JPH11322647A - メチル分岐を有する1,4−ブタンジオール類の製造方法および該方法に有用な中間体並びに該中間体の製造方法 - Google Patents

メチル分岐を有する1,4−ブタンジオール類の製造方法および該方法に有用な中間体並びに該中間体の製造方法

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JPH11322647A
JPH11322647A JP10152253A JP15225398A JPH11322647A JP H11322647 A JPH11322647 A JP H11322647A JP 10152253 A JP10152253 A JP 10152253A JP 15225398 A JP15225398 A JP 15225398A JP H11322647 A JPH11322647 A JP H11322647A
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mol
butanediol
formaldehyde
production
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Tsutomu Kajiyashiki
強 鍛冶屋敷
Yoichi Kido
洋一 木戸
Takashi Onishi
孝志 大西
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 式(1) 【化1】 (式中、Rは水素原子またはメチル基を表す)で示され
るメチル分岐を有する1,4−ブタンジオール類を安価
かつ選択的に製造することのできる工業的に有利な方法
を提供する。 【解決手段】 式(2) 【化2】 (式中、Rは上記定義のとおりである)で示されるヒド
ロキシテトラヒドロフラン類とホルムアルデヒドをカル
ボン酸および一級または二級アミンの存在下に反応させ
ることによって式(3) 【化3】 (式中、Rは上記定義のとおりである)で示される化合
物を得、次いで得られた化合物を水素化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、式(1)
【0002】
【化9】
【0003】(式中、Rは水素原子またはメチル基を表
す)で示される、メチル分岐を有する1,4−ブタンジ
オール類の製造方法および該方法に有用な中間体に関す
る。本発明の製造方法によって得られるメチル分岐を有
する1,4−ブタンジオール類は光ファイバー用コーテ
ィング材や弾性繊維の原料、可塑剤、溶剤などとして使
用することができる。
【0004】
【従来の技術】2−メチル−1,4−ブタンジオール
は、式(1)で示される1,4−ブタンジオール類の1
種であり、その製造方法として、例えば、以下の方法が
知られている。 酸化銅、酸化バリウム、酸化クロム、酸化亜鉛、二酸
化ケイ素などの存在下、水素圧力20MPa、250℃
の条件下でイタコン酸またはそのエステル類を水素化す
る方法(米国特許第5,536,854号明細書参
照)。 2,3−ジヒドロフランの加水分解またはアリルアル
コールのヒドロホルミル化反応によって得られた反応混
合物を水酸化ナトリウムおよびラネーニッケルの存在
下、水素雰囲気下においてホルムアルデヒドと反応させ
る方法(特開平2−62835号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記米
国特許第5,536,854号明細書に記載された製造
方法においては、高温、高圧の反応条件が必要であり、
また、原料であるイタコン酸が高価である。一方、上記
特開平2−62835号公報に記載された製造方法で
は、原料とホルムアルデヒドのアルドール縮合生成物が
水素化される形で反応が進行すると考えられるが、原料
が単に水素化されただけの1,4−ブタンジオールも副
生物として生成する。特開平2−62835号公報に
は、同公報に記載された製造方法は2−アルキル−1,
