JPH11321111A - 感熱紙およびその製造方法 - Google Patents

感熱紙およびその製造方法

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JPH11321111A
JPH11321111A JP10156647A JP15664798A JPH11321111A JP H11321111 A JPH11321111 A JP H11321111A JP 10156647 A JP10156647 A JP 10156647A JP 15664798 A JP15664798 A JP 15664798A JP H11321111 A JPH11321111 A JP H11321111A
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JP
Japan
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layer
overcoat layer
film
thermal paper
overcoat
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JP10156647A
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English (en)
Inventor
Masahiko Yoshida
田 雅 彦 吉
Kana Yamamoto
本 佳 奈 山
Taizo Uchida
田 泰 三 内
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Osaka Sealing Printing Co Ltd
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Osaka Sealing Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光沢を有するオーバーコート層が形成された
感熱紙を得るとともに、紫外線硬化樹脂を用いることな
く、光沢を有するオーバーコート層を形成することがで
きる感熱紙の製造方法を得る。 【解決手段】 基材12上に感熱記録層14を形成し、
さらに感熱記録層14上にオーバーコート層の材料16
aを塗布する。このオーバーコート層の材料16aに平
滑な面を有するフィルム18を密着させる。この状態
で、オーバーコート層の材料16aを乾燥成膜化させ、
オーバーコート層16を形成する。そののち、フィルム
18を剥離することにより、平滑で光沢のある面を有す
るオーバーコート層16が形成された感熱紙10を得る
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は感熱紙およびその
製造方法に関し、特にたとえば、感熱層を保護するため
のオーバーコート層が形成された感熱紙およびその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、感熱紙を製造するには、紙などの
基材上に感熱記録層の材料を塗布して感熱記録層を形成
し、その上に紫外線硬化樹脂などを塗布し、紫外線を照
射して紫外線硬化樹脂を硬化させることによりオーバー
コート層を形成していた。このような感熱紙は、印字ヘ
ッドなどによって熱が与えられることにより、加熱され
た部分の感熱記録層が変色する。このとき、オーバーコ
ート層があることによって、印字保存性、スティッキン
グ防止性、カス付着防止性、ヘッド磨耗防止性および印
刷特性等の性能の向上を図ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、紫外線
硬化樹脂を用いてオーバーコート層を形成するには、紫
外線照射装置が必要であり、感熱紙の製造が面倒であっ
た。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、光
沢を有するオーバーコート層が形成された感熱紙を提供
し、また紫外線硬化樹脂を用いることなく、光沢を有す
るオーバーコート層を形成することができる感熱紙の製
造方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、基材と、基
材上に形成される感熱記録層と、感熱記録層を保護する
ためのオーバーコート層とを含む感熱紙の製造方法であ
って、オーバーコート層の材料の表面に平滑な面を有す
るフィルムを密着させ、オーバーコート層の材料を成膜
化させたのちにフィルムが剥離される、感熱紙の製造方
法である。この感熱紙の製造方法で製造される感熱紙に
おいて、さらに、基材と感熱記録層との間に形成される
アンダーコート層または感熱記録層とオーバーコート層
との間に形成される中間層の少なくとも一方を含んでい
てもよい。また、フィルムの平滑な面にオーバーコート
層の材料を塗布してオーバーコート層を形成したのち、
オーバーコート層とオーバーコート層以外の層とを積層
