JPH11323357A - 反応帯域に組み合わされる安定化蒸留物の抜き出しを含む蒸留帯域内での処理による炭化水素転換方法およびベンゼンの水素化におけるその使用法 - Google Patents

反応帯域に組み合わされる安定化蒸留物の抜き出しを含む蒸留帯域内での処理による炭化水素転換方法およびベンゼンの水素化におけるその使用法

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JPH11323357A JP11098496A JP9849699A JPH11323357A JP H11323357 A JPH11323357 A JP H11323357A JP 11098496 A JP11098496 A JP 11098496A JP 9849699 A JP9849699 A JP 9849699A JP H11323357 A JPH11323357 A JP H11323357A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸留帯域により炭化水素仕込物から分離され
る炭化水素を選択的に転換する方法において、転換成績
を向上する。主としてオレフィンおよびベンゼンを含む
軽質不飽和化合物の含有量を選択的に減少する。オクタ
ン価の実質的な損失を伴わない液体蒸留物(軽質リフォ
ーマット)を得る。低いリボイリング出力により、使用
エネルギーを節約する。触媒の使用量を少なくし、かつ
蒸留装置の規模を小さくして、設備費を低減する。 【解決手段】 炭化水素仕込物を、少なくとも一部外側
にある反応帯域3に組み合わされる蒸留帯域2内で処理
し、この帯域2内で、触媒と水素を含むガス流体との存
在下に転換反応を行なう。反応帯域3の仕込物は、少な
くとも1つの採取レベルの高さで採取されかつ蒸留帯域
内2を流れる液体の少なくとも一部である。前記採取抜
き出しレベルは、蒸気蒸留物の抜き出しレベルの下方に
位置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭化水素の転換方
法に関する。本発明による方法では、蒸留帯域と、この
蒸留帯域の外側に少なくとも一部がある炭化水素転換反
応帯域とを組み合わせる。従って、この方法により、蒸
留帯域により炭化水素仕込物から分離される炭化水素を
選択的に転換することが可能になる。より特別には、本
発明による方法は、主として1分子当たり炭素原子数少
なくとも5を含む炭化水素留分の場合によるオレフィン
およびベンゼンを含む軽質不飽和化合物(すなわち1分
子当たり多くとも炭素原子数6を含む)の含有量の選択
的減少にオクタン価の実質的な損失を伴わないで適用さ
れる。
【0002】
【従来の技術】一般に、不飽和化合物であるベンゼンお
よびオレフィンの認められる有害性を考慮に入れると、
一般的な傾向は、ガソリン中のこれら成分の含有量を減
少させることである。ベンゼンは発ガン性特性を有す
る。それ故に、特にこのベンゼンを実質上自動車燃料か
ら除外することにより、大気を汚染するあらゆる可能性
を最大限に制限することが要求される。米国では、再公
式化された燃料は、ベンゼンを1容積%以上含んではな
らない。ヨーロッパでは、この点を徐々に広めることが
推奨されている。
【0003】オレフィンは、炭化水素のうちでは光化学
反応のサイクルにおいて窒素酸化物を伴って最も反応性
のあるものとして認識されている。この窒素酸化物は、
大気中に生じるものであり、かつオゾンの形成を導くも
のである。空気中のオゾン濃度の上昇は、呼吸障害の源
になるものである。従って、ガソリンのオレフィン含有
量、より特別には気化燃料を扱う際に気化する傾向を有
する最も軽質なオレフィンの含有量の低下は、望ましい
ものである。
【0004】ガソリンのベンゼン含有量は、このガソリ
ンのリフォーマット(改質ガソリン)成分の含有量に非
常に大きく依存する。リフォーマットは、主として1分
子当たり炭素原子数6〜9を含みかつガソリンにアンチ
ノック性を与える非常に高いオクタン価を有する芳香族
炭化水素の製造を目的とするナフサの接触処理により生
じる。従って、上述の有害性が理由で、リフォーマット
のベンゼン含有量を最大限に減少させることが必要であ
る。リフォーマットのベンゼンは、シクロヘキサンに水
素化されるものである。従って、さらにトルエンおよび
キシレンを含む炭化水素混合物からベンゼンを選択的に
水素化することは不可能なので、この混合物を予め分別
して、ベンゼンのみを含む留分を単離するようにする。
この場合、ベンゼンは水素化されるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】国際特許出願WO95
/15934には反応性蒸留が記載されている。この反
応性蒸留は、ジオレフィンおよびC2〜C5アセチレン
系化合物の選択的水素化を対象とする。蒸留物は、軽質
化合物とは別に回収されてよい。水素化接触帯域は、完
全に蒸留塔の内側にある。このことにより、仕込物中で
の水素の十分な溶解が可能にならないし、圧力を上昇さ
せることも可能にならない。ベンゼンの水素化接触帯域
が、蒸留塔の内側にあり、この蒸留塔により、ベンゼン
が他の芳香族化合物から分離される方法が記載されてい
る(例えばベンゼンの還元−ケリィ・ロックとガリー・
ギルダー・CDTECH−1994年の協議、クリーン
・エア法の発効および改質ガソリン−94年10月)。
このことにより、装置の節約性を実現することが可能に
なる。前記方法による1つまたは複数の触媒床を通る圧
力損失により、液相と水素を含むガス流体との均質混合
を得ることが不可能になる。従って、反応と蒸留とが、
同じ物理的空間内で同時に行なわれるこの型の技術によ