4−ブタンジオールと1,4−ブタンジオールの混合物
を得ることを目的とするとの記述があり、生成物におけ
る1,4−ブタンジオールの含有量は最も少ない場合で
も25%である。従って、特開平2−62835号公報
に記載された製造方法では、2−メチル−1,4−ブタ
ンジオールを選択的に得ることはできない。このよう
に、上記およびの方法は、2−メチル−1,4−ブ
タンジオールの工業的製法として適しているとはいい難
い。
【0006】しかして、本発明は、2−メチル−1,4
−ブタンジオールを含む上記の式(1)で示されるメチ
ル分岐を有する1,4−ブタンジオール類を安価かつ選
択的に製造することのできる工業的に実施する上で有利
な方法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために種々の検討を行なった結果、2−ヒド
ロキシテトラヒドロフランとホルムアルデヒドをマンニ
ッヒ反応条件下に反応させることによって得られる2−
ホルミル−4−ヒドロキシ−1−ブテンを水素添加する
ことにより2−メチル−1,4−ブタンジオールを製造
できることを見出し、さらに検討した結果、本発明を完
成させるに至った。
【0008】すなわち、本発明は、式(2)
【0009】
【化10】
【0010】(式中、Rは水素原子またはメチル基を表
す)で示されるヒドロキシテトラヒドロフラン類とホル
ムアルデヒドをカルボン酸および一級または二級アミン
の存在下に反応させることによって式(3)
【0011】
【化11】
【0012】(式中、Rは上記定義のとおりである)で
示される化合物を得、得られた式(3)で示される化合
物を水素化することからなる、式(1)
【0013】
【化12】
【0014】(式中、Rは上記定義のとおりである)で
示される1,4−ブタンジオール類の製造方法である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明において出発原料となる、
式(2)で示されるヒドロキシテトラヒドロフラン類
は、具体的には、2−ヒドロキシテトラヒドロフランま
たは2−ヒドロキシ−4−メチルテトラヒドロフランで
ある。2−ヒドロキシテトラヒドロフランは、アリルア
ルコ−ルをヒドロホルミル化する(例えば、特開平3−
261775号公報、特開平3−261776号公報、
特開平9−176076号公報などを参照)ことによっ
て製造できる。また、2−ヒドロキシ−4−メチルテト
ラヒドロフランは、メタリルアルコ−ル(2−メチル−
2−プロペン−1−オール)をヒドロホルミル化する
(特開平9−52888号公報参照)ことによって製造
できる。このように、式(2)で示されるヒドロキシテ
トラヒドロフラン類は工業的規模で安価に入手可能な化
合物である。なお、式(2)で示されるヒドロキシテト
ラヒドロフラン類は、それらの互変異性体である4−ヒ
ドロキシブタナールまたは4−ヒドロキシ−3−メチル
ブタナールを含有していても差し支えない。
【0016】また、式(2)で示されるヒドロキシテト
ラヒドロフラン類との反応に使用するホルムアルデヒド
としては、ガス状のもの、水溶液(ホルマリン)、固体
状のもの〔パラホルムアルデヒドまたはトリオキサン
(ホルムアルデヒドの3量体)〕のいずれを使用しても
よい。ホルムアルデヒドの使用量は、式(2)で示され
るヒドロキシテトラヒドロフラン類1モル当たり、通常
0.5〜10モルとなる量であり、好ましくは0.9〜
3モルとなる量である。
【0017】式(2)で示されるヒドロキシテトラヒド
ロフラン類とホルムアルデヒドの反応に際して使用され
るカルボン酸としては、例えば、酢酸、酪酸、吉草酸、
2−エチル酪酸、シクロヘキサンカルボン酸、アジピン
酸等の飽和脂肪酸類;クロトン酸、4−ペンテン酸、セ
ネシオン酸、フマール酸、マレイン酸等の不飽和脂肪酸
類;安息香酸、フタル酸等の芳香族カルボン酸などが挙
げられる。カルボン酸の使用量は、式(2)で示される
ヒドロキシテトラヒドロフラン類1モル当たり、通常
0.001〜20モルとなる量であり、好ましくは0.
