JPH11322853A - アクリル系ゴムおよびその組成物 - Google Patents

アクリル系ゴムおよびその組成物

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JPH11322853A
JPH11322853A JP12556298A JP12556298A JPH11322853A JP H11322853 A JPH11322853 A JP H11322853A JP 12556298 A JP12556298 A JP 12556298A JP 12556298 A JP12556298 A JP 12556298A JP H11322853 A JPH11322853 A JP H11322853A
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尚吾 萩原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、耐寒性、耐油性および耐熱
性のバランスに優れたアクリル系ゴムおよびその組成物
を提供するものである。 【解決手段】 エチレン単量体単位0.1〜2.9重量
%、架橋席モノマー単位0〜10重量%とアクリル酸エ
チルおよび/またはアクリル酸n−ブチル単量体単位9
9.9〜87.1重量%からなるアクリル系ゴムおよび
その組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐寒性、耐油性およ
び耐熱性のバランスに優れたアクリル系ゴムおよびその
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、産業の大型化、高速化に伴ない、
これらに使用されるゴム部品はますます高度の耐久性を
保持することが要求されている。特に、大型化、高速化
は、機械・装置の運転温度の上昇を招くため、ゴム部品
に対して、高度の耐熱性が要求され、同時に潤滑油温度
の上昇のためにゴム部品に対して耐油性の向上が要求さ
れている。また、産業活動の広域化に伴う寒冷地等の苛
酷な環境における使用により、ゴム部品に対する耐寒性
の要求も強まっている。
【0003】一方、自動車エンジンルーム内は、排ガス
対策、エンジンの高出力化等により、熱的条件が更に厳
しさを増してきたため、自動車用耐潤滑油系ホース等に
おいては従来のニトリル・ブタジエンゴムに代わって耐
熱性と耐油性に優れたアクリルゴムが使用されてきた。
ところが、エンジンおよびエンジンルーム内の熱的条件
の苛酷化は、エンジン油それ自身が劣化する環境を生
じ、この劣化エンジン油が更にゴムホースを攻撃してゴ
ム材料を劣化させることが知られている。従って、エン
ジンルーム内で用いられる潤滑油ホース材料はこれまで
以上の耐油性、耐寒性および耐熱性が望まれており、耐
熱性・耐油性材料として用いられるようになったアクリ
ルゴムに対しても性能の向上が求められている。更に、
自動車用潤滑油の高性能化による潤滑油の低粘度化に伴
い、更なる耐油性の改良が要求されるようになってき
た。
【0004】特公昭59−14498号公報には、エチ
レン(A)−酢酸ビニル(B)−アクリル酸エステル
(C)共重合体で、(C)が6〜90重量%、(A)/
(B)の重量比が1以下である共重合体と加硫剤からな
るゴム組成物が耐油性、耐熱性および耐候性に優れてい
ることが記載されている。また、特開昭63−3123
38号公報には、エチレン成分の含有率が3〜10重量
%であるエチレンとその他の共重合成分との共重合体で
あって、その他の共重合成分が酢酸ビニル0〜10重量
%、アクリル酸エチル20重量%超〜45重量%および
アクリル酸n−ブチル45〜70重量%未満からなる共
重合体およびその組成物が記載されている。これらの組
成物では、耐油性はある程度は改良が認められるし、後
者においてはある程度の耐寒性の改良効果も認められる
が、上記のような使用条件の過酷化から、耐油性、耐寒
性および耐熱性のバランスにおいて、更なる改良が求め
られていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の課題
を解決し、更に耐寒性、耐油性および耐熱性のバランス
の優れたアクリル系ゴムおよびその組成物を提供するも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、エチレン単
量体単位と架橋性モノマー単位および特定のアクリル酸
エステル単量体単位とからなる共重合体が特定の組成割
合において耐寒性、耐油性および耐熱性のバランスに極
めて優れるゴムを与えることを見出し、本発明を完成さ
せるに至った。すなわち、本発明はエチレン単量体単位
0.1〜2.9重量%、架橋席モノマー単位0〜10重
量%とアクリル酸エチルおよび/またはアクリル酸n−
ブチル単量体単位99.9〜87.1重量%からなるア
クリル系ゴムである。
【0007】以下に本発明を詳細に説明する。本発明の
アクリル系ゴムに用いられる架橋席モノマーとしては、
エポキシ基を含有するもの、あるいは活性塩素基、カル
ボン酸基、エポキシ基とカルボン酸基の両方を含有する
もの等が含まれる。
【0008】本発明において用いられる架橋席モノマー
としては、具体的には2−クロルエチルビニルエーテ
ル、2−クロルエチルアクリレート、ビニルベンジルク
ロライド、ビニルクロルアセテート、アリルクロルアセ
テートなどの活性塩素基を有するもの、また、アクリル
酸、メタクリル酸、クロトン酸、2−ペンテン酸、マレ
イン酸、フマル酸、イタコン酸、マレイン酸モノアルキ
ルエステルなどのカルボン酸基を含有するもの、また、
グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、
アリルグリシジルエーテル、メタアリルグリシジルエー
テルなどのエポキシ基を含有するものが挙げられる。本
発明におけるアクリル系ゴムは、これらの架橋席モノマ
ー単位を0〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量
%、特に好ましくは0.5〜3重量%含有しているもの
が望ましい。
【0009】本発明のアクリル系ゴムは、エチレン単量
体単位0.1〜2.9重量%、好ましくは0.5〜2.
5重量%、上記の架橋席モノマー単位0〜10重量%と
アクリル酸エチル単量体単位および/またはアクリル酸
n−ブチル単量体単位99.9〜87.1重量%からな
るアクリル系ゴムである。
【0010】本発明のアクリル系ゴムには、本発明の目
的を損なわない範囲で上記の単量体と共重合可能な他の
単量体を共重合させたものでもよい。共重合可能な他の
単量体としては、メチルアクリレート、n−プロピルア
クリレート、イソブチルアクリレート、n−ペンチルア
クリレート、イソアミルアクリレート、n−ヘキシルア
クリレート、2−メチルペンチルアクリレート、n−オ
クチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレー
ト、n−デシルアクリレート、n−ドデシルアクリレー
ト、n−オクタデシルアクリレート、シアノメチルアク
リレート、1−シアノエチルアクリレート、2−シアノ
エチルアクリレート、1−シアノプロピルアクリレー
ト、2−シアノプロピルアクリレート、3−シアノプロ
ピルアクリレート、4−シアノブチルアクリレート、6
−シアノヘキシルアクリレート、2−エチル−6−シア
ノヘキシルアクリレート、8−シアノオクチルアクリレ
ートなどのアクリル酸アルキルエステルが挙げられる。
【0011】また、2−メトキシエチルアクリレート、
2−エトキシエチルアクリレート、2−(n−プロポキ
シ)エチルアクリレート、2−(n−ブトキシ)エチル
アクリレート、3−メトキシプロピルアクリレート、3
−エトキシプロピルアクリレート、2−(n−プロポキ
シ)プロピルアクリレート、2−(n−ブトキシ)プロ
ピルアクリレートなどのアクリル酸アルコキシアルキル
エステルが挙げられる。
【0012】更に、1,1−ジヒドロペルフルオロエチ
ル(メタ)アクリレート、1,1−ジヒドロペルフルオ
ロプロピル(メタ)アクリレート、1,1,5−トリヒ
