JPH11320237A - ラフィングエンドミル - Google Patents

ラフィングエンドミル

Info

Publication number
JPH11320237A
JPH11320237A JP13411498A JP13411498A JPH11320237A JP H11320237 A JPH11320237 A JP H11320237A JP 13411498 A JP13411498 A JP 13411498A JP 13411498 A JP13411498 A JP 13411498A JP H11320237 A JPH11320237 A JP H11320237A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blades
end mill
blade
diameter
cutting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP13411498A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Kishimoto
潔 岸本
Teruji Sakuramoto
輝治 櫻本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Moldino Tool Engineering Ltd
Original Assignee
Hitachi Tool Engineering Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Tool Engineering Ltd filed Critical Hitachi Tool Engineering Ltd
Priority to JP13411498A priority Critical patent/JPH11320237A/ja
Publication of JPH11320237A publication Critical patent/JPH11320237A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Milling Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 広幅の平面を大きな切り込みで一挙動で切削
できる底面加工用のラフィングエンドミルを提供する。 【構成】 刃部の直径が50〜150mmであって、刃
長が該刃部の直径の40%以下の値であり、刃部の直径
を刃数で除した値が5〜10とした。刃数が偶数であっ
て、波状切れ刃の位置が該エンドミル1回転中に複数
回、合致するよう配置した。刃数が奇数であって、波状
切れ刃の位置が1刃と次刃とで(波のピッチ/刃数)を
越えてずれるよう配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として工作機械で用
いるラフィングエンドミルに関し、正面フライスの様な
用途にも用いられるようにしたラフィングエンドミルに
関する。
【0002】
【従来の技術】平面の加工用工具として正面フライスが
あって、これは本体の端面に切れ刃となるチップを装着
し、本体の直径を選択することで任意の幅を平面に切削
加工することができるものである。直径の小さいもので
はシャンク付きで製作されるものがある。ラフィングエ
ンドミルは外周に付された波状切れ刃の働きにより、大
切り込み、高送りの重切削に適する、あるいは切削抵抗
が小さいから剛性の小さい機械での使用に適するもので
あるが、その例として、図1に示すように直径に比して
刃長の短いシェル型ラフィングエンドミル(以下、従来
品という)があって、100mm以下の直径で用いら
れ、側壁面と同時に底面も加工できるという作用を有す
るものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】ところが従来の正面
フライスは、比較的小切り込みで良好な結果を示すもの
の平坦なチップを用いているため軸方向の切り込みが大
きくなると切削抵抗が大きくなり、剛性の高い機械の使
用を余儀なくされる。その上、チップの辺の長さの制限
から、15mmを超える軸方向の切り込みは不可能とい
う問題があった。また、従来品はラフィング刃の特徴を
生かして側壁面の加工に適するものであって、底面の切
削では波状切れ刃の先端に生じる不完全刃が障害となっ
て、底刃先端の摩耗が進みやすく、切削仕上げ面を劣化
させやすいという問題があった。ラフィング刃は、波状
切れ刃を1刃ごとに(波のピッチ/刃数)ずつ軸方向に
ずらして配置してあるため、底刃においては直径円周近
傍まで至る底刃は1〜2刃のみであって、他は底刃の短
いいわゆる不完全刃となる。
【0004】一方、高能率切削加工のニ−ズに対して
は、小切り込みに対応して高速切削が実現できる切削工
具は散見できるが、大きな切り込みでかつ平面を加工す
るといった切削工具は皆無であった。この発明は以上の
ような背景のもとになされたものであり、ラフィングエ
ンドミルの刃数を増やし、底刃を改良することによっ
て、広幅の平面を大きな切り込みで一挙動で切削できる
底面加工用のラフィングエンドミルを提供することを目
的とする。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、一端には波状切れ刃を有する刃部を備
え、他端にシャンクを備えたラフィングエンドミルにお
いて、該刃部の直径が50〜150mmであって、刃長
が該刃部の直径の40%以下の値であり、刃部の直径を
刃数で除した値が5〜10となるようにしたものであ
る。また、刃数が偶数であるものは、波状切れ刃の位置
