JPH11326709A - レーザダイオードモジュール - Google Patents

レーザダイオードモジュール

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JPH11326709A
JPH11326709A JP10130413A JP13041398A JPH11326709A JP H11326709 A JPH11326709 A JP H11326709A JP 10130413 A JP10130413 A JP 10130413A JP 13041398 A JP13041398 A JP 13041398A JP H11326709 A JPH11326709 A JP H11326709A
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JP
Japan
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laser diode
diode module
fiber grating
fiber
module according
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JP10130413A
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English (en)
Inventor
Hiromitsu Watanabe
弘光 渡辺
Kunihiko Isshiki
邦彦 一色
Shoichiro Yamaguchi
省一郎 山口
Masaki Noda
雅樹 野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周囲温度や駆動電流が変化しても、安定した
DBRモードで発振する波長安定化レーザダイオードモ
ジュールを提供することを目的とする。 【解決手段】 レーザダイオード1と光ファイバ4とこ
れらを光学的に結合させる光学系レンズ3と特定波長を
選択するファイバグレーティング5を備えたレーザダイ
オードモジュールにおいて、当該ファイバグレーティン
グを光ファイバー4よりも熱膨張係数の大きいアルミニ
ウム製のドラム9に巻き付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信システムに
用いられる波長安定化レーザダイオードモジュールに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のレーザダイオードモジュールにつ
いて説明する。図8は従来の波長安定化レーザダイオー
ドモジュールの構成を示す図であって、1は光源である
レーザダイオード(LD)、2はモニターフォトダイオ
ード、4は光ファイバ、5はファイバグレーティング、
22は第1レンズ、23は第2レンズ、24はレーザダ
イオード1やモニターフォトダイオード2や第1レンズ
22などを取り付けているチップキャリア、25はチッ
プキャリア24の温度をセンシングするためのサーミス
タ、26はレーザダイオード1の温度を一定に保つため
の熱電子素子(ペルチェ素子)、27はパッケージ、2
8はカバーである。
【0003】ファイバグレーティング5が無いときのレ
ーザダイオード1の発振は、図9に示すようなファブリ
ペロー発振が生じる。しかし、光ファイバ4のある部分
にBragg 波長や反射率、反射帯域幅を最適に設計したフ
ァイバグレーティング5を構成することにより、レーザ
ダイオード1の背面とファイバグレーティング5の間で
共振器が構成され、ファイバグレーティング5からの外
部光帰還によりDBR(Distributed Bragg Reflector )
モードでレーザ発振し、ファブリペロー型レーザダイオ
ード1の発振スペクトラムが図10のように狭線化され
る。
【0004】図8のように熱電子素子26が内蔵されて
いるレーザダイオードモジュールにおいては、周囲温度
が変化してもレーザダイオード1の温度はほぼ一定に制
御されるため、レーザダイオード1の発振スペクトラム
形状もほぼ一定に保たれる。
【0005】しかし、光ファイバ増幅器の消費電力制限
やレーザダイオードモジュールの信頼性などの観点か
ら、熱電子素子26が内蔵されていない図11のような
熱電子素子非内蔵レーザダイオードモジュールの適用を
必要とする分野がある。例えば海底用光中継器に用いる
