JPH11321648A - 軌道確認車及びこの確認車による異物確認システム並びにこの確認車に搭載される投光器 - Google Patents

軌道確認車及びこの確認車による異物確認システム並びにこの確認車に搭載される投光器

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JPH11321648A
JPH11321648A JP10293957A JP29395798A JPH11321648A JP H11321648 A JPH11321648 A JP H11321648A JP 10293957 A JP10293957 A JP 10293957A JP 29395798 A JP29395798 A JP 29395798A JP H11321648 A JPH11321648 A JP H11321648A
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芳正 香本
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公之 岡田
Tamaki Shiomi
環 塩見
Hideaki Emoto
英明 江本
Hiroki Shiozaki
宏紀 塩崎
Tetsuya Nagahaka
哲也 永墓
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SANEI DENKI SEISAKUSHO KK
West Japan Railway Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軌道確認車の高速運転時において、確実且つ
迅速に軌道上の異物を確認できるようにすること。 【解決手段】 車両の走行速度と制動距離を適宜勘案し
て定められる特定距離の車両前方位置を照らす投光器
と、該投光器を上下又は左右に偏向させる偏向機構と、
該投光器に固定されて投光器と一体的に挙動するカメラ
と、運転席に設置されてカメラの撮影映像を写し出すモ
ニターと、投光器の照射範囲における最大照度部分が前
記特定距離に位置したときの投光器の光軸と軌道とのな
す角度を基準角度とし該基準角度からの投光器の変更角
度を表示する表示部とを備えた軌道確認車。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高速運転をした
場合でも確実且つ迅速に軌道上の異物を確認することが
可能な軌道確認車及びこの確認車による異物確認システ
ム並びにこの確認車に搭載された投光器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に投光器を備えた車両としては、線
路の異常を確認するために始発電車の走行前に走らせる
確認車等の軌道車両や、装甲車やテレビ中継車等の自動
車が存在している。これらの車両に設置される投光器の
うち、軌道確認車に搭載される投光器には厳密な投光角
度の設定や迅速な投光角度の偏向ができる性能が要求さ
れる。その理由は、軌道確認車は線路の異常を確認する
ために始発電車の走行前に走らせるものであるから、こ
の確認作業に時間を多く割くことはできず、確認を確実
に行いつつ作業を短時間で終わらせるには、投光角度を
精度良くしかも迅速に設定することが必要となるからで
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
軌道確認車には次のような課題が存在した。軌道確認車
は、人が乗り込んで目視により前方線路上の異物、異常
を確認し、始発電車の走行時に支障がないようにするも
のである。ところが、短時間で確認作業を行うために
は、できるだけ確認車の走行速度を速くする必要がある
が、確認車の速度が速過ぎると肉眼では線路上の異物を
確実に認識できなくなってしまうため、確認車の走行は
60〜70km/h程度の低速で行わなければならなか
った。
【0004】かかる実情に鑑みて、投光器にて照射され
た線路を撮影するテレビカメラを備え、テレビカメラの
撮影映像を画像処理することにより、人の目を必要とせ
ず自動的に異物を検出するシステムを備えた確認車も存
在している。しかしながら、このような確認車ではテレ
ビカメラと投光器が確認車に対して別々に取り付けられ
ているため、投光器における照射位置をテレビカメラに
て確実に撮影するための調整が非常に面倒で時間がかか
り、しかも画像処理による異物検出では、ある程度大き
な異物しか認識することができず、人の目による確認に
比べて精度が劣ることは否めなかった。また、線路には
上り勾配や下り勾配が存在するため、上り勾配に向かう
ときにはライトを上向きに、下り勾配に向かうときには
ライトを下向きに偏向する必要があるが、従来の確認車
に搭載された投光器では、投光角度を精度良く、しかも
迅速に設定することが難しかった。更には、従来の投光
器は上下への投光角度の偏向は可能であっても左右への
角度偏向はできなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