が該エンドミル1回転中に複数回、合致するよう配置
し、刃数が奇数であるものは、波状切れ刃の位置が1刃
と次刃とで(波のピッチ/刃数)を越えてずれるよう配
置したものである。
【0006】
【作用】本発明においては底面切削を目的としているか
ら、刃部の直径が50〜150mmであって、刃長が該
刃部の直径の40%以下の値と、短刃長形状とした。刃
部の直径を刃数で除した値(以下、Qという)が5〜1
0としたから、刃数は(直径mm/10)〜(直径mm
/5)である。正面フライスや大径のエンドミルにおい
ては、刃数はQを目安に設定するのが慣例であって、正
面フライスにおいては、Qが12〜20、エンドミルに
おいては12.5前後が選ばれるから、本発明における
刃数は従来に比して増していることが分かる。ここで、
直径50mm以下はエンドミルの一般寸法範囲であり、
また150mm以上はエンドミルのシャンク径に上限が
あることから制限を加えたものである。また、刃長を直
径の40%以下の長さに限定したのは、底面切削におい
て正面フライスを越える切り込みを可能にしたものであ
る。また、Qは従来より小さく制限したが小さすぎる
と、切れ刃強度が弱く、切り屑ポケットもまた小さくな
るため、5を限度とした。
【0007】ラフィングエンドミルは波状切れ刃を有
し、これは各刃ごとに(波のピッチ/刃数)の距離で位
置がずれているから、底刃先端には正常な切れ刃となら
ない、いわゆる不完全刃が生じて、底刃の実質的刃数は
減少する。とくに刃数が多い場合は不完全刃が円周の一
部分に偏在して底刃先端の摩耗が偏って進むため、工具
寿命が短く、切削仕上げ面を劣化させる。本発明におい
ては、刃数が偶数のとき波状切れ刃の位置がエンドミル
1回転中に複数回、合致するものである。すなわち各刃
ごとに(波のピッチ/刃数)の整数倍の距離で位置がず
れるものである。これにより不完全刃が偏在することな
く完全刃と不完全刃を上記整数回、交互に配置すること
ができる。また、刃数が奇数のとき波状切れ刃の位置が
1刃と次刃とで(波のピッチ/刃数)を越えてずれるも
のである。波状切れ刃の位置がエンドミル1回転中に合
致するものはないがずれの進みが大きいから、刃数が偶
数のときと同様に完全刃と不完全刃が複数回交互に配置
されることになり、不完全刃が円周上の一部に偏在する
ことを防止する。なお、上記の作用は刃数が多い場合ほ
ど効果を得やすいのである。
【0008】軸方向の切り込みを大きくとって超硬正面
フライス以上の切り込みを行なった場合は、該エンドミ
ルの外周刃が波状切れ刃の効果を発揮して、切り屑を小
さく分断して上部に排出し切削抵抗を小さくする。刃数
が多いと刃部が小さくなるが、主に底面を切削する場合
は刃長が短いため切り屑排出には支障がない。底面切削
で負担の大きい底刃先端の摩耗を分散して均一化するこ
とで高能率と長寿命を並立させることができる。このよ
うな作用により、正面フライス作業では2〜3回に分け
て切り込まざるを得ないと考えられる大きい切り込みを
必要とする作業、すなわち、溝加工したものを平面に切
削する場合や、鍛造金型、ダイカスト金型のレシンク作
業など激しい断続切削となる場合に適用すると効果が発
揮される。以下、本発明をその実施例を示す図面に基づ
いて説明する。
【0009】
【実施例】図2は本発明の一実施例であり、粉末ハイス
製の直径120mm、刃長45mm、刃数12枚刃で、
直径42mmのストレ−トシャンクを備えたラフィング
エンドミルにおいて、図3に説明するように、1回転中
に2回、波状切れ刃の波のピッチが同一位置に合致する
ようにしたものである。従って、完全刃、不完全刃が円
周上の対称な2箇所に配置されることになる。このとき
波のピッチが大きいから生成される切り屑の幅が大きく
なって、切削抵抗が少なくなることが判る。本実施例に
おいてはQは10、切れ刃ピッチは31.4mmでとな
る。因みにこの切れ刃は直径40mm、4刃のラフィン
グエンドミルと同一の大きさをなすもので、これを直径
120mmの円周に配置したものと考えることができ
る。対比として従来と同様に波状切れ刃を配置した場合
を図4に示すが、切削部位が波の頂点に寄っていて、摩
耗が進みやすいことをうかがわせる。このラフィングエ
ンドミルを、多条の溝を穿った形状を有するS55C製
金型のレシンク切削に用いた。切削条件は、切り込み1
0mm、回転数80rpm、送り160mm/minで
切削油剤を併用した。比較に超硬正面フライスを用いを
用いたが、結果は振動を生じることがなく切削音が小さ
くてスム−ズな切削ができ、これまで超硬正面フライス
を用いて、3回の切り込みで行なっていた作業が、1パ
スで終了できるようになった。なお、直径110mm、
刃数11刃で図5の切れ刃配置とした同一形状品を用意
したが、上記本発明品と酷似の結果を得た。直径すなわ
ち切削幅の如何で使いわけることができる。
【0010】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ラフィン
グエンドミルの刃数を増やし、底刃を改良を行なった結
果、剛性の小さい機械で、広幅の平面を大きな切り込み
で一挙動で切削できる底面加工用のラフィングエンドミ
ルが得られたのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、従来品の一例を示し、その正面図であ
る。
【図2】図2は、本発明の一実施例を示し、その正面図
である。
【図3】図3は、本発明の切れ刃配置を説明する、説明
図である。
【図4】図4は、従来品の切れ刃配置を説明する、説明
図である。
【図5】図5は、本発明の別の切れ刃配置を説明する、
説明図である。
【符号の説明】
1 本体 2 刃部 3 シャンク 4 波状切れ刃 5 波状切れ刃のピッチ 6 不完全刃

