JPH11326181A - ランプハウス及び光放射装置 - Google Patents

ランプハウス及び光放射装置

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JPH11326181A
JPH11326181A JP13341398A JP13341398A JPH11326181A JP H11326181 A JPH11326181 A JP H11326181A JP 13341398 A JP13341398 A JP 13341398A JP 13341398 A JP13341398 A JP 13341398A JP H11326181 A JPH11326181 A JP H11326181A
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Takeshige Shimazu
雄滋 嶋津
Shoji Ishihara
彰二 石原
Nobuharu Harada
信春 原田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランプを囲うケースの温度上昇を防止し、さ
らに、出射光の出力向上を図ることができるランプハウ
ス及びランプハウスにランプを装着した光放射装置を提
供すること。 【解決手段】 ランプ4が収容されるランプハウス2に
おいて、ランプ4が発する光の一部を反射する反射ミラ
ー44と、ランプ4を介して反射ミラー44と対向する
位置に配置されると共に、ランプ4が発する光及び反射
ミラー44で反射された反射光を集光する集光レンズ3
8と、集光レンズ38で集光された光が出射される出射
窓12を有する外ケース8と、ランプ4を包囲すると共
に、外ケース8内に収容される内ケース20とを備え、
外ケース8と内ケース20との間には、外ケース8に設
けられた空気口14から流入させた空気を流通させる空
気流通空間部48が形成されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測定サンプルに、
内部にセットされるキセノンランプや水銀キセノンラン
プから放射される紫外光や赤外光を照射することによ
り、測定サンプルの蛍光特性等を検出するランプハウ
ス、及びキセノンランプ等がセットされた光放射装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、キセノンランプ等の放電ラン
プを使用する際には、ランプの寿命、出力効率を考慮し
て、ランプを冷却することが行われている。具体的な冷
却方法としては、例えば、150W程度以上の高出力ラ
ンプでは、ファンを用いた強制空冷があり、このファン
を回転させて強制空冷を行えば、ランプの過大な温度上
昇を防止することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、ファンを
用いれば、ランプの過大な温度上昇を防止できるが、本
発明者らは、さらに、ランプを収容するケース、つま
り、光放射装置の作動時や作動後にオペレータが触れる
ケースの温度を低減させることに着目した。すなわち、
ランプ内で放電が生じ光が放射されると、ランプに蓄積
された熱がランプを囲うケースにも伝わりランプの温度
が上昇するが、本発明者らは、光放射装置の作動時や作
動直後にオペレータがケースを触ることを考慮し、ケー
スの温度上昇を防止しようと考えたのである。
【0004】また、本発明者らは、ケースの温度上昇の
みならず、光放射装置の出力向上を図るべく、試行錯誤
を繰り返した。そして、鋭意研究の結果、ファンの回転
により生じる冷却風をランプの周りに直接流すと、冷却
風だけでなくケースの外部から吸い込まれた塵や埃もラ
ンプの周りに舞い、この塵などがランプから発せられた
光の進行を阻害していることを見出した。そこで、本発
明者らは、ランプの周りに舞い光の進行を妨げる塵や埃
を低減させれば、光放射装置の出力向上が図れると考え
た。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、ランプを囲うケースの温度上昇を防止し、さ
らに、出射光の出力向上を図ることができるランプハウ
ス及び当該ランプハウスにランプを装着した光放射装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、ランプが収容されるランプ
ハウスにおいて、ランプが発する光の一部を反射する反