決するためになされたものであって、請求項1に係る発
明は、車両の走行速度と制動距離を適宜勘案して定めら
れる特定距離の車両前方位置を照らす投光器と、該投光
器を上下又は左右に偏向させる偏向機構と、該投光器に
固定されて投光器と一体的に挙動するカメラと、運転席
に設置されて該カメラの撮影映像を写し出すモニター
と、前記投光器の照射範囲における最大照度部分が前記
特定距離に位置したときの投光器の光軸と軌道とのなす
角度を基準角度とし該基準角度からの投光器の偏向角度
を表示する表示部とを備えてなることを特徴とする軌道
確認車に関する。
【0006】請求項2に係る発明は、車両の走行速度と
制動距離を適宜勘案して定められる特定距離の車両前方
位置を投光器にて照射すると同時に該投光器と一体的に
挙動するカメラにて照射位置を撮影し、運転席において
該カメラによる撮影画像をモニターにて観察するととも
に前記投光器を適宜偏向駆動させて投光器の照射範囲に
おける最大照度部分が前記特定距離に位置するように調
整し、モニターの映像上で軌道上の異物を確認すること
を特徴とする確認車による異物確認システムに関する。
【0007】請求項3に係る発明は、軌道確認車に搭載
される投光器であって、キセノンランプからなる光源と
この光源からの光を集光する反射鏡とから構成された光
源体と、この光源体が内部に配設された本体ケースとか
らなるサーチライト本体と、該サーチライト本体を上下
に偏向させる上下偏向機構と、該サーチライト本体を左
右に偏向させる左右偏向機構と、サーチライト本体が取
り付けられた支持台とからなる投光器であって、前記上
下及び左右偏向機構は、歯車が軸着された駆動モーター
と、一端に前記歯車と噛合する歯車が取着され中途部に
ボールネジが形成された回転軸と、該回転軸の回転によ
って回転軸上を移動するボールネジナットと、該ボール
ネジナットの移動に伴って移動するボールネジブロック
と、該ボールネジブロックに対して回動可能に枢着され
たスライドブロックと、該スライドブロックに一端が取
り付けられた駆動アームとから構成されてなり、前記上
下偏向機構の駆動アームの他端が前記本体ケースの側部
に取着された軸体に取り付けられるとともに、前記左右
偏向機構の駆動アームの他端が前記支持台の底部に取着
された駆動軸に取り付けられてなることを特徴とする投
光器に関する。
【0008】請求項4に係る発明は、前記上下及び左右
偏向機構のボールネジブロックに駆動アームと直角方向
に延びる原点検出板が取り付けられ、この原点検出板を
検出可能な位置において、駆動アームの中心線と一致す
る部分に原点検出センサーが、該原点検出センサーと左
右に所定距離離れた位置に限界点検出センサーが配設さ
れてなることを特徴とする請求項3記載の投光器に関す
る。
【0009】また請求項5に係る発明は、前記支持台の
下部に支持台を反転させるための反転機構が設けられて
なることを特徴とする請求項3又は4記載の投光器に関
し、請求項6に係る発明は、前記反転機構が、駆動モー
ターと、この駆動モーターに軸着された小歯車と噛合す
る大歯車と、該大歯車に内嵌されたホイールと、該ホイ
ールに取り付けられるとともに前記支持台の底部に固定
された駆動軸と、該駆動軸の回動後の位置を固定する固
定機構とから構成されてなることを特徴とする請求項5
記載の投光器に関し、請求項7に係る発明は、前記固定
機構が、2つの平面視略C字状のブロックが対向して環
状に配置されるとともに、一方の対向するブロック端部
はスプリングにより連結され、他方の対向するブロック
端部はエアシリンダーにより連結されてなり、該エアシ
リンダーの操作によって環状体を拡径して前記ホイール
内面を押圧するように構成されてなることを特徴とする
請求項6記載の投光器に関するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る軌道確認車及
びこの確認車による異物確認システム並びにこの確認車
に搭載された投光器の実施形態について図面に基づき説
明する。図1は本発明に係る投光器の好適な実施形態を
示す概略正面図、図2は本発明に係る投光器の好適な実
施形態を示す概略平面図、図3は本発明に係る投光器の
好適な実施形態を示す概略側面図である。図1乃至図3
において、(1)は光を照射するためのサーチライト本
体であって、このサーチライト本体(1)は本体ケース
(2)内部にキセノンランプからなる光源(3)とこの
光源からの光を集光する反射鏡(4)とから構成された
光源体が配設されることにより構成されている。また、
本体ケース(2)の左右側部には、それぞれ1台づつ計
2台のCCDカメラ(5)が設けられている。これら2
台のCCDカメラ(5)は本体ケース(2)に一体的に
固定されているので、後述するサーチライト本体(1)
の上下及び左右への偏向動作に伴って一体的に挙動す
る。CCDカメラ(5)は投光された軌道(線路)を撮
影するために設けられており、CCDカメラ(5)の撮
影映像は運転席に設置されたモニター画面にて観ること
が可能とされている。尚、図中の二点鎖線は軌道確認車
の車両本体(S)の上面を示している。
