JPH11327142A - 感光性組成物 - Google Patents

感光性組成物

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JPH11327142A
JPH11327142A JP12770698A JP12770698A JPH11327142A JP H11327142 A JPH11327142 A JP H11327142A JP 12770698 A JP12770698 A JP 12770698A JP 12770698 A JP12770698 A JP 12770698A JP H11327142 A JPH11327142 A JP H11327142A
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JP
Japan
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acid
group
weight
carbon atoms
photosensitive composition
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JP12770698A
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English (en)
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Koichi Kawamura
浩一 川村
Noriaki Watanabe
則章 渡辺
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感度を低下させることなく、硬調な画像形成
性を示し、かつ、焼きぼけ、白灯安全性、および現像許
容性の広い満足するべき、ポジ型感光性組成物を提供す
ることにある。 【解決手段】 少なくとも(1)水素原子がフッ素原子
で置換されているフルオロ脂肪族基を側鎖に有する付加
重合可能なモノマー、(2)9個以上の炭素原子を有す
る脂肪族基または2個以上の炭素原子を有する脂肪族基
で置換された芳香族基を側鎖に有するアクリレート、メ
タクリレート、アクリルアミドもしくはメタアクリルア
ミド、および(3)カルボキシル基を有する付加重合可
能なモノマーを共重合成分として有する高分子化合物
と、ポジ作用感光性物質とを含有することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は平版印刷版、IC回
路やホトマスク製造に適するポジ型感光性組成物に関
し、とくに高感度で硬調な画像形成性を与えるポジ型感
光性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】o−キノンジアジド化合物を含有してな
る感光性組成物は、非常に優れたポジ型感光性組成物と
して平版印刷版の製造やフォトレジストとして工業的に
用いられてきた。従来このo−キノンジアジド系のポジ
型感光性組成物の感度を高める方法について種々の提案
がなされてきたが、感度を低下させることなく、硬調な
画像形成性を示し、かつ、焼きぼけ、白灯安全性、およ
び現像許容性の広い、満足するべき物は得られていな
い。一方、o−キノンジアジド化合物よりも高感度を示
す系として、米国特許第4491628号、欧州特許第
249139号などに記載されているようなアルカリ可
溶性基を酸分解基で保護した化学増幅系の感光物が提案
され広く用いられている。しかしこのものにおいても、
硬調な画像形成性を示し、かつ現像許容性の広い満足す
べきものが得られていないのが実状である。
【0003】ここで、画像が硬調であるとはステップウ
エッジを通して露光し現像したときに画像が残存し始め
る段数と完全に膜が残存している段数との差が小さいこ
とを意味する。また焼きぼけとはキノンジアジドの分解
により生じた窒素によりリスフィルムが浮き上がり完全
な密着露光が出来なくなるために生じるものであり、一
般的にクリアー感度を同一にしたとき、画像が硬調であ
るほど焼きぼけを解消しやすい。また、白灯安全性とは
印刷版を蛍光灯などの白灯下に曝したときに画像の感度
の安定性を示すものであり、画像が硬調なものほど白灯
安全性が良い。なおステップウエッジとは一段ごとに濃
度が0.15ずつ変化する短冊形のフィルムであり、露
光量と露光後現像した後の感光層残膜量との関係を得る
際に用いられる。またクリアー感度とは露光現像後に画
像が出来始めるときの感度を意味する。また現像許容性
とは現像液の濃度が変化したときに、露光し現像した後
の画像感度がどれだけ変動するかをみるものであり、感
度の変動が小さいものほど現像許容性が良いという。
【0004】従来から、o−キノンジアジド化合物を含
む感光性組成物に非感光性の化合物を添加して、感度を
上昇させる技術が提案されているが、種々の欠点を有し
ているのが現状である。例えば、感度を上昇させるため
特開昭52−80022号公報には環状酸無水物の添加
が提案されている。しかしこの方法は、感度上昇の効果
は認められるが、大きな感度上昇が認められる程度に酸
無水物を添加すると画像が軟調となり、白灯安全性、現
像許容性が大きく劣化した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらの問題点を解決
するために界面活性剤を添加する方法がいくつか提示さ
れてきた。たとえば特開昭59−121044号公報に
は高感度化したポジ型感光性組成物に両性界面活性剤お
よび有機ホウ素系活性剤を添加することにより現像許容
性を広くする方法が示されている。また特開昭62−2
51740号公報には高感度化したポジ型感光性組成物
に非イオン性界面活性剤を添加することにより現像許容
性を広くする方法が示されている。しかしながら、いず
れの方法もある程度の現像許容性改善の効果はあったが
十分なものではなく、十分な効果を得ようとすると感度
低下を招いた。また焼きぼけ、白灯安全性にかんしては
効果が得られなかった。また、特開昭62−22614
3、特開平3−172849、特開平8−15858号
公報には界面活性剤としてフルオロ脂肪族基、およびポ
リオキシアルキレン基を有するフッ素系ポリマーが記載
されている。しかし、これらのポリマーを用いても焼き
ぼけ、白灯安全性に関しては効果が得られなかった。従
って、本発明の目的は、従来の技術の上記問題点を解決
し、感度を低下させることなく、硬調な画像形成性を示
し、かつ、焼きぼけ、白灯安全性、および現像許容性の
広い満足するべき、ポジ型感光性組成物を提供しようと
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を進めた結果、ポジ型感光性組成物に特定の含フッ素ポ
リマーを添加することにより、上記目的が達成されるこ
とを見いだした。すなわち本発明は含フッ素ポリマーと
して次のような共重合体を感光性組成物に添加すると感
度を低下させることなく、硬調な画像形成性を示し、か
つ、焼きぼけ、白灯安全性、および現像許容性を広くし
たポジ型感光性組成物が得られることを見いだした。ま
たこの手段は、従来公知の手段で高感度化したポジ型感
光性組成物の硬調化に特に有効であり、本発明による含
フッ素ポリマーを添加することで軟調であった画像が硬
調化し、焼きぼけ、白灯安全性、および現像許容性が改
善されることを見いだした。
【0007】即ち、本発明は、下記構成である。 〔1〕 少なくとも下記(1)、(2)および(3)で
示される構成単位を共重合成分として有する高分子化合
物と、ポジ作用感光性物質とを含有することを特徴とす
るポジ型感光性組成物。 (1)水素原子がフッ素原子で置換されているフルオロ
脂肪族基を側鎖に有する付加重合可能なモノマー (2)9個以上の炭素原子を有する脂肪族基または2個
以上の炭素原子を有する脂肪族基で置換された芳香族基
を側鎖に有するアクリレート、メタクリレート、アクリ
ルアミドもしくはメタアクリルアミド (3)カルボキシル基を有する付加重合可能なモノマー 〔2〕 前記ポジ作用感光性物質が、o−キノンジアジ
ド化合物であることを特徴とする前記〔1〕の感光性組
成物。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明の特徴をなす各成分
(1)、(2)、(3)について説明する。成分(1)
である、炭素原子上の水素原子がフッ素化されているフ
ルオロ脂肪族基とは、通常飽和されかつ一般に1価、2
価の脂肪族基である。これは直鎖、分岐鎖、または環式
のものを含む。フルオロ脂肪族基は本発明の目的におい
て十分な効果を発揮するためには、3〜20、好ましく
は6〜12の炭素原子を有し、かつ40重量%以上の好
ましくは50重量%以上の、炭素原子に結合したフッ素
を有するものである。好適なフルオロ脂肪族基は、Cn
2n+1−(nは1以上、好ましくは3以上の整数)のよ
うに実質上完全にまたは十分にフッ素化されたパーフル
オロ脂肪族基(以下、Rf基とも略す)である。
【0009】成分(2)において、9個以上の炭素原子
を有する脂肪族基または2個以上の炭素原子を有する脂
肪族基で置換された芳香族基は、感光性組成物、特に印
刷版の低露光部における現像抑制効果をもたらし、よっ
て本発明の効果である硬調化効果を増大させるのに有効
な働きを成すものである。成分(2)において、9個以
上の炭素原子を有する脂肪族基とは、1価、2価の脂肪
族基を含む。また9個以上の炭素原子を有する脂肪族基
としては、直鎖、分岐鎖、または環式のものを含む。こ
れらの脂肪族基が本発明の目的において十分な効果を発
揮するためには、12〜30、好ましくは12〜25の
炭素原子を有していることが好ましい。具体的には、ド
デシル基、トリデシル基、テトラデシル基、オクタデシ
ル基、などを挙げることができる。
【0010】また2個以上の炭素原子を有する脂肪族基
で置換された芳香族基における芳香族基の炭素原子数と
しては6〜30、好ましくは6〜20である。置換基と
して用いる2個以上の炭素原子を有する脂肪族基として
は炭素原子数2〜20,より好ましくは4〜18までの
直鎖、分岐鎖、または環式の脂肪族基が望ましい。ま
た、これらの9個以上の炭素原子を有する脂肪族基、お
よび2個以上の炭素原子を有する脂肪族基で置換された
芳香族基は置換基を有していてもよく、置換基としては
ハロゲン原子、アシル、アシルオキシ、アシルアミノ、
アルコキシカルボニル、シアノ、芳香族基、などを挙げ
ることが出来る。
【0011】成分(3)であるカルボキシル基を有する
付加重合可能なモノマーとしては、分子中に1個以上の
カルボキシル基を有しておればよく、付加重合しうる基
を有しているものならばいずれの構造のものも用いるこ
とができる。
【0012】以下本発明の特徴をなす各成分(1)、
(2)、(3)のビニル単量体についてさらに詳しく説
明する。成分(1)として示される炭素原子上の水素原
子がフッ素化されているフルオロ脂肪族基を有する付加
重合可能なモノマーにおける付加重合性モノマー部とし
てはラジカル重合可能な不飽和基を持つビニル単量体が
用いられる。これらのビニル単量体のうち好ましいもの
としてはアクリレート、メタクリレート、アクリルアミ
ド、メタクリルアミド、スチレン系、ビニル系である。
フルオロ脂肪族基が結合したアクリレート,メタクリレ
ートの具体例としては、例えば、Rf−R′−OOC−
C(R″)=CH2(ここでR′は、例えば、単結合、
アルキレン、スルホンアミドアルキレン、またはカルボ
ンアミドアルキレンであり、R″は水素原子、メチル
基、ハロゲン原子、またはパーフルオロ脂肪族基)で表
される化合物が挙げられる。
【0013】これらの具体例としては例えば米国特許第
2803615号、同第2642416号、同第282
6564号、同第3102103号、同第328290
5号、及び同第3304278号、特開平6−2562
89号、特開昭62−1116号、特開昭62−487
72号、特開昭63−77574号、特開昭62−36
657号に記載のもの及び日本化学会誌1985(No.