射ミラーと、ランプを介して反射ミラーと対向する位置
に配置されると共に、ランプが発する光及び反射ミラー
で反射された反射光を集光する集光レンズと、集光レン
ズで集光された光が出射される出射窓を有する外ケース
と、ランプを包囲すると共に、外ケース内に収容される
内ケースとを備え、外ケースと内ケースとの間には、外
ケースに設けられた空気口から流入させた空気を流通さ
せる空気流通空間部が形成されていることを特徴とす
る。
【0007】請求項1記載の発明に係るランプハウスに
よれば、別体のランプがセットされると、ランプから光
が発せられる。ランプから発せられた光は、集光レンズ
により集光され、外ケースの出射窓から出射される。ま
た、ランプから発せられた光の一部は、反射ミラーによ
り反射された後、集光レンズを介して出射窓から出射さ
れる。このようなランプから光が発せられる光出射過程
では、ランプ及びオペレータが光出射時や光出射後に触
る可能性のある外ケースに熱が蓄積されるが、外ケース
に設けられた空気口から外部の空気が流入し、この流入
した空気がランプを冷やすため、ランプの過大な温度上
昇を防止することができる。また、本発明では、外ケー
ス内に、ランプを包囲する内ケースが設けられ、外ケー
スと内ケースとの間に外ケースの空気口から流入した空
気が流通する空気流通空間部が形成されている。このた
め、流入した空気は、外ケースの内側近傍を流れること
となり、ランプのみならず外ケースの温度上昇も防止す
ることができる。さらに、内ケースでランプは包囲され
ているため、外ケースから空気とともに流入した塵や埃
がランプの近傍を舞わなくなる。そのため、ランプから
発せられる光の進行が塵や埃で妨げられることはなく、
出射光の出力向上を図ることができる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載のラ
ンプハウスにおいて、空気流通空間部の途中に空気の導
入又は導出を行うファンが設けられていることを特徴と
する。
【0009】請求項2記載の発明に係るランプハウスに
よれば、空気流通空間部の途中に空気の導入又は導出を
行うファンが設けられているため、当該ファンの回転に
より、外部の空気を外ケースの空気口から空気流通空間
部へスムーズに流し込んだり、空気流通空間部の空気を
空気口からスムーズに流出させることができ、ランプ及
び外ケースの温度上昇を効果的に防止することができ
る。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の記載のランプハウスにおいて、集光レンズを
収容するレンズ収容部と反射ミラーを収容するミラー収
容部とを備え、レンズ収容部及びミラー収容部が、外ケ
ースと離隔して配置されていることを特徴とする。
【0011】請求項3記載のランプハウスによれば、集
光レンズを収容するレンズ収容部及び反射ミラーを収容
するミラー収容部が、外ケースと離隔して配置されてい
るため、光の集光や反射により集光レンズ及び反射ミラ
ーに蓄積された熱が外ケースに伝達せず、外ケースの温
度上昇を効果的に防止することができる。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項3記載のラ
ンプハウスにおいて、集光レンズ収容部が、内ケースに
設けられたレンズ収容穴内に挿し込まれると共にレンズ
収容穴の縁と離隔して配置され、ミラー収容部が、内ケ
ースに設けられたミラー収容穴内に挿し込まれると共に
ミラー収容穴の縁と離隔して配置されていることを特徴
とする。
【0013】請求項4記載のランプハウスによれば、集
光レンズ収容部が、内ケースに設けられたレンズ収容穴
に挿し込まれるとともにレンズ収容穴の縁と離隔して配
置されているため、集光レンズに蓄積された熱が内ケー
スに伝わらず、ひいては、内ケースに収容されたランプ
に熱が伝わる事態を防止できる。同様に、ミラー収容部
が、内ケースに設けられたミラー収容穴内に挿し込まれ
ると共にミラー収容穴の縁と離隔して配置されているた
め、反射ミラーに蓄積された熱が内ケースに伝わらず、
ひいては、内ケースに収容されたランプに熱が伝わる事
態を防止できる。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1〜請求項
4記載のランプハウスにおいて、ランプが、内ケースに
対して摺動可能な基台上に配置され、基台は、内ケース
内の格納位置および外ケース外のランプ交換位置に摺動