【0011】また、本体ケース(2)の前面にはガラス
(6)が、後面には吸気ファンモーター(7)が、底板
には排気口(8)がそれぞれ設けられており、キセノン
ランプには手動でランプの位置を上下左右に変更可能な
操作つまみ(9)が設けられている。
【0012】本体ケース(2)の左右両側板には支え板
(10)によって回動可能に支持された軸体(11)が
取着されており、この軸体(11)に一端が取り付けら
れた上下駆動アーム(12)を駆動させることによっ
て、サーチライト本体(1)の正面方向を上下に変化さ
せて投光角度を偏向させるように構成されている。
【0013】また、支え板(10)の下端部には、支持
台(13)が左右の支え板(10)に挟持されるように
固定されており、この支持台(13)の底板に回動可能
な駆動軸(14)が取り付けられ、この駆動軸(14)
にその一端が取り付けられた左右駆動アーム(34)を
駆動させて、駆動軸(14)に対して左右駆動アーム
(34)を左右に揺動させることによって、サーチライ
ト本体(1)の正面方向を左右に変化させて投光角度を
偏向させるように構成されている。
【0014】更に、前記支持台(13)の底板に取り付
けられた駆動軸(14)には、別の回転駆動機構(反転
機構)が設けられており、この駆動機構による駆動軸
(14)の回動操作によってサーチライト本体(1)を
迅速に180°反転させることができる。
【0015】以下、上記した3つのサーチライト本体
(1)の向きを変えるための駆動機構について順次説明
する。図4はサーチライト本体(1)の正面方向を上下
に偏向させる上下偏向機構の概略正面図であり、図5は
上下偏向機構の概略側面図である。上下偏向機構は、サ
ーボモーター(15)の駆動によって駆動される。サー
ボモーター(15)の駆動軸には、かさ歯車(16)が
取着されており、このかさ歯車(16)はサーボモータ
ー(15)の駆動軸と直角方向に配置された回転軸(1
7)の一端に取着されたかさ歯車(18)と噛合してい
る。
【0016】回転軸(17)の両端は軸受により支持さ
れるとともに、中途部にはボールネジが形成され、この
ボールネジの回転によってボールネジナット(19)が
回転軸(17)を左右に移動するように構成されてい
る。ボールネジナット(19)の一面にはボールネジブ
ロック(20)が取り付けられており、ボールネジナッ
ト(19)の移動に伴ってボールネジブロック(20)
も回転軸(17)に沿って左右に移動する。
【0017】ボールネジブロック(20)には貫通孔が
穿設され、この貫通孔には作動軸(21)が嵌挿されて
いる。そして、この作動軸(21)はボールネジブロッ
ク(20)の下側(図4では紙面奥方向、図5では紙面
右方向)に配置されたスライドブロック(22)に穿設
された貫通孔にも嵌挿されている。そして、スライドブ
ロック(22)を挟持するように上下駆動アーム(1
2)が取り付けられており、スライドブロック(22)
の移動に伴って上下駆動アーム(12)の下端部が移動
するようになっている。
【0018】また、ボールネジブロック(20)には、
上下駆動アーム(12)と直角方向に延びる原点検出板
(23)が取り付けられている。そして、この原点検出
板(23)を挟んで検出するように3つの透過型センサ
ーが設けられている。上下駆動アーム(12)の中心線
と一致する部分に設けられているのが原点検出センサー
(24)であり、原点検出センサー(24)と左右に所
定距離離れた位置に設けられているのが限界点検出セン
サー(25)であり、原点検出センサー(24)によっ
て原点位置を、限界点検出センサー(25)によって上
下回動の限界をそれぞれ検出するように構成されてい
る。尚、限界点検出センサー(25)の設定は通常、原
点から±5°に設定されるが、特に限定はされない。
【0019】以下、上記構成からなる上下偏向機構の作
用を説明する。先ず、サーボモーター(15)の駆動に
よってかさ歯車(16)が回転し、このかさ歯車(1
6)と噛合するかさ歯車(18)によって回転軸(1
7)が回転駆動される。回転軸(17)が回転するとボ
ールネジの回転によってボールネジナット(19)が回
転軸(17)を移動し、これに伴ってボールネジブロッ
ク(20)が回転軸(17)に沿って移動する。ボール
ネジブロック(20)が回転軸(17)に沿って移動す
ると、作動軸(21)によって連結されたスライドブロ
ック(22)もこれに伴って移動し、これにより上下駆
動アーム(12)の下端部が左右いずれかの方向に移動
する。このとき、上下駆動アーム(12)の上端部は、
本体ケース(2)の左右両側板に支え板(10)によっ
て回動可能に支持された軸体(11)に固定されている
ので、上下駆動アーム(12)の下端部が移動すること
で軸体(11)が回転し、支え板(10)に対する上下
駆動アーム(12)の角度が変化して、サーチライト本
体(1)の正面方向が上下に変化し、投光角度が上下に
偏向される。尚、投光角度の上下範囲は限界点検出セン
サー(25)によって規制されるため、上下偏向機構に
よる上下方向への偏向は一定角度範囲においてなされ
る。
【0020】次に、サーチライト本体(1)の正面方向