10)1884〜1888頁記載のものを挙げることが
できる。またこれらのフルオロ脂肪族基結合モノマーの
ほかにも、Reports Res. Lab.Asahi Glass Co. Ltd.,
34巻1984年27〜34頁記載のフルオロ脂肪族基
結合マクロマーを優位に用いることができる。またフル
オロ脂肪族基結合モノマーとしては、下記構造式の様な
パーフルオロアルキル基の長さの異なる混合物であって
も用いることができる。
【0014】
【化1】
【0015】本発明で用いられる含フッ素共重合ポリマ
ー中に用いられるこれらのフルオロ脂肪族基含有ビニル
単量体の量は、該共重合ポリマーの重量に基づいて3〜
70重量%であり、好ましくは7〜40重量%の範囲で
ある。
【0016】成分(2)で示される、9個以上の炭素原
子を有する脂肪族基、または2個以上の炭素原子を有す
る脂肪族基で置換された芳香族基を有する重合性基とし
ては、アクリレート、メタリレート、アクリルアミドま
たはメタクリルアミドが良い。N−ラウリルマレイミド
等のマレイミド基は、生成したポリマーの有機溶剤性を
低下させ、またステアリン酸アリルのようなアリルエス
テルはモノマーの重合性が悪い他、生成したポリマーの
性能も良くないという欠点がある。成分(2)として示
される、9個以上の炭素原子を有する脂肪族基、または
2個以上の炭素原子を有する脂肪族基で置換された芳香
族基を有するアクリレート、メタクリレート、アクリル
アミドもしくはメタアクリルアミドの具体例としては、
下記のモノマーを挙げることが出来る。
【0017】例えばアクリル酸ノニル、アクリル酸デシ
ル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル、アク
リル酸ベヘニル、アクリル酸ジエチルベンジル、アクリ
ル酸エチルベンジル、アクリル酸n−プロピルベンジ
ル、アクリル酸iso−プロピルベンジル、アクリル酸
n−ブチルベンジル、アクリル酸iso−ブチルベンジ
ル、アクリル酸tert−ブチルベンジル、アクリル酸
エチルフェニル、アクリル酸n−プロピルフェニル、ア
クリル酸iso−プロピルフェニル、アクリル酸n−ブ
チルフェニル、アクリル酸iso−ブチルフェニル、ア
クリル酸tert−ブチルフェニルである。好ましくは
アクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル、アクリル
酸ベヘニル、アクリル酸tert−ブチルベンジル、ア
クリル酸tert−ブチルフェニルである。
【0018】更にメタクリル酸エステル類をあげること
ができる。例えばメタクリル酸ノニル、メタクリル酸デ
シル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ステアリ
ル、メタクリル酸ベヘニル、メタクリル酸ジエチルベン
ジル、メタクリル酸エチルベンジル、メタクリル酸n−
プロピルベンジル、メタクリル酸iso−プロピルベン
ジル、メタクリル酸n−ブチルベンジル、メタクリル酸
iso−ブチルベンシル、メタクリル酸tert−ブチ
ルベンジル、メタクリル酸エチルフェニル、メタクリル
酸n−プロピルフェニル、メタクリル酸iso−プロピ
ルフェニル、メタクリル酸n−ブチルフェニル、メタク
リル酸iso−ブチルフェニル、メタクリル酸tert
−ブチルフェニルである。好ましくはメタクリル酸ラウ
リル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸ベヘニ
ル、メタクリル酸tert−ブチルベンジル、メタクリ
ル酸tert−ブチルフェニルである。
【0019】さらにつぎのようなアクリルアミド類、メ
タアクリルアミド類を例として挙げることが出来る。N
−ノニルアクリルアミド、N−デシルアクリルアミド、
N−ラウリルアクリルアミド、N−ステアリルアクリル
アミド、N−ノニルメタアクリルアミド、N−デシルメ
タアクリルアミド、N−ラウリルメタアクリルアミド、
N−ステアリルメタアクリルアミド、など。また、これ
ら9個以上の炭素原子を有する脂肪族基、もしくは2個
以上の炭素原子を有する脂肪族基で置換された芳香族基
を有するアクリレート、メタクリレート、アクリルアミ
ドまたはメタクリルアミドのうちより好ましいものとし
ては、12個以上の炭素原子を有する脂肪族基を有する
アクリレート、メタクリレート、アクリルアミドまたは
メタクリルアミドを挙げることができる。本発明で用い
られる含フッ素共重合ポリマー中に用いられるこれらの
9個以上の炭素原子を有する脂肪族基もしくは2個以上
の炭素原子を有する脂肪族基で置換された芳香族基に結
合したビニル単量体の量は、該共重合ポリマーの重量に
基づいて5〜70重量%であり、好ましくは10〜50
重量%の範囲である。
【0020】成分(3)として示されるモノマーとして
は、以下に具体例(M1)〜(M9)を挙げることがで
きるが、本発明がこれに限定されるものではない。
【0021】
【化2】
【0022】本発明の含フッ素ポリマーは公知慣用の方
法で製造することができる。例えばフルオロ脂肪族基を
有する(メタ)アクリレート、脂肪族基もしくは芳香族
基を有する(メタ)アクリレートおよびカルボキシル基
を有する付加重合可能なモノマーとを、有機溶媒中、汎
用のラジカル重合開始剤を添加し、熱重合させることに
より製造できる。もしくは場合によりその他の付加重合
性不飽和化合物とを、添加して上記と同じ方法にて製造
することができる。
【0023】また場合により用いられるその他の付加重
合不飽和化合物としては、PolymerHandbook 2nd ed.,
J.Brandrup, Wiley Interscience (1975) Chapter 2 Pa
ge 1〜483記載のものを用いることが出来る。これらの
例としてはたとえば、メチル(メタ)アクリレート、エ
チル(メタ)アクリレート、2−クロロエチル(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、グリシジル(メタ)アクリレート、などの(メ
タ)アクリレート類、(メタ)アクリルアミド、N−エ
チル(メタ)アクリルアミド、N−プロピル(メタ)ア
クリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミ
ド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N−(p−ヒ
ドロキシフェニル)(メタ)アクリルアミドなどの(メ
タ)アクリルアミド類、酢酸アリル、カプロン酸アリ
ル、アリルオキシエタノール等のアリル化合物;エチル
ビニルエーテル、プロピルビニルエーテル、ブチルビニ
ルエーテル、オクチルビニルエーテル、メトキシエチル
ビニルエーテル、エトキシエチルビニルエーテル、2−
クロロエチルビニルエーテル、ヒドロキシエチルビニル
エーテル、ベンジルビニルエーテル、テトラヒドロフル
フリルビニルエーテル、フェニルビニルエーテル、トリ
ルビニルエーテル、ジエチルアミノエチルビニルエーテ
ル等のビニルエーテル類;ビニルアセテート、ビニルブ
チレート、ビニルカプロエート、ビニルクロルアセテー
ト、ビニルメトキシアセテート、ビニルフェニルアセテ
ート、ビニルアセトアセテート、安息香酸ビニル、クロ
ル安息香酸ビニル等のビニルエステル類;スチレン、α
−メチルスチレン、メチルスチレン、ジメチルスチレ
ン、クロルメチルスチレン、エトキシメチルスチレン、
ヒドロキシスチレン、クロルスチレン、ブロムスチレン
等のスチレン類;メチルビニルケトン、エチルビニルケ
トン、プロピルビニルケトン、フェニルビニルケトン等
のビニルケトン類;イソブチレン、ブタジエン、イソプ
レン等のオレフィン類;その他、クロトン酸ブチル、イ
タコン酸ジメチル、イタコン酸ジエチル、マレイン酸ジ
メチル、フマル酸ジエチル、N−ビニルピロリドン、N
−ビニルピリジン、アクリロニトリル等が挙げられる。
【0024】またこれらのモノマーの他、特開昭62−
226143号、特開平3−172849号公報記載の
ポリオキシアルキレン(メタ)アクリレートを用いるこ
とが出来る。以下、本発明による含フッ素ポリマーの具
体的な構造の例(P−1)〜(P−7)を挙げることが
できるが、本発明がこれに限定されるものではない。な
お式中の数字は各モノマー成分のモル比率を示す。
【0025】
【化3】
【0026】
【化4】
【0027】本発明で用いる含フッ素系ポリマーの分子
量の範囲は平均分子量として3,000〜200,00
0までのものであり、好ましくは6,000〜100,
000までのものを用いることができる。また本発明で
用いるフッ素系ポリマーの添加量は、溶媒を除く全組成
分に対して、0.001〜10重量%の範囲であり、よ
り好ましくは0.01〜5重量%の範囲である。次に本
発明によるポジ型感光性組成物を調製するに際して必要
となる他の成分について説明する。
【0028】ポジ型感光性組成物としては、露光の前後
で現像液に対する溶解性または膨潤性が変化するものな
らば使用できるが、代表的なものとしては、o−キノン
ジアジド化合物が挙げられる。例えば、アルカリ可溶性
樹脂とo−キノンジアジド化合物とを含有するポジ型感
光性組成物の場合、o−キノンジアジド化合物は、少な
くとも1つのo−キノンジアジド基を有する化合物で、
活性光線によりアルカリ水溶液に対する溶解性を増すも
のが好ましい。
【0029】この様なものとしては、種々の構造のもの
が知られており、例えば、J.KOSAR著「Light-Sensitive
Systems」(John Wiley & Sons, Inc, 1965年発行)P.33
6〜P.352に詳細に記載されている。
【0030】ポジ型感光性組成物としては、特に種々の
ヒドロキシル化合物とo−ベンゾキノンジアジドあるい
はo−ナフトキノンジアジドのスルホン酸エステルが好
適である。
【0031】上記のようなo−キノンジアジド化合物と
しては、例えば、1,2−ナフトキノン−2−ジアジド
−5−スルホニルクロライドとフェノール・ホルムアル
デヒド樹脂またはクレゾール・ホルムアルデヒド樹脂と
のエステル;米国特許第3,635,709号明細書に
記載されている1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−
5−スルホニルクロライドとピロガロール・アセトン樹
脂とのエステル;特公昭63−13,528号公報に記
載されている1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−5
−スルホニルクロライドとレゾルシン−ベンズアルデヒ
ド樹脂とのエステル;特公昭62−44,257号公報
に記載されている1,2−ナフトキノン−2−ジアジド
−5−スルホニルクロライドとレゾルシン−ピロガロー
ル・アセトン共縮合樹脂とのエステル;特公昭56−4
5,127号公報に記載されている末端にヒドロキシル
基を有するポリエステルに1,2−ナフトキノン−2−
ジアジド−5−スルホニルクロライドをエステル化させ