光ファイバ増幅器は、前述した観点より、図11に示す
ような熱電子素子非内蔵レーザダイオードモジュール
(Uncooled LD モジュールとも言う)が一般的に使われ
る。熱電子素子非内蔵レーザダイオードモジュールは、
周囲温度が変化するとそれにともないレーザダイオード
1のバンドギャップが変わる。温度が上がればバンドギ
ャップが狭くなり、利得ピーク波長は長波長側に移動す
る。980nm 帯レーザダイオードの場合、利得ピーク波長
の温度係数は約0.4nm/℃である。
【0006】ここで、図11に示すような熱電子素子非
内蔵レーザダイオードモジュールに対して、図8に示し
たファイバグレーティング5を組み合わせる場合を想定
してみる。ファイバグレーティング5のBragg波長λB
次の式で与えられる。
【0007】
【数1】
【0008】ここで、Bragg波長λBの温度係数は式
(2)で表される。
【0009】
【数2】
【0010】式(2)において、右辺の第1項の
【0011】
【数3】
【0012】は石英ガラスの屈折率の温度係数で7.5×1
0-6/℃、第2項の
【0013】
【数4】
【0014】は石英ガラスの熱膨張係数で5.5×10-7/℃
である。
【0015】従って、ファイバグレーティング5のBrag
g波長λBの温度係数は、石英ガラスの屈折率の温度係数
が支配的であり約0.01nm/℃である。この値は、980nm帯
レーザダイオードの利得ピーク波長の温度係数より1桁
以上小さい。ここで室温で980nm帯レーザダイオードの
利得ピーク波長とファイバグレーティングのBragg波長
を一致させても、周囲温度が20℃変化すると980nm 帯
レーザダイオードの利得ピーク波長とファイバグレーテ
ィングのBragg 波長の差(ディチューニング量が)約8
nmになる。
【0016】このように、レーザダイオード1の利得ピ
ーク波長とファイバグレーティング5のBragg 波長の差
(ディチューニング量)が大きくなると、レーザダイオ
ード1の利得係数スペクトラムにおけるディチューニン
グによる利得差が、ファイバグレーティング5が無いと
きのファブリペローモードの反射損失レベルとファイバ
グレーティング5からの外部光帰還によりDBRモード
の反射損失レベルの差、即ち、反射損失差に対し大きく
なる。
【0017】このように徐々にディチューニング量が大
きくなると、DBRモードが弱まって図12のようにフ
ァブリペローモードによる発振と、DBRモードによる
発振が同時に起こる状態になる。更にディチューニング
量を大きくしていくと、DBRモードによる発振が完全
に消えて、図9で示したようなファブリペローモードに
よる発振のみになる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ここで、レーザダイオ
ードの利得ピーク波長とファイバグレーティングのBrag
g 波長がほぼ一致しているときは、レーザダイオードは
ファブリペローモード発振ではなく、ファイバグレーテ
ィングからの外部帰還によるDBRモードのみでレーザ
発振する。しかし、両者の波長がずれてくると、図12
に示すようにDBRモード発振とファブリペローモード
発振が両方生じ、又、更には図9のようにファブリペロ
ーモード発振のみ生ずるようになり、周囲温度や駆動電
流が変化すると、モードジャンプやモードホップなどが
生じる。このような励起レーザダイオードモジュールで
光ファイバ増幅器のエルビウムドープファイバEDFを
励起すると、利得が不安定になるという問題があった。
【0019】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたものであって、周囲温度や駆動電流が変化
しても、DBRモードで安定して発振する波長安定化レ
ーザダイオードモジュールを提供することを目的とす
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明は、レーザダイ
オードと、光ファイバと、レーザダイオードと光ファイ
バとを光学的に結合させる光学系と、特定波長を選択す
るファイバグレーティングとを備えたレーザダイオード
モジュールにおいて、当該ファイバグレーティングを周
囲の温度上昇にあわせて物理的に引き延ばすことを特徴
とする。
【0021】また、この発明は、前記ファイバグレーテ
ィングに併設され、前記ファイバグレーティングの両端
を固定するとともに、光ファイバの熱膨張係数より大き
な熱膨張係数を有する媒体を備えたことを特徴とする。
