JPH11322644A - ハイドロフルオロカーボンの製造方法 - Google Patents

ハイドロフルオロカーボンの製造方法

Info

Publication number
JPH11322644A
JPH11322644A JP10152038A JP15203898A JPH11322644A JP H11322644 A JPH11322644 A JP H11322644A JP 10152038 A JP10152038 A JP 10152038A JP 15203898 A JP15203898 A JP 15203898A JP H11322644 A JPH11322644 A JP H11322644A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal salt
bond
chlorofluorocarbon
hydrofluorocarbon
alkali metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10152038A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiro Yamada
俊郎 山田
Tatsuya Sugimoto
達也 杉本
Akira Sekiya
章 関屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JAPAN ENVIROMENTAL MANAGEMENT
JAPAN ENVIROMENTAL MANAGEMENT ASSOCIATION FOR INDUSTRY
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
JAPAN ENVIROMENTAL MANAGEMENT
JAPAN ENVIROMENTAL MANAGEMENT ASSOCIATION FOR INDUSTRY
Agency of Industrial Science and Technology
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JAPAN ENVIROMENTAL MANAGEMENT, JAPAN ENVIROMENTAL MANAGEMENT ASSOCIATION FOR INDUSTRY, Agency of Industrial Science and Technology filed Critical JAPAN ENVIROMENTAL MANAGEMENT
Priority to JP10152038A priority Critical patent/JPH11322644A/ja
Publication of JPH11322644A publication Critical patent/JPH11322644A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 効率よく、かつ経済的に−CClF−CF2
−結合を有するハイドロフルオロカーボンを製造する。 【解決手段】 −CClF−CF2 −結合を有するクロ
ロフルオロカーボンを貴金属触媒およびアルカリ金属塩
またはアルカリ土類金属塩の存在下に極性溶剤中で水素
化還元する−CH−CHF−結合を有するハイドロフ
ルオロカーボンの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クロロフルオロカ
ーボンからハイドロフルオロカーボンを製造する方法に
関する。さらに詳しくは、洗浄剤や溶剤として有用なオ
ゾン層を破壊しないハイドロフルオロカーボンの効率的
な製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より各種材料の工業的な洗浄剤とし
て、不燃性、低毒性、安定性に優れたフロンを主成分と
する溶剤組成物が広く使用されてきている。しかし、フ
ロンはオゾン層を破壊し、地球を温暖化するので、世界
的にその使用規制が実施され、生産が廃止されている。
このような現状から、現在さまざまなフロン代替品が開
発されており、フロン代替品の一種として、オゾン層破
壊の元凶である塩素原子をもたないハイドロフルオロカ
ーボンが注目されている。
【0003】最近、ハイドロフルオロカーボンの一種と
して−CH2−CHF−結合を有する化合物が開発され
ている。例えば、特開平8−259477号公報におい
ては、(CF3 2 CHCOOHのエステルを金属の塩
と反応させ、さらに、脱炭酸せしめ、得られたCF3
H=CF2 を水素化触媒存在下に水素添加してCF3
2 CHF2 を製造する方法が記載されている。しかし
ながら、この製造方法は、(CF3 2 CHCOOHの
エステルを出発原料として用い、金属塩形成/脱炭酸を
行う第1工程とCF3 CH=CF2 の水素化を行う第2
工程とからなり工業的には決して有利な方法ではない。
特開平8−337542号公報においては、CF3 CC