たもの;特公昭50−24,641号公報に記載されて
いるN−(4−ヒドロキシフェニル)メタクリルアミド
のホモポリマーまたは他の共重合しうるモノマーとの共
重合体に1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−5−ス
ルホニルクロライドをエステル化させたもの;特公昭5
4−29,922号公報に記載されている1,2−ナフ
トキノン−2−ジアジド−5−スルホニルクロライドと
ビスフェノール・ホルムアルデヒド樹脂とのエステル;
特公昭52−36,043号公報に記載されているp−
ヒドロキシスチレンのホモポリマーまたは他の共重合し
うるモノマーとの共重合体に1,2−ナフトキノン−2
−ジアジド−5−スルホニルクロライドをエステル化さ
せたもの;1,2−ナフトキノン−2−ジアジド−5−
スルホニルクロライドとポリヒドロキシベンゾフェノン
とのエステルがある。
【0032】その他、本発明に使用できる公知のo−キ
ノンジアジド化合物としては、特開昭63−80,25
4号、特開昭58−5,737号、特開昭57−11
1,530号、特開昭57−111,531号、特開昭
57−114,138号、特開昭57−142,635
号、特開昭51−36,129号、特公昭62−3,4
11号、特公昭62−51,459号、特公昭51−4
83号などの各明細書中に記載されているものなどを上
げることができる。前記のo−キノンジアジド化合物の
含有量は、感光性組成物の全固形分に対して、通常5〜
60重量%で、より好ましくは10〜40重量%であ
る。
【0033】o−キノンジアジド以外の感光性組成物と
してはアルカリ可溶性基を酸分解基で保護した化合物と
光酸発生剤との組み合わせからなる化学増幅系の感光物
を用いることができる。化学増幅系で用いられる光酸発
生剤としては、公知のものを用いることができる。
【0034】たとえば S.I.Schlesinger,Photogr.Sci.E
ng.,18,387(1974)、T.S.Bal etal,Polymer,21,423(198
0)等に記載のジアゾニウム塩、米国特許第4,069,055
号、同4,069,056号、特開平3-140,140号等に記載のアン
モニウム塩、D.C.Necker etal,Macromolecules,17,2468
(1984)、C.S.Wen etal,Teh,Proc.Conf.Rad.Curing ASI
A,p478 Tokyo,Oct(1988)、米国特許第4,069,055号、同
4,069,056号等に記載のホスホニウム塩、J.V.Crivello
etal,Macromorecules,10(6),1307(1977)、Chem.&Eng.Ne
ws,Nov.28,p31(1988)、欧州特許第104,143号、米国特許
第339,049号、同第410,201号、特開平2-150,848号、特
開平2-296,514号等に記載のヨードニウム塩、J.V.Crive
llo etal,Polymer J.17,73(1985)、J.V.Crivello eta
l.J.Org.Chem.,43,3055(1978)、W.R.Watt etal,J.Polym
er Sci.,Polymer Chem.Ed.,22,1789(1984)、J.V.Crivel
lo etal,Polymer Bull.,14,279(1985)、J.V.Crivello e
tal,Macromorecules,14(5),1141(1981)、J.V.Crivello
etal,J.PolymerSci.,Polymer Chem.Ed.,17,2877(197
9)、欧州特許第370,693 号、米国特許3,902,114 号,欧
州特許第233,567号、同297,443号、同297,442号、米国
特許第4,933,377号、同410,201号、同339,049号、同4,7
60,013号、同4,734,444号、同2,833,827号、獨国特許第
2,904,626号、同3,604,580号、同3,604,581号等に記載
のスルホ ニウム塩、J.V.Crivello etal,Macromorecule
s,10(6),1307(1977)、J.V.Crivello etal,J.PolymerSc
i.,Polymer Chem.Ed., 17,1047(1979)等に記載のセレノ
ニウム塩、C.S.Wenetal,Teh,Proc.Conf.Rad.Curing ASI
A,p478 Tokyo,Oct(1988)等に記載のアルソニウム塩等の
オニウム塩、米国特許第3,905,815号、特公昭46-4605
号、特開昭48-36281号、特開昭55-32070号、特開昭60-2
39736号、特開昭61-169835号、特開昭61-169837号、特
開昭62-58241号、特開昭62-212401号、特開昭63-70243
号、特開昭63-298339号等に記載の有機ハロゲン化合
物、K.Meier etal,J.Rad.Curing,13(4),26(1986)、T.P.
Gill etal,Inorg.Chem.,19,3007(1980) 、D.Astruc,Ac
c.Chem.Res.,19(12),377(1896)、特開平2-161445号等に
記載の有機金属/有機ハロゲン化物、S.Hayase etal,
J.Polymer Sci.,25,753(1987)、E.Reichmanis etal,J.Ph
olymer Sci.,Polymer Chem.Ed.,23,1(1985)、Q.Q.Zhu et
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redron Lett.,(24)2205(1973)、D.H.R.Barton etal,J.Ch
em Soc.,3571(1965)、P.M.Collins etal,J.Chem.SoC.,Pe
rkin I,1695(1975)、M.Rudinstein etal,Tetrahedron Le
tt.,(17),1445(1975)、J.W.Walker etalJ.Am.Chem.Soc.,
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mun.,532(1972)、S.Hayase etal,Macromolecules,18,179
9(1985)、E.Reichmanis etaJ.Electrochem.Soc.,Solid S
tate Sci.Technol.,130(6)、F.M.Houlihan etal,Macromo
lcules,21,2001(1988)、 欧州特許 第0290,750号、同04
6,083号、同156,535号、同271,851号、同0,388,343号、
米国特許第3,901,710号、同4,181,531号、特開昭60-198
538号、特開昭53-133022号等に記載の0−ニトロベンジ
ル型保護基を有する光酸発生剤、M.TUNOOK etal,Polyme
r Preprints Japan,35(8)、G.Berner etal,J.Rad.Curin
g,13(4)、W.J.Mijs etal,Coating Technol.,55(7),45(19
83),Akzo、H.Adachi etal,Polymer Preprints,Japan,37
(3)、 欧州特許第0199,672号、同84515号、同199,672
号、同044,115号、同0101,122号、米国特許第4,618,564
号、同4,371,605号、同4,431,774号、特開昭64-18143
号、特開平2-245756号、特願平3-140109号等に記載のイ
ミノスルフォネ−ト等に代表される光分解してスルホン
酸を発生する化合物、特開昭61-166544号等に記載のジ
スルホン化合物を挙げることができる。
【0035】これらの活性光線または放射線の照射によ
り分解して酸を発生する化合物の添加量は、感光性組成
物の全重量(塗布溶媒を除く)を基準として通常0.0
01〜40重量%の範囲で用いられ、好ましくは0.0
1〜20重量%、更に好ましくは0.1〜5重量%の範
囲で使用される。これらの光酸発生剤の含有量は、感光
性組成物の全固形分に対して通常0.1〜30重量%よ
り好ましくは1〜10重量%である。
【0036】またアルカリ可溶性基を酸分解基で保護し
た化合物としては−C−O−C−または−C−O−Si
−結合を有する化合物であり以下の例をあげることがで
きる。 a)少なくとも1つのオルトカルボン酸エステ
ルおよび/またはカルボン酸アミドアセタール群を含
み、その化合物が重合性を有することができ、上記の群
が主鎖中の架橋要素として、または側方置換基として生
じ得る様な化合物、 b)主鎖中に反復アセタールおよび/またはケタール群
を含むオリゴマー性または重合体化合物、 c)少なくとも一種のエノールエステルまたはN−アシ
ルアミノカーボネート群を含む化合物、 d)β−ケトエステルまたはβ−ケトアミドの環状アセ
タールまたはケタール、
【0037】e)シリルエーテル群を含む化合物、 f)シリルエノールエーテル群を含む化合物、 g)アルデヒドまたはケトン成分が、現像剤に対して、
0.1〜100g/リットルの溶解性を有するモノアセ
タールまたはモノケタール、 h)第三級アルコール系のエーテル、および i)第三級アリル位またはベンジル位アルコールのカル
ボン酸エステルおよび炭酸エステル。
【0038】照射感応性混合物の成分として酸により開
裂し得る種類(a)の化合物は、ドイツ特許公開第2,
610,842号および同第2,928,636号に記
載されている。種類(b)の化合物を含む混合物は、ド
イツ特許第2,306,248号および同第2,71
8,254号に記載されている。種類(c)の化合物
は、ヨーロッパ特許公開第0,006,626号および
同第0,006,627号に記載されている。種類
(d)の化合物は、ヨーロッパ特許公開第0,202,
196号に記載されており、種類(e)として使用する
化合物は、ドイツ特許公開第3,544,165号およ
び同第3,601,264号に記載されている。種類
(f)の化合物は、ドイツ特許公開第3,730,78
5号および同第3,730,783号に記載されてお
り、種類(g)の化合物は、ドイツ特許公開第3,73
0,783号に記載されている。種類(h)の化合物
は、例えば米国特許第4,603,101号に記載され
ており、種類(i)の化合物は、例えば米国特許第4,
491,628号およびJ. M. Frechetらの論文(J. Im
aging Sci.30,59−64(1986))にも記載されている。こ
れらの酸分解基で保護された化合物の含有量は感光性組
成物の全固形分に対して通常1〜60重量%でより好ま
しくは5〜40重量%である。
【0039】水不溶でアルカリ性水溶液に可溶の合成樹
脂(以下、アルカリ可溶性樹脂という)としては、例え
ばフェノール・ホルムアルデヒド樹脂、クレゾール・ホ