れば、液相は、反応帯域のあらゆる触媒床を通じて止め
どなく流れる流れで、故に液体の細流状で下降する。気
化された仕込物フラクションと水素を含むガス流体とを
含むガス・フラクションは、前記触媒床を通ってガス塔
内を上昇する。この配置により、系のエントロピーは大
きく、1つ(または複数の)触媒床を通じる圧力損失は
小さい。その結果、この型の技術に沿って操作を行なう
方法により、1つまたは複数の不飽和化合物を含む液相
中での水素の溶解を容易に促進することが不可能にな
る。
【0006】本出願人のヨーロッパ特許出願EP−07
81830−A1には、ベンゼンの水素化方法が記載さ
れている。この方法では、少なくとも一部外側にある反
応帯域に組み合わされる蒸留塔が使用される。流出物
は、塔頂部で回収され、ついでコンデンサを経てタンク
内に到着する。このタンクを用いて、新規分離操作が、
所期の生成物を回収するために必要である。従って、塔
頂部の流出物は、軽質ガス、例えばベンゼンに乏しいリ
フォーマットに混合される過剰水素を含む。液体蒸留物
は、大量の溶解ガスを含む。このことにより、追加的な
分離工程が課されるリスクがある。本発明による方法
は、本出願人のヨーロッパ特許出願EP 078183
0A1の改善である。この出願のあらゆる特徴が、本明
細書に含まれているものとして見なされる。
【0007】本発明の目的は、蒸留帯域により炭化水素
仕込物から分離される炭化水素を選択的に転換する方法
であって、従来法による転換成績よりも優れた転換成績
に到達することができる、反応帯域に組み合わされる安
定化蒸留物の抜き出しを含む蒸留帯域内での処理による
炭化水素転換方法を提供することにある。また本発明
は、主としてオレフィンおよびベンゼンを含む軽質不飽
和化合物の含有量を選択的に減少することができ、しか
もオクタン価の実質的な損失を伴わない、軽質リフォー
マットを得ることが可能であり、また従来法よりも、よ
り低いリボイリング出力ですんで、使用エネルギーの節
約を果たし得て、経済的であり、なおかつ、触媒の使用
量が少なくてすむとともに、直径が小さいすなわち小さ
い円周の蒸留装置を用いて操作を行なうことができて、
設備費が安くつく、ベンゼンの水素化における炭化水素
転換方法を提供しようとするにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、蒸気蒸留物および底部流出物を生じる
蒸留帯域と、蒸留帯域の外側に少なくとも一部がある反
応帯域とを組み合わせる炭化水素仕込物の転換方法に関
する。少なくとも1つの炭化水素の少なくとも一部の少
なくとも1つの転換反応が、触媒と水素を含むガス流体
との存在下に少なくとも1つの触媒床を含む反応帯域で
行なわれる。反応帯域の仕込物は、採取レベルの高さで
採取されかつ蒸留帯域内を流れる液体の少なくとも一部
である。反応帯域の流出物は、少なくとも1つの再導入
レベルの高さで蒸留帯域内に少なくとも一部再導入され
て、蒸留の継続を確保するようにする。本発明は、少な
くとも1つの抜き出しレベルの高さで液体蒸留物を蒸留
帯域から抜き出すことを特徴とする。前記レベルは、前
記蒸気蒸留物の抜き出しレベルの下方に位置する。
【0009】本明細書の意味において、液体蒸留物は、
反応帯域の仕込物とは異なる蒸留帯域から抜き出される
液体フラクションを意味する。本発明による方法の炭化
水素仕込物のベンゼン含有量の削減方法への特別な適用
により、粗リフォーマットからベンゼンに乏しい、ある
いは必要であればベンゼンと、1分子当たり多くとも炭
素原子数6を含む他の不飽和炭化水素とをほとんど完全
に削除されたリフォーマットを生成することが可能にな
り、収率の明確な損失を伴わないで安定化液体蒸留物
(軽質リフォーマット)が直接回収される。
【0010】本発明による方法は、液体蒸留物(軽質リ
フォーマット)の採取レベルとガス蒸留物の採取レベル
との分離により特徴付けられる。液体蒸留物(軽質リフ
ォーマット)は、蒸気蒸留物の回収レベルの下方にある
回収レベルで採取される。従って、所期の生成物は、安
定化液体蒸留物(軽質リフォーマット)、すなわち過剰
水素の大半と場合によっては軽質ガスとを除去された安
定化液体蒸留物(軽質リフォーマット)として回収され
る。さらに蒸気蒸留物のこの異なる回収により、転換反
応を行なうために導入される水素の大部分を含むガス流
体中に存在する水素以外のガスを、ガス蒸留物により除
去することが可能になる。
【0011】従って、例えば特別な適用における本発明
による方法により、安定化液体蒸留物を蒸留帯域からの
抜き出しにより直接回収することが可能になる。この方
法において、ベンゼンと、場合によっては仕込物中に存
在するベンゼンとは異なる1分子当たり炭素原子数多く
とも6を含むあらゆる不飽和化合物との選択的水素化
を、C7+化合物(すなわち1分子当たり炭素原子数少
なくとも7を有する)の水素化を制限することにより少
なくとも一部行なった。
【0012】本発明による方法は、例えば1分子当たり
炭素原子数少なくとも5、好ましくは5〜9を含む炭化
水素により大部分が構成され、かつ場合によるオレフィ
ンおよびベンゼンを含む少なくとも1つの不飽和化合物
を含む仕込物の処理方法である。この方法では、前記仕
込物が、少なくとも1つの触媒床を含む少なくとも一部
が外側にある水素化反応帯域に組み合わされる蒸留帯域
において処理される。この水素化反応帯域では、水素化
触媒と水素を好ましくは大部分含むガス流体との存在下
に、仕込物中に含まれる1分子当たり炭素原子数多くと
も6を含む、すなわち1分子当たり炭素原子数6まで
(6は含まれる)を含む不飽和化合物の少なくとも一部
の水素化が行なわれる。反応帯域の仕込物は、採取レベ