01〜5モルとなる量である。
【0018】また、式(2)で示されるヒドロキシテト
ラヒドロフラン類とホルムアルデヒドの反応に際して使
用される一級または二級アミンとしては、例えば、エチ
ルアミン、イソブチルアミン、ジメチルアミン、エチル
メチルアミン、ジブチルアミン、エチレンジアミン等の
アルキルアミン類;ベンジルアミン等のアラルキルアミ
ン類;ベンジルメチルアミン等のアラルキルアルキルア
ミン類;ピペリジン、ピロリジン、ピペラジン、モルホ
リン等の環状アミン類などが挙げられる。一級または二
級アミンの使用量は、式(2)で示されるヒドロキシテ
トラヒドロフラン類1モル当たり、通常0.001〜2
0モルとなる量であり、好ましくは0.01〜5モルと
なる量である。なお、上記のカルボン酸と一級または二
級アミンは、反応系中で塩を形成しても構わない。ま
た、所望により、上記のカルボン酸と一級または二級ア
ミンを予め塩の形とした上で使用することも可能であ
る。
【0019】式(2)で示されるヒドロキシテトラヒド
ロフラン類とホルムアルデヒドの反応は、反応に悪影響
を及ぼさない範囲内であれば、溶媒の存在下に実施する
ことができる。使用可能な溶媒としては、例えば、水;
メタノール、エタノール、2−プロパノール、エチレン
グリコール、ポリエチレングリコール等のアルコール
類;テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコ
ールジメチルエーテル等のエーテル類;ジクロロメタ
ン、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類などが挙げられる。
溶媒は1種類のものを使用してもよいし、2種類以上を
混合して使用してもよい。溶媒の使用量は、式(2)で
示されるヒドロキシテトラヒドロフラン類に対し、通常
50倍重量以下であり、好ましくは10倍重量以下であ
る。
【0020】式(2)で示されるヒドロキシテトラヒド
ロフラン類とホルムアルデヒドの反応は、通常30〜2
50℃、好ましくは50〜150℃の範囲の温度で実施
される。また、式(2)で示されるヒドロキシテトラヒ
ドロフラン類とホルムアルデヒドの反応は、通常、常圧
〜10気圧、好ましくは、常圧〜3気圧の範囲の圧力下
で実施される。
【0021】式(2)で示されるヒドロキシテトラヒド
ロフラン類とホルムアルデヒドの反応(マンニッヒ反
応)により、上記の式(3)で示される化合物が生成す
る。ここで、式(2)で示されるヒドロキシテトラヒド
ロフラン類として2−ヒドロキシテトラヒドロフランを
使用した場合には、2−ホルミル−4−ヒドロキシ−1
−ブテンが生成し、一方、式(2)で示されるヒドロキ
シテトラヒドロフラン類として2−ヒドロキシ−4−メ
チルテトラヒドロフランを使用した場合には、2−ホル
ミル−4−ヒドロキシ−3−メチル−1−ブテンが生成
する。これらは、いずれも新規化合物である。
【0022】式(3)で示される化合物は、式(2)で
示されるヒドロキシテトラヒドロフラン類とホルムアル
デヒドの反応混合物から、蒸留などの常法に従って分離
取得することができる。得られた式(3)で示される化
合物は、所望により、減圧蒸留、カラムクロマトグラフ
ィーなどの公知の方法によりさらに純度を高めることが
できる。
【0023】次に、本発明では、上記で得られる式
(3)で示される化合物を水素化することによって式
(1)で示される1,4−ブタンジオール類に変換す
る。原料となる式(3)で示される化合物としては、式
(2)で示されるヒドロキシテトラヒドロフラン類とホ
ルムアルデヒドの反応混合物から分離取得したものを使
用してもよいし、また、所望により上記反応混合物をそ
のまま使用することも可能である。
【0024】式(3)で示される化合物の水素化は、公
知の方法を利用して実施することができるが、通常、水
素化触媒の存在下に式(3)で示される化合物を水素と
接触させることによって実施される。
【0025】水素化触媒としては、公知のものを特に制
限なく使用することができ、例えば、ラネーニッケル、
ニッケル−珪藻土等のニッケル類、パラジウム−炭素、
パラジウムブラック等のパラジウム類などが挙げられ
る。水素化触媒は、1種類のものを使用してもよいし、
2種類以上を併用してもよい。水素化触媒の使用量は、
式(3)で示される化合物に対し、通常0.001〜2
0重量%、好ましくは0.05〜5重量%である。