し、フィルムをオーバーコート層から剥離することがで
きる。さらに、オーバーコート層以外の層の上にオーバ
ーコート層の材料を塗布したのち、オーバーコート層の
材料の塗布面にフィルムを密着させ、オーバーコート層
の材料を成膜化させたのちにフィルムを剥離してもよ
い。また、フィルムの平滑な面にオーバーコート層を形
成し、オーバーコート層以外の層の全部または一部をオ
ーバーコート層上に形成した第1の部材と、基材または
第1の部材に形成されなかった層を形成した基材からな
る第2の部材とを準備し、第1の部材と第2の部材とを
積層したのち、オーバーコート層からフィルムを剥離す
ることもできる。さらに、この発明は、上述のいずれか
の方法でオーバーコート層を形成した感熱紙である。
【0006】平滑な面を有するフィルムをオーバーコー
ト層の材料に密着させ、この材料を成膜化させることに
より、オーバーコート層の表面を平滑にすることができ
る。そのため、フィルムを剥離すれば、オーバーコート
層の平滑な面が露出し、光沢のある感熱紙を得ることが
できる。このような製造方法は、基材と感熱記録層との
間にアンダーコート層が形成されていたり、オーバーコ
ート層と感熱層との間に中間層が形成されている感熱紙
にも適用することができる。フィルムをオーバーコート
層に密着させるためには、予めフィルムの平滑な面にオ
ーバーコート層の材料を塗布してオーバーコート層を形
成したのち、オーバーコート層とそれ以外の層とを積層
してもよいし、オーバーコート層以外の層の上にオーバ
ーコート層の材料を塗布したのちにフィルムを密着さ
せ、オーバーコート層の材料を成膜化させてもよい。複
数の層を有する感熱紙を製造するには、基材またはフィ
ルムのいずれかに全ての層を形成してもよいが、基材お
よびフィルムのそれぞれにいくつかの層を形成して第1
の部材および第2の部材とし、これらの第1の部材およ
び第2の部材を積層してもよい。
【0007】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の方法で形成さ
れた感熱紙の一例を示す断面図解図である。感熱紙10
は、シート状の基材12を含む。基材12としては、た
とえば上質紙などが用いられる。基材12上には、感熱
記録層14が形成される。この感熱記録層14は、発色
剤、顕色剤および結着剤などを含む溶液を基材12の表
面に塗布して乾燥させることにより形成される。また、
感熱記録層14の材料となる混合物には、必要に応じ
て、顔料、ワックス類、消泡剤などの添加剤、感熱記録
層14に任意の着色を行うための嗔料や、感熱記録層1
4の熱に対する感度を高めるための増感剤や、保存性を
向上させるための安定剤などを添加してもよい。さら
に、感熱記録層14の材料となる混合物には、その混合
物中の結着剤を架橋させるための架橋剤や、滑剤などを
添加してもよい。
【0009】発色剤としては、公知の無色または淡色の
ロイコ染料などが用いられ、たとえば、(1) 3,3
−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチル
アミノフタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)
−3−(2−フェニル−3−インドリル)フタリド、3
−(p−ジメチルアミノフェニル)−3−(1,2−ジ
メチル−3−インドリル)フタリド、3,3−ビス(9
−エチル−3−カルバゾリル)−5−ジメチルアミノフ
タリド、3,3−ビス(2−フェニル−3−インドリ
ル)−5−ジメチルアミノフタリドなどのトリアリール
メタン系化合物; (2) 4,4−ビス(ジメチルアミノ)ベンズヒドリ
ンベンジルエーテル、N−2,4,5−トリクロロフェ
ニルロイコオーラミンなどのジフェニルメタン系化合
物; (3) ローダミン−β−アニリノラクタム、3−(N
−メチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−オ
クチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−
(2−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−6−メチル−7−(2,4−ジメチルアニリ
ノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジル
アミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−
7−(β−エトキシエチルアミノ)フルオラン、3−ジ
エチルアミノ−6−クロロ−7−(γ−クロロプロピル
アミノ)フルオラン、3−(N−エチル−N−イソアミ
ルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−(N−エチル−N−エトキシエチルアミノ)−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N