【0022】また、この発明は、前記ファイバグレーテ
ィングを光ファイバの熱膨張係数より大きな熱膨張係数
を有する媒体に形成したことを特徴とする。
【0023】また、この発明は、前記媒体がドラムであ
り、前記ファイバグレーティングをドラムに巻き付けた
ことを特徴とする。
【0024】また、この発明は、前記媒体が固定枠であ
り、前記ファイバグレーティングを固定枠に取り付けた
ことを特徴とする。
【0025】また、この発明は、前記媒体が、金属、セ
ラミックス、プラスチックまたはこれらの複合材料で構
成されていることを特徴とする。
【0026】また、この発明は、前記固定枠が、熱膨張
係数の異なる異種の金属同士、熱膨張係数の異なる異種
のセラミックス同士、熱膨張係数の異なる異種のプラス
チック同士、またはこれら材料の組み合わせで構成され
るとともに、この固定枠が熱変化によりバイメタルとな
っていることを特徴とする。
【0027】また、この発明は、前記媒体が、有機導波
路であることを特徴とする。
【0028】また、この発明は、前記媒体が、プラスチ
ックファイバであることを特徴とする。
【0029】また、この発明は、前記レーザダイオード
として、980nm 帯励起レーザダイオードを用いたことを
特徴する。
【0030】また、この発明は、前記光ファイバとして
偏波保存ファイバを用いるとともに、偏波保存ファイバ
のレーザダイオードに対向する側を加熱することにより
楕円のモードフィールドを形成したことを特徴とする。
【0031】また、前記レーザダイオードモジュール
は、熱電子素子が内蔵されていないことを特徴とする。
【0032】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、図1、図
2、図3に基づき、本発明の実施の形態1を詳細に説明
する。
【0033】図1において、1はレーザダイオード、2
はモニターフォトダイオード、3はレンズ、4は光ファ
イバ、5はファイバグレーティング、7aはステム、7b
はケース、8はターミナルピン、9はファイバグレーテ
ィング5を含む光ファイバ4を1回転以上巻き付けて光
ファイバ4をA点で固定しているドラムである。ここで
はドラム9の材料として、アルミニウムなどの金属を用
いる。又、ある設定温度でのレーザダイオード1の利得
ピーク波長とファイバグレーティング5のBragg波長を
ほぼ等しくなるように設定する。
【0034】次に、本実施例における波長安定化レーザ
ダイオードモジュールの動作について説明する。もし周
囲温度が高くなるとレーザダイオード1のバンドギャッ
プが狭くなり、利得ピーク波長は長波長側に移動する。
この波長変動の温度係数は約0.4nm/℃である。又、
ファイバグレーティング5のBragg 波長の温度係数は前
述したように約0.01nm/℃であるが、この値は石英
ガラスの屈折率の温度係数7.5×10-6/℃が支配的であ
る。しかし、ファイバグレーティング5はアルミニウム
の金属ドラム9に巻き付けられているため、ファイバグ
レーティング5はアルミニウムの膨張係数約29×10-6
支配され、レーザダイオード1の利得ピーク波長の温度
係数約0.4nm/℃に近い値になる。即ち、ファイバグレー
ティング5が物理的に引っ張られることになり、ファイ
バグレーティング5のBragg 波長の温度係数をレーザダ
イオード1の利得ピーク波長の温度係数に近づけること
が出来る。
【0035】図1では、ドラムとしてアルミニウムを用
いたが、黄銅、ステンレスなどの他の金属やセラミック
ス、プラスチックまたはこれらの複合材料を用いてもよ
い。
【0036】図2は、ファイバグレーティング5を含む
光ファイバ4の両端を固定枠10に接着剤11で固定し
たもので、固定枠10としてアルミニウムを用いてい
る。
【0037】図2も、図1で説明したと同様、周囲温度
の変化によりレーザダイオード1の利得ピーク波長の温
度係数とファイバグレーティング5のBragg 波長の温度
係数の違いを、ファイバグレーティング5を含む光ファ
イバ4の両端を固定枠10に接着剤11で固定すること
により、ファイバグレーティング5のBragg 波長の温度
係数をレーザダイオード1の利得ピーク波長の温度係数
に近づけることが出来る。
【0038】図2では、固定枠10としてアルミニウム
を用いたが、黄銅、ステンレスなどの他の金属やセラミ
ックス、プラスチックまたはこれらの複合材料を用いて
もよい。
【0039】図3は前記固定枠10の代わりに、熱膨張
