部」は、「重量部」を意味する。 実施例1 アルミニウム基板上に、ジルコニウム化合物(オルガチ
ックスZC540、マツモト製薬社製)10部およびシ
ラン化合物(A1110、日本ユニカー社製)1部と、
イソプロパノール40部およびブタノール20部からな
る溶液を用いて浸漬コーティング法により塗布し、これ
を150℃において10分間加熱乾燥させて、膜厚0.
5μmの下引き層を形成した。次に、図7に示すX線回
折スペクトルを有するヒドロキシガリウムフタロシアニ
ン1部を、カルボキシル変性塩化ビニルー酢酸ビニル共
重合体(VMCH、ユニオンカーバイド社製)1部およ
びクロロベンゼン100部と混合し、ガラスビーズとと
もにペイントシェーカーで1時間分散処理して得られた
塗布液を、下引き層の上に浸漬コーティング法で塗布
し、これを100℃において10分間加熱乾燥させて、
膜厚0.25μmの電荷発生層を形成した。次に、前記
表中に化合物No.A−2として示す電荷輸送性ポリマ
ー0.2部をモノクロロベンゼン1.5部に溶解させて
得られた塗布液を、上記電荷発生層の上にワイヤーバー
コーティング法で塗布し、これを120℃において1時
間加熱乾燥させて、膜厚15μmの電荷輸送層を表面層
として形成させることにより電子写真用感光体を作製し
た。
【0045】実施例2〜10 実施例1に用いた電荷輸送性ポリマーNo.A−2を、
それぞれ表9に示す電荷輸送材料に代えたこと以外は、
実施例1と同様にして電子写真用感光体を作製した。
それぞれ表9に示す電荷輸送材料に代えたこと以外は、
実施例1と同様にして電子写真用感光体を作製した。
【0046】実施例11 実施例1に用いた電荷輸送性ポリマーNo.A−2の
0.2部を、電荷輸送性ポリマーNo.A−2の0.1
2部および前記構造式(c)で示されるポリカーボネー
ト樹脂(粘度平均分子量39,000)の0.08部に
代えたこと以外は、実施例1と同様にして電子写真用感
光体を作製した。
0.2部を、電荷輸送性ポリマーNo.A−2の0.1
2部および前記構造式(c)で示されるポリカーボネー
ト樹脂(粘度平均分子量39,000)の0.08部に
代えたこと以外は、実施例1と同様にして電子写真用感
光体を作製した。
【0047】比較例1 実施例1に用いた電荷輸送性ポリマーNo.A−2を、
ポリビニルカルバゾール(PVK)に代えたこと以外
は、実施例1と同様にして電子写真用感光体を作製し
た。 比較例2 実施例1に用いた電荷輸送性ポリマーNo.A−2を、
下記式(IV)で示すポリマーに代えたこと以外は、実施
例1と同様にして電子写真用感光体を作製した。
ポリビニルカルバゾール(PVK)に代えたこと以外
は、実施例1と同様にして電子写真用感光体を作製し
た。 比較例2 実施例1に用いた電荷輸送性ポリマーNo.A−2を、
下記式(IV)で示すポリマーに代えたこと以外は、実施
例1と同様にして電子写真用感光体を作製した。
【化13】 式(IV)において、p=190であり、A1 は下記式で
ある。
ある。
【化14】
【0048】比較例3 実施例1に用いた電荷輸送性ポリマーNo.A−2を、
下記式(V)で示すポリマーに代えたこと以外は、実施
例1と同様にして電子写真用感光体を作製した。
下記式(V)で示すポリマーに代えたこと以外は、実施
例1と同様にして電子写真用感光体を作製した。
【化15】 式(V)において、p=200であり、A2 は下記式で
ある。
ある。
【化16】
【0049】比較例4 実施例1に用いた電荷輸送性ポリマーNo.A−2を、
下記式(VI)で示すポリマーに代えたこと以外は、実施
例1と同様にして電子写真用感光体を作製した。
下記式(VI)で示すポリマーに代えたこと以外は、実施
例1と同様にして電子写真用感光体を作製した。
【化17】 式(VI)において、p=180であり、A3 は下記式で
ある。
ある。
【化18】
【0050】比較例5 実施例1に用いた電荷輸送性ポリマーNo.A−2を、
下記式 (VII)で示すポリマーに代えたこと以外は、実施