可能に設けられていることを特徴とする。
【0015】請求項5記載のランプハウスによれば、ラ
ンプが配置される基台が、光出射を行う位置である内ケ
ース内の格納位置と、外ケース外のランプ交換位置とに
摺動可能に設けられているため、ランプの交換時にラン
プを外ケースよりも外に摺動させることができ、ランプ
及び外ケースの温度上昇が防止されるだけでなく、ラン
プの交換をスムーズに行うことができる。
【0016】請求項6記載の光放射装置は、請求項1〜
請求項5記載のランプハウス内に、ランプが設置されて
いることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るランプハウス
及び光放射装置の好適な実施形態について詳細に説明す
る。尚、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符
号を用いるものとし、重複する記載は省略する。
【0018】まず、本実施形態に係るランプハウス及び
光放射装置の構成について説明する。図1は、本実施形
態に係るランプハウス2にキセノンランプ4を収容した
光放射装置6を示す全体斜視図である。ランプハウス2
は、直方体の外ケース8と当該外ケース8の側部に着脱
可能なサイドカバー10から成り、図1は、サイドカバ
ー10を外した状態を示している。また、外ケース8の
側面には、ランプ4から発せられた光が出射される出射
窓12及び外部の空気が流入する空気流入口14が形成
されている。尚、空気流入口14は、その長手方向がラ
ンプハウス2の側面の短手方向を向くように形成された
細長の穴であり、外ケース8の3つの側面及びサイドカ
バー10に設けられている。一方、外ケース8の上面に
は、ランプハウス2内の空気が流出する空気流出口16
が形成されており、さらに、空気流出口16の下方に
は、回転することによりランプハウス2内の空気を外部
に流出させる冷却ファン18が配置され、空気流出口1
6の上方には、安全カバー19が取り付けられている。
【0019】ランプハウス2内には、ランプ4を収容す
る鉄製の内ケース20が設けられている。また、内ケー
ス20の下部には、二本のレール22が、長手方向をサ
イドカバー10の装着位置に向けて並設されており、さ
らに、当該二本のレール22上に、ランプ4を支持する
基台24が摺動可能に配置されている。本実施形態で
は、内ケース20、基台24、及び上記サイドカバー1
0に四本の支柱25を介して接続された内ケースカバー
26により、ランプ4が包囲されるように構成されてい
る。また、内ケース20の三つの側面のうち、内ケース
カバー26に当接する二つの面には、基台24の摺動を
阻止するストッパー28が掛け渡されている。尚、スト
ッパー28は、ピン27を軸として回動可能に設けられ
ており、下方に突出する二つの基台固定部29により基
台24の摺動を阻止するように構成されている。
【0020】基台24の上面の略中央には、ランプ4を
固定するランプ固定部であるカソード固定板30が設け
られており、ランプ4のカソード側が、このカソード固
定板30に取り付けられ、ランプ4のアノード側は、円
盤状で導電性のアノード放熱板32に取り付けられてい
る。さらに、アノード放熱板32には、リード線34が
接続されており、当該リード線は、内ケース20の側面
に開けられたリード線導出口35から内ケース20の外
部へ導出されている。また、内ケース20の側面のうち
上記出射窓12に最も近い面には、円形のレンズ収容穴
36が形成されており、このレンズ収容穴36内には、
集光レンズ38を収容するレンズ収容部40が挿し込ま
れている。一方、ランプ4を挟んで内ケース20のレン
ズ収容穴36と対向する位置には、円形のミラー収容穴
42が形成されており、このミラー収容穴42内には、
反射ミラー44を収容するミラー収容部46が挿し込ま
れている。
【0021】図2は、図1に示す光放射装置6のII-II
断面図である。この図に示されているように、内ケース
20と外ケース8とは離隔しており、内ケース20と外
ケース8との間には、空気流入口14から流入した空気
が流通する空気流通空間部48が形成されている。すな
わち、本実施形態では、空気流入口14から流入した空
気は、内ケース20内には殆ど流れ込まず、図中の矢印
で示した経路をたどることになる。そして、この流入し
た空気により内ケース20は冷却され、それによって間
接的にランプ4を冷やしており、ランプ4の過大な温度