−テトラヒドロフルフリルアミノ)−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−トリルア
ミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ
ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ジブチルアミノ−7−(2−クロロアニリノ)フル
オラン、3−ジペンチルアミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−(4−アニリノ)アニリノ−6
−メチル−7−クロロフルオランなどのキサンテン系化
合物; (4) ベンゾイルロイコメチレンブル−、p−ニトロ
ベンゾイルロイコメチレンブル−などのチアジン系化合
物; (5) 3−メチルスピロジナフトピラン、3−エチル
スピロジナフトピラン、3−ベンジルスピロジナフトピ
ラン、3−メチルナフト−(3−メトキシベンゾ)スピ
ロピランなどのスピロ系化合物; (6) その他、3,5′,6−トリス(ジメチルアミ
ノ)−スピロ〔9H−フルオレン−9,1′(3′H)
−イソベンゾフラン〕−3′−オン、1,1−ビス〔2
−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−(4−メトキ
シフェニル)エテニル〕−4,5,6,7−テトラクロ
ロ(3H)イソベンゾフラン−3−オンなどがあげら
れ、これらの染料は1種または2種以上を混合して用い
ることができる。
【0010】また、顕色剤としては、たとえば、p−オ
クチルフェノ−ル、p−第三ブチルフェノール、p−フ
ェニルフェノール、p−ヒドロキシアセトフェノン、α
−ナフトール、β−ナフトール、p−第三オクチルカテ
コール、2,2′−ジヒドロキシビフェニル、ビスフェ
ノール−A、1,1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)
ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプ
タン、2,2−ビス−(3−メチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジメチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス
(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビ
ス(3,4−ジヒドロキシフェニル)スルホン、2,
4′−ジヒドロキシフェニルスルホン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス〔2−(4−ヒ
ドロキシフェニルチオ)エトキシ〕メタン、4−(4−
イソプロポキシベンゼンスルホニル)フェノ−ル、4−
ヒドロキシフタル酸ジメチル、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)酢酸ブチル、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジ
ル、3,5−ジ第三ブチルサリチル酸などのフェノール
系;安息香酸などの有機カルボン酸系;サリチル酸亜鉛
などの金属系;2,4−ジヒドロキシ−N−2′−メト
キシベンズアニリドなどのアニリド誘導体系などの顕色
剤があげられ、これらの顕色剤は1種または2種以上を
混合して用いることができる。
【0011】さらに、結着剤としては、たとえば、アク
リルエマルジョン、ポリビニルアルコール、メチルセル
ロース、メトキシセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、でんぷん類、ポリ
ビニルピロリドン、アクリル酸エステル、ポリアクリル
アミド重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、酢
酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、スチレン−ブタジ
エン共重合体あるいはこれらの変性物などが選択でき
る。
【0012】また、嗔料としては、たとえば、水酸化ア
ルミニウム、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウ
ム、酸化チタン、硫酸バリウム、シリカゲル、活性白
土、タルク、クレー、カオリナイト、ケイソウ土、炭酸
マグネシウム、アルミナ、酸化アルミニウムなど無機嗔
料や、たとえば、ポリスチレン樹脂粒子、尿素−ホルマ
リン樹脂粒子、ポリオレフィン粒子などの有機嗔料など
が選択できる。
【0013】また、増感剤としては、たとえば、酢酸亜
鉛、オクチル酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、ステアリン酸亜
鉛、オレイン酸亜鉛、ベヘニン酸亜鉛、安息香酸亜鉛、
サリチル酸ドデシルエステル亜鉛塩、ステアリン酸カル
シウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸アル
ミニウムなどの有機酸の金属塩;ステアリン酸アミド,
ステアリン酸メチロールアミド,ステアロイル尿素、ア
セトアニリド、アセトトルイジド、安息香酸ステアリル
アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、ヘキサメチ
レンビスオクチル酸アミドなどのアミド化合物;1,2
−ビス(3,4−ジメチルフェニル)エタン、m−ター
フェニル、1,2−ジフェノキシエタン、1,2−ビス
(3−メチルフェノキシ)エタン、p−ベンジルビフェ
ニル、p−ベンジロキシビフェニル、ジフェニルカーボ
ネート、ビス(4−メチルフェニル)カーボネート、ジ
ベンジルオキザレート、ビス(4−メチルベンジル)オ
キザレート、ビス(4−クロロベンジル)オキサレー
ト、1−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボン酸フェニ
ル、1−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボン酸ベンジ
ル、3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボン酸フェニ
ル、メチレンジベンゾエート、1,4−ビス(2−ビニ
ロキシエトキシ)ベンゼン、2−ベンジロキシナフタレ
ン、4−ベンジロキシ安息香酸ベンジル、ジメチルフタ
レート、テレフタル酸ジベンジル、ジベンゾイルメタ
ン、4−メチルフェノキシ−p−ビフェニルなどがあげ
られ、これらの増感剤は1種または2種以上を混合して
用いることができる。また、保存安定剤としては、たと
えば、1,1,3−トリス(2−メチル−4ヒドロキシ
−5−第三ブチルフェニル)ブタン、1,1,3−トリ
ス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシル
フェニル)ブタン、4,4′−ブチリデンビス(2−第
三ブチル−5−メチルフェノール)、4,4′−チオビ
ス(2−第三ブチル−5−メチルフェノール)、2,
2′−チオビス(6−第三ブチル−4−メチルフェノー
ル)、2,2′−メチレンビス(6−第三ブチル−4−
メチルフェノール)などのヒンダードフェノール化合
物、4−ベンジルオキシ−4′−(2−メチルグリシジ
ルオキシ)ジフェニルスルホン、ナトリウム−2,2′
−メチレンビス(4,6−ジ第三ブチルフェニル)ホス
フェートなどがあげられ、これらの保存安定剤は1種ま
たは2種以上を混合して用いることができる。
【0014】さらに、感熱記録層14上には、オーバー
コート層16が形成される。オーバーコート層16は、
結着剤中に充填剤、滑剤、架橋剤を添加し、必要に応じ
て分散剤、消泡剤、耐水化剤、紫外線吸収剤などの添加
剤を添加したオーバーコート層の材料をコーティングし
て形成される保護層である。ここで使用される結着剤と
しては、たとえば、ポリビニルアルコール、変性ポリビ
ニルアルコール、デンプン、変性デンプン、カゼイン、
ゼラチン、にかわ、アラビアゴム、ポリアミド、ポリア
クリルアミド、変性ポリアクリルアミド、ヒドロキシエ
チルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリ酢酸
ビニル、ポリアクリル酸エステル、スチレン−無水マレ
イン酸共重合体、イソブチレン−無水マレイン酸共重合
体、ジイソブチレン−無水マレイン酸共重合体、酢酸ビ
ニル−無水マレイン酸共重合体、メチルビニル−無水マ
レイン酸共重合体、イソプロピレン−無水マレイン酸共
重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、マレイン酸共
重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン、ポリスチレ
ン、ポリウレタン、ポリビニルピロリドン、アクリル酸
エステル、アクリルニトリル、メチルビニルエーテルな
どの水溶性樹脂またはエマルジョンの一種類または二種
類以上を選択して使用することができる。
【0015】また、充填剤としては、水酸化アルミニウ
ム、酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウム、重質炭酸
カルシウム、軽質炭酸カルシウム、酸化チタン、硫酸バ
リウム、シリカゲル、活性白土、タルク、クレー、カオ
リナイト、ケイソウ土、ホワイトカーボン、炭酸マグネ
シウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化
亜鉛、ポリスチレン樹脂粒子、尿素−ホルマリン樹脂粒
子、ポリオレフィン樹脂粒子などの一種類または二種類
以上を選択して使用することができる。
【0016】さらに、滑剤としては、オレイン酸などの
脂肪酸類、パラフィンワックスなどの酸化ワックス類、
ポリエチレンワックスなどのポリオレフィンワックス
類、ステアリン酸亜鉛などの金属石鹸類、カルナバワッ