【0026】式(3)で示される化合物の水素化は溶媒
の不存在下に実施してもよいし、反応に対して不活性な
溶媒の存在下に実施してもよい。使用可能な溶媒として
は、例えば、水;n−ヘキサン、n−オクタン等の脂肪
族炭化水素類;メタノール、エタノール、2−プロパノ
ール等のアルコール類;酢酸エチル、酪酸メチル等のエ
ステル類;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;
ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、
エチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類;
ジクロロメタン、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水
素などが挙げられる。溶媒は1種類のものを使用しても
よいし、2種類以上を併用してもよい。溶媒の使用量
は、式(3)で示される化合物に対し、通常50倍重量
以下、好ましくは10倍重量以下である。
【0027】式(3)で示される化合物の水素化は、通
常20〜200℃、好ましくは40〜150℃の範囲の
温度で実施される。また、同反応における水素の圧力
は、通常、常圧〜100気圧、好ましくは、2〜20気
圧の範囲内である。
【0028】式(3)で示される化合物の水素化は、液
相中に触媒を懸濁させた状態で攪拌式または気泡塔型の
反応器で実施することもできるし、担持触媒を充填した
固定床型の反応器で実施することもできる。
【0029】水素化反応の終了後、生成した式(1)で
示される1,4−ブタンジオール類は、例えば、濾過、
遠心分離等の手段により水素化触媒を分離した後の反応
混合物を蒸留する方法などの常法に従って、反応混合物
から分離取得することができる。かくして得られた式
(1)で示される1,4−ブタンジオール類は、所望に
より、減圧蒸留、カラムクロマトグラフィーなどの公知
の方法によりさらに純度を高めることができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例により具
体的に説明するが、本発明はかかる実施例に限定される
ものではない。
【0031】実施例1(2−ホルミル−4−ヒドロキシ
−1−ブテンの製造) 内容積300mlの三口フラスコにジブチルアミン0.
75g(5.8ミリモル)および酪酸0.5g(5.7
ミリモル)を2−プロパノール50mlに溶解してなる
溶液を仕込み、内温を80℃に上昇させた後、フラスコ
内の温度を80℃に保ったままで、2−ヒドロキシテト
ラヒドロフラン23.5g(267ミリモル)およびホ
ルムアルデヒド水溶液50g(濃度36%、600ミリ
モルのホルムアルデヒドを含有する)をそれぞれ1時間
かけて同時に滴下し、さらに同温度で1時間反応させ
た。得られた反応混合物を室温まで冷却した後、減圧下
に溶媒を留去した。得られた残渣を減圧蒸留することに
より、2−ホルミル−4−ヒドロキシ−1−ブテン(無
色液体、沸点:86〜96℃/15mmHg)を20.
6g(206ミリモル、収率:77.2%)得た。この
化合物の物性値を以下に示す。
【0032】 1H−NMR(400MHz,CDCl3
TMS) δ(ppm): 2.48〜2.55(m,2H)、
3.67〜3.70(m,2H)、6.16(s,1
H)、6.44(s,1H)、9.53(s,1H)EIMS(m/z): 100(M+
【0033】実施例2(2−メチル−1,4−ブタンジ
オールの製造) 内容積200mlのオートクレーブに、実施例1で得ら
れた2−ホルミル−4−ヒドロキシ−1−ブテン2.0
g(20ミリモル)をイソプロパノール30gに溶解し
てなる溶液およびラネーニッケル0.1g(含水率:5
0重量%)を、室温、窒素雰囲気下に仕込み、次いでオ
ートクレーブ内の雰囲気を水素で置換した後、水素圧力
を7気圧(絶対圧)に設定した。オートクレーブ内の温
度を130℃に上げ、オートクレーブに適宜水素を供給
して水素圧力を7気圧(絶対圧)に維持しながら、同温
度で90分間撹拌した。得られた反応混合物をガスクロ
マトグラフィーにより分析したところ、2−ホルミル−
4−ヒドロキシ−1−ブテンの転化率は94.0%であ
り、2−メチル−1,4−ブタンジオールへの選択率は
99%以上であることが分かった。得られた反応混合物