上昇を防止することができる。また、本実施形態では、
空気流通空間部48が形成されているため、流入した空
気は、外ケース8の内側近傍を流れることとなり、内ケ
ース20やランプ4のみならず外ケース8の温度上昇も
防止することができる。
【0022】光放射時における外ケースの表面温度を測
定したところ、ランプを包囲しないランプハウスでは4
0度以上であったのに対し、ランプ4を内ケース20等
で包囲して空気流通空間部14を形成した本実施形態の
ランプハウス2では約35度程度であり、外ケースの温
度低下が図れていることがわかった。さらに、内ケース
20によってランプ4は包囲されているため、空気流入
口14から空気とともに流入した塵や埃がランプ4の近
傍を舞わなくなる。そのため、ランプ4から発せられる
光の進行が塵や埃で妨げられることはなく、出射光の出
力向上を図ることができる。
【0023】冷却ファン18は、ランプハウス2内の温
度が所定温度になったときに温度センサ(図示しない)
からの信号を受けて作動し、空気の強制的な流れを生じ
させるものである。冷却ファン18の回転により、外部
の空気を外ケース8の空気流入口14から空気流通空間
部48へスムーズに流し込んだり、空気流通空間部48
の空気を空気流出口16からスムーズに流出させること
ができ、ランプ4及び外ケース8の温度上昇を効果的に
防止することができる。尚、冷却ファン18は、温度セ
ンサの代わりにスイッチを設け、当該スイッチをオンに
することにより作動するように構成してもよい。
【0024】レンズ収容部40は、外ケース8にねじ込
まれた集光レンズ調整ネジ50と外ケース8に嵌入され
たピン52とによって、外ケース8と所定の間隔を隔て
て支持されている。また、レンズ収容部40は、レンズ
収容穴36の縁と接触せず、離隔して配置されている。
このため、光を集光する際に集光レンズ38に蓄積され
た熱が外ケース8に伝達されにくく、さらに空気流通空
間部48を流れる空気により集光レンズ38は冷却され
るので、外ケース8の温度上昇を効果的に防止すること
ができる。レンズ収容部40は、集光レンズ調整ネジ5
0を回すことにより図中の左右方向に移動し、出力光が
調整される。尚、レンズ収容部40とランプ4との間に
は、開口部を有する円盤状の絞り板54が配置されてい
る。
【0025】一方、レンズ収容部40と対向するミラー
収容部46は、外ケース8にねじ込まれた反射ミラー調
整ネジ56と外ケース8に嵌入されたピン58とによっ
て、外ケース8と所定の間隔を隔てて支持されている。
また、ミラー収容部46は、ミラー収容穴42の縁と接
触せず、離隔して配置されている。このため、光を反射
する際に反射ミラー44に蓄積された熱が外ケース8に
伝達されにくく、さらに空気流通空間部48を流れる空
気により反射ミラー44は冷却されるので、外ケース8
の温度上昇を効果的に防止することができる。ミラー収
容部46は、反射ミラー調整ネジ56を回すことにより
図中の左右方向に移動し、出力光が調整される。
【0026】外ケース8の底部には、ランプ4のアノー
ド側に電気的に接続されたリード線34及びランプ4の
カソード側に電気的に接続されたリード線60が接続さ
れるスタータ62が配置されている。尚、本実施形態の
光放射装置6は、外部から電源を供給する必要があり、
スタータ62には、外部電源が接続される電源接続コネ
クタ63が設けられている。スタータ62は、外部電源
から一定の電圧が供給された際に、ランプ4内の一対の
電極4a,4b間に放電が生じるまで当該電圧を増幅
し、電極4a,4b間に増幅電圧を印加する。電極4
a,4b間に放電が生じた後は、スタータの電圧増幅機
能は自動的に停止するように構成されている。一方、内
ケース20の一つの側面には、ランプ鉛直移動部64が
設けられており、このランプ鉛直移動部64が操作され
ることにより内ケース20が鉛直方向に移動し、ランプ
の軸を合わせることができる(詳しくは後述する)。
【0027】図3は、図2に示す光放射装置6のIII-II
I断面図である。この図3と図2より、ランプ4を囲う
内ケース20の各面は全て外ケース8と離隔しているこ
とがわかる。また、図3に示されているように、内ケー
ス20は、上記ランプ鉛直移動部64及びロック部66
を介して、外ケース8に支持されている。ロック部66
は、ネジ66aを締めると内ケースが固定されるように
構成されており、ランプ鉛直移動部64によって内ケー
ス20を鉛直方向に移動させる際には、ネジ66aを緩
