JPH11320925A - インクジェット記録方法及び装置及びカラ―フィルタ及び表示装置及びこの表示装置を備えた装置及びインクジェットヘッドユニットの調整装置及び調整方法及びインクジェットヘッドユニット - Google Patents
インクジェット記録方法及び装置及びカラ―フィルタ及び表示装置及びこの表示装置を備えた装置及びインクジェットヘッドユニットの調整装置及び調整方法及びインクジェットヘッドユニットInfo
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- JPH11320925A JPH11320925A JP11076864A JP7686499A JPH11320925A JP H11320925 A JPH11320925 A JP H11320925A JP 11076864 A JP11076864 A JP 11076864A JP 7686499 A JP7686499 A JP 7686499A JP H11320925 A JPH11320925 A JP H11320925A
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Abstract
することができるインクジェット記録方法を提供する。 【解決手段】複数のノズルを有するインクジェットヘッ
ドを基板に対して相対的に走査させながら基板に向けて
インクを吐出し、複数回の走査で各画素を着色すること
によりカラーフィルタを製造する方法であって、複数の
ノズルの夫々のインク吐出量を測定する吐出量測定工程
(S12〜S14)と、吐出量測定工程において求めら
れた各ノズルのインク吐出量に基づいて、複数回の走査
の夫々において、複数のノズルのうちのどのノズルを使
用するかを選定するノズル選定工程とを具備する。
Description
ッドにより被記録部材に向けてインクを吐出して、各各
ラインを記録するインクジェット記録方法及び記録装置
及びカラーフィルタ及び表示装置及びこの表示装置を備
えた装置及びインクジェットヘッドユニットの調整装置
及びインクジェットヘッドユニットに関するものであ
る。
特に携帯用パーソナルコンピュータの発達に伴い、液晶
ディスプレイ、とりわけカラー液晶ディスプレイの需要
が増加する傾向にある。しかしながら、さらなる普及の
ためには液晶ディスプレイのコストダウンが必要であ
り、特にコスト的に比重の高いカラーフイルタのコスト
ダウンに対する要求が高まっている。従来から、カラー
フイルタの要求特性を満足しつつ上記の要求に応えるべ
く種々の方法が試みられているが、いまだ全ての要求特
性を満足する方法は確立されていない。以下にそれぞれ
の方法を説明する。第1の方法は顔料分散法である。こ
の方法は、基板上に顔料を分散した感光性樹脂層を形成
し、これをパターニングすることにより単色のパターン
を得る。更にこの工程を3回繰り返すことによりR、
G、Bのカラーフイルタ層を形成する。
ラス基板上に染色用の材料である水溶性高分子材料を塗
布し、これをフオトリソグラフィー工程により所望の形
状にパターニングした後、得られたパターンを染色浴に
浸漬して着色されたパターンを得る。これを3回繰り返
すことによりR、G、Bのカラーフイルタ層を形成す
る。
法は、基板上に透明電極をパターニングし、顔料、樹
脂、電解液等の入った電着塗装液に浸漬して第1の色を
電着する。この工程を3回繰り返してR、G、Bのカラ
ーフイルタ層を形成し、最後に焼成するものである。
法は、熱硬化型の樹脂に顔料を分散させ、印刷を3回繰
り返すことによりR、G、Bを塗り分けた後、樹脂を熱
硬化させることにより着色層を形成するものである。ま
た、いずれの方法においても着色層上に保護層を形成す
るのが一般的である。
G、Bの3色を着色するために同一の工程を3回繰り返
す必要があり、コスト高になることである。また、工程
が多いほど歩留りが低下するという問題を有している。
更に、電着法においては、形成可能なパターン形状が限
定されるため、現状の技術ではTFT用には適用が難し
い。また、印刷法は、解像性、平滑性が悪いためファイ
ンピッチのパターンは形成が難しい。
5205号公報、特開昭63−235901号公報ある
いは特開平1−217320号公報等には、インクジェ
ット方式を用いてカラーフイルタを製造する方法が開示
されている。これらの方法は、R(赤)、G(緑)、B
(青)の三色の色素を含有するインクをインクジェット
方式で光透過性の基板上に噴射し、各インクを乾燥させ
て着色画像部を形成するものである。こうしたインクジ
ェット方式では、R、G、Bの各画素の形成を一度に行
うことが可能で大幅な製造工程の簡略化と、大幅なコス
トダウン効果を得ることが出来る。
ット方式によりカラーフィルタを製造する場合、複数の
インク吐出ノズルを有する長尺状のインクジェットヘッ
ドによりカラーフィルタ基板上を走査しながら、各画素
にインクを吐出し、複数回の走査で各画素部を着色する
ことが行われる。この場合、複数のインク吐出ノズルは
夫々そのインク吐出量が微妙に異なるため、1つの画素
列を同じノズルで着色したのでは、インク吐出量が多い
ノズルで着色した画素列は色が濃く、インク吐出量が少
ないノズルで着色した画素列は色が薄くなり、完成した
カラーフィルタに色ムラができてしまうという問題点が
あった。
は、上記のような長尺状のインクジェットヘッドを、R
(赤)、G(緑)、B(青)の3色について夫々用意す
る必要があり、この3つのヘッドの相対位置を調整する
のに非常に手間がかかるという問題点もあった。
されたものであり、その目的は、濃度ムラの少ない高品
位な記録を行うことができるインクジェット記録方法及
び記録装置を提供することである。
法及び記録装置により製造されたカラーフィルタ及び表
示装置及びこの表示装置を備えた装置を提供することで
ある。
ヘッドの相対位置を容易に調整することが出来るインク
ジェットヘッドユニットの調整装置及びインクジェット
ヘッドユニットを提供することである。
目的を達成するために、本発明に係わるインクジェット
ヘッドユニットの調整装置は、複数のインクジェットヘ
ッドを有するインクジェットヘッドユニットを被記録部
材に対して相対的に走査させながら被記録部材に向けて
インクを吐出し、各ラインを記録する装置に用いられる
前記インクジェットヘッドユニットを調整する装置であ
って、前記複数のインクジェットヘッドの相対的な位置
ズレを検出する位置ズレ検出手段と、前記複数のインク
ジェットヘッドの前記走査方向に対する傾き角度を検出
するする角度検出手段とを具備することを特徴としてい
る。
ッドユニットの調整装置において、前記位置ズレ検出手
段と前記角度検出手段とは、前記複数のインクジェット
ヘッドから吐出されたインクが被描画部材上に形成する
所定の調整用描画パターンを撮像するカメラと、該カメ
ラにより撮像された前記調整用描画パターンの像から前
記複数のインクジェットヘッドの相対位置ズレと前記走
査方向に対する傾き角度とを演算する演算手段とを備え
ることを特徴としている。
ッドユニットの調整装置において、前記カメラはライン
センサカメラであり、該ラインセンサカメラを前記被描
画部材に対して相対的に走査させる走査手段をさらに具
備することを特徴としている。
ッドユニットの調整装置において、前記インクジェット
ヘッドユニットは、カラーフィルタ基板にインクを吐出
して各画素列を着色し、カラーフィルタを製造するのに
用いられることを特徴としている。
ドユニットの調整装置は、複数のノズルを有するインク
ジェットヘッドを備えるインクジェットヘッドユニット
を被記録部材に対して相対的に走査させながら被記録部
材に向けてインクを吐出し、各ラインを記録する装置に
用いられる前記インクジェットヘッドユニットを調整す
る装置であって、前記複数のノズルの吐出量のバラつき
を測定する測定手段と、該測定手段により測定された前
記複数のノズルの吐出量のバラつきのデータに基づい
て、前記複数のノズルの吐出量のバラつきを補正するデ
ータを作成する演算手段とを具備することを特徴として
いる。
ッドユニットの調整装置において、前記測定手段は、前
記インクジェットヘッドユニットにより所定の被描画部
材上に描画された測定用描画パターンを撮像するカメラ
を有することを特徴としている。
ッドユニットの調整装置において、前記インクジェット
ヘッドユニットは、カラーフィルタ基板にインクを吐出
して各画素列を着色し、カラーフィルタを製造するのに
用いられることを特徴としている。
ドユニットの調整方法は、複数のインクジェットヘッド
を有するインクジェットヘッドユニットを被記録部材に
対して相対的に走査させながら被記録部材に向けてイン
クを吐出し、各ラインを記録する装置に用いられる前記
インクジェットヘッドユニットを調整する方法であっ
て、前記複数のインクジェットヘッドの相対的な位置ズ
レを検出する位置ズレ検出工程と、前記複数のインクジ
ェットヘッドの前記走査方向に対する傾き角度を検出す
るする角度検出工程と、前記位置ずれ検出工程と前記角
度検出工程において得られた検出結果に基づいて前記イ
ンクジェットヘッドユニットを調整する調整工程とを具
備することを特徴としている。
ッドユニットの調整方法において、前記位置ズレ検出工
程と前記角度検出工程では、前記複数のインクジェット
ヘッドから吐出されたインクが被描画部材上に形成する
所定の調整用描画パターンをカメラで撮像し、該カメラ
により撮像された前記調整用描画パターンの像から前記
複数のインクジェットヘッドの相対位置ズレと前記走査
方向に対する傾き角度とを演算することを特徴としてい
る。
ッドユニットの調整方法において、前記カメラはライン
センサカメラであり、前記位置ズレ検出工程と前記角度
検出工程では、前記ラインセンサカメラを前記被描画部
材に対して相対的に走査させて前記調整用描画パターン
を撮像することを特徴としている。
ッドユニットの調整方法において、前記インクジェット
ヘッドユニットは、カラーフィルタ基板にインクを吐出
して各画素列を着色し、カラーフィルタを製造するのに
用いられることを特徴としている。
ドユニットの調整方法は、複数のノズルを有するインク
ジェットヘッドを備えるインクジェットヘッドユニット
を被記録部材に対して相対的に走査させながら被記録部
材に向けてインクを吐出し、各ラインを記録する装置に
用いられる前記インクジェットヘッドユニットを調整す
る方法であって、前記複数のノズルの吐出量のバラつき
を測定する測定工程と、該測定工程において測定された
前記複数のノズルの吐出量のバラつきのデータに基づい
て、前記複数のノズルの吐出量のバラつきを補正するデ
ータを作成する演算工程とを具備することを特徴として
いる。
ッドユニットの調整方法において、前記測定工程では、