l=CF2 を還元触媒の存在下に水素と反応させてCF
3 CH2CHF2 を製造する方法が記載されている。し
かしながら、この製造方法は、必要な部位に塩素原子を
選択的に配置した出発原料を調製せねばならず、経済的
に有利でない。
【0004】一方、−CClF−CF2 −結合を有する
化合物を貴金属触媒の存在下に水素化脱塩素することに
より、−CHF−CF2 −を有する化合物が得られるこ
とが知られている。例えば、特開平5−221894号
公報によればCF3 CFClCF3 を気相において塩素
部位を水素化分解することにより、CF3 CHFCF3
を製造する方法が記載されている。しかしながら、この
公報には、−CH2 −CHF−結合を有するハイドロフ
ルオロカーボン化合物が生成するという記載はない。さ
らに、これらの公知技術はすべて炭素数が3のハイドロ
フルオロカーボンに限られていた。このように今後の発
展が期待されるハイドロフルオロカーボン類であるが、
その製造法としては必ずしも実用的に満足できるものが
知られていないのが実状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、効率
がよくかつ経済的で工業的に有利なハイドロフルオロカ
ーボンを得る製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、効率がよく
経済的で工業的に有利なハイドロフルオロカーボンの製
造方法について鋭意検討した結果、−CClF−CF2
−結合を含有するクロロフルオロカーボンを特定の条件
下で水素化還元すると、一段階で−CH2 −CHF−基
を有するハイドロフルオロカーボンが生成することを見
出し、本発明を完成するに至った。かくして本発明によ
れば、−CClF−CF2 −結合を有するクロロフルオ
ロカーボンを貴金属触媒およびアルカリ金属塩またはア
ルカリ土類金属塩の存在下に極性溶剤中で水素化還元す
ることを特徴とする−CH2 −CHF−結合を有するハ
イドロフルオロカーボンの製造方法が提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の製造方法は−CClF−
CF2 −結合を含有するクロロフルオロカーボンを貴金
属触媒およびアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩
の存在下に極性溶剤中で水素化還元して一段階で−CH
2 −CHF−結合を有するハイドロフルオロカーボンを
製造するものである。本発明の製造方法において使用さ
れる出発化合物は、−CClF−CF2−結合を含有す
る鎖状または環状のクロロフルオロカーボンであり、環
状であるものが特に好ましい。本発明において使用され
る−CClF−CF2 −結合を含有するクロロフルオロ
カーボンの基本骨格の炭素数は、通常、4〜10、好ま
しくは4〜6、より好ましくは5である。
【0008】−CClF−CF2 −結合を含有するクロ
ロフルオロカーボンの具体例としては、1−クロロノナ
フルオロ−n−ブタン、2−クロロノナフルオロ−n−
ブタン、1−クロロウンデカフルオロ−n−ペンタン、
2−クロロウンデカフルオロ−n−ペンタン、3−クロ
ロウンデカフルオロ−n−ペンタン、1−クロロトリデ
カフルオロ−n−ヘキサン、2−クロロトリデカフルオ
ロ−n−ヘキサン、3−クロロトリデカフルオロ−n−
ヘキサン、1−クロロペンタデカフルオロ−n−ヘプタ
ン、2−クロロペンタデカフルオロ−n−ヘプタン、3
−クロロペンタデカフルオロ−n−ヘプタン、4−クロ
ロペンタデカフルオロ−n−ヘプタン、1−クロロヘプ
タデカフルオロ−n−オクタン、2−クロロヘプタデカ
フルオロ−n−オクタン、3−クロロヘプタデカフルオ
ロ−n−オクタン、4−クロロヘプタデカフルオロ−n
−オクタンなどの鎖状のクロロフルオロカーボン類;お
よびクロロヘプタフルオロシクロブタン、クロロヘプタ
フルオロシクロペンタン、クロロノナフルオロシクロペ
ンタン、クロロウンデカフルオロシクロヘキサン、クロ
ロトリデカフルオロシクロヘプタン、クロロペンタデカ
フルオロシクロオクタンなどの環状のクロロフルオロカ
ーボン化合物などが挙げられる。好ましくは、2−クロ
ロウンデカフルオロ−n−ペンタン、3−クロロウンデ
カフルオロ−n−ペンタン、クロロノナフルオロシクロ
ペンタンであり、より好ましいのはクロロノナフルオロ
シクロペンタンである。
【0009】貴金属触媒としては、通常、貴金属を担体
に担持させたものを用いる。貴金属としてはパラジウ
ム、ロジウム、ルテニウム、レニウムまたは白金を用い
ることができるが、パラジウムが好ましい。これらの貴
金属は単体で用いてもよいし、1種類または2種類以上
の貴金属成分を含む合金として使用することも可能であ
る。貴金属触媒を担持させる担体としては、例えば、活
性炭、アルミナ、酸化チタン、シリカゲル、その他の担
体を用いることができるが、活性炭が好ましい。これら
は粉末でも球状、ペレット状などの成形品でもよいが、
粉末状が好ましい。貴金属の担体に対する担持量は0.