ルの高さで採取されかつ蒸留帯域内を流れる液体の少な
くとも一部、好ましくは大部分である。反応帯域の流出
物は、少なくとも1つの再導入レベルの高さで蒸留帯域
内に少なくとも一部、好ましくは大部分再導入されて、
蒸留の継続を確保するようにして、最終的に不飽和化合
物に非常に乏しい蒸留物を排出させるようにする。前記
方法は、蒸留物が、液体形態で抜き出され、かつ水素お
よび軽質ガスを含む蒸気蒸留物の回収レベルの下方に位
置する少なくとも1つの回収レベルで安定化されること
を特徴とする。
【0013】回収された液体蒸留物(軽質リフォーマッ
ト)は、安定化される。従って、液体蒸留物は、過剰水
素を含む軽質ガスの回収レベルの下方にある採取レベル
で抜き出される。軽質ガスは、コンデンサ内を通過し
て、ついで還流物タンク内を通過する。このタンクか
ら、液体フラクションの少なくとも一部は、蒸留帯域に
再循環され、また液体フラクションの少なくとも一部
は、場合によっては回収されてよい。
【0014】ベンゼンの水素化の場合には、安定化液体
蒸留物(軽質リフォーマット)は、主として炭素原子数
少なくとも5を有しかつ気化燃料として直接利用できる
液体化合物を含む。
【0015】反応の外側帯域内で少なくとも一部転換さ
れる仕込物の再導入レベルは、一般に蒸留帯域の仕込物
の少なくとも1つの採取レベルのほぼ下方またはほぼ上
方またはほぼ同じ高さに位置し、好ましくは蒸留帯域の
仕込物の前記採取レベルのほぼ下方またはほぼ上方また
はほぼ同じ高さに位置する。好ましくは再導入レベル
は、採取レベルの上方に位置する。安定化液体蒸留物
(軽質リフォーマット)の回収レベルは、一般に反応の
外側帯域内で少なくとも一部転換される仕込物の少なく
とも1つの再導入レベルの上方または下方またはほぼ同
じ高さに位置する。
【0016】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を、
図面を参照して説明する。好ましい実施の形態におい
て、安定化液体蒸留物(軽質リフォーマット)の回収レ
ベルは、蒸留帯域の仕込物の少なくとも1つの採取レベ
ルの上方に位置する。蒸留帯域は、当業者に公知のよう
に、全体の総効率が、理論棚段数5に少なくとも等し
い、一般に板、乱雑状装填物および構造化装填物よりな
る群の中から選ばれた少なくとも1つの蒸留内装物を具
備する少なくとも1つの塔を含む。従って、単一塔の使
用が課題を提供しうる当業者に公知の場合には、前記帯
域を分割して、最終的に少なくとも2つの塔を使用する
のが好ましい。これら2つの塔は、端と端とを合わせら
れて、前記帯域を作成する。
【0017】蒸留帯域の仕込物は、反応帯域近くの液体
抜き出しレベルの下方に位置する少なくとも1つの導入
レベルで、一般に前記反応帯域近くの液体の抜き出しレ
ベルの下方の理論棚段数の10〜40段目のレベル、好
ましくは理論棚段数の15〜25段目のレベルで蒸留帯
域に導入される。前記検討される抜き出しレベルは、最
も低いものである。
【0018】反応帯域は、一般に少なくとも1つの水素
化触媒床、好ましくは1〜4の触媒床を含む。少なくと
も2つの触媒床が、蒸留帯域に組み込まれて存在する場
合には、これら2つの床は、場合によっては少なくとも
1つの蒸留内装物により分離される。
【0019】炭化水素留分の場合によってはオレフィン
とベンゼンとを含む軽質不飽和化合物の含有量の選択的
削減への本発明による方法の特別な適用において、反応
帯域は、水素化帯域である。この場合、一般に安定化液
体蒸留物(軽質リフォーマット)のベンゼン含有量が、
最大限に相当数の含有量であるように、水素化反応帯域
において、仕込物中に存在するベンゼンの水素化が少な
くとも一部行なわれる。前記反応帯域において、1分子
当たり多くとも炭素原子数6を含みかつベンゼンとは異
なる、場合によっては仕込物に存在するあらゆる不飽和
化合物の水素化が、少なくとも一部、好ましくは大部分
行なわれる。
【0020】反応帯域は、蒸留帯域の外側に少なくとも
一部がある。一般に、本発明による方法は、反応帯域の
外側部分を供給する採取レベルを1〜6箇所、好ましく
は1〜4箇所を含む。反応帯域の外側部分が、少なくと
も2つの採取レベルを含む場合、一定の採取レベルによ
り供給される反応帯域の外側部分の一部は、一般に少な
くとも1つの反応器、好ましくは単一反応器を含む。
【0021】反応器が、少なくとも一部外側にある場
合、転換すべき仕込物の抜き出しレベルの下方に位置す
る蒸留帯域の液体輸送量に等しいか、またはそれより多
いかまたはそれより少ない液体流量が塔から採取され
る。例えば約3容積%を越える含有量のような、むしろ
高いベンゼン含有量を有する仕込物の転換の特別な適用
において、採取される液体流量は、好ましくは抜き出し
レベルの下方に位置する蒸留帯域の液体輸送量以上であ
る。例えば約3容積%未満の含有量のような、むしろ低
いベンゼン含有量を有する仕込物の転換の特別な適用に
おいて、採取される液体流量は、好ましくは抜き出しレ
ベルの下方に位置する蒸留帯域の液体輸送量以下であ
る。
【0022】本発明による方法により、転換すべき1つ
(または複数)の化合物の大部分を、場合によっては蒸
留帯域において使用される条件とは異なる圧力および/
または温度条件下に蒸留帯域の外部で転換することが可
能になる。本発明による方法は、転換すべき液体の流れ
が、一般に反応帯域の外側部分のあらゆる触媒床につい
て、水素を含むガス流体の流れに並流であるものであ
る。
【0023】本発明による方法の好ましい実施の形態に
よれば、反応帯域は、全体として蒸留帯域の外側にあ
る。反応帯域の外側部分が、少なくとも2つの触媒床を
含む場合、各触媒床は、好ましくは単一再導入レベルに