係数の異なる異種の金属同士、熱膨張係数の異なる異種
のセラミックス、熱膨張係数の異なる異種のプラスチッ
クの複合材料を張り合わせて構成されたバイメタル12
となっているものであり、図1、図2で示したと同じ特
徴を有する。
【0040】実施の形態2.以下、図4に基づき、本発
明の実施の形態2を説明する。
【0041】図4は特定波長を選択するグレーティング
として有機導波路13に有機導波路グレーティング14
を構成している。有機導波路14は石英系光ファイバ4
に比較して一般的に熱膨張係数が1桁以上大きい。その
ため有機導波路グレーティング14のBragg 波長の温度
係数をレーザダイオード1の利得ピーク波長の温度係数
に近づけることが出来る。
【0042】実施の形態3.以下、図5に基づき、本発
明の実施の形態3を詳細に説明する。
【0043】図5は特定波長を選択するグレーティング
としてプラスチックファイバ15にプラスチックファイ
バグレーティング16を構成している。プラスチックフ
ァイバ15は石英系光ファイバ4に比較して熱膨張係数
が2桁程度大きい。そのためプラスチックファイバグレ
ーティング16のBragg 波長の温度係数をレーザダイオ
ード1の利得ピーク波長の温度係数に近づけることが出
来る。
【0044】実施の形態4.以下、図6に基づき、本発
明の実施の形態4を説明する。
【0045】図6は中川他著「光増幅器とその応用」の
P100に記載されているエルビウムEr添加光ファイバ増幅
器の吸収スペクトラムと利得効率の図である。これによ
ると980nm帯の吸収波長の範囲が狭く、そのため電流変
化や温度変化などで980nm帯励起レーザダイオードの光
スペクトラムがモードジャンプなど起こすと光増幅器の
利得が変化してしまい、安定な利得の光増幅器を得るこ
とが困難である。従って、980nm 帯励起レーザダイオー
ドに実施の形態1から4のいずれかを適用することによ
り、光スペクトラムが安定になり、利得の安定な光増幅
器を実現することができる。
【0046】実施の形態5.以下、図7に基づき、本発
明の実施の形態5を説明する。図7は、17は偏波保存
ファイバ、18は偏波保存ファイバ17のコア、19は
偏波保存ファイバ17の応力付与部、20はレーザダイ
オード1から出射され図示していないレンズによりコア
18へ入射される光ビーム、21は光ビーム20の楕円
のビーム形状を示す。レーザダイオード1が980nm 帯レ
ーザダイオードのとき、その放射ビームは一般には、図
13に示すようにファーフィールドパターンでは、活性
層に水平方向の放射角に対して、垂直方向の放射角が大
きく楕円形状をしている。ニアフィールドパターンで
は、逆に活性層に水平方向の放射角に対して、垂直方向
の放射角が小さい楕円形状となる。そのため、980nm 帯
レーザダイオードで発光された光を、コアが円形状の通
常の光ファイバで結合させるときは、モード形状のミス
マッチングにより、高い結合効率を達成することは困難
である。そのため、コアにゲルマニウムGeがドープされ
ている偏波保存ファイバを用い、それを加熱するとゲル
マニウムGeの拡散の度合いが応力付与部に垂直方向と水
平方向で違うことを利用して、楕円状のモードフィール
ドを作る。そのため980nm 帯レーザダイオードとこの加
熱した偏波保存ファイバを用いることにより高い結合効
率が得られる。図7は、たとえば、偏波保存ファイバ1
7の端部から約1cmを約1000℃で加熱した場合を示
している。応力付与部19がなければ、コア18は加熱
により円形のまま拡大するが、応力付与部19があるた
め、水平方向に楕円形状になる。すなわち、コア18の
形状はレーザダイオード1の図13に示したニアフィー
ルドパターンと同一又は相似となる。レンズによりコア
18へ入射される光ビームは、ニアフィールドパターン
となるため、水平方向に楕円形状となったコア18と同
一又は相似となり高い結合効果が得られる。
【0047】
【発明の効果】この発明は以上のように構成されている
ので、次のような効果を要する。この発明によれば、周
囲温度や駆動電流が変化しても、安定したDBRモード
で発振する波長安定化レーザダイオードモジュールを提
供することが可能になる。
【0048】また、この発明によれば、熱膨張係数の大
きい媒体を併設するだけで、安定したDBRモードで発
振する波長安定化レーザダイオードモジュールを提供す
ることが可能になる。
【0049】また、この発明によれば、熱膨張係数の異
なる媒体にファイバグレーティングを形成したので、安