5〜20重量%(貴金属と担体との合計重量に基づく)
が好ましい。粉末および成形品担体いずれも1〜10重
量%の貴金属担持量が推奨される。1〜10重量%の貴
金属を担持せる粉末触媒が最良である。貴金属触媒の添
加量は基質であるクロロフルオロカーボンに対して、通
常1〜50重量%、好ましくは3〜20重量%、より好
ましくは5〜20重量%である。
【0010】添加するアルカリ金属塩およびアルカリ土
類金属塩は、水素化還元反応の促進と反応系中に発生す
る塩化水素、フッ化水素を除去するために用いる。アル
カリ金属塩およびアルカリ土類金属塩の種類は特に限定
されるものではないが、塩化水素、フッ化水素と反応し
て水を生成しない無機酸および有機酸の塩基性塩が推奨
される。無機酸の塩基性塩としては、例えば、炭酸リチ
ウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムな
どのアルカリ金属炭酸塩;炭酸バリウム、炭酸カルシウ
ム、炭酸ストロンチウムなどのアルカリ土類金属炭酸塩
が挙げられる。有機酸の塩基性塩としては、例えば、酢
酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸リチウム、酢酸セシ
ウムなどのアルカリ金属酢酸塩;酢酸バリウム、酢酸カ
ルシウム、酢酸ストロンチウムなどのアルカリ土類金属
酢酸塩;ぎ酸ナトリウム、ぎ酸カリウムなどのアルカリ
金属ぎ酸塩;ぎ酸バリウム、ぎ酸カルシウムなどのアル
カリ土類金属ぎ酸塩;プロピオン酸ナトリウム、プロピ
オン酸カリウムなどのアルカリ金属プロピオン酸塩;プ
ロピオン酸バリウム、プロピオン酸カルシウムなどのア
ルカリ土類金属プロピオン酸塩;などが挙げられる。好
ましくはアルカリ金属炭酸塩およびアルカリ金属酢酸塩
であり、より好ましくはアルカリ金属炭酸塩である。
【0011】また、添加するアルカリ金属塩およびアル
カリ土類金属塩の量はクロロフルオロカーボン基質に対
して0.5〜10当量、好ましくは0.8〜5当量、よ
り好ましくは1〜2当量である。溶媒として使用する極
性溶剤は反応に影響しない不活性な溶剤であれば、特に
限定されるものではない。例えば、アルコール類、ケト
ン類、エーテル類、エステル類、アミド類などを使用す
ることができるが、好ましくはアルコール類である。ア
ルコール類の具体例としては、メタノール、エタノー
ル、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノ
ール、sec−ブタノール、イソブタノール、t−ブタ
ノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチ
レングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエ
チルエーテル、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコールなどが挙げられる。好ま
しくはメタノール、エタノール、n−プロパノール、イ
ソプロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノー
ル、イソブタノール、t−ブタノールであり、さらに好
ましくはエタノール、n−プロパノール、イソプロパノ
ールである。
【0012】本発明の水素化還元反応における反応温度
は、使用する溶媒により変化させ得るが、通常は20〜
200℃、好ましくは40〜150℃、より好ましくは
50〜100℃の範囲である。水素化還元反応における
水素と原料の割合は、大幅に変動させ得る。しかしなが
ら、通常は少なくとも化学量論量の水素を使用して反応
を行う。原料物質のモル数に対して通常1〜50倍モ
ル、好ましくは2倍〜20倍モルの水素を使用する。反
応時間は、反応による水素の消費がなくなるまで反応を
続けるが、通常1〜48時間、好ましくは12〜24時
間である。反応圧力は特に限定されず、通常、常圧から
50kg/cm2 (ゲージ圧)、好ましくは常圧から2
0kg/cm2 (ゲージ圧)である。
【0013】反応器の材質としてはステンレス、ハステ
ロイ、インコネル、モネルなどから適宜選択されたもの
が使用される。反応終了後、後処理として、反応液中の
無機物および貴金属触媒を濾過し、得られた濾液を蒸留
する方法で精製することができる。例えば、クロロノナ
フルオロシクロペンタンをこの発明の方法で水素化還元
した場合、1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオ
ロシクロペンタンが生成するが、この化合物の沸点は常
圧において82℃であり、一方、クロロノナフルオロシ
クロペンタンの沸点は常圧において52℃なので、蒸留
によって容易に分離することができる。
【0014】本発明の方法で得られる−CH2 −CHF
−結合を有するハイドロフルオロカーボンは、出発化合