を左右に偏向させる左右偏向機構について説明する。図
6はサーチライト本体(1)の正面方向を左右に偏向さ
せる左右偏向機構の概略平面図であり、図7は左右偏向
機構と後述する反転機構を示した概略断面図である。左
右偏向機構は、ステッピングモーター(26)の駆動に
よって駆動される。ステッピングモーター(26)の駆
動軸には、かさ歯車(27)が取着されており、このか
さ歯車(27)はステッピングモーター(26)の駆動
軸と直角方向に配置された回転軸(28)の一端に取着
されたかさ歯車(29)と噛合している。
【0021】回転軸(28)の両端は軸受(55)によ
り支持されるとともに、中途部にはボールネジが形成さ
れ、このボールネジの回転によってボールネジナット
(30)が回転軸(28)を左右に移動するように構成
されている。尚、軸受(55)のハウジング下面は支持
台(13)の底板上面に固定されている。ボールネジナ
ット(30)の一面にはボールネジブロック(31)が
取り付けられており、ボールネジナット(30)の移動
に伴ってボールネジブロック(31)も回転軸(28)
に沿って左右に移動する。
【0022】ボールネジブロック(31)には貫通孔が
穿設され、この貫通孔には作動軸(32)が嵌挿されて
いる。そして、この作動軸(32)は図7に示す如くボ
ールネジブロック(31)の下側(図6では紙面奥方
向)に配置されたスライドブロック(33)に穿設され
た貫通孔にも嵌挿されている。そして、スライドブロッ
ク(33)を挟持するように左右駆動アーム(34)が
取り付けられており、スライドブロック(33)の移動
に伴って左右駆動アーム(34)の一端部が移動するよ
うになっている。
【0023】また、ボールネジブロック(31)には、
左右駆動アーム(34)と直角方向に延びる原点検出板
(35)が取り付けられている。そして、この原点検出
板(35)を挟んで検出するように3つの透過型センサ
ーが設けられている。左右駆動アーム(34)の中心線
と一致する部分に設けられているのが原点検出センサー
(36)であり、原点検出センサー(36)と左右に所
定距離離れた位置に設けられているのが限界点検出セン
サー(37)であり、原点検出センサー(36)によっ
て原点位置を、限界点検出センサー(37)によって左
右回動の限界をそれぞれ検出するように構成されてい
る。尚、限界点検出センサー(37)の設定は通常、原
点から±6°に設定されるが、特に限定はされない。
【0024】以下、上記構成からなる左右偏向機構の作
用を説明する。先ず、ステッピングモーター(26)の
駆動によってかさ歯車(27)が回転し、このかさ歯車
(27)と噛合するかさ歯車(29)によって回転軸
(28)が回転駆動される。回転軸(28)が回転する
とボールネジの回転によってボールネジナット(30)
が回転軸(28)を移動し、これに伴ってボールネジブ
ロック(31)が回転軸(28)に沿って移動する。ボ
ールネジブロック(31)が回転軸(28)に沿って移
動すると、作動軸(32)によって連結されたスライド
ブロック(33)もこれに伴って移動し、これによりス
ライドブロック(33)に取着された左右駆動アーム
(34)の一端部が移動する。このとき、左右駆動アー
ム(34)の他端部は、図7に示す如く、支持台(1
3)の底板に取り付けられた駆動軸(14)に取着され
ているので、左右駆動アーム(34)の一端部は駆動軸
(14)に対して左右に揺動し、この揺動に伴ってサー
チライト本体(1)の正面方向が左右に変化し、投光角
度が左右に偏向される。尚、投光角度の左右範囲は限界
点検出センサー(37)によって規制されるため、左右
偏向機構による左右方向への偏向は一定角度範囲におい
てなされる。
【0025】上記した如く、本発明においては、サーチ
ライト本体(1)の上下左右への角度偏向をサーボモー
タ及びステッピングモーターを使用して行うように構成
したので、高精度且つ迅速に角度を変えることができ
る。
【0026】また、支持台(13)の下部には支持台を
反転させるための反転機構が設けられている。この反転
機構は、図7に示される如く、ステッピングモーター
(38)と、このステッピングモーター(38)に軸着
された小歯車(39)と噛合する大歯車(40)と、こ
の大歯車(40)に内嵌されたホイール(41)と、こ
のホイール(41)に取り付けられ、支持台(13)の
底部に固定された駆動軸(14)と、この駆動軸(1
4)の回動後の位置を固定する固定機構とから構成され
る。
【0027】図8は固定機構の概略平面図である。固定
機構は、図示の如く2つの平面視略C字状のブロック
(42)が対向して環状に配置されており、一方の対向
するブロック端部はスプリング(43)により連結さ
れ、他方の対向するブロック端部はエアシリンダー(4
4)により連結されている。
【0028】大歯車(40)とホイール(41)との間
には、円環状の原点検出板(47)が介装されており、
これらの原点検出板(47)を挟んで検出するように2
つの原点検出センサー(48)が取り付けられている。
この原点検出センサー(48)は、原点検出と駆動軸