例1と同様にして電子写真用感光体を作製した。
下記式 (VII)で示すポリマーに代えたこと以外は、実施
例1と同様にして電子写真用感光体を作製した。
【化19】 式 (VII)において、p=210であり、A4 は下記式で
ある。
ある。
【化20】
【0051】上記各実施例1〜11及び比較例1〜5で
得られた電子写真用感光体について、それらの電子写真
特性を次のようにして評価した。まず、電子写真用感光
体を静電複写紙試験装置(エレクトロスタティックアナ
ライザーEPA−8100、川口電気社製)を用いて、
常温常湿(20℃、40%RH)の環境下、−6KVの
コロナ放電を行って帯電させた後、タングステンランプ
の光を、モノクロメーターを用いて800nmの単色光
とし、感光体表面上で1μW/cm2 になるように調整
して照射した。そして、その表面電位V0(ボルト)及
び半減露光量E1/2 (erg/cm2 )を測定し、その
後、10ルックスの白色光を1秒間照射して、残留電位
VRP(ボルト)を測定した。更に上記の帯電及び露光を
1000回繰り返した後のV0 、E1/2 、VRPを測定
し、また、それらの変動量(ΔV0 、ΔE1/2 、Δ
VRP)についても評価した。
得られた電子写真用感光体について、それらの電子写真
特性を次のようにして評価した。まず、電子写真用感光
体を静電複写紙試験装置(エレクトロスタティックアナ
ライザーEPA−8100、川口電気社製)を用いて、
常温常湿(20℃、40%RH)の環境下、−6KVの
コロナ放電を行って帯電させた後、タングステンランプ
の光を、モノクロメーターを用いて800nmの単色光
とし、感光体表面上で1μW/cm2 になるように調整
して照射した。そして、その表面電位V0(ボルト)及
び半減露光量E1/2 (erg/cm2 )を測定し、その
後、10ルックスの白色光を1秒間照射して、残留電位
VRP(ボルト)を測定した。更に上記の帯電及び露光を
1000回繰り返した後のV0 、E1/2 、VRPを測定
し、また、それらの変動量(ΔV0 、ΔE1/2 、Δ
VRP)についても評価した。
【0052】次に、上記各実施例および比較例で得られ
た電子写真用感光体の摩耗量を測定するために、芯材と
して直径6mmのステンレス鋼棒に、弾性層として抵抗
106 Ω・cmの導電性EPDMゴムを用い、また、抵
抗層として109 Ω・cmのエピクロルヒドリンゴムを
用いて形成した導電性ロール(直径12mm)を作製
し、この導電性ロールと上記の各感光体とを、レーザー
ビームプリンター(XP−11改造機、富士ゼロックス
社製)に装着した。その導電性ロールに、DC:−55
0V、AC:1500V(ピーク間電圧)を印加して感
光層を一様に帯電させて、像露光、現像及び転写を行う
複写操作を5万回繰り返した後、その感光体の表面層の
摩耗量を測定した。これらの結果を表9に示す。
た電子写真用感光体の摩耗量を測定するために、芯材と
して直径6mmのステンレス鋼棒に、弾性層として抵抗
106 Ω・cmの導電性EPDMゴムを用い、また、抵
抗層として109 Ω・cmのエピクロルヒドリンゴムを
用いて形成した導電性ロール(直径12mm)を作製
し、この導電性ロールと上記の各感光体とを、レーザー
ビームプリンター(XP−11改造機、富士ゼロックス
社製)に装着した。その導電性ロールに、DC:−55
0V、AC:1500V(ピーク間電圧)を印加して感
光層を一様に帯電させて、像露光、現像及び転写を行う
複写操作を5万回繰り返した後、その感光体の表面層の
摩耗量を測定した。これらの結果を表9に示す。
【0053】
【表9】
【0054】実施例12 アルミニウム基板上に、ジルコニウム化合物(オルガチ
ックスZC540、マツモト製薬社製)10部およびシ
ラン化合物(A1110、日本ユニカー社製)1部と、
イソプロパノール40部およびブタノール20部からな
る溶液を用いて浸漬コーティング法により塗布し、これ
を150℃において10分間加熱乾燥させて、膜厚0.