物中の−CClF−CF2 −結合が−CH2 −CHF−
結合に変換された鎖状あるいは環状の化合物であり、特
に好ましくは環状化合物である。−CH2 −CHF−結
合を有するハイドロフルオロカーボンの基本骨格の炭素
数は、原料同様、通常4〜10であり、好ましくは4〜
6、最も好ましくは5である。
【0015】−CH2 −CHF−結合を有する鎖状ハイ
ドロフルオロカーボンの具体例としては、1,1,1,
2,4,4,4−ヘプタフルオロ−n−ブタン、1,
1,1,2,2,3,5,5,5−ノナフルオロ−n−
ペンタン、1,1,1,2,2,4,5,5,5−ノナ
フルオロ−n−ペンタン、1,1,1,2,2,3,
3,5,6,6,6−ウンデカフルオロ−n−ヘキサ
ン、1,1,1,2,2,3,5,5,6,6,6−ウ
ンデカフルオロ−n−ヘキサン、1,1,1,2,2,
3,3,4,6,6,6−ウンデカフルオロ−n−ヘキ
サンなど;−CH2 −CHF−結合を有する環状化合物
の具体例としては、1,1,2,2,3−ペンタフルオ
ロブタン、1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオ
ロシクロペンタン、1,1,2,2,3,3,4,4,
5−ノナフルオロシクロヘキサンなど;が挙げられる。
好ましくは、1,1,1,2,2,3,5,5,5−ノ
ナフルオロ−n−ペンタン、1,1,2,2,3,3,
4−ヘプタフルオロシクロペンタンであり、より好まし
くは1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシク
ロペンタンである。
【0016】本発明により製造される−CH2 −CHF
−結合を有するハイドロフルオロカーボンは、新世代の
フッ素系材料として期待されている。洗浄剤として使用
する場合は、適度に汚れ成分を溶解し、プラスチックな
どを侵さず、熱や化学薬品に対する安定性に優れ、不燃
性であるなどの特徴を有する。また、塩素原子を含まな
いのでオゾン破壊力がないこと、さらに大気寿命が短い
ので地球温暖化係数が低いといった現代のニーズに対応
する優れた特性を有する。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、代替フロンとして有用
な−CH2 −CHF−結合を有するハイドロフルオロカ
ーボンを効率よく、かつ経済的で工業的有利に製造する
ことができる。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。ただし、本発明はこれらの実施例によってその範囲
を限定されるものではない。実施例中、%は重量基準で
ある。
【0019】実施例1 攪拌機を付した容量73mLのハステロイ製オートクレ
ーブに5%パラジウム担持活性炭(デグサ製)0.75
g、無水炭酸ナトリウム6.36g(60mmol)を
入れ、オートクレーブ内を減圧脱気した。脱気したオー
トクレーブを氷水で冷却し、イソプロパノール(15m
L)、クロロノナフルオロシクロペンタン15g(56
mmol)を注入した。さらに、水素をゲージ圧で6k
g/cm2 チャージし、50℃に加温後、撹拌しながら
20時間反応させた。反応混合物を濾過して、無機塩お
よび触媒を取り除き、濾液を水洗して有機層を分離し
た。得られた有機層をガスクロマトグラフィー(日立製
作所製263−70型)で分析した結果、原料のクロロ
ノナフルオロシクロペンタンを56.8%、1,1,
2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタンを
35.0%、1,1,2,2,3,3,4,5−オクタ
フルオロシクロペンタンを3.2%、1,1,2,2,
3,3−ヘキサフルオロシクロペンタンを5.0%含む
混合物であった。この混合物を精留した結果、1,1,
2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタンと
1,1,2,2,3,3,4,5−オクタフルオロシク
ロペンタンの混合物が3.1g得られた。さらに、ガス
クロマトグラフィーにて分析した結果、1,1,2,
2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタンと1,
1,2,2,3,3,4,5−オクタフルオロシクロペ
ンタンの比は面積比で93:7であった。
【0020】実施例2 実施例1において無水炭酸ナトリウムの代りに、酢酸カ
リウム5.89g(60mmol)を使用した他は実施
例1と同様の反応を行った。得られた有機層をガスクロ
マトグラフィー(日立製作所製263−70型)にて分
析した結果、原料のクロロノナフルオロシクロペンタン
を18.0%、1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフ
ルオロシクロペンタンを37.0%、1,1,2,2,
3,3,4,5−オクタフルオロシクロペンタンを0.