(14)の180°以上の回動を防止するために設けら
れている。
【0029】以下、上記構成からなる反転機構の作用を
説明する。先ず、ステッピングモーター(38)を駆動
して小歯車(39)を回転させ、この小歯車(39)と
噛合する大歯車(40)を回転させる。すると、大歯車
(40)に固定されたホイール(41)が回転し、この
ホイール(41)に固定された駆動軸(14)が回転す
る。そして、駆動軸(14)の回転に伴って駆動軸(1
4)の上部に、左右駆動アーム(34)、スライドブロ
ック(33)、作動軸(32)、ボールネジブロック
(31)、ボールネジナット(30)、回転軸(28)
及び軸受(55)を介して固定された支持台(13)が
回転することにより、支持台(13)と支え板(10)
を介して連結されたサーチライト本体(1)が回転す
る。このとき、駆動軸(14)の回転範囲は2つの原点
検出センサー(48)によって規制されるため、反転機
構によってサーチライト本体(1)が180°以上回転
することはない。
【0030】本発明に係る投光器においては、上記した
反転機構によってサーチライト本体(1)を迅速に反転
させることが可能となっている。尚、サーチライト本体
(1)の回動が終了すると、エアシリンダー(44)に
圧縮空気を送り、シリンダー軸を伸長させることによっ
て、2つのブロック(42)の間隔を拡げて環状体を拡
径し、ホイール(41)内面をブロック体(42)の外
周面で押圧してホイール(41)及び駆動軸(14)を
回動終了位置にて固定することにより、走行時における
歯車のがたつき等によるサーチライト本体(1)のぶれ
を防止することができる。
【0031】上記した構成からなる投光器(T)は、図
9に示す如く軌道確認車(S)の上部に取り付けられ、
軌道確認車(S)の進行方向前方位置を照射する。投光
器(T)による照射位置は、軌道確認車(S)の走行速
度と制動距離を適宜勘案して定められる特定距離の車両
前方位置とされる。この特定距離は、具体的には、軌道
確認車(S)の走行時における最高速度にてブレーキを
かけた場合において車両が停止するまでの走行距離より
も長い距離に設定されればよい。これは、例えば確認作
業中に軌道上に置き石等の異物を見つけて急ブレーキを
かけた場合に、確認車が異物に衝突することを確実に防
ぐためである。例えば、軌道確認車(S)を最高速度1
10km/hで走行させる場合には、400m未満の距
離で確実に停止することができるので、投光器(T)に
よる照射位置(照度が最も明るい部分)は車両の400
m先の位置に設定される。但しこの設定値はあくまでも
一例である。
【0032】図10は軌道確認車(S)の運転席に設置
されたモニター(50)及び操作パネル(51)を示す
外観図である。モニター(50)は、左右のCCDカメ
ラ(5)に対してそれぞれ1台づつ設置されており、右
側のモニターで右側のCCDカメラの映像を、左側のモ
ニターで左側のCCDカメラの映像をそれぞれ観ること
が可能とされている。また、モニター(50)の左側に
はCCDカメラ(5)の操作ボタンパネル(52)が設
けられている。この操作ボタンパネル(52)は右側の
CCDカメラに対応するパネル(52a)と左側のCC
Dカメラに対応するパネル(52b)とにわかれてお
り、左右のCCDカメラを別々に操作するように構成さ
れ、操作ボタンパネル(52)においては、CCDカメ
ラの倍率、ピント、絞りをコントロールすることが可能
とされている。
【0033】尚、本発明においてはCCDカメラ(5)
は1台であってもよいが、2台のCCDカメラ(5)を
設置することによって、以下のような効果が得られる。
すなわち、左右のカメラの倍率を異なるように設定して
おくと、低い倍率のカメラで広範囲の映像を観つつ同時
に高い倍率のカメラで詳細な映像を観ることが可能とな
り、線路上の異物の確認を迅速且つ確実に行うことが可
能となる。また、左右のカメラの絞りを異なるように、
例えばトンネル内の暗い場所に適した絞りと、それ以外
の明るい場所に適した絞りというように設定しておく
と、確認車がトンネルに出入りした場合でも絞りを変化
させる必要がなく、常に鮮明な画像を観ることができ
る。
【0034】操作パネル(51)は、投光器の各駆動機
構の駆動操作を行うためのものであり、ジョイスティッ
ク(53)を上下に動かすと上下偏向機構が駆動されて
サーチライト本体(1)を上下に偏向し、左右に動かす
と左右偏向機構が駆動されてサーチライト本体(1)を
左右に偏向する。このとき、サーチライト本体(1)の
本体ケース(2)にCCDカメラ(5)が一体的に固定
されているので、サーチライト本体(1)の上下左右の
偏向に伴ってCCDカメラ(5)も上下左右に偏向す
る。また、上記した駆動操作においてジョイスティック
(53)上部のノブ(53a)を押すことにより、駆動
速度を速くすることができる。
【0035】次に、ジョイスティック(53)の左側に
設けられた操作ボタンについて説明すると、上段の3つ
のボタンはサーチライト本体(1)を原点位置に復帰さ
せるためのボタンであって左側から順に旋回、上下、左
右の原点復帰ボタンである。また、中段の4つのボタン