前記インクジェットヘッドユニットにより所定の被描画
部材上に描画された測定用描画パターンをカメラにより
撮像することを特徴としている。
ッドユニットの調整方法において、前記インクジェット
ヘッドユニットは、カラーフィルタ基板にインクを吐出
して各画素列を着色し、カラーフィルタを製造するのに
用いられることを特徴としている。
方法は、複数のノズルを有するインクジェットヘッドを
被記録部材に対して相対的に走査させながら被記録部材
に向けてインクを吐出し、複数回の走査で各ラインを記
録するインクジェット記録方法であって、前記複数のノ
ズルの夫々のインク吐出量を測定する吐出量測定工程
と、該吐出量測定工程において求められた各ノズルのイ
ンク吐出量に基づいて、複数回の走査の夫々において、
前記複数のノズルのうちのどのノズルを使用するかを選
定するノズル選定工程とを具備することを特徴としてい
る。
録方法において、前記吐出量測定工程において求められ
た各ノズルのインク吐出量に基づいて、前記複数回の走
査の回数を決定する走査回数決定工程をさらに具備する
ことを特徴としている。
録方法において、前記ノズル選定工程及び前記走査回数
決定工程においては、前記複数のノズルの前記走査回数
に応じたすべての組み合わせについて吐出量を算出する
シミュレーション計算を行い、吐出量の総量のバラつき
が、各ラインにおいて最少になる組み合わせを選択する
ことを特徴としている。
録方法において、前記インクジェットヘッドは、熱エネ
ルギーを利用してインクを吐出するヘッドであって、イ
ンクに与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギ
ー発生体を備えることを特徴としている。
録方法において、前記インクジェットヘッドにより、カ
ラーフィルタ基板にインクを吐出して各画素列を着色
し、カラーフィルタを製造することを特徴としている。
装置は、複数のノズルを有するインクジェットヘッドを
被記録部材に対して相対的に走査させながら被記録部材
に向けてインクを吐出し、複数回の走査で各ラインを記
録するインクジェット記録装置であって、前記複数のノ
ズルの夫々のインク吐出量を測定する吐出量測定手段
と、該吐出量測定手段において求められた各ノズルのイ
ンク吐出量に基づいて、複数回の走査の夫々において、
前記複数のノズルのうちのどのノズルを使用するかを選
定するノズル選定手段とを具備することを特徴としてい
る。
録装置において、前記吐出量測定手段において求められ
た各ノズルのインク吐出量に基づいて、前記複数回の走
査の回数を決定する走査回数決定手段をさらに具備する
ことを特徴としている。
録装置において、前記ノズル選定手段及び前記走査回数
決定手段においては、前記複数のノズルの前記走査回数
に応じたすべての組み合わせについて吐出量を算出する
シミュレーション計算を行い、吐出量の総量のバラつき
が、各ラインにおいて最少になる組み合わせを選択する
ことを特徴としている。
録装置において、前記インクジェットヘッドは、熱エネ
ルギーを利用してインクを吐出するヘッドであって、イ
ンクに与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギ
ー発生体を備えることを特徴としている。
録装置において、前記インクジェットヘッドにより、カ
ラーフィルタ基板にインクを吐出して各画素列を着色
し、カラーフィルタを製造することを特徴としている。
複数のノズルを有するインクジェットヘッドを基板に対
して相対的に走査させながら基板に向けてインクを吐出
し、複数回の走査で各画素を着色することにより製造さ
れたカラーフィルタであって、前記複数のノズルの夫々
のインク吐出量を測定し、求められた各ノズルのインク
吐出量に基づいて、複数回の走査の夫々において、前記
複数のノズルのうちのどのノズルを使用するかを選定
し、着色されたことを特徴としている。
ノズルを有するインクジェットヘッドを基板に対して相
対的に走査させながら基板に向けてインクを吐出し、複
数回の走査で各画素を着色することにより製造されたカ
ラーフィルタを備えた表示装置であって、前記複数のノ
ズルの夫々のインク吐出量を測定し、求められた各ノズ
ルのインク吐出量に基づいて、複数回の走査の夫々にお
いて、前記複数のノズルのうちのどのノズルを使用する
かを選定し、着色されたカラーフィルタと、光量を可変
とする光量可変手段とを一体に備えることを特徴として
いる。
置は、複数のノズルを有するインクジェットヘッドを基
板に対して相対的に走査させながら基板に向けてインク
を吐出し、複数回の走査で各画素を着色することにより
製造されたカラーフィルタを有する表示装置を備えた装
置であって、前記複数のノズルの夫々のインク吐出量を
測定し、求められた各ノズルのインク吐出量に基づい
て、複数回の走査の夫々において、前記複数のノズルの
うちのどのノズルを使用するかを選定し、着色されたカ
ラーフィルタと、光量を可変とする光量可変手段とを一
体に備える表示装置と、該表示装置に画像信号を供給す
る画像信号供給手段とを具備することを特徴としてい
る。
ドユニットの調整装置は、複数のノズルを有する複数の
インクジェットヘッドを備えるインクジェットヘッドユ
ニットを被記録部材に対して相対的に走査させながら被
記録部材に向けてインクを吐出し、各ラインを記録する
装置に用いられる前記インクジェットヘッドユニットを
調整する装置であって、前記複数のインクジェットヘッ
ドの相対的な位置ズレを検出する位置ズレ検出手段と、
前記複数のインクジェットヘッドの前記走査方向に対す
る傾き角度を検出するする角度検出手段と、前記複数の
ノズルの吐出量のバラつきを測定する測定手段と、該測
定手段により測定された前記複数のノズルの吐出量のバ
ラつきのデータに基づいて、前記複数のノズルの吐出量
のバラつきを補正するデータを作成する演算手段とを具
備することを特徴としている。
ッドユニットの調整装置において、前記インクジェット
ヘッドユニットは、カラーフィルタ基板にインクを吐出
して各画素列を着色し、カラーフィルタを製造するのに
用いられることを特徴としている。
ドユニットの調整方法は、複数のノズルを有する複数の
インクジェットヘッドを備えるインクジェットヘッドユ
ニットを被記録部材に対して相対的に走査させながら被
記録部材に向けてインクを吐出し、各ラインを記録する
装置に用いられる前記インクジェットヘッドユニットを
調整する方法であって、前記複数のインクジェットヘッ
ドの相対的な位置ズレを検出する位置ズレ検出工程と、
前記複数のインクジェットヘッドの前記走査方向に対す
る傾き角度を検出するする角度検出工程と、前記複数の
ノズルの吐出量のバラつきを測定する測定工程と、該測
定手段により測定された前記複数のノズルの吐出量のバ
ラつきのデータに基づいて、前記複数のノズルの吐出量
のバラつきを補正するデータを作成する演算工程とを具
備することを特徴としている。
ッドユニットの調整方法において、前記インクジェット
ヘッドユニットは、カラーフィルタ基板にインクを吐出
して各画素列を着色し、カラーフィルタを製造するのに
用いられることを特徴としている。
ドユニットは、複数のインクジェットヘッドを備えるイ
ンクジェットヘッドユニットあって、前記複数のインク
ジェットヘッドの相対位置を調整する位置調整手段と、
前記複数のインクジェットヘッドの傾き角度を調整する
角度調整手段とを具備することを特徴としている。
ッドユニットにおいて、前記インクジェットヘッドは、
熱エネルギーを利用してインクを吐出するヘッドであっ
て、インクに与える熱エネルギーを発生するための熱エ
ネルギー発生体を備えることを特徴としている。
について、添付図面を参照して詳細に説明する。
形態の構成を示す概略図である。
台51上に配置されたXYθステージ、53はXYθス
テージ52上にセットされたカラーフィルタ基板、54
はカラーフィルタ基板53上に形成されるカラーフィル
タ、55はカラーフィルタ54の着色を行うR(赤),
G(緑),B(青)の各インクジェットヘッドとそれら
を支持するヘッドマウント55aとからなるヘッドユニ
ット、58はカラーフィルタ製造装置90の全体動作を
制御するコントローラ、59はコントローラの表示部で
あるところのティーチングペンダント(パソコン)、6
0はティーチングペンダント59の操作部であるところ
のキーボードを示している。ヘッドユニット55は、カ
ラーフィルタ製造装置90の支持部90aに対して着脱
自在に、且つ水平面内で回動角度を調整可能に装着され
ている。
コントローラの構成図である。59は制御コントローラ
58の入出力手段であるティーチングペンダント、62
は製造の進行状況及びヘッドの異常の有無等の情報を表
示する表示部、60はカラーフィルタ製造装置90の動
作等を指示する操作部(キーボード)である。
動作を制御するところのコントローラ、65はティーチ
ングペンダント59とのデータの受け渡しを行うインタ
フェース、66はカラーフィルタ製造装置90の制御を
行うCPU、67はCPU66を動作させるための制御
プログラムを記憶しているROM、68は生産情報等を
記憶するRAM、70はカラーフィルタの各画素内への
インクの吐出を制御する吐出制御部、71はカラーフィ
ルタ製造装置90のXYθステージ52の動作を制御す
るステージ制御部、90はコントローラ58に接続さ
れ、その指示に従って動作するカラーフィルタ製造装置
を示している。
装置90に使用されるインクジェットヘッドIJHの構
造を示す図である。図1では、ヘッドユニット55内に
おいて、インクジェットヘッドIJHはR,G,Bの3色
に対応して3個設けられているが、これらの3個のヘッ
ドは夫々同一の構造であるので、図3にはこれらの3個
のヘッドのうちの1つの構造を代表して示している。
Hは、インクを加熱するための複数のヒータ102が形
成された基板であるヒータボード104と、このヒータ
ボード104の上にかぶせられる天板106とから概略
構成されている。天板106には、複数の吐出口108
が形成されており、吐出口108の後方には、この吐出
口108に連通するトンネル状の液路110が形成され
ている。各液路110は、隔壁112により隣の液路と
隔絶されている。各液路110は、その後方において1
つのインク液室114に共通に接続されており、インク
液室114には、インク供給口116を介してインクが
供給され、このインクはインク液室114から夫々の液
路110に供給される。
各液路110に対応した位置に各ヒータ102が来る様
に位置合わせされて図3の様な状態に組み立てられる。
図3においては、2つのヒータ102しか示されていな
いが、ヒータ102は、夫々の液路110に対応して1
つずつ配置されている。そして、図3の様に組み立てら
れた状態で、ヒータ102に所定の駆動パルスを供給す