クスなどのエステルワックス類、シリコンオイル、鯨油
などの油類を一種類または二種類以上を選択して使用す
ることができる。また、架橋剤としては、グリオキザー
ル、ポリアルデヒド、アミノ−ホルムアルデヒドなどの
ジアルデヒド系、ポリエチレンアミンなどのポリアミン
系、ポリエチレンイミンなどのポリイミン系、エポキシ
系、ポリアミド樹脂、グリセリンジグリシジルエーテル
などのジグリシジル系、炭酸ジルコニウムアンモニウム
などのジルコニウム塩などを一種類または二種類以上を
選択して使用することができる。
【0017】この感熱紙10では、オーバーコート層1
6の表面が平滑となるように形成され、それによって光
沢のある感熱紙10となっている。この感熱紙10を使
用するには、印字ヘッドなどで感熱紙10に熱を加える
ことによって、加熱された部分の感熱記録層14が変色
する。それによって、文字や図形などを表示することが
できる。また、オーバーコート層16が形成されている
ことにより、印字保存特性、スティキング防止性、カス
付着防止性、ヘッド磨耗防止性および印刷適性などの性
能を得ることができる。
【0018】このような感熱紙10を製造するには、感
熱記録層14の上にオーバーコート層の材料16aを塗
布し、図2に示すように、オーバーコート層の材料16
aの上にフィルム18が密着させられる。フィルム18
としては、平滑な面を有するものが用いられる。そのよ
うなフィルム18として、たとえば、ポリエチレンフィ
ルム、ポリプロピレンフィルム、ポリアミド(ナイロ
ン)フィルム、ポリエステルフィルム、ポリエチレンナ
フタレートフィルム、ポリスチレンフィルム、ポルビニ
ールアルコール(ビニロン)フィルム、ポリエーテルケ
トンフィルム、ポリサルホンフィルム、ポリエーテルサ
ルホンフィルム、ポリエーテルイミドフィルム、EVA
共重合体フィルムやアイオノマーフィルムなどのエチレ
ン共重合体フィルム、ポリカーボネートフィルム、セロ
ファンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビ
ニリデンフィルム、アルミニウム箔、アセテートフィル
ムなどのフィルムや、これ以外の平滑な面を有するフィ
ルム単体、またはこれらのフィルムを貼り合わせた紙お
よびフィルムなどが使用できる。また、オーバーコート
層16との離型性をよくするために、離型剤を塗布した
ものでもよい。
【0019】塗布されたオーバーコート層の材料16a
にフィルム18を密着したのち、オーバーコート層の材
料16aを乾燥成膜化してオーバーコート層16を形成
し、そののちフィルム18が剥離される。なお、図2に
おいて、斜線で示すオーバーコート層の材料16aは、
未乾燥の状態であることを示す。フィルム18は、平滑
な面を有しているため、フィルム18が剥離されたオー
バーコート層16の表面は平滑となり、光沢のある感熱
紙10を得ることができる。したがって、この感熱紙1
0では、従来の感熱紙のように、オーバーコート層を形
成するために紫外線硬化樹脂を使用する必要がない。そ
のため、感熱紙の製造工程において、紫外線照射装置な
どを必要とせず、感熱紙の製造を簡単にすることができ
る。
【0020】なお、オーバーコート層16を形成するた
めに、図3に示すように、フィルム18の面にオーバー
コート層の材料を塗布し、乾燥成膜化させてオーバーコ
ート層16を形成してもよい。この場合、基材12に感
熱記録層の材料14aが塗布され、感熱記録層の材料1
4aが乾燥する前に、オーバーコート層16の面が感熱
記録層の材料14aの層に圧着される。そして、感熱記
録層の材料14aが乾燥して感熱記録層14が形成され
たのちに、フィルム18がオーバーコート層16から剥
離される。このように、オーバーコート層16は、感熱
記録層14側に形成してもよいし、フィルム18側に形
成してもよく、各層が積層されたのちにオーバーコート
層16からフィルム18を剥離することにより、光沢を
有する感熱紙10を得ることができる。また、この方法
で得られる感熱紙10では、オーバーコート層16の平
滑性が良好であるため、印字ヘッドなどで熱を加えると
きの熱効率が高くなり、印字効率が良好となる。
【0021】なお、図4に示すように、基材12と感熱
記録層14との間にアンダーコート層20を形成しても
よいし、感熱記録層14とオーバーコート層16との間
に中間層22を形成してもよい。アンダーコート層20
の目的は、基材12の表面の凹凸を平滑化して基材12
への感熱記録層の材料の吸収を抑制するとともに、断熱
性を与えることにより、動的感度の向上、印字品質の向
上、感熱記録層の材料の塗布量の削減および隠蔽性の向
上などを図ることである。また、中間層22の目的は、
耐水性、耐可塑剤性および耐溶剤性など、印字保持特性
を向上させることである。
【0022】アンダーコート層20としては、たとえば
結着剤と顔料との混合物が用いられる。バインダとして
は、たとえば、完全ケン化ポリビニルアルコール、部分
ケン化ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニ
ルアルコール、アマイド変性ポリビニルアルコール、ス
ルホン酸変性ポリビニルアルコール、ブチラール変性ポ
リビニルアルコール、その他の変性ポリビニルアルコー
ル、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、
カルボキシメチルセルロース、スチレン−無水マレイン
酸共重合体、スチレン−ブタジエン系共重合体、スチレ
ン−アクリル酸系共重合体、アクリロニトリル−ブタジ
エン系共重合体、ならびにエチルセルロース、アセチル
セルロースなどのなどのセルロース誘導体、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルアミド、ポリアク
リル酸エステル、ポリビニルブチラールポリスチロール
およびそれらの共重合体、ポリアミド樹脂、シリコン樹
脂、石油樹脂、テルペン樹脂、ケトン樹脂、クマロン樹
脂、デンプン、デンプン誘導体、カゼインなどを用いる
ことができる。さらに、顔料としては、たとえば、アル
ミナ、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、炭酸マ
グネシウム、酸化亜鉛、硫酸バリウム、シリカ、炭酸カ
ルシウム、カオリン、焼成カオリン、ケイソウ土、タル
ク、酸化チタン、水酸化アルミニウムなどの無機顔料、
尿素−ホルマリン樹脂、スチレン−メタクリル酸共重合
体、ポリスチレン樹脂、アミノ樹脂フィラーなどの有機
顔料を用いることができる。また、中間層22の材料と
しては、オーバーコート層の材料を使用することができ
る。
【0023】なお、感熱紙10を製造する方法として
は、感熱記録層14、オーバーコート層16、アンダー
コート層20および中間層22のいずれかの層が未乾燥
の状態のときに各層を積層圧着すればよい。つまり、図
5に示すように、中間層22上にオーバーコート層の材
料16aを塗布し、未乾燥の状態でフィルム18を密着
させたのち、オーバーコート層の材料を乾燥させてオー
バーコート層16を形成し、フィルム18を剥離するこ
とができる。また、図6に示すように、オーバーコート
層の材料16aをフィルム18上に塗布し、未乾燥の状
態で中間層22上に積層したのち、オーバーコート層の
材料を乾燥させてオーバーコート層16を形成し、フィ
ルム18を剥離してもよい。なお、製造工程を示す図に
おいて、斜線の部分は、未乾燥の材料部分を示す。
【0024】さらに、フィルム18側にいくつかの層を
形成して第1の部材30とし、基材12側に他の層を形
成して第2の部材32として、第1の部材30と第2の
部材32とを積層することにより、感熱紙10を製造し
てもよい。つまり、図7および図8に示すように、中間
層の材料22aを、第2の部材32に形成した感熱記録
層14上または第1の部材30に形成したオーバーコー
ト層16上に塗布し、これらを積層圧着したのち、中間
層の材料22aを乾燥させて中間層22を形成し、フィ
ルム18を剥離してもよい。また、図9および図10に
示すように、感熱記録層の材料14aを、第2の部材3
2に形成したアンダーコート層20上または第1の部材
30に形成した中間層22上に塗布し、これらを積層圧
着したのち、感熱記録層の材料14aを乾燥させて感熱
記録層14を形成し、フィルム18を剥離してもよい。
さらに、図11および図12に示すように、アンダーコ
ート層の材料20aを、第2の部材32としての基材1
2または第1の部材30に形成された感熱記録層14上
に塗布し、これらを積層圧着したのち、アンダーコート
層の材料20aを乾燥させてアンダーコート層20を形
成し、フィルム18を剥離してもよい。
【0025】なお、アンダーコート層20および中間層
22のいずれか一方または両方が省略されてもよく、少
なくとも基材12、感熱記録層14およびオーバーコー
ト層16があればよい。そして、そのうちの1つの層を
形成するための材料を塗布し、未乾燥の状態で積層圧着
を行えばよい。つまり、基材12側またはフィルム18
側のいずれかに上述のような各層を形成し、それらを積
層圧着すればよく、これらの層のうちのどれを接着用と
して用いるかは、任意に選択可能である。
【0026】
【実施例】(実施例1)図13に示すように、基材12
となる上質紙の一方面上に感熱記録層の材料を塗布し、
感熱記録層14を形成した。さらに、オーバーコート層
16を形成するために、表1に示す配合比となるよう
に、原料を均一に分散し、オーバーコート層の材料を作
製した。ここで、表1に示す配合比は、固形分重量比を
示している。得られたオーバーコート層の材料16aを
感熱記録層14上に塗布し、未乾燥の状態で、フィルム
18を貼り合わせた。そして、オーバーコート層の材料
16aが乾燥してオーバーコート層16が形成されたの
ち、フィルム18を剥離し、感熱紙10を作製した。
【0027】
【表1】
【0028】(実施例2)図14に示すように、基材1
2となる上質紙の一方面上に感熱記録層の材料を塗布
し、感熱記録層14を形成した。さらに、表2に示す配