定したDBRモードで発振する波長安定化レーザダイオ
ードモジュールを提供することが可能になる。
【0050】この発明によれば、前記ファイバグレーテ
ィングをドラムに巻き付けることにより、周囲温度や駆
動電流が変化しても、安定したDBRモードで発振する
波長安定化レーザダイオードモジュールを提供すること
が可能になる。
【0051】また、この発明によれば、前記ファイバグ
レーティングを固定枠に取り付けることにより、周囲温
度や駆動電流が変化しても、安定したDBRモードで発
振する波長安定化レーザダイオードモジュールを提供す
ることが可能になる。
【0052】また、この発明によれば、ドラムとして金
属、セラミックス、プラスチックまたはこれらの複合材
料を用いることにより、最適な線膨張係数を選択するこ
とができる。
【0053】また、この発明によれば、熱変化によりバ
イメタルとなる固定枠に取り付けることにより、周囲温
度や駆動電流が変化しても、安定したDBRモードで発
振する波長安定化レーザダイオードモジュールを提供す
ることが可能になる。
【0054】また、この発明によれば、石英ガラスに比
べ熱膨張係数の大きい誘電体導波路にグレーティングを
構成することにより、周囲温度や駆動電流が変化して
も、安定したDBRモードで発振する波長安定化レーザ
ダイオードモジュールを提供することが可能になる。
【0055】また、この発明によれば、石英ガラスに比
べ熱膨張係数の大きいプラスチックファイバにグレーテ
ィングを構成することにより、周囲温度や駆動電流が変
化しても、安定したDBRモードで発振する波長安定化
レーザダイオードモジュールを提供することが可能にな
る。
【0056】また、この発明によれば、レーザダイオー
ドとして特にエルビウムEr添加光ファイバ増幅器の吸収
スペクトラムが狭い980nm 帯励起レーザダイオードを用
いることにより、利得効率が安定な光ファイバ増幅器を
提供することができる。
【0057】また、この発明によれば、コアにゲルマニ
ウムGeがドープされている偏波保持ファイバを用い、そ
れを加熱するとゲルマニウムGeの拡散の度合いが応力付
与部に垂直方向と水平方向で違うことを利用して、楕円
状のモードフィールドを作ることができ、そのため980n
m 帯レーザダイオードとこの加熱した偏波保存ファイバ
を用いることにより高い結合効率が得られる。
【0058】また、この発明によれば、従来できなかっ
た熱電子素子非内蔵レーザダイオードモジュールとファ
イバグレーティングとを組み合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による波長安定化レー
ザダイオードモジュールを示す図。
【図2】 本発明の実施の形態1による波長安定化レー
ザダイオードモジュールを示す図。
【図3】 本発明の実施の形態1による波長安定化レー
ザダイオードモジュールを示す図。
【図4】 本発明の実施の形態2による波長安定化レー
ザダイオードモジュールを示す図。
【図5】 本発明の実施の形態3による波長安定化レー
ザダイオードモジュールを示す図。
【図6】 エルビウムEr添加光ファイバ増幅器の吸収ス
ペクトラムと利得効率の図。
【図7】 コアにゲルマニウムGeがドープされている偏
波保存ファイバを用い、それを加熱するとゲルマニウム
Geの拡散の度合いが応力付与部に垂直方向と水平方向で
違うことを利用して、楕円のモードフィールド形状とな
る模式図。
【図8】 従来の波長安定化レーザダイオードモジュー
ルを示す図。
【図9】 レーザダイオードモジュールにおいて、ファ
ブリペローモードのみによる発振スペクトラムを示す
図。
【図10】 レーザダイオードモジュールにおいて、外
部光帰還によりDBRモードのみによる発振スペクトラ
ムを示す図。
【図11】 従来の波長安定化熱電子素子非内蔵レーザ
ダイオードモジュールを示す図。
【図12】 レーザダイオードモジュールにおいて、D
BRモード発振とファブリペローモード発振が両方生じ
たときの発振スペクトラムを示す図。
【図13】 レーザダイオードの発光を示す図。
【符号の説明】
1 レーザダイオード、2 モニターフォトダイオー
ド、3 レンズ、4 光ファイバ、5 ファイバグレー
ティング、6 ヒートシンク、7a ステム、7bケー
ス、8 ターミナルピン、9 ドラム、10 固定枠、
11 接着剤、12 バイメタル、13 有機導波路、
14 有機導波路グレーティング、15プラスチックフ
ァイバ、16 プラスチックファイバグレーティング、