ると、ヒータ102上のインクが沸騰して気泡を形成
し、この気泡の体積膨張によりインクが吐出口108か
ら押し出されて吐出される。従って、ヒータ102に加
える駆動パルスを制御、例えば電力の大きさを制御する
ことにより気泡の大きさを調整することが可能であり、
吐出口から吐出されるインクの体積を自在にコントロー
ルすることができる。
変化させてインクの吐出量を制御する方法を説明するた
めの図である。
するために、ヒータ102に2種類の定電圧パルスを印
加する様になされている。2つのパルスとは、図4に示
す様にプレヒートパルスとメインヒートパルス(以下、
単にヒートパルスという)である。プレヒートパルス
は、実際にインクを吐出するに先立ってインクを所定温
度に暖めるためのパルスであり、インクを吐出するため
に必要な最低のパルス幅t5 よりも短い値に設定されて
いる。従って、このプレヒートパルスによりインクが吐
出されることはない。プレヒートパルスをヒータ102
に加えるのは、インクの初期温度を、一定の温度にまで
上昇させておくことにより、後に一定のヒートパルスを
印加したときのインク吐出量を常に一定にするためであ
る。また、逆にプレヒートパルスの長さを調節すること
により、予めインクの温度を調節しておき、同じヒート
パルスが印加された場合でも、インクの吐出量を異なら
せることも可能である。また、ヒートパルスの印加に先
立ってインクを暖めておくことにより、ヒートパルスを
印加した時のインク吐出の時間的な立ち上がりを早めて
応答性を良くする働きも持っている。
出させるためのパルスであり、上記のインクを吐出する
ために必要な最低のパルス幅t5 よりも長く設定されて
いる。ヒータ102が発生するエネルギーは、ヒートパ
ルスの幅(印加時間)に比例するものであるため、この
ヒートパルスの幅を調節することにより、ヒータ102
の特性のばらつきを調整することが可能である。
の間隔を調整して、プレヒートパルスによる熱の拡散状
態を制御することによってもインクの吐出量を調整する
ことが可能となる。
量は、プレヒートパルスとヒートパルスの印加時間を調
節することによって制御することも可能であるし、また
プレヒートパルスとヒートパルスの印加間隔を調節する
ことによっても可能である。従って、プレヒートパルス
及びヒートパルスの印加時間やプレヒートパルスとヒー
トパルスの印加間隔を必要に応じて調整することによ
り、インクの吐出量やインクの吐出の印加パルスに対す
る応答性を自在に調節することが可能となる。
具体的に説明する。
108a,108b,108cが、同じエネルギーを加
えた時のインクの吐出量が異なっている場合について説
明する。詳しくは、一定温度で、一定エネルギーを印加
したときに、ノズル108aのインク吐出量が36pl
(ピコリットル)、ノズル108bのインク吐出量が4
0pl、ノズル108cのインク吐出量が40plであ
り、ノズル108aに対応するヒータ102a及びノズ
ル108bに対応するヒータ102bの抵抗値が200
Ω、ノズル108cに対応するヒータ102cの抵抗値
が210Ωであるものとする。そして、それぞれのノズ
ル108a,108b,108cの吐出量を全て40p
lに合わせたいものとする。
08cの吐出量を同じ量に調整するためには、プレヒー
トパルスとヒートパルスの幅を調整すれば良いのである
が、このプレヒートパルスとヒートパルスの幅の組み合
わせには種々のものが考えられる。ここでは、ヒートパ
ルスにより発生するエネルギーの量を3つのノズルで同
じになる様に設定し、吐出量の調整は、プレヒートパル
スの幅を調整することにより行なうものとする。
ノズル108bのヒータ102bの抵抗値は同じ200
Ωであるので、ヒートパルスにより発生するエネルギー
を同じにするには、ヒータ102a,102bに同じ幅
の電圧パルスを印加すればよい。ここでは、電圧パルス
の幅を前述したt5 よりも長いt3 に設定する。一方、
ノズル108aと108bとは、同じエネルギーを加え
た時の吐出量が、36plと40plと異なるため、ノ
ズル108aの吐出量を多くするために、ヒータ102
aには、ヒータ102bのプレヒートパルスの幅t1 よ
りも長いt2 のプレヒートパルスを加える。このように
すれば、ノズル108aと108bの吐出量を同じ40
plにそろえることができる。
抵抗値は、他の2つのヒータ102a,102bの抵抗
値よりも高い210Ωであるため、ヒータ102cか
ら、他の2つのヒータと同じエネルギーを発生させるた
めには、ヒートパルスの幅を長くする必要がある。その
ため、ここでは、ヒートパルスの幅を前述したt3 より
も長いt4 に設定している。また、プレヒートパルスの
幅に関しては、一定エネルギーを加えた時のノズル10
8bと108cの吐出量が同じであるため、ヒータ10
2bと同じにすればよく、t1 の幅のプレヒートパルス
を加える。
を加えた時のインク吐出量の異なる3つのノズル108
a,108b,108cから同じ量のインクを吐出させ
ることができる。また、同じ手法により、インクの吐出
量を意識的に異ならせることも可能である。なお、プレ
ヒートパルスを利用するのは、ノズルごとの吐出のバラ
つきを低減するためである。
の例を示した図である。
にガラス基板が用いられるが、液晶用カラーフィルタと
しての透明性、機械的強度等の必要特性を有するもので
あればガラス基板に限定されるものではない。
ブラックマトリクス2を備えたガラス基板1を示す。ま
ず、ブラックマトリクス2の形成された基板1上に光照
射又は光照射と加熱により硬化可能であり且つインク受
容性を有する樹脂組成物を塗布し、必要に応じてプリベ
ークを行って樹脂層3’を形成する(図5(b))。樹
脂層3’の形成には、スピンコート、ロールコート、バ
ーコート、スプレーコート、ディップコート等の塗布方
法を用いることができ、特に限定されるものではない。
れる部分の樹脂層をフォトマスク4’を使用して予めパ
ターン露光を行うことにより樹脂層の一部を硬化させて
インクを吸収しない部位5’(非着色部位)を形成し
(図5(c))、その後インクジェットヘッドを用いて
R、G、Bの各色を一度に着色し(図5(d))、必要
に応じてインクの乾燥を行う。
ク4’としては、ブラックマトリクスによる遮光部分を
硬化させるための開口部を有するものを使用する。この
際、ブラックマトリクスに接する部分での着色剤の色抜
けを防止するために、比較的多くのインクを付与するこ
とが必要である。そのためにブラックマトリクスの(遮
光)幅よりも狭い開口部を有するマスクを用いることが
好ましい。
染料系又は顔料系共に用いることが可能であり、また液
状インク、ソリッドインク共に使用可能である。
しては、インク受容性を有し、且つ光照射と加熱の少な
くとも一方の処理により硬化し得るものであればいずれ
でも使用可能であり、樹脂としては例えばアクリル系樹
脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ヒドロキシプロピル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロースなどのセルロース
誘導体あるいはその変性物等が挙げられる。
橋反応を進行させるために光開始剤(架橋剤)を用いる
ことも可能である。光開始剤としては、重クロム酸塩、
ビスアジド化合物、ラジカル系開始剤、カチオン系開始
剤、アニオン系開始剤等が使用可能である。またこれら
の光開始剤を混合して、あるいは他の増感剤と組み合わ
せて使用することもできる。更にオニウム塩などの光酸
発生剤を架橋剤として併用することも可能である。な
お、架橋反応をより進行させるために光照射の後に熱処
理を施してもよい。
熱性、耐水性等に優れており、後工程における高温ある
いは洗浄工程に十分耐え得るものである。
ては、エネルギー発生素子として電気熱変換体を用いた
バブルジェットタイプ、あるいは圧電素子を用いたピエ
ゾジェットタイプ等が使用可能であり、着色面積及び着
色パターンは任意に設定することができる。
スが形成された例を示しているが、ブラックマトリクス
は、硬化可能な樹脂組成物層を形成後、あるいは着色後
に樹脂層上に形成されたものであっても特に問題はな
く、その形態は本例に限定されるものではない。また、
その形成方法としては、基板上にスパッタもしくは蒸着
により金属薄膜を形成し、フォトリソ工程によりパター
ニングすることが好ましいが、これに限定されるもので
はない。
射及び熱処理を行って硬化可能な樹脂組成物を硬化させ
(図5(e))、必要に応じて保護層8を形成(図5
(f)する。なお、図中hνは光の強度を示し、熱処理
の場合は、hνの光の代わりに熱を加える。保護層8と
しては、光硬化タイプ、熱硬化タイプあるいは光熱併用
タイプの第2の樹脂組成物を用いて形成するか、あるい
は無機材料を用いて蒸着またはスパッタによって形成す
ることができ、カラーフィルタとした場合の透明性を有
し、その後のITO形成プロセス、配向膜形成プロセス
等に十分耐えうるものであれば使用可能である。
カラー液晶表示装置30の基本構成を示す断面図であ
る。
ィルタ基板1と対向基板21を合わせこみ、液晶化合物
18を封入することにより形成される。液晶表示装置の
一方の基板21の内側に、TFT(Thin Film Transisto
r)(不図示)と透明な画素電極20がマトリックス状に
形成される。また、もう一方の基板1の内側には、画素
電極に対向する位置にRGBの色材が配列するようカラ
ーフィルタ54が設置され、その上に透明な対向電極
(共通電極)16が一面に形成される。ブラックマトリ
クス2は、通常カラーフィルター基板1側に形成され
る。さらに、両基板の面内には配向膜19が形成されて
おり、これをラビング処理することにより液晶分子を一
定方向に配列させることができる。また、それぞれのガ
ラス基板の外側には偏光板11,22が接着されてお
り、液晶化合物18は、これらのガラス基板の間隙(2
〜5μm程度)に充填される。また、バックライトとし
ては蛍光灯(不図示)と散乱板(不図示)の組み合わせ
が一般的に用いられており、液晶化合物をバックライト
光の透過率を変化させる光シャッターとして機能させる
ことにより表示を行うこのような液晶表示装置を情報処
理装置に適用した場合の例を図7乃至図9を参照して説
明する。
ッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ装置、複
写装置としての機能を有する情報処理装置に適用した場
合の概略構成を示すブロック図である。
御部で、マイクロプロセッサ等のCPUや各種I/Oポ
ートを備え、各部に制御信号やデータ信号等を出力した
り、各部よりの制御信号やデータ信号を入力して制御を
行っている。1802はディスプレイ部で、この表示画