合比となるように、原料を均一に分散し、オーバーコー
ト層の材料を作製した。得られたオーバーコート層の材
料をフィルム18上に塗布し、乾燥してオーバーコート
層16を作製した。さらに、得られたオーバーコート層
16に、中間層22の材料22aとして再度オーバーコ
ート層の材料を塗布し、未乾燥の状態で、感熱記録層1
4に貼り合わせた。そして、オーバーコート層の材料が
乾燥して中間層22が形成されたのち、フィルム18を
剥離し、感熱紙10を作製した。
【0029】
【表2】
【0030】(比較例)図15に示すように、基材12
となる上質紙の一方面上に感熱記録層の材料を塗布し、
感熱記録層14を形成した。さらに、表3に示す配合比
で得られたオーバーコート層の材料を感熱記録層14上
に塗布し、送風乾燥してオーバーコート層16を形成し
て、感熱紙10を作製した。
【0031】
【表3】
【0032】得られた3種類の感熱紙について、携帯光
沢度計PG−9D型(日本電色工業株式会社製)で、6
0度鏡面光沢度を、JISZ8741に基づいて測定し
た。その結果を表4に示す。
【0033】
【表4】
【0034】表3からわかるように、フィルムを用いて
オーバーコート層を形成した実施例1および実施例2の
感熱紙は、フィルムを使用せずにオーバーコート層を形
成した比較例の感熱紙に比べて、光沢度が良好であっ
た。
【0035】
【発明の効果】この発明によれば、オーバーコート層を
形成するときに、その材料の表面に平滑な面を有するフ
ィルムを密着させ、オーバーコート層が形成されたのち
にフィルムを剥離することにより、平滑で光沢のある感
熱紙を得ることができる。このように、この発明の感熱
紙は、平滑性のよいオーバーコート層が形成されている
ため、熱効率が高くなり、印字効率がよくなる。また、
この感熱紙を製造するときに、従来の紫外線硬化樹脂を
オーバーコート層の材料として用いた感熱紙に比べて、
紫外線照射装置などが必要でなく、製造工程を簡略化す
ることができる。さらに、この発明の方法で製造された
感熱紙では、オーバーコート層の平滑性がよいため、印
字ヘッドによって熱が加えられるときの熱効率が高くな
り、印字効率が良好になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の製造方法で製造された感熱紙の一例
を示す断面図解図である。
【図2】図1に示す感熱紙を製造するために、オーバー
コート層の材料の上にフィルムを貼り付ける工程を示す
断面図解図である。
【図3】図1に示す感熱紙を製造するために、フィルム
に形成されたオーバーコート層を感熱記録層の材料の上
に積層する工程を示す断面図解図である。
【図4】この発明の製造方法で製造された感熱紙の他の
例を示す断面図解図である。
【図5】図4に示す感熱紙を製造するために、オーバー
コート層の材料の上にフィルムを貼り付ける工程を示す
断面図解図である。
【図6】図4に示す感熱紙を製造するために、フィルム
に塗布されたオーバーコート層の材料を中間層の上に積
層する工程を示す断面図解図である。
【図7】図4に示す感熱紙を製造するために、フィルム
に形成されたオーバーコート層を中間層の材料の上に積
層する工程を示す断面図解図である。
【図8】図4に示す感熱紙を製造するために、フィルム
側に塗布された中間層の材料を感熱記録層の上に積層す
る工程を示す断面図解図である。
【図9】図4に示す感熱紙を製造するために、フィルム
側に形成された中間層を感熱記録層の材料の上に積層す
る工程を示す断面図解図である。
【図10】図4に示す感熱紙を製造するために、フィル
ム側に塗布された感熱記録層の材料をアンダーコート層
の上に積層する工程を示す断面図解図である。
【図11】図4に示す感熱紙を製造するために、フィル
ム側に形成された感熱記録層をアンダーコート層の材料
の上に積層する工程を示す断面図解図である。
【図12】図4に示す感熱紙を製造するために、フィル
ム側に塗布されたアンダーコート層の材料を基材の上に
積層する工程を示す断面図解図である。
【図13】実施例1の感熱紙の製造工程を示す断面図解
図である。
【図14】実施例2の感熱紙の製造工程を示す断面図解
図である。
【図15】比較例の感熱紙の製造工程を示す断面図解図
である。
【符号の説明】
10 感熱紙 12 基材 14 感熱記録層 16 オーバーコート層 18 フィルム 20 アンダーコート層 22 中間層 30 第1の部材 32 第2の部材
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、基材と、基
材上に形成される感熱記録層と、感熱記録層を保護する
ためのオーバーコート層とを含む感熱紙の製造方法であ
って、未乾燥状態のオーバーコート層の材料の表面に平
滑な面を有するフィルムを密着させ、オーバーコート層
の材料を乾燥して成膜化したのちにフィルムが剥離され
る、感熱紙の製造方法である。この感熱紙の製造方法で
製造される感熱紙において、さらに、基材と感熱記録層
との間に形成されるアンダーコート層または感熱記録層