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端には波状切れ刃を有する刃部を備
    え、他端にシャンクを備えたラフィングエンドミルにお
    いて、該刃部の直径が50〜150mmであって、刃長
    が該刃部の直径の40%以下の値であり、刃部の直径を
    刃数で除した値が5〜10としたことを特徴とするラフ
    ィングエンドミル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のラフィングエンドミルに
    おいて、刃数が偶数であって、波状切れ刃の位置が該エ
    ンドミル1回転中に複数回、合致するよう配置したこと
    を特徴とするラフィングエンドミル。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のラフィングエンドミルに
    おいて、刃数が奇数であって、波状切れ刃の位置が1刃
    と次刃とで(波のピッチ/刃数)を越えてずれるよう配
    置したことを特徴とするラフィングエンドミル。
JP13411498A 1998-05-18 1998-05-18 ラフィングエンドミル Abandoned JPH11320237A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13411498A JPH11320237A (ja) 1998-05-18 1998-05-18 ラフィングエンドミル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13411498A JPH11320237A (ja) 1998-05-18 1998-05-18 ラフィングエンドミル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11320237A true JPH11320237A (ja) 1999-11-24

Family

ID=15120795

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13411498A Abandoned JPH11320237A (ja) 1998-05-18 1998-05-18 ラフィングエンドミル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11320237A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100794092B1 (ko) 고 이송 정면 밀링을 위한 절삭 인서트
EP1807233B1 (en) Helical flute end mill with multi-section cutting edge
JP4447665B2 (ja) 改良された帯鋸
EP2181787B1 (en) End mill
WO2010143595A1 (ja) 穴あけ工具
US20060045639A1 (en) Multiple-axis cutting toroidal end mill
JPS6328722B2 (ja)
US20150258616A1 (en) End mill
JP2010158762A (ja) タービン翼接続用溝の切削加工方法およびそれに用いるクリスマスカッタ
HUT57111A (en) Slot mill and method for producing same
US5988956A (en) Hole cutter
JP4125909B2 (ja) スクエアエンドミル
JP5644084B2 (ja) 超硬合金製エンドミル
JP2003071626A (ja) ラジアスエンドミル
JPH07204921A (ja) エンドミル
JP4812537B2 (ja) 切削インサートおよび転削工具
JPH11320237A (ja) ラフィングエンドミル
JP7419060B2 (ja) ボールエンドミル
JP2000052127A (ja) エンドミル
JPH06114621A (ja) 円筒面上に波形刃を備えた回転切削工具
JP3036343B2 (ja) エンドミル
JP3354905B2 (ja) 荒切削用総形フライス
JP6447566B2 (ja) 穴加工工具
JP2535644Y2 (ja) ドリル
JPH02292109A (ja) エンドミル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20050414

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A762 Written abandonment of application

Effective date: 20050825

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762