5μmの下引き層を形成した。次に、図7に示すX線回
折スペクトルを有するヒドロキシガリウムフタロシアニ
ン1部を、カルボキシル変性塩化ビニルー酢酸ビニル共
重合体(VMCH、ユニオンカーバイド社製)1部およ
びクロロベンゼン100部と混合し、ガラスビーズとと
もにペイントシェーカーで1時間分散処理して得られた
塗布液を、下引き層の上に浸漬コーティング法で塗布
し、これを100℃において10分間加熱乾燥させて、
膜厚0.25μmの電荷発生層を形成した。次に、前記
表中に化合物No.B−2として示す電荷輸送性ポリマ
ー0.2部をモノクロロベンゼン1.5部に溶解させて
得られた塗布液を、上記電荷発生層の上にワイヤーバー
コーティング法で塗布し、これを120℃において1時
間加熱乾燥させて、膜厚15μmの電荷輸送層を形成さ
せることにより電子写真用感光体を作製した。
ックスZC540、マツモト製薬社製)10部およびシ
ラン化合物(A1110、日本ユニカー社製)1部と、
イソプロパノール40部およびブタノール20部からな
る溶液を用いて浸漬コーティング法により塗布し、これ
を150℃において10分間加熱乾燥させて、膜厚0.
5μmの下引き層を形成した。次に、図7に示すX線回
折スペクトルを有するヒドロキシガリウムフタロシアニ
ン1部を、カルボキシル変性塩化ビニルー酢酸ビニル共
重合体(VMCH、ユニオンカーバイド社製)1部およ
びクロロベンゼン100部と混合し、ガラスビーズとと
もにペイントシェーカーで1時間分散処理して得られた
塗布液を、下引き層の上に浸漬コーティング法で塗布
し、これを100℃において10分間加熱乾燥させて、
膜厚0.25μmの電荷発生層を形成した。次に、前記
表中に化合物No.B−2として示す電荷輸送性ポリマ
ー0.2部をモノクロロベンゼン1.5部に溶解させて
得られた塗布液を、上記電荷発生層の上にワイヤーバー
コーティング法で塗布し、これを120℃において1時
間加熱乾燥させて、膜厚15μmの電荷輸送層を形成さ
せることにより電子写真用感光体を作製した。
【0055】実施例13〜21 実施例12に用いた電荷輸送性ポリマーNo.B−2
を、それぞれ表10に示す電荷輸送材料に代えたこと以
外は、実施例12と同様にして電子写真用感光体を作製
した。
を、それぞれ表10に示す電荷輸送材料に代えたこと以
外は、実施例12と同様にして電子写真用感光体を作製
した。
【0056】実施例22 実施例12に用いた電荷輸送性ポリマーNo.B−2の
0.2部を、電荷輸送性ポリマーNo.B−2の0.1
2部および前記構造式(c)で示されるポリカーボネー
ト樹脂(粘度平均分子量39,000)の0.08部に
代えたこと以外は、実施例12と同様にして電子写真用
感光体を作製した。
0.2部を、電荷輸送性ポリマーNo.B−2の0.1
2部および前記構造式(c)で示されるポリカーボネー
ト樹脂(粘度平均分子量39,000)の0.08部に
代えたこと以外は、実施例12と同様にして電子写真用
感光体を作製した。
【0057】上記実施例12〜22で得られたそれぞれ
の電子写真用感光体について、前記と同様にして電子写
真特性を評価した。それらの結果を、前記比較例1の結
果とともに表10に示す。
の電子写真用感光体について、前記と同様にして電子写
真特性を評価した。それらの結果を、前記比較例1の結
果とともに表10に示す。
【表10】
【0058】実施例23 アルミニウム基板上に、ジルコニウム化合物(オルガチ
ックスZC540、マツモト製薬社製)10部およびシ
ラン化合物(A1110、日本ユニカー社製)1部と、
イソプロパノール40部およびブタノール20部からな
る溶液を用いて浸漬コーティング法により塗布し、これ
を150℃において10分間加熱乾燥させて、膜厚0.
5μmの下引き層を形成した。次に、図7に示すX線回
折スペクトルを有するヒドロキシガリウムフタロシアニ
ン1部を、カルボキシル変性塩化ビニルー酢酸ビニル共
重合体(VMCH、ユニオンカーバイド社製)1部およ
びクロロベンゼン100部と混合し、ガラスビーズとと
もにペイントシェーカーで1時間分散処理して得られた
塗布液を、下引き層の上に浸漬コーティング法で塗布
し、これを100℃において10分間加熱乾燥させて、
膜厚0.25μmの電荷発生層を形成した。次に、前記
表中に化合物No.C−3として示す電荷輸送性ポリマ
ー0.2部をモノクロロベンゼン1.5部に溶解させて
得られた塗布液を、上記電荷発生層の上にワイヤーバー
コーティング法で塗布し、これを120℃において1時
間加熱乾燥させて、膜厚15μmの電荷輸送層を形成さ
せることにより電子写真用感光体を作製した。
ックスZC540、マツモト製薬社製)10部およびシ
ラン化合物(A1110、日本ユニカー社製)1部と、
イソプロパノール40部およびブタノール20部からな
る溶液を用いて浸漬コーティング法により塗布し、これ
を150℃において10分間加熱乾燥させて、膜厚0.