ルムアルデヒド樹脂、フェノール・クレゾール・ホルム
アルデヒド共縮合樹脂、フェノール変性キシレン樹脂、
ポリヒドロキシスチレン、ポリハロゲン化ヒドロキシス
チレン、N−(4−ヒドロキシフェニル)メタクリルア
ミドの共重合体、ハイドロキノンモノメタクリレート共
重合体の他、特開平7−28244号公報記載のスルホ
ニルイミド系ポリマー、特開平7−36184号公報記
載のカルボキシル基含有ポリマーなどが挙げられる。そ
の他特開昭51−34711号公報に開示されているよ
うなフェノール性水酸基を含有するアクリル系樹脂、特
開平2−866号に記載のスルホンアミド基を有するア
クリル系樹脂や、ウレタン系の樹脂、等種々のアルカリ
可溶性の高分子化合物も用いることができる。これらの
アルカリ可溶性高分子化合物は、重量平均分子量が50
0〜20,000で数平均分子量が200〜60,00
0のものが好ましい。
【0040】かかるアルカリ可溶性の高分子化合物は1
種類あるいは2種類以上を組合せて使用してもよく、全
組成物の80重量%以下の添加量で用いられる。更に、
米国特許第4,123,279号明細書に記載されてい
るように、t−ブチルフェノールホルムアルデヒド樹
脂、オクチルフェノールホルムアルデヒド樹脂のよう
な、炭素数3〜8のアルキル基を置換基として有するフ
ェノールとホルムアルデヒドとの縮合物を併用すること
は画像の感脂性を向上させる上で好ましい。かかるアル
カリ可溶性樹脂は、通常、組成物全重量の90重量%以
下の添加量で用いられる。
【0041】感光性組成物中には、更に必要に応じて、
感度を高めるための環状酸無水物、露光後直ちに可視像
を得るための焼き出し剤、画像着色剤としての染料、そ
の他のフィラーなどを加えることができる。
【0042】本発明における感光性組成物中には、感度
を高めるために環状酸無水物類、フェノール類、有機酸
類を添加することが好ましい。環状酸無水物としては米
国特許第4,115,128号明細書に記載されている
ように無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキ
サヒドロ無水フタル酸、3,6−エンドオキシ−Δ4
テトラヒドロ無水フタル酸、テトラクロル無水フタル
酸、無水マレイン酸、クロル無水マレイン酸、α−フェ
ニル無水マレイン酸、無水コハク酸、無水ピロメリット
酸等がある。フェノール類としては、ビスフェノール
A、p−ニトロフェノール、p−エトキシフェノール、
2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノン、4−ヒド
ロキシベンゾフェノン、2,4,4′−トリヒドロキシ
ベンゾフェノン、4,4′,4″−トリヒドロキシ−ト
リフェニルメタン、4,4′,3″,4″−テトラヒド
ロキシ−3,5,3′,5′−テトラメチルトリフェニ
ルメタンなどが挙げられる。
【0043】有機酸類としては、特開昭60−8894
2号公報、特開平2−96755号公報などに記載され
ている、スルホン酸類、スルフィン酸類、アルキル硫酸
類、ホスホン酸類、ホスフィン酸類、リン酸エステル
類、カルボン酸類などがあり、具体的には、p−トルエ
ンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、p−トル
エンスルフィン酸、エチル硫酸、フェニルホスホン酸、
フェニルホスフィン酸、リン酸フェニル、リン酸ジフェ
ニル、安息香酸、イソフタル酸、アジピン酸、p−トル
イル酸、3,4−ジメトキシ安息香酸、フタル酸、テレ
フタル酸、1,4−シクロヘキセン−2,2−ジカルボ
ン酸、エルカ酸、ラウリン酸、n−ウンデカン酸、アス
コルビン酸などが挙げられる。上記の環状酸無水物類、
フェノール類、有機酸類の感光性組成物中に占める割合
は、0.05〜15重量%が好ましく、より好ましく
は、0.1〜8重量%である。
【0044】露光後、直ちに可視像を得るための焼き出
し剤としては、露光によって酸を放出する感光性化合物
と、酸と塩を形成して色調を変える有機染料との組み合
わせを挙げることができる。
【0045】露光によって酸を放出する感光性化合物と
しては、例えば、特開昭50−36,209号公報に記
載されているo−ナフトキノンジアジド−4−スルホン
酸ハロゲニド;特開昭53−36,223号公報に記載
されているトリハロメチル−2−ビロンやトリハロメチ
ル−s−トリアジン;特開昭55−62,444号公報
に記載されている種々のo−ナフトキノンジアジド化合
物;特開昭55−77,742号公報に記載されている
2−トリハロメチル−5−アリール−1,3,4−オキ
サジアゾール化合物;ジアゾニウム塩などを挙げること
ができる。これらの化合物は、単独または混合して使用
することができ、その添加量は、組成物全重量に対し、
0.3〜15重量%の範囲が好ましい。
【0046】本発明における、感光性組成物中には、光
分解して酸性物質を発生する化合物の光分解生成物と相
互作用することによってその色調を変える有機染料が少
なくとも一種類以上用いられる。このような有機染料と
しては、ジフェニルメタン系、トリアリールメタン系、
チアジン系、オキサジン系、フェナジン系、キサンテン
系、アントラキノン系、イミノナフトキノン系、アゾメ
チン系の色素を用いることができる。具体的には次のよ
うなものである。ブリリアントグリーン、エオシン、エ
チルバイオレット、エリスロシンB、メチルグリーン、
クリスタルバイオレット、ベイシックフクシン、フェノ
ールフタレイン、1,3−ジフェニルトリアジン、アリ
ザリンレッドS、チモールフタレイン、メチルバイオレ
ット2B、キナルジンレッド、ローズベンガル、チモー
ルスルホフタレイン、キシレノールブルー、メチルオレ
ンジ、オレンジIV、ジフェニルチオカルバゾン、2,7
−ジクロロフルオレセイン、パラメチルレッド、コンゴ
ーレッド、ベンゾプルプリン4B、α−ナフチルレッ
ド、ナイルブルー2B、ナイルブルーA、フエナセタリ
ン、メチルバイオレット、マラカイトグリーン、パラフ
クシン、オイルブルー#603〔オリエント化学工業
(株)製〕、オイルピンク#312〔オリエント化学工
業(株)製〕、オイルレッド5B〔オリエント化学工業
(株)製〕、オイルスカーレット#308〔オリエント
化学工業(株)製〕、オイルレッドOG〔オリエント化
学工業(株)製〕、オイルレッドRR〔オリエント化学
工業(株)製〕、オイルグリーン#502〔オリエント
化学工業(株)製〕、スピロンレッドBEHスペシャル
〔保土谷化学工業(株)製〕、ビクトリアピュアーブル
ーBOH〔保土谷化学工業(株)製〕、パテントピュア
−ブルー〔住友三国化学工業(株)製〕、スーダンブル
ーII〔BASF社製〕、m−クレゾールパープル、クレ
ゾールレッド、ローダミンB、ローダミン6G、ファー
ストアッシドバイオレットR、スルホローダミンB、オ
ーラミン、4−p−ジエチルアミノフェニルイミノナフ
トキノン、2−カルボキシアニリノ−4−p−ジエチル
アミノフェニルイミノナフトキノン、2−カルボステア
リルアミノ−4−p−ジヒドロオキシエチル−アミノ−
フェニルイミノナフトキノン、p−メトキシベンゾイル
−p′−ジエチルアミノ−o′−メチルフェニルイミノ
アセトアニリド、シアノ−p−ジエチルアミノフェニル
イミノアセトアニリド、1−フェニル−3−メチル−4
−p−ジエチルアミノフェニルイミノ−5−ピラゾロ
ン、1−β−ナフチル−4−p−ジエチルアミノフェニ
ルイミノ−5−ピラゾロン等。
【0047】特に好ましい有機染料は、トリアリールメ
タン系染料である。トリアリールメタン系染料では、特
開昭62−2932471号公報、特願平4−1128
44号明細書に示されているような対アニオンとしてス
ルホン酸化合物を有するものが特に有用である。これら
の染料は単独又は混合して使用することができ、添加量
は感光性組成物の総重量に対して0.3〜15重量%が
好ましい。また必要に応じて他の染料、顔料と併用で
き、その使用量は染料及び顔料の総重量に対して70重
量%以下、より好ましくは50重量%以下である。
【0048】その他本発明の組成物中には、画像のイン
キ着肉性を向上させるための、疎水基を有する各種樹
脂、例えばオクチルフェノール・ホルムアルデヒド樹
脂、t−ブチルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂、t
−ブチルフェノール・ベンズアルデヒド樹脂、ロジン変
性ノボラック樹脂、及びこれら変性ノボラック樹脂のo
−ナフトキノンジアジドスルホン酸エステル等;塗膜の
可撓性を改良するための可塑剤、例えばフタル酸ジブチ
ル、フタル酸ジオクチル、ブチルグリコレート、リン酸
トリクレジル、アジピン酸ジオクチル等、種々の目的に
応じて各種添加剤を加えることができる。これらの添加
量は組成物全重量に対して、0.01〜30重量%の範
囲が好ましい。
【0049】更にこれらの組成物中には、皮膜の耐摩耗
性を更に向上させるための公知の樹脂を添加できる。こ
れらの樹脂としては、例えばポリビニルアセタール樹
脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル樹
脂、ナイロン、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂等があ
り、単独または混合して使用することができる。添加量
は組成物全重量に対して、2〜40重量%の範囲が好ま
しい。
【0050】また、本発明における感光性組成物中に
は、現像のラチチュードを広げるために、特開昭62−
251740号公報や、特開平4−68355号公報に
記載されているような非イオン性界面活性剤、特開昭5
9−121044号公報、特開平4−13149号公報
に記載されているような両性界面活性剤を添加すること
ができる。非イオン性界面活性剤の具体例としては、ソ
ルビタントリステアレート、ソルビタンモノパルミテー
ト、ソルビタントリオレート、ステアリン酸モノグリセ
リド、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテルなどが挙げら
れ、両性界面活性剤の具体例としては、アルキルジ(ア
ミノエチル)グリシン、アルキルポリアミノエチルグリ
シン塩酸塩、アモーゲンK(商品名、第一工業製薬
(株)製、N−テトラデシル−N,N−ベタイン型)、
2−アルキル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシ
エチルイミダゾリニウムベタイン、レボン15(商品
名、三洋化成(株)製、アルキルイミダゾリン系)など
が挙げられる。上記非イオン性界面活性剤、両性界面活
性剤の感光性組成物中に占める割合は0.05〜15重
量%が好ましく、より好ましくは、0.1〜5重量%で
ある。
【0051】塗布面質の向上;本発明における感光性組
成物中には、塗布面質を向上するための界面活性剤、例
えば、特開昭62−170950号公報に記載されてい
るようなフッ素系界面活性剤を添加することができる。
好ましい添加量は、全感光性組成物の0.001〜1.