めればよい。ランプ鉛直移動部64は、回転軸64a、
歯車64b、歯車64bのピッチと等しいピッチで歯が
設けられたラック64c、及びこのラックcと内ケース
20とを固定する固定部材64dを備え、ラックアンド
ピニオン機構を構成している。すなわち、回転軸64a
を回転させると、同時に歯車64bも回転し、この歯車
64bとかみ合うラック64cを介して内ケース20が
鉛直方向に移動し、ランプ4の軸調整が可能となる。
【0028】次に、図4を用いて、ランプ4をランプハ
ウス2に取り付ける方法を説明する。ランプ4を交換す
る際は、ストッパー28を半時計方向に回転させてロッ
クを外した後、ランプ交換位置、すなわち、ランプ4が
外ケース8の外に出る位置まで基台24を手前にスライ
ドさせる。ランプ4のアノード側は、ローレットネジ6
8aを締め付けることによりアノード放熱板32に固定
され、ランプ4のカソード側は、ローレットネジ68b
を締め付けることによりカソード固定板30に固定され
る。ランプ4が取り付けられたカソード固定板30は、
ネジ70によりランプ水平移動部72にねじ止めされ
る。本実施形態のランプハウス2では、基台24をラン
プ4が外ケース8の外に出る位置までスライドできるた
め、ランプ4の交換時に外ケース8や内ケース20が邪
魔になることなく、上述したランプの取り付けや取り外
しをスムーズに行うことができる。
【0029】図5は、基台24を上方から見た平面図で
ある。基台24の雌ネジ部73には、所定のピッチでネ
ジ山が形成された軸部74bを有するネジ部材74がね
じ込まれており、当該ネジ部材74の先端に固着された
円盤状の固定盤74aが、ランプ水平移動部72内に回
動可能に埋め込まれている。尚、固定盤74aは、ラン
プ水平移動部72に対して、回動可能ではあるが、固定
盤74aの円周方向及び軸部74bの軸方向には殆ど動
かないように構成されている。基台76に開けられた調
整穴76(図4参照)に六角レンチ等を差し込みネジ部
材74を回転させると、この回転に伴ってランプ水平移
動部72は、軸部74bの軸方向、より詳しくは、水平
方向で、かつ、反射ミラー44と集光レンズ38とを結
ぶ線に垂直な方向(図4参照)に移動する。
【0030】即ち、本実施形態の光放射装置6では、ラ
ンプ鉛直移動部64であるラックアンドピニオン機構に
よって、ランプ4の鉛直方向の位置調整ができ(図3参
照)、ランプ水平移動部72によって、ランプ4の水平
方向の位置調整ができる(図5参照)。ところで、従来
から知られているX方向及びY方向の位置調整機構が一
体的に備えられた、いわゆるXYステージ等は、機構が
複雑になるため、小型化を図るには限界があった。その
ため、例えば、本実施形態のようなランプハウスにXY
ステージを内蔵すると、内ケース20や外ケース8のサ
イズも大きくなってしまう。しかし、本実施形態の光放
射装置6では、ランプ4を水平方向及び鉛直方向に移動
させる機構を一体的にせず、ランプ水平移動部72とラ
ンプ鉛直移動部64に分離して配置したため、それぞれ
の機構をコンパクトにすることができ、さらに、内ケー
ス20や外ケース8の小型化を図ることができる。特
に、図3に示すように、内ケース20のランプ鉛直移動
部64が取り付けられる部分をランプ4方向へへこませ
ることにより、より一層装置全体を小型化することがで
きる。
【0031】次に、図2を用いて、本実施形態に係る光
放射装置6の作用を説明する。電源接続コネクタ63に
外部電源が接続されて電源が供給されると、スタータ6
2は、供給電圧を増幅し、電極4a,4b間に増幅電圧
が印加される。増幅電圧を印加し続け、一旦電極4a,
4b間に放電が生じると、スタータ62の電圧増幅機能
は停止し、外部電源からの電源がそのまま電極4a,4
b間に印加されることになる。このようにしてランプ4
内で放電が生じた後、放電により発生した放射光のうち
絞り板54の開口部を通過した光は、集光レンズ38で
集光され、出射窓12から出射されてサンプルに照射さ
れる。同様に、反射ミラー44で反射された光も、集光
レンズ38を介して出射される。
【0032】以上、本発明者によってなされた発明を実
施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施
形態に限定されるものではない。例えば、ランプは、キ
セノンランプでなく、水銀キセノンランプ等でもよい。
また、空冷ファンを、ランプハウス内の空気を外ケース
上面の空気流出口から流出させるために用いるのではな