8%、1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオロシクロ
ペンタンを44.2%含む混合物であった。この混合物
を精留した結果、1,1,2,2,3,3,4−ヘプタ
フルオロシクロペンタンと1,1,2,2,3,3,
4,5−オクタフルオロシクロペンタンの混合物が3.
4g得られた。さらに、ガスクロマトグラフィーにて分
析した結果、1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフル
オロシクロペンタンと1,1,2,2,3,3,4,5
−オクタフルオロシクロペンタンの比は面積比で98:
2であった。
【0021】
【発明の好ましい実施態様】本発明の製造方法、すなわ
ち、−CClF−CF2 −結合を有するクロロフルオロ
カーボンを貴金属触媒およびアルカリ金属塩またはアル
カリ土類金属塩の存在下に極性溶剤中で水素化還元する
ことを特徴とする−CH2 −CHF−結合を有するハイ
ドロフルオロカーボンの製造方法の好ましい実施態様を
まとめると以下のとおりである。 1.−CClF−CF2 −結合を有するクロロフルオロ
カーボンが環状クロロフルオロカーボンである。 2.−CClF−CF2 −結合を有するクロロフルオロ
カーボンが、その基本骨格中に4〜10個の炭素原子、
より好ましくは4〜6個の炭素原子、さらに好ましくは
5個の炭素原子を有する。
【0022】3.触媒を構成する貴金属がパラジウム、
ロジウム、ルテニウム、レニウムおよび白金の中から選
ばれ、より好ましくはパラジウムである。 4.触媒を構成する貴金属は、粉末状または成形品状の
担体に0.5〜20重量%(貴金属と担体との合計重量
に基づく)担持された形態で用いる。 5.前項4の担体としては活性炭が好ましく、担体の形
態は粉末状が好ましく、また、貴金属の担持量は1〜1
0重量%(貴金属と担体との合計重量に基づく)が好ま
しい。 6.貴金属触媒の添加量はクロロフルオロカーボンに対
して1〜50重量%、好ましくは3〜20重量%、より
好ましくは5〜20重量%である。
【0023】7.アルカリ金属塩およびアルカリ土類金
属塩は、無機酸または有機酸の塩基性塩であり、より好
ましくはアルカリ金属炭酸塩およびアルカリ金属酢酸
塩、最も好ましくはアルカリ金属炭酸塩である。 8.アルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩の使用量
は、クロロフルオロカーボンに対して0.5〜10当
量、より好ましくは0.8〜5当量、さらに好ましくは
1〜2当量である。 9.極性溶剤はアルコール、ケトン、エーテル、エステ
ル、アミドの中から選ばれ、より好ましくはアルコール
である。 10.水素化還元反応は、クロロフルオロカーボンに対
して1〜50倍モル、好ましくは2〜20倍モルの水素
を供給して、温度20〜200℃、より好ましくは40
〜150℃、圧力が常圧〜50kg/cm2 (ゲージ
圧)、より好ましくは常圧〜20kg/cm2 (ゲージ
圧)にて行う。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 23/02 C07C 23/02 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 杉本 達也 神奈川県川崎市川崎区夜光一丁目2番1号 社団法人 産業環境管理協会 日本ゼオ ン分室内 (72)発明者 関屋 章 茨城県つくば市東一丁目1番 工業技術院 物質工学工業技術研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 −CClF−CF2 −結合を有するクロ
    ロフルオロカーボンを貴金属触媒およびアルカリ金属塩
    またはアルカリ土類金属塩の存在下に極性溶剤中で水素
    化還元することを特徴とする−CH2 −CHF−結合を
    有するハイドロフルオロカーボンの製造方法。
  2. 【請求項2】 極性溶剤がアルコールである請求項1記
    載の製造方法。
  3. 【請求項3】 アルカリ金属塩およびアルカリ土類金属
    塩が無機酸または有機酸の塩基性塩である請求項1また
    は請求項2に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 該クロロフルオロカーボンが炭素数5の
    脂環式クロロフルオロカーボンである請求項1〜3のい
    ずれかに記載の製造方法。