ドロペルフルオロヘキシル(メタ)アクリレート、1,
1,2,2−テトラヒドロペルフルオロプロピル(メ
タ)アクリレート、1,1,7−トリヒドロペルフルオ
ロヘプチル(メタ)アクリレート、1,1−ジヒドロペ
ルフルオロオクチル(メタ)アクリレート、1,1−ジ
ヒドロペルフルオロデシル(メタ)アクリレートなどの
含フッ素アクリル酸エステル、1−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ートなどの水酸基含有アクリル酸エステル、ジエチルア
ミノエチル(メタ)アクリレート、ジブチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレートなどの第3級アミノ基含有アク
リル酸エステル、メチルメタクリレート、オクチルメタ
クリレートなどのメタクリレート、メチルビニルケトン
のようなアルキルビニルケトン、ビニルエチルエーテ
ル、アリルメチルエーテルなどのビニルおよびアリルエ
ーテル、スチレン、α−メチルスチレン、クロロスチレ
ン、ビニルトルエンなどのビニル芳香族化合物、アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリルなどのビニルニトリ
ル、エチレン、プロピレン、塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、プロピオン酸ビ
ニル、アルキルフマレートなどのエチレン性不飽和化合
物が挙げられる。
【0013】本発明のアクリル系ゴムは、上記の単量体
を乳化重合、懸濁重合、溶液重合、塊状重合などの公知
の方法により共重合することにより得られる。
【0014】本発明のアクリル系ゴムは、アクリル系ゴ
ムに通常用いられる加硫系を用いて加硫して用いられる
が、適用される加硫系としては、イミダゾール系化合物
を含有する加硫系、特にこれにトリメチルチオ尿素を加
えた加硫系がより好適に用いられる。
【0015】イミダゾール系化合物としては、1−メチ
ルイミダゾール、1,2−ジメチルイミダゾール、1−
メチル−2−エチルイミダゾール、1−ベンジル−2−
エチルイミダゾール、1−ベンジル−2−エチル−5−
メチルイミダゾール、1−ベンジル−2−フェニルイミ
ダゾール、1−ベンジル−2−フェニルイミダゾール・
トリメリット酸塩、1−アミノエチルイミダゾール、1
−アミノエチル−2−メチルイミダゾール、1−アミノ
エチル−2−エチルイミダゾール、1−シアノエチル−
2−メチルイミダゾール、1−シアノエチル−2−フェ
ニルイミダゾール、1−シアノエチル−2−エチル−4
−メチルイミダゾール、1−シアノエチル−2−ウンデ
シルイミダゾール、1−シアノエチル−2−メチルイミ
ダゾールトリメリテート、1−シアノエチル−2−フェ
ニルイミダゾールトリメリテート、1−シアノエチル−
2−エチル−4−メチルイミダゾールトリメリテート、
1−シアノエチル−2−ウンデシル−イミダゾールトリ
メリテート、2,4−ジアミノ−6−〔2’−メチルイ
ミダゾリル−(1)’〕エチル−s−トリアジン・イソ
シアヌール酸付加物、1−シアノエチル−2−フェニル
−4,5−ジ−(シアノエトキシメチル)イミダゾー
ル、N−(2−メチルイミダゾリル−1−エチル)尿
素、N,N’−ビス−(2−メチルイミダゾリル−1−
エチル)尿素、1−(シアノエチルアミノエチル)−2
−メチルイミダゾール、N,N’−〔2−メチルイミダ
ゾリル−(1)−エチル〕−アジボイルジアミド、N,
N’−〔2−メチルイミダゾリル−(1)−エチル〕−
ドデカンジオイルジアミド、N,N’−〔2−メチルイ
ミダゾリル−(1)−エチル〕−エイコサンジオイルジ
アミド、2,4−ジアミノ−6−〔2’−メチルイミダ
ゾリル−(1)’〕−エチル−s−トリアジン、2,4
−ジアミノ−6−〔2’−ウンデシルイミダゾリル−
(1)’〕−エチル−s−トリアジン、1−ドデシル−
2−メチル−3−ベンジルイミダゾリウムクロライド、
1,3−ジベンジル−2−メチルイミダゾリウムクロラ
イドなどが挙げられる。
【0016】イミダゾール系化合物の添加量は、アクリ