0重量%であり、更に好ましくは0.005〜0.5重
量%である。
【0052】また、本発明における感光性組成物中に
は、黄色系染料を添加することができる。特に好ましい
ものは、417nmの吸光度が436nmの吸光度の7
0%以上である黄色系染料である。
【0053】本発明のフッ素系界面活性剤を含んだ感光
性組成物から平版印刷版用感光材料を得る場合には、ま
ずそれが適当な支持体上に設けられる。本発明のフッ素
系界面活性剤を含んだ感光性組成物は、下記の有機溶剤
の単独あるいは混合したものに溶解または分散され、支
持体に塗布され乾燥される。
【0054】有機溶剤としては、公知慣用のものがいず
れも使用できるが、沸点40℃〜200℃、特に60℃
〜160℃の範囲のものが、乾燥の際における有利さか
ら選択される。勿論、本発明の界面活性剤が溶解するも
のを選択するのが良い。
【0055】有機溶剤としては、例えばメチルアルコー
ル、エチルアルコール、n−またはイソ−プロピルアル
コール、n−またはイソ−ブチルアルコール、ジアセト
ンアルコール等のアルコール類、アセトン、メチルエチ
ルケトン、メチルプロピルケトン、メチルブチルケト
ン、メチルアミルケトン、メチルヘキシルケトン、ジエ
チルケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン、
メチルシクロヘキサノン、アセチルアセトン等のケトン
類、ベンゼン、トルエン、キシレン、シクロヘキサン、
メトキシベンゼン等の炭化水素類、エチルアセテート、
n−またはイソ−プロピルアセテート、n−またはイソ
−ブチルアセテート、エチルブチルアセテート、ヘキシ
ルアセテート等の酢酸エステル類、メチレンジクロライ
ド、エチレンジクロライド、モノクロルベンゼン等のハ
ロゲン化物、イソプロピルエーテル、n−ブチルエーテ
ル、ジオキサン、ジメチルジオキサン、テトラヒドロフ
ラン等のエーテル類、エチレングリコール、メチルセロ
ソルブ、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソル
ブ、ジエチルセロソルブ、セロソルブアセテート、ブチ
ルセロソルブ、ブチルセロソルブアセテート、メトキシ
メトキシエタノール、ジエチレングリコールモノメチル
エーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジ
エチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレン
グリコールジエチルエーテル、プロピレングリコール、
プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレン
グリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレン
グリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコール
モノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコール
モノブチルエーテル、3−メチル−3−メトキシブタノ
ール等の多価アルコールとその誘導体、ジメチルスルホ
キシド、N,N−ジメチルホルムアミド等の特殊溶剤な
どが単独あるいは混合して好適に使用される。そして、
塗布する組成物中の固形分の濃度は、2〜50重量%と
するのが適当である。
【0056】本発明の組成物の塗布方法としては、例え
ばロールコーティング、ディップコーティング、エアナ
イフコーティング、グラビアコーティング、グラビアオ
フセットコーティング、ホッパーコーティング、ブレー
ドコーティング、ワイヤドクターコーティング、スプレ
ーコーティング等の方法が用いられ、乾燥後の重量にし
て0.3〜4.0g/m2が好ましい。塗布量が小さくな
るにつれて画像を得るための露光量は小さくて済むが、
膜強度は低下する。塗布量が大きくなるにつれ、露光量
を必要とするが感光膜は強くなり、例えば、印刷版とし
て用いた場合、印刷可能枚数の高い(高耐刷の)印刷版
が得られる。
【0057】支持体上に塗布された感光性組成物の乾燥
は、通常加熱された空気によって行われる。加熱は30
℃〜200℃特に、40℃〜140℃の範囲が好適であ
る。乾燥の温度は乾燥中一定に保たれる方法だけでなく
段階的に上昇させる方法も実施し得る。
【0058】また、乾燥風は除湿することによって好結
果が得られる場合もある。加熱された空気は、塗布面に
対し0.1m/秒〜30m/秒、特に0.5m/秒〜2
0m/秒の割合で供給するのが好適である。
【0059】マット層:上記のようにして設けられた感
光層の表面には、真空焼き枠を用いた密着露光の際の真
空引きの時間を短縮し、且つ焼きボケを防ぐため、マッ
ト層を設けることが好ましい。具体的には、特開昭50
−125805号、特公昭57−6582号、同61−
28986号の各公報に記載されているようなマット層
を設ける方法、特公昭62−62337号公報に記載さ
れているような固体粉末を熱融着させる方法などが挙げ
られる。
【0060】感光性平版印刷版等に使用される支持体
は、寸度的に安定な板状物であり、これ迄印刷版の支持
体として使用されたものが含まれ、好適に使用すること
ができる。かかる支持体としては、紙、プラスチックス
(例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン
など)がラミネートされた紙、例えばアルミニウム(ア
ルミニウム合金も含む)、亜鉛、鉄、銅などのような金
属の板、例えば二酢酸セルロース、三酢酸セルロース、
プロピオン酸セルロース、酪酸セルロース、酪酸酢酸セ
ルロース、硝酸セルロース、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポ
リカーボネート、ポリビニルアセタールなどのようなプ
ラスチックスのフイルム、上記のような金属がラミネー
トもしくは蒸着された紙もしくはプラスチックフィルム
などが含まれるが、特にアルミニウム板が好ましい。ア
ルミニウム板には純アルミニウム板及びアルミニウム合
金板が含まれる。アルミニウム合金としては種々のもの
が使用でき、例えばけい素、銅、マンガン、マグネシウ
ム、クロム、亜鉛、鉛、ビスマス、ニッケルなどの金属
とアルミニウムの合金が用いられる。これらの組成物
は、いくらかの鉄およびチタンに加えてその他無視し得
る程度の量の不純物をも含むものである。
【0061】支持体は、必要に応じて表面処理される。
例えば感光性平版印刷版の場合には、支持体の表面に、
親水化処理が施される。また金属、特にアルミニウムの
表面を有する支持体の場合には、砂目立て処理、珪酸ソ
ーダ、弗化ジルコニウム酸カリウム、燐酸塩等の水溶液
への浸漬処理、あるいは陽極酸化処理などの表面処理が
なされていることが好ましい。また、米国特許第2,7
14,066号明細書に記載されているように、砂目立
てしたのち珪酸ナトリウム水溶液に浸漬処理したアルミ
ニウム板、米国特許第3,181,461号明細書に記
載されているようにアルミニウム板を陽極酸化処理を行
った後にアルカリ金属珪酸塩の水溶液に浸漬処理したも
のも好適に使用される。上記陽極酸化処理は、例えば、
燐酸、クロム酸、硫酸、硼酸等の無機酸、若しくは蓚
酸、スルファミン酸等の有機酸またはこれらの塩の水溶
液又は非水溶液の単独又は二種以上を組み合わせた電解
液中でアルミニウム板を陽極として電流を流すことによ
り実施される。
【0062】また、米国特許第3,658,662号明
細書に記載されているようなシリケート電着も有効であ
る。これらの親水化処理は、支持体の表面を親水性とす
る為に施される以外に、その上に設けられる感光性組成
物との有害な反応を防ぐ為や、感光層との密着性を向上
させる為に施されるものである。アルミニウム板を砂目
立てするに先立って、必要に応じて表面の圧延油を除去
すること及び清浄なアルミニウム面を表出させるために
その表面の前処理を施しても良い。前者のためには、ト
リクレン等の溶剤、界面活性剤等が用いられている。又
後者のためには水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の
アルカリ・エッチング剤を用いる方法が広く行われてい
る。
【0063】砂目立て方法としては、機械的、化学的お
よび電気化学的な方法のいずれの方法も有効である。機
械的方法としては、ボール研磨法、ブラスト研磨法、軽
石のような研磨剤の水分散スラリーをナイロンブラシで
擦りつけるブラシ研磨法などがあり、化学的方法として
は、特開昭54−31187号公報に記載されているよ
うな鉱酸のアルミニウム塩の飽和水溶液に浸漬する方法
が適しており、電気化学的方法としては塩酸、硝酸また
はこれらの組合せのような酸性電解液中で交流電解する
方法が好ましい。このような粗面化方法の内、特に特開
昭55−137993号公報に記載されているような機
械的粗面化と電気化学的粗面化を組合せた粗面化方法
は、感脂性画像の支持体への接着力が強いので好まし
い。上記の如き方法による砂目立ては、アルミニウム板
の表面の中心線表面粗さ(Ra)が0.3〜1.0μm
となるような範囲で施されることが好ましい。このよう
にして砂目立てされたアルミニウム板は必要に応じて水
洗および化学的にエッチングされる。
【0064】エッチング処理液は、通常アルミニウムを
溶解する塩基あるいは酸の水溶液より選ばれる。この場
合、エッチングされた表面に、エッチング液成分から誘
導されるアルミニウムと異なる被膜が形成されないもの
でなければならない。好ましいエッチング剤を例示すれ
ば、塩基性物質としては水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、リン酸三ナトリウム、リン酸二ナトリウム、リン
酸三カリウム、リン酸二カリウム等;酸性物質としては
硫酸、過硫酸、リン酸、塩酸及びその塩等であるが、ア
ルミニウムよりイオン化傾向の低い金属例えば亜鉛、ク
ロム、コバルト、ニッケル、銅等の塩はエッチング表面
に不必要な被膜を形成するから好ましくない。これ等の
エッチング剤は、使用濃度、温度の設定において、使用
するアルミニウムあるいは合金の溶解速度が浸漬時間1
分あたり0.3グラムから40g/m2になる様に行なわ
れるのが最も好ましいが、これを上回るあるいは下回る
ものであっても差支えない。
【0065】エッチングは上記エッチング液にアルミニ
ウム板を浸漬したり、該アルミニウム板にエッチング液
を塗布すること等により行われ、エッチング量が0.5
〜10g/m2の範囲となるように処理されることが好ま
しい。上記エッチング剤としては、そのエッチング速度
が早いという特長から塩基の水溶液を使用することが望
ましい。この場合、スマットが生成するので、通常デス
マット処理される。デスマット処理に使用される酸は、
硝酸、硫酸、りん酸、クロム酸、ふっ酸、ほうふつ化水
素酸等が用いられる。エッチング処理されたアルミニウ
ム板は、必要により水洗及び陽極酸化される。陽極酸化
は、この分野で従来より行なわれている方法で行なうこ
とができる。具体的には、硫酸、りん酸、クロム酸、蓚
酸、スルファミン酸、ベンゼンスルホン酸等あるいはそ
れらの二種類以上を組み合せた水溶液又は非水溶液中で
アルミニウムに直流または交流の電流を流すと、アルミ
ニウム支持体表面に陽極酸化被膜を形成させることがで
きる。
【0066】陽極酸化の処理条件は使用される電解液に
よって種々変化するので一般には決定され得ないが一般
的には電解液の濃度が1〜80重量%、液温5〜70
℃、電流密度0.5〜60アンペア/dm2、電圧1〜10
0V、電解時間30秒〜50分の範囲が適当である。こ
れらの陽極酸化処理の内でも、とくに英国特許第1,4
12,768号明細書に記載されている硫酸中で高電流
密度で陽極酸化する方法および米国特許第3,511,
661号明細書に記載されている燐酸を電解浴として陽
極酸化する方法が好ましい。上記のように粗面化され、
さらに陽極酸化されたアルミニウム板は、必要に応じて
親水化処理しても良く、その好ましい例としては米国特
許第2,714,066号及び同第3,181,461
号に開示されているようなアルカリ金属シリケート、例