を濾過することによってラネーニッケルを除去し、得ら
れた濾液から減圧下に溶媒を留去した。得られた残渣を
減圧蒸留によって精製して、2−メチル−1,4−ブタ
ンジオールを1.8g得た(収率:86.5%)。
【0034】実施例3(2−ホルミル−4−ヒドロキシ
−3−メチル−1−ブテンの製造) 実施例1において、2−ヒドロキシテトラヒドロフラン
23.5gに代えて2−ヒドロキシ−4−メチルテトラ
ヒドロフラン27.2g(267ミリモル)を使用した
こと以外は実施例1と同様の操作を行い、得られた反応
混合物を室温まで冷却した後、減圧下に溶媒を留去し
た。得られた残渣を減圧蒸留することにより、2−ホル
ミル−4−ヒドロキシ−3−メチル−1−ブテン(無色
液体、沸点:107〜108℃/25mmHg)を1
7.6g(154ミリモル、収率:57.8%)得た。
この化合物の物性値を以下に示す。
【0035】 1H−NMR(60MHz,CDCl3,T
MS) δ(ppm): 1.15(m,3H)、2.92
(m,1H)、3.60(m,1H)、3.93(m,
1H)、6.12(s,1H)、6.39(s,1
H)、9.57(s,1H)EIMS(m/z): 114(M+
【0036】実施例4(2,3−ジメチル−1,4−ブ
タンジオールの製造) 実施例2において、2−ホルミル−4−ヒドロキシ−1
−ブテン2.0gに代えて、実施例3で得られた2−ホ
ルミル−4−ヒドロキシ−3−メチル−1−ブテン2.
28g(20ミリモル)を使用したこと以外は実施例2
と同様の操作を行い、得られた反応混合物をガスクロマ
トグラフィーにより分析したところ、2−ホルミル−4
−ヒドロキシ−3−メチル−1−ブテンの転化は定量的
であり、2,3−ジメチル−1,4−ブタンジオールへ
の選択率は99%以上であることが分かった。得られた
反応混合物を濾過することによってラネーニッケルを除
去し、得られた濾液から減圧下に溶媒を留去した。得ら
れた残渣を減圧蒸留で精製して、2,3−ジメチル−
1,4−ブタンジオールを15.3g得た。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、上記の式(1)で示さ
れるメチル分岐を有する1,4−ブタンジオール類を安
価かつ選択的に製造することのできる工業的に有利な方
法が提供される。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 45/64 C07C 45/64 45/70 45/70 47/263 47/263 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(2) 【化1】 (式中、Rは水素原子またはメチル基を表す)で示され
    るヒドロキシテトラヒドロフラン類とホルムアルデヒド
    をカルボン酸および一級または二級アミンの存在下に反
    応させることによって式(3) 【化2】 (式中、Rは上記定義のとおりである)で示される化合
    物を得、得られた式(3)で示される化合物を水素化す
    ることからなる、式(1) 【化3】 (式中、Rは上記定義のとおりである)で示される1,
    4−ブタンジオール類の製造方法。
  2. 【請求項2】 式(3) 【化4】 (式中、Rは水素原子またはメチル基を表す)で示され
    る化合物を水素化することからなる、式(1) 【化5】 (式中、Rは上記定義のとおりである)で示される1,
    4−ブタンジオール類の製造方法。
  3. 【請求項3】 式(3) 【化6】 (式中、Rは水素原子またはメチル基を表す)で示され
    る化合物。
  4. 【請求項4】 式(2) 【化7】 (式中、Rは水素原子またはメチル基を表す)で示され
    るヒドロキシテトラヒドロフラン類とホルムアルデヒド
    をカルボン酸および一級または二級アミンの存在下に反
    応させることからなる、式(3) 【化8】 (式中、Rは上記定義のとおりである)で示される化合
    物の製造方法。
JP10152253A 1998-05-15 1998-05-15 メチル分岐を有する1,4−ブタンジオール類の製造方法および該方法に有用な中間体並びに該中間体の製造方法 Pending JPH11322647A (ja)

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