ル系ゴム100重量部に対して、好ましくは0.2〜
5.0重量部、より好ましくは0.5〜3.0重量部で
あり、0.2重量部未満では、加硫物の物性が十分でな
く、5.0重量部を越えると加工安全性が損なわれるお
それがある。
【0017】また、トリメチルチオ尿素の添加量は、ア
クリル系ゴム100重量部に対して、0.1〜5.0重
量部が好ましく、0.3〜4.0重量部が更に好まし
い。0.1重量部未満では加硫速度及び圧縮永久歪の改
善が十分でなく、5.0重量部を越えると成形に問題を
生じるおそれがある。
【0018】本発明においては、加硫速度を調整する目
的で、さらに、エポキシ樹脂の硬化剤、例えば熱分解ア
ンモニウム塩、有機酸、酸無水物、アミン類、硫黄及び
硫黄化合物等を本発明の効果を減退しない範囲で加える
ことができる。
【0019】また、本発明のアクリル系ゴム組成物は、
実用に供するに際してその目的に応じ、充填剤、可塑
剤、安定剤、滑剤、補強材等を添加して成形、加硫を行
うことができる。本発明の加硫物に充填剤として用いら
れるカーボンブラックは、平均粒子径20〜30nm未
満、DBP吸油量115ml/100g以上のものが好
ましい。その具体例としては、東海カーボン社製シース
ト7H、シースト#6、シースト5H、シーストKH、
シースト3H、シーストNH、シーストN等、旭カーボ
ン社製旭#80等が挙げられる。なお、カーボンブラッ
クの平均粒径とは、電顕法で測定される長さ平均粒子径
で表示される値をいう。また、DBP吸油量はJIS
K6221のA法(機械法)に準じて測定された値をい
う。カーボンブラックの平均粒子径あるいはDBP吸油
量が上記の範囲をはずれると、押出し加工性、表面肌平
滑性、引張強度のバランスがくずれやすい。また、これ
らのカーボンブラックは、1種類あるいは要求されるゴ
ム物性から2種類以上を混合して使用することも可能で
ある。これらのカーボンブラックの添加量は合計で、ア
クリル系ゴム100重量部に対して通常用いられる30
〜100重量部が好ましい。
【0020】また、本発明のアクリル系ゴム、アクリル
系ゴム組成物およびその加硫物を混練、成形、加硫する
機械としては、通常ゴム工業で用いるものを使用するこ
とができる。
【0021】本発明のアクリル系ゴム、アクリル系ゴム
組成物およびその加硫物は特にゴムホースやガスケッ
ト、パッキング等のシール部品として好適に用いられ
る。また、ゴムホースとしては、具体的には自動車、建
設機械、油圧機器の各種配管系等に使用されるホースに
用いられる。特に、本発明のアクリル系ゴム、アクリル
系ゴム組成物およびその加硫物から得られるゴムホース
は、押出し加工性や引張強度等のゴム物性が優れている
ことに加えて、耐油性、耐寒性および耐熱性に優れるた
め、特に最近の使用環境が苛酷になっている自動車用ゴ
ムホースとして極めて好適に用いられる。
【0022】ゴムホースの構成としては、アクリル系ゴ
ムから得た単一ホース、あるいは、ゴムホースの用途に
よっては、アクリル系ゴム以外の合成ゴム例えば、フッ
素系ゴム、フッ素変性アクリルゴム、ヒドリンゴム、C
SM、CR、NBR、エチレン・プロピレンゴム等を内
層、中間層、あるいは外層に適用した複合ホースへの適
用も可能である。また、ゴムホースに要求される特性に
よっては、一般的によく行われているように補強糸ある
いはワイヤーをホースの中間あるいは、ゴムホースの最
外層に設けることも可能である。
【0023】
【実施例】以下に実施例をもって本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例によって何ら制限さ
れるものではない。 実施例1〜3 内容積40リットルの耐圧反応容器に、表1に示した共
重合体の組成比が得られるような割合でアクリル酸エチ
ルとアクリル酸n−ブチルとの混合液11kg、部分け
ん化ポリビニルアルコール4重量%の水溶液17kg、
酢酸ナトリウム22g、グリシジルメタクリレート12
0gを投入し、攪拌機であらかじめよく混合し、均一懸
濁液を作製した。槽内上部の空気を窒素で置換後、エチ