えば珪酸ナトリウム水溶液または特公昭36−2206
3号公報に開示されている弗化ジルコニウム酸カリウム
および米国特許第4,153,461号明細書に開示さ
れているようなポリビニルホスホン酸で処理する方法が
ある。
【0067】有機下塗層:本発明の感光性平版印刷版に
は感光層を塗設する前に有機下塗層を設けることが非画
像部の感光層残りを減らす上で好ましい。かかる有機下
塗層に用いられる有機化合物としては例えば、カルボキ
シメチルセルロース、デキストリン、アラビアガム、2
−アミノエチルホスホン酸などのアミノ基を有するホス
ホン酸類、置換基を有してもよいフェニルホスホン酸、
ナフチルホスホン酸、アルキルホスホン酸、グリセロホ
スホン酸、メチレンジホスホン酸およびエチレンジホス
ホン酸などの有機ホスホン酸、置換基を有してもよいフ
ェニルリン酸、ナフチルリン酸、アルキルリン酸および
グリセロリン酸などの有機リン酸、置換基を有してもよ
いフェニルホスフィン酸、ナフチルホスフィン酸、アル
キルホスフィン酸およびグリセロホスフィン酸などの有
機ホスフィン酸、グリシンやβ−アラニンなどのアミノ
酸類、およびトリエタノールアミンの塩酸塩などのヒド
ロキシル基を有するアミンの塩酸塩などから選ばれる
が、二種以上混合して用いてもよい。
【0068】その他ポリ(p−ビニル安息香酸)など下
記一般式〔I〕で示される構造単位を分子中に有する高
分子化合物群の中から選ばれる少なくとも1種の化合物
を用いることができる。
【0069】
【化5】
【0070】前記一般式〔I〕において、R1は水素原
子、ハロゲン原子またはアルキル基を表すが、好ましく
は、水素原子、塩素原子、または炭素数1〜4個のアル
キル基を表す。特に好ましくは水素原子またはメチル基
を表す。R2とR3は各々独立して、水素原子、水酸基、
ハロゲン原子、アルキル基、置換アルキル基、芳香族
基、置換芳香族基、−OR4、−COOR5、−CONH
6、−COR7もしくは−CNを表すか、またはR2
3が結合して環を形成しても良い。ここでR4〜R7
各々アルキル基または芳香族基を表す。より好ましいR
2とR3は、各々独立して、水素原子、水酸基、塩素原
子、炭素数1〜4個のアルキル基、フェニル基、−OR
4、−COOR5、−CONHR6、−COR7、−CNで
あり、ここでR4〜R7は炭素数1〜4個のアルキル基ま
たはフェニル基である。特に好ましいR2とR3は、各々
独立して、水素原子、水酸基、メチル基またはメトキシ
基である。
【0071】Xは水素原子、金属原子、NR8910
11を表し、ここで、R8〜R11は、各々独立して、水素
原子、アルキル基、置換アルキル基、芳香族基、置換芳
香族基を表すか、またはR8とR9が結合して環を形成し
ても良い。より好ましいXは、水素原子、一価の金属原
子、NR891011であり、ここで、R8〜R11は、
各々独立して、水素原子、炭素数1〜4個のアルキル基
またはフェニル基である。特に好ましいXは、水素原
子、ナトリウム、カリウムまたはNR8910 11を表
し、ここで、R8〜R11は、各々独立して、水素原子、
メチル基、エチル基を表す。nは1〜3の整数を表す
が、好ましくは1または2を表し、より好ましくは1を
表す。
【0072】この有機下塗層は次のような方法で設ける
ことが出来る。即ち、水またはメタノール、エタノー
ル、メチルエチルケトンなどの有機溶剤もしくはそれら
の混合溶剤に上記の有機化合物を溶解させた溶液をアル
ミニウム板上に塗布、乾燥して設ける方法と、水または
メタノール、エタノール、メチルエチルケトンなどの有
機溶剤もしくはそれらの混合溶剤に上記の有機化合物を
溶解させた溶液に、アルミニウム板を浸漬して上記有機
化合物を吸着させ、しかる後、水などによって洗浄、乾
燥して有機下塗層を設ける方法である。前者の方法で
は、上記の有機化合物の0.005〜10重量%の濃度
の溶液を種々の方法で塗布できる。例えば、バーコータ
ー塗布、回転塗布、スプレー塗布、カーテン塗布などい
ずれの方法を用いてもよい。また、後者の方法では、溶
液の濃度は0.01〜20重量%、好ましくは0.05
〜5重量%であり、浸漬温度は20〜90℃、好ましく
は25〜50℃であり、浸漬時間は0.1秒〜20分、
好ましくは2秒〜1分である。
【0073】これに用いる溶液は、アンモニア、トリエ
チルアミン、水酸化カリウムなどの塩基性物質や、塩
酸、リン酸などの酸性物質によりpHを調節し、pH1
〜12の範囲で使用することもできる。また、感光性平
版印刷版の調子再現性改良のために黄色染料を添加する
こともできる。有機下塗層の乾燥後の被覆量は、2〜2
00mg/m2が適当であり、好ましくは5〜100mg/m2
である。上記の被覆量が2mg/m2より少ないと十分な耐
刷性能が得られない。また、200mg/m2より大きくて
も同様である。
【0074】バックコート;支持体の裏面には、必要に
応じてバックコートが設けられる。かかるバックコート
としては特開平5−45885号公報記載の有機高分子
化合物および特開平6−35174号公報記載の有機ま
たは無機金属化合物を加水分解および重縮合させて得ら
れる金属酸化物からなる被覆層が好ましく用いられる。
これらの被覆層のうち、Si(OCH3)4、Si(OC25)
4、Si(OC37)4、Si(OC49)4、などの珪素のア
ルコキシ化合物が安価で入手し易く、それから得られる
金属酸化物の被覆層が耐現像液に優れており特に好まし
い。
【0075】上記のようにして作成された平版画像記録
材料は、通常、像露光、現像処理を施される。像露光に
用いられる活性光線の光源としては、例えば、水銀灯、
メタルハライドランプ、キセノンランプ、ケミカルラン
プ、カーボンアーク灯等がある。放射線としては、電子
線、X線、イオンビーム、遠赤外線などがある。またg
線、i線、Deep−UV光、高密度エレルギービーム
(レーザービーム)も使用される。レーザービームとし
てはヘリウム・ネオンレーザー、アルゴンレーザー、ク
リプトンレーザー、ヘリウム・カドミウムレーザー、K
rFエキシマレーザー等が挙げられる。またレーザー直
描型印刷版においては、近赤外から赤外領域に発光波長
を持つ光源が好ましく。固体レーザ、半導体レーザが特
に好ましい。
【0076】本発明の感光性平版印刷版の現像液として
好ましいものは、(a)非還元糖から選ばれる少なくと
も一種の糖類および(b)少なくとも一種の塩基を含有
し、pHが9.0〜13.5の範囲にある現像液であ
る。以下この現像液について詳しく説明する。なお、本
明細書中において、特にことわりのない限り、現像液と
は現像開始液(狭義の現像液)と現像補充液とを意味す
る。
【0077】この現像液は、その主成分が、非還元糖か
ら選ばれる少なくとも一つの化合物と、少なくとも一種
の塩基からなり、液のpHが9.0〜13.5の範囲で
あることが好ましい。かかる非還元糖とは、遊離のアル
デヒド基やケトン基を持たず、還元性を示さない糖類で
あり、還元基同士の結合したトレハロース型少糖類、糖
類の還元基と非糖類が結合した配糖体および糖類に水素
添加して還元した糖アルコールに分類され、何れも好適
に用いられる。トレハロース型少糖類には、サッカロー
スやトレハロースがあり、配糖体としては、アルキル配
糖体、フェノール配糖体、カラシ油配糖体などが挙げら
れる。また糖アルコールとしてはD,L−アラビット、
リビット、キシリット、D,L−ソルビット、D,L−
マンニット、D,L−イジット、D,L−タリット、ズ
リシットおよびアロズルシットなどが挙げられる。更に
二糖類の水素添加で得られるマルチトールおよびオリゴ
糖の水素添加で得られる還元体(還元水あめ)が好適に
用いられる。これらの中で特に好ましい非還元糖は糖ア
ルコールとサッカロースであり、特にD−ソルビット、
サッカロース、還元水あめが適度なpH領域に緩衝作用
があることと、低価格であることで好ましい。
【0078】これらの非還元糖は、単独もしくは二種以
上を組み合わせて使用でき、それらの現像液中に占める
割合は0.1〜30重量%が好ましく、更に好ましく
は、1〜20重量%である。この範囲未満では十分な緩
衝作用が得られず、またこの範囲を超える濃度では、高
濃縮化し難く、また原価アップの問題が出てくる。尚、
還元糖を塩基と組み合わせて使用した場合、経時的に褐
色に変色し、pHも徐々に下がり、よって現像性が低下
するという問題点がある。
【0079】非還元糖に組み合わせる塩基としては従来
より知られているアルカリ剤が使用できる。例えば、水
酸化ナトリウム、同カリウム、同リチウム、燐酸三ナト
リウム、同カリウム、同アンモニウム、燐酸二ナトリウ
ム、同カリウム、同アンモニウム、炭酸ナトリウム、同
カリウム、同アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、同カ
リウム、同アンモニウム、硼酸ナトリウム、同カリウ
ム、同アンモニウムなどの無機アルカリ剤が挙げられ
る。また、モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメ
チルアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリ
エチルアミン、モノイソプロピルアミン、ジイソプロピ
ルアミン、トリイソプロピルアミン、n−ブチルアミ
ン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイ
ソプロパノールアミン、エチレンイミン、エチレンジア
ミン、ピリジンなどの有機アルカリ剤も用いられる。
【0080】これらのアルカリ剤は単独もしくは二種以
上を組み合わせて用いられる。これらの中で好ましいの
は水酸化ナトリウム、同カリウムである、その理由は、
非還元糖に対するこれらの量を調整することにより広い
pH領域でpH調整が可能となるためである。また、燐
酸三ナトリウム、同カリウム、炭酸ナトリウム、同カリ
ウムなどもそれ自身に緩衝作用があるので好ましい。こ
れらのアルカリ剤は現像液のpHを9.0〜13.5の
範囲になるように添加され、その添加量は所望のpH、
非還元糖の種類と添加量によって決められるが、より好
ましいpH範囲は10.0〜13.2である。
【0081】現像液には更に、糖類以外の弱酸と強塩基
からなるアルカリ性緩衝液が併用できる。かかる緩衝液
として用いられる弱酸としては、解離定数(pKa)が
10.0〜13.2のものが好ましい。このような弱酸
としては、Pergamon Press社発行のIONISATION CONSTAN
TS OF ORGANIC ACIDS IN AQUEOUS SOLUTIONなどに記載
されているものから選ばれ、例えば2,2,3,3−テ
トラフルオロプロパノール−1(PKa12.74)、
トリフルオロエタノール(同12.37)、トリクロロ
エタノール(同12.24)などのアルコール類、ピリ
ジン−2−アルデヒド(同12.68)、ピリジン−4
−アルデヒド(同12.05)などのアルデヒド類、サ
リチル酸(同13.0)、3−ヒドロキシ−2−ナフト
エ酸(同12.84)、カテコール(同12.6)、没
食子酸(同12.4)、スルホサリチル酸(同11.
7)、3,4−ジヒドロキシスルホン酸(同12.
2)、3,4−ジヒドロキシ安息香酸(同11.9
4)、1,2,4−トリヒドロキシベンゼン(同11.
82)、ハイドロキノン(同11.56)、ピロガロー
ル(同11.34)、o−クレゾール(同10.3
3)、レゾルシノール(同11.27)、p−クレゾー
ル(同10.27)、m−クレゾール(同10.09)
などのフェノール性水酸基を有する化合物、
【0082】2−ブタノンオキシム(同12.45)、
アセトキシム(同12.42)、1,2−シクロヘプタ
ンジオンジオキシム(同12.3)、2−ヒドロキシベ
ンズアルデヒドオキシム(同12.10)、ジメチルグ
リオキシム(同11.9)、エタンジアミドジオキシム
(同11.37)、アセトフェノンオキシム(同11.
35)などのオキシム類、アデノシン(同12.5
6)、イノシン(同12.5)、グアニン(同12.
3)、シトシン(同12.2)、ヒポキサンチン(同1
2.1)、キサンチン(同11.9)などの核酸関連物
質、他に、ジエチルアミノメチルホスホン酸(同12.