面には各種メニューや文書情報及びイメージリーダ18
07で読み取ったイメージデータ等が表示される。18
03はディスプレイ部1802上に設けられた透明な感
圧式のタッチパネルで、指等によりその表面を押圧する
ことにより、ディスプレイ部1802上での項目入力や
座標位置入力等を行うことができる。
源部で、音楽エディタ等で作成された音楽情報をメモリ
部1810や外部記憶装置1812にデジタルデータと
して記憶しておき、それらメモリ等から読み出してFM
変調を行うものである。FM音源部1804からの電気
信号はスピーカ部1805により可聴音に変換される。
プリンタ部1806はワードプロセッサ、パーソナルコ
ンピュータ、ファクシミリ装置、複写装置の出力端末と
して用いられる。
入力するイメージリーダ部で、原稿の搬送経路中に設け
られており、ファクシミリ原稿や複写原稿の他各種原稿
の読取りを行う。
取った原稿データのファクシミリ送信や、送られてきた
ファクシミリ信号を受信して復号するファクシミリ(F
AX)の送受信部であり、外部とのインタフェース機能
を有する。1809は通常の電話機能や留守番電話機能
等の各種電話機能を有する電話部である。
ャープログラム及びその他のアプリケーションプログラ
ム等や文字フォント及び辞書等を記憶するROMや、外
部記憶装置1812からロードされたアプリケーション
プログラムや文書情報、さらにはビデオRAM等を含む
メモリ部である。
力するキーボード部である。
ィスク等を記憶媒体とする外部記憶装置で、この外部記
憶装置1812には文書情報や音楽あるいは音声情報、
ユーザのアプリケーションプログラム等が格納される。
観図である。
用したフラットパネルディスプレイで、各種メニューや
図形情報及び文書情報等を表示する。このディスプレイ
1901上ではタッチパネル1803の表面は指等で押
圧することにより座標入力や項目指定入力を行うことが
できる。1902は装置が電話機として機能するときに
使用されているハンドセットである。キーボード190
3は本体と着脱可能にコードを介して接続されており、
各種文書機能や各種データ入力を行うことができる。ま
た、このキーボード1903には各種機能キー1904
等が設けられている。1905は外部記憶装置1812
へのフロッピーディスクの挿入口である。
取られる原稿を載置する用紙載置部で、読取られた原稿
は装置後部より排出される。またファクシミリ受信等に
おいては、インクジェットプリンタ1907よりプリン
トされる。
タやワードプロセッサとして機能する場合、キーボード
部1811から入力された各種情報が制御部1801に
より所定のプログラムに従って処理され、プリンタ部1
806に画像として出力される。
場合、通信回線を介してFAX送受信部1808から入
力したファクシミリ情報が制御部1801により所定の
プログラムに従って受信処理され、プリンタ部1806
に受信画像として出力される。
ージリーダ部1807によって原稿を読取り、読取られ
た原稿データが制御部1801を介してプリンタ部18
06に複写画像として出力される。なお、ファクシミリ
装置の受信機として機能する場合、イメージリーダ部1
807によって読取られた原稿データは、制御部180
1により所定のプログラムに従って送信処理された後、
FAX送受信部1808を介して通信回線に送信され
る。
ようにインクジェットプリンタを本体に内蔵した一体型
としてもよく、この場合は、よりポータブル性を高める
ことが可能となる。同図において、図8と同一機能を有
する部分には、対応する符号を付す。
を軽減する代表的な2つの方法について説明する。
ルを有するインクジェットヘッドIJHの各ノズル間の
インク吐出量の差を補正する方法(以下ビット補正と呼
ぶ)を示した図である。
ヘッドIJHの例えば3つのノズルであるノズル1,ノ
ズル2,ノズル3からインクを所定の基板上に吐出さ
せ、夫々のノズルから吐出されるインクが基板P上に形
成するインクドットの大きさあるいは濃度を測定し、各
ノズルからのインク吐出量を測定する。このとき、各ノ
ズルのヒータに加えるヒートパルス(図4参照)を一定
幅とし、既に説明したようにプレヒートパルス(図4参
照)の幅を変化させる。これにより図11に示すような
プレヒートパルス幅(図11に加熱時間として示す)と
インク吐出量の関係を示す曲線が得られる。ここで、例
えば、各ノズルからのインク吐出量を全て20ngに統
一したいとすると、図11に示す曲線から、ノズル1に
加えるプレヒートパルスの幅は1.0μs、ノズル2で
は0.5μs、ノズル3では0.75μsであることがわ
かる。従って、各ノズルのヒータに、これらの幅のプレ
ヒートパルスを加えることにより、図12に示すように
各ノズルからのインク吐出量を全て20ngに揃えるこ
とができる。このようにして、各ノズルからのインク吐
出量を補正することをビット補正と呼ぶ。本実施形態で
は、例えばプレヒートパルスの幅を4段階に変化させ、
約30%の補正幅を実現している。また補正の分解能は
2〜3%である。
ノズルからのインク吐出密度を調整することにより、イ
ンクジェットヘッドの走査方向の濃度ムラを補正する方
法(以下シェーディング補正と呼ぶ)を示す図である。
ットヘッドのノズル3のインク吐出量を基準としたとき
に、ノズル1のインク吐出量が−10%、ノズル2のイ
ンク吐出量が+20%であったとする。このとき、イン
クジェットヘッドIJHを走査させながら、図14に示
すように、ノズル1のヒータには基準クロックの9回に
1回ずつヒートパルスを加え、ノズル2のヒータには基
準クロックの12回に1回ずつヒートパルスを加え、ノ
ズル3のヒータには基準クロックの10回に1回ずつヒ
ートパルスを加える。このようにすることにより、走査
方向のインク吐出数を各ノズル毎に変化させ、図15に
示すようにカラーフィルタの画素内の走査方向のインク
密度を一定にすることができ、各画素の濃度ムラを防止
することができる。このようにして、走査方向のインク
吐出密度を補正することをシェーディング補正と呼ぶ。
本実施形態では、この補正により約40%の補正幅を実
現している。
様にヘッドユニット55がカラーフィルタ製造装置に対
して着脱自在に、かつ水平面内での回動角度を調整可能
に装着されている。そして、ヘッドユニット55内の
R,G,Bの各インクジェットヘッドの調整をカラーフィ
ルタ製造装置90とは別体に設けられた調整装置で行
い、この調整装置で調整されたヘッドユニット55をカ
ラーフィルタ製造装置90に装着し、水平面内の回動角
度のみを調整する。これにより、ヘッドユニット55
を、カラーフィルタ製造装置90に装着して簡単な調整
を行うだけで、他の調整作業を行うことなく、すぐにカ
ラーフィルタの着色を開始することが出来る。このよう
に、ヘッドユニット55の調整を別に設けられた調整装
置で行うことにより、ヘッドの調整をカラーフィルタ製
造装置90に装着したままの状態で行う場合に比較し
て、ごみの発生を防止することができるとともに、カラ
ーフィルタ製造装置90をヘッドの調整のために停止さ
せる時間が必要なくなるので、装置の稼働率を向上させ
ることが出来る。また、特にカラーフィルタの製造にお
いては、カラーフィルタ基板1にゴミが付着するとその
ゴミを介して隣の異なる色の画素列のインクが混ざり混
色が起こることが本願発明者等の検討により見出され、
ゴミの発生を抑制することが良質なカラーフィルタを製
造する上で非常に重要であることが分かった。そのた
め、カラーフィルタの製造は、例えばクラス100以下
のクリーン環境内で行われることが望ましく、上記の様
にヘッドユニット55の調整を別装置で行うことは、ゴ
ミの発生を防いで良質なカラーフィルタを製造する上で
きわめて有効である。なお、クリーン度100とは、米
国連邦規格209に規定されているものであり、概略的
には1リットルの体積中に粒径0.5μm以上の粒子が
3.5個存在するクリーン度を示すものである。
の調整装置について説明するのであるが、その前にヘッ
ドユニット55の構造について説明する。
本のノズルを持つマルチノズルタイプのインクジェット
ヘッドを複数本用い、それらをヘッドマウント55aで
支持して構成されている。
の取り付け角度を同時に変える機構と、ヘッド個別に副
走査方向に位置を調整できる機構を有している。
を着色する場合、基本的には、一定の間隔(ピッチ)で
複数個のノズルを有するマルチノズルヘッドを用いて、
画素ピッチに合うノズルを使用して主走査方向に着色し
て、次に副走査方向にヘッドまたは基板を移動させて、
続いて主走査方向の着色を繰り返す。
トヘッドの場合、ノズルのピッチの方が画素のピッチよ
り細かいため、何本かおきのノズルを使用して着色する
ことになる。また、画素のピッチとノズルのピッチの倍
数が合わない場合は、インクジェットヘッドの角度を主
走査方向に垂直ではなくある角度をつけて画素のピッチ
に合わせるようにセットする。
ヘッドを同時に回転させる機構と、このヘッドの角度を
微調整する機構とを設けることにより画素ピッチとイン
クジェットヘッドの使用ノズルのピッチを効率良く合わ
せることが可能となる。
走査方向に微動できる機構を設けることにより、複数の
ヘッドのノズル位置を、カラーフィルタの画素の所望の
位置に合わせることが可能となる。
成を示した斜視図であり、図17は図16を上側から見
た平面図である。
04b,204cはそれぞれマルチノズルのインクジェ
ットヘッドであり、通常はR(赤)用ヘッド204a、
G(緑)用ヘッド204b、B(青)用ヘッド204c
の3本のインクジェットヘッドを装着できるようになっ
ている。205はノズル(ノズルはインクジェットヘッ
ドの下面にあるので、実際は図17では見えないが説明
の便宜上実線で示してある)であり、複数のノズルがヘ
ッドの長手方向に同一ピッチで並んでいる。インクジェ
ットヘッド204a,204b,204cは、その一端部
をホルダ208a,208b,208cに夫々支持されて
おり、これらのホルダはヘッドマウント55aに固定さ
れた回転軸206a,206b,206cを中心にヘッド
マウント55aに対して水平面内で回動可能に支持され
ている。また、インクジェットヘッド204a,204
b,204cは、その他端部をホルダ210a,210
b,210cに支持されており、これらのホルダはスラ
イド部材214に対して回転軸212a,212b,21
2cを中心に水平面内で回動可能に支持されている。な
お、回転軸212a,212b,212cは、偏芯軸から
なっており、その頭部のすり割り部212a1,212b
1,212c1(212c1のみ不図示)を回転させること
により、ホルダ210a,210b,210cを、スライ
ド部材214に対して矢印I方向に微動させることが出
来る様になされている。これにより各インクジェットヘ