く、反対に、外部の空気を空気流出口から流入させ、空
気流通空間部に導くために用いてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
外ケースに設けられた空気流入口から外部の空気が流入
し、この流入した空気がランプを冷やすため、ランプの
過大な温度上昇を防止することができる。また、外ケー
ス内に、ランプを包囲する内ケースが設けられ、外ケー
スと内ケースとの間に外ケースの空気口から流入した空
気が流通する空気流通空間部が形成されているため、流
入した空気は、外ケースの内側近傍を流れることとな
り、ランプのみならず外ケースの温度上昇も防止するこ
とができる。さらに、内ケースでランプは包囲されてい
るため、外ケースから空気とともに流入した塵や埃がラ
ンプの近傍を舞わなくなる。そのため、ランプから発せ
られる光の進行が塵や埃で妨げられることはなく、出射
光の出力向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るランプハウスにキセノンランプを
収容した光放射装置を示す全体斜視図である。
【図2】図1に示す光放射装置のII-II断面図である。
【図3】図2に示す光放射装置のIII-III断面図であ
る。
【図4】ランプをランプハウスに取り付ける方法を説明
するために用いた斜視図である。
【図5】本発明に係るランプハウスの基台の平面図であ
る。
【符号の説明】
2…ランプハウス、4…キセノン、6…光放射装置、8
…外ケース、10…サイドカバー、12…出射窓、14
…空気流入口、18…冷却ファン、20…内ケース、2
2…レール、24…基台、26…内ケースカバー、28
…ストッパー、30…カソード固定板、32…アノード
放熱板、36…レンズ収容穴、38…集光レンズ、40
…レンズ収容部、42…ミラー収容部、44…反射ミラ
ー、46…ミラー収容部、48…空気流通空間部、54
…絞り板、62…スタータ、64…ランプ鉛直移動部、
64a…ピニオン、64c…ラック、72…ランプ水平
移動部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランプが収容されるランプハウスにおい
    て、 前記ランプが発する光の一部を反射する反射ミラーと、 前記ランプを介して前記反射ミラーと対向する位置に配
    置されると共に、前記ランプが発する光及び前記反射ミ
    ラーで反射された反射光を集光する集光レンズと、 前記集光レンズで集光された光が出射される出射窓を有
    する外ケースと、 前記ランプを包囲すると共に、前記外ケース内に収容さ
    れる内ケースとを備え、 前記外ケースと前記内ケースとの間には、前記外ケース
    に設けられた空気口から流入させた空気を流通させる空
    気流通空間部が形成されていることを特徴とするランプ
    ハウス。
  2. 【請求項2】 前記空気流通空間部の途中に空気の導入
    又は導出を行うファンが設けられていることを特徴とす
    る請求項1記載のランプハウス。
  3. 【請求項3】 前記集光レンズを収容するレンズ収容部
    と前記反射ミラーを収容するミラー収容部とを備え、 前記レンズ収容部及び前記ミラー収容部は、前記外ケー
    スと離隔して配置されていることを特徴とする請求項1
    又は請求項2記載のランプハウス。
  4. 【請求項4】 前記集光レンズ収容部は、前記内ケース
    に設けられたレンズ収容穴内に挿し込まれると共に、前
    記レンズ収容穴の縁と離隔して配置され、 前記ミラー収容部は、前記内ケースに設けられたミラー
    収容穴内に挿し込まれると共に、前記ミラー収容穴の縁
    と離隔して配置されていることを特徴とする請求項3記
    載のランプハウス。
  5. 【請求項5】 前記ランプは、前記内ケースに対して摺
    動可能な基台上に配置され、前記基台は、前記内ケース
    内の格納位置および前記外ケース外のランプ交換位置に
    摺動可能に設けられていることを特徴とする請求項1〜
    請求項4の何れか一項に記載のランプハウス。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5記載のランプハウス
    内に、前記ランプが設置されていることを特徴とする光
    放射装置。
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