5μmの下引き層を形成した。次に、図7に示すX線回
折スペクトルを有するヒドロキシガリウムフタロシアニ
ン1部を、カルボキシル変性塩化ビニルー酢酸ビニル共
重合体(VMCH、ユニオンカーバイド社製)1部およ
びクロロベンゼン100部と混合し、ガラスビーズとと
もにペイントシェーカーで1時間分散処理して得られた
塗布液を、下引き層の上に浸漬コーティング法で塗布
し、これを100℃において10分間加熱乾燥させて、
膜厚0.25μmの電荷発生層を形成した。次に、前記
表中に化合物No.C−3として示す電荷輸送性ポリマ
ー0.2部をモノクロロベンゼン1.5部に溶解させて
得られた塗布液を、上記電荷発生層の上にワイヤーバー
コーティング法で塗布し、これを120℃において1時
間加熱乾燥させて、膜厚15μmの電荷輸送層を形成さ
せることにより電子写真用感光体を作製した。
【0059】実施例24〜33 実施例23に用いた電荷輸送性ポリマーNo.C−3
を、それぞれ表11に示す電荷輸送材料に代えたこと以
外は、実施例23と同様にして電子写真用感光体を作製
した。
を、それぞれ表11に示す電荷輸送材料に代えたこと以
外は、実施例23と同様にして電子写真用感光体を作製
した。
【0060】実施例34 実施例23における電荷輸送性ポリマーNo.C−3の
0.2部を、電荷輸送性ポリマーNo.C−3の0.1
2部および前記構造式(c)で示されるポリカーボネー
ト樹脂(粘度平均分子量39,000)の0.08部に
代えたこと以外は、実施例23と同様にして電子写真用
感光体を作製した。
0.2部を、電荷輸送性ポリマーNo.C−3の0.1
2部および前記構造式(c)で示されるポリカーボネー
ト樹脂(粘度平均分子量39,000)の0.08部に
代えたこと以外は、実施例23と同様にして電子写真用
感光体を作製した。
【0061】上記実施例23〜34で得られたそれぞれ
の電子写真用感光体について、前記と同様にして電子写
真特性を評価した。それらの結果を、前記比較例1の結
果とともに表11に示す。
の電子写真用感光体について、前記と同様にして電子写
真特性を評価した。それらの結果を、前記比較例1の結
果とともに表11に示す。
【表11】
【0062】実施例35 アルミニウム基板上に、ジルコニウム化合物(オルガチ
ックスZC540、マツモト製薬社製)10部およびシ
ラン化合物(A1110、日本ユニカー社製)1部と、
イソプロパノール40部およびブタノール20部からな
る溶液を用いて浸漬コーティング法によって塗布し、こ
れを150℃において10分間加熱乾燥させて、膜厚
0.5μmの下引き層を形成した。次に、図7に示すX
線回折スペクトルを有するヒドロキシガリウムフタロシ
アニン1部を、カルボキシル変性塩化ビニルー酢酸ビニ
ル共重合体(VMCH、ユニオンカーバイド社製)1部
およびクロロベンゼン100部と混合し、ガラスビーズ
とともにペイントシェーカーで1時間分散処理して得ら
れた塗布液を、下引き層の上に浸漬コーティング法で塗
布し、これを100℃において10分間加熱乾燥させ
て、膜厚0.25μmの電荷発生層を形成した。次に、
前記表中に化合物No.D−2(p=150)として示
す電荷輸送性ポリマー0.2部をモノクロロベンゼン
1.5部に溶解させて得られた塗布液を、上記電荷発生
層の上にワイヤーバーコーティング法で塗布し、これを
120℃において1時間加熱乾燥させて、膜厚15μm
の電荷輸送層を形成させることにより電子写真用感光体
を作製した。得られた電子写真用感光体の電荷輸送層
は、平滑であり、良好な透明性を示していた。
ックスZC540、マツモト製薬社製)10部およびシ
ラン化合物(A1110、日本ユニカー社製)1部と、
イソプロパノール40部およびブタノール20部からな
る溶液を用いて浸漬コーティング法によって塗布し、こ
れを150℃において10分間加熱乾燥させて、膜厚
0.5μmの下引き層を形成した。次に、図7に示すX
線回折スペクトルを有するヒドロキシガリウムフタロシ
アニン1部を、カルボキシル変性塩化ビニルー酢酸ビニ
ル共重合体(VMCH、ユニオンカーバイド社製)1部
およびクロロベンゼン100部と混合し、ガラスビーズ
とともにペイントシェーカーで1時間分散処理して得ら
れた塗布液を、下引き層の上に浸漬コーティング法で塗
布し、これを100℃において10分間加熱乾燥させ
て、膜厚0.25μmの電荷発生層を形成した。次に、
前記表中に化合物No.D−2(p=150)として示
す電荷輸送性ポリマー0.2部をモノクロロベンゼン
1.5部に溶解させて得られた塗布液を、上記電荷発生
層の上にワイヤーバーコーティング法で塗布し、これを
120℃において1時間加熱乾燥させて、膜厚15μm
の電荷輸送層を形成させることにより電子写真用感光体