は光源(3)の点灯ボタンであり、下段の2つのボタン
は投光ビーム径を拡大及び縮小するためのボタンであ
る。中段ボタンと下段ボタンの間には、照射角度を表示
する表示部(54)が設けられている。この表示部(5
4)における角度表示は、投光器の照射範囲における最
大照度部分が前記特定距離に位置したときの投光器の光
軸と軌道とのなす角度を基準角度として0度と表示し、
この基準角度からの投光器の偏向角度をプラスマイナス
の角度値で表示する。
【0036】図11は投光器による照射位置(照射範囲
における最大照度部分)を400m先に設定したときの
投光器の光軸Kと軌道Rとのなす角θを示した概略図で
あり、前記表示部(54)における角度表示はθを基準
角度として0度と表示し、θからの上下偏向角度をプラ
スマイナスの角度値で表示する。このとき、軌道面から
投光器までの高さhは常に一定であるから、例えば軌道
上に異物を見つけて停車した際に、異物に対して最大照
度部分が位置するようにモニター(50)を観ながら投
光器を下向きに偏向させた場合、表示部(54)におけ
る角度表示値から異物までの距離を把握することが可能
となる。ここで、もしも異物までの距離が近いことが分
かれば確認者は車両から降りて異物除去作業を行えばよ
いし、異物までの距離が遠い場合には車両を徐行させて
異物にもう少し近づいてから異物除去作業を行えばよ
い。
【0037】
【実施例】以下、本発明に係る投光器の実施例を示すこ
とにより本発明の効果をより明確にする。ボールネジ軸
方向クリアランス:a=0.01(cm)、作動軸クリ
アランス:b=0.015(cm)、スライドブロック
クリアランス:c=0.015(cm)、上下駆動アー
ム長さ:L1=301(cm)、左右駆動アーム長さ:
L2=350(cm)の装置を製作した。このとき、上
下方向の角度精度は、tanΔθ=(a+b+c)/L
1=0.0001328 より、Δθ=0.0076°
であり、左右方向の角度精度は、tanΔθ=(a+b
+c)/L2=0.0001143 より、Δθ=0.
0065°となった。
【0038】そして、400m先での光軸の垂直面にお
ける上下方向の角度精度はtanΔθ×40000=
5.312(cm)、左右方向の角度精度はtanΔθ
×40000=4.572(cm)であった。その結
果、400m先での軌道上における上下方向の角度精度
は、サーチライトの光軸と軌道のなす角度:θ、軌道か
らのサーチライトの高さ:h=3.3(m)、角度誤差
による距離:L(m)、角度精度:±0.0076°と
して計算すると、上下方向にて、tanθ=3.3/4
00=0.00825よりθ=0.4727°、θ1=
0.4727+0.0076=0.4803°、tan
θ1=0.008383であるから、L1=h/tan
θ1=393.7(m)、θ2=0.4727−0.0
076=0.4651°、tanθ2=0.00811
8であるから、L2=h/tanθ2=406.5
(m)となり、前後方向に±7m以内という結果が得ら
れた。また、左右方向の角度精度については、サーチラ
イトの光軸と軌道のなす角度や軌道からのサーチライト
の高さを無視できるから、光軸の垂直面における角度精
度と等しくなり、±5cm以内という結果が得られた。
【0039】上記結果より、本発明に係る投光器によれ
ば、上下方向、左右方向ともに極めて高精度の角度設定
が可能であることが分かった。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明は、車両の走行速度と制動距離を適宜勘案して定めら
れる特定距離の車両前方位置を照らす投光器と、該投光
器を上下又は左右に偏向させる偏向機構と、該投光器に
固定されて投光器と一体的に挙動するカメラと、運転席
に設置されて該カメラの撮影映像を写し出すモニター
と、前記投光器の照射範囲における最大照度部分が前記
特定距離に位置したときの投光器の光軸と軌道とのなす
角度を基準角度とし該基準角度からの投光器の偏向角度
を表示する表示部とを備えてなることを特徴とする軌道
確認車であるから、以下に述べる効果を奏する。すなわ
ち、投光器によって照射された軌道部分をカメラを通し
て運転席のモニターにて確認することができて、しかも
常に特定位置に投光器の最大照度部分を合わせることが
可能であって、さらには照射位置を偏向させた場合でも
確実にカメラにて照射位置を撮影することができること
から、軌道確認車を高速で運転した場合でも軌道上の異
物を確実且つ迅速に発見することが可能となる。また、
表示部の角度表示値を観ることにより、異物までの距離
を把握することができるので、異物の除去作業を効率良
く行うことができる。
【0041】請求項2に係る発明は、車両の走行速度と
制動距離を適宜勘案して定められる特定距離の車両前方
位置を投光器にて照射すると同時に該投光器と一体的に
挙動するカメラにて照射位置を撮影し、運転席において
該カメラによる撮影画像をモニターにて観察するととも
に前記投光器を適宜偏向駆動させて投光器の照射範囲に
おける最大照度部分が前記特定距離に位置するように調