組み合わされる単一採取レベルにより供給される。前記
採取レベルは、1つまたは複数の別の触媒床を供給する
採取レベルとは区別される。
【0024】本発明による方法の好ましい実施の形態に
よれば、反応帯域近くの蒸留帯域から抜き出される転換
すべき仕込物は、反応器に導入される前に冷却される。
同様に反応器から出る転換済み仕込物は、蒸留帯域に再
導入される前に冷却されてよい。この冷却により、循環
還流物を創出することが可能になる。実際に、本明細書
の意味においては、循環還流物として、1つのレベルで
蒸留帯域から抜き出されかつ抜き出しレベルでの液体温
度より低い温度で上方のレベルに再導入される液体の循
環を示す。
【0025】炭化水素留分のベンゼン含有量の削減方法
の特別な場合において、本発明の好ましい実施の形態の
うちの1つは、塔内での水素系仕込物の再導入レベル
が、ベンゼンの含有量が最も少ない帯域内において水素
化すべき仕込物の採取レベルの上方に位置するものであ
る。より好ましくは、再導入レベルが、採取レベルの上
方の少なくとも理論棚段数の2段目に位置する。さらに
より好ましくは、仕込物の再導入レベルが、前記仕込物
の抜き出しレベルの上方の少なくとも理論棚段数の4段
目に位置する。
【0026】上述の好ましい実施の形態により、触媒の
必要量を大幅に低減させることが可能になる。従って、
この実施の形態により、蒸留帯域の外部で塔の輸送量を
妨害しないで反応器内でより大量のベンゼンを転換する
ために、この蒸留帯域からより多量の液体を抜き出すこ
とが可能になる。この蒸留帯域において、塔の濃度曲線
(profil)を妨害しないで抜き出される。従って、上方に
位置するレベルでの再導入により、最終流出物中におい
て先行技術による方法におけるものと同じ程度に少な
い、さらにはそれよりも少ないベンゼン量を得るために
必要な触媒量を大幅に低減させることが可能になる。さ
らに、本発明のこの好ましい実施の形態により、一般に
蒸留の継続に必要なリボイリングの出力(パワー)を低
下させることが可能になる。
【0027】本発明の方法の特別な適用による水素化の
実施において、ベンゼンの所期の転換率に必要な水素の
理論モル比は、3である。水素化帯域の前にあるいは水
素化帯域内に分配される水素量は、場合によってはこの
化学量論に比して過剰である。これは、仕込物中に存在
するベンゼンに加えて、前記仕込物中に存在する1分子
当たり炭素原子数多くとも6を含むあらゆる不飽和化合
物を少なくとも一部水素化しなければならないものであ
るだけにいっそうの量である。
【0028】一般に、過剰水素は、それが存在する場合
には、有利には、例えば後述される技術のうちの1つに
より回収されてよい。第1技術によれば、反応帯域から
排出される過剰水素は、反応帯域の出口における流出物
のレベルで直接に、あるいは蒸留帯域のガス蒸留物中に
おいて回収され、ついで圧縮され、還流物を創出するた
めに前記反応帯域内で再使用される。第2技術によれ
ば、反応帯域から排出される過剰水素は、回収され、つ
いで接触リフォーミング装置に組み合わされる圧縮工程
の上流において、前記装置から来る水素との混合物状で
注入される。前記装置は、好ましくは低圧で、すなわち
一般に絶対圧力0.8MPa未満で作用する。
【0029】ガス流体中に含まれかつ1分子当たり炭素
原子数多くとも6を含む不飽和化合物の水素化に関する
本発明の特別な方法において使用される水素は、純度少
なくとも50容積%、好ましくは純度少なくとも80容
積%、より好ましくは純度少なくとも90容積%の水素
を製造するあらゆる源に由来してよい。例えば接触リフ
ォーミング方法、メタネーション方法、P.S.A.
(圧力交換による吸着)方法、電気化学生成方法または
水蒸気クラッキング方法に由来する水素が挙げられる。
【0030】先行する実施の形態とは無関係にまたは関
係して、本発明による方法の好ましい実施の形態のうち
の1つは、蒸留帯域の底部流出物が、蒸気蒸留物の回収
レベルの下方に位置する回収レベルで回収される安定化
液体蒸留物(軽質リフォーマット)に少なくとも一部混
合されるものである。ベンゼン含有量の削減方法の特別
な場合において、こうして得られた混合物は、気化燃料
として直接使用されてよいし、あるいは燃料蒸留物に組
み込まれることにより使用されてよい。
【0031】反応帯域が、少なくとも一部蒸留帯域の内
側にある場合、蒸留帯域の内側にある反応帯域の部分の
操作条件は、蒸留の操作条件に関連する。蒸留は、絶対
圧力一般に0.1〜2.5MPa下に還流率0.1〜2
0で行なわれる。蒸留帯域の温度は、10〜300℃で
ある。一般に転換に付される液体は、水素を含むガス流
体に混合される。水素の流量は、実施される転換反応の
化学量論に少なくとも等しく、化学量論の10倍に相当
する流量に多くとも等しい。反応帯域の外側部分におい
て、触媒は、蒸留帯域の操作条件とは無関係であるか、
あるいは関係する、好ましくは無関係である操作条件
(温度、圧力等)下に当業者に公知のあらゆる技術に応
じてあらゆる触媒床内に配置される。蒸留帯域の外側に
ある反応帯域の部分において、操作条件は、一般につぎ
の通りである。要求される絶対圧力は、一般に0.1〜
6MPaである。操作温度は、一般に30〜400℃で
ある。触媒に対して計算される、反応帯域内の空間速度
は、一般に0.5〜60h-1である。実施される転換反
応の化学量論に相当する水素流量は、前記化学量論の1
〜10倍である。
【0032】ベンゼンおよび他の不飽和化合物の水素化
の特別な場合において、操作条件は、つぎの通りであ
る。水素化帯域が、蒸留帯域の内側に一部ある場合、蒸
留帯域の内側にある水素化帯域の部分の操作条件は、蒸
留の操作条件に関連する。蒸留は、絶対圧力一般に0.