32)、1−アミノ−3,3,3−トリフルオロ安息香
酸(同12.29)、イソプロピリデンジホスホン酸
(同12.10)、1,1−エチリデンジホスホン酸
(同11.54)、1,1−エチリデンジホスホン酸1
−ヒドロキシ(同11.52)、ベンズイミダゾール
(同12.86)、チオベンズアミド(同12.8)、
ピコリンチオアミド(同12.55)、バルビツル酸
(同12.5)などの弱酸が挙げられる。
【0083】これらの弱酸の中で好ましいのは、スルホ
サリチル酸、サリチル酸である。これらの弱酸に組み合
わせる塩基としては、水酸化ナトリウム、同アンモニウ
ム、同カリウムおよび同リチウムが好適に用いられる。
これらのアルカリ剤は単独もしくは二種以上を組み合わ
せて用いられる。上記の各種アルカリ剤は濃度および組
み合わせによりpHを好ましい範囲内に調整して使用さ
れる。
【0084】現像液には、現像性の促進や現像カスの分
散および印刷版画像部の親インキ性を高める目的で必要
に応じて種々界面活性剤や有機溶剤を添加できる。好ま
しい界面活性剤としては、アニオン系、カチオン系、ノ
ニオン系および両性界面活性剤が挙げられる。
【0085】界面活性剤の好ましい例としては、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンポリ
スチリルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンポリ
オキシプロピレンアルキルエーテル類、グリセリン脂肪
酸部分エステル類、ソルビタン脂肪酸部分エステル類、
ペンタエリスリトール脂肪酸部分エステル類、プロピレ
ングリコールモノ脂肪酸エステル類、しょ糖脂肪酸部分
エステル類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸部分
エステル類、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸部
分エステル類、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル
類、ポリグリセリン脂肪酸部分エステル類、ポリオキシ
エチレン化ひまし油類、ポリオキシエチレングリセリン
脂肪酸部分エステル類、脂肪酸ジエタノールアミド類、
N.N−ビス−2−ヒドロキシアルキルアミン類、ポリ
オキシエチレンアルキルアミン、トリエタノールアミン
脂肪酸エステル、トリアルキルアミンオキシドなどの非
イオン性界面活性剤、
【0086】脂肪酸塩類、アビエチン酸塩類、ヒドロキ
シアルカンスルホン酸塩類、アルカンスルホン酸塩類、
ジアルキルスルホ琥珀酸エステル塩類、直鎖アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩類、分岐鎖アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩類、アルキ
ルフェノキシポリオキシエチレンプロピルスルホン酸塩
類、ポリオキシエチレンアルキルスルホフェニルエーテ
ル塩類、N−メチル−N−オレイルタウリンナトリウム
塩、N−アルキルスルホ琥珀酸モノアミド二ナトリウム
塩、石油スルホン酸塩類、硫酸化牛脂油、脂肪酸アルキ
ルエステルの硫酸エステル塩類、アルキル硫酸エステル
塩類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステ
ル塩類、脂肪酸モノグリセリド硫酸エステル塩類、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル
塩類、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル硫
酸エステル塩類、アルキルリン酸エステル塩類、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩類、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸エス
テル塩類、スチレン/無水マレイン酸共重合物の部分鹸
化物類、オレフィン/無水マレイン酸共重合物の部分鹸
化物類、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物類な
どのアニオン界面活性剤、アルキルアミン塩類、テトラ
ブチルアンモニウムブロミド等の第四級アンモニウム塩
類、ポリオキシエチレンアルキルアミン塩類、ポリエチ
レンポリアミン誘導体などのカチオン性界面活性剤、カ
ルボキシベタイン類、アミノカルボン酸類、スルホべタ
イン類、アミノ硫酸エステル類、イミダゾリン類などの
両性界面活性剤が挙げられる。以上挙げた界面活性剤の
中でポリオキシエチレンとあるものは、ポリオキシメチ
レン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシブチレンなど
のポリオキシアルキレンに読み替えることもでき、それ
らの界面活性剤もまた包含される。
【0087】更に好ましい界面活性剤は分子内にパーフ
ルオロアルキル基を含有するフッ素系の界面活性剤であ
る。かかるフッ素系界面活性剤としては、パーフルオロ
アルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルスルホン
酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステルなどのアニ
オン型、パーフルオロアルキルベタインなどの両性型、
パーフルオロアルキルトリメチルアンモニウム塩などの
カチオン型およびパーフルオロアルキルアミンオキサイ
ド、パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物、パ
ーフルオロアルキル基および親水性基含有オリゴマー、
パーフルオロアルキル基および親油性基含有オリゴマ
ー、パーフルオロアルキル基、親水性基および親油性基
含有オリゴマー、パーフルオロアルキル基および親油性
基含有ウレタンなどの非イオン型が挙げられる。上記の
界面活性剤は、単独もしくは2種以上を組み合わせて使
用することができ、現像液中に0.001〜10重量
%、より好ましくは0.01〜5重量%の範囲で添加さ
れる。
【0088】現像液には、種々の現像安定化剤を用いる
ことができる。それらの好ましい例として、特開平6−
282079号公報記載の糖アルコールのポリエチレン
グリコール付加物、テトラブチルアンモニウムヒドロキ
シドなどのテトラアルキルアンモニウム塩、テトラブチ
ルホスホニウムブロマイドなどのホスホニウム塩および
ジフェニルヨードニウムクロライドなどのヨードニウム
塩が好ましい例として挙げられる。更には、特開昭50
−51324号公報記載のアニオン界面活性剤または両
性界面活性剤、また特開昭55−95946号公報記載
の水溶性カチオニックポリマー、特開昭56−1425
28号公報に記載されている水溶性の両性高分子電解質
を挙げることができる。
【0089】更に、特開昭59−84241号公報のア
ルキレングリコールが付加された有機ホウ素化合物、特
開昭60−111246号公報記載のポリオキシエチレ
ン・ポリオキシプロピレンブロック重合型の水溶性界面
活性剤、特開昭60−129750号公報のポリオキシ
エチレン・ポリオキシプロピレンを置換したアルキレン
ジアミン化合物、特開昭61−215554号公報記載
の重量平均分子量300以上のポリエチレングリコー
ル、特開昭63−175858号公報のカチオン性基を
有する含フッ素界面活性剤、特開平2−39157号公
報の酸またはアルコールに4モル以上のエチレンオキシ
ドを付加して得られる水溶性エチレンオキシド付加化合
物と、水溶性ポリアルキレン化合物などが挙げられる。
【0090】現像液には更に必要により有機溶剤が加え
られる。かかる有機溶剤としては、水に対する溶解度が
約10重量%以下のものが適しており、好ましくは5重
量%以下のものから選ばれる。例えば、1−フェニルエ
タノール、2−フェニルエタノール、3−フェニル−1
−プロパノール、4−フェニル−1−ブタノール、4−
フェニル−2−ブタノール、2−フェニル−1−ブタノ
ール、2−フェノキシエタノール、2−ベンジルオキシ
エタノール、o−メトキシベンジルアルコール、m−メ
トキシベンジルアルコール、p−メトキシベンジルアル
コール、ベンジルアルコール、シクロヘキサノール、2
−メチルシクロヘキサノール、3−メチルシクロヘキサ
ノールおよび4−メチルシクロヘキサノール、N−フェ
ニルエタノールアミンおよびN−フェニルジエタノール
アミンなどを挙げることができる。有機溶剤の含有量は
使用液の総重量に対して0.1〜5重量%である。その
使用量は界面活性剤の使用量と密接な関係があり、有機
溶剤の量が増すにつれ、界面活性剤の量は増加させるこ
とが好ましい。これは界面活性剤の量が少なく、有機溶
剤の量を多く用いると有機溶剤が完全に溶解せず、従っ
て、良好な現像性の確保が期待できなくなるからであ
る。
【0091】現像液には更に還元剤を加えることができ
る。これは印刷版の汚れを防止するものであり、特に感
光性ジアゾニウム塩化合物を含むネガ型感光性平版印刷
版を現像する際に有効である、好ましい有機還元剤とし
ては、チオサリチル酸、ハイドロキノン、メトール、メ
トキシキノン、レゾルシン、2−メチルレゾルシンなど
のフェノール化合物、フェニレンジアミン、フェニルヒ
ドラジンなどのアミン化合物が挙げられる。更に好まし
い無機の還元剤としては、亜硫酸、亜硫酸水素酸、亜リ
ン酸、亜リン酸水素酸、亜リン酸二水素酸、チオ硫酸お
よび亜ジチオン酸などの無機酸のナトリウム塩、カリウ
ム塩、アンモニウム塩などを挙げることができる。これ
らの還元剤のうち汚れ防止効果が特に優れているのは亜
硫酸塩である。これらの還元剤は使用時の現像液に対し
て好ましくは、0.05〜5重量%の範囲で含有され
る。
【0092】現像液には更に有機カルボン酸を加えるこ
ともできる。好ましい有機カルボン酸は炭素原子数6〜
20の脂肪族カルボン酸および芳香族カルボン酸であ
る。脂肪族カルボン酸の具体的な例としては、カプロン
酸、エナンチル酸、カプリル酸、ラウリン酸、ミリスチ
ン酸、パルミチン酸およびステアリン酸などがあり、特
に好ましいのは炭素数8〜12のアルカン酸である。ま
た炭素鎖中に二重結合を有する不飽和脂肪酸でも、枝分
かれした炭素鎖のものでもよい。芳香族カルボン酸とし
てはベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環などに
カルボキシル基が置換された化合物で、具体的には、o
−クロロ安息香酸、p−クロロ安息香酸、o−ヒドロキ
シ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸、o−アミノ安息
香酸、p−アミノ安息香酸、2,4−ジヒドロシ安息香
酸、2,5−ジヒドロキシ安息香酸、2,6−ジヒドロ
キシ安息香酸、2,3−ジヒドロキシ安息香酸、3,5
−ジヒドロキシ安息香酸、没食子酸、1−ヒドロキシ−
2−ナフトエ酸、3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、2
−ヒドロキシ−1−ナフトエ酸、1−ナフトエ酸、2−
ナフトエ酸などがあるがヒドロキシナフトエ酸は特に有
効である。
【0093】上記脂肪族および芳香族カルボン酸は水溶
性を高めるためにナトリウム塩やカリウム塩またはアン
モニウム塩として用いるのが好ましい。本発明で用いる
現像液の有機カルボン酸の含有量は格別な制限はない
が、0.1重量%より低いと効果が十分でなく、また1
0重量%を超えるとそれ以上の効果の改善が計れないば
かりか、別の添加剤を併用する時に溶解を妨げることが
ある。従って、好ましい添加量は使用時の現像液に対し
て0.1〜10重量%であり、より好ましくは0.5〜
4重量%である。
【0094】現像液には、更に必要に応じて、防腐剤、
着色剤、増粘剤、消泡剤および硬水軟化剤などを含有さ
せることもできる。硬水軟化剤としては例えば、ポリ燐
酸およびそのナトリウム塩、カリウム塩およびアンモニ
ウム塩、エチレンジアミンテトラ酢酸、ジエチレントリ
アミンペンタ酢酸、トリエチレンテトラミンヘキサ酢
酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミントリ酢酸、ニト
リロトリ酢酸、1,2−ジアミノシクロヘキサンテトラ
酢酸および1,3−ジアミノ−2−プロパノールテトラ
酢酸などのアミノポリカルボン酸およびそれらのナトリ
ウム塩、カリウム塩およびアンモニウム塩、アミノトリ
(メチレンホスホン酸)、エチレンジアミンテトラ(メ
チレンホスホン酸)、ジエチレントリアミンペンタ(メ
チレンホスホン酸)、トリエチレンテトラミンヘキサ
(メチレンホスホン酸)、ヒドロキシエチルエチレンジ
アミントリ(メチレンホスホン酸)および1−ヒドロキ
シタエン−1,1−ジホスホン酸やそれらのナトリウム
塩、カリウム塩およびアンモニウム塩を挙げることがで
きる。
【0095】このような硬水軟化剤はそのキレート化と
使用される硬水の硬度および硬水の量によって最適値が
変化するが、一般的な使用量を示せば、使用時の現像液
に0.01〜5重量%、より好ましくは0.01〜0.