ッド204a,204b,204cの回動角度を夫々独立
に微調整することが出来る。スライド部材214は、ヘ
ッドマウント55aに対してX方向及びY方向に移動可
能に支持されており、バネ216により矢印A方向に付
勢されている。ヘッドマウント55aのバネ216と反
対側の位置には、微動ネジ218が設けられており、こ
の微動ネジ218を回転させることにより、スライド部
材216がX方向に移動される。これにより、3つのイ
ンクジェットヘッド204a,204b,204cを図1
7に破線で示す位置に対して(Y軸に対して)任意の角
度θだけ同時に傾けることができ、走査方向に対する傾
きが調整される。また、偏芯軸212a,212b,21
2cを回転させることにより、各ヘッドの傾き角を夫々
独立に微調整することが出来る。また、ホルダ210
a,210b,210c内には圧縮バネ220a,220
b,220cが設けられており、インクジェットヘッド
204a,204b,204cを図中右方向に付勢してい
る。一方、ホルダ208a,208b,208cには、圧
縮バネ220a,220b,220cに対向して微動ネジ
222a,222b,222cが設けられており、この微
動ネジを回転させることにより、各インクジェットヘッ
ドを矢印B方向(副走査方向)に位置調整することがで
きる。
206a,206b,206cを結ぶ直線が同一方向にな
るようにヘッドマウント55aを調整装置にセットする
と、調整のとき便利である。
206a,206b,206cを中心として、複数のヘッ
ドを同時に回転させて、所望のノズル(着色用のノズ
ル)のピッチと画素のピッチを合わせるようにヘッドの
角度θを調整する。また、各ヘッドの相対角度の微小な
ずれを偏芯軸212a,212b,212cを回転させて
調整する。このとき、ノズルピッチをa(μm)とし、
画素ピッチをb(μm)とすると、b=na・cosθ
(但し、nは正の整数)を満たすような角度θだけヘッ
ドを傾ける。次に、微調整ネジ222a,222b,22
2cを調整して、ノズルの位置をR,G,Βのそれぞれの
画素パターンの位置に合わせ込む。
整を行うための調整装置300の構成を示す平面図であ
り、図19は、図18を右方向から見た側面図である。
上には、X方向に延びるXスライドガイド306が載置
されている。Xスライドガイド306上には、Y方向に
延びるYスライドガイド308がX方向にスライド自在
に支持されており、Yスライドガイド308は不図示の
駆動機構によりXスライドガイド306上でX方向にス
ライド駆動される。Yスライドガイド308上には、ヘ
ッド調整のためにインクが吐出されるガラス基板302
を載置したテーブル304が、Y方向にスライド自在に
支持されている。テーブル302は、不図示の駆動機構
によりYスライドガイド308上でY方向にスライド駆
動される。結果として、テーブル304すなわちガラス
基板302が、不図示の基台に対してXY方向に2次元
的に移動駆動されることとなる。
に示す様に、ヘッドユニット55が、調整装置300の
ヘッド支持支柱312に装着された状態で配置される。
また、ヘッドユニット55の側方には、ガラス基板30
2に描画されたインクドットを読み取るためのラインセ
ンサカメラ310が配置されている。
は、インクジェットヘッド204a,204b,204c
の各インク吐出ノズルからインクを吸引してノズルの吐
出不良の回復を図るための回復ユニット314が配置さ
れている。
ヘッドユニット55の調整手順について以下説明する。
体的な流れを示すフローチャートである。このフローチ
ャートを参照してヘッドユニットの調整手順の全体的な
流れについて説明し、各ステップの詳細な内容について
は後述する。
別、精度調整等の済んだヘッドを複数個組み込んだイン
クジェットヘッドユニット55を調整装置300のヘッ
ド支持支柱312に装着する(ステップS1)。
ドの駆動電圧の調整を行なう(K値調整)。この調整
は、図4のVopの電圧を徐々に大きくし、吐出を行なわ
せ、吐出を開始するスレッシュホールド電圧の定数倍の
設定を行なうことである。本実験においては、個体差が
あるが、約24V〜26Vに設定した(ステップS
2)。
ドの吐出の初期不安定領域をなくすためのエージング動
作を一定時間行なう。本実験においては、6×106発
の吐出を全ノズルについて行なった(ステップS3)。
4a,204b,204cによりガラス基板302上に各
ヘッドの角度調整及び相対位置調整のためのパターンを
描画し(ステップS4)、そのパターンをラインセンサ
カメラ310で読み取って、読み取ったパターンから得
られるデータに基づいて各ヘッドの傾き角度及び相対位
置の調整を行う(ステップS5)。
にヘッドの夫々のノズルのインク吐出量を検出するため
のパターンを描画し、そのパターンをラインセンサカメ
ラ310で読み取って、そのパターンの濃度から夫々の
ノズルのインク吐出量を検出する(ステップS6)。
あった場合には、各ノズル毎に描画を行ったときの描画
パターンの濃度を合わせるために、インクの吐出密度の
データ、すなわち前述したシェーディング補正を行うた
めのデータを各ノズル毎に作成する。そして、作成され
たシェーディング補正データに基づいてシェーディング
補正を行なって描画を行ない、描画パターンの濃度差
(走査方向の単位長さあたりのインク吐出総量に対応す
る)を確認する(ステップS7)。
トパルスの長さを変えた場合(前述したbit補正の手
法を用いる)の各ノズル毎のインク吐出量の変化の程度
を測定する(ステップS8)。
ンク吐出量のデータと、ステップS8で求めたプレヒー
トパルスの長さに対するインク吐出量の変化のデータか
ら、各ノズルのヒータにどれだけの長さのプレヒートパ
ルスを加えれば各ノズルの吐出量が同じになるかという
データを作成する。そして、ステップS7で作成された
シェーディング補正データと今作成されたbit補正デ
ータに基づいてシェーディング補正及びbit補正を行
って描画を行い描画パターンの濃度差(走査方向の単位
長さあたりのインク吐出総量に対応する)を確認する
(ステップS9)。
及びbit補正を行ってもまだノズル毎の描画パターン
に濃度差がある場合には、複数回の走査で1つの画素を
着色する様にして(以下マルチパスと呼ぶ)、各1回の
走査毎に使用するノズルを変更する動作を行う。例え
ば、3回の走査で1つの画素列の着色を完了する場合
は、1回目の走査では第1ノズル、2回目の走査では第
2ノズル、3回目の走査では第3ノズルを使用するとい
った様に、1回の走査毎に使用するノズルを変更する。
この場合、1回目、2回目、3回目の各走査で、何番目
のノズルを使用すれば、画素列毎の濃度差が最も少なく
なるかというシミュレーションを行う。ステップS10
においては、このシミュレーションを行い、各走査にお
いて何番目のノズルを使用するかというデータを作成す
る。
S10で得られたデータに基づいて、実際にカラーフィ
ルタを着色する場合にどのノズルを使用してどのような
パターンでインク吐出を行わせるかを規定する量産用デ
ータを作成する(ステップS11)。
ッドの調整動作の制御は、制御装置330により行われ
る。
を終了する。
ステップにおける詳しい操作手順について説明する。
ヘッドユニット55の微動ネジ218を回転させて、カ
ラーフィルタの画素ピッチにノズルのピッチが概略一致
する様にR,G,Bの各ヘッド204a,204b,204
cを傾けておく。本実施形態においては、例えば、画素
列間のピッチは264μmである。次に、Xスライドガ
イド306を駆動させてステージ304をX方向に移動
させ、ヘッドユニット55をガラス基板302に対して
X方向に相対的に走査させながら、各ヘッド204a,
204b,204cの各ノズルで、例えば走査方向に4
00μmピッチで夫々5個ずつのインクドットをガラス
基板302上に描画する。この描画パターンを示した図
が図21である。
てステージ304をY方向に移動させ、ラインセンサカ
メラ310をガラス基板302に対してY方向に相対的
に走査させながら、上記の描画パターンを読み取る。読
み取った描画パターンを画像処理して、各インクドット
の重心位置を求め、最小二乗近似によりそれらの略重心
を通る直線I1〜I5を求める。そして、それらの直線I
1〜I5とY軸とのなす角θ1〜θ5を求め、それらの平均
値をとって各ヘッド204a,204b,204cとY軸
とのなす角θa,θb,θcとする。また、X方向に並ぶ各
ドットの重心を通る直線から各ヘッドのノズルのY方向
の相対距離db,dcを求める。
プS4で求めたθa,θb,θcが所望の角度となる様に、
各ヘッドの角度微調整用の偏芯軸212a,212b,2
12cを回転させて微調整する。また、各ヘッドのY方
向の相対距離db,dcが所望の距離となる様に、各ヘッ
ドの副走査方向の微調整ネジ222a,222b,222
cを回転させて各ヘッドの位置を微調整する。以上によ
り、各ヘッドの角度調整及び位置調整が終了する。
ノズル毎の吐出量のバラつきの測定定手順(ステップS
6)の詳しい内容を示したものが図22のフローチャー
トである。
02に対してX方向に相対的に走査させながら、各ヘッ
ドの各ノズルからインクを吐出させ、図23に示すよう
な長さ50mm程度のラインパターンを描画させる。こ
のとき、各ノズルのヒータには全て同じパターンのプレ
ヒートパルスとヒートパルスを印加し、bit補正は中
間点(bit補正8)とする(ステップS12)。
基板302に対してY方向に相対的に走査させながら、
ステップS10で描画した各ラインパターンの濃度を測
定する(ステップS13)。
ターンの濃度から各ノズルのインク吐出量を求める(ス
テップS14)。以上により、各ノズルのインク吐出量
のバラつきのデータが得られることとなる。
の濃度からインクの吐出量を求める具体的な方法につい
て説明しておく。
ンの濃度をラインセンサカメラ310により測定する。
このとき、本実施形態においては、ラインパターンは7
0μm程度の幅となるので、ラインパターンのY方向の
重心位置から±40μm程度の範囲の濃度の積算値を測
定する。
ルから任意の条件下で吐出された1回当たりのインク吐
出量を測定する基準となる検量線を求める。なお、ここ
で1回当たりのインク吐出量とは、通常は1滴のインク
の量を指すが、インクは場合によっては滴状にならない
場合もあるので、1滴とは表現せずに1回当たりのイン
ク吐出量という表現にしている。
ようとするインクジェットヘッドの複数のノズルのう
ち、一定条件下での1回の吐出量がなるべく異なる少な
くとも2つ以上のノズルの吐出量を重量法あるいは吸光
度法により求めておく。
異なる4つのノズルの1回あたりの吐出量を予め重量法
を用いて求めた。
が判明した4つのノズルから、吐出量を求めたときと同
じ条件下でインクを吐出させ、これらのインクがガラス