整し、モニターの映像上で軌道上の異物を確認すること
を特徴とする確認車による異物確認システムであるか
ら、以下に述べる効果を奏する。すなわち、投光器の最
大照度部分にて照射された軌道部分を運転席のモニター
にて肉眼により確認することができ、しかも投光器の照
射位置をカメラにて確実に撮影することができるので、
軌道確認車を高速で運転した場合でも軌道上の異物を確
実且つ迅速に発見して処理することができる。
【0042】請求項3に係る発明は、軌道確認車に搭載
される投光器であって、キセノンランプからなる光源と
この光源からの光を集光する反射鏡とから構成された光
源体と、この光源体が内部に配設された本体ケースとか
らなるサーチライト本体と、該サーチライト本体を上下
に偏向させる上下偏向機構と、該サーチライト本体を左
右に偏向させる左右偏向機構と、サーチライト本体が取
り付けられた支持台とからなる投光器であって、前記上
下及び左右偏向機構は、歯車が軸着された駆動モーター
と、一端に前記歯車と噛合する歯車が取着され中途部に
ボールネジが形成された回転軸と、該回転軸の回転によ
って回転軸上を移動するボールネジナットと、該ボール
ネジナットの移動に伴って移動するボールネジブロック
と、該ボールネジブロックに対して回動可能に枢着され
たスライドブロックと、該スライドブロックに一端が取
り付けられた駆動アームとから構成されてなり、前記上
下偏向機構の駆動アームの他端が前記本体ケースの側部
に取着された軸体に取り付けられるとともに、前記左右
偏向機構の駆動アームの他端が前記支持台の底部に取着
された駆動軸に取り付けられてなることを特徴とする投
光器であるから、投光される光の角度を上下及び左右に
迅速且つ高精度にしかも連続的に変化させることができ
る。
【0043】請求項4に係る発明は、前記上下及び左右
偏向機構のボールネジブロックに駆動アームと直角方向
に延びる原点検出板が取り付けられ、この原点検出板を
検出可能な位置において、駆動アームの中心線と一致す
る部分に原点検出センサーが、該原点検出センサーと左
右に所定距離離れた位置に限界点検出センサーが配設さ
れてなることを特徴とする請求項3記載の投光器である
から、投光角度を一定範囲に規制することが可能とな
り、制動誤差を小さく抑えることができる。
【0044】請求項5に係る発明は、前記支持台の下部
に支持台を反転させるための反転機構が設けられてなる
ことを特徴とする請求項3又は4記載の投光器であるか
ら、サーチライト本体を反転させることができる。
【0045】請求項6に係る発明は、前記反転機構が、
駆動モーターと、この駆動モーターに軸着された小歯車
と噛合する大歯車と、該大歯車に内嵌されたホイール
と、該ホイールに取り付けられるとともに前記支持台の
底部に固定された駆動軸と、該駆動軸の回動後の位置を
固定する固定機構とから構成されてなることを特徴とす
る請求項5記載の投光器であるから、サーチライト本体
の反転動作を迅速に行うことができる。
【0046】請求項7に係る発明は、前記固定機構が、
2つの平面視略C字状のブロックが対向して環状に配置
されるとともに、一方の対向するブロック端部はスプリ
ングにより連結され、他方の対向するブロック端部はエ
アシリンダーにより連結されてなり、該エアシリンダー
の操作によって環状体を拡径して前記ホイール内面を押
圧するように構成されてなることを特徴とする請求項6
記載の投光器であるから、走行時における歯車のがたつ
き等によるサーチライト本体のぶれを防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る投光器の好適な実施形態を示す概
略正面図である。
【図2】本発明に係る投光器の好適な実施形態を示す概
略平面図である。
【図3】本発明に係る投光器の好適な実施形態を示す概
略側面図である。
【図4】サーチライト本体の正面方向を上下に偏向させ
る上下偏向機構の概略正面図である。
【図5】上下偏向機構の概略側面図である。
【図6】サーチライト本体の正面方向を左右に偏向させ
る左右偏向機構の概略平面図である。
【図7】左右偏向機構と反転機構を示した概略断面図で
ある。
【図8】固定機構の概略平面図である。
【図9】本発明に係る軌道確認車の外観図である。
【図10】本発明に係る軌道確認車の運転席に設置され
たモニター及び操作パネルを示す外観図である。
【図11】投光器による照射位置(照射範囲における最
大照度部分)を400m先に設定したときの投光器の光
軸と軌道とのなす角θを示した概略図である。
【符号の説明】