2〜2MPa、好ましくは0.4〜1MPa下に還流率
0.1〜10、好ましくは0.2〜1で行なわれる。帯
域の頂部温度は、一般に30〜180℃であり、帯域の
底部温度は、一般に120〜280℃である。水素化反
応は、最も一般には蒸留帯域の頂部および底部で設定さ
れる条件の中間的条件下に、温度100〜200℃、好
ましくは120〜180℃、絶対圧力0.2〜3MP
a、好ましくは0.4〜2MPaで行なわれる。水素化
に付される液体は、水素を含むガス流体に混合される。
水素の流量は、前記液体中のベンゼンの濃度に依存し、
より一般には、蒸留帯域の仕込物の1分子当たり炭素原
子数多くとも6を含む不飽和化合物の濃度に依存する。
水素の流量は、一般に実施される水素化反応(水素化仕
込物中に含まれるベンゼンと1分子当たり炭素原子数多
くとも6を有する不飽和化合物との水素化)の化学量論
に相当する流量に少なくとも等しく、化学量論の10倍
に相当する流量に多くとも等しく、好ましくは化学量論
の1〜6倍、より好ましくは化学量論の1〜3倍であ
る。蒸留帯域の外側にある水素化帯域の部分において、
操作条件は、一般につぎの通りである。この水素化工程
について要求される絶対圧力は、一般に0.1〜6絶対
MPa、好ましくは0.2〜5MPa、より好ましくは
0.5〜3.5MPaである。水素化帯域の操作温度
は、一般に100〜400℃、好ましくは120〜35
0℃、より好ましくは140〜320℃である。触媒に
対して計算される、前記水素化帯域内の空間速度は、一
般に1〜60h-1、より特別には1〜40h-1(触媒1
容積当たり仕込物の容積流量)である。実施される水素
化反応の化学量論に相当する水素流量は、前記化学量論
の1〜10倍、好ましくは前記化学量論の1〜6倍、よ
り好ましくは前記化学量論の1〜3倍である。しかしな
がら、温度および圧力の条件もまた本発明の方法の枠内
において、蒸留帯域の頂部および底部で設定される条件
である。本明細書の意味における還流率として、塔の供
給比流量に対する還流比流量の比率を示す。
【0033】反応帯域が、ベンゼンおよび場合によって
はオレフィンの水素化帯域である特別な場合には、水素
化帯域内で使用される触媒は、そのままで使用される
か、あるいは好ましくは担体に担持されて使用される、
一般に第VIII族から選ばれる、好ましくはニッケルおよ
び白金よりなる群の中から選ばれた少なくとも1つの金
属を含む。金属は、一般に全体の少なくとも50重量%
について還元された形態で存在しなければならない。し
かしながら、さらに当業者に公知のあらゆる他の水素化
触媒も選ばれてよい。
【0034】ニッケルを使用する場合には、触媒の全体
重量に対するニッケルの割合は、5〜70%、より特別
には10〜70%、好ましくは15〜65%である。さ
らに、一般にニッケル晶子の平均サイズが、100×1
-10 m未満、好ましくは80×10-10 m未満、より
好ましくは60×10-10 m未満である触媒が使用され
る。
【0035】担体は、一般に単独または混合物状でアル
ミナ、シリカ・アルミナ、シリカ、ゼオライト、活性
炭、粘土、アルミナ含有セメント、希土類酸化物および
アルカリ土類酸化物よりなる群の中から選ばれる。好ま
しくはアルミナまたはシリカをベースとする比表面積3
0〜300m2 /g、好ましくは90〜260m2 /g
の担体が使用される。
【0036】図1および図2には、本発明による方法の
実施の可能性の例証が各々構成されている。類似装置
が、図面全体において同じ数字により表示されている。
【0037】本発明による方法の第1実施形態は図1に
表される。炭化水素仕込物は、管路(1) を経て塔(2) 内
に搬送される。前記塔は、蒸留内装物を含む。これら内
装物は、例えば図1上に表示される場合には、前記図上
に点線により一部表示される板または装填物である。
【0038】塔底部で、リフォーマットの最も揮発性で
ない蒸留物は、管路(5) を経て回収される。一部は、熱
交換器(6) 内で再沸騰され、一部は、管路(7) を経て排
出される。リボイリング蒸気は、管路(8) を経て塔内に
再導入される。安定化液体蒸留物(軽質リフォーマッ
ト)は、管路(18)を経て取り出される。水素および軽質
炭化水素は、管路(9) を経てコンデンサ(10)内に搬送さ
れ、ついでタンク(11)内に搬送される。このタンクか
ら、それらは、管路(14)を経て蒸気パージ形態で取り出
される。タンク(11)の液相は、還流物を確保するために
一部において管路(12)を経て塔頂部に再送され、液相の
別の一部は、管路(13)を経て回収されてよい。蒸留帯域
内に配置される抜き出し棚段を用いて、管路(15)を経て
液体を抜き出し、この液体を、管路(4) を経る水素の添
加後に反応器(3) の頂部に搬送する。反応器の流出物
は、熱交換器(16)内で冷却され、ついでこの流出物は、
管路(17)を経て塔に再循環される。
【0039】図2に表示される本発明による方法の第2
実施形態によれば、方法は、管路(17)を経る塔内への炭
化水素仕込物の再導入レベルの下方にある塔のレベルで
管路(18)を経て液体蒸留物(軽質リフォーマット)を取
り出すという違いを除けば、図1に記載される方法と同
じである。
【0040】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を比較例と共に、図
面を参照して説明する。下記の実施例は、本発明の特別
な適用、すなわち炭化水素留分の不飽和化合物とベンゼ
ンとの選択的削減を例証する。これら実施例は、シミュ
レーション・サイエンス・インコーポレーテッド社のコ
ンピューター・ソフトウェアPRO/II(登録商標)に
よる数値のシミュレーションにより行なわれる。
【0041】[比較例1]この比較例では、本出願人の
ヨーロッパ特許出願EP−0781830に記載されて
いる方法を実施して、3番目の反応器(3c)が加えられる
前記特許出願の図1を参照した。直径2.90mの金属
製蒸留塔を使用した。この塔は、頂部から底部にかけて
理論棚段数の45段を有した。これら理論棚段は、上か
ら下に番号を付けられた(この塔には、コンデンサおよ
びリボイラが含まれる)。この場合、リボイリングの出
力(パワー)は、8900kw(キロワット)であっ