JP10152038A 1998-05-15 1998-05-15 ハイドロフルオロカーボンの製造方法 Pending JPH11322644A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10152038A JPH11322644A (ja) 1998-05-15 1998-05-15 ハイドロフルオロカーボンの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10152038A JPH11322644A (ja) 1998-05-15 1998-05-15 ハイドロフルオロカーボンの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11322644A true JPH11322644A (ja) 1999-11-24

Family

ID=15531708

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10152038A Pending JPH11322644A (ja) 1998-05-15 1998-05-15 ハイドロフルオロカーボンの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11322644A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
MX2007010292A (es) Proceso integrado de fabricacion de hfc trans-1234ze.
US5453551A (en) Purification of pentafluoroethane
US5481051A (en) 2,2-dichlorohexafluoropropane hydrogenolysis
WO2005030685A2 (en) Method of making 1,1,3,3,3-pentafluoropropene
EP0799172B1 (en) Catalytic hydrogenolysis
JP4538953B2 (ja) −ch2−chf−基を有する化合物の製造方法
JP3328281B2 (ja) ハイドロフルオロカーボン類の製造方法
US6291729B1 (en) Halofluorocarbon hydrogenolysis
JPH03204832A (ja) α―ハロゲン化カルボン酸の脱ハロゲン化方法と脱ハロゲン化触媒
JP2001240569A (ja) −ch2−chf−基を有する化合物の製造方法
JPH11322644A (ja) ハイドロフルオロカーボンの製造方法
JPH0967280A (ja) 1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロペンの製造方法及び1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパンの製造方法
JP3134312B2 (ja) 1,1,1,2,2,4,4,5,5,5‐デカフルオロペンタンの製造方法及びその製造用中間体
JPH08165256A (ja) 1,1,1,2,3,3−ヘキサフルオロプロパンの製造方法
US5315048A (en) Preparation of 1,1,1,2,3-pentafluoropropane by reduction of 1,2,3-trichloropentafluropropane
JPH08155306A (ja) 1,1,1−トリフルオロ−2,2−ジクロロエタンのフッ素化触媒及びその製造方法
JP3794859B2 (ja) パーハロゲン化シクロペンタンの製造方法
JPH11335309A (ja) フッ素化不飽和炭化水素の製造方法
JP4186253B2 (ja) フッ素化飽和炭化水素の製造方法
WO1993009081A1 (en) Process for producing 1,1,1,2,2,4,4,4-octafluorobutane
JP4423414B2 (ja) ヘプタフルオロシクロペンタンの製造方法
JP3386810B2 (ja) 弗素化飽和炭化水素の製造法
JPH04257532A (ja) 1,1,1−トリフルオロ−2,2−ジクロロエタンの製造方法
EP0773207B1 (en) Method of purifying pentafluoroethane
WO2018139654A1 (ja) 1,1,2,2-テトラフルオロプロパンの製造方法