1 サーチライト本体 2 本体ケース 3 光源 4 反射鏡 5 CCDカメラ 11 軸体 12 上下駆動アーム 13 支持台 14 駆動軸 15 サーボモーター 16 かさ歯車 17 回転軸 18 かさ歯車 19 ボールネジナット 20 ボールネジブロック 21 作動軸 22 スライドブロック 23 原点検出板 24 原点検出センサー 25 限界点検出センサー 26 ステッピングモーター 27 かさ歯車 28 回転軸 29 かさ歯車 30 ボールネジナット 31 ボールネジブロック 32 作動軸 33 スライドブロック 34 左右駆動アーム 35 原点検出板 36 原点検出センサー 37 限界点検出センサー 38 ステッピングモーター 39 小歯車 40 大歯車 41 ホイール 42 ブロック 43 スプリング 44 エアシリンダー 50 モニター 54 表示部 K 光軸 R 軌道(線路) S 軌道確認車 T 投光器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩見 環 大阪市北区芝田2丁目4番24号 西日本旅 客鉄道株式会社内 (72)発明者 江本 英明 大阪市北区芝田2丁目4番24号 西日本旅 客鉄道株式会社内 (72)発明者 塩崎 宏紀 大阪市北区芝田2丁目4番24号 西日本旅 客鉄道株式会社内 (72)発明者 永墓 哲也 大阪府吹田市東御旅町5番16号 株式会社 三永電機製作所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の走行速度と制動距離を適宜勘案し
    て定められる特定距離の車両前方位置を照らす投光器
    と、該投光器を上下又は左右に偏向させる偏向機構と、
    該投光器に固定されて投光器と一体的に挙動するカメラ
    と、運転席に設置されて該カメラの撮影映像を写し出す
    モニターと、前記投光器の照射範囲における最大照度部
    分が前記特定距離に位置したときの投光器の光軸と軌道
    とのなす角度を基準角度とし該基準角度からの投光器の
    偏向角度を表示する表示部とを備えてなることを特徴と
    する軌道確認車。
  2. 【請求項2】 車両の走行速度と制動距離を適宜勘案し
    て定められる特定距離の車両前方位置を投光器にて照射
    すると同時に該投光器と一体的に挙動するカメラにて照
    射位置を撮影し、運転席において該カメラによる撮影画
    像をモニターにて観察するとともに前記投光器を適宜偏
    向駆動させて投光器の照射範囲における最大照度部分が
    前記特定距離に位置するように調整し、モニターの映像
    上で軌道上の異物を確認することを特徴とする確認車に
    よる異物確認システム。
  3. 【請求項3】 軌道確認車に搭載される投光器であっ
    て、 キセノンランプからなる光源とこの光源からの光を集光
    する反射鏡とから構成された光源体と、この光源体が内
    部に配設された本体ケースとからなるサーチライト本体
    と、該サーチライト本体を上下に偏向させる上下偏向機
    構と、該サーチライト本体を左右に偏向させる左右偏向
    機構と、サーチライト本体が取り付けられた支持台とか
    らなり、 前記上下及び左右偏向機構は、歯車が軸着された駆動モ
    ーターと、一端に前記歯車と噛合する歯車が取着され中
    途部にボールネジが形成された回転軸と、該回転軸の回
    転によって回転軸上を移動するボールネジナットと、該
    ボールネジナットの移動に伴って移動するボールネジブ
    ロックと、該ボールネジブロックに対して回動可能に枢
    着されたスライドブロックと、該スライドブロックに一
    端が取り付けられた駆動アームとから構成されてなり、 前記上下偏向機構の駆動アームの他端が前記本体ケース
    の側部に取着された軸体に取り付けられるとともに、前
    記左右偏向機構の駆動アームの他端が前記支持台の底部
    に取着された駆動軸に取り付けられてなることを特徴と
    する投光器。
  4. 【請求項4】 前記上下及び左右偏向機構のボールネジ
    ブロックに駆動アームと直角方向に延びる原点検出板が
    取り付けられ、この原点検出板を検出可能な位置におい
    て、駆動アームの中心線と一致する部分に原点検出セン
    サーが、該原点検出センサーと左右に所定距離離れた位
    置に限界点検出センサーが配設されてなることを特徴と
    する請求項3記載の投光器。
  5. 【請求項5】 前記支持台の下部に支持台を反転させる
    ための反転機構が設けられてなることを特徴とする請求
    項3又は4記載の投光器。
  6. 【請求項6】 前記反転機構が、駆動モーターと、この
    駆動モーターに軸着された小歯車と噛合する大歯車と、
    該大歯車に内嵌されたホイールと、該ホイールに取り付
    けられるとともに前記支持台の底部に固定された駆動軸
    と、該駆動軸の回動後の位置を固定する固定機構とから
    構成されてなることを特徴とする請求項5記載の投光
    器。
  7. 【請求項7】 前記固定機構が、2つの平面視略C字状
    のブロックが対向して環状に配置されるとともに、一方
    の対向するブロック端部はスプリングにより連結され、
    他方の対向するブロック端部はエアシリンダーにより連
    結されてなり、該エアシリンダーの操作によって環状体
    を拡径して前記ホイール内面を押圧するように構成され
    てなることを特徴とする請求項6記載の投光器。
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