5重量%の範囲である。この範囲より少ない添加量では
所期の目的が十分に達成されず、添加量がこの範囲より
多い場合は、色抜けなど、画像部への悪影響がでてく
る。現像液の残余の成分は水である。現像液は、使用時
よりも水の含有量を少なくした濃縮液としておき、使用
時に水で希釈するようにしておくことが運搬上有利であ
る。この場合の濃縮度は、各成分が分離や析出を起こさ
ない程度が適当である。
【0096】本発明の感光性平版印刷版の現像液として
はまた、特開平6−282079号公報記載の現像液も
使用できる。これは、SiO2/M2O(Mはアルカリ金
属を示す)のモル比が0.5〜2.0の珪酸アルカリ金
属塩と、水酸基を4以上有する糖アルコールに5モル以
上のエチレンオキシドを付加して得られる水溶性エチレ
ンオキシド付加化合物を含有する現像液である。糖アル
コールは糖のアルデヒド基およびケトン基を還元してそ
れぞれ第一、第二アルコール基としたものに相当する多
価アルコールである。糖アルコールの貝体的な例として
は、D,L−トレイット、エリトリット、D,L−アラ
ビット、リビット、キシリット、D,L−ソルビット、
D,L−マンニット、D,L−イジット、D,L−タリ
ット、ズルシット、アロズルシットなどであり、更に糖
アルコールを縮合したジ、トリ、テトラ、ペンタおよび
ヘキサグリセリンなども挙げられる。上記水溶性エチレ
ンオキシド付加化合物は上記糖アルコール1モルに対し
5モル以上のエチレンオキシドを付加することにより得
られる。さらにエチレンオキシド付加化合物には必要に
応じてプロピレンオキシドを溶解性が許容できる範囲で
ブロック共重合させてもよい。これらのエチレンオキシ
ド付加化合物は単独もしくは二種以上を組み合わせて用
いてもよい。これらの水溶性エチレンオキシド付加化合
物の添加量は現像液(使用液)に対して0.001〜5
重量%が適しており、より好ましくは0.001〜2重
量%である。
【0097】この現像液にはさらに、現像性の促進や現
像カスの分散および印刷版画像部の親インキ性を高める
目的で必要に応じて、前述の種々の界面活性剤や有機溶
剤を添加できる。
【0098】かかる組成の現像液で現像処理されたPS
版は水洗水、界面活性剤等を含有するリンス液、アラビ
アガムや澱粉誘導体等を主成分とするフィニッシャーや
保護ガム液で後処理を施される。本発明のPS版の後処
理にはこれらの処理を種々組み合わせて用いることがで
きる。
【0099】近年、型版・印刷業界では製版作業の合理
化および標準化のため、PS版用の自動現像機が広く用
いられている。この自動現像機は、一般に現像部と後処
理部からなり、PS版を搬送する装置と、各処理液槽お
よびスプレー装置からなり、露光済みのPS版を水平に
搬送しながら、ポンプで汲み上げた各処理液をスプレー
ノズルから吹き付けて現像および後処理するものであ
る。また、最近は処理液が満たされた処理液槽中に液中
ガイドロールなどによってPS版を浸漬搬送させて現像
処理する方法や、現像後一定量の少量の水洗水を版面に
供給して水洗し、その廃水を現像液原液の希釈水としで
再利用する方法も知られている。
【0100】このような自動処理においては、各処理液
に処理量や稼動時間等に応じてそれぞれの補充液を補充
しながら処理することができる。また、実質的に未使用
の処理液で処理するいわゆる使い捨て処理方式も適用で
きる。このような処理によって得られた平版印刷版はオ
フセット印刷機に掛けられ、多数枚の印刷に用いられ
る。
【0101】
【実施例】以下、本発明を合成例および実施例に基づい
て更に説明する。ただし本発明はこれらの実施例によっ
て限定されるものではない。 合成例1 2−(パーフルオロオクチル)エチルアクリレート3
1.0g、p−ビニル安息香酸11.8g、(n)−ラ
ウリルメタアクリレート15.2gおよび1−メトキシ
−2−プロパノールを500mlの3口フラスコに取り窒
素気流下攪拌しながら65℃に保った。2,2′−アゾ
ビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を1.03g
加え攪拌を続けた。4時間後68℃まで昇温し1時間保
った。反応終了後、室温にまで冷却し、反応液を400
ml中の水中に注いだ。折出した固体をろ取し、乾燥し
た。GPCによりこの固体は重量平均分子量3.5万の
高分子化合物であった。 合成例2〜3 合成例1と同様の方法にして第1表に示したポリマーを
合成した。また比較例の化合物(ポリマー)も同様の方
法にて合成した。
【0102】
【表1】
【0103】〔実施例1〜3、比較例1〜2〕 (下記実施例におけるパーセントは、他に指定のない限
り、すべて重量%である。)厚さ0.24mmのJIS
A 1050アルミニウム板を、平均粒径約2.1μm
のパミストンと水の懸濁液をアルミニウム表面に供給し
ながら、以下に示す回転ナイロンブラシにより、ブラシ
グレイニング処理した。第1ブラシは毛長100mm、毛
径0.95mm、植毛密度70本/cm2であり、第2ブラシ
は毛長80mm、毛径0.295mm、植毛密度670本/c
m2であった。ブラシロールの回転はいずれも250rpm
であった。ブラシグレイニングにひき続きよく水洗した
後、10%水酸化ナトリウムに60℃で25秒間浸漬し
てエッチングし、さらに流水で水洗後20%硝酸で中和
洗浄、水洗した。これらを、VA=12.7Vの条件下
で正弦波の交番波形電流を用いて、1%硝酸水溶液中で
160クローン/dm2の陽極時電気量で電解粗面化処理を
行った。その表面粗さを測定したところ、0.79μm
(Ra表示)であった。引き続いて、1%水酸化ナトリ
ウム水溶液に40℃、30秒間浸漬後、30%の硫酸水
溶液中に浸漬し、60℃で40秒間デスマット処理した
後、20%硫酸水溶液中、電流密度2A/dm2において
1.6g/m2の酸化皮膜重量になるように直流で陽極酸
化し、基板を調整した。
【0104】このように処理された基板の表面に下記組
成の下塗り液(A)を塗布し80℃、30秒間乾燥し
た。乾燥後の被覆量は10mg/m2であった。 下塗り液(A) β−アラニン 0.10 g メタノール 40 g 純 水 60 g このようにして基板(I)を作製した。次にこの基板
(I)上に下記の第2表に示す感光液をロッドコーティ
ングで12ml/m2塗設し、100℃で1分間乾燥してポ
ジ型感光性平版印刷版を得た。乾燥後の塗布量は1.1
5g/m2であった。さらに真空密着時間を短縮させるた
め、特公昭61−28986号公報記載のようにしてマ
ット層を形成させた。
【0105】
【表2】
【0106】このようにして作製した感光性平版印刷版
を以下の方法で評価した。感度は、富士写真フィルム
(株)製ステップウエッジ(各段の濃度差が0.15)
を通して、1mの距離から3kWのメタルハライドラン
プにより1分間露光を行ったのち、富士写真フィルム
(株)製PSプロッセッサー900Vを用いて、30℃
12秒間、SiO2/K2Oのモル比が1.16、SiO
2濃度が1.4%の水溶液で現像し、クリアーの段数で
表わした。段数が高い程感度が高いことを示す。階調
は、上述の感度評価したサンプルのクリアー段数とベタ
段差の差を表わした。この値が低い程硬調であることを
示す。現像許容性は、上述の現像液を基準にして、pH
を上下に0.2増減させた液を用いた以外は上述の感度
と同一な露光、現像を行い、pHによるベタ段数の変化
を表わした。この値が小さい程現像許容性は良好である
ことを示す。これらの結果を第4表に示す。
【0107】
【表3】
【0108】
【表4】
【0109】第4表からも分かるように、実施例1〜3
は、感度を低下させることなく、硬調化し、かつ現像許
容性も良好である。 〔実施例4〜6、比較例3〜4〕実施例1〜3と同じ基
板(I)に次の第5表に示す感光液をロッドコーティン
グで25ml/m2塗布し、100℃で1分間乾燥してポジ
型感光性平版印刷版を得た。乾燥後の塗布量は1.75
g/m2であった。さらに、真空密着時間を短縮させるた
め、特公昭61−28986号公報記載のようにしてマ
ット層を形成させた。
【0110】
【表5】
【0111】構造式(A)の染料
【0112】
【化6】
【0113】このようにして作成した感光性平版印刷版
を実施例1〜3と同一の方法で、下記第6表に示す現像
液a(pH約13.0)を用い現像し、感度、階調、現
像許容性を評価した。その結果を第7表に示す。
【0114】
【表6】
【0115】
【表7】
【0116】第7表からも分かるように、実施例4〜6
においても本発明の感光性組成物は、その感度を低下さ
せることなく、硬調化し、かつ現像許容性も良好であ
る。
【0117】
【発明の効果】本発明のポジ型感光性組成物は、特定の
含フッ素ポリマーを含有することにより、その感度が低
下することなく、硬調な画像形成性を示し、かつ、焼き
ぼけ、白灯安全性、および現像許容性の広い満足するべ
きものとなった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも下記(1)、(2)および
    (3)で示される構成単位を共重合成分として有する高
    分子化合物と、ポジ作用感光性物質とを含有することを
    特徴とするポジ型感光性組成物。 (1)水素原子がフッ素原子で置換されているフルオロ
    脂肪族基を側鎖に有する付加重合可能なモノマー (2)9個以上の炭素原子を有する脂肪族基または2個
    以上の炭素原子を有する脂肪族基で置換された芳香族基
    を側鎖に有するアクリレート、メタクリレート、アクリ
    ルアミドもしくはメタアクリルアミド (3)カルボキシル基を有する付加重合可能なモノマー
  2. 【請求項2】 前記ポジ作用感光性物質が、o−キノン
    ジアジド化合物であることを特徴とする請求項1に記載
    の感光性組成物。
JP12770698A 1998-05-11 1998-05-11 感光性組成物 Pending JPH11327142A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003050620A1 (fr) * 2001-12-13 2003-06-19 Fuji Photo Film Co., Ltd. Materiau de formation d'image
US7695779B2 (en) 2005-08-19 2010-04-13 Samsung Electronics Co., Ltd. Organic composition, liquid crystal display including the same and method of manufacturing liquid crystal display

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003050620A1 (fr) * 2001-12-13 2003-06-19 Fuji Photo Film Co., Ltd. Materiau de formation d'image
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