とオーバーコート層との間に形成される中間層の少なく
とも一方を含んでいてもよい。また、フィルムの平滑な
面にオーバーコート層の材料を塗布したのち乾燥して
ーバーコート層を形成したのち、オーバーコート層とオ
ーバーコート層以外の層とを積層し、フィルムをオーバ
ーコート層から剥離することができる。さらに、オーバ
ーコート層以外の層の上にオーバーコート層の材料を塗
布したのち、オーバーコート層の材料の塗布面にフィル
ムを密着させ、オーバーコート層の材料を乾燥して成膜
化させたのちにフィルムを剥離してもよい。また、フィ
ルムの平滑な面にオーバーコート層の材料を塗布したの
ち乾燥してオーバーコート層を形成し、オーバーコート
層以外の層の全部または一部をオーバーコート層上に形
成した第1の部材と、基材または第1の部材に形成され
なかった層を形成した基材からなる第2の部材とを準備
し、第1の部材と第2の部材とを積層したのち、オーバ
ーコート層からフィルムを剥離することもできる。さら
に、この発明は、上述のいずれかの方法でオーバーコー
ト層を形成した、感熱紙である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】平滑な面を有するフィルムを未乾燥状態の
オーバーコート層の材料に密着させ、この材料を乾燥さ
せて成膜化させることにより、オーバーコート層の表面
を平滑にすることができる。そのため、フィルムを剥離
すれば、オーバーコート層の平滑な面が露出し、光沢の
ある感熱紙を得ることができる。このような製造方法
は、基材と感熱記録層との間にオーバーコート層が形成
されていたり、オーバーコート層と感熱層との間に中間
層が形成されている感熱紙にも適用することができる。
フィルムをオーバーコート層に密着させるためには、予
めフィルムの平滑な面にオーバーコート層の材料を塗布
して乾燥させることによりオーバーコート層を形成した
のち、オーバーコート層とそれ以外の層とを積層しても
よいし、オーバーコート層以外の層の上にオーバーコー
ト層の材料を塗布したのちにフィルムを密着させ、オー
バーコート層の材料を乾燥して成膜化させてもよい。複
数の層を有する感熱紙を製造するには、基材またはフィ
ルムのいずれかに全ての層を形成してもよいが、基材お
よびフィルムのそれぞれにいくつかの層を形成して第1
の部材および第2の部材とし、これらの第1の部材およ
び第2の部材を積層してもよい。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材と、前記基材上に形成される感熱記
    録層と、前記感熱記録層を保護するためのオーバーコー
    ト層とを含む感熱紙の製造方法であって、 前記オーバーコート層の材料の表面に平滑な面を有する
    フィルムを密着させ、前記オーバーコート層の材料を成
    膜化したのちに前記フィルムが剥離される、感熱紙の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 さらに、前記基材と前記感熱記録層との
    間に形成されるアンダーコート層または前記感熱記録層
    と前記オーバーコート層との間に形成される中間層の少
    なくとも一方を含む、請求項1に記載の感熱紙の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記フィルムの平滑な面に前記オーバー
    コート層の材料を塗布して前記オーバーコート層を形成
    したのち、前記オーバーコート層と前記オーバーコート
    層以外の層とを積層し、前記フィルムが前記オーバーコ
    ート層から剥離される、請求項1または請求項2に記載
    の感熱紙の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記オーバーコート層以外の層の上に前
    記オーバーコート層の材料を塗布したのち、前記オーバ
    ーコート層の材料の塗布面に前記フィルムを密着させ、
    前記オーバーコート層の材料を成膜化させたのちに前記
    フィルムが剥離される、請求項1または請求項2に記載
    の感熱紙の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記フィルムの平滑な面に前記オーバー
    コート層を形成し、前記オーバーコート層以外の層の全
    部または一部を前記オーバーコート層上に形成した第1
    の部材と、前記基材または前記第1の部材に形成されな
    かった層を形成した前記基材からなる第2の部材とを準
    備し、前記第1の部材と前記第2の部材とを積層したの
    ち、前記オーバーコート層から前記フィルムが剥離され
    る、請求項1または請求項2に記載の感熱紙の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載の方法でオーバーコート層を形成した、感熱紙。
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