17 偏波保存ファイバ、18 コア、19 応力付与
部、20 光ビーム、21 楕円状のビーム形状、22
第1レンズ、23 第2レンズ、24 チップキャリ
ア、25 サーミスタ、26 熱電子素子(ペルチェ素
子)、27 パッケージ、28 カバー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野田 雅樹 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザダイオードと、光ファイバと、レ
    ーザダイオードと光ファイバとを光学的に結合させる光
    学系と、特定波長を選択するファイバグレーティングと
    を備えたレーザダイオードモジュールにおいて、前記フ
    ァイバグレーティングを周囲の温度上昇にあわせて物理
    的に引き延ばすことを特徴とするレーザダイオードモジ
    ュール。
  2. 【請求項2】 前記ファイバグレーティングに併設さ
    れ、前記ファイバグレーティングの両端を固定するとと
    もに、光ファイバの熱膨張係数より大きな熱膨張係数を
    有する媒体を備えたことを特徴とする請求項1記載のレ
    ーザダイオードモジュール。
  3. 【請求項3】 前記ファイバグレーティングを光ファイ
    バの熱膨張係数より大きな熱膨張係数を有する媒体に形
    成したことを特徴とする請求項1記載のレーザダイオー
    ドモジュール。
  4. 【請求項4】 前記媒体がドラムであり、前記ファイバ
    グレーティングをドラムに巻き付けたことを特徴とする
    請求項2記載のレーザダイオードモジュール。
  5. 【請求項5】 前記媒体が固定枠であり、前記ファイバ
    グレーティングを固定枠に取り付けたことを特徴とする
    請求項2記載のレーザダイオードモジュール。
  6. 【請求項6】 前記媒体が、金属、セラミックス、プラ
    スチックまたはこれらの複合材料で構成されていること
    を特徴とする請求項2又は4又は5いずれかに記載のレ
    ーザダイオードモジュール。
  7. 【請求項7】 前記固定枠が、熱膨張係数の異なる異種
    の金属同士、熱膨張係数の異なる異種のセラミックス同
    士、熱膨張係数の異なる異種のプラスチック同士、また
    はこれら材料の組み合わせで構成されるとともに、この
    固定枠が熱変化によりバイメタルとなっていることを特
    徴とする請求項5記載のレーザダイオードモジュール。
  8. 【請求項8】 前記媒体が、有機導波路であることを特
    徴とする請求項3記載のレーザダイオードモジュール。
  9. 【請求項9】 前記媒体が、プラスチックファイバであ
    ることを特徴とする請求項3記載のレーザダイオードモ
    ジュール。
  10. 【請求項10】 前記レーザダイオードとして、980nm
    帯励起レーザダイオードを用いたことを特徴する請求項
    1から9いずれかに記載のレーザダイオードモジュー
    ル。
  11. 【請求項11】 前記光ファイバとして偏波保存ファイ
    バを用いるとともに、偏波保存ファイバのレーザダイオ
    ードに対向する側を加熱することにより楕円のモードフ
    ィールドを形成したことを特徴とする請求項1から10
    いずれかに記載のレーザダイオードモジュール。
  12. 【請求項12】 前記レーザダイオードモジュールは、
    熱電子素子が内蔵されていないことを特徴とする請求項
    1から11いずれかに記載のレーザダイオードモジュー
    ル。
JP10130413A 1998-05-13 1998-05-13 レーザダイオードモジュール Pending JPH11326709A (ja)

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JP10130413A JPH11326709A (ja) 1998-05-13 1998-05-13 レーザダイオードモジュール

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JP10130413A JPH11326709A (ja) 1998-05-13 1998-05-13 レーザダイオードモジュール

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