た。触媒37.4m3 を一緒に含む、蒸留塔の外部に位
置する3つの水素化反応器を使用した。工業用リフォー
マット仕込物を使用した。この方法の運転のシミュレー
ションを、表1に示される組成を有するリフォーマット
の流量305.9kmol(キロモル)/時について行
なった。
【0042】塔用仕込物を、管路(1) を経て棚段数33
段目に注入した。3つの反応器(3a)(3b)(3c)用仕込物
を、棚段数6段目、8段目および9段目から各々管路(1
5a)(15b)(15c) を経て抜き出した。水素を、下降流で絶
対圧力1.5MPa下に作用する反応器内に導入する前
に、管路(4a)(4b)(4c)を経て導入した。反応器に、商品
名LD746でプロカタリーズ(PROCATALYSE )社によ
り販売されているニッケル触媒4.4m3 、13.4m
3 および16.6m3 を各々充填した。塔の底部に位置
する反応器は最少限の触媒を含んだ。水素/ベンゼンの
モル比は、3.1であった。反応器(3a)(3b)(3c)の流出
物を、管路(16a)(16b)(16c) を経て塔内に各々棚段数5
段目、7段目および9段目に再注入した。不飽和化合物
に乏しい流出物を、塔頂部で抜き出した。
【0043】還流物のタンクの絶対圧力は、0.5MP
aであり、還流物の温度は、50℃であった。水素と混
合される前の液体温度は、120〜150℃であり、水
素温度は、25℃であった。還流物/仕込物の重量比
は、1.72であった。軽質リフォーマット蒸留物(1
3)、パージ用蒸気蒸留物(14)および重質リフォーマット
蒸留物(7) のシミュレーションされた組成物を、表1に
記載した。
【0044】
【表1】 [実施例2]実施例2の装置を、本出願明細書に添付し
た図2に表示した。直径1.83mを有する蒸留塔(2)
を使用した。比較例1におけるものと同じ触媒、同じ仕
込物を使用したが、実施例2では、蒸留塔(2) の外部に
位置する単一水素化反応器を用いて作用した。塔用の仕
込物を管路(1) を経て棚段数33段目に注入した。反応
器(3) 用仕込物を、管路(15)を経て棚段数12段目から
抜き出した。水素を、1.5MPa下に下降流で作用す
る反応器内に導入する前に管路(4) を経て導入した。反
応器を商品名LD746の触媒8m3 で充填した。水素
/ベンゼンのモル比は、3.1であった。反応器(3) の
流出物を冷却し、ついで塔内に管路(17)を経て棚段数8
段目に再注入した。液体蒸留物(軽質リフォーマット)
(18)を、棚段数5段目から取り出した。水素および軽質
炭化水素を、蒸気蒸留物(14)で塔の還流物タンク(11)か
ら取り出した。還流物タンクの絶対圧力は、0.5MP
aであった。軽質リフォーマット蒸留物(18)、パージ用
蒸気蒸留物(14)および重質リフォーマット蒸留物(7) の
シミュレーションされた組成物を、表2に記載した。
【0045】
【表2】 [実施例3]:(方法の成績) 表3に、蒸気圧RVPの値、安定化液体蒸留物(軽質リ
フォーマット)と塔底部流出物とからなる最終流出物中
に存在するベンゼン量の値、リボイリングの出力(パワ
ー)値、使用した触媒の総容積値、並びに比較例1によ
る方法と実施例2による方法とにおける塔の直径値を要
約した。
【0046】
【表3】 塔の上部の輸送量により、蒸気圧RVP(リード蒸気
圧)0.1MPa未満の軽質リフォーマットを得ること
が可能になった。リボイリングの出力は、比較例1に記
載された先行技術による方法に比して、本発明による方
法において2.7倍少なかった。さらに還流率は、比較
例1において1.7であるのに、本発明による方法にお
いては0.6であった。本発明による方法の別の利点
は、優れた成績に関して、触媒を、比較例1における3
7.4m3 に対して8m3 のみ使用したことであった。
最後に、本発明による方法により、塔の直径を減少させ
ることが可能になった。
【0047】比較例4、実施例5および実施例6には、
比較例1および実施例2において使用された仕込物とは
異なる塔用仕込物を使用する方法が記載されている。こ
の仕込物は、重質リフォーマットを3倍以上含んでい
る。
【0048】[比較例4]この比較例には、蒸留塔の外
部に位置する単一水素化反応器を用いる蒸留物の安定化
を伴わないで、抜き出しレベルから棚段数が4段上方で
の水素化仕込物の再導入を用いる方法を記載した。この
方法の運転のシミュレーションを、リフォーマットの流
量1318.64キロモル/時に対して、表4に定義し
た組成物を用いて行なった。塔は、理論棚段数45段を
含み(塔には、コンデンサおよびリボイラが含まれ
る)、かつ直径3.50mを有した。
【0049】オレフィンに乏しい所期の流出物を、軽質
ガスと共に塔頂部で抜き出した。塔内の再導入レベル
は、採取レベルより棚段数が4段上であった。装置は、
本出願の明細書に添付される図1の装置に類似するが、
(18)での抜き出しを伴わない。塔用の仕込物を、管路
(1) を経て棚段数33段目に注入した。反応器(3) 用の
仕込物を、棚段数12段目から管路(15)を経て抜き出し
た。水素を、絶対圧力1.5MPa下に下降流で作用す
る反応器内に導入する前に管路(4) を経て導入した。反
応器を商品名媒LD746の触12m3 で充填した。水
素/ベンゼンのモル比は、2.8であった。反応器(3)
の流出物を熱交換器により冷却し、ついで塔内に管路(1
7)を経て棚段数8段目に再注入した。還流物タンクの絶
対圧力は、0.5MPaであった。軽質リフォーマット
蒸留物(13)、パージ用蒸気蒸留物(14)および重質リフォ
ーマット蒸留物(7) のシミュレーションされた組成物
を、表4に記載した。なお、成績は表7にまとめて記載
した。
【0050】
【表4】 還流率は、0.40であった。リボイリングの出力(パ
ワー)は、15660kw(キロワット)であった。
【0051】[実施例5]方法は、蒸気蒸留物の抜き出
しの下方における安定化液体蒸留物(軽質リフォーマッ
ト)の抜き出しを用い、かつ抜き出し棚段から棚段数が
4段上方の水素化仕込物再導入レベルを用いる本発明に
合致する形態を有した。この実施例において用いる装置
を、図2に表示した。
【0052】塔は、理論棚段数45段を含み(塔には、
コンデンサおよびリボイラが含まれる)、かつ直径3.