基板302上に形成するインクドットの濃度を測定す
る。このような測定を行うことにより、4つのノズルに
おけるインクの吐出量と、そのインクが形成するインク
ドットの濃度とが1対1に対応した状態で求められるこ
とになる。なお、4ノズルの作るインクドットの濃度デ
ータは描画したドットを50個サンプリングしてその平
均値で求めた。その際の濃度データの標準偏差は平均値
に対して5%以内であった。
インクの1回の吐出量と、そのインクがガラス基板30
2上に形成するインクドットの濃度の関係をグラフ上に
プロットしたものである。図24中で、黒丸で示したも
のが、4つのノズルのインク吐出量とインクドット濃度
を示す点である。この図を見ると、4つの点が略一直線
上にあることがわかる。従って、これら4つの点を通る
直線を引けば、この直線上の点として任意の吐出量に対
するインクドットの濃度が一義的に求められることとな
る。この直線を検量線と呼ぶことにする。
から、検量線を求めるためには、グラフ上に最低2個の
点がプロットできればよい。従って、上記の様に4つの
異なるノズルを使用しなくとも、最低2つのノズルを使
用するだけでも検量線を求めることは可能である。但
し、本実施形態では、検量線を求める上で重量法あるい
は吸光度法によるインク吐出量のデータを使用するた
め、それぞれの測定法の精度はそのまま本実施形態にお
ける吐出量測定の精度に影響する。そのため検量線は3
つ以上のノズルを使用して求めることがより望ましいと
考えられる。また、検量線は使用するインクが変わる毎
に再度求める必要があることは言うまでもない。
の濃度と上記の検量線とから、ラインパターンの濃度に
対応する1つのノズルからの1回あたりのインク吐出量
を求める。なお、本工程で求めようとするインクの吐出
量は、1つのノズルからの1回当りの吐出量であって、
ラインパターンの様に複数のインクの吐出量ではない
が、1回あたりのインクの吐出量を求めるのに、ライン
パターンの濃度を用いても吐出量の測定精度にはほとん
ど影響がないことが、本願発明者等によって実験的に確
認されている。
4b,204cの各ノズルからの1回あたりのインク吐
出量が求められ、各ノズルのインク吐出量のバラつきを
測定することが出来る。
がある場合には、図20のステップS7において、前述
したシェーディング補正を行い、インクの吐出密度を各
ノズル毎に変えることにより濃度ムラを解消する。各ノ
ズルの吐出量のバラツキに基づいて各ノズルのインク吐
出密度をどのように変えれば良いかのデータを作成す
る。このインク吐出密度は、走査方向(X方向)の単位
長さ当たりに着弾するインクの総量が各ノズルで一定に
なる様に決定される。すなわち、1回のインク吐出量が
少ないノズルでは、走査方向へのインク吐出密度を多く
し、1回のインク吐出量が多いノズルでは、走査方向へ
のインク吐出密度を少なくする。このようにして得られ
たデータに基づいて、シェーディング補正を行い、ガラ
ス基板302上に、図23のラインパターンを描画し、
再びラインセンサカメラ310によりラインパターンの
濃度を検出する。
必要な場合はbit補正を行なう。図20のフローチャ
ートにおけるbit補正情報の測定手順(ステップS
8)の詳しい内容を示したものが図25のフローチャー
トである。
プレヒートパルスの幅を16段階(bit補正0〜1
5)に変化させる。そして、このbit補正情報の測定
は、プレヒートパルスの幅を16段階のうちの1段階変
化させるとインクの吐出量がどれだけ変化するかという
情報を各ノズル毎に得るためのものである。
に前のステップS6において図23に示すラインパター
ンを描画しているので、ここでは、ステップS15にお
いて、プレヒートパルスの幅を最も短くした状態(bi
t補正0)で、図23に示すラインパターンを描画す
る。
まで、すなわち最大の長さまで長くした状態(bit補
正15)で、再び図23に示すラインパターンを描画す
る(ステップS16)。このようにbit補正値を増加
させながら描画すると、インクの吐出量が多くなってい
くため、ラインパターンの濃度は次第に濃くなってい
く。
基板302に対して走査させて、bit補正0の場合の
ラインパターンの濃度と、bit補正8の場合のライン
パターンの濃度と、bit補正15の場合のラインパタ
ーンの濃度をそれぞれ読み取る(ステップS17)。そ
して、この濃度情報から、bit補正0の場合と、bi
t補正8の場合と、bit補正15の場合の各ノズルの
インク吐出量を前述した検量線に基づいて求める。
出量の変化の様子が、bit補正0、bit補正8、b
it補正15の3点について求められるので、これらの
3点を通る曲線を最小二乗法により各ノズル毎に求め
る。このようにして求められた曲線に基づけば、bit
補正の1段階の変化に対する吐出量の変化が各ノズル毎
に求められることとなる(ステップS18)。すなわ
ち、この曲線に基づけば、各ノズルのbit補正値を何
段階目、言い換えればプレヒートパルスの幅をどれだけ
の長さにすれば、各ノズルのインク吐出量が同一になる
かが分かるわけである。
に得られているデータに基づいてシェーディング補正を
行なうと共に、上記のbit補正に関するデータに基づ
いてbit補正を行い、図23に示したラインパターン
を再び描画する。そして、このラインパターンの濃度を
再びラインセンサカメラ310で測定する。この段階で
は、ラインパターンの各ラインの濃度は略一定になって
いるはずである。
シェーディング補正及びbit補正の双方を行なった
後、吐出量のランダムな変動の影響を除くためにマルチ
パス描画を行なう場合、前述したマルチパスの描画にお
いて、各1回の走査(1パス)毎に走査方向の1列の画
素を着色するノズルを変更する。図20のステップS1
0では、各走査毎に、何番目のノズルを使用するかとい
うノズルの組み合わせのデータを作成する。このデータ
の作成においては、既にbit補正を行った後の各ノズ
ルのインク吐出量のデータが得られているので、この吐
出量のデータに基づいて、1パス目が1番目のノズルで
2パス目が2番目のノズル、1パス目が1番目のノズル
で2パス目が3番目のノズル、…、1パス目が1番目の
ノズルで2パス目がn番目のノズル、さらに、1パス目
が2番目のノズルで2パス目が3番目のノズル、1パス
目が2番目のノズルで2パス目が4番目のノズル、…、
1パス目が2番目のノズルで2パス目がn番目のノズル
という様に、全てのノズルの組み合わせについてインク
吐出量のシミュレーション計算をコンピュータを用いて
行い、走査方向の単位長さ当りのインク吐出総量の画素
列毎のムラが最も少なくなる様な組み合わせを選択す
る。また、同様に何パスで1つの画素列の着色を行えば
インク吐出総量のムラが最も少なくなるかについても、
上記のシミュレーション計算により求める。ただし、マ
ルチパスにおいては、一律にnノズルおきでmパスとし
てもかなりの効果があるため、固定してもよい。
記のステップS7、ステップS9、ステップS10で得
られたデータに基づいて、カラーフィルタの量産用のイ
ンク吐出方法及び使用ノズルについてのデータを作成す
る。
装置300で得られた量産用データが、カラーフィルタ
の製造装置90に送られるとともに、調整装置300で
走査方向の傾き角度と相対位置が調整されたヘッドユニ
ットが製造装置90に装着され、水平面内の回動角度調
整のみが行われ、実際のカラーフィルタの着色が行われ
る。
クジェットヘッドユニット55を用いてカラーフィルタ
を着色する場合の更なるムラ消しの方法について説明す
る。まず、本実施形態のムラ消しの方法について説明す
る前に、現在行われているマルチパスによるカラーフィ
ルタの着色方法について説明する。
ーフィルタを着色し、1パス毎に使用するノズルを1つ
ずつずらして着色する場合について考える。カラーフィ
ルタの1つの画素列G1と、この画素列を着色する3つ
の隣り合うノズルN1,N2,N3に着目し、例えばノズル
N1の1回の吐出量が10ng(ナノグラム)、ノズル
N2の1回の吐出量が20ng、ノズルN3の1回の吐出
量が40ngという様に吐出量がばらついているものと
する。
を着色する場合、例えば画素列の長さが約200mm
で、ノズルN1では、画素列G1を着色するのに、200
0発のインクが必要であると仮定する。このときの画素
列G1を着色するためのインクの総量は、10(ng)
×2000=20000ngである。通常、シェーディ
ング補正を行う場合、1画素列を着色するインクの総量
が同じになる様にインク吐出密度を設定する。そのた
め、ノズルN2を使用して同じ画素列G1を着色する場合
には、20000(ng)÷20(ng)=1000発
のインクが必要となる。この場合、ノズルN1で画素列
G1を着色する場合の1発毎のインクの間隔は、200
(mm)÷2000(発)=100μmであり、ノズル
N2で着色する場合には、1画素列を着色する弾数がノ
ズルN1の1/2であるため、1発毎のインクの間隔は
200μmとなる。また、同様に、ノズルN3を使用す
る場合には、インクの弾数は、20000ng÷40n
g=500発となり、1発毎のインクの間隔は400μ
mとなる。
のノズルを用いて、1パスで1画素列を着色する場合、
ノズルN1では10ngのインク弾を100μm間隔2
000発吐出し、ノズルN2では20ngのインク弾を
200μm間隔で1000発吐出し、ノズルN3では4
0ngのインク弾を400μm間隔で500発吐出する
こととなる。
パス毎にノズルを変更しながら3パスで1つの画素列G
1を着色する場合を考える。この場合、3つのノズル
で、夫々必要なインク総量の1/3ずつを吐出するのが
一般的に考えられる方法である。そのため、ノズルN1
からは、1パス目で2000(発)/3=667発のイ
ンクを吐出する。この667発のインクを画素列G1の
走査方向に均等に配分するには、10ngのインク弾を
100μmの3倍の300μmの間隔で吐出する必要が
ある。同様に、ノズルN2からは、2パス目で1000
(発)/3=333発のインクを吐出することになり、
20ngのインク弾を600μmの間隔で吐出すること
となる。さらに、ノズルN3からは、3パス目で500
(発)/3=167発のインクを吐出することになり、
40ngのインク弾を1200μmの間隔で吐出するこ
ととなる。
ク弾の吐出間隔が決定されるのであるが、現在では、こ
れを単純に各ノズル毎に吐出開始位置を同じにして3パ
スで画素列の着色を行う様にしている。ところが、3パ
スの吐出開始位置を同じにすると、図26に示す様に、
インクの吐出開始位置及びこの吐出開始位置から120
0μm毎の位置では、10ngのインクと20ngのイ
ンクと40ngのインクが1ヶ所に集中し、吐出開始位
置から600μm毎の位置では、10ngと20ngの