を作製した。得られた電子写真用感光体の電荷輸送層
は、平滑であり、良好な透明性を示していた。
【0063】実施例36〜42 実施例35に用いた電荷輸送性ポリマーNo.D−2
を、それぞれ表12に示す電荷輸送性ポリマーに代えた
こと以外は、実施例35と同様にして電子写真用感光体
を作製した。
を、それぞれ表12に示す電荷輸送性ポリマーに代えた
こと以外は、実施例35と同様にして電子写真用感光体
を作製した。
【0064】上記実施例35〜42で得られたそれぞれ
の電子写真用感光体について、前記と同様にして電子写
真特性を評価した。それらの結果を、前記比較例1の結
果とともに表12に示す。
の電子写真用感光体について、前記と同様にして電子写
真特性を評価した。それらの結果を、前記比較例1の結
果とともに表12に示す。
【0065】
【表12】
【0066】
【発明の効果】本発明に用いる電荷輸送性ポリマーは、
良好な電荷輸送性及び化学的安定性を有し、溶解性及び
成膜性にも優れた物質であり、電荷輸送材料として有機
電子デバイスの作製に有用である。また、本発明の有機
電子デバイス、特に電子写真用感光体は、上記した電荷
輸送性ポリマーを用いているから、高い光感度を保持す
ると共に、感光体の劣化による画質の低下がなく長期間
に亘って高品質の複写画像を形成できるという利点を有
する。
良好な電荷輸送性及び化学的安定性を有し、溶解性及び
成膜性にも優れた物質であり、電荷輸送材料として有機
電子デバイスの作製に有用である。また、本発明の有機
電子デバイス、特に電子写真用感光体は、上記した電荷
輸送性ポリマーを用いているから、高い光感度を保持す
ると共に、感光体の劣化による画質の低下がなく長期間
に亘って高品質の複写画像を形成できるという利点を有
する。
【図1】 本発明の電子写真用感光体における感光層が
積層構造であるものの一例を示す模式的断面図である。
積層構造であるものの一例を示す模式的断面図である。
【図2】 本発明の電子写真用感光体における感光層が
積層構造であるものの他の一例を示す模式的断面図であ
る。
積層構造であるものの他の一例を示す模式的断面図であ
る。
【図3】 本発明の電子写真用感光体における感光層が
積層構造であるものの他の一例を示す模式的断面図であ
る。
積層構造であるものの他の一例を示す模式的断面図であ
る。
【図4】 本発明の電子写真用感光体における感光層が
積層構造であるものの他の一例を示す模式的断面図であ
る。
積層構造であるものの他の一例を示す模式的断面図であ
る。
【図5】 本発明の電子写真用感光体における感光層が
単層構造であるものの一例を示す模式的断面図である。
単層構造であるものの一例を示す模式的断面図である。
【図6】 本発明の電子写真用感光体における感光層が
単層構造であるものの他の一例を示す模式的断面図であ
る。
単層構造であるものの他の一例を示す模式的断面図であ
る。
【図7】 実施例に使用したヒドロキシガリウムフタロ
シアニンの粉末X線回折スペクトルである。
シアニンの粉末X線回折スペクトルである。
1…電荷発生層、2…電荷輸送層、3…導電性支持体、
4…下引き層、5…保護層、6…感光層。
4…下引き層、5…保護層、6…感光層。
Claims (12)
- 【請求項1】 機能層の電荷輸送材料として、下記一般
式(I−1)、一般式(I−2)または一般式(I−
3)で示される電荷輸送性ポリマーを含有することを特
徴とする有機電子デバイス。 【化1】 [式中、Y及びZは、それぞれ独立に炭化水素基を表
し、Aは下記一般式(II)で示される基を表し、B及び
B′は、それぞれ独立に−O−(Y−O)m −Hまたは
−O−(Y−O)m −CO−Z−CO−OR(ここで、
Rは水素原子、アルキル基またはアラルキル基であ
る。)を表し、Eは−O−(Y−O)t −または−Z−
を表す。mは1〜5の整数であり、tは0または1であ
り、pは5〜5000の整数である。] 【化2】 (式中、Ra 及びRb は、それぞれ独立にベンゼン環の
電子吸引性基を表し、Xは芳香族基を表す。nは1〜5
の整数であり、kは0または1である。) - 【請求項2】 一般式(II)におけるRa 及びRb が、
それぞれ独立にハロゲン原子またはハロゲン化アルキル
基であることを特徴とする請求項1に記載の有機電子デ
バイス。 - 【請求項3】 前記Aが、下記一般式(III)で示される
基 【化3】 (式中、R1 はアルキル基を表し、R2 及びR3 は、そ
れぞれ独立にベンゼン環の電子吸引性基を表す。nは1
〜5の整数である。)からなる電荷輸送性ポリマーであ
ることを特徴とする請求項1に記載の有機電子デバイ
ス。 - 【請求項4】 前記一般式(III)で示される基におい
て、R2 及びR3 が、それぞれ独立にハロゲン原子また