20mを有した。供給に対する還流率は0.51であっ
た。リボイリングの出力(パワー)は13370kw
(キロワット)であった。方法を、触媒12m3 を含み
かつ絶対圧力1.5MPaで作用する外側にある水素化
反応器を用いて行なった。
【0053】比較例4に記載したものと同じ触媒および
同じ仕込物を使用したが、本発明に従って行なった。す
なわち棚段数の5段目で安定化液体蒸留物(軽質リフォ
ーマット)と、塔頂部で蒸気蒸留物とを回収した。塔用
の仕込物を、管路(1) を経て棚段数の33段目に注入し
た。反応器(3) 用の仕込物を、棚段数12段目から管路
(15)を経て抜き出した。水素を、絶対圧力1.5MPa
下に下降流で作用する反応器内に導入する前に管路(4)
を経て導入した。反応器を触媒LD746の12m3
充填した。水素/ベンゼンのモル比は、3.0であっ
た。反応器(3) の流出物を冷却し、ついで塔内に管路(1
7)を経て棚段数の8段目に再注入した。還流物タンクの
絶対圧力は、0.5MPaであった。
【0054】安定化液体蒸留物(軽質リフォーマット)
(18)、パージ用蒸気蒸留物(14)および重質リフォーマッ
ト蒸留物(7) のシミュレーションされた組成物を、表5
に記載した。なお、成績は表7にまとめて記載した。
【0055】
【表5】 本発明による方法では、蒸留帯域の外部に位置する、仕
込物のベンゼンおよびオレフィン系化合物の単一水素化
反応器と、流出物の冷却用熱交換器と、上部レベルでの
塔内への復帰(この実施例では棚段数の4段目以上)
と、棚段数の5段目での液体蒸留物(軽質リフォーマッ
ト)の抜き出しとが存在し、この方法により、比較例4
のリボイリングの出力よりも低いリボイリングの出力で
ベンゼンの高転換率を伴って安定化液体蒸留物(軽質リ
フォーマット)を得ることが可能になるのが証明され
た。
【0056】比較例4に記載した運転モード(様式)に
対して低温殺菌(パスツーリゼーション)帯域を加える
ことにより、リフォーマットの品質が改善されるが、ベ
ンゼンの除去とリボイリングの出力との面での成績も同
様に改善された。この形態により、「安定化」蒸留物、
すなわち要求される値よりも低いRVPを得ることが可
能になった。この実施例において、比較例4のRVP
(0.41MPa)よりも性能のある0.08MPaの
RVPを得た。
【0057】さらに、本発明の実施形態により、比較例
4に記載した転換成績よりも優れた転換成績に到達する
ことが可能になった。比較例4では、本実施例において
使用したリボイリング出力に比して該出力を20%程度
増加したのに、本実施例では、比較例4での0.59容
積%に代わって、軽質リフォーマットと重質リフォーマ
ットとの混合により生成される物質中においてベンゼン
0.46容積%を得た。
【0058】[実施例6]図2の装置を用いた。ここ
で、実施例5に記載したものと同じ図式、塔の外部に位
置する同じ水素化反応器、同じ触媒および同じ仕込物を
使用したが、反応器の流出物の再注入の箇所は、抜き出
し棚段の上方の棚段数の7段目に位置した。液体蒸留物
(軽質リフォーマット)の抜き出しを、棚段数の6段目
で行なった。還流率(還流物/供給物)は、0.23で
あった。このリボイリングは、12350kw(キロワ
ット)であった。この実施例において、補足的冷却を反
応器の流出物について行なった。塔は、理論棚段数45
段を含み(塔には、コンデンサおよびリボイラが含まれ
る)、かつ直径3.05mを有した。
【0059】塔用の仕込物を、管路(1) を経て棚段数3
3段目に注入した。反応器(3) 用の仕込物を、棚段数の
12段目から管路(15)を経て抜き出した。水素を、絶対
圧力1.5MPa下に下降流で作用する反応器内に導入
する前に管路(4) を経て導入した。反応器を商品名LD
746の触媒20.4m3 で充填した。水素/ベンゼン
のモル比は、2.9であった。反応器(3) の流出物を冷
却し、ついで塔内に管路(17)を経て棚段数の5段目に再
注入した。液体蒸留物(軽質リフォーマット)(18)を、
管路(17)の復帰下に棚段数の6段目で抜き出した。還流
物タンクの絶対圧力は、0.5MPaであった。軽質リ
フォーマット蒸留物(13)、パージ用蒸気蒸留物(14)およ
び重質リフォーマット蒸留物(塔底部の流出物)(7) の
シミュレーションされた組成物を、表6に記載した。な
お、成績は表7にまとめて記載した。
【0060】
【表6】 この実施の形態による方法により、公知方法によるもの
と同じ程十分なベンゼンの転換率について、リボイリン
グの低い出力を用いて作用することが可能になった。
【0061】[実施例7]:(方法の成績) 表7に、蒸気圧RVPの値、安定化液体蒸留物(軽質リ
フォーマット)と塔底部流出物とからなる最終流出物中
に存在するベンゼン量の値、リボイリングの出力(パワ
ー)値、並びに使用した触媒の総容積の値を要約した。
【0062】
【表7】 本発明による方法において、すなわち例えば実施例5お
よび実施例6に記載した方法において、液体蒸留物(軽
質リフォーマット)を、比較例4の頂部流出物の蒸気圧
よりも明らかに低い蒸気圧を用いて得た。このことによ
り、実施例5および実施例2による液体蒸留物(軽質リ
フォーマット)が、主として少なくとも炭素原子数5を
有しかつ軽質ガス成分を除去された液体化合物を含むこ
とが証明された。さらに、本発明による方法により、小
さい円周の蒸留装置を用いて操作を行なうことが可能に
なった。最後に、反応器が完全に外側にある本発明によ
る方法の実施の形態の1つにより、より低いリボイリン
グ出力を有することが可能になった。すなわち、これ
は、塔底部で回収されかつ塔内に再導入されるリフォー
マットの最も揮発性でない蒸留物の一部を気化するため
に熱交換器(6) 内で消費されるエネルギーの節約であっ
た。
【0063】
【発明の効果】本発明による反応帯域に組み合わされる
安定化蒸留物の抜き出しを含む蒸留帯域内での処理によ
る炭化水素転換方法およびベンゼンの水素化におけるそ
の使用法は、上述のように、炭化水素仕込物の転換方法
であって、前記仕込物を、少なくとも1つの触媒床を含
みかつ少なくとも一部外側にある反応帯域に組み合わさ
れる、頂部の蒸気蒸留物と底部の流出物とを生じる蒸留
帯域内で処理し、この帯域内で、触媒と水素を含むガス
流体との存在下に少なくとも1つの炭化水素の少なくと
も一部の少なくとも1つの転換反応を行ない、反応帯域
の仕込物は、少なくとも1つの採取レベルの高さで採取
されかつ蒸留帯域内を流れる液体の少なくとも一部であ
り、反応帯域の流出物は、少なくとも1つの再導入レベ
ルの高さで蒸留帯域内に少なくとも一部再導入されて、
蒸留の継続を確保するようにする方法において、液体蒸
留物(軽質リフォーマット)を、少なくとも1つの抜き
出しレベルの高さで蒸留帯域から抜き出し、前記レベル
が、蒸気蒸留物の抜き出しレベルの下方に位置するもの