インクが1ヶ所に集中し、その他の位置では10ngの
インクのみとなる。そのため、着弾したインクが図27
の様にインクが集中する位置では大きく、集中しない位
置では小さくガラス基板上に広がって、画素の着色ムラ
が発生してしまうこととなる。これを改善するために各
パスの吐出開始位置をずらしたとしても、1パス目のイ
ンクの吐出間隔の整数倍=(nパス目のインクの吐出間
隔の整数倍+開始位置のずらし量)となる点が出てくる
ので、やはりインクが重なってしまう場合があり、上記
の問題点の完全な解決策とはならない。
をとることにより上記の問題を解決している。
るのに必要な総インク弾数は、ノズルN1の667発と
ノズルN2の333発とノズルN3の167発を加えた、
667+333+167=1167発である。本実施形
態では、この総インク弾数1167発を単純に3等分し
て、ノズルN1,N2,N3の夫々の吐出インク弾数を11
67÷3=389発に揃えてしまう。そして各ノズルの
インク吐出間隔を画素列の長さ200mmを1167で
割った200(mm)÷1167=171μmの等間隔
とする。
に、まず吐出開始位置にノズルN1から10ngのイン
ク弾を吐出し、その後はノズルN1からは、171μm
の3倍の513μm間隔で10ngのインク弾を順次吐
出する。また、ノズルN2からは、吐出開始位置から1
71μmずれた位置を始点として、同じく513μm間
隔で20ngのインクを吐出する。さらに、ノズルN3
からは、吐出開始位置から342μmずれた位置を始点
として、同じく513μm間隔で40ngのインクを吐
出する。このようにすれば、ノズルN1からの10ng
のインクと、ノズルN2からの20ngのインクと、ノ
ズルN3からの40ngのインクが、画素列上に全て1
71μmの等間隔で並ぶ様になり、インクが重なって着
弾することがない。これにより、図26及び図27に示
すような着色ムラが緩和されて、より高品位なカラーフ
ィルタを製造することが出来る。
を着色するインク弾数が、ノズルN1で667発、ノズ
ルN2で333発、ノズルN3で167発であるところ
を、ノズルN1、N2、N3ともに389発に揃えてしま
っているため、1つの画素列を着色するインク総量が、
本来必要とされる量とは異なってくる。より詳しくは、
本来必要なインク総量が、10(ng)×667+20
(ng)×333+40(ng)×167=19890
ngであるところが、10(ng)×389+20(n
g)×389+40(ng)×389=27230ng
となってしまう。しかしながら、上記の実施形態では、
説明を分かりやすくするために、各ノズルの吐出量のバ
ラつきを10ng、20ng、40ngと大きく異なっ
た値に設定したものであって、実際上は、bit補正を
行った後のインク吐出量のバラつきは、例えば1番目の
ノズルの吐出量が10ngとすれば、2番目のノズルは
9.5ng、3番目のノズルは10.5ngというよう
に、せいぜい±5%程度の量であるため、上記のような
ノズルの吐出インク弾数を揃える処理を行ったとして
も、1つの画素列を着色するインク総量にはほとんど影
響が出ない。従って、本実施形態のような方法を用いて
も、インク総量が異なってインクが溢れたりするような
不都合は起こらず、着色ムラを軽減するという効果のみ
が得られることとなる。
フィルタの着色方法を概念的に示した図であり、1パス
目、2パス目、3パス目で使用するノズルをずらしなが
ら、インク弾の吐出間隔を全て等間隔に揃えて着色を行
う様子を示している。実際には、隣り合う画素列はR、
G、Bの異なる色に着色されるのであるが、この図にお
いては、説明の便宜上画素列の色が同じ色である場合を
示している。また、インクの吐出量の差をノズルの直径
の大きさを異ならせて示している。
囲で、上記実施形態を修正または変形したものに適用可
能である。
ーフィルタの着色を行う場合について説明したが、この
パス数は、上記の実施形態において説明したシミュレー
ションにより決定されるものであり、3パスに限定され
るものではない。
ィング補正とbit補正の2種類の方法を記述したが、
どちらか一方を行ってもよい。特に、シェーディング補
正だけで十分に補正できる場合が多く、bit補正を行
なうことは必須ではない。
ドを用いる場合、位置合わせのみを行なうために調整装
置を利用することは問題ない。
中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネル
ギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱
変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギーにより
インクの状態変化を生起させる方式のプリント装置につ
いて説明したが、かかる方式によれば記録の高密度化、
高精細化が達成できる。
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定にでき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるい
はこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせに
よる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを行うことも安定した記録を行うために有効であ
る。
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであっても、室温で軟化もしくは液化する
ものを用いても良く、使用記録信号付与時にインクが液
状をなすものであればよい。
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
数のインク吐出ノズルを有するインクジェットヘッドを
用いて複数回の走査によりカラーフィルタを製造する場
合に、各走査においてどのインク吐出ノズルを使用すれ
ばカラーフィルタの画素列の色ムラが少なくなるかをシ
ミュレーション計算することにより、色ムラの少ないカ
ラーフィルタを製造することが出来る。
整装置において、複数のインクジェットヘッドの相対位
置及び走査方向への傾きを検出することにより、インク
ジェットヘッドの位置調整及び傾き調整を容易に行うこ
とが出来る。
ク吐出ノズルの吐出量のバラつきを検出してその吐出量
のバラつきを補正するデータを得ることにより、実際の
カラーフィルタの着色時に各ノズルの吐出量のバラつき
を小さくすることができ、色ムラの少ないカラーフィル
タを製造することが出来る。
を示す概略図である。
御部の構成を示す図である。
ジェットヘッドの構造を示す図である。
圧波形を示した図である。
ー液晶表示装置の基本構成を示す断面図である。
た図である。
た図である。
た図である。
明するための図である。
明するための図である。
明するための図である。
ための図である。
ための図である。
ための図である。
ある。
の構成を示す平面図である。
示すフローチャートである。
の描画パターンを示した図である。
する手順を示すフローチャートである。
するための描画パターンを示した図である。
示す図である。
ャートである。
示す図である。
る。
を概念的に示した図である。
Claims (33)
- 【請求項1】 複数のインクジェットヘッドを有するイ
ンクジェットヘッドユニットを被記録部材に対して相対
的に走査させながら被記録部材に向けてインクを吐出
し、各ラインを記録する装置に用いられる前記インクジ
ェットヘッドユニットを調整する装置であって、 前記複数のインクジェットヘッドの相対的な位置ズレを
検出する位置ズレ検出手段と、 前記複数のインクジェットヘッドの前記走査方向に対す
る傾き角度を検出するする角度検出手段とを具備するこ
とを特徴とするインクジェットヘッドユニットの調整装
置。 - 【請求項2】 前記位置ズレ検出手段と前記角度検出手
段とは、前記複数のインクジェットヘッドから吐出され
たインクが被描画部材上に形成する所定の調整用描画パ
ターンを撮像するカメラと、該カメラにより撮像された
前記調整用描画パターンの像から前記複数のインクジェ
ットヘッドの相対位置ズレと前記走査方向に対する傾き
角度とを演算する演算手段とを備えることを特徴とする
請求項1に記載のインクジェットヘッドユニットの調整
装置。 - 【請求項3】 前記カメラはラインセンサカメラであ
り、該ラインセンサカメラを前記被描画部材に対して相
対的に走査させる走査手段をさらに具備することを特徴
とする請求項2に記載のインクジェットヘッドユニット
の調整装置。 - 【請求項4】 前記インクジェットヘッドユニットは、
カラーフィルタ基板にインクを吐出して各画素列を着色
し、カラーフィルタを製造するのに用いられることを特
徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のインク
ジェットヘッドユニットの調整装置。 - 【請求項5】 複数のノズルを有するインクジェットヘ
ッドを備えるインクジェットヘッドユニットを被記録部
材に対して相対的に走査させながら被記録部材に向けて
インクを吐出し、各ラインを記録する装置に用いられる
前記インクジェットヘッドユニットを調整する装置であ
って、 前記複数のノズルの吐出量のバラつきを測定する測定手
段と、 該測定手段により測定された前記複数のノズルの吐出量
のバラつきのデータに基づいて、前記複数のノズルの吐
出量のバラつきを補正するデータを作成する演算手段と
を具備することを特徴とするインクジェットヘッドユニ
ットの調整装置。 - 【請求項6】 前記測定手段は、前記インクジェットヘ
ッドユニットにより所定の被描画部材上に描画された測
定用描画パターンを撮像するカメラを有することを特徴
とする請求項5に記載のインクジェットヘッドユニット
の調整装置。 - 【請求項7】 前記インクジェットヘッドユニットは、
カラーフィルタ基板にインクを吐出して各画素列を着色
し、カラーフィルタを製造するのに用いられることを特
徴とする請求項5乃至6のいずれか1項に記載のインク
ジェットヘッドユニットの調整装置。 - 【請求項8】 複数のインクジェットヘッドを有するイ
ンクジェットヘッドユニットを被記録部材に対して相対
的に走査させながら被記録部材に向けてインクを吐出
し、各ラインを記録する装置に用いられる前記インクジ
ェットヘッドユニットを調整する方法であって、 前記複数のインクジェットヘッドの相対的な位置ズレを
検出する位置ズレ検出工程と、 前記複数のインクジェットヘッドの前記走査方向に対す
る傾き角度を検出するする角度検出工程と、 前記位置ずれ検出工程と前記角度検出工程において得ら
れた検出結果に基づいて前記インクジェットヘッドユニ