はハロゲン化アルキル基であることを特徴とする請求項
3に記載の有機電子デバイス。 - 【請求項5】 前記一般式(III)で示される基におい
て、R1 がメチル基、エチル基、iso−プロピル基及
びtert−ブチル基から選ばれる基であることを特徴
とする請求項3または4に記載の有機電子デバイス。 - 【請求項6】 R2 及びR3 が、同一のハロゲン原子で
あるか又は同一のハロゲン化アルキル基であることを特
徴とする請求項4又は5に記載の有機電子デバイス。 - 【請求項7】 ハロゲン原子が、フッ素原子であること
を特徴とする請求項6に記載の有機電子デバイス。 - 【請求項8】 ハロゲン化アルキル基が、CF3 である
ことを特徴とする請求項6に記載の有機電子デバイス。 - 【請求項9】 R2 及びR3 が、異なるものであること
を特徴とする請求項4又は5に記載の有機電子デバイ
ス。 - 【請求項10】 R2 及びR3 のいずれか一方がハロゲ
ン原子であり、かつ他方がハロゲン化アルキル基である
ことを特徴とする請求項9に記載の有機電子デバイス。 - 【請求項11】 R2 及びR3 のいずれか一方がフッ素
原子であり、かつ他方がCF3 であることを特徴とする
請求項10に記載の有機電子デバイス。 - 【請求項12】 導電性支持体上に感光層を有する電子
写真感光体において、前記一般式(I−1)、一般式
(I−2)または一般式(I−3)で示される電荷輸送
性ポリマーを表面層に含有することを特徴とする電子写
真感光体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12436098A JPH11327181A (ja) | 1998-05-07 | 1998-05-07 | 有機電子デバイス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12436098A JPH11327181A (ja) | 1998-05-07 | 1998-05-07 | 有機電子デバイス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11327181A true JPH11327181A (ja) | 1999-11-26 |
Family
ID=14883481
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12436098A Pending JPH11327181A (ja) | 1998-05-07 | 1998-05-07 | 有機電子デバイス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11327181A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20100126563A1 (en) * | 2008-11-25 | 2010-05-27 | Jonghyun Park | Dyes for dye sensitized solar cell |
EP2431354A1 (en) * | 2005-12-28 | 2012-03-21 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | Compositions comprising novel compounds and electronic devices made with such compositions |
JP2013073015A (ja) * | 2011-09-28 | 2013-04-22 | Fuji Xerox Co Ltd | 電荷輸送性ポリエステル樹脂、電荷輸送性ポリエステル樹脂溶解液、光電変換デバイス、および電子写真感光体 |
US8937300B2 (en) | 2009-10-19 | 2015-01-20 | E I Du Pont De Nemours And Company | Triarylamine compounds for use in organic light-emitting diodes |
-
1998
- 1998-05-07 JP JP12436098A patent/JPH11327181A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US20100126563A1 (en) * | 2008-11-25 | 2010-05-27 | Jonghyun Park | Dyes for dye sensitized solar cell |
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