で、本発明の方法によれば、蒸留帯域により炭化水素仕
込物から分離される炭化水素を選択的に転換することが
でき、従来法による転換成績よりも優れた転換成績に到
達することができる。
【0064】また、主としてオレフィンおよびベンゼン
を含む軽質不飽和化合物の含有量を選択的に減少するこ
とができ、しかもオクタン価の実質的な損失を伴わな
い、軽質リフォーマットを得ることが可能であり、また
従来法よりも、より低いリボイリング出力ですみ、使用
エネルギーの節約を果たし得て、経済的であり、そのう
え、触媒の使用量が少なくてすむとともに、直径が小さ
いすなわち小さい円周の蒸留装置を用いて操作を行なう
ことができて、設備費が安くつくという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すフローシートであ
る。
【図2】本発明の第2実施形態を示すフローシートであ
る。
【符号の説明】
1 蒸留塔用の仕込物導入用管路 2 蒸留塔 3 水素添加反応器 7 重質リフォーマット蒸留物(塔底部の流出物) 11 塔の還流物タンク 13 軽質リフォーマット蒸留物排出用管路 14 パージ用蒸気蒸留物排出用管路 15 液体抜き出し用管路 16 熱交換器 17 反応器流出物排出用管路 18 安定化液体蒸留物(軽質リフォーマット)排出
用管路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ブレーズ ディディヨン フランス国 リイル マルメゾン リュ ウ オージエ 38 (72)発明者 ピエール マラシュ フランス国 リイル マルメゾン リュ ピエール ブロソレット 70 (72)発明者 ジャン シャルル ヴィルタール フランス国 ヴィエンヌ クール ロムス タン 42 (72)発明者 ジェラール ヴィットゥ フランス国 ヴィロフレ リュ ジャン レ 40

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化水素仕込物の転換方法であって、前
    記仕込物を、少なくとも1つの触媒床を含みかつ少なく
    とも一部外側にある反応帯域に組み合わされる、頂部の
    蒸気蒸留物と底部の流出物とを生じる蒸留帯域内で処理
    し、この帯域内で、触媒と水素を含むガス流体との存在
    下に少なくとも1つの炭化水素の少なくとも一部の少な
    くとも1つの転換反応を行ない、反応帯域の仕込物は、
    少なくとも1つの採取レベルの高さで採取されかつ蒸留
    帯域内を流れる液体の少なくとも一部であり、反応帯域
    の流出物は、少なくとも1つの再導入レベルの高さで蒸
    留帯域内に少なくとも一部再導入されて、蒸留の継続を
    確保するようにする方法において、液体蒸留物を、少な
    くとも1つの抜き出しレベルの高さで蒸留帯域から抜き
    出し、前記レベルが、蒸気蒸留物の抜き出しレベルの下
    方に位置することを特徴とする、炭化水素仕込物の転換
    方法。
  2. 【請求項2】 反応帯域の仕込物の単一の採取レベルを
    含む、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 液体蒸留物の抜き出しレベルが、反応帯
    域の仕込物の採取レベルの上方に位置する、請求項1ま
    たは2記載の方法。
  4. 【請求項4】 反応帯域の流出物の再導入レベルが、反
    応帯域の仕込物の採取レベルの上方に位置する、請求項
    1〜3のいずれか1項記載の方法。
  5. 【請求項5】 反応帯域の流出物の再導入レベルが、反
    応帯域の仕込物の採取レベルの上方の少なくとも2番目
    の理論棚段である、請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 反応帯域が、全体として蒸留帯域の外側
    にある、請求項1〜5のいずれか1項記載の方法。
  7. 【請求項7】 蒸留が、絶対圧力0.1〜2.5MPa
    下に還流率0.1〜20、温度10〜300℃で行なわ
    れる、請求項1〜6のいずれか1項記載の方法。
  8. 【請求項8】 蒸留帯域の外側にある転換反応の一部に
    おいて、この転換工程に要求される絶対圧力は、0.1
    〜6MPaであり、温度は、30〜400℃であり、触
    媒に対して計算される、転換帯域内の空間速度が、一般
    に0.5〜60h-1(毎時触媒1容積当たり仕込物の容
    積)であり、水素流量が、作用される転換反応の化学量
    論に相当する流量の1〜10倍である、請求項1〜7の
    いずれか1項記載の方法。
  9. 【請求項9】 1分子当たり炭素原子数少なくとも5を
    有し、かつ場合による少なくとも1つのオレフィンとベ
    ンゼンとを含む少なくとも1つの不飽和化合物を含む炭
    化水素により大部分構成される仕込物を処理する、請求
    項1〜8のいずれか1項記載の方法。
  10. 【請求項10】 反応帯域が、水素化帯域であり、この
    水素化帯域で、水素化触媒の存在下に1分子当たり炭素
    原子数多くとも6を含みかつ仕込物中に含まれる不飽和
    化合物の少なくとも一部の水素化を行なう、請求項9記
    載の方法。
  11. 【請求項11】 蒸留が、絶対圧力0.2〜2MPa下
    に還流率0.1〜10で行なわれ、蒸留帯域の頂部温度
    が、30〜180℃であり、蒸留帯域の底部温度が、1
    20〜280℃である、請求項9または10記載の方
    法。
  12. 【請求項12】 蒸留帯域の外側にある水素化反応の一
    部において、この水素化工程に要求される絶対圧力は、
    0.1〜6MPaであり、温度は、100〜400℃で
    あり、触媒に対して計算される水素化帯域内の空間速度
    が、一般に1〜60h-1(毎時触媒1容積当たり仕込物
    の容積)であり、水素流量が、作用される水素化反応の
    化学量論に相当する流量の1〜10倍である、請求項9
    〜11のいずれか1項記載の方法。
  13. 【請求項13】 蒸留帯域の内側にある水素化反応の一
    部において、水素化反応が、温度100〜200℃、絶
    対圧力0.2〜3MPaで行なわれ、水素化帯域に供給
    される水素流量が、作用される水素化反応の化学量論に
    相当する流量の1〜10倍である、請求項9〜12のい
    ずれか1項記載の方法。
  14. 【請求項14】 水素化反応帯域内で使用される触媒
    が、ニッケルおよび白金よりなる群の中から選ばれた少
    なくとも1つの金属を含む、請求項9〜13のいずれか
    1項記載の方法。
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