ットを調整する調整工程とを具備することを特徴とする
インクジェットヘッドユニットの調整方法。 - 【請求項9】 前記位置ズレ検出工程と前記角度検出工
程では、前記複数のインクジェットヘッドから吐出され
たインクが被描画部材上に形成する所定の調整用描画パ
ターンをカメラで撮像し、該カメラにより撮像された前
記調整用描画パターンの像から前記複数のインクジェッ
トヘッドの相対位置ズレと前記走査方向に対する傾き角
度とを演算することを特徴とする請求項8に記載のイン
クジェットヘッドユニットの調整方法。 - 【請求項10】 前記カメラはラインセンサカメラであ
り、前記位置ズレ検出工程と前記角度検出工程では、前
記ラインセンサカメラを前記被描画部材に対して相対的
に走査させて前記調整用描画パターンを撮像することを
特徴とする請求項9に記載のインクジェットヘッドユニ
ットの調整方法。 - 【請求項11】 前記インクジェットヘッドユニット
は、カラーフィルタ基板にインクを吐出して各画素列を
着色し、カラーフィルタを製造するのに用いられること
を特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載の
インクジェットヘッドユニットの調整方法。 - 【請求項12】 複数のノズルを有するインクジェット
ヘッドを備えるインクジェットヘッドユニットを被記録
部材に対して相対的に走査させながら被記録部材に向け
てインクを吐出し、各ラインを記録する装置に用いられ
る前記インクジェットヘッドユニットを調整する方法で
あって、 前記複数のノズルの吐出量のバラつきを測定する測定工
程と、 該測定工程において測定された前記複数のノズルの吐出
量のバラつきのデータに基づいて、前記複数のノズルの
吐出量のバラつきを補正するデータを作成する演算工程
とを具備することを特徴とするインクジェットヘッドユ
ニットの調整方法。 - 【請求項13】 前記測定工程では、前記インクジェッ
トヘッドユニットにより所定の被描画部材上に描画され
た測定用描画パターンをカメラにより撮像することを特
徴とする請求項12に記載のインクジェットヘッドユニ
ットの調整方法。 - 【請求項14】 前記インクジェットヘッドユニット
は、カラーフィルタ基板にインクを吐出して各画素列を
着色し、カラーフィルタを製造するのに用いられること
を特徴とする請求項12乃至13のいずれか1項に記載
のインクジェットヘッドユニットの調整方法。 - 【請求項15】 複数のノズルを有するインクジェット
ヘッドを被記録部材に対して相対的に走査させながら被
記録部材に向けてインクを吐出し、複数回の走査で各ラ
インを記録するインクジェット記録方法であって、 前記複数のノズルの夫々のインク吐出量を測定する吐出
量測定工程と、 該吐出量測定工程において求められた各ノズルのインク
吐出量に基づいて、複数回の走査の夫々において、前記
複数のノズルのうちのどのノズルを使用するかを選定す
るノズル選定工程とを具備することを特徴とするインク
ジェット記録方法。 - 【請求項16】 前記吐出量測定工程において求められ
た各ノズルのインク吐出量に基づいて、前記複数回の走
査の回数を決定する走査回数決定工程をさらに具備する
ことを特徴とする請求項15に記載のインクジェット記
録方法。 - 【請求項17】 前記ノズル選定工程及び前記走査回数
決定工程においては、前記複数のノズルの前記走査回数
に応じたすべての組み合わせについて吐出量を算出する
シミュレーション計算を行い、吐出量の総量のバラつき
が、各ラインにおいて最少になる組み合わせを選択する
ことを特徴とする請求項16に記載のインクジェット記
録方法。 - 【請求項18】 前記インクジェットヘッドは、熱エネ
ルギーを利用してインクを吐出するヘッドであって、イ
ンクに与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギ
ー発生体を備えることを特徴とする請求項15に記載の
インクジェット記録方法。 - 【請求項19】 前記インクジェットヘッドにより、カ
ラーフィルタ基板にインクを吐出して各画素列を着色
し、カラーフィルタを製造することを特徴とする請求項
15乃至18のいずれか1項に記載のインクジェット記
録方法。 - 【請求項20】 複数のノズルを有するインクジェット
ヘッドを被記録部材に対して相対的に走査させながら被
記録部材に向けてインクを吐出し、複数回の走査で各ラ
インを記録するインクジェット記録装置であって、 前記複数のノズルの夫々のインク吐出量を測定する吐出
量測定手段と、 該吐出量測定手段において求められた各ノズルのインク
吐出量に基づいて、複数回の走査の夫々において、前記
複数のノズルのうちのどのノズルを使用するかを選定す
るノズル選定手段とを具備することを特徴とするインク
ジェット記録装置。 - 【請求項21】 前記吐出量測定手段において求められ
た各ノズルのインク吐出量に基づいて、前記複数回の走
査の回数を決定する走査回数決定手段をさらに具備する
ことを特徴とする請求項20に記載のインクジェット記
録装置。 - 【請求項22】 前記ノズル選定手段及び前記走査回数
決定手段においては、前記複数のノズルの前記走査回数
に応じたすべての組み合わせについて吐出量を算出する
シミュレーション計算を行い、吐出量の総量のバラつき
が、各ラインにおいて最少になる組み合わせを選択する
ことを特徴とする請求項21に記載のインクジェット記
録装置。 - 【請求項23】 前記インクジェットヘッドは、熱エネ
ルギーを利用してインクを吐出するヘッドであって、イ
ンクに与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギ
ー発生体を備えることを特徴とする請求項20に記載の
インクジェット記録装置。 - 【請求項24】 前記インクジェットヘッドにより、カ
ラーフィルタ基板にインクを吐出して各画素列を着色
し、カラーフィルタを製造することを特徴とする請求項
20乃至23のいずれか1項に記載のインクジェット記
録装置。 - 【請求項25】 複数のノズルを有するインクジェット
ヘッドを基板に対して相対的に走査させながら基板に向
けてインクを吐出し、複数回の走査で各画素を着色する
ことにより製造されたカラーフィルタであって、 前記複数のノズルの夫々のインク吐出量を測定し、求め
られた各ノズルのインク吐出量に基づいて、複数回の走
査の夫々において、前記複数のノズルのうちのどのノズ
ルを使用するかを選定し、着色されたことを特徴とする
カラーフィルタ。 - 【請求項26】 複数のノズルを有するインクジェット
ヘッドを基板に対して相対的に走査させながら基板に向
けてインクを吐出し、複数回の走査で各画素を着色する
ことにより製造されたカラーフィルタを備えた表示装置
であって、 前記複数のノズルの夫々のインク吐出量を測定し、求め
られた各ノズルのインク吐出量に基づいて、複数回の走
査の夫々において、前記複数のノズルのうちのどのノズ
ルを使用するかを選定し、着色されたカラーフィルタ
と、 光量を可変とする光量可変手段とを一体に備えることを
特徴とする表示装置。 - 【請求項27】 複数のノズルを有するインクジェット
ヘッドを基板に対して相対的に走査させながら基板に向
けてインクを吐出し、複数回の走査で各画素を着色する
ことにより製造されたカラーフィルタを有する表示装置
を備えた装置であって、 前記複数のノズルの夫々のインク吐出量を測定し、求め
られた各ノズルのインク吐出量に基づいて、複数回の走
査の夫々において、前記複数のノズルのうちのどのノズ
ルを使用するかを選定し、着色されたカラーフィルタ
と、光量を可変とする光量可変手段とを一体に備える表
示装置と、 該表示装置に画像信号を供給する画像信号供給手段とを
具備することを特徴とする、表示装置を備えた装置。 - 【請求項28】 複数のノズルを有する複数のインクジ
ェットヘッドを備えるインクジェットヘッドユニットを
被記録部材に対して相対的に走査させながら被記録部材
に向けてインクを吐出し、各ラインを記録する装置に用
いられる前記インクジェットヘッドユニットを調整する
装置であって、 前記複数のインクジェットヘッドの相対的な位置ズレを
検出する位置ズレ検出手段と、 前記複数のインクジェットヘッドの前記走査方向に対す
る傾き角度を検出するする角度検出手段と、 前記複数のノズルの吐出量のバラつきを測定する測定手
段と、 該測定手段により測定された前記複数のノズルの吐出量
のバラつきのデータに基づいて、前記複数のノズルの吐
出量のバラつきを補正するデータを作成する演算手段と
を具備することを特徴とするインクジェットヘッドユニ
ットの調整装置。 - 【請求項29】 前記インクジェットヘッドユニット
は、カラーフィルタ基板にインクを吐出して各画素列を
着色し、カラーフィルタを製造するのに用いられること
を特徴とする請求項28に記載のインクジェットヘッド
ユニットの調整装置。 - 【請求項30】 複数のノズルを有する複数のインクジ
ェットヘッドを備えるインクジェットヘッドユニットを
被記録部材に対して相対的に走査させながら被記録部材
に向けてインクを吐出し、各ラインを記録する装置に用
いられる前記インクジェットヘッドユニットを調整する
方法であって、 前記複数のインクジェットヘッドの相対的な位置ズレを
検出する位置ズレ検出工程と、 前記複数のインクジェットヘッドの前記走査方向に対す
る傾き角度を検出するする角度検出工程と、 前記複数のノズルの吐出量のバラつきを測定する測定工
程と、 該測定手段により測定された前記複数のノズルの吐出量
のバラつきのデータに基づいて、前記複数のノズルの吐
出量のバラつきを補正するデータを作成する演算工程と
を具備することを特徴とするインクジェットヘッドユニ
ットの調整方法。 - 【請求項31】 前記インクジェットヘッドユニット
は、カラーフィルタ基板にインクを吐出して各画素列を
着色し、カラーフィルタを製造するのに用いられること
を特徴とする請求項30に記載のインクジェットヘッド
ユニットの調整方法。 - 【請求項32】 複数のインクジェットヘッドを備える
インクジェットヘッドユニットあって前記複数のインク
ジェットヘッドの相対位置を調整する位置調整手段と、 前記複数のインクジェットヘッドの傾き角度を調整する
角度調整手段とを具備することを特徴とするインクジェ
ットヘッドユニット。 - 【請求項33】 前記インクジェットヘッドは、熱エネ
ルギーを利用してインクを吐出するヘッドであって、イ
ンクに与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギ
ー発生体を備えることを特徴とする請求項32に記載の
インクジェットヘッドユニット。
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