レンを槽上部に圧入し、圧力を5〜40kg/cm2
調整した。攪拌を続行し、槽内を55℃に保持した後、
別途注入口より、t−ブチルヒドロペルオキシド水溶液
を圧入して重合を開始させた。反応中槽内温度は55℃
に保ち、6時間で反応が終了した。生成した重合液にホ
ウ酸ナトリウム水溶液を添加して重合体を固化し、脱水
および乾燥を行って生ゴムとした。
【0024】比較例1〜2 実施例1と同様な方法であるが、エチレンを導入せずに
共重合体の生ゴムを得た。
【0025】比較例3 実施例3と同様な方法であるが、グリシジルメタクレー
ト190g、エチレン圧力を80kg/cm2 として、
共重合体の生ゴムを得た。
【0026】比較例4 実施例1と同様な方法であるが、エチレン圧力を50k
g/cm2 として、共重合体の生ゴムを得た。
【0027】加硫物の作製(実施例1〜3、比較例1〜
4) 上記の実施例および比較例で得た生ゴムは表2の配合組
成により、8インチオープンロールで混練を行い、厚さ
2.4mmのシートに分出しした後、プレス加硫機で1
70℃10分のプレス加硫を行った。この加硫物は、更
にギヤーオーブン内で170℃4時間の熱処理を行い物
性試験に供した。
【0028】分析試験方法 共重合体の生ゴムをロールで薄通しした後、トルエンに
溶解し、核磁気共鳴スペクトルを採取し、各成分を定量
した。核磁気共鳴スペクトルの採取は、日本電子製JN
Mα−500を用いた。
【0029】物性試験方法 引張強さ、伸びはJIS K6251に準拠して測定し
た。硬さは、JIS K6253に準拠して測定した。
圧縮永久歪みは、JIS K6262に準拠し、150
℃70時間後の歪みを測定した。耐油性(ΔV)は、J
IS K6258に準拠し、IRM−903号油に15
0℃70時間漬浸後の体積変化ΔV(%)を求めた。耐
寒性は、JIS K6261に準拠し、T100 の温度を
求めた。耐熱性AR (EB )は、JIS K6257に
準拠し、175℃70時間曝露後の引張試験の伸び保持
率AR (EB )(%)を求めた。各実施例、比較例につ
いての加硫物の測定結果を表1に示した。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】耐寒性のレベルがT100 の温度で−35℃
と同じである実施例1と比較例2、比較例4のデータを
比較すると、本発明の実施例1は耐油性ΔVで極めて優
れており、また、耐寒性のレベルが−39℃と等しい実
施例3と比較例3を比べても同様に本発明の実施例3が
耐油性が優れている。また本発明の実施例1と実施例3
は、耐熱性のレベルも良い。一方、耐油性のレベルがΔ
Vで40%と等しい実施例1と比較例1を比べると、本
発明の実施例1が耐寒性において遥かに優れている。ま
た本発明の実施例1は耐熱性のレベルも優れている。
【0033】
【発明の効果】実施例と比較例の対比で示すように本発
明のアクリル系ゴムおよびその組成物からなる加硫物
は、優れたゴム物性を有するとともに、耐油性、耐寒性
および耐熱性のバランスに優れている。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン単量体単位0.1〜2.9重量
    %、架橋席モノマー単位0〜10重量%とアクリル酸エ
    チルおよび/またはアクリル酸n−ブチル単量体単位9
    9.9〜87.1重量%からなることを特徴とするアク
    リル系ゴム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアクリル系ゴムと架橋剤
    を含有してなることを特徴とするアクリル系ゴム組成
    物。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のアクリル系ゴム組成物を
    加硫してなる加硫物。
  4. 【請求項4】 請求項3の加硫物からなるゴムホース。
  5. 【請求項5】 請求項3の加硫物からなるシール部品。
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